改造計画 No3  
 
 
移動運用に愛用の50MHz ALL MODEポータブル
FT690と今回改造のHL−66V

 
 移動運用にちょっと旧式ですがYAESU FT690を使っています。
移動運用でもPowerが欲しいと思い、中古でHL66Vを購入しましたが、このリニアーアンプは10W入力で50Wが出るように入力段でπ型のアッテネーターがかかっていますので、2.5W入力では50Wの出力が得られません。そこで、入力段のアッテネーターの値を変更して2.5Wで50W出力になるように改造しました。

 
 改造後は10W機での使用は出来なくなります。
誤って使用するとPA−Trを壊してしまいます。
改造後の入力アッテネーターの状態 アッテネーター回路図

新たに取り付けるアッテネーター(抵抗は2w以上の金属皮膜抵抗を使用すること)

改造に必要な工具&パーツ
金属皮膜抵抗 放熱用シリコングリス 半田吸い取り線
30W半田ごて 半田 +ドライバー

 既存のアッテネーターは全て取り除き 440Ω×2 (2w) 12Ω×1 (2w) の金属皮膜抵抗でπ型アッテネーターを形成します。 
改造後は約3dbのアッテネーターになります。これで2.5w入力で50w出力になります。 

 改造の方法   
   まず、この改造を行なうには、アンプの基板をケースから完全に外す必要があります。
   1 Power Tr とドライバーTr のヒートシンクへの固定ねじを外す。
   2 基板に接続されている電源コードなど基板に接続されているものをはずします。
     (どこに、どの配線が接続されていてかしっかり覚えておいてね。)
     入力/出力のM型コネクターの半田付けも取る。
   3 基板のネジ4個を外し、ケースから基板を離脱する。  
   4 R21からR28までの全ての抵抗を丁寧に半田吸い取り線を使って取り除きます。
     (この時あまり半田ごてで基板に熱を与えすぎると、パターンがはがれてしまうので
注意!
   5 取り除いた抵抗の部分に新しい抵抗を取り付ける。
     (
R21からR23のいずれか1箇所に440Ω、R24からR27のいずれか1箇所に12Ω、R28
      の部分に440Ω

   6 基板を元に戻す。このときPower Tr とドライバーTr にシリコングリスを塗る。
   7 配線を元に戻して改造は完了!



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