フロントパイプの交換をしてみました。
・上がステンレス製70φSTSports製フロントパイプ
・下が純正フロントパイプ


 純正フロントパイプ(MR571983)には遮熱版が付いていて重量も4.5Kgあります。純正フロントパイプ径は約60φですが、曲がりもきつく、部分的にパイプが扁平になっていて排気効率が悪そうです。

   






 STSports製フロントパイプは、説明によれば排気効率を向上させトルクを逃がさずにパワーを上げることができるように設計されているとのこと。

 確かに、フロントパイプ径を大きくすることで、タービンに掛かる負荷は減少しますから、効率が良くなるはずです。

 しかし、抜けすぎちゃって、低回転域でトルクが減少しちゃうかも、ちょっと心配です。


  


 重量は、3.2Kgと純正の2/3の重さです。
パイプ後方にはA/Fセンサー穴を標準で装備されてます。
A/Fセンサーを使用しない場合は付属のめくらネジを付けておくことができます。

  

 触媒側の接続部フランジです。
きれいな仕上がりですが、普段は見えないところなので少々もったいない気もしますが、このような部分にも手を抜かない製作者のこだわりが覗えます。

  





 
 下回りを覗いて頂ければわかりますが、フロントパイプ右側にはオイルパンがあります。高温排気がオイルパンの側面を通る構造上、そのまま交換すると、オイル温度の上昇が否めません。

 そこで、耐熱バンテージをフロントパイプに巻いて取り付けすることにしました。


 

  











 耐熱バンテージの巻き方

 耐熱バンテージは、ガラス繊維が織り込まれていますので
素手では扱わないほうが良いです。後で「チクチク」しちゃいます。
ので、手袋、長袖の上着で取り扱ってください。

  1. 耐熱バンテージを必要な長さにカットします。
  2. バンテージを水で湿らせます。(バケツ水にザバット漬ける。)
  3. 巻きはじめの部分をステンレスバンドで止める。
  4. 引っ張るようにして、1/3が重なるように巻きます。
  5. R部分は重なりが多くなる様に、そして強く引っ張って巻く。
  6. 最後にステンレスバンド2本できつく止める。

この巻き方で約6mが必要です

耐熱バンテージを巻いてしばらくは、バンテージが焼けるため匂いがしますが大丈夫です。 
極端にエンジン回すと煙がでるかも?!
  
  


  


 ロアアームバーとの干渉もなくぴったりと収まりました。
しかし、オイルパンと近いです。
耐熱バンテージを巻いておいてやっぱり良かった!

 この後、フロントパイプを吊っている純正マフラーハンガーを強化タイプのものに交換しました。純正のマフラーハンガーは結構弾力があり、重量こそ純正フロントパイプより軽いものの、ロアアームバー等とのクリアランスが狭くなるため振動で接触する可能性があると判断しました。

  


 耐熱バンテージには、熱の外部放出防止のほかにもうひとつ重要な効果があります。気体は高温ほどスムースに流れる性質があり、バンテージを巻くことで高温を保ったまま、フロントパイプ内を排気が流れていくので、排気効率が向上します。
  





  






 フロントパイプ交換後の感想

 交換して率直な感想は、タービンの回り方が非常にスムースになり、レスポンスの向上が、体感できました。ブースとアップなどはしていませんが、ブーストのピークポイントが上がりました。
 心配していた低回転域でのトルクの落ち込みは、気になるほどではなく、街乗りでも大丈夫!ほっとしました。
 
 
点検してみて!
 
 左写真右上に触媒の前側から、エンジンコントロール・オキシジェンのセンサが出ています。このセンサからの配線がボディーにゴムブッシュを介して車内に引き込まれていますが、画像でもお解かりのように、この配線がプロペレシャフトに接触して異音発生したり、断線してしまう危険性があります。十分な配線の長さが足りずにボディーについている配線止めの金具が全く使われていませんでした。 
 タイラップで配線処理をしましたが、これってリコール物じゃない?