グッディーズ店主の音楽試聴記
2007-04
メールマガジンでも発行しています。
<PentaTone> PTC 5186 066(SACD-Hybrid) \2850 J・ブラームス: ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102 ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)、 ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)、 ヤコフ・クライツベルク(指揮)、 オランダ・フィルハーモニック管弦楽団 「久々に現れたドイツ系ヴァイオリニストの大器」というキャッチフレーズも 大袈裟ではないオーソドックスな演奏に、感心しましました。フレーズに妙な 変化をつけずにしっかりと弾き切った演奏で、テクニックもしっかりしている ので曲の良さがはっきりと伝わる演奏です。全体に勢いがあるのですが、前の めりの印象を与えないのも立派です。ベートーヴェンの協奏曲やソナタなどの 録音も是非聴いてみたいものです。二重協奏曲の方は、ミュラー=ショットの 熱演に反応してか、独奏のやりとりに重きを置いた熱演タイプになっています。 しかし見世物的な演奏になる前で踏みとどまっているので、これも好感が持て ます。クライツベルクも独奏のスタイルによく反応市ながらも。かつてのドイ ツのオケを思わせる奥行きのある響きを作っていて、期待を大きく上回る演奏 となりました。 |