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乾燥した空気を送り床下さらさらの床下乾燥機

床下を覗いたことありますか?木造家屋だけでなくコンクリート系の住宅でも、床下がある建物では湿気が悩みの種ですね。

乾燥していればカビや腐りによるいたみも少なくてすむでしょうし、シロアリなどの虫も繁殖しにくい環境になります。


床下乾燥機を取り付けご希望だった、あるお宅の図面です。
これを拝見すると北西のトイレ、北向きの浴室あたりに湿気がたまっている可能性があることがわかりました。

そのお宅の床下を覗いて見ました。
ここは北西のトイレのならびにある押し入れ前ですが、畳を捲り床板を剥がした時点で、カビ臭い匂いがあたりに立ち込め思わず窓を開けたほどでした。

検討の結果トイレの真下、右側の換気口部にただ換気をするのではなく、乾燥した空気を送り込むタイプの「床下乾燥機」を取り付けることにしました。
電源は手前にある屋外コンセントから取ります。

床下乾燥機は、取り付けをする換気口に、このようなプレートを密着させ、中央の穴に接続したダクトから、乾燥した空気を送るものです。

このプレートは周囲にクッションテープを貼り、基礎に樹脂プラグ&ステンレスビスで固定され、さらに周囲をコーキングします。これは空気を送る側から空気漏れが発生しないようにするためです。


ベースとなるコンクリートブロック(ここでは厚手重量を使用、エアコン用の樹脂置き台を使用する場合もあり)を置き、ダクトを取り付けたところです。
このダクトから床下いっぱいに「さらさら空気」が送り込まれます。
本体を設置しました。

ダクトは基礎に取り付けたプレートと本体の両方に、ステンレス製のバンドで止める構造です。黒いダクトの壁面近くに、帯状のバンドが少し見えています。

本体は左側面のステーで壁に固定します。エアコンの室外機ほどの重量はありませんので、このような固定方法になっています。


電源はサドルでビス止めにしました。
線がぶらぶらしていると見た目が悪いだけでなく、切れやすくなったりして危険です。近くにコンセントがない場合は防水仕様で延長することになります。

屋外に普通の延長コード(室内用)を使っているところを見かけますが危険ですのでやめましょう。雨があたらなければ良いというものではありませんよ。

完成しました。本体右側の出っ張りはコントローラーで、黒く見える湿度表示や、動作時間セットボタンなどがあります。
設置後のメンテナンスは特に不要ですが、停電時には時計を調整する必要があります。

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