Airtrek Turbo

エアトレックターボRを買ったわけ


セールスマン突然来訪
 2002年7月それまで乗っていたレグナムが5年を向かえ車検を取るか、それとも新車に買い替えか迷っていた時、狙って来たなとも思えるタイミングで近くの三菱の営業さんが来訪して来た。セールスに決まっているから、半分冷やかしで色々話を聞き、その場限りにしようとした。「まあ、ご検討下さい」と何種類かのカタログを置いていった。

 我が屋の財務大臣と相談したが、レグナムも調子は悪くないし、結局は「子供にお金も掛かるし・・・」新車はあきらめる事で納得した。 が、妙にセールスマンが置いていったカタログが気になって、カタログの入っている袋を覗くとAIRTREKの文字がなんだか強烈に私を刺激する。

24V-S か・・・・2.4L GDIね。レグナムのGDIもまあまあ力があったし良いかもね。
へーはじめからツインサンルーフね。車高も高くて運転しやすそうだな。何と言っても車内が広そうだし・・・・・・4WDか・・・・・


 
駄目元でもう一度、財務大臣を説得。予算折衝に入る。
財務大臣 「レグナムもまだまだ使えますね。これと言った故障もないし、十分でしょ」
 「しかし、もう5年ですからそろそろ色々と交換部品が多くなったりして、維持費が・・・
     (どんな車でも年数が経てば維持費が掛かるに決まっている)表向きの理由」
財務大臣 「・・・・・・」 しばらくして、「試乗とかして、良く見てからもう一度検討しましょ」
ちょっとだけだが、新車に近づく。





       
 数日たって、来訪したセールスマンに電話する。
  • 私 「購入するかどうかわからないのだけれど、試乗てできますか?」
  • セールスマン「勿論です。ご希望の車種は、何でしょうか?」
  • 私 「Airtrk24V-Sが良いんですが。」
  • セールスマン「本日でもよろしいでしょうか?よろしければ早々にお伺いします。」
  • 私 「じゃ御願いします。」
試乗してみて
 このやり取りでセールスマン氏は脈ありと踏んだに違いない。30分後にセールスマン氏来訪、開口一番「申し訳ありません、ご希望の24V-Sが別の所に行っておりまして、同じAirtrekなんですが、TURBO−Rをお持ちしました。車内の広さとかは同じですので、24SVの試乗は後日ということで、とりあえずTURBOをご試乗頂けますでしょうか?」
  •  私 「えっ、TURBO? もう若くないからなぁ まあいいか。」
  •  財務大臣 「乗ってみれば?」
 で、財務大臣と共に早速試乗「うーーん中は広いな」 財務大臣も広々とした車内にご満悦。そしてエンジン始動「キュキュン・バォーン」なんだか昔聞いたことのあるエンジン音、レグナムの前に乗っていたランサーEvoVのエンジン音に似ている。 
  • 「これ、4G63なの?」
  • セールスマン「はい、伝統の4G63です。」
  • 私 「熱ダレしちゃってEVOVの時にずいぶんと泣かされちゃったんだよね。」
  • セールスマン「当時の4G63からずいぶんと改良されましたので大丈夫です。」
  • 私「本当?」(確かにEVOVの頃の4G63とは違う
  • セールスマン「EVOZと同じ4G63ですから、ただタービンが少し小さくなっておりまして、トルク重視で240馬力です。EVOとまではいきませんが、楽しめますよ」



 早々走ってみる。いい加速します。でもちょっともたつくかな。(ターボラグがある)
気になるほどではないが、まあ こんあもんかな。
加速時の4G63独特の「ヒユーン音」も聞こえる。
変速時のショックは、全くなくスムースにトップまで変わる。スポーツモードにシフトレバーを入れハンドルに付いているステアリングシフトスイッチで変速をしてみる。なかなか良い感じ。これが、INVECS-Uね。レグナムのATとは全然違い良くなった。率直な感想。
 だけど、ショックが硬い!このセッティングはなんだ!SUVじゃないぞ。マンホールの段差なども簡単に拾っちゃいます。でもハンドリングは滑らか、4WDのためFFでは結構きついコーナーも楽々入れる。リアもしっかり着いて来る。
正直な感想は、はっきり言って「癖のある車だな!良く言えば、おもしろいセッティングの車。悪く言えば、何を目的にして作ったの?中途半端!」。
カタログには
[高速ツーリングと道を外れてもしなやかに走り抜ける] と書いてあるが、良く解からない。
これが最初の印象。でもなんだか、乗ってて楽しくなりそうな気がした。少々癖のある車の方が面白いのは承知しているつもりだし、何と言っても車内が広くて、頭の上に十分な空間があって圧迫感がない。運転視界も良好。
 そして、1.5tもある車体をググッと引っ張るセールスマン氏の言う伝統のロングストロークの4G63に気持ちが惹かれていっちゃいました。EVOVに乗っていた頃を思い出してしまった。「EVOに乗る歳ではないけど、スポーティーな走りをしたいオッサンには、最高かもしれません。外観は大人しいけど中身はちょっと違いますよ。こんな印象を受けてしまいました。
 いつの間にか24V-Sにこだわらず、TURBOでもいいかなという気になってしまった。


 試乗の後、財務大臣が「室内が広くて気に入ったね。色々考えたけど新車は今買わないと当分買えなくなるね。思い切って買っちゃおうか」とのお言葉。さらに「ターボてさ、気持ちいい加速するよね。昔乗ってたランサー思い出しちゃった。」 あらま、財務大臣たら、私と同じ事を思い出していたんですね。これで、決まっちゃいました。

 後に、EVOVに乗ってた頃の車いじり病が発生するとは、自分自身夢にも思わなかったが、発病してしまい財務大臣も呆れ顔。
「結局あんたって、買った車をそのまま乗ることが出来ない人なのね。」とお言葉を頂戴しました。