<クラシック・輸入盤新譜情報 08−06
 
コメントはメーカー案内書より抜粋です

★ダイレクト・トランスファー CD-R 2008年5月新譜 5点発売★
発売予定:2008年5月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。
一般店の店頭では入手出来ないのかというお問い合わせを頂いておりましたが、
本年より一部のご協力をいただけるお店での店頭販売を開始いたしましたので、
こちらもご利用下さい

※先月ご案内いたしましたサンプラー(送料込\300)も出来上がりましたので
ご注文をお待ちしております。

●4月現在での店頭取り扱い店
富士レコード社 古書センター店
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町2-3 古書センター9階
TEL.03-3264-8546 FAX.03-3264-8256

イディア・クラシック
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町3-11 よりたてビル 1F
TEL.03-5275-7806 FAX.03-5275-7807

===================================

78CDR-1127
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調作品60
カール・シューリヒト指揮
ベルリン市立管弦楽団
独 POLYDOR 68139/43
(1942年ベルリン録音)
カール・シューリヒト(1880-1967)はドイツの指揮者。1912年から1944年までヴィ
スバーデン歌劇場の音楽監督をつとめると同時にベルリン・フィルやウィーン・
フィルを指揮した。シューリヒトのベートーヴェン:交響曲第1番から第9番は戦
後のパリ音楽院管弦楽団を指揮したEMI録音がよく知られているが、この録音
は第2次世界大戦下の1942年ベルリンで行われた。80歳を越えてもまだ現役の指
揮者だったシューリヒトの62歳の録音である。

78CDR-1128
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調
BWV1003より「アンダンテ」(中間部にゴツゴツ・ノイズ)
ブロニスワフ・フーベルマン(ヴァイオリン)
ジョージ・セル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
日COLUMBIA J8491/5 (原録音: 英COLUMBIA LX509/13A & LX410B)
(1934年6月18,19,20,26日ウィーン録音)
ブロニスワフ・フーベルマン(1882-1947)はポーランド生まれのヴァイオリニス
ト。1892年10歳の時に大ヴァイオリニスト、ヨアヒム(1831-1907)の指揮でベル
リン・デビュー。3 年後の1895年13歳の時、名ソプラノ、アデリナ・パッティ
(1843-1919)に招かれウィーンでの「パッティ告別演奏会」で演奏した。このベ
ートーヴェンは1934年 6月にラロ: スペイン交響曲(78CDR-1040)と同時期に録音
された。聴く人の心を抉るような個性的な演奏。
指揮者のジョージ・セル(1897-1970)はブダペスト生まれ。ヨーロッパで活躍し
た後、アメリカに移住、1946年から1970年までの24年間はクリーヴランド管弦
楽団を指揮しこのオーケストラを世界有数のものに育て上げた。

78CDR-1129
ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調
エトヴィン・フィッシャー(ピアノと指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
独 ELECTROLA DB7657/8
(1942年12月ウィーン録音)
エトヴィン・フィッシャー(1886-1960)はスイス生まれで、主にドイツで活躍し
たピアニスト、指揮者で教育者でもあった。ベルリンでリストの最後の弟子だっ
たマルティン・クラウゼに師事した。1933年にEMIのアーティストとなり、バッハ
の「平均律クラヴィーア曲集」全曲の世界初録音を行った。フィッシャーは協奏
曲の演奏では独奏と同時に指揮をする「弾き振り」の演奏法を現代に復活した。
この録音も自らの指揮による「弾き振り」である。第2次世界大戦下のウィーン
録音で超希少盤。第2楽章のカデンツァがことのほか美しい。

78CDR-1130
フランク:交響的変奏曲
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
サー・ランドン・ロナルド指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB2185/6
(1934年3月13日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
アルフレッド・コルトー(1877-1962)が電気録音になってこの曲の 2回目の録音。
作曲家フランクを敬愛していたコルトー57歳の演奏である。指揮者のサー・ラン
ドン・ロナルド(1873-1938)はロンドン生まれ。レコード黎明期からロンドンの
コヴェントガーデン・オペラに出演した大歌手にレコード録音を薦めた功労者。
ピアニストだったが1909年にロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団の指揮者と
なり多くの録音を残した。電気録音時代にはコルトーやクライスラー(1875-1962)
の協奏曲の指揮をした。

78CDR-1131
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調作品99
※第4楽章の面にキズあり
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
パブロ・カザルス(チェロ)
独 ELECTROLA DB947/50
(1926年7月5-6日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
カザルス・トリオはアルフレッド・コルトー(1877-1962)のピアノ、ジャック・
ティボー(1880-1953)のヴァイオリン、パブロ・カザルス(1876-1973)のチェロで
1905年頃始まったピアノ・トリオ、3人はまだ20歳代の若い演奏家だった。この
グループの初録音がこのシューベルトで、電気録音最初期の1926年に行われた。
後年の「大公トリオ」(78CDR-1009)に較べると音質的に若干の難点があるが、こ
の較べるもののない人類の遺産的演奏を十分に聴き取ることができる。

<Deutsche Grammophon>
2008年6月26日に75歳の誕生日を迎えるクラウディオ・アバド。これを記念し
て、DGはアバド関連のCDとDVDを一挙6タイトル、リリースします!円熟期を迎
えたアバドの新譜はどれも、第一級の注目作品、2008年のベスト・セラー・ア
イテムにランクインが確実視されるものばかり。もう「巨匠不在の時代・・・」
とは言わせません!

4777598 2枚組 \2800
モーツァルト:交響曲集
CD1:
交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
交響曲 第29番 イ長調 K.201(186a)
交響曲 第33番 変ロ長調 K.319
CD2:
交響曲 第38番 ニ長調 K.504 「プラハ」
交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
モーツァルト管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
録音:2004年-2006年、ボローニャ、ボルザーノ、モデオ、
フェラーラ(イタリア) コンサート・ライヴ録音
75歳アニヴァーサリー第1弾!最も信頼のおけるオケとのホーム・グラウンド
でのコンサート・ライヴ!!極めるだけでなく、楽しむ姿が清々しいアバド素
顔のモーツァルト。
75歳を迎えたアバド。彼の長いキャリアの中には、自身の芸術性や楽曲の解釈
に疑問を持つなど、いくらアバドといえども、時に思い悩むこともあったと思
われます。今回、記念すべき年にリリースを決めたこのアルバムには、なにか
アバドの「ふっきれた」様子を想像せずにはいられません。自身が創設し天塩
にかけた若きオーケストラとのホーム・グラウンド、イタリアでのコンサート。
ここには「芸術家の苦悩」ではなく、モーツァルトの音楽を真に楽しむ演奏を
聴くことができます。
モーツァルトの交響曲は、以前ソニーからベルリン・フィルを指揮したアルバ
ムがいくつか出ていました。今回のモーツァルト管弦楽団は、2004年にアバド
が創設し音楽監督も務めるオーケストラ。この楽団は、歴史と伝統に支えられ
た音楽組織、 アカデミア・フィラルモニカの現在の中心的存在といえる団体
で、かつてボローニャを訪れたモーツァルトが、音楽家マルティーニ神父に教
えを請うた来歴に由来してモーツァルト管弦楽団と称しています。 メンバー
は18歳から26歳という若手ばかりのおよそ40名で、イタリアはもとより ウィ
ーン、ザルツブルクといったモーツァルトゆかりの土地でも盛んに演奏活動を
行っています。 コンサート・マスターは、同時にリリースされる「ヴァイオ
リン協奏曲全集」でソロを務めるジュリアーノ・カルミニョーラ。このマエ
ストロとコンマスという立場での駆け引きにもまた、注目です!

4777371 \2800
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集
CD1:
ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K.207
ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ長調 K.211
ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216
CD2:
ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218
ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 「トルコ風」
協奏交響曲 変ホ長調 K.364(320d)
ジュリアーノ・カルミニョーラ(Vn)
ダニューシャ・ヴァスキエヴィチ(Va)
モーツァルト管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
交響曲に続くのは、同じくモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲録音。カル
ミニョーラにとっては、初のモーツァルト・レコーディングであるとともに、
マエストロ・アバドにとっても交響曲と並び初のピリオド楽器による録音です。
「初」とはいうものの、このふたりは、かなりの回数モーツァルトをコンサー
トでは取り上げてきており、モーツァルトに限らなければこのコンビの共演は
お馴染みともいえるもの。以心伝心ともいうのでしょうか、アバドとカルミ
ニョーラが同時に「我々のモーツァルトをディスクに収めたい。」と感じ、実
現したのがこのアルバムだということです。
同じく、度々の共演で知られるヴァスキエヴィチがヴィオラで参加している
「協奏交響曲」も聴きもの。3年前のムター&バシュメットとは全く逆ともい
えるアプローチを是非とも聴き較べて頂きたい演奏です。

4777645 \1850
クラウディオ・アバド/行進曲と舞曲集
モーツァルト:コントルダンスK.601-1&2、ドイツ舞曲
ベートーヴェン:トルコ行進曲
シューベルト:8つのエコセーズ-ポルカ&ギャロップ
ベルリオーズ:幻想交響曲-断頭台への行進
ヴェルディ:「アイーダ」-大行進曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番&第21番
J.シュトラウス:ラデツキー行進曲 他全19曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、
シカゴ交響楽団、ロンドン交響楽団、ミラノ・スカラ座管弦楽団、
ヨーロッパ室内管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
アバドは、音楽がコマ切れに聴かれることを嫌い、これまでコンピレーション
・アルバムはほとんどありませんでした。今回、30年以上にわたるレコーディ
ング・キャリアを持つアバドが、生誕75周年を記念して初めて自ら編集したも
のがこの一枚です。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトからプロコ
フィエフ、ヒンデミットまでの“行進曲と舞曲”が収録されています。マエス
トロの選曲&編成(?)にも注目!

4775864 5枚組 \6750
ベートーヴェン:交響曲全集
新ヴァージョン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
録音:1999年-2001年
アバド&ベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全集は、新世紀のベートー
ヴェン全集として高く評価され、全世界で50,000セット以上のセールスを記録
しました。ご存知のとおり、アバドは映像作品用としてもうひとつの全集を録
音しています。それは、2001年初頭に行われたBPOとのイタリア・ツアー。ア
バド自身、実はこの‘ローマ版’こそがベスト・テイクと考える節があり、こ
の記念すべき年に、DGはBPO及びユーロアーツの許可を得、この改訂版のリリー
スに漕ぎ着けました。
アバドの思い入れが感じとれますが、まさにこの版を完全なる「ベスト・テイ
ク版」とするために、第九だけは旧チクルスのものを採用しています。さらに、
DVD用録音のオーディオ・レイヤーを元にCD化された本商品は、実に既発のDVD
よりさらなる高音質を実現しています。パッケージは2000年発売のBOXと同仕
様のものを採用。これは、アバド・ファンならずとも並べて所有したくなる嬉
しい配慮です。しかも、上記のように貴重な改訂版であるのに、ミッド・プラ
イスでのリリース!これは、まったくもって「よくあるアニヴァーサリー用プ
ライス・ダウン商品」とは似て非なる強力新譜なのです!

4777244 3枚組 \3700
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集&三重協奏曲
CD1:
ピアノ 協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
CD2:
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
CD3:
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
三重協奏曲 ハ長調 作品56 
ピアノ、ヴィオリン、チェロとオーケストラのための*
(再受注)
マウリツィオ・ポリーニ(Pf)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
*三重協奏曲
イリア・グリンゴルツ(Vn)
マリオ・ブルネッロ(Vc)
アレクサンダー・ロンクィヒ(Pf)
ベネズエラ・シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ
指揮:クラウディオ・アバド
ピアノ協奏曲
録音:1992-93年、ベルリン(ライヴ)
三重協奏曲
録音:2006年9月、ローマ(ライヴ)
ポリーニは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲を2度録音していますが(1度目は
ベーム、ヨッフム指揮ウィーン・フィル)今回は、1992-93年にベルリンでライ
ヴ録音されたものをアバド・アニヴァーサリーにあわせ、再リリースいたしま
す。もちろん、94年に発売となったオリジナル盤(439 7702)はいまだトップ・
プライスでの現役盤。今回は、このロング・セラー・アイテムに、近年ドゥダ
メルとのコンビで話題のベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケスト
ラを指揮した「三重協奏曲」が加えられ、しかも、3for2のスペシャル・プラ
イスでの発売です。デジパック仕様。
この商品は昨年イタリアでのみ先行発売され、それにあわせてIMSでもご案内
致しましたが、イタリア盤は輸出不可とわかり今回インターナショナル盤とし
て再受注とさせていただきます。ただし、品番、価格に変更はございません。

4777558 \1850
ホロヴィッツ・イン・ハンブルク-ラスト・コンサート
1. モーツァルト: ロンド ニ長調 K.485
2. モーツァルト: ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333
3. リスト:
ワルツ・カプリース 第6番 イ短調 (シューベルト:ワルツ イ短調 D969-9)
4. シューマン: 子供の情景 作品15
5. ショパン: マズルカ 第25番 ロ短調 作品33の4
6. ショパン: ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 「英雄」
<アンコール>
7. シューベルト: 楽興の時 ヘ短調
8. モシュコフスキ: 火花(8つの性格的小品 作品36の6)
ヴラディーミル・ホロヴィッツ(Pf)
録音:1987年6月21日、ハンブルク・ムジークハレ大ホール、NDR放送録音
総合プロデューサー:アラン・ステックラー
19世紀ピアニストの面影を宿したホロヴィッツ、最後のきらめきが奇跡的に収
録された初出音源!!聴衆を恍惚とさせたラスト・コンサート!
1987年6月21日、83歳のホロヴィッツはハンブルクの音楽ホールを埋め尽くした
聴衆を恍惚とさせました。そこには、高齢により衰えなどとはまったく無縁な、
どちらかというと‘絶頂期’と呼ぶにふさわしいホロヴィッツのピアニズムが
聴いてとれます。これが、70年近くにも及ぶキャリアを築いた、ホロビッツ最
後のコンサートだとは!ホロヴィッツの死、以前も以後もとても信じられるも
のではありません。
「グルダ・テイプス」や「ブンダーリヒ・プライヴェート録音」など、ここの
ところ発掘音源でも大変なヒットを飛ばしているドイツ・グラモフォン。雄に
よる積極的な発掘は、リスナーにとってはうれしいばかり。今回のリリースは
AADではありますが、年代が遅いこともあり前述のアルバムなどと較べると、
かなりハイ・クオリティな音質です。しかも全編初出(アンコールのシューベ
ルト:楽興の時 ヘ短調のみ『マジック・オブ・ホロヴィッツ』に収録)と、今
回もまた大変な注目盤となっています。
仕様はまだ未定ですが、4パネル・デジパックで24Pにわたるオール・カラー・
ブックレットといった、この特別なリリースにふさわしいスペシャル・パッケ
ージが予定されています。

4777367 \1350
メシアン生誕100周年記念におくるコンピレーション記念アルバム
メシアン:愛の眠りの園
1. おお聖餐! 
(チョン・ミュンフン/サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団)
2. 愛の眠りの園-トゥーランガリラ交響曲 
(イヴォンヌ&ジャンヌ・ロリオ/チョン/バスティーユ管)
3. 幼児イエスの口づけ-幼児イエスにそそぐ20のまなざし(ジョン・オグドン)
4. 愛にとどまる-彼方からの閃光 (チョン/バスティーユ管)
5. イエスの不滅性への賛歌-世の終わりのための四重奏曲 
(ヨルダノフ/バレンボイム)
6. 甦りしものとアルデバランの星の歌-峡谷から星たちへ 
(ミュラロ/チョン/フランス放送管)
7. 聖なる山の聖歌-我らの主イエス・キリストの変容 
(チョン/フランス放送管)
8. 聖餐式 (ラトリー)
生誕100周年を迎えたメシアンの代表作から陶酔的でゆるやかな楽章を中心に
構成されたコンピレーション・アルバム。もう10年も昔ですが、DGのメシアン
・コンピレーションがビルボードにランクインし続けるというブームがアメリ
カで巻き起こったのをご記憶でしょうか?(そのアルバムもやはり、今回と同
様の選曲でした)一過性のブームと片付けてしまうのは簡単ですが、なにもな
い音楽が何十何百万人の人間を魅了することはあり得ないことで、メシアン
の作品がなにか瞑想的なことで特別な力を持っていることを証明しています。
単なるコンピレーションと捨て置かず、このアニヴァーサリー・イヤーにメシ
アン作品の隠れた効能に癒されてみませんか?
ジャケットのイラストは、ハンブルクの画家、フレッド・ミュンツマイヤー
によるもの。

4777550 2枚組(1枚価格) \1850
ブリーム75歳生誕記念アルバム
ジュリアン・ブリーム・プレイズ・ダウランド&J.S.バッハ
CD1:
ダウランド:
エリザベス女王のガイヤルド、古いパヴァーヌのラクリメ、ホワイト夫人に
事なし、ヴォークス夫人のジグ、ファンシー、オーランドは眠る、ファンタ
ジア、デンマーク王のガイヤルド、憂鬱なガイヤルド、わがハドソン公夫人
の巻毛、いつもダウランド,いつも悲しく、アルメイン、ヘンリー=アンプト
ンの葬送、はかない望みのファンシー 
(以上、録音:1956年5月、モーツァルト・ホール、ウィーン)
もし涙の洪水が、眠れ,定まらぬ思いよ、目覚めよ,愛、いとしい人よ,もしあ
なたが変わったら、なぜかくも乱れて 
(以上、録音:1954年、ウェストミンスター・スタジオ、ロンドン)
私は訴えようか?、泉よ,そう湧き急ぐな、利己的な仲間と行け、呼んだら来
ておくれ、心労よ,しばしの休息を、私の嘆きに心が動くなら、流れよ,わが涙
CD2:
気分よ,ここで何してる?、彼女はわたしの過ちを許してくれるだろうか?、
彼の金髪も時が銀色に変えてしまった、時よ,しばしとどまれ、一番低い木で
さえ先端がある、静かならぬ思いよ、盲目の羨ましさ、私の心と舌は双子で
ある (以上、録音:1956年4-5月、モーツァルト・ホール、ウィーン)
J.S.バッハ:
パルティータ 第2番 ニ短調、シャコンヌ、小プレリュード ハ短調
(実演、ニ短調)、組曲 ホ短調、パルティータ ハ短調(イ短調)、プレリュ
ードとフーガ 変ホ長調(ニ長調) 
(以上、録音:1956年5月、モーツァルト・ホール、ウィーン)
ジュリアン・ブリーム(リュート&Gt)
マーガレット・フィールド=ハイド(S) ジョン・ウィットワース(C-T)
ルネ・ソームズ(T) ゴードン・クリントン(Br) エリザベス・オズボーン(S)
アバドとブリームが同級生というのもなんだか信じられませんが、ブリームも
7月に生誕75周年を迎えます。ギター界の巨匠、ブリームですが、誰もが讃え
る「美音」を誇るとともに、エリザベス朝期のレパートリーの発掘者でもあり、
リュートという楽器を世界中のコンサート・ホールに持ち込んだのも彼でした。
今回、75周年記念盤として登場するのは、ブリーム最初期のウェストミンスタ
ー・レーベルへの録音で、すべて初CD化。ブリームの貴重音源というだけでな
く、黄金期の歌手たちによる歌唱を聴くにもうれしいリリースです。

4765825 \1850
モレノ・トローバ:サルスエラ「ルイサ・フェルナンダ」
プラシド・ドミンゴ(T)、ナンシー・エレーラ(Ms)、
マリオラ・カンタレーロ(S)、ホセ・ブロス(T)
指揮:ヘスス・ロペス・コボス
録音:2006年6月-7月、マドリッド王立歌劇場、スペイン (ライヴ録音)
母国スペインのサルスエラの演奏にも情熱を傾けているドミンゴが、マドリッ
ドの王立劇場で行われたサルスエラの力作を熱唱・熱演しています。作曲者の
モレノ・トローバはスペインの作曲家でギター作品が有名です。この作品は、
1930年代に初演されて以来、スペインでは愛されているサルスエラの名作で
す。マスネなどフランス・オペラからの影響も見られますが、スペイン独特
の香りに満ちた独特の雰囲気を感じさせる作品です。

734442(DVD-Video) 2枚組 \6450
アバド・イン・コンサート
DVD1:
モーツァルト:キ
リエ ニ短調 K.341、天使のアリア-聖墓の音楽K.42、ラウダーテ・ドミヌム-
ヴェスペレ ハ長調K.339、シューベルト:ミサ曲 第6番 D.950
DVD2:
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番、
ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」序曲、歌劇「チェネレントラ」序曲
マッティラ(S)、リポヴシェク(A)、ホル(T)、ポリーニ(Pf)、
ミラノ・スカラ座管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
指揮:クラウディオ・アバド
録音・録画:1971年、1972年、1976年、1981年、1986年
冒頭でご紹介した、アバド生誕75周年記念リリースの一環。DVDタイトルとし
てアバドのコンサート映像がリリースになります。1枚目は、モーツァルトの
珠玉のような宗教曲作品3曲と、メインはシューベルトのミサ曲。もともと録
音、映像ともに少ないレパートリーですが、オリジナルCDはレコード・アカ
デミー賞を受賞した同曲の決定盤になっています。2枚目は、盟友ポリーニと
のブラームスのピアノ協奏曲が収録されています。フィルアップとして、ス
カラ座管との得意のロッシーニが2曲収録されています。

734430(DVD-Video) \3350
モーツァルト・ガラ・フロム・ザルツブルク
1.歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 
2.「ドン・ジョヴァンニ」より「カタログの歌」(パーペ)、
3「彼女こそ私の宝」(シャーデ)
4.「ポントの王ミトリダーテ」より「耐え難い苦痛のなか」(プティボン)
5.「皇帝ティトの慈悲」より「わたしは行くが、きみは平和に」(コジェナー)
6.「コジ・ファン・トゥッテ」より「彼に目を向けたまえ」(ハンプソン)
7.「イドメネオ」より「もし父を失うならば」(シウリナ)、
8.「もし私がその言葉を聞いて死なぬとしたら」(コジェナー&シウリナ)、
9.「オレステスとアイアスの」(ネトレプコ)、
10.交響曲第38番「プラハ」
アンナ・ネトレプコ(S)、マグダレーナ・コジェナー(Ms)、
ルネ・パーペ(Bs)、ミヒャエル・シャーデ(T)、パトリシア・プティボン(S)、
トーマス・ハンプソン(Br)、エカテリーナ・シウリナ(S)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/指揮:ダニエル・ハーディング
2006年7月30日 ザルツブルク・フェスティヴァルでのライヴ収録
モーツァルト生誕250年に行われたザルツブルク音楽祭では、22の舞台作品の
上演が華々しく行なわれましたが、本映像は、その舞台に参加した人気歌手に
よるガラ・コンサートです。この豪華メンバーと共演しているのが、俊英ハー
ディング&ウィーン・フィルです。かつてNHKで放映されたときにもその素晴
らしさが評判となりました。現在、最高のガラ・コンサートといってもよいで
しょう。映像監督は、ブライアン・ラージ。

734439(DVD-Video) 2枚組 \6450
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
トリスタン:ジークフリート・イェザレム(T)
マルケ王:マティアス・ヘル(Bs)
イゾルデ:ワルトラウト・マイアー(S)
クルヴェナール:ヘルマン・ベヒト(Br)
メロート:ファルク・シュトラックマン(T)
ブランゲーネ:ユタ・プレブ(Ms)
バイロイト祝祭歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:ダニエル・バレンボイム
収録:1994年、バイロイト祝祭歌劇場
2007年にベルリン国立歌劇場と来日し、見事な「トリスタン」を聴かせたバレ
ンボイムの1983年に続く、2度目の「トリスタン」です。今回も同じくバイロ
イト音楽祭の公演です。演出は、来日時と同じくハイナー・ミュラーが担当し、
衣裳を日本人デザイナーの山本耀司が担当したことでも大きな話題となりまし
た。円熟の時を迎えているバレンボイムだけにワーグナーの底知れぬ魅力をた
っぷりと堪能させてくれます。

734410(DVD-Video) 2枚組 \6450
プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」
ベルニス・コピエテルス、クリス・ローラント、オーレリア・シェフール、
フランチェスコ・ナッパ、モンテカルロ・バレエ団
美術:エルネスト・ピニョン・エルネスト、衣裳:ジェローム・カプラン、
照明:ドミニク・ドゥリヨ、振付:ジャン・クリストフ・マイヨー
2006年 モンテカルロ・バレエ
芸術監督ジャン・クリストフ・マイヨー率いるモンテカルロ・バレエ団による
プロコフィエフのバレエ「シンデレラ」です。モンテカルロ・バレエは1985年
に設立されたモナコ公国のバレエ団で多くのファンを持っています。 「シン
デレラ」はシンプルで躍動的な舞台を創造する奇才・マイヨーの代表作ともい
える作品で、 デジタルハイビジョンによる今回のDVDは映像作品としてスタジ
オで撮影されたものです。ボーナス映像として、メイキング・シーンとコピエ
テルスへのインタビューが収録されています。



<DECCA/Philips>
478208 \1850
誰も寝てはならぬ-プッチーニ:グレイテスト・アリア集
プッチーニ:
[1]誰も寝てはならぬ-トゥーランドット
[2] 冷たい手を [3] 愛らしい乙女よ
[4]箱馬車にだって?-おお、ミミ、きみは戻ってこない-ラ・ボエーム
[5] 妙なる調和 [6] 誰だ、そこにいるのは![7] 星は光ぬ-トスカ
[8] やがて来る自由の日-西部の娘
[9] さらば、愛の家 [10] 夕暮れは迫り-蝶々夫人
[11] 美しい人たちの中で [12] 何とすばらしい美人!
[13] 私は狂人ではない!-マノン・レスコー
[14] 泣くなリュー!-トゥーランドット
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)

743282(DVD-Video) \3350
誰も寝てはならぬ-プッチーニ:グレイテスト・アリア集
プッチーニ:
妙なる調和-トスカ
美しい人たちの中で-マノン・レスコー
冷たい手を、私の名はミミ、愛らしい乙女よ-ラ・ボエーム
(with ヌッチャ・フォチーレ)
さらば、愛の家-蝶々夫人'
箱馬車にだって?-ラ・ボエーム(with ドゥエイン・クロフト)
泣くなリュー-トゥーランドット
マリオ、マリオ、マリオ!-トスカ (with ライナ・カバイヴァンスカ)
何とすばらしい美人-マノン・レスコー
星は光りぬ-トスカ
誰も寝てはならぬ-トゥーランドット
BONUS TRACKS
誰も寝てはならぬ(3大テノール)
誰も寝てはならぬ(パヴァロッティ・イン・ハイド・パーク)
誰も寝てはならぬ (ワールド・カップ)
誰も寝てはならぬ(メトロポリタン歌劇場リサイタル)
本当におしまいなんだな!-ラ・ボエーム
太陽と愛
さらば、トスカ!(ザ・ラスト・テノール)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
プッチーニの名を知らずとも、フィギュア・スケートの影響などで知らぬ人は
いなくなった「誰も寝てはならぬ」。そしてまた「誰も寝てはならぬ」といえ
ば、パヴァロッティの名刺がわりともいえる一曲。プッチーニ生誕150周年は、
昨年なくなったパヴァロッティのアニヴァーサリーといっても過言でないほど
で、彼の歌声なしには始まりません。もちろんDECCAからのリリースはまず、
パヴァロッティによるアリア集。同タイトル、同ジャケのCDとDVDが同時リリ
ースとなりますが、トラック・リストはまったく違うものです。正直、DECCA
としてはDVDのほうにより注力しているようで、なんと5ヴァージョンの「誰も
寝てはならぬ」を収録!それでも「おなかいっぱい」にはならず、1テイク1テ
イクそれぞれに感動させられてしまうのがパヴァロッティの‘キング・オブ・
ハイC’たるゆえんでしょうか。そしてまた、最後のステージとなった2006年
トリノ・オリンピックの開会式での大喝采の記憶を鮮明に蘇らせます。とにか
く、プッチーニ・イヤーの幕開けにはマストなアイテム2種の登場です!

478368 2枚組(1枚価格) \1850
ミレッラ・フレーニ
ある晴れた日に-プッチーニ:オペラ・アリア&名場面集
CD1:蝶々夫人、トゥーランドット、トスカより、
CD2:ラ・ボエーム、外套、ジャンニ・スキッキ、修道女アンジェリカ、
マノン・レスコーより
ミレッラ・フレーニ(S)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、
ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン、ジュゼッペ・シノーポリ、
ニコラ・レッシーニョ
プッチーニ生誕150周年記念。いうなれば、パヴァロッティのアルバムと対に
なるかのようなアリア集です。ソプラノ・ヴァージョンはもちろん、フレー
ニ。彼女がDECCAに録音したオペラ全曲盤から聴きどころとなるアリア集や名
場面を集大成しています。単なるアリア集と違って、より実演風にドラマティ
ックなオペラを再現することが出来るような構成。


●THE ORIGINALS
現在キャンペーン中のオリジナルス・シリーズですが、今回加わるのはなかな
かヘヴィーな6タイトル。一枚物はありません。すべて組み物。4枚組ではあり
ますが、シフのバッハ平均律は初ミッド・プライスだったり、どこまでも見逃
せないシリーズです。

478382 2枚組 \2550
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」(全曲)
ジョージ・ロンドン(ヴォータン)
キルステン・フラグスタート(フリッカ)
クレア・ワトソン(フライア)
ヴァルデマール・クメント(フロー)
エバーハルト・ヴェヒター(ドンナー)
セット・スヴァンホルム(ローゲ)
パウル・クーエン(ミーメ)
ジーン・マデイラ(エルダ)
グスタフ・ナイトリンガー(アルベリヒ)
ヴァルター・クレッペル(ファゾルト)
クルト・ベーメ(ファフナー)
オーダ・バルスボーグ(ヴォークリンデ)
ヘティ・プリマッハー(ヴェルグンデ)、イラ・マラニウク(フロースヒルデ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
録音:1958年
レコード録音史上に燦然と輝く、ショルティ&カルショーによるワーグナーの
「リング」から、今回は「ラインの黄金」が待望の登場。

478385 2枚組 \2550
ゴージャスな歌の祭典に酔いしれる
サザーランド&ホーン&パヴァロッティ
ライヴ・フロム・リンカーンセンター
CD1:
ベルリーニ:ノルマ、プッチーニ:ラ・ボエーム、ポンキエルリ:ジョコンダ、
ヴェルディ:群盗より
CD2:
ロッシーニ:湖上の美人、ヴェルディ「オテロ」「イル・トロヴァトーレ」、
アンコールベルリーニ:テンダのベアトリーチェより
ジョン・サザーランド(S)、マリリン・ホーン(Ms)、
ルティアーノ・パヴァロッティ(T)
ニューヨーク・シティ・オペラ管弦楽団/指揮:リチャード・ボニング
録音:1981年、リンカーンセンター、ニューヨーク、ライヴ録音
サザーランド&ホーン&パヴァロッティによる華麗なる歌の祭典。初のCD化!

478388 2枚組 \2550
アルベニス:
組曲「イベリア」(全曲)
「ナバーラ」
「スペイン組曲」(全曲)
アリシア・デ・ラローチャ(Pf)
録音:1986年
スペインの女流ピアニスト、ラローチャによるアルベニス作品集。お国物の演
奏らしく、心地よいリズムと色彩的な音の世界が見事に表現されています。

478391 4枚組 \5080
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集
第1巻&第2巻(全曲)
アンドラーシュ・シフ(Pf)
録音:1984年、1985年
ECMのベートーヴェン全集など、もしかするとこのピアニストの名声はDECCA時
代よりさらに高まっているのかも知れません。シフのバッハは、磨きぬかれた
音色の美しさ、リズム感のよさ、テクニックと、数ある「平均律」の中でも最
高の演奏と折り紙つきです。初のミッド・プライス化!

478394 3枚組 \3800
モ-ツァルト:歌劇「魔笛」(全曲)
クリスティーナ・ドイテコム(S)、ピラール・ローレンガー(S)、
スチュアート・バロウズ(T)、ヘルマン・プライ(Br) 他
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
録音:1969年10月、ゾフィエンザール、ウィーン
発売当時、レコード・アカデミー賞を受賞した珠玉の名盤です。ショルティに
とって初録音となるモーツァルトのオペラでした。夜の女王のドイテコムやプ
ライのパパゲーノなど、キャストも豪華でした。新マスタリングによるオリジ
ナルス盤の登場が待たれていたアルバムです。

478398 3枚組 \3800
ヘンデル:オラトリオ「イェフタ」
ニゲル・ロブソン(T)、リン・ドーソン(S)、
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)、マイケル・チャンス(C-T)、
スティーヴン・ヴァーコー(Br)、ルース・ホルトン(S)
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
録音:1988年6月13日-16日、ライヴ録音
オラトリオ「イェフタ」は、ヘンデルが健康の悪化の中、心血を注いだオラト
リオで、事実上ヘンデルの声楽作品における最後の大作となりました。ガー
ディナーがフィリップスに録音したもので1988年のゲッティンゲン音楽祭から
のライヴ録音です。このオラトリオの真髄に触れた名盤として高い評価を受け
ています。

●ブリテン=ピアーズDVDコレクション
歴史的にも音楽的にも大変貴重な映像作品、4タイトル同時発売!英国の国民
的作曲家ベンジャミン・ブリテンと同じく最高のテノール、ピーター・ピアー
ズ。このふたりは長きにわたり良きパートナーであり、互いに芸術的インスピ
レーションを与え合ったことで知られています。今回、BBCアーカイヴのフィ
ルムが完全初出。ビデオ、LDなどのフォーマットでもまったく販売されたこと
がなかった映像です。

743256(DVD-Video) \3350
ブリテン:歌劇「ビリー・バッド」
ピーター・ピアーズ(T)、ピーター・グロッソプ(Br)、
マイケル・ラングドン(Bs)、シャーリー・カーク(Bs)、
ベンジャミン・ラクソン(Br)他
ロンドン交響楽団/指揮:チャールズ・マッケラス
1966年、BBCスタジオ収録、モノクロ
オペラの原作は、「白鯨」でお馴染みのメルヴィル。ピアーズがヴィア艦長を
演じた唯一の映像です。特典映像としてブリテンとピアーズによる「予告編」
を収録。

743257(DVD-Video) \3350
シューベルト:歌曲集「冬の旅」
ブリテン編曲によるイギリス民謡集
ピーター・ピアーズ(T)
ベンジャミン・ブリテン(Pf)
1964年(イギリス民謡集)モノクロ、1970年(冬の旅)カラー
ブリテンがピアノ伴奏を受け持ったリサイタル2種を収録。モノクロの「イギ
リス民謡集」は1964年の‘セレブリティー・リサイタル’の収録。1963年に
DECCAに録音もした「冬の旅」は、1970年のスタジオ収録映像で、プロデュー
サーはジョン・カルショー。カルショーの意向なのか、ブリテンがピアノを弾
いているのは見えない映像の作りになっています。ボーナスとして、8分にわた
りブリテンとピアーズが「冬の旅」について語り合う映像が収録されています。

743258(DVD-Video) 2枚組(1枚価格) \3350
モーツァルト:歌劇「イドメネオ」
ピーター・ピアーズ(T)、アンネ・パシュリー(S)、ヘザー・ハーパー(S)、
ラエ・ウッドランド(S)、ロバート・ティアー(T)
イギリス室内管弦楽団/指揮:ベンジャミン・ブリテン
1969年、BBC制作
まだ「イドメネオ」というオペラがまったく知られていなかった頃の上演収録。
たぶん、世界的にもこのオペラを始めて映像化したものだと思われます。1969
年のオールドバラ音楽祭時の上演を収録しています。英語歌唱によるブリテン
の改訂版。特典映像として、こちらもブリテン&ピアーズによる「予告編」が
収録されています。

743261(DVD-Video) \3350
ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」
ピーター・ピアーズ(T)、ヘザー・ハーパー(S)、ブライアン・ドレーク(Br)、
エリザベス・ベインブリッジ(Ms)、オーウェン・ブラニガン(Bs)、
ロバート・ティアー(T)
ロンドン交響楽団/指揮:ベンジャミン・ブリテン
1969年、BBC制作
ブリテンのオペラの中で最も成功を収めた作品ですが、ピアーズ&ブリテンに
よる映像は今回のDVDの物が唯一です。1969年のスタジオ収録。これは、カル
ショーがDECCAからBBCへ移るのを記念して収録が決められたもので、政治的
背景を読み取るのも密かな楽しみかも知れません。ピアーズ以外も当時のイギ
リスを代表する歌手が揃い、映像の貴重度をさらに高めています。特典映像:
ブリテン&ピアーズによる「予告編」。

743263(DVD-Video) \3350
R.シュトラウス:歌劇「アラベラ」
ルネ・フレミング(S)、ユリア・クライター(S)、
コーネリア・カリッシュ(Ms)、ヨハン・ヴァイゲル(T)他
チューリヒ歌劇場合唱団&管弦楽団/指揮:フランツ・ウェルザー=メスト
2007年、チューリヒ歌劇場
「R.シュトラウスの現代最高の解釈家!」-The Guardian 「フレミングの声は、
止むことの無い力に溢れた天上からの声を思わせる。」-Chicag-Sun Time
世界中で賞賛されたフレミングの当たり役の一つである「アラベラ」の初めて
の映像作品です。名演出家ゲッツ・フリードリッヒの演出は、1920年代の優雅
な時代を見事に舞台化しています。指揮のウェルザー=メストは、R.シュトラ
ウスを得意にしており、地元のウィーンでもその演奏は高く評価されています。
映像作品における「アラベラ」の決定版の登場といえます。



<Deutsche Grammophon>
480958 2枚組 \1850(1枚価格)
ダヴィド・アラーニャ:歌劇「死刑囚最後の日」
(ヴィクトル・ユーゴーの小説に基づく間奏曲と2幕のオペラ)
*世界初録音
ロベルト・アラーニャ(T)、インドラ・トーマス(S)、
ジャン・フィリップ・ラフォナ(Br)、リチャード・リッテルマン(Br)
イルド・フランス国立管弦楽団
指揮:ミシェル・プラッソン
録音:2007年
アラーニャ三兄弟による問題作!死刑是非の議論が高まる中、世界中で注目を
集める話題のオペラ、DGに登場。世界初録音!
光市の事件や裁判員制度の導入などで、近年日本でも死刑是非に対する議論が
高まっています。しかしながら、このオペラの原作小説が出版されたのは、な
んと1829年。かの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの作品です。ユーゴーは少年時
代に、ギロチンによる処刑を見てしまい、この経験が彼を人道主義者とし、さ
らには文学史上屈指の傑作「レ・ミゼラブル」を生み出すモチベーションとな
ったという説もあります。なんにせよ、日本はまだ江戸時代だった頃から「死
刑廃止論」というものが存在し、未だ人類は最終的な答えを見つけていないと
いう事実に、衝撃すら覚えます。
今回、世界初録音されたこの作品は、当代きっての人気テノール、ロベルト・
アラーニャの弟、ダヴィド・アラーニャが作曲。台本は、さらにフレデリコを
加えたアラーニャ三兄弟がコラボレーションしたものです。ロベルトは、作曲
においてもアドヴィスを行ったとのことで、単なる人気(しかも見た目もいい)
歌手とは一線を画す、マルチな才能を発揮しています。こうして創作された音
楽は、現代的でありながらも調性を持った作品で、ときおり表れる不協和音が
死刑囚の悲しみと苦痛を表現するという手法が採用されています。
2007年7月8日に、パリ、シャンゼリゼ劇場で初演され、大きな話題となりまし
た。今回の録音はほぼその時と同じキャストです。今後もヨーロッパ各地で上
演される予定で、早くもアーヴィン・シュロット(本注文書8アイテム目参照)
により、バレンシアにて再演されることも決定しています。もちろん音楽作品
としてもですが、この作品が投げかける「死刑是非」という重いテーマによ
り、世界各国でニュース性を持って上演され続けることが決定付けられたオ
ペラの登場です。
歌唱言語:フランス語
ブックレット掲載:フランス語(原語)、英語、スペイン語

