<クラシック・輸入盤新譜情報 12-06>


<Deutsche Grammophon>
47963 ¥1850
ミロシュ/ラティーノ
ピアソラ:リベルタンゴ
モレル:ブラジルの踊り
ヴィラ・ロボス:プレリュード第1番
ディアンス:タンゴ・アン・スカイ
ガルデル:首の差で
カルドーソ:ミロンガ
バリオス:森に夢見る
ブローウェル:11月のある日
ファレス:キサス、キサス、キサス
サヴィオ:バトゥカーダ
ヴィラ・ロボス:マズルカ=ショーロ
ピアソラ:オブリヴィオン
ポンセ:メキシコのスケルツォ
ポンセ:シャンソン・アンダンテ
ロドリゲス:ラ・クンパルシータ
バリオス:最後のトレモロ
ミロシュ
スタジオ・オーケストラ 
指揮:クリストフ・イスラエル
録音:2012年2月27日 ベルリン
トム・クルーズ似の風貌で、デビュー以来、世界各地でチャートの1位を独占
し、大ブレイク中のミロシュ。セカンド・アルバムは綺羅星のごときラテンの
名曲を集め、曲によってはソロ・ギターとストリング・オーケストラノための
アレンジを加えて、ギターの魅力を思う存分堪能させてくれます。
2011年はミロシュにとって目まぐるしい躍進の年でした。ドイツ・グラモフォ
ンでデビューを果たし、デビュー盤は全世界で15万枚の売上を記録。そして
グラモフォン誌の“Young Artist of the Year”を受賞しました。いよいよ今
年は日本盤が4月に発売され、7月には来日公演も予定されており、日本での
人気沸騰!

479249 2枚組 ¥2580
ショスタコーヴィチ/マクバーニー編:
歌劇「オランゴ」-プロローグ(世界初演)
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
ロサンゼルス・フィルハーモニック  
指揮:エサ=ペッカ・サロネン
リアン・マッキニー、ジョルダン・ビッシュ、ユージン・ブランコヴォーヌ、
アドリアーナ・マンフレーディ、ロサンゼルス・マスター・コラール、他
録音:2011年12月 ロサンゼルス、
ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール
この公演で世界初演された「オランゴ」は十月革命から15周年を記念して
1932年に委嘱され作曲された作品。政治的そして音楽的にもあまりに衝撃的な
内容だったため、ショスタコーヴィチはこの作品を完成させる事は無く、2004
年にモスクワで発見されるまで13ページのピアノスコアとして未完のままでし
た。今回、ショスタコーヴィチの未亡人の希望によりマクバーニーがオーケス
トレーションし、サロネン指揮の元、ロサンゼルス・フィルハーモニックの
演奏会で世界初演されたのです。

4764717 ¥1850
4762819(DVD-Video) ¥3350
シェーンブルン夏の夜のコンサート2012
【演奏予定曲】
チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》から ポロネーズ
ムソルグスキー:歌劇《ホヴァンシチナ》から ペルシャの奴隷たちの踊り
ボロディン:歌劇《イーゴリ公》から だったん人の踊り
ドビュッシー:交響詩《海》
R.シュトラウス:楽劇《サロメ》から サロメの踊り
ポンキエッリ:歌劇《ラ・ジョコンダ》から 時の踊り
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:グスターボ・ドゥダメル
録音:2012年6月7日 ウィーン、シェーンブルン宮殿
〈ライヴ・レコーディング〉
天下のウィーン・フィルによる、夏の夜を彩る恒例のウィーンの音楽イヴェン
トのライヴCD。今年はロックな指揮者ドゥダメルが登場します!
ドゥダメルは2007年ルツェルンにてウィーン・フィルを初めて振り、2011年に
ウィーン・フィル定期に初登場。そのライヴ録音が先日チャリティーLPとして
リリースされたばかり。
6月7日20:30-世界遺産にも登録されているハプスブルク家の離宮、シェーン
ブルン宮殿とその庭園における入場無料の野外コンサートは10万人以上の音楽
好きなウィーンっ子を動員し、全世界60以上のテレビ局が放送します。(日本
ではNHKが晩夏/初秋に放送予定)
今年のテーマは『踊りと波』'Dances and Waves'。ノリノリのドゥダメルに
ぴったりの選曲!
指揮界の若き獅子が、頑固で保守的な超絶職人集団ウィーン・フィルをどう
燃え上がらせるか!?興味は尽きません。

479250 ¥1850
ベートーヴェン:
(1)交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 《英雄》
(2)劇音楽《エグモント》 作品84-序曲
(3)バレエ《プロメテウスの創造物》序曲
ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団
指揮:グスターボ・ドゥダメル
録音:2012年3月 ベネズエラ、カラカス
南米からのクラシック旋風!驚異の若者たちを率いるカリスマ、ドゥダメルの
《英雄》!2006年、彗星の如く「ベートーヴェン交響曲第5番《運命》&
第7番」でデビューして以来のベートーヴェン録音です。 
「ベートーヴェン以上に、音楽が人生を変え得るという絶対的な信念を典型的
に示している作曲家はいない」とドゥダメルは語っています。ドゥダメルの限
りなく純粋な音楽的熱狂パワーが、オーケストラを燃え上がらせた情熱的な
《英雄》に乞うご期待!




<DECCA>
4783511 5枚組 ¥3180
ベートーヴェン:交響曲全集
ウエスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団 
指揮:ダニエル・バレンボイム
Soprano:Anna Samuil
Mezzo-Soprano: Waltraud Meier
Tenor: Peter Seiffert
Bass-Baritone: Wolfgang Koch
Chorus: Vokalensemble Kolner Dom
録音:2011年8月 ケルン
武力ではなく、対話によってパレスチナに平和を!という信念の元、文学者エ
ドワード・サイードとダニエル・バレンボイムによって創設されたウエスト=
イースタン・ディヴァン管弦楽団。その成り立ちはワーナークラシックから
リリースされたDVDで詳細を観る事ができますが、サイード亡きあと、バレン
ボイムが取り組んだのがこのベートーヴェン・プロジェクトです。
音楽を前に、人は自然と同じ呼吸の元でハーモニーを響かせる。それが対立し
あうイスラエル、パレスチナ、そしてアラブ、ユダヤなど様々なルーツをもつ
国々から集まった若き音楽家たちであろうとも。ベートーヴェンのスコアを手
に、ひとつの譜面台と譜面を共有する二人ひと組の弦楽奏者にはじまり、全て
のプレイヤーが心をひとつにして和音を響かせ、呼吸をひとつにしてフレージ
ングを作りあげていきます。そしてクライマックスに来るのが「歓喜の歌」。
様々な問題を超えて昇華された喜びの調べが、聴き手の心に深く響き渡ります。

4783513 2枚組 ¥1980
ベートーヴェン・フォー・オール
交響曲第5番「運命」-第1楽章/交響曲第3番-第3楽章
ピアノ協奏曲第5番-第2楽章/ピアノ協奏曲第1番-第3楽章
ピアノ・ソナタ第23番「熱情」-第1楽章/交響曲第6番「田園」-第1楽章
ピアノ協奏曲第3番-第3楽章/ピアノ協奏曲第4番-第3楽章
ピアノ・ソナタ第14番「月光」-第1楽章/交響曲第8番-第2楽章
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」-第2楽章
交響曲第6番「田園」-第5楽章/ピアノ協奏曲第3番-第2楽章
交響曲第7番-第2楽章/交響曲第9番「合唱」-第4楽章
ダニエル・バレンボイム(ピアノ&指揮)
ウエスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ
録音:2011年8月(交響曲)、2007年5月(協奏曲)、2006年(ソナタ)
上記べートーヴェン:交響曲全集に続き 協奏曲全集も続編として予定されて
いる同シリーズのハイライトを2枚のCDに凝縮しました。現役でありながら既
に伝説の演奏家の域に入りつつある現代最高の音楽家、ダニエル・バレンボ
イムの指揮、そしてピアノを堪能できるだけではなく、ベートーヴェンが生
みだす共生の美が結実した2枚組です。

4784446 ¥1850
アート・オブ・ルネ・フレミング
シューベルト:アヴェ・マリア
ベッリーニ:「ノルマ」-清らかな女神よ
チレア:「アドリアーナ・ルクヴルール」-私は想像の神の卑しい僕
グノー:「ロメオとジュリエット」-私は夢に生きたい
コルンゴルト:「死の都」-マリエッタの唄
ドヴォルザーク:「ルサルカ」-月に寄せる歌
カタラーニ:「ワリー」-さようなら、ふるさとの家よ
プッチーニ:「トスカ」-歌に生き、恋に生き
プッチーニ:「蝶々夫人」-ある晴れた日に
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」-サマータイム
プッチーニ:「ジャニ・スキッキ」-私のお父さん
バーンスタイン:
「ウエスト・サイド・ストーリー」-きっとどこかに
(デュエットwith ドミンゴ)
ヘンデル:「セルセ」-アンブラ・マイ・フ
グノー:アヴェ・マリア
※ボーナス・トラック
ウィールズ・オブ・ア・ドリーム(デュエット with ブリン・ターフェル)
アメイジング・グレイス
ロジャース:「回転木馬」-ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン
ハレルヤ
今年6月、英国系のビッグ・イベントに出席が予定されているフレミングのベ
スト盤が登場します。ビッグ・イベントについては情報解禁次第ご案内致し
ます。




<Deutsche Grammophon>
479494 2枚組 ¥1850
《ブリン・ターフェルの芸術》
『アメイジング・グレイス』『アメリカ民謡:「シェナンドー」』
『V・ウィリアムズ:「放浪者」「私はいずこにさすらうか」』
『アイアランド:「海熱」』
『モーツァルト:「フィガロの結婚」-「もう飛ぶまいぞこの蝶々」』
『モーツァルト:「コシ・ファン・トゥッテ」-「Passegiammo anche noi.」
「心をあなたに差し上げます」』
『モーツァルト:「魔笛」より「恋人か女房か」』
『モーツァルト:アリア「われ汝に別れを告げん、おお愛しき人よ、さらば」
K.Anh.245』
『シューベルト:「魔王」「君はわが憩い」「ミューズの子」』
『ロウ:「星の王子さま」「風はマライアと呼ばれている
(-ペンチャー・ワゴン)」』
『ロジャース:今のところ(アレグロ)』『民謡:「夜じゅうずっと」』
『スオ・ガン』『ジョン・ヒューズ:「ロンダの谷」』
『ヘンデル:歌劇「ベレニーチェ」-「足かせと縄目の中でこそ」』
『ヘンデル:「テ・デウム」-「おお主よ」』
『メンデルスゾーン:「エリア」より「アブラハムの主よ」』
『V・ウィリアムス:「沈黙の真昼」』『ガーニー:「眠れ」』
『クィルター:「行け、愛らしいばらよ」』
『ベルリオーズ:「ファウストのごう罰」より「のみの唄」「こよい花ひらく」』
『ワーグナー:「さまよえるオランダ人」より「期限は切れた」』
『ワーグナー:「タンホイザー」より「夕星の歌」』
『マーラー:「亡き子をしのぶ歌」より「こんな嵐に」』
『シューマン:「君は花のよう」「2人の擲弾兵」
「私の馬車はゆっくりと行く」』
『サリヴァン:「近衛騎兵隊」より「Hereupon we're both agreed」』
『ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「こら、小姓」』
『プッチーニ:「トスカ」より「警官を3人と馬車を一台…急いで」』
『アメリカ伝承曲:「深い河」』『ラター:「主は汝に祝福を与え」』
『グィン・ウィリアムス:「I am dreaming of the mountains of my home」』
ブリン・ターフェル(Bs-Br),
バリー・ワーズワーズ(指揮)
ロンドン交響楽団
ジョン・エリオット・ガーディーナー(指揮)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
チョン・ミョンフン(指揮)
サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
マルコム・マルティヌー(P), 他
《録音》1992-2009年[デジタル]
世界で活躍するスーパー・バリトン歌手、ブリン・ターフェル。1990年モー
ツァルトのオペラでデビュー後、ワーグナーの諸役までレパートリーを次々と
広げて、世界の歌劇場で引っ張りだことなったターフェル。その後 リートは
もちろん、ミュージカルまで幅を広げ、スーパースターならではの華やかな
歌唱を聴かせています。モーツァルト、ワーグナー、ヴェルディの他、歌曲
や伝承曲まで、彼の魅力を存分に味わうことができる2枚組です。

479424 ¥1350
《ベリー・ベスト・オブ・ラン・ラン》
『愛の夢』『ハンガリー舞曲第2番』『別れの曲』
『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番-第3楽章』
『モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 K.330-第2楽章』
『ショパン:ピアノ協奏曲第2番-第2楽章』『グノシェンヌ第1番』
『パガニーニの主題による変奏曲-第18変奏』『ショパン:ノクターン第8番』
『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲-第3楽章』『シューマン:トロイメライ』
『ラフマニノフ:前奏曲Op.23-5』
ラン・ラン(ピアノ)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
パリ管弦楽団(ベートーヴェン)
ズービン・メータ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ショパン) 
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団(ラフマニノフ) 
ダニエル・バレンボイム(指揮)
シカゴ交響楽団(チャイコフスキー)
《録音》2003年-2008年[デジタル]
ラン・ランがドイツ・グラモフォンに残した録音を1枚に凝縮したベスト盤。
「愛の夢」の抒情ゆたかな繊細な表現力からハンガリー舞曲で聴かせる卓越し
たテクニックまで、幅広いラン・ランの魅力が一挙に楽しめるベスト盤です。

●DG & Decca / Virtuoso 各1枚 ¥750
4784210
《J・S・バッハ:ピアノ協奏曲集》
(1)『ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052』
(2)『ピアノ協奏曲第4番イ長調BWV.1055』
(3)『ピアノ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056』
(4)『2台のピアノのための協奏曲第1番ハ短調BWV.1060』
アンドラーシュ・シフ(P&指揮)
ヨーロッパ室内管弦楽団((1)-(3))
ピーター・ゼルキン(P:(4)), カメラータ・ベルン((4))
《録音》1989年1月, ウィーン((1)-(3))[デジタル]
1992年4月, ラ・ショー=ド=フォン((4))[デジタル] (原盤:Decca)
DENONには1979年に師であるジョージ・マルコムの指揮によっても録音してい
ましたが、このDECCA盤はシフの弾き振りによる録音です。スケールの大きく
自由闊達でのびのびとしたソロとオーケストラとの調和も美しく、感情にあふ
れた演奏が見事です。今では、当時の響きを求めてチェンバロで弾かれること
の多い協奏曲ですが、様式感を逸脱することなく現代のバッハ演奏の理想に近
づいており、強い説得力をもっています。ピーター・ゼルキンとの共演による
二重協奏曲も比類ないアンサンブルが堪能できます。

4784211
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」[第2稿(ハース)]
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
《録音》1965年5月, アムステルダム [ステレオ:セッション](原盤:PHILIPS)
ブルックナーの4番は、自然描写を含むなど標題音楽的な傾向が強く、壮大な
スケール感とともに最も親しまれている作品でしょう。ハイティンクは作品の
厳格な書法を忠実に守り、音楽を構成する様々な要素をいたずらに誇張するこ
とはありません。綿密な楽曲分析に基づいて丁寧で知的に構成する彼の音楽
は、優美な表情や温かさ、ロマン的詩情を大切にし、あくまで節度を保った
気品が感じられます。

4784212
ショパン:
(1)『24の前奏曲 Op.28(全曲)』
(2)『前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45』
(3)『前奏曲第26番変イ長調KK.IVb-7,BI.86』
(4)『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」』
ヴラディーミル・アシュケナージ(P)
《録音》1977-1979年, オール・セインツ教会((1)(2))[ステレオ:セッション]
1983年, キングズウェイ・ホール((3))[デジタル:セッション]
1980年, キングズウェイ・ホール((4))[ステレオ:セッション](原盤:Decca)
ショパンの最高傑作といわれる「24の前奏曲」。短い楽想が感興の赴くままに
展開する、音楽的にも充実した内容の完成度の高い曲集です。ショパンが最も
平穏で幸福だった時期に書かれた葬送行進曲を含む詩情あふれる「ソナタ第2
番」も収録。定評あるアシュケナージの洗練されたピアニズムと多彩な表現に
よって、ショパンの魅力を堪能することができる名盤です。

4784213
ハイドン:
(1)『チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb:1』
(2)『チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb:2』
(3)『ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIa-1』
ハインリヒ・シフ(Vc:(1)(2))
ネヴィル・マリナー(指揮) アカデミー室内管弦楽団(Vc:(1)(2))
ピンカス・ズカーマン(Vn&指揮:(3))
ロサンジェルス・フィルハーモニック((3))
《録音》(1)&(2):1987年1月, セント・ジョンズ・スミス・スクエア
[デジタル:セッション](原盤:PHILIPS)
(3):1977年3月, アメリカン・リージョン・ホール
[ステレオ:セッション](原盤:PHILIPS)
それぞれ、ヨーゼフ・ヴァイグル、アントン・クラフトのために作曲したとい
われているチェロ協奏曲集。「1番」はバロック色を留めた様式で、引き締ま
った力強さを。「第2番」は円熟期の充実した筆致でチェロの男性的な魅力が
表現されています。ハインリヒ・シフは、テクニックや誇示や自身の音楽性
を過剰に誇示する事なく、落ち着いた円熟の音楽を表出していきます。どの
曲も端麗に彫琢された名演で、第1番第2楽章の穏やかな音楽性に裏付けられ
た抒情美は見事です。

4784214
ショスタコーヴィチ:
『交響曲第1番ヘ短調Op.10』
『交響曲第5番ニ短調Op.47』
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
《録音》1980&1983年, アムステルダム
[デジタル:セッション](原盤:PHILIPS)
旧ソ連という体制社会と自らの芸術的信念の狭間で苦悩しながら多くの傑作を
生み出したショスタコーヴィチは、ある意味で最も20世紀的な作曲家だったの
かもしれません。18歳での音楽院卒業作品として作曲され、ワルターらによっ
て世界中で演奏されたショスタコーヴィチの出世作、「第1番」。人生肯定的
な印象が体制に高く評価されて生前から彼の代表作とされてきた「第5番」を
収録。ハイティンクの深いスコア・リーディングによるタクトが、作品の造形
美をくっきりと浮かび上がらせます。表面的な装飾や悲壮感を排除し、内なる
炎を余韻として漂わせる名演です。

4784217
ベートーヴェン:
『交響曲第2番ニ長調Op.36』
『交響曲第4番変ロ長調Op.60』
ミハイル・プレトニョフ(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団
《録音》2006年6&7月, モスクワ音楽院 [デジタル:セッション](原盤:DG)
各種要素に対し綿密に工夫を凝らしながら、通念的価値観にはあえて反旗を
ひるがえすようにして、独自の道を突き進むプレトニョフ。そうした彼の姿勢
が顕著に表れた才気渙発で、スリリングなベートーヴェン:交響曲集。急緩強
弱を自在に活用した速い楽章。ゆっくりとした流れの中に濃い表情を描き出し
ていく緩章楽章など、各楽章とも濃い陰影が施された、独創的な演奏です。

4784218
ブラームス:
『交響曲第1番ハ短調Op.68』
『交響曲第3番ヘ長調Op.90』
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音》1977-1978年, ベルリン・フィルハーモニー 
[ステレオ:セッション](原盤:DG)
絶頂期の帝王カラヤンとベルリンPOの凄さを示すブラームスの名演。生き生き
とした抑揚感のある音楽と、完璧なアンサンブルによる磨き抜かれた重厚華麗
な響き。どこを取っても自信みなぎる響きと表情に満ちあふれた演奏です。ま
さにこれこそ「ゴージャス」!

4784219
ブラームス:
『交響曲第2番ニ長調Op.73』
『交響曲第4番ホ短調Op.98』
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音》1977-1978年, ベルリン・フィルハーモニー 
[ステレオ:セッション](原盤:DG)
絶頂期の帝王カラヤンとベルリンPOの凄さを示すブラームスの名演。生き生き
とした抑揚感のある音楽と、完璧なアンサンブルによる磨き抜かれた重厚華麗
な響き。どこを取っても自信みなぎる響きと表情に満ちあふれた演奏です。
カラヤンが大変気に入っていた第2番と第4番のカップリングです。

4784220
メンデルスゾーン:
『劇付随音楽「夏の夜の夢」Op.61』より
シューベルト:
『劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」D.797』より
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
シカゴ交響楽団&合唱団
ジュディス・ブレーゲン(Sp)
《録音》1984年7月, シカゴ・オーケストラ・ホール
[デジタル:セッション](原盤:DG)
若々しいロマン的情感溢れる『真夏の夜の夢』。幻想的な曲想と美しい旋律で
人気の高い『ロザムンデ』。劇音楽の二大傑作を、レヴァインとシカゴ交響楽
団が演奏したアルバムです。シューベルトとメンデルスゾーンというロマン派
を代表するふたりの作曲家の濃厚なロマンティシズムを、レヴァインは鋭敏か
つ明快に捉えながらバランスのとれた響きで表現し、実に爽やかな音楽の流れ
を生み出しています。

4784221
モーツァルト:
(1)『ホルン協奏曲第1番ニ長調K.412(386b)』
(2)『ホルン協奏曲第2番変ホ長調K.417』
(3)『ホルン協奏曲第3番変ホ長調K.447』
(4)『ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495』
デイヴィッド・ジョリー(Hr:(1)(4))
ウィリアム・パーヴィス(Hr:(2)(3))
オルフェウス室内管弦楽団
《録音》1987年 ニューヨーク [デジタル:セッション](原盤:DG)
モーツァルトのホルン協奏曲を、指揮者を置かないオーケストラとして知られ
るオルフェウス室内管弦楽団が、一糸乱れぬ完璧なアンサンブルで聴かせる名
盤です。

4784222
シューベルト:
(1)『ピアノ五重奏曲イ長調D.667,Op.114「ます」』
(2)『弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」』
ジェイムズ・レヴァイン(P:(1)), ゲルハルト・ヘッツェル(Vn:(1)),
ヴォルフラム・クリスト(Va:(1)), ゲオルク・ファウスト(Vc:(1))
アロイス・ポッシュ(Cb:(1)), ハーゲン四重奏団((2))
《録音》1990年, アーバーゼー((1)), ミュンヘン((2))
[デジタル:セッション](原盤:DG)
シューベルトの抒情的で歌心あふれる旋律美、色彩豊かな和声が存分に発揮さ
れた「ます」。歌曲「死と乙女」の旋律を用いた、劇的な緊迫感が溢れる「死
と乙女」。シューベルトの室内楽の名作2曲をカップリングした一枚です。前
者はレヴァインとウィーン・フィル&ベルリン・フィルのメンバーとの共演、
後者は清冽なフレージングが見事に呼応するハーゲン四重奏団による演奏です。

4784223
シューマン:
(1)『ピアノ協奏曲イ短調Op.54』
(2)『子供の情景 Op.15』
ヴィルヘルム・ケンプ(P),
ラファエル・クーベリック(指揮)バイエルン放送交響楽団((1))
《録音》1973年, ミュンヘン((1))/1971年, ハノーファー((2))
[ステレオ:セッション](原盤:DG)
ドイツ古典派やロマン派のピアノ作品演奏に一時代を築いたケンプならではの、
深く優美な精神性に裏打ちされた滋味深い表現。クーベリック&バイエルン放
送響と残した「協奏曲」。毅然と明解に細部を組み上げた「子供の情景」です。
真にロマン的な作曲家であったシューマンに対する深い理解と愛情が表現され
た、巨匠ならではの音楽が息づいています。

4784224
《スパニッシュ・ギター・アンコールズ》
(1)『マイヤーズ:カヴァティーナ(J・ウィリアムズ編)』*
(2)『タレガ:アルハンブラの思い出』
(3)『アルベニス:アストゥリアス』
(4)『ブローウェル:キューバの子守唄』*
(5)『アルベニス:グラナダ op.47-1(セゴビア編)』*
(6)『サンス:スペイン組曲』
(7)『作者不詳:グリーン・スリーヴズ』*
(8)『バリオス:ワルツ Op.8-3』*
(9)『V=ロボス:5つのプレリュード第1&2番』*
(10)『バリオス:大聖堂』*
(11)『アルベニス:朱色の塔』
(12)『アルベニス:入江のざわめき-マラゲーニャOp.71-6』
(13)『イエペス:禁じられた遊び』
ナルシソ・イエペス(G:(2)(3)(6)(11)(12)(13))
イェラン・セルシェル(G:(1)(4)(5)(7)(8)(9)(10))
《録音》1967-1997年(原盤:DG)
「小さなオーケストラ」ともいわれる楽器、ギターならではの多彩なエッセン
スが味わえるアルバム。アルバムです。近代ギターの父と称されるタレガやギ
ターのレパートリーに欠かすことにできないアルベニスなどスペインの作品を
中心に、ギターの美しさを世に知らしめた「禁じられた遊び」まで、幅広い
ジャンルからの選曲。11弦ギターの名手セルシェルと名匠イエペスによる演奏
で、魅力あふれるギターの世界を堪能できます。

4784215
ショルティ/「ワーグナー:ニーベルングの指環」名シーン集
(1)『ラインの黄金』より『ヴァイア! ヴァーガ! 波よ、うねれ』
(2)『ラインの黄金』より『さあローゲ、わしと一緒に下りて行こう!』
(3)『ラインの黄金』より『ワルハラへの神々の行進』
(4)『ワルキューレ』より『第1幕への前奏曲』
(5)『ワルキューレ』より『ホー・ヨー・トー・ホー!』
(6)『ワルキューレ』より『ワルキューレの騎行』
(7)『ワルキューレ』より『ローゲよ、聞け!よく聞け!』
(8)『ジークフリート』より『森のささやき』
(9)『ジークフリート』より『第2幕第2場』
(10)『神々の黄昏』より『ジーグフリートのラインの旅』
(11)『神々の黄昏』より『ジークフリートの葬送行進曲』
(12)『神々の黄昏』より『さあ、わたしの相続すべきものをわたし自身のもの
としよう』
ブリギット・ニルソン(Sp), ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T),
ハンス・ホッター(Br), 他
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音》1958-1965年, ウィーン、ゾフィエンザール(ステレオ:セッション)
足かけ8年の歳月を費やしてデッカによってスタジオ制作された楽劇『ニーベル
ングの指環』全曲盤は、録音史上初の同曲全曲録音となったのみならず、現在
においても、その価値と魅力を失わない永遠の名盤です。当時40代だったショ
ルティとウィーン・フィルを起用。20世紀を代表するワーグナー歌手たちを結
集させ、名プロデューサー、ジョン・カルショーが情熱と執念を込めて制作し
たこの『リング』。この歴史的録音から、こだわりぬいた演奏・録音による名
シーンばかりを集めています。

4784216
ナポリ民謡集
(1)ナポリ民謡:『オー・ソレ・ミオ』(パヴァロッティ)
(2)デンツァ:『フニクリ・フニクラ』(パヴァロッティ)
(3)クルティス:『忘れな草』(パヴァロッティ)
(4)クルティス:『帰れソレントへ』(ステファノ)
(5)クルティス:『奏でよギター』(ステファノ)
(6)ロッシーニ:『踊り-ナポリのタランテラ』(カレーラス)
(7)トスティ:『マリア』(カレーラス)
(8)トスティ:『理想の女』(カレーラス)
(9)ボンジョヴァンニ:『ナポリ人の涙』(ステファノ)
(10)カニオ:『恋する兵士』(ステファノ)
(11)カルディッロ:『カタリ・カタリ(つれない心)』(カレーラス)
(12)トスティ:『かわいい口もと』(カレーラス)
(13)トスティ:『セレナータ』(カレーラス)
(14)タリアフェッリ:『プジレコ』(ステファノ)
(15)タリアフェッリ:『歌うナポリ』(ステファノ)
(16)トスティ:『最後の歌』(カレーラス)
(17)トスティ:『もはや君を愛さず』(カレーラス)
(18)トスティ:『マレキアーレ』(カレーラス)
(19)レオンカヴァッロ:『マッティナータ(朝の歌)』(カレーラス)
(20)コスタ:『目覚めよ』(ステファノ)
(21)ナポリ民謡:『さらば我が美しきナポリ』(ステファノ)
(22)ナポリ民謡:『オー・ソレ・ミオ』(パヴァロッティ,カレーラス,ドミンゴ)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T),
ホセ・カレーラス(T),
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T),
プラシド・ドミンゴ(T)
《録音》1964-1990年
折り目正しい歌唱の中に細やかな陰影を表現するカレーラス。美しいメロディ
・ラインに情感を絡みあわせるパヴァロッティ。そして、ひときわ甘美な歌声
のステファノ。この3人による、いろとりどりの歌曲にこめられたイタリアの
哀愁と情熱を堪能できる1枚です。

<EMI CLASSICS>
CDCW-6025702 ¥1580
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
ニールセン:ヴァイオリン協奏曲作品33 
演奏:ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
エイヴィン・グルベルグ・イェンセン指揮・デンマーク国立交響楽団
録音:2011年8月29-31日 DR Koncerthuset, Copenhagen, Denmark
ノルウェー出身の”北欧の妖精”とうたわれる美貌の実力派ヴァイオリニスト
が王道のチャイコフスキーと,デンマークの作曲家ニールセンの協奏曲を録音!
2011年3月の初来日でN響との共演で好評を得た彼女は2012年5月に二度目の来日
を予定。2012年、クレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞を受賞したり、
9月には早くもルツェルン音楽際にて、ハイティング指揮でウィーン・フィルと
の共演も決定している期待の新進ヴァイオリニストの新譜!

CDS-4402852 2枚組 ¥2480
ビゼー:歌劇「カルメン」(限定盤)
カルメン・・・・・・・・・・マグダレーナ・コジェナー (MS)
ドン・ホセ・・・・・・・・・ヨナス・カウフマン(T)
エスカミリオ・・・・・・・コスタス・スモリジナス(Br)
ミカエラ・・・・・・・・・・ゲニア・キュマイアー(S)
スニガ・・・・・・・・・・・クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br)
モラレス・・・・・・・・・アンドレ・シューエン(Bs-Br)
フラスキータ・・・・・・クリスティーナ・ランツハンマー(S)
メルセデス・・・・・・・レイチェル・フランケル(MS)
ダンカイロ・・・・・・・・ヒモーネ・デル・サルヴィオ(Br)
ラメンダード・・・・・・・ジャン=ポール・フシェクール(T)
ベルリン国立歌劇場合唱団
エーバーハルト・フリードリヒ(合唱指揮)
サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2012年4月(演奏会形式)
歌唱:フランス語
CDサイズのブック型仕様、
72ページ・ブックレット(歌詞・テキスト仏/英/独/仏語 予定)
ラトル&ベルリン・フィルのオペラ録音は、ベートーヴェンの「フィデリオ」
以来!奇しくもラトルが芸術監督に就任して10年目の年に、この人気のオペラ
に挑戦。主役にラトル夫人のマグダレーナ・コジェナー、ドン・ホセには人気
のテノール、ヨナス・カウフマンを配して、新しい「カルメン」像に挑戦して
いる。




<VIRGIN CLASSICS>
VCSW-6025122 2枚組 ¥1950
シューベルト:
CD1
弦楽四重奏曲二短調D810「死と乙女」
弦楽四重奏曲イ短調D804「ロザムンデ」
CD2   
弦楽四重奏曲ト長調D887
演奏:アルテミス四重奏団
ナターリア・プリシェぺンコ(第1ヴァイオリン)
グレゴール・ジーグル(第2ヴァイオリン)
フリーデマン・ヴァイグル(ヴィオラ)
エッカート・ルンゲ(チェロ)
録音:2009年7月 Siemensvilla, Berlin, Germany
ブリリアント・ボックス、16ページ・ブックレット
ベルリンをベースに、世界で活躍するアルテミス・カルテットの最新録音は、
好評だったベートーヴェン弦楽四重奏曲全集に続いて、シューベルトの最後の
3つの弦楽四重奏曲に挑戦。チェリストのルンゲがこれらの曲について「信じら
れないようなシンプルさと純粋さ、そして、驚くべきモダニズム」と録音した
後の感想を語っている。



<EMI CLASSICS/VIRGIN CLASSICS>
今年3月に引き続き登場するEMIならではの、オペラ名盤を揃えた'THE HOME
OF OPERA'シリーズのご案内です。
いずれもマルチパック 16Pブックレット あらすじと歌詞テキストのデータ
を掲載したCDR-Rom付です。

CMSW-5598202(3CD+1CDRom) ¥2400
グノー(1818-1893):ファウスト(全5幕)
ファウスト・・・・・・・・ニコライ・ゲッダ(T)
マルグリート・・・・・・ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)
メフィストフェレ・・・・ボリス・クリストフ(B)
ヴァランタン・・・・・・エルネスト・ブラン(Br)
シーベル・・・・・・・・リリアーヌ・ベルトン(S)
マルト・・・・・・・・・・リタ・ゴール(S)
アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ国立歌劇場管弦楽団&合唱団
歌唱:フランス語
録音:1958年9月&10月 Salle de la Mutualite, Paris

VMSW-5598442(3CD+1CDRom) ¥2400
モンテヴェルディ(1567-1643):ポッペアの戴冠(全3幕)
ポッペア・・・・・・・・・・アーリーン・オジェ(S)
ネローネ・・・・・・・・・・デッラ・ジョーンズ(MS)
ドゥルジッラ・・・・・・・サラ・レオナード(S)
オッターヴィア・・・・・・リンダ・ハースト(S)
オットーネ・・・・・・・・・ジェイムス・ボウマン(CT)
セネカ・・・・・・・・・・・・グレゴリー・ラインハルト(B)
リチャード・ヒコックス指揮
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
歌唱:イタリア語
録音:1988年7月 All Saints Church Petersham, Surrey, UK

CMSW-5598732(3CD+1CDRom) ¥2400
R.シュトラウス(1864-1949):無口な女(全3幕)
モロズス・・・・・・・・・・・・テオ・アダム(Br)
家政婦・・・・・・・・・・・・・アンネリーゼ・ブリュマイスター(CA)
アミンタ・・・・・・・・・・・・ジャネット・スコヴォッティ(S)
カルロッタ・・・・・・・・・・・トルディーゼ・シュミット(MS)
ヴァヌッツィ・・・・・・・・・ヴェルナー・ハセレウ(B)
マレク・ヤノフスキ指揮
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
歌唱:ドイツ語
録音:1976年8月&1977年8月 Lukaskirche, Dresden

CMSW-5598522(3CD+1CDRom) ¥2400
モーツァルト(1756-1791):コシ・ファン・トゥッテ(全2幕)
フィオルディリージ・・・・・・・・・・・マーガレット・プライス(S)
ドラベッラ・・・・・・・・・・・・イヴォンヌ・ミントン(MS)
グリエルモ・・・・・・・・・・・・・ジェレイント・エヴァンス(Br)
フェルランド・・・・・・・・・・・・・・・・ルイジ・アルヴァ(T)
デスピーナ・・・・・・・・・・・・・・・・ルチア・ポップ(S)
ドン・アルフォンソ・・・・・・・・・・・ハンス・ゾーティン(B)
オットー・クレンペラー指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ジョン・オールディス合唱団
歌唱:イタリア語
録音:1971年1月&2月 Kingsway Hall, London

CMSW-5598812(3CD+1CDRom) ¥2400
ヴェルディ(1813-1901):シチリア島の夕べの祈り(全5幕)
エレナ・・・・・・・・・・・シェリル・スチューダー(S)
アリーゴ・・・・・・・・・クリス・メリット(T)
モンフォルテ・・・・・・ジョルジオ・ザンカナロ(Br)
プローチダ・・・・・・・・フェルッチョ・フルラネット(B)
リッカルド・ムーティ指揮・ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
歌唱:イタリア語
録音:1989年12月&1990年1月(Live at La Scala, Milano)

VMSW-5598672(2CD+1CDRom) ¥1880
R.シュトラウス(1864-1949):ナクソス島のアリアドネ(全1幕)
アリアドネ・・・・・・・マーガレット・プライス(S)
ツェルビネッタ・・・・スミ・ジョー(S)
バッカス・・・・・・・・エスタ・ヴィンベルイ(T)
ジュールダン・・・・エルンスト・テオ・リヒター(Br)
ケント・ナガノ指揮・リヨン国立歌劇王管弦楽団
歌唱:ドイツ語
録音:1994年4月&5月Opera de Lyon

CMSW-5598592(3CD+1CDRom) ¥2400
プッチーニ(1858-1924):
三部作(「外套」、「修道女アンジェリカ」、「ジャンニ・スキッキ」)
「外套」(全1幕)
ミケーレ・・・・・・・・・・カルロ・グエルフィ(Br)
ジョルジェッタ・・・・・・マリア・グレギーナ(S)
ルイジ・・・・・・・・・・・・ニール・シコフ(T)
恋人たち・・・・ロベルト・アラーニャ(T)&アンジェラ・ゲオルギュー(S)
「修道女アンジェリカ」
アンジェリカ・・・・・・・・クリスティーナ・ガラルド・ドマス(S)
公爵夫人 その伯母・バーナデット・マンカ・ディ・ニッサ(CA)
修道院長・・・・・・・・・・フェリシティ・パーマー(MS)
「ジャンニ・スキッキ」
ジャンニ=スキッキ・・・ジョセ・ヴァン・ダム(Br)
ラウレッタ・・・・・・・・・・アンジェラ・ゲオルギュー(S)
ジータ・・・・・・・・・・・・・フェリシティ・パーマー(CA)
リヌッチオ・・・・・・・・・・ロベルト・アラーニャ(T)
アントニオ・パッパーノ指揮
ロンドン交響楽団、ロンドン・ヴォイセズ、ティフィン少年合唱団
歌唱:イタリア語
録音:1997年7月Lynhurst Hall, Air Studios, Hampstead, London

CMSW-5598282(3CD+1CDRom) ¥2400
マニャール(1865-1914):ゲルクール(全3幕5場)
ゲルクール・・・・・・・ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)
トゥルース・・・・・・・・ヒルデガルト・ベーレンス(S)
サファリング・・・・・・ナタリー・シュトゥッツマン(CA)
ミシェル・プラッソン指揮
トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団
オルフェオン・ドナスティアラ
歌唱:フランス語
録音:1986年1月 フランス

CMSW-5598352(3CD+1CDRom) ¥2400
マスネ(1842-1912):エロディアード(全4幕)
サロメ・・・・・・・・・・シェリル・スチューダー(S)
エロディアード・・・・ナディーヌ・ドゥニーズ(MS)
ジャン・・・・・・・・・・ベン・ヘップナー(T)
エロード・・・・・・・・・トーマス・ハンプソン(Br)
ヴィテリウス・・・・・・ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)
ミシェル・プラッソン指揮
トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団&合唱団
歌唱:フランス語
録音:1994年11月&12月Halle-aux-grains,Toulouse

CMSW-5598122(2CD+1CDRom) ¥1880
ジョルダーノ(1867-1948):アンドレア・シェニエ(全4幕)
アンドレア・シェニエ・・フランコ・コレッリ(T)
マッダレーナ・・・・・・・アントニエッタ・ステッラ(S)
カルロ・ジェラール・・・マリオ・セレニ(Br)
ガブリエーレ・サンティーニ指揮・ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
歌唱:イタリア語
録音:1963年7月 Teatro dell'Opera, Roma

VMSW-4409262(3CD+1CDRom) ¥2250
ヘンデル(1685-1759):デイダミア(全3幕)
デイダミア・・・・・・・
ウリッセ・・・・・・・・
フェニーチェ・・・・・・
リコメーデ・・・・・・・・・・ アントニオ・アベーデ(B)
アラン・カーティス指揮・イル・コンプレッソ・バロッコ
歌唱:イタリア語
録音:2002年7月 Teatro dei Rozzi, Siena, Italy

<Sony Classical>
8869195303-2 6枚組 ¥2200
完全生産限定
【Disc 1】《子供を題材にした4手のための作品集》
『フランセ:ルノアールによる15人の子供の肖像』『レスピーギ:6つの小品』
『ビゼー:子供の遊びOp.22』『ディヒラー:3つの子供の情景』
『カゼッラ:プパツェッティ』
[録音]2002年
【Disc2】《ツェルニー:4手のための作品集》
『性格的で華麗な序曲ロ短調Op.54』『華麗なる大ソナタハ短調Op.10』
『幻想曲ヘ短調Op.226』『グランド・ソナタ ヘ短調Op.178』
[録音]1990年
【Disc3】《ワーグナー:4手のためのトランスクリプション集》
『ワーグナー(タウジヒ編):楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
第1幕への前奏曲』
『アレヴィ(ワーグナー編):喜歌劇「ギター弾き」序曲』
『エルツ(ワーグナー編):「ラ・ロマネスカ」による大幻想曲op.111』
『ワーグナー(ビューロー編):「ファウスト」序曲』
『ワーグナー(フンパーディンク編):舞台神聖祝典劇「パルジファル」第1幕へ
の前奏曲』
『ワーグナー(タウジヒ編):楽劇「ワルキューレ」第3幕-「ワルキューレの
騎行」』
『ワーグナー(ワーグナー編):歌劇「タンホイザー」序曲』
[録音]1997年
【Disc4】
『ドヴォルザーク:ボヘミアの森からOp.68』
『ルビンシテイン(レーガー1914年編曲版):6つの性格的描写Op.50』
『ラフマニノフ:6つの小品Op.11』
[録音]1990年
【Disc5】《レーガー:ピアノ連弾作品集》
『6つのブルレスケOp.58』
『序奏とパッサカリア ニ短調(オルガン用原曲のレーガー自身によるピアノ
連弾編曲版)』
『12のワルツ・カプリースOp.9』
『モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.132a』
[録音]1990年
【Disc6】《ケクラン:2台ピアノ&4手のための作品集》
『組曲Op.19』『デイジー・ハミルトンの肖像Op.140』、
『フランス風ソナチネOp.60』、
『ジンジャーのための舞曲集(ジンジャー・ロジャーズへの5つのオマージュ)
Op.163』
『2台ピアノのための組曲Op.6』
[録音]2001年
タール&グロートホイゼン
1985年に結成されたピアノ・デュオ。イスラエル出身の女性ピアニスト、ヤア
ラ・タールと、ドイツ出身のアンドレアス・グロートホイゼンの2人。タールは
テル・アヴィヴの音楽院を経てドイツに留学し、ともにペーター・ホイフト
ヴァンガーやルートヴィヒ・ホフマンに学ぶ。このデュオは、高い芸術性を持
つピアノ連弾曲、あるいはピアノ二重奏曲の発掘と紹介に務め、均質な音色と
完璧にタイミングの一致した演奏は高く評価されています。ピアノ・デュオ
(2台のピアノまたは連弾)の作品は、モーツァルト、シューベルト、ブラームス
などは有名ですが、このアルバムでは比較的珍しい作品を収録してあります。
見事な技巧と一体感でバランスよい響きを作り出し、作品の魅力を描き出して
います。

8869193543-2 ¥1550
ベートーヴェン:『連作歌曲「遥かな恋人に」Op.98』
シェーンベルク:『歌曲集「架空庭園の書」Op.15』
ハイドン:
『「不幸な恋の慰め」XXVIa-9』『「宗教的な歌」Hob.XXVIa-17』
『「人生は夢」Hob.XXVIa-21』
ベルク:『「アルテンベルク歌曲集」Op.4』
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ゲロルト・フーバー(P)
《録音》2012年1月, バイエルン放送スタジオ [デジタル:セッション]
ウィーンに所縁の深い4人の作曲家による新旧歌曲を織り交ぜたゲルハーヘルな
らではの意欲作。ベートーヴェンの「遥かな恋人に」は、シューベルトやシュ
ーマンによって極められることになる複数の歌曲を集めたチクルスとしての歌
曲集というジャンルの先駆的作品。シェーンベルクの「架空庭園の書」は、
徐々に無調様式を示しつつ斬新な領域を開拓した作品で、ゲオルゲの詩の主題
は失われていく恋人たちの愛を描いたもの。それらとベルク、ハイドンの作品
が組み合わされることで、アルバム全体がウィーンという音楽的中心地をキー
ワードにしたひとつのシンメトリックな構造になっています。ゲルハーヘルの
歌唱は、フィッシャー=ディースカウに連なるドイツ伝統のリート唱法を引き
継ぎながら、その詩に秘めた情感や内面性をドラマティックに表現し、成熟し
た音楽性を聴かせてくれます。美しく明快なドイツ語のディクションによって、
一つ一つの単語に込められた作曲家の思いや情景が鮮明に浮かび上がってきま
す。

8872540814-2 ¥1550
シューベルト:
『ポロネーズ変ロ長調D.580』『ロンド イ長調D.438』
『ヴァイオリンのための小協奏曲ニ長調D.345』
モーツァルト:
『ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド変ロ長調K.269』
『ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調K.373』
『セレナード第7番ニ長調
K.250「ハフナー」-ロンド』
ライナー・ホーネック(Vn&指揮)
カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン
《録音》2010年6月, ウィーン、カジノ・バウムガルテン
[デジタル:セッション]
モーツァルト&シューベルト:ウィーン風ロンド作品集
ウィーン・フィルのコンサートマスター、ライナー・ホーネックを中心とした
ウィーン・フィルとベルリン・フィルの首席奏者が集結した、強力な室内オー
ケストラである「カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン」の登場です。
ホーネックは、良き伝統の代名詞であり、頑固なまでのこだわりをもつ強者た
ちの集団であるウィーン・フィルに20歳で入団、31歳でコンサートマスターに
就任しました。現在では様々なウィーンのアンサンブルのリーダーを務めつつ、
名古屋フィルのコンサートマスターとしても日本でおなじみですが、このアル
バムの独奏でも美しく極上の響きを披露。ベルリン・フィルの弦セクションの
鋭い切れ味を融合しながら、のびやかな歌心と清涼感溢れる音色で、ウィーン
のエッセンスが詰まった素敵な音楽を聴かせてくれます。
[カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン、主要メンバー]
Rainer Honeck(Vn:VPO), Eckhard Seifert(Vn:VPO),
Daniel Froschauer(Vn:VPO), ThomasTimm(Vn:BPO),
Romano Tommasini(Vn:BPO), Andreas Neufeld(Vn:BPO),
Wilfried Strehle(Va:BPO), Innokenti Grabko(Va:VPO),
Wolfgang Talirz(Va:BPO),Olaf Maninger(Vc:BPO),
Robert Nagy(Vc:VPO),Shiahata Nabil(Cb:BPO)
Dieter Flury(Fl:VPO),Clemens Horak(Ob:VPO),Wenzel Fuchs(Cl:BPO)
Daniele Damiano(Fg:BPO)


8869797530-2 ¥1550
Beethoven: SymphoniesNos. 1, 2 & 3
8869797532-2 ¥1550
Beethoven: SymphoniesNos. 4, 5 & 6
8869797533-2 ¥1550
Beethoven: SymphoniesNos. 7, 8 & 9
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アネッテ・ダッシュ(Sp), 藤村実穂子(A),
ピョートル・ベチャワ(T), ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs),
ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヨハネス・プリンツ)
《録音》2008-2010年, ウィーン,ムジークフェラインザール
(デジタル:ライヴ)
当アルバムは、2008年12月から2010年4月にかけてウィーン・フィルと行った
ベートーヴェン・チクルスでのライヴ録音による全集からの分売。このチクル
スでティーレマンは、ヴァイオリン両翼型の正統的なオーケストラ配置を採用、
楽譜も旧来のブライトコプフ版を使用することで、まさに時代の趨勢に逆行し、
この名門オーケストラの長く深い伝統の中で熟成されてきたベートーヴェン演
奏を現代に鮮烈によみがえらせています。「20世紀のベートーヴェン演奏の王
道を行くような解釈」「ウィーン・フィル特有の音と響きが鮮明に聴こえてく
る」「モダン楽器の演奏にもまだ新しい可能性があることを強く印象付ける」
と高く評価され、同時収録された映像も2011年度レコード・アカデミー賞特別
部門賞を受賞するなど、2011年にベストセラーとなった一大プロジェクトの記
録です。


■ヨーヨー・マの名盤を最新リマスターで
8869754468-2 ¥1150
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1,2&5番
バッハの無伴奏チェロ・ソナタがチェロにとっての「旧約」聖書ならば、ベー
トーヴェンのチェロ・ソナタは「新約」聖書に匹敵する傑作として聴き継がれ
ています。名手エマニュエル・アックスをピアノにむかえ、20代だった若き日
のヨーヨー・マが伸びやかに歌った快演として絶賛された名盤です。
1 Sonata No. 1 in F Major for Cello and Piano, Op. 5; I.
2 Sonata No. 1 in F Major for Cello and Piano, Op. 5; II.
3 Sonata No. 2 in G minor for Cello and Piano, Op. 5; I.
4 Sonata No. 2 in G minor for Cello and Piano, Op. 5; II.

8869756284-2 ¥1150
「SAYURI」オリジナル・サウンドトラック
J・ウィリアムズ作曲。ヨーヨー・マ、パールマンが参加した話題作。「シカ
ゴ」でアカデミー賞を受賞したロブ・マーシャル監督、2005年のアメリカ映画
『SAYURI』のサントラ。音楽はジョン・ウィリアムズで、ヨーヨー・マとパー
ルマンが参加しています。日本を舞台にしたこの作品は全世界でヒットした 
アーサー・ゴールデン著による原作「Memoirs of a Geisha」が原作。「Last
Samurai」でアカデミー賞にノミネートされた渡辺謙のハリウッド3作目にあた
る他、主演:チャン・ツィイー、日本人では桃井かおり、役所広司が出演し話
題となりました。

8869755373-2 ¥1150
シューマン:チェロ協奏曲、アダージョとアレグロ、幻想小曲集
サン=サーンス、ラロ、ハイドン、ドヴォルザークとともにヨーヨー・マの協奏
曲録音になくてはならないシューマンのコンチェルトは1985年サー・コリン・
デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団との録音。盟友エマニュエル・アック
スと1986年に収録した味わい豊かな小品をカップリング。

8869756142-2 ¥1150
シンプリー・バロック II
ヨーヨー・マがオリジナル楽器アンサンブルの雄=コープマン指揮アムステル
ダム・バロック管弦楽団と共演,バロック・チェロを演奏して新境地を拓いた
シリーズ第2弾。98年に発売され世界的な大ヒットとなった第1弾から2年後の
2000年にリリースされたのがこのアルバム。ヨーヨー・マはこの企画のために
愛用のチェロ(1712年製ストラディヴァリ)を、オリジナル楽器に近い音が出せ
るように改造し異なる奏法、調律システム等さまざまな「困難」を克服して挑
んだ意欲作といえる。編曲もコープマンが手がけています。




<RCA Red Seal>
8872540593-2 ¥1550
ハイドン:
『ピアノ協奏曲ヘ長調Hob.XVIII-3』
『ピアノ協奏曲ト長調Hob.XVIII-4』
『ピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVIII-11』
オリヴァー・シュニーダー(P)
アンドルー・ワトキンソン(指揮)
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
(アカデミー室内管弦楽団)
《録音》2011年12月15-16日, ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
[デジタル:セッション]
「ヘ長調」の協奏曲は、ディヴェルティメント風の様式的発展をとげた作品で、
室内楽的統一感の形成に主眼が置かれた作品。「ニ長調」の協奏曲は最も有名
な作品で、ハイドン円熟期の作品です。バロック色は排除され、溌剌とした楽
想が魅力的です。この作品をシュニーダーは、テンポの速い曲は快速テンポで
駆け抜け、躍動感にみちた演奏を成し遂げています。オリヴァー・シュニーダ
ーはスイス生まれ。10歳に満たない若さでパリのツェムリンスキー弦楽四重奏
団とのデビューを果たし、チューリヒ音楽院にてオメロ・フランセシュに師事
して最高位で卒業。その後、ウィーン国立音楽院大学、マンハッタン音楽院で
も学位を取得し、ピーバディー音楽院にてレオン・フライシャーに師事、2001
年卒業。ヨーロッパ、アメリカ、日本の各地で演奏活動を積極的に行い、ヴェ
ルヴィエ音楽祭、チューリヒ祝祭週間など主要音楽祭にも参加。トーンハレ管
弦楽団をはじめモスクワ・フィルハーモニー、オスロ・カメラ-タ、ケルン室
内管弦楽団との共演も果たしています。2004年と2006年にユリア・フィッシャ
ーとの共演で来日しています。

8869196379-2 ¥1550
フランツ・シューベルト:
交響曲第3番ニ長調D200
交響曲第4番ハ短調D417「悲劇的」
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
指揮:デイヴィッド・ジンマン
《録音》2011年、チューリヒ、トーンハレ[デジタル、セッション]
交響曲・序曲・協奏曲全曲を網羅するベートーヴェン・プロジェクトでスター
トし、「R.シュトラウス管弦楽曲全集」「シューマン交響曲全集」「マーラー
交響曲全集」などを経て、ジンマンが取り組み始めたシューベルト交響曲全集。
史上最速とも思える第7番「未完成」、躍動感に満ちた第1番&第2番に続く第3
弾は、シューベルトの若書きの大作である交響曲第3番と第4番「悲劇的」。
モダン・オーケストラでありながら作品の時代に合わせて演奏スタイルを自在
に変化させることのできるジンマンとチューリヒ・トーンハレは、細かなアー
ティキュレーションを適用した弦楽器、古式のトランペットとホルン、ティン
パニの使用など、ピリオド演奏の方法論を大胆に持ち込んでいます。さらにベ
ートーヴェンの交響曲でも聴かれた木管パートに即興的な装飾を大胆に取り入
れることで、若きシューベルトが渾身の力を込めて描き上げた、対照的な作風
を見せるこの2曲から、これまでに聴いたことのないような新鮮なサウンドを
引き出しています。




<Sony Classical>
8872540973-2 ¥1550
J・S・バッハ:
『カンタータ第1番「輝く暁の星のいと美わしきかな」BWV.1』
『カンタータ第48番「われは幸うすき者、誰かわれを救わん」BWV.48』
『カンタータ第78番「イエスよ、汝わが魂を」BWV.78』
『カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」BWV.140』
ウィンズバッハ少年合唱団
カール=フリードリヒ・ベリンガー(指揮)
シビラ・ルーベンス(Sp), レベッカ・マーティン(Ms),
マルクス・シェーファー(T), クラウス・メルテンス(Bs),
ドイツ・カンマー=ヴィルトゥーゾ・ベルリン
《録音》2011年9月, ウィンズバッハ [デジタル:セッション]
ドイツの数ある少年合唱団の中でも、その正確な音程と一糸乱れぬ完成度の高
さをもつ、1946年に設立されたドイツの名門少年合唱団「ウィンズバッハ少年
合唱団」。最近ではバッハだけのアルバムの録音は少なかったので、ファンに
はこたえられない1枚でしょう。ここに収録された4曲は、1723-1731年バッハ
のライプツィヒ時代の作品。4曲目にはバッハのカンタータの中でも最も有名
なカンタータ「140番」が歌われており、夾雑物もよけいな重量感も感じさせ
ない、神への感謝に包まれた優しい曲想が聴く者の心を慰めます。

8869196064-2 ¥1550
シューベルト:
『交響曲第3番ニ長調D.200』
『交響曲第7(8)番ロ短調D.759「未完成」』
アントネッロ・マナコルダ(指揮)カンマーアカデミー・ポツダム
録音2011年4&6月, ポツダム・ニコライザール [デジタル:セッション]
アントネッロ・マナコルダは、マーラー・チェンバーオーケストラの元コンサ
ートマスターで、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に
高い評価を得ている指揮者です。彼は昨年よりカンマーアカデミー・ポツダム
の首席指揮者に就任。モダン楽器によるオーケストラですが、ピリオド楽器奏
法を取り入れることによって、軍楽的な扱いによるトランペットとティンパニ
によるスピーディーでスマートな「3番」や、シューベルトらしい旋律の美し
さや歌唱性、叙情性によってしっとり歌い上げた「未完成」など、現代的な明
快で颯爽とした演奏をきかしてくれます。なお、ホルンとトランペット、ティ
ンパニは古楽器を使用しています。




<deutsche harmoniamundi>
8869791138-2 ¥1550
シューベルト:
『序曲変ロ長調D.470』
『序曲ニ長調D.556』
『序曲ホ短調D.648』
『イタリア風序曲ニ長調D.590』
『イタリア風序曲ハ長調D.591,Op.170』
『交響曲第5番変ロ長調D.485』
ミヒ・ガイック(指揮)
オルフェオ・バロック・オーケストラ(ピリオド楽器使用)
《録音》2011年7月29日-8月1日, リンツ [デジタル:セッション]
シューベルトが20才前後に書いた管弦楽作品を収録したアルバムです。「イタ
リア風序曲」は、「交響曲第6番」の作曲の合間に書かれ、「イタリア趣味と
その代表者ロッシーニ氏にならった作品」と評されたものです。ドイツ的な曲
想をしめす導入部ののち、典型的にイタリア的なアレグロ主部がはじまります。
1817年にレストランのホールで初演され、シューベルトの演奏会場におけるデ
ビュー作となりました。「交響曲第5番」は、軽やかな木管による対話風の主
題で始まる、調和のとれた美しい作品ですが、ピリオド楽器使用によるメリハ
リのついた管弦楽と人間的な音色によって、快活なリズムと極めて美しい旋律
を両立させた演奏です。またピリオド楽器による序曲集は珍しく、その意味で
も貴重なリリースです。

8869791105-2 ¥1550
『カイオニ写本より:ポーランド舞踊』『J・フックス:パルティータ K.329』
『シュメルツァー:バレ』『伝承曲:4つの舞曲』
『カイオニ写本より:DadeZingaricum』
『J・フックス:シンフォニア ハ長調「トルコ風」』『伝承曲:Arazbar』
『Anna Szirmay Keczer写本より:5つの舞曲』
『Janos Madach-Rimay写本より:Pongeset koboznak』
『カイオニ写本より:O, mely csudalatos Isten』
『カイオニ写本より:トランシルヴァニア舞曲』
アクサンチュス・オーストリア(ピリオド楽器&民族楽器アンサンブル)
録音2011年8月, ウィーン・アルベルトゥス・マグヌス大学教会
[デジタル:セッション]
ハンガリーの伝統的なジプシー音楽と、オーストリアのバロック音楽は、お互
いに影響しあい融合を図っていました。さらにヨーロッパの東にあるウィーン
には、トルコや中近東の音楽が影響をあたえてきました。このアルバムでは、
初期バロック期のウィーンに影響した、影響された音楽を中心にセレクトされ
ています。1988年に結成された「アクサンチュス・オーストリア」は、ピリオ
ド楽器と民族楽器を扱い、ヨーロッパの各国、イスラエル、モロッコなどの民
族音楽や、中世からバロックの世俗・宗教的音楽まで、幅広いレパートリーを、
バグパイプやいくつかの古典的な木管楽器と弦楽器の一種やダルシマー、パー
カッションが歌手を伴奏していくもので、シンプルでながら祈りから興奮へと
進む音楽は人間味あふれるもので、これらの曲のいくつかは現在ハンガリーに
おいても、ポピュラーに演奏される作品です。

8869798742-2 ¥1550
ヘンデル:
『合奏協奏曲集Op.3,HWV.312-317(全6曲)』
『オーボエとファゴットのための協奏曲 ト短調』
シモーネ・トニ(Ob), ローラン・ル・シュナデック(Fg)
コラド・ロヴァリス(指揮)
アンサンブル “シレテ・ヴェンティ!”(ピリオド楽器アンサンブル)
録音2009年12月, ミラノ、サン・マルコ教会 [デジタル:セッション]
「合奏協奏曲Op.3」は、ロンドンの出版業者ジョン・ウォルシュによって出版
され、弦楽が中心のOp.6とは違い、オーボエを中心とした管楽器が多く活躍す
る作品です。ヘンデルらしい力強さを持つ急速楽章と表情豊かな緩徐楽章の対
照が、様々な部分で印象的に感じられます。最近キエフの図書館から発見され、
ヘンデルの作品であろうとされている「オーボエとファゴットのための協奏曲
ト短調」が、世界初録音されています。オーボエとファゴットの掛け合いが
印象的な二重協奏曲です。
ここで演奏するピリオド楽器アンサンブル「Silete Venti!(西風よ!)」は、
オーボエのシモーネ・トニが中心となって設立され、指揮者のコラド・ロヴァ
リスをむかえバロックから古典派の演奏に取り組んでいます。コラド・ロヴァ
リスは、ベルガモ出身、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学び、モーツァルト、
パイジェッロ、ロッシーニなどの歌劇で大変評価の高い指揮者で、2005年から
はフィラデルフィア・オペラ・カンパニーの音楽監督を務めています。

8869792408-2 ¥1550
モーツァルト:
(1)『オーボエ協奏曲ハ長調K.314』
(2)『ファゴット協奏曲変ロ長調K.191』
(3)『2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調K.190』
パオロ・グラッツィ(Ob:(1)), アルベルト・グラッツィ(Fg:(2)),
マッシモ・スパダーノ(Vn:(3)), マウロ・ロペス(Vn:(3)),
アルフレード・ベルナルディーニ(指揮&Ob(3)),
アンサンブル・ゼフィロ(ピリオド楽器アンサンブル)
録音2006年12月, モンドヴィ、サラ・ギスリエリ [デジタル:セッション]
イタリアの古楽管楽器奏者といったらグラッツィ兄弟をはずすわけにはいかな
いでしょう。パオロ・グラッツィ(Ob), アルベルト・グラッツィ(Fg)の2人は、
イタリアだけでなくドイツ、イギリスのオーケストラからも客演奏者として招
かれるほどテクニックと表現力は圧倒的。新録音は、まさにこの2人のために
書かれたようなモーツァルトの協奏曲。決してテクニックに溺れず、イタリア
風な斬新さにも走ることなく、センチメンタリズムとロマンティシズムの違い
を見事に表現しながら、節度あるテンポで過度に思い入れることなしに音楽を
奏でることによって、聴き手はモーツァルトの美しいメロディーを純粋に堪能
することができるのです。(1)(2)では、ベルナルディーニはオーケストラ内で
オーボエを吹きながら彼らを支えています。(3)では、ベルナルディーニがソ
ロ的に扱われるオーボエを担当しています。
ゼフィロの由来は、ギリシア神話に登場する優しい西風の神を意味するゼフィ
ルスのイタリア語。1989年、ヨーロッパ屈指のオーボエ奏者のアルフレード・
ベルナルディーニとパオロ・グラッツィ、ファゴット奏者のアルベルト・グラ
ッツィがピリオド楽器オーケストラの卓越したプレイヤーに声をかけて設立さ
れました。18世紀音楽の、特に管楽器のレパーリーを中心としたアンサンブル
として活躍を続けています。創立以来、ゼフィロはヨーロッパの主要な音楽祭
をはじめ各国で演奏を続け、聴衆からもマスコミからも高評を得ており、彼ら
の録音の数々は国際的な賞を受賞し、ピリオド管楽アンサンブルの世界のトッ
プと評価されています。

8869798863-2 ¥1550
『ヴィヴァルディ:協奏曲ヘ長調「海の嵐」Op.10-1,RV.433』
『ジョルジョ・マイネリオ:「Schiarazula Marazula」
「La Lavandara Gagliarda」』
『ジョヴァンニ・バティスタ・スパディ:Anchor che col partire』
『ジョヴァンニ・バティスタ・リッチオ:4声のためのソナタ』
『カステッロ:ソナタ第1番』
『マッシミリアーノ・ネーリ:8声のためのソナタ第10番』
『カステッロ:ソナタ第4番』
『ジョヴァンニ・バッサーノ:リチェルカータ第4番』
『B・マルチェッロ:ソナタ Op2-12』
『アントニオ・カルダーラ:室内ソナタOp2-2よりガヴォット』
『A・マルチェッロ:フラウティーノ協奏曲』
『ヴィヴァルディ:フラウティーノ協奏曲イ短調RV.445』
『フィリップ・ヴェルドロ:あわれな心が』
ドロテー・オーバーリンガー(Bfl)
ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ(ピリオド楽器アンサンブル)
録音2011年9月, サン・ヴィジリオ、コル・サン・マルティノ
[デジタル:セッション]
現在ヨーロッパ古楽界で、人気実力ともに高い評価を得ているドロテー・オー
バーリンガー。これまで中世音楽から、様々な国のバロック期の作品を録音し
てきました。今回はルネッサンス期からバロック期のヴェネツィアの音楽に焦
点をあてています。最初のヴィヴァルディの「海の嵐」からしてダイナミック
な激しい演奏で突進。2曲目はなんとバス・リコーダーでしっとり歌い、ソプ
ラノ・リコーダーで舞曲の楽しみを教えられ、フラウティーノ(ソプラニーノ
・リコーダー)による超絶技巧の協奏曲まで、11本の楽器を使い分け、リコー
ダーという楽器に限界などないのだということを実感させてくれます。
オーバーリンガーはデビュー以来、今やヨーロッパ主要音楽祭の常連で、2005
年からはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院の教授をも務めています。彼
女の高い芸術性と見事なテクニックに裏打ちされたオーセンティックで鮮やか
なヴィルトゥオジティは、他を寄せ付けない完璧とも言える音楽を形作ってお
り、これは音楽以外に文学や言語学を学んだことも大きなプラスになっている
とも言えるでしょう。

8869788579-2 ¥1550
マリアンナ・マルティネス(1744-1812):
『序曲 ハ長調』『カンタータ「初恋」』『チェンバロ協奏曲ホ長調』
『チェンバロ・ソナタ イ長調』
『アリア「ベレニーチェ、なにをしているの」』
ヌリア・リアル(Sp),
ニコレッタ・パラシベスク(指揮&Cemb)
ラ・フロリディアーナ(ピリオド楽器アンサンブル)
録音2011年2月, スイス、アルレスハイム [デジタル:セッション]
マリアンナ・マルティネスは、1744年ウィーンに生まれ、1812年に亡くなった
女流作曲家。幼いころから音楽だけでなく、様々な国の言語の教育、文学を学
びました。イタリアの詩人メタスタージオなどとも家族ぐるみの交流があった
ようです。音楽もハイドン、ポルポラ、ハッセなど当時人気の作曲家に音楽教
育を受け、17歳で作曲した作品はウィーン宮廷礼拝堂で上演されました。その
後マリア・テレジアのための作曲家、鍵盤楽器奏者として活躍しました。1773
年にはボローニャのフィルハーモニー・アカデミー会員の試験で「驚くべき作
曲の精度」と高い評価を得ました。この時代の典型的ウィーン風の形式による
美しく繊細なメロディーは、モーツァルト、ハイドンやハッセとは違った巧み
な創造性を感じ取ることができましょう。
指揮者ニコレッタ・パラシベスクは、ルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカ
デミー、バーゼル・スコラ・カントールム、シュトゥットガルト音楽演劇大学
で研鑽を積み、現在、バーセル・テオドール教会専属オルガニストを務めてい
る女流鍵盤楽器奏者です。深い知識に裏打ちされた女性らしい繊細な演奏は、
ときに鋭いリズミックなタッチを生み、独自の美の世界を作り出しています。
歌曲はヌリア・リアルを起用。いつものように愛情のこもった美しい歌声が印
象的です。「チェンバロ・ソナタ」以外は、すべて世界初録音となります。

8869191407-2 ¥1550
ヴィヴァルディ:
『ファゴット協奏曲ホ短調RV.484』『ファゴット協奏曲イ短調RV.497』
『ファゴット協奏曲ニ短調RV.481』『ファゴット協奏曲イ短調RV.498』
『カンタータ「お願いだ、もうやめてくれ」ト短調RV.684』
『カンタータ「懐かしき森、友なる牧場」ハ長調RV.671』
『ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」Op.1-12,RV.63』
ブラク・オズデミール(Fg&指揮)
ダニエル・バべック(C-T)
ムジカ・セクェンザ(ピリオド楽器アンサンブル)
録音2010年10月, ニューヨーク、レフラック・コンサートホール
[デジタル:セッション]
ニューヨークのピリオド楽器アンサンブル「ムジカ・セクェンザ」のデビュー
・アルバムです。この団体の音楽監督を務めるのは、ジュリアード音楽院を
2010年にトップで卒業したファゴット奏者、ブラク・オズデミール。彼は、
モダン・ファゴット、バロック・ファゴットも熟すというだけでなく、ロック
やトランス・ミュージックをシンセサイザーとファゴットのコラボレーション
で行うなど、天才的な才能で話題沸騰中。このアルバムでは、ヴィヴァルディ
のファゴット協奏曲4曲を、彼なりに選曲しソネットと組み合わせて「新しい
四季」として演奏されます。ヴィヴァルディは、37曲ものファゴット協奏曲を
残していますが、ここに収録された作品は、名人芸が必要されるというだけで
なく、清らかな抒情をたたえた魅力的な旋律、憂愁を帯びた美しい旋律が特徴
的で、オズミールのファゴットはその要求に見事に応えた演奏です。

8869192604-2 2枚組 ¥1950
ヘンデル:
『主は言われた(Dixit Dominus)HWV.232』
『たとえ暴虐の中に地は荒れ狂おうともHWV.240』
アントニオ・カルダーラ:
『娘女王を見よ』『ラエタトゥス・スム(われ喜べり)』
ヘンデル&カルダーラ:
『サルヴェ・レジナHWV.241』
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
アカデミア・モンティス・レガリス(ピリオド楽器アンサンブル&合唱団)
録音2011年7月, モンドヴィ、アカデミア・モンティス・レガリス
[デジタル:セッション]
カルダーラとヘンデルの関係に光をあてたアルバム。カルダーラ(1670-1736)
はヴェネツィアに生まれ、ここでレグレンツィに学んだあと、マントヴァの宮
廷楽長などを経て、1710年代以後、フックスのもとでウィーンの宮廷副楽長と
して活躍しました。ヘンデルは、渡英前の修業時代にローマで活躍をしていま
した。カトリックの総本山ローマで、ルター派だったプロテスタントのザクセ
ン人ヘンデルがカトリック風に作曲した大がかりな作品「主は言われた」。ロ
ーマのコロンナ枢機卿が依頼した、「カルメル山の聖母マリアの祝日」のため
の典礼音楽の音楽です。そしてヘンデルの「サルヴェ・レジナHWV.241」は、
1709年のカルメル会の式典のために書いた、ヘンデルとカルダーラの合作では
ないかという仮説に基づいて、このアルバムの全体の収録曲が選ばれています。
指揮者のアレッサンドロ・デ・マルキは、現代楽器とピリオド楽器の垣根をこ
え、世界各地で活躍しています。サンタ・チェチーリア音楽院でオルガンと作
曲を学び、バーゼル・スコラ・カントールムにてチェンバロと室内楽を。ルネ
・ヤーコプスのアシスタントを、ベルリン国立歌劇場の客演指揮者。ザルツブ
ルク音楽祭でアバドやバレンボイムのアシスタントを務めました。1998年、バ
ロック・オーケストラ、アカデミア・モンティス・レガリスの音楽総監督に就
任し、この気心知れたアンサンブルと、イタリアらしい情熱的な演奏を展開
しています。

8869790181-2 ¥1550
『クリストフ・ベルンハルト:
カンタータ「深き淵より、主よ、われ汝に呼ばわる」』
『パッヘルベル:4声のためのパーティ 嬰ヘ短調』
『ブクステフーデ:カンタータ「主よ、あなたさえこの世にあれば」』
『フランツ・トゥンダー:「バビロンの流れのほとりに」』
『ディートリヒ・ベッカー:4声のためのソナタ ホ短調』
『フランツ・トゥンダー:「ああ 主よ、あなたの愛する天使を遣わされ」』
『ニコラウス・ブルーンス:宗教的コンチェルト「全世界よ、神を讃美せよ」』
『ニコラウス・アダム・シュトルンク:3声のためのソナタ ニ短調』
『ヨハン・フィリップ・フェルチュ:
カンタータ「深き淵より、主よ、われ汝に呼ばわる」』
ドロテー・ミールズ(Sp)
コンチェルト・メランテ(ピリオド楽器アンサンブル)
録音2011年3月, イエス・キリスト教会 [デジタル:セッション]
様々な古楽アンサンブルらとの共演で魅力的な歌を聞かせるドロテー・ミール
ズ。ヘレヴェッヘやブリュッヘン、フェルトホーフェンなどが彼女を起用し、
バッハのカンタータやヘンデルのオラトリオなどにはかかせない歌手でしょ
う。彼女のくせのない柔らかい声、ヴィブラートをかけずとも伝わる豊かな感
情表現。そして簡素な言葉の中に盛り込まれたメッセージを、さりげなく的確
に伝えてくれるのです。このアルバムでは、バロック時代の作曲家たちによる
あまり演奏されない宗教的アリアを中心とした意欲的なプログラム。聴き通し
てみると温かくて心安らぐ優しさが心に響いてきます。学究的な枠をはるかに
超えてヒューマンな音楽であり、献身的でやさしく慈愛に満ちた彼女の歌唱
によって、素直な気分にさせてくれるはずです。バックで器楽アンサンブルを
務める「コンチェルト・メランテ」は、ベルリン・フィル、ベルリン古楽アカ
デミー、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーによるピリオド楽
器のアンサンブルで、ベルリン・フィルハーモニー公認室内楽アンサンブルと
して認定もされています。

<EMI CLASSICS>
CZS-3275932 10枚組 ¥3000
CD1
1.シャンカール:Raga Kahamaj
録音:1967年4月25日 Studio 3, Abbey Road, London
演奏:ラヴィ・シャンカール, Alla Rakha, Kamala Chakravarti
2-5 シャンカール:シタールとオーケストラのための協奏曲 第1-4楽章
録音:1971年5月29-31日 Studio No.1, Abbey Road. London
演奏:ラヴィ・シャンカール、アンドレ・プレヴィン指揮・ロンドン交響楽団
CD2
1.シャンカール:ラーガ・プリヤ・カリャン Raga Puriya Kalyan
2 シャンカール:Swara-Kakali(based on Raga Tilang)
演奏:ラヴィ・シャンカール、ユーディ・メニューイン
録音:1966年7月3-4日 No.1 Studio, Abbey Road. London
3-6.シャンカール:ラーガ・マラーア・ガーランド・フォー・ラーガズ
(シタールとオーケストラのための協奏曲第2番) 第1楽章-4楽章
演奏:ラヴィ・シャンカール、ズビン・メータ指揮・ロンドン交響楽団
録音:1982年3月23日 Kingsway Hall, London
CD3
1. シャンカール:モーニング・ラヴ(Based on Raga Nata Bhairav)
演奏:ラヴィ・シャンカール、ジャン・ピエール・ランパル(フルート)、
Alla Rakha, 
Kamala Chakravarti
録音:1976年8月19-21日 Boulogne Studios, Paris
2.シャンカール:Prabhati(Based on Raga Gunkali)
演奏:ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)、Alla Rakha
3.Raga Piloo
演奏:ラヴィ・シャンカール、ユーディ・メニューイン、
Alla Rakha, Kamala Chakravarti
4.Dhun
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha, Kamala Chakaravarti
5.. Raga Ananda Bhairava
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha, Kamala Chakaravarti
録音:1967年12月 New York City
6. テンダーネス Tenderness
演奏:ラヴィ・シャンカール、ユーディ・メニューイン、
Alla Rakha, Nodu Mullick, Amiya DasGupta
7.トワイライト・ムート Twilight Mood
演奏:ラヴィ・シャンカール、ユーディ・メニューイン、
Alla Rakha, Nodu Mullick, Amiya DasGupta
録音:1976年4月2日Studio A, Capitol Records, Hollywood
CD4
1.シャンカール:Raga Mishra Piloo-duet for shitar & sarod
演奏:ラヴィ・シャンカール、Ali Akbar Khan
録音:Recorded Live 1983年5月5日 Carnegie Hall, New York
2.The Enchanted Dawn
演奏:ラヴィ・シャンカール、ジャン=ピエール・ランパル(フルート)、
Martine Geliot
録音:1976年8月19-21日 Boulogne Studios, Paris
CD5
1.シャンカール:
Improvisation on the theme music from Pather Panchali
演奏:ラヴィ・シャンカール、Bid Shank, Kanai Dutta, Harihar Rao
録音:1962年World Pacific Studios, Hollywood
2.シャンカール:Marwa
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha
録音:1967年New York City
3.シャンカール:Dhun Kafi (Instrumental)
演奏;ラヴィ・シャンカール、Kanai Dutt
録音:London, England
4.シャンカール: V7 1/2
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha, Ashish Khan,
Shaminm Ahmad, Sharad Kumar,
Shivkumar Sharma, Sabri Khan, Mishkin Khan, Palghat Raghu,
Emil Richards,
Bud Shank
録音:1968年World Pacific Studios, Los Angeles
CD6
1.シャンカール:Indo-Japan Finale(Live)
演奏:ラヴィ・シャンカール、Lakeshmi Shankar, Shubho Shankar,
Ashish Khan, Swapan Chowdhury, Ishwar Lal, Daya Shankar, Harihar Rao,
June Kuramoto, Johnny Mori, Kazu Matsui, Vishwa Mohan Bhatt,
Ramesh Mishra
録音:1986年Los Angeles, California
2.シャンカール:Ta Na Tom
演奏:ラヴィ・シャンカール、Lashmi Shankar, Viji Shankar, 
Kamala Charkravarty
T.V.Gopalkrishnan, Rijram Desad, Hariprasad Chaurasia, L.Subramaniam,
Satyadev Pawar, Alla Rakha
録音:1974年 F.P.S.H.O.T.England by Dark Horse Records as part of
Ravi Shankar's Music
Festival of India
3.シャンカール:Fire Night
演奏:ラヴィ・シャンカール、Kanai Dutt, Dennis Budimir, Bud Schank,
Gary Peacock,
Louis Hayes, Harihar Rao
録音:1962年 World Pacific Studios, Hollywood, California
(Remastered 1996 )
Trad:Arr.シャンカール:
4.タラ・ラサ・ランガ Tala Rasa Ranga
5.ドゥン Dhun
6.タブラ・ドゥワニ Tabla-Dhwani
7.丘の唄 Song From The Hills
8.タラ - タブラ・タラング Tala-Tabla Tarang
9.ガット・キルワニ Gat Kirwani
10.ラガ・ムルタニ Raga Multani
演奏:ラヴィ・シャンカール、Paul Horn, Alla Rakha, Harihar Rao,
Sam Chianis,
Phil Harland, Dr.Penelope Estarbrock
Paul Horn is heard through the courtesy of RCA Victor Records
録音:1964年 Hollywood
CD7
Trad:Arr.シャンカール:
1.Raga Bhimpalasi
2.Tabla Solo in Ektal
3.Dhun(Dadra And Fast Teental)
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha, Kamala Chakravarti
録音:Recorded Live: 1967 Monterey International Pop Festival,
California(Remastered 1998)
4.夕暮れのラーガ パート1(アラップ) Raga Rageshri-Part1(Alap)
5.パート2(ジョア)
6.パート3(ガット)
演奏:ラヴィ・シャンカール、Kanai Dutt, Harihar Rao, Dennis Budimir,
Bud Shank, Gary Peacock, Louis Hayes
録音:1962年World Pacific Studios, Hollywood, California
(Remastered 1999)
CD8
シャンカール:
1.Karnataki
演奏:ラヴィ・シャンカール、Kanai Dutta, Harihar Rao, Dennis Budimir
Bud Shank, Gary Peacock, Louis Hayes
録音:1962年 World Pacific Studios, Hollywood, California
2.Kafi-Holi(Spring Festival Of Colours)
3.Dhun(Folk Airs)
4.Mishra Piloo, in Thumbri Style
5.Raga Puriya Dhanashri
6.Raga Charu Keshi
演奏:ラヴィ・シャンカール、Chatur Lal, N.C.Mullick
録音:1963年 Hollywood, CA (Remastered 1999)
CD9
シャンカール:
1.Raga Bairaga
2.Nata Bhairavi
3.Raga Marwa
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha, Shyam But-Nagar
録音:1965年New York City(Remastered 2012)
4.Raga Lalit
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha, Kamala Charkravarti,
録音:Unkown (Remastered 2012)
CD10
Trad:Arr.シャンカール:
1. Raga Nata Bhairav
2. Raga Mishra Piloo
演奏:ラビ・シャンカール、Alla Rakha, Kamala Chakravarti
録音:1967年 India
3. Raga Bhupal Todi -Tala Ardha Jaital
演奏:ラヴィ・シャンカール、Alla Rakha, Kamala Chakravarti,
録音:1967年San Francisco Civic Auditorium, CA (Remastered 2000)
クラムシェル・ボックス、36ページ・ブックレット
ザ・ラヴィ・シャンカール・コレクション(限定盤)
シタール奏者として有名なだけなくザ・ビートルズやフィリップ・グラス、ズ
ビン・メータやアンドレ・プレヴィン、ランパルにメニューインといったそう
そうたる音楽家たちとの交流や共演により、インド音楽の他ジャンルへの道を
切り開いた先駆者的存在の10枚組集大成。

CZS-9568152 7枚組 ¥2650
モーツァルト:管楽のための音楽
モーツァルト:
CD1
1-7 セレナード第10番変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361
録音:1985年5月3日ー5日 D-Hannoveer, NDR-Funkhaus
8-12 セレナード第11番変ホ長調K.375
録音:1978年4月14-21日 Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
CD2
1-4 セレナード第12番ハ短調 K.388
録音:1978年4月14-21日 Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
5-8 ディヴェルティメント第8番ヘ長調K.213
録音:1978年11月8-14日Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
9-12 ディヴェルティメント第9番変ロ長調K.213
録音:1982年9月19-23日 CH-Seon,Evangelische Kirche
13-16 ディヴェルティメント第12番変ホ長調K252
録音:1982年9月19-23日 CH-Seon,Evangelische Kirche
17-20 ディヴェルティメント第14番変ロ長調K.270
録音:1978年11月8-14日Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
CD3
1-5 ディヴェルティメント第3番変ホ長調K.166
録音:1978年11月8-14日Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
6-10 ディヴェルティメント第4番変ロ長調K.186
録音:1978年11月8-14日Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
11-13 ディヴェルティメント第13番ヘ長調K.253
録音:1982年9月19-23日 CH-Seon,Evangelische Kirche
14-17 ディヴェルティメント第16番変ホ長調K.289
録音:1982年9月19-23日 CH-Seon,Evangelische Kirche
18-22 カッサシオン-オーボエ、クラリネット、ホルンとバスーンのための
録音:1973年1月20-27日Studio Zehlendorf, Berlin
CD4
1-5 ディヴェルティメント変ロ長調第1番K.439b
6-10 ディヴェルティメント変ロ長調第2番K.439b
11-15 ディヴェルティメント変ロ長調第3番K.439b
16-20 ディヴェルティメント変ロ長調第4番K.439b
21-25 ディヴェルティメント変ロ長調第5番K.439b
録音:1981年11月8-13日 Evangelische Kirche, Seon
CD5
1-3 ディヴェルティメント第6番変ロ長調K.Deest.
録音:1981年11月8-13日 Evangelische Kirche, Seon
4-5 アダージョ-2つのクラリネットと3つのバセット・ホルンのためのK411
演奏:Dieter Kloecher, Hermann Haege(Clarinet)
Waldemar Wandel, Franz Bumann, Tore Erlandsen(Basset Horn)
6-17 2つのバセット・ホルンのための12のデュオ
演奏:Waldemar Wandel, Franz Bumann (Basset Horn)
録音:1978年11月8-14日Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
18-23  ディヴェルティメント第7番変ロ短調 Kdeest 
録音:1982年9月19-23日 CH-Seon,Evangelische Kirche
24-29 ディヴェルティメント第6番ハ長調K.188
録音:1985年5月2ー3日 D-Hannoveer, NDR-Funkhaus
CD6
1-5 ディヴェルティメント変ホ短調 K.AnhangC.17.01
録音:1982年9月19-23日 CH-Seon,Evangelische Kirche
6-10 ディヴェルティメント変ロ長調 K.Anhang C.17.02
録音:1978年11月8-14日Berlin-Zehlendorf, Evang, Gemeindehaus
11-15 ディヴェルティメント変ホ長調K.Anhang C.17.03
録音:1973年1月20-27日Studio Zehlendorf, Berlin
16-19 ディヴェルティメントヘ長調K.Anhang C.17.05
録音:1973年1月20-27日Studio Zehlendorf, Berlin
CD7
1-6 ディヴェルティメント変ホ長調K.Anhang C.17.07
録音:1973年1月20-27日Studio Zehlendorf, Berlin
7-10 パルティータ-2つのクラリネット、2つのホルンとバスーンのための
ヘ長調
K.AnhangC.17.08
演奏:Dieter Kloecker, Waldemar Wandel(Clarinet), Werner Meyendorf,
Nikolaus Gruger(Horn)
Karl-Otto Hartmann(Bassoon)
録音:1973年1月20-27日Studio Zehlendorf, Berlin
11-15 六重奏曲K.Ahnahg C.17.09
演奏:Dieter Kloecker, Waldemar Wandel(Clarinet), Werner Meyendorf,
Nikolaus Gruger(Horn)
Karl-Otto Hartmann(Bassoon), Eberhard Buschmann(Bassoon),
録音:1973年1月20-27日Studio Zehlendorf, Berlin
16 主題と6つの変奏-2つのクラリネット、2つのホルンと2つのバスーンの
ための
演奏:Dieter Kloecker, Waldemar Wandel(Clarinet), Werner Meyendorf,
Nikolaus Gruger(Horn), Karl-Otto Hartmann, Eberhard Buschmann(Bassoon)
録音:1973年1月20-27日Studio Zehlendorf, Berlin
演奏:コンソルティウム・クラシクム
2012年デジタル・リマスター
クラムシェル・ボックス 30ページ・ブックレット

<NAXOS> 各1枚 ¥1000
8.572708
ショスタコーヴィチ:
1-3.交響曲 第2番 ロ長調 「10月革命に捧げる」Op.14(1927)
4-7.交響曲 第15番 イ長調 Op.141(1972)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団…トラック3
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
回を重ねるごとに円熟が際立つペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル
のショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲全集もこれで第7集。ペトレンコの指
揮については、今回も見事なものの一言に尽きましょう。どんなに入り組んだ
音形でも、彼は柔軟に解き解し、曲の深層に眠る何かを呼び覚ますべく、ずん
ずん奥深くへと分け入って行きます。

