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博礼塾

 『編入学に楽して!? 合格するための7つのポイント
  〜これをやるまで受験はできない!!』


1.編入学試験対策はもう始まっている。


「何時(いつ)から勉強を始めればよいのでしょうか?」


そんな質問をよく受けます。
もちろん、スタートは早いに越したことはありません。

しかし、目的意識が不明確なまま勉強に取り組んだとしても、身に付かないばかりか現在通う大学の勉強がよりおろそかになるなど、本来楽しむべき大学生活を楽しめず、「青春」を無駄にしてしまう可能性もなきにしもあらず(^^;;


やはり、勉強をスタートする前に、編入学する明確な理由を持たなければなりません。


自分が学びたいことは具体的に何なのか?
将来具体的に何がしたいのか?

こんな問いに答えられる人は幸せかもしれません。


よい会社に入りたい。
異性にもてたい。
もっといい大学にいきたい。

こんな即物的な理由であったってかまわないと私は思います。


編入学に挑戦する動機やきっかけの純粋性は問いません(^^;;


とにかく強い理由さえあれば、勉強に打ち込めるものです。
ただし、そんな理由だけでは合格は難しいのも事実です。
志望理由書になんて書きます?

「異性にもてたいから、○○大学を志望します」


これじゃ間違いなく不合格です(^^;;


『編入学に失敗しないための7つのポイント』でも触れましたが、志望理由に具体性は不可欠です。
大学側は、当然、勉強したいことを具体的に知りたいわけです。
その解答を、受験する側としては当然、準備しておかなければなりません。


動機やきっかけがどうであれ、そこで立ち止まってばかりいられません。
自分がやりたいことを具体的に語ることができなければだめなわけですから。


何が何でも自分の学びたいことを明確にする。
ただガイドブックを眺めたり、入門書を読んだりしたところでなかなか自分の学びたいことは、はきっきりしません。


大学の一般教養の授業でも、専門の授業でも、テレビのニュースでも、新聞・雑誌でもとにかく目に付くものは何でも真剣に理解することに努めることです。
たとえば新聞を毎日2時間かけて隅々まで読んでみてください。

テレビニュースをメモしながら見てみてください。

大学の授業でしっかりノートを取ってみてください(板書以外もですよ)。

そして、わからないことは自分で調べ、大学の先生に聞いてみてください。

本当にやりたいことは自分が真剣に取り組むことの中から見出されてくるものだと私は考えます。脳味噌に汗をかくこともせず、ただぼんやりしているだけで何がつかめるというのでしょうか?


明確な理由が見出せたら、まずそのことを紙にしっかりと書き留めてください。




2.何を置いても情報収集!


三つの点で特に情報を集める必要があります。


@自分が学びたいことが学べる大学なのかどうかの情報


自分のやりたいことが明確になれば、自分のやりたいことを学べる大学は、どこなのかを探さなければいけません。
ただ有名な大学だからというだけで、ろくに調べもせずに受験すると、後で痛い目に会います。

たとえば、関西私学の雄・○○○大学法学部の編入学試験でのことです。
面接で、今流行? の「少年法」を学びたいと言った受験生がいたそうです。
本人は、法学部ならどこでも「少年法」が学べると考えていたようです。


情報収集が足りませんね。


「臨床心理が勉強したい」
小説や漫画の影響かもしれません(^^;;
きっかけは別に何でもよいのですよ。
(ただし、この点は、あまり志望理由として正直に語らないほうがよいでしょう)

心理学部や心理学科があるところならばどこでも「臨床心理」が学べると考えている人は本当に多いです。


自分が志望する大学で、具体的に何が学べるのかも把握せず、ただ大学名に踊らされて受験を考える人は後を絶ちません。


自分が学びたいことが学べる大学を探しましょう(^^)



A過去に編入学試験で出題された問題の情報


大学が決まれば、あとはその大学の過去の入試問題を手に入れる必要があります。

出題傾向を分析することで、これから何を勉強すればよいのかが、ある程度明確になると考えられるからです。


大学によっては、「編入学入試問題集」の形で編集して冊子としてまとまっているところもあります。解答例は、ほとんどの大学で非公開になっています。


過去の入試問題は、大学に問い合わせれば、多くの大学で郵送していただけます。
ただし、その際、有料とする大学も、かなりありますので、その点は注意してくださいね。


また、実際に大学に行かなければ問題のコピーをいただけないところや、コピー不可なため、手書きで写し取ってこなければならないところや、全くの非公開の大学もあります(^^;;