734449(DVD-Video) \3350
ショパン:
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31、夜想曲 嬰ヘ長調 作品15-2、
4つのバラード 作品28(第1番 ト短調、第2番 ヘ長調 、第3番 変イ長調、
第4番 ヘ短調)、幻想曲 ヘ短調 作品49、舟歌 嬰ヘ長調 作品60、
シューベルト:
即興曲 作品90(第1番 ハ短調、第2番 変ホ長調、第3番 変ト長調、
第4番 変イ長調)
クリスティアン・ツィマーマン(Pf)
1987年2月ウィーン、ローゼンフーゲルにて収録
ツィマーマンのピアニズムを目と耳で味わう。待望のインターナショナル初
DVD化!わずか18歳、史上最年少でワルシャワ・ショパン・コンクールで優勝
したクリスティアン・ツィマーマン。この映像は、まさにそのショパンとシュ
ーベルトへのオマージュといった様相で、レコーディングに対して極めて慎重
な態度を示してきたツィマーマンが、1987年にウィーンで収録した貴重な映像
です。かつて国内盤でDVD化されたことはありますが(UCBG-1048)この時は、い
わゆるビデオ・マスターによるDVD化で、しかも既に製造中止になっています。
今回の5.1DTS Surround Soundを搭載した、インターナショナルでのDVD化は、
まさに待望といえるもの。ツィマーマン独特の、音の粒立ちの良さと繊細な
美しさを目と耳で体感できる、うれしいアイテムの登場です。映像監督は、
ハンフリー・バートン。

734434(DVD-Video) \3350
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」
アンナ・サムイル(S)、ペーター・マッティ(Br)、
エカテリーナ・グバノヴァ(A)、ジョゼフ・カイザー(T)、
フェルッチョ・フルラネット(Br)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:アンドレア・ブレット
2007年 ザルツブルク音楽祭ライヴ収録
2007年のザルツブルク音楽祭で好評を博したオペラが早くもDVDとして登場。
タイトル・ロールを歌うマッティとサムイルは、まだ若手といってもいいソ
リストですが、このオペラの成功によって大きな注目を浴びています。アル
フレッド・ブレットによる演出は、比較的オーソドックスなもので、映画的
な手法を取り入れてオペラの世界に無理なく惹き込んでくれます。また特に
注目されるのは、バレンボイムの作り出す音楽の魅力と、それを余すところ
なく見事に表現したウィーン・フィルの卓越した演奏能力でしょう。チャイ
コフスキーのオペラの中でも特に抒情性に溢れた作品ですが、チャイコフス
キーならではの暗く憂愁を帯びた音のソノリティを失うことなく、クライマ
ックスにおいては情熱的で眩いばかりの輝かしい演奏を聴かせてくれます。
カーテンコールにおいてはウィーン・フィルの楽員が珍しくステージに上が
って喝采を受けたことで、音楽ファンには大変話題になりましたが、その部
分が収録されているかどうかは現段階ではわかりません。(すみません)映像
監督は、ブライアン・ラージ。

734446(DVD-Video) 2枚組 \6450
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
スパス・ヴェンコフ(T)、ギネス・ジョーンズ(S)、
ベルント・ヴァイクル(Br)、ロバート・シュンク(T)
フランツ・マツーラ(Bs)、ハインツ・フェルトホフ(Bs)、
ハンス・ゾーティン(Bs)、テルツ少年合唱団員
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:サー・コリン・デイヴィス
演出:ゲッツ・フリードリッヒ
1978年8月収録
バイロイトのワーグナー歌劇を完全収録した最古の映像。物議を醸した演出
も見所の「タンホイザー」登場!
この映像は、1978年バイロイト音楽祭において収録されたもので、バイロイ
トで上演されたオペラを完全収録したものとしては世界初という貴重なもの
です。この映像記録がDVDとして登場です。演出はゲッツ・フリードリヒ。
1972年にこの作品でバイロイトに衝撃的なデビューを果たし、本作品もその
演出に拠っています。これまでの象徴的だったヴィーラント・ワーグナーの
演出とは大きく異なっていたために当時のバイロイトでは大きな物議を醸し
ましたが、この作品の成功によってフリードリヒの名は世界的に知られるよ
うになりました。タイトル・ロールのヴェンコフの健闘もさることながら、
フリードリヒの演出の意図に添ってタンホイザーの理想の女性像の異なる二
面性を表現するために二役を演じたジョーンズの熱演は見ものです。また
第1幕では、パリ版が採用されており、ヴェーヌスベルクの場では、ノイマイ
ヤーが素晴らしいバレエの振り付けで愛と官能の世界を巧に表出しています。
今回、DECCAからも最新のリングが登場しますが、最も古いバイロイトの映像
と最新のリング、どちらもワグネリアンには必携のアイテムとなりそうです。


<DECCA/Philips>
478314(CD+DVD) 完全限定盤 \3700
478315 通常盤 \1850
フローレス/ベルカント・スペクタキュラー
ドニゼッティ:「連隊の娘」より“あぁ、我が友よ”
ベルリーニ:
「清教徒」より二重唱“終わったわ!あの声が私のこころに”
(Withネトレプコ)
ドニゼッティ:「ラ・ファヴォリータ」より“王の愛妾?・・・優しい魂よ”
ドニゼッティ:
「愛の妙薬」より“20スクードで”(Withキーチェン)“人知れぬ涙”
ドニゼッティ:
「シャモニーのリンダ」より二重唱“君に会ったあの日から」”
(With、チョーフィ)“私たちの愛が周りの人を怒らすなら”
ロッシーニ:
「ランスへの旅」より“私にどんな咎がありまして?・・・二重唱“気高き
魂を、おお神よ!”(Withバルセロナ)、
ドニゼッティ:
「ルクレツィア・ボルジア」より“私はあなたを愛しています。人が天使を
愛するように”
特典DVD:
インタヴュー映像(8分)、フル・アリア2曲、ああ!友よ・・・僕にとっては
なんという幸運(歌劇「連隊の娘」より 8:33)、Povero Ernesto!(歌劇「ド
ン・パスクァーレ」より)
ファン・ディエゴ・フローレス(T)
ゲスト:アンナ・ネトレプコ(S)、パトリツィア・チョーフィ(S)、
ダニエラ・バルセロナ(Ms)、マリウス・キーチェン(Br)、
バレンシア合唱団(合唱指揮:フランチェスク・ペラレス)、
フェルナンド・ピカレス(Br)
バレンシア管弦楽団/指揮:ダニエル・オーレン
70年に渡ったスカラ座のタブーを壊した男、J.D.フローレス待望のニュー・
アルバム!競演者も超豪華な完全限定盤!
“キング・オブ・ハイC”との異名を取ったパヴァロッティに続き、そして
(音域的には)彼を超える“キング・オブ・ハイD”として君臨するスーパー・
ベルカント・テノール、ファン・ディエゴ・フローレス。
世界中のオペラ・ハウスを席捲せんとする彼は、2月、なんと最高権威のミラ
ノ・スカラ座で、70年間も守られ続けたタブーを易々と壊してしまったこと
でも話題となりました。それは、アリアをアンコールとしてリピートしては
いけない(オペラ劇場としては当然なタブーですね)というもの。スカラ座を
埋め尽くした聴衆の興奮と歓喜が伝わってくるようなエピソードです。
こうして、当代一のテノール歌手としての地位を確固なものとしているフロ
ーレス。ニュー・アルバムの登場はファンを狂喜させること間違いなし。し
かも、ドニゼッティやベルリーニなどのベルカント・オペラから選曲されて
おり、正統的なベルカント歌手としての魅力を十分に発揮しると同時に、ど
んなオペラ・ハウスにも実現不可能なまでの超豪華ゲストとの競演!ときて
いますからチャート・アクションにも期待ができる超大型リリースです!
このプライオリティー・アイテムをDECCAは完全限定盤のDVD付きとしてリリ
ースします。後発の国内盤にもこのDVDは付かないとのことですので、この
機会の入手をお薦めいたします。前月のワーグナーBOX同様、かなり厳格な
限定盤になります。

4759355 \1850
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集
(第2番 ホ長調 BWV1053、第4番 イ長調 BWV1055、
第5番 ヘ短調 BWV1056、第1番 ニ短調 BWV1052)
アカデミア・ビザンティナ
オッターヴィオ・ダントーネ(Cemb)
オワゾリール名義の新録新譜を見るのは、いったい何年ぶりでしょうか?レ
ーベル復活に華を添えるのは、なんとダントーネ&アカデミア・ビザンティ
ナ!ここのところオワゾリールの名盤を復刻するなどの地道なリリースを続
けてきたDECCA。なんと!遂に、オワゾリール名義で新録新譜が登場いたしま
す。第一弾は、ダントーネ率いるアカデミア・ビザンティナによるバッハと、
アーティストもレパートリーも申し分なし。DECCAの本気度を知らしめてくれ
るものとなりました。
アカデミア・ビザンティナは、17-18世紀の音楽作品の解釈において、現在で
も最も創造的で魅力のある演奏団体です。オリジナル楽器を用いながら、確
かなテクニックと情熱的で個性的な演奏によって聴き手を魅了しています。
今回の新しいアルバムは、バッハの有名なチェンバロ協奏曲集です。ダント
ーネは、オリジナル・スコアに基づいてアンサンブルの奏者を各パート一人
ずつとすることによって、ソロ楽器と伴奏の弦楽合奏がより親密感に溢れた
形で魅力的な音楽の対話を交わすことに成功しています。
そんなアカデミア・ビザンティナが、オワゾリール・レーベル復活の先鋒と
してデッカに戻ってきたのは、レーベル・サイドにしても音楽ファンにして
も大きな喜びなのではないでしょうか?なにより、クロスオーヴァー物で大
成功を収めてきたDECCAがこうしたコア・レパートリーにも意欲を持ち続けて
くれることは、うれしい限り。そんな背景もあり、非常に待ち遠しいリリー
スです!

478473 \1850
ヴェルディ:「ドン・カルロ」、「シチリアの晩鐘」、「マクベス」、
モーツァルト:「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」
マイアベーア:「悪魔のロベール」より
アーヴィン・シュロット(B-B)
ヴァレンシア・コミュニティ管弦楽団
指揮:リッカルド・フリッツァ
“素晴らしい才能、そして我々は今それを体感する!”(The Sunday Times)
若手で注目を集める歌手、というのは相当数存在すると思われますが、バス
=バリトン歌手がここまで人気を獲得するといのは、なかなか見られない現
象なのではないでしょうか・・・?ここのところ最も“旬”、彗星のごとく
登場したアーヴィン・シュロットは、ウルグアイ出身。エキゾチックでグラ
マラスな声と容姿によって、“オペラ界のマーロン・ブランド”の異名をと
っています。世界中の歌劇場から熱いラヴ・コールを受け、超多忙なスケジュ
ールをこなしながらオペラ・ファン(特に女性)を虜にしています。日本にも
2005年のMETで来日しており、すでにかなりのファンを獲得しているようで、
音楽ファンによるブログなどでは熱いコメントが行きかっています。
そんな彼が、「歌のDECCA」からデビューとなると、期待度もさらに高まりま
す。トラック・リストがまだないのですが、シュロットが世界各地で絶賛さ
れているオペラからのアリア集でのデビューとなります。最高の当たり役と
される「ドン・ジョヴァンニ」から、ベルリオーズ、グノー、マイアベーア
まで、デビュー盤にして驚くべきレパートリーの広さを見せ付けてくれます。
千変万化の魅力を放つシュロットの魅力のすべてを収めた“肖像画”的なア
ルバムといっていいでしょう。そしてなにより、その才能と実力・・・’イ
ケメン’なだけではこれだけのオペラになどとても出演できません。そして
なんといっても、2008年ザルツブルグ・フェスティヴァルで、彼は「ドン・
ジョヴァンニ」に出演する予定。この評で、一気にブレイクという可能性も
あります!

●Decca Ultimate Series
478217 5枚組 \3650
アルティメット
クラシカル・ギター
アレクサンドル・ラゴヤ、ペペ・ロメロ、
エドゥアルド・フェルナンデス、他
CD5枚に、クラシカルなギター作品をたっぷり収録した聴き応えのあるアルバ
ムです。

478223 5枚組 \3650
アルティメット
シュトラウス・ファミリー
J.シュトラウスI世、J.シュトラウスII世、ヨゼフ・シュトラウス作品集
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ウィリー・ボスコフスキー
録音:1959-1976年
いつ聴いてもこころが躍るワルツ、ポルカ、マーチなど、シュトラウス・ファ
ミリーの名曲をCD5枚にたっぷり収録した超お徳用アルバム。演奏もボスコフ
スキー&ウィーン・フィルという極め付きの演奏です。

478229 5枚組 \3650
アルティメット
ワーグナー
「ニーベルングの指環」/「トリスタンとイゾルデ」/「ニュルンベルクのマ
イスタジンガー」/「パルジファル」ハイライト
アダム(Bs)、ヴィントガッセン(T)、リザネク(S)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団/指揮:カール・ベーム(指環)
ニルソン(S)、ウール(T)、リザネク(S)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/
指揮:ゲオルク・ショルティ(トリスタン)
コックス(T)、ストリッカー(T)、ボーデ(S)ゾーティン(Bs)、ホフマン(T)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(マイスタージンガー)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:ジェームズ・レヴァイン(パルジファル)
ワーグナーの主要なオペラのハイライト集です。ベームの「指環」からレヴァ
インの「パルジファン」までデッカ/フィリップスの定評ある名盤によってた
っぷりとワーグナーの世界に浸れます。

478235 5枚組 \3650
アルティメット
リスト
クラウディオ・アラウ(Pf)
ロンドン交響楽団/指揮:サー・コリン・ディヴィス、
ゲヴァントハウス管弦楽団/指揮:クルト・マズア、
コズマ(T)
コンセルトヘボウ管弦楽団&合唱団/指揮:アンタル・ドラティ、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ、クリフォード・カーゾン(Pf)
リスト渾身の大作「ファウスト交響曲」や「前奏曲」などの交響詩、ハンガリ
ー狂詩曲集といった管弦楽作品から、ピアノ協奏曲や独奏曲まで主要な代表作
を収録したお徳用アルバムです。アラウやカーゾンといった往年のリスト演奏
家の名演が聴けるのも魅力です。


743264(DVD-Video) 8枚組 \13380
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」全曲
序夜「ラインの黄金」、第1夜「ワルキューレ」、第2夜「ジークフリート」、
第3夜「神々の黄昏」
デンマーク王立歌劇場管弦楽団
指揮:ミヒャエル・シェーンヴァント
演出:カスパー・ベヒ・ホルテン
2007年、コペンハーゲン、デンマーク王立歌劇場にて収録
字幕:English, French, German, Spanish, Chinese
「リング」サイクルの一つとして心から推薦する。・・・・音楽的な充実感、
ドラマティックな展開、そして忘れられない鮮烈なイメージがこころを捉え
た。(Opera Now)
ワーグナー畢生の大作「ニーベルングの指環」は、近年、世界中の歌劇場で
上演されていますが、その中で、極めてモダンな演出が賛否両論を巻き起こ
し、そして最も成功を収めたプロジェクトが、デンマーク王立歌劇場による、
通称、“コペンハーゲン・リング”です。ベヒ・ホルテンによる衝撃的で忘
れ難く問題意識をはらんだ演出ですが、演技においては、回想場面を十分体
感することが求められ、またフェミニストの観点から、神々の物語を見据え
た解釈によって、ワーグナーの叙事詩であるこのオペラを上演しています。
このプロダクションは、発見に満ちた胸躍る美しい映像によって楽しませて
くれます。ワグネリアン必携のコレクション!

1772637 \1850
BLAKE (International Version)
1. メイク・ラヴ・トゥ・ユー(スパニッシュ・ヴァージョン)
2. イン・パラディスム(映画『グラディエイター』から)
3. ムーン・リヴァー
4. 1492 コンケスト・オブ・パラダイス (ヴァンゲリス)
5. ゴッド・オンリー・ノウズ (ブライアン・ウィルソン)
6. アイ・ニュー・アイ・ラヴド・ユー(デボラのテーマ)(映画『ワンス・ア
ポン・ア・タイム・イン・アメリカ』から)
7. ハレルヤ
8. アショーカン・フェアウェル
9. セレブレーション (ポール・マッカートニー)
10. ヴィデ・コル・メウム
11.イ・サラ・コジ (ラフマニノフ:《パガニーニの主題による狂詩曲》から)
12.テイク・マイ・ブレス・アウェイ(イタリアン・ヴァージョン)
(映画『トップガン』から)
ブレイク BLAKE
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/指揮:ニック・イングマン
その名のとおり、イギリスでブレイク中のBLAKE、日本上陸!イル・ディー
ヴォを超えることができるのか!?

★お知らせ★
今月よりBMG関係レーベル(BMG,DHM,ARTE NOVA,OEHMS,等)の価格改定を行ない
ます。今後ご注文をいただく商品より随時新価格にて販売させていただきます。
全体に値下がりになりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。今回以降の
マガジンでのご案内商品は新価格表示となります。

<BMG>
●エスプリ・シリーズ 各1枚 \550
RCA・オイロディスク・アルテノヴァ音源による、スーパー・バジェット・シ
リーズ【エスプリ・シリーズ】。ドイツ語圏国限定で先行して発売されており
ましたが、遅ればせながらインターナショナル発売がやっと決定! 

88697292052 \550
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」&4番「イタリア」
クルト・マズア(指揮) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
【録音】 1971年12月-1972年1月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス ADD

88697292102 \550
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&2番
エマニュエル・アックス(p)
アンドレ・プレヴィン(指揮) ロイヤル・フィル
【録音】 1985年7月、ロンドン DDD

88697292132 \550
ベートーヴェン:交響曲第1&2番
デイヴィッド・ジンマン(指揮) チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
【録音】 1998年12月、チューリヒ・トーンハレ DDD

88697292182 \550
ブラームス:交響曲第1番、 悲劇的序曲
クルト・ザンデルリンク(指揮) ドレスデン・シュターツカペレ
【録音】 1971-1972年、ドレスデン ADD

88697292192 \550
ブラームス:交響曲第2&3番
クルト・ザンデルリンク(指揮) ドレスデン・シュターツカペレ
【録音】 1972年、ドレスデン ADD

88697292212 \550
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
クルト・マズア(指揮) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
【録音】 1975年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス ADD

88697292222 \550
ルービンシュタインのショパン名演集
「ワルツ Op34-1」「スケルツォ第2番」「ポロネーズ Op40-1」
「マズルカ Op68-2」「バラード第1番」「マズルカ Op7-1」
「ノクターン Op9-2」「幻想即興曲Op66」「ワルツ第14番」
「ピアノ・ソナタ第2番」
【録音】 1959-1966年,ADD

88697292242 \550
フォーレ:レクィエムと歌曲集
「レクィエム」Op.48,
バーバラ・ボニー(Sp) ホーカン・ハーゲゴール(Br)
小澤征爾(指揮)  ボストン交響楽団  タングルウッド音楽祭合唱団
「愛の歌 Op.27-1」「あけぼの Op.39-1」「歌う妖精 Op.27-2」
「秘密 Op.23-3」「われらの愛 Op.23-2」
バーバラ・ボニー(Sp)  ウォーレン・ジョーンズ(p)
「ネル Op.18-1」「旅人 Op.18-2」「漁師の歌 Op.4-1」
「歌曲集:ある1日の詩 Op.21」
「捨てられた花 Op.39-2」「ひそやかに Op.58-2」
ホーカン・ハーゲゴール(Br)  ウォーレン・ジョーンズ(p)
【録音】1994-1995年 DDD

88697292252 \550
ガーシュイン:「ラプソディー・イン・ブルー」、「パリのアメリカ人」
「ピアノ協奏曲ヘ調」、「I Got Rhythmによる変奏曲」
アール・ワイルド(p) アーサー・フィードラー(指揮) ボストン・ポップス
【録音】 1961年5月、ボストン・シンフォニー・ホール ADD

88697292262 \550
ルービンシュタインのグリーグ録音集
「ピアノ協奏曲イ短調Op16」
ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団
【録音】 1942年4月6日、フィラデルフィア (モノラル) ADD
「ノルウェーの民謡による変奏曲形式のバラード Op.24」
「4つのアルバムの綴り、より第4番」「ゆりかごの歌 Op.68-5」
「とびはね踊り Op.47-6」「「子守歌 Op.38-1」「民謡 Op.38-2」
「蝶々 Op.43-1」「とびはね踊り Op.38-5」「羊飼いの少年 Op.54-1」
「小鳥 Op.43-4」「民謡 Op.12-5」「妖精の踊り Op.12-4」
「小人の行進 Op.54-3」 【録音】 1953年  (モノラル) ADD

88697292272 \550
ヘンデル:「王宮の花火の音楽」
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮) パイヤール室内管弦楽団
【録音】 1990年 DDD
「合奏協奏曲Op.6- 5&10」「合奏協奏曲Op.3-4」
ジャン=クロード・マルゴワール(指揮) 
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
【録音】 録音年不詳 ADD

88697292322 \550
モーツァルト: ピアノ協奏曲第19&21番
マティアス・キルシュネライト(p)
フランク・ベールマン(指揮) バンベルク交響楽団
【録音】 2001年7月、バンベルク DDD

88697292332 \550
ハイフェッツの二重協奏曲録音集
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
J・ハイフェッツ(Vn),  E・フリードマン(Vn)
マルコム・サージェント(指揮) 
ニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドン
【録音】 1961年5月19、20日、ウォルサムストウ・タウン・ホール ADD
ブラームス: ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
J・ハイフェッツ(Vn), G・ピアティゴルスキー(Vc)
A・ウォーレンシュタイン(指揮)  RCAビクター交響楽団
【録音】 1960年5月19、20日、
ハリウッド・リパブリック・スタジオ・サウンド・ステージ9 ADD
モーツァルト: ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K364
J・ハイフェッツ(Vn), W・プリムローズ(Va)
I・ソロモン(指揮) RCAビクター交響楽団
【録音】 1956年10月2日、ハリウッド・リパブリック・スタジオ・サウンド・
ステージ9  ADD

88697292432 \550
R=コルサコフ:
交響組曲「シェエラザード」Op.35、 序曲「ロシアの復活祭」Op.36
ユーリ・テミルカーノフ(指揮) ニューヨーク・フィル
【録音】 1991年10月、ニューヨーク DDD

88697292442 \550
ロドリーゴ:「アランフェス協奏曲」「ある貴紳のための幻想曲」
山下和仁(g)
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮) パイヤール室内管弦楽団
【録音】 1981年 DDD
ロドリーゴ: 「祈祷と踊り」、 モンポウ:「コンポステラ組曲」
山下和仁(g) 【録音】 1986年 DDD

88697292512 \550
シューマン:交響曲第1&2番
デイヴィッド・ジンマン(指揮) チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
【録音】 2003年10月、チューリヒ・トーンハレ DDD

88697292522 \550
スメタナ:「我が祖国」(全曲)
グスタフ・クーン(指揮) バンベルク交響楽団
【録音】 1989年11月、バンベルク DDD

88697292532 \550
R・シュトラウス:「ツァラトゥストラはかく語りき」「ドン・ファン」
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
デイヴィッド・ジンマン(指揮) チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
【録音】 2001年、チューリヒ・トーンハレ DDD




<RCA RED SEAL RCA RED SEAL>
88697314502 \1250
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
(ラーツ/フュッスル校訂・全集版[Universal Edition])
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
1995年、デイヴィッド・ジンマンが首席指揮者に就任以来、チューリヒ・トー
ンハレ管弦楽団(TOZ)の躍進ぶりは止まるところがない。ヨーロッパの名門らし
い芳醇で深い音色をたたえつつ、響きの透明感を獲得するだけでなく、作品の
時代によって、使用楽器を選び、編成・オーケストラ配置などを自在に変える
ことで、各時代の音楽を鮮やかに現在に蘇らせるその独特の手法は、「21世紀
のオーケストラのあり方の理想的な姿の一つ」として世界的に大きな評価を得
ている。全世界で空前のベストセラーとなったベートーヴェンの交響曲全集、
R.シュトラウスの管弦楽曲全集という充実した成果の上に継続されているマー
ラーの交響曲全曲録音は、これまでに第1-4番までが発売され、「驚くべき《精
確さ》と《内的欲求》の合一。未聴の音世界が展開」(レコード芸術)、「曲そ
のものを味わうのにふさわしい名盤」(音楽現代)、「ジンマンのスコアへの透
徹した視線を余すところなく再現」(ぶらあぼ)など、演奏・録音両面で高い評
価を得ている。その第5弾として、待望の ”交響曲第5番 ”が登場。
●巨大なマーラーのオーケストレーションの醍醐味を精緻に再現
「私にとってのマーラーは、分厚い壁のような感情ではなく、もっとバランス
のとれた、また形式感もはっきりと聴き手に伝わるような音楽」と考え、「バ
ーンスタイン等の解釈は主観的で、私のマーラー観とは異なるもの」と言い切
るジンマンのマーラー解釈は、巨大な3管編成を基本としたマーラーのオーケス
トレーションを精緻に再現し、爛熟した後期ロマン派・世紀末の申し子マーラ
ーが極限まで拡大させた古典形式の作品構造を聴く者にはっきりと認識させる
という点において、これまでのさまざまなマーラー演奏とは異なる次元に立つ、
まさに 21世紀のマーラー像といえる。第2ヴァイオリンに独自の役割を与える
ことの多かったマーラーのオーケストレーションを考慮して、ヴァイオリンを
左右に振り分けるほか(左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァ
イオリン、コントラバスという配置)、金管別働隊の空間性を重視し、録音
(SA-CDハイブリッド)でもそれを緻密に再現している。
【録音】2007年4月17-20日チューリヒ・トーンハレ

88697279722 \1680
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1&3番
バリー・ダグラス(p)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ロシア国立交響楽団
1986年のチャイコフスキー・コンクールで、ヴァン・クライバーン以来のロシ
ア人以外のピアニストとして優勝を飾り、そのたぐいまれなヴィルトゥオジ
ティでたちまち多くのファンを獲得したアイルランド出身の名ピアニスト、
バリー・ダグラス。当アルバムは、1993年に録音後、15年間もお蔵入りになっ
ていた RCA未発売音源で、しかも共演が巨匠スヴェトラーノフ指揮するロシア
交響楽団という点が要注目! この時期に RCAに録音されていたボロディンやリ
ムスキー=コルサコフの交響曲全集は演奏・録音両面で名盤の誉れ高いもの(全
て廃盤)。スヴェトラーノフの豪快な音楽作りや、指揮者と心技一体になったオ
ーケストラの濃密な響きと互角に渡り合うダグラスの鮮やかな超絶ピアニズム
が聴きものである。なお、ダグラスにとっては、マイケル・ティルソン・トー
マス指揮ロンドン響とのピアノ協奏曲第2番+パガニーニ奇想曲以来のラフマ
ノニフ録音となったもの。
【録音】
1993年6月 ストラスブール、パレ・ド・ラ・ミュジック, スタジオ録音

88697322312 5枚組 \2550
ザ・キングズ・シンガーズ、40周年記念 BOX 初回生産限定盤
1968年にイギリス「ケンブリッジ・キングス・カレッジ」で結成されて以来、
世界中でアカペラの王様として絶大な人気を保ち続ける『ザ・キングズ・シン
ガーズ』。イギリス民謡、ルネッサンスの作品からバロック音楽、ロマン派の
合唱曲、現代作品、日本の歌、そしてお国もののビートルズやポップスまでカ
バーする彼らのコンサートは、未だに全世界の全てのコンサートを満席にする
という驚異的な人気を誇っています。今回彼らの40周年を記念して、RCAから
発売されたアルバムの中からベストな5枚を選択し、BOXセットにいたしました。
(仕様は、今までのCD5枚分を、ケースそのままBOX化したものです)
● Chanson D'Amour (原盤:09026614272)
● Renaissance (原盤:09026618142)
● Spirit Voices (原盤:09026684362)
● Nightsong (原盤:09026686462)
● Good Vibrations (原盤:09026609382)



<OEHMS CLASSICS>
OC629(SACD-Hybrid) \1350
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」【1874年第1稿版】
シモーネ・ヤング(指揮)
ハンブルク・フィル
第1稿によるブルックナー交響曲録音を推進し、絶賛を博すシモーネ・ヤング
とハンブルク・フィルのシリーズ第3弾。
今までのどのブルックナー解釈とも違う、自然体の純音楽的なブルックナー像
を提示し、熱い注目を浴びているシモーネ・ヤング/ハンブルク・フィルのブル
ックナー・チクルス。通常親しまれている第2稿と比較すると、第1稿は、第3楽
章スケルツォが全く別の音楽であり、また第4楽章に演奏至難な5連符が執拗に
用いられているのが大きな特徴である。インバルによるテルデック盤でようや
く広く知られるようになったが、録音量が増える傾向にある第3番第1稿に比べ
ると、まだまだCDの数は少ないので、シモーネ・ヤングのフレッシュなアプロ
ーチには大きな期待が持てる。今後エームス・クラシックスはシモーネ・ヤン
グの新録音を続々発売予定で、ブルックナー・チクルスは、いよいよ交響曲第
8番[第1稿]が2008年12月に録音予定であるほか、今後ブラームスの交響曲全
集、2008年から新演出上演が開始された「ニーベルングの指環」全曲も、エー
ムス・クラシックの発売予定ラインナップに上がっている。
【録音】2007年12月1-3日 ハンブルク、ライスハレ[旧称ムジークハレ]での
ライヴ】

OC572 \1250
ユリウス・ヴォルフゾーン:ピアノ作品集
「古いユダヤ民謡によるパラフレーズ」「ユダヤ・ラプソディー」
「ヘブライ組曲」
フランツ・リスト:「ハンガリアン・ラプソディー 第 3,7,8,13番」
ヤッシャ・ネムツォフ(p)
ユリウス・ヴォルフゾーンは1880年に生まれ、世界シオニスト機構のユダヤ機
関代表を務めました。その後、ワルシャワ、モスクワ、パリ、ウィーンにてピ
アノを研究しました。彼は1910年代にサンクトペテルブルクで、ユダヤ民謡を
アレンジした作品を書き始め、1920年にここに収録された作品を出版し、大成
功をとげました。その後彼はウィーンに移り住み、有名な音楽評論家としてユ
ダヤの芸術音楽を支持しました。1939年ユダヤ人迫害のためニューヨークに移
住しました。 1963年生まれのピアニスト、ヤッシャ・ネムツォフは、レニング
ラード音楽院でピアノを学び、ユダヤ音楽研究家の第一人者として知られてお
り、ヘンスラーやCPOなどにも録音し、様々な賞を受賞しています。現在、ポ
ツダム大学のユダヤ研究の教授を務めています。
【録音】 2005年11月21-23日、 ミュンヘン、バイエルン放送

OC715 \1250
ラルフ・ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」(ハイライト)
ルドルフ・ビーブル(指揮)メルビッシュ湖上音楽祭管弦楽団
毎年恒例のメルビッシュ音楽祭、2008年の演目は「白馬亭にて」。この音楽祭
も年を追う毎に認知度が高まり、最近はBS放送で放映されたり、DVDも入手し
やすくなったりと、着実に人気も高まっています。このアルバムはご存知の通
り、音楽祭が開催される際に現地での即売用としてあらかじめ出演者たちによ
り録音されたもの。台詞などは省略してあるため、長いお話も1枚のCDに収まっ
てしまうというすぐれものです。(こまかいやり取りは実演で!ということで
しょうね)いつものことながら、今年も芸達者たちの饗宴!ちょっと淫靡なジャ
ケット通り、お洒落で妖艶な舞台が想像できる1枚です。
ベナツキー(1884-1957)は、最初ミュンヘンで作詞家および指揮者として始め
た。一時ウィーンのキャバレーで監督として働き、歌曲の作詞・作曲をした。
ベルリンでは、オペレッタ音楽作曲に専念し、舞台音楽のほかに多くの映画音
楽も手掛け、5000曲以上の歌曲を書いたと言われている。この「白馬亭にて」
は1930年作曲され、ベルリンでは5000人収容の劇場で、7年間ロングランで4000
回以上、ロンドンで600回、パリでは4年間、ニューヨークでも大劇場で1年間
に昼夜2回公演で300万人の観客が訪れたという大ヒット作品! ザルツブルグ
郊外の避暑地、『サウンド・オブ・ミュージック』のサルツカンマーグートロ
マンティックなリゾートホテル「白馬亭」を舞台に、その女主人ヨーゼファー
とボーイ長レオポルトとの愛が、ベルリンからの避暑客の若者たちの2組の恋
が、そして避暑客と村人たちの交歓が織りなす、ロマンティックなオペレッタ。
【録音】2008年3月3-6日 アイゼンシュタット文化センター

OC714 \1250
カール・シュターミッツ:「チェロ協奏曲第 1番ト長調」
フランツ・ダンツィ:
「ドン・ジョヴァンニの主題によるチェロと管弦楽のための変奏曲」
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
ヨハンナ・ドーデラー: 「Mon cher cousin」
サロマ・カンマー(Sp)モニカ・レスコヴァール(Vc)
ウルフ・シルマー(指揮)ミュンヘン放送交響楽団
毎年アウグスブルクで行われる、アウグスブルク・モーツァルト・フェスティ
バル。そこで話題となった作品を収録したアルバム。カール・シュターミッツ
はマンハイム楽派で、モーツァルトに影響を与えました。ダンツィは、青年期
にモーツァルトを知り敬意を抱いており、ここではモーツァルトのドン・ジョ
ヴァンニの主題による作品です。アウグスブルク音楽祭ということで、女流現
代音楽作曲家J・ドーデラーは、この音楽祭のために、モーツァルトがこのアウ
グスブルクで知り合ったマリア・アンナ・テークラ・モーツァルト(モーツァル
トのいとこ)に宛てた手紙の内容(この曲も収録しました。その手紙の内容は、
かなり有名な内容ですが・・・)をもとにし、ソプラノと管弦楽のためのアリア
を作曲し、大変話題となりました。
【録音】2007年12月18-21日、 バイエルン放送第 1スタジオ

●オイロディスク オペレッタ・オペラ・ハイライト
1963-1965年にかけて、DG、EMI、そしてオイロディスクが、こうしたドイツ語
によるオペラ・ハイライトを大量に録音してきました。当社より2007年末に再
発売されたオペレッタ・ハイライトが、ヨーロッパで大好評のため、今回第2弾
の発売となりました。
※全て歌唱はドイツ語となります。歌詞対訳はついておりません。

88697306352 \850
アルベルト・ロルツィング:歌劇「密猟者」(ハイライト)
レナーテ・ホルム、 ゴットロープ・フリック、ハインツ・ストール、
エリカ・ケート、ルドルフ・ショック、他
ヴィルヘルム・シュヒター(指揮)ベルリン交響楽団
ロシアのペーター(ピョートル)大帝が造船技術を習得するために、オランダの
ツァーンダムで自ら大工修行をしたという伝説を題材としたオペレッタ。
【録音】1963年、ベルリン

88697306382 \850
アルベルト・ロルツィング:歌劇「ウンディーネ」(ハイライト)
フェリー・グルーバー、リーザ・オットー、ルドルフ・ショック、
ベンノ・クッシェ
ヴィルヘルム・シュヒター(指揮)ベルリン交響楽団
小説「ウンディーネ」の作者フケーの死去に触発され作曲したと考えられてい
る作品。原作にはない二人の喜劇的な人物も創案し、大成功を収めた。
【録音】1963年、ベルリン

88697306412 \850
グノー:歌劇「マルガレーテ(ファウスト)」(ハイライト)
ヒュー・ベレスフォード、
ゴットロープ・フリック、 ヒルデ・ギューデン、 ルドルフ・ショック、他
ヴィルヘルム・シュヒター(指揮)ベルリン交響楽団
【録音】1963年、ベルリン

88697306392 \850
ウェーバー:歌劇「オベロン」(ハイライト)
ジェス・トーマス、エリカ・ケート、イングリッドー・ビョーナー、他
ヴィルヘルム・シュヒター(指揮) バンベルク交響楽団
【録音】1963年

88697306362 \850
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」(ハイライト)
ヘルタ・テッパー、ルドルフ・ショック、リーザ・オットー、
エバーハルト・ヴェヒター、 ヒルデガルト・ヒレブレヒト、他
ハインリヒ・ホルライザー(指揮)ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
【録音】1964年、ベルリン

88697306482 \850
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(ハイライト)
ユリウス・カートーナ、 ゴットロープ・フリック、エリカ・ケート、
マルッティ・タルヴェラ、ヨン・ファン・ケステレン、
マルガレーテ・クローゼ、 ヘルガ・ヴィスニエフスカ、
ルドルフ・ショック、他
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
マタチッチが、日本へ 1965年スラヴ歌劇団で初来日し、この「ボリス・ゴドゥ
ノフ」の圧倒的名演でたちまち日本の楽壇に知られる存在となった同年にベル
リンで録音した名演。
【録音】1965年、ベルリン

88697306472 \850
フロトー:歌劇「マルタ」(ハイライト)
エルンスト・クルコフスキ、ルドルフ・ショック、
ヴァルター・クレッペル、他
エリカ・ケート、エリザベス・シュタイナー、
ハインツ・ワルベルク(指揮)ベルリン交響楽団
【録音】1965年、ベルリン

88697306422 \850
リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」(ハイライト)
エリカ・ケート、ヘルタ・テッパー、チェーザレ・クルツィ、
ヒルデガルト・ヒレブレヒト、
クリスタ・ルートヴィヒ、 ヴァルター・ベリー、
ハインリヒ・ホルライザー(指揮)ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
【録音】1964年、ベルリン

88697306442 \850
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」(ハイライト)
メリッタ・ムセリー、ルドルフ・ショック、クルト・ベーム、
ツヴェトカ・アフリン、
ルート・ヘッセ、バリー・マクダニエル、マルッティ・タルヴェラ、
ハインリヒ・ホルライザー(指揮)ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
【録音】1963年、ベルリン

88697306462 \850
ロルツィング:歌劇「ロシア皇帝と船大工」(ハイライト)
クルト・エクィルツ、エバーハルト・ヴェヒター、レナーテ・ホルム、
ルートヴィヒ・ヴェルター、ヴァルデマール・クメント、他
フランツ・バウアー=トイセル(指揮)ウィーン・フォルクスオーパ管弦楽団
【録音】1963年、ウィーン