8.572486
バルトーク:
1-5.管弦楽のための協奏曲 BB123(1943)
6-9.弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
ボルティモア交響楽団/マリン・オールソップ(指揮)
バルトーク(1881-1945)作品の中でも、とびきりの人気を誇る2つの作品をオー
ルソップ&ボルティモア交響楽団の極上の演奏で。

8.572835
フィーヴァー・ピッチ
1.デヴィッド・リメリス:フィーヴァー・ピッチ
2.J.ビリー・ヴァープランク:ヴォーン・ミール
3.デヴィッド・リメリス:サウス・ストリート・ストラット
4.ジョージ・ボガトコ:ゴー・フォー・イット
5.J.ビリー・ヴァープランク:ブッバ・ルーミズ・ブルーズ
6.デヴィッド・リメリス:心配するよ?
7.ジョージ・ボガトコ:月曜気分
8.デヴィッド・リメリス:こっそりと
9.デヴィッド・リメリス:カリビアン・レプラコーン
10.ジョージ・ボガトコ:S.F.O
11.デヴィッド・リメリス:エミリーの肖像
12.J.ビリー・ヴァープランク:グルーヴィ・キャット
13.マイケル・サール:ミル・タウン・ジプシー・ボール
14.デヴィッド・リメリス:マイン・オール・マイン
ストリング・フィーヴァー/マリン・オールソップ(リーダー)
「あのオールソップが昔こんなアツいバンドを組んでいた!」そんな驚きを運
んだのが、前作である「スイングしなけりゃ意味がない」(8.552834)でした。
ここでは縦横無尽に活躍する彼女のヴァイオリンと、ノリノリのメンバーたち
が上品さとキッチュさを兼ね備えたヒット・ナンバーを演奏。なんとも楽しい
風景を見せてくれていたのです。こちらはその続編であり、録音ももう少し後
のもの。映画音楽からアメリカ、黒人音楽などちょっぴり渋さも感じさせる選
曲がgood。これは確かに人気が出るな。と心から頷けるアルバムです。

8.572872
グレツキ:
1-4.あるポルカのための小レクイエム Op.66(1993)
5-8.協奏曲とカンタータ Op.65(1992)…世界初録音
9-10.ハープシコード協奏曲 Op.40(1980)(ピアノとオーケストラ版)
11-13.3つの舞曲 Op.34(1973)
アンナ・グレツカ(ピアノ)…1-10/キャロル・ウィンセンス(フルート)…5-8
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
あの感動的な「悲歌のシンフォニー」で知られるグレツキ(1933-2010)の4つの
作品。これらからは彼の表現の多様性がまざまざと感じられることでしょう。
13楽器とピアノのための「あるポルカのためのレクイエム」はまるでペルトを
思わせるような極限まで音を切り詰めた響きで始まります。しかし第2楽章のア
レグロは激しい慟哭となり、人によっては伊福部作品を思い出してしまうかの
ような音型も聞こえてきます。彼が時として好んだ短い音型の執拗な繰り返し
(ミニマル)は聴き手の心を抉り取るかのようです。そのうち曲は落ち着きを取
り戻しますが、また第3楽章で喧騒に引き戻されます。「これがグレツキの音
楽?」心地よい驚きとともに傾れ込む第4楽章は、お待ちかねのグレツキの世
界。鐘の音に誘われ、聴き手は見せかけだけの楽園へと進みます。この曲で心
の安寧を求めるのは難しいかもしれませんが、グレツキを単なる「ヒーリング
の作曲家」として認識していた人には、衝撃的な驚きをもたらすことは間違い
ありません。「1990年代の作品は沈黙が支配する」とされるグレツキですが、
ここで聴く作品ではもっと攻撃的で高揚したグレツキを発見できるでしょう。
信頼おけるヴィト&ワルシャワ・フィルの演奏で。

8.572163
ヒンデミット:弦楽四重奏曲集 第1集
1-3.弦楽四重奏曲 第2番 ヘ短調 Op.10(1918)
4-6.弦楽四重奏曲 第3番 ハ長調 Op.16(1920)
アマール弦楽四重奏団(メンバー)アンナ・ブルンナー(第1ヴァイオリン)/
イゴール・ケーラー(第2ヴァイオリン)/ハンネス・ベールツヒ(ヴィオラ)
/ペテル・ソモダリ(チェロ)
卓越したヴィオラの腕前を持ち、また、ヴァイオリニストとしても存分な才能
を発揮した作曲家ヒンデミット(1895-1963)。彼は生涯7つの弦楽四重奏曲を書
き、実質上、「シュポアの後継者」足りうるドイツの弦楽四重奏作曲家として
讃えられるはずです。しかしながら、その作品を聴く機会は本当に少なく、同
じ「新古典派主義」のバルトークに比べると録音の数も驚くほど些少なのは一
体なぜなのでしょうか?さて、そんなヒンデミットの弦楽四重奏曲全集の最初
を飾るのは第2番と第3番の組み合わせです。1918年に書かれた第2番は、彼の戦
争経験が暗く影を落とした作品です。もちろん先人の影響は受けているものの、
音楽はもっと簡潔であり、また、多くのことを語っています。驚くほど抒情的
な第2楽章の変奏曲は、何かのパロディなのでしょうか。その2年後に書かれた
第3番は、わずか2日間で書いたとされ、ドナウエッシンゲン音楽祭で華々しい
成功を収めた作品です。こちらは若々しいエネルギーに満ちた情熱的な音楽で、
彼の室内楽の中でも最高傑作のひとつです。

8.571203
コープランド:
1.コープランド:「アパラチアの春」組曲/2.コープランド:交響的頌歌
3-5.クレストン:交響曲 第3番 Op.48「3つの秘義」(降誕/磔刑/復活)
ディヴィッド・リット(トロンボーン)/レイモンド・ディヴィス(チェロ)
スーザン・グルキス・アッサディ(ヴィオラ)
セス・クリムスキー(ファゴット)/チャールズ・バトラー(トランペット)
シアトル交響楽団
ジェラール・シュウォーツ(指揮)
2人の作曲家による傾向の違う作品を並べることにより、近代アメリカの全貌が
見えてくるようなアルバムです。コープランド(1900-1990)の「アパラチアの
春」組曲は、現在では「知らぬ者はない」と言ってもよいほどの名曲であり、
1945年にピューリッツァー賞を受賞したことで更に名声を高めたことでも知ら
れています。「交響的頌歌」はボストン交響楽団50周年の記念としてクーセヴィ
ツキーから委嘱されたもので、音楽の精神そのものに捧げられる音楽です。か
たやクレストン(1906-1985)は、本名をジュゼッペ・グットヴェッジョという
イタリア系のアメリカ人。教師としては高く評価されましたが、その作品は
1960年代頃から忘れられてしまいました(かろうじて一部の作品が残っていま
す)。しかし、この交響曲第3番はグレゴリオ聖歌にインスパイアされたという
感動的なキリストの物語を描いたもの。保守的な作風とはいえ、やはり感動を
呼ぶ曲を書くというのは素晴らしいことなのではないでしょうか。

8.559712
ダニエルプール:
1.最初の光(1988)
2-4.目覚める心(1990)(世界の夜へ/公現祭/わがヒーローはいらいらを隠さない)
5-6.交響曲 第3番「距離のない旅」(1989)
フェイス・エシャム(ソプラノ)…5.6
シアトル交響楽団&合唱団(…5.6)
ジェラール・シュウォーツ(指揮)
アメリカ生まれのダニエルプール(1956-)は、同世代の現代音楽作曲家の中で
も、最も成功を収めている一人と言ってよいでしょう。彼の作品はとても色彩
豊かで、力強く、また曲によってはロマンティックな要素や神秘的な傾向も感
じられるという、とても魅惑的なものばかりです(彼のヴァイオリン作品は、か
の五嶋みどりも好んでいて、よく取り上げるといいます)。このアルバムは3つ
の作品が収録されていて、これらは全て対照的な作風を有しています。リズミ
カルな動きと静かな聖歌が対立する「最初の光」、万華鏡のような様々な表情
を見せる3つの楽章による「目覚める心」、悲劇的で恐怖に満ちた第1部と、希
望への向かう第2部からなる「交響曲第3番」。これらを聴いて何かを思わずに
いられる人がいるのでしょうか。

8.572349
マクスウェル・デイヴィス:
1-4.交響曲 第2番(1980)
5.聖トーマスよ、目覚めよ(1969)
※Collins Classicsより移行盤(1991年,1994年リリース)
BBC・フィルハーモニック/マックスウェル・デイヴィス(指揮)
現代的な手法と神秘主義、これらの相反する観念を見事に音楽上で結びつける
ことに成功したイギリスの作曲家マクスェル・デイヴィス(1934-)。このアルバ
ムでは彼の「海の交響曲」と呼ぶべき第2交響曲を存分に楽しむことが可能です。

8.559715
モートン・グールド:
1-4.バレエ音楽「オーデュポン」から合奏協奏曲(1969)
5-6.シネラマの休日…組曲より(1955)
7-9.第一次世界大戦-CBSテレビシリーズのための音楽(抜粋)(1964)
10.アメリカ交響曲 第2番よりパヴァーヌ
11-12.ホロコースト-NBCテレビシリーズのための組曲より(1978)
13.祝祭音楽より間奏曲(1964)
14-21.マーチング・バンドよりフォーメーション組曲(1964)
※DELOSより移行盤
ジェフリー・シルバーシュラグ(トランペット)…5-21
ジョン・ウィーラー(ヴァイオリン)…1-4
ミハイル・シュミット(ヴァイオリン)…1-4
マリア・ラリオノフ(ヴァイオリン)…1-4
マリエル・ベイリー(ヴァイオリン)…1-4
シアトル交響楽団
ジェラール・シュウォーツ(指揮)
大不況のさなか、ニューヨーク州リッチモンド・ヒルで生まれ、幼い頃から映
画館などでピアノを弾いて生計を立てていたというモートン・グールド(1913-
1996)。そんな体験からか、長じては、クラシックとポピュラー音楽を絶妙に
組み合わせた多くの作品を書き、「音楽の楽しさ」を広く伝えることで、名声
を高めました。このアルバムではそんな彼の多彩な作品をまとめて楽しむこと
ができます。

8.572548
ザドール:
1-2.弦楽,ブラスのためのアリアとアレグロ
3-7.管弦楽のための5つのコントラスツ
(序奏/秋の牧歌/幻想/スケルツォ・ルスティーコ/終曲:フーガ)
8-11.子どものための交響曲
(アレグロ・モデラート/おとぎ話/軍楽セレナード/農場)
12.ハンガリー奇想曲
13.チャールダッシュ狂詩曲
MAVブダペスト交響楽団
マリウス・スモリジ(指揮)
ザドール・ユージン(1894-1977)はハンガリーのバータセクに生まれ、幼い頃か
ら音楽の才能を発揮、とりわけピアノなどの鍵盤楽器の技術には目覚ましいも
のがありました。16歳の時にR.ホイベルガーと共にウィーンで学び、その後ラ
イプツィヒに移住。そこでレーガーの弟子となります。ミュンスター大学で博
士号を獲得、新ウィーン音楽院で教鞭を執ります。1928年には大学を退官、
1977年に亡くなるまで作曲に専念し、4曲の交響曲を始めとした数多くの作品
を残しています。彼は珍しい楽器を好んだことでも知られ、ツィンバロンやア
コーディオンなどのためにも協奏曲を作曲しました。映画音楽の作曲家として
も知られています。このアルバムにはそんなザドールの様々な曲を収録。まさ
に映画音楽ばりの迫力を持つ「5つのコントラスツ」、彼自身の子どもたちの
ために作曲された「子どものための交響曲」(・・・なんとも機知に富んだ楽
しい作品!)ハンガリーの血が騒ぐ奇想曲、狂詩曲。などなど魅力的な曲が並
びます。

8.572823
カステルヌオーヴォ=テデスコ:
1-3.ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.46(1927)
4-6.ピアノ協奏曲第2番ヘ長調Op.92(1936/37)
7-10.「恋の骨折り損」による4つの舞曲Op.167(1953)(サラヴァンド(ナヴァラ
の王のための)/ガヴォット(フランス王のための)/スペイン舞曲(ドン・アドリ
アーノ・デ・アルマードのための)/ロシア舞曲(仮面劇))…世界初演、初録音
アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ)
マルメ交響楽団/アンドリュー・モグレリア(指揮)
現代では、ギター音楽の作曲家として認知されることの多い、イタリアの作曲
家カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1927)ですが、もともとはピアノを学
び、9歳にして最初のピアノ曲を作曲、フィレンツェ音楽院ではピアノ科に入学
するほどの腕前でした。このアルバムに収録された2つのピアノ協奏曲は対照的
な音楽性を有し、彼を知るためにはとても興味深い作品でもあります。1927年
に書かれたピアノ協奏曲第1番は、機知に富んだメロディとロマンティックな雰
囲気を湛えた軽やかさが際立つもの。対して第2番は劇的で、より暗く、名人芸
を要する情熱的な曲。第2楽章の夢見るような美しさも特筆すべき点でしょう。
こちらは1936年から1937年に書かれましたが、ピアニストのマランゴーニによ
ると、オリジナルの総譜は1966年のアルノ川の大洪水で流出し、失われてしま
ったといいます。しかし、幸いにもワシントンD.C.の図書館に原稿が保管され
ていたため、演奏が可能になったそうです。「4つの舞曲」はこの演奏が世界
初演であり、初録音となります。多くの要素を含んだ興味深い作品、これは面
白いです。

8.570927
マイール:
1-4.フルート、クラリネット、バセット・ホルン、ピッコロと管弦楽のための
協奏曲ニ長調「ベルガマスク協奏曲」
5-7.ハープシコード協奏曲ハ長調
8.3つのヴァイオリンと管弦楽のためのトリオ・コンチェルタンテイ短調
ナタリー・シュウェイブ(フルート&ピッコロ)…1.4
アンドレア・スタインバーグ(クラリネット&バセット・ホルン)…2-4
アントニオ・スピラー(ヴァイオリン)…8
イー・リー(ヴァイオリン)…8
ダフィト・ファン・ダイク(ヴァイオリン)…8
バイエルン・クラシカル・プレイヤーズ
フランツ・ハウク(チェンバロ…5-7&指揮)
ドイツ生まれながらも、イタリアで活躍。結局は「イタリア・オペラの父」と
まで言われた作曲家シモーネ・マイール(1763-1845 ドイツ語読みではジモン・
マイヤー)。前述の通り、70曲ほどのオペラが知られてますが、他にも多くの
管弦楽曲と器楽曲を書いています。このアルバムでは3つの協奏曲を聴くこと
ができますが、中でも注目は4つの楽器のための協奏曲ニ長調でしょう。1820年
頃に作曲されたこの曲は1978年にようやく出版され、その際に補筆を施したハ
インリッヒ・バウアーによって「ベルガマスク協奏曲」のタイトルをつけられ
たようです。ベートーヴェン、もしくはハイドンの影響が感じられますが、
各々の楽器ののびやかな響きはとても気持ちのよいものであり、最終楽章での
変奏曲のソロの扱いも見事です。エレガントなハープシコード協奏曲、輝かし
い曲想を持つトリオ・コンチェルタンテも、オペラ作曲家ならではの歌い回し
に陶然となることでしょう。

8.572801
シュヴァルツ=シリング:管弦楽作品集第2集
1.ポロネーズ(1936)…世界初録音
2-5.パルティータ(1934-35)(エントラータ/舞曲/カンツォーナ/やや幅広く)
6-8.ヴァイオリン協奏曲(1953)
キリル・トルソフ(ヴァイオリン)…6-8/ワイマール・シュターツカペレ
ホセ・セレブリエール(指揮)
いつの時代にも「遅れてきた天才」の一人や二人はいるもので、このシュヴァ
ルツ=シリング(1904-1985)もそんな人。20世紀初頭に生まれたにも拘わらず、
その作風はまさにロマン派のものなのですが、ここまで堂々と歌われると誰も
反論ができないのではないでしょうか?第1集(8.570435)でもその作品には驚か
されましたが、このアルバムでもそれは全く変わりません。もちろん彼も、戦
時中の体験が心に深い傷をもたらしたようであり、1953年に作曲されたヴァイ
オリン協奏曲のように、曲によってはかなり悲痛さをみせることもありますが、
全体的にはJ.S.バッハから受け継いだ伝統に基づく調性音楽の世界に沈溺し、
聴き手に深い感銘と喜びを与えてくれるものとなっています。

8.572827(JAN 4945604728270)
ノルウェーのヴァイオリン名曲集
1-6.スパッレ・オルセン(1903-1984):ノルウェイ、ロムからの6つの古い村の歌
7-9.アッテルベリ(1887-1974):
ヴァイオリン、ヴィオラ、弦楽オーケストラのための組曲第3番
(2台ヴァイオリンと弦楽版)…世界初録音
10-11.ステーンハンマル(1871-1927):
ヴァイオリンとオーケストラのための2つの感傷的なロマンス
12.ブル(1810-1880):ハヴァナの思い出
13.ブル:山の幻影(ヴァイオリンと弦楽合奏版)
14.ハルヴォルセン(1864-1935):
ヴァイオリンとオーケストラのためのノルウェイ舞曲第3番
15-20.シベリウス(1865-1957):
ヴァイオリンとオーケストラのための6つのユモレスクOp.87&89
21.シンディング(1856-1941):晩景Op.120
ヘンニング・クラッゲルード(ヴァイオリン…7-9多重録音)
ダーラシンフォニエッタ/ビャルテ・エンゲセト(指揮)
シベリウス、シンディングの協奏曲であまりにも繊細で美しいヴァイオリンを
響かせるかと思うと、シンディングの知られざる小品を丹念に発掘し、知られ
ざる名作に光をあてる・・・そんな若きヴァイオリニスト、ヘンニング・クラ
ッゲルードの新しいアルバムは、ほとんど耳にする機会もないような北欧の
ヴァイオリン作品を集めたものです。1800年代の終わりから1900年代の始めに
集中的に書かれたこれらの作品は、どれも新鮮な響きの中に、甘い憧憬と、胸
がちょっぴり痛むような感傷が込められていて、例え初めて耳にする曲だとし
ても、昔からの知人と会った時のような懐かしさに心がふるえることでしょう。
クラッゲルードは曲によっては多重録音を用い、これらの持つ魅力を100%伝
えることに成功しています。

8.572682
トゥリーナ:ピアノ作品集 第8集
1-4.アンダルシアの庭 Op.31(1924)(セビリアのミューズ/オマキザルの庭/ア
ルカサルの庭/公園の中で)
5.サンタ・クルツの傍らで Op.33(1925)
6-8.アンダルシアのミューズたち Op.93(1942)より(第1番 クリオ:ラビダのゲ
ートで/第7番 ウラニア:ファルカ・フガーダ/第8番 テレプシコーレ:ミニュエ)
10-13.農場にて Op.92(1940)(田舎の夜/農家の影の中に/地平線と平野/乗馬を
する人)
ホルディ・マソ(ピアノ)
アンダルシアの偉大なる音楽詩人、ホアキン・トゥリーナ(1882-1949)。彼の
音楽には多彩で情熱的なリズムが溢れ、これらが得も言われぬ活力を運んでく
るのです。彼は一時期フランスで学び、印象派の影響を強く受けますが、アル
ベニスから「スペイン人の自覚を持つように」諭され、その後はアンダルシア
音楽の研究と発展に力を尽くします。ここでは4つの作品を収録、目もくらむ
ような色彩感にあふれた「アンダルシアの庭」、わずか1か月と少しという短
い期間に書かれたにも拘わらず、彼の作品の中では長大である「サンタ・クル
ツの傍らで」、作曲家晩年の2つの作品「アンダルシアのミューズたち」と「農
場にて」でのひなびた味わいなど、どれも独特の詩情が感じられます。演奏は、
スペイン音楽のスペシャリスト、ホルディ・マソ。第1曲目の冒頭の付点のリ
ズムから何とも言えない雰囲気を醸し出しているところはさすがです。

8.572062
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 第2集
1-3.ピアノ三重奏曲 第30番 変ホ長調 Hob.XV:30
4-6.ピアノ三重奏曲 第27番 ハ長調 Hob.XV:27
7-9.ピアノ三重奏曲 第28番 ホ長調 Hob.XV:28
10-12.ピアノ三重奏曲 第29番 変ホ長調 Hob.XV:29
クングスバッカ・ピアノ三重奏団(メンバー)マリン・ブロマン(ヴァイオリン)
ジェスパー・スヴェドベリ(チェロ)
シモン・クロウフォード=フィリップス(ピアノ)
ハイドン(1732-1809)の室内楽作品は、その巧み過ぎる作曲語法が却って音楽
ファンを遠ざけている傾向があり、これらのピアノ三重奏曲も「好きな人には
たまらない」曲集であっても、大抵の人は「ちょっとねぇ」と敬遠してしまう
のではないでしょうか。しかし、実際に聞いてみると、その独創性と多様性に
はまることは間違いありません。このクングスバッカ・ピアノ三重奏団の演奏
は第1集(8.572040)でも見事なハイドン像を構築していましたが、この第2集で
も、4つの作品の関連性を紐解きながら、素晴らしい解釈でこれらを演奏して
います。第27番から29番までは、第1集と同じく、ロンドンで出版されたもの。
ロンドンで名ピアニストとして評判をとっていたテレーズ・ジャンセン(当時
25歳?)に献呈されています。第30番はイギリスから
ウィーンに戻ってきた1976年に書かれたもので、熟練の香りが漂う名品です。
この曲は誰にも献呈されていません。

8.572484
シヴォリ:
1-12.無伴奏ヴァイオリンのための「12のエチュード・カプリース」Op.25
13-25.ジェノワーズ-最初のカプリース
26-38.スペイン風フォリア Op.29 ※13-38…世界初録音
フルヴィオ・ルシアーニ(ヴァイオリン)
マッシミリアーノ・モッテルレ(ピアノ…13-38)
カミッロ・シヴォリ(1815-1897)。現在では、この名前はほとんど忘れ去られて
しまってますが、存命中は「パガニーニが認めた唯一の弟子」として、世界中
から注目を集め、また絶賛されたヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストであり、
また作曲家、ヴァイオリンの収集家として知られていました。彼の演奏は信じ
られないほどに技巧的であり華麗で、1846年にはメンデルスゾーンのヴァイオ
リン協奏曲のイングランド初演を行うなど、同時代の作品の普及にも広く務め
ました。シヴォリによるこれらの作品は、まさにパガニーニを凌駕するほどの、
抒情性と超絶技巧を駆使したものです。また、ピアノが活躍する「ジェノワー
ズ」や「スペイン風フォリア」も聴きものです。

8.572783
ベートーヴェン:
1-6.カンタータ「栄光の瞬間」Op.136
7.合唱幻想曲 ハ短調 Op.80
クレア・ラター(S)/マティルデ・ウォレヴィク(Ms)/ピーター・ホーレ(T)
スティーヴン・ガッド(Br)/マルタ・フォンタナルス=サイモンズ(Ms)…7
ジュリアン・ディヴィス(T)…7/レオン・マッコーリー(p)…7
ウェストミンスター少年合唱団…1-6/シティ・オブ・ロンドン合唱団
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ヒラリー・デイヴァン・ウェットン(指揮)
「栄光の瞬間」はナポレオンが敗退後に開催された「ウィーン会議」の際に演
奏された祝祭的なカンタータです。ヨーロッパ諸国の代表が集い、メゥテルニ
ヒ外相が議長を務めたという歴史的な会議であり、ここで演奏されたというこ
とは、ベートーヴェンにとっても鼻高々であったに違いありません。

8.559706
アッラ・ボルゾヴァ:ラダの歌
1-5.ラダの歌(1986-1991)ベラルーシの子どもたちの民謡、言葉遊び、ゲーム、
舞曲、子守歌 (ラドゥ-ラドゥ-ラドキ/けしの花とゲーム/昔、父さんには3人
の息子がいた/昔、白い壁を伝って歩き(子守歌)/輝け、輝け、お日様よ!)
6.新世界へ(2001-2002)
ヴァレンティナ・フリーア(ソプラノ)…1-4
ヴァレンティナ・コザック(フォークシンガー)…1.3-5
クリストファー・デーン(ツィンバロン)…3 他
ミシガン州立大学児童合唱団…1-5
デトロイト交響楽団
レナード・スラットキン(指揮)
女性作曲家、アッラ・ボルゾヴァ(1961-)は1961年ベラルーシのミンスクに生
まれ、6歳からピアノと作曲を始めました。1モスクワ音楽院で作曲の博士号を
取得し、その後1993年にアメリカに移住、1996年にはニューヨークに自宅を構
え作曲活動に励んでいます。彼女は自作に様々な詩や物語をあてはめるのを好
み、これらの想像力豊かな作品は各方面で高い評価を得ています。このアルバ
ムに収録されている「ラダの歌」もそんな作品で、彼女の娘「ラダ」のために
書かれたカンタータです。1992年にベラルーシ・ラジオ・テレビの子ども合唱
団と交響楽団によって初演され、風変りなお伽噺と幻想の世界を体感させてく
れるこの色彩に溢れた曲は、多くの同時代の作曲家と演奏家たちに多くのイン
スピレーションを齎しています。

8.572600
イギリス歌曲シリーズ 第22集/ブリテン
1-14.ウィリアム・ブレイクの歌と格言 Op.7 4(格言I「孔雀の美観は神の栄光
である」/ロンドン/格言II「牢獄は法律という石によって建てられ」/煙突掃
除の子/格言III「小鳥は巣を、蜘蛛は網を」/毒の樹/格言IV「朝に考えよ、昼
に働け」/虎/格言V「怒っている虎は教育のある馬よりも賢い」/ハエ/格言VI
「愚行の時間は時計ではかれるが、英知の時間は時計でははかれない」/ああ、
ひまわりよ/格言VII「一秒の砂に世界を見、一輪の野の花に天国を見る」/い
つもの夜といつもの朝)
15-19.歌曲集「売り言葉に買い言葉」(魅惑の歌/秋/銀/夜伽/売り言葉に買い
言葉)
20-29.民謡編曲集 (第3集「イギリスの歌」より第1番「鋤で耕す少年」/第3集
「イギリスの歌」より第5番「霧のかかった露」/「トム・ボウリング」の編曲
集より第1番「トム・ボウリング」/第3集「イギリスの歌」より第6番「おお悲
しい」/第1集「イギリスの歌」より第7番「オリヴァー・クロムウェル」/第1集
「イギリスの歌」より第6番「とねりこの林」/第1集「イギリスの歌」より
第1番「サリー・ガーデン」/第3集「イギリスの歌」より第2番「なぐさめる人
もなく」/第1集「イギリスの歌」より第2番「ちいさなサー・ウィリアム」/
第5集「イギリスの歌」より第6番「羊を追って」)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
イアイン・バーンサイド(ピアノ)
ブリテンの声楽曲は、大抵生涯のパートナーであったピーター・ピアーズのた
めに書かれていますが、この1965年の「ウィリアム・ブレイクの歌と格言」は
不世出のバリトン、D.フィッシャー=ディースカウのために書かれています。
1960年に作曲された「戦争レクイエム」のバリトン・パートも彼のために書か
れたものであったことでもわかるように、ブリテンはディースカウを心から信
頼していたのでしょう。この作品もとても練られたものであり、全てに「凝縮
と謎めいた微笑」が横溢していて、生半可な歌手では歌いこなせないほどの深
遠さを見せています。交互に歌われる格言と歌は全て密接な結び付きを持ち、
執拗な言葉遊びと皮肉めいた味わいで満たされています。彼が終生愛した民謡
編曲集と、ウォルター・デ・ラ・マーレの詩による歌曲集「売り言葉に買い言
葉」も収録。

8.572760
全てはうまく行く
1.R.パヌフニク(1968-):全てはうまく行く…世界初録音
2.ホルスト(1874-1934):ヌンク・ディミティス
3.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):真理のために勇敢に
4.ラフマニノフ(1873-1943):晩祷 Op.37より「聖母への讃歌」
5.タヴナー(1944-):聖なるもの
6.グレツキ(1933-2010):全てはあなたのもの
7.マンティヤルヴィ(1963-):おお大いなる神秘よ
8.ヴィレット(1926-1998):聖母への讃歌
9.ニューステット(1915-):スターバト・マーテル
エクスルターテ・シンガーズ/リチャード・メイ(チェロ)…1.5.9
レベッカ・クィンニー(ソプラノ)…2
オリヴァー・コンディ(テノール)…2
デヴィッド・オグデン(指揮)
様々な国や時代に息衝く献身と慰めの音楽。これらを幅広く集めた心安らぐ1枚
です。ロシア正教の流れを組むラフマニノフ、タヴナーの神秘的な音楽や、賛
美歌が盛んな国であるイギリスからはホルストとヴォーン・ウィリアムズの壮
麗な神への祈り。そしてヴィレットとニューステットの2曲はマリアへの祈りで
す。「悲歌のシンフォニー」で知られるグレツキの作品は驚くほど力強いパワ
ーを秘めたもので、これは彼の祖国ポーランドに教皇ヨハネ・パウロ二世が訪
れた際の記念式典で歌われたもので、ラテン語の「Totus Tuus(全てはあなたの
もの)」は教皇がモットーとしていた言葉です。クリスマスの神秘を歌ったマン
ティヤルヴィ、そしてタイトルにもなった作品は、ロクサナ・パヌフニクのも
の。彼は名作曲家&指揮者アンジェイの息子であり、現代イギリスを代表する
作曲家の一人でもあります。

8.572812
私は永遠を見た
1.ティモシー・コーリス(1972-):グローリア
2.レナード・エンズ(1948-):私は永遠を見た
3.ピーター・ティフェンバック(1960-):ヌンク・ドゥミシス
4-7.ルース・ワトソン・ヘンダーソン(1932-):ミサ・ブレヴィス
8.ティモシー・コーリス:雪を咲かせる桜の木を見るために
9.ポール・ハレー(1952-):おお、主なる神、私たちをもたらしたまえ
10.クレイグ・ガルブレイス(1975-):生けるもの全て
11.モルヤン・モゼティヒ(1947-):飛ぶ白鳥
12.マーク・シレット(1952-):よき国のための主の祝福
13.グレン・ブール(1954-):アニュス・デイ
14.イマント・ラミンシュ(1943-):詩編第23番
15.スティーブン・チャットマン(1950-):思い出す
マイケル・ブロス(オルガン)…9/レスリー・デアス(ピアノ)…1
ジョン・マルシュマン(チェロ)…11
スティーヴン・ピエール(クラリネット)…11
エローラ・フェスティヴァル・シンガーズ
ノエル・エディソン(指揮)
カナダの現代作曲家11人による合唱作品のアンソロジーです。国によって微妙
に宗教観が異なるのは当たり前のことでしょうが、この国における楽園や天国
の位置づけというものに思いを巡らせたくなるような、示唆に富む選曲となっ
ています。人間の存在への問いかけ、自然礼賛、普遍なる物への愛、これらが
ナチュラルに歌われる姿は感動的です。ここで清冽なハーモニーを聴かせるエ
ローラ・フェスティヴァル・シンガーズは1980年に指揮者ノエル・エディソン
によって設立されたカナダの合唱アンサンブルです。彼らはグラミー賞にノミ
ネートされるなど、実力を高く評価されており、NAXOSレーベルにも数多くの
録音があります。なかでもウィテカーの作品集(8.559677)は大絶賛。彼らの幅
広い力量がわかる1枚です。

8.578217
グレート・クラシカル・マスターピース
1.コープランド:市民のためのファンファーレ(8.550282)
2.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお,魂の牧者よ(8.550998)
3.J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041-第1楽章(8.550194)
4.モーツァルト:レクイエム ニ短調 K626-ディエス・イレ(8.550235)
5.ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第14番 Op.27-2「月光」-第1楽章(8.550045)
6.ブラームス:ハンガリア舞曲 第1番(管弦楽版)(8.550110)
7.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18-第2楽章(8.550117)
8.ラヴェル:高雅で感傷的なワルツより(8.550173)
9.オルフ:カルミナ・ブラーナ-運命の女神よ(8.550196)
10.グレツキ:古風なスタイルによる3つの小品-第1番(8.550822)
11.ロドリーゴ:アランフェス協奏曲-第1楽章(8.550729)
12.ヘンデル:
水上の音楽 第2組曲 ニ長調 HWV349-第2番 アラ・ホーンパイプ(8.550109)
13.サティ:ジムノペディ 第1番(8.550305)
14.ヴィヴァルディ:四季より春-第1楽章(8.550056)
15.モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク K525-第4楽章(8.550026)
16.フォーレ:レクイエム Op.48-サンクトゥス(8.550765)
17.ガーシュウイン:ピアノ協奏曲 ヘ長調-第3楽章(8.550295)
18.ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」-第4楽章(8.550271)
様々な演奏家
2012年は、NAXOSレーベルの創立25周年にあたります。そこで、過去25年で最も
売れたアルバムから1曲ずつ抜粋した、「NAXOSベスト・ランキング」的な1枚が
出来上がりました。これはもちろん世界中のNAXOSファンの声を集めたものなの
で、日本のランキングとは微妙に違う部分があり、それはそれでとても興味深
いものと言えるでしょう。もちろん、アルバムからの抜粋なので、人々が求め
ているのは「他の曲」(そのアルバムに収録されている別の作品)である場合も
多々あります。まだまだ世界は広い・・・そんな感慨にふけるのも一興ですね。

8.112065
ニコラス・フラジェッロ 自作自演集
1-10.マーティン・ルーサー・キングの受難曲 (オザンナ・ダヴィデの子/非暴
力の中心をなすものは/イエスの御心よ/自由のために闘争しよう/自身の民の
罪のために/これから困難な日々が待っている/死は避けられない/悲しみの聖母
/神をたたえよ/私は夢を持つ)
11.リンフィニート
12-17.ランド(鷲/梟/ウタツグミ/オーク/マツユキソウ/隠れたところに咲く花)
エツィオ・フラジェッロ(バス・バリトン)
レスリー・ピアソン(オルガン)…1-10
アンブロジアン・シンガーズ…1-10
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団…1-10
イ・ムジチ・ディ・フィレンツェ…11-17
ニコラス・フラジェッロ(指揮)
録音 1969年5月1.3日ロンドン,バーキング・アッセンブリー・ホール…1-10,
1962年9月イタリア ローマ…11-17
ニコラス・フラジェッロは1928年ニューヨーク生まれ。幼い頃からピアノと
ヴァイオリンを学び、10歳になる前から作曲を始めました。ローマの聖チェチ
ーリア音楽院に留学し、新ロマン派の作風で知られるジャンニーニとピッツェ
ッティに学ぶことで作曲家としての才能が完全に開花したのです。フラジェッ
ロの作品は革新的な和声や技法を感じさせながらも、最終的にはロマンティッ
クな潮流から外れることがなく、まるで映画音楽のような迫力と、溢れる情感
に満ちた心地良い音楽に満たされているものです。1974年に作曲されたオラト
リオ「マーティン・ルーサー・キングの受難曲」は、アフリカ系アメリカ人公
民権運動の指導者として活動したキング牧師をモデルにした作品で、この録音
の後、アメリカ全土、お及びカナダでも演奏され高い評価を受けました。ピ
ツェッツィの影響を受けた「リンフィニート」、詩人テニソンによる歌曲集
「ランド」もシンプルな詩を、音楽を以って心行くまで発展させた感情豊かな
作品です。どの作品でも彼の弟であるエツィオ・フラジェッロが見事なバリト
ンを聴かせます。

8.112066-69 4枚組
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」より第3夜「神々の黄昏」
ブリュンヒルデ…キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ジークフリート…セット・スヴァンホルム(テノール)
グートルーネ…イングリート・ビョーナー(ソプラノ)
グンター…ヴァルデマル・ヨンセン(バリトン)
アルベリヒ…ペール・グレンベリ(バリトン)
ハーゲン…エジル・ノルドフェー(バス)
ヴォークリンデ…ウンニ・ブッゲ=ハンセン(ソプラノ)
ヴァルトラウテ…エヴァ・グスタヴソン(メゾ・ソプラノ)
ヴェルグンデ…カレン・マリー・フラグスタート(メゾ・ソプラノ)
スタジオ・コーラス
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団/ノルウェー国立放送管弦楽団
エイヴィン・フィエルスタート(指揮)
録音 1956年1月5.8.10日オスロ ノルウェイ放送スタジオ,
1956年3月14日オスロ大学大ホール
当時、EMIとの軋轢のために歌うことから退いていた名歌手フラグスタート。
しかし彼女自身は本心から歌うことに終止符を打ったわけでもなく、機会さえ
あれば(他のレコードメーカーの依頼ならば)もう一度歌ってもよいと考えてい
たのです。そんな噂を聞きつけた名プロデューサー、ジョン・カルショーはま
ず彼女に歌曲リサイタルとワーグナー(1813-1883)のLPの制作の意向を問いま
す。しかし彼女は本当は、その頃ノルウェーのラジオ放送用に歌った「神々の
黄昏」の演奏を商業レコードとして発売されることを望んでいました。しかし、
その演奏にはかなりの欠落や不満があったため、カルショーは不足した分につ
いての録音セッションを組むことを考案します(もちろん全てを補てんできた
わけではなく、いくつかの欠落があります)。もちろん問題は山積でしたが、
とにかくカルショーは「今でも全く衰えのないフラグスタートの声」を音盤と
して残したかったのです。放送音源分については収録日に諸説がありますが、
ここでは、原盤に基づいた日を記載しておきます。




<LPO>
LPO-0063 \1750
エリザベス女王即位60周年イベント
テムズ川・ダイアモンド・ジュビリー・ページェント-公式アルバム
1.ウォルトン(1902-1983):行進曲「宝玉と勺杖」
2.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):グリーンスリーヴスによる幻想曲
3.エリック・コーツ(1886-1957):組曲「ロンドン」-ナイツブリッジ行進曲
4.ギルバート&サリヴァン:喜歌劇「戦艦ピナフォア」序曲
5.BBC Radio 4-テーマ音楽
6.アーノルド(1921-2006):行進曲「パドストー・ライフボート」
7.ヴァンゲリス:「炎のランナー」-テーマ
8.グレインジャー(1882-1961):カントリー・ガーデン
9.ウォルトン:組曲「ヘンリー5世」-序曲:グローブ座
10.エリック・コーツ:ダム・バスターズ-行進曲
11.エルガー(1857-1934):変奏曲「エニグマ」-ニムロッド
12.ホルスト(1874-1934):組曲「惑星」-木星
13.モンティ・ノーマン:ジェームズ・ボンドのテーマ
14-17.ヘンリー・ウッド(1869-1944):「イギリスの海の歌によるファンタジア」より
〈小粋なアレトゥーサ/ジャックス・ザ・ラッド/見よ、勇者は帰る/ルール・
ブリタニア〉
18.エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
19.ナショナル・アンセム(英国国歌)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
デヴィッド・パリー(指揮)
録音 2012年3月7.8日ロンドン ヘンリー・ウッド・ホール
現在、ロンドン・オリンピックでも盛り上がっていますが、忘れてはいけない
のが、この「エリザベス女王即位60周年」記念式典です。6月2日から6月5日ま
で国をあげて様々なイベントが行われ、とりわけ6月3日にはテムズ河を1000艇
の船やボートが下るという、壮観な催し物が予定されています。
このアルバムは、このイベントの公式アルバムです。イギリスを代表する名曲
をロンドン・フィルハーモニーが演奏するというもので、おなじみの「威風
堂々」やホルストの「ジュピター」、チャーミングなグレインジャーの「カン
トリー・ガーデン」などの伝統的な曲から、「炎のランナー」のテーマ、イギ
リスといえば007だよね・・・ということでジェームズ・ボンドのテーマなど
ゴキゲンな選曲がうれしいもの。最後は荘重にナショナル・アンセムで締めく
くられます。
当アルバムの売上の一部は、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を通じ「ダ
イアモンド・ジュビリー基金」へと寄付されます。




<TOCCATA>
TOCC0113 \2450
ハヴァーガル・ブライアン:管弦楽作品集 第2集
1-9.「誰かケリーを見なかった?」による交響的変奏曲
10-12.「トゥーランドット」から3つの小品
13.ファウストより「ファウストとメフィストフェレスの夜の騎行」
14.悲劇的前奏曲
15-20.組曲「トゥーランドット」(M.マクドナルド編曲)
BBCスコティッシュ交響楽団
ギャリー・ウォーカー(指揮)
録音 2009年6月25-26日グラスゴー・シティ・ホール
伝説的な作曲家として知られるブライアン(1876-1972)。彼は生涯に32曲の交響
曲を書き(最後の第32番は90歳を過ぎてからの作品!)他にも、オペラを始めと
した数多くの作品を残しています。彼は全部で8つのオペラを手掛けましたが、
そのうち2作は未完であり、1作は紛失したため、現在5作がカタログ上に存在し
ます。しかし、ほとんど上演されることがないので、耳にする機会もまずあり
ません。このアルバムには彼のオペラから派生した管弦楽作品を収録していま
す。トラック1-9の変奏曲は、オペラ「虎」の関連作品で、トラック14の悲劇的
前奏曲は、オペラ「チェンチ」の前奏曲として用意されたものです。どの曲も
驚くほど親しみやすく、また印象的であり、誰もが楽しめる作品となっています。

TOCC0121 \2450
ショスタコーヴィチ:戦線からの歌集
1.ロッシーニ:アルプスの羊飼いの娘
2.ベートーヴェン:スコットランドの酒の歌/3.ビゼー:カルメンからハバネラ
4.ヴェックリン:おかあさん、何が好き?
5.レオンカヴァッロ:仮面舞踏会から「アルレッキーノのセレナード」
6.ムソルグスキー:ゴパーク
7.ムソルグスキー:ソロチンスクの定期市から「ヒーヴリャの歌」
8.ムソルグスキー:ソロチンスクの定期市から「パラーシャのドゥムカ」
9.リムスキー=コルサコフ:サトコから「ノルマン人の歌」
10.ゴリヨフ:おかあさんに話しましょう
11.ゴリヨフ:小さなサラファン/12.イッポーリト・イワーノフ:岩の上に座る
13.グラク・アルテモヴシクィイ:
ドナウ川を越えたコサックから「カラースとオダールカの二重唱」
14.ダルゴムイシスキー:発熱
15.ダルゴムイシスキー:グレナダは霧に包まれる
16.ダルゴムイシスキー:ルサルカより「私たちの通りで」
17.ダルゴムイシスキー:ログダナより「コミック・ソング」
18.ヴェストフスキー:ジプシーの歌/19.プリッツカー:少女の歌
20.ドゥナエフスキー:陽気な仲間たちより「アニュタの歌」
21.ドゥナエフスキー:ベートーヴェン・コンサートより「なんと偉大な!」
22.ドゥナエフスキー:
キャプテン・グラントの子どもたちより「風よ、われらのために歌え」
23.ドゥナエフスキー:海の歌
24.ポクラシュ:さようなら
25.ダニル&ドミトゥリ・ポクラシュ:労働者の息子たちより「嵐の雲」
26.ミリューチン:私たちに触れるな/27.ブランテル:シチョルスの歌
ソロイスツ・オブ・ザ・ルスカーヤ
コンセルヴァトーリア・チャンバー・カペラ
録音 2010年1月4日.2月24日.4月18日モスクワ 聖ティーホンズ大学
1941年から1944年まで続いた「レニングラード包囲戦」。ドイツ軍がレニング
ラード(現在のサンクトペテルブルク)を900日近くに渡って包囲するも、市民は
ずっと耐え抜き、後にスターリンから「英雄都市」の称号が与えられたという
伝説的な戦闘です。その際、ショスタコーヴィチ(1906-1975)は前線で戦う兵士
たちのために、民謡からオペラ・アリアまで「有名な歌」をロシア語で歌える
ようにアレンジし、彼らの士気を高めるための貢献をしました。チェリストや
ヴァイオリニスト、歌手たちはトラックの荷台に乗り込みこれらの歌を面白お
かしく演奏。寒さと飢えに耐える軍隊に希望とユーモアを与えたのです。ショ
スタコーヴィチのアレンジャーとしての手腕が再確認できる1枚です。

TOCC0011 \2450
ホアキン・ニン=クルメル:神秘の交響曲
《神秘の交響曲》1-10.喜び/11-20.痛み/21-30.栄光
リチャード・ロバートソン(オルガン)/セント・マーティン室内合唱団
ティモシー・J・クリューガー(指揮)
録音 1997年10月12日コロラド
ホアキン・ニン=クルメル(1908-2004)はキューバ系スペイン人の作曲家、ピア
ニスト、指揮者で、彼の父ホアキン・ニンも有名な作曲家です。彼はベルリン
で生まれ、幼い頃は離婚した母に伴い、ニューヨークで生活。その後ヨーロッ
パにもどり、パリ音楽院で音楽を学びます。その後、マヌエル・デ・ファリャ
に師事することで、スペイン音楽のエッセンスを取り入れます。この「神秘の
交響曲」は1992年にフランス政府から委嘱された作品で、3部からなるタイトル
は、それぞれキリストの「誕生」「磔」「復活」を意味しています。グレゴリ
オ聖歌とオルガン演奏が交互になされ、メシアンを思わせる深い宗教性も感じ
させる力作です。

TOCC0043 \2450
ハンス・ガル:チェロのための作品集
1-3.無伴奏チェロ・ソナタ Op.109a(1982)…初録音
4-7.無伴奏チェロ組曲 Op.109b(1982)…初録音
8-10.チェロ・ソナタ Op.89(1953)
アルフィア・ナキプベコヴァ(チェロ)
ヤコプ・フィケルト(ピアノ…8-10のみ)
録音 2010年6月10-12日オークニー,パパ・ウェストレイ,ランド・アート…1-7,
2010年11月17日プルボロー,チャンプ・ヒル,ミュージック・ルーム…8-10
ウィーン生まれのハンス・ガル(1890-1987)はウィーンで音楽学を専攻、ウィー
ン大学で音楽理論の講師として後進の指導にあたります。しかし、戦争の影が
色濃くなる頃、ナチスの迫害を逃れエディンバラに移住、この地に定住し、平
穏な生涯を送りました。イングランドの地にあっても、彼はいつもウィーンに
思いを馳せていたようで、彼の根底にはシューベルトやブラームスへの思いが
あり、いつの時代にあっても旋律を重視し、美しい音楽を生涯愛したのでしょ
う。1982年、92歳の時の作品である2つの無伴奏チェロ作品にも、さりげなく
甘いウィーン風の味付けをすることを忘れていません。

TOCC0083(SACD-Hybrid) \2450
カレル・ライナー:チェロのための作品集
1-3.チェロ協奏曲 Op.34(1941-1943)…世界初演時のライブ収録
4-6.ソナタ・ブレヴィス Op.39(1946)
7-8.エレジーとカプリッチョ(1957/1960改編)
9-12.ヴィオラとピアノのための詩(オリジナル・ピッチによるチェロでの演奏)
※全て初録音
セバスティアン・フォロン(チェロ)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(…1-3)
ズデニェク・マーカル(指揮…1-3)
マッティ・ラエカッリオ(ピアノ…4-12)
録音 2010年12月2-3日プラハ,ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール,
2011年6月20-21日ニューヨーク ヤマハ・スタジオ
カレル・ライナー(1910-1979)はボヘミア、ジャテツ生まれ、20世紀チェコに
おける最大の作曲家の一人です。父ヨセフはジャテツのカントールであり、彼
は幼少の頃から音楽に親しんでいましたが、大学では法律を学び、1934年に博
士号を取得しました。並行して個人的にアロイス・ハーバに作曲を学び、4分
音の理論をマスターしています。その後、ヨゼフ・スークに管弦楽法を師事し
ますが、他の例に漏れず、彼もナチスの迫害に会い、テレジンの強制収容所に
送られますが、奇跡的に生き残り、終戦後も音楽家として活動を続けたのです。
このチェロ協奏曲は収容所に抑留される前に完成させたもので、ずっと演奏さ
れる機会がありませんでしたが、ようやく2010年になって、名チェリストフォ
ロンと、チェコが誇る指揮者マーカルの手によって初演、収録されたのが、こ
のアルバムとなります。新古典派とはまた違う独特の音は、この知られざる
曲家の真価を知る手がかりとなるでしょう。

TOCC0084 \2450
テレマン:音楽による礼拝 第4集:6つのカンタータ
1-3.降臨節第3日曜日「日の明るい光の前に」TVWV1:1483
4-6.顕現日のカンタータ「あなたは人々の声を聞く」TVWV1:921
7-9.聖マリアの御潔めの祝日のためのカンタータ「現れよ、神よあなたの神殿
に」(TVWV 1:471/10-13.六旬節日曜日「私は何を褒め称えようか?」
TVWV1:1521/14-16.復活祭前4週間の日曜日「愛の中を歩む」TVWV1:1498
17-19.復活祭の第1日「ソドムの毒持つ果実への道」TVWV1:1534
ベルゲン・バロック
録音 2007年4月23-27日ノルウェー
TOCCATA CLASSICSレーベルの注目シリーズの一つ、テレマン(1681-1767)の
「音楽による礼拝」全曲録音の第4集です。テレマンはあまりにも多くの曲を
書いたため、まだまだ知られざる作品が多く存在します。この「音楽による礼
拝」もそんな曲集であり、全72曲のカンタータの一部は演奏されるものの、全
貌を知ることは不可能でした。リコーダーやヴァイオリン、オーボエのオブリ
ガードが楽しいこれらのカンタータは、精緻な対位法や楽器の妙技を存分に楽
しむことができるでしょう。神への祈りという形をとりつつも、通俗的な雰囲
気も持ち合わせた華麗な音楽です。

TOCC0130 \2450
レイヘルソン:
1-3.ヴァイオリン協奏曲 ハ短調(2007)
4-7.ヴィオラ協奏曲 イ短調(2005)
ニコライ・サチェンコ(ヴァイオリン…1-3)
ユーリ・バシュメット(ヴィオラ…4-7)
ノーヴァヤ・ロシア国立交響楽団
クラウディオ・ヴァンデッリ(指揮…1-3)
アレクサンダー・スラトコフスキー(指揮…4-7)
録音 2007年11月10日モスクワ…1-3,
2009年10月21日モスクワ,チャイコフスキー・コンサート・ホール
…4-7(ライブ録音)
レニングラード生まれで、現在ニューヨークに在住。ヴィオラ奏者&指揮者ユ
ーリ・バシュメットの友人でもある作曲家レイヘルソン(1961- ライケルソン)。
彼はクラシックとジャズ、2つのイディオムを自由に操り、見事な音楽を作り
あげます(既リリースのTOCC0055では、そのジャジーな音楽がたっぷり)。この
アルバムには最近書かれた、コルンゴルトを思わせるロマンティックでメロ
ディアスな「ヴァイオリン協奏曲」と、シチェドリン風の味わいを持つ「ヴィ
オラ協奏曲」のの2つの作品が収録されています。この楽しさは聴いてみない
とわかりません。




<ICA CLASSICS>
ICAC-5075 ¥1750
ベルリオーズ:レクイエム Op.5
ニコライ・ゲッダ(テノール)
北ドイツ放送合唱団(合唱指揮…マックス・トゥルン)
ケルン放送交響楽団&ケルン放送合唱団
(合唱指揮…ベルンハルト・ツィメルマン)
ディミトリス・ミトロプーロス(指揮)
録音1956年8月26日 ケルン放送 第1ホール MONO
ミトロプーロスはこの曲をまず、1956年8月15日のザルツブルク音楽祭で演奏
し、約10日後にケルンで再度演奏しました。この記録は、そのケルンのもので
あり、WDRのマスターテープからの復刻となります。全編に漂う異様な熱気が
たまりません。サンクトゥスを歌う当時31歳になったばかりのニコライ・ゲッ
ダで、若く張りのある歌唱が印象的です。

ICAC-5076 ¥1750
ヴォルフ:イタリア歌曲集
ジャネット・ベーカー(メゾ・ソプラノ)
ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
スチュアート・ベッドフォード(ピアノ)
録音1977年6月19日 SNAPE MALTINGS, オールドバラ音楽祭 STEREO
イギリスの名歌手ジャネット・ベイカー(1933-)は、その卓越した歌唱力と劇
的な表現力で知られ、ブリテンなどのイギリス作品のほか、マーラー歌手とし
ても一世を風靡しました。かたや、リヴァプール生まれのバス・バリトン歌
手ジョン・シャーリー=カーク(1931-)は1961年のグラインドボーン音楽祭で
デビュー、その後はベイカーと同じくブリテンの作品を定期的に演奏し、名
を馳せた事で知られています。1977年のオールドバラ音楽祭で演奏された、
このヴォルフ(1860-1903)の「イタリア歌曲集」は、全46曲の短い歌の中に、
溢れるほどの芸術性と男女間の恋愛感情の機微が凝縮されているもので、ブリ
テンの屈折したドラマとはまた違う、濃厚なロマンが感じられる歌曲集です。
ベイカーとシャーリー=カークは、知的に、また抒情的に表現することで、
一つの小宇宙を構築しています。ピアノのベッドフォードも、歌と対等な自
己主張を聴かせます。




<Rondeau>
ROP-6048 ¥1750
バッハ・イン・ジャズ
1.カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV147より
「主よ、人の望みの喜びよ」
2.イタリア協奏曲 BWV971 第1楽章
3.マタイ受難曲より「わがイエスは不正な嘘にはじっと黙り」
4.マタイ受難曲より「耐えなさい。 私を偽りの舌が刺すときも」
5.ヨハネ受難曲より「打ち砕け、この身を」
6.カンタータ「かくて戦い起れり」BWV19より
「とどまれ天使よ、わがかたえに」
7-8.カンタータ「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」BWV179より
9.カンタータ「ああ、いかにはかなき、いかに空しき」BWV26より
「流れ走る水のごと」
10.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067より「バディネリ」
11-12.カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21より
13.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068より「エア」
14.カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21より「喜べ、今わが心よ」
15.カンタータ「ほめよ主を 強き栄えの君を」BWV137より
16.カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV147より「イエスはわが喜び」
マルティン・ペッツォルト(テノール)/シュテファン・ケーニヒ・トリオ
録音 2011年6月6-8日 ベルリン トラウムトン・スタジオ
ライプツィヒの聖トーマス教会少年聖歌隊の一員として少年時代を過ごした
後は、オペラ歌手、オラトリオ歌手として素晴らしい活躍をしているテノール
歌手マルティン・ペッツォルト。とりわけJ.S.バッハ作品の解釈に定評があ
り、数多くの名指揮者とともに、素晴しい演奏を披露しています。2012年の
来日公演での「マタイ受難曲」では、体調不良で降板したクリストフ・ゲンツ
の代役までも務め、福音史家とテノール・パートの両方を歌い、人々を感動
の渦に巻き込んだことも記憶に新しいところです。そんなペッツォルトが挑ん
だのは、J.S.バッハの作品とジャズの融合というもの。バッハ作品の懐の深さ
については、誰もがご存知の通りで、様々なジャンルのアーティストたちが思
い思いにバッハ作品をアレンジしていますが、ここでもピアニストのシュテ
ファン・ケーニヒが、ゴキゲンなアレンジで「新しいバッハ」を見せてくれて
います。曲の選び方が、日本ではなかなか考えられないものであり(マタイを
ジャズなんて!)この面でもとても興味深いものがあります。魅力満載の1枚
です。

ROP-6055 ¥1750
アンドレ・カプレ:オラトリオ「イエスの鏡」(ロザリオの神秘)
1-6.第1部:喜びの鏡/7-12.弟2部:哀しみの鏡/13-18.第3部:栄光の鏡
エステル・チョイ(メゾ・ソプラノ)/エステル・ベルトラム(ナレーター)
テレサ・ツィメルマン(ハープ)
ハノーヴァー少女合唱団/イル・ジョーコ・スオノ
グトルン・シュレーフェル(指揮)
特音 2011年7月1-3日 ハノーヴァー,パウル教会
作曲家、指揮者アンドレ・カプレ(1878-1925)はドビュッシーの友人であり、
近年では「子どもの領分」や「月の光」の管弦楽版の編曲者としてもおなじみ
の名前ですが、純然たる作曲家としてのカプレは多少軽んじられている面もあ
ることは否めません。とは言え、この「イエスの鏡」は彼の代表作の一つとし
て知られ、録音もいくつか出ています。1923年、第1次世界大戦で負傷したカ
プレは、「受胎告知」からはじまるイエスの生涯を描いたアンリ・ゲオンのソ
ネットに曲を付けます。全体は3つの部分に分かれていて、弦楽四重奏とコン
トラバス、ハープ、女性合唱、メゾ・ソプラノの独唱という、柔らかい響きに
満たされていて、確かにドビュッシーを上回る神秘性と異国趣味を感じさせ、
カプレが並々ならぬ才能の持ち主であったことに気づかせてくれる大作である
と言えるでしょう。この演奏は、硬質な響きを生かした合唱と、包み込むよう
な弦の音色が見事な調和を見せています。ソリストも申し分ありません。

ROP-6056 ¥1750
シェイクスピア21
1.ハーグヴィル(1953-):リュートを弾くオルフェウス
2-4.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):3つのシェイクスピアの歌
5-8.スヴェン=エリク・ヨハンセン(1919-1997):
ファンシー 第1集より (シルヴィア/緑の木の下で/吹け、吹け、冬の風/
ファンシー)
9.ニーデル(1957-):眠りに落ちる、死を聴きながら
10-14.マルタン(1890-1974):
シェイクスピアの「テンペスト」から「アリエルの歌」
15.ラーシュ・ユーハン・ヴェルレ(1926-2001):オルフェウス
16.ハーグヴィル:ソネット 第43番
17.ニルス・リンドベルイ(1933-):君を夏の一日と比べてみようか?
18-19.スヴェン=エリク・ヨハンセン:
ファンシー 第1集&第2集より (おお、私のミストレス/恋人よ、恋の春)
20.マンテュヤルヴィ(1963-):お粗末な歌
ハノーヴァー室内合唱団/ヨハンナ・マリー・ヘンニング(ピアノ)
シュテファン・ドールマン(指揮)
録音 2011年9月30日-10月3日
ハノーヴァー,キルヒェ・デス・シュテファンスティフト
シェークスピアの詩にインスパイアされた合唱作品集です。作曲家の出身国
は様々であり、どことなくお国柄が見えてくるのも楽しいところです。民謡風
なヨハンセンの作品や、マルタンの無調ぎりぎりの曲、合唱ファンにはおなじ
みのマンテュヤルヴィのこじゃれた曲など、ハノーヴァー室内合唱団が素晴
しいハーモニーで聴かせます。21世紀のシェイクスピアをどうぞ。




<BR KLASSIK>
900113 ¥1750
マーラー:交響曲第9番 ニ長調
バイエルン放送交響楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
録音 2011年12月15.16日 ミュンヘン ガスタイク ライブ録音
この12月の演奏は、本来ヤンソンスが指揮することになっていたのですが、体
調不良で急遽ハイティンクが指揮台に立ったものです。悠然と始まる第1楽章
から、何の衒いもなくまっすぐな音楽が溢れています。小手先の解釈ではなく、
唯々必然性のある音だけが並ぶもの。必要以上にテンポを揺らすこともなく極
めて正統派のマーラーと言えるでしょう。




<ARTHAUS>
101637(DVD-Video) ¥3450
108056(Blu-ray) ¥5650
(BD)(JAN 4945604380560)PriceCode: Arthaus-C
フェニーチェ歌劇場 ニューイヤーコンサート 2012
1.チャイコフスキー(1840-1893):交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
2.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「王国の一日」よりシンフォニア
3.ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」よりアンヴィル・コーラス
4.プッチーニ(1772-1815):歌劇「トスカ」より「星は光りぬ」
5.ベッリーニ(1801-1835):
歌劇「夢遊病の女」より「ああ花よ、おまえに会えるとは思わなかった」
6.ニーノ・ロータ(1911-1979):「山猫」より「別れのワルツ」
7.モーツァルト(1756-1791):
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「カタログの歌」
8.マスカーニ(1863-1945):
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より乾杯の歌「酒をたたえて」
9.ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「シャモニーのリンダ」より「この心の光」
10.ポンキエッリ(1834-1886):歌劇「ジョコンダ」より「時の踊りのカンカン」
11.ヴェルディ:
歌劇「ナブッコ」より「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」
12.ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」
ジェシカ・プラット(ソプラノ)/ワルター・フラッカーロ(テノール)
アレックス・エスポジト(バス)
フェニーチェ劇場管弦楽団&合唱団
ディエゴ・マテウス(指揮)
2012年フェニーチェ劇場 ライブ収録/収録時間:105分
指揮をしているのは、弱冠27歳のディエゴ・マテウス。彼は才能あるヴァイオ
リニストであり、素晴らしい指揮者です。彼はあのベネズエラの「エル・シス
テマ」で学び、2008年10月にボローニャのオーケストラ・モーツァルトを指揮
しデビュー、大注目を浴びました。2011年9月にフェニーチェ劇場の首席指揮
者に任命され、今後が一層期待されています。

101591(DVD-Video) ¥5650
108043(Blu-ray) ¥5650
アロンゾ・キング・ラインズ・バレエ
1.TRIANGLE OF THE SQUINCHES
(音楽…ミッキー・ハート/ヴィジュアル・デザイン…クリストファー・ハー
ス)
2.DUST AND LIGHT
(音楽…アルカンジェロ・コレッリ,フランシス・プーランク)
3.シェエラザード(音楽…リムスキー=コルサコフ(ザキール・フサイン編曲)
/ヴィジュアル・デザイン…ロバート・ローゼンヴァッサー)
原案,コレオグラフィ…アロンゾ・キング
2011年サンフランシスコ,カーネル・スタジオ
収録時間:138分+22分(ボーナス映像…アロンゾ・キングへのインタビュー、
ダンサーたちの舞台裏とリハーサル映像)
世界的に有名な振付家、アロンゾ・キングによる3つの作品です。彼が設立し
たアロンゾ・キング・ラインズ・バレエは1982年に設立。サンフランシスコを
拠点とし、熱い作品を世に送り出しています。モダン・ダンスとクラシック・
バレエを組み合わせたグローバルな視点が特色で、ここに収録された映像でも、
極めて古典的なバレエを思わせるものから、最先端を行くコンテンポラリー・
ダンスが入り乱れ、屈折した世界観を見せてくれています。彼の創り上げる舞
台は、装置が最小限のものが多く、ここでも鮮烈な照明と、選び抜かれた装置、
そして音楽を効果的に使いながら、ダンサーたちの鍛え挙げた肉体美としなや
かな動きを極限まで露わにしています。

101621(DVD-Video) ¥5650
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロス」全曲(ドイツ語歌唱)
日本語字幕あり
4幕改訂版 ジョセフ・メリ&カミーユ・デュ・ロークル台本,
シラー「スペインの王子ドン・カルロス」原作(ユリウス・カップ&クルト・
ゾルダンによるドイツ語翻訳)
ドン・カルロス…ジェームズ・キング(テノール)
エリザベト・ド・ヴァロワ…ピラール・ローレンガー(ソプラノ)
フィリップ2世…ヨーゼフ・グラインドル(バス)
ポーサ侯爵ロドリーゴ
…ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
エボリ公女…パトリシア・ジョンソン(メゾ・ソプラノ)
異端審問官長…マルッティ・タルヴェラ(バス)
天からの声…リサ・オットー(ソプラノ)他
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
ヴォルフガンク・サヴァリッシュ(指揮)
グスタフ・ルドルフ・ゼルナー(舞台演出)
ヴィルヘルム・ラインキング(装置&衣装)
1965年ベルリン・ドイツ・オペラ ライブ収録/収録時間:155分
字幕:独(オリジナル),英,仏,西,伊,日,韓
1961年にそれまで音楽総監督を務めていたリヒャルト・クラウスが辞任してか
らは、ハインリヒ・ホルライザーが首席指揮者を務めるものの、音楽総監督の
ポストは空席のままであったベルリン・ドイツ・オペラ(当時はベルリン市立
歌劇場と呼ばれていました)。そのホルライザーも1964年に辞任したため、当
時の芸術監督ルドルフ・ゼルナーは上演の質を落とさぬように奔走し、当時し
ばしば客演に訪れたカール・ベームを始めとした名指揮者を国内外から招聘し、
多くのオペラを制作していました。この1965年の「ドン・カルロス」では1957
年からバイロイトで活躍していたヴォルフガンク・サヴァリッシュを招き、卓
越した公演を行うことが可能となったのです。この「ドン・カルロス」では何
より名歌手を集めることが上演の必須条件ですが、このプロジェクトでは、ま
さに「理想のキャスティング」が実現されていることを実感できます。サヴァ
リッシュのよく整理された指揮は、この緊迫感あふれた劇を納得行くまで味わ
わせてくれるものです。

100079(DVD-Video) ¥5650
ヴェルディ:歌劇「運命の力」(1862年初演版)
4幕 フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ台本
アンヘル・デ・サーベドラ原作(一部フリードリヒ・フォン・シラー)
カラトラーヴァ侯爵…グレゴリー・カラセフ(バス)
レオノーラ(侯爵の娘、ドン・カルロの妹)
…ガリーナ・ゴルチャコーワ(ソプラノ)
ドン・カルロ(侯爵の息子)…ニコライ・プチーリン(バリトン)
ドン・アルヴァーロ(レオノーラの恋人)…ゲガム・グリゴリアン(テノール)
プレチオシルラ(さすらいの若い占い女)
…マリアンナ・タラーソワ(メゾ・ソプラノ)
グァルディアーノ神父…セルゲイ・アレクサーシキン(バス)
フラ・メリトーネ(修道士)…ゲオルギー・ザスタフニー(バリトン)
クーラ(レオノーラの侍女)…リア・シェフツォーヴァ(メゾ・ソプラノ)
市長…エフゲーニ・ニキーチン(バス)
マストロ・トラブーコ(行商人)…ニコライ・ガシーエフ(テノール)
軍医…ユーリ・ラプチェフ(バス)
キーロフ歌劇場管弦楽団&合唱団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
エリジャ・モシンスキー(演出)/アンドレイ・ヴォイテンコ(装置)
ピーター・J・ホール(衣装)
マリインスキー劇場1998年ライブ収録/収録時間:160分
字幕:英,独,仏,蘭,西
このマリインスキー劇場におけるゲルギエフの演奏は、記念すべき原典版を用
いていて、セットも当時のオリジナルデザインを踏襲するという念の入ったも
の。音楽も通常聴きなれたものとは若干の違いがあるなど、とても興味深いも
のです。歌手陣もロシア勢が中心であり、オケもタフで底光りのする音を聞か
せます。

101599(DVD-Video) ¥5650
レハール:喜歌劇「ジプシーの恋」
3幕 アルフレート・マリア・ヴィルナー&ロベルト・ボダンツキー台本
ツォリカ…ジャネット・ペリー(ソプラノ)
ヨッシィ…イオン・ブゼア(テノール)
ヨーネル…アドルフ・ダラポッツァ(テノール)
イローナ…コレット・ローランド(ソプラノ)
ドラゴティン…ハインツ・フリードリッヒ(バリトン)他
ミュンヘン放送交響楽団/ハインツ・ワルベルク(指揮)
ヴァーツラフ・カシュリーク(監督)
1974年ユニテル制作/収録時間:88分
字幕:独(オリジナル),英,仏

101625(DVD-Video) ¥5650
チマローザ:歌劇「秘密の結婚」全曲(ドイツ語歌唱)
2幕 ジョヴァンニ・ベルターティ台本
ジョージ・コールマン&ディヴィッド・ギャリック原作
(ヨアヒム・ポペルカによりドイツ語翻訳)
ジェローニモ(裕福な商人)…ヨーゼフ・グラインドル(バス)
カロリーナ(娘)…エリカ・ケート(ソプラノ)
エリゼッタ(娘)…リーザ・オットー(メゾ・ソプラノ)
フィダルマ(ジェローニモの妹)…パトリシア・ジョンソン(コントラルト)
ロビンソン伯爵…バリー・マクダニエル(バス)
パオリーノ…ドナルド・グローベ(テノール)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
ロリン・マゼール(指揮)
グスタフ・ルドルフ・ゼッルナー(演出)
フィリッポ・サンジュスト(装置&衣装)
1967年ベルリン・ドイツ・オペラ ライブ収録/収録時間:123分
字幕:独(オリジナル),英,仏,西,伊
1961年以降、音楽監督のポストが空席となっていたベルリン・ドイツ・オペラ
ですが、ようやく1965年に当時新進気鋭の若手であったロリン・マゼールが就
任することで、新しい時代を築き始めます。この1967年の「秘密の結婚」は、
F.サンジュストの美しい装置と衣装を用いて、極めて繊細で華やかな喜劇を作
り出しています。もちろん6人の精鋭メンバーからなる歌手たちは、各々アリ
ア、アンサンブルに最上の歌声を聞かせ、モーツァルトの世界を継承するしな
やかで夢のような喜劇を極上の味付けで供してくれます。マゼールの指揮は音
楽の流れに忠実であり、こちらも大満足です。

101626(DVD-Video) ¥5650
レハール:喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」全曲
3幕 アルフレート・マリア・ヴィルナー&ロベルト・ボダンツキー台本
ルクセンブルク伯爵ルネ…エバーハルト・ヴェヒター(バリトン)
アンジェール・デディエ…リリアン・リリアン・スーキン(ソプラノ)
バジール公爵…エーリッヒ・クンツ(テノール)
アルマン・ブリサール…ペーター・フレーリヒ(テノール)
ジュリエット・ヴェルモン…ヘルガ・パポゥシェク(ソプラノ)
ココゾフ伯爵夫人スターシャ…ジェーン・ティルデン(メゾ・ソプラノ)他
クルト・グラウンケ管弦楽団
ヴァルター・ゴールドシュミット(指揮)
ヴォルフガンク・グルック(監督)
1972年ユニテル制作/収録時間:95分
字幕:独(オリジナル),英,西
1909年、レハール(1870-1948)がわずか3週間で完成させたというこのオペレッ
タは、主役であるルネが魅力的でないと始まりません。ここで歌っているのは
世紀の名歌手エバーハルト・ヴェヒター。彼は実際に爵位も持っているのだそ
うで、溢れる気品は隠しようがありません。アンジェール役のスーキンも光り
輝くばかりの美貌であり、2人が並んで歌う姿はまるでハリウッド映画さなが
ら。レハールの美しいメロディが花を添えます。パリの下町を忠実に再現した
瀟洒なセットにもご注目あれ。

101628(DVD-Video) ¥5650
ホイベルガー:喜歌劇「オペラ舞踏会」全曲
3幕 ヴィクトル・レオン&ハインリヒ・フォン・ヴァルトベルク台本
デラクール&アルフレッド・エンケン原作
アンジェール…ヘレン・マネ(ソプラノ)
ポール・オビエ…ハラルド・セラフィン(テノール)
マルゲリト…マリア・ティボルディ(ソプラノ)
ジョルジュ…モーリス・ブザンソン(テノール)
パルミラ…タチアナ・イワノヴァ(アルト)
シザール…ハインツ・エルハルト(バス)
オルタンス…クリスティアーネ・シュレーダー(ソプラノ)
アンリ…ウーヴェ・フリードリヒセン(メゾソプラノ)他
クルト・グラウンケ管弦楽団
ヴィリー・マッテス(指揮)
オイゲン・ヨーク(監督)
1971年ユニテル制作/収録時間:100分
字幕:独(オリジナル),英,仏
グラーツの裕福な家庭に生まれたホイベルガー(1850-1914)は、最初エンジニ
アを目指すものの、音楽への思い断ちがたく、グラーツ音楽院でロベルト・
フックスに師事します。その後合唱団の指揮者を経て、最終的にはウィーン音
楽院で教鞭を執ることとなります。数多くの作品を残しましたが、結局知られ
ているのは、この「オペラ舞踏会」1曲のみ。しかしながら、なんとも美しく
貴重な1曲でありましょうか。

101629(DVD-Video) ¥5650
カール・ハインリヒ・グラウン:歌劇「モンテズマ」全曲(ドイツ語歌唱)
3幕 プロイセン王国フリードリヒ2世台本
(ジャンピエトロ・タリアズッキのイタリア語訳による)
ドイツ語訳…ゲオルク・クヴァンダー/管弦楽編曲…ハンス・ヒルスドルフ
モンテズマ…アレキサンドラ・ パパジャク(メゾ・ソプラノ)
オイパフォリチェ…ソフィー・ブーリン(ソプラノ)
エリッセナ…グートルーン・シーバー(ソプラノ)
テゼウコ…キャサリン・ゲイヤー(アルト)
ピルパトーエ…バルバラ・フォーゲル(ソプラノ)
フェルディナンド・コルテス…ウォルトン・グレンルース(バリトン)
ナルヴェス…カール・エルンスト・メルッカー(テノール)
ケヴィン・マッカッチェオン(ハープシコード)
ベルリン・ドイツ・オペラ
ハンス・ヒルスドルフ(指揮)
ヘルベルト・ヴェルニッケ(舞台演出、装置、衣装)
1982年バイロイト、辺境伯歌劇場 ライブ収録/収録時間:140分
字幕:独(オリジナル),英,仏,西,伊
カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759)はドイツの作曲家・声楽家です。
ハッセと並び、当時の「イタリア・オペラ」の卓越した作曲家として知られ、
1742年に“ハウスウンター・デン・リンデン”で上演された「クレオパトラと
チェーザレ」で一躍人気を博し、生涯に27(もしくは28)のオペラを書いたとさ
れています。この作品は彼のパトロンであったフリードリヒ2世のフランス語
の散文を基の台本とし、タリアズッキがイタリア語へと翻訳したものに曲を
つけています。(上演は更にドイツ語へ訳されています)
物語はメキシコの征服者エルナン(フェルディナント)・コルテスとアステカの
最後の王モンテズマの物語。国を征服するためにアステカに乗り込むコルテス
に対峙するモンテズマとの息詰まる物語が展開されます。タイトルロールであ
るモンテズマは、本来カストラートによって歌われましたが、現在ではカウン
ター・テナーか女性のメゾ・ソプラノのいずれかで歌われ、この上演では、キ
プロス生まれのメゾ・ソプラノ、パパジャクが貫録ある歌唱を聴かせます。ヘ
ルベルト・ヴェルニッケによる舞台、衣装はバロック様式の壮麗なもので、曲
の真価を伝えるために大きな役割を果たしています。現在ではほとんど忘れ去
られてしまった作品ですが、驚くほどに表現力が豊かなバロック・オペラは一
度味わうと病みつきになる魅力を備えています。

101634(DVD-Video) ¥3450
チック・コリア&フリードリヒ・グルダ ミーティング
《“ミーティング”-ソロ パート1…フリードリヒ・グルダ》
1.グルダ:「ウルズラのための協奏曲」よりパラフレーズ
2.モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K330
3.グルダ:「ウルズラのための協奏曲」よりパラフレーズ
4.グルダ:ダンス/5.グルダ:プレイ・ピアノ・プレイ 第1番
6.グルダ:アリア/7.グルダ:前奏曲とフーガ
8.伝承曲/グルダ:デブラウスのためのパラフレーズ
《“ミーティング”-ソロ パート2…チック・コリア》
1.モンク/コリアの「ラウンド・ミッドナイト」によるインプロヴィゼーション
2.インプロヴィゼーション II.III.IV
《“ミーティング”-チック・コリア&フリードリヒ・グルダ》
1.チャーチル&モレイ:いつか王子様が
2.マイルス・ディヴィス:PUT YOUR LITTLE FOOT OUT
3.フリッツ・パウエル:ポエム 第3番
4.ブラームス:子守歌
チック・コリア&フリードリヒ・グルダ
1982年ミュンヘン,ピアノの夏 ライブ収録/収録時間:154分
2人のヴィルトゥオーゾ・キーボード・ミュージシャン(敢えてピアニストとは
呼ばない)が、1982年のミュンヘンで初遭遇。ここに音楽史最大の事件とも言
えるコンサートが実現しました。まずは一人ずつ、相手を伺うかのように、そ
の腕を披露し、やがて一体となった音楽を響かせます。静かな興奮から熱狂へ
・・・。最後はなんと、ブラームスの優しい「子守歌」で幕を閉じるという洒
落たプログラムにも脱帽です。

101635(DVD-Video) ¥3450
フリードリヒ・グルダ I LOVE MOZART, I LOVE BARBARA
1.モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K397
2.モーツァルト:ピアノ・ソナタ ヘ長調 K332
3.モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K475
4.モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ短調 K457
5.モーツァルト:フィガロの結婚から「早く おいで、恋人よ(ばらのアリア)」
6.グルダ:アリア
7.グルダ:エクササイズ 第9番
8.ゴルソン:キラー・ジョー
9.デナーライン:ストーミー・ウェザー・ブルース
10.グルダ:君とぼく
バルバラ・デナーライン(オルガン・シンセサイザー…6-10)
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
1990年ミュンヘン THE MUNCHNER KLAVIERSOMMER ライブ収録/収録時間:92分
いわずと知れた天才ピアニスト、フリードリヒ・グルダ。そして1964年生まれ
のドイツのジャズ・オルガニスト、バルバラ・デナーライン。この2人が織り
なす絶妙のコンサートをお届けします。グルダの演奏するモーツァルトで幕を
開け、彼がアレンジした「フィガロ」を通じて、デナーラインとのデュオへと
もつれ込みます。正統派ジャズとも、クラシックとも違うロマンティックな世
界をお楽しみください。

101638(DVD-Video) ¥5650
ケルビーニ:歌劇「ククルジ」全曲 3幕 H-N-M.ドゥヴェイリエ台本
フォーイ(城主)…シュテファン・チェルニー(バス)
ズルマ(フォーイの娘)…チーデム・ソラルスラン(ソプラノ)
ザムティ(中国市民)…レオナルド・ガレアッツィ(バス)
ククルジ(ザムティの息子)…ダニエル・プロハシュカ(テノール)
プファオール(ククルジの使用人)…ペーター・エーデルマン(バリトン)
アマザン(みなしご)…ヨハネス・チュム(テノール)
セクロ(教師)…ダニエル・ベルチャー(バリトン)
ケルンテン交響楽団
ペーター・マルシーク(指揮)
ヨーゼフ.E.コップリンガー(舞台演出)
2010年クラーゲンフルト州立劇場 ライブ収録(世界初演収録)
収録時間:115分
字幕:仏(オリジナル),英,独,伊,西,韓
2010年、ケルビーニ生誕250年を記念して新ケルビーニ・エディションが刊行
されました。そのおかげでこの消失したとされる、知られざるコミック・オペ
ラ「ククルジ」も無事世界初演を果たすことができたというわけです。1792年
頃に作曲されたこのオペラは、「ロドイスカ」が大成功を収めた直後に手掛け
られたもので、大胆な楽器法と独創性が感じられます。このスコアは長い間紛
失していましたが、2010年に一部が発見され、ハイコ・カルマンが補筆完成し、
全曲のスコアの出版も予定されています。古代中国を舞台に、フランス革命時
代の情熱を感じされる登場人物たちが生き生きと活躍する物語で、ケルビーニ
の音楽はまるでオッフェンバッハを予感させるような巧妙で楽しいもの。この
ような作品がまだあったのか・・・と驚くこと間違いありません。

101639(DVD-Video) ¥3450
ブルックナー:交響曲 第5番 変ロ長調
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
1985年ミュンヘン,ガスタイク ライブ収録/収録時間:90分
チェリビダッケは、音楽の意図が誤って伝えられることを恐れたのか(マイク
での音収録に限界を感じていた?)録音媒体を嫌っていたようですが、映像収
録は嫌いではなかったようで、このブルックナーの第5番でも素晴らしい名演
を披露しています。丹念にリハーサルを繰り返し、細部に至るまでオーケスト
ラを掌握し、創り上げていったこのブルックナーの音楽。チェリビダッケはこ
の作品を通して「神への祈り」を捧げているのかもしれません。そんな姿をと
くとご覧ください。

107253(DVD-Video) ¥5650
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」全曲
4幕 アントニオ・ギスランツォーニ 台本/オーギュスト・マリエット原案
アイーダ(エチオピアの奴隷)…マリア・キアーラ(ソプラノ)
アムネリス(エジプト王の娘)…ドローラ・ザジック(メゾ・ソプラノ)
ラダメス(衛兵隊長)…クリスティアン・ヨハンソン(テノール)
アモナスロ(エチオピア王、アイーダの父)…ホァン・ポンス(バリトン)
ランフィス(祭司長)…ニコラ・ギュセレフ(バス)
エジプト王…カルロ・ストゥリウリ(バス)他
アレーナ・ディ・ヴェローナ
ネッロ・サンティ(指揮)
ジャンフランコ・デ・ボシオ(舞台演出)
リナルド・オロヴィエッリ(装置…1913年ヴェローナ初演時、エットーレ・
ファギュオーリのデザインに基づく)
1992年アレーナ・ディ・ヴェローナ ライブ収録/収録時間:146分
字幕:伊(オリジナル),英,独,仏,西
この公演が行われたのは、イタリア・ヴェローナにある有名な古代ローマ時代
の屋外闘技場跡地です。野外と言っても、音響的には優れていて、古代ローマ
時代の大理石外壁も雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。1913年にヴェ
ルディの生誕100年を記念して、「アイーダ」の野外公演が行われたことで知
られ、この映像で用いられているセットもその際に使われたデザインを踏襲し
ています。タイトル・ロールを演じるキアーラは、この役をレパートリーの中
心としていて、揺れ動く女心を見事に表現しています。ヨハンソンの歌うラダ
メスは非の打ちどころがなく、名歌手ザジックは強い女を演じきっています。
サンティの指揮も申し分なし。豪華なセットを惜しげもなく使った極上のアイ
ーダをお届けいたします。




<ONDINE>
ODE-1200 ¥2080
1-4.ベルリオーズ:抒情的情景「エルミニー」
5-10.ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」
11-13.ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
フランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロワール管弦楽団
ジョン・アクセルロッド(指揮)
録音 2009年9月25日,2010年10月26-28日ナント ラ・シテ・サル2000
1980年代の終わりから、優れたバロック・ソプラノとして独特の存在感を見せ
ていたヴェロニク・ジャンス。バロック・オペラや声楽曲の録音にもしばしば
フィーチャーされ、澄み切った歌声を聞かせていました。
彼女はこの度ONDINEと正式契約を結び、最初にリリースするのが、ベルリオー
ズ(1830-1869)とラヴェル(1875-1937)の歌曲集。とりわけ「夏の夜」について
は、およそ12年ぶりの再録音となり、その表現の深まりについても興味深いと
ころです。ここでのジャンスは美しく流麗なフランス語、そしてまるで呼吸す
るかのような自然な歌い口で表現します。優しさと情熱を併せ持つ6曲の歌曲
は、まさに珠玉の美しさを備えています。抒情的情景「エルミニー」は、ベル
リオーズが1828年(ハリエットに一目ぼれした年)に書かれた作品で、すでに幻
想交響曲の「イデー-フィクス(固定楽想)」が随所に表れています。彼はこの
曲でローマ賞に挑戦、惜しくも2票差で1位を逃してしまいますが、彼は大いな
る自信を得て、そのまま「幻想交響曲」の作曲にいそしむのです。ラヴェルの
「シェエラザード」はトリスタン・クリングゾールの詩につけられた3つの歌
曲。色彩豊かな管弦楽法はいかにもラヴェルであり、ほのかなオリエンタリズ
ムも感じられます。類い稀なるカリスマ性を発揮する指揮者ジョン・アクセル
ロッドによるフランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロワール管弦楽団の絶妙な伴奏も、この
零れ落ちそうな歌唱に彩りを添えています。

ODE-1209 ¥2080
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
1-32.J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
33-40.別変奏
(第8変奏/第9変奏/第11変奏/第12変奏/第17変奏/第22変奏/第28変奏/第30変奏)
ヤンネ・ラッティヤ(クラシカル・アコーディオン)
録音 2010年11月29-30日,2011年9月12日
ウィーン レジデンツ・ツェーゲルニッツ
アコーディオンの独奏ヴァージョンで、演奏しているのはフィンランドの若き
アコーディオン奏者ラッターヤ。彼は以前、他レーベルから「2声のインヴェン
ションと3声のシンフォニア」をリリースしていることもあり、アコーディオ
ンによるバッハ演奏において名手としての地位を確立していますが、今回も素
晴らしい音楽性と繊細な表現力で、この難曲を見事に演奏しています。鍵盤楽
器と言っても、ピアノなどとはかなり構造の違うこの楽器で、どうやって対旋
律を演奏するのか・・・これだけでも興味が尽きません。

ODE-1192 ¥2080
セリム・パルムグレン:ピアノ作品集
1-3.ピアノ・ソナタ ニ短調 Op.11/4.五月の夜 Op.27-4
5-28.24の前奏曲集 Op.17
ヘンリ・シーグフリードソン(ピアノ)
録音 2011年4月17-18日,11月2日ヤルヴェンパー・ホール
フィンランドの作曲家パルムグレン(1878-1951)のピアノ作品集です。彼はヘル
シンキ音楽院で学び、その後はベルリンでブゾーニに師事しピアニスト、指揮
者としても活躍しています。イーストマン音楽学校でピアノ教師を務めるなど、
アメリカでの音楽教育にも熱心でした。作曲家としては交響曲やオペラの他に、
5つのピアノ協奏曲と300を超える美しいピアノ小品を作曲、「フィンランドの
ショパン」とも呼ばれたことでも知られます。このアルバムでは、そんなパル
ムグレンの代表的なピアノ曲を3つ収録しています。1901年に初演されたピアノ
・ソナタは、彼の記念碑的な作品でもあり、当時のフィンランド音楽の潮流に
一石を投じたと言われるもの。多少、生真面目で、肩に力の入っている感はあ
りますが、丁寧な音つくりが光ります。24の前奏曲は恐らくショパンの影響も
あるのでしょうが、全ての調性を使うことにこだわりはなく、あくまでも「心
象風景」を描いた短い曲の集まりです。「五月の夜」は、平易な技法で書かれ
るも、移ろう和声が魅力的な小さな曲です。実力派ジークフリードソンが各曲
の性格を見事に弾き分けています。