B大学の生きた情報


大学で、すでに学んでいる先輩から、大学に関する、生きた情報を手に入れることも大切だと思います。ゼミのこと、資格のこと、就職のことなどなど。


パンフレットに書かれてあることと現実には違いがあるかもしれません。
やはり、実際はどうなのかをオープンキャンパスを利用し、直接大学まで足を運んでみるのもよいでしょう。


大阪・京都・名古屋では、ジーベック(http://www.zebec-net.co.jp/)をはじめ、さまざまな編入学イベントがありますので積極的に参加・活用してください。



簡単に手に入る情報すら得ようとしないのは論外ですが、自ら積極的に動くことで得られる情報を得ようと努めないも問題だと私は考えます。




3.身近にあるもの100%活用法。


何も予備校や塾に通わなければ編入学試験をパスできないわけではありません。
大学にもよりますが、独学で編入学受験する人の割合のほうが多いということを大学の方から聞いたことがあります。


英語や小論文は、大学受験勉強の延長にあります。
専門科目の勉強も現在通う大学で、概論レベルであれば十分に学ぶことが可能ではないでしょうか。

多くの入門書をはじめ出版物は本屋に行けば自分にあったものも手に入ります。
また、NHKをはじめテレビやラジオでは、かなり専門的な内容の番組が放送されています。さらに、各大学で開かれている公開講座なども合わせると合格のための知識を得ることなど困難なことではないかもしれません。


確かに予備校や塾では、何を学ばなければならないかを体系化して示してくれるので勉強に無駄がないかもしれません。効率良く合格することができるでしょう。
しかし、上記のようなやり方でも合格は十分に可能であることも知っておくべきです。


自ら積極的に学ぼうとせず、与えられることだけをただ待つような勉強方法は、決してほめられたものではありません。予備校や塾に通いながらも結果が出せないまま終わってしまうのもこんなところに原因の一つはあると考えられます。
受身な姿勢は、大学の面接などでも露見してしまうかもしれません。


自らの足と頭で学ぶことを忘れてはいけません。
たとえ、予備校や塾を利用するにしても。
身の回りにあるものすべてが、学びのチャンスであることを覚えておいてください。




4.大学受験時代(過去)の自分を乗り越えるために!


『編入学に失敗しないための7つのポイント』でも触れましたが、受験生は、現在在籍(卒業)している大学に不満を持っています。
その不満は、大学自体の「偏差値」にたいするコンプレックスからくるケースが多いといえます。
もちろん、大学の授業がおもしろくない、周りの人間が「バカ」に見えるといった不満もあるでしょう(^^;;


(ここからはあえて、厳しいことを言わせていただきますね)

しかし、現在、ある大学に在籍している(卒業した)自分は、過去の自分の生きてきた結果なのです。この事実をしっかり受け止めることなしに、「編入学は一般入試よりも易しい!」という情報を真に受けて、いわゆる難関大学ばかりを出願する受験生がいます。


なぜ、自分が希望する大学に入学できなかったのか?
しっかりとそのことを理解し、反省しなければ、新たな行動につながらないばかりか、同じ失敗? を繰り返すことになってしまいます。


自分の学力はどうなのか?
まず、疑ってみてください。


小学校・中学校で学んできたはずの読み書きや計算能力が不十分な人は多いと思います。自分のこれまでの学校生活を振り返ってみて、どこに躓(つまづ)きがあったのかを冷静に見つめてください。


文章を読んだり、人の話を聞いたりして理解するという作業
理解した事柄を的確に他人に伝える作業


こうした作業が、これまでに不十分なため、英語を勉強しても、専門や小論文を勉強しても躓いてばかりで前に進まない。「言葉」そのものがわからない。


そんな学生を幾人も見てきました。


本が読めないのです。
文章が書けないのです。
どうすればよいのでしょうか?
徹底的に基本的な文章を読み、そこに出てくる言葉や言い回しを自分のものにしていくような勉強をすぐに始めてください。国語辞典で意味を調べることも当然必要です。


身近なものとしては、新聞のコラム(例えば『朝日新聞』の「天声人語」など)でかまいませんよ。


これまでの自分自身の遅れは自分自身で取り戻さなければなりません。
誰もあなたの代わりにあなたの人生を生きてはくれないのですから。


さあ、過去の自分と決別し、新しい自分の出発です。


がんばれ!