<EMI CLASSICS>
CZS-2080872 5枚組 \4950
ジャネット・ベイカー(限定盤)
CD1
ブラームス:アルト・ラプソディ w/ジョン・オールディスCho(1970年録音)
ワーグナー:ヴェーゼンドンクの5つの詩
R.シュトラウス:歌曲集(4曲) (以上1975年録音)
以上 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、エイドリアン・ボールト指揮
エルガー:海の詩 (1965年録音)
ロンドン交響楽団、ジョン・バルビローリ指揮
エルガー:「ジェロンティアスの夢」より (1964年録音)
ハレ合唱団、シェフィールド・フィルハーモニー合唱団、
アンブロジアン・シンガーズ
ハレ管弦楽団、バルビローリ指揮
CD2
ベルリオーズ:夏の夜 (1967年録音)
ラヴェル:シェエラザード (1967年録音)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、バルビローリ指揮
ショーソン:愛と海の詩 (1977年録音)
ロンドン交響楽団、アンドレ・プレヴィン指揮
CD3
マーラー:亡き子をしのぶ歌 (1967年録音)
ハレ管弦楽団、バルビローリ指揮
マーラー:リュッケルトによる5つの詩 (1969年録音)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、バルビローリ指揮
マーラー:さすらう若人の歌
マーラー:私はこの世に忘れられ-「リュッケルトによる5つの詩」
(以上1967年録音)
ハレ管弦楽団、バルビローリ指揮
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」-第4楽章 (1986年録音)
バーミンガム市交響楽団、サイモン・ラトル指揮
CD4
ヘンデル:主は世の人々に侮られ-「メサイア」 (1966年録音)
イギリス室内管弦楽団、チャールズ・マッケラス指揮
ヘンデル:Per trofei dei mia costanza-「ああ、私を見捨てたつれない人」
ヘンデル:Ah! Crudel, e pur ten vai-「捨てられたアルミーダ」
(以上1967年録音)
イギリス室内管弦楽団、レイモンド・レパード指揮
バッハ:Schlummert ein-「われは満ち足れリ」 (1966年録音)
バース祝祭管弦楽団、ユーディ・メニューイン指揮
バッハ:備えよ、シオン-「クリスマス・オラトリオ」
バッハ:すべては成就した-「ヨハネ受難曲」
バッハ:汝わがそばにあらば (以上1975年録音)
アカデミー室内管弦楽団、ネヴィル・マリナー指揮
ダウランド:もういちど帰っておいで
キャンピオン:しばしば私は溜め息をついた 他全4曲
以上 w/ロバート・スペンサー(リュート)
パーセル:眠れ、アダムよ眠れ
パーセル:主よ、人とは何か
ボイス:語れ、いとしい羊飼いよ
マンロー:My lovely Celia
以上 w/マーティン・アイセップ(ハープシコード)、
アンブローズ・ガーントレット
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アーン:蜂が蜜を吸うところ (以上1967年録音)
以上 w/アイセップ(ハープシコード)、
ガーントレット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ダグラス・ウィタカー(フルート)
CD5
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン
シューベルト:アヴェ・マリア(エレンの歌 第3) (以上1970年録音)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
シューベルト:野ばら
シューベルト:音楽に寄せて
シューベルト:ます
シューベルト:水の上で歌う
シューベルト:君こそは憩い
シューベルト:夜と夢
シューベルト:シルヴィアに (以上1980年録音)
ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)
シューマン:女の愛と生涯 (1968年、1975年録音)
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
メンデルスゾーン:新しい恋
メンデルスゾーン:歌の翼に
メンデルスゾーン:夜の歌 (以上1980年録音)
パーソンズ(ピアノ)
リスト:ローレライ
リスト:山々に憩いあり (以上1979年、1980年録音)
パーソンズ(ピアノ)
イギリスを代表する世界的メゾ・ソプラノの決定盤アンソロジー

CDC-2076300 \1980
ストラヴィンスキー:
3楽章の交響曲
詩篇交響曲*
交響曲ハ調
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
*ベルリン放送局合唱団(コーラス・マスター:サイモン・ハルシー)
サイモン・ラトル指揮
2007年9月のライヴ録音です。20世紀前半の作品でのラトルの定評を裏切らな
い熱演が「詩篇交響曲」他のストラヴィンスキー作品で展開されています。
「ハ調」はラトルにとって初めて取り上げる作品であり、ベルリン・フィルに
とっても20年来の演目です。「3楽章・・・」は08年秋のラトル、ベルリン・
フィルの来日公演演目にも予定され(東京2回、岡山公演で予定)注目すべき作
品です。 20Pブックレット

CDC-2131712(限定盤) 2枚組 \2980
収録内容は下記通常盤と同様です
6面デジパック、16Pブックレット
CDC-2269102(通常盤) 2枚組 \2980
ナイジェル・ケネディ/A VERY NICE ALBUM
ブリリアント・ボックス、8Pブックレット
CD1 ”Melody”
DONOVAN
CARNIVORE OF THE ANIMALS
NICE BOTTLE OF BEAUJOLAIR, INNIT?
LINK 1
BOO BOOOZ BLOOOOZE
HILLS OF SATURN
LINK 2
INVADERS
CD2 "Invention"
INTRO
15 STONES
LINK 3
WHERE ALL PATHS MEET
LINK 4
OUT
LINK 5
FATHER AND SON
LINK 6
HUDSON'S IBITHA
ナイジェル・ケネディ(エレクトリック・ヴァイオリン)
クサントーネ・ブラック(ヴォーカル)、クリス・ルング(ヴォーカル)
NKQ(ナイジェル・ケネディ・クィンテット)
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)、Adam Kowalewski(ベース)、
Pawel Dobrowolski(ドラムス)、Toasz Grzegorski(テナー・サックス)、
Piotr Wylezol(ピアノ)
全てケネディ自作のジャズ、ワールド、フォーク音楽を融合した最新作。
現在ポーランド在住でクラコフのジャズ・シーンで大活躍中のケネディから届
いた新作。ヴォーカルで参加のクサントーネ・ブラックはエイミー・ワインハ
ウスの07年ツアー・バンドのキー・メンバー。ナイジェルがヴォーカル参加し
たトラックもあるようです。

CDS-5164432 2枚組 \1980
シューベルト:さすらい人(リートとピアノ断章)
CD1
すみれ D786
巡礼の歌 D789
音楽に寄す D547*
ブルックの丘にて D853
深い悩み D876
愛らしい星 D861
さすらい人 D649
あふれる愛 D854
再会 D855
マリアの慈悲 D632
森で D708
蝶々 D633
竪琴弾きの歌(3曲) D478
CD2
星 D939
冬の夕べ D938
不幸な男 D713
墓堀人の郷愁 D842
流れの上で D943 w/ティモシー・ブラウン(ホルン)
セレナード「聞け、青空にいるひばりを」 D889*
笑いと涙 D777*
リュートに寄せて D905*
死とおとめ D531*
義務と愛 D467
アレグレット D900 ハ短調#
ヨハンナ・ゼーブス D937
アンダンティーノ D348 ハ長調#
地上からの別れ(メロドラマ) D829
イアン・ボストリッジ(テナー)
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
*新トラック #ピアノ断章
アンスネスとのシューベルト作品シリーズから生まれたリート集、初収録曲も
5曲。
ブリリアント・ボックス 44Pブックレット

CDS-2076232 2枚組 \1980
アルゲリッチ/ピアノ・デュエッツ
CD1
チャイコフスキー:
「くるみ割り人形」バレエのための組曲
(ニコラス・エコノモウによる2つのピアノのためのトランスクリプション)Op.17
w/ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)
ラフマニノフ:6つの小品(4手ピアノのための)Op.11
w/リーリャ・ジルバースタイン(ピアノ)
CD2
ブラームス:ソナタ ヘ短調(2つのピアノのための)Op.34b 
w/ジルバースタイン(ピアノ)
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(2つのピアノのための)Op.56b
w/ポリーナ・レスチェンコ(ピアノ)
プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25「古典交響曲」
(寺嶋陸也による2つの
ピアノのためのトランスクリプション)
w/イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲(2つのピアノのための)
w/ジョルジア・トマッシ(ピアノ)
以上 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ルガノ・フェスのハイライト、ピアノのデュエットをまとめた2CD
ルガノ・フェス録音とは違ったカヴァー・デザインも魅力です
ブリリアント・ボックス 12Pブックレット

CDC-2159782 \1450
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
シャコンヌ-パルティータ第2番(ヴァイオリンのための)(ブゾーニ編)
BWV1004
イム・ドンヒョク(ピアノ)
世界の聴衆、批評家、音楽家が絶賛するイム・ドンヒョクのEMI第3作

CDC-2145992 \1980
アンジェラ・アンド・ロベルト・フォーエヴァー
プッチーニ:「ラ・ボエーム」より
ドニゼッティ:「ドン・パスクァーレ」より
グノー:「ファウスト」より
ベルリオーズ:「トロイ人」より
グノー:「ロメオとジュリエット」より
ビゼー:「カルメン」より
マスネ:「ウェルテル」より
プッチーニ:「トスカ」より
ヴェルディ:「アイーダ」より
ヴェルディ:「椿姫」より
ロベルト・アラーニャ(テナー)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
全世界で200万セットを売り上げている黄金のデュオのハイライト
ジュエル・ケース 12Pブックレット

CZS-2067772 6枚組 \2780
100ベスト・バレエ
バレー音楽名曲集

●20TH CENTURY CLASSICS
CMS-2068762 2枚組 \1450
ストラヴィンスキー
CD1 (新リマスター)
春の祭典(1947年改訂版)
バーミンガム市交響楽団、サイモン・ラトル指揮(1987年録音)
ペトルーシュカ(1947年版)
ピーター・ドノホー(ピアノ)、バーミンガム市SO、ラトル指揮(1986年録音)
CD2 (新リマスター)
火の鳥(1910年)
バーミンガム市SO、ラトル指揮(1987年録音)
アポロ(1947年改訂版)
バーミンガム市SO、ラトル指揮(1988年録音)

CMS-2068732 2枚組 \1450
スーク
CD1 
アスラエル交響曲ハ短調Op.27(1990年録音)
CD2
交響詩「人生のみのり」Op.34
交響詩「プラハ」Op.26 (以上1992年録音)
以上 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
リボール・ペシェク指揮

CMS-2067852 2枚組 \1450
シェーンベルク
CD1
浄められた夜Op.4
アルテミス四重奏団 (2002年録音)
室内交響曲第1番Op.9(15のソロ楽器のための)
バーミンガム市SO、ラトル指揮 (1993年録音)
室内交響曲第2番Op.38
イギリス室内管弦楽団、ジェフリー・テイト指揮 (1987年録音)
CD2 (新リマスター)
管弦楽のための5つの小品Op.16(オリジナル版)
バーミンガム市SO、ラトル指揮 (1988年録音)
期待(モノドラマ)Op.17(1909)*
管弦楽のための変奏曲Op.31(1928)
*フィリス・ブリン=ジュルソン(ソプラノ)
バーミンガム市SO,ラトル指揮 (1993年録音)

CMS-2068632 2枚組 \1450
ヒンデミット
CD1 (新リマスター)
交響曲「画家マチス」(1934)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 (1960年録音)
シンフォニア・セレーナ(1946)
フィルハーモニア管弦楽団、パウル・ヒンデミット指揮 (1956年録音)
演奏会用音楽(弦楽と金管のための)Op.50
フィラデルフィア管弦楽団、ユージン・オーマンディ指揮 
CD2 (新リマスター)
白鳥を焼く男(1935年録音)
タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、バイエルン放送局管弦楽団、
ダヴィド・シャロン指揮 (1989年録音)
ウェーバーの主題による交響的変容
フィラデルフィアO、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 (1994年録音) 
組曲「気高き幻想」
フィラデルフィアO、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 (1994年録音)
 
CMS-2068792 2枚組 \1450
デュティユー
CD1 (新リマスター)
交響的断章「狼」
パリ音楽院管弦楽団、ジョルジュ・プレートル指揮 (1961年録音)
チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、パリ管弦楽団
セルジュ・ボド指揮 (1974年録音)
ヴァイオリン協奏曲「夢の木」
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、フランス放送局交響楽団、
チョン・ミュンフン指揮 (2001年録音)
CD2
5つの変遷
時間の影
交響曲第2番「ル・ドゥーブル」*
トゥールーズ・カピトール管弦楽団 他、ミシェル・プラッソン指揮
(*1998年録音、2001年録音)

CMS-2068672 2枚組 \1450
メシアン
CD1&CD2-1 
トゥーランガリラ交響曲
ミシェル・ベロフ(ピアノ)、ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトゥノ)
ロンドン交響楽団、アンドレ・プレヴィン指揮 (1977年録音)
CD2-2 (新リマスター)
世の終わりのための四重奏曲
ヴォルフガング・マイヤー(クラリネット)、
クリストフ・ポッペン(ヴァイオリン)
マヌエル・フィッシャー=ディースカウ(チェロ)、イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)
ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏
クリストフ・ポッペン(ヴァイオリン)、イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ) 
(以上1990年録音)

CMS-2068602 2枚組 \1450
プロコフィエフ
CD1 (新リマスター)
スキタイ組曲(アラとロリー)Op.20
バーミンガム市SO、ラトル指揮 (1992年録音)
ピアノ協奏曲第1番変ニ長調Op.10
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、モントリオール交響楽団、
シャルル・デュトワ指揮 (1997年録音)
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.19
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)、ベルリン・フィル、
ロリン・マゼール指揮 (1987年録音)
束の間の幻影Op.22
ミシェル・ベロフ(ピアノ) (1981年録音)
CD2 (新リマスター)
交響曲第1番ニ長調Op.25
フィルハーモニアO、エフレム・クルツ指揮 (1957年録音)
チェロ協奏曲ホ短調Op.58
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)、フィルハーモニアO、
ワルター・ジュスキント指揮 (1956年録音)
シンフォニエッタ イ長調Op.48
フィルハーモニアO、リッカルド・ムーティ指揮 (1977年録音)
ヘブライの主題による序曲Op.34b
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、
クルト・マズア指揮 (1974年録音)

CMS-2068702 2枚組 \1450
シマノフスキ
CD1 (新リマスター)
ヴァイオリン協奏曲第1番Op.35
ヴァイオリン協奏曲第2番Op.61
コンスタンティ・クルカ(ヴァイオリン)、ポーランド放送局国立交響楽団
イェルジ・マクシミウク指揮 (1978年録音)
協奏交響曲Op.60(交響曲第4番)
ピョートル・パレツニ(ピアノ)、ポーランド放送局国立交響楽団
イェルジ・マクシミウク指揮 (1979年録音)
CD2 (新リマスター)
交響曲第3番Op.27「夜の歌」
ヴィースラウ・オフマン(テナー)、クラコフ・ポーランド放送局合唱団
ポーランド放送局国立SO、マクシミウク指揮 (1979年録音)
処女マリアへの連?Op.59
デーメーテールOp.37b
スターバト・マーテルOp.53
クラコフ・ポーランド放送局Cho 他、ポーランド放送局国立SO、
アントニ・ウィット指揮 (1983年録音)

CMS-2068852 2枚組 \1450
バルトーク
CD1 
ピアノ協奏曲第1番Sz.83
ピアノ協奏曲第2番Sz.95*
ピアノ協奏曲第3番Sz.119
ピーター・ドノホー(ピアノ)、バーミンガム市SO、ラトル指揮
(1992年録音、*1990年録音)
CD2
ヴァイオリン協奏曲第1番Sz.36*
ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112
ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、
フィルハーモニアO、ペシェク指揮
(*1991年録音、1990年録音)

CMS-2068822 2枚組 \1450
ニールセン
CD1 (新リマスター) 
交響曲第5番Op.50
デンマーク放送局交響楽団、ラファエル・クーベリック指揮 (1983年録音)
ヴァイオリン協奏曲Op.33
アルヴェ・テレフセン(ヴァイオリン)、デンマーク放送局SO,
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 (1975年録音)
CD2 (新リマスター)
フルート協奏曲
フランツ・レムセール(フルート)
クラリネット協奏曲
キェル=インゲ・ステヴェンソン(クラリネット)
以上 デンマーク放送局SO、ブロムシュテット指揮 (1975年録音)
管楽五重奏曲Op.43
メロス・アンサンブル (1967年録音)


<EMI GERMAN>
CDC-5142322 \1980
麗しのナポリ(オーボエ協奏曲集)
D.スカルラッティ-レンツ編:協奏曲ニ短調(鍵盤ソナタK5,9&208より)
ハッセ:協奏曲ト長調
チマローザ-レンツ編:協奏曲変ロ長調(ピアノ・ソナタC79,&90より)
ベッリーニ:協奏曲変ホ長調
ドニゼッティ-レンツ編:アンダンテ(オーボエと弦楽合奏のための)
パスクッリ-レンツ編:「ナポリの思い出」(オーボエと弦楽合奏のための)
クリストフ・ハルトマン(オーボエ)
アンサンブル・ベルリン
ナポリにゆかりのある、そしてナポリの美しさに魅せられた作曲家たちの作品
をハルトマンが発掘、レンツとともにオーボエとオーケストラ用に編曲して世
界初録音しました(除くオリジナルであるベッリーニ作品)。



<EMI UK>
●BRITISH COMPOSERS
ヴォーン・ウィリアムズの没後50年にあたり作品集4点を発売。

CZS-2161462 2枚組 \1800
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番-第6番
CD1
「すずめばち」-序曲
トーマス・タリスの主題による幻想曲
*オーボエ協奏曲 w/ジョン・ウィリアムズ(オーボエ)
*交響曲第4番ヘ短調
ボーンマス交響楽団、コンスタンティン・シルヴェストリ指揮
*ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、パーヴォ・ベルグルンド指揮
CD2
交響曲第5番ニ長調
*交響曲第6番ホ短調
ロイヤル・フォルハーモニー管弦楽団、アレクサンダー・ギブソン指揮
*ボーンマス交響楽団、パーヴォ・ベルグルンド指揮
CD2は初の一般CD発売、ベルグルンドの第4番は久々の発売になります。さらに
「トーマス・タリス…」は1967年、ウィンチェスター・カテドラルでのシル
ヴェストリによる伝説的な録音を収録。
ブリリアント・ボックス 12Pブックレット

CDZ-2161562 \900
ヴォーン・ウィリアムズ:民謡編曲集
(ソロ・ヴォーカルとピアノのための)
The Captain's Apprentice
As I walked out
Bushes and Briars
Geordie
On Board a Ninety-Eight
The Ploughman
The Brewer
Rolling in the Dew
The Truth sent from Above
Joseph and Mary
The Saviour's Love
Reveillez-vous, Piccars
Chanson de quete
Ballade de Jesus Christ
She's like the swallow
The Morning Dew
The Maiden's Lament
The Cuckoo
The Lawyer(w/ヴァイオリン)
Seaching for Lambs(w/ヴァイオリン)
How cold the wind doth blow(w/ヴァイオリン&ピアノ)
*イギリス民謡の6つのスタディ
ロバート・ティアー(テナー)
フィリップ・レッジャー(ピアノ)、ヒュー・ビーン(ヴァイオリン)
*ジャン・スチュアート(ヴィオラ)、ダフネ・イボット(ピアノ)
1976年LP録音のCD化に1963年ワールド・レコード・クラブのための「…6つの
スタディ」録音を組み合わせて発売。12Pブックレット

CDZ-2161552 \900
ヴォーン・ウィリアムズ&ホルスト:合唱のための民謡編曲集
ヴォーン・ウィリアムズ:
Bushes and Briars
Loch Lomond w/イアン・パートリッジ(テナー)
John Dory
Greensleeves
Ward, the Pirate
Ca'the Yowes w/イアン・パートリッジ(テナー)
The Unquiet Grave
The Seeds of Love w/ジェフリー・ショウ(バリトン)
Early in the Spring
The Turtle Dove w/クリストファー・ケイト(バリトン)
An Acre of Land w/スーザン・ロングフィールド(ソプラノ)
5つのイギリス民謡集
ホルスト:
The Homecoming
Hymn to Manas
Eight Canons for equal voices
The Fields of Sorrow
David's Lament for Jonathan
Truth of All Truth
Six Choral Folk Songs
The Song of the Blacksimth
I sowed the seeds of love
Matthew, Mark, Luke and John
I love my love
Swansea Town
ロンドン・マドリガル・シンガーズ、 クリストファー・ビショップ指揮
*バッコリアン・シンガーズ・オブ・ロンドン
12Pブックレット

CDZ-2161512 \900
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番、音楽へのセレナード
「すずめばち」-序曲
音楽へのセレナード 
w/エルシー・モリソン、マージョリー・トマス、ダンカン・ロバートソン、
トレヴァー・アンソニー、合唱
グリーンスリーヴズによる幻想曲(グリーヴズ編)
未知の世界 w/合唱
*交響曲第5番ニ長調
ロンドン交響楽団、マルコム・サージェント指揮
*フィルハーモニア管弦楽団、ジョン・バルビローリ指揮
ステレオ初期の名録音の復活。1962年録音の「交響曲第5番」はバルビローリ
のパイ・レーベルからの復帰第1作。1957年サージェントによる「音楽へのセ
レナード」は4人のソリストと合唱の版による唯一の録音。 12Pブックレット



<VIRGIN CLASSICS>
VC-5190322 \1980
クレイグ・アームストロング:MEMORY TAKES MY HAND
Immer(ヴァイオリン協奏曲第1番)*
One Minute(オーケストラのための15の小品)
Memory Takes My Hand**
*クリオ・グールド(ヴァイオリン)
**ルーシー・クロウ(ソプラノ)、
アポロ・シンガーズ(コーラス・マスター:スティーヴン・ベターリッジ)
BBC交響楽団、ギャリー・ウォーカー指揮
マドンナ、U2、マッシヴ・アタックのために作曲、編曲し、「ロミオ+ジュリ
エット」、「ムーラン・ルージュ」、「レイ」、「ラヴ・アクチュアリー」、
「プランケット&マクレーン」「ワールド・トレード・センター」、「エリザ
ベス:ゴールデン・エイジ」などの映画音楽を手掛けて現代の音楽シーンのキ
ー・パーソンの一人であるクレイグ・アームストロングのクラシカルな音楽作
品の登場です。「Immer」はスコティッシュ・アンサンブルの芸術監督(現在は
ロンドン・シンフォニエッタの主席ヴァイオリン)であったクリオ・グールド
のために2007年に作曲。「One Minute」はパースのコンサート・ホールのオー
プニングのために、ホース・クロス・トラストの委嘱により作曲。「Memory
TakesMe Hand」は2006年10月のケルヴィングローヴ・アート・ギャラリー&ミュ
ージアムの再オープンのためにグラスゴウ市カウンセルよりの委嘱により作曲
されています。いずれも神秘的な美しさをたたえた音楽が聞こえます。
ジュエル・ボックス、16Pブックレット(ライナー・ノートと歌詞)

●THE CLASSICS
ヴァージン・クラシックスのミッド・シリーズ第3回目発売 
ジュエル・ケース、12Pブックレット

VM-5221262 \1350
ベートーヴェン:
クラリネット三重奏曲変ロ長調Op.11
七重奏曲変ホ長調Op.20
ナッシュ・アンサンブル

VM-5221272 \1350
バッハ-ドゥシャーブル編:
コラール「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」
バッハ-ドゥシャーブル編:シチリアーノ ト短調-フルート・ソナタBWV1031
D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調K141
ソナタ ハ長調K132
ソナタ ト長調K13
モーツァルト:幻想曲ニ短調K397
バッハ-ドゥシャーブル編:アダージョ イ短調-オルガン・トッカータBWV564
ベートーヴェン:エリーゼのために(バガテル イ短調)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」
バッハ-ドゥシャーブル編:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
-カンタータ第147番
フランソワ=ルネ・ドゥシャーブル(ピアノ)

VM-5221282 \1350
フランス歌曲集(管弦楽伴奏作品)
ドラージュ:
4つのインドの詩
ラ・フォンテーヌの2つの寓話
Maktah(berceuse phoque)
3つの幻滅した詩
7つの俳諧
ジョベール:
Saisir(5曲)
3つのセレナード
Elpenor(2曲)
サハラ砂漠の歌(5曲)
ショーソン:終わりなき歌
フェリシティ・ロット(ソプラノ)
パリ室内アンサンブル、アルミン・ジョルダン指揮
ジャン=クロード・ブーヴレス(ヴァイオリン)

VM-5221292 \1350
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
リボール・ペシェク指揮

VM-5221302 \1350
R.シュトラウス:歌曲集(管弦楽伴奏作品)
憩え、わが心Op.27-1
森の喜びOp.49-1
懐かしい面影Op.48-1
あすの朝Op27-4 w/ピーター・マニング(ヴァイオリン)
解き放たれてOp.39-4
わが子にOp.37-3
冬の霊感Op.48-4
子守歌Op.41-1
東方の聖なる三博士Op.56-6
メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
アカデミー・オブ・ロンドン、リチャード・スタンプ指揮

<NAXOS> 各1枚 \1000 ※ご予約締切日 4月29日
8.557042
ボッテジーニ:コントラバスとピアノのための作品集 第2集
1-2.大二重奏曲 第3番
3-5.コントラバス協奏曲 第2番
6.メランコリックなアダージョとアパッショナート
7.クラリネットとコントラバスのための二重奏曲
8.ベッリーニ「テンダのベアトリーチェ」による幻想曲
9.最愛の口元
10.ショパンの練習曲による「世界の果てのすべて」
11.メディタツィオーネ(バッハのエアによる)
演奏:ジョエル・クァリントン(コントラバス)
アンドリュー・ブラシュコ(ピアノ)…2-11
ハロルド・ホール・ロビンソン(コントラバス)…1
ジェームス・キャンベル(クラリネット)…7
モニカ・ウィッチャー(ソプラノ)…9.10
ヴァイオリンを学ぶはずが、家庭の事情でコントラバスを選ぶ他なかったボッ
テジーニ(1821-1889)。そのおかげで現在このような素晴らしい作品が聴ける
のはまさに僥倖と言えるでしょう。ここで聴ける作品はまさにコントラバスの
ベルカント・アリアとも言えそうな美しいものばかりです。演奏家、作曲家だ
けでなく指揮者としても活躍した彼は、実はあの「アイーダ」を初演した人で
もあるというのは意外に知られていない事実ですね。

8.557335
ブランカフォート:ピアノ作品全集 第4集
1.パストレッラ
2-3.アメリカの思い出(太西洋横断ルート/チャプリンを讃えて)
4-6.古風なソナティナ(練習/広がり/気晴らし)
7-8.エルミタとパノラマ
9.カヴァティーナとディアローグ
10-12.ロマンツァとインテルメッツォと行進曲
演奏:ミケル・ビリャルバ(ピアノ)
カタロニアの作曲家ブランカフォート(1897-1987)のピアノ作品集もこれで第4
集となりました。彼の音楽は、モンポウとの類似性が指摘されますが、このア
ルバムに収録されているのはもっと多様な表情をみせる曲ばかりです。最も創
作意欲が横溢していた1920年代終わりの作品を中心に収録、大西洋を渡る船上
の気分を描いた「大西洋横断ルート」、チャプリンへの讃辞、スカルラッティ、
バッハからの影響、そしてカタロニアの民俗音楽と風景へのオマージュなど興
味深い音楽のパノラマです。

8.557526
ロバート・クラフト・コレクション/シェーンベルク作品集 第8集
シェーンベルク:
1-2.室内交響曲 第2番 Op.38
3-6.幸福の手 Op.18
7-10.管楽五重奏曲 Op.26
演奏:マーク・ビースリー(バス)…3-6
サイモン・ジョリー合唱団…3-6
ニューヨーク木管五重奏団…7-10
フィルハーモニア管弦楽団…1-6
ロバート・クラフト(指揮)
シェーンベルク(1874-1951)の作品の中では、あまり聴かれることのない室内
交響曲第2番。しかし、この「無調でもなく」「十二音でもなく」旋律的で劇
的な作品はもっともっと多くの人に親しまれてもよいのではないでしょうか。
対して「幸福な手」に付けられた音楽は、非常に凝縮され緊迫感を孕んだ難解
極まるもの。管楽五重奏とともに、「尖った音楽」が好きな人には大歓迎され
るでしょう。原盤 KOCH SCHWAN(1-6のみ)

8.557832
シューベルト・ドイツ語歌曲全集 第26集
シューベルト:ロマン派の詩人による歌曲集 第3集
1.デルフィーネ D857/1/2.花の手紙 D622/3.秋の夜の月に寄せる D614/4.
マリア D658/5-8.4 つの讃歌(恋の秘密を誰が知ろう D659/あの人が私のもの
なら D660/すべての人が裏切る時 D661/私はだれにでも言う D662)/9.夜の賛
歌 D687/10. ブランカ D631/11.マリアの慈悲 D632/12.誤った時 D409/
13.涙の賛美 D711/14.岩上の羊飼 D965
演奏:シビラ・ルーベンス(ソプラノ)/ウルリッヒ・アイゼンロール(ピアノ)
/ニコラウス・フリードリヒ(クラリネット)…14 のみ
大好評、シューベルト(1797-1828)歌曲集の最新盤は最近台頭著しいソプラノ
のシビラ・ルーベンスをソリストに迎えた満足度200%の1枚です。どの曲も細
やかな歌い回しがステキなのですが、大注目は「岩上の羊飼い」D965。純粋過
ぎる美しい声で少女の希望と絶望を鋭く描き出しているのは見事のひと言です。
フリードリヒのクラリネットによる「こだま」がまた絶妙に響き渡ります。録
音にあたり最新の研究に基づいた楽譜を用いたことでも注目に値します。

8.559324
トッホ:室内楽作品集
1-3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 Op.44
4-6.ピアノのためのブルレスケ Op.31
7-9.チェロのための3つの即興曲
10-13.ピアノと2台のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための五重奏曲
演奏:シュペクトラム・コンチェルト・ベルリン
<メンバー>ダニエル・ブリュメンタール(ピアノ)/アンネッテ・フォン・ヘ
ーン(ヴァイオリン)…1-3/ユリア=マリア・クレッツ(ヴァイオリン)/ヘル
トムート・ローデ(ヴィオラ)/フランク・ドッジ(チェロ)
オーストリアで生まれマンハイム、ベルリンで教鞭を取り1933年戦争のためパ
リに亡命、1935年にアメリカに定住したトッホ(1887-1964)の作品は、モーツァ
ルトと後期ロマン派の作風を根底に置きつつも、様々な現代的手法を盛り込ん
だ興味深い作品を多数書いています。強烈な印象を残す五重奏、ベルリン時代
の陰鬱なヴァイオリン・ソナタなどシュペクトラム・コンチェルト・ベルリン
の的確な演奏で。

8.559356
L. アンダーソン:管弦楽作品集 第2集
1.ウッドベリー・ファンファーレ…*
2.ハーヴァード・フェスティヴァル…*
3.忘れられし夢
4.沸騰するヤカン…*
5.馬と馬車
6.ワルツィング・キャット
7.ホーム・ストレッチ
8.ザ・ガール・イン・サテン
9.2つの左足のマーチ
10.ワルツ・アラウンド・ザ・スケール…*
11.ドラムの子守歌…*
12.ジャズ・レガート
13.ジャズ・ピッツィカート
14.鐘の歌
15.ジュピターの歌(原曲:ヘンデル「セメレ」あなたがどこを歩くとも)
16.弦楽オーケストラのための「キャロル組曲」
*…世界初録音
演奏:アリステア・ヤング(ピアノ)…3のみ/デイヴィッド・マッカルム(ト
ランペット)…15のみ/レナード・スラットキン(指揮)/BBC コンサート・オ
ーケストラ
世界的ブームの兆し!! アンダーソン(1908-1975)の管弦楽曲集第2集です。残
念なことにこのアルバムには超有名曲はほとんど入っていません。その代わり
レアなトラックが目白押し(世界初録音5 曲含む)! マニアにとっても嬉しい1
枚であること間違いありません。どの曲もアンダーソンらしく、ウイットに富
み楽しさ抜群で聴いているだけで幸せな気分になること請け合いです。

8.570001
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集 第1集
1-4.弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 Op.80
5-8.弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.12
9-12.弦楽四重奏曲 第4番 ホ短調 Op.44 No.2
演奏:ニュージーランド弦楽四重奏団
<メンバー>エレーヌ・ポール(第1 ヴァイオリン)/ダグラス・ベイルマン
(第2 ヴァイオリン)/ジリアン・アンセル(ヴィオラ)/ロルフ・ジェルステン
(チェロ)
明るさばかりが強調されがちなメンデルスゾーン(1809-1847)の作品ですが、
この弦楽四重奏曲集には、悲劇的な感情に富んだ起伏の激しい作品が多く含ま
れます。特に冒頭に置かれた第6番は亡くなる年(1847年)に書かれたもので、
彼の良き理解者であった姉ファニーの死にショックを受けた際の悲痛な叫びが
聞こえてくるかのようです。そよ風のように爽やかな第1番、感傷的な第4番と
の対比が楽しめるカップリングも見事な1枚です。

8.570186
ハーマン:キリマンジャロの雪 他
1-20.キリマンジャロの雪(1952年)
21-37.5 本の指(1952年)…世界初録音
演奏:モスクワ交響楽団/ウィリアム・ストロンバーグ(指揮)
グレゴリー・ペック主演の名画と、ジェームズ・メイソン主演のスパイ映画の
音楽を、サントラのスコアとフィルムから再現。直後にヒッチコック作品で有
名になるハーマン(1911-1975)ですが、すでに独特のロマンティシズムが開花し
ています。「キリマンジャロの雪」はヘミングウェイの短編小説が原作で、映
画としては若干冗長な面もありますが、付けられた音楽はとことんダイナミッ
ク。全編何かを予感させるわくわく感に満ちたものです。
原盤 MARCO POLO 8.225168

8.570200
W・ペリー(1930-):「地中海遊覧記」
マーク・トウェイン映画音楽集1980-1985 年
1-10.ハックルベリー・フィンの冒険
11.まぬけのウィルソン
12-16.ミシシッピの生活
17-25.地中海遊覧記
26-29.失敗したキャンペーンの個人的な歴史
30-35.不思議な少年
演奏:スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団…1-16, 26-29(11 のみ合唱団
つき)/ローマ・フィルハーモニー管弦楽団…17-25 /ウィーン交響楽団&ウィ
ーン少年合唱団…30-35/ハーモニカ・ソロ…リチャード・ヘイマン(1, 5, 9,
21, 25)/ウィリアム・ペリー(指揮)
「地中海遊覧記」はアメリカで大人気の作家、マーク・トウェインの書いた初
の旅行記です。19世紀、豪華蒸気船に乗ってカリフォルニア、パリ、ジェノバ、
ベニス、ピサ、ローマ、ナポリ、ポンペイ、アテネ、クリミア半島とカイロを
就航した優雅な話や、あの巨大テーマパークを彷彿させるミシシッピ川を運航
する船の話などまさに良き時代の生活が目に浮かぶ音楽集です。ハーモニカ・
ソロが泣かせてくれます。

8.570277-78 2枚組
J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
CD1
1-4.ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
5-12.パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
13-16.ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
CD2
1-5.パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
6-9.ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
10-15.パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
演奏:イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)
ヴァイオリニストなら一度は挑みたい「絶対無比の究極の難曲」。それがバッ
ハ(1685-1750)の無伴奏ソナタとパルティータです。ここで冴えた技巧を披露
しているのは名手カーラー。パガニーニ、シベリウス、チャイコフスキーの3
つの国際コンクールを制覇した彼は、冷静沈着な解釈と深い音色を持つヴァイ
オリニストとして知られますが、ここでも文句なしの音楽を聞かせてくれるの
が「さすが」です。

8.570286
ロドリーゴ:ギター作品集 第1集
1-3.スペイン風の3 つの小品(ファンダンゴ/パッサカリア/サパテアード)
4-6.ソナタ・ジョコーサ
7-11.スペインの野辺を通って(麦畑で/ヘネラリーフェのほとり/高原を下り
ながら/ヘレスの土地で/オリーヴの木立を通って)
12-15.トナディーリャ(ペペ・ロメロ編、2台ギター版)
演奏:ジェレミー・ジューヴ(ギター)
ジュディカエル・ペロワ(ギター)…12-15 のみ
20世紀の最も偉大なスペインの作曲家の一人であるロドリーゴ(1901-1999)で
すが、彼の作品と言えば「ギター協奏曲」ばかりが有名で、他の作品はまだま
だ知名度が低いのが現状ですね。確かにギター・ソロのための作品はあまり数
が多くないのですが、その作品のどれもが表現力豊かでスペイン情緒もたっぷ
り。ひらめきとチャレンジ精神に満ち溢れた曲がもりだくさんです。ファンの
多い「スペインの野辺を通って」。名曲です。

8.570299
メトネル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第2集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ロ短調 Op.21
4-7.2つのカンツォーナとダンス
8-19.ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト長調 Op.44
演奏:ローレンス・カヤレイ(ヴァイオリン)/ポール・スチュワート(ピアノ)
大好評の第1集(8.570298)に続く、カヤレイ、スチュワートのコンビによるメ
トネル(1880-1951)のヴァイオリンとピアノの作品集です。最も有名な作品の
一つであるヴァイオリン・ソナタ第1番は酒の神バッカスの神話の影響を受け
たと言われる「春のソナタ」として知られる作品。第2番は終楽章に美しい変
奏曲を持つ抒情的な作品です。力強さとロマンティックな気分が交錯する「メ
トネルらしさ」を存分に味わえることでしょう。

8.570417
フィンジ:カンタータ「ディエス・ナタリス」他
1-5.カンタータ「ディエス・ナタリス」
6.弦楽オーケストラのためのプレリュード
7.秋(エレジー)
8-9.テノールとオーケストラのための2 のソネット(私が考えるとき/時はすぐ
に)
10.ノクターン(新年の音楽)
11-12.武器よ、さらば
演奏:ジェームス・ギルクリスト(テノール)…1-5, 8, 9, 11, 12
デヴィッド・ヒル(指揮) ボーンマス交響楽団
あまり耳にする機会はないけれど、一度でも聴いたら心が囚われてしまう……
そんな作品を「隠れた名作」を聴きたければ、このフィンジ(1901-1956)の一
連の音楽をどうぞ。白く輝く光を帯びたように美しい「ディエス・ナタリス」。
これはラテン語で「誕生の日」を意味し、イエス・キリストの誕生を祝したも
ので「クリスマス」とも訳されます。17世紀の詩人トラハーンの詩を用いた、
汚れ無きみどり児を讃える歌は静かに心に染み入ります。ミルトンの詩による
「2つのソネット」、そして「武器よさらば」も深い祈りの音楽と言えるでしょ
う。

8.570425
バラダ:マリア・サビナ 他
1-3.マリア・サビナ/4-5.ディオニシオ
演奏:スシ・サンチェス(ナレーター)…マリア・サビナ1-3/アンヘル・セイ
ツ(ナレーター)…町の触れ役、巡査 1-3/フェルナンド・テヘドール(ナレー
ター)…執行人 3/カルロス・ヒッポリト(ナレーター)…4, 5
ホセ・ラモン・エンシナール(指揮)
マドリッド・コミュニティ管弦楽団・合唱団
20世紀スペインのバルセロナに生まれた作曲家バラダ(1933-)の作品はこれま
でもNAXOS からいくつかリリースされ、その強烈な個性は常に聴き手を魅了し
続けています。今作は、「聖なるきのこ」を用いて幻視を行い世界の全てを見
てしまう呪術師の悲劇をテーマにした「マリア・サビナ」と、1930年代に活躍
した詩人ディオニシオ・リドルエホに捧げるカンタータの2編を収録。呪文ま
でをもテキストに用いたアバンギャルドでエスニックな音楽です。