ODE-1196 ¥2080
ジョルジュ・エネスク:交響曲 第2番&室内交響曲
1-4.交響曲 第2番 Op.17
5-8.12の楽器のための室内交響曲 Op.33
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音 タンペレ・ホール 2011年8月24日…5-8, 2012年1月3-5日…1-4
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団と、芸術監督ハンヌ・リントゥによる、
ルーマニアの大作曲家エネスク(1881-1955)のシリーズが始動します。20世紀
最大の作曲家でありながらも、その業績はほとんど知られることのないジョル
ジュ・エネスク(エネスコ)。彼は偉大なるヴァイオリニストでもあり、またル
ーマニアの民族音楽の研究家としても素晴しい足跡を残しています。彼の作品
は概ね、民族色の濃いものであり、調性感を超越した心の根源に迫る音楽が多
いのですが、このアルバムに収録された「交響曲第2番」は、(初演時こそ「前
衛的過ぎる」と非難を受けたものの)実際に聴いてみると、まるでドイツの後期
ロマン派の音であり、まだまだ発展途上にあった若き作曲家の息吹きを感じさ
せるものです。かたや1954年に作曲された「室内交響曲」は、ピアノを含む12
の楽器が深淵なハーモニーを奏でるという、思いの他美しい曲。晩年のエネス
クの心情が伝わってくるかのようです。




<TwoPianists>
TP-1039114 ¥2450
ロシアの夜会
《ムソルグスキー》
1-16.展覧会の絵
17.悲歌 変ホ短調 Op.3-1/18.前奏曲 変ホ長調 Op.23-6
19.前奏曲 ニ短調 Op.23-3/20.絵画的練習曲 変ホ短調 Op.39-5
《プロコフィエフ》
21-23.ピアノ・ソナタ 第7番 Op.83
コンスタンチン・シチェルバコフ(ピアノ)
録音 2011年2月13日南アフリカ ステーレンボッシュ・ユニヴァーシティ,
エンドラー・ホール ダイブ収録
驚くほど、明瞭で輝かしく幕を開ける「展覧会の絵」。しかし曲が進むにつれ、
シチェルバコフの描く魑魅魍魎が蠢き始める・・・。TwoPianistsレーベルには
2枚目の録音となる、この「ロシアの夜会」ですが、前作Me(TP1039107)での極
めて内省的な表現とは全く正反対のこの演奏であり、まさにヴィルトゥオーゾ、
シチェルバコフの面目躍如と言えそうです。メリハリのついた表現に驚愕のム
ソルグスキーの「展覧会の絵」からぐいぐい引き込まれることは間違いありま
せん。曲によっては、シチェルバコフならではのアレンジもあり、ところどこ
ろで「おっ」と思うこともしばしば。何とも刺激的なムソルグスキーです。
ファンタジー溢れるラフマニノフ、聴いているだけで脳内に快感物質が溢れだ
しそうなプロコフィエフ。これはすごいです。録音も優秀で、華麗なピアノの
音色が余すことなく捉えられています。




<cpo>
777422-2 ¥1700
ドーラ・ペヤチェヴィチ:歌曲集
1. 一つの歌 Op.11/2.なぜ? Op.13/3.7つの歌曲 Op.23
4.2つの歌曲 Op.27/5.4つの歌曲 Op.30/6.変身 Op.37/7.愛の歌 Op.39
8.女の子の形成 Op.42/9.2倍で Op.46/10.2つの蝶の歌 Op.52
11.3つの歌 Op.53/12.2つの歌曲 Op.55
インゲボルク・ダンツ(アルト)
コード・ガーベン(ピアノ)
衝撃的な管弦楽曲(777418-2)、そして美しい室内楽作品(777419-2)。この2枚の
CDが発売されたことで、クラシック好きの好奇心にまた新たな光を灯したクロ
アチアの知られざる女性作曲家、ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は
彼女の歌曲を取り上げています。37年と言う長くはない生涯に数多くの作品を
残したペヤチェヴィチですが、歌曲は作品番号のついた歌曲集を含む14作品、
計33曲を書いています。用いられた詩は慎重に準備され、Op.13の「なぜ?」
は彼女自身の詩情あふれるテキストが使われています。この1枚でほぼ歌曲の全
容を知ることができ、彼女がいかに伝統という束縛から解放され、自分自身の
スタイルを構築していったかがわかるようになっています。もっと長く生きて
いたなら・・・。そう思わずにはいられない才能です。

777587-2 ¥1700
ミェチスワフ・ヴァインベルク:弦楽四重奏曲集 第6集
1.弦楽四重奏曲 第2番 Op.3/145/2.弦楽四重奏曲 第12番 Op.103
3.弦楽四重奏曲 第17番 Op.146
ダネル弦楽四重奏団
cpoが追求してきたポーランド生まれの作曲家、ヴァインベルク(1919-1996)の
弦楽四重奏曲全集も、この驚異的な完成度を誇る第6集で完結となります。演奏
は今回もベルギーのダネル弦楽四重奏団。この解釈を越えるものはなかなか出
てこないと思われます。この盤に収録されているのは、1936年に書かれた初期
の作品である第2番と、1986年に書かれた彼の最後の弦楽四重奏である第17番、
そしてその創作の変遷を辿るに相応しい1970年作の第12番です。どうしても
ショスタコーヴィチと比較されがちなヴァインベルクですが、そろそろ彼の真
の姿を評価する時代がやってきたようです。

777598-2 ¥2450
クリスティアン・ヴェスターホフ:作品集
1.クラリネット協奏曲 Op.5/2.クラリネットとファゴットのための協奏曲
3.交響曲 変ホ長調
セバスティアン・マンツ(クラリネット)
アルブレヒト・ホルダー(ファゴット)/オスナブルック交響楽団
ヘルマン・ボイマー(指揮)
cpoレーベルならではの珍しい1枚。オスナブルックの知られざる作曲家、クリ
スチャン・ヴェスターホフ(1763-1806)の作品集です。モーツァルトと同時代に
生まれた彼、早い時期からヴァイオリニストとコントラバス奏者として、近郊
の裁判所の礼拝堂演奏家の地位を得ました。当時のオスナブルックは、数多く
の小さな宮殿があり音楽家たちも思い思いの活動をしていて、ベントハイム=
シュタインフルトの王子ルートヴィヒ・ヴィルヘルムもこの地で宮廷音楽を身
に着けました。1790年頃、ヴェスターホフはこの礼拝堂を去り、何年かの旅の
末、ビュッケブルクに定住。この地でバッハの息子J.C.F.バッハの後継者とし
てコンサートマスターの職を得て、「ビュッケブルクのバッハ」と呼ばれるよ
うになります。彼の作品は、ディーター・クロッカーが数年前に演奏した「ク
ラリネット協奏曲」くらいしか知られていませんでしたが、最近になって、ブ
ルクシュタインフルトのコレクションから見つかり、今回の録音が実現したの
です。演奏は若き奏者セバスチャン・マンツです。

777352-2 ¥2450
フィリップ・ドゥリヒウス:18のモテット集
1.Quaerite primum regnum Dei-まず神の御国を求めよ
2.Benedic anima mea Domino(Non secundum peccata nostra)
-我が魂よ主をほめよ
3.Christus humiliavit semetipsum-キリストは謙虚に自分自身を
4.Anni nostril sicut aranea-私たちは蜘蛛のように
5.Ecce quomodo moritur iustus-見よ、ただしき人が死にゆく様を
6.Justorum animae in manu Dei sunt-神に従う人の魂は神の手で守られ
7.Nolite solliciti esse-心配するな
8.Magister, licetne censum dare-指導者よ、あなたを敬います
9.Ecce quam bonum-いかに良く
10.Lobet den Herrn alle Heiden-主よ、全ての国を賞賛に
11.Deus noster refugium-主こそ我らが避け所なり
12.Cantate Domino-カンターテ・ドミノ
13.Beatus homo, qui corripitur
ああ, 幸いなことよ. 神に 責められるその 人は
14.Dixit lesus discipulis suis-イエスは弟子たちに言う
15.Beati qui habitant in domo tua(elegiabiectusesse)
-汝の館に住む者は幸いなり/16.In domo patris mei-わが父の家で
17.Gaudens gaudebo in Domino-われ主のうちに大いに楽しみ
18.Lobet und preiset den Herren-主を賛美し、祝福する
ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンス
マンフレード・コルデス(指揮)
「ポメラニアのラッスス」これは、1896年、ドゥヒリウスについて最初に研究
を発表したルドルフ・シュワルツが呼んだ愛称です。ケムニッツの布商人カス
パー・ドゥルヒウス(1562-1631 彼はケムニッツの市長であり、地方都市協議会
のメンバーでもあった)を父として生まれました。1579年にライプツィヒの大学
に入学した記録が残る他は、若い頃の経歴はほとんど知られておらず、誰から
教えを受けたのかも不明です。1587年にシュテッティンのカントールに就任、
その後は教師として活躍、1630年に引退するまで43年間、この地の音楽普及に
努めました。その翌年、この地で亡くなりマリーエン教会に埋葬されましたが、
1789年に教会が焼失。しかし、2008年になって、彼を讃えるためにケムニッツ
に銘板が設立されています。彼の音楽は、同時代のモンテヴェルディと同様に、
新しい対位法のスタイルを模索したものであり、このモテットも美しい旋律と
絶妙な和声が魅力です。

777744-2 ¥2450
フェリックス・ヴォイルシュ:管弦楽作品集
1.「ハムレット」序曲 Op.56
2.交響曲 第2番 Op.60
オルデンブルク州立管弦楽団
トーマス・ドルシュ(指揮)
ドイツの作曲家、合唱指揮者ヴォイルシュ(1860-1944)。彼の名前は現在ではほ
とんど知られていませんが、生前は素晴らしい音楽家として高く評価されてい
ます。若い頃はドレスデンとハンブルクで過ごし、ここで学びました。1890年
代から1900年代にかけて、ドイツの都市、主にハンブルクのアルトナで指揮者、
オルガニストとして職を得ています。1917年にはプロイセンの芸術アカデミー
に選出され、また1936年には「ゲーテ賞」を授与されています。彼はドイツの
古典を大切にしており、その作品には(彼の友人であったブラームスと同じよう
に)パレストリーナ、ラッスス、シュッツ、バッハらの影響が見てとれます。
生涯に7つの交響曲、5つの管弦楽作品、3つの歌劇、ヴァイオリン協奏曲、そし
て100曲ほどの歌曲を残しましたが、どれも、前衛的なスタイルを追求するので
はなく、ロマンティックで、伝統的な形式を遵守したもので、まさにブラーム
スの後継者と呼ぶにふさわしいものと言えるでしょう。

777651-2 ¥1700
アントン・アレンスキー:2台ピアノのための5つの組曲
1.組曲 第1番 Op.15/2.組曲 第2番「シルエット」Op.23
3.組曲 第3番 「変奏曲」Op.33
4.組曲 第4番 Op.62
5.組曲 第5番 「子どものための組曲」Op.65
ジェノワ&ディミトロフ・ピアノ・デュオ
名指揮者クラウディオ・アバドも大絶賛したドイツの若きピアノ・デュオによ
るアレンスキー(1861-1902)です。1971年生まれのアグリカ・ジェノワと1969年
生まれのリューベン・ディミトロフの2人によって1995年に結成されたこのピア
ノ・デュオは1996年ミュンヘンで開催されたARDコンクールを皮切りに、1997年
マイアミ開催のムライ・ドラノフ・ピアノ・デュオ・コンクールの他、1995年
の東京ピアノ・デュオ・コンクール、同年のベルリン音楽コンクールなどで賞
を獲得、同時にヨーロッパからアジア、アフリカ、アメリカで幅広く演奏活動
を行っています。彼らが演奏するのはアレンスキーの「5つの組曲」で、45歳の
若さで亡くなった彼の作曲技法が濃縮されている、密度の濃い作品です。2人の
ピアノは、大胆な妙技で、この曲の持つ魅惑的で活発な面に光をあて、アレン
スキーが決してチャイコフスキーやリムスキー=コルサコフのエピゴーネンで
はなかったことを証明しています。

777474-2 2枚組 ¥4900
カール・ラインターラー:歌劇「ハイルブロンのケイトヒェン」
4幕 H.ブルトハウプト台本/ハインリヒ・フォン・クライスト原作
リヒャルト・カルッチ(テノール)/イリア・パパンドロウ(ソプラノ)
ペーター・シェーネ(バリトン)/マーテ・ショーヨム=ナギ(バリトン)
マリスカ・ムルダー(ソプラノ)/エアフルト・オペラ劇場合唱団
エアフルト・フィルハーモニー管弦楽団
ザムエル・ベヒリ(指揮)
ラインターラー(1822-1896)はエルフルトのアウグスティノ修道院に生まれ、
ブレーメンで没した作曲家&オルガニストです。彼はまず神学と、ベルンハル
ト・マルクスに音楽を学びます。その後、王室から奨学金を得て、1849年から
1852年までパリとローマに留学、更なる知識を身に着けました。1857年からは
ブレーメンの大聖堂の音楽監督、オルガニストとして活躍、またジンクアカデ
ミーの合唱指揮者も務めています。彼はブラームスと親しい友人であり、ブレ
ーメンでドイツ・レクイエムの演奏も行っています(一部改編したことでも有
名)。また、ブルックのヴァイオリン協奏曲を改訂し、初演も行っています。
この作品はH.V.クライストによる同名の戯曲に基づいて作曲されたものですが、
作品の権利を出版社が持つも印刷されることがなかったため、すっかり忘れ去
られてしまったのです。この演奏はエアフルト劇場で使用されていた版(文芸
顧問A.ランガー博士の書き込みあり)を用い、様々な観点から研究を重ね、復
刻したもの。メンデルスゾーンの作品にも似た壮麗さと明快さを有しています。
既発盤のオラトリオ「イェフタとその娘」(999938-2)もいかがでしょう?





<TOCCATA>
TOCC0132 ¥2450
ヘイノ・エッレル:ピアノ作品全集 第2集
1.ソナティネ 嬰ヘ短調
2-9. 8つの小品…初録音(メロディ/ミュージック・ボックス/ワルツ/間奏曲
/ロンディーノ/アレグロ・マ・ノン・トロッポ/アレグロ/ダンス)
10.フリオーソ/11.アレグロ・コン・フォーコ/12.革命時のエピソード
13.ソステヌート ト短調/14.アレグレット・モデラート ハ短調
15.悲しみのシャンソン/16.アンダンテ ホ長調/17.ラルゲット イ長調
18-21.前奏曲集 第3集/22-32.モデラート・アッサイ(主題と変奏)
33.エストニア舞曲
ステン・ラスマン(ピアノ)
録音 2009年9月14.23.24日
サフォーク,ベックレス オールド・グラナリー・スタジオ
エストニアの作曲家ヘイノ・エッレル(1887-1970)のピアノ作品集第2集です。
第1集(TOCC0119)でもその豊かな楽想には驚かされたのですが、こちらも様々な
音楽に満ちています。4分ほどのソナチネは単一楽章で書かれていて、簡潔な対
位法と、深く抒情的な旋律がマッチしています。1948年に完成された「8つの
小品」は、少なくとも半分の曲は以前に書かれていたと見られ、快活で明朗な
作品です。また、彼の作風が端的に表れている「前奏曲集第3集」は、対照的
な雰囲気を持つ4つの小曲で、スクリャビンを思わせる神秘性すら備えていま
す。全7集のリリース予定。これからも楽しみです。

TOCC0133 ¥2450
ジェラルド・シュルマン:ヴァイオリンとピアノのための音楽
1-5.ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲
(イントラーダ/ディテュランボス/ノットゥルノ/ブルレスカ/アルバ)
6-16.ピアノのための主題と変奏「レオタウロス」
17-20.ヴァイオリンとピアノのための「枯葉」
21-24.ピアノのための「コントラスツ」
アリッサ・パーク(ヴァイオリン)
ミハイル・コルジェフ(ピアノ)
録音 2010年12月20-22日カリフォルニア
1924年、東インド諸島で生まれたイギリス系オランダの作曲家シュルマン
(1924-)の作品集です。彼の母方の祖母はハンガリー人であり、そのため彼は
幼い頃、母の弾くピアノでハンガリー民謡を聴いていたためか、作品にもどこ
となくエキゾチックな雰囲気が漂っています。躍動的で暴力的さも秘めた「二
重奏曲」、ピアノのための変奏曲「レオタウロス」は、彼のロンドン時代の友
人であったピアニスト、タマーシュ・ヴァシャーリのために書かれた作品。ま
た「枯葉」は4つの楽章からなる印象的な曲です。コントラスツはヴィルトゥオ
ーゾ・ピアニスト、ジョン・オグドンの委嘱で書かれたもので、力強い音を楽
しめます。

TOCC0134 ¥2450
ヴィタウタス・バチェヴィチウス:ピアノ作品集 第1集
1.モット 第1番 Op.18/2.モット 第2番 Op.21/3.モット 第3番 Op.27
4.モット 第4番 Op.31/5.モット 第5番 Op.59/6.モット 第6番 Op.72
7-9.モット 第7番 Op.73
ガブリエリウス・アレクナ(ピアノ)…1.3-9
マシュー・ルイス(オルガン)…2/ウルズラ・オッペンス(ピアノ)…7-9
録音 2010年1月28日リトアニア国立フィルハーモニー,グレート・ホール
リトアニアの作曲家&ピアニスト、バチェヴィチウス(1905-1970)は「知られざ
る」20世紀音楽の先駆者の一人です。このアルバムは彼の代表作で7つの「モッ
ト」(リトアニア語 ?odis…言葉の意)が収録されています。これらは1933年か
ら1966年の間に書かれていて、スクリャビンの作風を継承する初期のスタイル
からプロコフィエフやストラヴィンスキーの影響を受けながら少しずつ変容し、
やがては彼独自の音楽的言語へと進化していく様子を見ることができます。オ
ルガンで奏される幽玄な第2番、音が粒子のように飛び跳ねる第7番など、とて
も面白いものばかりです。

TOCC0137 ¥2450
ミロスラフ・スコリク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
1.映画「ハイ・パス」よりメロディ(1981)
2-4.ヴァイオリン・ソナタ 第1番(1963)
5-6.フツーリシュチナ三部作より「アレグレットと舞曲」(1964)
7.独奏ヴァイオリンのための奇想曲(1978)/8.カルパチア狂詩曲(2004)
9.詩曲(2006)/10-12.ヴァイオリン・ソナタ 第2番(1990)
13.スペイン舞曲(1978)
ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)/アルトゥール・グリーン(ピアノ)
録音 2010年4月5-7日
インディアナ ゴセン・カレッジ,スーダー・コンサート・ホール
ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリク(1938-)は、リヴィウに生まれるも、
第二次世界大戦後に家族がシベリアに追放されたため、その地で育ちます。彼
はシベリアで、多くの「政治犯」とされる人から音楽を学び、教師として教え
るまでになります。その後、ウクライナに戻り、一時期はモスクワへ行き、カ
バレフスキーにも音楽を学んでいます。彼の作品は、まさしく新古典派の潮流
を受け継ぐものであり、大きなパワーを持っています。1964年、アルメニアの
映画監督パラジャーノフが作家コチュビンキーの「忘れられた祖先の影」(日本
では「火の馬」と題される)を映画化する際に、音楽をスコリクに依頼。革新的
な手法で描かれた映像は高い評価を受けたのですが、ソ連では批判を受けてし
まい、再編集を拒んだパラジャーノフはソ連から排斥されてしまったのです。
スコリクは完成した曲から2作をヴァイオリンとピアノのために編曲、これが
トラック5と6です。

TOCC0140 ¥2450
ミーケル・ケレム:ヴァイオリン・ソナタ集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番(1993-94)
4-6.ヴァイオリン・ソナタ 第2番(1996)
7-10.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(2002)
11-13.ヴァイオリン・ソナタ 第3番(2006)
ミック・ムルドヴェー(ヴァイオリン)
ステン・ラスマン(ピアノ)
録音 2007年7月23-25日タリン エストニア音楽演劇大学
コンサート・ホール…1-6.11-13,
2006年6月6-7日タリン エストニア国立ラジオ…7-9
エストニアのヴァイオリニスト、ケレム(1981-)の作品集です。幼い頃からソリ
ストとして活躍し、また作曲家としては、既に3つの交響曲を含む100作以上を
発表しています。その中には「2台のチェロのための協奏曲」や9曲の「弦楽四
重奏曲」3曲の「ヴァイオリン・ソナタ」など多岐に渡っています。やはり新古
典派の影響が見受けられますが、時として、うっとりするような美しい瞬間も
あり、なかなか侮れません。また、超絶技巧に彩られた緊張感たっぷりの無伴
奏ソナタは彼自身の才能が端的にわかるものです。




<RUSSIAN DISC>
RDCD 00374 ¥2080
【新装再発売】
チャイコフスキー国際コンクール入賞者たち(1958-1990) ピアノ部門 Vol.1
ラフマニノフ(1873-1943):絵画的練習曲変ホ長調 Op.39 No.5
ヴァシーリー・ソロヴィヨフ=セドイ(1907-1979):モスクワの夜
ヴァン・クライバーン[第1回(1958):第1位、アメリカ合衆国]
ショパン(1810-1849):マズルカ イ短調 Op.17 No.4
レフ・ヴラセンコ[第1回(1958):第2位、ソ連]
Chui Way(瞿維?):小太鼓踊り
劉詩昆[第1回(1958):第2位、中国]
リスト(1811-1886)/ブゾーニ(1866-1924):
ラ・カンパネッラ(パガニーニによる大練習曲第3番嬰ト長調)
ジョン・オグドン[第2回(1962):第1位、イギリス]
リスト:鬼火(超絶技巧練習曲第3番)
ヴラディーミル・アシュケナージ[第2回(1962):第1位、ソ連]
ラフマニノフ:絵画的練習曲イ短調 Op.39 No.6
エリソ・ヴィルサラーゼ[第2回(1962):第3位、ソ連]
スクリャービン(1872-1915):練習曲変ニ長調 Op.8 No.10
グリゴリー・ソコロフ[第3回(1966):第1位、ソ連]
チャイコフスキー(1840-1893):秋の歌 Op.37bis No.10(「四季」から)
ミッシャ・ディヒター[第3回(1966):第2位、アメリカ合衆国]
リスト:演奏会用練習曲第3番変ニ長調「ため息」
エドワード・アウアー[第3回(1966):第5位、アメリカ合衆国]
チャイコフスキー:主題と変奏曲ヘ長調 Op.19 No.6
ジョン・リル[第4回(1970):第1位、イギリス]
スクリャービン:練習曲嬰ト短調 Op.8 No.9
ヴラディーミル・クライネフ[第4回(1970):第1位、ソ連]
リスト:練習曲ヘ短調(超絶技巧練習曲第10番)
アルトゥル・モレイラ・リマ[第4回(1970):第3位、ブラジル]
ラヴェル(1875-1937):道化師の朝の歌(「鏡」から)
ブリジット・アンジェレル(エンゲラー)[第5回(1974):第6位、フランス]
録音:ライヴ、モスクワ音楽院大ホール

RDCD 00375 ¥2080
【新装再発売】
チャイコフスキー国際コンクール入賞者たち(1958-1990) ピアノ部門 Vol.2
チャイコフスキー(1840-1893):ドゥムカ Op.59
オラシオ・グティエレス[第4回(1970):第2位、アメリカ合衆国]
リスト(1811-1886):演奏会用練習曲第2番ヘ短調
スタニスラフ・イゴリンスキー[第5回(1974):第2位、ソ連]
バラキレフ(1837-1910):イスラメイ(東洋風幻想曲)
アンドレイ・ガブリーロフ[第5回(1974):第1位、ソ連]
リスト:狩(パガニーニによる大練習曲第5番ホ長調)
ドミートリー・アレクセーエフ[第5回(1974):第5位、ソ連]
ショスタコーヴィチ(1906-1975):前奏曲とフーガ変ニ長調 Op.87 No.15
アンドラーシュ・シフ[第5回(1974):第4位、ハンガリー]
ショパン(1810-1849):練習曲嬰ト短調 Op.25 No.6
ミハイル・プレトニョフ[第6回(1978):第1位、ソ連]
ラヴェル(1875-1937):スカルボ(「夜のガスパール」から)
パスカル・ドヴァイヨン[第6回(1978):第2位、フランス]
アレクサンドル・フリャルコフスキー(1958-):前奏曲とフーガ ト短調
ピーター・ドノホー[第7回(1982):第2位(最高位)、イギリス]
ムソルグスキー(1839-1881):キエフの大きな門(「展覧会の絵」から)
バリー・ダグラス[第8回(1986):第1位、イギリス]
イーゴリ・フドレイ(1940-):ソナタ=フレスコ
ボリス・ベレゾフスキー[第9回(1990):第1位、ソ連]
録音:ライヴ、モスクワ音楽院大ホール

RDCD 00884-885 2枚組 ¥2980
光の戯れ ハープのための音楽
チャイコフスキー(1840-1893):
ハープと弦楽四重奏のためのアダージョ・モルト(*)
グリンカ(1804-1857):
夜想曲変ホ長調(1828)(*)/モーツァルトの主題による変奏曲(1822)(#)
プロコフィエフ(1891-1953):
エレオノーラ(1915)(*)/前奏曲ハ長調 Op.12 No.7(*)
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):パヴァーヌと変奏曲
フランシスコ・フェルナンデス・パレロ(1533頃-1597):ロマンス
ルカス・ルイス・デ・リバヤス(活躍:1650年頃):スペイン舞曲
ジャン=バティスト・カルドン(1760-1803):ハープ・ソナタ ヘ短調
レスピーギ(1879-1936)/
マルセル・グランジャニー(1891-1975)編曲:シチリアーナ
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):
ペダル・ハープ、2つのヴァイオリンとチェロのための大協奏曲ハ長調 Op.30(**)
フランチシェク・ベンダ(1745-1814):
ハープ・ソナタ ニ長調(ヴェーラ・ドゥーロヴァ校訂)(*)
ヴァレーリー・キクタ(1941-):ハープ・ソナタ第2番変ホ長調「Epic Scales」(+)
ヴェーラ・ドゥーロヴァ(ハープ)
ボリショイ劇場管弦楽団のソリストによる弦楽四重奏団(#)
P・タラセヴィチ、M・ヤブロンスカヤ(ヴァイオリン)
L・ポペレチェンコ(チェロ) F・ルザーノフ(チェロ)
I・ソロドゥエフ、P・タラセヴィチ(ヴァイオリン(**))
Y・ロエフスキー(チェロ(**))
録音:1971年(*/#)/1976年(無印/**)/1985年(+)
ヴィクトル・ウリヤニチ(1956-):
ハープのための幻想曲(1988;ヴェーラ・ドゥーロヴァに献呈)(*)
夢(ハープ、フルートとヴィオラのための三重奏曲;1982)(+)
世界の戯れ(4つのハープのための4つの瞑想音楽、
スクリャービンの記念に;1985-1987)(#)
悲歌(ハープ、ソプラノサクソフォン、弦楽合奏と打楽器のための;2002)(**)
イローナ・ノケライネン(ハープ(*/+/#))
スヴェトラーナ・ミトリャイキナ(フルート(+))
ナターリア・ボルドヴァ(ヴィオラ(+))
ナターリア・シャメーエヴァ(ハープ(#/**))
リュドミーラ・フロルコヴァ、イリーナ・ネガードヴァ(ハープ(#))
アレクセイ・ヴェレシチャーギン(指揮(#))
ヴェロニカ・コジュハーロヴァ(ソプラノサクソフォン(**))
弦楽合奏団(**)
ヴラディーミル・ジーヴァ(指揮(**))
録音:2006年(+/**)/2008年(*/#)
ロシアの偉大なハープ奏者・教師ヴェーラ・ドゥーロヴァ(1909-2000)の生誕
100年を記念して制作されたアルバム。

<AMATI>
AMI 2503 2枚組 ¥4360
テレマン:
『ヨハネ受難曲』(1749年版, TWV.5:34)
ブリッタ・シュヴァルツ(Ms), ミヒャエル・ツァバノフ(T),
トーマス・フレップ(T), トビアス・ヴォルナー(T),
ゼーレン・フォン・ビラーベック(Br),
ミヒャエル・ショル(指揮)
テレマン・コンソート・マクデブルク(ピリオド楽器アンサンブル)
ビーデリッツ・カントリオ室内合唱団
《録音》2008年3月 (デジタル:ライヴ)
テレマンは3000以上作品を作曲し、受難曲だけでも48曲(うち2曲は不明)もハ
ンブルクのために作曲したそうです。「新しい作品を書くことが神への奉仕」
と考える当時の作曲家の中でも、これだけ毎年受難節のために書いた作曲家は
テレマンぐらいだったのではないでしょうか。11ものヨハネ受難曲を書いたテ
レマン。バッハは1曲しかヨハネを書きませんでしたが、1749年はバッハが最
後に自分のヨハネ(4稿版)を演奏した最後の年でした。このテレマンの1749年
版は、前半に明るい雰囲気、後半に向かってイエスの深い心情を深く掘り下げ
ていくような組立によって、ドラマティックな絵画的手法が採られています。

AMI 9902 2枚組 ¥4360
テレマン:『マタイ受難曲』(1758年版, TWV.5:43)
フレデリケ・ホルツハウゼン(Sp), エリザーベト・グレンガー(Sp),
レナーテ・カッペルト(Sp), フレデリック・メイラン(A),
セバスティアン・ライム(T), ロラント・フェネス(Br),
ラルフ・グローベ(Br),
ミヒャエル・ショル(指揮)
マクデブルク・バロックオーケストラ(ピリオド楽器アンサンブル)
ビーデリッツ・カントリオ室内合唱団
《録音》1999年3月 (デジタル:ライヴ)
テレマンの初期のマタイ受難曲は、既により複雑な対位法を使用していました。
テレマンの設定は、その後の啓蒙主義の時代への情熱だったのです。しかしこ
の晩年のマタイの音響は、完全に精巧でかつ合理的で明確に処理されており、
バッハのそれとは大きく異なった、心に繰り広げられるドラマが展開されてい
きます。




<ARION>
ARN 48018 ¥2180
『ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト長調』
『ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調』トリオ・ラヴェル
〔シャンタル・ド・ビュシー(P), クリスティアン・クレーネ(Vn),
マンフレート・シュティルツ(Vc)〕
《録音》1982年 (デジタル:セッション)
ドビュッシー17才の時から書き始めた作品で、ドイツのヘンレ社から1986年に
出版されました。この演奏は出版前に世界初録音されたもので、ドビュッシー
らしい甘美で切ない音楽が奏でられます。ラヴェルの作品は20世紀の偉大なピ
アノ三重奏のひとつで、厳格な構成力、凝縮された緊張感を持つ作品です。旧
品番: ARN268018からの再発売となります。

ARN 248128 2枚組 ¥4360
《ドビュッシー:ピアノ・デュオのための作品全集》
『ディアーヌ序曲』『放蕩息子』『交響曲ロ短調』
『アンダンテ・カンタービレ』『バッカスの勝利』
『民謡の主題によるスコットランド行進曲』『リンダラハ』
『ディヴェルティスマン』『小組曲』『牧神の午後への前奏曲』『間奏曲』
『春』『白と黒で』『6つの古代碑銘』『海』
クリスティアン・イヴァルディ & ノエル・リー(P)
《録音》1990年 (デジタル:セッション)
ARIONレーベルで、ピアノ・デュオの数々の名盤を送り出しているお馴染みの
リー&イヴァルデ。ここでも息の合った演奏で、珍しい作品を含む作品も収録。
どの曲もシンプルながら聴く人の心を瞬時に捉える典雅な美しさを演出してく
れます。旧品番: ARN268128からの再発売となります。

ARN 68825 ¥2180
《セバスティアン・デュロン:作品集》
『Diferencias sobre la gaita』『Vuela mariposa』
『Pues me pierdo en lo que callo』『Ay, galan de mi vida』
『Obra de sexto tono』『Cuando muere el sol』『Canarios』
『Gaitilla de mano izquierda(Flute)』
『Gaitilla de mano izquierda(Clavecin)』『Sosieguen, descansen』
『Duerme rosa, y descansa』『Gaitas』『Una zagaleja soy』
『Gran duque』『Que es esto, alevoso』『La borrachita de amor』
『Obra en lleno de tercer tono』『La majestad soberana』
『Y pues de tu error los suspiros』
ムジカ・フィクタ
〔ジャイロ・セラーノ(テノール, パーカッション, バロック・ギター),
ジュリアン・ナヴァーロ(バロック・ギター, テオルボ),
カルロス・セラーノ(リコーダー, ダルシアン), エリザベス・ライト(Cemb)〕
《録音》2010年 (デジタル:セッション)
セバスティアン・デュロン(1660-1716)は、アントニオ・デ・リテレスととも
にこの時代の最も偉大なスペインの作曲家のひとりでした。若き頃の経歴は知
られていないようですが、オルガニストとして20歳になる前にいくつかの重要
なポストを与えられ、特にサルスエラの作曲家としても功績を残しました。
4人のバロック・アンサンブル「ムジカ・フィクタ」は、ラテン アメリカと
スペイン・バロックのレパートリーとしたアンサンブルで、情熱的で多彩な
レパートリーを発信に努めており、高い評価を得ています。

ARN 68824 ¥2180
《皇太子妃マリー・アントワネットへのオマージュ》
ルイ=シャルル・ラゲ(1744-1793):『ソナタ第1&2番』
ジャン=バティスト・カルドンヌ(1730-1792):『皇太子妃』
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):『皇太子妃』
ジャン=バウア(1715-1773):『ソナタ第1&2番』
ジャック=アントワーヌ・ミグノー(1700年代):『ソナタ第1番』
トリオ・ドーフィンヌ
〔クララ・イザンベール(Hp), マリー・ファン・ライン(クラヴサン),
モード・ギゲ(バロックVn)〕
《録音》2010年 (デジタル:セッション)
フランス王室に仕えた作曲家たちによる、皇太子妃への思いを綴った作品集。
1728年にシングルアクション・ハープがウィーンの宮廷に紹介され、翌年には
フランスに持ち込まれて次第にもてはやされる楽器となっていきます。この流
行に輪をかけたのが1770年にフランスの王太子妃となったマリー・アントワ
ネットで、自らハープを弾いて宮廷、サロンを中心にハープはなくてはならな
い楽器となりました。「トリオ・ドーフィンヌ」は3人の女流器楽奏者による
アンサンブル。ここではピリオド楽器を使用していますが、モダン楽器による
現代音楽まで幅広いレパートリーによってフランス音楽を紹介しています。

ARN 48326 ¥2180
《ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集》
『ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77』
『ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調Op.129』
マリー・シューブレ(Vn)
ジェイムズ・デプリースト(指揮)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
《録音》1995年 (デジタル:セッション)
マリー・シューブレのデビュー盤だった演奏。いきなりデビューからしてデプ
リーストのバックによる重量級なアルバム。そこで展開される感情的に平板で
冷めきった「クールビューティ」ともいえる演奏です。旧品番: ARN68326から
の再発売となります。

ARN 48292 ¥2180
D・スカルラッティ:『4声のための「マドリード・ミサ」』
モンテヴェルディ:『6声のための「ミサ・イン・イッロ・テンポレ」』
モーリス・ブルボン(指揮)
メタモルフォーゼ・ドゥ・パリ
声楽アンサンブル「コエリ・エト・テラ(天と地)」
《録音》1994年 (デジタル:セッション)
モンテヴェルディが1610年に作曲した6声のミサは、教皇パウロ6世に献呈され
た作品です。伝統的な対位法によって書かれていますが。彼らしい流麗で深い
響きをもっています。500曲以上のソナタを作曲したD・スカルラッティは宗教
曲にも珠玉の作品を残しており、モンテヴェルディから100年後のこの作品は、
D・スカルラッティは、バロック音楽の華やかさが前面に出た一品です。モー
リス・ブルボンは音楽研究家かつ作曲家で、ルネサンス声楽音楽を専門とする
男声アンサンブル、メタモルフォーゼを指揮して、これらの作品を見事な緻密
さをもった感覚で蘇らせています。旧品番: ARN68292からの再発売となります。

ARN 48272 ¥2180
《ギデオン・クライン(1919-1945):器楽と声楽のための作品集》
『ピアノ・ソナタ』『2つのMadigaux』『原罪』
『高声とピアノのための3つの歌』『ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏』
『ディヴェルティメント』『ヴァイオリンとチェロのための二重奏』
『弦楽四重奏のための4つの楽章Op.2』
アンサンブル2E2M
パウル・メファーノ(P&監修)
《録音》1992年, パリ (デジタル:セッション)
ギデオン・クラインは、チェコのブロジェロフ出身のユダヤ系の作曲家。6歳
で音楽的天性を示し、11歳でピアノの才能を発揮。作曲をアロイス・ハーバに
師事。1941年にナチスの収容所に送致されましたが、そこは所内で芸術活動が
推奨された数少ない収容所でした。その時期の書かれた作品は、アルバン・
ベルクの作風を髣髴とされる作品でした。その後アウシュヴィッツ、そして
フュルステングルーベに移送され他界。1990年にクラインの友人が保管して
いた彼のスーツケースか発見されたもの中心に録音されたものです。アンサン
ブル2E2Mは、退廃音楽を中心に知られざる作品の復活演奏を試みています。
旧品番: ARN68272からの再発売となります。

ARN 68820 ¥2180
《バッハへのトリビュート》
『J・S・バッハ:コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」
BWV.639』
『メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ第1番Op.35-1』
『フランク:前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調Op.18(ハロルト・バウアー編)』
『リスト:孤独な中の神の祝福』
『フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調』
『J・S・バッハ:前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調BWV.849』
セリメーヌ・ドーデ(P)
《録音》2010年11月,  プロヴァンス・リリック・アート(デジタル:ライヴ)
フランス・トゥーロン地方音楽院教授を務めるセリメーヌ・ドーデ。彼女のデ
ビュー・アルバムは、バッハとそれにまつわる作品集。どの作品もバッハを意
識して書かれたもので、暖かみを帯びた骨太なタッチで、濃厚なロマンティシ
ズムに彩られながら、まるで巨大な建造物を組みたてるように描き出される。
壮麗で構築力溢れたアルバムです。

ARN 48110 ¥2180
《レ・ミュジシャン・ドゥ・プロヴァンス/プロヴァンスの笛》
『Branle En Faux-Boudon』『Contredanse "" La Cins rit ""』
『Sonate Que Sias Et Mountagno』『Berceuse ""Lou Rei E Soun Pagi""』
『Ballade de La Reine D’Avril』『Ballet Et Branle Double』
『Les Gaudets:Menuet & Rigaudon』『De Los Alamos』
『La Quatre Estampie Reale』『Marche Du Lieutenant Du Prince D'amour』
『Lei Grand Dansare:Premier Er Dei Dansare』『Second Er Del Dansare』
『Lei Chivau-Frus』『Le Forze D'ercole』『Faunes Et Dryades』
『Branle』『Deux Musettes』『Serenade』
『Bergers Qui Passez Dans La Plaine』『Anuech Quand Lou Gau Cantovo』
『L'annouciatien』『Marche De ""Colinette La Cour""』
『Andantino Pour 2 Fltets Et Tamboourins』『Contredanse Avec Valse』
『Possado- Er Dei Courso- La Reino Sabo』
レ・ミュジシャン・ドゥ・プロヴァンス
《録音》1975年頃 (ステレオ:セッション)
13-18世紀プロヴァンス地方の笛のための舞曲を中心としたアルバム。プロ
ヴァンスの笛の音楽といったら「ビゼー:アルルの女」のファランドール。こ
の地方の民俗舞踊で、男女が手をつなぎあって踊る8分の6拍子の曲で、笛(ガ
ルベ)やタンブランで伴奏される心まで踊らされる楽しい音楽です。もちろん
ファランドールだけでなく、様々な時代の笛(リコーダーや横笛)を使用した
民族的な演奏で、絶妙な間の取り方がたまりません。

ARN 48134 ¥2180
《18世紀フリーメイソンの音楽集》
フランソワ・ジルースト(1738-1799):『フリーメイソンの葬送の音楽』
モーツァルト:
『結社員の旅 K.468』
『フリーメイソン小カンタータ「われらが喜びを高らかに告げ」K.623』
『おお、聖なる絆 K.148』『カンタータ「汝、宇宙の魂に」K.429』
『ドイツ語小カンタータ「無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが」K.619』
ベートーヴェン:『行進曲変ロ長調WoO.29』『奉献歌WoO.126』
フンメル:『フリーメイソンの喜び』
アンリ=ジョセフ・タスカン(1779-1852):『フリーメイソンの葬送行進曲』
レ・ミュジシャン・ドゥ・パリ、他
ロジェ・コット(監修)
《録音》1970年頃 (ステレオ:セッション)
映画「ダ・ヴィンチ・コード」等で話題となった秘密結社フリーメイソン。
数多くの作曲家や音楽家がフリーメイソンに関係していた・・・。というわ
けで、モーツァルトを中心とした18世紀そのころの作曲家たちのフリーメイソ
ンのために書かれた作品を収録した盤です。1970年頃の録音盤ですが、発売
当時話題となった演奏です。旧品番: ARN68134からの再発売となります。




<ECM>
4764193 ¥2180
ハイナー・ゲッペルス(1952-):
(1)『Stifters Dinge』
(「霧」「塩」「水」「風」「木」「物体」「雨」「雷」「音」「嵐」「海辺」)
(2)『Exhibition of Objects』
ハイナー・ゲッペルス(作曲&ディレクター)
フーベルト・マハニック(プログラミング&コラボレーション)
ウィリ・ボップ(サウンド・デザイン)
クラウス・グリュンベルク(セット・デザイン&照明、映像)
《録音》2007年10月20-21日, ルクセンブルク市立大劇場
(デジタル:セッション)
《編集&ミックス》 2010年7月, by ハイナー・ゲッペルス&マックス・フェー
ダーホーファー(南西ドイツ放送)
ゲッペルスは、1952年生まれ。70年代の左翼的ブラスバンドでの活動を始め、
アルフレート・23・ハルトとのデュオや、ハルト、 クリス・カトラー、クリ
ストフ・アンダースらとのバンド「カシーバー」でオルタナティヴ・ミュー
ジックの 重要なキー・パーソンとして知られる一方、作曲家として多くの劇場
音楽、映画音楽等を発表。また、80年代より 「ミュージック・シアター」の
制作を手掛け、ハイナー・ミュラー 作品の演出で高い評価を得ています。この
「Stifters Dinge」は、オーストリアの作家・画家であったアダルベルト・
シュティフター(1805-1868)に触発されて作曲。舞台に5台の自動ピアノが絵画
のように飾られ、無人演奏でピアノが奏でられていきます。さらにバッハの作
品、エキゾチックな民族音楽、ニューギニアの儀式、水の流し込みやチェーン
ソーの音などがコラボレーションされ、空想的な世界が繰り広げられます。
「人間の魂の風景が、自然のパラレルワールドでミラー化されている音楽」と
ゲッペルスは語っています。

2784395 ¥2180
母フィーゲラスに捧ぐ、美しい歌々
《Hirundo Maris・・・ヨーロッパ南方北方地方の歌》
『カタロニア民謡:El mestre』
『セファルディ民謡:Buenas noches』
『セファルディ民謡:Ya salio de la mar』
『ノルウェー民謡:Om kvelden』
『カタロニア民謡:El mariner』
『A・サヴァール:Le Chant des etoiles』
『セファルディ民謡:Morena me llaman』
『ノルウェー民謡:Bendik og Arolilja』
『ノルウェー民謡:Ormen Lange』
『Lucas Ruiz de Ribayaz:Tarantela』
『スコットランド民謡:The Water Is Wide』
『カタロニア民謡:El noi de la mare』
『カタロニア民謡:Josep i Maria』
『P・U・ヨハンセン:Penselstrok』
『ノルウェー民謡:Halling』
『カタロニア民謡:Yo m’enamori d’un aire』
『Margit Holmberg:Trollmors vuggesang』
アリアンナ・サヴァール
(歌, ゴシック・ハープ, イタリアン・トリプル・ハープ)
ペッテル・ウドラン・ヨハンセン(歌, ハルダンゲル・フィドル, マンドリン)
スヴェイヌング・リレハイアー(歌, ギター, ドブロ)
ミゲル・アンヘル・コルデロ(歌, ダブルベース)
ダビード・マヨラル(歌, パーカッション)
《録音》2011年1月5-7日, オーストリア、ザンクト・ゲロール
(デジタル:セッション)
2011年11月に惜しくも亡くなったモンセラート・フィーゲラス。彼女の娘であ
るアリアンナ・サヴァールが、彼女を偲んで制作したアルバムです。フィーゲ
ラスの古楽の知識と、地中海域一帯の音楽の多様な伝統との交わりを重要視し
た自然な歌唱法はアリアンナにも受け継がれています。そして彼女の音楽仲間
でもあるノルウェー出身のヨハンセンは名フィドル奏者としても有名で、彼に
触発されたアリアンナは中世や民謡を現代的にアレンジ。ハープの伴奏によっ
てカタロニアやノルウェーなどの民謡が、まるで吟遊詩人のように歌われます。




<AMATI>
AMI 2601 2枚組 ¥4360
テレマン: 『ヨハネ受難曲』
(1733年版, TWV.5:18)
ミヒャエル・ツァバノフ(T:エヴァンゲリスト),
マティアス・フィーヴェク(Br:イエス), グリット・ヴァーグナー(Sp)
コルネリア・ディープシュラック(Ms), ウルリケ・マイアー(Ms)
トーマス・フレップ(T), フローリアン・ゲッツ(Bs)
ミヒャエル・ショル(指揮)
カンマームジーク・ポツダム(ピリオド楽器アンサンブル)
ビーデリッツ・カントリオ室内合唱団
《録音》2010年(デジタル:セッション)
テレマンは3000以上作品を作曲し、受難曲だけでも46曲もハンブルクのために
作曲したそうです。「新しい作品を書くことが神への奉仕」と考える当時の作
曲家の中でも、これだけ毎年受難節のために書いた作曲家はテレマンぐらいだ
ったのではないでしょうか。4種類の新約聖書(マタイ、ヨハネ、マルコ、ルカ)
のうち、最も叙情性が高いといわれているヨハネによる福音書。この1733年作
曲されたものは、その中でも最も情熱的な作品で、テレマン初期の傑作の宗教
作品とも言われています。テレマンの受難曲は、バッハのようなドラマティッ
クな展開とは異なり、聴衆のうけの良い耳に入りやすいテレマン流のポピュラ
リティあるメロディーによって、非常に美しく煌びやかに演奏されます。テレ
マン研究家としても有名な指揮者ミヒャエル・ショルはこれまで受難曲4曲を録
音してきましたが、ヨハネ受難曲は1755年版に続く2曲目の録音となります。




<MDG>
94017456(SACD-Hybrid) ¥2950
シューマン:
『交響曲第2番ハ長調Op.61』
『交響曲第4番ニ短調Op.120』
クリスティアン・ツァハリアス(指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団
《録音》2011年9月14-16日, ローザンヌ・メトロポール(デジタル:セッション)
独創的で、全体のバランス、一体感、自然体の美しさを大切にした「シューマ
ン:ピアノ協奏曲」を聴かせてくれたツァハリアスが今回、本格的指揮者とし
て「シューマン:交響曲全集」に取り組みました。第1弾は2番&4番です。ベー
トーヴェンやシューベルトが最後の交響曲を書きあげてから、シューマンの最
初の交響曲まで10年以上のブランクがあります。その間作曲法の中心は古典派
からロマン派へと移行し、シューマンの感情がむき出された音楽が作曲されま
した。シューマンの交響曲は、彼の精神不安がそのまま音楽になっているとも
いわれますが、ツァハリアスは「大胆な発明」と考えます。創造的で緊張感を
伴うこれらの曲を、ツァハリアスはロマンティックな審美性と、独特な音色を
可能とするナチュラル・ホルンを使用したオーケストラで録音しています。多
様なスタイルに対応可能な柔軟なオーケストラを率いて、常にフレッシュであ
りながら考え抜かれたシューマン世界が展開されています。

90417476(SACD-Hybrid) ¥2950
ショパンの時代のピアノによる練習曲集
ショパン:練習曲集(全27曲)〔Op.10, Op.25, 3つの新しい練習曲〕
ハーディ・リットナー(Fp:1835年コンラート・グラーフ製)
《録音》2011年11月14-16日, マリエンミュンスター修道院
(デジタル:セッション)
ヒストリカル・ピアノの響きをいかした数々の成功により、若くして世界的な
トップ・ピアニストの仲間入りをしたリットナー。彼は1981年生まれの若手で、
ザルツブルクのモーツァルテウムでジークベルト・ランペに学んだ鍵盤楽器奏
者です。ここで使用されている1835年グラーフ製のピアノは、ちょうどショパ
ンが練習曲Op25を作曲した時期に製作されました。同時代のフォルテピアノ同
様に、音の立ち上がりもまろやかで、素朴な音色。そして、この楽器に付いて
いるダブル・モデレーターによる効果は、まさにOp.25-2のために作られたも
ののようです。速い節回しでも一音一音丁寧な発音が可能で、誠実で渋味な音
色ながら叙情的な音楽が奏でられています。

90317426(SACD-Hybrid) ¥2950
ホアキン・クレルチ:
『フルート協奏曲「秋」』
『ギターのためのカセレス協奏曲』
アネッテ・マイブルク(Fl), ホアキン・クレルチ(G),
トーマス・ガブリッシュ(指揮)
ハバナ室内管弦楽団
《録音》2011年3月, ハバナ(デジタル:セッション)
ホアキン・クレルチは、単なるギターの名手というだけでなく、ザルツブルク
・モーツァルテウムでアンソニー・シピリやアーノンクールらに古楽をも学び
ました。「彼の演奏は、優れた技術、非常に詩的で知的な能力は尋常ではない」
と高評価を得ています。フルートのマイブルクとの、溢れんばかりの才能で描
いた前作「クラシカ・クバーナ」は、クラシック音楽とワールド・ミュージッ
クを巧みに融合した新境地を切り拓き、Echo Klassik賞の栄冠にも輝きました。
今回はクレルチ自身が作曲した作品集で、2曲とも楽器のヴルトゥーゾ性にあふ
れた、魅惑的に美しい作品です。

90617466(SACD-Hybrid) ¥2950
ハンス・レオ・ハスラー:
『モテット「言葉は肉となりて」』
ハインリヒ・シャイデマン:
『ハスラーのモテット「言葉は肉となりて」によるIntavolierung』
『ファンタジア ニ短調』『キリエ』『ダウランドの「涙のパヴァーヌ」』
『ガイヤルドと変奏』『われを憐れみたまえ、おお主なる神よ』
『おお神よ、我らは汝の恵みに感謝する』『プレアンブルム ニ調』
『トッカータ ト長調』『Jesu, du wollst uns weisen』
『天にましますわれらの父よ』『神はわがやぐら』『Registervorfuhrung』
レオ・ファン・ドゥセラール(1643年製ハーヘルベール・オルガン)
《録音》2011年10月13-15日, オランダ、ライデン、聖ピーテルス教会 
(デジタル:セッション)
シャイデマン(1595-1663)は、ハンブルクのカタリナ教会のオルガニストであっ
た父に学び、1611-14年奨学生としてスヴェーリンクに師事。1629年に父の職を
継ぎ、オルガニスト、オルガン鑑定家、作曲家、教師として高く尊敬されまし
た。彼の多数のオルガン作品は、北ドイツ・オルガン楽派の基礎を築き、その
様式はブクステフーデにまで影響を与えました。特にオルガン・コラールとプ
レアンブルムは、彼の作品の中でも重要で、コラールからの素材を基礎として
対位法的なテクスチュアの織なす絡み合いは、忘れがたい魅力を持っています。
中堅レオ・ファン・ドゥセラールは、イゾワール、ビルソン、インマゼールら
に師事したオランダのオルガニスト・ピアニスト・指揮者で、現在オランダで
最も活躍しているオルガニストといえましょう。ライデンにある美しく巨大な
聖ピーテルス教会のオルガンと、その響きをお楽しみください。

60317482 ¥2080
ルディ・シュテファン:《歌曲集》
『異なる作家の詩による7つの歌』
『ゲルダ・フォン・ロベルタスの詩による6つの歌』『2つの厳粛な歌』
『真夜中』『森の午後』『聖なる夜に想う』
『Auf den Tod einer jungen Frau』『エピローグ』『森の沈黙』
『生きることを忘れるなかれ』
ムソルグスキー:『忘れられた者』
ゾフィー・ハルムセン(Ms),
アレクサンドル・ヴァシリエフ(Bs),
ミリー・ヤンポルスキー(P),
諸岡 亮子(ハーモニウム),
《録音》2011年9月27-29日, マリエンミュンスター修道院
(デジタル:セッション)
ルディ・シュテファン(1887-1915)はロシアで28歳という若さで戦死し、表現主
義者の先駆者として名を馳せたドイツの作曲家です。シュテファンの作品は、
R・シュトラウスやプフィッツナーの作曲法に近いといわれていますが、彼の
作曲する題材には「人間の存在の終わり」についてのものが多かったようです。
一部に「生きることの喜び」を感じさせるものもありますが、それすら内面の
憂鬱との対比で扱われています。シュテファンの音楽の多くは火事によって焼
失されましたが、ここに収録された歌曲は火事からのがれた奇跡的なものです。
ほとんどが世界初録音で、1901年製スタインウェイと貴重な歴史的コンサート
・ハーモニウムの伴奏によって歌われます。

<VENEZIA>
CDVE00508 16枚組 ¥5550
ニコライ・ゴロワーノフ指揮 16CD BOX
CD. 1
モーツァルト:レクイエム 二短調 KV.626
ナタリア・シュピーレル(ソプラノ) Natalia Shpiller
ワルワラ・ガガリーナ(アルト) Varvara Gagarina
ピョートル・マリュテンコ(テノール) Pavel Malyutenko
セルゲイ・クラソフスキー(バス) Sergey Krasovsky
CD. 2
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ワーグナー:ジークフリートの牧歌
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から序曲
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」から序曲
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と「愛の死」
CD. 3
リスト:交響詩「前奏曲」
グリーグ:ペール・ギュント組曲第1番 op.46
グリーグ:ペール・ギュント組曲第2番 op.55
CD. 4
カリンニコフ:交響曲第1番 ト短調
グラズノフ:交響曲第5番 変ロ長調
CD. 5
グラズノフ:交響曲第6番 ハ短調
グラズノフ:交響曲第7番「田園」 ヘ長調
CD. 6
ラフマニノフ:カンタータ「春」 op.20
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27
CD. 7
ラフマニノフ:幻想曲「岩」 op.7
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 op.44
CD. 8
スクリャービン:交響曲第1番 ホ長調 op.26
リュドミラ・レゴスタエヴァ(メゾ・ソプラノ)
アナトーリ・オルフェノフ(テノール)
CD. 9
スクリャービン:交響曲第2番 ハ短調 op.29
CD. 10
スクリャービン:交響曲第3番 ハ長調 op.43
CD. 11
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」 op.54
スクリャービン:交響曲第5番「プロメテウス」 op.60
アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(ピアノ)
スクリャービン:ピアノ協奏曲第1番
ゲインリヒ・ネイガウス(ピアノ)
CD. 12
ボロディン:交響曲第2番 ロ短調
ムソルグスキー:「禿山の一夜」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
CD. 13
チャイコフスキー:祝典行進曲、スラブ行進曲 op.31
チャイコフスキー:交響幻想曲「テンペスト」 op.18
チャイコフスキー:カンタータ「モスクワ」
CD. 14
チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 op.32
チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」 ト短調 op.13
CD. 15
チャイコフスキー:祝典序曲「1812年」 op.49
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 ロ短調 op.74
CD.16
タネーエフ:カンタータ「ダマスカスのヨハネ」 op.1
プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」 op.67
ウズベキスタン共和国国歌(オーケストラ演奏)
全36曲
指揮は全て ニコライ・ゴロヴァーノフ指揮
ボリショイ劇場管弦楽団
モスクワ放送交響楽団(ソビエト全同盟ラジオ・テレビジョン大交響楽団)
1945-1953年録音
既に廃盤の2アイテム:ゴロワーノフの芸術 VOL.1&2 CDVE00008、CDVE00009を
改めてリ・マスターしたものが含まれています。
音源はマスター・テープ、オリジナルLP、放送用音源など多岐に及び非常に古
い音源が含まれています。つきましては、マスターに起因する聴き苦しい箇所
が多く聴かれます事ご了承ください。
非常に個性的でロマンティシズムと凶暴性を備えた演奏ぞろいですが音楽の流
れと方向性に無理は無く、現代の演奏家からは得る感動とはまた違った新たな
感動と興奮を味わえるゴロワーノフの快演奏をお楽しみ下さい。
古い時代の音楽であると切り捨てられ無いほど、唯一無二の音楽家として巨大
で渦巻くように音楽を紡ぎ出すゴロワーノフの数多くある録音から、オペラと
他アーティストとの共演を除き、その特性が存分に出しつくされた演奏集。
CD.16に含まれている国歌演奏のウズベキスタンはゴロヴァーノフの故郷です。



<MALIBRAN>
CDRG194 ¥1350
ゲオリ・ブエ Geori Boue (ソプラノ)名唱集
グノー:歌劇「ファウスト」、「ミレイユ」から
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」、「トスカ」、「ボエーム」から
マスネ:歌劇「マノン」、「ノートルダムの曲芸師」から
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」から
ヴェルディ:歌劇「オテロ」から
ビゼー:歌劇「カルメン」から
ベルリオーズ:歌劇「ファウストの号罰」から
ゲオリ・ブエ(ご健在!)へのインタビュー(2011年)を含む、全19トラック
大半が1942年から57年の間に録音されたアナログ盤からの復刻。
1918年生まれのフランスのソプラノ、ゲオリ・ブエ。7歳で故郷の音楽院で音楽
を学び始め、わずか16歳でトゥールーズでデビュー。1939年にオペラ・コミッ
ク座でパリ・デビュー。1942年にはグノー作曲の歌劇「ファウスト」のマルグ
リットとしてガルニエ宮・デビュー。非の打ちどころの無い歌唱法と、切なく
も美しい澄み切った歌声、映画にも主演したほどの美貌で1940年代フランス最
高の歌手として名を高めました。1956年から海外へ本格的な活動を開始しまし
たが1970年には舞台活動からの引退を発表。
華麗で美しい古き良きフランス・オペラファンの方々へ贈る魅力的なアルバム
です。

CDRG199 2枚組 ¥2380
マスネ:歌劇「サッフォー」
ルネ・ドリア(ファニー・ルグラン:S)
Gisele Ory(ディヴォンヌ:Ms)
Elya Waisman(イレーヌ:S)
Gines Sirera(ジャン・ゴッセン:T)
Rene Gamboa(カウダル:Br)
Adrien Legros(セザール:Br)
ロジェ・ブトリー指揮 Roger Boutry
ギャルド・レピュブリケーヌ交響楽団
1978年3,4月 パリ、サル・ワグラムでのセッション、ステレオ録音。
オリジナル・マスター・テープからの復刻。
解説書に歌詞は含まれていません。
1921年生まれのフランスを代表するソプラノの1人、ルネ・ドリアは若くして
コンサート歌手としてデビューし、16歳でオペラ・デビューを果たしました。
1942年にマルセイユ・オペラに出演。1944年にオペラ・コミックにて「ラクメ」
を演じ好評を博し、1947年に「魔笛」の夜の女王役でパリ・オペラ座デビュー
を飾りました。特筆すべきは約30年のキャリアの間、60以上の役を演じた事で、
その適応力の高さと、技術・技巧の高さ、安定した実力で、長くフランスで
慕われているルネ・ドリア(ご健在!)に注目したアルバムです。
華麗で美しい古き良きフランス・オペラファンの方々へ贈る魅力的なアルバム
です。




<WALHALL>
WLCD0362 2枚組 ¥1750
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」(フランス語)
ルネ・ドリア(ジルダ)
ドゥニーズ・シャルレ(マッダレーナ)
アラン・ヴァンゾ(マントヴァ公爵)
ロベール・マサール(リゴレット)
エードリアン・レグロス(パラフチーレ)
ジェジュ・エチェヴェリー指揮
ジェジュ・エチェヴェリー交響楽団、合唱団
1961年3月フランス、パリでのセッション、ステレオ録音。
以前 PHILIPSレーベル 他から発売あり。
かろやかで、さわやかなで興味深いフランス語版による演奏。
待望の復刻です。

WLCD0363 2枚組 ¥1750
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」
ドロシー・カースティン(マノン・レスコー)
マリオ・セレーニ(兄レスコー)
カルロ・ベルゴンツィ(騎士デ・グリュー)
サルバトーレ・バッカローニ(ジェロンテ・ド・ラヴォワール)
ファウスト・クレヴァ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1960年12月10日ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場でのライヴ録音
以前 GAO レーベル他から発売あり。
録音年代の古さを感じさせる音質ですが、全体的に良いです。
長きにわたり(1944-79)メトロポリタンの歌姫としてその美貌とともに君臨する
も録音が少ないプッチーニを得意としたカースティンと知的で美声を誇るベル
ゴンツィとの共演による「マノン・レスコー」。名盤の復刻です。

WLCD0365 3枚組 ¥2780
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ジョン・ヴィッカーズ(ジークムント)
エルンスト・ヴィーマン(フンディング)
オットー・エーデルマン(ヴォータン)
グラディス・クフタ(ジークリンデ)
ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)
アイリーン・デイリス(フリッカ)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1961年12月23日ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場でのライヴ録音
マスター上の多少の傷が聴かれますが、とても良い音質です。
当時のレビューによるとユニーク且つロマンテックなヴィッカーズ(ジークム
ント)の演技、歌声が今までに出会った事の無い輝きを音楽に与えている事。
また、ニルソン(ブリュンヒルデ)の輝かしい歌声がワーグナーの解釈に新しい
側面を与えた事。そしてなによりもラインスドルフとメトロポリタンの演奏が
演出と共に素晴らしかった事が記されています。





<MYTO HISTRICAL>
MYTO 309 ¥1050
ヴェルディ:「レクイエム」
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)
フィオレンツァ・コソット(メゾ・ソプラノ)
ルイジ・オットリーニ(テノール)
イヴォ・ヴィンコ(バス)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
フィルハーモニア管弦楽団、合唱団
1960年8月21日イギリス、エディンバラ、アッシャー・ホールでのモノラル録音
音質は全体的に、こもり気味です。
また、マスターに起因する傷が多少聴かれます事、ご了承ください。
※960年エディンバラ国際音楽祭、初日の演奏のライヴ録音です。
当時のジュリーニ&フィルハーモニアガ得意としたヴェルディのレクイエム。
ライヴならではの気迫迫る演奏です。
サザーランドはじめ、ソリストも強力です。

MYTO 311 2枚組 ¥1750
プッチーニ:歌劇「トスカ」
レジーヌ・クレスパン(トスカ)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(マリオ・カヴァラドッシ)
オタカール・クラウス(スカルピア男爵)
エドワード・ダウンズ指揮
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団、合唱団
1961年5月18日イギリス、コヴェント・ガーデンでの録音
良い音質です。
フランス随一のワーグナー歌手と言われたフランス生まれのクレスパンの抒情
的で気品と風格を備えた艶のある歌声が魅力的です。
ディ・ステファノも張りのある実に素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

MYTO 312 3枚組 ¥2780
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」
ボリス・クリストフ(ボリス・ゴドゥノフ)
ジョゼフィン・ヴィージー(フョードル)
ジョーン・カーライル(クセーニャ)
ジョゼフ・ルーロー(ピーメン)
デイヴィッド・ケリー(ヴァルラーム)
ジョン・ラニガン(シュイスキー) John Lanigan
ラファエル・クーベリック指揮 Rafael Kubelik
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団、合唱団
1958年12月6日イギリス、コヴェント・ガーデンでの録音
録音年代の古さを感じさせる録音ですが、全体的に良い音質です。
尚、マスターに起因する音の揺れ、傷が多少聴かれます事、ご了承ください。



<ARCHIPEL>
ARPCD0487 2枚組 ¥1480
プッチーニ:歌劇「ボエーム」
アルベルタ・ペッレグリーニ(ミミ)
ビアンカ・ベッレージア(ムゼッタ)
ルチアーノ・パヴァロッティ(ロドルフォ)
ヴィート・マッティオーリ(マルチェルロ)
ワルテル・デ・アンブロシス(ショナール)
ドミトリ・ナボコフ(コリーネ)
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ指揮
レッジョ・エミーリア市立劇場管弦楽団、合唱団
1961年4月29日イタリア、レッジョ・エミーリアでのライヴ録音
以前 CLAQUEレーベル 他から発売あり。
パヴァロッティのデビュー公演。待望の復刻です。

ARPCD0488 ¥880
(1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 二短調 op.15
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
ブルーノ・ワルター指揮
コンセルトヘボウ管弦楽団
1936年2月20日アムステルダム
(2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
ブルーノ・ワルター指揮
ニューヨーク・フィル
1948年4月11日ニューヨーク、カーネギーホール
音質はともに、録音年代を考えても最良とは言えませんが、聴かれるノイズな
どのマスター上の傷を補ってあまりある名演奏として知られている素晴らしい
演奏です。待望の復刻です。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番、第1楽章において約4分(約100小節)程度のマ
スター上の欠陥があります(録音機材の故障)。
つきましては第1楽章を2つのトラックに分けて共にフェイド・アウト、インで
つなぐ制作上の処理が成されています。ジャケット裏面及び中にはその事が明
記されております。
尚、このアルバムに収録されているチャイコフスキーはARPCD0464からのリ・
マスターリングでの再収録。つきましてはARPCD0464は、廃盤となります。




<ANDROMEDA>
ANDRCD9110 2枚組 ¥1750
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
ビルギット・ニルソン(トゥーランドット)
レオンタイン・プライス(リュー)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(カラフ)
ニコラ・ザッカリア(ティムール)
ペーター・クライン(皇帝アルトウム)
コスタス・パスカリス(ピン)
マレイ・ディツキー(ポン)
エルマンノ・ロレンツィ(パン)
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団
1961年6月22日ウィーンでのライヴ録音
以前 MYTO, LEGATO, ORFEO D'ORレーベル 他から発売あり。
音質はとても良いです。
素晴らしいキャスト達による強烈で強力な名演奏。待望の復刻です。

<Brilliant Classics>
BRL 9267 ¥540
Misterio; Ritual music for an uncertain age
フリーメイソンの作曲家による典礼音楽集
スポンティーニ:ノットルノ・コンチェルタート
ベルリオーズ:キリストの幼時よりトリオ
Marco Ciannella(1970-):フルートとピアノための組曲
クレメンティ:交響曲Op.18-1
アントネッラ・バルバロッサ(1963-):日暮れの音楽
プッチーニ:菊(弦楽合奏版)
Marco Ciannella:ミステリオ1-2-3、儀式の音楽
シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ(弦楽合奏版)
フランチェスコ・シリヴィ指揮、
アカデミア・バロッカ・ドリカ
インターナショナル・アンサンブル・デ・コルドバ

BRL 94246 ¥540
ポニエッツ:ハープによる歌曲と讃美歌集
Fantasia in G flat Op.65、Der 13. Psalm Davids Op.30、
Spukhafte Gavotte Op.75、Der Fischer Op.28、Intermezzo、
Friede in Jesus Op.22、Weihnachtslied Op.60、Wikingerfahrt Op.80
Op.75を除くすべて世界初録音
ラウラ・ビンシゲラ、スザンナ・ベルトゥッチオーリ(Harp)
ソフィー・マリレー(MSop)
クラウディオ・ブリツィ(Harmonium)

BRL 94259 2枚組 ¥1080
バッサーニ:交響曲Op.5
2声、3声による楽器と通奏低音のためのソナタOp.5(全12曲)
アンサンブル・スティルモデルノ

BRL 94331 ¥540
オーストリア1676
ヴォルフ・ヤコブ・ラウフェンシュタイナー(1676-1754):
パルティータ ト短調、ハ短調、変ロ長調
ヨハン・ゲオルク・ヴァイヒェンベルガー(1676-1740):
パルティータ変ロ長調、ハ短調
※ラウフェンシュタイナー:パルティータ ハ短調を除くすべて世界初録音
ミゲル・イスラエル(Lute)

BRL 94345 2枚組 ¥1080
ストラデッラ:オラトリオ「スザンナ」
マーティン・オーロ、ジェンマ・ベルタニョッリ(Sop)
セルジョ・フォレスティ(Bs)ミルコ・グァダニーニ(Ten)
イサベル・アルバレス(Sop)
クラウディオ・アストロニオ指揮、
ハルモニチェス・ムンディ弦楽アンサンブル

BRL 94353 ¥540
ブラームス:ドイツレクイエム
マリ・アンネ・ヘッガンデル(Sop)ジークフリート・ローレンツ(Br)
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団、他

BRL 94370 12枚組 ¥5500
モーツァルト:弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲全集
ヴァリアスアーティスツ
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番K.423、第2番K.424 
レミ・ボーデ(Vln)メルテン・ブロッケン(Vla)
2つのヴァイオリンと低音のための三重奏曲K.266 
レミ・ボーデ、スタース・スヴィールトラ(Vln)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
弦楽三重奏曲(ディヴェルティメント)K.563 
フランソワ・フェルナンデス(Vln)寺神戸 亮(Vla)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
弦楽四重奏曲第2番K.155-第13番K.173
ソナーレ四重奏団
弦楽四重奏曲第14番K.387-第23番K.590
ウィーン・フランツ・シューベルト四重奏団
弦楽四重奏曲第1番K.80 
シャロン四重奏団
弦楽五重奏曲第1番K.174-第6番K.614 
オルランド四重奏団、今井信子(Vla)

BRL 94372 2枚組 ¥1080
チャイコフスキー:管弦楽組曲全集
ネヴィル・マリナー指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団


●Brilliant Classics The Russian Archives series 各3枚組 ¥1550
BRL 9265 3枚組
ロシアの作曲家による作品集
プロコフィエフ:
ピアノソナタ第2番、第3番、第8番、つかの間の幻影(抜粋)、トッカータ、
「三つのオレンジへの恋」より行進曲
スクリャービン:ピアノソナタ第3番、第4番、前奏曲集Op.74より
メトネル:ソナタOp.22
チャイコフスキー:6つの小品Op.19
グラズノフ:ピアノソナタ第2番
ラフマニノフ:
ひなぎくOp.38-3、ヴォカリーズ、前奏曲Op.3-2、Op.23-2、Op.23-10、
Op.32-11、Op.23-5、Op.39-5
録音:1951年、54年、57年、67年、77年、84年
エミール・ギレリス(pf)

BRL 9268 3枚組
ロシアの作曲家による作品集
チャイコフスキー:
弦楽セレナーデ、組曲「くるみ割り人形」より、
フランチェスカ・ダ・リミニ、交響曲第5番、
眠れる森の美女よりパ・パ・ドゥ、イタリア奇想曲
グラズノフ:交響曲第4番
R.コルサコフ:組曲「見えざる町のキーテジと聖女フェヴローニャの物語」
グリンカ:ルスランとリュドミラ序曲
シテインベルク:道化師の踊り
録音:1946年-49年、65年、72年、82年
エフゲニー・ムラヴィンスキー(Cond)
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

BRL 9271 3枚組
ロシアの作曲家による作品集  
ボロディン:交響曲第1番、第3番
グラズノフ:抒情的な詩
バラキレフ:交響曲第1番 
ソビエト国立交響楽団
グラズノフ:演奏会用ワルツ第1番、第2番
R.コルサコフ:「雪娘」組曲、「パン・ヴォイェヴォーダ」組曲 
ボリショイ劇場交響楽団
グラズノフ:
祝典序曲、祭典の行列、フィンランド幻想曲、ロシアの主題による行進曲、
勝利の行進曲、マズルカ
ダルゴムイシスキー:ルサルカ序曲 
グランド・シンフォニーオーケストラ
録音:1960年-62年、64年、74年、82年、83年
エフゲニー・スヴェトラーノフ(Cond)

BRL 9286 3枚組
ロシアの作曲家による作品集
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番
ワインベルク:シンフォニエッタ第2番
ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲Op.118a
ラーツ:弦楽のための協奏曲
ボリス・チャイコフスキー:室内交響曲
プロコフィエフ(バルシャイ編):つかの間の幻影
メエロビッチ:室内管弦楽のためのセレナーデ
カレン・ハチャトゥリアン:チェロソナタより
ロクシン:交響曲第7番
録音:1959年、60年、63年、67年、69年、74年
ルドルフ・バルシャイ(Cond)
モスクワ室内管弦楽団

BRL 94397 3枚組
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番 
ドミトリー・キタエンコ指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
ショパン:
ワルツ第14番、マズルカOp.63-2、Op.30-3、Op.24-4、Op.68-4、Op.50-3、
幻想曲、ピアノソナタ第3番、スケルツォ第2番、
ノクターンOp.48-2、Op.27-1、Op.32-2、
マズルカ Op.63-1、Op.56-2、Op.63-3、ワルツOp.34-3
リスト:
スペイン狂詩曲、森のざわめき、3つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」、
愛の夢第3番、ハンガリー狂詩曲第12番、超絶技巧練習曲第10番
録音:1983年-85年、89年
エフゲニー・キーシン(pf)




<Piano classics>
PCL 0035 ¥1050
バルトーク:ピアノ曲集
ソナタ、シク地方の3つの民謡、ピアノのための組曲Op.14、
アレグロ・バルバロ、子供のために第2集、ルーマニア民俗舞曲、
ミクロコスモス第6巻より「ブルガリアのリズムによる6つの舞曲」
クララ・ヴュルツ(pf)
2011年録音
既にブリリアントレーベルで多くの録音を残しているクララ・ヴュルツ。ハン
ガリー生まれのクララ・ヴュルツがハンガリーを代表する大作曲家バルトーク
のピアノ曲を録音しました。リズミカルな作品が多いですが、祖国の民謡や子
供のための作品をはじめとした選曲は、音楽に込められた言語に対する思い入
れが伝わる演奏です。

PCL 0038 ¥1050
アルカン:ピアノ曲集
グランドソナタ「四つの時代」、
短調による12の練習曲より第4番-第7番「ピアノ独奏による交響曲」、
片手ずつと両手のための3つの大練習曲Op.76より第3曲「両手のための」
2011年11月録音
ヴィンチェンツォ・マルテンポ(pf)
フランスのロマンティックな作品を感じさせるアルカンの作品はあまり知られ
ていない部分もあります。アルカンのユニークな作品は演奏も困難とされるも
のも多いようです。イタリアの若手ピアニスト・マルテンポがアルカンの名曲
とも難曲とも言われる2つの作品を録音しました。

PCL 0039 ¥1050
ショパン:
ピアノソナタ第2番
エロルドの主題による華麗なる変奏曲Op.12、
アンダンテ・スピアナートOp.22、子守歌Op.57、夜想曲嬰ハ短調Op.Posth 
1998年6月録音
カティア・スカナヴィ(pf)
Licensed from Pro Piano Records"
ロシアで生まれのピアニスト。高度なテクニック、直観的で強烈な演奏と評さ
れるピアニストのショパン集です。
ヴァン・クライバーン・コンクールなど国際コンクールの受賞歴もさることな
がら、クレーメルやバシュメットなどとの共演は大きな反響を得ています。




<Tower Records Original>
●WARNER Detour Collection Vol.6
WQCC 270 4枚組 ¥3000
シベリウス:交響曲全集
パーヴォ・ベルグルンド指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団

WQCC 274 2枚組 ¥1500
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
セルジウ・ルカ(Vln)

●VINTAGE COLLECTION Special Issue
PROC 1168 4枚組 ¥3000
ベートーヴェン:交響曲選集、序曲集
イーゴル・マルケヴィチ指揮、ラムルー管弦楽団、他

PROC 1172 5枚組 ¥4200
チャイコフスキー:交響曲全集
イーゴル・マルケヴィチ指揮、ロンドン交響楽団、他

PROC 1177 ¥1000
R.コルサコフ:管弦楽曲集
イーゴル・マルケヴィチ指揮、ロンドン交響楽団

PROC 1178 ¥1000
ロシア管弦楽作品集
イーゴル・マルケヴィチ指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

PROC 1180 2枚組 ¥1500
ブラームス:交響曲第1番、第4番
イーゴル・マルケヴィチ指揮、
シンフォニー・オブ・ジ・エア、ラムルー管弦楽団

●EMI Excellent Collection Vol.1
QIAG 50073 6枚組 ¥4800
ベートーヴェン:交響曲全集、序曲集
クルト・ザンデルリンク指揮:フィルハーモニア管弦楽団

QIAG 50079 ¥1200
ストラヴィンスキー:
バレエ組曲「プルチネッラ」、「妖精の口づけ」
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団

QIAG 50080 ¥1200
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、2つのセレナード
イダ・ヘンデル(Vln)
パーヴォ・ベルグルンド指揮、ボーンマス交響楽団

QIAG 50081 ¥1200
ヴァイオリン小品集
ミシェル・シュヴァルベ(Vln)カール・エンゲル(pf)

QIAG 50082 2枚組 ¥2000
伊福部昭:ラウダ・コンチェルタータ、他
ヴァリアスアーティスツ

<ジェイズ・ミュージック>
JMPC-10102 ¥2000
「ナポリ・太陽の国」
太陽の国('O paese d"o sole)
嘆きのセレナータ(Serenata rimpianto)
五月の夜('Na sera 'e maggio)
望郷(Vurria)
マレキアーレ(Marechiare)
どうしましょう(Che t'aggia d'i!)
舟へ帰ろう(Torna a vuc'a)
遙かなるサンタルチア(Santa Lucia luntana)
とても君を愛している(Ti voglio tanto bene)
(歌唱言語:全曲、イタリア語と日本語訳詞の混合)
池主保(歌)
宇津木貴子(ピアノ)
録音:2012年3月、門仲天井ホール
ディレクター・編曲:内山有希夫
エンジニア:昼田純一
名実共に日本を代表するカンツォーネ歌手「池主保」の第二弾アルバム。カン
ツォーネの定番曲ばかりを集め、その実力を問う。
自身による訳詞を始め、師でもある荒井基裕氏の訳詞などを交え、原語と日本
語の両方による、分かり易いカンツォーネを紹介。迫力ある歌唱に圧倒される
内容。日本における真のカンツォーネがここにある。
※池主保プロフィール
1984年より荒井基裕氏に師事、カンツォーネを学ぶ。'94年第2回太陽カンツォ
ーネ・コンコルソ第3位。首都圏を中心にホール、シャンソニエなどでコンサ
ート多数。カンツォーネ・ナポリターナ夏の祭典('94~'07年)。'00年、RCCテ
レビ「ナポリ民謡をあなたに」に出演、好評を得る。特にリサイタルは'88年
より'06年まで20回に及ぶ。またボランティア活動として障害者・高齢者を対
象に「歌の宅配」コンサートなども行っている。2008年、待望のファーストア
ルバム発売。

※第1集も取り扱い始めます。
JMPC-10101 ¥2000
「ナポリ・愛と夢」
カタリ(冷たい心) Core‘ngrato/夜の声 Voce‘e notte!/
帰れソレントへ Torna a Surriento/低い窓 Fenesta vascia/
静けさに歌う Silenzio cantatoro/悪い女 Malafemmena/
カルーソー Caruso
池主保(歌)、
宇津木貴子(ピアノ)
録音:2008年2月、3月、門仲天井ホール
実力派歌手・池主 保がナポリへの熱き思いを伝える、魂のカンツォーネ。音
楽生活25年の集大成、第1弾!