5.専門科目の克服はこれで決まり!


最初にやるべきことは、なんと言っても、過去の入試問題をできるだけ早く手に入れることです。(前述しましたね)

どのような出題なのか?
出題傾向から対策は、自ら見えてくると思います。
(なかには一人で判断できない人もいらっしゃるでしょうが……)

また、志望大学の講義要綱(シラバス)を見ることができれば、1・2年次配当の専門基礎に相当する科目でどんなことを学んでいるのかわかります。また、指定教材はどんなものなのかをチェックすることで、何をしなければならないか、よりはっきりしてくるかもしれません。


専門科目は、これからあなたが勉強したい分野のものですから、建前では何とかなるでしょう! と言いたいです。しかし、現実は、なかなかそうはいきませんね。


まして同一学部への編入の場合、対策は比較的に立てやすいと思われがちです。
現在、大学で学んでいることが、そのまま編入学入試に役立つと考えられるからです。


しかし、同一学部であったとしても、失敗するケースはあるのです。
その原因の一つは、今行っている大学の授業が、はっきりいって成立していないケースです(^^;;


講義要綱では、「○○学の基本を概観する」と謳っていたとしても、実際は、全く異なる授業をされる先生がいらっしゃいます。


これは大学の授業自体が成立しないほど、学生の理解力がないのか、もしくは先生自身が単にやる気がないのか、その両方によるものなのでしょう。
まさにこうした授業が成立していないとき、先にも触れたように、独学で乗り越えるか、予備校や塾などのお世話になるかのどちらかを選択することになります。


授業がしっかり行われているなら、今の大学で徹底して専門科目の基本を学んでください。担当の先生を質問攻めにしましょう(^^;;


あなた(保護者)は、本当に高い入学金・授業料・設備費などを収めているのですから、自分にプラスになることはなんでも利用してやるんだ! くらいの気持ちを持って勉強に取り組んでください。
図書館・インターネット(情報のプリントアウトができる大学も多いと聞きます)・無料公開講座などしっかり活用してください。


今の学部とは異なる学部への編入も基本は同じです。
今いる大学の他学部の授業に出てもほとんどの場合、問題にはならないでしょう(^^)
先生の許可を取れるものなら取っておく方がよいと思います。
後々、質問もしやすいでしょうから。

(例)
「現在、文学部なのですが、法学にも興味があるのです。せめて基本ぐらいは学びたいので、先生の授業を受けさせていただけませんか?」


ここで間違っても「他大学に編入学したいので」などとは言わないほうが無難です。
(勘のいい先生であれば、何も言わなくても気づいているかもしれませんが)
あれこれ、質問する中で、先生との人間関係が成立し、この先生なら相談できそうだと判断したときはOKかもしれません。
しかし、ほとんどの場合、先生にとって気分のいいものではありません。現在の大学を捨てて、他大学に乗り換えるわけですから当然です。


自分で行えることとしては、概論書を2冊くらいは、買い込んで徹底的にそれを読んで理解する。(1冊は自分にとって理解しやすいもの、もう1冊は受験を希望する大学が指定しているものや定番的な基本書)
そして、理解した事柄を自分の言葉で表現する。ただし、人名や専門用語はそのまま正確に覚えてくださいね。




6.語学克服はこうしよう!


皆さんは、語学が得意ですか?
なかには結構、自信のある人もいるかもしれませんね。

大学にはいってから学び始めた「第二外国語」。
実は、コイツで大学編入も可能です。
英語がとにかく嫌いで「中国語」で受験、見事に立命館大学国際関係学部に合格した人がいます。


編入学試験で出題される英語以外の語学試験のそのほとんどが、大学に入学後2年間学んだ内容を前提に出題されているため、あまり高度な内容は含まれていません。(もちろん、受験する大学によっても異なりますのであらかじめ過去の入試問題をチェックしておくべきですよ)


ただし、英語以外の外国語を選択できる大学は限られているので、いろいろな大学を受けようと考えている人には向きません。
A大学は中国語、B・C大学は英語。
これでは効率的な受験勉強はできません。