8.570485
ハイドン:ピアノ協奏曲集
1-3.ピアノ協奏曲 第3番 ヘ長調 Hob.XVIII:3
4-6.ピアノ協奏曲 第11番 ニ長調 Hob.XVIII:11
7-9.ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Hob.XVIII:4
10-12.ピアノ協奏曲 第9番 ト長調 Hob.XVIII:9
演奏:セバスティアン・クナウアー(ピアノ)
ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮) /コロン室内管弦楽団
1971年ハンブルク生まれのピアニスト、セバスチャン・クナウアーは4歳でピ
アノを始め、アントルモン、シフ、エッシェンバッハ、ワイセンベルクなど錚
々たるピアニストに教えを受け、13歳でオーケストラと初共演、以降世界各地
でコンサートを行なっている俊英です。すでに多数のCD録音もありますが、
NAXOS レーベルではこのハイドン(1732-1809)が初となります。
重鎮ミュラー=ブリュールのサポートを受け、伸び伸びとした輝かしい音色で
4曲の協奏曲を弾ききっています。

8.570529
ルーセル:交響曲第2番 他
1-3.交響曲第2番
4.交響詩「春の祭りに寄せて」5-7.組曲 へ調(前奏曲/サラバンド/ジグ)
演奏:ステファン・ドヌーヴ(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
作曲家でもあり、海軍軍人でもあったルーセル(1869-1937)は、その多感な時
期にインドシナ半島へ航海したりするというように、なかなかに興味深い生涯
を送った人物です。作風は古典主義と印象主義を良い具合にミックスさせ、独
自の音楽を作り出しています。ここに収録された交響曲第2番は重厚で瞑想的。
時折、管や打楽器の咆哮がありますが、全体的には湿った海風と波を思わせる
渋さがたまりません。「春の祭りに寄せて」は、本来交響曲第2番へ使われる
はずだった音楽です。

8.570540
ツェムリンスキー:チェロ・ソナタ 他
1-3.チェロとピアノのための3つの小品(フモレスケ/歌/タランテラ)
4-6.チェロとピアノのためのソナタ イ短調
7-9.クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 ニ短調
演奏:オトマール・ミュラー(チェロ)/クリストファー・ヒンターフーバー
(ピアノ)/エルンスト・オッテンザマー(クラリネット)…7-9 のみ
最近じわじわと人気が高まるツェムリンスキー(1871-1942)の音楽は、その粘
りつくような半音階手法と狂おしいほどの官能性が印象的です。しかしここに
収録された3つの作品は彼の若き日に書かれたもので多少ブラームスの影響も
感じられる、躍動的でさわやかな曲想に魅了されます。特にクラリネット三重
奏曲はブラームスが出版社ジムロックに推薦したという作品で、彼の作品の中
でも最も愛されるものの一つです。

8.570541
エルガー:パートソング集
1.甘い調べ Op.53-1/2.私の心の奥深く Op.53-2/3.冬来たりなば春遠からじ
Op.53-3/4.碑銘 Op.53-4/5.オラフ王の伝説よりの情景 Op.30/6.眠る王子
/7.驟雨 Op.71-1/8.泉 Op.71-2/9.私の愛は北の地に Op.18-3/10.丘の上
の死 Op.72/11. 愛の嵐 Op.73-1/12.セレナード Op.73-2/13.夕方の情景/
14.行け、私の歌よ Op.57/15-20.バイエルンの高地から(踊り/不実の恋/子守
歌/切なる願い/アルプスの牧場で/射手)
演奏:ケンブリッジ大学室内合唱団
イアン・ファーリントン(ピアノ)…15-20 のみ
クリストファー・ロビンソン(指揮)
エルガー(1857-1934)の合唱曲と言えば、大規模なオラトリオやカンタータは
比較的良く演奏されますが、ここに収録されたパート・ソング(無伴奏合唱曲)
は残念なことにあまり知られていないのが現状です。どの曲も繊細なハーモニ
ーとさりげなくとも胸を打つメロディを用いて書かれていて、その上品さと味
わい深さには舌を巻くほかありません。合唱マニア必聴の1枚と言えましょう。

8.570551
ヴァイス:リュート・ソナタ集 第9集
1-6.ソナタ 第52番 ハ短調/7-13.ソナタ 第32番 ヘ長調
14-18.ソナタ 第94番 ト短調
演奏:ロバート・バート(リュート)
2004年 アンドリュー・ラタフォード制作のリュート使用
ヴァイス(1687-1750)が亡くなった年(バッハと同年)、彼はヨーロッパの最も
偉大なリュート奏者、最も才能ある音楽家の一人として賞賛されました。ヴァ
イスの時代のリュートはルネサンス時代のものよりも大型化し、奏法も複雑に
なり、もちろん書かれた曲も精緻極まるものでした。このアルバムに収録され
た第52番はその中でも規模が大きくさまざまな手法を用いて書かれており、
実に聴き応えのある曲です。若干規模の小さい第94番、第32番とともにじっく
りお楽しみください。

8.570579
ブクステフーデ:ハープシコード作品集 第1 集
1.トッカータ ト長調 BuxWV165/2.暁の星はいと麗しかな BuxWV223/3-6.組曲
ニ短調 BuxWV233/7.フーガ 変ロ長調 BuxWV176/8-11.組曲 ハ長調 BuxWV226/
12-14.アリア イ短調 BuxWV249/15.カンツォーナ ハ長調 BuxWV166/
16-19.「我が愛する神に」からパルティータ BuxWV179/20.カンツォネッタ
イ短調 BuxWV225
演奏:ラルス・ウルリク・モーテンセン(ハープシコード)
以前DACAPOレーベルよりリリースされ好評を博したブクステフーデ(1637?-1707)
の作品集がNAXOSスタンダードにて再発売されます。オルガン作品で有名なブクス
テフーデですが、ハープシコードのための作品もすばらしく精緻なものばかり。
ここに収録された様々なスタイルの曲はどれも聴いて飽きることがありません。
デンマークの名手モーテンセンの絶妙なテクニックをお楽しみください。
原盤 MARCO POLO (DACAPO) 8.224116

8.570583
フロロフ:ピアノとヴァイオリンのための作品集
1.ジョージ・W・マイヤー:いくらなんでも/2.フロロフ:エチュード第1 番/
3.アルメイダ(フロロフ編):愛の歌/4.フロロ
フ:スペインの幻想/5.カーン(フロロフによる2 台のヴァイオリン編):煙が目
にしみる/6.フロロフ:スケルツォ・スーヴェニール/7.ブルースのスタイルに
よる小品/8.ディヴェルティメント/9.古いスタイルによる二重奏/10.ジョプ
リン(フロロフよる2 台のヴァイオリン編):イージーウィナーズ/11.アルメイ
ダ(フロロフ編):メロディ/12.ガイス(フロロフ編):スウェーデンの別れのワ
ルツ/13.フロロフ:ロマンス/14.フロロフ:ガーシュインのポーギーとベス
のテーマによる演奏会用幻想曲
演奏:ニコラス・ケッケルト(ヴァイオリン)
ルドルフ・ヨアヒム・ケッケルト(ヴァイオリン)…5-6, 8-10
クリスティーナ・ミラー(ピアノ)…1-8,10-14
ヴァイオリン教師と伴奏者を父母として生まれ、豊かな音楽環境の下で育ったフ
ロロフ(1937-)。彼は作曲家、指揮者、ヴァイオリニスト、そして教師として素晴
らしい活動をしています。彼の作品にはしばしばジャズの要素が見られ……など
と説明は抜きにして、とにかくこの1枚を聴いてください。まずは、あの有名な
「煙が目にしみる」から!

8.570717
フレスコバルディ:草稿からの鍵盤作品集
1.トッカータ ヘ長調/2.カッコウによるカプリッチョ/3.トッカータ イ短調/
4.半音階的リチェルカーレ/5.トッカータ ヘ長調/6.カンツォーナ ニ短調/
7.クラント イ長調/8.トッカータ ハ長調/9.カプリッツォ ト短調/10.トッカ
ータ ホ短調/11.カンツォーナ ニ短調/12.クラント ト短調/13.ローマのマニ
スタのアリアによるパルティータ/14.カプリッツォ ト長調/15.トッカータ
ト短調/16.クラント ト長調/17.ファンタジア ホ長調/18.トッカータ(&カン
ツォーナ) ト長調/19.クラント ヘ長調/20.トッカータ ヘ長調
演奏:マルタ・フォルツ(ハープシコード)
1600年代のイタリアで最も有名だったオルガン、鍵盤音楽作曲家フレスコバル
ディ(1583-1643)の出版されずに終わった草稿集です。「彼の目指した音楽(テン
ポや装飾も含む)を探るための様々な研究と実験を行うためこの草稿はとても役
立った」と演奏者であるフォルツは語ります。右手と左手の対話、自由なテンポ
緩急などなど革新的なフレスコバルディが再現されました。

8.570721
シマノフスキ:
交響曲第2番 変ロ長調 Op.19
交響曲第3番 Op.27 「夜の歌」
演奏:エヴァ・マルチク(ヴァイオリン・ソロ)…交響曲第2番
リシャルド・ミンキェヴィチ(テノール)…交響曲第3番
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団,合唱団
アントニ・ヴィト(指揮)
1910年に作曲された交響曲第2番はR.シュトラウスやレーガーの影響は見られる
ものの、冒頭の深い森を思わせる神秘的なメロディに絡む妖艶なヴァイオリンの
調べはまさしくシマノフスキ(1882-1937)そのもの。そして合唱とテノールを伴う
交響曲第3番はシマノフスキでなければ書けない独特の音楽。キリスト教、イスラ
ム教、ペルシアの影響が感じられるエキゾチックで官能的な音の奔流です。こう
いう曲はヴィトにおまかせ。

8.570737
ニルセン:交響曲集 第1集
交響曲第1番 FS16 Op.7
交響曲第6番 FS116 「素朴な交響曲」
演奏:デンマーク国立放送交響楽団
ミハエル・シェンヴァント(指揮)
20世紀初頭のデンマークにおける最高の作曲家の一人、ニルセン(1865-1931)はほ
とんど全てのジャンルに作品を残しました。作風も当時の最先端を積極的に取り
入れたため、後期ロマン派から印象主義、多調、半音階進行などありとあらゆる
技法が使われています。このアルバムは、明るい陽射しと影が交錯する美しい交
響曲第1番とまるで達観したかのような平穏さが感じられる第6番の組み合わせで
す。原盤 MARCO POLO (DACAPO) 8.224169

8.570740
C.P.E. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ハ長調 Wq.136, H.558
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調 Wq.137, H.559
トリオ・ソナタ ト短調 Wq.88, H.510
演奏:ドミトリー・コウゾフ(チェロ)
ピーター・ロウル(ハープシコード)/(ピアノ)
バッハの息子たちのなかでもとりわけ高く評価されているのがこのカール・フィ
リップ・エマヌエル(1714-1788)でしょう。生前は父よりも名声が高かったにもか
かわらず、決して奢ることのない人柄が愛されていました。この3曲のソナタは
どれもがテレマンの様式を受け継ぎながらもメロディがすばらしい霊感に溢れて
います。このアルバムでは、曲によってハープシコードとピアノを使い分け、表
現に多彩な変化をつけています。

8.570789
ドラガタキス:ピアノ独奏曲全集
1.ノスタルジア…*/2.蝶々…*/3.小さなバラード…*/4-6.ピアノ・ソナタ
第1番/7-9.ピアノ・ソナタ 第2番…*/10-17.骨董品/18.回顧 II/
19.練習曲 I…*/20.練習曲 II…*/21.イネリア…*/
22.モノローグ 第4番…*
*…世界初録音
演奏/ロレンダ・ラモウ(ピアノ)
ギリシャの作曲家ドラガタキス(1914-2001)はイピロス出身、アテネのギリシャ国
立音楽院でヴァイオリンを学びました。多くの賞を受賞しヴィオラ奏者としても
活躍、和声の教授としても知られています。彼の作品はギリシャの伝統音楽を元
にしたうえで新しい技術も反映させた革新的なもので、ここに収録されたピアノ
独奏曲を聴けば彼が求めたものの一端を理解できるに違いありません。

8.570833
ドホナーニ:
ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ短調 Op.2
ヴァイオリン協奏曲第2番 ハ短調 Op.43
演奏:ミヒャエル・ルートヴィヒ(ヴァイオリン)
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)
指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニ(1877-1960)の父であるエルノ・フォン・
ドホナーニは2つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、2つのヴァイオリン協奏曲など
を作曲、しかしその曲のほとんどは不当に忘れられてしまいました。あまり聴く
機会のないヴァイオリン協奏曲第1番は紛れもなく後期ロマン派の音楽で、その
情緒たっぷりの旋律美はコルンゴルトの名曲にも匹敵するかも知れません。第2
番の協奏曲は管弦楽にはヴァイオリン・パートがありません。

8.660198-99 2枚組
マイール:愛の勝利
演奏:ツェリスカ/マルヴィーノ…チンツィア・リッツォーネ(ソプラノ)/
アモルヴェーノ…フランツェスカントニオ・ビッレ(テノール)/フロレスカ…
タチャーナ・キャラルギナ(ソプラノ)/ペテルス…ダリウス・マチェイ(バス)
/モロスキ…ジョヴァンニ・ベッラヴィア(バス-バリトン)/アルデラオ…
ブラッドリー・トランメル(テノール)
ビュルテンベルク・フィルハーモニック管弦楽団
クリストファー・フランクリン(指揮)
バイエルンに生まれイタリアで活躍したジモーネ・マイール(1763-1845)。ロッシ
ーニのライバルとして活躍しましたが、その作品は現在ではほとんど耳にする機
会はありません。このオペラ「愛の勝利」は、舞台こそポーランドですが、あの
ベートーヴェンのフィデリオと同じ題材を用いた作品です。愛する夫を牢獄から
救うため主人公が男の子に変装して看守の助手を務めるなど設定はほとんど同じ。
聴き比べとしても興味津々です。

8.669018
ウィーラー(1952-):ボストンの成り立ち
ケネス・コッチの台本による1幕のオペラ
演奏:オペラ/ジャン ティンゲリー…ウィリアム・ハイト(テノール)/ヘンリー
/ビーコン・ヒル/昼…チャールス・ブレンディ(テノール)/サム/嵐…マーカス
・デローチ(バリトン)/ボストンの精神/ナレーター…クリスタ・リヴァー(メゾ
・ソプラノ)/ロバート・ラウシェンバーグ…クリストーフェレン・ノムラ(バリ
トン)/夜明け/黒い日…エリザベス・アンカー(コントラルト)/月光…クリス
ティーネ・スイストロ(ソプラノ)/ニキ・ド・サンファル…シャリア・ネフツィ
ガー(ソプラノ)
ボストン・セシリア合唱団,管弦楽団
ドナルド・ティータース(指揮)
2007年4月1日に初演されたこの革新的なオペラは大成功を収めました。若手から
ベテランまでを豪華に配した歌手たち、合唱団、そしてすばらしいオーケストラ。
そしてボストンに対する愛情に満ちた内容。これらが渾然一体となってこの熱狂
的な舞台を作り上げました。この公演についてはボストン・グローブ誌でも大き
な見出しを付けて取り上げられ、もちろん一層評価が高まったのです。そんな熱
狂的なひとときをお届けいたします。

8.111282
グレート・ピアニスト・シリーズ
ホロヴィッツ1949-1957年録音集
1.ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 Op.35
録音 1950年5月13日
2.ショパン:舟歌 Op.60
録音 1957年2月23日
3.ショパン:バラード第4番 Op.52
録音 1952年5月8日
4.幻想ポロネーズ Op.61
録音 1951年4月23日
5.練習曲 Op.10-3
録音 1951年4月29日
6.スケルツォ第1番 Op.20
録音 1951年4月28-29日
ボーナス・トラック
7.バラード第4番 Op.52
録音 1949年12月28日
マーク・オーバート=ソーン復刻
演奏:ウラジミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
伝説のピアニスト、ホロヴィッツの1950年代の演奏を中心に収録。彼の弾くショ
パンはあまりにも雄大で壮大、柔軟な表情付けとバリバリの男らしさを併せ持っ
た独特な演奏は、当時の批評家の耳を翻弄したことは間違いありません。ソナタ
第2番での驚くようなテンポ設定も聴きどころ。1949年録音のバラードも貴重な
音源として知られています。

8.111283
グレート・コンダクター・シリーズ
セルゲイ・クーセヴィツキー/ワーグナー作品集
1.「さまよえるオランダ人」序曲
録音 1947年4月4日
2.「ローエングリン」第1幕 前奏曲
録音 1949年4月27日
3.「パルジファル」第1幕 前奏曲
録音 1947年4月4日
4.「パルジファル」第3幕 聖金曜日の音楽
録音 1946年4月19日
5.ジークフリート牧歌
録音 1949年4月27日
6.ブラームス:大学祝典序曲
録音 1947年4月2日
マーク・オーバート=ソーン復刻
演奏:セルゲイ・クーセヴィツキー(指揮)/ボストン交響楽団
1924年から1949年という長きにわたり、ボストン交響楽団の実質的な常任指揮者
として多くの偉業を成し遂げたクーセヴィツキー。そのボストン時代の最後期を
飾るワーグナーとブラームスの名演を収録しました。劇的な「オランダ人」序曲、
柔和な木管の響きが印象的な「ジークフリート牧歌」など集中力に満ちた演奏が
展開されます。これを聴けば彼の偉大さを再確認できるでしょう。

8.111316
グレート・シンガー・シリーズ
ジョン・マッコーマック第6集/アコースティック録音集(1915-16)
1.ディックス:トランペット吹き/2.バルフ:庭においで、モード/3.ヘドリー
:夕べの歌/4.スピークス:朝/5.スコットランドの古い歌:ターン・イ・トゥ
・ミー/6.ネヴィン:ロザリオの祈り/7.伝承曲(ウェイド編):おお、すべての
忠実な崇拝者よ/8.ルート:空いた椅子/9.シュナイダー:露が落ちる時/10.モ
シュコフスキー:セレナータ/11.伝承曲(デ・クルティス編): カルメ/12.マイ
ヤー・ヘルムント:戯れ/13.ベーム:夜の静けさ/14.コウルス:忘れられた歌
/15.ヌッティング:歌え歌え、翼を持つ鳥よ/16.古いオランダの歌(ホフマン
編):神の手/17.バル:ほんのわずかな天/18.トスティ:ヴェネチアの歌/19.
クライスラー:オールド・リフレイン/20.トスティ:別れ/21.ステレレツキ:
夢/22.モーツァルト:ドン・ジョヴァンニより「恋人をなぐさめて」/23.モロ
イ:ケリー・ダンス/24.シュナイダー:あなたの瞳/25.ネヴィン:リトル・ボ
ーイ・ブルー
マーク・オーバート=ソーン復刻
演奏:エミール・ケネケ(トランペット)…1,25
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)…10,11,12,13,
驚異的なレパートリーを誇るマッコーマックの神髄を聴きたければこのアルバム
を。トスティの歌曲から名も知れぬ小品まで、どの歌もあますことなく丁寧に歌
いあげているのは見事と言うほかありません。チャーミングで濃厚。聴き手の心
に甘い疼きを残します。



<cpo>
777081-2 \1700
ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):室内楽作品集
オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーン、ピアノのための五重奏曲 Op.43
オーボエ、ホルン、ピアノのための三重奏曲 Op.61
演奏:オルゾリーノ五重奏団/オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
最近リリースの相次ぐヘルツォーゲンベルクの室内楽作品集です。ここでもブラ
ームスらしさは顕在ですが、Op.61 の三重奏(1889 年作曲)などはかなり独自の
音使いが見られ、なかなか聞きどころたっぷりです。ミュンヘン国際音楽コンク
ールにも入賞歴のある、ドイツの若手たちの集まりオルゾリーノ五重奏団による
フレッシュな演奏です。

777095-2 3枚組 \7350
ヴィヴァルディ(1678-1741):狂乱のオルランド
演奏:アンネ・デズラー/ニッキ・ケネディ/マリナ・デ・リソ/ルシア・シア
ンニマニコ/ルカ・ドルドロ/コロ・ダ・カメラ・イタリアーノ/モード・アン
ティクォ
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
最近、とみに人気が高まりつつあるのがヴィヴァルディ。それも声楽作品の公演、
リリースは10年前では考えられないほどの盛況ぶりです。ここに登場するのは、
彼のオペラ作品の中でもとりわけ人気の高い「狂乱のオルランド」です。若手注
目株の歌手たちを揃え熱のこもった演奏を聞かせてくれます。歌も合奏も超絶技
巧の嵐!!ベルカント・オペラとは全く違う魅力に開眼です。

777262-2 \2450
北欧の管弦楽伴奏歌曲集
ラングストレム(1884-1947):Den Utvalda/マデトヤ(1887-1947):秋 Op.68/
パルムグレン(1878-1951):En sallsam fagel Op.95/Aamun autereessa Op.106-2
/シベリウス(1865-1957):大気の精 Op.70
演奏:カミラ・ニュルンド(ソプラノ)
ウルフ・シルマー(指揮)/ミュンヒェン放送管弦楽団
北欧の厳しい自然やオーロラ、激しい海、その他イメージが次々と湧いてくるよ
うな本当に多彩な表情を持つ歌曲たち。これらを歌うのは、日本でも大人気の若
手、カミラ・ニュルンドです。バックを固めるオーケストラ・パートのまた美し
いこと。どっしりした音、陽炎のように移ろう音、自由自在に操るシルマーの指
揮にも注目です。

777315-2 \1700
プレイエル(1757-1831):プルシア弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第7番 ニ長調 Ben 337
弦楽四重奏曲 第8番 ヘ長調 Ben 338
弦楽四重奏曲 第9番 ト短調 Ben 339
演奏:ケルン・プレイエル弦楽四重奏団
ヴァンハルにピアノを学び、ハイドンに師事、ピアニストとして各地で活躍、パ
リに定住してからはピアノ製造会社を設立し、プレイエル・ピアノの名を世界に
広めた偉大なる作曲家の別の側面が味わえるのが、イタリア時代に書いたこの弦
楽四重奏曲です。明るい響きが麗しいこれらの作品は当時はとても人気を博した
ものですが、彼が実業家になってからはほとんど忘れられてしまい、現在ではあ
まり耳にする機会もなくなってしまったのです。

777372-2 3枚組 \3750
スヴェンセン(1840?-1911):交響曲.管弦楽曲集
CD1
1.交響曲第1 番 Op.4/2.交響曲第2 番 Op.15
CD2
1.ノルウェイ芸術家の謝肉祭 Op.14/2.ロメオとジュリエット Op.18/
3.パリの謝肉祭 Op.9/4.ゾラハイダ Op.11/5.祝祭ポロネーズ Op.12/
6.アンダンテ・フュネーブル
CD3
1.シーグル・スレンベ Op.8/2.ノルウェー民謡による変奏曲 Op.31
3.ノルウェイ狂詩曲 第1番 Op.17/4.ノルウェイ狂詩曲 第2番 Op.19
5.ノルウェイ狂詩曲 第3番 Op.21/6.ノルウェイ狂詩曲 第4番 Op.22
演奏:ラトヴィア国立交響楽団
テリェ・ミッケルセン(指揮)
グリーグとともにノルウェーの国民主義音楽を代表する作曲家の一人スヴェンセ
ン。いくつかの交響曲はすでに人気を博していますが、この3枚組では彼の仕事
をたっぷり楽しむことができます。さまざまな作曲家の影響を受けつつも独自の
作風を確立していくスヴェンセンの軌跡が理解できる嬉しい曲集。お求めやすい
価格も魅力です!

999970-2 \2450
サッリネン(1935-):
交響曲 第3番 Op.35
交響曲 第5番 Op.57「ワシントン・モザイクス」
演奏:ラインラント=プファルツ国立フィルハーモニー管弦楽団
アリ・ラシライネン(指揮)
ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで、学び教授も務めたフィンランドの作曲
家サッリネン。個性的なオペラなどで知られていますが、ここに収録しているの
は彼の2曲の交響曲です。打楽器の扱いがユニークなことで知られる彼の作品、こ
こでも様々な音の祭典を心ゆくまで楽しませてくれます




<ARTHAUS DVD>
今年は、生誕100年のカラヤン・イヤー。彼の映像作品も続々とリリースされ
るこの年に、「映像作品の制作」という視点で、カラヤンのポートレートを試
みた映像ドキュメンタリー作品「HERBERT VON KARAJAN Maestro for the
Screen」をお届けします。常に「メディア」に対して先駆的な挑戦を続けた彼
がカメラの前で何をなしたのか!? ファンならずとも必見です!

101459(DVD-Video) \3480
日本語帯付き/日本語字幕付き
ヘルベルト・フォン・カラヤン-スクリーン上のマエストロ
ゲオルク・ブュボルトによる映像
ドキュメンタリー作品
収録時間:52分/音声:PCM Stereo/字幕:英語・独語・仏語・スペイン語
・伊語・日本語
2008年4月、生誕100年を迎えたカラヤンの偉業は残された多くの録音や映像で
回顧することができます。1960年代から亡くなるまで一貫して映像の収録にこ
だわり続けた彼でしたが、今になってみてその意味がよくわかることでしょう。
このDVDはひたすら映像美を追求するカラヤンの姿を中心に、彼の個人秘書、
チーフ・カメラマン、ベルリン・フィルの楽団員、そしてSONYの大賀相談役な
どの貴重な証言と映像を交えつつ、彼と映像の関係について様々な角度から解
明したドキュメンタリーです。

101813(DVD-Video) \3480
日本語帯付き/日本語字幕付き
オペラ・ファナティック -偉大なるディーヴァたち
ジャン・シュミット=ガレによる映像
ドキュメンタリー作品
収録時間:93分/音声:PCM Stereo/字幕:英語・独語・仏語・スペイン語
・伊語・日本語
アメリカの映像レーベル、ベル・カント社の社長でもあり、「世界一高い声を
持つ」テノールでもあるステファン・ズッカー氏が、往年の名歌手たちにイン
タビューをすべく、世界各地を訪れるという興味深いドキュメンタリーです。
以前、VHS、それも日本語字幕なしというマテリアルで販売されていましてオ
ペラ・ファンの間では伝説のアイテムとして知られています。出てくる歌手の
顔ぶれがすごい!マグダ・オリヴェロ、アニタ・チェルクェッティ、フェドー
ラ・バルビエーリなど、黄金時代の歌手たちがこれでもかとばかりに 歌につ
いて、人生について語ります。気難しいプリマ・ドンナを訪問する際のズッカ
ー氏の心配りも微笑ましい限り。オペラを100倍楽しめる1枚です。

102139(DVD-Video) \3480
ドヴォルザーク・チクルス第3巻
1. 交響曲第8番 ト長調 Op.88
2. ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33
演奏:ペトル・アルトリヒター(指揮)/プラハ交響楽団/
イゴール・アルダシェフ(ピアノ)
収録時間:88分
大好評のドヴォルザーク・チクルス第3巻は、ドヴォルザークの全交響曲の中
でもとりわけ人気の高い第8番とピアノ協奏曲の組み合わせです。ピアノ協奏
曲の方は、曲としての完成度はいま一つとされていますが、リヒテルとクライ
バーの名演により知名度の高い作品として認知されています。ここでピアノを
弾くのは1967年ブルノ生まれのアルダシェフ。チャイコフスキー国際コンクー
ル、エリーザベト王妃国際コンクール、ロン・ティボー国際コンクールなど、
多くのコンクール入賞歴を持つ実力派ピアニストです。交響曲での豊かな響き
もたまりません。

101815(DVD-Video) \3480
日本語帯付き/日本語字幕付き
バウンド&アブソリュート・ゼロ -勅使川原三郎の舞踏世界
ジャン・シュミット・ガレによる映像
1. バウンド(2002)
2. アブソリュート・ゼロ(2002)
3. スティル・ムーヴ(ドキュメンタリー/2003)
出演:勅使川原三郎
演奏:フィッツウィリアム弦楽四重奏団(1. バウンド) 他
収録時間:125 分
字幕:英語・独語・仏語・スペイン語・伊語・日本語
今、最も注目される舞踊家、勅使川原三郎。1984年に「スタジオKARAS」を設
立し、自ら舞台美術、衣装、照明、音響などを手がけ今日も孤高の世界を切り
開いている人です。 ここに収録されたのは「バウンド(束縛)」と「アブソリュ
ート・ゼロ」の2編。極限まで切り詰められた動きに思わず目を奪われる「バ
ウンド」(ショスタコの音楽が見事にはまっています)、そしてあまりにも完璧
な動きに唖然とさせられる「アブソリュート・ゼロ」。人間の体の持つ可能性
を追求した彼ならではの映像美に浸れます。
加えて、45分のドキュメンタリー「スティル・ムーヴ」ではダンスへの思いが
彼自身の言葉で語られます。表現芸術の粋を凝らした本作は、広く舞台に関心
を持つ全ての人必見の1枚です。

102101(DVD-Video) \3480
イリ・キリアンのカーマン
ボリス・パヴァル・コーネンとイリ・キリアンによる3編の短編映画
出演:ネザーランド・ダンス・シアター
収録時間:61分
おなじみビゼーのカルメンを素材にした「カーマン」です・・・が、あの往年
の名作マシュー・ボーンの「カーマン」とは似ても似つかない作品。あのよう
なドロドロとした人間臭い舞台を期待してご覧になると、このキリアン作品、
全くの腰くだけになること請け合いでございます。 1930年代の無声映画を彷
彿させるモノクロの画面で展開されるシュールなドラマツゥルギーで、音楽も
歪曲され断片的に使われるのみです。牛(=自動車)とカルメンの対決シーンな
ど、いったい何を象徴しているのだろうか・・・と考えるのも良いでしょう。
この言葉に表せない世界観を理解していただくには、実際にご覧いただくのが
一番です。

102133(DVD-Video) \3480
スティル・ライフ・アット・ペンギン・カフェ
演奏:ペンギン・カフェ・オーケストラ
出演:英国ロイヤル・バレエ団
収録時間:90分/字幕:英語
20年前ほどに前に撮影されたものですが、まさにPCOファン垂涎の1枚が登場!
前半の「スティル・ライフ・アット・ペンギン・カフェ」は英国ロイヤル・バ
レエとのコラボ。紳士・淑女の人々に混じって、なぜかペンギンやヒヒ、リス、
シマウマなどの着ぐるみが不思議なダンスを踊ります。「ライオン○ング」を
先取り(!?)しつつ、シュールな気分になること請け合いでございます。
後半の「ザ・ペンギン・カフェ・オーケストラ・ドキュメンタリー・ウィズ・
サイモン・ジェフス」は、彼らの演奏がたっぷりと楽しめるスタジオ映像とサ
イモン・ジェフスをはじめとするメンバーのインタビューを交えたドキュメン
タリー。心地よさ満点の演奏が最高です。




<LPO>
LPO.0033 \2100 ※ご予約締切日 5月29日
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指揮)
録音:2008年1月16日ライブ録音
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン)
史上最年少でコンセルトヘボウのコンサートマスターを勤めたヤープ・ファン
・ズヴェーデン。90年代後半より指揮者としてのキャリアを積み重ねた彼が、
ロンドンフィルと2008年早々にマーラー(1860-1911)の交響曲5番に取り組みま
した。アンドリュー・リットンの後任として米・ダラス響の音楽監督に就任す
る今シーズン、「指揮者」ファン・ズヴェーデンが世界へ飛躍する年に収録さ
れた堂々たるライブ録音をお送りします。

<TESTAMENT>
SBT1425 \1850
ベートーヴェン:シュテファン王序曲 作品117
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 作品90
ダニエル・アドニ(Pf)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
指揮:オットー・クレンペラー
録音:1971年9月26日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、
ライヴ録音(ステレオ)
丁寧にリリースを続けてきたテスタメントから、遂にクレンペラー最後のコン
サートが登場。秘蔵写真によるジャケットだけでも価値大のファン感涙のリリ
ース!
オットー・クレンペラーの娘であり音楽的財産の相続者であったロッテ・クレ
ンペラーの絶大なる信任を得ていたテスタメントは、彼女の死後も丁寧に丁寧
にこの20世紀最高の指揮者の音源を復元し、リリースを続けてきました。その
アイテム数はすでに25を数え(他にアナログ2タイトルもあり)特に、2005年に
発売した8枚組みの「ウィーン・フィルBOX」(SBT8 1365)は、こうしたヒストリ
カルでは異例中の異例、大ヒットとなりいまだロング・セラーを続けています。
先日、フェリアーとの「亡き子・・・」(SBT2 1422)をご案内したばかりです
が、今回遂に、70年代最大の伝説、ラスト・コンサートのリリースとなりまし
た。1971年9月26日。誰もが、まさかこれが最後のコンサートになるとは思って
いませんでした。「最後のコンサート」という考えから一番遠くにいたのは、
まさにクレンペラー本人だったのではないでしょうか。86歳という高齢ではあ
ったものの、この頃のクレンペラーの活動は大変充実しており、新しいものに
挑戦しようとする姿勢は逆に「若々しい」と形容したいほどでした。例えば、
同年に録音・公演した「コジ・ファン・トゥッテ」においてEMIのオファーを
跳ね返しマーガレット・プライスを起用したり、ニュー・フィルハーモニアに
マゼールを客演指揮者として招いたり、さらには楽団員のオーディションにま
で積極的に出席するといった姿は、次世代の音楽を創り出そうとする意欲に満
ち溢れています。
さらには、71-72年には多くのレコーディングも計画されています。EMIとは
ヴェルディのレクィエムやウェーバーの歌劇「オイリアンテ」、シベリウスの
交響曲第4番、オッフェンバックの歌劇「天国と地獄」など、さらにはなんと
ドイツ・グラモフォンとの密約があったとのことで、ベートーヴェンの大フー
ガやモーツァルトのセレナータ・ノットゥルナ、ブラームスのハイドン変奏曲、
そしてモーツァルトの歌劇「後宮からの誘拐」全曲までが予定されていました。
(それでも、クレンペラーの音楽活動を親密に支えてきたピアニスト兼作曲家
のオットー・フロイデンタールによると、“クレンペラーはレコーディングに
は興味がなかった。レコーディング・セッションはコンサートのためのリハー
サルだった”と語っています。)
1971年はクレンペラーにとって私的にも大変多忙でした。「コジ・ファン・
トゥッテ」のレコーディングと公演を終え、クレンペラーはヘブライ語の学習
を開始(!)、さらにはクーベリックにメトロポリタン歌劇場の音楽監督になら
ないようアドバイスしたりと八面六臂の大活躍!(なぜ、このアドバイスをした
のか、アドバイスしてると忙しくなるのか、その辺りは謎です。さらに、この
アドバイスをクーベリックは6ヶ月間しか守らず、結局メトの音楽監督に就任、
しかも2年しないで辞任します・・・)恩師マーラーの没後60年記念にロンドン
で「復活」を指揮し、ほかにもエルサレムでバッハとモーツァルトのコンサー
トを行いました。フロイデンタールの証言によれば、自作の歌劇「目的地」を
レコーディングするために、スコアを常に持ち歩いて作業をしていたのだとか。
そして9月にまたロンドンに戻りハイドンの第92番「オックスフォード」とセレ
ナード第11番K375をレコーディングします。「オックスフォード」をかつて演
奏会で演奏したことがなかったクレンペラーは、めずらしく非常に緊張してい
たとのことですが、セッションは非常にスムーズでした。この録音の頃、ニュ
ー・フィルハーモニアの若き団員たちがクレンペラーの弦楽四重奏曲第7番を
演奏するといったイヴェントもありました。
こうして迎えた26日のコンサートですが、ベートーヴェン、ブラームスといっ
た巨匠得意のプログラムで占められました。ピアノ協奏曲のソリストに選ばれ
たのは、1951年イスラエル生まれのピアニスト、ダニエル・アドニです。ペル
ルミュテールに師事し、1970年にロンドン・デビューを飾ったばかりでした。
これらの曲目では、序曲('59年)とブラームスの「第3番」('57年)がいずれも
フィルハーモニア管弦楽団とのスタジオ録音が残るくらいで、晩年のライヴの
登場には大いに興味が湧きます。またピアノ協奏曲では、これまでノヴァエス、
フライシャー、バレンボイムとの共演が知られ、テスタメントから発売された
アラウとの共演盤(SBT21351)も話題となりましたが、今回のアドニとの共演も
大きく期待されるところです。
正直申し上げて、今回ステレオでのリリースですが、音のよさでも大変話題と
なった前述「ウィーン・フィルBOX」と比較すると音質的には劣るとのこと。
これは残されているマスター・テープに起因することでいかんともしがたいの
ですが、それでも尚このリリースの価値を落とすものではありません。プライ
ヴェート・フォトによるジャケットだけでもファンにとっては感涙もの。これ
をクレンペラーの命日でもある7月上旬にリリース予定です。
そして、さらに嬉しいニュース!このリリースに併せて、ステレオ録音として
は初出の「さまよえるオランダ人」も発売予定となっており、こちらの注文書
も近くお届けできる予定です!




<MD+G>
64514062 \2080
プレイヤー・ピアノ Vol.6 ナンカロウの遺志を継ぐ者たち
ジェイムズ・テニー(1934-2006):
プレイヤー・ピアノのためのカノン、コンロン・ナンカロウのためのスペクト
ラル・カノン
トム・ジョンソン(1939年生ま):プレイヤー・ピアノのための習作
ダニエレ・ロンバルディ(1946年生まれ):
プレイヤー・ピアノのためのトッカータ
シュテッフェン・シュライアーマッハー(1960年生まれ):
プレイヤー・ピアノとプリペアド・プレイヤー・ピアノのための4つの小品、
プレイヤー・ピアノのための5つの小品
クシシュトフ・メイヤー(1943年生まれ):
2台のプレイヤー・ピアノとシンセサイザーのための放射する音
マルク=アンドレ・アムラン(1961年生まれ):
プレイヤー・ピアノのための5声のソルフェッジェット(C.P.E.バッハによる)、
ポップ・ミュージック?、2台のプレイヤー・ピアノのためのサーカス・ギャ
ロップ
アンピコ・ベーゼンドルファー・グランド・ピアノ、
アンピコ・フィッシャー・グランド・ピアノ
録音:2005年6月 ヴッパータール、イマヌエル教会
今を去ること百年前(1908年)、ブゾーニは「プレイヤー・ピアノ(自動ピアノ)
の未来の一つは、10本の指だけでは弾くことの出来ない音楽を演奏することで
ある」と喝破していました。その「予言」を現実にしたのがコンロン・ナンカ
ロウ。今やアンピコ・プレイヤー・ピアノはドナウエッシンゲン音楽祭などの
常連、現代音楽の重要なパーツとなりつつあります。
MDGのプレイヤー・ピアノ・シリーズ第6弾は、ナンカロウの切り開いた道を受
け継ぎ、生身の人間にはとうてい弾けない作品をプレイヤー・ピアノのために
書き下ろした作曲家に集まって頂きました。20世紀から21世紀の作品ですが、
演奏の至難さを追求し、音符を詰め込むことに傾倒した結果、音楽語法的には
意外にも聞き易い作品が揃っています。
中で注目はアムランの作品。豊富な演奏経験が作品にもユーモアとして生かさ
れています。最後に収められた「サーカス・ギャロップ」は、余りにも難しす
ぎてプレイヤー・ピアノ1台では弾きこなすことが出来ず、2台用に書き直した
(!)といういわくつきの作品です。聴いているうちに頭がクラクラしてトラン
ス状態になること請け合い!