<WEITBLICK>
SSS0129-2 ¥1980
(1)ブラームス:交響曲第3番
(2)ブラームス:交響曲第2番
ジョルジュ・プレートル(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:
(1)2008年10月27日,(2)2011年2月6日
全て,フィルハーモニー・ベルリンにおけるライヴ・デジタル録音
巨匠ジョルジュ・プレートル、久々にWEITBLICKからの発売になります。今回
は最新録音によるブラームスの交響曲集です。
第3番は、その感情的な旋律の揺さぶり、テンポの変化を想像してしまうが、
実に率直なアプローチで驚かされる。爽快で誤解を承知で言えばまことにスポ
ーティなのである。高速道路を性能の良い車で走っているような雰囲気すらあ
る。第2楽章も、巨匠が緘徐楽章の演奏でしばしば聴かせる、矯めに矯めて爆発
させるという手段を用いない。不自然な拘泥は一切ないのだ、思い切りの良い
演奏と言っても良い。ところが第3楽章が始まると、ここに巨匠の真骨頂が表れ
てくる。止まりそうなほど……という遅さではないが、情感はたっぷりに奏さ
れる。そして美しい旋律を羽毛のように浮遊させる。優秀なホルンの美しい咆
哮(それも静かな)は、まるで遠く離れた山奥から聴こえて来るようだ。その夢
幻的な表情付けを聴けば、やはりプレートルにしかできない演奏だなと納得し、
大いに首肯せざるを得ない。第4楽章は、基本的には第1楽章の演奏を継承した
ものと言えるだろう。そのケレン味のない味わいには聴いていて襟元を正した
くなるが、生真面目一辺倒に終わらないのがこの芸術家だ。フィナーレのコー
ダのチェロの音色など、モノクロ映画に一瞬色彩が入るかのような衝撃と官能
が聴き取れるだろう。
第2番もまた軽やかな足取りの演奏である。第1楽章提示部こそは、結構ゆっく
り丁寧に奏でられ説明的な表現とも言えるが、展開部以降はぬかるみを荷車曳
くようなもたつきは一切なく、雲の上を歩くようだ。そしてクライマックスに
至るまでの焦燥も見事。第3楽章は、第4楽章へバトンを渡す通過点という感が
ある。白眉は終楽章であろう。プレートルの豪快な芸風が炸裂する。身振りの
大きな音楽で、一気呵成にフィナーレの大きな歓喜に突き進む。存分に延ばさ
れたフェルマータも凄い迫力である。(ライナーノートより)
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。




<ALBANY>
TROY1321 ¥1980
「フランスとの対話」-フランスのホルン名曲集
ウジェーヌ・ボザ:森の中Op.40
グノー:6つのメロディ(ダニエル・ブルグ編)
フランセ:オクターヴのカノン
デュカス:ヴィラネール
プーランク:悲歌「デニス・ブレインの追憶に」
サン=サーンス:演奏会用小品Op.94
マラン・マレ:バスク
バーナード・スカリー(Hr)、
ジョアン・ミネッティ(Pf)
録音:2011年ミネアポリス
バーナード・スカリーはカナディアン・ブラスのメンバーや、セント・ポール
室内管弦楽団の首席奏者を勤め、その他にもシカゴ響、サン・フランシスコ響、
ニューヨーク・フィルの公演にも度々参加している。フランスの近代作品を中
心に艶のある音色を聴かせている。

TROY1338 ¥1980
「減少する半径」-トロンボーンのための幻想曲集
ロベルト・シューマン:幻想小曲集Op.73
シギスムント・ストヨフスキ:幻想曲Op.27
ロジェ・ブトリ:ファンタジア
エリザベス・ローム:トロンボーンのための幻想曲
ポール・クレストン:ファンタジーOp.42
カレブ・バーハンズ:ファンタジー
リック・スタウト(Trb)
クリスティーナ・ダール(Pf)
録音:2011年6月
ファンタジーと名づけられた作品ばかりを集めた一枚。トロンボーンのリック
(リチャード)・スタウトは2000年以来、クリーヴランド管のメンバーを勤める
一方、ソロ活動にも力を入れている俊英。柔らかな音色と大らかな歌い回しが
見事。

TROY1337 ¥1980
「おお地球よ、おお星々よ」
(1)デイヴィッド・マスランカ:《おお地球よ、おお星々よ》
(2)カルロス・フランツェッティ:交響曲第3番
スティーヴン・K・スティール(指揮)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(1)キンバリー・マクカウル・ライジンガー(Fl)、
(1)エイドリアーナ・ランソム(Vc)
吹奏楽の巨匠デイヴィッド・マスランカの《おお地球よ、おお星々よ》はフル
ートとチェロと吹奏楽のための二重協奏曲で主題をバッハのコラール「イエス
よ、わが喜び」から取っている。荘厳な出だしの後、主題が提示され、その後、
ミニマルに近い展開で進む様子はマイケル・ナイマンを思わせる。カルロス・
フランツェッティはジャズのアーティストとして著名ですが、作曲家としては
主に映画音楽の世界で活躍しておりグラミー賞を何度も受賞している。アク
ション映画のサウンド・トラックを思わせる快活な交響曲。

TROY1322 ¥1980
「ナローン・プランチャルーン作品集」
(1)ささやき/(2)天と地の間/
(3)アンタカラーナ
(4)ベンチャロング
(5)ヴァダナ/(6)マントラ
(1)ニューイヤー・コンテンポラリー室内アンサンブル
(2)J.ボージャ(Fl)、J.マキガン(Pf)、(3)M.ホール(Va)、
(4)J.ボージャ(Fl)、B.ギター(Vc)、B.キンセラ(Pf)、
(5)第3の天使新音楽アンサンブル、
(6)J.サンペン(S.Sax)、B.モス指揮
ボーリング・グリーン州立大学ウインド・シンフォニー
制作:2012年
タイ出身で現在アメリカを中心に活躍しているナローン・プランチャルーン
(b.1973)のALBANYへの2枚目のアルバム。これまでにツェムリンスキー国際作
曲コンクール、入野賞、武満徹作曲賞に入賞している。作風は作品によって
様々でヨーロッパ前衛の手法で書かれたものからアジアの民族音楽を現代の
視点から組みなおしたものまで多様。20世紀後半の現代音楽の諸技法を吸収
しバランスよく作品に生かしている。ソプラノ・サックスと吹奏楽のための
「マントラ」はラヴェルとストラヴィンスキー、さらには伊福部昭を東南アジ
ア風にリミックスしたような作品で吹奏楽の新しいレパートリーとして注目に
値する。

TROY1320(DVD-Video) ¥1980
ブルーノ・スクルテ(1905-1976):歌劇《ヴィルカチーの女相続人》全5幕
アンドレイス・ヤンソンス(指揮)ラトヴィア国立歌劇場管弦楽団、合唱団
ダナ・ブラマネ(S)、アルマンドス・シリンシュ(B)、
ライモンドス・ブラマニス(T)、グンタルス・ルンギス(T)ほか
収録:2011年6月3日ラトヴィア国立歌劇場(世界初演ライヴ)、
ブルーノ・スクルテはウクライナのキエフ出身の作曲家で後にラトヴィアへ移
住、ラトヴィア音楽院で、作曲をヤーゼプス・ヴィートルスに学んだ。1949年
にアメリカへ移住し、教会のオルガン奏者、合唱指揮者としても活動した。弟
のアードルフス・スクルテも、作曲家である。ニューヨークのブルックリンで
死去した。《ヴィルカチーの女相続人》はラトヴィアの民話を題材にした歌劇
で、先に別録音がCDでも発売になっていた(TROY944/45)。作風は初期ワーグナ
ーから印象派、後期ロマン派、ロシア国民楽派まで19世紀音楽の諸語法が折衷、
ラトヴィア民謡もたくさん取り入れられて親しみやすい。もともと未完成で残
されたが、作曲者生誕100年を機に研究者によって補作完成された。プッチー
ニの《ラ・ボエーム》ばりの美しい旋律、ディーリアスを思わせる華麗な和声
もたびたび現れ、19世紀ロマン・オペラ、北欧音楽ファンにお薦め。

TROY1334 ¥1980
「ジョージ・ウォーカー:偉大なるアメリカの管弦楽曲作品集Vol.3」
ジョージ・ウォーカー(b.1922):
(1)軌道上のイカルス
(2)ピアノ協奏曲
(3)「アブ」-語りと室内アンサンブルのための
(4)「対話」-チェロとオーケストラのための
(5)「ダ・カメラ」-ピアノ三重奏とハープ、チェレスタ、
弦楽と打楽器のための
イアン・ホブソン(指揮)
(1)(5)シンフォニア・ダ・カメラ
(2)(4)シンフォニア・ヴァルソヴィア
(2)(3)(5)ロチェリー・セネット(Pf)、
(3)R.ヘレーラ(語り)、Y.G.レッドマン(語り)、
(3)(5)シェルバン・ルプー(Vn)、
(3)(5)ブランドン・ヴェイモス(Vc)
(4)ディミトリ・コウゾフ(Vc)
録音:(1)(3)(5)2011年5月アーバナ,イリノイ州
(2)(4)2010年12月ワルシャワ,ポーランド
ジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の現代音楽作曲家でピアノをル
ドルフ・ゼルキンに、作曲をサミュエル・バーバーに師事した経歴を持つ。
1996年にピューリッツァー賞を受賞、多くの作品を発表しており、作品はボス
トン響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などメジャー・オーケスト
ラで度々取り上げられている。作品はヒンデミットからシェーンベルク、バル
トーク、メシアンあたりまでのスタイルをバランスよく取り入れた保守的で手
堅く書かれた現代音楽といった印象を与える。
ルーマニアの名手シェルバン・ルプーやパシフィカSQのB.ヴェイモスも参加し
ている。

TROY1336 ¥1980
「幻影」
(1)ジム・テリート:ファンファーレ「1クロニクルズ13:8」
(2)ジェイソン・ノーブル:ドッペル・ポリティーク
(3)リチャード・ロドニー・ベネット:
マイルス・デイヴィスへのエレジー(トランペット協奏曲より第2楽章)
(4)後藤洋:ラクリメ
(5)アーネスト・トムリンソン:イギリスのフォーク・ダンス組曲
(6)アンソニー・イアナコン:幻影
コリーン・リチャードソン指揮
ウェスタン・オンタリオ大学ウィンド・アンサンブル、
(3)ショーン・スパイサー(Trp)
録音:2007-2010年
ウェスタン・オンタリオ大学ウィンド・アンサンブルは1980年代に結成され、
カナダで有数のウィンド・アンサンブルとして目されている。イギリスの巨匠
リチャード・ロドニー・ベネットの「マイルス・デイヴィスへのエレジー」は
モダン・ジャズのテイスト満載の物悲しくも都会的でお洒落な秀作。

TROY1339 ¥1980
「ニュー・アメリカン・マスターズVol.4」
(1)ジョセフ・タリン(b.1947):ステートメンツ
(2)メリンダ・ワグナー(b.1957):親指の月
(3)ライアン・フランシス(1981):トリオ
(4)グィネス:ウォーカー(b.1947):フル・サークル
(5)スンビン・キム(b.1989):旋風
(6)マシュー・ハルパー(b.1966):トリオ
(7)アマンダ・ハーバーグ(b.1973):パリサデでバード・ウォッチング
パリサデ・ヴィルトゥオージ:
【マーガレット・スウィンコスキ(Fl)、ドナルド・モクリンスキ(Cl)、
ロン・レヴィ(Pf)】
(4)(7)マーニ・ニクソン(語り)
録音:2011年7月
パリサデ・ヴィルトゥオージは2003年に結成されたグループでニューヨーク、
ニュージャージーを中心に活動しており、多くの作曲家に作品を委嘱し初演し
ている。本CDは典型的な前衛書法によるものからコープランド風の抒情的な作
品、民族音楽をモティーフとしたものまで多様。

TROY1341 ¥1980
「コロンビア・セッション」
プーランク(1899-1963):
フルート・ソナタOp.164(クレヴィストン編サックス版)
デルヴァンクール(1888-1954):クロカンブッシュ
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ファンタジアOp.630
ドロシー・チャン(b.1970):2つの前奏曲
ウィリアム・ボルコム(b.1938):演奏会用組曲
クリストファー・クレヴィストン(ソプラノSax,アルトSax)、
ハンナ・グルーバー(Pf)
録音:2011年6月
クリストファー・クレヴィストンはアンドレ・プレヴィン、ネーメ・ヤルヴィ
らと共演する一方、ジャズ・プレーヤーとしても確固とした地位を築いている。
20世紀前半のフランスのキッチュでお洒落な雰囲気が楽しいプーランクとデル
ヴァンクール、ラテンとモダンが程よく融合したヴィラ=ロボスが聞き物。

TROY1342 ¥1980
「スレッド」-モリー・モルコスキ、ピアノ・リサイタル
(1)ベートーヴェン:6つのバガテルOp.126
(2)ウォリネン:ブルー・バンブーラ
(3)ショパン:バラード ヘ短調Op.52
(4)ルイ・アンドリーセン:トッカータ「モローの印象」
(5)ジョン・アダムズ:チャイナ・ゲイツ
(6)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
モリー・モルコスキ(Pf)
録音:2007年5月マンハッタン
モリー・モルコスキはクラシックのレパートリーのみならず、現代の作曲家た
ちとも親しくコラボレーションし、これまでにジョン・アダムズ、ルイ・アン
ドリーセン、デル・トレディチ、スティーヴ・ライヒらの作品を数多く演奏し
ている。澄み切った音色と繊細なタッチはドビュッシーやラヴェル、現代音楽
に最適と思われるが、そんなタッチで弾かれるベートーヴェンは新鮮。

TROY1343 ¥1980
「キネシス」-フルートとハープを中心とした近現代音楽
(1)カタリスト(触媒)
(2)収束
(3)「月の入り」第1番
(4)黄金-朱色
(5)キネシス
(1)ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル
(2)シグナス(Fl,Vn,Vc,G)
(3)L.ラーソン(Sop)、R.マクダウエル(Cl)
(3)ダ・カーポ・チェンバー・プレーヤーズ
(4)O.フェイダー(Gtr)、モメンタ弦楽四重奏団
録音:2010年4月
グレイザーはニューヨーク出身の作曲家。典型的な東海岸のアカデミズムの流
れの中にあり、基本技法はセリエリズムであるが、限られた楽器のなかでの独
創的な音色の変化や思いがけない音響効果に新鮮な驚き。

TROY1345 ¥1980
「ブラック・スワンの歌」
-フルートとハープを中心とした近現代音楽
ガレス・ファー(b.1968):ターヘケ(2002)
シェーファー・マホニー(b.1968):輝く河(2007/08)
セザール・ヴィヴァンコ(b.1949):アンデス山脈の幻想曲
スーザン・マクドナルド(b.1935)&リンダ・ウッド・ロロ(b.1945):
「ハープのための俳句(1985)」より(6曲)
ケント・ケナン(1913-2003):夜の孤独(1936)
レイノルド・タープ(b.1973):茂み
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(1915)
ジョン・ケージ(1912-92):風景の中で-ハープのための(1948)
ヴィラ=ロボス(1887-1956):黒鳥の歌(1916)
ニールセン(1865-1931):霧が上る(1920)
アレセイア・デュオ:
【ジョナサン・キーブル(Fl)、アン・ユン(Hp)】
マスミ・ペーア・ロスタッド(Va/ドビュッシーのみ)
録音:2010年12月
ドビュッシーのフルート、ヴィオラとハープのためのソナタをプログラムの核
としてフルート、ハープを中心とした近現代作品を収録。これに武満のいくつ
かの作品を加えたら完璧なのだが、残念ながら未収録。アレセリア・デュオは
2002年に結成され、以後、ヨーロッパ、アジア、北アメリカで活動している。
ヴィヴァンコの「アンデス山脈の幻想曲」では有名なアンデス民謡「コンドル
は飛んでゆく」に基づく幻想曲で楽しめる。

TROY1346 ¥1980
アレン・ショーン/ピアノ作品集Vol.3
アレン・ショーン(b.1948):
(1)ピアノ・ソナタ第1番(1982)
(2)ピアノ・ソナタ第4番(2009)
(3)リコレクションズ(1998)
(4)Yための夜想曲(2001)
(1)(2)アレン・ショーン(Pf)、
(3)ダニエル・エプステイン(Pf)、
(4)佐藤よしこ(Pf)
録音:2010年
アレン・ショーンはハーバード大学で学んだ後、パリでナディア・ブーラン
ジェにも師事した。無調と種々の旋法を程よくミックスした独自の無調様式で
アメリカらしい明朗な抒情を表現している。





<Edition HST自主制作>
HST-088 ¥2500
J.B.ヴァンハル(1739 ?1813):ピアノ協奏曲&交響曲集
(1)ピアノ協奏曲イ長調「ボヘミア風」Weinmann IIa:A1( 1780 )
(2)ピアノ協奏曲ハ長調Weinmann IIa:C4( ca.1770 )
(3)交響曲ト長調Bryan G13( ca.1775 )
船本貴美子(ピアノ)
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ (松井利世子;リーダー・Vn)
録音: 2012年3月(協奏曲)、2011年2月、東京オペラシティにて収録
1780年代、ヴィーン上京移住したモーツアルトは作曲活動に追われる中、弟子
たちと分担し、ヴィーン中の演奏会へ繰り出し自身の作曲家活動用の素材収集
に奔走した。博物館に現存するいわゆる「ネタ帳」がそれであり、クレメンティ
のピアノソナタ主題をそのまま転用したオペラ序曲などから現代では盗作天才
の冠がついた。ちょうどその80年、ヴィーンで出版されたヴァンハルのイ長調
協奏曲からも転用され、その酷似する主題を初めて聴けば誰もが失笑するであ
ろう。ト長調交響曲は(交響曲群のなかでは)後期の作にあたり、ヴァラズディ
ン(現オラデア)管主席オーボエ奏者のために書かれたと思われるアダージョ楽
章は甘美に響く名作である。




<ORF>
CD 3116 ¥2080
「・・・ON AIR・・・」
-フルートと吹奏楽のための新作集
アルビン・ツァイニンガー:旅先からの短い物語/
トリスタン・シュルツェ:時間旅行/
バルドゥイン・ズルツァー:協奏スケッチ/
ヴォルフガング・プシュニヒ:空に二つの星/
トマス・ガンシュ:ビルディ・ヌム・ヌム
ギュンター・フォーグルマイヤー(フルート)
カール・ゲロルディンガー(指揮)SBOリード・シンフォニエッタ(吹奏楽団)
録音:2009年6月-2010年9月、65'04,DDD
今年1月に45歳の若さで急逝したウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のフルー
ティスト、フォーグルマイヤーによる、フルートと吹奏楽のために書かれた新
作ばかりを集めたCD。ギュンター・フォーグルマイヤーはオーバーエスターラ
イヒ州生まれ、1987年からグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団のソロ・
フルーティストに。1993年からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバ
ーだった。

CD 3130 ¥2080
「ヨハネス・オケゲム:ミサ曲第2集」
(1)ミサ曲「ここに神に召し使える女がおります」
(2)ミサ曲「ミ・ミ」
ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂):
【ダヴィト・エルラー(カウンターテノール)、
ジョン・ポッター(テノール)、
コリン・メイソン(バス)、
リヒャルト・ヴィストライヒ(バス)】
録音:2010年7月11日、マウエルバッハ
好評の声楽アンサンブル、ザ・サウンド・アンド・フュアリによる、オケゲム
のミサ曲集の第2集。第1集は CD 3024(SACD)で発売されている。ミサ曲「ミ・
ミ」はオケゲムの代表作の一つ。「ミ・ミ」という奇妙な題名は使われている
音形によるあだ名。男声だけでじっくり歌われている。




<MARQUIS>
MAR 81419 ¥1980
フンメル:
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.5-1
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.5-2
ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調 Op.5-3
ポール・ルフコウ(Vn,Va,ピリオド楽器使用)
マイケル・ジャーヴィス(フォルテピアノ)
録音:2011年6月21-23日、ヴァンクーヴァー
フンメルの作品5のソナタ3曲をピリオド・ヴァイオリン、ピリオド・ヴィオラ、
そしてフォルテピアノの伴奏で演奏したもの。とある別荘の一室での録音とい
うこともあり、ごく内輪の私的な演奏会の雰囲気が味わえる。ポール・ルフコ
ウ、マイケル・ジャーヴィスとも、カナダの古楽界で活躍する人たち。




<NEOS>
NEOS 10910 ¥2080
「サクソフォン協奏曲集」
(1)グラズノフ(1865-1936):
アルト・サクソフォンと弦楽のための協奏曲(1934)
(カデンツァ:ジョン=エドワード・ケリー)
(2)ニコラ・ルファヌ(b.1947):
アルト・サクソフォンと弦楽のための協奏曲(1989)
(3)クシシトフ・マイヤー(b.1943):
アルト・サクソフォンと弦楽のための協奏曲(1993)
ジョン=エドワード・ケリー(A.Sax, (1)指揮)
(2)(3)ミヒャ・ハメル(指揮)
(1)-(3)オランダ放送室内フィルハーモニー管弦楽団
録音:2000年ヒルヴェルスム
グラズノフのサックス協奏曲とその編成に合わせて委嘱された現代曲から構成
された一枚。サックスのケリーは1958年米国サンフランシスコ出身で1982年に
ドイツに移住以来、南北アメリカ、ヨーロッパを始め世界的に演奏活動を行っ
ている。またロンドンのキングス・カレッジ、ストックホルム音楽院、ヘルシ
ンキのシベリウス・アカデミーなどでレクチャーを数多く行っており、日本に
もファンを持つ。グラズノフ以外の2作品は表現主義的な厳しい音楽でベルク、
ウェーベルン、チェルハなどに近い雰囲気を持っている。

NEOS 11207 ¥2080
「マーンコップ・エディション2」
クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962):ピアノ作品集
根茎(Rhizom,1988/1989)
5つの小さなラクナリテート(5 kleine Lakunaritaten,1994/95)
室内細密画(1995)/室内小品(1995)
新しい天使の夢(1999)/ベートーヴェンの注釈(2004)
プロスペロー断章(2005)
エルミス・テオドラキス(Pf)
録音:2010年8月フライブルク
マーンコップはドイツの中堅作曲家でブライアン・ファーニホー、クラウス・
フーバーらに師事し、ガウデアムス賞、シュトゥットガルト作曲賞などの受賞
歴がある。作風は師匠ファーニホーの影響が色濃く(ブックレットに引用され
ている楽譜を見るとファーニホーの作品の譜面の風景がよく似ている)、複雑
な楽譜には夥しい音と激しい強弱のコントラストによる音の身振りが詰め込ま
れている。そんな一方、「プロスペロー断片」ではウェーベルンの発展系とも
いうべき点描的な音楽を聴かせる。近年はアンサンブル・モデルンのためにも
作曲しザルツブルク音楽祭にも招かれている注目の作曲家。




<山口賢治自主制作レーベル>
YSEK 001 ¥3000
山口賢治「尺八の現在」
(1)菅野由弘:楔形譜
(2)松尾祐孝:美しの都III
(3)森本恭正:
ONCE IN ARCADIA FOR SHAKUHACHI SOLO
(かつてアルカディアで―ソロ尺八の為に)
(4)下山一二三:雪景第2番
(5)山本和智:/timber/for shakuhachi and 2percussion
(6)清水一徹:レスタウロ -尺八と当鉦のための-
(7)稲森安太己:尺八独奏のための「禁じ手」
山口賢治(尺八)
(1)野澤徹也(三絃),
(2)(4)小林道恵(箏・十七絃),
(1)(4)野澤佐保子(箏・十七絃),
(5)(6)篠田浩美(打楽器),
(5)大家一将(打楽器)
エンジニア:高木理央
ジャケットデザイン:黒部晃一
録音/制作協力:洗足学園音楽大学
企画/制作:山口賢治
CD発売によせて(山口賢治,ライナーノートより抜粋)
邦楽器による現代音楽系の作品は1960年代半ばから諸井誠や廣瀬量平等、日本
の現代音楽界を代表する作曲家により、尺八を契機として生み出されるように
なりました。その流れは1970年代から1980年へと続き(中略)、その中から名作
や秀作も生まれ、現在、現代邦楽として定着した作品もあります。(中略)しか
し、1990年代に入ると停滞の時期に入ります。この時期に生み出された現代音
楽系の邦楽作品の数が80年代と比較して減っています。理由は様々ありましょ
うが、邦楽の側が積極的に現代音楽にアプローチしなくなったことが一つの理
由と考えられます。(中略)そして、私がコンサートシリーズ「尺八の現在」を
始めた2000年です。尺八を中心とした邦楽器を用いた現代音楽作品の演奏と新
作委嘱がテーマです。1990年代に停滞していた状況の中で、自分が聴いてみた
い邦楽現代音楽作品を実際に耳にする機会に恵まれませんでした。であれば自
分が音にすれば良いと考えたのが、このコンサートシリーズを始めた動機です。
山口賢治(尺八)
青山学院大学理工学部物理科卒。尺八を二代目青木鈴慕(人間国宝)、佐々木晴
風、演奏法を石川憲弘に師事。NHK邦楽技能者育成会卒。現代邦楽研究所研究
科卒。NHK邦楽オーディション合格。国際交流基金派遣によるヨーロッパ公演
やカナダでのラジオ放送等、国内外で活動。音楽づくりワークショップの制作
やリーダーを務め、新しい音楽教育法を実践する。書籍「和楽器にチャレンジ!
尺八を吹いてみよう」(汐文社)。山口尺八演奏研究室主宰。洗足学園音楽大学
講師、同大学附属機関現代邦楽研究所主任・講師。邦楽創造集団オーラJ団員。
NHK邦楽技能者育成会同窓会理事。洗足学園音楽大学伝統音楽デジタルライブ
ラリーにて演奏コンテンツを配信中。
http://www.senzoku-online.jp/traditional/03_shaku8.html




<GENUIN>
GEN 12536 ¥1980
「オーボエ・バンドの音楽」
クリーガー(1649-1725):
「楽しい野の音楽」-第1部 ヘ長調,第2部 ハ長調,第3部 ヘ長調
/トッカータとフーガ
シーファーデッカー(1679-1732):
12の音楽協奏曲-協奏曲第9番 ト短調,協奏曲第5番 ニ短調,
協奏曲第3番 ハ短調
トゥッテ・シュイッテ:
【マリアンヌ・リチャート・プファウ(Ob,指揮)、ユーリア・ベリッツ(Ob)、
ニルス・イェンソン(Ob)、レジーナ・サンダース(Fg)、
アヒム・ヴァイゲル(ヴィオローネ)、アンケ・デンネルト(Cemb)】
録音:2011年6月2-5日、ニュルンベルク、69'12
珍しいピリオド楽器オーボエ・アンサンブル「トゥッテ・シュイッテ」の
GENUINレーベルへの録音第3弾。今回は、ヨハン・フィリップ・クリーガー
(1649-1725)とヨハン・クリスティアン・シーファーデッカー(1679-1732)の
作品を収録。トゥッテ・シュイッテは指揮も務めるマリアンヌ・リチャート・
プファウを中心に結成された団体。3人のオーボエ奏者にファゴット、ヴィオ
ローネ、チェンバロが加わっています。

GEN 12537 ¥1980
「フルートとチェロの対話」
モーツァルト(古賀編):二重奏曲 ニ長調 K.423(原曲 ト長調)
フェルー:フルート独奏のための3つの小品
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第6番
武満徹:フルート独奏のためのヴォイス
カサド:チェロ独奏のための組曲
ヴィラ=ロボス:ジェット・ホイッスル
古賀敦子(Fl)
イータイ・ケン(Vc)
録音:2011年6月2-4日、イエス・キリスト教会,ベルリン、64'31
古賀敦子は、桐朋学園音楽科高等学校、パリとケルンで学び、現在はドイツで
活躍するフルーティスト。イータイ・ケンはイスラエル出身のチェリスト。ベ
ルリンで学び、アントワープ王立フィルハーモニー管弦楽団やニュルンベルク
歌劇場管弦楽団の首席奏者を務めた。
古賀敦子の参加するフルート・トリオ・オデッサの演奏会が、2012年7月12日
(土)山陽小野田市文化会館、7月30日(月)福岡市民会館小ホールで行われる予定。

GEN 12239 ¥1980
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番 Op.1-1
(2)キット・アームストロング(b.1992):
笑うのを止めなさい、リハーサル中です!
(3)ハイドン:ピアノ三重奏曲 Op.73-1, Hob.XV-24
(4)リスト:トリスティア
キット・アームストロング(Pf)
アンドレイ・ビエロフ(Vn)
エイドリアン・ブレンデル(Vc)
録音:2012年1月1-4日、ブレーメン
ベートーヴェンとハイドンのピアノ三重奏曲に、ピアノのアームストロングの
自作を含めた面白い内容。キット・アームストロングは1992年、米国カリフォ
ルニア州生まれのピアニスト。両親は英国人と台湾人。アンドレイ・ビエロフ
は、1981年、ウクライナ生まれのヴァイオリニスト。シマノフスキ四重奏団の
リーダーでもある。エイドリアン・ブレンデルは、アルフレード・ブレンデル
の息子。1976年、ロンドン生まれ。室内楽で活躍している。

GEN 12227 ¥1980
「ドビュッシー:ピアノ作品集第2集」
アラベスク第1番 ホ長調/アラベスク第2番 ト長調
ボヘミア風舞曲/バラード/舞曲/夜想曲
前奏曲集第1巻
アミール・デベニヒン(ピアノ)
録音:2011年6月19-21日、ライプツィヒ
アミール・デベニヒンは1977年、カザフスタン生まれのピアニスト。モスクワ
音楽院で学ぶ。2000年の浜松国際ピアノコンクールで奨励賞を受賞するなど、
数々のコンクールに入賞。2004年以来ドイツを拠点にしており、2011年4月、
ライプツィヒのドイツ・ピアノ賞を受賞。

GEN 12228 ¥1980
「ドビュッシー:ピアノ作品集第3集」
喜びの島/版画(パゴダ,グラナダの夕暮れ,雨の庭)
/スケッチ帳より/小品/仮面/
前奏曲集第2巻
リ・チェンイン(李晨音)(ピアノ)
録音:2011年6月19-21日、ライプツィヒ
リ・チェンイン(李晨音)は中国出身のピアニスト。北京音楽院で学んだ後、
ニュージーランドのオークランド音楽大学に留学、さらにロンドンのギルドホ
ール音楽演劇学校で学んでいる。高度なテクニックを持ちつつ、やや翳りある
しっとりとした情感の演奏が素晴らしい。

GEN 12231 ¥1980
「ドイツ音楽コンクール2005優勝者-アンドレアス・マルティン・ホフマイアー
(チューバ)」
(1)ドゥーダ(b.1968):チューバ協奏曲第1番 Op.67-1
(2)ネトヘル(b.1948):二重奏曲 Op.120
(3)ドゥーダ:幻想曲第2番 Op.29-2
(4)ドゥーダ:ファンキー・ナイトメア Op.55d-1
(5)ロイケアー(1901-99):チューバと管弦楽のためのカプリッチョ
(6)ドゥーダ:
チューバ、ハープ、ピアノのためのブルレスク・オン・ミニアチュア
アンドレアス・マルティン・ホフマイアー(チューバ)
(1)フィルハーモニー・ザルツブルク
(2)(3)(6)アンドレアス・ミルドナー(Hrp)
(4)ミヒャエル・マルティン・コフラー(Fl)
(4)アルベルト・オステルハンマー(バスCl)
(5)ノイブランデンブルガー・フィルハーモニー
(6)ハインリヒ・アルペルス(ピアノ)
録音:(1)2011年11月6日ライヴ,(5)2007年2月24日ライヴ、
(6)2007年3月1日ライヴ,52'55
チューバ絡みの作品を集めており、いずれも初録音である。イエルク・ドゥー
ダは1968年、ミュンヘン生まれの作曲家。キエル・ロイケル(1901-1999)はデン
マーク生まれの作曲家で、30年以上に渡ってデンマーク国立歌劇場のファゴッ
ト奏者を務めた人物。
メインとなるチューバを演奏するアンドレアス・マルティン・ホフマイアーは、
1978年、ミュンヘンの生まれ。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学ぶ。
2004年から2008年まで、リンツのブルックナー管弦楽団の首席チューバ奏者を
務めた。2005年、ベルリンでのドイツ音楽賞を受賞。

GEN 12237 ¥1980
「チェコの作曲家による四手ピアノ作品集」
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲Op.46
フィビヒ:四手ピアノのためのソナタ 変ロ長調Op.28
シュールホフ:皮肉Op.34
フルニーク:ペルゴレージの主題による変奏曲
ピアノ・デュオ・ダンヘル=コルプ
録音:2010年8月9-12日、ノイマルクト
チェコの作曲家による四手ピアノ作品集。ドヴォルザーク、フィビヒ、シュー
ルホフに加えて、1922年生まれのフルニークの作品を収録している。
ピアノ・デュオ・ダンヘル=コルプは、ロマナ・ダンヘル=コルプとオリヴァ
ー・コルプによるピアノ連弾のデュオ。

GEN 12241 ¥1980
メンデルスゾーン:
ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
ライプニッツ三重奏団:
【ファ=ウォン・ピョン(ヴァイオリン)、レナ・ヴィグンヨサプトロ(チェロ)、
ニコラス・リマー(ピアノ)】
録音:2009年8月、2011年3月、ライプツィヒ
ライプニッツ三重奏団は2005年結成の若いピアノ三重奏団。「マルタン、ドヴォ
ルザーク、フィンレイ作品集(GEN11208)」に続くGENUINへの録音第2弾。ファ=
ウォン・ピョンは1982年、ゾーリンゲン生まれ。2007年からバーデン・バーデ
ン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団の団員。レナ・ヴィグンヨサプトロ
は、1983年、エッセン生まれ。室内楽活動を盛んに行っている。ニコラス・リ
マーは、英国、ウィガン生まれ。ピアニストだけでなくオルガニストとしても
活躍している。




<WEITBLICK>
SSS0133-2 ¥1980
(1)シューベルト:交響曲第9番ハ長調「ザ・グレート」
(2)ハイドン:交響曲第39番ト短調
クルト・ザンデルリング指揮
スウェーデン放送交響楽団
(1)1994年10月14日ベルワルドホール・ライヴ
(2)1992年10月16日ベルワルドホール・ライヴ
(ステレオ・デジタル録音)
巨匠ザンデルリングに「ザ・グレート」のディスクがなかったことは驚きです
が、ついに名人集団スウェーデン放送響との名演が発見されました。録音も
上々。スケール極大の大演奏です。どこまでも自然体で、柔らかな響きを保ち
ます。ホルンを朗朗と吹かすところなど、こうでなくっちゃという感じです。
これぞ「ビッグではなく、グレートです」と申せましょう。ハイドンの疾風怒
濤期の名作「第39番」も初出レパートリーです。巨匠はしばしばハイドンをコ
ンサートの前プロに置くことが多かったのですが、この第39番は特に愛奏した
素晴らしい作品です。エネルギッシュにオーケストラをドライヴする姿が目に
浮かぶようです。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。




<OTAKEN RECORDS>
TKC-338 ¥2080
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55
(2)シューベルト:交響曲第8番 ロ短調「未完成」D.759
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1952年11月26-27日、
(2)1950年1月19-21日ウィーン・ムジークフェラインザール
音源:ブライトクランク白レーベル非売品見本盤(疑似ステレオ)
いわゆる白レーベル非売品見本盤とは、作り立てのメタル原盤から最初に手動
でプレスされ、一部の関係者に一般発売前に配布されたレコードのことです。
これらのレコードは、私どもが昔聴いた量産市販品とは似て非なるもので、
その音質の違いは一聴瞭然です。この度、ほとんど手付かずの状態で発見され
た一連のブライトクランク非売品見本盤は、元のブライトクランクの音はこん
なに美しく自然なものであったかと、ブライトクランクに対する評価を一変さ
せるものと思われます。
併録の未完成はエロイカより古い録音ですが、エロイカと比べても古さを全く
感じさせない音質で、演奏の方も詩情にあふれた、たいへん美しいものとなっ
ております。
(オタケン・レコード太田憲志)

<Chandos>
●Chandos 2for1
CHAN 241-44 2枚組 ¥2180
ネーメ・ヤルヴィ生誕75周年記念 - シャンドス・ハイライト ――
ドヴォルザーク:序曲《謝肉祭》Op.92/ハルヴォルセン:メランコリー
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調op.72-2
マーラー:なぜそんなに暗い眼差しだったのか
スッペ:喜歌劇《ファティニッツァ》より 行進曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第19番ロ短調
ブゾーニ:《踊りのワルツ》より フィナーレ/ボルゾーニ:メヌエット
コダーイ:組曲《ハーリ・ヤーノシュ》より 間奏曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス/スヴェンセン:夢/R・シュトラウス:明日!
ハルヴォルセン:ボヤールの入場行進曲/ウェーバー:祝典序曲
ワーグナー:感謝の行進曲/ショスタコーヴィチ:祝典序曲
エリントン:ソリチュード
バーバー:序曲《悪口学校》Op.5、弦楽のためのアダージョ
スティル:交響曲第1番《アフロ=アメリカン》より 第3楽章
エッレル:《5つの小品》より フィナーレ
プロコフィエフ:バレエ音楽《石の花》より ワルツ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ショスタコーヴィチ:抒情的なワルツ、タヒチ・トロット(2人でお茶を)
スクリャービン:夢/ペルト:クレド
チャイコフスキー:付随音楽《雪娘》より 3つの楽章
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、
フィルハーモニア管弦楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、
シカゴ交響楽団、他
これまでシャンドスから150枚以上(!)のレコーディングをリリースしてきた
ネーメ・ヤルヴィ。ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管との初期録音か
ら、遂に完結を迎えたベルゲン・フィルとのハルヴォルセンまで。
シャンドスで鳴り響かせてきた豪快な"ヤルヴィ・サウンド"とその歩みが凝縮
された2枚組の登場です!

CHAN 241-43 2枚組 ¥2180
ダイソン:
カンタベリーの巡礼者たち/イン・オナー・オヴ・ザ・シティ(都市を讃えて)
アット・ザ・タバード・イン
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団、
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)、ロバート・ティアー(テノール)、
スティーヴン・ロバーツ(バリトン)
英国王立音楽大学の学長を務め、ナイトにも叙せられたジョージ・ダイソン
(1883-1964)の大作「カンタベリーの巡礼者たち」の全曲録音。
「ヴォーン・ウィリアムズやアイアランドの音楽が好きならばダイソンも好き
になる」(英BBCミュージック・マガジン誌)と評されるなど、ダイソンの音楽
の入門編としてもオススメしたい好演です。
※CHAN 9531からの新装移行再発売。


●Chandos Classics
CHAN 10729X 6枚組 ¥7020 ※期間限定特価(期間未定) ¥4380
ブリッジ:管弦楽作品集 ――
狂詩曲《夜の始まり》/交響詩《イザベラ》/管弦楽のための2つの詩曲
交響詩《真夜中》(世界初録音)/ダンス・ラプソディ(1908/世界初録音)
5つの幕間劇/ダンス・ポエム/ノルウェーの伝説/交響組曲《海》
戴冠行進曲/夏/ファンタズム/小川にしなだれて柳が茂っている
ヴィネット・デ・ダンス/クリスマスの踊り/序曲《レブス》(世界初録音)
悲歌的協奏曲《祈り》/哀歌/オレイション/アレグロ・モデラート
弦楽のための組曲/ハッグ(世界初録音)
ロバート・ブリッジの詩による2つの歌/《スリーズ》から2つの間奏曲
2つの古いイギリスの歌/2つのエントラクタス/ワルツ・インテルメッツォ
甘き死よ来たれ/サー・ロジャー・ディ・カヴァリー
外でラッパを吹きなさい(世界初録音)/アドレイション(世界初録音)
彼女が眠り横になるところ(世界初録音)
愛はペガサスの翼に乗って(世界初録音)/汝の手は我の物(世界初録音)
子守歌 (世界初録音)/青いマントル(世界初録音)/毎日毎日
私を愛していると言ってくれ!/子守歌/デスペランス讃歌(世界初録音)
セレナーデ/ザ・ロンドン・ページェント(世界初録音)
ロイヤル・ナイト・オブ・バラエティー(世界初録音)
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団&合唱団、
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)、フィリップ・ラングリッジ(テノール)、
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、アルバン・ゲルハルト(チェロ)、
ハワード・シェリー(ピアノ)
2008年11月にこの世を去ったイギリス音楽の伝道師、リチャード・ヒコックス
の遺産を蘇らせるシャンドスの「ヒコックス・レガシー(Hickox Legacy)」シ
リーズ。
ヒコックスがBBCウェールズ・ナショナル管を振り、「過去10年間におけるイ
ギリス音楽への最も重要な貢献の1つ」(英ガーディアン誌)と激賞されたフラ
ンク・ブリッジ(1879-1941)の管弦楽作品集がボックス・セットになって新装
登場!ここには当時の主流となっていたイギリス民謡を採り入れる手法ではな
く、フランス印象主義、ロシア象徴主義、ドイツ表現主義、新ウィーン楽派な
ど、様々なスタイルを自らの作品と融合させたブリッジの作曲家としての足跡
が刻まれている。
ヒコックスの遺産により、ブリテンの師としてではなく、作曲家フランク・ブ
リッジとしての功績、慈愛にあふれる音楽が広く知られることになることだろ
う。

CHAN 10725X ¥1780
ホルスト:
バレエ組曲変ホ長調Op.10/夜の歌Op.19-1/歌劇《さまよう学者》Op.50
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ノーザン・シンフォニア、イングリッド・アットロット(ソプラノ)、
ニール・アーチャー(テノール)、アラン・オピー(バリトン)、
ドナルド・マックスウェル(バス)、
レスリー・ハットフィールド(ヴァイオリン)
ヒコックスが急逝する直前まで取り組んでいたグスターヴ・ホルスト(1874-
1934)の音楽。ノーザン・シンフォニアとのレコーディングでは初期の「バレ
エ組曲」(1899)と「夜の歌」(1903)、晩年の1幕の室内オペラ「さまよう学者」
(1929-30)の3作品をカップリング。
いち早く「惑星」以外のホルストの音楽に光をあてたヒコックスの慧眼に改め
て感服させられる。※CHAN 9734からの新装移行再発売。

CHAN 10726X ¥1780
エルガー:オラトリオ《生命の光》Op.29
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団、
ジュディス・ハワース(ソプラノ)、リンダ・フィニー(コントラルト)、
アーサー・デイヴィス(テノール)、ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
ロンドン交響合唱団の指揮者を務めるなど、合唱指揮でも優れた手腕を発揮し
たヒコックス。エルガーの3大オラトリオ、「ゲロンティアスの夢」、「使徒
たち」、「神の国」より前となる1896年に作曲、初演が行われた「生命の光」
は、日本でも2010年に大友直人&東響によって日本初演が実現し、話題をよん
だエルガーの知られざる宗教作品であり、ヒコックスの代表盤の1つである。
※CHAN 9208からの新装移行再発売。

CHAN 10727X ¥1780
ハウエルズ:楽園の賛歌/ケント自由民のウーイング・ソング
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBC交響楽団&合唱団
ジョーン・ロジャーズ(ソプラノ)、
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)、アラン・オピー(バリトン)
20世紀イギリスの合唱音楽の発展に寄与したハーバート・ハウエルズ(1892-
1983)。「楽園の賛歌」は、1935年にポリオが原因で最愛の息子を9歳で失った
ハウエルズが深い哀しみの中で作曲した代表作。
失意の底で書かれた音楽に宿るハウエルズの想いが、ヒコックスの指揮によっ
て解き放たれる。※CHAN 9744からの新装移行再発売。

CHAN 10728X ¥1780
ヴォーン・ウィリアムズ:コッツウォルドのロマンス/タンタジルの死
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団、
ローザ・マニヨン(ソプラノ)、トーマス・ランドル(テノール)、
マシュー・ブルック(バリトン)
「コッツウォルドのロマンス」は、ヴォ―ン・ウィリアムズのバラッド・オペ
ラ「牛追いのヒュー(Hugh the Drover)」を作曲者とモーリス・ジェイコブソ
ンが共同で改作したことにより誕生した作品。
交響曲の演奏が特に高く評価されてきたヒコックスのヴォーン・ウィリアムズ
だが、声楽付き作品も素晴らしいクォリティを誇る。
※CHAN 9646からの新装移行再発売。




<Signum Classics>
SIGCD 289 ¥2080
輝かしいセラフィムに ――
J.S.バッハ:カンタータ第51番《全地よ、神に向かいて歓呼せよ》BWV.51
テレマン:トランペット協奏曲ニ長調
A.スカルラッティ:テブロ川のほとりで
ヘンデル(スティール=パーキンス編):ヴォクソール・ガーデンの音楽
ヘンデル:
《水上の音楽》より 序曲、エアー、ホーンパイプ、《サムソン》HWV.57より
輝かしいセラフィムに
エリン・マナハン・トーマス(ソプラノ)、
クリスピアン・スティール=パーキンス(トランペット)、
クリストファー・モンクス(指揮)、アルモニコ・コンソート
アルモニコ・コンソートの大バッハ、テレマン、A.スカルラッティ、ヘンデル
の"バロック・プログラム"では、今を輝くイギリスの古楽系ソプラノ、エリン
・マナハン・トーマス、バロック・トランペットの世界的名手クリスピアン・
スティール=パーキンスと共演!
J.S.バッハの「カンタータ第51番」や、ヘンデルの音楽で構成された組曲形式
の「ヴォクソール・ガーデンの音楽」など、マナハン・トーマスやスティール
=パーキンスが活躍するプログラムが大きな魅力である。
名匠デイヴィッド・ヒルの薫陶を受けたクリストファー・モンクスが創設し、
2001年にデビューを飾ったアルモニコ・コンソート。
16世紀のポリフォニーからロマン派音楽までの広いレパートリーを持ち、さら
には古楽系のオペラ・カンパニーとしての役割も果たし、ネイクド・バード
第1集&第2集(SIGCD 180、SIGCD 235)やビクトリアの「レクイエム」
(DXL 1112)での優れた演奏が英国内外で高く評価されている。
古楽ファン要注目のアンサンブルです!
録音:2011年2月16日-18日、セント・ポール(デプトフォード、ロンドン)





<Saxophone Classics>
CC 4006 ¥2180
マイケル・デューク - デュオ・サックス ――
コッククロフト:スラップ・ミー/デュボワ:6つのカプリース
ヒンデミット:演奏会用小品/ギャラント:サックスサウンズIII
シュトックハウゼン:少年のデュエット/ラウバ:アルス
マデルナ:ディアロディア/スタンホープ:エアー
アドラー:コントラスティング・インヴェンションズ/ケイ:ハニー
ラム:ベアフット・ダンス
マイケル・デューク(サクソフォン)、ジェフ・エメリック(サクソフォン)、
マイケル・リフノフスキー(サクソフォン)、
カーティン・ケイ(サクソフォン)、アンナ・デューク(サクソフォン)
エキサイティングなサクソフォン・デュオを繰り広げるマイケル・デュークは、
ユージン・ルソー、ジャン=イヴ・フルモー、アルノ・ボーンカンプという
錚々たる面々にサクソフォンを学び、クラシック、ジャズの両ジャンルで活躍
するオーストラリアのサクソフォン・プレーヤー。
"サクソフォン"と"サクソフォン"のサウンド、テクニックのぶつかり合い、コ
ラボレーションから生まれるアンサンブルが、サクソフォンの多様性と柔軟性
をたっぷりと楽しませてくれる。レパートリーの拡大にも一役買ってくれる
デュオ・アルバムです!




<Cello Classics>
CC 1024 ¥2180
ユリウス・クレンゲル - セレブレーション ――
クレンゲル:シューマンの主題による奇想曲/J.S.バッハ:サラバンド*
クレンゲル:3つの小品/タルティーニ:アダージョ*/クレンゲル:小組曲
コスマン:タランテラ*/クレンゲル:即興曲/ポッパー:マズルカ*
クレンゲル:賛歌
ユリウス・クレンゲル(チェロ)*、ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
チェロ・クラシックス・アンサンブル、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席チェリスト、作曲家、フォイアマン
やプリース、ピアティゴルスキー、スッジアといった世界的名手たちを育てた
名匠ユリウス・クレンゲルへのトリビュート。
現在のイギリスの名チェリスト、ウォルフィッシュとその仲間たちによるクレ
ンゲルの音楽、クレンゲルが弾いたJ.S.バッハやタルティーニの演奏の復刻が
リンクすることにより、"音楽家クレンゲル"の偉大な功績がチェロによって語
られる。名作「賛歌」でのアンサンブルも美しい。
2009年-2011年の録音、*=モーガン・ロバーツによるリマスター。

CC 1027 2枚組(1枚価格) ¥2180
キース・ハーヴィー - 献呈...音楽人生に ――
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
J.S.バッハ/ブゾーニ編:半音階幻想曲とフーガ
スクリャービン:ロマンス イ短調/チャイコフスキー:秋の歌
ストラヴィンスキー:ロシアの乙女の歌/シャポーリン:スケルツォ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):
ベスよ, お前はおれのもの、そんなことはどうでもいいさ
ニン:ムルシアーナ、サエタ、アンダルシア/ポルディーニ:踊る人形
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
デュパルク:悲しき歌/カントルーブ:オーヴェルニュのブーレ
アクロン:ヘブライの旋律/カステルヌオーヴォ=テデスコ:海の歌
伝承曲(ハイフェッツ編):Gweedore Brae/ブラームス:4の厳粛な歌より 第3番
パーセル:しばしの音楽/リース:3つのロシアのアリアによる変奏曲
グリーグ:最後の春/グリエール:ロマンス ニ長調
プロコフィエフ:ワルツ、行進曲
ショパン(クライスラー編):マズルカ イ短調/シマノフスキ:練習曲変ロ短調
パガニーニ:
ロッシーニのモーゼの主題による変奏曲、カプリース第5番(シルバ編)
ハルフテル:恋人のセレナーデ、プレゴン/レーガー:前奏曲、変奏曲
サティ:ジムノペディ/ドビュッシー:美しい夕暮れ
エルガー:さようなら
キース・ハーヴィー(チェロ)、リン・ヘンドリー(ピアノ)、
メラリン・ナイト(ピアノ)、ピーター ペッティンガー(ピアノ)
ガブリエリ弦楽四重奏団の創設メンバーであり、ロンドン・フィル、イギリス
室内管の首席奏者を務めるなど、50年以上にわたってイギリス・チェロ界で重
要なポジションを担ってきたキース・ハーヴィー。
ハーヴィーが選んだ37曲の小品にはフェリアー、ロストロポーヴィチ、カザル
ス、フォイアマンなどの副題が付けられており、それぞれの音楽がキース・ハ
ーヴィーの音楽家人生での出会いを表現している。




<Clarinet Classics>
CC 0066 ¥2180
クラリネットとピアノのためのポーランド作品集 ――
ペンデレツキ:3つの小品/シャウォフスキ:ソナチナ
ラートハウス:クラリネット・ソナタOp.21
ペルコフスキ:クラリネット・ソナタ(世界初録音)
モス:哀歌第5番(世界初録音)
ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(舞踏前奏曲集)
ジャン=マルク・フェサール(クラリネット)、
ヤドヴィガ・レフチュク(ピアノ)
クラリネット・プレーヤーの重要レパートリー、ペンデレツキやルトスワフス
キを収録した近代ポーランドのクラリネット作品集!
名教師ナディア・ブーランジェの門弟ピオトル・ペルコフスキ(1901-1990)と
ピオトル・モス(1949-)の作品は、このフェサールの演奏が世界初録音となる。
フレンチ・クラリネット・スクールの伝統を受け継ぐジャン=マルク・フェサ
ールは、ベルギーのブリュッセル王立音楽院で教授を務めるフランスのクラリ
ネッティスト。2010年8月の録音。

CC 0062 ¥2180
ハリス:クラリネットのための室内楽作品集 ――
ソナチナ/映像/アダージョ/ディヴェルティメント/三重奏曲/電車の音楽
不幸なツチブタ/狩猟にて/室内ソナタ/猫と鼠/王たちのパレード
6つのクレリヒューの歌/5声の組曲/ファンタスティカル・マイクロ
序奏、主題と変奏
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(クラリネット)、
マイケル・ベル(ピアノ)、ロバート・ハーディ(ナレーター)、
アレン・ラドクリフ(ソプラノ&ナレーター)、
キンバーリー・イースター(クラリネット)、イースト・ウィンズ
イギリスのコンポーザー=クラリネッティスト、ポール・ハリスの室内楽作品
集は、クラリネット・クラシックスの創立20周年記念タイトル。
ハリスはこれまでに600以上の作品を出版しており、ジュリアン・ブリスのた
めに作曲された「序奏、主題と変奏」など、リリカルでメロデッィックなスタ
イルは高評価を受け続けている。2010年7月の録音。




<Omnibus Classics>
CC 5004 ¥2180
ドーズ:室内楽作品集 ――
ヴァイオリン・ソナタ/ホルンのためのソナチネ
ヴァイオリンのためのエレジー/チェロ・ソナタ/クラリネット・ソナタ
エマ・ジョンソン(クラリネット)、スティーヴン・スターリング(ホルン)、
ジェマ・ローズフィールド(チェロ)、マシュー・トラスラー(ヴァイオリン)、
ゴードン・バック(ピアノ)
ジュリアン・ドーズ(1942-)は、エルガーやヴォーン=ウィリアムズ、フィン
ジの音楽に通ずる英国の田園風景、牧歌的雰囲気を生み出すことができる作曲
技法の持ち主。
エマ・ジョンソンやスティーヴン・スターリング、ジェマ・ローズフィールド
などの名手たちの存在が、ドーズの音楽への注目度の高さを示してくれている。

CC 5005 ¥2180
ショパン:夜想曲嬰ハ短調Op.posth、即興曲第1番Op.29、即興曲第2番Op.36
ドビュッシー:夜想曲変ニ長調/フォーレ:夜想曲第6番変ニ長調Op.63
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居Op.26/ドビュッシー:喜びの島
ヘレン・リード(ピアノ)
1998年にBBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤーのファイナリストと
なり、2000年にはカリック国際ピアノ・コンクールで優勝を果たした女流ピア
ニスト。
ショパン、ドビュッシー、フォーレの「夜想曲」では、静かな響きと美しさが
作品を包み込む。レコーディング・エンジニアはリン・レコーズでおなじみの
フィリップ・ホッブス!2010年12月の録音。





<Euterpe Musica>
EMCD 1012 ¥2300
ギター・デュオ・22ストリングス ――
J.S.バッハ:パルティータ第1番BWV.825
作曲者不詳:ドルーリーズ・アコーズ、ア・メリー・ムード、エコー
ジョンソン:ラヴェッキオのパヴァン、ラヴェッキオのガリアルド
作曲者不詳:夜鳴きうぐいす
ダニエル:ファンシー
ギター・デュオ・22ストリングス〔カルステン・グロンダール(ギター)、
カルステン・リンク(ギター)〕
1960年代にスウェーデンの名工ゲオルグ・ボーリンが開発した"11弦のアルト
ギター"をこよなく愛するデンマークとドイツのギター・デュオによるルネサ
ンス&バロック作品集。
従来の6弦に加えられた5本の弦によって幅が広がった音域とより豊かになった
低音の響き。2台の"11弦ギター"のアンサンブルによって、ルネサンス&バロッ
ク時代のリュート音楽、アレンジ作品が自然で流麗に、そして優しく豊潤に響
く。日本語曲目表記オビ&日本語解説付き。

EMCD 1113 ¥2300
パーセル&ブロウ:歌曲集 ――
ブロウ:美しいセリーナ/パーセル:しばしの音楽/マッテイス:アリアIII
パーセル:わが苦悩のすべて、愛しいアストレアから/マッテイス:アリアV
パーセル:
もし音楽が恋の糧なら、恋の病いから逃れようとしても、
おお美しいチェダリア/マッテイス:前奏曲、アリアI
パーセル:もはや楽しみはあらじ、エアー
ブロウ:秘恋、パーフェクション、Fairest Work of Happy Nature
即興曲(器楽)
パーセル:運命の時が、あの子は恋していることを告白する、ホーンパイプ、
それはエディンバラの街の1ハロン以内でのことだった
マッテイス:アリアII
パーセル:メヌエット ト長調/ブロウ:ノー・モア・ザ・ラヴリー・ニンフ
パーセル:夕べの讃歌
ヨハン・リンデロース(テノール)
ヴェーガル・ルンド(リュート)
古楽唱法を名テノール、イアン・パートリッジに学んだヨハン・リンデロート
は、ヴェーザー・ルネサンス・ブレーメン、コンチェルト・コペンハーゲン、
ハーモニー・オヴ・ヴォイシズ、ラウテン・カンパニー、シアター・オブ・
ヴォイセズなどでその歌声を響きかせるスウェーデンのテノール。
ヨハン・リンデロートの感情豊かで伸びやかな歌声を、陰影に富んだヴェーガ
ル・ルンドのリュートが際立たせる。パーセルとブロウの歌曲、マッテイスの
リュート小品はどれも劇的で美しい。2004年5月の録音。

EMCD 1114 ¥2300
ラプソディ・オヴ・ピアノ・デライツ ――
ショパン:
即興曲第1番変イ長調Op.29、即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36、
即興曲第3番変ト長調Op.51、幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
シューベルト:ピアノ・ソナタ第4番イ短調D.537
ラフマニノフ:前奏曲集Op.32, No.7-13
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
インゲマル・フリデル(ピアノ)
インゲマル・フリデル(1949-)はイェテボリ音楽大学でピアノとオルガンを学
び、イェテボリ歌劇場のピアニストを経て現在はマルメのルンド大学で教授を
務めるスウェーデンのピアニスト。
音楽でアメリカ大陸とヨーロッパ大陸を繋ぐプログラムでは、ショパン、シュ
ーベルト、ガーシュウィンではベーゼンドルファー、ラフマニノフではスタイ
ンウェイを弾き分けている。




<Phono Suecia>
PSCD 189 ¥2300
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン - トリオへの献呈 ――
サンドストレム:5つの小品/エステルリング:ランディ*
モンナクゴトラ:5つの小品/ヘーデリーン:アクト/タリー:冬の島第1部
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン、
ダン・ラウリン(リコーダー)*
J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(CAP 21695)やモーツァルトの「ディヴェ
ルティメント」(CAP 21795)で素晴らしいアンサンブルを披露してくれたスウェ
ーデンの女流弦楽トリオ、トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン
(ZPR)のコンテンポラリー・アルバム。
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの「5つの小品」を筆頭に5作品全てが
2005年以降に作曲された新作。高い集中力と緊張感、一糸乱れぬ洗練されたア
ンサンブル能力は北欧の現代作品でも遺憾なく発揮されている。
2010年6月の録音。




<Footprint>
FRCD 062 ¥2300
ヨン・ホイビ:合唱作品集 ――
マジック・ペイント・ブラッシュ/ディープ・ダウン・イン・ザ・オーシャン
海の魔女/スタンド・アップ・マイ・ディアー/マニフィカト
ヌンク・ディミッティス/カンターテ・ドミノ/今日こそ主の御業の日
ユビラーテ・デオ/Skoven er sa underfuld/マーツ=ソル
ヴォーチェス・ノルディケ、ローネ・ラーセン(指揮)
デンマーク合唱界のコンポーザー=コンダクター、ヨン・ホイビ(1939-)の宗
教&世俗合唱作品集。
2008年にコペンハーゲンで開催された国際合唱連合の「第8回世界合唱シンポ
ジウム」のために作曲された「マジック・ペイント・ブラッシュ」を収録。
ゴスペルやジャズのスタイルを採り入れたホイビの音楽は日本でも人気が高い。
2011年2月の録音。




<Ictus>
IMP 1112 ¥2300
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Op.31 ――
ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2《テンペスト》
ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3
ロルフ・リンドブロム(ピアノ)
スウェーデンで初となるJ.S.バッハの「インヴェンションとシンフォニア」の
レコーディング・ピアニストとなったロルフ・リンドブロム(1944-)。
ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ集Op.31」での、思慮深く、作品の隅々ま
で行き届いた音楽作りはベテランならではの味がある。2009年4月の録音。





<nosag records>
nosag CD 197 ¥2300
フロイデンタール:ヴィオラとピアノのための作品集 ――
ヴィオラとピアノのための組曲/アレグロ、 間奏曲と終曲/幻想曲
Ueldeane@home/無窮動
フィリップ・ハイマン(ヴィオラ)、スティーヴン・ウッド(ピアノ)
オットー・クレンペラーをアシスタントとした支え、現在はピアニスト、作曲
家としてウェールズとスウェーデンで活躍するオットー・フロイデンタール
(1934-)のヴィオラ作品集。
フロイデンタールの作品を弾くハイマンはウェールズ・ナショナル・オペラの
首席奏者。クレンペラーの側近フロイデンタールの音楽、なかなか興味深い内
容です。

nosag CD 194b ¥2300
ハンメルト:ピアノのための前奏曲集Vol.2 ――
前奏曲第43番/第13番/第16番/第17番/第21番/第23番/第29番/第38番
第37番/第35番/第49番/第40番
ステファン・リンドグレン(ピアノ)
大作「ストックホルム・カンタータ」の作曲者ユーハン・ハンメルト(1953-)
の前奏曲集Vol.2。
1999年から作曲を始めた「前奏曲」は2011年で「第49番」まで到達している。

nosag CD 198 ¥2300
アヴェ・マリス・ステラ ―― 
リンドベリ:オルガン・ソナタ ト短調Op.23
オルソン:《アヴェ・マリス・ステラ》による変奏曲Op.42
ルンドボリ:《Den Kristliga dagvisan》による変奏曲
カルク=エラート:大聖堂の窓Op.106
ヤン・H・ビェリェソン(オルガン)
19世紀、1833年にグスタフ・アンデションにより建築されたスウェーデン、
ヴァドステーナ修道院のヒストリカル・オルガンによるオルガン作品集。
ヴァドステーナ修道院と共に歩みを続けてきたオルガンの響きは荘厳にして
神秘的。2010年4月の録音。

nosag CD 199 ¥2300
ダンシング・パイプ ――
J.S.バッハ:協奏曲BWV.592/ヨン:ユーモレスク
ブラームス:わが心からの望み/ペッテション:ダンシング・パイプ
リンドベリ:VIsa fran Alvdalen/ロースソーン:舞踏組曲
ペッテション:アニュス・デイ/ハイラー:ダンス・トッカータ
ペッテション:3つの聖なる歌
マリー・シャルド・ペッテション(オルガン)
イタリア、パドヴァのオルガン工房ファテッリ・ルファッティが2009年にス
ウェーデンのエルムフルト教会に建築したパイプ・オルガンの演奏。
45のストップ、2637のパイプから生まれるサウンドは表情に富み、幻想的な空
間を創り出す。2011年5月の録音。





<Caprice>
CAP 21705 4枚組 ¥9200
シャールス・バルケル - ヴァイオリン名演集 ――
クライスラー:
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ、
W.F.バッハの様式によるグラーヴェ
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1929年1月21日-27日〕/
ユオン:ロマンスOp.4、アリエッタOp.52-1
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1928年5月18日〕/
J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア〔ブリータ・ヘルツベリ(s)、
シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)/録音:1928年5月23日〕
プロヴォスト:ウィーンの思い出
〔シャールス・バルケル(vn)、スティーナ・サンデル(p)/録音:1936年5-6月〕
ヘンデル:ラルゲット(Op.1-13より)、
タルティーニ(クライスラー編):アレグロ(Op.1-1より)
〔シャールス・バルケル(vn)、オットー・オルソン(org)
/録音:1936年7月20日〕
アウリン:4つの水彩画
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)/録音:1938年5月6日〕
シンディング:古い調べ
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1929年1月21日-27日〕
シンディング:ロマンス ホ長調Op.9
〔シャールス・バルケル(vn)、ヴィアチェスラフ・ヴィトコフスキ(p)
/録音:1939年11月27日〕
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)、
トーレ・ヴィーベリ(p)、カーリン・ギレ=リブラント(p)
/録音:1943年&1951年&1953年〕
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
〔シャールス・バルケル(vn)、トーレ・ヴィーベリ(p)/録音:1951年1月3日〕
グーセンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調Op.21
〔シャールス・バルケル(vn)、トーレ・ヴィーベリ(p)/録音:1950年9月7日〕
フリュクレフ:ソナタ・アラ・レジェンダ
〔シャールス・バルケル(vn)、カーリン・ギレ=リブラント(p)
/録音:1951年11月5日〕
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op. 47
〔シャールス・バルケル(vn)、トゥール・マン(cond)、
王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1948年11月25日〕
フェルンシュトレム:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.95
〔シャールス・バルケル(vn)、ステン・フライベリ(cond)、
スウェーデン放送交響楽団/録音:1953年10月4日〕
アウリン:ヴァイオリン協奏曲第3番ハ短調Op.14より 第2楽章
〔シャールス・バルケル(vn)、トゥール・マン(cond)、
イェテボリ放送管弦楽団/録音:1939年3月1日〕
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op. 51より 第1楽章、
ヴィレーン:弦楽四重奏曲第2番Op.9より 第1楽章
〔バルケル弦楽四重奏団/録音:1939年3月21日〕
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95《セリオーソ》
〔バルケル弦楽四重奏団/録音:1951年4月19日〕
モーツァルト:弦楽五重奏曲ト短調K.516より 第3楽章
〔バルケル弦楽四重奏団、イェスタ・フィンストレム(va)
/録音:1951年4月19日〕
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op. 40
〔グンナル・デ・フルメリー(p)、シャールス・バルケル(vn)、
アクセル・マルム(hrn)/録音:1951年5月21日〕
アウリン:子守歌、ユーモレスク
〔シャールス・バルケル(vn)、ナタナエル・ブロマン(p)
/録音:1929年1月21日-27日〕
伝承曲:Frykdalspolska、Djavulens polska
〔ラーシュ・セッテルクヴィスト(vn)、ヨーゼフ・フィッシャー(accor)
/録音:1913年8月23日〕
ドブローウェン:ヘブライの旋律
〔カール・フレッシュ(vn)、イグナツ・ストラスフォーゲル(p)
/録音:1929年2月〕/
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
〔ペーダー・メラー(vn)/録音:1923年1月〕
シャールス・バルケル(ヴァイオリン)、
ナタナエル・ブロマン(ピアノ)、様々なアーティスト
スウェーデンのヤッシャ・ハイフェッツ、スウェーデンのフリッツ・クライス
ラーと称された大ヴァイオリニスト、シャールス・バルケルの秘蔵録音集。
158ページのブックレットは資料としても貴重。




<Phono Suecia>
PSCD 192 ¥2300
ノルディン:ペンダンツ ――
アンダーカレンツ/サーフェイセズ・サンティヤント/クリ・ドゥ・ベルゲル
ザ・アイル/ペンダンツ
ベンジャミン・カラト(チェロ)、
ピエール=アンドレ・ヴァラデ(指揮)、ギャギーゴー
1971年ストックホルム出身のスウェーデン人作曲家、イェスパー・ノルディン
のポートレート・アルバム。スウェーデンの伝統音楽、ロック、インプロヴィ
ゼーションを用いたスタイルが特徴。2011年の録音。





<Signum Classics>
SIGCD 307 ¥2080
キングズ・シンガーズ - ロイヤル・ライムズ&ラウンズ
ヘンリー8世 -
ヘンリー8世:良き仲間との気晴らし
コーニッシュ:ああロビン, 優しいロビン、吹き鳴らせ, 角笛を
ヘンリー8世:私にとって大いなる喜び
作曲者不詳:ヘイ、トローリー・ローリー・ロー!
エリザベス1世 -
エリス・ギボンズ:美しいオリアーナよ、万歳
オーランド・ギボンズ:白銀の白鳥(輪唱)*、白銀の白鳥
ヒルトン:麗しきオリアーナ、美しき女王
マンディ:陽気な彼女
ダウランド:あふれよ、わが涙
ベネット:涙せよ、わがまなこ
ウィールクス:ヴェスタはラトモス山を駆けおりつつ
ヴィクトリア -
パラット:ビクトリアの勝利
パリー:フー・キャン・ドウェル・ウィズ・グレイトネス?
エルガー:不動の星の下に
エリザベス2世 - ブリテン:歌劇《グロリアーナ》より 合唱舞曲集
ドレイトン:王位継承のラフガイド*
キングズ・シンガーズ〔デイヴィッド・ハーリー(カウンターテナー)、
ティモシー・ウェイン=ライト(カウンターテナー)、
ポール・フェニックス(テノール)、
クリストファー・ブルーアートン(バリトン)*、
フィリップ・ローソン(バリトン)、クリストファー・ガビタス(バリトン)、
ジョナサン・ハワード(バス)〕
キングズ・シンガーズは、ヘンリー8世の「良き仲間との気晴らし」から、ブリ
テンの「合唱舞曲集」、「マスターピース」でファンにはお馴染みのポール・
ドレイトンの新作など、英国王室の500年間にまつわる合唱作品をセレクト。
ヘンリー8世、エリザベス1世、ビクトリア、そしてエリザベス2世の時代に作
曲、演奏されたイギリスの音楽を、イギリスが誇るア・カペラのキングのハー
モニーで ――。
録音:2011年7月4日-6日、セント・メアリーズ教会(ハーロウ/イギリス)




<Hyperion>
CDA 67885 ¥2080 ※5月28日までのご注文特価 ¥1750
シューマン:
ピアノ協奏曲イ短調Op.54/序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調Op.92
序奏と協奏的アレグロ ニ短調Op.134
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオーリ)、
ハンヌ・リントゥ(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団
ハンヌ・リントゥとベルリン・ドイツ響との共演でヒューイットが弾くのは、
シューマン唯一のピアノ協奏曲である「イ短調Op.54」、妻であるクララ・シュ
ーマンのための作曲した「序奏とアレグロ・アパッショナートop.92」、「序
奏と協奏的アレグロOp.134」の3作品。
凛とした気品、明澄な音色、感情表現、優れたテクニカル・コントロール。
ここに響くシューマンの「ピアノ協奏曲」は、ヒューイットのドイツ・ロマン
派、シューマンの音楽への想いと情熱が込められた比類なき名演である。
録音:2011年8月15日-18日、イエス・キリスト教会(ベルリン)

CDA 67934 ¥2080
フランツ・リスト:歌曲全集Vol.2 ――
御身、天から来たりS.279(第1稿)/マルリングの鐘たちよS.328
唐桧の木が孤独に立つS.309(第1版、第1稿)
僕の歌には毒があるS.289(第3稿)/喜びにあふれS.280(第1版、第3稿)
3人のジプシーS.320(第1稿)/すべての山頂に安らぎがあるS.306
私は力と生気をなくしたS.327/火刑台上のジャンヌ・ダルクS.293(第3稿)
トゥーレの王S.278(第2稿)/5月の聖母の花束S.316/さあ、話せS.329
彼女の眼S.310(第2稿)/ライン河、その美しい流れのS.272(第2稿)
すばらしいことに違いないS.314/真珠S.326(第2稿)
御身、天から来たりS.279(第3稿)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
キルヒシュラーガーが歌うのは、ハイネやゲーテ、レーナウ、デュマなどの詩
を題材としたドイツ語、フランス語、イタリア語の歌詞を持つリストの歌曲。
キルヒシュラーガーのリスト・プログラムの最初と最後を飾るのは「御身、天
から来たりS.279」の"第1稿"と"第3稿"であり、リストの歌曲の"異稿"という
特徴に光をあてている。
録音:2011年10月11日-13日、ポットン・ホール(サフォーク)

CDA 67922 ¥2080
サン=サーンス:オルガン作品集Vol.3 ――
ブルターニュの古謡による3つの狂詩曲Op.7/怒りの日
おお救い主なるいけにえよ ニ長調/サラバンド/聖体奉挙Op.13
幻想曲 - エオリアン・オルガンのための(世界初録音)
アンドルー=ジョン・スミス(オルガン)
オックスフォード大学、スヴェーリンク音楽院を経て、オルガニスト、合唱団
コンソルティウムの指揮者として活躍するアンドルー=ジョン・スミス。
サン=サーンス自身もオルガン奏者を務めていたパリ、マドレーヌ寺院のアリ
スティド・カヴァイエ=コル製のオルガンによる作品集第3巻では、復元された
1906年の「幻想曲」が世界初録音となる。
録音:2009年5月&2011年6月、マドレーヌ寺院(パリ)




<Helios>
CDH 55389 ¥1280
ヴォルフ:ハイネとレーナウの詩による歌曲集 ――
歌曲集《歌の花束》/君は花のよう/君の瞳をのぞきこむと/赤い唇の乙女
暗闇に囲まれ/かつて老いた王がいた/黒い帆かけて/晩秋の霧
春はたけなわ/旅に疲れ果てたものがたどり着く/An***/悲しい道
夜ごとのさすらい/秋/問うなかれ/秋の決意/夕暮れの情景
シュテファン・ゲンツ(バリトン)、ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
期待の逸材からドイツ・リート界の名バリトンへと成長したシュテファン・
ゲンツが歌うフーゴ・ヴォルフ(1860-1903)。
1876年から1888年にかけて作曲されたハイネ、レーナウの詩を題材とする歌曲
集は、1999年のグラモフォン賞受賞盤であるベートーヴェンに並ぶゲンツの代
表作。
録音:2002年2月18日-22日、
トーンスタジオ・テイエ・ファン・ゲースト(ドイツ)
CDA 67343からの新装移行再発売

CDH 55364 ¥1280
マスターズ・オヴ・ザ・ロール - 14世紀イギリスの作曲家たちの音楽 ――
Ab ora summa nuncius/Inter usitata/Inter tot et tales
Vexilla regni prodeunt/Singularis laudis digna
Dulcia dona redemptoris/Summum regem honoremus
Omnis terra/Habenti dabitur/Copiose caritatis
Missus Gabriel de celis/他
ゴシック・ヴォイセズ、クリストファー・ペイジ(指揮)
1981年の結成以来、11-15世紀の音楽の伝承者として確固たる地位を築いてき
たイギリスの古楽系ヴォーカル・アンサンブル、ゴシック・ヴォイセズ。
14世紀イギリスに遺された作曲者不詳の古の音楽を、ゴシック・ヴォイセズが
驚異的な歌唱力でそのフォルムを鮮明にする。
録音:1999年1月13日-15日、
ボックスグローヴ・プライオリー(ウェスト・サセックス)
CDA 67098からの新装移行再発売




<PentaTone>
PTM 1021(SACD-Hybrid) 3枚組 ¥4600
ワーグナー:歌劇《ローエングリン》
マレク・ヤノフスキ(指揮)、ベルリン放送交響楽団&合唱団
ギュンター・グロイスベック(バス/ハインリヒ国王)、
クラウス・フローリアン・フォークト(テノール/ローエングリン)、
アネッテ・ダッシュ(エルザ・フォン・ブラバント/ソプラノ)、
ゲルト・グロホフスキー(フリードリヒ・フォン・テルラムント/バリトン)、
スサネ・レースマーク(オルトルート/メゾ・ソプラノ)、
マルクス・ブリュック(ハインリヒ王の伝令/バリトン)、
ロベルト・フランケ(ブラバントの貴族/テノール)、
ホルガー・マークス(ブラバントの貴族/テノール)、
サッシャ・グリンテンカンプ(ブラバントの貴族/バス)、
トーマス・プフュツナー(ブラバントの貴族/バス)、
クリスティーン・ビショフ(小姓/ソプラノ)、
イザベル・フォスキューラー(小姓/ソプラノ)、
ユディト・ローザ―(小姓/アルト)、
ベッティーナ・ピーク(小姓/アルト)
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)の生誕200周年となる2013年の完成に向け
て着々と進行しているマレク・ヤノフスキ、ベルリン放送交響楽団、そしてペ
ンタトーン・クラシックス(PentaTone Classics)のワーグナー・プロジェクト。
演奏会形式でワーグナーのオペラ主要10作品をレコーディングする一大プロ
ジェクトの第4弾は、2011年11月にベルリンのフィルハーモニーで上演された
「ローエングリン」!
第4弾の「ローエングリン」では、"現代最高のローエングリン"との呼び声が高
いテノールのクラウス・フローリアン・フォークト、ウィーン国立歌劇場、チュ
ーリッヒ歌劇場、METなどで活躍するオーストリアのバス、ギュンター・グロイ
スベック、2011年のバイロイト音楽祭でもエルザを歌ったアネッテ・ダッシュ
など、世界の第一線で活躍する実力者たちを惜しみなく起用!
録音(ライヴ):2011年11月12日、ベルリン・フィルハーモニー(演奏会形式)

PTM 1031(SACD-Hybrid) ¥2300
チャイコフスキー:
交響曲第2番ハ短調Op.17《小ロシア》
交響曲第2番ハ短調Op.17《小ロシア》より 第1楽章(1872年原典版)
ミハイル・プレトニョフ(指揮)、ロシア・ナショナル管弦楽団
ヨーロッパを中心として、すでに1度目の全集(DG)を超えたという高評価が続出
しているプレトニョフ&RNOのチャイコフスキー。
ここでは1872年原典版からオリジナル・ヴァージョンの「第1楽章」を収録して
おり、プレトニョフの指揮による"改訂版"と"原典版"の「第1楽章」の聴き比べ
も楽しみなところ。
録音:2011年4月、DZZスタジオ5(モスクワ)




<Linn>
CKD 407(SACD-Hybrid) ¥2380
モーツァルト、パリとウィーン ――
モーツァルト:
アンダンテ ヘ長調K.616/ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
アレグロ変ロ長調K.400(シュタードラー補筆完成)
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332
幻想曲ハ短調K.396(シュタードラー補筆完成)
パイジェルロの《哲学者気取り》の「主に幸いあれ」の主題による6つの
変奏曲ヘ長調K.398
ゴットリーブ・ヴァリッシュ(ピアノ)
パスカル・ドヴァイヨン、ジャック・ルヴィエからもピアノを学んだヴァリッ
シュは、1995年に行われたアメリカのコンクール「ストラヴィンスキー賞」で
第1位&イーヴォ・ポゴレリチ大賞を獲得。
オーケストラではウィーン・フィルやウィーン響、カメラータ・ザルツブルク、
ロイヤル・リヴァプール・フィル、シュトゥットガルト室内管、指揮者ではシ
ノーポリ、マリナー、メニューイン、ハーゼルベック、ホグウッド、ラッセル
・デイヴィスなどの名門名匠と共演を重ねており、ウィーンの伝統を受け継ぐ
現代の神童として大きな期待を集める天才ピアニストである!
前作「ウィーンのモーツァルト」は、スコットランド・オン・サンデー、ハイ
・ファイ・プラス・マガジン、オーディオファイル・オーディション、
SACD-netの各メディアで"五つ星"の高評価を獲得するなど世界各国で大絶賛を
博している。




<APR>
APR 7304 3枚組 ¥2650
トバイアス・マッセイ・スクールVol.2
- ハリエット・コーエン:コンプリート・ソロ・スタジオ・レコーディングス
J.S.バッハ:
協奏曲第1番ニ短調BWV.1052(rec.1924)*、
平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第1番-第9番BWV.846-854(rec.1928)
J.S.バッハ(ルンメル編):汝の慈愛によりてわれを死なしめたまえ(rec.1928)
J.S.バッハ(コーエン編):最愛のイエスよ, われらここに集いて(rec.1928)
J.S.バッハ:
協奏曲第1番ニ短調BWV.1052(rec.1946)+、
前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調BWV.849(rec.1947)
J.S.バッハ(コーエン編):
汝の慈愛によりてわれを死なしめたまえ、
最愛のイエスよ, われらここに集いて、Up! Arouse thee!(rec.1935)
J.S.バッハ(ペトリ編):幻想曲ハ短調BWV.921(rec.1935)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330(rec.1932)
ショパン:
夜想曲第4番ヘ長調Op.15-1、3つの新しい練習曲より 第1番&第2番、
練習曲第19番嬰ハ短調Op.25-7(rec.1928)
ブラームス:バラード ニ短調Op.10-1、間奏曲変ロ長調Op.76-4(rec.1930)
ドビュッシー:月の光、沈める寺(rec.1948)
ファリャ:アンダルーサ、漁師の物語、粉屋の踊り(rec.1943)
カバレフスキー:ソナチナ ハ長調Op.13-1(rec.1943)
ショスタコーヴィチ:前奏曲変ホ短調Op.34-14(rec.1943)
ギボンズ:
Ayre - Alman - Toy - Coranto - Mr Sanders His Delight(rec.1947)
ギボンズ(ヴォ―ン=ウィリアムズ編):
歌曲第13番による讃美歌前奏曲(rec.1947)
バックス:勝利の歌、丘の調べ、山の雰囲気(rec.1942)
バックス:朝の歌(rec.1947)#
バックス:オリヴァのテーマ(rec.1948)**
バス:コーニッシュ・ラプソディ(rec.1944)++
ハリエット・コーエン(ピアノ)、
ヘンリー・ウッド(指揮)*、ワルター・ジュスキント(指揮)+、
マルコム・サージェント(指揮)#、ミュア・マシーソン(指揮)**、
ヒューバート・バス(指揮)++、
フィルハーモニア管弦楽団+/**、ロンドン交響楽団++
英国ピアノ界の名教師トバイアス・マッセイ(1858-1945)が育てた弟子たちの歴
史的録音を復刻するAPRの新シリーズ「トバイアス・マッセイ・スクール」。
アイリーン・ジョイス(APR 7502)に続くシリーズ第2巻は、ハリエット・コーエ
ン(1895-1967)のソロ・スタジオ・レコーディング全集!
J.S.バッハの2種類の「協奏曲第1番BWV.1052」(1924年&1946年)や、右腕を負
傷する1948年に収録されたバックスの「オリヴァのテーマ」など、バッハ弾き、
英国音楽の良き理解者として知られるハリエット・コーエンの至芸がAPRの復刻
で蘇ります。




<Cala>
CACD 77012 ¥2180
アルト・サクソフォンのためのフランス作品集 ――
ジョリヴェ:幻想即興曲/モーリス:プロヴァンスの風景
シャルパンティエ:ガヴァンボディ2/リュエフ:シャンソンとパスピエ
デクリュック:ソナタ
マイケル・イブラヒム(サクソフォン)、
ジョン・モリソン(ピアノ)
現在はアメリカのニューヨークとウェストバージニアで活躍中のカナダ人サク
ソフォニスト、マイケル・イブラヒムが吹くフレンチ・プログラム!
伝説的名手マルセル・ミュールに献呈され、現在もサクソフォン奏者のための
レパートリーとして親しまれ続けるポール・モーリスの「プロヴァンスの風景」
など、フランスの名作5作品を収録。
イブラヒムは、シュトックハウゼンの「エデンティア」やブーレーズの「二つ
の影の対話」などのアメリカ初演を行うなど、近現代音楽の演奏にも定評があ
る。2010年6月の録音。





<Footprint>
FRCD 056 ¥2300
未知のルートに沿って - ルネサンス時代の音楽 ――
ラッスス:ある日シュザンヌが/ストリッジョ:我が苦しみは生まれる
デ・ローレ:天が姿を見せ/伝承曲:パッサメッツォ・アンティコ
デ・ローレ:別れの時/伝承曲:タランテラ、タランチュラの解毒剤
パレストリーナ:わが愛する者よ、汝すべてに美し/アッツァイオロ:道歩む人
パレストリーナ:めでたし、真実なる御体/伝承曲:ある娘が
作曲者不詳:神から私を引き離すことなかれ/ヒドマン:前奏曲
セリコン
セリコンはスウェーデン、イエテボリを拠点としている新しい古楽アンサンブ
ル。ルネサンス時代の"スタンダード"ラッススやパレストリーナの音楽の中か
ら、古楽における"即興"の重要性が浮かび上がってくる。
メンバー全体のクォリティが非常に高いセリコンの中でも特にサックバット、
コルネットのサウンドが秀逸。2009年5月&2010年11月の録音。




<New Man Music>
MN-CD 0010 ¥2300
フォー・ウルリク - ウルリク・ノイマン:無伴奏ギター作品集 ――
我がギターに捧げる/スニフへの子守歌/スケルツォ イ短調
サン・シャワー/リオの古い男/ブラジリア/メランコリック
2つの歌/森のテレビの物語/おもちゃの電車/チェリ/ヘンリエッテ
カンツォネッタ/ジャズ・プレリュード/リトル・カレス
ジャズ・ウィズ・タッチ・オヴ・バッハ/テディベアとムーン・ヴォヤージュ
ボンファ・インスピレイション/ヒーター・フラワー/愛のワルツ
コンチェルト・フォー・ピッチ・パイプ
イェラン・セルシェル(ギター)、マッツ・ベリストレム(ギター)、
クリステル・カールベリ(ギター)、ミカエル・ノイマン(ギター)、
トビアス・ノイマン(ギター)
For Ulrik/V.A.
アリス・バブスらと共にスウェダンスのメンバーとして活躍した北欧ギター界
のレジェンド、ウルリク・ノイマン(1918-1994)に捧げるトリビュート・アルバ
ム。ノイマンのギター作品を奏でるのは、イェラン・セルシェルやマッツ・ベ
リストレムといった現在の北欧ギター界を代表する名手たちばかり。ウルリク
・ノイマンというアーティスト、作品の存在感の大きさを実感させられる。





<nosag records>
nosag CD 187 ¥2300
ドビュッシー:西風の見たもの、金色の魚、ヴィーニョの門、アナカプリの丘
シェーグレン:アンダンティーノ、朝の散歩/ファリャ:火祭りの踊り
テュネウス:24の前奏曲より/ブリテン:休日の日記
ニルソン:ある旅をめぐり/ブラームス:ラプソディ ロ短調
ハンス=ヨーラン・エルヴィング(ピアノ)
スウェーデンのハンス=ヨーラン・エルヴィング(1924-)は、御年88歳の大ベテ
ラン・ピアニスト。
ドビュッシーや母国スウェーデンの音楽を弾いたライヴ・レコーディングが、
派手さはなくとも真摯にピアノと向き合い続けたエルヴィングというピアニス
トの存在を教えてくれる。録音年月日不詳。

nosag CD 190 ¥2300
ヴァイオリン・デュオのための作品集Vol.4 ――
アーヴェンヤルヴィ:フィンガーズ・トゥ・ザ・ボーン/ヒドマン:シャコンヌ
ケウク:バガテル/サムスコグ:アル・シエロ
ラッパライネン:ヴァイオリン二重奏
アスプルンド:フォームス・オヴ・ザ・フローティング・フラグメンツ
デュオ・ジェラン
デュオ・ジェランは、ヴァイオリン・デュオのための現代作品の初演、18世紀
の知られざる作品の蘇演を行ってきたデンマークの夫婦デュオ。
「Vol.4」に収録された作品は、全て1970年代生まれの作曲家たちによる新作。




<Phono Suecia>
PSCD 190 ¥2300
ボウ5・6 ――
オロフソン:ヒグス・ボソン/パルメルド:弦楽四重奏曲
ラーション:弦楽五重奏のための《Marken》
ニルソン:弦楽六重奏のための《秋》
ウプサラ・チェンバー・ソロイスツ
1978年に結成されたウプサラ・チェンバー・ソロイスツによる2000年代に作曲
されたスウェーデンの弦楽アンサンブルのための作品集。
5本、または6本の弓で繰り広げられる演奏レベルはかなりのもの。ニルソンの
「秋」では、弦楽六重奏のアンサンブルでノスタルジックな世界が広がりを見
せる。2010年の録音。





<SFZ>
SFZ 1012 ¥2300
アンサンブル・ラ・モニカ ――
ド・ラ・バール:組曲第9番/ガリアルド:ソナタ第1番イ短調
ド・ヴィゼー:前奏曲、アポロンの入場/マッテイス:アリア・アモローサ
メルチ:ソナタ第4番ト短調/オトテール:組曲ホ短調
デ・ラ・ベルジェリ:美しい方よ、もし貴方の心が
ベデッカー:ラ・モニカによるソナタ
アンサンブル・ラ・モニカ〔クリスティーナ・ソンステヴォル(トラヴェルソ)、
クヌート・ソンステヴォル(バロック・バスーン)、
スザンネ・ペアション(テオルボ&バロック・ギター)〕
2003年に結成されらアンサンブル・ラ・モニカは、トラヴェルソ、バロック・
バスーンと通奏低音によるスウェーデンの古楽系器楽アンサンブル。
バロック・バスーンのクヌート・ソンステヴォルは、フィリップ・フリードリ
ヒ・ベデッカー(1607-1683)の「ラ・モニカによるソナタ」で、見事に高速パッ
セージを吹き切るなど息をのむテクニックを披露!
2005年&2006年の録音。

SFZ 6014 ¥2300
スペインのギター音楽 ――
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌
ロドリーゴ:ヘネラリーフェのほとり、麦畑で/ホセ:ソナタ
デ・ラ・マサ:夜明けの鐘、トゥールーズ=ロートレックへの賛歌
タレガ:前奏曲第1番、アルボラーダ、前奏曲第2番、アルハンブラの思い出
ユハンネス・モーレル(ギター)
ユハンネス・モーレルは、名フルーティストのマッツ・モーレルを父に持ち、
師でもある名手カルロス・ボネルが「若手世代で最高のギタリストの1人」と
その才能を絶賛するスウェーデンのコンポーザー・ギタリスト。
モーレルの最初のソロ・アルバムとなったオール・スペイン・プログラムでは、
まろやかなサウンドと、スペイン音楽の情熱、陰影が絶妙なバランスでブレン
ドする。2005年の録音。

SFZ 1010 ¥2300
モーレル&ビューロフ - フルートとピアノのための音楽 ――
アルヴェーン:ロマンス/モーツァルト:ソナタ変ロ長調K.15
ベートーヴェン(モーレル編):ソナタ ハ短調Op.30-2/ベーム:エレジーOp.47
ウィドール:組曲Op.34
マッツ・モーレル(フルート)、ヤン・ビューロフ(ピアノ)
マッツ・モーレル&ヤン・ビューロフのデュオが奏でる古典派&ロマン派のフ
ルート作品集。
ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2」のフルート・
ヴァージョンや、13歳のアルヴェーンが書いた佳品「ロマンス」など、プログ
ラムも魅力的。2004年の録音。

SFZ 1007 ¥2300
デュオ2xM ――
シャンカール:魅せられた暁/ブルクハルト:セレナード
デニゾフ:フルートとギターのためのソナタ/モーレル:水をおおって
シエラ:Segunda y Tercera Cronicas del Descubrimiento
アグデゥール:小品
マッツ・モーレル(フルート)、ユハンネス・モーレル(ギター)
父マッツ・モーレルと息子ユハンネス・モーレルの親子共演によるフルートと
ギターのためのデュオ・アルバム。
ラヴィ・シャンカールの"インドのラーガ"やデニゾフの"ロシアン・アヴァン
ギャルド"など、様々な国、スタイルの"フルートとギターのための音楽"が共
存する。2002年の録音。

SFZ 1005 ¥2300
フルートのための音楽 ――
グバイドゥーリナ:森の音、アレグロ・ルスティコ
トゥビン:フルート・ソナタ/エードルンド:フルート・ソナタ
ジョリヴェ:リノスの歌
ルーセル:ロンサールの2つの詩、フルートを吹く人たち
メシアン:クロウタドリ/デュティユー:ソナチネ
マグヌス・アーヴィング・ボーゲ(フルート)、
ベンクト=オーケ・ルンディン(ピアノ)、マドレーヌ・バリンゲル(ソプラノ)、
カール=アクセル・ドミニーク(ピアノ)
マグヌス・アーヴィング・ボーゲは、ノールショッピング響やベルゲン・フィ
ル、ストックホルム王立歌劇場管、スウェーデン放送響などで活躍したスウェ
ーデンのフルーティスト。
トゥビンのフルート・ソナタは、チャールズ・コールマンがオーケストレー
ションした「フルート協奏曲」の原曲。エードルンドのソナタは初録音となる。
2002年&2003年の録音。

SFZ 1003 ¥2300
マッティン・Q・ラーション:木管楽器のための音楽 ――
コールアングレとクラリネット六重奏のための協奏曲
サックスパーティー1.3/宇宙に関する事実の半分/カカロルム
ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲
ストックホルム・ウィンドシンフォニー、
ストックホルム・サクソフォン四重奏団、
ハンス・オーケソン(指揮)、ブー・エーリクソン(コールアングレ)、
ヨリエン・ペッテション(アルト・サクソフォン)、
ユーナス・アウグストソン(フルート)
マッティン・Q・ラーション(1968-)はトランペット、ジャズ、即興、北欧の民
族音楽、電子音楽、14世紀イタリアの音楽など、幅広いスタイルを自身の作風
に採り入れているスウェーデンの作曲家。
「ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲」には、ジェン
ベやタブラのリズムが用いられている。2002年の録音。