多くの大学を併願しようと考えている人は英語が中心とならざるを得ないでしょう。
まして、大学に編入後、さまざまな形で直面する語学は「英語」であることがほとんどでしょうから、英語から逃れることはまずできないと言えるでしょう(^^;;


多くの人は、中学・高校の合わせて6年間の英語の勉強を経て、大学受験を迎えます。
大学受験のレベルは、大学にもよりますが、難関と呼ばれる大学の場合、6年間で学んだ教科書のレベルを超えた内容です。


編入学の英語の出題レベルは、その大学の一般入試よりもやや易しいレベルか同じ程度であることがほとんどです。(ただし、一般入試と傾向が全く異なる難しい出題もあるので注意)


まずは6年間で、学んでおくべき英語の理解からです。
英語の授業でよく言われたことがありませんか?

「国語力がないと英語の力はつかない」

実はこれはホントの話なのです。


日本語の文章を詰まることなく読んで理解できますか?
たとえば、高校の教科書に載っていた評論文や受験の現代文の文章です。


多くの人は詰まってしまいますね。
何度も何度も読み返さないと頭に入らない文や、わかりにくい表現なんかいっぱい出てきていませんか?


日本語であっても「内容」理解が難しいのに、まして、その「内容」が英語で表現されているのが受験英語(長文)です。


大学によっては、学部ごとに英語の試験内容が違うところもあります。
その学部の概論的な内容や関連する事柄が出題されているケースがほとんどです。
専門分野の理解をしっかりしている受験生であれば問題ないかもしれません。
しかし、専門分野の理解もそうたやすいものではありません。


日本語で書かれている内容を一つ一つ理解し、それを自分の言葉で、ある程度説明できるぐらいでなければ、専門英語の試験は厳しいでしょう。




7.志望理由書・面接・口頭試問克服のために。


一言でいうと、多くの「知識(概念)」を身に付けること(^^)
これが志望理由書や面接において大切なことです。
イヤー、難しいですね(^^;;


志望理由に関しては、前にも触れましたが、何よりも具体性が必要でしたよね。
具体性は「経験」から得られる「知識」によって深まります。

「経験」には実経験だけではなく読書なども含まれます。
実際にあれこれと経験してこそ、そこから得られるものがあるのです。
ただ、その経験は真剣に心が、その対象に向かっていなければなりません。


よく、運命的な出会いのことを「稲妻に打たれた」「衝撃が走った」などなどセンセーショナルに語られることがありますよね。
そんな衝撃的な「学問との出会い」なんてステキですね(^^;;
もちろん、わたしもそれを否定はしません。


しかし、多くの出会いは「違和感」のようなものから始まるのではないかと私は思います。
何か、気になるもの。
よくわからないもの。
無意識のうちに心の中のスペースを占めているもの。


自分の心のバランスを崩してしまうもの、そんなものとの出会いは、「衝撃的」というよりむしろ「静かなもの」かもしれませんね(^^;;
気が付いたときに、もうそこにいた! みたいな感じ。


人は、無意識のうちに不安定な心のバランスを取ろうとします。
そのバランスの取り方が大切です。
自分が今、身に付けているものだけでバランスを取るのか、新たに何かを身に付けるのか?


あなたがやらなければならないのは当然、後者です。
何も行動を起こさず、「あれはこうに決まっている」「自分の利益にならないから、あんなのどうでもいい」と決めつけたり、別の対象にのめりこむことで忘れようとしたりしてもダメです。合理化や逃避行動を取ってみても真の解決にはなりません。
自分の今持っている「知識」だけで解決することなど不可能なのです。


新しい「知識」を身に付けるための行動あるのみです。


「1.編入学試験対策はもう始まっている」でも言いましたね。大学の授業、新聞、TV、読書、何でもかまいません。
こうした行動の過程で、「知識」は深まっていくものです。


志望理由にしろ、面接や口頭試問にしろ、それを語る人の「知識」の深まりがなければ、採点してくれる先生を納得させられるものではありません。薄っぺらなことばは、見抜かれて当然です。
「知識」に裏打ちされた、心のこもったことばは、必ずそれを聞く者の心に届くはずです。


もう一度言いましょう。


行動あるのみです!




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