34113082 \2080
モーツァルト:鍵盤作品全集Vol.8
主題 ハ長調 KV Anh.38(KV383c)、6つのドイツ舞曲 KV509
グルックの歌劇「メッカの巡礼」のアリエッタ「愚かな民の思うには」による
10の変奏曲 ト長調 KV455
コントルダンス「雷雨」KV534a
(以上、フォルテピアノ:B.&Th.ウォルフ1992年製作/ヨハン・シャンツ1795
年頃製作のモデルによる)
メヌエット ヘ長調 KV4(ナンネルルの音楽帳より)
クラヴィア小品 ヘ長調 KV15m、同 ハ長調 KV15n
メヌエット ヘ長調 KV5(ナンネルルの音楽帳より)、12のメヌエット KV176
クラヴィア小品 ヘ長調 KV15a、同 ハ長調 KV15b、同 ト長調 KV15c、
同 ニ長調 KV15d
(以上、クラヴィコード:A.ウィンクラー2003年に製作/.D.シードマイヤー
1796年製作のモデルによる)
クラヴィア小品 ヘ長調 KV15v
同 変ホ長調 KV32/14(「ガリマティアス・ムジクム」より)
ソナタ イ長調 KV331(300i)「トルコ行進曲付き」
(以上、チェンバロ:バーカッド・シューディ1771年製作のオリジナル)
ジークベルト・ランペ(フォルテピアノ、クラヴィコード、チェンバロ)
録音:2006年6月 ネーフェルス(スイス)、グラールス州立美術館フロイラー
・パラスト、
2007年3月 アリゾナ州立大学音楽学校カッツィン・コンサート・ホール
シュタイアーも真っ青?原型をとどめぬ「トルコ行進曲」で、ランペ、飛ん
じゃいました。
各方面でひそかに注目されているジークベルト・ランペのモーツァルト:鍵盤
作品全集の第8巻、今回の目玉は最後に収められた「トルコ行進曲」。このソ
ナタをランペはチェンバロで弾いています。理由は「1784年に『クラヴサンま
たはピアノフォルテのための3つのソナタ』の第2番として出版された時点では、
チェンバロの方が一般的だったから」(ランペ自筆のライナーより)。第1楽章
と第2楽章へのアプローチはいかにも「クラヴサン風」、つまりイネガルや装
飾を用いたフランス・バロック的な自由さを感じます。しかし白眉は第3楽章
「トルコ行進曲」。シュタイアーのものもインパクトがありましたが、ランペ
は「殿、ご乱心?!」と叫びたくなるほどの壊れっぷりで、前人未到の境地に
深く深く踏み込んでしまいました・・・。ともあれトラック18を聴いて下さ
い!別の曲のように聞こえる・・・ではなく、まさしく「別の曲」です、これ
は。原型を留めないほどだというのに、優美で繊細に聞こえるのはチェンバロ
の響きゆえでしょうか。
ちなみに「トルコ行進曲付き」ソナタでランペが使っているチェンバロは、ス
イスに生まれてロンドンで活躍した鍵盤楽器製作家バーカット・シューディが
1771年に製作したオリジナル。幼き日のモーツァルトが共にロンドンに旅した
際に、その才能に注目したシューディは、自分の楽器を次々にモーツァルトに
弾かせたそうです。録音に使われたのはC’からf”までの音域をカバーする大
型の楽器で、演奏中でもペダル操作でレジスターを変更できる新しいメカニズ
ムを備えています(通常のチェンバロは手で操作するので、鍵盤を弾きながら
レジスターを変えることは出来ません)。
そのロンドンへの旅路で書かれた小品集は、旅行に携行した楽器クラヴィコー
ドで演奏され、ウィーンやプラハで作曲された曲はウィーンのヨハン・シャン
ツが製作したフォルテピアノ(レプリカ)で演奏しています。楽器一つにもこう
したこだわりを持ち込むあたり、ランペ&MDGならではといえましょう。ゴー
ルド・カラー・ディスク仕様。

30114802 \2080
オンスロウ:九重奏曲、大七重奏曲
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロとコントラバスのための九重奏曲 イ短調 作品77
フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、コントラバスと
ピアノのための大七重奏曲 変ロ長調 作品79
コンソルティム・クラシクム(モダン楽器使用)
録音:2006年3月&12月 バート・アロルゼン
亡命英国貴族の父とフランス・オーヴェルニュ地方出身の母との間に生まれた
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853)は、早くから音楽の才能を発揮し、ドゥ
シェックにピアノを師事。後にパリでライヒャに和声法と対位法を学びつつ、
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの作品を筆写して研究しました。
生前は「フランスのベートーヴェン」とさえ呼ばれたオンスロウは、多種多様
な作品を残しています。初期では主にピアノ曲、中期では弦楽四重奏曲と五重
奏曲(特にチェロを2本使ったもの)が知られていますが、後期のオンスロウは、
当時目覚しい進歩を遂げていた管楽器に大いに興味をもって作曲しました。
ここに収められた2曲は、オンスロウ晩年の1848年と49年の作品です。曲調は
ロマンティックで悲劇的、英雄的。ベートーヴェンのようでもあり、シューベ
ルトのようでもあり、ピアノ・パートはショパンのようでもあります。すべて
の楽器を対等に扱い、常に旋律を歌い継がせてゆく書法は室内楽のお手本です
が、サウンドとしては室内「オーケストラ」というべき重厚な緻密さをもって
います。大七重奏曲もピアノ協奏曲のようです。
MDGの録音は、個々の楽器をピックアップせず、全体の響きの中でナチュラル
にブレンドさせるもので、作品の持っていたサウンドを伝えてくれます。大七
重奏曲のコントラバス・パートには、1978年のミュンヘン国際コンクール最高
位で、ヴュルツブルク音楽大学教授の文屋充徳が参加しています。ゴールド・
カラー・ディスク仕様。

31915032 \2080
ラトヴィアのオルガン巡礼
●ウガレ教区教会のオルガン、コルネリウス・ラーネウス1700-01年製作
作者不詳(17世紀の写本より):
プレアンブルム ト短調、天にまします我らの父よ
ブクステフーデ(1637-1707):
天にまします我らの父よ、カンツォネッタ ト長調
ヨハン・ヴァレンティン・メーダー(1649-1719):シャコンヌ ハ長調
●エドレ教区教会のオルガン、クリストフ・ヴィルヘルム・ブラヴェライト
1786年製作
作者不詳(1740年出版):アリア ト長調
ヨハン・ゴットフリート・ミューテル(1728-1788):
コラール「イエス、わが喜び」
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):メヌエット ヘ短調
●ヴェンツピルス・ニコライ教会のオルガン、ヨハン・テオドール・ティーデ
マン1835年製作
ミューテル:幻想曲ト長調
作者不詳(1740年出版):アレグレット ハ長調
●リエパヤ三位一体教会のオルガン、ヨハン・ハインリヒ・ヨアヒム1758年
製作/ハインリヒ・アンドレアス・コンティウス1779年拡張。
ゲオルク・ミハエル・テレマン(1748-1831):
コラール前奏曲「我らの神は堅き砦」
ルドルフ・ポステル(1820-1889):コラール「我らの神は堅き砦」
ミューテル:コラール前奏曲「おお悲しみ、おお心の痛み」
フリードリヒ・ヴェント(19世紀前半):
コラール「最愛のイエス、私たちはここにいます」
ニコラユス・アルナンス(1859-1919):
ロベルト・ラデックの歌「青春時代より」によるパラフレーズ
アルフレドス・カルニンス(1879-1951):前奏曲
●ヴィルケネ聖カタリーナ教区教会のオルガン、1868年アウグスト・マルティ
ン製作
ペーテル・ラヤ(1897-1970):ラトヴィア民謡「そよ風よ吹け」による前奏曲
ヴィルヘルム・ベルグナー(1837-1907):
コラール前奏曲「キリスト、あなたは私の生命です」
●ヴァルミネラ市立教会のオルガン、フリードリヒ・ラーデガスト1886年製作
ベルグナー:コラール前奏曲「主イエス、私を連れて行って下さい」
アダムズ・オレ:協奏曲楽章 ニ長調
●ツェレニエキ教区教会のオルガン、ヨハン・テオドール・ティーデマン
1837年製作/カール・ヘルマン1865年拡張
ヤゼプス・ヴィトルス(1863-1948):パストラーレ
ヤゼプス・メディンス(1877-1947):前奏曲ト短調
●リエバヤ聖ヨセフ聖堂のオルガン、エミール・マルティン1904年製作
アルヴィドス・ツィリンスキス(1905-1993):前奏曲ホ長調
●リガ大聖堂のオルガン、1883年E.F.ヴァックラー社製作
アティス・ステピンス(1958年生まれ):トリオ ニ短調
アリヴァルス・カレユス(1951年生まれ):ジャン・アラン追悼の後奏曲
リスト(1811-1886):いざ、もろびと神に感謝せよ
マルティン・ロスト(オルガン)
録音:2007年8月
メクレンブルク、エストニアに続くマルティン・ロストのオルガン巡りの旅は、
バルト3国の一つで、ギドン・クレーメルやミッシャ・マイスキーの母国ラト
ヴィア。
「北ドイツオ・ルガン楽派」の広がりは、ブクステフーデが活躍したリューベ
ックなどのドイツ北部に留まらず、ハンザ同盟の交流に乗ってスカンジナヴィ
ア半島南部やバルト海沿岸にも及びました。それらの国々では、バロック時代
以後もオルガンの建造とオルガン音楽の伝統が脈々と続き、また世界的に権威
を認められた国際コンクールも行われています。その中でもラトヴィアの首都
リガ大聖堂のオルガンは、124のストップを持ち、電気に頼らない純粋な機械式
アクションによるオルガンとしては世界最大です。このCDでもトリを飾ってい
ます。
9台のオルガンは、ほぼ製作年代順に収録され、合計26トラック79分半に及ぶ
音楽はそれぞれのオルガンと同じ年代に書かれたものです。聴くに従い、17世
紀から20世紀へと時間を下る旅になっています。近現代の作品にアヴァンギャ
ルドなものがなく、内省的な深みを感じさせる点がラトヴィアらしさ。明記さ
れていませんが、多くの曲が世界初録音ではないでしょうか。単なるオルガン
巡りに終わらせないこだわりがMDGらしさ。ブックレットには、個々のオルガ
ンのカラー写真に加えてストップ(音栓)やレジストレーションの一覧、製作/
改修のデータが示され、眺めても美しく、データとしても貴重です。ゴールド
カラー・ディスク仕様。

60414942 \2080
90414946(SACD-Hybrid) \2950
1851年製シュトライヒャー・ピアノの絶品サウンド
ブラームス:初期ピアノ作品集Vol.1
ブラームス:ピアノ・ソナタ第2番嬰へ短調作品2
シューマンの主題による変奏曲嬰へ短調作品9
4つのバラード作品10
ハーディ・リットナー(1851年製シュトライヒャー・ピアノ)
録音:2007年10月 マリエンミュンスター修道院
ドイツ魂を絵に描いたようなレーベルMDGがまたしても始めちゃいました。ブラ
ームスの初期ピアノ作品集です。
第一弾は1852年から54年にかけて作曲された作品集。ブラームス19歳から21歳
の頃です。ピアノ・ソナタ第2番から始まるのは、作曲されたのがソナタ第1番
よりも前の1852年だから。両端楽章が嬰へ短調、中間の2楽章がロ短調で書か
れたソナタは、いかにも若き日のブラームスらしい、胸に渦巻く青春のエネル
ギーと、それを持て余すかのような鬱屈が感じられます。4つのバラードも然
り。シューマンの主題による変奏曲は録音自体が少ないので貴重な音源です。
演奏のリットナーは1981年生まれの若手。ザルツブルクのモーツァルテウムで
ジークベルト・ランペに学んだそうで、その縁でのMDGに登場したのかもしれ
ません。ピリス、ポゴレリチ、ツィメルマンといったキャラクターの強い超一
級ピアニスト達が目をかけて共演しているそうですから、今後に要注目です。
さらに、このCDで注目頂きたいのは、録音に使われた楽器、ブラームスが愛し
たというシュトライヒャーのピアノです。
古典派のピアノ製作家として名声を博したアンドレアス・シュタインが亡くな
ると、その工房は娘ナンネッテと息子マタイスに引き継がれましたが、ナンネ
ッテは1794年にウィーンのシュトライヒャーと結婚して彼の工房へ移ります。
彼らはベートーヴェンにピアノを提供したことでも知られています。(ブラー
ムスが生まれた)1833年にナンネッテ夫妻が亡くなると、才能に恵まれたヨハ
ン・バプティスト・シュトライヒャーが工房を引き継ぎました。彼のピアノは
リストやクララ・シューマンも好んで弾き、ブラームスも手紙に「ピアノとい
えばシュトライヒャーかベーゼンドルファー」と残したほどです。
ここで使われているのは、ソナタ第2番とほぼ同年の1851年に製作されたシュ
トライヒャーのピアノ(オリジナル)。ウィーンの歴史的ピアノ収集家・修復家
ゲルト・ヘッヒャーの個人コレクションで、ヘッヒャー自身によって1993年に
修復(レストア)されました。保存状態は極上とのこと。長さ237cm、7オクター
ヴの鍵盤とジャック・アクションを持ち、中低音は十分な重心と量感をもって
鳴る一方、高音部のほの暗さが現代ピアノとは大きな違いとなっています。
その音色は、たとえばブラームス自身の交響曲第1番あるいはピアノ協奏曲
第1番冒頭の、ぎっしりと目が詰んで腰の据わった重さに通じるものがあり
ます。

60114992 \2080
90114996(SACD-Hybrid) \2950
ヨハン・クリスティアン・ヘルテル:
3つのトランペット、ティンパニ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音の
ためのシンフォニア(第3番)ニ長調/同(第1番)ニ長調(以上、世界初録音)
ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル:
トランペット、弦楽と通奏低音のための協奏曲第3番ニ長調/同第2番変ホ長調
/同第1番変ホ長調/トランペット、オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲
変ホ長調
ヴォルフガング・バウアー(トランペットと指揮)
クリストフ・ヴェツェル(オーボエ)
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団(モダン楽器使用)
録音:2007年7月2日-6日 ネッカースウルム(ドイツ)聖ディオニシウス教会
聴いて良し、吹いて良し。マルチェッロばりに泣ける第2楽章も捨てがたし。
熱心なバロック・トランペット・ファンならばヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル
の協奏曲の一つくらいは知っているかもしれませんが、ヘルテル父子の作品で
丸々一枚のCDというのは初めてではないでしょうか?
父のヨハン・クリスティアン・ヘルテル(1697-1754)はヴィオラ・ダ・ガンバの
名手として有名でした。彼の任地ノイシュトレリッツは、ベルリンの北方にある
メクレンブルク=シュトレリッツ選帝侯の居住地で、その宮廷楽団は総勢15名な
がらトランペット奏者が4名おり、ヨハン・クリスティアンはトランペットが活
躍する華麗な管弦楽作品を数多く作曲したようです。それらはすべて散逸したと
考えられていましたが、近年シュヴェーリン州の図書館で40曲ほどの手稿譜が見
つかり、そのうちの2曲がめでたくここに録音されました。選帝侯の誕生日の祝典
用と考えられており、イタリア・バロック流の急-緩-急のスタイルをとります。
緩徐楽章ではトランペットが休むのもお約束。
ヨハン・クリスティアンの手稿譜が現代に伝わったのは、息子ヨハン・ヴィルヘ
ルム(1727-1789)が持ち出したためと考えられています。そのヨハン・ヴィルム
ヘルムは、ヴァイオリンとチェンバロの名手として活躍しましたが、出版ビジネ
スにいち早く着目し、腕自慢のアマチュア音楽家が演奏して自慢できるような作
品を多数出版して名声を高めました。ここに収められたトランペット協奏曲もそ
うした作品で、高音域を多用した華やかなサウンドと、伸びやかに歌うメロディ
で当時から人気を博したようです。注目は緩徐楽章。一抹の哀愁を帯びた息の長
いメロディをトランペットが奏でるトラック5や14はマルチェッロの「ヴェニス
の愛」に通じる味わい。腕に覚えのある方は挑戦してみてください!
録音が行われたネッカースウルムは、古城街道に沿った小さな町。MDGこだわり
の2+2+2レコーディングは、左右の広がりと奥行きに加えて録音会場の空間の大
きさ(高さ)の再現も狙っています。これを味わうにはSACDがお勧めです。




<ARBITER>
ARB154 \1980
ミエチスラフ・ホルショフスキー:初出音源集
1.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 作品19
オランダ放送室内管弦楽団/指揮:マウリツ・ヴァン・デン・ベルク
1958年1月19日 ライヴ録音
2.メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲 イ短調
ムジカ・エテルナ/指揮:フレデリック・ヴァルトマン
1962年2月24日 ライヴ録音
3.ベート―ヴェン:ピアノ・ソナタ 第7番 作品10の3-メヌエット
4.5ブラームス:ピアノ小曲集 作品119の1&3
ブラジル・サンパウロにてテストレコーディング 1949年
ミエチスラフ・ホルショフスキー(Pf)
決してリリース数の多いレーベルとはいえないArbiterですが、ピアニストの
発掘には並々ならぬ情熱を注いでおり、これは4枚目のホルショフスキ・アル
バムになります。95年発売のシューベルト・アルバム(ARB145)より、少し年代
の古いながら、これまた全編初出のリリースです。1993年5月、101歳の誕生日
の1か月前に1世紀に渡る長き生涯を閉じた名ピアニスト、ホルショフスキー。
彼は1893年ポーランド領であったルヴフに生まれ、母親からピアノの手ほどき
を受け、すでに4歳の頃から神童と呼ばれていました。1899年ウィーンに移住、
レシェティツキに師事、各地で演奏会を開くようにもなったのです。故郷ポー
ランドのワルシャワ・デビューは1902年。曲はベートーヴェンの第1協奏曲で
した。彼は60年以上も大いなる洞察力を持ってこの曲を演奏、ここに収録され
た1958年の初出ライヴは最も脂の乗った時期の録音です。逆に、メンデルスゾ
ーン13歳の時の作品である「ピアノ協奏曲」は、彼の長いキャリアの中でも1シ
ーズンしか演奏しなかった曲。このCDに収められているのは本当に貴重な記録
です。そしてブラームスの小品も他に録音が残っていない作品です。

ARB155 2枚組 \3960
ストラヴィンスキー:4手のための音楽集
-ザ・ノンサッチ・レコーディングス
CD1:
ペトルーシュカ(4手連弾編)、弦楽四重奏曲のための3つの小品、
2台のピアノのための協奏曲、2台のピアノのためのソナタ、
5つのやさしい小品、ピアノラのための練習曲
CD2:
3つのやさしい小品、Zvietochnoy Waltz、4つの練習曲 作品7、
ピアノ・ラグ・ミュージック、タンゴ、ラグタイム
ドビュッシー:吟遊詩人、風変わりなラヴィーヌ将軍
シェーンベルク:4つの小品作品33a&b
コープランド:4つのブルース、キューバ舞曲
ボルコム:ゴースト・ラグス
ジェフスキー:ダウン・バイ・ザ・リバーサイド
ポール・ジェイコブス(Pf)
ウルスラ・オッペンス (CD1&CD2:1-2) 
アーロン・コープランド(CD2:11-12)
録音:1972-1981年
過去、ARB124という品番で、同じくNONESUCH原盤の2枚組みをリリースした
Arbiter。正直、この復刻によりこのピアニストの凄さを知った方も多いので
は?その後ARB130としてリサイタル・アルバムをリリース。ピアニストの名伯
楽ともいえるArbiterとしては、このピアニストを世間が忘れようとするのが
許せないのかも知れません。
ものすごい才能を持ちながらも、1983年に53才の若さでなくなり、その後はな
ぜか評価する人が少なかったジェイコブス。今回も彼が残したノンサッチ原盤
の初CD化がメインです。これは現代音楽の優れた解釈家であり、ニューヨーク
・フィルのピアノ奏者でもあったポール・ジェイコブズ(1930-1983)と現在も
活躍しているウルスラ・オッペンスによるストラヴィンスキーの4手のための
音楽集。これに加え、後半は、ジェイコブズのソロによるドビュッシーやシェ
ーンベルクとコープランドとのデュオによるリサイタル録音が収録されていま
す。このリサイタル音源部分には、ジェイコブスの肉声(MCとでもいうのでしょ
うか・・・?)も収録されており、コープランドを舞台に呼び込み楽しげに語
り合う場面まで収められています。そして、この舞台はピアニストとして演奏
したコープランドの最後の演奏でした。
ブックレットにはジェイコブス自身が書いたライナー・ノーツを掲載。彼の鋭
い楽曲分析を言葉で知ることができる貴重な資料となっています。




<KLEOS>
KL5148 \2080
チャールズ・シュルーター
ソングズ・フロム・ザ・ハート Songs from the HEART
H.ローシー:ザライダ・ポルカ、アダア・ポルカ、
ベルステッド:ヴェニスの謝肉祭による変奏曲
ゴーディキー:演奏会用練習曲
アンダーソン:トランペット吹きの子守歌
グスタット:カプリース“西部へ”
L.クラーク:ハドソン川からの響き
トメイ:幻想曲
ウーランガー:演奏会用独奏曲
R.コルサコフ:熊蜂の飛行
ゴールドマン:スケルツォ
ボルター:マーシャの贈り物
エウイゼン:シンフォニック・メモリーズ、ア・ソング・フロム・ザ・ハート
 (全14曲)
チャールズ・シュルーター(Cornet&Trumpet)
デボラ・デヴォルフ・エメリー(Pf)
長年に亘って名門ボストン交響楽団の主席トランペット奏者を務めたチャール
ズ・シュルーター。輝くようなボストン響ブラス・セクションの旗手として、
また超絶技巧を誇る一流のソリストとして、彼ほど敬愛されているトランペッ
ターは世界中探してもそう多くありません。2006年、彼が惜しまれつつこのオ
ーケストラを退くにあたり、心に決めたのがこのCDのリリースでした。そのア
イディアは本当に素敵なもの。彼がプロとなる前に演奏した作品を年代順に並
べ新たに演奏・録音するというものでした。最初の作品「ザライダ・ポルカ」
はなんとシュルーター11歳のとき、コンクールで演奏した作品。そして、地元
のフェスティヴァルで演奏した作品やジュリアード音楽院の入学試験で演奏し
た作品といった具合に進行します。
傍から見ると、実に輝かしいキャリアの持ち主と見えるシュルーターですが、
彼にももちろん下積み時代があり、その時彼は若く、もちろん苦悩もしたで
しょう。ボストン響を去るにあたって、表舞台での華やかな経歴ではなく、こ
うした時代へスポットを当てる決断を下した彼の気持ちが、愛おしくさえ感じ
られます。
最後に3曲、本人及び親友の退職パーティーで初演された新しい楽曲が収めら
れています。このCDに収録されていない時代のシュルーターを我々はすでに知
っています。この鮮明な記憶に、まさにアルバム・タイトル「心からの歌」を
加えることにより、ひとりのトランペッター、チャールズ・シュルーターと彼
の音楽に真に共感できるようになるのかも知れません。
名倉誠人翻訳による日本語解説つき。

KL5147(SACD-Hybrid) \2950
バッハ・ビート-点描画家としてのマリンバ奏者
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12の変奏曲
J.S.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ(パルティータ)イ短調 BWV1013
無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001 (編曲:名倉誠人)
名倉 誠人(マリンバ&ヴィブラホン)
酒井 聡(マリンバ Track1)
録音:2007年4月9日-11日、カトリック聖ヴィアトール北白川教会、京都
すでにKLEOSに2枚のアルバムがあり、マリンバ物としては異例のヒットとして
いる名倉誠人。今回、久しぶりの新録アルバムが届きました!8歳からマリン
バを始め、武蔵野音楽大学・同大学院を経て、英国王立院で学んだソロ・マリ
ンバ奏者の名倉誠人は、超人的な技巧と詩的な音楽作りによって、マリンバと
いう楽器の新しい可能性の領域に挑戦しつづけています。「演奏家なら誰でも、
バッハの作品は必ず上らなければならない山だ。」と語る名倉。これは、ピア
ニストやヴァイオリニストにはよく聞かれる発言ですが、マリンバ奏者として
こういい切るのは、自信とゆるぎない信念があってこそ。その証拠がこのアル
バムの完成度です。
世のマリンバによるCDの半分は、他の楽器に作曲された作品の編曲物だと思わ
れます。そこには、マリンバ・オリジナル作品の少なさと、ピアノやヴァイオ
リント比較してマイナー感が否めないマリンバという楽器をなんとか広めよう
とするアーティストの意図が感じ取れます。しかしながら、このアルバムはそ
うした域を大きく超越しています。すでに、バッハ作品をマリンバでも表現し
てみるという領域ではなく、マリンバでしかできないアプローチを持ってバッ
ハ音楽の真髄へ迫ろうとするかのよう。単なる編曲物としてでなく、一枚の芸
術的に完結したアルバムに仕上がっています。そしてうれしいことに、KLEOSと
しては初のSACDハイブリッドでのリリース。演奏、編曲だけでなく音質にもこ
だわり抜いて完成されたアルバムです。
こちらももちろん、名倉本人によるライナーと彼のプロフィールが日本語でも
掲載されています。



<TELARC>
CD80693 \2080
G線上のアリア
J・S・バッハ:
パルティータ イ短調 BWV 1013
アダージョ/アリオーソ(カンタータ156番よりシンフォニア)
シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス:
幻想曲 ハ短調(Sm. 83)
ソナタ第5番 ト長調より前奏曲(Sm. 32)
ソナタ第19番 ヘ長調よりアルマンド(Sm. 114)
ロイヤル・クーラント(Sm. 31)
ロジ伯爵の死を悼むトンボー(Sm. 210)
ソナタ第22番 ト長調よりアレグロ(Sm. 141)
J・S・バッハ:
田園曲 へ長調より第3楽章 BWV 590
ジャック・ド・サン・リュック:
組曲 ニ長調
フランソワ・クープラン:
第1組曲より「森の妖精」
第22組曲より「奇術」
第6組曲より「神秘的なバリケード」
J・S・バッハ:
組曲第3番より「G線上のアリア」
デイヴィッド・ラッセル(Gt)
グラミー賞受賞者、1953年スコットランド生まれのデイヴィッド・ラッセルは
その素晴らしい音楽的才能で知られ、また多くの聴き手と批評家からも高い評
価を受けています。国際的な実績が認められ、ロンドンの王立音楽アカデミー
からは1997年にFellow(特待生)として、また2003年には幼い頃にすごしたメノ
ルカ島のEs Migjornという町の名誉町民の称号を授けられています。グラミー
賞受賞以降は、更にたくさんの町や市から名誉ある賞を受け取った彼はすっか
り世界中の人気者となったのです。このアルバムはバロック時代の作品集です。
原曲はフルートのためであったり、鍵盤曲であったり、管弦楽曲であったりと
様々ですが、どの曲もまるで彼のために書かれたかのように、しっくりなじん
でいるのがお分かりになるでしょう。目くるめくような超絶技巧を繰り広げ、
最後に「G線上のアリア」で締めくくるという心憎い選曲です。

CD80696 \2080
SACD60696(SACD-Hybrid) \3350
ガンドルフィ:
THE GARDEN OF COSMIC SPECULATION
アトランタ交響楽団
指揮:ロバート・スパーノ
録音:2007年5月
快進撃を続けるロバート・スパーノと手兵アトランタ交響楽団が、マイケル・
ガンドルフィの意欲作「THE GARDEN OF COSMIC SPECULATION」を録音しました。
作曲者のガンダルフィは、今注目の作曲家で幼少時よりギターを独学で学び、
ロックやジャズにも大きな影響を受け、吹奏楽の作品にも傑作を発表していま
す。この作品は、建築家チャールズ・ジェンクスによるスコットランドにある
神秘的な庭と、曲名と同じタイトルであるジェイクスの著書から触発されて作
曲されています。2004年のタングルウッド音楽祭においてスパーノの指揮によ
り初演されましたが、2007年5月に行われた今回の世界初演となる録音には拡
大されたヴァージョンが演奏されました。ガンダルフィにとおても初のメジャ
ー・オーケストラによる録音となり、フレッシュで新しい現代アメリカのオー
ケストラ作品として大いに注目されること間違いありません。

CD80703 \2080
ラヴェル:ボレロ
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」(キスメット)からの音楽
ビゼー:歌劇「カルメン」からの音楽
シンシナティ・ポップス管弦楽団
指揮:エリック・カンゼル
録音:2008年4月22日
ハイ・クォリティな録音とゴージャスなアレンジで聴かせるカンゼル&シンシ
ナティ・ポップスの最新作です。今回のアルバムは、ラヴェルの名作「ボレロ」
を始め、ミュージカルにもなったボロディンの「イーゴリ公」とビゼーの傑作
歌劇「カルメン」からの音楽が収録されています。指揮のカンゼルは、2007年
から2008年のシーズンで音楽生活50周年を迎えますが、長年に亘ってコンビを
組んでいるシンシナティ・ポップスとはますます息の合った演奏でオーケスト
ラを聴く醍醐味をたっぷりと味あわせてくれます。

CD80709 \2080
Classical Naptime for Tots
ちびっこのお昼寝クラシック
J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲-アリア
サティ:ジムノペディ 第1番
コープランド:コラール・ノクターン-ロデオ
J.S.バッハ:プレリュードハ長調(平均律クラヴィーア曲集)
ドビュッシー:夢、月の光 他 全13曲
正直、ちょっと前までこの手のアルバムなど鼻にもかけていませんでした・・
・。でも、このジャケにはなかなか惹かれる物が。親子で楽しめる“まどろみ
のひととき”を演出したコンピレーション・アルバムです。バッハのアリアに
始まり、ゆったりとした曲想のクラシックが次々と流れては優しく眠りの世界
へ誘ってくれることでしょう。演奏者も、オコーナー、小澤&ボストンO.、
スラットキン&セントルイスO.,ショウ&アトランタO.、カンゼル&シンシナ
ティ・ポップスO.とテラークを代表するトップ・アーティストによる演奏です。




<Arion>
ARN60756 \2180
アート・オブ・ヴィオラ
ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンド 作品35
シューマン:おとぎの絵本-ヴィオラのための4つの小品 作品113より
フンメル:幻想曲
ショーソン:小品 作品39 (原曲:チェロとピアノのための)
ヴュータン:エレジー 作品30
グラズノフ:エレジー ト長調 作品44
フォーレ:夢の後に
ロラン・ヴェルネ(Va)
クレール=マリ・ル・ゲ(Pf)
渋めの選曲でヴィオラの魅力を存分に伝えるアルバムの登場。若かりし日のル
・ゲのピアノが聴ける貴重盤!
ワールド・ミュージックにもわたる人気シリーズ、Arionの「アート・オブ-」に
ヴィオラ版が登場。非常にバランスの良い選曲で、ヴィオラの魅力が堪能できる
一枚です。ヴィオラの哀愁漂う音色には、なんといっても「エレジー(哀歌)」が
似合います。多くはフォーレ、マスネとくると思うのですが(偏見?)、ここでは
敢えて、ヴュータン&グラズノフが選ばれているのに注目です。
そしてなんといっても、この盤の最大のセールス・ポイントは、ピアノ伴奏を今
をときめくクレール=マリ・ル・ゲが担当しているところ。Arionには、ショスタ
コーヴィチのピアノ五重奏(ARN68675)で初登場、室内楽においても的確なピアニ
ズムを聴かせてくれていたので、こうした小品集も聴き物です!しかもこのアル
バム、オリジナルはピエール・ヴェラニーに1993年頃録音されたもので、恐らく
はクレール=マリがまだ学生だった頃の録音と思われます。そういった意味でも
大変興味深いアルバムです。
と、ピアニストにばかり脚光を浴びせていますが、もちろん主役のヴィオリスト
も注目のアーティスト。実は、アラーニャのルイス・マリアーノ(477 5569)のバ
ックなどにも参加しており、フランスのアンサンブルには欠かせない人です。

ARN64780 \1880
Piano for Me!
スカルラッティ:ピアノ・ソナタ 第12番 ニ短調
J.S.バッハ:3つの小プレリュード
モーツァルト:ロンド ニ長調 K485
クレメンティ:ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 作品36
ベートーヴェン:ロンド 第1番 ハ長調 作品51
シューマン:子供のためのアルバム 作品68より5曲
ショパン:マズルカ 第3番 ハ長調 作品33
ドビュッシー:小さな羊かい 「子供の領分」より
シュミット:小音楽 作品32
プロコフィエフ:子供のための音楽-ワルツ第6番、行進曲第10番
バルトーク:子供のために-第12曲、第17曲、第38曲
プーランク:村人たち
ローラン・メイエ(Pf)
これが発表会用CDだったら、恐るべしフランスの子供たち。「お子様向け」と侮
るなかれの子供をテーマにしたピアノ作品集。実はすっごくマニア向け!
アート・ワークといい、トップ・プライスと較べるとちょっとお手頃な価格とい
い、どこから見てもピアノを習ってる子供の発表会用作品集かと思わせてくれる
このアルバム、トラック・リストを作っていてびっくりしました。フランスのお
子様たちは、こんな渋い作品を発表会で取り上げるのか?というより、ホントに
こんな曲弾けちゃうのか?
アルバムが進むにつれて、だんだん子供をテーマにした作品集といった趣が強く
なります。フローラン・シュミット、プロコフィエフ、バルトーク、プーランク
と、よくある「発表会用CD」ではちょっとお目にかかれない作曲家の作品が並び
ます。この辺の小品は、聴いてみたくても入手困難だったり、今まで知らなかっ
たのが嘘みたいな傑作だったりするので、実はこのアルバムはマニアの方にこそ
お薦めしたい一枚です。
それでもArionの製作意図はやっぱり子供向け、なんでしょうか?遠い異国の
「お稽古事情」に思いを馳せながら、大人な我々もコンセプト・アルバムとして
思い切り楽しみたいアルバムです。

●Arion スペシャル・オファー
先月、プーレの「無伴奏」の値下げをご案内したばかりですが、今回もプーレの
2作をスペシャル・オファーとしてお届けします。ただし、「無伴奏」と異なる
のは、在庫分が無くなると廃盤(!)になってしまうという点。是非ともこの機会
をお見逃しなく!