SFZ 1002 ¥2300
フレッツ・オヴ・プレイ - 木管五重奏のための作品集 ――
トルフ:フレッツ・オヴ・プレイ/ニルソン:セレナード
サンドレッド:ダンカ・サークル/サンドストレム:見よ、島々を
オステルスンド木管五重奏団、
スタファン・ラーション(指揮)、マッツ・ベリストレム(ギター)、
ウーラ・カールソン(チェロ)、ルーヴェ・デルヴィンゲル(ピアノ)、
マリアンネ・エクレーヴ(メゾ・ソプラノ)
スウェーデンの木管五重奏団による1995年-2000年に作曲されたスウェーデン
の木管五重奏のための作品集。
ギター、チェロ、ピアノ、メゾ・ソプラノが共演として加わるスタイルもユニ
ーク。オステルスンド木管五重奏団のメンバー個々の演奏技術もワールドクラ
ス!1999年-2001年の録音。

SFZ 1006 ¥2300
ニルソン:ロトレリーフ
ダーグ・メーティン・アルデル(バリトン)、フランク・オリュ(指揮&朗読)、
カンマーアンサンブルN
イーヴォ・ニルソンはストックホルムの王立音楽大学とパリのIRCAMで研鑽を
積んだコンポーザー=トロンボニスト。31楽章のロトレリーフは、マルセル・
デュシャンの同名の作品から影響を受けて作曲された音楽。2003年の録音。




<Intim>
IMCD 117 ¥2300
カム・アローン ――
ブレンストレム編:カム・アローン/パーラネン&ポヨラ編:白樺の国よ
エルンリド:Knaramsa fran Smaland/ケンネマルク:Vals till vannen min
パスロー:イル・エスト・ベル・エト・ボン
ビートルズ(スメドルンド編):ビコーズ/ハンマーストレム:キリエ
ハヴレイ:大いなる神秘
レオントヴィチ(ウィルホウスキ編):キャロル・オヴ・ザ・ベル
ボイセン:永遠/他
ブルンスボー少女合唱団、イエテボリ少年合唱団、
アンネ・ヨハンソン(指揮)
北欧の合唱コンクールでの多くの入賞歴を持つ1985年創設のブルンスボー少女
合唱団と、2005年に約40名のメンバーで結成されたイエテボリ少年合唱団が歌
う合唱作品集。2011年4月の録音。




<Centaur>
CRC 3173 ¥2080
ハイドン:
交響曲第6番ニ長調Hob.I-6《朝》/交響曲第7番ハ長調Hob.I-7《昼》
交響曲第8番ト長調Hob.I-8《夕》
アポロ・アンサンブル、
ダヴィド・ラビノヴィチ(第1ヴァイオリン&音楽監督)
アポロ・アンサンブルは、ザハール・ブロンの弟子でアムステルダム・バロッ
ク管、OAE、キングズ・コンソートのヴァイオリニストを務めてきたダヴィド・
ラビノヴィチが率いる1992年創設の小編成ピリオド・オーケストラ。
ラビノヴィチやイストミンといった名手たちの存在が支える「2-2-1-1-1」と
いう小編成の弦楽器セクション+6人の管楽器によるハイドン!
弦楽セクションの上で舞うかのように浮かび上がるトラヴェルソ、オーボエと
ナチュラルホルン。ハイドンが仕えたエステルハージ侯爵に捧げた「朝」、
「昼」、「夕」の三部作でも、アポロ・アンサンブルの編成、ラビノヴィチの
リード、が素晴らしい効果を生み出してくれている。
録音:2010年8月18日-20日、メノナイト教会(デーフェンター/オランダ)

CRC 3159 ¥2080
アメリカン・ヴォイス ――
ジョプリン:3つの小品/コープランド:古いアメリカの歌
ガーシュイン:組曲《ポーギとべス》/アンダーソン:CBQ組曲
スタンプ:聖者の行進/ウィリス:スウィング・ロウ
ニュートン:アメイジング・グレイス
シカゴ・ブラス・クィンテット〔ロス・ビートクラフト(トランペット)、
マシュー・リー(トランペット)、グレゴリー・フリント(ホルン)、
ジェームズ・マターン(トロンボーン)、ダニエル・アンダーソン(チューバ)〕、
ブラウン・シンガーズ
シカゴ交響楽団のお膝元、シカゴで1964年に結成され約50年という長い歴史を
持つアメリカの金管五重奏団シカゴ・ブラス・クィンテット。
ジョプリン、コープランド、ガーシュウィン、そしてチューバ奏者のダニエル
・アンダーソンが自分たちのために作曲した「CBQ組曲」。今回のテーマはま
さしく"U・S・A"!
アメリカン・ブラスのブリリアント・サウンドが"アメリカンの声"を高らか
に、輝かしく響かせます。2009年&1999年の録音。

CRC 3196 ¥2080
ショパン:チェロ・ソナタOp.65
ラフマニノフ:チェロ・ソナタOp.19
ジェフェリー・ノエル・ラストレイプス(チェロ)、
コンスタンス・キャロル(ピアノ)
ラストレイプスはカーティス音楽院、ジュリアード音楽院でオーランド・コー
ル、ハーヴィ・シャピロにチェロを師事し、チリのビニャ・デル・マル国際
チェロ・コンクールなどで優秀な成績を収めてきたエリート。1684年に製作さ
れたイタリアの銘器フランチェスコ・ルジェーリのチェロが奏でるショパンと
ラフマニノフ。その音色と表現をじっくりと楽しみたい。2009年の録音。

CRC 3174 ¥2080
チツァロス:ピアノ作品集 ――
カイエ・タンゴ/ソナタ
アメリカの歌 - 4つのコンサート・トランスクリプションズ
クリストス・チツァロス(ピアノ)
クリストス・チツァロスは、あのカツァリスと同じキプロス出身のコンポーザ
ー・ピアニスト。1981年のアテネ・ジーナ・バッカウアー・インスティテュー
ション・コンクールで優勝を飾り、現在はアメリカでピアニスト、作曲家、教
育者として活躍中。地中海の小国キプロスの空気を纏ったピアノ作品である。
2006年-2011年の録音。

CRC 3178 ¥2080
スカルラッティの後に
ドメニコ・スカルラッティへ捧げる現代のピアノ小品 ――
デロ・ジョイオ:スカルラッティへの挨拶
ビッチ:スカルラッティへのオマージュ/クローリー:スカルラッティの後に
ロス:ドメニコ1&2/ファレル:アンティーク・ソナタ
ド・マンツィアーリ:/マルク=スカルラッティへのオマージュ
アムラン:スカルラッティを讃えて
クリスティーナ・ズトール(ピアノ)
カナダ西部のブリティッシュ・コロンビア出身の女流ピアニストが捧げるドメ
ニコ・スカルラッティへのオマージュ・アルバム。プログラムにはデロ・ジョ
イオやマンツィアーリ、そしてあのスーパー・ヴィルトゥオーゾ、アムランの
名前が!ポルタートが光る軽やかで躍動感のある演奏。2010年の録音。

CRC 3189 ¥2080
J.S.バッハ:ピアノ作品集 ――
フランス組曲第5番ト長調BWV816/イギリス組曲第3番ト短調BWV808
パルティータ第2番ハ短調BWV826
ピーター・カイロフ(ピアノ)
ピーター・カイロフは南カルフォルニアの大学で修士・博士号を取得したピア
ニスト。アメリカ・ヨーロッパ・中国等各地でリサイタルを行い、前作の「19
世紀アメリカの作曲家たち」はファンファーレ誌やワシントン・ポスト誌で高
評価を得ている。2011年の録音。

CRC 3172 ¥2080
ショパン:
舟歌嬰へ長調Op.60/前奏曲変二長調Op.28-15《雨だれ》
幻想即興曲嬰ハ短調Op.66/夜想曲嬰ハ短調Op.27-1/夜想曲変二長調Op.27-2
バラード1番ト短調Op.23/マズルカ変ロ長調Op.17/前奏曲ト長調Op.28-3
前奏曲ホ短調Op.28-4/前奏曲ロ長調Op.28-11
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
メロディ・フェーダー(ピアノ)
ニュー・チェンバー・バレエのメンバーとして活躍するニューヨーク在住の女
流ピアニスト、メロディ・フェーダーが、ピアノの詩人ショパンの音楽を一音
一音丁寧に紡ぎだす。2010年8月録音。

CRC 3155 ¥2080
デュオ・シャーノット ――
フランク:ソナタ イ長調/ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-14
ブラームス:ソナタ断章/エワイゼン:夜明けの神
ゴットシャルク:ポルト・リコの贈り物
クリストファー・トンプソン(ヴァイオリン)、
ミヒャエル・グルト(ピアノ)
トンプソンとグルトが2006年に立ち上げたヴァイオリンとピアノのアンサンブ
ル「デュオ・シャーノット」が、ロシアン・ロマンティシズムのラフマニノフ
や、管楽器のための音楽で有名なアメリカの作曲家エワイゼンの音楽を自由に
歌い上げる。2010年の録音。

CRC 3153 ¥2080
タンパ大学、シークス・チャペルのドブソン・オルガン ――
デュプレ:前奏曲とフーガ変ロ長調Op.7-1、行列と連祷Op.191
ブクステフーデ:前奏曲とフーガ嬰ヘ短調BuxWV.146/シェーファー:歓呼と歌
ロイプケ:ソナタ ハ短調《詩篇94番》/パラディ:シシリエンヌ
ヴェルディ(ルメア編曲):凱旋行進曲
ヘイグ・マルディロシアン(オルガン)
フランスの名高いオルガニスト兼作曲家であるデュプレ、北ドイツ・オルガン
楽派の巨匠ブクステフーデ、19世紀最大のイタリア・オペラ作曲家ヴェルディ
の凱旋行進曲などプログラムに富んだオルガン作品集。2011年2月の録音。

CRC 3151/3152(2CDs) ¥4160
オネゲル:歌曲&シャンソン集 ――
4つの詩H.7/ポール・フォールの3つの詩H.9/自然な死H.11
アポリネールの6つの詩H.12/ニューヨークの復活祭H.30
ジャン・コクトーの6つの詩H.51/アリエルの2つの歌曲H.48
シャンソンH.54/小さな人魚H.63/発音練習曲H.70/2つの歌H.119a
2つの歌H.124a/おお救い主よH.136a/クローデルの3つの詩H.138
3つの詩篇H.144/道徳小講座H.148/6つの田園詩H.152/セリーヌH.168b
天使の糧H.169/2つの感傷的なロマンスH.171a/おお時よH.178
低音部のための4つの歌H.184/メミアクィンH.192
クラウディア・パタッカ(ソプラノ)、シナン・ヴュラル(バリトン)、
ニック・ロス(ピアノ)、ヤーナ・ロス(ヴァイオリン)、
ニコラス・スークス(ヴァイオリン)、ジョセフ・ニグロ(ヴィオラ)、
ウェスリー・ボルドウィン(チェロ)
フランス6人組のメンバーであり、交響的詩篇「ダヴィデ王」により一躍名声
を博したオネゲルの歌曲とシャンソン集。2010年の録音。

CRC 3165 ¥2080
グレース:室内楽作品集 ――
ルア・バンブイ/エドワードの生涯からの5つの情景/フルーテイションズ
ブラジルからの手紙/インポッシブル・ミニチュア/はかないクルミの音
ロサンゼルス・フルート四重奏団、
ダグラス・マセック(ソプラノ・サックス)、ジェームス・スミス(ギター)、他
カリフォルニア州立大学ドミンゲス・ヒルズ校で准教授を務めるジョナサン・
グレース。彼の作品はアメリカ、ドイツ、フィンランド、中国、ブラジルなど
世界各国で演奏されており、
「フルーティションズ」はロサンゼルス・フルート四重奏団の委嘱作品である。
2003年-2011年の録音。

CRC 3138 ¥2080
ソングス・オブ・ザ・バブル・リング ――
グリール:バブル・リングのパームコートの歌Op.10、サラ・ビンクスの歌曲集
クローリー:
穏やかな声が死んだとき、7つのスティーヴ・スミスの歌、
12の短い海の歌 - ソプラノとフルート、打楽器、コントラバスための
ジェーン・レイベル(ソプラノ)、ジョン・グリール(ピアノ)
ソプラノのジェーン・レイベルはカナダのセント・ジョンズ・メモリアル大学
の准教授であり、その歌声はオペラ・カナダ誌から「透明感にあふれ力強さを
持ったソプラノ」と称賛されている。
2008年の録音。




<Avie / SFS Media>
SFS 0057(Blu-ray) ¥6080
サンフランシスコ交響楽団創立100周年
- 2011-2012シーズン・オープニング・ナイト・ガラ・コンサート
コープランド:バレエ組曲《ビリー・ザ・キッド》
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
ブリテン:青少年のための管弦楽入門
アダムズ:ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)、
サンフランシスコ交響楽団、イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
1911年から1世紀。2011-2012シーズンで遂に創立100周年を迎えたアメリカ西
海岸の雄サンフランシスコ交響楽団。2011年9月7日、本拠地デイヴィス・シン
フォニー・ホールで行われた2011-2012シーズンのオープニングであり、創立
100周年を祝うガラ・コンサートのライヴの高画質&高音質"Blu-rayヴァー
ジョン"がリリース!
100%ロスレスな次世代音声技術"ドルビーTrueHD"を採用
(96/24 multi-channel sound)
ディスクは大容量のBRD-50(デュアル・レイヤー・ディスク)
収録時間:88分(ガラ・コンサート)、58分(ドキュメンタリー)
録音:2011年9月7日、デイヴィス・シンフォニー・ホール

SFS 0054(SACD-Hybrid) ¥2580
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92/レオノーレ序曲第3番Op.72a
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)、サンフランシスコ交響楽団
マーラーの交響曲全集の完結後、アイヴズやアダムズなど近現代アメリカ音楽
と並行して、MTT&SFSが取り組んでいるベートーヴェン。
SACD Hybrid Multichannelフォーマットでのベートーヴェンは前作の「運命」
で堂々たるスタートを切っており、新録音の「交響曲第7番」でも、演奏、録
音の両面で高評価を得ることは間違いないだろう。
録音(ライヴ):2011年9月14日-17日&2010年10月7日-9日、
デイヴィス・シンフォニー・ホール(サンフランシスコ)
※プロデューサー:ジャック・ヴァド




<Signum Classics>
SIGCD 287 ¥2080
新・ヴェネツィアの戴冠1595 ――
鐘の音/ハスラー:イントラーダ
ベンディネッリ:トランペット・ソナタ第333番
G.ガブリエリ:第2旋法によるトッカータ/入祭唱
ベンディネッリ:総督の到着 - トッカータ第26番
G.ガブリエリ:第1旋法によるイントナツィオーネ
A.ガブリエリ:
キリエ(5声)、キリスト(8声)、キリエ(12声)、グローリア(16声)/集会祈願
使徒書簡
G.ガブリエリ:昇階曲 - カンツォーナ(12声)/福音
A.ガブリエリ:第7旋法によるイントナツィオーネ
G.ガブリエリ:奉献唱 - 神の祝福が(10声)/序唱
A.ガブリエリ:サンクトゥス&ベネディクトゥス(12声)
ベンディネッリ:サラシネッタ第2番
G.ガブリエリ:カンツォーナ(15声)/主の祈り/アニュス・デイ
G.ガブリエリ:第5旋法によるイントナツィオーネ
A.ガブリエリ:聖体拝領 - おお、聖なる饗宴よ(5声)
G.ガブリエリ:カンツォーナ(10声)/聖体拝領後の祈り
グッサーゴ:ソナタ・ラ・レオナ
G.ガブリエリ:すべての民よ、手を打ち鳴らせ(16声)
ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ、ポール・マクリーシュ(指揮)
名匠ポール・マクリーシュが1982年に創設したイギリスを代表する古楽アンサ
ンブル&合唱団、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ。
ヴェネツィアの第89代ドージェ(総督)マリーノ・グリマーニ(1532-1605)の戴
冠式を音楽で再現し、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズの名声を決定
付けた名盤「ヴェネツィアの戴冠1595」から約20年。
2012年で結成30周年を迎えたガブリエリ・コンソート&プレーヤーズが、さ
らなる研究、時代考証を重ねた『新・ヴェネツィアの戴冠1595』を満を持し
て送り出す!
1595年にサン・マルコ寺院で行われたヴェネツィア総督の戴冠式を、サック
バットやコルネット、オルガン、男声合唱を中心とした編成による音楽で再
現するというプロジェクト。
ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554/57-1612)とアンドレア・ガブリエリ(c.1510
-1586)などヴェネツィアの作曲家たちの音楽、グレゴリオ聖歌、鐘などのヴェ
ネツィアの音によって、"1595年の戴冠式"が壮大壮麗なスケールで描かれる。
録音:2012年2月28日-29日&3月1日、
ドゥエ・アビー(バークシャー/イギリス)
プロデューサー:ニコラス・パーカー




<Glossa>
GCD 920913 2枚組 ¥3250
モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》
エマヌエラ・ガッリ(音楽の精&エウリディーチェ)、
ミルコ・グァダニーニ(オルフェオ)、マリーナ・デ・リーゾ(使者)、
クリスティーナ・カルツォラーリ(プロセルピナ)、
マッテオ・ベロット(プルトーネ)、ホセ・ロ・モナコ(希望)、
サルヴォ・ヴィターレ(カロンテ)、
ヴィンチェンツォ・ディ・ドナト(アポロ)、
フランチェスカ・カッシナーリ(ニンファ)、
ジョヴァンニ・カッカーモ(牧人I)、櫻田 亮(牧人II&霊I)、
トニー・カッラディーニ(牧人IV&霊II)、
クラウディオ・カヴィーナ(指揮&牧人III)、ラ・ヴェネクシアーナ
冒頭のトッカータで響くピリオド楽器(コルネットはブルース・ディッキー!)
の輝かしいサウンド、ソリストたちの卓越した歌唱力。
絶妙のハーモニーと充実した古楽器の響きが素晴らしい「オルフェオ」は、モ
ンテヴェルディの音楽の伝承者たち、ラ・ヴェネクシアーナの代表的名演の
1つである。
「オルフェオ」の復活により、「ポッペアの戴冠」、「ユリッセの帰還」と
合わせて遂にラ・ヴェネクシアーナの演奏でモンテヴェルディの"3大オペラ"
が揃います!
録音:2006年2月、サン・カルロ教会(モデナ/イタリア)




<Christophorus>
CHR 77357 ¥2300
ギターのためのバロック組曲集 ――
ブクステフーデ:組曲イ長調BuxWV.238/226/クープラン:組曲ニ短調
フローベルガー:組曲第18番/ブクステフーデ:組曲ニ短調BuxWV.241/244
フローベルガー:
ブランシュローシュ氏の死に寄せるパリで作られたトンボー、
組曲第20番ニ長調
J.S.バッハ:幻想曲と半音階的フーガ BWV.919/906
ティルマン・ホップシュトック(ギター)
プレガルディエンとのデュオによるシューベルトの「冬の旅」(CHR 77352)が話
題を呼んだドイツの名ギタリスト、ティルマン・ホップシュトックが弾くバロ
ック作品集。
17世紀前半のドイツ(J.S.バッハ、ブクステフーデ、フローベルガー)、フラン
ス(クープラン)の音楽を、ホップシュトックのギター・アレンジが、バロック
時代の音楽をぬくもりのある音色で爽やかに響かせてくれる。
ホップシュトックはソリストとしてだけでなく、ダルムシュタットやマインツ、
スウェーデンのピーテオーなどで後進の育成にも携わるなど、現代ドイツを代
表するギタリストとして活躍している。2000年3月、10月&2001年4月の録音。

CHR 77359 ¥2300
ハーメルンの笛吹き男1284 - 中世のフルート作品集 ――
リューゲン侯ヴィツラフ3世/作曲者不詳/ペーター・フォン・アーベルク
マイスター・アレクサンダー/フラウエンローブ/他
ノルベルト・ローデンキルヒェン(中世フルート)、
ジュゼッペ・パオロ・チェーゼレ(フィドル&プサルテリウム&リュート)、
ヴォルフガング・ライトホーファー(打楽器)
1284年6月26日、ドイツの街ハーメルンで起きたと伝わる"ハーメルンの笛吹き
男"の有名な伝承。
歴史の研究成果に基づき、この"ハーメルンの笛吹き男"が演奏したであろうと
思われる同時代の音楽を集めたユニークな中世フルートのためのプログラム!
130人の子供たちを連れ去ったというハーメルンの笛吹き男。ハーメルンの街
に響いた音楽がこの中にあるかもしれない・・。2011年12月20日-21日の録音。

CHR 77356 ¥2300
イザーク:復活祭ミサ(6声)
アンサンブル・オフィチウム、ウィルフリード・ロンバッハ(指揮)
ジョスカンと同世代のフランドルの巨匠ハインリヒ・イザーク(c.1450-1517)
の6声の「復活祭ミサ」。
長く所在不明とされていた「クレド」は、ドイツ、テューリンゲン州のイェー
ナ大学のクワイアー・ブック(No.33)から発見された作品。アンサンブル・オ
フィチウムの安定感ある歌声も優秀。2003年4月24日-26日の録音。

CHR 77358 ¥2300
1683年、オスマン帝国の第2次ウィーン包囲 ――
ケルル:
ウィーン包囲の嘆きを慰めるミサ曲/ソナタ(3声)/愛、わが心(4声)
勝ち誇った星座が生まれたもう(18声)/パッサカリア ニ短調
愛するものよ、マリア(10声)/カンツォーナ(3声)
信仰厚き人々をたたえよ(2声)/天使の糧(12声)
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル、アルノ・パドゥフ(指揮)
「ウィーン包囲の嘆きを慰めるミサ曲」は、ドイツ・バロックの作曲家ヨハン
・カスパール・ケルル(1627-1693)、1683年に当時滞在していたとされるウィ
ーンをオスマン帝国に包囲された際に作曲を行った後期のミサ曲。
2001年10月8日-10日の録音。





<Paraty>
PARATY 311.205 ¥2180
ゴドフスキー:ショパンのエチュードに基づく左手のための22の練習曲 ――
第5番変二長調/第2番変ニ長調/第22番嬰ハ短調/第35番変ロ短調
第13番変ホ短調/第40番変ト長調/第12番a変ト長調/第18番a嬰へ短調
第21番イ長調/第3番イ短調/第31番イ短調/第20番変ロ長調/第41番ロ短調
第28番a嬰へ短調/第30番ヘ長調/第44番ヘ短調/第15番a変ホ長調
第23番変イ長調/第16番a変ト長調/第6番嬰ハ短調/第45番a変ニ長調
第43番嬰ハ短調
イヴァン・イリッチ(ピアノ/スタインウェイ)
ショパンのエチュードをさらに難しく変貌させたピアノの鬼神ゴドフスキーの
「練習曲」。パリ音楽院を優秀な成績で卒業したエリート、イリッチはこの超
絶的な「練習曲」の中から"左手"のために書かれた22曲をセレクト!
"左手1本"で繰り広げられる見事なゴドフスキーのピアノの世界。イヴァン・
イリッチ、また1人楽しみなピアニストが表舞台に登場です。
録音:2009年7月&2010年7月、2009年7月&2010年7月、
マルセル・ランドスキ・オーディトリアム(パリ)

PARATY 409.212 ¥2180
イリスのポートレート -
クープラン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲とクラヴサン小品集
エマニュエル・ギグー(ヴィオール)、ブルーノ・プロコピオ(チェンバロ)、
シルヴィア・アブラモヴィチ(ヴィオール)、
レミ・カセーニュ(テオルボ&バロック・ギター)
ジョルディ・サヴァールやパオロ・パンドルフォ、クリストフ・コワンといっ
た古楽界の名匠たちから教えを受けたフランスの女流ヴィオール奏者エマニュ
エル・ギグーが、次代の名手たちと共に贈る大クープランへのオマージュ・プ
ログラム。
サンフォニー・デュ・マレやル・コンセール・ダストレ、ゼフィーロ・トルナ
などのメンバーにも名を連ねるエマニュエル・ギグー。
ブラジルの名チェンバリスト、ブルーノ・プロコピオとの才気煥発のクープラ
ンは古楽ファン要注目!2009年10月の録音。

PARATY 211.115 ¥2180
トゥリーナ:ギター独奏作品集 ――
颯/タレガ礼讃/ファンダンギーリョ/セビリャーナ/ソナタ
カンシオン形式の歌Op.19より/村は眠る
ホセ・ルイス・トゥリーナ:コプラ・デ・カンテ・ヨンゴ
セバスティアン・リナレス(ギター)
1978年、トゥールーズ出身のフランス人ギタリスト、セバスティアン・リナレ
スのトゥリーナ・アルバム。
フランス印象主義やフランクの影響を経てたどりついたアンダルシアの情熱に
あふれるトゥリーナの音楽。リナレスが弾くギターの情熱的な音色と情感豊か
な歌心、絶妙の間合いは、フランス・ギター界に現れた大器の証明となる。
2011年4月の録音。




<Linn>
CKD 401(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3580
ハイドン:オラトリオ《天地創造》Hob.XXI-2
アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)、キース・ジェイムソン(テノール)、
ケヴィン・ディーズ(バス・バリトン)、
マーティン・パールマン(指揮)、ボストン・バロック
1798年の初演以来、偉大な合唱のレパートリーとして演奏が繰り返されてきた
ハイドンの「天地創造」。ハイドンの権威として、数多くの業績を残してきた
マーティン・パールマンとボストン・バロックの「天地創造」は、現地のボス
トン・グローブ誌でも絶大な評価を受けており、リン・レコーズの優秀録音で
再現される演奏への期待は非常に大きい。

CKD 399(SACD-Hybrid) ¥2380
ローズ:ヴィオールとオルガンのためのコンソート・セット集 ――
5声のコンソート・セット ト短調/5声のコンソート・セット イ短調
5声のコンソート・セット ハ短調/5声のコンソート・セット ハ長調
6声のコンソート・セット ト短調/6声のコンソート・セット ヘ長調
6声のコンソート・セット 変ロ長調
ファンタズム〔ローレンス・ドレイフュス(トレブル・ヴィオール&ディレク
ター)、ウェンディ・ギレスピー(トレブル・ヴィオール)、ジョナサン・マン
ソン(テノール・ヴィオール)、マルック・ルオヤラン=ミッコラ(バス・ヴィ
オール)、エミリア・ベンジャミン(テノール・ヴィオール)、ミッコ・ペルコ
ラ(バス・ヴィオール)〕、ダニエル・ハイド(オルガン)
17世紀、ルネサンス時代のイギリスにおけるヴィオール作曲家の第2世代を代
表的存在に位置付けられるウィリアム・ローズ。
ヴィオールの特性を最大限に引き出すことに長けた手腕、独創的な作曲技法の
持ち主だったローズは、ヴィオール音楽の歴史を語る上で欠かすことの出来な
い大きな存在である。
ファンタズムはチャンネル・クラシックス(Channel Classics)時代にもローズ
のヴィオール作品を録音しており、約10年という歳月を経てリン・レコーズで
実現した新録音は、演奏、音質の両面で注目を集めることだろう。




<Chandos>
CHSA 5104(SACD-Hybrid) ¥2580 ※5月7日までのご注文特価 ¥2080
ネーメ・ヤルヴィ・コンダクツ・サン=サーンス
サン=サーンス:管弦楽作品集 ――
歌劇《サムソンとダリラ》Op.47より ダンス・バッカナール
交響詩《オンファールの糸車》Op.31/交響詩《ファエトン》Op.39
交響詩《死の舞踏》Op.40/交響詩《ヘラクレスの青春時代》Op.50
アルジェリア組曲Op.60より フランス軍隊行進曲
歌劇《黄色の姫君》Op.30より 序曲/リスボンの一夜Op.63
スパルタクス/戴冠式行進曲ハ長調Op.117
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
父ヤルヴィとRSNOが選んだサン=サーンスの管弦楽作品は、1902年のエドワ
ード7世の戴冠式のために書かれた「戴冠式行進曲」を除き、いずれも作曲家
人生の前半に作曲された若き日の秀作。
「死の舞踏」や「ダンス・バッカナール」、「フランス軍隊行進曲」など優
れた作品でありながらも、「オルガン付き」があまりにも有名なためその陰
に隠れてきたサン=サーンスの管弦楽作品たち。ブラス・セクションを豪快
に鳴らすダイナミックな"ヤルヴィ・サウンド"が、サン=サーンスの管弦楽
作品の醍醐味を余すことなく伝えてくれるに違いない。
ヤルヴィとサン=サーンス。その組み合わせも話題必至!
録音:2011年9月14日-15日、ロイヤル・コンサート・ホール(グラスゴー)

CHAN 0789 ¥2080
バード:
グレート・サーヴィス(大典礼曲)
詩篇114番《イスラエルの民はエジプトを出で》
アンセム《神に向かいて喜びもて歌え》/前奏曲ハ長調(オルガン独奏)
詩篇47番《すべての人よ、手を打ち鳴らせ》
ヴァース ハ長調(オルガン独奏)
アンセム《おお主よ、御身のしもべエリザベスが》
ムジカ・コンテクスタ、
イングリッシュ・コルネット&サックバット・アンサンブル、
スティーヴン・ディヴァイン(オルガン)
イギリス・ルネサンスの巨星ウィリアム・バード(c.1540-1623)が、カトリッ
ク教徒としての信仰を貫きながらも、激動の時代を生き抜くために作曲を行っ
た英国国教会のための礼拝の音楽「グレート・サーヴィス(大典礼曲)」。
バードの英語による宗教作品の傑作であり、英国国教会史上における最高傑作
とも称されている。
1992年にイーリー大聖堂でデビューを果たした英国古楽界期待のアンサンブ
ル、ムジカ・コンテクスタが、詩篇、アンセム、オルガン独奏曲を加え、英
国国教会のための壮麗な典礼音楽を甦らせる。
録音:2011年5月2日-5日、セント・ジョンズ教会(アッパー・ノーウッド)

CHAN 10724 ¥2080
ラフマニノフ:
楽興の時Op.16/練習曲集《音の絵》Op.33
コレルリの主題による変奏曲Op.42
シャイン・ワン(ピアノ)
「アール・ワイルへのトリビュート・アルバム」(CHAN 10626)で華麗なシャン
ドス・デビューを飾った中国系アメリカ人の女流ピアニスト、シャイン・ワ
ン。カーネギー・ホールやリンカーン・センターでの活躍が認められ、完成
された輝かしいテクニック、優れた音楽的才能が高く評価されているシャイン
・ワンのシャンドス第2弾は、ロシアン・ロマン、ラフマニノフ!
"アール・ワイルド"から"ラフマニノフ"へ ――。シャイン・ワン、躍進の予
感が漂う。
録音:2011年11月7日-8日&2012年2月10日、
アメリカ芸術文化アカデミー(ニューヨーク)

CHAN 10723 ¥2080
ファイル・カット - ギター四重奏による映画音楽集 ――
ジャンゴ・ラインハルト(1910-1953):
マイナー・スウィング(映画《ショコラ》より)
グスターボ・サンタオラヤ(1952-):
デ・ウシュアイア・ア・ラ・キンカ(映画《モーターサイクル・ダイアリーズ》
より)
エリオット・ゴールデンサール(1954-):テーマ(映画《フリーダ》より)
ブライアン・アダムズ(1959-)&マイケル・アーノルド・カーメン(1948-2003)
&ロバート・ジョン・"マット"・ランジ(1948-):
リアリー・ラヴド・ア・ウーマン(映画《ドンファン》より)
ジェームズ・ホーナー(1953-):テーマ(映画《タイタニック》より)
スタンリー・マイヤーズ(1930-1993):
カヴァティーナ(映画《ディア・ハンター》より)
ジョン・ウィリアムズ(1932-):テーマ(映画《シンドラーのリスト》より)
マイケル・ナイマン(1944-):楽しみを希う心(映画《ピアノ・レッスン》より)
マックス・スタイナー(1888-1971):テーマ(映画《避暑地の出来事》より)
カルロス・ガルデル(1890-1935):ポル・ウナ・カベーサ(映画《夢の香り》)
フランシス・レイ(1932-):テーマ(映画《ある愛の詩》より)
アントーン・カラス(1906-1985):テーマ(映画《第3の男》より)
ミキス・テオドラキス(1925-):
ファイアー・インサイド(映画《その男ゾルバ》より)
マイク・オールドフィールド(1953-):
チューブラー・ベルズ(映画《エクソシスト》より
坂本龍一(1952-):テーマ(映画《戦場のメリークリスマス》より)
ルイス・エンリケ・バカロフ(1933-):
テーマ(映画《イル・ポスティーノ》より)
アクアレル・ギター四重奏団〔マイケル・ベイカー(ギター)、
ヴァシリス・ベッサス(ギター)、ジェームズ・ジャーヴィス(ギター)、
ロリー・ラッセル(ギター)〕
「ブラジルの精神」(CHAN 10512)、「ダンス」(CHAN 10609)に続くシャンドス
専属アーティスト、アクアレル・ギター四重奏団のレコーディング第3弾は"ギ
ター四重奏版"の映画音楽集。
1950年代から2000年代初頭にかけて公開された名作映画からの音楽を、アクア
レル・ギター四重奏団はメンバーのオリジナル・アレンジで披露!
オリジナル・スコアを活かしながら、ギター4本というシンプルなスタイルと
サウンドの魅力を加えた"ギター四重奏版"映画音楽集。ギター・ファン、映画
音楽ファン要チェックの新録音です。
録音:2011年12月16日-20日、
リヴァプール大学レコーディング・スタジオ(イギリス)

CHSA 5105(SACD-Hybrid) ¥2580
ルネ・クラウセン:合唱作品集 ――
命と息吹きのある全てのもの/おお、大いなる神秘/タイガー/子羊
二重合唱のためのミサ曲(世界初録音)/マニフィカト/祈り
二重合唱のための《おお、すべての人よ》/わたしを刻みつけて
カンザス・シティ・コーラル、チャールズ・ブルフィー(指揮)
イェイロ(ヤイロ)の合唱作品集(CHSA 5100)での歌声が印象深いチャールズ・
ブルフィーとカンザス・シティ・コーラルが、現代のアメリカで最も人気のあ
る合唱作曲家の1人であり、20年以上に渡りコンコルディア合唱団の指揮者を
務めてきたルネ・クラウセン(1953-)の合唱作品を歌う。
コンサート・レパートリーとしても有名な代表作「わたしを刻みつけ
て(Set me as a Seal)」や、カンザス・シティ・コーラルのために作曲され
た「二重合唱のためのミサ曲」、マザー・テレサのテキストを用いた「祈り
(Prayer)」など、クラウセンの信仰心が伝わる優れた作品の数々は、合唱関
係者必聴のリリースです。
録音:2011年1月15日-17日、カンザス・シティ(アメリカ)

●Chandos 2for1
CHAN 241-42 2枚組(1枚価格) ¥2180
ヒコックス・レガシー - タヴナー ――
タヴナー:ウィー・シャル・シー・ヒム・アズ・ヒー・イズ*
エイス・タナトン+/セオファニー#
リチャード・ヒコックス(指揮)、
パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)*/+、
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)*、
アンドルー・マーガットロイド(テノール)*、
スティーヴン・リチャードソン(バス)+、
BBCウェールズ合唱団*、ブリテン・シンガーズ*、チェスター祝祭合唱団*、
BBCウェールズ交響合唱団*、シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア+、
ボーンマス交響楽団#
2008年11月に志半ばでこの世を去った英国音楽の伝道師、リチャード・ヒコッ
クスがシャンドスに遺した音楽遺産を復刻する"ヒコックス・レガシー"の
第1弾!
イギリスの神秘主義の作曲家、ジョン・タヴナー(1944-)の重要な理解者でも
あったヒコックス。ヒコックスの優れた合唱指揮者としての手腕が発揮された
名演である。

<SUPRAPHON>
SU 7120(DVD-PAL) ¥2980
字幕:英語
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」全曲
プラハ音楽院交響楽団
イジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
録音:2011年5月12日プラハ、市庁舎スメタナホール
(第66回プラハの春国際音楽祭オープニング・コンサート・ライヴ)
・ドキュメンタリー「かつてなく若々しい『プラハの春』オープニング」
[チェコTV、チェコ放送、「プラハの春」との共同制作]
チェコの巨匠ビエロフラーヴェクが「プラハの春国際音楽祭2011」のオープニ
ング・コンサートで、恒例のスメタナの「わが祖国」を指揮した映像作品が登
場。ビエロフラーヴェクは「わが祖国」を1988年にチェコ・フィルとライヴ録
音していますが、ここでの演奏は、この日のためにビエロフラーヴェクが立ち
上げたプラハ音楽院交響楽団。その名が示す通り、プラハ音楽院の在校生およ
び卒業生からなるユース・オケとの共演となります。
ビエロフラーヴェクの母校でもあるプラハ音楽院は1808年創設の名門。ドヴォ
ルザークが作曲家の教授として教鞭を取り、さらに校長を務め、スーク、ノ
ヴァーク、ネドヴァル、レハールら数多くの作曲家たちを輩出したことで知ら
れるほか、ここではオタカール・シェフチーク、ヤン・クーベリック、ヤロス
ラフ・コチアン、ヴァーツラフ・ターリヒ、カレル・アンチェル、ラファエル
・クーベリックのほか、マルチヌーやハーバといった錚々たる顔ぶれが学んで
います。そもそも、音楽院の学生で「わが祖国」を演奏するというアイデアは
2008年に遡り、ビエロフラーヴェク、プラハの春国際音楽祭監督のロマン・ビ
エロル、プラハ音楽院院長のパヴェル・トロヤンの創案によるものでした。
学生たちは数ヶ月前から教授陣とともに準備を進め、ビエロフラーヴェクとの
初顔合わせとなった2か月前のポリチュカでの5日間に亘る特訓を経て、ようや
く迎えた公演当日、晴れ舞台に懸ける若者たちの真剣な取り組みが演奏に良い
効果をもたらし、近年稀にみる白熱ぶりであったと伝えられています。
このたびのリリースは、プラハ音楽院サイドの強い要望もあって実現したもの
で、かれらの姿を追ったドキュメンタリーも収められています。
※本DVDはPAL仕様となっており、日本国内で販売されている通常のDVDプレー
ヤーでは再生できませんのでご注意ください。




<harmonia mundi>
HMX 290261 4枚組 ¥3380
アルフレッド・デラー-ポートレイト・オブ・ア・レジェンド
[CD1] パーセルのオペラと舞台音楽 
[CD3] ソロの声楽曲
[CD2] 宗教音楽
[CD4] 英国民俗音楽
アルフレッド・デラー(C-T)
録音:1967-1979年
声楽ファンに朗報!現代ではメジャーなカウンター・テナーの人気確立に欠か
せない伝説の名歌手、アルフレッド・デラーの4枚の名盤を一つにまとめた豪華
アルバムが、生誕100周年を機に特別価格で再発売されました!没後25周年を
記念し、映像集(HMD 9909018)と共にリリースされたものと同音源になります。
その内容の豪華さからデラーの集大成にふさわしき名盤として好評を博した本
アルバム。一度は廃盤となり、現在では入手困難となっていたものだけに待望
の再販といえましょう!収録曲は宗教曲からオペラ、さらにはイギリス民謡に
いたるまで様々。harmonia mundiレーベルにデビューした1968年頃から最晩年
までの録音が収録されておりますが、録音状態は良好。デラーならではの透明
感あふれる成熟した美声をたっぷりと堪能できます。




<Profil>
PH 10032 3枚組 ¥5400
ウェーバー:「魔弾の射手」
ベルント・アルデンホフ(T マックス) 
エルフリーデ・トレチェル(S アガーテ) ルト・ベーメ(Bs カスパール)
 カール・パウル(Br オットカール) 
ヴェルナー・ファウルハーバー(Br クーノ) 
イルマ・バイルケ(S エンヒェン)
ハンス・クラマー(Bs 隠者) 
ハンネス・ヘゲレ(ザミエル)ほか
ルドルフ・ケンペ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン,ドレスデン国立歌劇場合唱団
録音:1951年5月20-22日、ドレスデン
+ボーナストラック
舞台美術家カール・フォン・アッペンのインタビュー1965年
第2幕のアガーテとエンヒェンの二重唱
第2幕のエンヒェンのアリエッテ“すらりとした若者がやってきたら”
第2幕のアガーテのアリア“まどろみが近寄るように/静かに清らかに
(エンヒェンの祈り)”
第2幕のエンヒェンのアリア“死んだ私の従姉の見た夢よ”
エルフリーデ・トレチェル(S エンヒェン) 
マルガレーテ・テシェマッハー(S アガーテ)
カール・エルメンドルフ(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1944年
Profil社が力を入れるゼンパーオパー・エディション、新刊はウェーバーの
「魔弾の射手」です!
名匠ルドルフ・ケンペ(1910-1976)は、1949年から1951年までドレスデン国立
歌劇場の音楽監督を務めており、この時期にいくつか優れたオペラ全曲の放送
用録音を残しています。それらのうちいくつかは直後にテープが米国に流出、
LPで発売され、ケンペの名を世界的に広めることになりました。この「魔弾の
射手」もその一つで、LP時代には繰り返し発売されていたものの、なぜかCDで
は二度ほど小規模に出回っただけ。ケンペのファンから再発が待望されていた
ものでした。今回、Profil社は中部ドイツ放送(MDR)に秘蔵されていたオリジナ
ルのテープを使用、60年以上前の録音を生々しい音質で蘇らせることに成功し
ました。ドレスデン国立歌劇場はウェーバーと縁が深いにもかかわらず、1960
年までレコード会社によるドレスデンでの「魔弾の射手」の録音はなく、この
ケンペの録音以外には大戦中にカール・エルメンドルフが指揮した放送録音
(ProfilからPH 07060、PREISERからPRCD 90386で発売)しかありません。昔気
質のシュターツカペレ・ドレスデンの音で「魔弾の射手」を楽しむならば、こ
の戦後のケンペの録音は打ってつけです。なお、この録音は従来1949年のもの
とされてきましたが、今回、ウェーバーの没後125年を記念して1951年5月20日
から22日に録音されたものだと判明しました(ちなみにこの直前の5月2日から
7日には「マイスタージンガー」が録音されました)。
歌手は当時のドレスデンを代表する名歌手たち。マックスのベルント・アルデ
ンホフは、この録音の二ヶ月後に再会初年度のバイロイト音楽祭で活躍した、
1950年代を代表するヘルデンテノール。アガーテのエルフリーデ・トレチェル
は、優れた才能を持ったソプラノで若くから活躍していましたが、1958年に44
歳で早世してしまったため、残された録音は貴重。カスパールを、20世紀ドイ
ツを代表する重量級バスのクルト・ベーメが歌っています。
ケンペ・ファン、シュターツカペレ・ドレスデン・ファン、ドイツオペラ・
ファン、いずれにも歓迎されるCDでしょう!



<ENZO Recordings>
EZMS 50001 ¥1500
CDマキシシングル
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1
(1)ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり(山路敦司:編)
(2)レッド・ツェッペリン:移民の歌(一ノ瀬響:編)
(3)EL&P:「タルカス」より「噴火」
(EZMS-50002三楽章組曲版とは別バージョン・鶴見幸代:編)
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、堂山敦史(Hr)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]

EZMS 50002 ¥1500
CDマキシシングル
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.2
EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章(鶴見幸代:編)
(1) I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン)
(2) II. ストーンズ・オブ・イヤーズ─ミサ聖祭─戦場※
(3) III. マンティコア─アクアタルカス
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tr)、堂山敦史(Hr)、村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]
ボーカロイド:巡音ルカ(ボーカロイド制作:安野太郎)
クラシックジャンルからの視点で復権を果たしたピアソラと同じく、ロック黄
金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の古
典」として読み解くことを目指す企画。
日本のトップに位置するコンテンポラリー金管楽器奏者と個性あふれる若手現
代音楽作曲家らとのコラボレーションから生まれる新たな化学反応は、発売前
からすでに大きな注目を集めています。
金管楽器の技巧を限界まで駆使し、MIDI音源及びボーカロイドまで加わった斬
新かつジャンル横断的な試みです。
曽我部清典は日本のトランペット界を代表する現代音楽スペシャリストで、上
野の森ブラスのコンサートマスターを長く務めることでも知られる。
村田厚生も日本を代表する現代音楽界のトロンボーンの第一人者で、先日ソロ
CD「うたうだけ...」をリリースした。(EZCD-10020)




<日本伝統文化振興財団>
XRCG 30019(XRCD) ¥3465
日本語解説付
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
河村尚子(ピアノ) 録音:2002年7月パリ
[リマスタリング・エンジニア]杉本一家(VCM)
(原盤:DISC AUVERS:DAS 001)
「このアルバムは、私が21歳とき、パリ音楽院で生まれて初めてレコーディン
グしたものです。ディスクオヴェールのエスコンド夫妻は、初の試みに大きな
不安を抱いた私をあたたかく励まして、自信と勇気を与えてくださいました。
こういったチャンスを多くの若い音楽家に提供し、活動を支援するその寛大な
心に深く感謝しています。その思い出深き録音を、高音質(XRCD)化して国内盤
を発売していただけることになりました。日本の皆さまには、この録音を新た
な感覚で楽しんでいただければ、これほど嬉しいことはありません。」
(河村尚子)

SACG 30002(SACDシングルレイヤー) ¥4200
ライヴ
日本語解説付
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)、NHK交響楽団
録音:1984年3月23日N響第927回定期公演ライヴ(NHKホール)
[リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(VCM)
[音源提供]NHK/NHKサービスセンター
「この気迫は常人とは思えない。老マタチッチ(10ヶ月後に死去)に応えようと
する必死さがこのような音を出せるのだ。これが当時のオケ魂なのである。オ
ケ全体が鳴り切ってめちゃくちゃ凄まじい」―宇野功芳―
なお、解説書には当時のN響のメンバーである北村源三氏、浜道晃氏、堀江悟
氏、田渕彰氏でのマタチッチを語る座談会がおさめられており、ウラ話も含め
大変興味深いものがあります。




<DOREMI>
DHR 8014/6 3枚組 ¥6240
MONO
J.S.バッハ:
(1)無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
(2)同第2番ト長調BWV1007
(3)同第3番ニ短調BWV1008
(4)同第4番ハ長調BWV1009
(5)同第5番変ホ長調BWV1010
(6)同第6番ニ長調BWV1011
(7)チェロとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調BWV1027
(8)同第2番ニ長調BWV1028
(9)同第3番ト短調BWV1029
(10)チェロ協奏曲ト長調BWV592(オルガン協奏曲をミルコ・ケレメン編曲)
(11)ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調
アントニオ・ヤニグロ(Vc)、ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(Cem)(7)-(9)、
イ・ソリスティ・ディ・ザグレブ(10)、
ミラン・ホルヴァート(指)プラハ交響楽団(11)
録音:1954年頃(1)-(9)、1960年(10)、1948年プラハの春音楽祭ライヴ(11)
イタリアが生んだチェロ奏者アントニオ・ヤニグロ(1918-1989)。名声の割に
今日入手できる録音が意外と少ないので、大歓迎のリリースと申せましょう。
ヴェイロン=ラクロワと共演したバッハのソナタはウェストミンスター原盤の
復刻がありますが、他は珍しいもの目白押し。バッハの無伴奏チェロ組曲は、
かつてCDも発売されていましたが、現在は廃盤で入手困難。知る人ぞ知る名盤
で、同曲のベストに挙げる向きも多い逸品。たしかに凄い名演。組曲第1番の
第1曲から身動きができなくなるほど引き込まれてしまいます。これがお買い
得価格で入手できるのは非常な幸福。さらに興味深いのが、大バッハのチェロ
協奏曲。もちろんオリジナルではなく、オルガン協奏曲BWV592を、ヤニグロの
親友でもあるクロアチアの超個性派作曲家ミルコ・ケレメンがチェロとオーケ
ストラ用に編曲したという注目品。ヤニグロが指揮者として育てたイ・ソリス
ティ・ディ・ザグレブとの共演なのも最強。バッハ・ファンなら聴いてみたく
なる宝です。また、1948年プラハの春音楽祭ライヴによるボッケリーニの協奏
曲も興味津々。ミラン・ホルヴァートが指揮を務めているのも豪華。




<EUROARTS>
20 59234(Blu-ray) ¥4250
字幕:羅英独仏(ミサ曲),
英独蘭(ドキュメンタリー)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
ルース・ジーザク(S) アンナ・ラーション(A) クリストフ・ゲンツ(T) 
ディートリヒ・ヘンシェル(Bs)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団,ゲヴァントハウス室内合唱団
収録:2005年5月8日,ライプツィヒ,聖トマス協会
+ボーナス ブロムシュテット、ミサ曲 ロ短調を語る
バッハ:
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
モテット「恐れるでない」 BWV228
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004-シャコンヌ
ミサ曲 ロ短調 BWV232-私たちに平和を与えてください
メンデルスゾーン:
「エリヤ」-第21曲 ソプラノのアリア“聞け、イスラエルよ/恐れるでない”
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団,
ゲヴァントハウス室内合唱団,ライプツィヒ聖トマス教会合唱団
ナンシー・アージェンタ(S) ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn) 
ユルゲン・ヴォルフ(Org)
収録:1999年10月9日,ライプツィヒ,ニコライ教会
1998年から2005年までライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長(カペ
ルマイスター)を務めたヘルベルト・ブロムシュテット(1927年生まれ)が、そ
の任期中にゲヴァントハウス管弦楽団を指揮した二回の演奏会を収録。
ミサ曲 ロ短調は、なんといってもバッハ縁の聖トマス教会での演奏というの
が趣があります。ブロムシュテットの真面目でひた向きな音楽作りが生きてい
ます。
1999年10月9日ニコライ教会での演奏会は、1989年10月9日という、ライプツィ
ヒのみならずドイツにとって重大な日の十周年を記念して行われた演奏会。そ
の日ライプツィヒのニコライ教会での祈りに端を発して、ライプツィヒ市民に
よる数万人規模の大行進が行われ、これが当時の東ドイツの国家評議会議長エ
ーリッヒ・ホーネッカーの失脚を引き起こし、さらにベルリンの壁崩壊に繋が
ったのでした。ベートーヴェンの第5交響曲や、バッハ、メンデルスゾーンの
宗教曲など、さまざまな曲が集められており、そのプログラミングと歴史を重
ねて意味を考えれば、感銘も倍増することでしょう。
どちらも従来DVDで発売されたことがある内容ですが、Blu-ray Discによって、
より鮮明に、そして1枚にコンパクトに収録されています。



<C major>
71 1004(Blu-ray) ¥4950
71 0908(DVD-Video) ¥3100
字幕:英独仏西韓中
「ザルツブルク音楽祭2011オープニング・コンサート」
・ベルク:「ルル」組曲 *
・ベルク:演奏会用アリア「ワイン」※
・マーラー:カンタータ「嘆きの歌」(1898/99改訂版) #
アンナ・プロハスカ(S)*
 ドロテア・レッシュマン(S)※#
 アンナ・ラーション(A)#
 ヨハン・ボータ(T)#
 ウィーン国立歌劇場合唱団 #
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)
収録:2011年7月28日ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・バイヤー
制作:ユニテル・クラシカ
ザルツブルク音楽祭2011のオープニング・コンサートの映像がC majorよりリ
リース。2008年以来3年ぶりに巨匠ブーレーズが指揮を務めた2日間(当収録は
初日7月28日)は、2011年がマーラー・アニヴァーサリーということで、カンタ
ータ「嘆きの歌」をメイン・プログラムに、やはりブーレーズが指揮活動の重
要な柱としてきたベルクの「ルル組曲」と「演奏会用アリア『ワイン』」とが
取り上げられました。




<ARTE VERUM>
ARV 200 2枚組(1枚価格) ¥2280
「a musical portrait」
[CD1]
・シューベルト:
アヴェ・マリア /『冬の旅』より「おやすみ」「道しるべ」
/『美しき水車小屋の娘』より「さすらい」「止まれ!」
〈ローランド・ペンティネン(ピアノ)〉
・シューマン:
献呈 op.25-1/くるみの木op.25-3〈ローランド・ペンティネン(P)〉
・プーランク:ある日ある夜/愛の小径〈ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)〉
・グラナドス:
抜け目なき伊達男(マホ)/すてきなあなた〈ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)〉
・黒人霊歌:アント・ザット・ア・ロッキン
・ビリー・ホリデイ:Don’t Explain
・ベートーヴェン:
「カールちゃん、安らかにお眠り」(スウェーデン)
('23の各国の歌'WoO.158より)〈デルヴィンイェル(P)〉
・レーガー:マリアの子守歌(ドロットニングホルム四重奏団)
・マーラー:
さすらう若人の歌より「恋人の婚礼のとき」
/スウェーデン室内アンサンブル、デルヴィンイェル(指揮)*
[2012年ARTE VERUM/初出]
・グリーグ:
『ペール・ギュント』よりソルヴェイグの歌
/サロネン指揮、オスロ・フィル(ソニー)[1989年CBSソニー]
・モーツァルト:
『ミサ曲 ハ長調 K427』より「クレド」
カラヤン指揮、ベルリン・フィル[1982DG]
[CD2]
・W.A.モーツァルト:
『魔笛』より「ああ、私にはわかる、消え失せてしまったことが」
/スコティッシュ室内管弦楽団、マッケラス指揮[1990年テラーク]
・『イドメネオ』より「たとえ父上をうしなっても」
/バイエルン放送響、サー・コリン・デイヴィス(指)[1991年Philips]
・プッチーニ:
『ラ・ボエーム』より「私の名はミミ」「さようなら」
/ジェームズ・コンロン指揮、フランス国立管、カレーラス(T)[1987年ERATO]
・プッチーニ:
『トゥーランドット』より「ご主人さま、お聞き下さい」
/カラヤン指揮ウィーン・フィル[1982年DG]
・ヴェルディ:
『ファルスタッフ』より「季節のそよ風にのって」
/ジュリーニ指揮、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団[1983年DG]
・ドニゼッティ:
『ドン・パスクワーレ』より「あの目に騎士は-騎士のあのまなざしを」/
 リヨン歌劇場管弦楽団、ガブリエーレ・フェッロ指揮[1990年ERATO]
・マスネ:
『マノン』より「私が女王様のように道を行けば」
「彼らの声が甘い恋に誘うとき」/
 ジェフリー・テイト指揮、
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団[1983年フィリップス]
・シャルパンティエ:
『ルイーズ』より「あの日から」
/ジェフリー・テイト指揮、
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団[1983年フィリップス]
・ヘンデル:
『ジューリオ・チェーザレ』より「嵐の海で難破した小舟は」
/ドロットニングホルム・バロックアンサンブル[2007年フィリップス]
・パーセル:
『ディドとエネアス』より「わたしが地中に横たえられたとき」
・ベートーヴェン:
交響曲第9番 ニ短調op.124より終楽章-
/ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、
 バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) ヘルイェ・アルゲルヴォ(アルト) 
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール) ハンス・ゾーティン(バス) 
 プロ合唱団連合、東京藝術大学合唱団[田中信昭(合唱総指揮)],
録音:1977年11月18日、東京 普門館、ライヴ録音[FM東京]
録音:1977-2010
[演奏者名の後に表記のないものはすべてARTE VERUM音源]
ソプラノの名花、バーバラ・ヘンドリックスの歌手活動約40周年(1974年デビュ
ー)を記念して、これまでに彼女が様々なレーベルで録音してきたアリアや歌曲
のハイライトをまとめた豪華2枚組ディスクの登場です。
ヘンドリックスは幼いころ、アメリカ南部での人種差別を目の当たりにし、ま
た自身も差別を受けて育ちました。大学入学を許された初めての黒人の一人で
した(彼女はまず数学の学位を収め、声楽を学んだのはその後でした)。1974年
にオペラとリサイタルの両方でデビューを飾り、その後の華々しい活躍は誰も
が知るところでしょう。歌手として活躍する一方、難民の支援活動にも力を注
いでおり、活動家としても様々な賞を受賞しているなど、彼女の存在はこの世
界にとって非常に大きなものとなっています。この「ミュージカル・ポートレ
イト」は、音楽を通して、この世界の中で人々の助けになりたいと願うヘンド
リックスの肖像画ともいえるコンピレーションとなっています。
――「私の初めての録音であるフィリップスでのフランス・オペラ・アリア集
から、私のレーベルArte Verumでの最新の録音、私の録音の歴史のすべてを網
羅するプログラムをと考え、このようなかたちに致しました。グラモフォン、
エラート、テラーク、ソニーでの録音音源も含めることができたことを嬉しく
思います。また、私がカラヤン先生と初めて共演した第九も、私にとってはと
りわけ思い入れのある録音です。(ヘンドリックスのコメント)」――




<ACCENT>
ACC 24237 ¥2300
ベートーヴェン:
(1)チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 op.5-1 
(2)チェロ・ソナタ第2番 ト短調 op.5-2 
(3)モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲 op.66 
(4)ヘンデルの「ユダ・マカベア」の「見よ勇者は帰る」の主題による
12の変奏曲
ライナー・ツィパーリング(Vc)、ボヤン・ヴォデニチャロフ(Fp)
録音:2011年
バロック・チェロおよびヴィオラ・ダ・ガンバの名手として活躍するライナー
・ツィパーリングによるベートーヴェン初期のチェロ作品集。いずれの作品も
1796年に作曲されたもので、2曲のチェロ・ソナタはベートーヴェン自身がプ
ロイセン国王の前で演奏を行ったという逸話付。明るく軽快な第1番と重厚で
感傷的な第2番、曲調は対照的ですが、いずれの作品もチェロの朗々としたソ
ロが美しい若きベートーヴェン渾身の名作です。また、本アルバムでは同年に
作曲された2つの変奏曲も収録。日本では授賞式のBGMとしてもお馴染みの「見
よ勇者は帰る」の変奏曲では、シンプルな序盤から壮大な終盤まで盛り上がり
に圧倒されます。
ライナー・ツィパーリングは名門ハーグ国立音楽院を卒業した後、ラ・プティ
ット・バンドやリチェルカーレ・コンソートといった著名な団体のメンバーと
して活躍した経験を持つチェロ奏者兼ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。現在はF.ピ
エルロとF.フェルナンデスとアンサンブルを組み、ますます活躍の幅を広げて
います。フォルテピアノを演奏するヴォデニチャロフは、寺神戸亮とも多く共
演している名手。古典、バロック両者に通じる名手2人のアンサンブルに注目
です!

ACC 24258 ¥2300
クヴァンツ:フルート協奏曲集
(1)ト短調 QV 5:196 (2)ニ短調 QV 5:86 (3)イ短調 QV 5:236 
(4)ト長調 QV 5:173
フランク・トインス(フラウト・トラヴェルソ)、レ・ビュッファルダン
録音:2011年
バロック・フルートの名手フランク・トインス&レ・ビュッファルダンによる
クヴァンツのフルート協奏曲集。2012年に生誕300周年を迎えたフリードリヒ
2世のフルートの師であったことから、近年再注目の動きが熱いクヴァンツ。
彼の作品は随所に散りばめられたロココ調の典雅な装飾が美しく、技巧性に富
んだ旋律の数々には聴き応えがあります。本アルバムでは、比較的多く演奏さ
れる協奏曲ト長調(QV 5:174)ではなく、むしろト長調(QV 5:173)を収録してい
ることに注目。近年知名度が上がったとはいえ、クヴァンツの作品のみを収録
したアルバムはまだまだ少なく、希少な名盤といえましょう。
フランク・トインスはクイケンにバロック・フルートを学び、アニマ・エテル
ナ、ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活躍する名手。レ・ビュッ
ファルダンは、トインスが創設したバロック・アンサンブル団体。ドイツのフ
ルート・ソナタ集(ACC 24194)に引き続き、今回もドイツ・バロックに焦点を
当てた新譜となります。

ACC 24268 2枚組 ¥2650
[CD1] 16世紀のカンツォーナ集
[CD2] デリツィエ・ナポリターネ-16世紀の古いナポリの愛の歌 全18曲
マリア・クリスティーナ・キール(S)、マルコ・ビアズレー(T)、
ジョゼフ・カブレ(Br)、
ロベルタ・フェスタ(指揮)、アンサンブル・ダエダルスほか
録音:1995年、2004年
これまで古楽の名盤を数多く再発売してきたACCENTレーベルがついにアンサン
ブル・ダエダルスの名盤を特別価格でリリースしました!16世紀イタリアの古
い歌曲を収録した2枚のCD(ACC 94107、ACC 23159)が、2枚組のアルバム1つに
まとめあげられています。収録曲はラッスス、フォンタナ、ヴィラールトなど、
まさにイタリア・ルネサンス尽くし!語りあり、愉快な歌あり、切ない恋の歌
あり…16世紀半ばの人々の豊かな感性に触れることができます。世界的名歌手
らの豪華共演にも注目です。来日経験もあるマリア・クリスティーナ・キール
のソプラノは包み込むような柔らかさが大きな魅力。イタリア・ルネサンス歌
曲ならではの心安らぐハーモニーをたっぷりと堪能できます!





<Coviello CLASSICS>
COV 51208 ¥2350
(1)アレッサンドロ・ロッラ:デュエット 
(2)ルトスワスキ:牧歌集(ヴァイオリンとヴィオラのための編曲版) 
(3)キルシュナー:ドライ・ミクロルディエン (4)ミローヌ:パルティータ 
(5)R.クラーク:2つの小品 
(6)ヒンデミット:ヴィオラとチェロの二重奏曲(スケルツォ) 
(7)ベートーヴェン:デュオ 変ホ長調(2つのオブリガート眼鏡つき)WoO 32
カトリン・メルヒャー(Va)、マーティン・オステルターグ(Vc)
録音:2010年
メルヒャー&オステルターグによるヴィオラとチェロのための二重奏曲集。ヴァ
イオリン&ヴィオラ、ヴァイオリン&チェロに比べると圧倒的に数の少ないヴィ
オラ&チェロのデュオのみを収録した注目の新譜です。本アルバムでは古典から
現代まで幅広い時代から選曲が行われており、多彩な曲調を堪能できます。
「眼鏡デュオ」の名で親しまれるベートーヴェンのデュオはチェロパートの難
易度が高い曲としても有名で、軽快かつ優雅な掛け合いが美しい作品。一方、
ヒンデミットのスケルツォやルトスワスキの牧歌集では、時に不協和音も交え
た技巧的な掛け合いを堪能できます。こうしたメジャータイトルの他、ロッラ、
キルシュナーなど録音される機会の少ない作品も多く収録。ヴィオラとチェロ
が織りなす艶やかな深いハーモニー尽くしの希少なアルバムに仕上がっていま
す!カトリン・メルヒャーはバーデン=バーデン&フライブルクSWR放送交響楽
団のメンバーとして活躍するヴィオラ奏者。チェロを担当するのは無伴奏チェ
ロ組曲(COV 20708)でも高い評価を受けたマーティン・オステルターグ。イラク
国立交響楽団、デュッセルドルフ・シンフォニカなどでソロ奏者を経験してき
た名手です。




<MELBA>
MR 301137 ¥2180
CD Redbook
ジョージ・フレデリック・ボイル(1886-1948)
(1)バラード(1921) (2)ピアノソナタ(1925) (3)夏(1921) 
(4)ヴァルセット(1921)(5)即興曲(1921) (6)ミヌエット(1921) 
(7)滝の歌(1921)
ティモシー・ヤング(Pf)
ジョージ・フレデリック・ボイル(1886-1948)は、フルトヴェングラーと同年
に生まれたオーストラリアのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。ブゾーニに師事
し、1910年にはアメリカに移り演奏活動、教育活動を行いました。彼は録音を
ほとんど残さなかったため、同時代のピアニスト・コンポザーの中では今日忘
却の彼方へ追いやられていますが、魅力的なピアノ曲を残しています。非常に
ピアニスティックな技法を駆使した難曲揃いで、大作「バラード」はゴドフス
キに、「ピアノソナタ」はアーネスト・ハッチソンに捧げられているのも興味
津々で、ゴドフスキやアルカン、ソラブジらの超難曲に興味のある向きを興奮
させる内容となっています。さらにボイルは美しいメロディを紡ぐ才にも恵ま
れていて、ここに収められた小品に惜しげもなく盛り込まれています。演奏は
オーストラリアの若きヴィルトゥオーゾ、ティモシー・ヤング。これまでレイ
・チェンやロジャー・ベネディクトの伴奏はありましたが、ソロとしては初CD。
強靭で正確な指まわりと明るい音色が魅力で、初めて聴くボイル作品の印象を、
さらに良くしてくれます。すべて世界初録音、ピアノマニアでも名前しか聞い
たことがなかったボイルの作品、ついに味わえる日が来ました。
★CDレッドブック仕様。興味深い画像が数多く収録されています。




<Alba>
NCD 45 ¥1980
新しい歌を歌え
(1)マデトヤ:
主は羊飼い、わたしには何も欠けることがないOp.30bの2
/子羊の旗Op.73(1934)
(2)アンナ・コソラ:日曜日の賛美歌を聴き(2005)
(3)トゥルペラ:主よ、我らを救いたまえ(2000)
(4)ヨルマ・ハンニカイネン:人はみな草のごとく(2000)
(5)ニューステット:ミサ・ブレヴィスOp.102
(6)リーモラ:聖霊降臨祭の後の第13日曜日(2004)
(7)ディストラー:新しい歌を主に向かって歌えOp.12の1(1934)
(8)モノネン:いかに幸いなことか/主よ、あなたの慈しみが(1974)
(9)トゥップライネン:命のパン(2003)
(10)ラウタヴァーラ:聖餐式Op.22(1963)
(11)ヴァータイネン:聖金曜日(1986)
(12)ヨーナ・サラステ:祈り(2002)
(13)ピエタリ・コルホネン:新しい歌を主に向かって歌え(1997)
ヘイッキ・リーモラ(指)クオピオ・アカデミー室内合唱団
クオピオ・アカデミー室内合唱団は、フィンランド中部、北サヴォニアのクオ
ピオ市にあるシベリウス・アカデミーのクオピオ校の合唱団です。『旧約聖書』
の「詩編96番」にタイトルをとったアルバム『新しい歌を歌え』では、フィン
ランドの今の作曲家とノルウェーのニューステットによる宗教曲と、クオピオ
の合唱団が100年に渡って歌いつづけてきた伝統の曲が歌われています。指揮
者のヘイッキ・リーモラ(1958-)は、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで
合唱指揮とトランペットを学んだ後、ヨルマ・パヌラに管弦楽、スウェーデン
のエーリク・エーリクソンに合唱指揮を師事。1987年からクオピオ校で合唱指
揮のクラスを担当し、1995年に専任講師に就任しています。




<naive>
V 5304 ¥2280
ラヴェル:
(1)博物誌 (2)マダガスカル先住民の歌 (3)花のマント 
(4)おもちゃのクリスマス (5)5つのギリシア民謡 (6)トリパトス 
(7)大風は海から (8)草の上 (9)ロンサールここに眠る (10)夢 
(11)2つのヘブライの歌
ノラ・グビッシュ(Ms)、アラン・アルティノグル(ピアノ)、
(2)マガリ・モスニエ(Fl)、ジェローム・ペルノー(Vc)
録音:2011年6月、サル・コロンヌ(パリ)
フランスが誇るメッゾ、ノラ・グビッシュによるラヴェルの歌曲集。「マダガ
スカル先住民の歌」「5つのギリシア民謡」といった異国趣味あふれる作品か
ら、「大風は海から」や「草の上」といったフランス詩的な響きが美しい作品
まで、様々な曲調の作品を収録しています。ビゼーの『カルメン』のカルメン
役を得意とするグビッシュの力強くも艶やかな歌声は異国情緒あふれる歌曲に
ぴったり。一方、印象派詩を思わせる抒情的な歌曲では、透明感あふれる繊細
な歌声を聴かせてくれます。ラヴェルの多彩な作風を見事表現し分けるグビッ
シュの名演に聴き入る名盤です。
豪華伴奏陣にも注目。近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグ
ルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。デュパルクの歌曲集に
引き続き(VEL 3150)、20年越しの息の合ったアンサンブルを魅せてくれます。
「マダガスカル先住民の歌」では、2004年ミュンヘン国際音楽コンクールに
優勝して以来ますます注目を集める若手マガリ・モスニエと、バロック・チェ
ロの名手としても知られるジェローム・ペルノーが共演。時に柔らかく、妖し
く、グビッシュの歌を盛り上げています。

V 5303 6枚組 ¥4450
[CD1]
「バルダッサール・カスティリョーネ著『宮廷人の書(1528/ヴェネツィア)』
に関する音楽」
イザーク:バス・ダンス「スパーニャ」、
ヨハネス・マルティーニ:「私は恋にねらいを定めた」、
ジャン・ジャパール:「私は恋にねらいを定めた」、
ジャコモ・フォリャーノ:「愛しい人、君に捧げる愛は」ほか全28曲
[CD2]
「ロレンツォ・イル・マニーフィコ(ロレンツォ・メディチ)」
-謝肉祭の歌曲集
イザーク、ジョスカン・デ・プレほか、全21曲
[CD3]
モラーレス:「テネブレ(暗闇の朝課)」
聖木曜日のための哀歌、讃課(1564)全13曲
[CD4]
「ティツィアーノの世紀」-ヴェネツィアの音楽(1490-1576)
マルケット・カーラ、トロンボンチーノ、ヴェルドロ、アルカデルト、
ヴィラールト、ヴィツェンティーノ、フェラボスコ、アバンダンテ、
ガストルディほか、全22曲
[CD5]
「ヴィヴァ・ナポリ」
ベンドゥージ、カローゾ、ダ・ノーラ、フェスタ、
ヴァレンテ、ヴィラールト、ラッスス、ザネッティ、
ネグリ、ナスコほか、全21曲
[CD6]
「レオナルド・ダ・ヴィンチ」-宇宙の音楽
トロンボンチーノ、アテニャン、ダルツァ、ファレーズ、カーラ、
リシャフォール、ダーナ、フォーグ、アンサヌス・S(セネセ?)、
ロラン・ド・ヴォほか、全21曲
ドニ・レザン=ダドル(指揮)、ドゥルス・メモワール
録音:[CD1]1996年9月29日-10月2日、セリニ(フランス)、
[CD2]サン=レミ教会(セリニ、フランス)、
[CD3]2002年8月、フロヴィル小修道院(フランス)、
[CD4]2001年5月、領事館ホール(ナルボンヌ、フランス)、
[CD5]1998年9月、マゲローネ司教座大聖堂(フランス)、
[CD6] 2003年1月、シャンボール城(フランス)
ルネサンス音楽ファンの方に朗報です!ドニ・レザン=ダドル率いる名門ドゥ
ルス・メモワールの名盤をまとめた豪華6枚組BOXが特別価格でリリースされま
した![CD6]の「レオナルド・ダ・ヴィンチ-宇宙の音楽」を除く5枚のCDは
すでに廃盤になっており、現在では入手困難状態になってしまっていたもの。
収録されているのは世俗音楽から宗教音楽、声楽作品から器楽作品まで様々。
謝肉祭の愉快な響き、修道院に響く瞑想の響き、宮廷音楽の典雅な響き…現代
の我々には神秘的で、それでいてどこか懐かしいルネサンスならではの多彩な
魅力を堪能できます。16世紀ルネサンスの情景を鮮やかに描くドゥルス・メモ
ワールの名演の数々がたっぷり詰まった、まさにファン必携のBOXといえましょ
う!ドゥルス・メモワールは1990年にパリで結成されたアンサンブル団体。ル
ネサンス時代の世俗・宗教音楽を再検討し、新たな再現演奏を試みることを目
的として結成されました。これまでアンブロネー、バース、ボストンといった
数々の著名な音楽祭に出演し、再現演奏という話題性だけでなく、完成度の高
い演奏で世界中のルネサンス・ファンを釘付けにしてきたドゥルス・メモワー
ル。1999年には第5回北とぴあ国際音楽祭で初来日も果たしており、今後の再
来日にも期待必至の古楽団体です!




<id aleaudience>
30 79858(DVD-Video) ¥2180
字幕:英仏独
(1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(2)プロコフィエフ:同第3番ハ長調Op.26
マルタ・アルゲリッチ(Pf)
サー・チャールズ・グローヴス(指)
ロイヤル・リヴェプール・フィル[1977年2月6日/ギルド・ホール(ライヴ)](1)
アンドレ・プレヴィン(指)
ロンドン交響楽団[1977年5月3日/フェアフィールド・ホール(ライヴ)](2)
英国BBC放送が1977年に制作しながら、これまで商品化されることのなかった
アルゲリッチ超弩級の音源が日の目を見ました。当時36歳のアルゲリッチが
十八番のチャイコフスキーとプロコフィエフの協奏曲を弾くという、信じ難い
ほど魅力的な内容の初出音源。先日NHK-BSでも放送され話題となりましたが、
正式DVD発売となります。
何より若いアルゲリッチの輝くような存在感に目を奪われます。唖然とする指
回りと速いテンポ、強靭なのに全く叩いていない打鍵の美しさ、とてつもない
エネルギーとオーラの発散に息もつけぬ1時間を満喫できます。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はサー・チャールズ・グローヴス指揮
ロイヤル・リヴェプール・フィルとの共演。グローヴスの指揮姿も貴重です。
イギリスの老紳士然としたグローヴスと、たぎる血気を押さえられないラテン
娘アルゲリッチのぶつかりあいがオーケストラを煽り、雄大な迫力を生み出し
ています。
圧巻はプレヴィンと共演したプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。アルゲリッ
チのみならず、青年のように若々しいプレヴィンに驚かされます。演奏はさす
が得意曲、文句のつけようのない巧さです。プロコフィエフならではのスピー
ド感とエネルギー、力強さで同曲トップのレベル、痺れまくる快演です。プレ
ヴィンの伴奏がこれまた絶妙。アルゲリッチにぴったり付けているのはもとよ
り、プロコフィエフ独特の陽性で華麗なオーケストレーションを絢爛と鳴らし
ます。
アルゲリッチの聖母のような美貌も存分に堪能できます。アルゲリッチ・ファ
ンならば必ず持っていなければならない宝物的映像と申せましょう。絶対的オ
ススメ。




<harmonia mundi>
HMG 508388 2枚組 ¥2080
W.A.モーツァルト:ピアノ作品集
[CD1] (旧品番:HMC 901815)
組曲ハ長調K.399(385i),ジーグ(小さなジーグ)ト長調K.574,
ソナタ第4番変ホ長調K.282,
グルックの歌劇『メッカの巡礼』の「われら愚かな民の思うは」による10の
変奏曲ト長調K.455,幻想曲ハ短調K.475,ソナタ第14番ハ短調K.457
録音:2003年3月/ケルン
使用楽器:1785年製ヴァルターモデル;1986年モニカ・メイ製作によるコピー
[CD2](旧品番:HMC 901856)
ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330,
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」,
ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
録音:2004年3月
使用楽器:1785年頃のウィーン、アントン・ワルター製フォルテピアノのコピー
 1986年、マルブルク、モニカ・メイ作製
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)
ソロに協奏曲に室内楽に、その芸と才気にますます磨きがかかっているシュタ
イアー。ハルモニアムンディからリリースした、伝説の「トルコ行進曲」を含
むモーツァルト作品集がお買得2枚組になって再登場です!打楽器の効果を生
むペダルはついてない楽器なのに、そのショッキングな演奏と音色、即興性に
誰もがびっくりした名盤です。シュタイアー伝説の始まりともいえるトルコ行
進曲を始め、シュタイアーの鬼才ぶりが遺憾なく発揮されている魅惑のモー
ツァルトの世界が繰り広げられています!

HMG 501502 ¥1700
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ、
シャンゼリゼ管弦楽団
サンドリーヌ・ピオー、デルフィーネ・コロー(S)
録音:1994年2月
約20年まえの録音。「ピリオドオーケストラ」の風雲児的存在であったヘレ
ヴェッヘとシャンゼリゼ管の意気軒昂ぶり、意気揚々とした管楽器の音色はか
くも美しく衝撃的なものであったかと驚かされます。再感動ものであります。
2012年9月に来日予定のピオーの若き歌声にも興味津々です。

HMG 501674 ¥1700
(旧品番:HMN 911674)
ピアソラ:「タンゴの歴史」(Fl,G)、6つのタンゴ練習曲(Fl)、
タンゴ組曲第3番(Fl,2G)、5つの小品(G)、
「忘却」(A-Fl,バンドネオン,G,Cb)
セシル・ダルー(Fl) パブロ・マルケス(G) マウリシオ・アンガリータ(Cb)
 レオナルド・サンチェス(G) フアン・ホセ・モサリーニ(バンドネオン)
録音:1998年12月ラジオ・フランス・スタジオ103
人気が高かったにも関わらず長らく入手できなかった「タンゴの歴史」が復活。
ブーレーズも絶賛した女性フルート奏者、セシル・ダルーのデビュー盤。ダル
ーは1969年に生まれ、パリ国立高等音楽院で学び最優秀のアルトー賞を受賞し
て卒業、ランパル、ニコレらに師事し、ダルムシュタットでの国際コンクール
で優勝。1997年から2000年まで、ルーアン歌劇場でソロ・フルート奏者を務め
ました。2000年、ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト受賞者と
なり、2001年にはブーレーズとリンカーンセンターで共演。古典のものから現
代もの、さらに即興演奏、ジャズ、クロスオーヴァーなどで才覚を発揮しまし
たが、2011年、病のため惜しまれながら若くして亡くなりました。ブーレーズ
からも「セシル・ダルーはヴィルトゥオーゾ・フルート奏者であるとともに、
完璧で洗練された音楽家である。繊細でよく練られたやり方で、彼女は自分の
表現の幅を自在に操っている。」と絶賛されたダルーの魅惑の演奏をご堪能下
さい。

HMG 501840 2枚組 ¥2080
(旧品番:HMC 901840)
バーンスタイン:ミサ
ジェリー・ハドリー(T) ユリアン・フリシュリング(S)、
ベルリン放送合唱団
パシフィック・モーツァルト・アンサンブル、
ジグールト・ブラウンス(Org)他
ケント・ナガノ(指)ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2003年11月18-22日ベルリン・フィルハーモニー
作曲家としてのレナード・バーンスタインは、「ウェスト・サイド・ストーリ
ー」をはじめとして傑作を多数残しています。その中でも最も野心的な作品と
して挙げられるのが、このミサ。ベトナム戦争真只中の混迷極める時代、ジャ
クリーン・ケネディからワシントンDCのケネディ・センターの柿落としのため
にケネディ追悼の作品を依頼されて作曲されたもの。1971年の初演当事は賛否
に割れたこの作品も、30年を経た今では、バースタインのユニークな才能が最
も複雑に高度に結晶した傑作として、アメリカはもちろん、ヨーロッパでもし
ばしば取り上げられる人気作となっています。通常の管弦楽、合唱に加え、
ロックやブルース、ゴスペル調の合唱、ブラスバンド、さらにダンサーなど
などの様々な要素が多様に入り組んだ巨大で複雑な音楽は、並の指揮者ではと
ても太刀打ちできない代物。今日、このミサを指揮するに、ケント・ナガノ
以上にうってつけの人はいません!この愛弟子は、バーンスタインの熱いス
ピリットはそのままに、完璧な統率力で巨大な編成を見事にさばき、1970年
代の混沌とした時代の叫びと平和への祈りを21 世紀の今に伝えています。こ
れはナガノとしても快心の傑作でしょう!

