TOP | ■ アピール | ■ 活動報告 | ■ GPCA-FAQ | ■ トピックス | ■ 出版案内 |
mook 動物ジャーナル | ■ Links | ■ 通信販売 | ■
ご連絡窓口 |

TOP mook 動物ジャーナル バックナンバー 動物ジャーナル98・能と狂言の会へのおさそい

■ 動物ジャーナル98

  百聞も百読も 一見に如(し)かず
     ー能と狂言の会へのおさそい


青島 啓子


 能といえば「羽衣」、狂言ならば「末広がり」。中学校で習ったことあったっけ…が普通のことと思います。ところが私は幸か不幸か、大学で古典芸能に造詣深い先生に恵まれ、能の会によく連れて行っていただきました。中学生の頃から人形浄瑠璃も歌舞伎もよく観ていましたが、夫が能の研究家であったため招待券を頂くこともあり、馴染みが深くなっていきました。
 片方ではねこ屋敷の経営に心身を消耗し、動物問題の深刻に心ゆさぶられる日常、とうとう『動物ジャーナル』を発刊することになり新たな苦労が生じましたが、動物テーマの文学作品を載せることはひそかで大きなたのしみとなりました。

 作品をあれこれ考えるとき、能の世界では、衝撃のつよさから「善知鳥」をと、ごく早い時期に紹介しましたし、狂言では愛らしい横座さんに早速登場してもらいました。その他の能狂言もかなり取上げていますが、この二つを上演する催しの具体化はいかにして可能か。妄想は果てなく、口にすると夫は「だめだめ」の一本やり。
 この話題にのって?下さったのが観世流橋岡家の高弟 荒木亮師でした。
 荒木師には夫が親しくしていただいており、主催なさる久習會にいつも二人をご招待下さいました。他の能会でお会いし、帰途 駅までご一緒ということもありました。たまたま寄り道してお食事をとなりました時、私が「善知鳥 横座」を持ち出し、夫は傍で「だめだめ」を繰返していましたが、荒木師は、公演を主催するのはとても大変だが、久習會で考えてみてもよいと。思いがけない展開でした。
 それから何年か経ち、とうとう成就!となりました。出演者の依頼・日程調整、能楽堂確保、日時選定その他その他。主催者がなさる作業の一端を伺うだけで「だめだめ」の意味が痛感でき、荒木師のおはたらきとご好意には感謝のみです。

この公演は、第二十六回 久習會 
  二〇一八年四月九日(月)18時開演
  国立能楽堂に於いて、と決定。

 二月初めチラシ出来、早速送って下さいましたので、同封いたします。二つの曲の魅力が充分説明されていて、付足すこともないのですが、番組(プログラム)が充実していますし、能の会として料金も控えめなので、この際是非お出かけになりますようお勧めいたします。お申込みは久習會へ。

能なんて堅苦しい、眠くなりそう…とお思いの方へ。

 久習會は、初めて能を観る方々をとても大切になさっていて、毎回分りやすい解説を配布されます。また外国人向けの英語・フランス語の解説も配られ、このことは英語ではこう言うのか等、派生する楽しみも得られます。さらに学生優待がありますので、若い方々へもお勧め下さいますよう。
 国立能楽堂は、開演1時間前に開場になり、屋内の一角で待合せもできますので、私は早めに出かけ、皆様とお話できる時間空間を確保しようと考えています。是非 お目にかかれますように。

お申込み・お問合せ先
  久習會(きゅうしゅうかい)事務局
  電話 03-3800-4606
  ホームページ

会場:国立能楽堂のホームページ

<拡大>