歯ぎしりについて
歯ぎしりとは
「歯ぎしり」(歯軋り)とは夜間眠っている時に出ることが多く、傍で寝ている人から指摘されて知ることが多いと思います。この現象は多かれ少なかれほとんど全ての人に現れているといわれています。
歯ぎしりの種類
歯ぎしりにはいくつかのパターンがあります。もっとも知られているのはギシギシ、カリカリと音を立てる「グラインディング」というパターンで、周りの人から指摘されて自覚するので、これだけが「歯ぎしり」であると認識している人が多いようです。他にもググッと食いしばっているのにあまり音のしない「クレンチング」があり、このパターンの人は起床時に顎が疲れていたり、顎関節部に痛みを感じていたりすることが多いようです。そのほかにもカチカチカチッと音を立てる「タッピング」というパターンが知られています。
歯ぎしりの正体
この歯ぎしり(ブラキシズム)とはどのようなものなのでしょうか?これは歯科医学の世界でもかつては悪玉の代表のように考えられていました。ルドルフ・スラビチェック先生(オーストリア・ウィーン大元教授)は、1970年代の後半にこれがストレス・マネジメントといって、体に悪いストレスを解消・発散するために役立っていることを示しました。そのことについては現在多くの研究によって証明されてきています。