HMG 501887 2枚組 ¥2080
シャルパンティエの喜劇「病は気から」(完全版)
モニク・ザネッティ(S) ドミニク・ヴィス(CT) ハワード・クルーク(T)他
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
録音:1990年4月
クリスティの名盤の一つ。対話部分も収録された完全版です。いつ聴いても、
クリスティの機知ときびきびとした指揮ぶりに感嘆です。

HMG 501652 2枚組 ¥2080
シュッツ:『ダヴィデの詩篇歌集』SWV 22-47
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン、コンチェルト・パラティーノ
ユングヘーネルによるシュッツの名作が久々の復活登場となりました。緻密な
書法とそれを実現化する声楽アンサンブルの確かな技量にはただただ圧倒され
てしまいます。

HMG 501759 ¥1700
(旧品番:HMC 901759)
プーランク:「人の声」、「モンテカルロの女」
フェリシティ・ロット(S)
アルミン・ジョルダン(指)スイス・ロマンド管弦楽団
ソプラノの大御所、フェリシティ・ロットによる、プーランク2作品が収録さ
れた貴重な盤が復活。「人の声」の登場人物は、電話に向かって話している女
性一人。電話の相手は、明日、他の女性と結婚する男性。電話での対話という
一件普通の光景の中、主人公の男性に対する思いのあきらめや、どん底の絶望
といったものが、要所要所での中断などの劇的効果なども巧みに用い、表現さ
れています。地中海に身投げしようとしている年老いた女性のモノローグの
「モンテカルロの女」でも、ロットの表現力に感嘆するほかありません。言語
も非常に美しく、また、アルミン・ジョルダン率いるスイス・ロマンド管が
プーランクのハーモニーを美しくクリアに響かせつつロットと見事なアンサン
ブルを展開しています。

HMG 50244 2枚組 ¥2080
ダウランド:リュート歌曲集
アルフレート・デラー(C-T) ロベルト・スペンサー(Lute)
伝説のカウンターテナー、アルフレート・デラー。彼の声を思う存分堪能でき
る名盤の貴重な復刻。ダウランドの名曲を世に広めたという意味でも価値ある
CD。

HMG 502131 ¥1700
(旧品番:LDC 2781142)
ベートーヴェン:三重協奏曲、「エグモント」のための音楽
トリオ・ヴァンダラー〔ヴァンサン・コック(P)
 ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン(Vn) 
ラファエル・ピドゥ(Vc)〕
 ジェイムズ・コンロン(指)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、
アーニャ・アルテロス(S) コンラート・バイクリッヒャー(語り)
LDC 2781142の復活盤。三重協奏曲で魅せるトリオ・ヴァンダラーの極上の対話
に注目したい名盤です。さらにオーケストラは名門ケルン・ギュルツェニヒ管。
コンロンの指揮のもと、かっちりとしたアンサンブルを展開しています。

HMG 501647 ¥1700
(旧品番:HMC 901647)
ドビュッシー:フルートを伴う室内楽曲集
(1)フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ (2)シランクス 
(3)牧神の午後への前奏曲(サマズイユ編曲によるフルート&ピアノ版) 
(4)ビリティスの歌(ピエール・ブーレーズの補筆完成版) 
(5)シランクス(フルート&朗読オリジナル版)
フィリップ・ベルノール(Fl) ジェラール・コセ(Va)
イザベラ・モレッティ(Hrp) アリアーヌ・ジャコブ(Pf) 
イレーヌ・ジャコブ(朗読(4))
フィリップ・ベルノールほか、豪華顔ぶれによるドビュッシーの室内楽曲集。
ベルノールは、リヨン国立歌劇場の第一フルート奏者を務め、1987年にはピエ
ール・ランパルコンクールで優勝しています。しばしば来日もしており、人気
フルート奏者の一人といえるでしょう。シャルル・ミュンシュの孫弟子にあた
り、指揮者としても活躍しています。

HMG 507070 ¥1700
モンポウ:ひそやかな音楽(全28曲),3つの変奏曲
ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)
録音:2006年6,7月
スペインの国宝的作曲家、モンポウのピアノ作品を、スペインの急上昇株ペリ
アネスの演奏で。「ひそやかな音楽」は全28曲からなる曲集。母方の家系が
代々鐘をつくる職人であったモンポウならではの硬質でクリアーな音色、ふっ
と薫るニュアンスがゆったりとした曲調で心地よい音楽。「ひそやかな音楽」
の題名はルネサンス時代の詩人クルスの詩からとられたものです。

HMG 508390 2枚組 ¥2080
20世紀の弦楽四重奏作品集
[CD1]
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10,
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲第2番 Op.15 (旧品番:HMI 987057)
[CD2]
(1)ラヴェル:弦楽四重奏曲 (2)トルドラ:海へのまなざし 
(3)トゥリーナ:闘牛士の祈り (旧品番:HMI 987072)
カザルス弦楽四重奏団
ドビュッシーの大傑作と、ツェムリンスキーの末期ロマン主義の薫り高い第2
番の四重奏曲を組合せるという意欲的な[CD1]。優雅でメロディアスなラヴェ
ル、上品で繊細なトルドラ、情熱的なトゥリーナと、作品の性格分けも心憎い
までの巧さの[CD2]。カザルスげ弦楽四重奏団の腕のたしかさに思わず舌を巻
いてしまう名演が展開されています。



<MUSART>
MUS 002 ¥2180
バダジェフスカ:忘れられた音
(1)乙女の祈り (2)ワルツ (3)黄金のエルサレム (4)ナイチンゲールの歌 
(5)ワルツ「接吻」 (6)マズルカ「甘き夢」 (7)マグダレーナ (8)幻影 
(9)エオリアン・ハープ (10)アレクサンドラ (11)乙女の恥じらい 
(12)田舎小屋の思い出 (13)乙女の誓い (14)マズルカ (15)アグネス 
(16)これら美しき鐘 (17)信仰 (18)希望 (19)愛
ゼスポール・ポルスキ(マリア・ポミャノフスカと仲間たち)
【マリア・ポミャノフスカ(弦)、パヴェウ・ベトレイ(管)、
ヨアンナ・マクラキェヴィチ(Pf)、アンナ・ピェフラ(ハープ)】
一昨年前のフォル・ジュルネ音楽祭に来演し、話題となったゼスポール・ポル
スキ。ショパンのマズルカを農民楽団の形態に戻して披露するという斬新な試
みで、目から鱗の落ちる体験をさせてくれました。今回は何と「乙女の祈り」
1曲で名を残すポーランドの女流作曲家テクラ・バダジェフスカの作品に挑戦
しました。ポーランドの音楽家たちがバダジェフスカ作品に取り組む初のアル
バムとなります。
「乙女の祈り」は日本では知らぬ者なき人気ですが、母国ポーランドでは作曲
者ともども完全に忘れられていました。現在ポーランドではバダジェフスカの
再評価と研究が急ピッチで進んでいますが、そのキッカケは2007年にキングイ
ンターナショナル制作・リリースのアルバム「かなえられた乙女の祈り」で、
本国でさえ忘れた作品を日本人が愛し続け、作品集のアルバムまで世界初録音
したことがポーランドのメディアで報じられたことに端を発します。それを見
たゼスポール・ポルスキのリーダーで民族音楽学者でもあるマリア・ポミャノ
フスカが興味を持ち、丹念に楽譜を検討したところ、人の心を掴む力と魅力に
驚嘆、文化省に再評価運動の意義を訴えたとのこと。ポミャノフスカ本人もす
っかりその世界にはまり、自身の率いるゼスポール・ポルスキのために編曲し
て演奏・録音を実現させました。
バダジェフスカ作品を19曲収録。すべてオリジナルはピアノですが、ここでは
ポミャノフスカが4人の奏者用に編曲。ユリヤ・チャプリーナのアルバム「か
なえられた乙女の祈り」に収録されていない9作品も聴くことができます。上
品なサロン音楽がにぎやかなワールド・ミュージック調に調理されているのが
面白く、「乙女の祈り」がチェロの朗々とした響きで鳴るのも新鮮。いずれも
美しく、イージーリスニングかテレビドラマのBGMのようにキャッチーな曲が
続きます。ことに「ナイチンゲールの歌」は韓流ドラマのテーマそのものの
世界で、ファンになってしまう人続出間違いなしの絶美曲です。




<EuroArts>
20 03022(Blu-rayオーディオ+CD) ¥4550
EA 3002(CDのみ) ¥1250
ロマン・ザスラフスキー-独創的反意
(1)シューマン:交響的練習曲Op.13
(2)リスト:ペトラルカのソネット第104番
(3)同:ペトラルカのソネット第123番
(4)同:ソナタ風幻想曲「ダンテを読みて」
(5)同:超絶技巧練習曲-荒野の狩/第10番ヘ短調
ロマン・ザスラフスキー(Pf)
チェロのガブリエル・リプキンのパートナーとして日本でもロマン・ザスラフ
スキー。ロシア生まれのイスラエルのピアニストで、恣意性に訴えることなく
微妙なニュアンスあふれる自然な演奏が魅力。名作があたかも初めて聴く作品
のような、新鮮な印象をもたらしてくれる個性派です。彼期待のシューマンと
リスト。音符の多さと複雑に交差する線がはっきり聞きとれる超高音質録音に
注目。さらに微妙に変化するニュアンスも、ピアノのすぐ脇で聴くかのような
リアルさで伝わります。ブルーレイ・オーディオならではの凄さ満載です。

EA 3012 ¥1250
ショパン:
(1)3つのノクターンOp.9/(2)ノクターン ヘ長調Op.15の1/(3)舟歌Op.60
(4)ノクターン嬰ハ短調(遺作)/(5)ノクターン ハ短調(遺作)
(6)ノクターン ハ短調Op.48の1/(7)バラード第4番ヘ短調Op.52
(8)即興曲第1番変イ長調Op.29/(9)幻想即興曲Op.66
(10)英雄ポロネーズOp.53/(11)ワルツ変イ長調Op.69の1「別れ」
朝井大(Pf)
ドイツに在住し、国際的に活躍するピアニスト朝井大。愛知県立芸術大学大学
院を修了と同時に渡独、デトモルト音楽学校やフォルクヴァング音楽大学で研
鑽を積みました。ディーナ・ヨッフェ、ヴァディム・サハロフほかに師事し、
2003年イタリア・バルレッタ市国際ピアノコンクールをはじめ入賞歴を誇って
います。デビュー・アルバムとなる当盤は、朝井お得意のショパン作品集。生
真面目ながら独特の華のある演奏が魅力的で、ドイツで人気があるのもうなず
けます。きらめくような音色をお楽しみ下さい。



<IDIS>
IDIS 6646 ¥1650
MONO
バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
ショパン:夜想曲 ヘ短調 Op.55-1
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
ラザール・ベルマン(P)
録音:1979-1985年、ライヴ
IDISで好評のベルマンのシリーズの新刊です。今回はベルマンのレパートリー
としては珍しい曲を集めています。ことにブラームスのピアノ・ソナタ第3番は
他にベルマンの録音はなかったかもしれません。バッハのパルティータ第2番に
はソ連時代の録音がありましたが、それも極めてレア。ショパンの夜想曲も含
め、嬉しい音源の発掘です。ベルマンの遺族の承認を得ての発売です。なお録
音状態はあまり芳しくありませんのでご了承ください。

IDIS 6645 ¥1650
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 Op.24 「春」
ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47 「クロイツェル」
ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3
ナタン・ミルシテイン(Vn)
ルドルフ・フィルクスニー(P Op.24)
アルトゥール・バルザム(P Op.47,Op.30-3)
録音:1957,1958年
名手ミルシテインのベートーヴェン。ディスコグラフィによると、Op.24は1950
年6月の米RCAの録音、Op.30-3とoP.47は1957年12月の米Capitolの録音。鋭い切
れ味と熱気の入り混じった演奏は1950年代のミルシテインならではの魅力。




<Praga Digitals>
PRDDSD 350057(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3250
ストラヴィンスキー:
CD1
(1)バレエ音楽「火の鳥」(1910年版) [1983年5月18日/ライヴ]
(2)交響曲ハ調 [1970年6月28-9日/スタジオ録音]
CD2
(1)結婚 [1982年2月4日]
(2)兵士の物語 [1980年5月28日/ライヴ]
(3)弦楽四重奏のための3つの小品 [1987年2月2日/ライヴ]
(4)弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ [1987年2月2日/ライヴ]
(5)シェイクスピアによる3つの歌 [1971年2月2日/ライヴ]
CD1)クリストフ・フォン・ドホナーニ(1);ヴァーツラフ・ノイマン(2)(指)
チェコ・フィル
CD2)ブリギタ・シュルツォヴァー(Sop)、ミロスラフ・シュヴェイダ(Ten)、
アンナ・バロヴァー(Ms)、
ダリボル・イェドリチカ(Bs)、プラハ放送Cho、ズデニェク・イーレク、
ペトル・アダメツ。
イジー・ホレナ、ミラン・マリー(Pf)、
ズデニェク・コシュラー(指)プラハ放送響(1);
ボストン交響楽団室内プレイヤーズ(2)、東京クヮルテット(3)(4)、
ミラダ・ボウブリコヴァー(Ms)、
ムジカ・ノーヴァ・プラゲンシスのメンバー(5)
かつてPR.250054、PR250063、PR.250073、PRD.250073で出ていたものからスト
ラヴィンスキー作品だけを抽出してまとめたアルバム。さらにSACDハイブリッ
ドとなっているのも大歓迎。まず何より演奏陣の豪華さに注目。ドホナーニや
ノイマンとチェコ・フィルも魅力ですが東京クヮルテットや、ボストン響往年
のコンサートマスター、ジョゼフ・シルヴァースタイン率いる「兵士の物語」
などお宝音源の連続。もちろん舌を巻く巧みさ。1セットは必ず持っていたい
アルバムと申せましょう。




<audite>
AU 92539(SACD-Hybrid) ¥2300
(1)ブリテン:現代風の変奏曲
(2)ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
(3)ブリテン:虫の小品
(4)スカルコッタス:オーボエ小協奏曲
(5)ヒンデミット:イングリッシュホルン・ソナタ
(6)パヴェル・ハース:オーボエとピアノのための組曲Op.17
ビルギト・シュミーダー(Ob)、山下晶子(Pf)
[録音:2011年8月/ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)]
ヴィンシャーマンとシェレンベルガーの門下にして、現在ハンブルク音楽演劇
大学教授を務める女流オーボエ奏者ビルギト・シュミーダー。1984年から99年
までベルリン交響楽団の首席奏者も務めていました。ここに収められた6作品は
1935-1941年、つまり第2次世界大戦前夜の不安な時代に作られたもので、オー
ボエならではの鋭角で神経質な音色が当時の世界観を如実に彩ります。いずれ
も難曲揃いながら、ことにギリシャの奇才スカルコッタスの小協奏曲が音の跳
躍の多い超絶作品。収容所で命を落としたハースの作品もチェコの民謡や聖歌
の引用が意味深。シュミーダーのドイツ的なオーボエを存分に堪能できます。




<Col legno>
WWE 20307 3枚組 ¥4450
CD1:シューベルト歌曲集
CD2:ブラームス民謡集
CD3:マーラー歌曲集
フラヌイ【ヨハネス・エダー(クラリネット、バス・クラリネット)、
アンドレアス・フュッチュ(チューバ)、
ロメト・ホプフガルトナー(アルト・サックス、クラリネット)、
マルクス・クラーラー(コントラバス、アコーディオン)、
アンゲリカ・ライナー(ハープ、チター、歌)、
ベッティーナ・ライナー(ダルシマー、歌)、
マルクス・ライナー(トランペット、歌)、
アンドレアス・シェット(トランペット、歌)、
マルティン・ゼンフター(トロンボーン、歌)、
ニコライ・トゥンコヴィチ(ヴァイオリン)、
ダニエル・シュムッツハルト(バリトン)】
「フラヌイ」は東チロルの小さな村インナーフィールグラーテン出身のバンド。
元々は村の葬式などで演奏していたといいます。彼らがコル・レーニョ・レー
ベルからリリースした『シューベルト歌曲集』『ブラームス民謡集』『マーラ
ー歌曲集』は当レーベルのベストセラーとなっていますが、3枚セットでお買い
得価格となり登場です。ディキシーランド・ジャズ、チロル民族音楽、現代音
楽がなんとも不思議に融合した音楽で、クセになる独特の魅力に富んでいます。
ブラームスとマーラーは民謡を作品に多用していますし、創作ながらきわめて
民謡風なメロディのシューベルトも、この形態の演奏にぴったり。目から鱗の
発見も多い、ルーツ捜しの楽しみにも満ちています。




<KII>国内仕様盤
KKC 4001 ¥2450
[Profil] PH 12024
輸入盤・日本語解説付
ポエム-渡辺克也
(1)ドラニシニコワ:ポエム
(2)ファルグ:ウェーバーの「魔弾の射手」による幻想曲Op.7
(3)サン=サーンス:オーボエ・ソナタOp.166
(4)ボザ:田園幻想曲Op.37
(5)マドセン:オーボエ・ソナタ Op.22
渡辺克也(Ob)、デヴィッド・ジョンソン(Pf)
[録音:2012年1、2月/イエス・キリスト教会(ベルリン)]




<GLYNDEBOURNE>
GFOCD 015 2枚組 ¥3780
フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」
アリス・クート(Ms ヘンゼル)
リディア・トイシャー(S グレーテル)
イルムガルト・フィルスマイアー(S ゲルトルート)
ウィリアム・デイズリー(Br ペーター)
ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ(T 魔女)
タラ・エロート(S 眠りの精)
イダ・ファルク・ヴィンラント(S 露の精)
ロビン・ティチアーティ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
録音:2010年7-8月
近年のグラインドボーン音楽祭の上演の中でも最も成功したプロダクションの
一つが、フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」。2008年の初演が好評
だったことから2010年に再演され、そのライヴ録音が登場です。2010年の指揮
者はロビン・ティチアーティ。1983年4月16日生まれですから、この時まだ27
歳。彼は2014年からグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任することが決定
したのですが、その時でもまだ30歳。実はティチアーティはプロとしてのデビュ
ーが2004年のグラインドボーン音楽祭ツアー公演での「魔笛」。以来ツアー公
演、本公演でグラインドボーン音楽祭に関わり、ついに音楽監督に抜擢された
のです。ティチアーティはまた2011年12月にやはり「ヘンゼルとグレーテル」
でMETにもデビューしています。ティチアーティは日本では2008年4月にザルツ
ブルク音楽祭制作「フィガロの結婚」公演で指揮したことがあるだけで、CDも
まだ数枚しかありません。この「ヘンゼルとグレーテル」が初のオペラCD。若
く優秀な指揮者に注目する人なら、絶対に逃せません。
ヘンゼルは、英国で大人気のメッゾソプラノ、アリス・クート。男装役を得意
としており、2011年秋のバイエルン国立歌劇場来日公演におけるR.シュトラウ
ス「ナクソス島のアリアドネ」での印象的な作曲家役がまだ記憶に新しいとこ
ろです。グレーテルはドイツのソプラノ、リディア・トイシャー。バロック声
楽作品、ことに宗教曲を得意とするトイシャーの細めの可愛らしい声は娘役に
ぴったり。父ペーターは、英国の実力派バリトン、ウィリアム・デイズリー。
ゲルトルートのイルムガルト・フィルスマイアーと魔女のヴォルフガング・ア
プリンガー=シュペルハッケは2008年からの引継ぎです。




<EUROARTS>
20 72444(Blu-ray) ¥4250
字幕:英.独.仏.伊.西
モーツァルト:「イドメネオ」[伊語歌唱]
ジョン・マーク・エインズリー(T イドメネオ)
パヴォル・ブレスリク(T イダマンテ)
ユリアーネ・バンゼ(S イリア)
アンネッテ・ダッシュ(S エレットラ)
ライナー・トロスト(T アルバーチェ)ほか
バイエルン国立管弦楽団
バイエルン国立歌劇場合唱団
ケント・ナガノ(指揮)
演出:ディーター・ドルン
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
収録:2008年6月11,14日ミュンヘン、クヴィリエ劇場(ライヴ)
ケント・ナガノが音楽監督を務めるバイエルン国立オペラを率いて、2008年6月
にミュンヘンで上演したモーツァルトの「イドメネオ」。会場は、1781年に本
作「イドメネオ」を初演した旧宮廷劇場であるクヴィリエ劇場。ロココ様式の
粋を凝らしたこの歴史的建造物が改修作業を終え、劇場として再開されるにあ
たり、ゆかりある、もっともふさわしいプログラムとして記念公演に「イドメ
ネオ」が選ばれたのでした。
選りすぐりの歌手陣も堂々たる存在感を示した、表題役のエインズリーほか、
バンゼ、ダッシュと華のあるキャストに、いまや引っ張りだこのブレスリクの
イダマンテもハマり役と話題を集めました。
このたびブルーレイ1枚に収められコンパクトになって、現行の2枚組DVD
(2072448)よりプライスダウンしてのリリースとなります。




<C major>
71 1204(Blu-ray) ¥4950
71 1108(DVD-Video) ¥3100
字幕:伊英独仏西中韓
ヴェルディ:「ファルスタッフ」
アンブロージョ・マエストリ(Br ファルスタッフ)
バルバラ・フリットリ(S アリーチェ・フォード)
マッシモ・カヴァッレッティ(Br フォード)
イヴォンヌ・ナエフ(Ms クイックリー夫人)
ユディト・シュミット(Ms メグ・ペイジ夫人)
エファ・リーバウ(S ナンネッタ)
ハビエル・カマレナ(T フェントン)
マルティン・ツィセット(T バルドルフォ)
ダヴィデ・フェルジーニ(Br ピストーラ)
パトリツィオ・サウデッリ(T 医師カイウス)
ダニエレ・ガッティ(指)チューリヒ歌劇場管弦楽団,合唱団
スヴェン=エリク・ベヒトルフ(演出)
ロルフ・グリッテンベルク(装置)
マリアンネ・グリッテンベルク(衣装)
ユルゲン・ホフマン(照明)
収録:2011年3月
今や著名大歌劇場よりも良質な上演があることで人気の高いチューリヒ歌劇場。
2011年3月に上演されたヴェルディ「ファルスタッフ」の映像がBlu-ray Discと
DVDになりました。首席指揮者ダニエレ・ガッティは、キリリと引き締まってい
ながらもイタリア的美感を生かしシンフォニックに重くさせない絶妙のバラン
スを実現しています。タイトルロールのアンブロージョ・マエストリは、大柄
な体躯で悪役を得意とするアクの強いバリトンですが、ここではふてぶてしい
のに意外にお洒落で憎めないファルスタッフを見事に歌い演じています。アリ
ーチェはバルバラ・フリットリアリーチェの当たり役の一つで、さすがの一言。
クイックリー夫人にはスイスが誇るベテランのメッゾソプラノ、イヴォンヌ・
ナエフを配し、またナンネッタには、オーストリア出身でチューリヒ歌劇場で
ブレイクした若いソプラノ、エファ・リーバウを起用するなど、適材適所の配
役です。
スヴェン=エリク・ベヒトルフの演出は、時代を第二次世界大戦後あたりに移
してはいるものの、基本的にはたいへん素直な舞台作り。スッキリと美しい装
置ということもあって、気持ちよく見られる「ファルスタッフ」です。
HD収録で画像は鮮明。「ファルスタッフ」は、人気作にもかかわらず、Blu-ray
Discはこれでまだ2つめ。映像オペラファンには嬉しい発売でしょう。




<harmonia mundi>
HMC 905270 ¥2450
シューマン:(1)ピアノ協奏曲 イ短調 op.54 (2)幻想小曲集 op.12
弓張美季(ピアノ)
クリスティアン・アルミンク(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2011年3月10日((1))/2011年8月14日((2))
ヨーロッパで活躍するピアニスト、弓張美季(ゆみはり・みき)がハルモニアム
ンディ・フランス・レーベルから世界デビュー!
シューマンのドラマティックな出だしで響かせる硬質な和音から、流れるよう
な展開部の繊細な色彩を帯びた音色など、冒頭から弓張の魅力満載。オーケス
トラとピアノの親密な対話が聴きものの第2楽章では、アルミンク率いるベルリ
ン・ドイツ響の室内楽的なサウンドの好サポートを得て、甘い平和がじんわり
と広がります。フィナーレの華やかなエンディングは天晴れ!弓張の未来への
希望が広がるようです。シューマンの詩情に溢れた幻想小曲集でも、幻想的で
息の長い歌で聴かせる「夕べに」に始まり、ほとばしるような「飛翔」、小気
味よいユーモアに満ちた「夢のもつれ」など、一曲一曲が宝石のような輝きを
放っています。8月以降日本でもコンサートが予定されており、大注目ピアニス
トの登場です!
弓張美季は神戸生まれ。幼少時に家族とともにフランクフルトに移り、オペラ
ハウスなどに囲まれた豊かな音楽環境の中、ドイツでピアノの研鑽を積みまし
た。スタインウェイ・コンクールで第1位を獲得。また、ドイツ青少年コンクー
ルで第2位を受賞し、その演奏のもようはドイツ全土で放送されました。その
後、英国でメニューイン音楽院、ニューヨークでジュリアード音楽院やマネス
音楽院に学び、1998年にはカーネギー・ホールでリサイタルを開催。ロシアで
も、日本人として初めてロシア国立エルミタージュ劇場で演奏、サンクトペテ
ルブルク音楽院でも学んでいます。2004年以降、活動拠点をウィーンにおき、
ヨーロッパ各地で演奏活動を行っています。




<新書館>
DD12 0406(DVD-Video) ¥5040
チャイコフスキー:くるみ割り人形-ボリショイ・バレエ
◆主演◆
マリー:ニーナ・カプツォーワ
くるみ割り人形/王子:アルチョム・オフチャレンコ
◆出演◆
【第1幕】マリーの父:アレクセイ・ロパレヴィチ
マリーの母:オリガ・スヴォロワ
兄フリッツ:アンナ・プロスクルニーナ
ドロッセルマイヤー:デニス・サーヴィン
くるみ割り人形:アレナ・サディコワ
ねずみの王様:パーヴェル・ドミトリチェンコ
ハーレキン:ヴィチェスラフ・ロパーチン
コロンビーヌ:アンナ・ティコミロワ
デビル:ヴィクトリア・リトヴィノワ/岩田守弘
【第2幕】スペイン:アンナ・オークネワ/アンドレイ・ボロティン
アラビア:ヴィクトリア・オシポワ/ルスラン・プローニン
中国:スヴェトラーナ・パヴロワ/デニス・メドヴェージェフ
ロシア:アンナ・レオノワ/アレクサンドル・ヴォドペトフ
フランス:ダリア・ホフロワ/マキシム・スロフ
花のワルツ:ユリア・グレベンシコーワ/ヴィクトリア・リトヴィノワ
オリガ・マルチェンコワ/ヤニーナ・パリエンコ
アンナ・トゥラザシヴィリ/アンジェリーナ・ヴラシネツ
カリム・アブドゥーリン/アルテミー・ベリャコフ/
エゴール・フロムシン/ドミトリー・エフレモフ/デニス・ロヂキン
クリム・エフィーモフ   ほか ボリショイ・バレエ
台本:マリウス・プティパ/原作:E.T.Aホフマン
台本改訂・振付:ユーリー・グリゴローヴィチ
パーヴェル・クリニチェフ(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団、児童合唱団
収録:2010年12月ボリショイ劇場
ボリショイ・バレエで踊り継がれるグリゴローヴィチ版「くるみ割り人形」。
軽やかに舞うニーナ・カプツォーワとノーブルなアルチョム・オフチャレンコ
が踊る、クリスマスのファンタジーをお楽しみください。これからのボリショ
イを担う若手ペアが主演の注目の映像です。カプツォーワは、2011年末に改修
を終えた新ボリショイ劇場の?落とし公演「眠れる森の美女」で大絶賛のうちに
主演しプリンシパルに昇格した若手ホープのひとりです。オフチャレンコは、
2007年入団ながら、?落とし公演でも主演を務め、ボリショイらしいノーブルで
男らしいダンサーとして頭角を現している逸材です。豪華な出演ダンサーの顔
ぶれは、ボリショイ・バレエの層の厚さを感じさせます。デビル役に岩田守弘
も出演。2010年12月、改修前のボリショイ劇場で撮影。バレエ団の最新映像です。




<EUROARTS>
=Recorded Excellence-Historical Value=
20 11404(Blu-ray) ¥4250
20 11408(DVD-Video) ¥2900
字幕:日英独(※ドキュメンタリー)
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB.107
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 セルジウ・チェリビダッケ(指揮)
収録:1992年3月31日&4月1日
ベルリン、シャウシュピールハウス(ライヴ)
監督:ロドニー・グリーンベルク
制作:メトロポリタン・ミュニック
=ボーナス映像=
・ドキュメンタリー「凱旋(Triumphant Return)」
監督:ヴォルフガング・ベッカー
巨匠チェリビダッケがベルリン・フィルを指揮した唯一の映像として知られる
ブルックナーの交響曲第7番がようやくブルーレイとDVDで登場。1992年3月31日
と4月1日の2日間、ベルリンのシャウシュピールハウスでおこなわれたコンサー
トは、当時のヴァイツゼッカー大統領直々のはからいで実現したもので、1954
年以来38年ぶりにチェリビダッケが、この間関係が決裂していたベルリン・
フィルの指揮台に復帰するという意味で特別な出来事でした(このあたりは当
公演のリハーサルの模様とかつての楽団員へのインタビューを収めたドキュメ
ンタリーで触れられています)。こうした背景もあって会場が異様な空気に包ま
れるなか、やがて演奏が開始されてゆくのですが、ここでの全曲86分を超える
演奏時間は、数あるチェリビダッケによるブルックナーの7番のなかでも破格に
長大な部類に入るもので、アダージョに至っては30分を超える時間をかけてたっ
ぷりと歌いぬかれており、まさに耽美的というほかないその美観はあらためて
稀有の巨匠の個性的な芸風を強く印象付ける形となっています。
チェリビダッケ&ベルリン・フィルによるこのブルックナー第7番のライヴ映像
はその知名度に比して、長らく視聴困難な状態が続いていただけに、チェリビ
ダッケ生誕100年を迎える2012年のタイミングでのリリースはたいへん価値ある
ものといえるでしょう。
なお、このたびのソフト化に際して、オリジナルのビデオ素材にレストアを施
し、画面アスペクト比を4:3のスタンダード・サイズから16:9のビスタ・サイズ
へと変換しています。




<新書館>
DD12 0407(DVD-Video) ¥5250
ミラノ・スカラ座バレエ-「ライモンダ」
振付・演出復元:セルゲイ・ヴィハレフ
舞台美術復元:エレーナ・キンルスカヤ、ボリース・カミンスキー
衣装復元:イレーネ・モンティ
音楽:アレクサンドル・グラズノフ
指揮:ミハイル・ユロフスキ
演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団
照明:マルコ・フィリベック
収録:2011年10月 ミラノ・スカラ座
ミラノ・スカラ座バレエ芸術監督:フレデリック・オリヴィエリ
ノヴィコワとフォーゲルをゲストに迎えたミラノ・スカラ座バレエ最新の舞台
映像。ワガノワ・メソッドによる洗練されたテクニックと、美しいプロポーショ
ンを兼ね備えたオレシア・ノヴィコワ。ライモンダの5つのヴァリエーションで
は彼女の持ち味を見事に発揮しています。豊かな表現力で数々のドラマティッ
ク・バレエの主役をレパートリーに持つ人気ダンサー、フリーデマン・フォー
ゲル。シュツットガルト・バレエのプリンシパルの実力を発揮し、ジャン・ド
・ブリエンヌ役も華麗に演じきっています。原典(オリジナル)振付の復元で定
評のあるセルゲイ・ヴィハレフによるプティパの振付の原典(オリジナル)版が、
ミラノ・スカラ座の舞台で鮮やかに甦る貴重な映像です。
=オレシア・ノヴィコワ-ライモンダ=
マリインスキー・バレエ ファースト・ソリスト
サンクトペテルブルグに生まれる。2002年にワガノワ・バレエ・アカデミーよ
りマリインスキー・バレエに入団。『眠れる森の美女』『ジゼル』『ライモン
ダ』『ドン・キホーテ』などの古典作品で主演するほか、フォーサイスの『イ
ン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』などコンテンポラリー作
品でもその才能を遺憾なく発揮し、活動の幅を広げている。ワガノワ・メソッ
ドによる洗練されたテクニックと、美しいプロポーションでマリインスキー・
バレエのスタイルを受け継ぐバレリーナである。
=フリーデマン・フォーゲル-ジャン・ド・ブリエンヌ=
シュツットガルト・バレエ プリンシパル
1980年、シュツットガルト生まれ。97年ローザンヌ国際バレエコンクールで
キャッシュ・プライズ、98年ジャクソン国際バレエコンクールで銅賞を受賞。
98年シュツットガルト・バレエに入団し、2002年プリンシパルに昇格。『白鳥
の湖』『ジゼル』『眠れる森の美女』などの古典のほか、クランコ振付『ロミ
オとジュリエット』、マクミラン振付『マノン』、ノイマイヤー振付『椿姫』
など数々のドラマティック・バレエに主演し、豊かな表現力で好評を博している。




<dB Productions>
DBCD 149 ¥2300
シャミナード(1857-1944):
(1)ピアノ・トリオ ト短調 op.11 
(2)スウェーデンのマズルカ op.58(ピアノ独奏曲) 
(3)ピアノ・トリオ イ短調 op.34
The KMWトリオ【アン=ゾフィー・クリンベルク(ピアノ)、
アネット・マンハイマー(ヴァイオリン)、サラ・ヴァイク(チェロ)】
録音:(1)(2)2011年10月23日、ヴェステロース・コンサートホール
(スウェーデン)
(3)2010年6月16日、スウェーデン放送局 第2スタジオ(コペンハーゲン)
女性3人からなるスウェーデンのピアノ・トリオ、The KMWトリオによるシャミ
ナードのピアノ・トリオ作品集。セシル・シャミナードは世紀末のフランスを
風靡した女性ピアニスト兼作曲家。女性の地位がまだ低かった時代、数多の障
害を乗り越えて成功をおさめた、まさに女性作曲家のパイオニア的存在といえ
る人物です。生前は特にサロン向けのピアノ曲・室内楽曲で広く愛されていた
というシャミナード。透明感のある流麗な旋律あふれる彼女の作風からは、ど
こかフォーレやプーランクらの音楽に通じるものも感じられましょう。繊細な
旋律だけでなく、堅固に組まれた深みのある力強いアンサンブルも大きな魅力。
The KMWトリオの凛とした演奏が、作品の魅力をさらに引き立てています。現在
は殆ど演奏される機会のなくなってしまった作品だけに、希少な名盤といえま
しょう!
The KMWトリオは、クリンベルク、マンハイマー、ヴァイクという各演奏家の頭
文字にちなむ名を持つピアノ・トリオ。2010年にdB Productionsレーベルより
デビュー。スウェーデンを代表する女性名手らが、スウェーデンの女性作曲家
に焦点を当てたファーストアルバム(DBCD 133)に引き続き、今回も歴史の影に
埋もれてしまった女性作曲家の作品に今再び光を当てます!




<Ligia Digital>
LIDI 0202243(1CD+ボーナスCD&カタログ付) ¥1680
チマローザ:レクイエム
[ボーナスCD] Ligiaレーベル20周年記念ボーナスCD
J.S.バッハ:前奏曲ト長調 BWV 541/モーツァルト:トランペット協奏曲
ラモー:未開人、ほか(全25曲)
ヴァレリー・ガベイユ(S)、カタラン・ヴァルコニ(Ms)、
エティエンヌ・レスクワ(T)、ロナン・ネドレク(Bs)、
ジェレミー・ローレル(指揮)、
ラ・フィルハーモニー・ドゥ・シャンブル、
ミュジシャン・デュ・ルーヴル室内合唱団、
録音:2002年、ドーヴィルの復活祭ライブ録音
フランスを中心に高い注目を集めている俊英、ジェレミー・ローレルによるチ
マローザのレクイエムが、ボーナスCD付のお買い得価格で登場。フランス、ノ
ルマンディ地方の町ドーヴィルで2002年に行われた復活祭音楽祭でのライブ録
音となります。チマローザといえばオペラ・ブッファやオーボエ協奏曲などに
聴く軽快で美しい旋律の数々が思い浮かびますが、今回収録されたレクイエム
はそうした印象とは全く異なる厳かで重厚な雰囲気なもの。とはいえ、テンポ
が全体的に前向きであったり、溌溂とした旋律が印象的であったりと、チマロ
ーザらしい魅力が随所に感じられましょう。レクイエムとしては、比較的すっ
きりとした作品といえるかもしれません。ソプラノを務めるガベイユは、若手
ながらW.クリスティやG.コレアスらと共演し、注目を集める実力派。ハンガリ
ーの麗しきメッゾ歌手ヴァルコニは、チマローザからマーラーまでを歌いこな
す名手です。ローレル指揮の下、若さあふれる溌溂としたアンサンブルを堪能
することが出来る名盤です。
また、本アルバムは2012年で創立20周年を迎えるLigiaレーベルの記念ボーナス
CD付。およそ80分にも及ぶ豪華なボーナスCDには、レーベルから過去20年間に
リリースされたCDより、25曲の名演が抜粋・収録されています。オリヴィエ・
ヴェルネやローラン・マルタンなど、Ligiaレーベルが誇る名手らの演奏をたっ
ぷりと聴くことが出来る豪華盤です!




<Coviello CLASSICS>
COV 31206(SACD-Hybrid) ¥2350
ブラームス:
(1)交響曲第2番ニ長調Op.73
(2)同第3番ヘ長調Op.90
マルクス・ボッシュ(指)
アーヘン交響楽団
[録音:2011年]
ボッシュと手兵アーヘン響による大聖堂ライヴ、ブラームス交響曲シリーズ
第2弾。今回もライヴ、SACDハイブリッド仕様でのリリースとなります。ブルッ
クナーの交響曲シリーズで注目されたボッシュですが、ヴィースバーデン歌劇
場のカペルマイスター(1996年-2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督
(2000年-2002年)を相次いで務めた経歴からも、その実力は証明済み。ブラー
ムスの交響曲シリーズは、重厚な佇まいのなかに名門オケの確かな伝統が息づ
くいっぽうで、長調の2曲ならではの伸びやかで若々しい風を送り込む、しな
やかな感性が新鮮。これまでと同様に古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教
会の包み込まれるような豊かな音響はまさにSACD での再生にも適しています。




<Tonal>
TL 81136 ¥1980
アリョーシャ-ロシア民謡集
(1)トロイカは行く/(2)鐘の音は単調に鳴る/(3)2つのギター
(4)モスクワ郊外の夕べ/(5)悲しき天使/(6)暗い夜/(7)一人旅路に出れば
(8)カリンカ/(9)ステンカ・ラージン/(10)行商人/(11)夜でもないのに
(12)カドリーユ/(13)トロイカ/(14)12人の盗賊/(15)夕べの鐘
(16)コサックの子守唄/(17)カチューシャ
チャイコフスキー:
(18)騒がしい舞踏会の中で/(19)灼熱の灰のあるごとく
(20)ただ憧れを知る者だけが/(21)ドン・ファンのセレナード
(アリョーシャ)アルフレート・ブルクシュターラー(Bs, Guit)、
フランツ・ビレック(バラライカ)、
セルゲイ・ファジーエフ(バヤン)、アンソニー・スピリ(Pf)(18)‐(21)
ロシア歌唱
立派な髭をたくわえ、堂々たる体躯から地鳴りのようなバスを聴かせるアリョ
ーシャ。見るからにロシア人的風貌ながら、実際はアルフレート・ブルクシュ
ターラーというザルツブルク生まれのオーストリア人。ロシア物を得意とし、
ヨーロッパのオペラ・ハウスでひっぱりだこの人気の彼が、ロシア民謡に挑戦
しました。いずれも日本で良く知られたものばかりで、うたごえ運動世代なら
絶対に欲しくなる内容です。自身ギターを爪弾きつつ、伴奏にはバラライカも
加わった雰囲気たっぷりの世界。芝居気もたっぷりで、やはりロシア民謡はこ
うした歌唱で聴きたい理想的演奏となっています。余白にはチャイコフスキー
の名作ロマンスをしみじみと聴かせます。




<Preiser>
PRCD 91206 ¥2080
イントロ-ディアンヌ・バアル・デビュー
(1)ハイドン:ピアノソナタ第60番ハ長調 Hob.XVI/50
(2)ショパン:バラード第4番ヘ短調Op.52
(3)シューベルト:さすらい人幻想曲D760
(4)リスト:森のささやき
(5)カプースチン:演奏会用練習曲Op.40の1
ディアンヌ・バアル(Pf)
ディアンヌ・バアルという名ながら生粋の韓国人、まるでK-POPのアイドルの
ような容姿のピアニスト登場です。1983年生まれ、3歳からピアノを始め、11
歳からウィーンに在住。2011年にはリヒテンタール・トリオというピアノ三重
奏団も結成する行動派。デビュー盤となる当アルバムは、彼女の十八番5作が
収められています。非常な技巧派で、カプースチンも爽快な指さばきが光りま
す。さらに情感も豊か、新鮮なフレージングに驚かされます。今後の活躍が楽
しみな要注目の新人と申せましょう。




<ALIA VOX>
AVSA 9891(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥4760
「ジャンヌ・ダルク-戦闘と牢獄」
[Disc 1]
「幕明け」
1「オルレアンの乙女のバラッド」(器楽曲)
2「私が見て、察した後...」/サヴァール:「呼び声:出発と声」
(デュファイに基づく)
3 ロンド「新年を迎えたこの日」(デュファイに基づく)
4 1420年5月21日「トロワ条約」
5 ファンファーレ「ブルゴーニュ人は言った」(作曲者不明の手稿譜に基づく)
(15世紀)
6 1422年10月21日「シャルル6世逝去」
7 ロンド「運命の女神よ、汝の残酷さで」(ヨハネス・ヴァンスネに基づく)
(1420年頃)
I.「声」(天の声)
8デュファイ:「声:ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス(聖霊よ、来たりたまえ)」
9「私が13歳の頃...」
10 1428年7月「ドンレミはブルゴーニュの軍隊によって荒らされた」
11 1429年1-2月「ヴォークルールへの旅」
音楽:「サルタレロ」(作曲者不明の手稿譜に基づく)(15世紀)
II.「シノンへの旅と王との出会い」
12 サヴァール:「出発」(1429年2月23日)
13「私の愛しい方、ここで何をなさっているの?」
14 サヴァール:「出発」
15「オルレアンの乙女」(器楽曲)
16「声」(デュファイに基づく)
17 1429年3月6日「シノンの宮廷にて王との会談」
18 ジョスカン・デ・プレ:「王様万歳」
19 1429年3月「ジャンヌは審理される」
20 サヴァール:ロンド「ラ・トレムイユ」
21 音楽:タンブール
22「ヴェニ・クレアトール・スピリトゥス(創り主なる聖霊よ、来たりたまえ)」
(作曲者不明に基づく)(13世紀)
III.「オルレアン解放」
23「イングランド軍への書簡」(1429年)
24 1429年4月29日「オルレアン解放」
25 1429年5月11日「王はロシュ城でオルレアンの乙女に会った」
26サヴァール:「ロム・アルメ」
(デュファイの同名ミサ曲のサンクトゥスに基づく)
27 1429年6月18日「パテーの戦い」
28 1429年6月29日「ジアン出発、ランスへの行進を始める」
IV.「シャルル7世即位」
29 サヴァール:「オルレアンの乙女のバラッド」(器楽曲)
30 1429年7月17日「戴冠式への道」
31「祈り第3番」/ファンタジア(作曲者不明に基づく)(15世紀)
/「アドラムス・テ(あなたを礼拝します) 」
32 サヴァール:「戴冠式のための国王行進曲」
33 サヴァール:「テ・デウム」
34 サヴァール:「塗油のための国王行進曲」
35 サヴァール:「声」(デュファイに基づく)
36-38デュファイ:ミサ「ロム・アルメ」
39サヴァール:「塗油のための国王行進曲」
40サヴァール:「戴冠式終了のためのファンファーレ集」
[Disc 2]
V.「戦闘と牢獄」
1 音楽:ファンファーレとタンブール
2 サヴァール「フランス軍とイングランド軍との戦い」
3 1429年9月8日「数回の軍事行動の後」
4 ジョスカン・デ・プレ「運命の女神」
5 1430年5月16日「ブルゴーニュ公がコンピエーニュを包囲する」
6 作曲者不詳:「鍵、鍵は」(CMM131)
7「翌日、ジャンヌはブルゴーニュ軍に捕えられた」
8「ブルゴーニュ人は言った」(作曲者不明の手稿譜に基づく)(15世紀)
9「オルレアンの乙女のバラッド」(ハープによる即興)
VI.「孤独-裁判」
10「運命の女神よ、汝の残酷さで」(ヨハネス・ヴァンスネに基づく)
(1420年頃)
11 1430年11月21日「ジャンヌは売り渡され...」
12「孤独な祈り」第2番(作曲者不詳の「アドラムス・テ(あなたを礼拝します)」
に基づく)
13 1431年1月9日「ジャンヌの有罪に関する裁判が始まる」
14 サヴァール:「出発」
15 1431年3月10日土曜日「牢獄における裁判の最初の審問」
16 プランクトゥス「ジャンヌ」(作曲者不明の手稿譜に基づく)(15世紀)
VII.「告訴、異端放棄と判決」
17 1431年3月26日水曜日「通常裁判の開始」
18 祈り「運命の女神よ、汝の残酷さで」(ヨハネス・ヴァンスネに基づく)
(1420年頃)
19 5月24日木曜日「ジャンヌの異端放棄宣言」
20 音楽:「鐘(異端審問)」/「アドラムス・テ(あなたを礼拝します)」
(オルガン)
21 サヴァール:「声」(デュファイに基づく)
VIII.「再審と処刑」
22 1431年5月28日「牢獄にて」
23 作曲者不詳:祈り「アドラムス・テ・ドミネ(主よ、あなたを礼拝します)」
(CMM4)
24 サヴァール:「異端審問のファンファーレ」
25 1431年5月30日「ルーアンで(の火刑の途中で、既に窒息死した)
オルレアンの乙女が、(聖女でも魔女でもない証明として)「女性器」
を晒された時」
26 サヴァール:プランクトゥス「ジャンヌ」(作曲者不明の手稿譜に基づく)
(15世紀)
27 サヴァール:「国王による戦争終結の合図の音」
「結末」
百年戦争の終結と審理無効
28 モテット=シャンソン「汝、フランスの大地よ、喜べ
/永遠なれ、王様万歳」(作曲者不詳、パリ、15世紀)
29 サヴァール:「出発」(ハープ)
30 コルナーゴ:「我らの先祖が罪を犯したために」(CMM2)
31 1456年7月7日「復権の判決(処刑裁判破棄宣告)」
32「声:ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス(聖霊よ、来たりたまえ)」
33 サヴァール:「オルレアンの乙女のバラッド」(「ロム・アルメ」に基づく)
34「聖人や聖霊よりも、私はジャンヌをこそ信じる」
35 サヴァール:「出発」
ジョルディ・サヴァール(指)、
モンセラート・フィゲーラス(Vo)、マリア・クリスティーナ・キール(Vo)
ルイーズ・モーティ(語り)、
ルネ・ゾッソ(Vo、ハーディ=ガーディ)、マヌエル・ヴェーバー(語り)、
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI
録音:1993年/2011年
今回の新録音は、英仏百年戦争においてフランス独立を体現したジャンヌ・ダ
ルクに捧げたもの。別名、フランス独立闘争の母とも言われるジャンヌに関し
て、サヴァールは、かつて、ジャック・リヴェット監督の映画「ジャンヌ・ダ
ルク(原題:オルレアンの乙女ジャンヌ)-戦闘と牢獄」(1994年公開)の音楽を担
当し、サントラ・アルバムを出したことがありましたが、今回のアルバムは、
その当時の経験を生かしたもの。
リヴェット監督の映画は、数あるジャンヌものの中でも、綿密な時代考証に
よってジャンヌが生きた時代状況を忠実に再現したドキュメンタリー風の作品
でした。サヴァールは、今回のアルバムでその精神を受け継ぎ、当時の作曲家
の作品を中心とするのはもちろんのこと、サヴァールが作曲した作品も、当時
の作曲家の作品をできうる限りベースとしており、また、ジャンヌが書いた書
簡の朗読を取り入れるなど、工夫を凝らして、当時を音で描き出しています。




<EUROARTS>
20 66808(DVD-Video) ¥2500
シューベルト:
4つの即興曲D 899, Op.90
4つの即興曲D 935, Op.142
楽興の時D 780, Op.94
アンドラーシュ・シフ(P)
収録:1989年3月ミュンヘン、レジデンツ・マックス・ヨゼフ・ザール(ライヴ)
[即興曲]、
1990年4月ノイマルクト、ヒストリッシャー・ライトシュターデル(ライヴ)
[楽興の時]
制作:メトロポリタン・ミュニク
「当代最高のシューベルト弾きのひとり」として評価の高いシフによる映像作
品の第2集。「即興曲集」と「楽興の時」のカップリングは、それぞれ1989年
ミュンヘン、1990年ノイマルクトにおける2つのリサイタルから構成されたもの
で、メトロポリタン・ミュニク制作による同一の収録内容は過去にLDでリリー
スされていましたが、初のDVD化となります。
J.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどとならんで、シューベルトの
ピアノ曲はリサイタルやソナタ全曲演奏会などを通じて、シフが演奏活動の中
心に据えて取り組んできたレパートリーですが、その成果は充実のディスコグ
ラフィからもうかがい知ることができます。
よく知られるように、シフは1992年11月と1993年4月に時期を隔てて、ウィー
ンでセッションを組んでシューベルトのピアノ・ソナタ19曲を録音して全集を
完成させ、また、シュライアーとは「3大歌曲集」の録音を完了してもいまし
た。
シフは、このライヴ映像作品とは別に、「即興曲集」については、まず1978年
にOp.90とOp.142を東京でセッション録音したのち、さらに1988年にOp.142を、
1990年にOp.90をともにウィーンでセッション録音しています。また、「楽興
の時」についても、1990年にウィーンでセッション録音していました。
このように録音を重ねていることからも、とりわけ「即興曲集」と「楽興の時」
はシフのお気に入りのレパートリーのようですが、アルバム再録音とほぼ同時
期に収録された本映像作品は、すぐれた演奏内容とともに、実演におけるシフ
の姿を伝える貴重なものといえるでしょう。



<MNRCD>
MNRCD 119 ¥1350
マイケル・ナイマン:サンガム
(1)「雨を描写する3つの方法」-Sawant(ファースト・レイン)、
Rang(自然の色)、Dhyant(瞑想)
(2)Samhitha(色を集める)
マイケル・ナイマン(指)、マイケル・ナイマン・バンド
声/ラヤン・ミスラ、サヤン・ミスラ他
電子マンドリン/U.シュリニヴァス
録音:2002年
「サンガム」とは、サンスクリット語で集団・集合体、の意。ガンジス川中流
域に位置する聖地の名前でもあります。2000年の終わり、ナイマンは、一ヶ月
間、インドで放浪の旅をし、様々な音楽を肌で感じました。この時の体験の結
晶的な1枚です。イギリスの現代音楽シーンを代表する音楽家ナイマンと、イ
ンドの古典音楽シーンで活躍する音楽家達による、ジャンルと国境、時代を超
えた壮大なコラボレーションです。
ミスラ家の人々は、何世紀にもわたる伝統をもつ音楽一家。2000年にナイマン
がインドを旅していた時に知り合ったといいます。「雨を描写する3つの方法」
は、ナイマンの自宅のリビングで、ミスラ兄弟が即興で歌い、それにナイマン
がピアノで伴奏をつけ、この伴奏パートをナイマン・バンドのために編曲した
ものがベースになっています。声楽パートはインドの古典即興、器楽パートは
ナイマン独特のドライな感じですが、これらが合わさって、なんとも不思議で
魅力の世界が展開されています。「Samhitha(色を集める)」は、電子マンドリ
ン奏者シュリニヴァスが、ナイマンが提示した5音音階にあわせて即座に創り
あげたモティーフを基に展開される楽曲で、ジャズのような雰囲気も漂わせつ
つ、インドならではの複雑なリズムや、入り乱れる旋律など、こちらもまた違
った世界がたのしめます。ナイマンの創造性の幅広さに驚くとともに、まさに
西洋と東洋の伝統が新しいかたちで融合した魅惑の1枚です。




<ALTUS>
―シューリヒトライヴコレクションシリーズ 新譜―
ALT 234/5 2枚組 ¥3150
ステレオ
日本語解説付
(CD1)
シューマン:マンフレッド序曲、
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調※
(CD2)
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55
カール・シューリヒト(指揮)、
フランス国立放送管弦楽団、
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)※
録音:1963年5月14日、シャンゼリゼ劇場での実況録音(ステレオ)
『このディスクには1963年5月14日、シャンゼリゼ劇場で行われた全演目が収
録されている。この中の交響曲第3番「英雄」は1988年、仏ディスク・モンテ
ーニュから発売され、シューリヒト・ファンの間で話題になったものである。
とにかく、1963年の放送録音が鮮明なステレオ録音で収録されていたのが一番
の驚きだったが、このレーベルはまもなく消滅、買い逃したファンは泣く泣く
高額にはね上がった中古盤を手に入れるしかなかった。だが、このたび全演目
という形で復活したのは慶賀の至りである。』(平林直哉)

ALT232/3 2枚組 ¥3150
モノラル
日本語解説付
ワーグナー:
(CD1)タンホイザー序曲、ワルキューレより第1幕第3場
(CD2)楽劇『神々の黄昏』より抜粋「夜明け~ブリュンヒルデとジークフリート
の二重唱、ジークフリートのラインへの旅、葬送行進曲、終幕」
カール・シューリヒト(指揮)、
フランス国立放送管弦楽団
(CD1)マリアンネ・シェヒ(ソプラノ) 
(CD2)マリアンネ・シェヒ(ソプラノ)、
セバスチャン・ファイアジンガー(テノール)
録音:1963年2月18日、サルプレイエルでの公開収録(モノラル)
『このワーグナーは音楽全体が炎の火柱のように盛り上がるのはいかにもシュ
ーリヒトである。この気迫と情熱、きりりと引き締まった響きは誠に素晴らし
く、今回の発掘には心より感謝したい。』(平林直哉)




<新書館>
DD12 102(DVD-Video) ¥5460
日本語字幕
ドルテ・ジルベール
パリ・オペラ座エトワールのバレエ・レッスン
(上)ウォーミングアップ&バー・レッスン
◆出演◆
パリ・オペラ座バレエ(ダンサー)、ドロテ・ジルベール(エトワール)、
アレッシオ・カルボネ(プルミエ・ダンスール)、パリ・オペラ座バレエ(教師)、
ジル・イゾアール、パリ・オペラ座バレエ、
トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ(ピアノ)
◆内容◆
○ウォーミングアップ
○バー・レッスン
プリエ/タンデュ/ジュテ
ロン・ド・ジャンブ・ア・テール/フォンデュ
ロン・ド・ジャンブ・アン・レール
プティ・バットマン/アダージオ
グラン・バットマン ほか
◆特典映像◆
○インタビュー
ブリジット・ルフェーヴル/ジル・イゾアール
/トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ
○ドロテ・ジルベール 美しさの秘密
2011年 パリ・オペラ座ガルニエ宮にて収録
パリ・オペラ座の新時代を代表するエトワール、ドロテ・ジルベール。彼女自
身がモデルを務め、普段のクラスで行っている内容を完全収録したレッスン
DVD。上巻(ウォーミング・アップ&バー・レッスン)は、ガルニエ宮の舞台奥
にあるフォワイエ・ド・ラ・ダンスで撮影。オペラ座のダンサーたちが絶大な
信頼を寄せるバレエ教師のジル・イゾアールが、ていねいに指導・解説してい
ます。世界最高峰の繊細で優美なポワントワークは、まさに「パリ・オペラ座
スタイル」。そんなスタイルを存分に体現している“エトワール”の圧倒的な
表現力は、映像の中でジルベールが見せる上体の動きにその秘密が!普段は決
して見ることのできないエトワールのレッスンの模様をくまなく完全網羅する
ことで、テクニックはもちろん、「パリ・オペラ座スタイル」の表現力の秘密
にまで迫る初の映像です!

DD12 103(DVD-Video) ¥5460
日本語字幕
ドルテ・ジルベール
パリ・オペラ座エトワールのバレエ・レッスン
(下)センター&ポアント・レッスン
◆出演◆
パリ・オペラ座バレエ(ダンサー)、ドロテ・ジルベール(エトワール)、
アレッシオ・カルボネ(プルミエ・ダンスール)、パリ・オペラ座バレエ(教師)、
ジル・イゾアール、パリ・オペラ座バレエ(正ピアニスト)、
ピアノ:トゥーヴ・R・ラトヴォンドラエティ
◆内容◆
○センター&ポアント・レッスン
パ・ド・ポアント/タンデュ/アダージオ/ピルエット/プティ・ソー/
グラン・ソー/トゥール・アン・レール/グラン・パ・ド・ポアント/
デサント・ド・ポアント/トゥール・ア・ラ・スゴンド/
グラン・ジュテ・マネージュ/グラン・フェッテ/ピケ・マネージュ/
レヴェランス
2011年 パリ・オペラ座ガルニエ宮にて収録
パリ・オペラ座の新時代を代表するエトワール、ドロテ・ジルベール。彼女自
身がモデルを務め、普段のクラスで行っている内容を完全収録したレッスン
DVD。下巻(センター&ポアント・レッスン)では、代々受け継がれてきたオペラ
座ならではのポアント・レッスン、さまざまなポジションでの回転やジャンプ
など、あらゆるステップを網羅。オペラ座バレエ教師のジル・イゾアールによ
るていねいな指導・解説と多彩なアンシェヌマンも必見です。また、オペラ座
の伝統やヌレエフの振付の特徴などを語る彼の言葉は、まさにフランス・バレ
エのエッセンス。もちろん卓越したジルベールのデモンストレーションも含め、
「パリ・オペラ座スタイル」の秘密がここに!




<BIS>
BIS SA 1867(SACD-Hybrid) ¥2500
スウェーデン・ロマン派歌曲集
(1)アードルフ・フレードリク・リンドブラード:
夕べ/まどろむキューピッド/どうして? ああ、そうか!/白鳥姫の歌/
警告/夜のラン/求婚(二重唱)*/昔は(二重唱)*/子守歌/夏の日/
道ばたの老人/少女の朝の瞑想/花嫁の旅
(2)エーリク・グスタフ・イェイエル:
花を摘んだ娘/恋人たちの喧嘩は口づけが/私の駆け引き/ナイフ研ぎの少年
(3)フランス・ベールヴァルド:
ロマンス/さようなら、山々よ/夢/あなたの歳では
/のどかな日は気の向くままに散歩して/1844年7月4日(オスカル国王万歳)
(4)アウグスト・セーデルマン:
バラ園の娘/緑の服を着た娘/罪、死/私は夢の中で泣いた/美しい五月に
/森の娘/バラード/セレナード/五月の歌
アンネ・ソフィ・フォン・オッター(Ms)、ベンクト・フォシュベリ(Pf)、
フレードリク・セッテルストレム(Br)*
[録音:2010年2,4,5月/旧ストックホルム音楽アカデミー]
これは魅力的なアルバム。オッターが母国スウェーデンの作曲家による美しい
歌曲集を録音しました。スウェーデンの作曲家といえば、アルヴェーンやステ
ンハンマルなどが知られていますが、ここに収められた4名は、それよりも100
年ほど前に生まれ、初期ロマン派的な作風による歌曲を数多く残しています。
当時、スウェーデン出身の伝説的なソプラノ歌手ジェニー・リンド(1820-1887)
がヨーロッパを席巻していて、ここに収められた作品の多くも、彼女に歌って
もらうために作られたとされます。「現代のジェニー・リンド」、オッターが
叙情の世界を透明に謳いあげます。スウェーデン語の響きも心地よく、北欧を
旅しているような気分にひたれます。

BIS SA 1890(SACD-Hybrid) ¥2500
ラロ:
(1)ロシア協奏曲Op.29
(2)ロマンス・セレナード(1877)
(3)ファンタジー=バレエ(1885)
(4)ギターOp.28(ピエルネによるオーケストレーション)
(5)ピアノ協奏曲ヘ短調
ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)、ピエール=アラン・ヴォロンダ(Pf)
ケース・バケルス(指)タピオラ・シンフォニエッタ
[録音:2011年5月/タピオラ・コンサート・ホール]
エドゥアール・ラロの協奏作品5点を収録。ヴァイオリンを主役とする4篇では、
名手カントロフが独奏を務めています。「ロシア協奏曲」は4曲あるラロのヴァ
イオリン協奏曲の最後のもので、リムスキー=コルサコフが採取したロシア民
謡が用いられた異国情緒あふれる作品。ラロならではの華麗なヴァイオリン技
巧も聴きものです。「ギター」はヴァイオリンとピアノのための作品をガブリ
エル・ピエルネが伴奏部をオーケストレーション。華麗な協奏作品に仕立てま
した。さらに嬉しいのが、ラロ最後の大作「ピアノ協奏曲」。フランスの名ピ
アニスト、ルイ・ディエメルのために作曲されましたが、いわゆるヴィルトゥ
オーゾ協奏曲ではないため、滅多に演奏されません。しかし忘れ難い映画音楽
のようなメロディにあふれ、上品でオシャレな感覚に満ちた、人に教えたくな
い「秘密の宝」的魅力にあふれています。フォーレのピアノ曲の名演で有名な
ヴォロンダが洗練の極みを聴かせてくれます。

BIS SA 1599(SACD-Hybrid) ¥2500
法悦の太鼓-打楽器と中華楽団の饗宴
(1)鐘耀光:打楽器と中華楽団のための協奏曲
(2)同:秦王の敵隊撃破
(3)安部圭子(鐘耀光編):プリズムラプソディー
(4)ジフコヴィチ:ボーン・トゥ・ビート・ワイルド-スオナと打楽器のための
(5)黛敏郎(江賜良編):シロフォン小協奏曲
エヴェリン・グレニー(Perc)、鐘耀光(指)台北中華楽団、林子由(スオナ)
[録音:2010年11月/中山ホール(台北)]
英国の名パーカッショニスト、エヴェリン・グレニーが何と中国民族楽器と共
演した協奏曲集の登場です。台湾作曲界の重鎮・鐘耀光の作品2篇では中国伝統
の音世界とグレニーの超絶技巧が楽しめます。日本の安部圭子と1962年セルビ
ア生まれのジフコヴィチはともに自身が打楽器奏者なため、華々しい効果に満
ちた注目作。さらに驚きなのが、黛敏郎の「シロフォン小協奏曲」をグレニー
の演奏で聴けること。中国民族楽器伴奏なのが不思議ですが、師・伊福部昭ゆ
ずりのエスニックな感覚が増して興味津々。さすがグレニー、これだけでも持
っていたくなるアルバムです。

BIS 975 ¥2380
ラフマニノフ:
(1)ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1(改訂版)
(2)同第4番ト短調Op.40(最終版)
(3)パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
小川典子(Pf)、
オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)
マルメ交響楽団
[録音:1998年6, 11月、2001年6月/マルメ・コンサート・ホール]
小川典子のラフマニノフのピアノ協奏曲といえば、15年前にリリースされた
第2番と3番を収録したアルバムがロングセラーを続けていますが、ようやく残
りの3作も登場となります。第1番は改訂版、第4番は最終版とありますが、い
ずれも通常演奏されるもので、小川典子ならではのスピード感と強靭なヴィル
トゥルジーに満ちた演奏を楽しめます。人気曲「パガニーニの主題による狂詩
曲」も期待にたがわぬ名演。華麗かつ壮麗な世界に酔いしれます。

BIS 1819 ¥2380
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集Vol.25
(1)ソナタ ニ長調Wq65/14(H42) (2)ソナタ ト長調Wq65/12(H23) 
(3)ソナタ ヘ短調Wq62/6(H40) 
(4)ソナタ ヘ長調Wq65/21(H52) (5)ソナタ ハ長調Wq62/7(H41)
ミクローシュ・シュパーニ(クラヴィコード)
[録音:2011年2月/シント=トロイデン・カイザーホール(ベルギー)]
シュパーニのクラヴィコードによるC.P.E.バッハのシリーズ第25巻は、前巻に
引き続き1744年に作曲されたソナタ3篇と、1740年のH23と1747年に作られた
H52が収められています。作曲年の違いとは言え、40年と47年の方は軽快で優
雅な様式によるのが感じられます。シリアスで重厚ソナタが多いなか、意外な
作風が清涼剤のような爽やかさをもたらしてくれます。

BIS 1958 ¥2380
脳みそ崩壊
(1)アダム・ゴーブ:イーディッシュ舞曲集
(2)クリスチャン・リンドベルイ:ガラマンタ組曲
(3)同:脳みそ崩壊
(4)ガーシュウィン(ギルス編):パリのアメリカ人
(5)フェッレロ(ヘーグステット編):ホアキン・ソロラ賛歌
クリスチャン・リンドベルイ(指)スウェーデン・ウィンド・アンサンブル
[録音:2010年1月/ラジオホール・スタジオ2(ストックホルム)]
トロンボーンの超人クリスチャン・リンドベルイが指揮を務めるスウェーデン
・ウィンド・アンサンブル。イギリスの作曲家アダム・ゴーブの「イーディッ
シュ舞曲集」は東欧ユダヤのクレズマー音楽に基づくエキゾチックな作品。さ
らにアメリカ的なガーシュウィン、スペインの画家ソロラの美術作品から霊感
を受けたフェッレロ作品も魅力的。リンドベルイ自身の脳みそも崩壊しそうな
作品も興味津々です。スウェーデン・ウィンド・アンサンブルの妙技に驚愕の
ひとときを味わえます。




<Profil>
=ギュンター・ヴァント・エディション=
PH 09029 ¥2180
ステレオ
・ムソルグスキー=ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」 
録音:1982年9月19、20日ハンブルク、ムジークハレ(ライヴ・デジタル)
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 
録音:1985年11月13、14日ハンブルク、ムジークハレ(ライヴ・デジタル)
ホルヘ・ボレット(P)
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
ギュンター・ヴァント(指揮)
収録:NDR
エグゼクティヴ・プロデューサー:ロルフ・ベック
リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー(THS Studio)
ヴァント&北ドイツといえば、BMGによる重厚な雰囲気たっぷりの名演の数々が
思い浮かびますが、今回正規初CD化の2曲はNDRのオリジナル・テープからCD化
されたもので、その音質のあまりのクリアさに驚かされました。音が残響で曇
ることなく、細部まではっきり聴き取れるため、いままでの同コンビの印象も
新たになるようで、ヴァント首席指揮者就任時の覇気あふれる「展覧会の絵」
もバーバ・ヤガーからキエフの大門に至る崇高な盛り上がりなどちょっと無類
です(ちなみにBMGは1999年録音)。
チャイコフスキーでのボレットとの共演は圧巻の一語で、こちらも音質抜群。
緊迫感ただならぬものがあり、当レーベル社主のギュンター・ヘンスラー氏の
自薦する録音のひとつでございます。

PH 06004 ^2180
・ヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954):
エクトル・ベルリオーズの主題による幻影
ケルン放送交響楽団 録音:1953年12月(放送用セッション・モノラル)
・モーツァルト:ホルン協奏曲第3番変ホ長調K 447
デニス・ブレイン(Hrn) ケルン放送交響楽団 
録音:1951年1月(放送用セッション・モノラル)
・タデウシュ・ベイルド(1928-1981):
オーボエと管弦楽のための4つの対話(1964)
ローター・ファーバー(Ob) バイエルン放送交響楽団 
録音:1968年2月(ライヴ・ステレオ)
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベイルド以外の録音は放送用のセッション録音というだけあり、音質も高水準
で、特にモーツァルトの美音したたるブレインとの共演は品格あふれる逸品で
す。拾いものはブラウンフェルス(デッカ頽廃録音シリーズ「鳥」が有名)。ロ
マン主義の伝統を尊重した『内省的とは極めて対照的に効果的で劇的な手法』
(ニューグローブ音楽事典1994)と評される作風だけあり、リヒャルト・シュト
ラウスの交響詩ばりに、ひたすら盛り上がる曲調が爽快ですらあります。ヴァ
ントも絶好調の激しさです。ベイルドはポーランドの重要作曲家でこの「4つ
の対話」が代表作といえるもの、『彼の主眼は強烈であふれるばかりの音の美
しさなのである』と前掲のニューグローブ音楽事典1994で取り上げられている
名曲。多彩なプログラムがたいへん魅力的な一枚でございます。



<OPMC>
OPMC 006 ¥2280
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
ヤコフ・クライツベルク(指揮)
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2010年9月27,28日
クライツベルクとモンテ・カルロ・フィルによる、マーラーの交響曲第5番の登
場。2010年9月の録音、クライツベルクが急逝したのが2011年3月でしたので、
亡くなる半年ほど前の演奏ということになりますが、マーラーはレコーディン
グ初レパートリー。
冒頭のトランペットのファンファーレからなだれ込むハーモニーの突き刺すよ
うな音色のバランス感覚は、クライツベルクならでは。すっきりとした流れの
中、マーラーの濃厚な和声を効果的に響かせています。アダージェットでは、
クライツベルクの端正な音楽運びと、オケの絶妙なバランス感覚が際立ちます。
最終楽章では、躍動感に満ちたフーガと、金管の華やかな響きが鮮やかです。
あらためてクライツベルクの早すぎる死を悼みながらも、彼の素晴しい指揮と
音楽を心して味わいたい渾身の演奏です。




<PREISER>
PRCD 91208 ¥2080
“リヨーデルト”
混作
サハラ・サラー
フライレク・シュティケレ
私のそばにいて
顎の窪み
タイプライター
三拍子のムゼッテ
憧れ
バルカンのツヴィーフォッホ
ヨファノ、ヨファンケ
不死身にボロボロ
シンタグルアブム・ファンタジー
チロルの響き
ミシュヴェルク
マリア・シュティッピヒ(歌,Cb)
ラインハルト・ウール(歌,クラリネット,ソプラノSax,バセットホルン)
フランツ・ホッファラー(カホン)
ヘルムート・Th.シュティッピヒ
(歌,シュランメルハーモニカ,アコーディオン)
ペーター・ハフリチェク(G)
オーストリアで人気のアンサンブル、ミシュヴェルクの初CDです。基本的に軽
音楽バンドですが、バセットホルンやシュランメルハーモニカ(ボタン式アコー
ディオンの一種)などオーストリアならではの楽器も採り入れ、音楽にもクラ
シックの要素があれこれ加えられています。アルバム・タイトルのリヨーデル
トとは「ヨーデルで歌われた」といった意味で、ポップな歌の中にヨーデル独
特の裏声を活用しているのがユニーク。ゲストにギターのペーター・ハフリ
チェクを招き、楽しいアルバムに仕立てられています。




<Medici Classics>
M 60069(Blu-ray) ¥3780
M 50069(DVD-Video) ¥2900
ブラームス:
(1)ピアノソナタ第3番ヘ短調Op.5
(2)8つの小品Op.76
(3)2つのラプソディOp.79
(4)幻想曲集Op.116
(5)3つのインテルメッツォOp.117
(6)6つの小品Op.118
(7)4つの小品Op.119
ジェローム・ローズ(Pf)
[収録:2011年/ヤマハ・アーチスト・サービス(ニューヨーク)]
1938年生まれ、1961年ブゾーニ国際コンクール優勝に輝くアメリカの重鎮ピア
ニスト、ジェローム・ローズ。ニューヨークのマネス音楽院教授をはじめ各国
でマスタークラスを開講するなど、教育面でも著名。彼のピアノは正確で楷書
的、ベテランならではの余裕と滋味あふれる大きな巨匠芸を堪能できます。今
回は得意のブラームスで、たっぷり144分もの演奏を収めています。初期の大曲
ピアノソナタ第3番が期待以上の名演。指遣いやペダルの映像も含め、この曲を
学ぶすべてが多くを得られる凄さ。さらに晩年の小品集では、語り口の巧さで
ブラームスの孤独をじっくり表現。久々にピアノらしいピアノ演奏を味わえる
正統派名人技と申せましょう。




<APARTE>
AP 029 ¥2300
Trombone All Styles
(1)ダリオ・カステッロ(1590-1630):ソナタ第1番
(2)フランシスコ・コレア・デ・アウラウショ・デ・アケベド(1584-1654):
世界中みな
(3)ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1571-1630):ソナタ第1番
(4)ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(ミリシェ編曲)
(5)ヘンデル:協奏曲 へ長調
(6)アルビノーニ(1671-1751):協奏曲op.11-9
(7)ウェーバー:ロマンス
(8)ヒダス・フリジェス(1928-2007):ムーヴメント
(9)マシュー・ミリシェ(1979-):速く、そして怒って
ファブリス・ミリシェ(トロンボーン、サックバット)
加藤麻衣子(オルガン、チェンバロ) ナタナエル・グィン(ピアノ)
録音:2011年9月/サン=ピエール教会
2007年、ミュンヘン国際音楽コンクールで初めてトロンボーン部門が開催され
た時、第1位を獲得した天才ミリシェがAPARTEレーベルに登場!1985年音楽一家
に生まれたミリシェは、トロンボーンをパリ・トロンボーン四重奏団のアラン
・マンフラン、サックバットをレ・サックブーティエのダニエル・ラサルに師
事しました。他に幼い頃から始めたピアノにも才能を発揮、さらにチェロも本
格的に学んでおり、フィリップ・ミュラーやトリオ・ヴァンダラーのチェリス
ト、ラファエル・ピドゥーらにも師事しています。サックバットではサヴァー
ルと共演、トロンボーン奏者としてシュトゥットガルト放送響などと共演を果
たしています。バロックから現代ものまで、どんなものもその甘さとのびやか
さをあわせもった音色で吹きこなしてしまう実力派で、今後のさらなる活躍が
期待されます!このプログラムでも、ヘンデルやアルビノーニで聴かせるカッ
チリかつ華やかなパッセージ、ラヴェルで聴かせる抑えの効いた表現、さらに
彼の兄の作品である最後の曲で魅せる超絶技巧は圧巻です。




<CLASSIC CONCERT RECORDS>
CCR05 BM01 ¥1980
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集
(1)第1番 ニ短調 BWV 1052【マリンバ版】 
(2)第3番 ニ長調 BWV 1054【マリンバ版】 
(3)第5番 へ短調 BWV 1056【マリンバ版】
カタルツィナ・ミシュカ&ボグダン・バーカヌ(マリンバ)
ブカレスト国立放送交響楽団
チェンバロ・パートをマリンバ2台で演奏した盤。マリンバ独特のあたたかみの
あるサウンドがなんとも新鮮に響きます。マリンバによる、カデンツァの華麗
なる技巧は聴きものです!





<AMBRONAY>
AMY 031(2CD+ボーナスDVD) ¥3500
BONUS DVD:字幕:なし
J.S.バッハ、音楽劇集
[CD1]「フェーブスとパンの争い」BWV 201 
[CD2]「満足せるエーオルス」BWV 205
[BONUS DVD]2011年アンブロネー音楽祭ライブ:「岐路のヘラクレス」BWV 213
セリーヌ・シェーン(S)、クリント・ファン・デア・リンデ(C-T)、櫻田亮(T)、
ファビオ・トランピ(T)、
クリスティアン・イムラー(Bs)、アレハンドロ・メーラプフェル(Br)、
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)、
レザグレモン、ナミュール室内合唱団
録音:[CD]2011年9月6-7日、ナムール(ベルギー)
[DVD]2011年9月10日、アンブロネー音楽祭ライブ録音
ファルヴェッティの『大洪水』を録音した希少なアルバム(AMY 026)も話題とな
ったアラルコン率いるナミュール室内合唱団&レザグレモンが、再びバロック声
楽ファン注目必至の新譜をリリース!「バッハ・ドラマ」というアルバムのタ
イトル通り、J.S.バッハの世俗カンタータの中でもひときわ劇的な要素が強い
3作品が収録されています。『フェーブスとパンの争い』と『岐路のヘラクレ
ス』のテキストを手がけたのは、かの『マタイ受難曲』も手掛けたC.F.ピカン
ダー。いずれの作品も最初と最後を荘厳な合唱が飾り、その合間にソリスト達
によって華麗なレチタティーヴォとアリアが交互に歌われます。3作品とも快活
な雰囲気に満ちた曲調で、個性豊かな登場人物たちが色鮮やかな音楽と共に見
事に表現されています。活き活きとしたソリスト達の掛け合いはもちろんのこ
と、洗練された器楽アンサンブルも大きな聴き所。壮大なオーケストラサウン
ドから古楽器の小さなアンサンブルまで、多彩な響きに魅せられます。
ソリストの豪華さも本アルバムの大きな魅力。ソプラノを歌うセリーヌ・シェ
ーンは、その美貌と美声で世界的注目を集める名手。クリント・ファン・デル
・リンデはバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演も多く、高貴な歌声と迫真
の表現力が高く評価されているカウンターテナーです。『ユダス・マカベウス』
(MIR 024)で国内外問わず絶賛された櫻田亮は今回も素晴らしい歌声を披露して
います。ナミュール室内合唱団の歌声は相変わらず瑞々しく、快活な音楽劇に
はまさにぴったり。レザグレモンと共に、透明感あふれるハーモニーを生み出
しています。ボーナスDVDとして、2011年のアンブロネー音楽祭ライブ映像を
収録!J.S.バッハの劇空間を目でも堪能できる豪華なアルバムに仕上がってい
ます。




<GLOR>
GC 12481 ¥2280
マニフィカト集
G.ガブリエーリ:
(1)サクラ・シンフォニア第2集より「マニフィカト」 
(2)モテット「おお大いなる神秘よ」
プレトーリウス:
(3)マニフィカト「わが魂は主をあがめ」 
(4)「シオンの音楽」より「わが魂は主をあがめ.」
シュッツ:
(5)白鳥の歌より ドイツ語のマニフィカトSWV 494 
(6)ダヴィデの詩篇歌集より 「アレルヤ、聖なる所にある主をほめたたえよ」SWV 38
ミハエル・ホフシュテッター(指揮)、
ルートヴィヒスブルク城音楽祭管弦楽団(オリジナル楽器使用)&合唱団
録音:2011年9月11日、聖カタリナ教区教会(ヴォルヘック、ドイツ)
ドイツのルートヴィヒスブルク城で毎年5月-7月に行われる音楽祭でお馴染みの、
ホフシュテッター率いるルートヴィヒスブルク城音楽祭管弦楽団&合唱団による
マニフィカト集。マニフィカトは「わが魂は主をあがめ Magnificat anima
meum Dominum」から始まる有名なキリスト教聖歌の一つ。モンテヴェルディや
J.S.バッハの作品が有名ですが、今回は初期バロックに焦点を当て、プレトー
リウス、G.ガブリエーリ、その弟子シュッツのマニフィカトが収録されていま
す。いずれの曲も、瞑想するようなソリストの落ち着いた歌声と、その背後で
壮麗に響き渡る合唱とのハーモニーが絶品。室内楽的な繊細な響きから、聖堂
全体を震わせるような壮大なサウンドへと拡がるポリフォニックな響きの盛り
上がりに圧倒される1枚です。
2012年に創立40周年を迎える名門ルートヴィヒスブルク音楽祭管弦楽団は、
1972年に合唱団と共に創立されたピリオド楽器演奏団体。音楽祭以外にも宮殿
劇場でのオペラ公演や国外への演奏ツアーなどを積極的に行っています。2005
年よりこの団体の指揮者を務めるミハエル・ホフシュテッターは、近年古楽界
以外での活躍も目覚ましい注目の指揮者。音楽祭でも話題の名コンビによる輝
かしい演奏を堪能できる1枚です。




<AMBRONAY>
AMY 033 ¥2500
(1)美しい夜(イェルサレム民謡) 
(2)聖母マリアのカンティガ第37番 不思議な奇跡 (3)同曲集 序曲 
(4)フランス王(トルコ民謡) (5)天の星(アレクサンドリア伝承曲) 
(6)そこを騎士が通った(トルコ民謡) 
(7)聖母マリアのカンティガ第100番 聖母マリア、夜明けの星よ 
(8)祭礼の踊り(アルジェリア伝承曲) 
(9)母よ、私はイェルサレムへ行きたい(イェルサレム民謡) 
(10)聖母マリアのカンティガ第15番 すべての聖人たち 
(11)ユスキュダル(トルコ伝承曲) (12)1時に私は生まれ(サライェボ民謡) 
(13)カンティガ第209番 大きな誤ちをして
エマニュエル・バードン(指揮)、カンティクム・ノヴム
録音:2010年12月7-10日、ポミエ教会(フランス)
スペイン、アラブ古い民族音楽を得意とするアンサンブル団体カンティクム・
ノヴムが、15世紀から16世紀のセファルディ(スペイン系ユダヤ人)の歌曲を収
録した希少なアルバムをリリース!トルコ、アルジェリア、サライェボなどに
渡ったセファルディの人々の古き歌曲の数々を堪能することが出来ます。また、
中世イベリア半島の単旋律歌曲集を代表する、アルフォンソ10世編纂の「聖母
マリアのカンティガ集」からも珠玉の作品を抜粋。力強く艶のある歌声と、ア
ラブ音楽の影響も色濃い独特な旋律の魅力を堪能できる1枚です。
カンティクム・ノヴムはフランスを中心に活躍するアンサンブル団体。フィゲ
ーラスやサヴァールらの下で演奏経験を積んだE.バードンによって1996年に創
立され、中世・ルネサンスのスペイン、アラブ音楽を得意のレパートリーとし
ています。ウード、カーヌーン(チター型の琴)といった民族楽器をふんだんに
用いた活気あふれるサウンドがこの団体の大きな魅力。グルノーブル・ルーヴ
ル宮音楽隊やレ・フォリ・フランセーズのメンバーらとの共演も多く、ニース
やアンブロネーなどの各地の音楽祭でも活躍しています。




<SUPRAPHON>
SU 4095 2枚組 ¥2080
・スーク:交響曲第2番ハ短調Op.27「アスラエル」 [60:36]
・ブリテン:シンフォニア・ダ・レクィエムOp.20 [20:17]
BBC交響楽団(リーダー:アンドルー・ハヴロン)
 イジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
録音:2008年6月1日プラハ、市庁舎スメタナホール
(第63回プラハの春国際音楽祭ライヴ)
チェコの巨匠ビエロフラーヴェクが、2006年より首席指揮者を務めるBBC響を率
いて、2008年に母国「プラハの春音楽祭」に出演した際の模様を収めたアルバ
ムが登場。指揮者、オーケストラそれぞれにとってのお国もの、スークの「ア
スラエル交響曲」とブリテンの「シンフォニア・ダ・レクィエム」というプロ
グラムは、「死」をテーマにした内容が共通する組み合わせとなっています。
1946年プラハに生まれ、チェコの戦後世代を代表する指揮者であるビエロフラ
ーヴェクは、母国チェコのレパートリー、なかでも「マルチヌーのエキスパー
ト」として知られるほかに、スークの作品演奏にも力を入れてきました。
BBC響とは、2010年に「交響曲第1番」と「交響詩『人生の実り』」をセッショ
ン録音しており、そちらもすでに高い評価を得ていることから、ここでの内容
にも期待が高まるところです。
なお、1991年にチェコ・フィルを指揮して「アスラエル交響曲」をセッション
録音しているので、このたびのBBC響とのライヴはビエロフラーヴェクにとっ
て2種目の録音ということになります。




<Profil>
PH 11012 ¥2180
テレマン:アルトのためのカンタータとオード集
(1)協奏曲ホ短調よりアダージョ ホ長調 
(2)カンタータ「岐路に立つティルシス」 
(3)歌劇「エマとエーギンハルト」より 
アリア「ご婦人がたの歌はいつも調子はずれ」 
(4)同劇より アリア「何もかも忘れなさい、私の美しい天使よ」 
(5)オード「眠ること」 
(6)カンタータ「暗闇と死の影の後に」 
(7)孤独 
(8)カンタータ「私に永遠の場所などない」
ルネ・ヤーコプス(A)、ベルリン古楽アカデミー
録音:1989年、キリスト教会(ベルリン)
古楽界の大御所コンビ、ルネ・ヤーコプス&ベルリン古楽アカデミーによるテレ
マンのカンタータとオード集。新録音ではなく、Delta Musicレーベルより1991
年にリリースされた内容のライセンス再発売となります。今では専ら指揮者と
して知られるヤーコプスがカウンターテナー歌手として活動していた晩期の録
音ですが、その柔らかく気品あふれる歌声は相変わらず見事なもの。テレマン
の高雅な旋律にぴったりなヤーコプスの美声を、艶やかな高音域から深みのあ
る低音域にいたるまでたっぷりと堪能することができる1枚です。また、この
録音が行われた1989年はベルリンの壁崩壊の年。旧東ベルリンの若手演奏家の
演奏団体であるベルリン古楽アカデミーにとっては、創立7年目にしてようやく
本格的な世界的演奏活動への門戸が開かれた年ともいえましょう。創立時より
この団体の大きな持ち味である瑞々しくすっきりとしたアンサンブルが、ヤー
コプスの歌を爽やかに彩っています。この後、多くの名演を生むこととなるヤ
ーコプス&ベルリン古楽アカデミーの活躍を思わせる名盤です。20年以上前の
録音ですが、状態も良好。現在では少々入手し辛くなっているCapriccioレー
ベルのアルバム(C 5013)と同じ音源になります。




<ATMA>
ADC2 2666 ¥1850
ショパン・リサイタル2
ショパン:
(1)ポロネーズ 変ホ短調 op.26-2 (2)ワルツ第15番(遺作) 
(3)「華麗なるワルツ」イ短調 op.34-2 (4)ワルツ 変イ長調 op.64-3 
(5)バラード第2番 ヘ長調 op.38 (6)前奏曲 第10番 嬰ハ短調op.28-10 
(7)同 第11番 ロ長調 op.28-11  (8)同 第13番 嬰ヘ長調 op.28-13 
(9)幻想曲 ヘ短調 op.49 (10)夜想曲 変ホ長調 op.55-2 
(11)マズルカ 変ロ長調 op.7-1 
(12)マズルカ第51番 イ短調「ノートル・タン」 
(13)マズルカ 嬰ハ短調 op.50-3 (14)スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
ジャニーナ・フィアルコフスカ(Pf)
録音:2011年11月、ラウル=ジョバンホール(モンカルム、カナダ)
巨匠ルービンシュタイン最後の弟子にして「生来のショパン弾き」といわしめ
た名手ジャニーナ・フィアルコフスカが、その真骨頂とも言えるショパンのピ
アノ作品集をリリース!「ショパン・リサイタル」と題されたアルバムは第1弾
(ACD2 2597)に引き続き2枚目となりますが、第1弾と同様、ワルツや前奏曲、
ポロネーズ、スケルツォといった珠玉の小品を多数収録しています。力強くも
優美なタッチで華麗に難曲を弾きこなすフィアルコフスカの演奏は激しい曲調
でも決して冷静さを失わず、ロマンティックでありながらも過剰な色付けを控
えた上品な演奏。ショパンならではの壮大な響きの空間に安心して聴き入るこ
とが出来ます。
ジャニーナ・フィアルコフスカはモントリオール生まれのカナダ人ピアニスト。
ジュリアード音楽院に学び、1974年にA.ルービンシュタイン国際コンクールで
3位に入賞した後、著名な指揮者、オーケストラと数多く共演を重ねています。
2008年3月に初来日した際には、その透明感のある甘美な演奏が日本でも高い評
価を受けました。現在はカナダを拠点に世界的な演奏活動を行っており、今後
の再来日が待ち遠しいピアニストの一人といえましょう!

