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洗濯機のお洗濯

タイトルがミスタイプだと思われた方もいらっしゃると思いますが、紛れもなく洗濯機のお洗濯(正確に言えばお掃除)です。

純正の洗濯機クリーナーを使えば、洗濯機の中をきれいにできますという宣伝ですが、そこは電気店のホームページ、洗濯機を分解して汚れの状態をお見せしましょう。

この洗濯機は当社からご購入いただいたもので、販売後2年が経過しています。

たまたま故障が発生し修理をしましたので、その際お客様の許可を得て撮影させていただきまました。

故障に関しては下段をご覧ください。よくある故障ですので・・・

上の写真は、いつも目にする回転槽の下部にある羽根をはずしたところです。
羽根の裏や下側には茶色の汚れ(水垢や石鹸カス)がついています。

右は修理のため抜き出した回転槽(ステンレス槽)の外側面です。こちらにも茶色の汚れがついています

回転槽の下部、羽根をはずした部分を拡大してみました。回転槽の外側面とは違う汚れが硬くついています
こちらは回転槽を抜き出した後の洗濯槽です。
全自動洗濯機は脱水時にはこの中で回転槽が回転します。
洗濯時は回転槽は動かず羽根だけが回転します。(遠心力タイプは、洗濯時も回転槽を動かします)
洗濯槽底面の拡大です。中央の棒が回転槽や羽根が付く回転軸で、2段になっているのは回転層と羽根を個別に動かすためです。
周囲の黒いものはカビです。
汚れを落としてきれいになった写真が無いとクリーナーの効果がわかりませんが、今回は洗濯機の構造と汚れの実際を見ていただくために撮影したもので、別の修理のための分解ですから、内部は全てブラシと洗剤で汚れを落としました。
したがって、洗濯槽クリーナーの汚れ落としではありませんので写真は掲載しません。

洗濯槽クリーナーで、どの程度汚れが落ちるのかは、なかなか見ることができませんが(使用前・使用後の2回分解が必要)使用後に汚れのカスが大量に排水されることで、ご使用になればその効果がご理解いただけると思います。

この洗濯機の修理について
上で撮影した洗濯機はわずか2年で分解修理が必要な故障が発生しました。その原因は何だったのでしょう?
症状は洗濯や脱水時にカチャカチャと大きな音がするというものでした。分解の結果、回転層の下、洗濯槽の中心付近に(一番下の写真の真中あたり)女性用下着の形態を保持する金属、いわゆるワイヤーがはさまっていました。洗濯物から抜け落ち槽内を回転していたものと思われます。幸い機械の故障ではなく、また他の部分に問題も発生していなかったので、その金属を取り除き分解清掃してお返しいたしました。

洗濯中に異常音が発生したら、ポッケットの中の物などが中に落ちた可能性がありますので、確認してみてください。

ご注意!!この記事をご覧になって羽根のはずし方や分解方法を問い合わせるお電話を数多くいただきましたが、分解を奨励するために掲載をしているのではありませんので、それらのご質問にはお答えできません。技術者以外の方の分解はおやめください。当社もそれらに対しての責任は一切負いかねます。

なお、文中の部品名は正式名称ではありませんので、念のため・・・

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