『小論文・志望理由書のチェックポイント』
日ごろから具体的に何をどうすれば対策となるのか、明確に見えないのが小論文という科目ではないでしょうか。ましてや、志望理由書にいたっては、「夢」「努力」「サークル」「アルバイト」といった言葉を安易に使って、「まっ、こんなものか」なんて考えている人も多いと思います。
実は、小論文も志望理由書も自分の頭の中だけで解決することは不可能なものなのです。多くの人たちの意見・考え方を参考に自分を鍛え、その鍛えた自分を発表する、そんな要素の濃いものが小論文であり志望理由書なのです。
【内容面】
@設問要求に答える明確な意見が述べられているかどうか。
A意見を裏付ける論拠が示されているか。(反論も視野に入れた現実に立脚した説明か)
B資料があるときには、その資料を踏まえて自説を展開しているかどうか。
C論文の基本構成ができているかどうか。(序論 → 本論 → 結論など)
【形式面】
@書き出し・符号類についてのルールは守られているかどうか。
●書き出し・段落の冒頭は一マスあける。
●符号は原則として一マス使用。「……」と「―」は二マス使う。
●行頭に句読点・閉じカッコはつけない。前行末に同居させる。
●クエスチョンマーク(?)やエクスクラメーションマーク(!)は使用しない。
A文字表記についてルールが守られているかどうか。
●楷書で丁寧に書くこと。誤字・脱字・略字は減点。
●縦書きの場合、数字は漢数字が用いる。
●横書きの場合、数字は算用数字で一マス、二字使用。アルファベットの小文字も同様。ただし大文字は一マスに一字。
B表現上のルールが守られているかどうか。
●会話的表現は避ける。
●敬体(「です」「ます」)・常体(「だ」「である」)を混用しない。
●一文は、あまり長くならないようにする。(60字程度まで)
●制限字数の90%以上を目標に書く。
@自分が学びたいと思う分野との出会い・きっかけが簡潔に示されている。
A自分が学びたいことが「具体的」に示されている。
B志望大学の学部・学科で「具体的」に何が学びたいのかが「具体的」に示されている。
C○○大学○○学部○○学科でなければならないのかが示されている。
D卒業後の進路について示されている。
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