ACD2 2517 ¥1850
(1)ベーラ・コヴァーチ:アフターユー、ミスターガーシュイン!(2004) 
(2)パキート・ドリヴェラ:ケイブ・コッド・ファイルズ(2009) 
(3)ダニール・メルキュール:プール・モナミ・レオン(2011) 
(4)ジョーゼフ・ホロヴィッツ:クラリネットとピアノのためのソナチネ 
(5)ロバート・ムチンスキ:タイム・ピース op.43(1983) 
(6)マイク・モウアー:クラリネットとピアノのためのソナタ
アンドレ・モワザン(Cl)、ジャン・ソルニエ(Pf)
録音:2011年9月、フランソワ=ベルニエホール(ケベック、カナダ)
アンドレ・モワザン&ジャン・ソルニエ、カナダを代表する2人の名手によるク
ラリネットとピアノのための小品集。今回のアルバムをリリースするに当たり、
「スィングの王様」と呼ばれ、20世紀を風靡した伝説のクラリネット奏者ベニ
ー・グッドマンを意識したというモワザン。生前、ジャズ界だけでなくクラシ
ック界にも広く活躍したグッドマンに倣い、2つのジャンルの垣根を越え、ど
ちらの魅力も併せ持った珠玉の現代作品が収録されています。コヴァーチの作
品はタイトル通りガーシュインへのオマージュを込めた作品。おどけたグリッ
サンド奏法や軽やかな装飾あふれる愉快なメロディラインがガーシュインを想
起させます。ドリヴェラの作品はグッドマン生誕100周年を記念して作曲された
もの。随所にちりばめられた超絶技巧に圧倒されるだけでなく、切なくも美し
い旋律に心揺さぶられます。ホロヴィッツやムチンスキの作品では、クラリ
ネットだけでなくピアノの超絶技巧も聴き所。ジャズの即興セッションを思わ
せる、軽やかながらも力強いアンサンブルに聴き入ります。超絶技巧の数々を
涼しげに聴かせてくれるモワザンの演奏技術は流石の一言。多彩な音色、音質
を生み出せるクラリネットの魅力をたっぷりと堪能できる希少なアルバムとい
えましょう。




<TAHRA>
FURT 2011(SACD-Hybrid) ¥2380
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ウィーン・フィル
【録音:1952年11月30日/ウィーン・ムジークフェライン・ザール(ライヴ)】
1952年7月に体調を崩し静養していたフルトヴェングラーが約5カ月ぶりに復帰、
同30日にウィーン・ムジークフェライン・ザールで行った「英雄」の伝説的ラ
イヴ。待望のSACDハイブリッド盤化です。C.エッディによるアナログ・マスタ
ーからのリマスタリングで、驚くほどのニュアンスが聴きとれるようになりま
した。弦のピチカートの余韻もこれまでのようなドライさがなく、ティンパニ
も轟き渡ります。
テープ劣化に起因するワウやうなりもわずかにありますが、さすがアナログ・
マスターからの復刻だけあり、その情報量の多さに圧倒されます。また、独自
のソニック・ソリューション・システムを用いて80以上のノイズと咳を除去。
取り除くことで音楽が欠けたり余韻が不自然になる以外のノイズは極力なくな
りました。
全国のフルヴェン・ファン必携の1枚で、52年11月30日ライヴの認識が変わる
こと間違いありません。




<AMBROISIE>
AM 207 ¥2500
Le Paris des Romantiques-ロマン派のパリ
(1)ナポレオン=アンリ・ルベル(1807-1880):
交響曲第4番 ト長調 op.33(世界初録音)
(2)ベルリオーズ:夢とカプリッチョop.8
(3)リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
ベルトラン・シャマユ
((3)ピアノ/1837年製エラール(Edwin Beunkコレクション))
ル・セルクル・ドゥラルモニー(管弦楽)
ジュリアン・ショヴァン((2)Vn)
ジェレミー・ロレル(指)
録音:2011年10月16日(メッツ・アルセナル劇場でのライヴ録音)
21世紀のリストの再来ともいえる若きピアニスト、ベルトラン・シャマユが、
オリジナル楽器による新進気鋭のオーケストラ「ル・セルクル・ドゥラルモニ
ー」との共演で、リスト・イヤーに、リストのピアノ協奏曲第1番をライヴ収録!
更に、当時のパリの音楽界で活躍したアンリ・ルベルの交響曲第4番(世界初録
音)、ベルリオーズのいわば唯一のヴァイオリン協奏曲となる「夢とカプリッ
チョ」という、19世紀当時のパリの薫りと空気に満ちたプログラムも魅力です。
アンリ・ルベルは1851年からパリ音楽院で教鞭をとり(和声)、アカデミーの会
員や、ローマ賞の審査員も務めた重鎮。全部で4曲の交響曲を遺しています。
この第4番は、1857年、ベートーヴェンなどの音楽をパリの聴衆に紹介した協
会主催演奏会で初演され、絶賛されました。後にサン=サーンスはこの作品を
四手連弾のために編曲しています。この第4番は、他の3曲の交響曲に比べて演
奏機会が少なく、ルベルの生前に、初演も含めて3度演奏されたきりでした。
この録音は、約150年の時を経てのコンサートのもようを収めたもの。歴史的
にも貴重な演奏の登場です。
ベルリオーズの「夢とカプリッチョ」は、もともとは1841年にピアノとヴァイ
オリンのために書かれたものですが、同年、オーケストラとヴァイオリンのた
めに書きなおされました。ベンヴェヌート・チェッリーニのアリアの旋律に基
づいています。ヨアヒムら優れたヴァイオリニストによって演奏されたほか、
ヴィエニャフスキが最後にロシアで行ったコンサートでも取り上げるなど、当
時から重要なレパートリーとして重宝されたことが窺われます。
リストの協奏曲でピアノを弾くベルトラン・シャマユは1981年トゥールーズ生
まれ、2011年の来日ではオール・リスト・プログラムを披露、その技巧と音楽、
人柄で聴衆を魅了しました。ディスコグラフィはロマン派のものが中心となっ
ており(メンデルスゾーン:ピアノ作品集(V 5131)/フランク:作品集(V 5208)
/リスト:巡礼の年報(全曲)(V 5260(3CD))、今回のリストの協奏曲はまさに待
望の登場。リストも愛したエラールのピアノで、完璧な技巧で色彩様々な音色
を聴かせてくれます。リストもおそらくこのように演奏して人々を魅了したの
では、と思いを馳せたくなる出来栄えです。



<KII>国内仕様盤
KKC 5205 ¥3000
[BIS] BIS 1160
輸入盤・日本語解説付
フレディ・ケンプ・プレイズ・ショパン
(1)バラード第1番 Op.23/(2)同第2番Op.38/(3)同第3番 Op.47
(4)同第4番 Op.52/(5)アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ Op.22
(6)幻想ポロネーズOp.61/(7)幻想即興曲 Op.66
フレディ・ケンプ(ピアノ)
[録音:2000年7月/ストックホルム音楽アカデミー]

KKC 5206(SACD-Hybrid) ¥3000
[BIS] BIS SA 1460
輸入盤・日本語解説付
ベートーヴェン:三大ソナタ
(1)ピアノソナタ第8番「悲愴」 Op.13
(2)第14番「月光」Op.27の2
(3)第23番「熱情」 Op.57
フレディ・ケンプ(ピアノ)
[録音:2004年8月/ストックホルム音楽アカデミー]





<新書館>
DD12 0304(DVD-Video) ¥2940
日本語字幕
クラシック・バレエ・ガイド レッスン&鑑賞に役立つ20のポイント
(1)バレエのはじまり ルイ14世時代
(2)バレエ学校の生活
(3)ロマンティック・バレエの人気
(4)トウシューズとチュチュ
(5)クラシック・バレエの父 マリウス・プティパ
(6)男性ダンサーと女性ダンサーの違い
(7)マイムの基礎
(8)アンナ・パブロワとスザンヌ・ファレル
(9)ワスラフ・ニジンスキーとルドルフ・ヌレエフ
(10)振付家の役割
(11)ジョージ・バランシン
(12)バランシンのバレエとバレリーナたち
(13)ダンサーと振付家(ソロの振付)
(14)バレエ・メソッドの違い
(15)ダンサーの役割
(16)パ・ド・ドゥの秘密
(17)ダンサーと振付家(パ・ド・ドゥの振付)
(18)ダンサーとしての人生
(19)ダンサーの資質
(20)偉大なバレエ芸術
ハンガリー国立バレエのプリマ、ヘンリエット・トゥンヨギがバレエの世界を
ご案内。20あるポイントのそれぞれを約9分でていねいに解説します。それぞれ
の解説を終えると、ヘンリエットがモデルとなったバレエ・レッスンが始まり
ます。バー&センターのレッスンからパ・ド・ドゥ・レッスンまで収録。バレエ
・レッスンの全体で、必須バレエ用語の解説と実演もなされます。さらには、
バリシニコフやヌレエフ、ベスメルトノワ、フェリなどの舞台映像も部分収録。
「ポイント別」に見るもよし、「レッスン別」に見るもよし、「レッスン」だ
けを通して見るもよし、見る方の用途に合わせたチャプター・プログラムが組
み込まれたDVD。鑑賞に役立つだけでなく、これからレッスンを始めようとする
方にも最適です。
ヘンリエット・トゥンヨギ(Henriett Vasary - Tunyogi)
1974年、ハンガリー生まれ。10歳からハンガリアン・バレエ・アカデミーにて
クラシック・バレエを学ぶ。18歳の時に国内で最も才能のあるダンサーに贈ら
れるマリア・ケレステシュ賞を受賞。ハンガリー国立バレエで活躍し、その後
ライプツィヒ・バレエに移籍。『白鳥の湖』『眠れる森の美女』など古典作品
からウヴェ・ショルツ振付の現代作品まで数多くのタイトルロールを踊る。ま
た夫であるピアニストのタマーシュ・ヴァーシャリとともに数々の公演を企画、
成功させ、日本ではフジ子・ヘミングとの共演が話題となった。2003年からは
フリーのダンサーとして活躍。また、自身でも振付を手掛け、多くの作品を発
表している。

DD12 0405(DVD-Video) ¥5250
2010年収録
モーリス・ベジャール / 東京バレエ団「ザ・カブキ」
[配役] 由良之助:高岸直樹
塩冶判官:平野玲
顔世御前:上野水香
高師直:木村和夫
判内:高橋竜太
勘平:長瀬直義
おかる:佐伯知香
定九郎:松下裕次
直義:柄本武尊
力弥:井上良太
現代の勘平:梅澤紘貴
現代のおかる:高村順子
石堂:宮本祐宜
薬師寺:安田峻介
遊女:西村真由美
与市兵衛:永田雄大
おかや:田中裕子
お才:井脇幸江
ヴァリエーション1:松下裕次
ヴァリエーション2:長瀬直義、他 東京バレエ団
[振付]モーリス・ベジャール/
[音楽]黛 敏郎/[美術]ヌーノ・コルテ=レアル
収録:2010年7月11日 ミラノ・スカラ座
歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」を題材にベジャールが振付けた東京バレエ団オリ
ジナル作品「ザ・カブキ」。東京バレエ団のためにベジャールが振付けた作品
のひとつ。日本と西洋が見事に融合した壮大なバレエがついにDVDで登場!
2010年、ミラノ・スカラ座で行われた東京バレエ団による海外公演700回の記
念公演。由良之助を高岸直樹が、顔世御前を上野水香が演じ、喝采を浴びた名
演をライブ収録。バレエ・ファン必携のDVD!




<Piano classics>
PCL 0035 ¥1050
バルトーク:ピアノ曲集
ソナタ、シク地方の3つの民謡、ピアノのための組曲Op.14、
アレグロ・バルバロ、子供のために第2集、ルーマニア民俗舞曲、
ミクロコスモス第6巻より「ブルガリアのリズムによる6つの舞曲」
クララ・ヴュルツ(pf)
2011年録音
既にブリリアントレーベルで多くの録音を残しているクララ・ヴュルツ。ハン
ガリー生まれのクララ・ヴュルツがハンガリーを代表する大作曲家バルトーク
のピアノ曲を録音しました。リズミカルな作品が多いですが、祖国の民謡や子
供のための作品をはじめとした選曲は、音楽に込められた言語に対する思い入
れが伝わる演奏です。

PCL 0038 ¥1050
アルカン:ピアノ曲集
グランドソナタ「四つの時代」、
短調による12の練習曲より第4番-第7番「ピアノ独奏による交響曲」、
片手ずつと両手のための3つの大練習曲Op.76より第3曲「両手のための」
2011年11月録音
ヴィンチェンツォ・マルテンポ(pf)
フランスのロマンティックな作品を感じさせるアルカンの作品はあまり知られ
ていない部分もあります。アルカンのユニークな作品は演奏も困難とされるも
のも多いようです。イタリアの若手ピアニスト・マルテンポがアルカンの名曲
とも難曲とも言われる2つの作品を録音しました。

PCL 0039 ¥1050
ショパン:
ピアノソナタ第2番
エロルドの主題による華麗なる変奏曲Op.12、
アンダンテ・スピアナートOp.22、子守歌Op.57、夜想曲嬰ハ短調Op.Posth 
1998年6月録音
カティア・スカナヴィ(pf)
Licensed from Pro Piano Records"
ロシアで生まれのピアニスト。高度なテクニック、直観的で強烈な演奏と評さ
れるピアニストのショパン集です。
ヴァン・クライバーン・コンクールなど国際コンクールの受賞歴もさることな
がら、クレーメルやバシュメットなどとの共演は大きな反響を得ています。




<ENZO Recordings>
EZCD 10021 ¥2450
うたかた
[1]. 松平敬:入祭唱
[2]. トマス・タリス:我、汝の他に望みなし(40声のモテット)
[3]. グレゴリオ聖歌:主の祈り
[4]. 中川俊郎:主の祈り(2007)
[5]. グレゴリオ聖歌:息子たち、娘たちよ
[6]. 森田泰之進:うたかたながし (2010)
[7]. グレゴリオ聖歌:めでたし海の星
[8]. 木下正道:石をつむ II (2010)
[9]. 志田笙子:なぜ? (2011)
[10]. グレゴリオ聖歌:めでたし海の星(別ミックス)
松平敬(Voice2-10)(Perc1, 5-8, 10、プサルテリー 7、エレクトロニクス 1)
中川俊郎(Pf 4)
有馬純寿(エレクトロニクス 6, 9)
録音:2010年-2012年都内スタジオでのセッション録音&2011年9月杉並公会堂
小ホールでのライヴ録音(6, 9)
今回も「モノ=ポリ」に引き続き、ごく一部分を除けばすべて松平一人のパ
フォーマンス。トラック6&9の森田、志田作品については有馬のエレクトロニ
クスに加え自らもPCを駆使して行った初演時のライヴからの音源。他は楽器も
含めすべて松平自身によるパフォーマンス。さらに松平は前作同様自ら音源編
集、ブックレット執筆、ジャケット制作も手がけている。実力派邦人作曲家に
松平が委嘱した個性あふれる新作(6, 8, 9)も話題となりそう。
音楽史上における最も大規模な多声部作品を、これまでとは隔絶した高い水準
で多重録音し完成させたトマス・タリス(a.1505-1585)「40声のモテット」もつ
いにCD化。前作「モノ=ポリ」で試みられたファルセットをも駆使した多重録
音の究極を示すものとなる。5群8声部で書かれた壮大なモテットがたったひと
りの声によって音の大伽藍として構築されている。初のCD化。

EZCD 10020 ¥2450
うたうだけ・・・
[1]パーセル:もっとも美しい島 -オペラ《アーサー王》より
[2]グルック:
エウリディーチェを失って -オペラ《オルフェオとエウリディーチェ》より
[3]メンデルスゾーン:春の歌 -《無言歌集》より Op.62-6
[4] ビゼー:おまえの投げたこの花は(花の歌) -オペラ《カルメン》より
[5] ワーグナー:優しい夕星よ(夕星の歌 -オペラ《タンホイザー》より
[6] ジーツィンスキー:ウィーンわが夢の街
[7] レハール:ヴィリアの歌 -オペレッタ《メリー・ウィドウ》より
[8] プーランク:愛の小径
[9] ヴァイル:情夫のバラード -音楽劇《三文オペラ》より
[10]ゲーゼ:ジェラシー
[11] オットー・ハインル(1905-1975): 愛しのトロンボーン
[12]モーツァルト:バターつきパン
[13] アンドルー・ロイド・ウェッバー:
シンク・オブ・ミー-ミュージカル《オペラ座の怪人》より
[14] バート・ハワード(1915-2004)(野澤美香編曲):
フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
[15] -[20] バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56  
[21] 武満 徹(1930-1996)(野澤美香編曲):うたうだけ
[22] 武満 徹(野澤美香編曲):小さな空
村田厚生(Trb)
河村泰子(Pf)
中世の頃にはメロディ楽器として活躍し、「天使の声」と呼ばれて愛されたト
ロンボーン。現代音楽のスペシャリスト村田厚生が、その美しい音に回帰して、
古今東西の名歌を存分に歌ったアルバム。
歌詞という束縛から解き放たれた旋律たちが、自由な息づかいで飛翔する。




<audite>
AU 95620 ¥1850
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」
矢野 滋(S)
マルガ・ヘフゲン(A)
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
テオ・アダム(Bs)
ディーン・ディクソン(指)
ヘッセン放送交響楽団,ヘッセン放送合唱団,南ドイツ放送合唱団
録音:1962年4月13日、フランクフルト・アム・マイン 
ヘッセン放送ゼンデザール(ライヴ・モノラル)
auditeがまたまた貴重な音源を発掘してくれました!1962年にフランクフルト
で収録されたベートーヴェンの合唱交響曲。しかしこの録音には、歴史的価値
が三点もあるのです!第一に、テノールがフリッツ・ヴンダーリヒ、バスがテ
オ・アダム、アルトがマルガ・ヘフゲンと、バイロイト音楽祭の常連たちが参
加していること。これだけでも注目に値します。第二に、この豪華な歌手たち
と共演しているソプラノは、何と日本人、矢野 滋!!矢野は1927年、神戸の
生まれ。芸大卒業後、カリフォルニアに居を据えていた往年の大ソプラノ、
ロッテ・レーマンに学び、さらにベルリンでこれまた往年の大ソプラノにして
数々の名ソプラノを育て上げた名教師でもあるマリア・イヴォーギュンと、彼
女の弟子でやはり偉大なドイツのソプラノ、エルナ・ベルガーに師事。1960年
代にはヨーロッパを中心に幅広い活躍をしたソプラノです。これほどの国際的
に活躍したソプラノにもかかわらず、今日聞くことのできる矢野の音源は限ら
れており、この録音はたいへん貴重です。そして第三が、指揮者。ディーン・
ディクソン(1915-1976)の名前は日本ではあまり馴染みがないでしょうが、彼
は20世紀において特別な意味を持った音楽家です。ディクソンはカリブ系米国
人で、褐色の肌を持った有色人種。過酷な人種差別がはびこっていた当時の米
国では黒人など有色人種がクラシック音楽で認められるのは難しく、ディクソ
ンは広い名声を獲得した初の有色人種の指揮者だったのです。1950年代以降、
ディクソンはヨーロッパで長く活躍しており、この録音もその時期のものです。
たった1枚から様々な歴史的意味が汲み取れるこのCD、もちろん演奏も素晴ら
しいもの。ドイツの放送局の収録ですから、モノラルながら音もこの年代なら
十分良好です。




<BONGIOVANNI>
GB 2456 ¥2180
マイール:「巧妙な愛」
ステファニア・フェラーリ(Ms アデライデ)
リヴィオ・スカルペッリーニ(T オロスモンド)
フィリッポ・モラーチェ(Bs オスマリーノ)
ガブリエッラ・ロカテッリ・セーリオ(S フィアンメッタ)
ガブリエーレ・サゴーナ(Bs 男爵)
エレナ・ロッシ(S イレーネ)
ソーニャ・ルブリーニ(S リゼッタ)
ルイージ・バリローネ(T マギナルド)
ピエランジェロ・ペルッキ(指)
ガエターノ・ドニゼッティ・ベルガモ音楽祭管弦楽団
録音:2010年10月15、17日、ベルガモ
毎年秋にベルガモのガエターノ・ドニゼッティ劇場で催されるドニゼッティ音
楽祭。もちろん基本的にドニゼッティのオペラが上演されますが、ドニゼッ
ティを育て上げた恩師、ジョヴァンニ・シモール・マイール(1763-1845)の作品
も取り上げています。マイールは本来バイエルンに生まれ育ったヨハン・ジー
モン・マイアーというドイツ人。ちょうどモーツァルトとベートーヴェンの間
の世代にあたります。イタリアに進出した後、ベルガモに腰を据え、19世紀初
頭の北イタリアではたいへん人気のあるイタリアオペラの作曲家になりました。
「巧妙な愛」は、マイールのイタリア時代の初期、1798年12月27日にヴェネ
ツィアで初演された1幕ものの喜劇。押し付けの結婚に抵抗する娘が幽霊に変
装するという変化のある物語と、ハイドンやモーツァルトの影響が顕著なウィ
ーン古典派風の音楽で、気持ちよく楽しめる作品です。
アデライデのステファニア・フェラーリは、ピアチェンツァ生まれのメッゾソ
プラノ。バロック音楽などで活躍しています。オロスモンドのリヴィオ・スカ
ルペッリーニは、地元ベルガモ生まれのテノール。ドニゼッティ音楽祭には常
連で、今後ますますの活躍が期待されています。男爵のガブリエーレ・サゴー
ナもベルガモ生まれ。父ヴィンチェンツォ・サゴーナもバスで、若いながら達
者な歌手です。ピエランジェロ・ペルッキはイタリアのベテラン指揮者。
イタリアオペアのマニアだけでなく、モーツァルトの喜劇が好きな方にもお勧
めのオペラです。

GB 5011 ¥2180
シェーンベルク:レチタティーヴォによる変奏曲 Op.40
トゥニオーリ:仮面をつけて前に進む
昔の祈り
ギユ:トッカータ
リリアーナ・メディチ・トゥリーニ(Org)
録音:1985年9月28日、フェラーラ
近現代のオルガン曲を4曲収録。シェーンベルクのレチタティーヴォによる変
奏曲は、1941年の作品。フレスコバルディの鍵盤作品を下地にした曲で、モダ
ンかつ重厚な名作です。ジョルダーノ・トゥニオーリは、1944年生まれのイタ
リア、フェラーラの作曲家。現代的な鋭さを持ちつつ、耳当たりが良い曲です。
ジャン・キユは、1930年、フランスのアンジェ生まれのオルガニスト。トッカ
ータはオルガンの多様な機能を前面に打ち出したいかにも現代オルガン曲とい
った音楽です。
リリアーナ・メディチ・トゥリーニは、近現代のオルガン曲を得意としている
人。フェラーラのフレスコバルディ音楽院に設置された、アントーニオとフラ
ンチェスコのルッファッティ兄弟制作のオルガンを使用しています。

HOC 064 2枚組 ¥2680
トーマ:「ミニョン」(イタリア語)
ジュリエッタ・シミオナート(Ms ミニョン)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T ヴィルヘルム・マイスター)
チェーザレ・シエピ(Bs ロターリオ)
ヴェラルダド・ルス・グアハルド(S フィリーヌ)
グラシエラ・ミレラ(Ms フレデリク)
ジルベルト・セルダ(T ラエルテ)
イグナシオ・ルフィーノ(Bs ジャルノ)
グイード・ピッコ(指)パラシオ・デ・ベジャス・アルテス管弦楽団,合唱団
録音:1949年6月28日、メキシコシティ
1940年代末から1950年代初頭にかけて、メキシコシティのパラシオ・デ・ベ
ジャス・アルテス(べジャス・アルテス宮殿)ではイタリアオペラの公演が頻繁
に行われ、そこでは1950年代のイタリアオペラを背負って立つ若き日の名歌手
が多数出演していました。この1949年のトーマ「ミニョン」もその一つ。偉大
なメッゾソプラノ、ジュリエッタ・シミオナートのタイトルロール、ジュゼッ
ペ・ディ・ステーファノのヴィルヘルム、まだ26歳だったチェーザレ・シエピ
のロターリオと、ビックリするような豪華キャストです。ただし録音状態につ
いては十分ご覚悟くださいますようお願いいたします。



<naive>
V 5302 ¥2280
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(全曲)
ブランディーヌ・ヴェルレ(チェンバロ/使用楽器:アンリ・エムシュ(1751年))
録音:1992年9月/聖イポリト教会、タルン県
20年まえに録音され、絶賛されながらも近年入手困難となっていた、ヴェルレ
の名盤、ゴルトベルク変奏曲の再登場です。
ヴェルレ女史の演奏は、比較的速めのテンポながらふくよかなアリアで幕を開
けます。響きも極めて豊かで、独自の世界に一気に引き込まれます。続く変奏
も絶妙なテンポ設定と、繰り返しごとに、決して過度ではないのですが細やか
にほどこされゆく装飾に、彼女の信念とこだわり、節度が感じられます。終結
のアリアのテンポもまさに絶妙。1992年、ちょうど20年前に録音されましたが、
驚きの説得力に満ちた演奏です。
ヴェルレ(1942年生まれ)はマルセル・ド・ラクール(パリ国立高等音楽院にチェ
ンバロ科を設立した人物)にチェンバロを師事しました。1963年にミュンヘン
国際コンクールのチェンバロ部門で満場一致の第1位と特別賞を受賞しました。
その後ユゲット・ドレフュスのもとでさらに研鑽を積むほか、ルッジェーロ・
ジェルリン(1899-1983、ランドフスカの弟子)やラルフ・カークパトリック
(1911-1984、N.ブーランジェにピアノを、ランドフスカにチェンバロを師事。
D.スカルラッティ作品のK番号の頭文字でおなじみ)らの薫陶も受けていました。
70年代からフィリップスに、90年代からはアストレでレコーディングを行い、
特にこの92年のゴルトベルクのレコーディングは「チェンバロによる演奏のカ
タログの中でもっとも優れたもの」と絶賛されました。

V 5301 5枚組 ¥4050
「アクサンチュス-ロランス・エキルベイ」
[CD1]フォーレ:レクイエム
ピオー(S)、ドゥグー(Br)、フランス国立管メンバー
〔録音:2008年1月〕(原盤番号:V-5137)
[CD2]トランスクリプションズ(原盤番号:V-4947)
[CD3]ハイドン:
十字架上のキリストの最後の七つの言葉
サンドリーヌ・ピオー(S)、ルート・サンドホフ(Ms)、
ロベルト・ゲッチェル(T)、ハリー・ファン・デア・カンプ(Bs)、
ベルリン古楽アカデミー〔録音:2003年6,7月〕(原盤番号:V-5045)
[CD4]デュサパン:
(1)グラヌム・シナピス (2)ウンブレ・モルティス (3)ドナ・エイス
(1)(2)は無伴奏合唱、(3)はアンサンブル・アルス・ノヴァとの共演
〔録音:2000年2月〕
[CD5]ブラームス:
ドイツ・レクイエム(2台ピアノ版)
ボリス・ベレゾフスキー&ブリジット・エンゲラー(P)、
サンドリーヌ・ピオー(S)、ステファン・ドゥグー(Br)〔録音:2000年2月〕
アクサンチュス、ロランス・エキルベイ(指揮)
人気合唱グループ、アクサンチュス名盤5枚がお買い得セット化。一大ヒット
となった、古今東西のクラシック名曲に聖書のテキストなどの歌詞をあてはめ
て歌った「トランスクリプション」をはじめ、ピオーをソロに迎えたフォーレ
のレクイエム、ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」、そし
てベレゾフスキーとエンゲラーという豪華ピアニストを迎えての2台ピアノ版
によるドイツ・レクイエムが入っているだけでもすでにお得。さらに今回の
ボックスでは、デュサパンのレクイエムも収録。ラインの神学者エックハルト
の神秘的な世界のテキストによる「グラヌム・シナピス」や、オケゲムのレク
イエムのパロディ的な「ウンブレ・モルティス」は、アクサンチュスの技巧と
融合する声が存分に味わえる無伴奏仕立て。奇抜な効果は一切排除され、あく
までも自然な声が織り成す不思議な世界が展開されています。「ドナ・エイス」
は複雑なパート区分とリズムが圧巻。アンサンブル・アルス・ノヴァが雰囲気
を盛り立てます。アクサンチュスの魅力を存分に味わえる、うれしいボックス
です!




<Classic Concert records>
CCR 62152 ¥1980
(1)R.シュトラウス(編:F.ハーゼネール):
「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」
(2)マーラー(編:A.N.タルクマン):「さすらう若人の歌」
(3)ベーラ・コヴァーチ(1937*):
リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ(クラリネット・ソロのための)
クレメンス・ザンダー(Br)、テオフィル・アンサンブル・ウィーン
録音:(1)(2)2010年12月、オーストリア放送文化会館ライブ録音、
(3)2007年12月、オーストリア放送文化会館ライブ録音
ウィーン・フィル、ウィーン放送交響楽団、ウィーン・フォルクスオーパー
といった名門の主要メンバーから成るアンサンブル団体テオフィル・アンサ
ンブル・ウィーンが、2007年、2010年に行ったライブ録音を収録した新譜を
リリースしました!マルチヌー、ツァノウ、ブラームスを収録したアルバム
(CCR 62151)でも注目された、編曲作品を多く取り入れる独創性豊かなプログ
ラムは今回も健在。「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」は、F.ハ
ーゼネールがR.シュトラウスが作曲した交響詩を室内楽用に編曲したもの。
8人という小編成のため、原曲以上に各楽器のソリストたちの妙技を堪能す
ることが出来ます。演奏時間も約10分(本アルバムでは9’21”)と短縮され
ており、原曲の魅力がぎゅっと凝縮された1曲といえましょう。現代屈指の
編曲者A.N.タルクマンによるマーラーの名曲「さすらう若人の歌」の室内楽
編成版では、洗練された器楽アンサンブルとクレメンス・ザンダーの深いバ
リトンの歌声を堪能できます。また、本アルバム最後には2007年ライブで演
奏したコヴァーチの作品も収録。超絶技巧連続のクラリネット・ソロは圧巻
です。世界トップレベルのソリストたちによる安定感抜群のアンサンブルは
流石の一言。今回も魅力的なプログラムと演奏を堪能できるアルバムに仕上
がっています!

CCR 62020 ¥1980
ロベルト・ディ・マリノ(1956*):
(1)エレジア (2)ピアノ協奏曲 (3)オルガン協奏曲 (4)ギター協奏曲 
(5)ロンド・ミロンガ
ジェリカ・ヴォイヴォーダ(Pf)、シモーネ・ヴェベル(Org)、
ロベルト・ベリニチ(ギター)、
ミラン・ヴァウポティチ(指揮)、
ロシアン・シンフォニー・オーケストラ・プロコフィエフ
1956年生まれのイタリア人作曲家、ロベルト・ディ・マリノの近年の作品を
収録した注目のアルバム。現在もなおクラシック、ジャズ、吹奏楽と幅広い
ジャンルで作曲・編曲活動を行っているロベルト・ディ・マリノ。ラテン情
緒あふれる抒情的な旋律や疾走感のある心地好いリズムが印象的な彼の音楽
は音楽ジャンルの垣根を超えた魅力にあふれています。本アルバムでは彼が
オーケストラ用に作曲した初めての作品「エレジア」を始め、5つの作品が
収録されています。「ロンド・ミロンガ」はバレエの舞台音楽として、モー
ツァルトの人生を描いた興味深い作品。幾度も反復されるミロンガの単純な
音型の合間に、ピアノ協奏曲第23番第2楽章のメロディなどモーツァルトが作
曲した美しい旋律が現れ、ドラマティックな盛り上がりを見せます。一方、
過度な装飾のない素朴な旋律と5拍子のリズムが心地よいピアノ協奏曲は、ピ
アノだけでなく各楽器が複雑に絡み合って織りなす美しいアンサンブルが聴
き所。西ヨーロッパの民俗音楽に喚起されて作曲されたギター協奏曲では、
波のうねりのように押し寄せるオーケストラとギターとのハーモニーが絶妙
です。近年めきめきと活躍の場を広げている若手演奏家たちの卓越したソロ
にも注目。ドラマティックな演奏で、ディ・マリノの音楽を活き活きと聴か
せてくれます。

CCR 62064 ¥1980
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (全曲)
ヨースタ・フンク(Cemb.)
録音:2004年7月27-28日、
ザンクト・マルガレーテン教会(シュトテル、ドイツ)
【使用楽器:マティアス・クラマー1990年製ヨハン・クリスティアン・ツェル
モデル(1728年ハンブルク)】
グレン・ウィルソン、シェティル・ハウグサンら名手に師事し、実力派チェ
ンバリストの一人としてドイツ国内外問わず活躍の幅を広げているフンクが、
ついにゴルトベルク変奏曲を収録したアルバムをリリース!ゴルトベルク変
奏曲といえば、チェンバリストならば避けては通れぬであろうJ.S.バッハの
大作。フンクの演奏は堅実で、一つ一つの音の粒をしっかりと響かせる丁寧
な演奏といえましょう。第15変奏や第25変奏では心持ちゆったりとしたテン
ポですが、決して重すぎることはなく、全体的に心地好いテンポ感にあふれ
ています。使用したチェンバロは、かのレオンハルトも愛した1728年製ヨハ
ン・クリスティアン・ツェルをモデルとするチェンバロ。やや硬めの発音が
溌溂とした印象を与え、フンクの明瞭な演奏を引き立てています。

CCR 62063 ¥1980
(1)柳の庭のほとりで(アイルランド民謡) 
(2)三羽のカラス(イングランド民謡?) 
(3)我が恋人は紅き薔薇(スコットランド民謡) 
(4)ヘンリー王(イングランド民謡) 
(5)A.ラミレス:アルフォンシーナと海 (6)霧の露(イングランド民謡) 
(7)バーバラ・アレン(スコットランド民謡) 
(8)かつて、ある娘を愛していた(スコットランド民謡) 
(9)恋人に林檎をあげよう(イングランド民謡?) 
(10)ロード・ランダル(アングロ=サクソンのバラード) 
(11)メンデス:ククルクク・パロマ 
(12)アニー・ローリー(スコットランド民謡) 
(13)テーラーとネズミ(アイルランド民謡) 
(14)恋人は定期市を行く(アイルランド民謡) 
(15)黒色は愛する人の髪の色(アイルランドあるいはアパラチア地方の民謡) 
(16)旅人よ(アイルランドあるいはアパラチア地方の民謡)
シュテファン・ゲルクナー(C-T)、ホワキン・クレルチ(ギター)
録音:2010年8月11-14日
ドイツを中心に活躍するカウンターテナーのゲルクナーによる、イギリス諸島
のフォークソングを中心に収録したアルバム。優しくも哀愁漂う旋律で日本で
も人気の高いイングランド、アイルランド、スコットランド地方の民謡を多く
収録したアルバムです。サイモン&ガーファンクルやボブ・ディランらの名演
が今もなお語り継がれるフォークソングのジャンルですが、本アルバムで聴
くことが出来るカウンターテナーの柔らかい歌声とギターの響きによる暖か
なハーモニーも絶品。艶と深みのある歌声で時に優しく、時に切なく語りか
けるゲルクナーの歌が心に沁み入ります。イングランドの民謡はどこかジョン
・ダウランドの歌曲も想起させ、イギリス・ルネサンス時代のリュート歌曲
がお好きな方にもおすすめ。ギターを担当するのはキューバ・ギター界の巨
匠ホワキン・クレルチ!民謡の合間には、アルゼンチンの作曲家A.ラミレス
のギターソロも収録されており、円熟の域に達しつつあるクレルチの見事な
演奏を堪能できます。





<Praga Digitals>
PRDDSD 350056(SACD-Hybrid) ¥2780
ラフマニノフ:
(1)ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1
[録音:1955年2月18日/ライヴ(モノラル)]
(2)同第2番ハ短調Op.18[録音:1959年2月2日/ライヴ(モノラル)]
(3)前奏曲嬰ヘ短調OP.23の1/イ長調Op.32の9/ロ短調Op.32の10
/嬰ト短調Op.32の10[録音:1960年10月28日
/ニューヨーク、ライヴ(ステレオ)]
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
クルト・ザンデルリンク(指)
モスクワ放送響(1)、レニングラード・フィル(2)
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番といえば、やはりリヒテルの演奏が不滅の
名盤として燦然たる輝きを失わずにいます。それがSACDハイブリッド盤となり
ました。あらためて聴いてみれば、神がかり的に凄い演奏であることが実感さ
れます。ラフマニノフ自身でさえ、ここまで圧倒的な演奏は実現できなかった
であろうという出来になっています。また、リヒテルの手の大きさと打鍵の強
靭さ、鐘のように深く重い音から水晶のように透明な音までが鮮やかに聴こえ
るのが鳥肌モノの感動。細部まで明瞭なため、一音さえもおろそかにしないリ
ヒテルのピアニズムを存分に堪能できます。
さらに特筆すべきはザンデルリンクのバック。何よりムラヴィンスキー時代の
レニングラード・フィル、ガウク時代のモスクワ放送響ならではの、いにしえ
のロシアのオーケストラの咆哮する金管と粘る弦に興奮させられます。ザンデ
ルリンクもいつにもまして大きな音楽作りで、リヒテルの巨人的なオーラに少
しもひけをとっていないのがさすが。2大巨匠が、甘さや感傷性の全くない
「男のラフマニノフ」を聴かせてくれます。




<WERGO>
WER 6943 3枚組 ¥4050
アール・ブラウン(1926-2002)/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ 
ブラウンの音楽人生 vol.6
[CD1]ジョン・ケージ――クリスチャン・ウォルフ
(1)ジョン・ケージ:
カートリッジ・ミュージック
(ジョン・ケージ&デイヴィッド・チュードア(Pf))
クリスチャン・ウォルフ(b.1934):
(2)ヴァイオリニストとピアニストのためのデュオ
(小林健次(Vn)、デイヴィッド・チュードア(Pf))
(3)ホルンとピアノのためのデュエットII
(ハワード・ヒリヤー(Hrn)、デイヴィッド・チュードア(Pf))
(4)弦楽四重奏のためのSummer
(ワルター・トランプラー(Vla)、デイヴィッド・ソイヤー(Vc))
オリジナルLP:1962年
[CD2]ニュー・ミュージック・フォー・ヴァイオリン・アンド・ピアノ
(1)G.クラム(b.1929):ヴァイオリンとピアノのための4つのノクターン(1964)
(2)ユン・イサン(1917-1995):ガサ
(3)チャールズ・ウォリネン:長いものと短いもの
(4)ジョン・ケージ:ヴァイオリンと鍵盤のための6つのメロディ
ポール・ズコフスキー(Vn)、ジルベール・カリッシュ(Pf)
オリジナルLP:1973年
[CD3]ニュー・ミュージック・フロム・サウス・アメリカ
-室内オーケストラのための
(1)ジェラルド・ガンディーニ(b.1936):ソリア・モリア(1968)
(2)セザール・ボラニョス(b.1931):ディヴェルティメントIII(1967)
(3)マルロス・ノブレ(b.1939):トロピカル(1968)
(4)オスカール・バザン:ソノグラマス(1963)
(5)マニュエル・エンリケ:dipticoI(1969)
(6)アルキデス・ランツァ:penetrations(1967)
ザ・ニュー・サウンド・コンポーザーズ・パフォマーズ・グループ
アルキデス・ランツァ(指揮)
オリジナルLP:1973年
好評を博したアール・ブラウンの音楽人生シリーズもいよいよ最終巻の登場。
[CD1]はケージとクリスティアン・ウォルフ。ケージはアンプ、スピーカー、
そして生身の演奏者をパフォーマンスに関係させることによって、ステージ
のような状況を再現したかったと語ります。もちろん録音ではステージはあり
ませんが、そのかわり、何がどこでどのように作用しているかを見ることが
できないミステリーの要素が生じていると語っています。ウォルフの作品は、
様々な長さの音のグループを何度でも好きなように繰り返すよう指示されてい
るだけで、曲全体の長さは演奏者たちに委ねられています。一つの作品に対
し、同じ演奏はありえないように書いたと語るウォルフ。ウォルフ自身が選ん
だ信頼できる演奏者たちによる演奏でお楽しみいただきます。
[CD2]は、4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。チャイコフスキー
のヴァイオリン協奏曲が書かれた当初、レオポルト・アウアーは演奏不可能と
してこの初演を断りましたが、今ではこの作品は超人気のスタンダード・レ
パートリーとなっています。現代のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲
をめざそうと立ちあがった4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。
虫歯に響きそうなヴァイオリンのか弱い音色と、ピアノのクリアーな和音の
絡み合いが絶妙なクラムの作品や、強烈なグリッサンドと和音が印象的なユ
ン・イサンの作品など、興味深い作品がならびます。
[CD3]は南アメリカ発の音楽。アルゼンチンやメキシコなどに生まれ、メシア
ン、ダッラピッコラ、ヒナステラらに師事した作曲家たちによる作品集。南
米といってもラテンのノリは感じさせず、スピーカーなどを用いた電子音楽
や、トーンクラスターなど、バリバリの現代音楽が並びます。しかしそんな
中にも独特の熱っぽさや人間くささが漂っているから不思議です。

WER 6751 ¥2180
ヴォルフガング・リーム(b.1952):オルガン作品集
(1)魔力、夜の熱狂(1980)
(2)ファンタジー(1968)
(3)3つのファンタジー(1967)
(4)シンフォニアI-オルガンのためのミサ(1971)
(5)コンテンプラーツィオ(1967)
(6)7つの形(1974)
ドミニク・ズシュテック(オルガン) イェンス・ブリュッルス(タムタム)
録音:2011年11月
リーム生誕60年を記念してWERGOが世に放つ、リームのオルガン作品集。いく
つかの作品はリームが10代の頃に書かれた作品ですが、すでにいまの作風を
思わせる大規模で暴力的ともいえる威力に満ちたリーム世界が展開されていま
す。若い頃、自分の作風を模索している時にオルガンと出会い、様々なこと
を得たといいます。意欲と実験精神に満ちた力作が並びます。
「3つのファンタジー」と「コンテンプラーツィオ」は実に情の深い作品。オ
ルガンのためのファンタジーは、リーム曰く、「多面カットのプリズムのよ
うで、熱狂的なエンディングのオルガン作品」。実際、彼のオーケストラ作
品でみられる暴力的ともいえる威力を予感させるパッセージが盛り込まれて
います。「シンフォニアI-オルガンのためのミサ」はミサやオルガンつきの
交響曲を生み出したフランスの伝統の流れをくむ作品。6つの楽章は、共通の
素材などで大規模作品ながら見事な統一感を示しています。「7つの形」では
直観性と論理性の両方のバランスが共存する不思議な作品。タムタムの音色
が聴き手を別世界へといざないます。「魔力、夜の熱狂」は、オルガンの魅
力のとりことなったリーム自身を、遠くから皮肉に満ちた目で見たような音
楽。事実、このあとリームはしばらくオルガンのための作品から遠ざかって
いた(2002-2004年にかけて書いた「無題」や、器楽作品の1パートとして用い
たくらい)ほどで、リームにとって怪物的魔力を持つオルガンへの訣別の音楽
のようでもあります。これら魔力に満ちた作品を奏でるドミニク・ズシュテッ
クは、オルガン版のシュトックハウゼンの黄道十二宮で私たちの度肝を抜く
宇宙空間的演奏を展開した名手。ここでも、リーム独特のミステリアスなが
らも規模の大きな世界を、絶妙な間の取り方で見事に再現しています。

WER 6745 ¥2180
アール・ブラウン(1926-2002):抽象的なサウンド・オブジェクト
(1)家庭の埋葬*
(2)フォリオ
(3)25のページ
(4)4つのシステム
(5)夏の組曲’95
ザビーネ・リープナー(ピアノ)*世界初録音
録音:2009年6月
いわゆるニューヨーク楽派(ケージ、フェルドマン、クリチャン・ウォルフ)
に属するブラウンによる、ピアノのための作品集。ニューヨーク楽派の中で
もブラウンは特に、同時代の他ジャンル(ヴィジュアルアートなど)芸術家と
相互に強く影響し合ったと言われています。筆の先からインクをたらす手法
で圧倒的な力を持つ作品を生み出したジャクソン・ポロックのアクション・
ペインティングを思わせるような、ダイナミックな空間性、静と動の共存、
一見無秩序に見えて実は巧妙に計算されている音の配列などは、ブラウンで
なければ為し得ない世界といえるでしょう。この独自の世界を再現するピア
ニスト、リープナーは、ケージ、フェルドマン、ウストヴォリスカヤなどの
現代作品のスペシャリストとして活躍するピアニスト。ブラウン作品が今な
お斬新さに満ちていることを実感する1枚です。

WER 6750 ¥2180
ペトリス・ヴァスクス(b.1946):
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための作品集
(1)愛の声(ヴァイオリンと弦のためのファンタジア)
(2)遠き光(ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲)
(3)孤独な天使(ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための瞑想曲)
アリーナ・ポゴストキナ(Vn)、シンフォニエッタ・リガ
ユハ・カンガス(指揮)
録音:2011年6月
ラトヴィアが生んだ作曲家ヴァスクスによる、人間と社会への愛に満ちたサウ
ンドを、ポゴストキナの奏でる美しくも悲しき音色で堪能する1枚。
「愛の声」は、「これを聴いた人が、少しでもよりフレンドリーで愛に対し
てよりオープンになるように」という願いが込められた作品。ヴァイオリンが
タイトルの通りの優しくも悲しい愛の旋律を奏でます。(2)の「遠き光」は
1996-97年に書かれたもので、ヴァスクスの作品の中でもとても激しい作風の
曲。コントラストに満ちた様々な短い部分の連なりで、時にラトヴィアの民謡
を思わせます。2006年頃に書かれた(3)の「孤独な天使」は、世界の状況を見
ている天使の悲しい目と、天使の羽の愛に満ちたはばたきが人々の心に平安
や慰めをもたらしている様子を描いたとヴァスクスは語ります。
ヴァスクスの愛に満ちた旋律のヴァイオリンを奏でる、ポゴストキナは、ロシ
ア生まれのドイツ人。2005年第9回シベリウス国際ヴァイオリンコクールでド
イツ人として初めて優勝、これまでに何度か来日も果たしています。




<C major>
71 0604(Blu-ray) ¥4950
71 0508(DVD-Video) 2枚組 ¥4450
字幕:日独英仏伊韓中(※ボーナス)
「ダウスゴー、4つの傑作交響曲を振る」
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
・シベリウス:交響曲第5番変ホ長調Op.82
・ニールセン:交響曲第3番作品27「ひろがりの交響曲」*
*イーナ・クリングレボトン(S)、エアレン・ティアミ(Br)
 トマス・ダウスゴー(指揮)デンマーク国立交響楽団
=ボーナス= トマス・ダウスゴー・インタビュー
収録時期:2009年6月11日[ニールセン]、
2009年6月13日[ブラームス]、
2009年6月17日[シベリウス]、
2009年6月19日[ドヴォルザーク]
収録場所:デンマーク、コペンハーゲン・コンサートホール(ライヴ)
ユニテル・クラシカとデンマーク放送の共同制作
「北欧の巨匠」ダウスゴーが首席指揮者(2004-2011)を務め、現在は名誉指揮
者のポストにある手兵デンマーク国立響を指揮したコンサートの模様を収めた
映像作品がC majorより登場。
2009年夏、デンマーク国立響とベケット財団は「シンフォニック・サマー・
プロジェクト」と題したコンサートを企画、あらたな聴衆に向けてクラシック
音楽を演奏し、4つの代表的な作品を紹介するとともに、ベケット財団設立20
周年を記念して、その模様を収めた映像作品を制作しました。
ベケット財団は、デンマーク出身の画家ポール・ベケット(1922-1994)とその
妻ビルテの個人的な寄付により1989年に設立されています。芸術、文化、医療
科学、自然保護といった活動を支援するこの慈善団体は、デンマークの文化生
活において独特の役割を果たし、なかでもデンマーク国立響とは長年に亘り協
力関係を築いてきました。
1963年コペンハーゲンに生まれたトマス・ダウスゴーといえば、デンマーク国
立響とのランゴーや、1997年より首席指揮者を務めるスウェーデン室内管との
ベートーヴェンやシューマンのシリーズなどのレコーディングを通じて、すで
に熱心なファンから注目を集める存在でしたが、先頃2012年3月の新日本フィ
ルへの客演でもシベリウスやニールセンのシンフォニー・レパートリーに対し
て高い実力のほどを証明してみせたばかり。
同じくここでも、かれらにとっての看板演目である北欧屈指の交響曲作家ふた
り、母国デンマークの誇るニールセン、シベリウスに加え、ドヴォルザーク
やブラームスを取り上げているのも気になるところで、実演におけるすぐれた
内容が期待できそうです。
収録会場のコペンハーゲン・コンサートホールは、2009年よりデンマーク国立
響の本拠で、設計はルツェルン文化会議センターのデザインも手掛けたフラン
ス人建築家ジャン・ヌーヴェルによるもの。音響面もさることながら、洗練さ
れた空間芸術を視覚的にも味わえます。
ボーナス映像にはダウスゴーへの独占インタビューを収録。このたびのコンサ
ートのこと、2001年の首席客演指揮者就任に始まる当楽団との親密なコラボ、
異なる4つの傑作交響曲の魅力について語られています。




<SDG>
SDG 716 ¥2180
J.S.バッハ:モテット集
(1)主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ BWV 230
(2)来ませ、イエスよ、来ませ BWV 229
(3)み霊はわれらの弱きを助けたもう BWV 226
(4)イエスよ、わが喜び BWV 227
(5)恐るるなかれ、われ汝とともにあり BWV 228
(6)主に向かいて新しき歌を歌え BWV 225
(7)汝を去らしめず、汝われを祝せずば BWV Anh III.159
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音:2011年、聖ジョセフ・スミス・スクエア(ライヴ)
ガーディナーとモンテヴェルディ合唱団が昨年(2011年)にヨーロッパ(イタリ
ア、フランス、オランダ、ドイツ)で行ったツアーの出発点の地、ロンドンで
のライヴ録音。集中的にモテットを取り上げたのは、1982年ERATOでのレコー
ディング以来。熱の入った演奏が展開されています。
二重合唱の凝った書法など、バッハが腕によりをかけて書いたモテット。バッ
ハ一族が脈々と作曲し続けてきたモテットは、大バッハ自身にとっても大切な
存在であり、彼の弟子たちにも自作を含めたモテットをよく勉強させたといい
ます。現代を生きる演奏者にとっても、言葉ひとつひとつ、一音一音で変わる
繊細なニュアンスを表現する技量と、スタミナの両方を必要とする、声楽・合
唱作品の最高峰のひとつといえるでしょう。もちろん器楽奏者たちにとっても
無二の存在といえる魅力的な作品です。
最後に収録された作品は、バッハが書いたかどうかは定かでないとされている
作品ですが、他の6つの素晴しいモテット達の締めくくりとしてこれ以上の作
品はないという考えのものと、ここに収録されました。また、BWV118は、自立
した器楽パートを持たないという理由で、今回ここには収録されませんでし
た。モンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・ソロイスツによるこだわりの
見事なアンサンブルを心行くまでご堪能下さい!




<SUPRAPHON>
=グレート・チェコ・コンダクターズ=
SU 4082 2枚組 ¥2580
ステレオ
*モノラル
[CD 1]
・マルチヌー:交響曲第4番H 305 (録音:1965年9月プラハ、ルドルフィヌム)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
・マルチヌー:チェロのためのコンチェルティーノH 143 
(録音:1966年6月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ)
アンドレ・ナヴァラ(Vc)プラハ室内フィルハーモニー管弦楽団
・イベール:チェロと管楽器のための協奏曲(1925)
(録音:1966年6月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ)
アンドレ・ナヴァラ(Vc)プラハ室内フィルハーモニー管弦楽団
・ヒンデミット:ヴィオラと弦楽のための葬送音楽(1936)
(録音:1961年12月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ)
ラディスラフ・チェルニー(Va)プラハ室内管弦楽団
・マルチヌー:3つのリチェルカーレH 267 
(録音:1965年9月プラハ、ルドルフィヌム)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
[CD 2]
・ヨゼフ・ミスリヴェチェク:シンフォニア ニ長調 
(録音:1955年9月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ)*モノラル
プラハ室内管弦楽団
・ビゼー:小組曲「子供の遊び」Op.22 
(録音:1967年9月、10月プラハ、ルドルフィヌム)
プラハ交響楽団
・サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」
(録音:1967年9月、10月プラハ、ルドルフィヌム)
パヴェル・シュテパーン、イリヤ・フルニーク(P)プラハ交響楽団
・プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲ト短調Op.63
(録音:1964年12月プラハ、ルドルフィヌム)
ラディスラフ・ヤーセク(Vn)プラハ交響楽団
マルティン・トゥルノフスキー(指揮)
2012年最新リマスタリング(エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ)
クーベリック、シェイナに続くグレート・チェコ・コンダクターズ第3弾は、
マルティン・トゥルノフスキー。
1928年プラハに生まれたトゥルノフスキーは、プラハ音楽アカデミー在学中
(1948-1952)に、カレル・アンチェルとロベルト・ブラックに師事。1952年プ
ラハ響に指揮者デビュー、1958年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝
を果たしてキャリアをスタートさせます。
1960年代に入ると、1960年にブルノ国立フィルの指揮者に任命されたのを皮
切りに、プラハ放送響(1962-66)、プルゼニュ放送管(1963-67)の音楽監督と
いう具合に、国内のポストを歴任したのち、トゥルノフスキーはシュターツ
カペレ・ドレスデンのカペルマイスター(1967-68)も務めています。
1968年、ワルシャワ条約機構軍がプラハに侵攻すると、トゥルノフスキーは
オーストリアに逃れて市民権を獲得、母国を離れるまではチェコ・フィルの
終身客演指揮者(1960-1968)のポストにもありましたが、1989年のビロード革
命で帰還するまでのあいだ、オスロのノルウェー国立オペラの音楽監督(1975-
80)や、ボン歌劇場の音楽監督(1979-83)を務めながら、欧米を舞台に数多く
の客演をこなすようになります。
同じく1968年にトゥルノフスキーはクリーヴランド管を指揮してアメリカ・
デビューを果たしますが、これはトゥルノフスキーの父と馴染みの間柄であ
り、1956年に自身が師事したことのあるジョージ・セルの招きで実現したも
の。チェコに復帰してプラハ響の常任指揮者(1992-96)を務め、1998年4月か
らは群馬交響楽団首席客演指揮者にも就任してわが国にもなじみ深いトゥル
ノフスキーは、1960年代にSupraphonに数多くのレコーディングを行っていま
す。
ここでの収録内容は、フランス・ディスク大賞を獲得した名盤「第4交響曲」
をはじめ、トゥルノフスキー得意のマルチヌーを中心に、名手ナヴァラとの
貴重な共演など、すべてSUPRAPHON初CD化となるもので、たいへん価値ある
復刻といえるでしょう。





<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2078 ¥2250
ステレオ
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)、
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1960年11月7-9日、ウィーン、ムジークフェラインザール
使用音源: Deutsche Grammophon(Germany)SLPM 138659
交響曲第4番(GS 2059)、同第5番(GS 2066)に続き、ムラヴィンスキー(指揮)、
レニングラード・フィルによるチャイコフスキーの後期3大交響曲集の最後、
交響曲第6番「悲愴」が登場します。復刻に使用したのは前2作と同様に初期
ステレオLPで、これまで通り原音を忠実に再現しました。また、この「悲愴」
の発売によって、全3曲がそれぞれ1枚のCDに収録された形になりますが、こ
うした面割りはバラ売りの通常パッケージCDとしては珍しいものです。
■解説書の内容
当シリーズのポール・パレー(指揮)、フランス管弦楽曲集(GS 2051)、同サン
=サーンスの交響曲第3番「オルガン」(GS 2075)のそれぞれ解説を担当した
沼辺信一氏は、ムラヴィンスキーの東京公演のほとんどすべてを聴いていま
す。そうした体験を通じ、私的な思い出はもちろんのこと、当時のさまざま
な状況や演奏会場で起こったハプニングなど、今となってはあまり知り得な
い貴重な証言をたっぷりと書いていただきました。
(以上、平林 直哉)




<OPUS蔵>
OPK 2100 2枚組 ¥3380
[CD1]
ベートーヴェン:
ピアノ・トリオ第7番 変ロ長調作品97「大公」(録音:1928年)
シューマン:ピアノ・トリオ ニ短調作品63(録音:1928年)
[CD2]
ハイドン:ピアノ・トリオ ト長調作品73-2(録音:1927年)
シューベルト:ピアノ・トリオ第1番変ロ長調, D898(録音:1926年)
メンデルスゾーン:ピアノ・トリオ第1番ニ短調 作品49(録音:1927年)
カザルス・トリオ[アルフレッド・コルトー(ピアノ)、
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)、パブロ・カザルス(チェロ)]
原盤:SP盤 US-Victor,UK-HMV, J-Victor
今回のオーパス蔵による復刻をマスタリング調整・試聴盤で聴いて、最高に感
動的だったのは、やはりカザルス・トリオ最後の1928年録音となったベートー
ヴェンの《大公》だ。第1楽章から惹きこまれて、つい何度も聴くことになっ
てしまうのは、まったく自然そのままといった演奏姿勢から生まれる純粋な
音楽の美しさだが、第3楽章アンダンテ・カンタービレこそ、ベートーヴェン
の心からなる訴えと演奏者の感動的な共感が一体となった辞世の歌ではない
だろうか。ここでの第1変奏、ピアノの3連音による豊潤そのもののアルペッ
ジョが、まるで吐息のような、途切れがちのチェロの長いフレージングを、
優しく美しく庇うように弾いていく。ここでのコルトーのピアノも魅惑的だ
が、カザルスのチェロが聴かせる低音域の響きは、まさしく無技巧の技巧その
もの。ごく短いフレーズをティボーが完璧に受け継いで、この3人が「音楽の
演奏とは、書いてある楽譜をただ音にするということだけではなく、作曲家
がその曲に託した想いを、聴く人に〈音〉として伝えること」に徹している
という、昔なにかの本で読んで感銘を受けたことばを、ふと思いださせる名
演奏だ。(小林利之)
■カザルス・トリオ ピアノ・トリオ全録音 (1926-28)について
カザルス・トリオの「大公」、これを出すまではやめられない。との思いで取
り組んできましたが、これでやめるという訳ではありません。ただ肩の荷が下
りて気が楽になったことは確かです。1枚で出すか、彼らの録音を全てまとめ
3枚とするか、迷いましたが、ピアノ・トリオと呼ばれるものだけを集めると、
丁度CD2枚となりました。初期の電気録音なので曲により音の状態に差があり、
また盤の状態もばらつきがありましたが何とかまとまりました。
(オーパス蔵代表:相原 了)




<ACCENT>
ACC 24263 ¥2300
大いなるトロンボーン
(1)フレスコバルディ:カンツォーナ7番「シュペルバ」
(2)同22番「ニコリーナ」/(3)同17番「ディオダータ」
(4)ジョヴァンニ・フォンタナ:ソナタ30番
(5)バルトロメオ・デ・セルマ:カンツォン23番
(6)パレストリーナ(バッサーノ編):すべてが美しいお方
(7)モンテヴェルディ:時の始まりから
(8)ジェレンスキ:ファンタジア2番/(9)同:すべての国々は
(10)同:汝はペテロなり
(11)ラッスス(ロニョーニ編):スザンナ・ドルランド
(12)ジョヴァンニ・チェーザレ:ラ・ヒエロニマ
(13)チーマ:コルネットとトロンボーンのためのソナタ
(14)グアーミ:認識/(15)ジョスカン(カベソン編):祝されたり、天の女王
ヴィム・ベキュ&オルトレモンターノ
【ヴィム・ベキュ、アダム・ヴォールフ、アダム・ブレグマン、
ロベルト・シュレーグル(サックバット)、
ドロン・デーヴィッド・シャーウィン、アドリアン・マビル(コルネット)】
[録音:2012年]
驚異のバロック金管集団コンチェルト・パラティーノのメンバー、ヴィム・
ベキュが1993年に結成したフレッシュなアンサンブル、オルトレモンターノ。
バロック期の金管楽器であるサックバットとコルネット(ツィンク)の合奏は
独特の薫りが高く、非常に魅力的です。ブルース・ディッキー率いるコンチェ
ルト・パラティーノが絶対的な存在でしたが、次世代を担うオルトレモンタ
ーノの若々しい響きも超新鮮。バロック音楽ならではの荘重な響きを存分に
堪能できます。

ACC 24248 ¥2300
ワーゲンザイル:オルガン協奏曲集
(1)第3番ヘ長調 (2)第5番ト長調 (3)第2番ハ長調 (4)第6番イ長調
エリザベート・ウルマン(Org)、ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
[録音:2002年]
他人に容赦なかった少年モーツァルトが一目置いたことで、音楽史に名をとど
めているゲオルク・クリストフ・ワーゲンザイル(1715-1777)。オルガン協奏
曲はフランス、イタリア、ドイツの様式を混合させ、前古典派的作風が爽や
か。リュートやチェンバロも含むピッコロ・コンチェルト・ウィーンが、ウル
マンのオルガンと美しく対話を繰り広げます。




<Coviello CLASSICS>
COV 21205 ¥2350
カール・フリードリヒ・アーベル:
(1)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ホ短調 (2)同ト長調
ヨハン・クリスチャン・バッハ:
(3)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調(チェンバロ) 
(4)同ヘ長調(フォルテピアノ)  (5)同変ロ長調(チェンバロ)  
(6)同ヘ長調(フォルテピアノ)
トーマス・フリッチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
シャレフ・アド=エル(チェンバロ、フォルテピアノ)
[録音:2011年]
バッハの末子にして、少年時代のモーツァルトを可愛がったヨハン・クリス
チャン・バッハ。彼はヴィオラ・ダ・ガンバの名手カール・フリードリヒ・
アーベルと組んでロンドンでコンサートを組織、それが今日の定期演奏会の
礎となったといわれます。当アルバムはクリスチャンとアーベルのヴィオラ
・ダ・ガンバ・ソナタ集。前古典派に入ろうとしている時期にガンバの新作
を書いているのは驚きですが、伴奏もフォルテピアノを用いているのが興味
津々。1992年に草稿が競売にかけられて知られるところとなりました。イタ
リア的な伸びやかな旋律が非常に魅力的です。




<TYXart>
TXA 12002 ¥2350
フランツ・フンメル:
(1)クラリネット交響曲「ハティクヴァ」 
(2)ヴァイオリン交響曲「福島」
ギオラ・ファイドマン(Cl)、フランツ・フンメル(Pf)、
エレーナ・デニソワ(Vn)、
アレクセイ・コルニェンコ(指)
モスクワ交響楽団
昨年3月11日の東日本大震災以降、世界の芸術家の多くがその悲劇を後世に伝
えるべく、芸術作品に仕上げています。フランツ・フンメルは1939年生まれ
のドイツ作曲家でピアニスト。幼少期からクナッパーツブッシュの熱烈なファ
ンとして人格形成され、長じてはピアニストとして多数のLPをリリースしまし
た。作曲家としては多作家で、オペラ、交響曲、室内楽などがあり、最近では
ミュージカル「ルートヴィヒ二世」が話題となりました。
ヴァイオリン交響曲「福島」は交響曲でありながら、技巧的なヴァイオリン独
奏が終始からみつく協奏作品。地震か津波を想起させるような衝撃音がしばし
ば響く正統派ゲンダイオンガクで、日本的な所はありません。フンメルは以前
にも、阪神・淡路大震災の犠牲者のための鎮魂曲「悲しみのシンフォニー」を
発表し、社会派的な創作姿勢が見られます。本人の弁によれば、人間の不遜と
傲慢により世界が破滅することへの警鐘としての作品で、もともとは原爆で破
壊された広島の写真から得た印象を、いつか作品化したいと思っていたものの
発展形とのこと。被災された方々へ捧げられています。
「ハティクヴァ」はヘブライ語で「希望」を意味するイスラエル国歌の題名。
スメタナの「モルダウ」に似ているとしばしば指摘されるこのメロディをパッ
サカリア主題とし、イスラエルの民の苦難の道を思い出させる音世界を作り上
げています。




<C major>
71 0404(Blu-ray) ¥4950
71 0308(DVD-Video) ¥3100
字幕:伊英独仏西中韓
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」
アニタ・ラチベリシュビリ(Ms オルフェオ)
マイテ・アルベローラ(S エウリディーチェ)
アウシリアドラ・トレダーノ(S アモーレ)
ゴルダン・ニコリッチ(指)オーケストラ・バンダルト
カルルス・パドリッサ(演出)
アイツィベル・サンス(衣装)
カルレス・リグァル(照明)
収録:2011年7月、ペララーダ
ラ・フラ・デルス・バウスがまたやってくれました!グルックの傑作「オル
フェオとエウリディーチェ」をこの上なく幻想的に舞台にしています。ソリス
ト、合唱の他、踊り手が多数活躍するのはいつも通り。今回の特徴は、まず
オーケストラを舞台上に上げて舞台に取り込んでいること。そして床面や背
景に投射したCG画像によって、照明を遥かに超えた多様な表現を可能にして
います。とにかく、今まで見たこともない「オルフェオとエウリディーチェ」
です。
オルフェオのアニタ・ラチベリシュビリは、2009年12月7日のスカラ座シーズ
ン開幕公演の「カルメン」でタイトルロールに大抜擢された世間をアッと驚か
せた、1984年、グルジアのメッゾソプラノ。エウリディーチェのマイテ・アル
ベローラは、1982年、スペインのヴァレンシア生まれ。娘役を得意としている
ソプラノです。アウシリアドラ・トレダーノは、2009年のオペラリアで第3位
を獲得したスペインの若いソプラノ。ゴルダン・ニコリッチは、1968年、セル
ビア生まれのヴァイオリニストで、かつてローザンヌ室内管弦楽団やロンド
ン交響楽団のコンサートマスターを務め、また指揮者としてオランダ室内管
弦楽団の音楽監督も務めています
ラ・フラ・デルス・バウスの幻想の世界を鮮明映像でお楽しみください。

71 0804(Blu-ray) ¥4950
71 0708(DVD-Video) ¥3100
字幕:英独仏西
ファリャ:「はかない人生」
クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(S サルー)
ホルヘ・デ・レオン(T パコ)
マリア・ルイサ・コルバコ(Ms サルーの祖母マリア)
フェリペ・ボウ(Bs 叔父のサルバオール)
サンドラ・フェランデス(S カルメラ)
イサーク・ガラン(Br マヌエル)
エスペランサ・フェルナンデス(フラメンコ歌手)
フアン・カルロス・ゴメス・パストル(フラメンコ・ギター)
ほか
ロリン・マゼール(指)
ヴァレンシア州立管弦楽団,ヴァレンシア自治州合唱団
ジャンカルロ・デル・モナコ(演出,装置)
ヘスス・ルイス(衣装)
ゴジョ・モンテロ(振付)
収録:2010年3月、ヴァレンシア





<Preiser>
PRCD 91185 ¥2080
モーツァルト:「魔笛」-復讐の炎は地獄のように,愛の喜びは露と消え
ドヴォルザーク:「ルサルカ」-月に寄せる歌
コルンゴルト:「死の都」-私に残された幸せ
グリーグ:「ペール・ギュント」-ソルヴェイの歌
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」-私の大好きなお父さん
プッチーニ:「蝶々夫人」-ある日、見ることでしょう
カタラーニ:「ワリー」-私は遠くに行きましょう
J.シュトラウス:「こうもり」-田舎娘を演じたら,侯爵様,チャルダーシュ
R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」-偉大な王女様
ドリーブ:「ラクメ」-花の二重唱
アロイス・ミュールバッハー(BS)
マーラー歌曲集(PRCD 91192)に続く超絶ボーイ・ソプラノ、アロイス・ミュー
ルバッハーの新刊は、どう見てもバリバリのソプラノが歌うような曲目がずら
りと並んだ。いや、これだけの曲をすべて歌えるソプラノはそう多くはないで
しょう、「魔笛」の夜の女王のアリアに、「ナクソスのアリアドネ」の超絶
ツェルビネッタのアリア、かと思えば「ワリー」や「蝶々夫人」のしみじみし
たアリアに、「こうもり」の滑稽な歌と、まあ多彩。それらをアロイス君は歌
ってるんです!
アロイス・ミュールバッハーは、1995年、オーストリア中部のヒンターシュ
トーダーの生まれ。2005年に名門聖フローリアン少年合唱団に加わり、才能
を開花させることになります。既にオーストリアでは大人気で、2010年11月
にウィーン国立歌劇場でヘンデルの「アルチーナ」が上演された際に普通ソ
プラノが歌うオベルトを歌い、大喝采を博しました。日本でも新日本フィル
公演のドビュッシー「ペレアスとメリザンド」でイニョルドを歌っていたの
をご記憶の方もいらっしゃるでしょう。しかしアロイス君の実力はそんなも
んじゃなかったことが、このCDに刻み込まれています。驚異の歌声をぜひ!




<LSO Live>
LSO 0701(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3450
R.シュトラウス:エレクトラOp.58 [ドイツ語歌唱]
エレクトラ:ジャンヌ=ミシェル・シャルボネ(S) 
クリソテミス:アンゲラ・デノケ(S)
クリテムネストラ:フェリシティ・パーマー(Ms) 
エギスト:イアン・ストレイ(T)
オレスト:マティアス・ゲルネ(Br) 
監視の女 / クリテムネストラの腹心の女:エカテリーナ・ポポワ(S)
第1の下女:オリガ・レフコワ(Ms) 
第2の下女 / クリテムネストラの裾持ちの女:
エカテリーナ・セルゲーエワ(Ms)
第3の下女:ワルワラ・ソロヴィエワ(A) 
第4の下女:タチヤナ・クラフツォワ(S) 
第5の下女:リヤ・シェフツォワ(A)
若い下僕:アンドレイ・ポポフ(T) 
年老いた下僕 / オレストの扶養者:ヴヤニ・ムリンデ(Bs-Br)
ロンドン交響合唱団、ロンドン交響楽団、
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
録音:2010年1月12 & 14日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
LSO首席指揮者の姿と併せて、マリインスキー劇場の芸術総監督としての顔を
持つ「当代のカリスマ」ゲルギエフが、劇場の実演で「影のない女」「サロ
メ」などを取り上げ、シュトラウス作品の舞台上演に情熱を傾けてきたこと
はよく知られています。そのゲルギエフの「エレクトラ」がLSO Liveに登場。
2010年1月にLSOを指揮して本拠バービカンで行った演奏会形式による上演の
模様をライヴ収録したものです。
前作「サロメ」の大成功から3年ぶり、ギリシア悲劇を換骨奪胎したホフマン
スタールの台本を得て、シュトラウスが書き上げた「エレクトラ」はまたして
も血なまぐさく凄惨な内容とさらなる激烈な音楽で有名なオペラ。不協和音、
半音階の多用、調性のあいまいさといった近代的手法を駆使し、ワーグナー
の「リング」を凌ぐ巨大編成の管弦楽が、“不義密通ののちに実父を殺害した
実母とその愛人に対して姉弟らが復讐を遂げる”という筋立てを盛り上げるの
に絶大な効果を生んでいます。
数あるシュトラウスのオペラのなかでも、死、暴力、性的抑圧、復讐といった
テーマが遍在する「エレクトラ」となれば、ゲルギエフのドラマティックな芸
風との相性の良さを容易に想像できるところですが、「エレクトラ」ヘのゲル
ギエフの並々ならぬ入れ込みようは、豪華なキャストの起用からもうかがうこ
とができます。
スポレートでの第4の下女役で作品の魅力に開眼して以降、エレクトラ役を追
究してきたというジャンヌ=ミシェル・シャルボネは、近年ドイツや近代のレ
パートリーで頭角をあらわすアメリカのドラマティック・ソプラノ。妹のクリ
ソテミスに、2011年バーデン=バーデンの「サロメ」が強烈な印象を残したア
ンゲラ・デノケ、母親クリテムネストラ役には2005年のビシュコフ盤でも知ら
れるヴェテラン、フェリシティ・パーマーと主要3人の女性がなんとも強力。
これに心理描写のうまさで定評のマティアス・ゲルネが弟オレスト役で加わ
り、しかも主役級のほかに脇をマリインスキー劇場のオペラ・カンパニーのメ
ンバーを呼び寄せて固めるというのですから、もはやこれ以上ない万全の態勢
というほかありません。
ゲルギエフの「エレクトラ」は、絶好調のLSOから重厚かつ多彩な響きを存分
に引出しながら、大迫力の歌唱で堂々とオケと渡り合う歌手たちへの目配りも
さすがというべきで、長年オペラで培った豊富なキャリアをあらためて証明
する完成度となっています。




<TOKYO FM>
TFMC 0038 ¥2500
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番ト短調op.135「死者の歌」
ルドルフ・バルシャイ(指揮)、モスクワ室内管弦楽団
マクワラ・カスラシヴィリ(ソプラノ)、エフゲニー・ネステレンコ(バス)
録音:1975年5月16日、東京文化会館、ライヴ
同曲世界初演者バルシャイの日本初演壮絶ライヴ!録音もTOKYO FMシリーズ
中最高と云っていいほどで、スタジオレコーディング顔負けの素晴らしい音
質、うなる低弦や炸裂する打楽器のなまなましさは無類、そのうえ名人ネス
テレンコのバスの歌声が背筋が寒くなるほどのリアルさでとらえられていま
す。曲の内容と相まって忘れられぬ印象を残す一枚です。

TFMC 0039 ¥2500
スメタナ:「わが祖国」全曲
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1974年6月30日、東京文化会館、ライヴ
クラシックの公開録音の応募に11万通を超えるハガキと云う空前の反応のあっ
た当公演は、当日も抽選にもれたファンが会場に押し掛け押し問答があった
という、いわくつきの公演でもありました。ノイマンたっての希望でおこなわ
れたチェコ陣営での日本初演だけあり大変な迫力で終演後には爆発的喝采が
収録されています。チェコ人ならずとも熱いなにかがこみあげてくる、まさ
に大演奏で、この時代の熱気に打たれました。




<la dolce volta>
LDV 109 3枚組 ¥2850
モーツァルト弦楽五重奏曲全集
[CD1](1)第1番 変ロ長調 K.174 (2)第2番 ハ短調K.406
[CD2](1)第3番 ハ長調 K.515 (2)第4番 ト短調 K.516
[CD3](1)第5番 ニ長調 K.593 (2)第6番 変ホ長調 K.614
ターリヒ四重奏団、カレル・レハク(第2ヴィオラ)
録音:[CD1][CD2]1990、1993年、ノートルダム・ドゥ・リバン教会(パリ)、
[CD3]1995年、ティボール・ヴァルガ・ホール(シオン、スイス)
癖のない爽やかな演奏で、1964年の結成以来多くの聴衆を魅了してきたター
リヒ四重奏団。これまでにCalliopeレーベルよりリリースした弦楽五重奏曲
をまとめたボックスがお買い得価格で登場しました!「これほど完璧な演奏
での全集はありえない」とディアパソンで絶賛された名盤「弦楽五重奏曲全
集(旧品番CAL 3231)」から、クラリネット五重奏曲を除く全ての弦楽五重奏
曲が収録されています。前回のモーツァルト四重奏曲全集(LDV 100)に引き続
き、一度は廃盤となってしまい入手困難な状態になっていた名盤を再リリー
スした、ファンの方にとっては嬉しいボックスです。力まず、自然な表現で
魅せるターリヒ四重奏団&カレル・レハクの演奏は他の演奏団体とは違う独特
の魅力にあふれたもの。ファンの方はもちろんのこと、これを機会にターリ
ヒ四重奏団を聴いてみようという方にもおすすめのボックスです。

LDV 112 3枚組 ¥2850
管楽合奏のセレナードとディヴェルティメント集
[CD1] (1)セレナード第11番 ホ長調 K.375 
(2)第12番 ハ短調 K388(384a)「ナハトムジーク」
[CD2] セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361
[CD3] ザルツブルク・ディヴェルティメント集 
(1)第8番ヘ長調KV.213 (2)第9番変ロ長調KV.240 
(3)第12番変ホ長調KV.252 (4)第13番ヘ長調KV.253 
(5)第14番変ロ長調KV.270 (6)12の二重奏曲 ハ長調 K.487(496a)
アンサンブル・フィリドール(ピリオド楽器使用)
録音:[CD1][CD3]2000-2003年、サン=マルセル教会(パリ)、
[CD2]2001年、オルレアン(フランス)
1992年に創立されたフランスの名門ピリオド管楽器アンサンブル団体、アンサ
ンブル・フィリドールによるモーツァルトの管楽合奏曲集。以前Calliopeレ
ーベルよりリリースしたボックス(旧品番:CAL 3317)がさらにお買い得価格に
なって再発売されました。廃盤となり、現在は入手困難となってしまってい
た名盤だけに、ファンの方にとっては待望のボックスといえましょう!アン
サンブル・フィリドールの演奏はもちろんのこと、その収録内容も豪華!セ
レナードやディヴェルティメントを集めたボックスとあって、モーツァルト
の娯楽的精神がふんだんに盛り込まれた珠玉の作品を多く収録しています。
アンサンブル・フィリドールの持ち味とも言える素朴で温かい音色は耳に心
地よく、溌溂とした明るい演奏が心に清々しく響きます。




<AD VITAM>
AV 110515 ¥2300
-愛のシャンソン、戦いのシャンソン- 
―フランソワ1世の宮廷ルネサンス歌曲集―
ジャヌカン:
「歌おう、鳴らそうトランペット」、「このひどい苦しみを憐れんで」、
「残酷な愛の神がその性格で」、「戦争(マリニャーノの戦い)」
「夫が初夜に」、
セルミジ:「幸福な人は」
ムトン:「主よ、王を助けたまえ」、ほか
アンサンブル・カンドール・ヴォカリス
ルネサンス歌曲を得意のレパートリーとする若手歌手集団アンサンブル・カ
ンドール・ヴォカリスによる16世紀フランスのシャンソン集。文芸の保護・
洗練に積極的であったフランソワ1世治世下の宮廷に焦点を当て、ジャヌカン
やセルミジなど当時を代表する音楽家のシャンソンが収録されています。愛
のシャンソンと戦いのシャンソンを中心に選曲がなされており、女性を愛し
狩を愛し、戦いを好んだというフランソワ1世の人となりを思わせるプログラ
ムといえましょう。現代の我々の耳にはどこか神秘的な、素朴で優しいハー
モニーに心温まります。オノマトペー(擬音語・擬態語)を用いたジャヌカン
の代表作「戦争」では、溌溂としたリズム感と複雑に絡み合う声のアンサン
ブルを楽しめます。2001年の結成以降、フランスを中心に数々のフェスティ
ヴァルやリサイタルで美声を披露しているアンサンブル・カンドール・ヴォ
カリスの瑞々しい演奏にも注目です。





<Classic Concert Records>
DSC 62904 ¥1980
(1)サン=サーンス(編:サーファー):「動物の謝肉祭」(全曲) 
(2)ストラヴィンスキー(編:サーファー):「火の鳥」より抜粋
アーロン・セイファー(マリンバ)
アメリカで活躍する新進気鋭のマリンバ奏者、アーロン・セイファーが
Classic Concert Recordsレーベルよりデビューアルバムをリリース!サン=
サーンスの「動物の謝肉祭」とストラヴィンスキーの「火の鳥」(抜粋)をマ
リンバ・ソロで演奏するという、デビューアルバムにふさわしき意欲的なプロ
グラムとなっています。2曲ともセイファー自身が編曲を行っています。今回
のアルバムの目的について、「マリンバはピアノと同じくらい多彩な楽器で
あるだけでなく、フル・オーケストラと同じ(サウンド)効果を持つ楽器でも
あるということを見せることです」と語ったセイファー。その言葉に違わず、
1台のマリンバから繰り出されているとは思えないほどの多彩な表現力で、見
事な音楽世界を作り出しています。あえて大編成の管弦楽曲として知られた
作品をソロで演奏することで、マリンバ・ソロの可能性をより大きく魅せた
1枚といえましょう。
アーロン・セイファーはアメリカ、フロリダを中心に活動する若手マリンバ
奏者。A.シュタイアーやB.バカニュら名手らに師事し、これまで様々なコン
クールでの受賞歴を誇る実力派です。作曲家、編曲家、教育者としても幅広
く活動しており、今後ますますの活躍が期待されるアーティストです!

CCR 62018 ¥1980
-クリスマスを祝う作品集-
J.S.バッハ:
フルートソナタ第2番変ホ長調 BWV.1031より第2楽章「シチリアーナ」
ヴィヴァルディ:「四季」より「冬」第2楽章
ヘンデル:
オラトリオ「ユダス・マカベウス」より「よろこべや」、
「きよしこの夜」ほか
ザルツブルガー・ザイテンクラング
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、
ロスヴィタ・スタインドル(ギター)、
サビン・クラウス(ハープ)
オーストリアが誇る世界的ツィター奏者、ヴィルフリード・シャルフによる
クリスマスを祝う小品集。歌曲や器楽作品など多彩なジャンルから、クリスマ
ス期間にはお馴染みの名曲の数々を収録しています。ツィター、ギター、ハー
プという弦をはじく3つの楽器のハーモニーは繊細かつ透明感な響きにあふれ
たもの。全体的にゆったりとした曲調の作品が収録されており、優雅であり
ながらもどこか親近感のあるツィターの可愛らしい音色に癒されましょう。
ヴィルフリード・シャルフはオーストリアを中心に活動するツィター奏者。
世界各国をめぐり、日本でも数度公演を行っている他、教育者としても広く
活躍しています。シャルフが奏でるツィターの音色は柔らかく、高音でも透
明感を失わない演奏技術は見事。本アルバムではハープやギターとの優しい
アンサンブルのもと、シャルフの演奏が映えます!