ARN68251 \1750
バルトーク:
ヴァイオリン協奏曲 第2番
交響詩「コシュート」Sz21
ジェラール・プーレ(Vn)
トリノRAI交響楽団
指揮:ルカ・プファフ
これはプーレ名義のアルバムと呼ぶとプファフ先生に怒られてしまいそうなバル
トーク・アルバム。プーレの協奏曲はもちろんのこと、「コシュート」も聞き逃
せません。

ARN268254 2枚組 \2650
ジェラール・プーレ/ポートレイト
クライスラー:シシリエンヌ、中国の太鼓
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 BWV1042
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品90
シューベルト:華麗なるロンド ロ短調 作品70 D895
ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ 作品16
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 ト短調
ブロッホ:ニーグン
ブラームス:ハンガリー舞曲 第2&5番
パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのカプリース 作品1
-第5番、第7番、第15番、第21番、第22番
ストラヴィンスキー:
「火の鳥」-序奏と王女たちのロンド、子守唄、スケルツォ
ラヴェル:ツィガーヌ
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ホ短調 作品108
ジェラール・プーレ(Vn)
ルツェルン祝祭管弦楽団/指揮:ルドルフ・バウムガルトナー(Bach)
ノエル・リー、モーリス・ブランショ(Pf)他
まさにひとりのヴァイオリニストの肖像。プーレの芸術の深みと幅をぎっしり詰
め込んだ2枚組みのCD。特別価格のこの機会に入手しなければ一生後悔する大推
薦盤!
どちらかというと、その美音がプーレ最大の武器というイメージがありますが、
この2枚を聴くに、そんな単純なものではないことを思い知らされます。時に超
絶技巧を見せ付けるかと思えば、郷愁を歌いあげるような東欧作品、バウムガル
トナーとの協奏曲や、もちろんお国物フランス作品まで、プーレというヴァイオ
リニストの様々な表情が余すところ無く収められています。

<Brilliant>
BRL 8950 3枚組 \1550
マルティヌー:交響曲全集
ネーメ・ヤルヴィ指揮、バンベルク交響楽団

BRL 8998 2枚組 \1080
レーガー:管弦楽のための変奏曲全集
ベックリンによる4つの音詩 作品128、
ヒラーの主題による変奏曲とフーガ 作品100、詩篇 第100番 作品106、
モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132
ネーメ・ヤルヴィ指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

BRL 8999 \1650(Full Price)
ベルク:室内楽曲全集
弦楽四重奏曲 作品3、アルテンベルク歌曲 作品4より「ここに平和がある」
室内楽版、4つの小品 作品5、室内協奏曲より「アダージョ」室内楽版、
抒情組曲
シェーンベルク四重奏団、他

BRL 93702 \540
フランク:ピアノ曲集
前奏曲 フーガと変奏曲、前奏曲 コラールとフーガ、前奏曲 アリアと終曲
ムーザ・ルバツキーテ(pf)

BRL 93712 3枚組 \1550
マニャール(1865-1914):交響曲全集
トーマス・ザンデルリンク指揮、マルメ交響楽団

BRL 93713 4枚組 \2050
ヘンデル:ハープシコード組曲全集
ミカエル・ボルグスターデ(Cemb)

BRL 93714 2枚組 \1080
トランペット・イン・ザルツブルク 
ザルツブルクで活躍した作曲家による作品集
M.ハイドン:トランペット・コンチェルティーノ、トランペット協奏曲第2番
L.モーツァルト:2つのホルンとトランペットの為の協奏曲
カール・ハインリッヒ・ビーバー:
トランペットソナタより、4つのトランペットとティンパニの為のソナタ
フランツ・ビーバー:
6つのバレット集、6つのソナタ、ソナタ集-祭壇または宮廷用より、他
オットー・ザウター(Trp)

BRL 93736 3枚組 \1550
ハイドン:スコットランド歌曲集 第5巻 (W.ネイピア版)
ロルナ・アンダーソン(Sop)ジェミー・マクドガル(Ten)


●THE MASTERWORKS 40CD NEW LOOK!
人気の40枚組シリーズが新編集、装丁変更をして再登場
ブリリアントレーベルの真骨頂。一部新しい編集のもと再発売です。

BRL 93667 40枚組 \9450
ヴィヴァルディ 作品集
四季、ヴァイオリン協奏曲、調和の霊感、ストラヴァガンツァ、
ラ・チェトラ、リコーダー協奏曲、チェロ協奏曲、ファゴット協奏曲、
リュート協奏曲、ヴィオラダ・モーレ協奏曲、マンドリン協奏曲、
フルートソナタ、チェロソナタ、グローリア、スターバト・マーテル、
マニフィカト、他

BRL 93668 40枚組 \9450
J.S.バッハ 作品集
ブランデンブルク協奏曲全曲、管弦楽組曲全曲、ヴァイオリン協奏曲全曲、
マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、復活祭オラトリオ、モテット集、
無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ、チェロ組曲、音楽の捧げ物、
平均律クラヴィーア曲集、パルティータ、イタリア協奏曲、
コールドベルク変奏曲、イギリス組曲、オルガン作品集、カンタータ集、他

BRL 93669 40枚組 \9450
モーツァルト 作品集
交響曲集、ピアノ協奏曲全集、ピアノソナタ集、ヴァイオリンソナタ全曲、
管楽器の為の協奏曲全集、アイネ・クライネ・ナハトムジーク、
セレナータ・ノットゥルナ、ザルツブルク・ディヴェルティメント、
ハフナー・セレナード、ポストホルン・セレナード、グランパルティータ、
弦楽四重奏曲より、クラリネット四重奏曲、オーボエ四重奏曲、
ホルン四重奏曲、ピアノ四重奏曲集、フルート四重奏曲集、レクイエム、
ミサ曲ハ短調、歌劇「フィガロの結婚」、他

BRL 93671 40枚組 \9450
ベートーヴェン 作品集
交響曲全集、ピアノ協奏曲全集、ヴァイオリン協奏曲、ピアノソナタ全集、
ヴァイオリンソナタより、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲より、弦
楽四重奏曲、ディアベリ変奏曲、レオノーレ、ミサ・ソレムニス、
ミサ曲、エグモント、プロメテウスの創造物、他

BRL 93672 40枚組 \9450
メンデルスゾーン 作品集
交響曲全集、ピアノ協奏曲全集、ヴァイオリン協奏曲全集、
オラトリオ「エリア」「聖パウロ」。室内楽曲全集、合唱曲全集、
無言歌全集、真夏の夜の夢、歌曲より、オルガン曲集、他

BRL 93673 40枚組 \9450
シューベルト 作品集
交響曲全集、ミサ曲全集、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲、ます、
ピアノ三重奏曲、八重奏曲、ピアノソナタ全集、即興曲全集、歌曲より、
ヴァイオリンとピアノのための作品全集、ピアノデュオ集、
オラトリオ「ラザロ」、他

BRL 93674 40枚組 \9450
ドヴォルザーク 作品集
交響曲全集、交響詩全集、チェロ協奏曲、ピアノ協奏曲、
ヴァイオリン協奏曲、レクイエム、スターバト・マーテル、
スラヴ舞曲集、弦楽四重奏曲全集、ピアノ曲集、歌劇「ルサルカ」、他




<TOWER RECORDS>
●Tower Records Original VICTOR HERITAGE GOLLECTION
NCS 608 2枚組 \1500
「戦前日本の管弦楽」
尾高尚忠:日本組曲
平尾喜四男:交響詩曲「砧」
深井史郎:パロディ的な四楽章
伊福部昭:土俗的三連画
早坂文雄:左方の舞と右方の舞
山田耕筰:音詩「曼荼羅の華」
清瀬保二:日本祭礼舞曲
諸井三郎:交響曲第2番
大木正夫:夜の思想
山岡重信指揮、読売日本交響楽団

NCS 610 2枚組 \1500
「現代日本の管弦楽」
矢代秋雄:交響曲
入野義朗:シンフォニア
黛敏郎:弦楽のためのエッセイ
間宮芳生:二重合奏協奏曲
石井眞木:遭遇II-雅楽とオーケストラのための-
広瀬量平:管弦楽のための「クリマ」
小山清茂:管弦楽のための「鄙歌」第2番
渡邉曉雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団、東京楽所

NCS 612 2枚組 \1500
豊田耕兒の世界 Vol.2-室内楽セレクション
ヘンデル:
ヴァイオリンソナタ第1番Op.1-3、第4番 Op.1-13、第6番 Op.1-15
H.エックレス:ヴァイオリンソナタ ト短調
F.M.ヴェラチーニ:協奏ソナタ ホ短調
甲斐直彦:ヴァイオリンソナタ
ヴェーベルン:4つの小品 Op.7
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲
ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):ディヴェルティメント
豊田耕兒(Vln)、豊田元子(pf)

NCS 614 2枚組 \1500
浜中浩一、村井祐児、千葉馨-管楽器名演セレクション
P.ジャンジャン:18のエチュードより第1番、第4番
F.プーランク:2つのクラリネットのためのソナタ
J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲より第2番「プレリュード」、第3番「メヌエット」、
第1番「アルマンド」、第2番「ジーク」
J.プランツァー:二重協奏曲
H.ズーターマイスター:カプリッチョ
ストラヴィンスキー:
クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンのための組曲「兵士の物語」
ストラヴィンスキー:クラリネット・ソロのための3つの小品
ブラームス:ホルン三重奏曲
浜中浩一、村井祐児(Cla)
徳永二男(Vln)木村かをり(pf)千葉 馨(Hrn)堀 正文(Vln)本荘玲子(pf)




<WARNER Box>
WARNER 2564 696144 21枚組 \12800
レオンハルト エディション
J.S.バッハ:
三重協奏曲BWV1044、チェンバロ協奏曲BWV1053-1056、
2本のフルートとチェンバロのための協奏曲BWV1057、
チェンバロ協奏曲BWV1058、チェンバロとオーボエの為の協奏曲BWV1059、
2台のチェンバロのための協奏曲BWV1060-1062、
3台のチェンバロのための協奏曲BWV1063、1064、
4台のチェンバロのための協奏曲BWV1065、ゴールドベルク変奏曲BWV988、
半音階的幻想曲とフーガBWV903、ソナタBWV964、
トッカータBWV916、組曲BWV996、823、
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタBWV1014-1019、
前奏曲BWV 927、937、929、940、925、939、クォドリベットBWV524、
私はしばしばパイプによいタバコを詰めてBWV515a、2声のカノンBWV1075、
7声のカノンBWV1078、満ち足りて心やすらかなれBWV511、
4声のカノンBWV1073、3声のカノンBWV1077、
4声コラール「おお心の痛み、おお恐れたじろぎ」BWV 400、
4声コラール「嘆くなかれさほどには」BWV384、
汝 エホヴァのためにわれは歌うBWV452、フーガBWV952、
4声コラール「何を悲しむや、わが心よ」BWV423、
われを忘るるなかれBWV505、
コラール「愛する御神の統べしらすままにまつろい」BWV642、
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992、
前奏曲とフーガBWV895、539、前奏曲とフゲッタBWV899
ジャン=ジョゼフ・カッサネア・ド・モンドンヴィル:ソナタ第1番-第6番
F.クープラン:教区のためのミサ曲、クラヴサン奏法
ポリエッティ:リチェルカーレ
ニコラ・ド・グリニー:クロモルヌ
ラモー:クラヴサン曲集
パーセル:
アンセム「常に主にありて喜べ」Z49、「シオンにてラッパを吹きならせ」Z10、
「おお神よ、汝は我が神なり」Z35、チャコニーZ730、
アンセム「おお神よ、汝はわれらを見捨てたもう」Z36、
「わが心は美しきことにてあふる」Z30、
「主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ」Z50、
序曲Z771、Z770、Z772、パヴァンZ750、Z749、Z752、グラウンドZ222、
グラウンド上の3声のファンタジアZ731、組曲Z667、
シフォーチの別れZ.656、新しいグラウンドZ682、ソナタZ804、
4声のファンタジアより第7番、速やかに飛び去れお前たち時よ
ダウランド:パヴァン、ラクリメ、彼女は許せるだろうか
ウィリアム・ローズ:組曲第1番、第2番、第3番、ソナタ第7番
ジョン・コプラリオ:ファンタジア、組曲
バード:パヴァン、ガリアード、ミゼレーレ、ファンタジア第2番、第3番
シンプソン:リチェルカーレ「愛しのロビン」
トマス・ルポ:ファンタジア
トマス・モーリー:ナンシー、ファンタジア
ジョン・ブル:ファンタジア
トムキンス:パヴァン、ガリアード、心の乱れた時の悲しみのパヴァーヌ
ギボンズ:パヴァン
ファーナビ:ファンタジア、スパニョレッタ
フランツ・ビーバー:
技巧的で楽しい合奏、器楽のための食卓の音楽、宗教的・世俗的弦楽曲集
ゲオルク・ムッファト:音楽の捧げもの
ローゼンミュラー:ソナタ
ザムエル・シャイト:4声のパヴァン
シュメルツァー:宗教的・世俗的合奏曲集
フローベルガー:
カプリチョ、ファンタジア第3番、トッカータ第11番、リチャルカーレ、
カンツォーナ、トッカータ、組曲
クーナウ:聖書ソナタ
ラインケン:バビロンの流れのほとりにて
シャイデマン:プレアンブルム
ベーム:組曲第6番、第8番、第9番
ヘンデル:組曲第8番
J.C.バッハ:ソナタ作品5-2
フレスコバルディ:
トッカータ、カンツォーナ・テルツァ、5つのガリアード、
2つの主題によるファンタジア/トゥリーニ:ソナタ
D.スカルラッティ:ソナタK.3 K.52 K.215 K.216、他
アグネス・ギーベル、マリー=ルイーズ・ギレス、バルト・ファン・トホフ、
クリストファー・ルンゲ
レオンハルト・コンソート、ブリュッヘン・コンソート、他




<Berlin Classics>
BC 1628 \2380
リスト:歌曲集
3人のジプシー、君は花のような人、とうひの樹がひっそりとたたずんでいる、
ぼくの歌には毒がある、ローレライ、マルリングの鐘よ、もの静かな睡蓮、
花と香り、風がざわめく、私は死にたいのです、祈り、
喜びに満ち悲しみに満ち、すべての山頂に安らぎがある、御身 天から来たり、
ミニョンの歌、なぜかくも美しくひばりは歌う、再びあなたに会えるだろうか、
私を休ませて、それはすばらしいことに違いない、日の光を知った-彼女の眼、
おお愛して下さい 愛しうる限り
ルート・ツィーザク(Sop)
ゲロルト・フーバー(pf)

BC 18440 3枚組 \3980
ワーグナー:楽劇「パルシファル」
ヘルベルト・ケーゲル指揮、
ライプツィヒ放送交響楽団
ルネ・コロ、テオ・アダム、ウルリッヒ・コルト、フレート・テシュラー、
ライト・ブンガー、ギゼラ・シュレーター、他

BC 18441 3枚組 \3980
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」
マレク・ヤノフスキ指揮、
シュターツカペレ・ドレスデン
ジェシー・ノーマン、ニコライ・ゲッダ、他

BC 18442 3枚組 \2380
ベルク:歌劇「ヴォツェック」
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団
テオ・アダム、ギゼラ・シュレーター、他

BC 18439 \1480
ピアノの時間 - マイ・ピアノ・レッスン
ベートーヴェン、バッハ、ショパン等 有名な作曲家を中心にしたオムニバス

BC 8523 \2380
オスカー・シュレンマー
トリアディック・バレエ ハンス‐ヨアヒム・ヘスポスの音楽による

BC 1631 \2380
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」Op.51
クレンケ弦楽四重奏団
1994年にデビューした女性4人組。今ドイツの中でもトップクラスの実力を持
った注目の四重奏団。フランス・カンヌでMidem Classical Awardを受賞。簡
潔な作品ながら深く感動的な音楽です。

BC 18423 \1480
永遠の音楽 -システィーナ礼拝堂の音楽
ヴァリアスアーティスツ
パレストリーナ、デュファイ、スカルラッティらのアカペラの作品を中心に
した作品集

BC 18423 2枚組 \2380
ヴェルディ:レクイエム
ジュゼッペ・パターネ指揮、ライプツィヒ放送交響楽団、他

BC 18424 \1480
75歳バースディ記念盤
ソーニャ・ケウラー ブレヒトソングを歌う
録音:1972年-78年

BC 1630 2枚組 \5800(予定)
ハイドン:ピアノ曲集
ピアノソナタ(第50番)Hob.XVI-37、12のメヌエットHob.IX-11、
「神よ皇帝を護り給え」による変奏曲 Hob.III-77、
ピアノソナタ(第59番)Hob.XVI-49、ピアノソナタ ホ短調Hob.XVI-47bis、
主題と変奏「易しく快適」ハ長調Hob.XVII-5、
ピアノソナタ(第58番)Hob.XVI-48、他
ラーニャ・シルマー(pf)

BC 1632 \2380
ハイドン:チェロ協奏曲第1番、第2番
クラフト:チェロ協奏曲第2番
イェンス=ペーター・マインツ(Vc)
トーマス・クルーグ指揮、ドイツ室内管弦楽団

BC 18437 \1280
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」ハイライト
ハインツ・レーグナー指揮、ベルリン放送交響楽団

BC 18438 2枚組 \2380
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団、他
レジーナ・ヴェルナー、ペーター・シュライアー、テオ・アダム、他


●Berlin Classics Composers Series (2CD)
ベルリンクラシックスの豊富で優秀な音源を使用した作曲家別オムニバス集 
ちょっとかわいいジャケットが印象的です

BC 18425 2枚組 \1480
J.S.バッハ
ヴァリアスアーティスツ
管弦楽組曲より、ブランデンブルク協奏曲より、ヴァイオリン協奏曲より、
トッカータとフーガ、他

BC 18426 2枚組 \1480
ベートーヴェン
ヴァリアスアーティスツ
交響曲第5番、第9番、ピアノ協奏曲第4番、他

BC 18427 2枚組 \1480
ブラームス
ヴァリアスアーティスツ
ハンガリー舞曲集より、交響曲第3番、ハイドン変奏曲、ピアノ小品集、他

BC 18428 2枚組 \1480
ショパン
ピアノ協奏曲第1番、第2番、28の前奏曲集、ピアノ作品集、他

BC 18429 2枚組 \1480
ヘンデル
ヴァリアスアーティスツ
水上の音楽、王宮の花火の音楽、メサイア、ユーダスマカベウス、他

BC 18430 2枚組 \1480
ハイドン
交響曲より、トランペット協奏曲、皇帝四重奏曲、他

BC 18431 2枚組 \1480
メンデルスゾーン
ヴァリアスアーティスツ
無言歌より、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第3番、真夏の夜の夢より、他

BC 18432 2枚組 \1480
モーツァルト
ヴァリアスアーティスツ
アイネクライネ・ナハトムジーク、ピアノソナタK311、交響曲第41番、
ピアノ協奏曲第21番、他

BC 18433 2枚組 \1480
シューベルト
未完成交響曲、ロザムンデ、魔法の竪琴、魔王、他

BC 18434 2枚組 \1480
シューマン
ヴァリアスアーティスツ
ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲、子供の情景、他

BC 18435 2枚組 \1480
チャイコフスキー
ヴァリアスアーティスツ
白鳥の湖より、ピアノ協奏曲第1番、ロココの主題による変奏曲、
交響曲第6番より

BC 18436 2枚組 \1480
ヴィヴァルディ
ヴァリアスアーティスツ
四季、フルート協奏曲、オーボエ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、他


●SCHAETZE DER KLASSIK
薄型ケースに気品あるジャケットは単なる廉価シリーズとして扱いたくない
一品。名盤といわれている音源を惜しみなく使っての商品化です。まさに
『宝』の名にふさわしいディスクの発売です。

BC 1420 \950
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番-第3番
管弦楽組曲第4番
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン室内管弦楽団

BC 1421 \950
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番-第6番
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン室内管弦楽団

BC 1422 \950
J.S.バッハ:オルガン曲集
トッカータとフーガBWV.565、パッサカリアBWV.582、他
パワー・ビッグス(Org)

BC 1423 \950
ベートーヴェン:交響曲第5番、第6番「田園」
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、シュターツカペレ・ドレスデン

BC 1424 \950
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
フランツ・コンヴィチュニー指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ヴェングロル(Sop)ツォレンコップ(Alt)
ヨアヒム・ロッチュ(Ten)アダム(Bs)

BC 1425 \950
ベルリオーズ:幻想交響曲
ロルフ・ロイター指揮、ベルリン・コーミッシェオパー管弦楽団

BC 1426 \950
ブラームス:交響曲第3番
ハンガリー舞曲集より14曲
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1427 \950
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番
アンネローゼ・シュミット(pf)
クルト・マズア指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1428 \950
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
スラヴ舞曲集より6曲
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
ノイマン指揮、ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1429 \950
グリーグ:
ノルウェー舞曲、2つの抒情組曲 作品54、十字軍の兵士シグール 作品56、
ホルベルク組曲 作品40
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン

BC 1430 \950
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 ドイツ語抜粋盤
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団
ヴェルナー(Sop)リース(Alt)シュライヤー(Ten)アダム(Bs)

BC 1431 \950
ヘンデル:組曲「水上の音楽」、王宮の花火の音楽
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団

BC 1432 \950
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 抜粋盤
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団
ヴェルナー(Sop)シュライアー(Ten)アダム(Bs)

BC 1433 \950
マーラー:交響曲第5番
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1434 \950
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢 作品61
序曲「美しいメルジーネの物語」作品32、「静かな海と楽しい航海」作品27
ギュンター・ヘルビッヒ指揮、シュターツカペレ・ベルリン

BC 1435 \950
モーツァルト:
アイネ・クライネ・ナハトムジーク、
セレナードKV.239、K.101、K.286、K.522
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン

BC 1436 \950
モーツァルト:交響曲第39番、第40番、第41番「ジュピター」
オトマール・スイトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
交響曲より、トランペット協奏曲、皇帝四重奏曲、他

BC 1437 \950
オルフ:カルミナ・ブラーナ
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団

BC 1438 \950
ラヴェル:ラ・ヴァルス、ボレロ、マ・メール・ロア
亡き王女のためのバヴァーヌ
ギュンター・ヘルビッヒ指揮、ベルリン交響楽団

BC 1439 \950
シューベルト:ピアノ五重奏曲D.667「ます」
アダージョとロンド・コンチェルタンテ D.487
レーゼル(pf)ズスケ(Vln)ハルマン(Vla)ティム(Vc)フッケ(Cb)

BC 1440 \950
シューマン:子供の情景
花の曲 作品19、3つのロマンス 作品28、アラベスク 作品18
ノーマン・シェトラー(pf)

BC 1441 \950
スメタナ:わが祖国
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

BC 1442 \950
チャイコフスキー:3大バレエ組曲集
くるみ割り人形、眠れる森の美女、白鳥の湖
ハインツ・レーグナー指揮、ベルリン放送交響楽団

BC 1443 \950
ワーグナー:序曲集、前奏曲集
タンホイザー序曲 
若杉弘指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
ローエングリン前奏曲 
スイトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
さまよえるオランダ人序曲 
コンヴィチュニー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
パルシファル前奏曲 
ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団

BC 1444 \950
J.シュトラウス:名曲集 
こうもり序曲、ワルツ「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」
「春の声」、ラデツキー行進曲、他
マンフレッド・ホーネック指揮、バンベルク交響楽団、他




<OPUS ARTE>
OABD7004D(Blu-ray Disc) \5480
ヨハン・シュトラウス:喜歌劇《こうもり》(Blu-ray Disc仕様)
グラインドボーン音楽祭2003
アルフレート:ペール・リンドスコグ
アデーレ:リューボフ・ペトローヴァ
ロザリンデ:パメラ・アームストロング
アイゼンシュタイン:トーマス・アレン
ブリント博士:ラグナー・ウルフンク
ファルケ博士:ホーカン・ハーゲゴールド
フランク:アルトゥール・コルン
オルロフスキー公爵:マレーナ・エルンマン
看守フロッシュ:ウード・ザーメル
イーダ:ルネ・シュッテングルーバー
指揮:ウラディーミル・ユロフスキ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/グラインドボーン音楽祭合唱団
演出:スティーヴン・ローレス
装置;ベノワ・デュガルダン   衣裳;インゲボルク・ベルナート 
照明:ポール・ピアント   脚色: ニコラ・ボウイ
2003年8月17日 グラインドボーン歌劇場(イギリス)におけるライヴ収録
収録時間全プログラム198分(本編160分)
字幕 本編:英・仏・西・蘭
特典:仏・独・西・蘭
先月の《魔笛》に続く、ブルーレイディスクによるオペラ映像第2弾。グライン
ドボーンの華麗なステージを、驚くべき高精細映像で楽しめます。カメラが捉え
たすべての情報を余すところなく再現したハイクオリティ映像からは、笑いと愉
楽に包まれた会場の空気までもがダイレクトに伝わってきます。
※2007年12月に発売の国内盤DVD《こうもり》(TDBA-5012-3)と同一映像。こちら
は直輸入盤につき日本語字幕はついておりません。
※本ディスクはブルーレイ専用プレイヤー以外では再生できません。

<コンフォート・レーベル(日本)>
CMDA-1001 \3200
BEYOND EMBRACING DREAMS-抱きし夢のかなたに
1 ACROSS THE RIVER
2 DADDY
3 BLOOMING IN THE FIELD
4 SUNNY FLOWREY
5 LOVE WILL NEVER GO AWAY
6 FILLED WITH LOVE
ヒーリングのダニエル・コビアルカ新作!
バーンスタイン、小澤征爾、武満徹など東西の名音楽家に高く評価されるクラ
シック界が生んだヒーリングミュージックの世界的第一人者、ダニエル・コビ
アルカのMARTHプロデュースによる待望の新作全6曲集。コビアルカのハートが
見出したMARTHの「天上の音楽」をバックに奏でられるヴァイオリンの音色は
まさに-抱きし夢のかなたに-と誘うがごとく、愛しく、大きく、すべてを抱き
しめ、癒します。美しきオーケストレーションがもたらす平和、静けさ、情熱、
そしてハーモニーに、リスナーの皆様をお招きいたします。




<OTAKEN RECORDS>
TKC-313 \2080
ベートーヴェン:
(1)交響曲 第3番「英雄」変ホ長調 作品55
(2)序曲「フィデリオ」 作品72B
(3)序曲「レオノーレ」 第3番 作品72A
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
ウィーン・フルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1944年12月 ウィーン・ムジークフェラインザール
(2)(3)1950年8月 ザルツブルグ祝祭劇場
音源:ドイツ帝国放送局(1)オーストリア放送局(2)(3)
擬似ガラスCD方式で所謂「ウラニアのエロイカ」のような古い録音の名演の音
がどのようになるか?これはたいへん興味はあるが、半ばあきらめかけていた
事案でもありました。と言いますのは、この方式ではCDの元となるマスター音
源の音が良好であることが最低条件で、「ウラニアのエロイカ」においてこの
条件に見合う音源は存在しないと思っていたからです。現にこれまで英ユニコ
ーン社原盤の各LPや米ウラニア社のオリジナルLP、露メロディア及びオースト
リア経由のテープ系音源をあたりましたが、この方式に耐え得るものを見つけ
ることができませんでした。ところがこの度、さる信頼できる筋から当社に持
ち込まれたテープ系音源は、この方式に見事にマッチするものでした。ともか
くこの方式でCDに定着された当音源の音は、これまでに出たどの「ウラニアの
エロイカ」よりもダイナミックで音の巾も厚く、特に金管楽器の強奏部でのび
りつきは「ウラニアのエロイカ」のトレードマークともなっていましたが、そ
れがほとんどなくなったのは嬉しいかぎりです。また実際にはとてつもなく広
かったであろうと思われるフルトヴェングラーのダイナミックレンジを彷彿と
させるクレッシェンドのすさまじさも目を見張るものがあります。とにかく
1楽章のドン、ドンというあの「ウラニア・マーカー」がなければ、にわかに
「ウラニアのエロイカ」とは信じがたい音に仕上がっております。しかし今回
の最大の収穫は、音質改善が音楽的感動に直結したことで、このCDは今後のオ
ーディオと音楽のあり方について一石を投じたものにもなり得ましょう。ファ
ンの方はもちろん広く音楽愛好家の皆様に又、今回は特にオーディオ・ファン
の方にもご一聴願えたらと思われる「ウラニアのエロイカ」の登場です。
オタケン・レコード 太田憲志



<ORF(オーストリア放送協会)>
CD 3018 \2080
モーツァルト(ペーター・リヒテンタール編):
交響曲第40番 ト短調 K.550
モーツァルト(マリアンネ・ブルックナー編):
クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
ストリングフィッツ: 【ヴェロニカ・ゴットリート(Vn)、ゾフィー・ガンシュ
(Vn)、イネス・ミクリン(Va)、マリアンネ・ブルックナー(Vc)】
ヴィクトリア・フォーニャド=ヨー(Va)
トーマス・ノートバウアー(Cl)
弦楽四重奏編曲版のレクイエムに続くストリングフィッツのモーツァルト。交
響曲第40番はペーター・リヒテンタール(1780-1853)による編曲。リヒテンター
ルは1780年ブラティスラヴァで生まれ、ウィーンとミラノで医師として活動し、
モーツァルトの音楽のイタリア紹介に功績のあった人物。クラリネット協奏曲
はメンバーのマリアンネ・ブルックナーの編曲。ストリングフィズは2000年創
立の女性弦楽四重奏団。

CD 495 \2080
ボッケリーニ:
弦楽五重奏曲 ニ長調 Op.39-3 G339
弦楽五重奏曲 変ロ長調 Op.39-1 G387
弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.64-2 G249
弦楽五重奏曲 ヘ長調 Op.39-2 G338
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
録音:2005年1月、DDD、
ボッケリーニの弦楽五重奏曲の録音。いずれの曲も世界初録音だと思われる。
ピッコロ・コンチェルト・ウィーンは1993年創立の団体。開放的な明るい音色
と、ドイツ語圏の古楽団体に共通した切れ味の良さがミックスされた演奏で、
軽快なフットワークとスピード感も相まって、たいへんに爽快なボッケリーニ
である。

CD 3020(1CD+ボーナスDVD※PAL方式) \2080
バッハ:
前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998
リュート組曲 ハ短調 BWV.997
リュート組曲 ト短調 BWV.995
リュート組曲 ホ長調 BWV.1006a
ペーター・ワルドナー(ラウテンクラヴィーア)
録音:2007年2月18日(ライヴ)、
バッハのリュート曲を、ラウテンクラヴィーアで演奏したもの。ラウテンクラ
ヴィーアとは、リュートの音色を奏でる鍵盤楽器。文献では知られ、バッハの
遺品の中にもあったことが分かっている。ガット弦を使用していたと推測され
ているものの、現存する楽器が残っていないため、実態は謎に包まれている。
ここでは、18世紀の音楽理論学者ヤコブ・アドルングの記述に基づき、米国の
キース・ヒルが1999年に復元したナイロン弦を用いた楽器を使用。独特な音色
が美しく、リュート原曲の作品のみならず、無伴奏ヴァイオリン・パルティー
タ第3番の編曲作品も新たな魅力を得ている。ペーター・ワルドナーは、1966年、
南チロルのフィンシュガウ出身の鍵盤奏者。インスブルックを拠点として活躍
している。
※特典DVDはPAL方式のため通常の日本のDVDプレイヤーでは見ることはできませ
ん。

CD 3008(1SACD+ボーナスDVD※PAL方式) \2080
テレマン:組曲「ハンブルクの潮の干満」(水上の音楽)ハ長調 TWV.55:C3
ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調 RV.566
バッハ:協奏曲 ヘ長調 BWV.1057(ブランデンブルク協奏曲第4番の編曲)
ファン・ヴァッセナール:コンチェルト・アルモニコ第5番 ヘ短調
ルベル:幻想曲
クラウディオ・リベイロ(指揮)
コレギウム・ムジクム・デン・ハーグ、
録音:2006年11月29,30日、
63m(SACD)、30m(DVD)
2006年に結成されたばかりの古楽団体、コレギウム・ムジクム・デン・ハーグ
のおそらく初の録音。ハーグ王立音楽院出身の仲間で結成された団体で、当然
メンバーは若く、古楽の中心地だけに国籍は多様だ。指揮を務めるクラウディ
オ・リベイロは、ブラジル、サンパウロ生まれのチェンバロ奏者。ドイツ、イ
タリア、フランスと様々な様式の音楽をいずれも見事にまとめており、さらに
チェンバロ独奏の妙技も繰り広げている。バッハのBWV.1057は、ブランデンブ
ルク協奏曲第4番からの編曲作品。
特典DVDはPAL方式のため通常の日本のDVDプレイヤーでは見ることはできません。

CD 447 \2080
ツォベル(1950-):孤立/世界を変える、彼女にそれが必要だ/ドナウ歌曲集/
眠り/ダッハウから/人生の階段
ケーテ・ヴィットリヒ(ピアノ)
ペーター・コイシュニヒ(指揮)
アンサンブル・コントラプンクテ
ペーター・アルトマン(指揮)
新ウィーン・ヴォーカルアンサンブル、
ほか
録音:1973-1995年
ウィーン生まれの現代作曲家、ヴィルヘルム・ツォベル(1950-)の作品集。「孤
立」(1970年)はピアノソロ。「世界を変える、彼女はそれを必要としている」
(1973年)はテープ編集。ドナウ歌曲集(1984年)は管弦楽曲(歌は無い)。「眠り」
は室内アンサンブル作品。「ダッハウから」は管弦楽曲。「人生の階段」合唱
と木管アンサンブルの音楽。

CD 3010 \2080
17世紀の作曲家のリュート作品集
ビットナー:前奏曲
デュビュ:無題の作品
デュフレスノ:アルマンド,クーラント
ガロ:サラバンド,ガヴォット
デュフォ:ジーグ
作者不詳:パルティア
作者不詳:パルティータ 変ロ長調
ヒンターレイトナー:パルティータ ニ長調,パルティータ イ短調
ロジー:サラバンド,チャコンナ
フーベルト・ホフマン(リュート)
録音:2007年6月、
17世紀の作曲家の作品を中心としたリュート作品集。ジャック・ビットナー(17
世紀)、ジャック・ガロ(?-1690)、フランソワ・デュフォ(?-1670)、フェル
ディナント・イグナツ・ヒンターライトナー(1659-1710)、ヤン・アントン・ロ
ジー(1650-1721)らの作品を収録。フーベルト・ホフマンは3種の楽器を弾き分
けている。

CD 3013 \2080
ヨーゼフ・マルクスの歌曲集
1950年代の歴史的録音から81年のオジェーまで収録
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):歌曲集
(1)マリアの歌/キリストの木/問いと答え/つつましい羊飼い/出会い/百合
/何のため/ヴェネツィアの子守歌/最愛の人が話す/井戸端で
(2)輝く日々/雨/ペレグリーナ第5番/美しさ/春の歩み
(3)聖マリア/記憶/ある娘の歌/ジプシー
(4)歌/あなたの眼差し/夜の祈り/夢の絶頂
(5)昨日彼は私にバラを持ってきた/日本の雨の歌/
ヴェネツィアの子守歌/マリアの歌/愛に心を動かされたなら
(1)ヴィルマ・リップ(S)
ヨーゼフ・マルク(Pf)
録音:1951年11月24日
(2)ワルデマール・クメント(T)
ヨーゼフ・マルク(Pf)
1952年5月28日
(3)イルムガルト・ゼーフリート(S)
エリック・ウェルバ(Pf)
1951年10月5日
(4)ワルデマール・クメント(T)
エリック・ウェルバ(Pf)
1951年12月15日
(5)アリーン・オジェー(S)
ミルティアデス・カルディス(指揮)
ニーダーエスターライヒ・トンキュンストラー管弦楽団
1981年5月15日
オーストリアの作曲家、ヨーゼフ・マルクス(1882-1964)の歌曲集。マルクスは
150の歌曲を残したと言われ、後期ロマン派を受け継いだ作風は再評価されつつ
ある。ここには、ヴィルマ・リップ、ワルデマール・クメント、イルムガルト
・ゼーフリートらの歴史的録音と、アリーン・オジェーが歌った管弦楽伴奏歌
曲が収録されている。

CD 3017 \2080
名女優に捧げるため女装した男性歌手のキャバレー・ソング集
イルムガルト・クネフ「私のウィーン」
(キャバレーソング、シャンソン、ガーシュウィン、ポーター)
ウルリヒ・ミヒャエル・ハイシッヒ(歌)
シュトラールクラフト(光の力)バンド
録音:2007年9月7日,ライヴ
ウルリヒ・ミヒャエル・ハイシッヒは、ドイツの歌手、俳優。イルムガルト・
クネフとは、往年のドイツの名女優、歌手のヒルデガルト・クネフを真似て彼
が女装して演じる人物。キャバレーソング、シャンソン、さらにガーシュウィ
ン、ポーターなどの曲を歌っている。




<DIVOX>
CDX25254 \1980
グリエール:チェロとピアノの為の12ページのアルバムOp51
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op119
エステル・ニッフェネッガー(チェロ)
ミラーナ・チェルンヤフスカ(ピアノ)
録音:2007年7月
演奏者は共に、流麗で息がぴったりと合った演奏です。ニッフェネッガーは好
評を得ているバッハ無伴奏チェロ組曲(CDX25249/50)などDIVOXレーベルに多数
の録音を行っています。グリエールの12ページのアルバムは小品集で明るい部
分が多い作品です。他に録音があまり無い貴重なものです。名曲プロコフィエ
フのチェロ・ソナタは作曲者独特のコミカルさが時折顔を出すユニークな作品
です。

CDX 70602 \1980
「ヴェネツィアへの旅」
ヘンデル:シンフォニア 変ロ長調 HWV338、アリア ハ短調 HWV355、組曲
変ロ長調 HWV 354から
アルビノーニ:シンフォニア ト短調、協奏曲 ト長調Op.4-5
ポルポラ:協奏曲 ホ短調
カルダーラ:「我らの主イエス・キリスト」-導入,アンダンテ
マルチェッロ:シンフォニア ト長調
ガスパリーニ:「運命の予言」序曲
ハッセ:「クレオフィーデ」序曲
ポルポラ:協奏曲 ト長調(Op.11より)
ステーファノ・モラルディ(指揮,Cemb)
イ・ヴィルトゥオージ・デッレ・ムーゼ(ピリオド楽器)
録音:2006年4月12-15日
ヴィヴァルディのオペラ序曲集(CDX70501 SACD hybrid)に続く、イ・ヴィルトゥ
オージ・デッレ・ムーゼのバロックアルバム。「ヴェネツィアへの旅」と題さ
れ、ヴェネツィアに縁のある作曲家の作品が集められている。モラルディとイ・
ヴィルトゥオージ・デッレ・ムーゼの演奏は、優れた様式感と、ゆとりを保っ
た愉悦感に独特の味わいがある。

CDX 70603 \1980
「フィリア・プレクララ」
神の僕、クララ/喜べ、天の聖職者よ/今日キリストは起きたまえり/おお、
宵に輝く乙女よ/許しのため私は行くだろう/澄んだ光で輝く/新たな玉座が
/主を讃えよう/おお喜びの報せ/留まるがよい/やんごとなき乙女/マリア
に祝福あれ/慈愛の神を讃えよ/ほか
アンサンブル・ペレグリーナ(女声アンサンブル)
録音:2007年4月16-20日
13世紀から15世紀にかけての宗教声楽曲を収録。いずれもアッシジの聖クララ
に因んだ内容である。アンサンブル・ペレグリーナは1997年創立の女声四人に
よるグループ。中世宗教音楽は混成、もしくは男声アンサンブルによるものが
多数だが、透明な女声だけのアンサンブルの美しさは格別である。




<エクステンション・レーベル(日本)>
NATSU-0201・02 2枚組 \3150
「cafe des six カフェ・デ・シス」
DISC1.Quietude(キエチュード・穏やかな)
(1)プーランク:即興曲第15番 ハ短調 「エディット・ピアフ讃」
(2)プーランク:即興曲第13番 イ短調
(3)オネゲル:3つの小品より ラヴェル讃
(4)デュレ:「バスク地方の10の歌」より 1.朝の星
(5)プーランク:「フランス組曲」より「パヴァーヌ」
(6)タイユフェール:ロマンス
(7)プーランク:「フランス組曲」より「シシリエンヌ」
(8)デュレ:「6人組のアルバム」より無言歌
(9)プーランク:「ナゼルの夜会」より変奏曲2「手の上の心臓」
(10)プーランク:即興曲第7番 ハ長調
(11)プーランク:「主題と変奏」より主題
(12)プーランク:「小象ババールの物語」-「おばあさんとお別れ」
(13)オネゲル:ショパンの思い出
(14)プーランク:即興曲第2番 変イ長調
(15)ミヨー:「ブラジルの郷愁」より 7.コルコヴァード
(16)プーランク:「ナゼルの夜会」より変奏曲7「不幸の味」
(17)オーリック:「9つの小品」より 6.シシリエンヌ
(18)オーリック:「9つの小品」より 2.無言歌
DISC2. Vivacite(ヴィヴァシテ・活発な)
(1)プーランク:間奏曲変イ長調
(2)プーランク:即興曲第12番変ホ長調「シューベルト讃」
(3)プーランク:即興曲第1番 ロ短調
(4)ミヨー:フラテリーニのタンゴ
(5)プーランク:「主題と変更」より変奏3「パストラル」
(6)ミヨー:「春」第1集より1番
(7)タイユフェール:シシリエンヌ
(8)オーリック:「9つの小品」より3.ワルツ
(9)デュレ:「バスク地方の10の歌」より 8.マドレーヌ夫人
(10)プーランク:「小象ババールの物語」より「おばあさんといつも一緒」
(11)ミヨー:「ボヴァリー夫人の3つのワルツよりI
(12)プーランク:「フランス組曲」より1.「ブルゴーニュのブランル舞曲」
(13)オーリック:「乙女の湖」のための3つの作品より1.レントラー
(14)ミヨー:「ボヴァリー夫人の3つのワルツよりII
(15)プーランク:常動曲よりI
(16)プーランク:「ナゼルの夜会」より変奏曲1「分別の極み」
(17)プーランク:「ナゼルの夜会」より前奏曲-カデンツァ
(18)オネゲル:7つの小品よりVII
(19)ミヨー:「ブラジルの郷愁」より 6.ガヴェア
神武夏子(こうたけなつこ、ピアノ)
フランス6人組弾きのピアニスト神武夏子の1stアルバム。
Quietude(キエチュード・穏やかな)「夜、リラックスしているときに聴きたい曲」
と、Vivacite(ヴィヴァシテ・活発な)「天気のいい昼時のカフェで聴きたい曲」
の2つのコンセプトを元に、数ある6人組の曲からセレクトされた2枚組CD。
フランス6人組の魅力を知ることができるだけでなく、まさに昼時のカフェや夜中
のリラックスタイムによく合う曲で構成されており、選曲も楽しむことができる
完成度の高い2枚組CD。選曲はJ-WAVE(81.3FM)プロデューサーでクラブDJの持田
騎一郎氏、サウンドディレクターは元EMIミュージックの河田為雄氏によるもの。

