2007.Apr.10 Renewal

 

 RCS-8V コントローラー


 RCS-8V リレーボックス

 AmeritronのアンテナスイッチRCS-8Vは、タワーなどにリレーボックスを設置し、シャックからアンテナへのケーブル数を減らすのに重宝します。コネクターはM型とN型の2種類が用されています。N型はRCS-8VNという型式名になります。
私はHF帯のアンテナ切替え用として使用するためM型のものを使用しました。


 

 RCS-8Vの電源用に付属してくるACアダプターはMFJ製で電源電圧AC120Vのアメリカ仕様です。AC100Vでも問題なく使用できると説明されていましたが、ACアダプターを使うのではなく電源を組み込むことにしました。

 実際に付属のMFJ製ACアダプターを100V で動作させてみたところ、出力に
DC15Vが出てきました。
 使用されているリレーは、
DC12V仕様ですから、30mの6芯ケーブルで電源を供給したとして電圧降下を考えても少々電圧が高すぎます。

 30mの6芯ケーブルを接続して電圧を測定してみたところ殆ど電圧降下は無いことが判りました。やはり付属のACアダプターを使用するのは、リレーのコイルを焼いてしまう危険があり少々心配です。

 コントローラーの内部は基板が1枚あるだけで、背面のターミナルへの配線がロータリーSWから配線されているだけで空っぽです。手持ちの小型のスイッチング電源を内蔵することにしました。

 付属のDCコンバータはMFJのものだった。
 Input 120V Output DC12V0.5A仕様

 
内蔵したスイッチング電源は12V0.85A仕様
小型でコントローラーの中に組み込むのに最適な大きさと容量

RCS-8Vのコントローラーの内部は空っぽ!
電源組み込みには十分なスペースがある。



 コントローラーの電源SWは、基板に直付けされていて、DCをON/OFFするようにジャンパー線で配線されていたので、ジャンパー線を取り除き、スイッチング電源の入力(AC100V)をON/OFFするように改造した。
 SW部分の基板パターンが、独立しているのは設計段階では電源の組み込みを考えていたのかな?

AC100VをON/OFF


オリジナルのDC12Vコネクタの状態


AC100V仕様改造後



 RCS-8VのリレーBOXはプラスチック製。
仮にも高周波が流れるわけで金属ケースでシールドした方がいいんじゃないの?実際にどうなのかわからないけど設置前にアルミテープを貼って内側を加工した。




 リレーBOXの内部はパワーリレーが5個が円形に均一に配置されている。基盤は、高周波を扱うことを考慮してガラスエポキシ樹脂製になっている。




 コントローラーから電源が給電されていないと全てのリレーがNCとなる。(電源を入れていないとどのアンテナにも接続されていない状態になる。
 6芯ケーブルの接続はすべて圧着端子で接続しました。







 しかし、いつも思うんだけどアメリカのものってどうしてこうもアバウトと言うか、いい加減な作りなのかなあ!
取付け用に付属してきたUボルトが、ブラケットの穴に合わない!これって、きっと自分でUボルトを拡げろっていう事なんでしょうね。

 屋外に設置するものなんだから、せめて使用するボルトは耐腐食性のステンレスのものを使って欲しいところです。





 付属のUボルトでは、径が細くてマストに取り付けが不能なため、アルミ板で取付金具を自作しました。
60φのマストパイプにも取り付け可能にしました。











 コントローラーのケースのビス穴もご覧のとおり、ズレていてパネル面を少々押しながら、ビス止めしないといけないんですね。
だから、タッピングタイプのビスを使っているのでしょうか?
 日本製なら、タッピングタイプのビスは使わない。ケースの受け側にもしかりとタップが切られていますよね。

 日本製じゃ、絶対にありえない作りです。
国民性の違いなのかもしれないけど、あのスペースシャトルを打ち上げている国製とは思えない。
 
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