CCR 62019 ¥1980
(1)ハイドン:セレナード (2)ホーフル:おしゃべりなかわいい口 
(3)J.S.バッハ:アリオーソ BWV 1056 
(4)カルッリ:二重奏曲ト長調よりアレグロ 
(5)ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 
(6)ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調よりアンダンテ 
(7)ボッケリーニ:メヌエット (8)シャルフ:アンダルシア 
(9)タレガ:涙(ラグリマ) 
(10)モーツァルト:歌劇「魔笛」よりアリア「私は鳥刺し」 
(11)マスネ:タイスの瞑想曲 (12)タレガ:アルハンブラの思い出 
(13)オキャロラン:キャロランのコンチェルト 
(14)リムスキ=コルサコフ:歌劇「サトコ」より「インドの歌」 
(15)ピアソラ:「タンゴの歴史」より「カフェ1930」 
(16)アルベニス:スペイン組曲より伝説(アストゥリアス)
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、アルビン・ウェイド(ギター)
オーストリアを拠点に活動するツィター奏者ヴィルフリード・シャルフとア
ルビン・ウェイドによる小品集。J.S.バッハやモーツァルトなどのクラシッ
ク界に知られた名曲から、ソルやアルベニスなどラテン・ギター界を代表す
る作品、そしてシャルフ自身が作曲した小品にいたるまで、多様なジャンル
から選曲がなされています。ツィターとギターのアンサンブルは、つま弾く
弦の柔らかくも溌溂とした爽やかな響きが魅力的。ツィターといえば、日本
でも映画「第三の男」のテーマ曲で広く一般的に知られておりますが、本ア
ルバムではあの軽快でおどけた音色はもちろんのこと、ハープを思わせる透
明感あふれる響きも聴くことが出来ます。ソリストとして世界的に活躍し、
日本でも活躍するツィター奏者シャルフの演奏は丁寧かつ柔らかい響きに満
ちたもの。同じくオーストリアで活躍する若手ギター奏者ウェイドと共に、
ツィターの多彩な魅力を聴かせてくれます。

BCR 62609 ¥1980
(1)デ・ピナ:ガロート (2)サルデーニャ:ラメントス・ド・モロ 
(3)ヘイス:1つのワルトと2つの愛 
(4)サルデーニャ:悲しいショーロ 第1番  
(5)ヘイス:全て知っている医者 デ・ピナ:(6)2人の友達 
(7)バー・ヴィンテ 
(8)コラーレス/ダフネ/ブライルック=コラーレス:ウォーキング 
(9)サルデーニャ:ジョルジ・ド・フーザ 
(10)ピシンギーニャ:カリニョーゾ (11)ダフネ:タンバリンの猫 
(12)サルデーニャ:昔のあの頃
ヨハネス・ダフネ(ギター、バンドリン/マンドリン、カヴァキーニョ)、
イルゼ・ブライトルック=コラーレス(ギター)、
ゲイザ・フェリペ(フルート)、グルーポ・ブラジネイリーニョ
ギタリストおよび作曲者として活躍するヨハネス・ダフネによるギター小品
集。ブラジル・ギター界の巨匠アニバル・アウグスト・サルデーニャ(通称ガ
ロート)の名曲「ラメントス・ド・モロ」や、同じくブラジルが誇るギターの
名手ディレルマンド・ヘイス(レイス)の「カリニョーゾ」などを中心に収録
しています。ブラジルポピュラー音楽の父とも言われる大家ピシンギーニャ
の「カリニョーゾ」は、ブラジル独特の即興曲「ショーロ」を代表する屈指
の名曲。物悲しくもどこか暖かい、美しいギターの音色に酔いしれます。本
アルバムではギター・ソロだけでなく、フルートやクラリネットとのアンサ
ンブル曲も収録。ブラジレイラな情緒あふれる旋律と、ラテン調ならではの
リズミカルな音楽をたっぷりと堪能できる1枚に仕上がっています。

<CZECH RADIOSERVIS>
CR 0595-2 ¥1850
グレート・アーティスツ・ライヴ・イン・プラハ ロベール・カザドシュ
ドビュッシー(1862-1918):
前奏曲集第1巻(1910)から
デルフォイの舞姫/アナカプリの丘/亜麻色の髪の乙女
西風の見たもの/沈める寺/吟遊詩人
前奏曲集第2巻(1912-1913)から
ビーノの門/オンディーヌ/ラヴィーヌ将軍-風変わりな
月の光が降り注ぐテラス/交替する三度/花火
マスク(1904)/版画(1903)から グラナダの夕べ/喜びの島(1904)
フランク(1822-1890):前奏曲、コラールとフーガ(1884)(*)
ロベール・カザドシュ(ピアノ)
録音:モノラル、ライヴ、「プラハの春」音楽祭、1958年5月24日(*以外)、
1962年5月28日(*)、
ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ
好評のプラハ・ライヴ・シリーズにフランスの巨匠ロベール・カザドシュ
(1899-1972)が登場。




<ARTESMON>
AS 739-2 ¥2080
名曲の花束
モーツァルト(1756-1791):アイネ・クライネ・ナハトムジーク から アレグロ
クライスラー(1875-1962):愛の喜び
シューマン(1810-1856):トロイメライ
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):くまばちの飛行
レスピーギ(1879-1936):シチリアーナ
シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア
ゴセック(1734-1829):ガヴォット
ジョプリン(1868-1917):エンターテイナー
ネッケ(1850-1912):クシコス・ポスト
ハチャトゥリアン(1903-1978):剣の舞
ドヴォルジャーク(1841-1904):ユモレスク/わが母の教えたまいし歌
J・S・バッハ(1685-1750):アリア
ドビュッシー(1862-1918):亜麻色の髪の乙女
デューク・エリントン(1899-1974):A列車で行こう
ロドリゲス(1897-1948):ラ・クンパルシータ
マスカーニ(1863-1945):オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
チャイコフスキー(1840-1893):アンダンテ・カンタービレ
ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲第5番ト短調
チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団
ヨセフ・シュパチェク・Jr(第1ヴァイオリン) 
ミラン・ヴァヴジーネク(第2ヴァイオリン)
ヤン・シモン(ヴィオラ) ヨセフ・シュパチェク(チェロ)
録音:2011年11月20日、12月14日、ドヴォルジャーク・ホール、
ルドルフィヌム、プラハ
チェコ・フィルの若きコンサートマスター、ヨセフ・シュパチェク・Jr
(1986年生まれ)が率いるクアルテットによる名曲アルバム。単なる名曲の羅列
に終わらず、チェコの弦の味わいを堪能できる一枚となっています。





<ARCO DIVA>
UP 0053-2 ¥2080
ヴェイネル、クレッパー、ブロッホ、シュールホフ:協奏曲集
ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):
フルート、ヴィオラ、ピアノと弦楽合奏のための協奏曲
レオン・クレッパー(1900-1991):
フルート、ヴィオラと弦楽合奏のための協奏曲
エルネスト・ブロッホ(1880-1959):
フルート、ヴィオラと弦楽合奏のための協奏曲
エルヴィン・シュールホフ(1894-1942):
フルート、ピアノと室内管弦楽のための二重協奏曲
カスパル・ツェーンダー(フルート)
ミラン・ラディチ(ヴィオラ)
エヴァ・アロウトゥニャン(ピアノ)
カペッラ・イストロポリターナ
ロベルト・マレチェク(リーダー)
録音:データ未詳

UP 0133-2(SACD-Hybrid) ¥2080
ドヴォルジャーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105 B.193
弦楽四重奏曲第13番ト長調 Op.106 B.192
マルチヌー弦楽四重奏団
ルボミール・ハヴラーク(第1ヴァイオリン) 
リボル・カニュカ(第2ヴァイオリン)
ズビニェク・パジョウレク(ヴィオラ) 
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(チェロ)
録音:2011年10月28-30日、12月2-4日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ

UP 0144-2 ¥2080
ヤロスラフ・クルチェク(1939-):オラトリオ「その人は」
エディタ・アドレロヴァー(メゾソプラノ)
ロマン・ヤナール(バリトン)
アルフレト・ストレイチェク(語り)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮) プルゼニュ・フィルハーモニー管弦楽団
ヤロスラフ・クルチェク(指揮)
録音:ライヴ、2011年3月6日、
アントロポゾフィー協会ルドルフ・シュタイナー生誕150年
記念演奏会、スメタナ・ホール、プラハ市民会館




<FOK プラハ交響楽団>
FOK 0005-2 ¥2080
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):交響曲第1番「鐘と」(2011)
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):交響詩「ドン・ファン」
プラハ交響楽団
イジー・コウト(指揮)
録音:データ未詳
チェコの女性作曲家の最新作である(*)は多彩な打楽器群が活躍する交響曲。





<STRADIVARIUS>
STR 33922 ¥1850
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
リコーダーを伴うカンタータとソナタ集
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト長調
美しいクローリが(ソプラノ、2つのリコーダーと通奏低音のための)
私はたしかにあなたへの愛に燃えている
(ソプラノ、リコーダーと通奏低音のための)
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
フィッリ、私があなたを愛していることをあなたは知っている
(ソプラノ、2つのリコーダーと通奏低音のための)
私のクローリ、美しいクローリ(ソプラノ、リコーダーと通奏低音のための)
歌う可憐な小鳥よ(ソプラノ、2つのリコーダーと通奏低音のための)
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(ソプラノ)
トマゾ・ロッシ(リコーダー)
アンサンブル・バロッコ・ディ・ナポリ
ラッファエーレ・ディ・ドンナ(リコーダー)
ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ(アーチリュート)
マルコ・ヴィターリ(チェロ)
パトリツィア・ヴァローネ(チェンバロ)
録音:2011年4月29日-5月1日、サンタ・マリア・デラ・グラツィエッラ教会、
ナポリ、イタリア

STR 33918 ¥1850
ジョン・ケージ(1912-1992):心象風景
心象風景 第1番(1939)
心象風景 第3番(1942)
心象風景 第5番(1952)
心象風景 第2番(行進曲第1番)(1942)
心象風景 第4番(行進曲第2番)(1951)
16の舞曲(1951)
アンサンブル・プロメテオ
アルヴィーゼ・ヴィドリン(音響ディレクター)
マルコ・アンジウス(指揮)
録音:2009年10月、カーザ・デラ・ムジカおよびカーザ・デル・スオーノ、
パルマ、イタリア




<Inenita>
PI 2366(SACD-Hybrid) ¥2250
ベートーヴェン・レアリティーズ Vol.7
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
(未出版の改訂版/カデンツァ:カフカ・スケッチブック所収、未出版)
ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58(未出版の改訂版;1808)
マウリツィオ・パチャリエッロ(ピアノ)
サッサリ交響楽団
ロベルト・ディエム・ティガーニ(指揮)
録音:2009年6月9-13日、ヴェルディ劇場、サッサリ、サルデーニャ、イタリア
好評のシリーズ第7弾は、指揮者・作曲家でベートーヴェン研究家でもあるロ
ベルト・ディエム・ティガーニ(1954年生まれ)による批判校訂版(2010年出版)
を使用した2つのピアノ協奏曲の世界初録音。ピアノは当シリーズの責任者的
ピアニスト、マウリツィオ・パチャリエッロ。
ピアノ協奏曲は1795年にウィーンのブルク劇場で初演、その後たび重なる改訂
を経て1801年に出版されました。ベートーヴェンはその後も重ねて改訂に取り
組みましたが、出版には至りませんでした。ディエム・ティガーニは残された
資料から、考えられるかぎり最終形に近い版を完成させました。ここではベー
トーヴェンの自筆譜資料として名高い「カフカ・スケッチブック」(1786頃-
1799;大英博物館所蔵)に収められたカデンツァを採用しています。
ピアノ協奏曲第4番は1806年に出版され、1807年3月にウィーンのロプコヴィツ
侯爵邸でベートーヴェン自身がピアノを弾き非公開初演されました。その後
ピアノの音域が急速に拡大されたため、ベートーヴェンは第1楽章と第3楽章に
手を加え、1808年12月のアン・デア・ウィーン劇場における公開初演ではその
ヴァージョンを弾きました。この改訂は未出版に終わったのですが、自筆資料
がウィーン楽友教会に保管されており、ディエム・ティガーニはそれを基に復
元を行いました。




<AFINAUDIO>
IRFC 10.158 2枚組 ¥2180
セルジオ・カロリーノ・プレゼンツ ミスターSC&ザ・ワイルド・ボーンズ
・ギャング
トロンボーン&テューバ・バンドのための音楽
アンドレ・ミランダ:Power & Torque(2010)
ジョルジェ・プレンダス:Qualche Respiro(2009)
エリザベス・ラウム:Passaglia Interruptus(2009)
ヤーノシュ・マズラ:Peacock(2009)
ジム・セルフ:Winks'n Jinks(1996)
グザヴィエ・ドニ:Wounch!!!!(2005)
ジョン・ハンセン:Uprising(2008)
ヤーノシュ・マズラ:We do it so(2004)
ジミ・ヘンドリックス/フィリペ・メロ編曲:Voodoo Child
テルモ・マルケス:2 Octanas(2008-2011)
フェルナンド・デッドス:Odyssey(2010)
ルイス・カルドゾ:Theseus & Minotaur Op.22(2011)
アウレリエン・V・リノ:The Battle of Ragnarok(2011)
ジョン・ハンセン:Born with an Hammer(2011)
ステファン・クレガル:Les Sirènes(2011)
アントニー・カイエ:Le Cube(2007)
ミスターSC&ザ・ワイルド・ボーンズ・ギャング
ウゴ・アスンサン(テナートロンボーン、アルトトロンボーン)
アントニオ・サントス(テナートロンボーン、バストランペット)
ルベン・トメ(テナートロンボーン、ユーフォニウム)
ルベン・ダ・ルス・サントス、ジョアン・マルティニョ、アンドレ・メロ、
アンドレ・コンデ、ダニエル・ディアス、
ダニエル・セアブラ(テナートロンボーン)
ゴンサロ・ディアス(バストロンボーン、コントラバストロンボーン)
ヌノ・マルティンス、ヴライネル・サムエル、ティアゴ・ノイテス、
アレシャンドレ・ヴィレラ、ヌノ・エンリケス、
ルイ・バンデイラ(バストロンボーン)
セルジオ・カロリーノ、ジル・ゴンサルヴェス
(バステューバ、コントラバステューバ)
マリオ・コスタ(ドラムス)
スペシャル・ゲスト:アンヌ・ジェル・ヴィセル(コンラバステューバ)
ジョアン・パウロ・フェルナンデス(指揮)
録音:2010年8、10月、ポルト、ポルトガル/2011年4月、
カルダス・ダ・ライニャ、ポルトガル
ポルトガルの「テューバの怪人」セルジオ・カロリーノが創設したトロンボー
ンとテューバで構成されるユニークな低音金管バンド、ミスターSC&ザ・ワイ
ルド・ボーンズ・ギャングのデビューCD。カロリーノをはじめメンバーの超絶
技巧ソロも堪能できます。




<OBS PROMETEO>
OBS 005 ¥2080
ハイドン(1732-1809):チェロのオブリガートを伴う交響曲集
交響曲第13番ニ長調 Hob.I:13
交響曲第31番ニ長調 Hob.I:31
交響曲第36番変ホ長調 Hob.I:36
セビリャ・バロック管弦楽団
クリストフ・コワン(チェロ、指揮)
録音:2010年10月25-27日、ビリャ文化センター・ホール、
サン・ホセ・デ・ラ・リンコナダ、セビリャ県、スペイン
ピリオド楽器の名手たちを次々とゲスト指揮者として招いている当レーベルに
クリストフ・コワンが登場。得意なハイドンを軽快かつ緻密にまとめあげてい
ます。

OBS 006 ¥2080
ペドロ・ラバッサ(1683-1767):地上に平和あれ セビリャ大聖堂のための音楽
ミサ・シメオン・ユストゥス(+)
ラメド.幼な児は母に言う(聖金曜日の第2の哀歌、独唱)(*)
聖母のためのリタニア(6声;1724)から キリエ・エレイソン(+)
主をたたえよ[Laudate Dominum](詩篇、独唱)(*)
主は言われた[Dixit Dominus](詩篇、5声、第8旋法)(+)
ヨード.敵は手を伸ばし(聖木曜日の第3の哀歌、独唱)(*)
ラケル・アンドゥエサ(ソプラノ(*))
ラ・イスパノフラメンカ(+)
ロレ・アグスティ、エウラリア・ファントバ、
マグダレナ・パディリャ(ソプラノ)
モンセラト・ベルトラル(アルト)
エツァールト・ブルハルツ、スティーヴ・ドゥガルディン(男性アルト)
カリム・ファーラン、ヴァンサン・ルサージュ、
アルベルト・リエラ(テノール)
パブロ・アコスタ、セバスティアン・ミルス(バス)
バルト・ファンデウェーヘ(バス、ディレクター)
セビリャ・バロック管弦楽団
エンリコ・オノフリ(指揮)
録音:2010年11月27-29日、聖テレサ修道院教会、セビリャ、スペイン
ペドロ・ラバッサはバルセロナに生まれ、バルセロナ、ビク、バレンシアの
大聖堂楽長を歴任した後、1724年から1757年までセビリャ大聖堂の楽長を務め
た作曲家。エンリコ・オノフリが指揮者として登場、エネルギッシュな音楽を
聴かせます。




<ARSIS>
ARSIS 4235 ¥1850
ザルツブルク・コンサート ギター・クアルテットのための音楽
レオナルド・バラダ(1933-):覚え書き[Apuntes](1974)
デュージャン・ボグダノヴィチ(1955-):序奏と舞曲(1995)
ダニエル・バーナード・ロメイン(DBR)(1971-):ゲットー・ストリングス(2001)
久保摩耶子(1947-):息をつく間[Atempause](2008)(*)
デュージャン・ボグダノヴィチ:抒情的四重奏曲(1993)
マリオス・ヨアンノー・エリア(1978-):粉砂糖[Staubzucker](2007)(*)
ミセラネア・ギター・クアルテット
マノス・アナスタサキス、アレハンドロ・ディアス・バンドレス、
ヨルゴス・ペルヴォララキス、コスタス・トシディス(ギター)
録音:モーツァルテウム大学ソリテール・ホール、ザルツブルク、オーストリ
ア、時期の記載なし
ミセラネア・ギター・クアルテットはザルツブルクのモーツァルテウムで学ん
だギタリストたちにより2007年に結成されたクアルテット。バラダはスペイン、
ボグダノヴィチはセルビア(アメリカ合衆国在住)、ロメインはアメリカ合衆国
(ハイチ系)、久保は日本(ドイツ在住)、エリアはキプロス(オーストリア在住)
出身の作曲家。

ARSIS 4241 ¥1850
ホルンとピアノのためのロマンス
フランツ・シュトラウス(1822-1905):夜想曲 Op.7
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):アンダンテ AV 86A
オスカル・フランツ(1843-1886):無言歌 Op.2
メンデルスゾーン(1809-1847)/オスカル・フランツ編曲:無言歌 Op.109
ラフ(1822-1862):ロマンス Op.182 Nos.1, 2
ライネッケ(1824-1910):夜想曲 Op.112
グリエール(1875-1956):ロマンス Op.35 No.6
グラズノフ(1865-1936):夢 Op.24
テオドール・デュボワ(1837-1924):カヴァティーナ
アルフレッド・ブリュノー(1857-1934):ロマンス
グノー(1818-1893):メロディックな小品 第1番
サン=サーンス(1835-1921):ロマンス Op.67
シューマン(1810-1856):アダージョとアレグロ Op.70
ハビエル・ボネト(ホルン)
ミリアム・ゴメス=モラン(ピアノ)
録音:2011年5月、アウディトリオ、トレント、スペイン
ヘルマン・バウマンに師事、ピリオドとモダーンの双方に精通したホルン奏者
として当レーベルの看板アーティストの一人となっているハビエル・ボネトに
よるロマンティック小品集。前作「ロマン派のホルン協奏曲名品集」ロングセ
ラーです(ARSIS 4227)。




<AGORA MUSICA>
AGR 002 ¥2250
エミリオ・プジョル(1886-1980):3つのスペイン的小品
トナディリャ/タンゴ/グアヒラ
ミゲル・リョベト(1878-938):5つのカタルーニャ民謡
アメリアの遺言/泥棒の歌/嘆き/先生/紡ぎ娘
ビセンテ・アセンシオ(1908-1979):バレンシア組曲; 前奏曲/歌/舞曲
シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):3つの見せかけのファド
モウラリアのファド/レジェイラのファド/シアドのファド
レオナルド・バラダ(1933-):カスティリャの主題による3つの余談
アレグレット/レント/クアジ・アレグレット
セルヒオ・サンテス(ギター)
録音:2009年11月、2010年12月、2011年5月、場所の記載なし
スペインのバレンシアに生まれ、エンリケ・ペロナ(ホセ・イトゥルビ音楽院)、
M・アンヘレス・アバドおよびアントニオ・ガリンド(バレンシア専門音楽院)、
ホセ・トマス(アリカンテ高等音楽院)に師事し、バレンシア専門音楽院ギター
科長兼教授を務める(2011年現在)ギタリスト、セルヒオ・サンテスの初ソロCD。




<DISCMEDI>
DM 4955-02 ¥2080
私の心は翼をもって スペイン歌曲集
エンリケ・グラナドス(1867-1916):トナディリャ集 から
内気なマホ/トラララとギターの爪弾き/控え目なマハ
悲しむマハ I/悲しむマハ II/悲しむマハ III
アントン・ガルシア・アブリル(1933-):
Agua me daban a mi/A pie van mis susupiros
/No por amor, no por tristeza
ホアキン・トゥリナ(1882-1949):カンシオン形式の詩集
献辞/忘れないで/カンタレス/二つの恐れ/恋狂い
フェルナンド・オブラドルス(1897-1945):De cabello mas sutil
エドゥアルド・トゥルドラ(1895-1962):聖リュシアのロマンス
ホアキン・トゥリナ:幽霊
アントニ・パレラ・フォンス(1943-):Alma de azucar(*)
アレシャンドレ・レイ・コラソ(1854-1928)/
エルネスト・アルフテル(1905-1989):Ai, que linda moca
シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):5つの黒人の歌
ピアノの中のキューバ/ハバナのリズム/ドスが自慢の伊達男
黒人の子守歌/黒人の歌
イサベル・レイ(ソプラノ)
アレハンドロ・ザバラ(ピアノ)
録音:2010年6月、王立劇場、マドリード、スペイン
(*)世界初録音と表示されています。




<TANIDOS>
SRD 401 ¥2080
珠玉のスペイン・チェロ音楽 ナショナリズム Vol.1
シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):協奏的ソナタ
ガスパル・カサド(1897-1966):古いスペインの様式によるソナタ/愛の言葉
エンリケ・グラナドス(1867-1916):オペラ「ゴイェスカス」間奏曲
ホアキン・トゥリナ(1882-1949):セビリャ組曲 から 聖木曜日の真夜中
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):シチリアーナ
フェデリコ・モンポウ(1893-1987):橋
エドゥアルド・デル・リオ(チェロ)
アンヘル・ウイドブロ(ピアノ)
録音:2011年4月10日、マヌエル・デ・ファリャ・ホール、マドリード王立高等
音楽院、スペイン
エドゥアルド・デル・リオはスペインのマドリードに生まれ、1999年以来モス
トレス(マドリード自治州)のロドルフォ・アルフテル専門音楽院室内楽科・
チェロ科教授を務めている(2011年現在)チェリスト。




<VENERANDA DIES ENSEMBLE>
VENE 486(CD-R) ¥2080
モメントゥム 中世のサウンドトラック
不詳(スカンジナヴィア):北
トルコ伝承、セファルディムの歌:Sirkingiへの道
カリクスト写本(12世紀)から:ヘロデ王は派兵した(レスポンソリウム)
マルティン・コダス(13世紀):
カンティガス・デ・アミゴ から ああ、波よ(第7曲)
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
聖母マリアのカンティガ集 から 大したことではない(第26番)
不詳(12世紀、フランス):来たれ、来たれ、エマヌエル(クリスマス・キャロル)
不詳(12世紀、フランドル):馬たちのブランル(舞曲)
マルティン・コダス:カンティガス・デ・アミゴ から ビゴの海の波(第1曲)
アルフォンソ10世編纂:
聖母マリアのカンティガ集 から どうすればできる?(第166番)
ヒンズー伝承のメロディ:Pilu
不詳(1360年頃、アイルランド、ドイツ):この日に(クリスマス・キャロル)
セファルディムの歌(10世紀):自由への呼び声
打楽器独奏
不詳(14世紀、カタルーニャ):モンセラートの朱い本 から 皆で歌おう
フェルナンド・モスケラ:Kul-Taib-Biha(コルドバ)
ヴェネランダ・ディエス・アンサンブル
マリベル・ミナヤ(アルト)
ワフィル・シェイク・ジブリル
(アラブのウド、エジプトのリク、アラブのベンディル、モロッコのドゥフ、
ボンゴ、アラブのカラケブス、アラブ舞踊のパヌエラ、コーラス)
フアン・マヌエル・リベロ“アルタラブ”
(フィドゥラ、サンフォナ、コーラス)
イド・セガル
(インドのハンサ・ヴィナ、トルコのヴァイオリン、タンプラ、エジプトのリク)
サラ・サバグ
(モロッコのドゥフ、エジプトのドホリャ、アラブのベンディル、エジプトの
リク、軍用タンボル、シリアのダルブカ、金属板、コルティナ、アラブ舞踊の
パヌエラ)
フェルナンド・モスケラ
(ブルガリアのバグパイプ、カヴァ、ガリシアのバグパイプ、木製笛、
ガリシアのアスビオ、ベンディル、ガリシアの四角タンバリン、
ネック・ウドゥ、歌、コーラス、アーティスティック・ディレクター)
録音:データ記載なし
2005年にスペインの古都トレドでフェルナンド・モスケラにより創設された中
世音楽専門グループ、ヴェネランダ・ディエス・アンサンブルの自主制作盤。
CD-Rですのでご注意ください。本体・外装に規格番号表記がございませんので
ご注意ください。




<WARNER MUSIC SPAIN>
5310501862 ¥2700
ラモン・パウス(1959-):ピアノ作品集
Garbi / Maresias / Samambaia / Linkaje / Aleia
Azul de Prusia / Ipe Amarelo
マリア・オレハナ(ピアノ)
録音:2011年10月1-4日、スタジオ・ウノ、マドリード。スペイン
映画やテレビ番組のための音楽での活躍が目立つスペイン、カステリョン生ま
れの作曲家ラモン・パウスのピアノ作品集。

5310500752 4枚組 ¥4050
ドノスティア神父(1886-1956):ピアノ伴奏歌曲全集(全162曲)
アルムデナ・オルテガ(歌)
ホス・オキニェナ(ピアノ)
録音:2003-2005、2007年、場所の記載なし、リマスタリング:2011年
スペイン・バスクのカプチン会修道士で民謡研究家・作曲家でもあったドノス
ティア神父(ホセ・アントニオ・ドノスティア、別名サン・セバスティアン)の
ピアノ伴奏歌曲の全曲録音。




<AQUARIUS>
AQVR 328-2 ¥1550
トランスクリプションズ
シューベルト(1797-1828):
アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(フルートとピアノのための編曲版)
フランク(1822-1890):
ヴァイオリン・ソナタ イ長調(フルートとピアノのための編曲版)
プロコフィエフ(1891-1953):フルート・ソナタ ニ長調 Op.94
ニコライ・ポポフ(フルート)
ナタリア・フローロヴァ(ピアノ)
録音:2007年4月、ライヴ、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー小ホール
ヴァイオリン・パートをフルート用に書き換えられた作品(シューベルト、フ
ランク)と、後にフルート・パートをヴァイオリン用に書き換えられた作品(プ
ロコフィエフ)を並べたプログラム。

AQVR 336-2 ¥1550
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲第9番ニ短調「合唱」Op.125(ロシア語歌唱)
ナタリア・シュピレル(ソプラノ)
ザーラ・ドルハーノヴァ(メゾソプラノ)
ニカンドル・ハナーエフ(テノール)
アレクサンドル・バトゥーリン(バス)
ロシア国立合唱団
国立合唱学校少年合唱団
ソヴィエト国立交響楽団
ヘルマン・アーベントロート(指揮)
録音:1951年2月1日、放送ライヴ、モスクワ音楽院大ホール

AQVR 339-2 2枚組 ¥2300
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):オペラ「皇帝の花嫁」
アレクセイ・イヴァーノフ(バリトン:グリャズノイ)
エリザヴェータ・シュムスカヤ(ソプラノ:マルファ)
ヴェロニカ・ボリセンコ(メゾソプラノ:リュバーシャ)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(バス:ソバーキン)
アンドレイ・ソコロフ(テノール:ルイコフ)
アレクセイ・ゲーレヴァ(バス:マリュータ)
パーヴェル・チェーキン(テノール:ボメーリー)
オリガ・インサーロヴァ(メゾソプラノ:ドゥニャーシャ)
タチアヤ・トゥガリノヴァ(ソプラノ:ドムナ・サヴーロヴァ)
イヴァン・イオーノフ(バス:皇帝の暖炉焚き)
ラリーサ・ニキーチナ(メゾソプラノ:小間使い)
ヴィクトル・カルシスキー(テノール:若者)
ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
録音:1958年6月20日、ライヴ、ボリショイ劇場、モスクワ
リムスキー=コルサコフ:
オペラ「皇帝の花嫁」から ルイコフのレチタティーヴォとアリア
セルゲイ・レメシェフ(テノール)
サムイル・サモスード(指揮)
録音:1957年2月18日、ライヴ、(モスクワ音楽院?)大ホール

AQVR 345-2 ¥1550
オッフェンバック(1819-1880):
オペレッタ「青ひげ」(ロシア語歌唱・朗読;)
アナトーリー・オルフョーノフ(テノール:青ひげ男爵)
ヴァルヴァラ・グラードヴァ(ソプラノ:エルミオーヌ)
ニーナ・ポスターヴニチェヴァ(メゾソプラノ:ブレット)
イヴァン・カルタヴェンコ(テノール:ラウル)
ダニール・デミャーノフ(バリトン:ポポラーニ)
アンナ・マチューシナ(メゾソプラノ:ポポラーニの妻アンナ)
パーヴェル・ポントリャーギン(テノール:ボベーシュ王)
ゾーヤ・ムラートヴァ、リディア・カザンスカヤ(ソプラノ:青ひげの妻たち)
エンマヌイル・カミンカ(朗読)
モスクワ放送合唱団&管弦楽団
オニシム・ブロン(指揮)
録音:1950年、放送音源
朗読(ロシア語)が進行役を務めるラジオ放送版。

AQVR 347-2 ¥1550
アレクセイ・ヴェストロフスキー(1799-1862):オペラ「グロモボイ」(1854)
アレクセイ・コロリョフ(バス:グロモボイ)
オリガ・ピオトロフスカヤ(ソプラノ:ログネーダ)
ドミートリー・タルホフ(テノール:フセスラフ)
アントン・トカチェンコ(テノール:チェシコ)
クラウディア・コンスタンチノヴァ(ソプラノ:ミラーシャ)
アレクサンドル・チホーノフ(バリトン:フレーラフ)
トロフィム・アントネンコ(バス:スヴェン)
アレクサンドル・ポリャーコフ(バス:老人)
パーヴェル・ポントリャーギン(テノール:使者)
アレクサンドル・キセレフ(朗読)
モスクワ放送合唱団&管弦楽団
ゲンナジー・カッツ(指揮)
録音:1950年、放送音源
朗読が進行役を務めるラジオ放送版。
ドミートリー・タルホフが歌う
グリンカ(1804-1857):勝者
ダルゴムイシスキー(1813-1869):年老いたバーバ/酒宴の歌(#)
アレンスキー(1861-1906):吟遊詩人
キュイ(1835-1918):燃やされた手紙/望み
チャイコフスキー(1840-1893):情熱は過ぎ去り(二重唱)(*)
シューマン(1810-1856):敵同士となった兄弟/イダルゴ
ポンキエッリ(1834-1886):
オペラ「ジョコンダ」から エンツォとバルナバの二重唱(+)
ドミートリー・タルホフ(テノール)
ソフィア・キセーレヴァ(ソプラノ(*))
ヴラディーミル・ザハーロフ(バリトン(+))
男声合唱団(#)
ナウム・ヴァリテル(ピアノ(+/#以外)
モスクワ放送交響楽団(+)
サムイル・サモスード(指揮(+))
オリガ・ピオトロフスカヤが歌う
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
オペラ「セルヴィリア」から セルヴィリアとイグナツィオの二重唱
チャイコフスキー:オペラ「マゼッパ」から マリアとマゼッパの場面
オリガ・ピオトロフスカヤ(ソプラノ)
パーヴェル・リシツィアン(バリトン)
モスクワ放送交響楽団
オニシム・ブロン(指揮)

AQVR 350-2 2枚組 ¥2300
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):オペラ「金鶏」
アレクセイ・コロリョフ(バス:ドドン王)
パーヴェル・チェーキン(テノール:グヴィドン王子)
レヴォン・ハチャトゥロフ(バリトン:アフロン王子)
セルゲイ・クラソフスキー(バス:ポルカン大臣)
アントニーナ・クレシチェーエヴァ(メゾソプラノ:アメルファ)
パーヴェル・ポントリャーギン(テノール:占星術師)
ナジェジダ・カザンツェヴァ(ソプラノ:シェマハの女王)
リーナ・シュハート(ソプラノ:金鶏)
モスクワ放送合唱団&管弦楽団
アレクサンドル・ガウク(指揮)
録音:1951年
初出音源と表示されています。
リムスキー=コルサコフ:
オペラ「金鶏」からの組曲(4つの音画;グラズノフ&シテインベルク改訂版)
ボリショイ交響楽団
ニコライ・ゴロヴァーノフ(指揮)
録音:1950年
ヨハン・シュトラウス II(1825-1899):オペレッタ「こうもり」から
ロザリンデとアルフレートの二重唱(*)/ロザリンデのチャルダーシュ
ナジェジダ・カザンツェヴァ(ソプラノ)
ゲオルギー・ヴィノグラードフ(テノール(*))
モスクワ放送交響楽団
L・ピアティゴルスキー(指揮)
録音:1941年

AQVR 351-2 2枚組 ¥2300
グリンカ(1804-1857):
オペラ「イヴァン・スサーニン」から 第1・3・4幕(抜粋)
マルク・レイゼン(バス:イヴァン・スサーニン)
エリザヴェータ・シュムスカヤ(ソプラノ:アントニーダ)
イリーナ・ソコロヴァ(アルト:ヴァーニャ)
ゲオルギー・ネレップ(テノール:ソビーニン)
ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団
ヴァシーリー・ネボリシン(指揮)
録音:1950-1951年
マルク・レイゼンが歌うロシア歌曲集
カリンニコフ(1866-1901):古墳にて
バラキレフ(1837-1910):砂漠
ユーリー・シャフノフスキー(1866-1930):
もし晴れた日に/亜麻を織ることに何の名誉があるのか?(*)
チャイコフスキー(1840-1893):ナイチンゲール
フョードル・ケーネマン(1873-1937):王が戦いに赴くとき
マルク・レイゼン(バス)
A・マカーロフ(ピアノ(*以外))
ナウム・ヴァリテル(ピアノ(*))
録音:1946、1950、1951年
グリンカ:オペラ「イヴァン・スサーニン」から 森の場面(第4幕)
スサーニンのアリア/レチタティーヴォとフィナーレ
マルク・レイゼン(バス)
合唱団&管弦楽団
サムイル・サモスード(指揮)
録音:1942年

AQVR 353-2 ¥1550
ミハイル・クラーセフ(1897-1954):オペラ「モロースコ」
アレクサンドル・ピゴロフ(バス:モロースコ)
イリーナ・マスレンニコヴァ(ソプラノ:ドゥーニャ)
ヴァシーリー・ヤクシェンコ(テノール:祖父)
アレクサンドラ・トゥルチナ(メゾソプラノ:女)
オストロフスカヤ(フロスカ)
レフ・ヤコヴレフ(バリトン:狼)
ニコライ・リトヴィノフ(朗読、ディレクター)
モスクワ放送児童向けアナウンス部門混声合唱団&管弦楽団
国立鉄道員文化会館児童合唱団
アレクサンドル・チュグノフ(指揮)
録音:1949年、放送音源
朗読が進行役を務めるラジオ放送版。

AQVR 356-2 2枚組 ¥2300
ウェーバー(1786-1826):オペラ「魔弾の射手」(ロシア語歌唱)
ドミートリー・タルホフ(テノール:マックス)
コンスタンチン・ポリャーエフ(バス:カスパル)
フセヴォロド・チュチュンニク(バス:クーノー)
リーナ・シュハート(ソプラノ:アガーテ)
ゾーヤ・ムラートヴァ(ソプラノ:エンヒェン)
レヴォン・ハチャトゥロフ(バリトン:オットカール)
アレクセイ・コロリョフ(バス:隠者)
グーゴ・ティツ(バリトン:キリアン)
アレクサンドル・キセレフ(朗読)
モスクワ放送合唱団&管弦楽団
アレクサンドル・オルロフ(指揮)
録音:1946年、放送音源
朗読(ロシア語)が進行役を務めるラジオ放送版。
ベートーヴェンの歌曲とウェーバーの歌曲、オペラ・アリア(全6曲)
コンスタンチン・ポリャーエフ(バス)
ヴェロニカ・ボリセンコ(メゾソプラノ)
エレーナ・シュミーロヴァ(ソプラノ)
ナウム・ヴァリテル、N・コロリコフ(ピアノ)
オニシム・ブロン(指揮)
録音:1948、1951、1952年

AQVR 359-2 2枚組 ¥2300
ザハリ・パリアシヴィリ(1871-1933):オペラ「たそがれ」(1923)
レフ・アシュキナージ(テノール:マルハス)
レヴォン・ハチャトゥロフ(バリトン:キアゾ)
リーナ・シュハート(ソプラノ:マーロ)
ニーナ・アレクサンドリースカヤ(メゾソプラノ:ナーノ)
ゲオルギー・ゴギチャーゼ(バス:ツァンガラ)
セルゲイ・フォミチェフ(テノール:ティート)
モスクワ放送合唱団&交響楽団
オニシム・ブロン(指揮)
録音:1938年
タネーエフに師事したグルジアの作曲家・民謡収集家・音楽教師、パリアシ
ヴィリの代表作。初出音源と表示されています。
グルジアのアリアと歌曲集
ザハリ・パリアシヴィリ:オペラ「たそがれ」から(*)
マルハスの歌(第1幕)
ダヴィト・バドリーゼ(テノール) 不明伴奏者(ピアノ)
キアゾのアリア(第2幕)
ダヴィト・ガムレケリ(バリトン) アレクサンドル・オルロフ(指揮)
マルハスのアリア(第1幕)
イヴァン・コズロフスキー(テノール) P・ニキーチン(オルガン)
M・スミルノヴァ、N・コチューリナ(ハープ)
ドミートリー・アラキシヴィリ(1873-1953):グルジアの丘にて/村にて
グリンカ(1804-1857):
私のために歌わないで、美しい人よ(グルジアのメロディ)
エレーナ・カトゥリスカヤ(ソプラノ) B・ユルタイキン(ピアノ)
バラキレフ(1837-1910):グルジアの歌
イリーナ・マスレンニコヴァ(ソプラノ) A・マカーロフ(ピアノ)
グルジア民謡:スリコ
ヴァレリア・バルソヴァ(ソプラノ) S・マツーセヴィチ(ピアノ)
グルジア民謡:ツィツィナテラ/ナーナ
ヴェーラ・ダヴィドヴァ(メゾソプラノ)
A・ヴラーソフ(チェロ) A・エローキン(ピアノ)
ヴィクトル・ドリーゼ(1890-1933):
オペラ「ケートとコーテ」から レヴァンの歌
ダヴィト・ガムレケリ(バリトン) アレクサンドル・コヴァーレフ(指揮)
録音:1930-1950年/ダヴィト・バドリーゼの家族所有の音源(*)




<THE HORN ORCHESTRA OF RUSSIA>
HORNS 1 ¥1550
ロシア・ホーンズ・オーケストラ
デンツァ(1846-1922):フニクリ・フニクラ
J・S・バッハ(1685-1750):アリア
サン=サーンス(1835-1921):白鳥
ヴァーツラフ・トロヤン(1907-1983):かえるのロマンス
ロシア民謡:夕べの鐘
伝承曲:近衛プレオブラジェンスキー連隊行進曲
ロッシーニ(1792-1868):オペラ「ウィリアム・テル」序曲
ヴラディーミル・ヴァヴィロフ(1925-1973):カッチーニのアヴェ・マリア
ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲第5番
レモ・ジャゾット(1910-1998):アルビノーニのアダージョ
ラヴェル(1875-1937):ボレロ
ロシア・ホーンズ・オーケストラ
セルゲイ・ポリャニチコ(指揮)
録音:データ記載なし
セルゲイ・ポリャニチコが1996年、サンクトペテルブルクで創設したロシア・
ホーンズ・オーケストラの自主制作盤。十数人のメンバーがひとり一本から数
本のホーン(単音の金管)を担当し、ハンドベル合奏のように音楽を奏で、トラ
ンペット、トロンボーン、ホルンのソロが加わります。詳しくはロシア・ホー
ンズ・オーケストラのウェブサイト http://horns.ru/をご覧ください。
本体・外装に規格番号表示はございません。ご注意ください。




<JIMMY CLASSIC>
OM 03-107 ¥1550
【未案内旧譜】
マクシム・ヴェンゲーロフ
モーツァルト(1756-1791):アダージョ ホ長調 K.261(*)
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1814-1865):
無伴奏ヴァイオリンのための練習曲第6番
(「夏の名残りのばら」による変奏曲)
サン=サーンス(1835-1921):ハバネラ ホ長調 Op.83(*)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)/ドミートリー・ツィガーノフ(1903-1992)編曲:
24の前奏曲 Op.34 より Nos.2,6,12,13,17-22(*)
シチェドリン(1932-):無伴奏ヴァイオリンのためのエコー・ソナタ(1984)(#)
ヴィラディスラフ・ウスペンスキー(1937-2004):
ファンタスマゴリア(2つのヴァイオリンと管弦楽のための)(+)
マクシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン)
イリーナ・ヴィノグラードヴァ(ピアノ(*))
アルカディ・グートニコフ(ヴァイオリン(+))
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(+)
アレクサンドル・ドミトリエフ(指揮(+))
録音:1986年6月11日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール(+/#以外)
/1987年、モスクワ(#)
1989年4月15日、ライヴ、レニングラード・フィルハーモニー大ホール(+)




<VISTA VERA>
VVCD 00238 ¥1550
ボリショイ劇場のソリストたち Vol.1 パーヴェル・リシツィアン
ヴェルディ(1813-1901):
オペラ「アイーダ」から アイーダとアモナストロの二重唱
ナタリア・ソコロヴァ(ソプラノ)
ボリショイ劇場管弦楽団 アレクサンドル・メリク=パシャーエフ(指揮)
オペラ「仮面舞踏会」から レナートのアリオーソ/レナートの場面とアリア
KRI交響楽団 オニシム・ブロン(指揮)
オペラ「椿姫」から ジェルモンのアリア/ジェルモンとヴィオレッタの場面(*)
エリザヴェータ・シュムスカヤ(ソプラノ(*))
ソヴィエト国立交響楽団 アレクサンドル・オルロフ(指揮)
グノー(1818-1893):オペラ「ファウスト」から
ファウスト、メフィストフェレスとヴァランティンの三重唱(*)
ヴァランティンの死/ヴァランティンのカヴァティーナ
イヴァン・コズロフスキー(テノール(*)) アレクセイ・ピゴロフ(バス(*))
ボリショイ劇場管弦楽団 ヴァシーリー・ネボリシン(指揮)
レオンカヴァッロ(1857-1919):
オペラ「道化師」から プロローグ/シルヴィオとネッダの二重唱(*)
ナタリア・スピレル(ソプラノ(*))
ボリショイ劇場管弦楽団 アレクサンドル・メリク=パシャーエフ(指揮)
プッチーニ(1858-1924):
オペラ「ラ・ボエーム」から ロドルフォとマルチェッロの二重唱
セルゲイ・レメシェフ(テノール)
モスクワ放送交響楽団 サムイル・サモスード(指揮)
パーヴェル・リシツィアン(バリトン)
パーヴェル・リシツィアン(1911-2004)はアルメニア系ロシアのバリトン。1940
からステージを引退する1966年までボリショイ劇場のソリストを務めました。




<ARS VIVENDI>
AV 2100175 ¥1450
グリーグ(1843-1907):
ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.8
ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.13
エゴン・モルビッツァー(ヴァイオリン)
ミヒャエル・シュテッキヒト(ピアノ)
録音:1988年

AV 2100196 ¥1450
コントラバスのための希少な作品集
ロッシーニ(1792-1868):チェロとコントラバスのための二重奏曲ニ長調
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):
ヴィオラ、チェロとコントラバスのためのディヴェルティメント変ホ長調
フランソワ・クープラン(1668-1733):
ヴィオラ・ダ・ガンバとコントラバスのための二重奏曲ト長調
ヤン・クシチテル・ヴァンハル(1739-1813):
ヴァイオリン、ヴィオラとコントバラスのためのディヴェルティメント ト長調
バルバラ・ザンデルリング(コントラバス)
コンラート・オーター(ヴァイオリン)
ヘルムート・レッヘル(ヴィオラ)
ロルフ・デーラー(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:1985年
バルバラ・ザンデルリングは指揮者クルト・ザンデルリングの夫人でシュテ
ファンとミヒャエルの母親。

AV 2100202 ¥1450
ギュンター・ラミン オルガン・コンサート 1946-1951
J・S・バッハ(1685-1750):
前奏曲、ラルゴ(BWV529から)とフーガ ハ長調 BMW545
トッカータとフーガ ヘ長調 BMV540
レーガー(1873-1916):
コラール「暁の星のなんと美しいことか」による幻想曲 Op.40 No.1
トッカータとフーガ ニ短調 Op.129 Nos.1-2
ギュンター・ラミン(オルガン)
録音:1946-1951年
ギュター・ラミン(1898-1956)は、ライプツィヒ聖トーマス教会の音楽監督(ト
ーマカントル)を務めた(1940-1956)ドイツのオルガニスト・指揮者。

AV 2100203 ¥1450
美しいニンファ マドリガル集
ルーカ・マレンツィオ(1553頃-1599):
La bella Ninfa mia / Leggiadre Ninfe e pastorelli amanti
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):
I vaghi fiori e lamorose fronde
ヤコブ・アルカデルト(1514-1557):Il bianco e dolce cigno
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
Lasciate mi morire / Ecco mormorar l'onde
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):
Moro lasso al mio duolo / Dolcissima mia vita
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Ride la primavera Op.1 SWV7
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):Matona mia cara
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1622):Speme amorosa
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):Prado verde y florido
アロンソ・ムダラ(1510-1580):Recuerde el alma dormida
レオンハルト・レヒナー(1553-1606):
Herzlich tut mich erfreuen / Gott b'hute dich
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):Tritt auf den Riegel vor der Tur
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):Ach Lieb, ich tu dir klagen
不詳(16世紀ドイツ):Ich sag ade
クレマン・ジャヌカン(1485-1558):Le Cocu
オルランドゥス・ラッスス:Bon jour, mon coeur
ピエール・パスロー(活躍:1509頃-1547頃):Il est bel et bon?
トマス・モーリー(1557-1602):
It was a lover and his lass / Now is the month of Maying
ジョン・ファーマー(1570頃-1601頃):Fair Phyllis I saw sitting all alone
ジョン・ウィルビー(1574-1638):Adieu, sweet Amaryllis
オーランド・ギボンズ(1583-1625):The Silver Swan
ジョン・ベネット(1575頃-1614):Weep, O mine eyes
ハレ・マドリガリステン
アンドレアス・ゲプフェルト(指揮)
録音:1987年

AV 2100209 ¥1450
ブラームス(1833-1897):歌曲集
調べのように私を通り抜ける Op.105 No.1/私たちはさまよい歩いた Op.96 No.2
早くおいで Op.97 No.5/別れ(起きよ、起きよ)/別れ Op.97 No.6
私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く Op.32 No.3/嘆き Op.105 No.3
月夜/セレナード Op.106 No.1/湖上で Op.59 No.2
ご機嫌いかが、私の女王様 Op.32 No.9/永遠の愛について Op.43 No.1
野の寂しさ Op.86 No.2/見知らぬ土地で Op.3 No.5
もうお前の所へは行かない Op.32 No.2/墓地にて Op.105 No.4
4つの厳粛な歌 Op.121
ジークフリート・ローレンツ(バリトン)
ノーマン・シェトラー(ピアノ)
録音:1989年、ルカ教会、ドレスデン、ドイツ

AV 2100237 ¥1450
パウル=ハインツ・ディートリヒ(1930-):
「迫奏(ストレッタ)」(パウル・ツェランの詩による、ソプラノ、6人の歌唱者、
6人の器楽奏者、管弦楽、録音テープとライヴ・エレクトロニクスのための)
ジグーネ・フォン・オステン(ソプラノ)
声楽&器楽アンサンブル
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
録音:1988、ルカ教会、ドレスデン、ドイツ

AV 2100253 ¥1450
コントラバッソ・クラシック・カンタービレ
カザルス(1876-1973):鳥の歌(カタルーニャ民謡)
フォーレ(1845-1924):夢の後で Op.7 No.1
グラナドス(1867-1916):間奏曲
クヌート・ギュトラー(1943-):グリーンスリーヴズによる変奏曲
グリエール(1874-1956):間奏曲 Op.9 No.1
ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライ Op.47
ヨハン・マティアス・シュペルガー(1750-1812):
コントラバスとピアノのための組曲ロ短調(*)
ニーノ・ロータ(1911-1979):ディヴェルティメント・コンチェルタンテ(*)
クラウス・トルンプ(コントラバス)
ウーヴェ・ブラント(ピアノ(*以外))
クラウス・キルバッハ(ピアノ(*))
録音:1994年12月(*以外)/1998年4月(*)

AV 2100256 ¥1450
4つのコントラバスのための超絶技巧曲&名曲集
ボッテジーニ(1821-1889):愛の情熱
J・S・バッハ(1685-1750)/
ホルスト・シュトロガリー&クラウス・トルンプ(1940-)編曲:
管弦楽組曲第3番ニ長調 BMV1068 より アリア
ヴィヴァルディ(1678-1741):「四季」より
「春」第1楽章/「春」第2楽章/「秋」第1楽章
グリエール(1874-1956):間奏曲 Op.9 No.1(*)
パガニーニ(1782-1840):ロッシーニのオペラ「モーゼ」の主題による幻想曲
ダニエル・ファン・フンス(1858-1904):スケルツォ Op.12 No.2(*)
フランシス・レイ(1932-)/
ミロシュラフ・ガイドシュ&クラウス・トルンプ編曲:男と女
ロナルド・ビンジ(1910-1979):エリザベス=セレナード
フランソワ・ラバト(1931-):スペインのオード(+)
フランソワ・ラバト/クラウス・トルンプ:ゴブリン
ハチャトゥリアン(1903-1978):バレエ「ガヤネ」より 剣の舞
バッソニア・アモローザ
ジュジャンナ・ユハース、パク・テプン、ヘレナ・メゼイ、
サンドラ・ツヴィトコヴァツ、マルティナ・ツィマーマン(コントラバス)
ミリアナ・チェルニャフスカヤ(ピアノ(*))
録音:1998年11月、1999年2月、ミュンヘン音楽大学、ドイツ
(*)はコントラバス独奏とピアノ、(+)はコントラバス独奏。
(*)(+)および特記以外はクラウス・トルンプによる編曲。

AV 2100257 ¥1450
ヨハン・マティアス・シュペルガー(1750-1812):コントラバス作品集
コントラバスと弦楽四重奏のためのロマンス嬰ハ短調 T.26(*)
コントラバスとピアノのためのソナタ変ホ長調(+)
コントラバスとヴィオラのための二重奏曲 T.37(#)
フルート、ヴィオラ、コントラバスと管弦楽のための協奏曲ニ長調 T.4(**)
クラウス・トルンプ(コントラバス)
アンドレ・ジョネ(フルート(**))
マンフレート・シューマン(ヴィオラ(#))
深井碩章(ヴィオラ(**))
雄倉恵子(ピアノ(+))
ベルリン弦楽四重奏団(*)
草津国際音楽祭管弦楽団(**)
ローラント・バーダー(指揮(**))
録音:1986年、キリスト教会、ベルリン(*)/1981年(+/#)、1983年(**)、日本
(+)(#)(**)の録音データには「カメラータ・トウキョウ」と記されており、
これらはカメラータ・トウキョウのCDと同一音源の可能性があります。





<POLSKIE NAGRANIA>
PNCD 1388 2枚組 ¥3150
ヴェルディ(1813-1901):
オペラ「ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)」(1845)
ヴィオレッタ・ホドロヴチ(ソプラノ:ジョヴァンナ)
アンドレア・ジョヴァンニーニ(テノール:カルロ7世)
アルトゥル・ルチンスキ(バリトン:ジャコモ)
ミコワイ・アダムチャク(テノール:デリル)
アダム・パルカ(バス:タルボ)
ポズナン大劇場合唱団
マリウシュ・オット(合唱指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団
ウーカシュ・ボロヴィチ(指揮)
録音:2010年11月6日、ライヴ、アダム・ミツキェヴィチ大学講堂、ポズナン、
ポーランド
全100ページのブックレットにポーランド語と英語の解説、イタリア語の歌詞
とポーランド語訳を記載(英語訳はありません)。




<FLORA>
FLORA 1409 ¥2080
ヴィオルを鳴らせ 17世紀イングランドのエアとディヴィジョン
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):
グラウンドに基づく2つのヴィオルのためのディヴィジョン
ファンシー/エア/クラント
マシュー・ロック(1621頃-1677):
2つのバス・ヴィオルのための二重奏曲集(1652)から
ファンタジー/ファンタジー/サラバンド
ジョン・コペラリオ(1570頃-1626):ファンタジー
ジョン・ジェンキンズ:2つのヴァイオルのための4つのレッスン
ウィリアム・ローズ(1602-1645):アルフォンソのパヴァン
マシュー・ロック:2つのバス・ヴィオルのための二重奏曲集(1652)から
ファンタジー/ファンタジー/クラント
不詳(エリザベス・ロジャーズのヴァージナル・ブック(1656)より):
バグパイプ(#)
ダニエル・ノーコム(1576-1626以前):トレジャンのグラウンド(*)
ジョン・ジェンキンズ:2つのバス・ヴィオルのための2部のファンタジア
クリストファー・シンプソン(1605頃-1699):
ヴィオルのディヴィジョン(1659)(+)
ジョン・ジェンキンズ:エア/クラント/サラバンド/エア
不詳:グッド・ナイト
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:1621年、トマス・オールレッド製
ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:1718年、バラク・ノーマン製(+以外)/フランソワ・ボダール製(+)
ジョヴァンナ・ペッシ(ハープ)
使用楽器:ライナー・トゥラウ製(ヴィースバーデン)、トリプル・ハープ
録音:2009年7月、バス=ボドゥー教会、ベルギー
ディヴジョンとはグラウンドと呼ばれる低音音型の繰り返しの上で旋律の一音
一音を分割した細かな変奏が展開される作曲様式のことで、バロック初期にイ
ングランドで隆盛しました。当レーベルの柱であるピエルロとツィパーリング
の親密なヴィオル・デュオにペッシのハープが寄り添い、愉悦のひとときを堪
能させてくれます。(*)はピエルロ、(+)はツィパーリング、(#)はペッシの独奏
です。ブックレット無しの仕様となっています。

FLORA 2611 ¥2080
レ・サックブーティエ創設35周年記念
フランス、ベルギー、オランダから名手たちが結集!
トゥーバ・ミルム サックバットのための音楽
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
「シンフォニエ・サクレ」第1巻 から わが息子アブサロム BWV269(*)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554-1612):
「サクレ・シンフォニエ」から カンツォン・ピアン&フォルテ
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):ご婦人の望み
ハインリヒ・シュッツ:
「シンフォニエ・サクレ」第1巻 から 聞け、わが民よ SWV270(*)
ウィリアム・ホルボーン(1540-1602):湧き出よ、わが涙
ジョン・ダウランド(1563-1626):
「ラクリメ」から エセックス伯のガイヤルド
アントニー・ホルボーン(1545-1602):葬送
ジョン・ダウランド:「ラクリメ」から デンマーク王のガイヤルド
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):
サティロス舞曲/スコットランド舞曲/巡礼舞曲/ロートシェンケン舞曲
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1583-1654):この世の誰もが
ザヌエル・シャイト(1587-1654):「音がジュの戯れ」から
パヴァーヌ(第5曲)/ガイヤルド(第7曲)/クラント(第23曲)
/アルマンド(第16曲)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ:「カンツォーナとソナタ集」から
カンツォン(第1曲)/カンツォン(第8曲)
ルノー・ドレイグ(バス)
レ・サックブーティエ
ミシェル・ベッケ、ダニエル・ラサール、ファブリス・ミリシェル、
ウィム・ベク、
イェルゲン・ファン・ライエン、ダヴィド・ロッケノー(サックバット)
ジャン=ピエール・カニャック、リュイス・コイ(コルネット[ツィンク])
ローラン・ル・シュナデック(ドゥルツィアン) 
マティアス・シュペーター(テオルボ)
ペドロ・エステバン(打楽器) ヤスコ・ウヤマ=ブヴァール(オルガン)
録音:2011年4月、ピアノ音楽ホール、リムー、オード県、フランス
1976年にコルネット(ツィンク)奏者ジャン=ピエール・カニャックが創設した
吹奏ピリオド楽器アンサンブル、レ・サックブーティエの35周年を記念して
制作されたアルバム。フランスの巨匠ミシェル・ベッケ、ロイヤル・コンセル
トヘボウ管弦楽団首席奏者イェルゲン・ファン・ライエンらトロンボーンの
名手たちが結集し、トロンボーンの前身楽器サックバットを合奏した注目盤
です。フランス語および英語表記の全52ページのブックレット付きです。





<ARS VIVENDI> 各1枚もの ¥1450 2枚組 ¥2080
AV 2100123
フランツ・コンヴィチュニー 最後の録音
ブラームス(1833-1897):交響曲第1番ハ短調
モーツァルト(1756-1791):アダージョとフーガ ハ短調
ベートーヴェン(1770-1827):大フーガ変ロ長調
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
録音:1962年6月19日
フランツ・コンヴィチュニー(1901年8月14日生まれ、1962年7月28日没)の最後
の録音として、またブラームスの交響曲第1番の名演としてファンから長らく
再発売が期待されていたCDです。

AV 2100103
美しい牧草地 ドイツ民謡集
Kein Feuer, keine Kohle / Wenn alle Brunnlein fliessen
Ein Jager aus Kurpfalz / An der Saale am hellem Strande
Bald gras' ich am Neckar / Ach, wie ist's moglich dann
Mit dem Pfeil, dem Bogen / Am Brunnen vor dem Tore
Mein Madel hat einen Rosenmund / Im Krug zum grunen Kranze
Im schonsten Wiesengrunde / In einem kuhlen Grunde
Annchen von Tharau / Kein schoner Land
Sah ein Knab ein Roslein stehn / Der Mond ist aufgegangen
Weisst du, wieviel Sternlein stehen / Guten Abend, gute Nacht
ペーター・シュライアー(テノール)
ライプツィヒ放送合唱団
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団員
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団員
ホルスト・ノイマン(指揮)

AV 2100107
モーツァルト(1756-1791):
交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425
ドレスデン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100108
モーツァルト(1756-1791):
交響曲第31番ニ長調「パリ」K.297
交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504
ドレスデン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100109
シューベルト(1797-1828):
交響曲第8番ロ短調「未完成」D.759
交響曲第5番変ロ長調 D.485
ドレスデン・シュターツカペレ
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
録音:1989年

AV 2100113
シューベルト(1797-1828):交響曲第9番(第7番)ハ長調「ザ・グレート」D.944
ドレスデン・シュターツカペレ
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
録音:1981年

AV 2100115
ユビラーテ シュッツ、J・S・バッハ、マルタン、フランツ、
R・シュトラウス:歌曲集
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
神に向かって歓びの声を上げよ、全地よ SWV262/私は伏して眠る SWV310
J・S・バッハ(1685-1750):
満足せよ、この世の賢者たちよ BWV443/あなたがそばにおられれば BWV508
私は忠実に沈黙を守る BWV466/一日が終わる BWV447
昼はその光で BWV448
フランク・マルタン(1890-1974):
ホフマンスタールの「イェーダーマン」からの6つのモノローグ
ローベルト・フランツ(1815-1892):
狩の歌 Op.1 No.9/嵐の夜 Op.8 No.6/海で Op.5 No.3
ばらは不平を訴えた Op.42 No.5/献身 Op.14 No.1
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
密やかな誘い Op.27 No.3/ああ、悲しい、不幸な者よ Op.21 No.4
ダリア Op.10 No.4/万霊節 Op.10 No.8/私はあなたを愛する Op.37 No.2
テオ・アダム(バスバリトン)
ルドルフ・ドゥンケル(ピアノ)
録音:ライヴ、ゼンパーオーパー、ドレスデン、ドイツ

AV 2100116
ガブリエーリ、シュッツ、スカルラッティ、ハスラー:モテット集
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557-1613):Jubilate Deo omnis terra
ヨハン・ヴァルター(1496-1570):Nun bitten wir den Heiligen Geist
ジョヴァンニ・ガブリエーリ:Hodie completi sum
ザムエル・シャイト(1575-1654):Duo Seraphim clamabant
ヨハネス・エッカルト(1553-1611):Maria wallt zum Heiligtum
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Ich bin ein rechter Weinstock SWV389
アンドレアス・ハマーシュミット(1611-1675):O Vater aller Frommen
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):Exultate Deo
不詳:Alia trinita beata
ヨハネス・エッカルト:Zacharias war ganz verstummt
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):O Mensch, bewein dein Sunde gross
ザムエル・シャイト:Wie lieblich sind auf den Bergen
ハインリヒ・シュッツ:Selig sind die Toten SWV391
ミコワイ・ジェレンスキ(1550-1615):Magnificat
ドレスデン聖十字架合唱団
ベルント・ハウボルト、フリードリヒ・ミラツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヘルムート・ブラニー(ヴィオローネ)
ウルリヒ・シーヒャ(オルガン)
マルティン・フレーミヒ(指揮)

AV 2100124
19&20世紀のオルガン作品集
シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):
オルガン交響曲第5番ヘ短調 Op.42 から トッカータ ヘ長調(第5楽章)
レオン・ボエルマン(1862-1897):ゴシック組曲
ユリウス・ロイプケ(1834-1858):詩篇94(オルガン・ソナタ ハ短調)
ミヒャエル・ポール(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ・ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100125
シューベルト(1797-1828):連作歌曲「冬の旅」Op.89 D.911
エバーハルト・ビュヒナー(テノール)
ノーマン・シェトラー(ピアノ)

AV 2100127
ドヴォルジャーク(1841-1904):
交響曲第8番ト長調 Op.88
序曲「わが故郷」Op.62/序曲「フス教徒」Op.67
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100128
ドヴォルジャーク(1841-1904):
交響曲第9番ホ短調「新世界より」Op.95
序曲「自然の中で」Op.91/序曲「謝肉祭」Op.92
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100129
グリーグ(1843-1907):
組曲「十字軍の兵士シグール」Op.56
抒情組曲 Op.54 から 夜想曲,小人の行進
ノルウェー舞曲集 Op.35
組曲「ホルベアの時代より」Op.40
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100130
メンデルスゾーン(1809-1847):
序曲「真夏の夜の夢」Op.21
劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61 から
スケルツォ/メロドラマと妖精の行進/歌と合唱/間奏曲
夜想曲/結婚行進曲/道化役者たちの踊り/終曲
マグダレーナ・ファレヴィチ(ソプラノ)
インゲボルク・シュプリンガー(メゾソプラノ)
ベルリン国立オペラ女声合唱団
シュターツカペレ・ベルリン
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)

AV 2100131
チャイコフスキー(1840-1893):ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
クリスティアン・フンケ(ヴァイオリン)
ドレスデン・シュターツカペレ
ハンス・フォンク(指揮)

AV 2100132
シューベルト(1797-1828):
幻想曲ハ長調(「さすらい人」幻想曲)Op.15/即興曲 Op.90
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100133
ブラームス(1833-1897):交響曲第1番ハ短調 Op.68
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100134
ブラームス(1833-1897):交響曲第2番ニ長調 Op.73
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100135
森の中で、野の上で ヨーロッパ民謡名曲集
ドイツ、フランス、イギリス、イタリアの民謡(全18曲)
テオ・アダム(バスバリトン)
インゲボルク・フリードリヒ(チェンバロ)
ルートヴィヒ・ギュトラー(トランペット)
ベルリン・ゾリステン
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨハネス・ヴィンクラー(指揮)
I
AV 2100136
コミック・オペラ序曲集
フランソワ・オーベール(1782-1871):「フラ・ディアボロ」序曲
フリードリヒ・フォン・フロトウ(1812-1883):「マルタ」序曲
アルベルト・ロルツィング(1801-1851):「ロシア皇帝と船大工」序曲
オットー・ニコライ(1810-1849):「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
アドルフ・アダン(1803-1856):「私が王であったら」序曲
ペーター・コルネリウス(1824-1874):「バグダッドの理髪師」序曲
エミール・フォン・レズニチェク(1860-1945):「ドンナ・ディアナ」序曲
ドレスデン・シュターツカペレ
ハンス・フォンク(指揮)

AV 2100137
ホルンとピアノのための音楽
フランセ(1912-1997):ディヴェルティメント
サン=サーンス(1835-1921):ロマンス Op.67
アンリ・ビュセール(1872-1973):聖ユベールの狩
グノー(1818-1893):ピストン式ホルンのための6つのメロディ から Nos.5,3
ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):頂上にて
デュカス(1865-1935):ヴィラネル
ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-):パヴァーヌ・ヴァリエ
サン=サーンス:ロマンス Op.36
マルセル・ポート(1901-1988):伝説
ロッシーニ(1792-1868):前奏曲、主題と変奏曲
ペーター・ダム(ホルン)
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100138
ドビュッシー(1862-1918):
子供の領分
ベルガマスク組曲
版画
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100139
ラヴェル(1875-1937):
ラ・ヴァルス/マ・メール・ロワ
亡き王女のためのパヴァーヌ/ボレロ
ベルリン放送交響楽団
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)

AV 2100140
ウェーバー(1786-1826):序曲集
「オベロン」序曲/「ペーター・シュモル」序曲
「リューベツァール」序曲/「プレチオーザ」序曲
祝典序曲
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100142
ラヴェル(1875-1937):
夜のガスパール
水の戯れ

セシル・ウーセ(ピアノ)

AV 2100143
ムソルグスキー(1839-1881):
組曲「展覧会の絵」
5つのピアノ小品
ペーター・レーゼル(ピアノ)

AV 2100144
ワーグナー(1813-1883):オペラ・アリア集
「パルジファル」から Amfortas! Die Wund!(第2幕)
「ジークフリート」から Das der mein Vater nicht ist(第2幕)
「タンホイザー」から Hor an, Wolfram! Hor an! Inbrunst im Herzen(第3幕)
「トリスタンとイゾルデ」から Dunkt dich das? Ich weis es anders(第3幕)(*)
スパス・ヴェンコフ(テノール)
ロルフ・ハウンシュタイン(バリトン(*))
ベルリン・シュターツカペレ
ハインツ・フリッケ(指揮)

AV 2100145
プロイセン宮廷の音楽
C・P・E・バッハ(1714-1788):交響曲第3番ハ長調
プロイセン国王フリードリヒ2世(1712-1786):フルート協奏曲第4番(*)
エルンスト・アイヒナー(1740-1777):ハープ協奏曲ニ長調 Op.9(+)
リヒャルト・ヴァーゲ(フルート(*))
マリオン・ホフマン(ハープ(+))ベルリン放送交響楽団室内管弦楽団
ハンス=ペーター・フランク(指揮)

AV 2100146
マーラー(1860-1911):
さすらう若者の歌
亡き子をしのぶ歌
ジークフリート・ローレンツ(バリトン)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア(指揮)

AV 2100147
ワーグナー(1813-1883):オペラ「ローエングリン」(抜粋)
ルドミラ・ドヴォジャーコヴァー、ハンネ=ローレ・クーゼ(ソプラノ)
マルティン・リッツマン(テノール)
カール=ハインツ・シュトリチェク(バスバリトン)
テオ・アダム(バス)
ベルリン国立オペラ合唱団&管弦楽団
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100148
マーラー(1860-1911):交響曲第4番ト長調
チェレスティーナ・カーサピエトラ(ソプラノ)
ライプツィヒ放送交響楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)

AV 2100149
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1
ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
ペーター・レーゼル(ピアノ)
ベルリン交響楽団
クルト・ザンデルリング(指揮)

AV 2100150
J・S・バッハ(1685-1750):小前奏曲&フゲッタ集
12の小前奏曲 BWV924,939,999,925,926,940,941,927-930,942
6つの小前奏曲 BWV933-938/前奏曲とフゲッタ BWV899-900
前奏曲とフーガ BWV895/前奏曲 BWV902:1/前奏曲とフーガ BWV894
ウルリヒ・ウルバン(ピアノ)

AV 2100151
ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61(*)
序曲「コリオラン」Op.62
カール・ズズケ(ヴァイオリン(*))
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア(指揮)

AV 2100152
ビゼー(1838-1875):
劇付随音楽「アルルの女」から 組曲第1番
小組曲「子供の遊び」
オペラ「カルメン」から 前奏曲と3つの間奏曲
劇付随音楽「アルルの女」から 組曲第2番
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)

AV 2100153
ブラームス(1833-1897):交響曲第3番ヘ長調 Op.90
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100154
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための
五重奏曲変ホ長調 K.452(*)
ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲
(ケーゲルシュタット・トリオ)K.498(+)
シューベルト(1797-1828):
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのアダージョと
協奏的ロンド D.487(#)
ベルント・カスパール(ピアノ(*/+))
ディーター・ヴァーグナー(オーボエ(*))
ジークフリート・シュラム(クラリネット(*/+))
ヴォルフガング・シュタール(ホルン(*))
ディーター・ヘーンヒェン(ファゴット(*))
マンフレート・シューマン(ヴィオラ(+))
ペーター・レーゼル(ピアノ(#))
カール・ズスケ(ヴァイオリン(#))
ディーター・ハルマン(ヴィオラ(#))
ユルンヤコプ・ティム(チェロ(#))

AV 2100156
カンタービレ ヴァイオリンとピアノのためのアンコール名曲集
ラフマニノフ(1873-1943):ロマンス Op.6 No.1
ブラームス(1833-1897)/クラスラー編曲:ハンガリー舞曲第17番
ショスタコーヴィチ(1906-1975):3つの幻想的舞曲 Op.5
マリア・テレージア・フォン・パラディス(1759-1824):シチリアーノ変ホ長調
ベートーヴェン(1770-1827):ロンド ト長調
パガニーニ(1782-1840):ポラッカと変奏曲/カンタービレ ニ長調 Op.17
モーリツ・モシュコフスキ(1854-1925):セレナード
パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908):ハバネラ Op.21 No.2
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):伝説 ト短調 Op.17
クライスラー(1678-1741):狩
ドビュッシー(1862-1918):月の光
シューベルト(1797-1828)/
アウグスト・ヴィルヘルミ(1845-1908)編曲:アヴェ・マリア
クリスティアン・フンケ(ヴァイオリン)
ヘルベルト・カリガ(ピアノ)

AV 2100157
ヴィヴァルディ、シュターミツ、モーツァルト:室内協奏作品集
ヴィヴァルディ(1678-1741):
弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調「アラ・ルスティカ」 RV151
カール・フィリップ・シュターミツ(1745-1801):協奏的四重奏曲ト長調
ヴィヴァルディ:
2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ長調 Op.3 No.8 RV522
モーツァルト(1756-1791):
ヴェイオリン、ヴィオラ、チェロ、ファゴットと2つのホルンのための
ディヴェルティメント ニ長調 K.205(173a)
カメラータ・ムジカ
ツェリコ・シュトラカ(指揮)

AV 2100160
サン=サーンス(1835-1921):交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」Op.78
プーランク(1899-1963):オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調
ヨアヒム・ダーリツ(オルガン)
ベルリン交響楽団
クラウス=ペーター・フロール(指揮)

AV 2100162
金管楽器のための音楽
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):「テルプシコーレ」より 4つの舞曲
ハチャトゥリアン(1903-1978):バレエ「ガヤネ」より 剣の舞
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557-1613):12声のカンツォン
チャールズ・アイヴズ(1874-1954):4つの歌
ウェーバー(1786-1826):陽気な行進曲
ブルックナー(1824-1896):アヴェ・マリア
ロッシーニ(1792-1868):オペラ「フィガロの結婚」より 私は町の何でも屋
ジョヴァンニ・マルティーノ・チェーザレ(1590?-1667):ラ・バヴァラ
ハンリヒ・カスパール・シュミット(1874-1953):塔の音楽 Op.105b
ダニエル・シュペーア(1636-1707):4声のカンツォン
ラフマニノフ(1891-1953):オペラ「三つのオレンジへの恋」より 行進曲
ジャイルズ・ファーナビー(1563頃-1640): 空想、おもちゃと夢
ヒダシュ・フリジェシュ(1928-2007):
4つのトロンボーンのためのスケルツォとコラール
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):こだま
ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738):行進曲
ペルト・ポウルハイム(1952-):
4つのトロンボーンとテューバのためのトルコ幻想曲
ポツダム・トゥルンブレーザー(金管合奏)
ベルリン金管五重奏団
ベルリン・トロンボーン五重奏団

AV 2100166
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40
ペーター・レーゼル(ピアノ)
ベルリン交響楽団
クルト・ザンデルリング(指揮)

AV 2100169
メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽八重奏曲変ホ長調 Op.20(*)
序曲「真夏の夜の夢」Op.21(+)
ベルリン弦楽四重奏団(*)
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団(*)
ベルリン・シュターツカペレ(+)
ギュンター・ヘルビヒ(指揮(+))

AV 2100170
ブラームス(1833-1897):交響曲第4番ホ短調 Op.98
ベルリン・シュターツカペレ
オトマール・スイトナー(指揮)

AV 2100174
フーゴー・ディストラー(1908-1942):クリスマス物語
フォルカー・アルント(ボーイソプラノ)
レギナ・ヴェルナー(ソプラノ、ピアノ)
ハイディ・リース(アルト)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター、ゴートハルト・シュティアー(バス)
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(テノール、指揮)

AV 2100178
ヒンデミット(1895-1963):
交響曲「世界の調和」(1951)
ピッツバーグ交響曲(1958)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)

AV 2100179
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
前奏曲とフーガ ヘ短調(LV A 4/I)/トリオ変ホ長調(LV 16/III)
幻想曲とフーガ ヘ長調(LV A 2/I)/前奏曲ヘ長調/前奏曲ヘ長調
前奏曲ハ長調/前奏曲ハ長調/
Freu dich sehr, o meine Seele(LV C 6:I)(コラール幻想曲)
Ach Gott, erhor mein Seufzen(LV C 1:I)
(コラール;二段鍵盤とペダルのための)
Herzlich lieb hab ich dich, o Herr(LV C 15:I)(コラール幻想曲)
Meinen Jesum las ich nicht(LV C 27/I)(コラール幻想曲)
B-A-C-Hによるフーガ(LV A 1/I)(コラール;アラ・ブレーヴェ)
フェリクス・フリードリヒ(オルガン)
録音:アルテンブルク城内教会、ドイツ 使用楽器:トロスト製

AV 2100183
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
フランスの歌「ああ、お母さん、聞いて」による変奏曲ハ長調
(「きらきら星」変奏曲)
セシル・ウーセ(ピアノ)

AV 2100186
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.1
B-A-C-Hによる幻想曲とフーガ Op.46
序奏とパッサカリア ニ短調
ソナタ第2番ニ短調 Op.60
ハンネス・ケストナー(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ、ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100187
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.2
12のモノローグ Op.63 から 序奏ヘ短調/パッサカリア ヘ短調
12の小品 Op.59 から
トッカータ ニ短調/フーガ ニ長調/キリエ・エレイソン ホ短調
グローロア・イン・エクセルシス ニ長調/ベネディクトゥス変ニ長調
9つの小品 Op.129 から トッカータ ニ短調/フーガ ニ短調
ハンネス・ケストナー(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ、ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100188
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.3
われらの神は堅き砦(コラール幻想曲)Op.27
目覚めよ、とわれらをよぶ声あり(コラール幻想曲)Op.52 No.2
暁の星の何と美しいことか(コラール幻想曲)Op.40 No.1
ハンネス・ケストナー(オルガン)
録音:聖トーマス教会、ライプツィヒ、ドイツ 使用楽器:ザウアー製

AV 2100204
チャイコフスキー、ヴェルディ、R・シュトラウス:オペラ・アリア集
チャイコフスキー(1840-1893):「エフゲニー・オネーギン」から 手紙の場面
ヴェルディ(1813-1901):
「オテロ」から レチタティーヴォ、柳の歌とアヴェ・マリア
「運命の力」から 平和を与えたまえ、神よ
R・シュトラウス(1864-1949):
「ナクソス島のアリアドネ」から
すばらしかったことは/それはすべてのものが清らかな国
「アラベラ」から 私のエルマー!
アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア(指揮)

AV 2100249
ヴァイマールのリスト
リスト(1811-1886):
交響詩「前奏曲」/交響詩「マゼッパ」/交響詩「オルフェウス」
交響詩「タッソ」/メフィスト・ワルツ
ヴァイマール・シュターツカペレ
ゲオルク・アレクサンダー・アルブレヒト(指揮)

AV 2100252
バルト三国の音楽
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(1875-1911)/
サウリュス・ソンデツキス(1928-)編曲:
5つの前奏曲(弦楽合奏のための)
リトアニア民謡による変奏曲(弦楽合奏のための)
ユオザス・ナウヤリス(1869-1934):トロイメライ(夢)
リムヴィダス・ラツェヴィシウス:Rautilio
ヴィタウタス・バルカウスタス(1931-):小協奏曲
フェリクサス・バヨラス(1934-):前奏曲とトッカータ
イェカブス・メディンス(1885-1971):伝説(弦楽合奏のための)
ヤン・ラーツ(1932-):弦楽合奏のための交響曲
アルヴォ・ペルト(1935-):BACHの主題によるコラージュ
リトアニア室内管弦楽団
サウリュス・ソンデツキス(指揮)

AV 2100254
ギュンター・ラミン 演奏家・即興演奏家・作曲家
J・S・バッハ(1685-1750):カンタータ第201番 BWV201 から 冒頭の合唱(**/++)
ギュンター・ラミン(1898-1956):永遠の朝の輝き(コラール基づく即興演奏)(*)
ヘンデル(1685-1759):チェンバロ組曲 HWV435 から シャコンヌ ト長調(+)
ギュンター・ラミン:
高き天から私は来る(クリスマスの歌による即興演奏)(*)
高き天から私は来る(与えられた主題による即興演奏)(*)
ヴァイオリン・ソナタハ長調 Op.1(1922)(#)
シオンから神の美しい光が放たれる(4声のモテット;1917)(**)
ギュンター・ラミン(オルガン(*)、チェンバロ(+)、指揮)
ルート・ヘルマン(ヴァイオリン(#))
シルヴィア・ヘーヴィヒ(ピアノ(#))
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団(**)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(++)
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮(**))

AV 2200176 2枚組
ヘンデル(1685-1759):オルガン協奏曲集
第1番ト短調 Op.4 No.1/第2番変ロ長調 Op.4 No.1/第3番ト短調 Op.4 No.3
第4番ヘ長調 Op.4 No.4/第5番ヘ長調 Op.4 No.5/第6番変ロ長調 Op.4 No.6
第13番ヘ長調/第16番ヘ長調
ヨハン=エルンスト・ケーラー(オルガン)
ヴァイマール・シュターツカペレ室内管弦楽団
ローター・ザイファルト(指揮)

<MEMBRAN>
内容詳細はこちらにございます。

DOCUMENTS 233478 10枚組 ¥1080
ルドルフ・ゼルキン:名演集

DOCUMENT 233479 10枚組 ¥1080
ヴィルヘルム・ケンプ:名演集

DOCUMENTS 233551 10枚組 ¥1080
モンテヴェルディ:作品集

NCA 60247 ¥1650
Seelenvogel/Meininger Trio

NCA 60253 ¥1650
Bella fiamma del mio cor/concerto con voce
Giovanni Battista di Ferrandini IN QUESTO CORE

DOCUMENTS 231730 4枚組 ¥1080
Klemperer in Concert/Otto Klemperer

ACANTA 233352 4枚組 ¥1850
Ingeborg Hallstein/Das Lied der Nachtigall

ACANTA 233353 4枚組 ¥1850
Lucia Popp/The Unforgotten

DOCUMENT 233521 4枚組 ¥1080
SJoan Sutherland/La Stupenda

DOCUMENTS 233547 2枚組 ¥950
Bach: Sonatas and Partitas for Solo Violin/Yehudin Menuhin

ACANT 233552 ¥1000
AJose Carreras/Live - Comeback Concertos

ACANTA 233553 2枚組 ¥1050
Verona ”Live”/VA

ACANTA 233554 2枚組 ¥1050
Rene Kollo/Opernalbum

Ars Musici 233555 ¥950
Nun lasst uns froehlich sein/Regensburger Domspatzen



<Tactus>
内容詳細はこちらにございます。

TC671301 ¥1080
Carlo Antonio Marino:Works for Strings and Continuo

TC901101 ¥1080
Lino Liviabella/Nino Rota :Viola and Piano Works



<MEMBRAN>
NCA 60251 ¥1650
Tchaikovsky/ Rachmaninov: Sleeping Beauty
Grosse Ballett-Suite fur Klavier zu 4 Haenden
(zusammengestellt von Andrej Hoteev)
1.-3. Prolog
4.-10. Erster Teil ?Aurore“
11.-14. Zweiter Teil ?Ein Maerchenzug“
15.-18. Dritter Teil ?Aurore und Prinz“
19.-22. Vierter Teil ?Vier Walzer“
Total Time: 60:25
Olga und Andrej Hoteev, Klavier 2010/2/12-14

ARS MUSICI 233055 ¥950
Tango Perpetuel/ Take Four Guitar Quartet
TANGO PERPETUEL
Astor Piazzolla(1921-1992)
1. Fugata ・ 2 Soledad
Patrick Roux(*1962)
3. Comme un tango
Unto Mononen(1930-1968)
4. Kangastus
Ernesto Nazareth(1863-1934)
5. Pierrot ・ 6. Nove de Julho ・ 7. Cutuba
Stefan Wolpe(1902-1972)
8. Tango
aus 6 Klavierstucke“
Christopher Grafschmidt(*1964)
9. Buenos Dias, Ira E.
Alberto Ginastera(19161983)
10. Danza de la moza donosa
Unto Mononen(1930-1968)
11. Jos Jatat minut
Igor Strawinsky(1882-1971)
12. Tango
Martin Ackerman(*1977)
13. Toma 4 tango
Total Time: 66:53
Take Four Guitar Quartet
Pia Grees, Johan Fistier, Matthias Klager, Luc Vander Borght


ACANTA 233354 4枚組 ¥1850
Heinz Hoppe/The Heartfelt Voice
Disc 1
Heimat, deine Sterne ・ Vor meinem Vaterhaus
BC:885150333549 steht eine Linde ・ Grun ist die Heide ・ Alle
Birken grunen in Moor und Heid’ ・ Nun leb’ wohl, du
kleine Gasse ・ Sah ein Knab’ ein Roeslein
steh’n ・ Das alte Lied ・ Der Lenz ・ In meiner Heimat ・
Abends in der Taverne ・ Schoen wurde die
Welt sein ・ Jagerlied ・ Heimat, mit der Seele gruss’
ich dich ・ Ach, ich hab’ in meinem Herzen
Disc 2
Dein ist mein ganzes Herz ・ Niemand liebt dich so
wie ich ・ Leise erklingen Glocken vom
Campanile ・ Schoenes Italien, gern gedenk’ ich dein ・
Isola bella im Lago Maggiore ・ Schoen ist
die Welt ・ Will dir die Welt zu Fussen legen ・ Maerchentraum
der Liebe ・ Du bist die Welt fur mich
Wolgalied ・ Fern wie aus vergang’nen Tagen ・ Liebste,
glaub’ an mich ・ Gern hab’ ich die Frau’n
gekusst ・ Ich bin ein Zigeunerkind ・ Das ist der letzte
Walzer ・ Ich traeume mit offenen Augen
O Rose von Stambul ・ Zwei Maerchenaugen ・ Sag ja, mein
Lieb’, sag ja ・ Komm, Zigan
Disc 3
Ja, das alles auf Ehr’ ・ Ich knupfte manche zarte
Bande ・ Ich setz’ den Fall ・ Dunkelrote
Rosen ・ Treu sein, das liegt mir nicht ・ Trinke, Liebchen /
Glucklich ist, wer vergisst ・ Doch eines
ich noch nicht verlor, den Humor ・ Wie schoen ist alles ・
Soll ich denn nie in den Armen dich
halten? ・ Ninana ・ Komm in die Gondel ・ So ist’s gemeint ・
Was willst du hier / Ach, ich habe sie
verloren ・ Ich hab’ kein Geld, bin vogelfrei ・ Florenz hat
schoane Frauen ・ Der Witz, die Laune sind
schneid’ge Waffen Licensed by FonoTeam, GmbH
Disc 4
Freunde, vernehmet die Geschichte ・ Hier an dem
Herzen treu geborgen ・ Ich seh’ die
Mutter dort ・ Gegrusst sei mir, o heil’ge Staette ・ Es ist
schon spaet ・ Und es blitzten die Sterne
Lasset sie glauben, dass ich in die Welt zog ・ Wie eiskalt
ist dies Haendchen ・ Jungfrau Maria*
Ach, so fromm, ach, so traut ・ Lebe wohl, mein flandrisch’
Madchen ・ Horch, die Lerche singt
im Hain ・ Wohin seid ihr entschwunden ・ Konstanze, dich
wiederzusehen ・ Dies Bildnis ist
bezaubernd schoen ・ Der Odem der Liebe ・ Wende auf mich
dein holdes Auge ・ Don Ottavio,
ich sterbe / Du kennst nun den Frevler / Nur ihrem Frieden
1957-1986


ACANTA 233355 4枚組 ¥1850
Dieter Kloecker/ The Explorer with the Clarinet
Dieter KloecKer(1936-2011)Klarinette
DISC 1
HOFFMEISTER Klarinettenkonzert
SCHACHT Klarinettenkonzert
DANZI Sextett
Concerto Amsterdam, Consortium Classicum, Jaap Schroeder(1972)
DISC 2
SCHUBERT Der Hirt auf dem Felsen
LACHNER Auf Flugeln des Gesanges
SPOHR Sechs deutsche Lieder
Helen Donath(Sopran)Klaus Donath(Klavier)(1982)
DISC 3
VOGEL Premiere Symphonie Concertante
ABELKonzert B-Dur fur Violine, Oboe, Klarinette und Orchester /
BACKOFEN Sinfonia Concertante
DANZI Sinfonia Concertante
Karl-Otto Hartmann(Fagott), Jaap Schroeder(Violine),
Pierre W. Feit(Oboe), Waldemar Wendel(Klarinette),
Concerto Amsterdam, Jaap Schroeder(1972)
DISC 4
MOZART Serenade, KV 196 f ・ Cor sicerum ・
Jesu dulcis memoria ・Domine Deus salutis meae ・
Die Hoffnung dient zum Stabe ・ Divertimento, KV 226
Helen Donath(Sopran), Consortium Classicum,
Suk-Kammerorchester Prag Klaus Donath(1972, 1987)


DOCUMENTS 233558 3枚組 ¥1300
Friedrich Gulda plays Ludwig van Beethoven
Friedrich Gulda(1930-2000)
Klavier / Piano
Ludwig van Beethoven(1770-1827)
Disc 1
Klaviersonate Nr. 10
?Eroica-Variationen“(1959)
Violinsonate Nr. 7 c-Moll op. 30,2
Ruggiero Ricci(Violine)(1954)
Disc 2
Klaviersonate op. 49,1 (1954)
Cellosonate op. 69
Pierre Fournier(Cello)(1959)
Violinsonate Nr. 10
Ruggiero Ricci(Violine)(1954)
Disc 3
Klaviersonaten Nr. 28+30
32 Variationen WoO 80(1957, 1959)

DOCUMENTS 233560 2枚組 ¥950
Schubert: Mass in E major,German Mass/
Wunderlich, Toelzer Knabenchor
Disc 1
Franz Schubert(1797-1828)
DEUTSCHE MESSE
Gesaenge zur Feier des Heiligen Opfers der Messe /
Tolzer Knabenchor
Kurt Kallmus, Wilhelm Grimm(Oboe)
Eduard Brunner, W. Piesk(Klarinette)
Karl Kolbinger, Joachem Olszewski(Fagott)
Chandler Goetting, Claude Kippas(Trompete)
Kurt Richter, Olaf Klamand(Horn / horn)
Gottfried Koegel, Michael Schubert, Friedrich Held(Posaune)
Eric Ingwersen(Orgel)
Ralph Peinkofer(Pauke)
Dirigent : Gerhard Schmidt-Gaden ・ 1975
Licensed by Fonoteam GmbH
Disc 2
Franz Schubert(1797-1828)
MESSE NR. 6 ES-DUR D 950
fur Soli, Chor und Orchester
Pilar Lorengar(Sopran)
Betty Allen(Alt)
Fritz Wunderlich, Manfred Schmidt(Tenor)
Josef Greindl(Bass)
Chor der St. Hedwigs-Kathedrale Berlin(Ltg. Karl Forster)
Berliner Philharmoniker
Dirigent : Erich Leinsdorf ・ 1960

TACTUS TC740209 ¥1080
Luigi Boccherini:Quartetti Op. 26(1778)for two fortepianos
Anna Clemente, Susanna Piolant
Luigi Boccherini(1743-1805)
Quartetto VIo
1. Andante appassionato ma non lento
2. Minuetto - Trio
Quartetto Vo
3. Allegretto ・ 4. Minuetto allegro - Trio
Quartetto IVo
5. Larghetto ・ 6. Minuetto con moto - Trio
Quartetto IIIo
7. Allegro vivace ・ 8. Minuetto - Trio
Quartetto IIdo
9. Larghetto ・ 10. Minuetto - Trio
Quartetto Imo
11. Allegro moderato ・ 12. Minuetto con moto - Trio

TACTUS TC811901 ¥1080
Camillo Sivori:Violin and Piano Works/
Mauro Tortorelli, Angela Meluso
Camillo Sivori(1815-1894): Violin and Piano Works
1. Tarantella Op. 21
2. Reverie
3. Fiori di Napoli Op. 22
4. Variations sur Nel cor piu non mi sento Op. 2
5. Romanza in Mi bemolle Op. 23
6. Romanza in La bemolle Op. 23
7. Introduzione e Variazioni brillanti
sopra un tema dell’opera
Lucia di Lammermoor

TACTUS TC940001 ¥1080
Carmina Nova - The Tradition in Contemporary/
Latinobalcanica Ensemble
Carmina Nova
Pier Paolo Scattolin(1949)- Paloke Kurti(1858-1920)
Francesco Tasini(1952)- Chiara Benati(1956)
The tradition in contemporary
1. Pier Paolo Scattolin(1949) E nanna nanne
2. Pier Paolo Scattolin Addonna va ssa Filumena
3. Paloke Kurti(1858-1920) Per mu paska ken kismet
4. Pier Paolo Scattolin Lamentazioni
5. Pier Paolo Scattolin Sarvi Rriggina
6. Francesco Tasini(1952)Vitadoro I
7. Francesco Tasini Vitadoro II
8. Chiara Benati(1956)Polegnala ye Tudora
9. Chiara Benati Il canto infinito del dott. Joseph D.
10. Pier Paolo Scattolin Fa la nana
11. Pier Paolo Scattolin In Paradisum deducant te Angeli
12. Pier Paolo Scattolin Pape Satan
13. Pier Paolo Scattolin Cantata a zampogna
LATINOBALCANICA ENSEMBLE

<MEMORIES>
MR2215/2218 4枚組 ¥2080
モノラル
ブラームス
交響曲第1番(ウィーンフィル、1952年1月27日ライヴ)、
ハンガリー舞曲第1,3,10番(ウィーンフィル、1949年4月スタジオ)
交響曲第2番(ウィーンフィル、1945年1月28日ライヴ)、
二重協奏曲
(ウィーンフィル、ボスコフスキー、ブラベッツ、1952年1月27日ライヴ)
交響曲第3番(ベルリンフィル、1954年4月27日ライヴ)、
ヴァイオリン協奏曲(メニューイン、ルツェルン祝祭管、1949年8月ライヴ)
交響曲第4番(ウィーンフィル、1950年8月ザルツブルクライヴ)、
ハイドン変奏曲(ベルリンフィル、1950年6月ライヴ)
フルトヴェングラー指揮
MEMORIESからは既にMR2071/2074として、フルトヴェングラーのブラームス:交
響曲全集が出ておりますが、今回のリリースは全て違う演奏です。ウィーン
フィルとの演奏が中心となっていることが注目でこの時代は世界に冠たるヴィ
ルトゥオーゾ・オーケストラというより地域性の高い音色の個性で酔わせてく
れます。第2番は戦中にスイス脱出直前という異様な雰囲気の中で奏でられる
不思議な安息が心を打ちます(この演奏の音質の改善が目覚しいです)。そして
戦後の1950年ザルツブルクに於ける第4番の強烈な演奏。1952年の豊饒この上
ない第1番。最晩年の1954年の第3番はベルリンフィルを使ってスケール極大の
深遠さで、この辺をチェリビダッケは目指していたのではないかと妄想もたく
ましくなります。二重協奏曲は、勝手知ったるウィーンフィルメンバーをソリ
ストに据えた温かな名演。ヴァイオリン協奏曲はメニューインの非凡が余すと
ころなく伝わります。

<レグルス>
幸松肇著『世界の弦楽四重奏団とそのレコード』全6巻より
第3巻 東欧諸国編(チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ロシア、他)
第4巻 欧米のラテン諸国編(フランス、イタリア、スペイン、中南米、他)
定価:各 本体2,000円+税
『音楽好きにはたまらない、まさにお宝集』
-諸石幸生
世界的にみても類書など見いだせない画期的な労作であるが、なんとこれは全
6巻で完結するという前人未到の大著でもある。
今回、いよいよ第3巻「東欧諸国編」、第4巻「欧米のラテン諸国編」が上梓さ
れるが、まさに待望の書というにふさわしい。音楽好きにはたまらない、まさ
にお宝集であり、座右宝として必ず手元に置くことになる値千金の著作である。
発行:クヮルテット・ハウス・ジャパン
弦楽四重奏の幸松-待望の“世界の大系”全6巻 -第3巻、第4巻同時発売!
「東欧諸国編」152団体、「欧米のラテン諸国編」165団体を網羅。カタログと
して活用できるよう、巻末にアルファベット順団体名と4人の演奏者名のINDEX
付き。

●続刊予定
第5巻 英加北欧編(イギリス、カナダ、スウェーデン、オランダ他)
第6巻 日本アジア編(日本、韓国、台湾、中国他)