NATSU-0203 \2500
「cafe Poulenc カフェ・プーランク」
サティ:ヴェクサシオン
プーランク:
夜想曲(第1,3,4,7,8番)/メランコリー
ノヴレット第3番(ファリャの主題による)
フルートとピアノのためのソナタ/3つの小品
ピアノ、オーボエ、バソンのための三重奏曲
即興曲第14番、第15番「エディット・ピアフ讃」
神武夏子(こうたけなつこ、ピアノ)
斉藤歩(フルート)、辻功(オーボエ)、太田茂(ファゴット)
フランス6人組ピアニスト・神武夏子によるプーランクの作品を特集した2枚目の
アルバム。「のだめカンタービレ」でおなじみであった「ピアノ、オーボエ、バ
ソンのための三重奏曲」を収録。フルートに若手フルーティスト斉藤歩氏を起用、
オーボエ辻功氏、ファゴットに太田茂氏の両名手との競演による名演が聴ける1枚。
前作「Cafe des six」とは少し雰囲気の違うプーランク特有のキラキラとしたピ
アニスティックなサウンドが心地よいアルバムに仕上がっている。
前作同様J-WAVE(81.3FM)プロデューサー持田騎一郎氏、サウンドディレクターは
元EMIミュージックジャパンの河田為雄氏の手によるもの。渋谷カフェ・アプレミ
ディ店主で世界一のコンピ数の実績を作り続けているDJの橋本徹氏推薦のアルバ
ム。

神武夏子(こうたけなつこ、ピアノ)
大学を卒業後フランスへ留学。帰国後、フランス6人組の作品を演奏するグルー
プ「有終のオルフェたち」の一員として活動。その後独立し、1999年、プーラン
ク生誕100年記念コンサートを主催。以降、リサイタル、サロンコンサート、ラジ
オを通じて6人組の音楽の紹介に努めている。そのユニークな活動は音楽界に限ら
ず山口昌男氏、中村真一郎氏などの文化人や写真家・都築響一氏らの賛同を得て
現在に至る。また、詩人・藤富保男氏と「詩を奏でる」を各地で公演するほか、
子供のためのコンサート(絵本朗読とサロンコンサート)も開催している。




<NEOS>
NEOS10722 \2500
(ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.17)
ジャチント・シェルシ(1905-1988):管弦楽作品集
(1)チュクルム(1963)-大編成の弦楽オーケストラのための
(2)4つの部分(1959)-オーケストラのための
(3)自然の再生(1967)-11弦楽器のための
(4)ヒムノス(1963)-オルガンと2つのオーケストラ・グループのための
ハンス・ツェンダー指揮((2)-(4))
ペーター・ルンデル指揮((1))
バイエルン放送交響楽団
エリザベト・ツァヴァドケ(Org)
録音:2001年2月2日((1))
2006年3月3日((2)-(4))
ともにライヴ録音
今年没後20年を迎えるイタリアの特異な作曲家シェルシの主要なオーケストラ作
品を集めた画期的なアルバム。シェルシは一つの音を徹底的に持続させ、その音
の倍音や色彩の変化で音楽を構成させる作曲家としてスペクトル楽派にヒントを
与え、20世紀後半以降の現代音楽界に大きな影響を与えた。オーケストラはシェ
ルシが夢見るヴィジョンを具現化するのにうってつけの媒体であり、シェルシ入
門用としても最適。ツェンダー指揮によるバイエルン放送響も他の追随を許さぬ
大変優れた演奏。全てムジカ・ヴィヴァ音楽祭におけるライヴ。

NEOS10723 \2500
クリスティアン・ウルフ(1934b):ピアノ作品集
Tilbury(軽二輪馬車)I-III(1969)/Keyboad Miscellany(鍵盤雑録)(1988-)/
ピアノ・ピース(2006)/スノードロップ(1970)
ザビーネ・リープナー(Pf)
録音:2007年1-3月
ケージ、フェルドマンと共にアメリカ実験音楽を代表する作曲家ウルフのピアノ
作品を集めた。暗雲垂れ込める空からぽつぽつと降ってくる雨音のように寡黙で
静謐な音楽。ケージやフェルドマンの録音で知られるリープナーによる演奏。




<CEDILLE>
CDR90000 103 \1980
「ストリング・ポエティック」-アメリカ音楽、21世紀の展望
ジェニファー・ヒグドン(1962b):ストリング・ポエティック(2006)
カール・ラッグルズ(1876-1971):ムード(1918)
ルー・ハリソン(1917-2003):グラン・デュオ(1988)
ジョン・アダムス(1946b):ロード・ムーヴィーズ(1995)
ジェニファー・コー(Vn)
内田怜子(Pf)
録音:2007年
コー女史はこれまで当CEDILLEレーベルにシェーンベルク、バルトークを録音し
てきたものの、20-21世紀の作品で一枚のアルバムを作るのはこれが初めて、と
はいえ作品はどれもアメリカらしい快活でメロディックなものばかり。作品が
アルバム・タイトルになっているジェニファー・ヒドゥンはコーのために作曲
された、新ロマン主義とも新古典主義ともいえる聴きやすい作品。さっぱりと
した爽やかなディスク。




<COL LEGNO>
WWE20609(SACD-Hybrid) 2枚組 \4500
ヴィンコ・グロボカール(1934b):
(1)「歴史の天使」(2000-2004)-2つのオーケストラ、2人の指揮者、予め録音さ
れたテープ、ライヴ・エレクトロニクス、サンプラーのための三部作
第1部:腐食、第2部:火星、第3部:希望
(2)人質(2003)-オーケストラとサンプラーのための
(1)ファブリス・ボロン(指揮,管弦楽I)
マーティン・ブラビンス(指揮,管弦楽II)
SWRバーデンバーデン・フライブルク交響楽団
(2)アルトゥーロ・タマヨ指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:2004年((1))、2006年((2)),ムジカ・ヴィヴァにおけるライヴ
優れたトロンボーン奏者でもあるグロボカールはパフォーマンスの要素を多く含
んだ作品で独自の境地を開いてきたが、近作「歴史の天使」は、その集大成的な
大作。ノイズ、コラジュ、サンプラーと現代音楽のありとあらゆる技法が詰め込
まれている。2004年のサントリー国際作曲委嘱シリーズで初演された「人質」も
この路線で犬の鳴き声、馬のいななきなど具体音がオーケストラの特殊な音響と
渾然一体となり、これまで経験したことのなかった異様な空間が広がる。今年上
半期発売の現代音楽CDで最上のディスクといっても、あながち言い過ぎではない
でしょう。

WWE30001 \2250
(COL LEGNO JAZZ)
「非常識(UNCOMMON SENSE)」
頭を冷やせ、と肘掛け椅子は言った/アルフィー/メディテーション/ポルカ
・フェイス/他
ジョン・クラーク(F.Hrn)
フランク・ハックル(Trp)
デイヴ・テイラー(バスTrb)
録音:2005-2008年
Col legnoらしく、ぴりっとスパイスの効いたユーモラスなジャズ・アルバム。
メンバーのオリジナル作品の他、バルトーク、プーランク、バカラックの曲を
アレンジして演奏している。




<CD ACCORD>
ACD 143(2CD) \3960
ワーグナー:
「さまよえるオランダ人」
デイヴィッド・ピットマン=ジェニングズ(バリトンオランダ人)
ハンス・ゾーティン(バス ダーラント)
クリスティアーネ・リボール(ソプラノ ゼンタ)
エンドリク・ヴォトリヒ(テノール エリック)
エヴァ・マルシニク(アルト マリー)
リシャルド・ミンキエヴィチ(テノール 水夫)
アントニ・ヴィト(指揮)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団,合唱団
録音:2005年10月29日
演奏会形式上演のライヴ録音。ポーランドの名匠アントニ・ヴィトの指揮のもと、
ゾーティン、ヴォトリヒ、リボールらワーグナーを得意とする歌手が集められて
いる。オランダ人役のピットマン=ジェニングズは、米国オクラホマ生まれで現
在パリを拠点とするバリトン。マルシニクとミンキエヴィチはともにポーランド
で活躍する歌手。

ACD 160 \2250
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 Op.81
ルドルフ・ブーフビンダー(ピアノ)
上海クァルテット〔ウェイガン・リ(Vn)、イーウェン・ジャン(Vn)、ホンガン・
リ(Va)、ニコラス・ツァヴァラス(Vc)〕
録音:2006年4月11日
ワルシャワの春の恒例、復活祭ベートーヴェン音楽祭でのライヴ。名ピアニスト、
ブフビンダーと上海クァルテットの共演によるシューマンとドヴォルザークの室
内楽曲。上海クァルテットは1983年に上海音楽院で結成されたベテランの弦楽四
重奏団。2000年にツァヴァラスがチェロに交替して現メンバーになった。来日も
多数。

ACD 142 \1980
パガニーニ:24のカプリース
ヤヌシュ・ヴァヴロウスキ(ヴァイオリン)
録音:2006年10月-2007年2月
ヤヌシュ・ヴァヴロウスキはポーランドのヴァイオリニスト。2000年の第8回ルー
トヴィヒ・シュポア国際ヴァイオリン・コンクールで第3位を、2006年の第2回オ
イストラフ国際ヴァイオリン・コンクール第3位を受賞している。




<CELESTIAL HARMONIES>
13280 \1980
バッハ:
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
パルティータ第6番 ホ短調 BWV830
ロジャー・ウッドワード(ピアノ)
録音:2007年1月
ロジャー・ウッドワード(1942-)は、オーストラリアのピアニスト。シドニーで
学んだ後、ワルシャワでパデレフスキの弟子に学んでいる。ここで聞ける演奏は、
いずれもピアノで弾いたバッハの手本とでも言うべき極めて誠実な演奏で、明確
な意志とほの暗い情感が素晴らしい。

14268 2枚組 \3960
「バッハ(エヴァンス編):パルティータとソナタ集」
ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
ウィンザム・エヴァンス(チェンバロ)
バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータ全6曲を、チェンバロ奏者の
ウィンザム・エヴァンス自身がチェンバロ独奏用に編曲したもの。こうしたタイ
プの演奏は個別には録音があったものの、全集は初めてと思われる。チェンバロ
での演奏効果を上げるため様々に手が加えられ、原曲とは異なった華麗な音楽に
なっている。チェンバロの俊敏な立ち上がりによって、まるでバッハの新発見の
チェンバロ曲を聞くような新鮮さを感じられる。




<KONTRAPUNKT>
32339 \2380
ミハイル・コロンタイ(1952b):作品集
(1)6つの聖書ソナタOp.28(1992)
(2)「天の王国の神聖な市民」Op.29(1992)
エレナ・デニソヴァ(Vn)(1)
(1)イェンス・クリステンセン(Org)
(2)ミハイル・コロンタイ(Pf)
録音:2008年(24bit)
コロンタイは1952年モスクワ生まれの作曲家、ピアニスト。彼はショスタコー
ヴィチ賞、プーシキン・ゴールド・メダルなど、ロシアで名だたる芸術賞を得て
いる。語法は旋法、および無調に近いが聖書を題材にしたドラマティックで神秘
的。6つの聖書ソナタはヴァイオリンとオルガンのための作品でオルガンの多彩
な音色のなかでヴァイオリンが憂いに満ちた祈りの歌を歌う。





<MARSTON>
52042 2枚組 \4360
「エジソンの遺産 第1集」 オペラ・アリア集
ルクレツィア・ボリ(ソプラノ)1910-13年/マルセラ・クラフト(ソプラノ)1918年
/ エミー・デスティン(ソプラノ)1911年/エドアルド・ファティカンティ(バス)
1910年/ ルイーザ・ガリバルディ(メッゾソプラノ),イタロ・クリスタリ(テノ
ール)1910年/メリッタ・ハイム(ソプラノ)1911年/フリーダ・ヘンペル(ソプラ
ノ)1920年/ハインリヒ・ヘンゼル(テノール)1911年/ヴァランタン・ジョーム
(テノール)1914年/パオラ・コラレク(ソプラノ),オレステ・ベネデッティ(バ
ス)1911年/ルチェット・コルソフ(ソプラノ)1914年/マリア・ラビア(ソプラノ),
ヴァランタン・ジョーム(テノール)1914年/エンミ・ライスナー(アルト)1914年
/ウンベルト・マクネツ(テノール)1910年/マルガレーテ・マツェナウアー
1915年/カルメン・メリス(ソプラノ)1913年/ローザ・オリツカ(メッゾソプラ
ノ)1915-16年/マリー・ラッポルド(ソプラノ)1910年/ドメニコ・ヴィリョーネ
=ボルゲーゼ(バス)1910年/フランツ・フォーゲルシュトローム(テノール)
1910年/エディト・ウォーカー(ソプラノ)1910年/カロリーナ・ホワイト(ソプ
ラノ)1910年
蓄音機はエジソンが発明したが、彼が採用したシリンダー(円筒)録音よりも、ベ
ルリナーが発明したディスク(円盤)録音の方が優性になってしまった。これに対
しエジソンもディスクを採用、厚みのある円盤に縦振動記録し、ダイヤモンド針
で再生するものだった。この方式は、同時期のベルリナー方式よりもずっと音質
に優れていたが、出遅れの巻き返しはできず、録音しながら未発表に終わった
源が多数ある。このCDではそうした貴重な音源を復刻している。当時の大歌手ル
クレツィア・ボリの絶唱は聞きもの。

52054 2枚組 \4360
「歴史的ピアノ録音」
(1)グリーグ:
ピアノ・ソナタ ホ短調-メヌエット,フィナーレ/ユモレスク 嬰ト短調 Op.6-2
/通り行く婚礼/蝶々/春に/ガンガル/トロルドハウゲンの婚礼の日/思い出
(2)サン=サーンス:
ピアノ協奏曲第2番から/オーヴェルニュ狂詩曲/アフリカ幻想曲から/かわいい
ワルツ/なげやりなワルツ/マズルカ第1番/フランス軍隊行進曲/「ノアの洪
水」前奏曲/他
(3)マスネ:「サッフォー」から
(4)ドビュッシー:
「ペレアスとメリザント」から/巷に雨の降るごとく/木立ちの影/水彩画-グ
リーン
(5)スカルラッティ:ソナタ イ長調 K.24/ヘンデル:組曲 HWV411-ガヴォット
/ウェーバー:ロンド・ブリランテ/メンデルスゾーン:スケルツォ ホ短調
Op.16-2,無言歌「狩りの歌」,無言歌「紡ぎ歌」/ショパン:即興曲 変イ長調
Op.29,子守歌Op.57,夜想曲 嬰ヘ長調 Op.15-2,ワルツ 変イ長調 Op.34-1,
葬送行進曲/リスト:ハンガリー狂詩曲 イ短調/シャブリエ:絵画的小曲集-ス
ケルツォ=ワルツ/マスネ:狂ったワルツ/プーニョ:ゆっくりとしたワルツ,
愛の1ページ/他
(6)メンデルスゾーン:無言歌「紡ぎ歌」/ショパン:夜想曲 Op.27-2/ゴダー
ル:半音階的ワルツ/ディエメ:演奏会用大ワルツ 変ニ長調 Op.37(2種),演奏
会用カプリス ニ長調 Op.12(2種)
(1)エドワルド・グリーグ(ピアノ)1903年
(2)カミーユ・サン=サーンス(ピアノ)1904,1919,1920年
(3)ジェオルジェット・ルブラン(ソプラノ)、ジュール・マスネ(ピアノ)1903年
(4)メアリー・ガーデン(ソプラノ)、クロード・ドビュッシー(ピアノ)1904年
(5)ラウル・プーニョ(ピアノ)1903年(6)ルイ・ディエメ(ピアノ)1904,1906年
グリーグ、サン=サーンス、マスネ、ドビュッシーら、大作曲家の自作自演を中
心に貴重な録音を集めたもの。いずれも存在は知られながらなかなか聞くことの
できなかったものばかり。録音時の回転ムラが酷くて鑑賞の妨げになっていたド
ビュッシーの自作自演も、コンピュータによる補正で従来の復刻盤よりもずっと
聞きやすくなっている。

52056 2枚組 \4360
マリー・デルナ全録音集+ジャンヌ・マリー・ド・リスル録音集
マイヤベーア:「預言者」から/ビゼー:「カルメン」から 1903年
ビゼー:「カルメン」から/ゴダール:「従軍女商人」から/マスネ:「ウェル
テル」から/ベルリオーズ:「カルタゴのトロイ人たち」から/ゴダール:
「ジョスラン」から/マスネ:子供たち/他
1903-04年
マイヤベーア:「預言者」から/ドニゼッティ:「ファヴォリート」から 1905年
グルック:「オルフェとユリディス」から/ドニゼッティ:「ファヴォリート」
から/マスネ:「ウェルテル」から/サン=サーンス:「サムソンとデリラ」か
ら/ゴダール:「従軍女商人」から/マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカ
ーナ」から/ディ・カプア:オ・ソーレ・ミオ/他 1907年
グルック:「オルフェとユリディス」から/ドニゼッティ:「ファヴォリート」
から/マイヤベーア:「預言者」から/サン=サーンス:「サムソンとデリラ」
から/ポンキエッリ:「ジョコンダ」から 1910年
マイヤベーア:「預言者」から/サン=サーンス:「サムソンとデリラ」から/
ゴダール:「ジョスラン」から 1913年
ロアン:戦いの鐘,希望 1918年
以上 マリー・デルナ(メッゾソプラノ)
メヤール:「村の龍騎兵」から/トーマ:「ミニョン」から/ビゼー:「カルメ
ン」から/マスネ:「ウェルテル」から/ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」
から/グノー:セレナード/マスネ:子供たち/ほか 1905年
ジャンヌ・マリー・ド・リスル(メッゾソプラノ)
マリー・デルナ(1875-1932)は20世紀初頭にパリのオペラコミーク劇場で活躍した
メッゾソプラノ歌手。ウィーンで初演されたマスネ「ウェルテル」のパリ初演で
シャルロットを歌い絶賛されたことで知られている。ここには彼女の発売された
全ての録音が復刻されている。ジャンヌ・マリー・ド・リスル(1872-1926)も同
時代のパリの名メッゾ。




<BRIDGE>
BCD9249 \1980
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第4集
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26、
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28
ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
ギャリック・オールソン(P)
録音:2007年5月14-16日
ギャリック・オールソンはクラウディオ・アラウに師事し、1970年第8回ショパ
ン国際ピアノコンクールで1位を獲得して以来アメリカを代表するピアニストと
して活躍してきました。BRIDGEレーベルでのギャリック・オールソン・エディ
ションはバッハにベートーヴェンと今までとイメージの違う古典を録音していま
す。前回のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ集第3集(第3、9、10、25番、品番
BCD9207)は「グラミー賞ベスト・ソロ・レコーディング」を受賞。今回も好調を
維持し、メリハリがきいた演奏となっています。特に第12番、第15番共に第1楽
章の柔らかい演奏が印象的です。

BCD9250 \1980
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第5集
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」Op.13、
ピアノ・ソナタ第14番「月光」Op.27-2
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」Op.53
ギャリック・オールソン(P)
録音:2007年5月14-16日
好調オールソンのベートーヴェン・ソナタ・シリーズ第5集は「悲愴」「月光」
「ワルトシュタイン」と超有名曲を収録。最近円熟味をましたオールソンの聴く
ものを自然に引き込む演奏です。今年60歳を迎えるオールソン(1948年生まれ)も
超絶技巧に頼るばかりではなくなり、例えば「月光」での第2楽章では、活発な
雰囲気を抑えて、テンポも遅く、活動的な第3楽章との対比が強調されています。

BCD9251 \1980
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op..57「熱情」、
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1、
ピアノ・ソナタ第32番ハ長調Op.111
ヴァシリー・プリマコフ(Pf)
録音:2006年11月
プリマコフは1979年モスクワ生まれのピアニストです。ロシアで学んだあと、
17歳でジュリアードにてJ・ローウェンタールに師事。1994年仙台で行われた
「若い音楽家のためのチャイコフスキー・コンクール」でラン・ラン、上原彩
子に次ぐ3位、2002年YCA(YoungConcert Artists)国際オーディションにて1等賞
を獲得。「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は熱情的だった」とニューヨーク
タイムズ誌に絶賛されました。変化の大きいピアノ・ソナタ第32番では、きめ
細かさと大胆さを窺い知る事ができます。

BCD9252 \1980
ガーシュイン:ピアノと管弦楽のための作品全集
ラプソディ・イン・ブルー/セカンド・ラプソディ/「アイ・ガット・リズム」
変奏曲/ピアノ協奏曲へ調
アン=マリー・マクダーモット(Pf)
ジャスティン・ブラウン指揮ダラス交響楽団
録音:2007年6月10-12日ダラス
ガーシュインのピアノと管弦楽のための作品全集です。きらびやかなダラス響を
バックにマクダーモットが雰囲気豊かに弾いています。マクダーモットはN.サレ
ルノ=ソネンバーグの共演者としても知られ、1997年ニューヨーク・フィルにデ
ビュー(ティーレマン指揮)、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ&室内楽全集
(ARABESQUE)を録音するなど高く評価されている女流ピアニスト。東京フィルに
客演したこともあるジャスティン・ブラウンはイギリスの新鋭。現在アラバマ響
の首席指揮者で2008年よりカールスルーエのバーデン州立歌劇場の音楽監督に就
任する予定です。

BCD9253 \1980
「ジョージ・クラム・エディションVol.11」
(1)変奏曲(1959)/
(2)別世界のロマンス(2002/2005)/
(3)4つの衛星の夜(1969)/(4)眠る人(1984)/
(5)3つの初期歌曲(1947)
(1)ポール・マン指揮オーデンセ交響楽団
(2)クアトロ・マーニ(ピアノ・デュオ)
(3)-(5)ジャン・デガエターニ(MS)
(3)エオリアン室内プレイヤーズ
(4)(5)ギルバート・カリッシュ(Pf)
BRIDGEレーベルのクラム・エディションもなんと11集目の発売です。1曲目の変
奏曲は初期の代表的大作で30分に及ぶベルクやウェーベルンの影響が大きい作品
です。続いて一気に40年以上後の作品「別世界のロマンス」(初録音)。(3)-(5)
は現代音楽を得意とし、クラム作品には欠かせなかった名歌手デガエターニ(1933
-89)による歌曲。(4)はアポロ11号が月へ着陸した1969年にロルカのテキストに
書かれた名作。

BCD9231 \1980
タニア・レオン(1943-):作品集
(1)バイラリン(1998)/
(2)シンギン・セピア(1996)/
(3)軸索(2002)/
(4)アレナス・ドゥン・ティエンポ(1992)/
(5)サティネ(2000)/
(6)日の出(1999)
(1)デイヴィッド・スタロビン(G)
(2)コンティヌウム(ソプラノとクラリネット、ヴァイオリン、四手ピアノのアン
サンブル)
(3)木村まり(Vn)
(4)スペクルム・ムジケ
(5)クアトロ・マーニ(ピアノ・デュオ)
(6)ペーター・ルジツカ指揮
北ドイツ放送交響楽団
タニア・レオンはキューバ生まれの女性作曲家。このアルバムでは無伴奏の器楽
から大管弦楽のための作品まで幅広く収録されています。(1)はノスタルジック
なわかりやすいギター小品。(2)はリズミックな部分もありますが、基本的に無調
で静謐な歌曲。(3)は木村まりが開発したヴァイオリンの音域外の低音を出す「サ
ブハーモニック奏法」を駆使した難曲。(6)はザルツブルグ音楽祭の芸術監督も
務めたことのある作曲家ルジツカの指揮によるもので、硬派な無調音楽。ラテン
のノリなど求めてはいけません。

BCD9241 \1980
ホルヘ・リデルマン(1957-2008):管弦楽作品集
(1)バルセロナーゾ/
(2)ほのかな光/(3)リフレインズ
(1)マーク・スカッターデイ指揮イーストマン・ムジカ・ノヴァ
(2)ロバート・イアン・ウィンスティン指揮キエフ・フィル
(3)ホセ・ルイス・カスティーリョ指揮カメラータ・デ・ラス・アメリカス
リデルマンはブエノス・アイレス生まれでエルサレムで学んだ作曲家。惜しくも
今年(2008年)2月に亡くなっている。(1)は2003年秋、バルセロナに滞在中に作曲
され、腰の軽いミニマル風な音楽が30分にわたり延々と続く作品。(2)は1分程度
の小品12曲からなり、大オーケストラによる色彩豊かな作品です。(3)はフルー
ト、クラリネット、オーボエ、トランペット、ピアノ、打楽器、弦楽器のための
作品で、クセナキスの問題作エヴリアリを引用した作品です。

BCD9244 \1980
「ツェムリンスキー:歌曲集」
7つの歌曲(遺作)(1889-90)/
メーテルランクの詩による6つの歌曲Op.13/
トスカーナ民謡によるワルツ・ソングOp.6/
5つの歌曲(遺作)(1895-96)/
2つのキャバレー・ソング(遺作)(1901)
ヘルミーネ・ハーゼルベック(MS)
フローリアン・ヘンシェル(Pf)
録音:2003年6月ティボール・ヴァルガ・スタジオ、スイス、シオン
オーストリアのメゾ・ソプラノ ハーゼルベックによるオーストリアの作曲家ツェ
ムリンスキー:歌曲集。ツェムリンスキーはシェーンベルクの義兄で、アルマ・
マーラーやコルンゴールドの師でもあります。マーラーと新ウィーン楽派をつな
ぐ作曲家として注目されています。この歌曲集もたゆたうようなものからマーラ
ー風のものまで真摯な作品がそろい聴き応えのある1枚です。

BCD9245 \1980
リチャード・フェスティンガー(1948-):室内楽作品集
どんでん返し(クラリネット、ヴァイオリン、チェロのための)/変奏曲(ピアノ
のための)/三部作(無伴奏フルートのための)/金属と木材の建造物(ピアノ、
打楽器のための)/アフター・ブルー(フルート、クラリネット、ヴァイオリン、
チェロ、打楽器のための)
ニュー・ミレニアム・アンサンブル
録音:2001年、2006年
サンフラシスコを拠点に活動しているフェスティンガーは1948年生まれ。カリ
フォルニア大学バークレー校で作曲を学び、ジャズのプレイヤーとして自らグル
ープを率いていたこともあります。現代音楽のアンサンブル「イヤープレイ」
を設立し、サンフランシスコ州立大学で作曲の教授を務めています。調性音楽で
はありませんが、耳あたりのよいメシアン風な作風です。

BCD9248 \1980
アレン・ショーン:歌劇「音楽教師」
ティモシー・ロング指揮アンサンブル
サラ・ウルフソン(S)、ジェフリー・ピコン(T)、
ジェイソン・フォーバック(Vo)、
レベッカ・ロビンズ(Vo)、パーカー・ポージー(Vo)
アレン(作曲)とウォレス(台本)のショーン兄弟によるオペラです。アレン(1948-)
はシェーンベルクに関する著作で賞を受賞するなど多彩な活動をしています。こ
のオペラは室内アンサブルと少人数の歌手で演じられ、歌手陣にはミュージカル
歌手や、パーカー・ポージーのような映画女優まで登場しています。

BCD9254 \1980
「アメリカのオーケストラ伴奏歌曲集」
ヴァージル・トムソン:愛の祝祭(1964)/
ジョン・オールデン・カーペンター:水・色(1916)/
ロイ・ハリス:輝き穏やかな日光をください(1959)/
チャールズ・グリフェス:中国と日本の5つの古い詩(1917)
ホラティオ・パーカー:赤い手のカハル・モル(1893)
パトリック・メイソン(Br)
ポール・マン指揮
オーデンセ交響楽団
録音:2007年オーデンセ、デンマーク
アメリカの古典とも言える作曲家たちの19世紀末から20世紀半ばまでのオーケス
トラ歌曲が集められています。ヴァージル・トムソン、カーペンター、ハリスと
アメリカ本流の作曲家たちのあまり聴けない作品が勢ぞろい。グリフェス作品は
4つの中国の詩に一つだけ日本から藤原定家の「見渡せば花ももみぢもなかりけ
り浦のとまやの秋の夕暮」が(もちろん英訳)選ばれている。

BCD9256 \1980
「マイルド・ヴァイオレンス」 -スティーヴン・リックス(1969-)作品集
(1)無限の光(2003)-フルートとエレクトロニクスのための/
(2)穏やかな暴力(2005)/
(3)アメリカの夢のような情景(アメリカン・ドリームスケープ)-アル
ト・サックス、パーカッション、ピアノ、コントラバス、エレクトロニクス
のための/
(4)隔てられた時間(2000)/
(5)ゼロを超えて(2005)-ヴァイオリンとエレクトロニクスのための/
(6)俳句(2006)-打楽器そろとエレクトロニクスにための
(1)カールトン・ヴィッカーズ(fl)
(2)ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル
(3)スティーヴン・リックス指揮
ジョン・サンペン(アルトsax)、
ロン・ブロー(Perc)、他
(4)タルジョン打楽器四重奏団
(5)カーティス・マコンバー(Vn)
(6)ドミニク・ドナート(Perc)
「マイルド・ヴァイオレンス(テレビ・ゲームのR指定基準の言葉)」などという
奇妙なタイトルのこのアルバムは、1969年生まれのスティーヴン・リックスの作
品集です。リックスははじめトロンボーンを学び、イリノイやユタで作曲を学ん
だ後、ロンドンのキングズ・カレッジでバートウィッスルに学びました。作風は
ジャズ風なものとライヴ・エレクトロニクスを多様したものが多いようです。
(1)は仏教の神秘的なものに影響を受けたものだそうですが、尺八のようなフル
ートとコンピューターによるノイズが不思議な雰囲気をかもし出しています。

BCD9257 \1980
「庶民のように話し、王のように書く」-スティーヴン・マッキー作品集
(1)往生術(アルス・モリエンディ)(2000)/
(2)ルード(2002)/(3)がちょうの群れと群れ(2001)
(1)ボロメオ弦楽四重奏団
(2)(3)ブレンターノ弦楽四重奏団
(3)ファン・シンユン(Va)
録音:2007年3月
スティーヴン・マッキー(1956-)はアメリカ人の両親の元ドイツのフランクフル
トで生まれた。初めはロック・バンドでエレキ・ギターを弾いていました。そん
な彼もクラシックに目覚め室内楽から管弦楽、オペラを書くまでになりました。
経験から2曲のエレキ・ギター協奏曲も書いています。BRIDGEレーベルへは3枚目
のアルバムとなります。(1)は瞑想的な部分とポップなノリな部分が入り混じっ
た弦楽四重奏曲です。(2)はバッハのフーガの技法に倣った作品、(3)は軽いノリ
のミニマル風作品。

BCD9258 \1980
ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ第1番-第3番
カーティス・マコンバー(Vn)
デレク・ハン(Pf)
録音:2007年6月ニューヨーク
ヴァイオリンのカーティス・マコンバーは現代音楽を得意としており、今回発売
になる「スティーヴン・リックス作品集にも参加しています。「演奏技術が素晴
らしいのはもちろん、驚くべき感性の深さ」とファンファーレ誌に評されていま
す。一方、中国人の両親を持つアメリカ生まれのハンは、ルドルフ・ゼルキンの
案内よりマールボロ音楽祭で演奏したこともあるベテランです。この腕の立つ二
人による注目のブラームスです。ヴァイオリン・ソナタ第3番、終楽章のうねり
のある演奏はこの2人の非凡さを感じさせます。

BCD9259 \1980
シュレーカー:歌曲集
母の歌(6曲)、2つの歌Op.2、他、全30トラック
ヘルミーネ・ハーゼルベック(MS)
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
ラッセル・リャン(Pf)
録音:2007年4月ニュージャージー
ツェムリンスキー:歌曲集(BCD9244)に続くハーゼルベックのオーストリア後期
ロマン派の歌曲集です。今回は名バリトン歌手ホルツマイアーと分け合って歌っ
ています。シュレーカーは主にオペラを作曲していましたが、それに継いで歌曲
に力を入れていました。渋いながらもリート・ファンにはたまらない芸術的価値
の高い名作ぞろいです。




<大堀敦子自主制作レーベル>
PCDZ-1989-90 2枚組 \3000
大堀敦子 ピアノ小品集(初CD化)
disc 1
1. エリーゼのために(ベートーヴェン)
2. 乙女の祈り(バダジェフスカ)
3. 花の歌(ランゲ)
4. アルプスの夕映え(エステン)
5. アルプスの鐘(エステン)
6. アルプスの山小舎にて(ランゲ)
7. 森の水車(アイレンベルク)
8. かっこう(ダカン)
9. 森のこだま(ワイマン)
10. 銀波(ワイマン)
11. 夜想曲(レイバッハ)
12. メヌエット(ベートーヴェン)
13. 楽しき農夫(シューマン)
14. かっこうワルツ(ヨナーソン)
15. ホフマンの舟歌(オッフェンバック)
16. スケーターズ・ワルツ(ワルトトイフェル)
17. 舞踏のあとにみる愛の夢(チブルカ)
18. 勿忘草(リヒナー)
19. マリー(リチャーズ)
20. 夕べの囀り(リチャーズ)
21. メヌエット(パデレフスキー)
22. ハンガリア舞曲第5番(ブラームス)
23. ハンガリア舞曲第6番(ブラームス)
disc 2
1.舞踏への勧誘(ウェーバー)
2. 別れの曲(ショパン)
3. ワルツ(デュラン)
4. 春のささやき(シンディング)
5. ドナウ川のさざなみ(イヴァノヴィチ)
6. ジプシーの踊り(リヒナー)
7. ラデツキー行進曲(J.シュトラウス1世)
8. クシコス・ポスト(ネッケ)
9. 調子のよい鍛冶屋(ヘンデル)
10. トルコ行進曲(モーツァルト)
11. トルコ行進曲(ベートーヴェン)
12. ワルツ(ブラームス)
13. 月の光(ドビュッシー)
14. ユーモレスク(ドヴォルザーク)
15. ベニスの舟歌(メンデルスゾーン)
16. トロイメライ(シューマン)
17. 夜想曲嬰ハ短調 遺作(ショパン)
18. 野ばらに寄す(マクダウエル)
19. アメリカン・パトロール(ミーチャム)
20. 軍隊行進曲(シュ-ベルト)
21. ジングルベル(ピアポント)
付録
22. 乙女の祈り (バダジェフスカ)1957
23. エリーゼのために(ベートーヴェン)1957
大堀敦子(ピアノ)、岩淵洋子(連弾 Disc1/22・23、Disc2/19-21)
録音:1957-1966年、MONO / STEREO、
製造:株式会社EMIミュージック・ジャパン
クロイツァー門下の逸材。1963年、ルドルフ・ゼルキンの招きでマールボロ音
楽祭に日本人ピアニストとして初めて参加、各国の演奏家達と多くの室内楽を
共演。第一線で活躍する一方、日本音楽コンクールの審査員を35年間務め後進
の育成にも尽力。1957年、東芝が国内録音を開始するにあたり「エリーゼのた
めに」と「乙女の祈り」の録音に起用され、東芝ヒット賞を受賞。その後、全
音楽譜出版社の依頼により数多くのピアノ・ピースを録音、藤田晴子氏に演奏
・録音共に絶賛された。このアルバムは、東芝音楽工業(現EMミュージック・
ジャパン)の時代に録音された沢山の小品の中から抜粋して復刻したものであ
る。半世紀ほど前の音源を含む「ピアノ小品集」が最新のデジタル技術により
鮮明に蘇る待望のCD。




<Edition HST>
HST-050 \2500
フローリアン・レオポルド・ガスマン(1729 ‐1774):交響曲集
- 交響曲 変ホ長調 Hill85 (1769)
- 交響曲 ハ短調
- 交響曲 ホ短調
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
指揮;室伏 正隆
録音:2008年5月、2月、2007年8月ライヴ録音
悲運の作曲家、フローリアン・レオポルド・ガスマン
ボヘミア・ブリュックス生まれ。父親の反対を無視し音楽修行のため家出し、
モーツアルトの師でもあるイタリア・マルティーニに弟子入り。1763年には
グルックの後継者としてヴィーン宮廷バレエ作曲家に、1772年3月からは宮廷
家劇場監督に就任するも、1774年新作オペライタリア公演準備の移動中、馬車
から転落死去した。
前人未到のガスマン交響曲集、復元開始!




