アクセス
Copyright (C) 2005-2013 General Dentistry AOKI

臨床家のための歯科補綴学
-顎機能と顎機能障害の診断を考慮した歯科治療-


E. Pieshlinger


佐藤貞雄 神奈川歯科大学教授
石川達也 東京歯科大学名誉教授
青木 聡 東北大・神歯大非常勤講師
渡邉 誠 東北大学副学長
豊田 實 神奈川歯科大学教授

(著者の役職は発刊当時のものです)

注文用紙(.pdf ファイル)

臨床家のための歯科補綴学 製作ストーリー
1. 「翻訳版を作ろう」の巻

 時は2002年の11月、所はオーストリアはウィーンでのことでした。佐藤教授がウィーンで開いている矯正コースに参加していたときのことでした。ウィーン大学の補綴では新しい教科書がまとめられ、発行されたばかりでした。お話は伺っていたので、大学の向かいにある本屋さんに買いに行くのを楽しみにしていました。その本を入手して中を見てビックリ!今まで見たことがないような構成だったのです。というのは、まず補綴に関わる発生学や解剖学の詳細な解説があり、それに続いて診査・診断に関するテーマに大きなスペースが割かれていたのです。通常はどうしてもHow toが中心になってしまう本が多いのですが、まずこの構成に。佐藤教授は部分床義歯(partial denture)の項をとにかく早く皆さんに紹介したいという考えだったと思います。
 というわけで、この日から翻訳版作製の計画は始まりました(のだと思います)。
2. 共著者 チェラー先生とお会いして

 丁度そのコースの時に、原著の共著者であるアレシュ・チェラー先生とお会いして会食をする機会がありました。先生は神奈川歯科大学(矯正科)に留学していた経験もあるウィーン大学補綴科の助教授だったのですが、咬合の道を究めるために矯正科に移籍して新たな活動を始める時で、いろいろ不安なことがあったようでした。私も保存(修復)科を出て佐藤先生の矯正科に移籍した経緯もあり、自分の経歴を紹介したことを記憶しています。
 その席でも著作権の関係等色々あるけれど、日本にも紹介できると良いですね!と励ましの言葉を頂きました。

共著者のA. チェラー先生(中央)

原題は「基礎 歯科補綴学」

3 著者、訳者を御紹介します!

 その本の著者はウィーン大学補綴学教授のピースリンガー先生です。氏は御大スラビチェック教授の後任としてその席に就かれた優秀な先生です。そのほかに共著者が7名おられ、それらの先生方も皆R.スラビチェック教授の弟子の先生方々です。
 一方、日本版の製作にあたったのは以下の先生方とわたくしです。
佐藤貞雄 神奈川歯科大学教授、石川達也 東京歯科大学名誉教授、青木 聡 東北大・神歯大非常勤講師(青木総合歯科)、渡邉 誠 東北大学副総長、豊田 實 神奈川歯科大学教授。 
左よりピースリンガー教授、石川名誉教授、佐藤教授、青木、渡邉教授です。
4 本の内容について

 この本はタイトル通り歯科補綴学の全体を網羅しているのですが、最も詳細に書かれているのは診査・診断の重要性とその実際についてだと思います。今まで読んだどんな教科書よりも具体的かつ詳細に記載してあると思います。私たちが普段行っている診療と同じですので、すんなりと理解ができました。ネットでもこんな風に紹介されています。
「歯科補綴において、歯の形態と技工工程に関する知識は欠かすことができない。加えて、咬合、咬交、機能障害について考慮しなければ、最先端の技術をもってしても適切な咬合面再建を行うことは難しい。本書では独創的なオーストリアの咬合学の概念を背景に、咬合と咬交、咀嚼機能とその障害をふまえたうえで、部分・全部床義歯、インプラントといった今日の補綴処置の実践を学ぶことができる。(歯学書ドットコム より)
目次は以下の通りです。
第I章 歯の形態 13
第II章 咬合と咬交 39
第III章 咬合面再建のための順次ワックスアップテクニック 107
第IV章 補綴計画における患者の指標 133
第V章 顎口腔系機能障害の診断と治療 141
第VI章 固定性義歯 177
第VII章 部分床義歯 229
第VIII章 全部床義歯 293
第IX章 インプラント補綴 323

さらに詳細な目次はこちら
5 (番外編)著者 ピースリンガー先生とお会いしました!

 (2007.10.11)
 私は先日学会出席のためにイタリア・トリノに行って参りました。参加した学会はイタリア・ナソロジー学会という噛み合わせを詳しく研究する学会です。2003年に続いて2回目の参加でした。今回はiaaidという別の学会と共同開催でしたが、その会場で翻訳出版した本の著者E..ピースリンガー先生とお会いすることが出来ました。
 完成の報告と、日本語版を著者・共著者の皆さんにお見せすることをお約束しました。また来年にオーストリア・クレムスで行われるiaaidの会議でお会いするのが楽しみです。