作品をあれこれ考えるとき、能の世界では、衝撃のつよさから「善知鳥」をと、ごく早い時期に紹介しましたし、狂言では愛らしい横座さんに早速登場してもらいました。その他の能狂言もかなり取上げていますが、この二つを上演する催しの具体化はいかにして可能か。妄想は果てなく、口にすると夫は「だめだめ」の一本やり。
この話題にのって?下さったのが観世流橋岡家の高弟 荒木亮師でした。
荒木師には夫が親しくしていただいており、主催なさる久習會にいつも二人をご招待下さいました。他の能会でお会いし、帰途 駅までご一緒ということもありました。たまたま寄り道してお食事をとなりました時、私が「善知鳥 横座」を持ち出し、夫は傍で「だめだめ」を繰返していましたが、荒木師は、公演を主催するのはとても大変だが、久習會で考えてみてもよいと。思いがけない展開でした。
それから何年か経ち、とうとう成就!となりました。出演者の依頼・日程調整、能楽堂確保、日時選定その他その他。主催者がなさる作業の一端を伺うだけで「だめだめ」の意味が痛感でき、荒木師のおはたらきとご好意には感謝のみです。
この公演は、第二十六回 久習會
二〇一八年四月九日(月)18時開演
国立能楽堂に於いて、と決定。
二月初めチラシ出来、早速送って下さいましたので、同封いたします。二つの曲の魅力が充分説明されていて、付足すこともないのですが、番組(プログラム)が充実していますし、能の会として料金も控えめなので、この際是非お出かけになりますようお勧めいたします。お申込みは久習會へ。
能なんて堅苦しい、眠くなりそう…とお思いの方へ。
久習會は、初めて能を観る方々をとても大切になさっていて、毎回分りやすい解説を配布されます。また外国人向けの英語・フランス語の解説も配られ、このことは英語ではこう言うのか等、派生する楽しみも得られます。さらに学生優待がありますので、若い方々へもお勧め下さいますよう。
国立能楽堂は、開演1時間前に開場になり、屋内の一角で待合せもできますので、私は早めに出かけ、皆様とお話できる時間空間を確保しようと考えています。是非 お目にかかれますように。
お申込み・お問合せ先
久習會(きゅうしゅうかい)事務局
電話 03-3800-4606
ホームページ
会場:国立能楽堂のホームページ
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