2000年

 3月26日

第5回総会 &小野寺弁護士講演会

 

 宮城では三月二十六日に第五回総会が開催されました。この日は県内各地で多数の市民団体が集会を企画していたため、総会への参加者は少数でしたが、東京からお招きした小野寺利孝弁護士による記念講演は大変中身の濃いもので、充実した時間を過ごすことができました。

 総会の部では、小田中聡樹先生(東北大学名誉教授=刑事訴訟法)の開会のあいさつに続いて、九・二二判決当日のビデオも交えながら一九九九年度の活動報告が行われました。その後、二〇〇〇年度の活動計画について話し合い、全国各地で大好評を博している「悪魔の飽食」合唱団の公演を来年秋に開催すること、そのために今年秋までに実行委員会を立ち上げることを確認しました。会費の納入状況が芳しくない中で、当日高校生が一人新しく入会。会場から歓迎の拍手がわきました。

 講演の部で小野寺弁護士は、ドイツから帰国して体調を崩されていたにも関わらず、長時間にわたって、先の判決の解説や、中国・ドイツ・アメリカでの戦後補償の動向などを詳しく報告されました。私たちの国では九・二二判決のような「杜撰・未熟」な判決がまかり通っているけれども、ドイツ・アメリカの動向を見ていると、日本においても現在のような状況は急速に変化し、まともな戦後補償をしなければすまないようになるだろうことがリアルに実感できる内容でした。「昨年四月の宮城の総会で講演したときに、『秋の判決では必ず勝つつもりだが、もしも負けたときには申し開きのため再び仙台に来る』と言ったが、本当にそうなってしまった」という弁解で始まったお話でしたが、「小野寺さんの話はいつどういう状況で聞いても勇気が湧いてくる。不思議な人だねえ」というのが、みんなの感想です。

 

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