<GENUIN>
GEN 88110 \1980
ピアソラ:タンゴと歌曲集
(望郷*/バチンの少年/私はマリア*/鮫/リベルタンゴ/もしかして、まだ*/ア
ディオス・ノニーノ/天使へのイントロダクション/天使の死/失われた鳥たち*
/ロコへのバラード*/四季)
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
オフェリア・サラ(ソプラノ*)
録音:2006年7月、2007年6月、
ガスタイク、ミュンヘン、DDD、
ピアノ・トリオによるピアソラ作品集です。またゲストに最近オーケストラ・
アンサンブル金沢との録音(ワーナー)が発売されたスペインのソプラノ、オ
フェリア・サラが出演して歌曲を歌っています。このヴァイオリン・チェロ・
ピアノによる演奏は美しくクラシカルな趣の本当に品のよいピアソラ作品集
です。

GEN 88120 \1980
「ドイツ音楽コンクール2005受賞者-マクシミリアン・ホルヌング」
サン=サーンス:チェロ・ソナタ第1番 ハ短調
ベートーヴェン:モーツァルトの主題による変奏曲ヘ長調Op.66
ヒナステラ:プネーニャ第2番
ヤナーチェク:おとぎ話
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番
マクシミリアン・ホルヌング(チェロ)、
ゲルハルト・フィールハーバー(ピアノ)
録音:2007年10月23-25
日ジーメンスヴィラ、ベルリン、DDD、81:19
有望なソリストを紹介していく「ドイツ音楽コンクール受賞者シリーズ」の
1枚。ホルヌングは1986年生まれの若いチェリスト。8歳でチェロを始め、
1995年にイサカッゼの弟子になる。後にグロッセンバッハーやゲリンガスに学
んだ。2005年ドイツ音楽コンクールで1等賞を獲得。2008年よりバイエルン放
送交響楽団の首席チェリストになることが決まっている。今回はバラエティに
とんだ選曲で挨拶代わりの1枚といえるでしょう。

GEN 88124 \1980
「シューベルト:フルートとピアノのための作品集」
「しぼめる花」による変奏曲D.802
ソナティナ イ短調D.385(原曲:ヴァイオリン・ソナティナ第2番)
ソナタ イ長調D.574(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
フェリックス・レングリ(フルート)
ミカエル・バリアン(ピアノ)
録音:2007年10月7-9日バーゼル、
レングリは1961年バーゼル生まれのフルーティストで、ペーター=ルーカス・
グラーフやオーレル・ニコレに学んだ。チューリヒ・トーンハレ管やルツェル
ン祝祭管、ヨーロッパ室内管などの首席を務めていた。現在バーゼル音楽院の
教授で、2007年日本フルート・コンヴェンションで公開レッスンの講師なども
している。このアルバムではシューベルトの名曲「しぼめる花変奏曲」や原曲
がヴァイオリンの2作品を演奏しています。




<TELOS>
TLS070(SACD-Hybrid) \2080
オリヴァー・シュニーダー/ショパン・リサイタル
エチュード ハ長調Op.10-1/夜想曲ハ短調Op.48-1/
エチュード 嬰ハ短調Op.10-4
幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66/ワルツ 変ニ長調Op.64-1
スケルツォ第1番ロ短調/マズルカ イ短調Op.17-4/
他全15曲
オリヴァー・シュニーダー(Pf)
録音:2006年(スタジオ録音)
シュニーダーは1973年生まれのスイスのピアニストでレオン・フライシャーに
学び、その後、ヨーロッパの数々のコンクールに優勝、ヨーロッパ、アメリカ、
そして東京、大阪でもリサイタルを行うなど、幅広い活動を行っている。「別
れの曲」「幻想即興曲」「黒鍵」「子犬のワルツ」などの名曲ばかりを集めた。
ルバートや過剰な表情づけを一切廃し、スリムで筋肉質、現代的なショパンと
なっている。

TLS073 \2080
エーリヒ・イトール・カーン(1905-1956):作品集
(1)ネニア(Nenia Judaeis Qui Hac Aetate Perierunt)
(1940-41)
(2)弦楽四重奏曲(1953)
(3)ゲラのテンポによるシャコンヌ(1943)
(1)ルーカス・フェルス(Vc)、
ジャン=ピエール・コロー(Pf)
(2)レオナルド四重奏団
(3)ステファン・リトウィン(Pf)
録音:1995-2003年
カーン(1905-56)はまさに時代に翻弄されたドイツのユダヤ人ピアニストで作
曲家。始めはピアニストとして名をあげ、1928年フランクフルトの音大を卒業
したあと南西ドイツ放送響でハンス・ロスバウトのアシスタントを務めました。
その後ナチスが台頭すると職を失いフランス時代を経て1941年アメリカに移り
ましたが1956年に亡くなりました。作風はシェーンベルクの影響が大きく、ダ
イナミックなもので聴き応えのあるものです。

TLS078 \2080
ピアノ三重奏曲集Vol.1-モルゲンシュテルン・トリオ
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」Op.70-1/
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87
モルゲンシュテルン三重奏団
録音:2007年7月
モルゲンシュテルン三重奏団はエッセン・フォルクヴァング音楽大学の学生達
により、2005年に結成された若いピアノ・トリオです。2007年にハイドン・コ
ンクール(ウィーン)で一等賞、メルボルン・コンクールで2等賞、ARD音楽コン
クール(ミュンヘン)で2等賞と聴衆賞を一気に獲得し、にわかに注目を集めて
います。 このアルバムはモルゲンシュテルン三重奏団による名ピアノ三重奏
曲シリーズ第1弾で、ベートーヴェンとブラームスの名曲です。

<GUTINGI>
GUT224 \2250
バッハ:
(1)無伴奏ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
(2)無伴奏パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002
(3)無伴奏ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003
ヴェルナー・ホイトリング(ヴァイオリン) 1999年8月25-27日録音

GUT227 \2250
バッハ:
(1)無伴奏パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
(2)無伴奏ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
(3)無伴奏パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006
ヴェルナー・ホイトリング(ヴァイオリン) 2000年5月録音
ヴェルナー・ホイトリング(Werner Heutling 1921- )
ドイツ、ハノーファーのニーダーザクセン交響楽団のコンサート・マスターをつ
とめ、後にハノーファーの歌劇場管弦楽団に移りハノーファー音楽大学でもヴァ
イオリンを教える。彼の名前を冠した「ホイトリング弦楽四重奏団」のヴァイオ
リニストとして特に有名で、EMIレーベルにモーツァルト:弦楽四重奏曲全集、
シューベルト:弦楽四重奏曲集、等他 多数の録音があります。
※本アルバム2枚に収録された演奏は、ホイトリング80歳近い年齢故演奏上の傷
が多少聴かれますが、気負いの無い淡々とかみ締めるような音楽が印象的な、
深く心に残る名演奏です。




<VENEZIA>
CDVE04301 \1350
グラズノフ:
(1)ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.82
セミョーン・スニトコフスキー(Semyon Snitkovsky:ヴァイオリン)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソビエトRTV大交響楽団
(2)ピアノ協奏曲第1番 ヘ短調 op.92
アレクセイ・ナセトキン(Alexei Nasedkin:ピアノ)
アルギス・ジュライチス指揮ソビエトRTV大交響楽団
(3)ピアノ協奏曲第2番 ロ長調 op.100
ドミトリー・アレクセーエフ(Dmitri Alexeyev:ピアノ)
ユーリー・ニコラエフスキー指揮ソビエトRTV大交響楽団
以上1977年録音

CDVE04315 9枚組 \5400
プロコフィエフ:バレエ音楽作品集
CD.1
(1)スキタイ組曲「アラとロリー」(Suite scythe "Ala e Lolli") op.20
キリル・コンドラシン指揮モスクワ・フィル 1973年ライヴ
(2)バレエ音楽「ボリステネスの岸辺で」(Sur le Borysthene)op.51
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト文化省交響楽団 
1982年ライヴ
CD.2
(2)バレエ音楽「鉄鋼の歩み」(Le pas d'acier)op.41
(3)バレエ音楽「放蕩息子」(L'enfant prodigue)op.46
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト文化省交響楽団 
1990年スタジオ
CD.3
(2)バレエ音楽「道化師」(Chout)op.21
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト文化省交響楽団 
1985年スタジオ
CD.4,5
(4)バレエ音楽「シンデレラ」(Cinderella)op.87
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソビエトRTV大交響楽団 
1965年スタジオ
CD.6,7
(5)バレエ音楽「ロメオとジュリエット」(Romeo and Juliet)op.64 (モノラル)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ボリショイ歌劇場交響楽団 
1959年スタジオ
CD.8,9
(6)バレエ音楽「石の花」(Tale of the Stone Flower)op.118 
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ボリショイ歌劇場交響楽団 
1968年スタジオ




<ARCHIPEL>
ARPCD0394 \1050
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 二短調 op.125
テレサ・シュテッヒ=ランダル(ソプラノ)、
ヒルデ・レッスル=マイダン(アルト)
ヒルデ・レッスル=マイダン(アルト)、パウル・シェフラー(バス)
ウィーン交響楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団
カール・ベーム指揮 1957年6月
とても良い音質です。

ARPCD0395 \1050
(1)モーツァルト:レクイエム 二短調 K.626
テレサ・シュテッヒ=ランダル(ソプラノ)、イーラ・マラニウク(アルト)
ヴァルデマール・クメント(テノール)、クルト・ベーメ(バス)
(2)ベートーヴェン:ピアノ、合唱、管弦楽の為の幻想曲 ハ短調 op.80
ハンス・リヒター=ハーザー(ピアノ)
ウィーン交響楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団
カール・ベーム指揮  1956年11月(1)   1957年6月(2)
共に、とても良い音質です。

ARPCD0405 \1050
初出!
モーツァルト:付随音楽「エジプトの王タモス」(未完)K.345(イタリア語)
イオランダ・メネグッツェル(ソプラノ)、エレナ・ジリオ(メゾ・ソプラノ)
トマーゾ・フラスカーティ(テノール)、レオナルド・モンレアーレ(バス)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
RAIトリノ交響楽団、合唱団 1958年
とても良い音質です。





<MYTO HISTRICAL>
MYTO 147 2枚組 \1750
マリア・カラス ヴェルディ:歌劇「椿姫」
マリア・カラス(ヴィオレッタ)、
アルフレード・クラウス(アルフレード・ジェルモン)
マリオ・セレーニ(ジョルジュ・ジェルモン)
フランコ・ギオーネ指揮サン・カルロ国立歌劇場交響楽団、
合唱団(リスボン:ポルトガル) 1958年3月28日
ラジオ放送に向けてのカラスの挨拶から始まるオリジナル・テープよりの復刻
CD化です。とても良い音質です。

MYTO 152 2枚組 \1750
ダルベール:歌劇「死んだ眼」
マリアンネ・シェヒ、ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ヴァルター・ボーン指揮
シュトゥットガルト放送交響楽団、合唱団 1951年
スタジオ録音 
良い音質です。

MYTO 162 2枚組 \1750
初出!
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」
パオロ・シルヴェーリ(ウィリアム・テル)、
マリオ・フィリッペスキ(アルノルド)
アントニオ・マッサーリア(メルクタール)、
マルゲリータ・ベネッティ(ジェミー)
ニーノ・サンツォーニョ指揮
RAIミラノ交響楽団、合唱団 1954年1月30日
古めかしさを感じさせる録音状態で、マスターに起因する音のゆれ、傷が多少
聴かれます。お気をつけください。




<WALHALL>
WLCD0231 2枚組 \1750
初出!
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」
ブリュンヒルト・フリートラント(アリアドネ)、
クルト・シェフラー(バッカス)
クリスタ・マリア・ツィーゼ(作曲家)、
ハンス・ヴォツケ(音楽教師)
ユッタ・ヴルビウス(ツェルビネッタ)
ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィッヒ放送交響楽団、合唱団 1954年
スタジオ録音
すばらしい音質です。

WLCD0232 2枚組 \1750
初出!
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」 1957年メトロポリタン
ヘルマン・ウーデ(ヴォータン)、アーサー・バドニー(ドンナー)
ジェイムズ・マクラッケン(フロー)、ラモン・ヴィナイ(ローゲ)
ブランシュ・シーボム(フリッカ)、クルト・ベーメ(ファゾルト)
フリッツ・シュティードリー指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団合唱団
1957年1月26日ライヴ
素晴らしい音質です。コレクターを唸らせる興味深いキャストです。

WLCD0233 3枚組 \2780
初出!
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」 1957年メトロポリタン
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ジークフリート)、
ノーマン・ケリー(ミーメ)
マルタ・メードル(ブリュンヒルデ)、
ゲルハルト・ベヒナー(アルベリヒ)
クルト・ベーメ(ファフナー)、
ジーン・マデイラ(エルダ)
フリッツ・シュティードリー指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団合唱団
1957年2月16日ライヴ
素晴らしい音質です。コレクターを唸らせる興味深いキャストです。




<ANDROMEDA>
ANDRCD5124 2枚組 \1750
初出!
パイジェッロ:歌劇「フェードラ」
ルシル・ウドヴィク(フェドーラ)、アンジェリカ・トゥッカーリ(アリシア)
オルテンシア・ベッジアート(ディアナ)
アンジェロ・クェスタ指揮
RAIミラノ交響楽団、合唱団 1958年ライヴ
音質は多少こもりがちで、バランスも悪く初心者向きではありません。
とても珍しい作品です。

ANDRCD5128 \1050
(1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 二短調 op.15
コンラート・ハンセン(ピアノ)
RIAS交響楽団 1953年4月19日
(2)フランク:交響変奏曲
マルグリット・ヴェーバー(ピアノ)
ベルリン放送交響楽団 1957年4月5/6日
フェレンツ・フリッチャイ指揮
(1)は以前ラウディス・レーベルから発売がありました。
音質は決して良いとは言えません。貴重な録音集です。

ANDRCD9036 2枚組 \1750
初出!
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」(イタリア語)
ドロシー・ドロウ(レオノーレ)、アメデオ・ベルディーニ(フローレスターン)
ボリス・クリストフ(ロッコ)、ジュゼッペ・タデイ(ドン・ピッツァロ)
ヴィットリオ・グイ指揮
RAIローマ交響楽団、合唱団 1955年11月28日ライヴ
マスターに起因する雑音(しゃりしゃり音)が気に成りますが
しっかりとした音質です。

<Glossa Cabinet>
GCD C81104 \1780
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
アロイージア・ヴェーバーのためのアリア集 ――
いえ、いえ、あなたにはできませんK.419/アルカンドロよ、わたしは告白す
る ― どこから来るのかわたしにはわからないK.294/わたしはあなたに明か
したい、ああ!K.418/ああ、もし天に、恵み深い星たちよK.538/わが憧れの
希望よ ― あなたにはどれほどの苦しみかわかるまいK.416/テッサーリアの
民よ ― わたしは求めはしません、永遠の神々よK.316(K.300b)/私の感謝を
お受け下さい、親切な後援者の皆様K.383
シンディア・ジーデン(ソプラノ)、
フランス・ブリュッヘン(指揮)、18世紀オーケストラ
1777年にモーツァルトが出会った1人の女性、アロイージア・ヴェーバー。こ
のアロイージア・ヴェーバーは後にモーツァルトの妻となるコンスタンツェの
姉であり、「後宮からの逃走」や「悔悟するダヴィデ」、「劇場支配人」など
の作品で重要な役を演るなど輝かしいキャリアを築いたソプラノ歌手であり、
そして若かりし頃のモーツァルトが恋心を抱いた初恋の相手である。
モーツァルトがアロイージアのために1778年から1788年の間に作曲を行った7
つのコンサート・アリアは、モーツァルトが作品に込めた想いや表現の意図な
どが現在でも様々な推測を呼んでおり、楽曲の高い完成度はもちろんのこと、
不思議な魅力を持ち合わせた傑作として評価されている。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラのサポートを受けて「アロイージア・ヴェ
ーバーのためのアリア集」を歌うのは、この世代における有数のモーツァルト
解釈者としての地位を確立しているシンディア・ジーデン。上演機会に恵まれ
ないモーツァルトの初期作品や、このアリア集を自身のコンサート・レパート
リーとするなどモーツァルトの演奏には特に定評がある。
録音:1998年5月&9月、ユトレヒトでのライヴ録音。

GCD C81103 \1780
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):管弦楽組曲集 ――
組曲《アカントとセフィーズ》(パリ、1751年、パストラル・エロイックより)
/組曲《エベの祭典》(パリ、1739年、オペラ=バレより)
フランス・ブリュッヘン(指揮)、18世紀オーケストラ
古楽界の世界的権威フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラの黄金コン
ビによるシリーズもグロッサの中核となる重要なラインナップの1つ。
ブリュッヘン&18世紀オーケストラの演奏と言えば、東京芸術劇場での公演を
収録したモーツァルトのレクイエムがまず頭に浮かぶところだが、このラモー
の演奏も実に見事。
リコーダー奏者時代からブリュッヘンにとっての重要なレパートリーだった
「ラモー」はまさしく十八番。
「アカントとセフィーズ」の序曲で登場する度肝を抜くティンパニの一撃や、
管楽器の巧みな表現、鍵盤楽器の演奏でも有名な「エベの祭典」のタンブラン
での仕掛けなどなど・・・流石はブリュッヘン!と思わず呻りたくなってしま
う。
ラモーの管弦楽組曲=ブリュッヘン&18世紀オーケストラという評価とラモー
の管弦楽組曲の魅力を確認させてくれるまさに“名盤”である。
録音:1996年9月&1997年2月、ユトレヒトでのライヴ録音。

GCD C80906 \1780
ルカ・マレンツィオ(c.1553-1599):マドリガーレ集第9巻 ――
辛辣な言葉をわたしは投げかけたい/愛の神よ、わたしは長い歳月を泣き続け
た/つらい愛の掟よ/愛の神は我が詩にしるけき証をきざみ/もしもわたしの
疲れた詩が高く舞い/そよ風は緑なす月桂樹の葉と黄金色の髪を/見目うるわ
しいアルミッロは/ひとり思いにくれ人気なき山野を/ここは戦場、わたしは
苦しみ、命を請う/ニンフと羊飼いを水辺にさし招く小川よ/往くか、のこる
か/わたしが生きているとあなたは思うのか/むごくつれなく仮惜ない死よ/
あなたの美しい手をにぎりしめ
クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター)、ラ・ヴェネクシアーナ
遂に完結となったモンテヴェルディの「マドリガーレ集」や「オルフェオ」の
世界的ヒットによって、グロッサの看板アーティストとしてはもちろんのこと、
ラテン系ヴォーカル・アンサンブルの代表格として押しも押されぬ存在感を放
つ「ラ・ヴェネクシアーナ」
コンチェルト・イタリアーノのメンバーだったカウンターテナーのクラウディ
オ・カヴィーナにより結成されたヴォーカル・アンサンブル「ラ・ヴェネクシ
アーナ」は、モンテヴェルディ、ジェズアルドを2本柱として別次元のハーモ
ニーによる圧倒的演奏を繰り広げており、2007年に行われた来日公演の大成功
も記憶に新しい。
1999年のレコーディングでラ・ヴェネクシアーナが取り上げたのはイタリアの
作曲家ルカ・マレンツィオのマドリガーレ。16世紀後半の音楽家の中でも有数
のマドリガーレ作曲家だったマレンツィオの作品は、当時のマドリガーレの1
つの完成形として位置づけられるなどラ・ヴェネクシアーナに相応しいプログ
ラムであることは間違いない。繊細にして大胆なハーモニーの世界が復活する。
録音:1999年4月、モンテ・カルメロ・アル・コレット聖母教会(イタリア)

GCD C80102 \1780
メランコリーの芸術 ――
レオポルド・ヴァイス(1686-1750):
シャンコヌ/ソナタ(組曲)ニ長調K.5/前奏曲/メヌエット/ファンタジア/
ソナタ(組曲)二短調K.9/シャコンヌ
ホセ・ミゲル・モレーノ(バロック・リュート)
後期バロック時代のドレスデンで宮廷付きリュート奏者、作曲家として活躍し、
リュート音楽の歴史において最重要人物と称されるレオポルド・ヴァイス。
生前、ヴァイスのリュート作品は、ライプツィヒを主な活躍の場としていたJ
・S・バッハの鍵盤作品と同等の評価を得ていたという点からも、その存在の
大きさが十分に想像できる。
「シャコンヌ」などギター奏者に馴染みの深い有名作が多数収められた「メラ
ンコリーの芸術」は、マドリードで生まれスペインの古楽シーンで先頭を走り
続けるリュート奏者ホセ・ミゲル・モレーノの代表的録音の1つ。
ヴァイスの作品が持つメランコリーな旋律がモレーノのリュートを通じて聴き
手の心に染み渡る。
録音:1993年6月、エル・エスコリアル修道院(スペイン、サン・ロレンツォ)

GCD C80205 \1780
《清く澄んだ川》ルネサンス期スペインの歌曲と器楽曲-
スペインのギター音楽第3集 ――
作曲者不詳:私に何をお望みですか
エステバン・ダサ:フアン・パストラール、なぜお前はこうなった
バスケス-ピサドール:バラの茂みの泉にて
エステバン・ダサ:異国の地に
フレチャ-フエンリャーナ:かわいい妹テレサよ
モラレス-フエンリャーナ:ムーア人はアンテケラから馬に乗って去っていく
エステバン・ダリ:ブルネットの少女が叫んだ
作曲者不詳:クラロス伯爵のディフェレンシア
アロンソ・デ・ムダラ:恋人たちの嫉妬
ディエゴ・ピサドール:夜の闇が訪れ
アロンソ・デ・ムダラ:イサベルは腰ひもをなくした
モラレス-フエンリャーナ:ベネディクトゥス
ディエゴ・ピサドール:エンデチャス
ミゲル・デ・フエンリャーナ:エンデチャス
エンリケス・デ・バルデラーバノ:愛する人よ、あなたはどこから来たの
アロンソ・デ・ムダラ:
ロマネスカ、彼らが私を呼べば、清く澄んだ川、幸せな男
バスケス-フエンリャーナ:私のために嘆いてください
ディエゴ・ピサドール:バプテスマのヨハネの祭日の朝に
ミゲル・デ・フエンリャーナ:ファンタジア、ムーア王は散策していた
ディエゴ・ピサドール:騎士に告げよ
ヌリア・リアル(ソプラノ)、
ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ&ルネサンス・ギター)
ギターの聖地スペインの400有余年という長き歴史を時系列で解き明かしてい
くという壮大な企画の“第3集”となったのが、「ルネサンス期スペインの歌
曲と器楽曲」。この「第3集」には黄金時代と呼ばれる16世紀スペインで流行
を見せた「ビウエラ」と「声楽」を結びつけたスタイルの作品が収録されて
おり、時代の変化によるスペイン・ギター音楽の変遷を確実に伝えてくれて
いる。
モラレスやムダラ、フエンリャーナなどの歌曲を歌っているのは、バルセロナ
出身で今を輝く古楽系ソプラノ奏者として脚光を浴びるヌリア・リアル。名手
モレーノが弾くビウエラ、ルネサンス・ギターの個性的な音色が独特の魅力的
な響きを生み出している。このリアルとモレーノという魅力的な組み合わせも
グロッサならでは。
録音:2000年5月、サン・ミゲル教会(スペイン、クエンカ)、
2000年9月、エル・エスコリアル修道院(スペイン、サン・ロレンツォ)

GCD C80206 \1780
ガスパール・サンスの音楽指南-スペインのギター音楽第5集 ――
ガスパール・サンス(c.1640-c.1710):
カナリー/マリオナス/サラバンド/フランス王のマスケット銃兵のクラリ
オン/2つのラッパを持ったナポリの騎兵隊/ナポリのエスファチャタ/ラッ
パとトランペット/ポルトガルの雌猫/カンシオン/フランスの貝/馬上試
合/バターリア(戦争の音楽)/別の音によるエスパニョレタ/ルヘーロ/パ
ラデータ/松明/マリサパロス/道化役者/多数のディフェレンシア(変奏)
を伴うニ調のパッサカリア/ビリャーノ/スペインオ歌によるパルティダを
伴う二調のパヴァーヌ/カナリー/スパニョレタ/カタルーニャの歩兵の女
房/ラ・ガルソナ/ハーカラ/スウェーデン女王の2つのトランペット/フォ
リア/ラントゥルルー/カナリー/シャコンヌ
オルフェニカ・リラ〔ホセ・ミゲル・モレーノ(バロック・ギター&ディレク
ター)、エジリオ・クインテイロ(トレブル・ギター)、ファン・カルロス・デ
・ムルダー(テオルボ&バロック・ギター)、ペドロ・エステバン(パーカッ
ション)〕
モレーノ自身が『「革新的」、「優雅」、「深遠」という言葉がふさわしい。
その旋律とリズムは、スペインのバロック音楽の完璧な定義となるものだ。」
と語るガスパール・サンスの作品集が「スペインのギター音楽」の“第5集”。
17世紀のスペインを生きたということ以外は多くが謎に包まれたままのガスパ
ール・サンスだが、1674年にサラゴサで出版された著書「スペイン・ギターに
よる音楽指南」の大成功は、スペインのギター音楽をさらに発展させるという
大きな役割を果たしたことでも有名である。
この「音楽指南」の中からモレーノが選りすぐった31曲で、オルフェニカ・リ
ラのギターとパーカッションが生命力に満ちあふれた音楽を披露。モレーノ率
いるオルフェニカ・リラによるサンスの音楽からはスペインの様々な風景が目
の前に広がるかのよう。
録音:2000年4月、サン・ミゲル教会(スペイン、クエンカ)

GCD C80402 \1780
ガンバの魂-トバイアス・ヒュームの音楽 ――
トバイアス・ヒューム(c.1569-c.1645):
ムシケー(音楽)/スピリット・オヴ・ガンボ(ガンバの魂)/ヒューム大尉/愛
エマ・カークビー(ソプラノ)、
ラビリント〔パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)、
グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フアン・マヌエル・クイ
ンターナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アルバ・フレスノ(コンソート・バス)、
エドゥアルド・エゲス(テオルボ、リュート、バンドラ、ギター)〕
「バッハの無伴奏チェロ組曲」のヴィオラ・ダ・ガンバ版や、マラン・マレの
ヴィオール曲集、サント・コロンブのヴィオール作品集など、ヴィオラ・ダ・
ガンバの持つ可能性を最大限に引き出した演奏を発表してきた世界的名手パオ
ロ・パンドルフォ。
古楽系ソプラノの第1人者であるエマ・カークビーをゲストに迎えてのヒュー
ムの作品集「ガンバの魂」も、前述の録音に勝るとも劣らぬ評価を得てきた
パンドルフォの名演である。軍人として生きながらも、ディレッタントの音
楽家としてヴィオール演奏、作曲の両面で底知れぬ才能を発揮したイギリスの
奇才ヒュームの音楽でパンドルフォが躍動する。イギリスが誇るソプラノ奏者
カークビーの歌声の素晴らしさにも改めて感嘆させられる。
録音:1995年12月、ソルヌタン教会(スイス)

GCD C81302 \1780
天空のハープ-ルイ16世所有の楽器の調べ ――
フィリップ=ジャック・メイエール(1737-1819):プレリュード
マリア・コズウェイ(1759-1835):アンダンティーノ、アレグレット
フィリップ=ジャック・メイエール:間奏曲-ファンタジア
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):ソナタ
フィリップ・ジャック・メイエール:間奏曲-アダージョ
ジャン・バプティスト・クランプフォルツ(1747-1790):トリオ・ソナタ
ヨハン・クリスティアン・バッハ:
インターリュード、ソルフェッジオ、間奏曲
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ(1714-1788):ラルゴ
フランチェスコ・ペトリーニ(1744-1819):
アレグロ・マエストーソ、ロンド・アレグロ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
間奏曲-ヨゼフ・ヘウスラーの主題による、フラングメント(原曲:変ホ長調-
2台のチェンバロのためのK.6)、アンダンテ-《ロンドンのスケッチブック
1764/65》より
マラ・ガラッシ(ハープ)、ガブリエラ・ボシオ(ハープ)
17世紀後半、フランス革命で断頭台の露と消えた悲劇の女王マリー・アントワ
ネットがヴェルサイユ宮殿で聴いた調べを再現する...というコンセプトによ
るグロッサらしい見事な企画。
もちろん当時のプログラムは残っていないため、アントワネット時代の作品か
ら最も華麗な曲が選ばれアルバムが構成されており、使用楽器には由緒正しい
ルイ16世所有楽器のレプリカが用いられている。
2人の女流ハーピストが奏でる華麗で流麗な音楽はヒーリングとしてもピッタ
リ。ちなみにイタリアのピリオド・ハープの第一人者として不動の地位を築い
た古楽ファンお馴染みのマラ・ガラッシは、長澤真澄、西山まりえ両氏の師で
もある。
録音:2002年4月、ピエトロ・デ・ジョルジ(イタリア)

GCD C81403 \1780
カンティクム・カンティコールム-《ソロモンの雅歌》によるスペイン・ル
ネサンスのモテットとミサ ――
セバスティアン・デ・ビバンコ(c.1551-1622):おいで、愛する人よ
アントワーヌ・ド・フェヴァン(c.1470-1511/2):
あなたはわたしの心を奪った
クリストバル・デ・モラレス(c.1500-1553):
キリエ-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1550):トータ・プルクラ・エス
クリストバル・デ・モラレス:
グローリア-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):わたしは色黒いが美しい
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):クァジ・セドルス
クリストバル・デ・モラレス:クレド-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メー
ウム」より
ニコラ・ゴンベール:あなたはなんと美しい
クリストバル・デ・モラレス:
サンクトゥス-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
ロドリーゴ・セバーリョス(c.1530-1591):
ホルトゥス・コンクルースス
クリストバル・デ・モラレス:
アニュス・デイ-「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」より
フランシスコ・ゲレーロ:わたしは野の花
マイケル・ヌーン(指揮)、
リチャード・チーザム(ディレクター)、オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス
旧約聖書の中では意外と思えるほど官能的な内容を想像させる恋愛詩であり、
ルネサンス時代の多くの作曲家たちが自らの作品に取り入れた「ソロモンの雅
歌」をテーマとした16世紀スペインの宗教作品集。モラレスの「ミサ・ヴルネ
ラスティ・コル・メーウム」を各所に散りばめ、ゴンベールやビクトリア、ゲ
レーロの作品を組み合わせることによって「カンティクム・カンティコール
ム」という1つの作品を形成している。
指揮のマイケル・ヌーンは、ゲレーロの「レクイエム」(GCD 921402)やツァル
リーノの「ソロモンの雅歌」(GCD 921406)など、音楽史の観点からも意義深い
作品を数多く発表しており、グロッサにおけるスペイン・ルネサンス音楽の発
掘になくてなならない存在として輝きを放っている。
録音:1999年7月&8月、セント・ジョージズ・チェスタートン教会(イギリス)




<Chandos>
CHAN 10475 \2180
ラフマニノフ:
交響曲第1番ニ短調Op.13/交響詩《死の鳥》Op.29/
ユース・シンフォニー(パヴェル・ラム校訂)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、BBCフィルハーモニック
去る3月に行われた来日公演で聴かせてくれた濃密な表現力、燃え上がるエネ
ルギーが記憶に新しいジャナンドレア・ノセダ&BBCフィルハーモニック。
シャンドスを支える同コンビにとって最初のラフマニノフの録音となった歌
劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」(CHAN 10442)に続く第2弾は、セルゲイ・
ラフマニノフ財団のサポートを受けての「交響曲第1番」!
後に書かれた交響曲第2番と第3番に比べても圧倒的に不当な扱いを受け、初
演の失敗によりラフマニノフに精神的なダメージを与えるまでに至った交響
曲第1番。恩師ゲルギエフの下でマリインスキー歌劇場の首席客演指揮者とし
て数多くのロシア音楽に接してきたノセダは、この交響曲第1番を徹底的に見
直し研究を重ねたという。
泉のように湧き出る美しい旋律、洗練されたハーモニー、統一感を見せる楽
曲構造、そして「鐘の音」を連想させる表現・・・ラフマニノフの全てを凝
縮したかのような「交響曲第1番」と、ノセダ&BBCフィルのスタイルが見事
なまでにシンクロする。
ちなみにノセダ&BBCフィルは来る8月の「プロムス2008」でラフマニノフの
交響曲第1番の演奏が予定されている。またノセダは10月のNHK音楽祭でNHK交
響楽団を指揮するために再来日が予定されるなど、その動向から目が離せな
い!2008年1月30日&31日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7での
録音。

CHSA 5064(SACD-Hybrid) \2850
ミェチスワフ・ワインベルク(1919-1996):協奏曲集 ――
チェロと管弦楽のための《幻想曲》Op.52/フルート協奏曲第2番Op.148
(世界初録音)/フルート協奏曲Op.75(第1番)/クラリネット協奏曲Op.104
(世界初録音)
クレース・グンナルソン(チェロ)、アンデシュ・ユーンヘル(フルート)、
ウルバン・クレソン(クラリネット)、
トルド・スヴェドルンド(指揮)、イェテボリ交響楽団
ガブリエル・フムーラとポーランド国立放送響による3枚の交響曲集(CHAN
10128/CHAN 10237/CHAN 10334)によって、作曲者、作品両方の再評価に貢
献を果たしてきたシャンドスのワインベルク・シリーズに新たに加わるのは
「4つの協奏曲」。
ポーランドのワルシャワでユダヤ人の家庭に生まれたワインベルク。ワル
シャワ音楽院で音楽を学ぶものの、1939年にナチスのポーランド侵攻から逃
れるために旧ソ連に亡命。そこで出会ったショスタコーヴィチと親交を深め
るものの、スターリンが死去するまでは反ユダヤ政策によって激動の生涯を
送ったことでも知られている。
おそらく初の録音になるであろう「フルート協奏曲第2番」と「クラリネッ
ト協奏曲」を含むワインベルクの4つの協奏曲は、全て旧ソ連亡命後の中期
から後期にかけて作曲が行われたもの。
動乱の時代、そして訪れた自由の中でワインベルクが生み出した協奏曲。ス
ウェーデンの名門オーケストラ、イェテボリ響をバックに、いずれもイェテ
ボリ響の首席奏者として活躍する3人のソリストたちの演奏にじっくりと耳
を傾けてみたい。

CHAN 10462 \2180
フーガ ――
J・S・バッハ:
フーガ ハ長調BWV.846(シュート編)、
大フーガ ト長調BWV.541(メイナード編)、
フーガ ホ短調BWV.855(ミラー編)、
フーガ ニ長調BWV.850(キートリー編)、
フーガ ロ短調BWV.869(キートリー編)、
フーガ嬰ト短調BWV.863(ジャクソン編)、
フーガ変ロ短調BWV.891(シュート編)、
フーガ変イ長調BWV.862(シュート編)、
大フーガ ト短調BWV.542(ライト編)、
フーガ ニ短調BWV.903(ミラー編)/
ショスタコーヴィチ:フーガ ハ長調Op.87-1(ミラー編)、
フーガ ト長調Op.87-3(サットン編)、
フーガ ホ短調Op.87-4(キートリー編)、
フーガ ニ長調Op.87-5(ミラー編)、
フーガ ロ短調Op.87-6(ミラー編)、
フーガ嬰ト短調Op.87-12(ジャクソン編)、
フーガ変ニ長調Op.87-15(トムソン編)、
フーガ変イ長調Op.87-17(トムソン編)、
フーガ ト短調Op.87-22(サットン編)、
フーガ ニ短調Op.87-24(トムソン編)
オニックス・ブラス〔ナイアル・キートリー(トランペット)、
ブライアン・トムソン(トランペット)、
エイモス・ミラー(トロンボーン)、アンドルー・サットン(ホルン)、
デイヴィッド・ゴードン・シュート(チューバ)〕
その演奏を聴いた今は亡きイギリスの伝説のトランペット奏者フィリップ・
ジョーンズから「ブラヴォー、オニックス!」と称賛の声を贈られたイギリ
スの金管五重奏団「オニックス・ブラス」がシャンドス・デビュー!
オニックス・ブラスのシャンドス第1弾となる「フーガ」は、メンバー全員で
アレンジを施したバッハとショスタコーヴィチの「フーガ」を交互に演奏す
ることにより、200年という歴史に隔てられた2人の作曲家の「フーガ」の密
接な関係を明らかにしていくという大きなテーマを持っている。
1993年に結成されたオニックス・アンサンブルは、ロイヤル・フィル、イン
グリッシュ・ナショナル・オペラ、イギリス室内管、ロイヤル・バレエ・シ
ンフォニアなど第1線の舞台で活躍する一流の奏者たちで構成されるイギリス
の金管五重奏団。
シャンドスからリリースされている管楽器アンサンブルや吹奏楽の録音の高
いクォリティは折り紙付きなだけに「オニックス・ブラス」のパフォーマン
スにも大いに期待したい!

CHAN 10473 2枚組 \4360
ブリテン:歌劇《オーエン・ウィングレイヴ》Op.86
ピーター・コールマン=ライト(バリトン)、ロビン・レガット(テノール)、
エリザベス・コーネル(ソプラノ)、ジャニス・ワトソン(ソプラノ)、
サラ・フォックス(ソプラノ)、アラン・オピー(バリトン)、
パメラ・ヘレン・スティーヴン(メゾ・ソプラノ)、
ジェイムス・ギルクリスト(テノール)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア、ティフィン少年合唱団
もはや達人と呼ぶに相応しい他の追随を許さぬイギリス音楽のスペシャリス
ト、リチャード・ヒコックスが上演の機会に恵まれてこなかったブリテンの
オペラ「オーエン・ウィングレイヴ」をレコーディング。
ヒコックスがロンドンのカドガン・ホールで上演を行い大成功を収め、続い
て録音に着手したブリテンの「オーエン・ウィングレイヴ」は僅かに数える
ほどの録音しか存在しておらず、このヒコックス盤が貴重な新録音となるこ
とは間違いないだろう!
1966年にBBCからの依頼を受けたブリテンが作曲した「オーエン・ウィングレ
イヴ」は、19世紀イギリスの作家ヘンリー・ジェイムズの怪奇小説が題材と
なっており、歌劇場での演奏というよりもテレビ放送を通じての上演を目的
として書かれたという経緯も興味深い。

CHAN 10476 \2180
モルドコヴィチ・プレイズ・バツェヴィチ&エネスコ ――
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
ヴァイオリン・ソナタ第3番、ソナタ・ダ・カメラ、パルティータ
リディア・モルドコヴィチ(ヴァイオリン)、
イアン・ファウンテン(ピアノ)
シャンドス初期の時代から現在まで長きに渡ってレコーディングを行ってき
たロシア生まれの女流ヴァイオリン奏者リディア・モルドコヴィチ。モルド
コヴィチが教授&名誉会員として所属するロンドンの王立音楽院から貸与さ
れたストラディヴァリウスを弾いての久々のレコーディングは、エネスコ&
バツェヴィチのソナタ集。
20世紀有数の女流ヴァイオリン奏者であり、作曲家としても当時のポーラン
ドを代表する存在だったバツェヴィチ。ここでは大きな自動車事故に遭い長
い入院生活を克服した後に書かれた「パルティータ」など、再評価が進むバ
ツェヴィチの知られざる作品に触れることが出来る。またブラームス、フラ
ンクやフォーレからの影響が見られるエネスコのソナタ第2番は、ルーマニ
アの民族音楽を採り入れる前のエネスコの作風を知れる作品である。熟成さ
れたベテラン奏者の衰えぬ情熱と東欧の音楽のコンビネーションが楽しみ。

CHAN 10477 \2180
ファゴットのための協奏曲集 ――
フンメル:グランド・コンチェルト ヘ長調
ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンド
ヤコービ:前奏曲とポロネーズ
エルガー:ロマンス
ベルワルド:コンツェルトシュトゥック
ガーシュウィン:サマータイム
カレン・ジョーヒガン(ファゴット)、
ベンジャミン・ウォルフィッシュ(指揮)、オペラ・ノース管弦楽団
ロンドンの王立音楽院に在学中のカレン・ジョーヒガンは現在19歳。BBCのク
ラシカル・スター(http://www.bbc.co.uk/classicalstar/)でファイナリスト
に選出された際にはチェリストのマシュー・バーリーからは大絶賛を受け、
シャンドスのディレクターでありオーナーのラルフ・カズンズを動かし録音
契約を結ぶに至ったというファゴット界に登場した驚異のシンデレラ・ガー
ルなのである!
BBCスコティッシュ響のソリストに招かれるなど急速に注目を集めるファゴッ
ト界の超新星のデビュー・アルバムには、フンメルやウェーバーなど実力が
試される定番中の定番を収録。既に2枚目の録音も計画されるなどシャンドス
が懸ける期待の高さが窺える。



<Caprice>
CAP 21803 \2300
フレデリク・シクステン(1962-):スウェーデンのマルコ受難曲(世界初録音)
ジャネッテ・コーン(ソプラノ/福音史家)、
イェスパー・タウベ(バリトン/イエス)、
グンナー・アンデション(テノール)、バルカラス・クラフォード(バス)、
クリストファー・ホルゲルソン(テノール)、ミア・ルンデル(アルト)、
ラグナル・ブーリーン(指揮)、
カンマーアンサンブル、マリア・マグダレーナ・モテット合唱団、
アドルフ・フレドリクス音楽院児童合唱団
世界初録音となる「スウェーデンのマルコ受難曲」とは現代スウェーデンの
代表的作曲家の1人であるサンドストレムの門下生であり、作曲家、教会オル
ガニスト、合唱指揮者として次世代を牽引する音楽家フレデリク・シクステ
ンの意欲作。現在のスウェーデンで教会音楽、合唱作品の作曲家として多方
面から脚光を浴びているシクステンの「マルコ受難曲」の大きな特徴は、大
バッハの受難曲では主にテノールが担当している福音史家(エヴァンゲリスト)
をソプラノに設定しているという部分だろう。
ソリスト、合唱団、小編成の室内アンサンブルという編成と伝統的な作曲手
法を受け継ぎながらも、劇的な表現や独自色を打ち出したスウェーデン生ま
れの新たな「マルコ受難曲」は、これが世界初録音!





<Alice>
ALCD 027 \2300
ミューズの秘密-
ニコラス・ヴァレットとヤコブ・ファン・エイクの音楽、
マリー・ルンドクィストの詩による
ピーター・セーデルベリ(リュート)、
レーナ・スザンネ・ノーリン(アルト)、
マリア・リンダール(バロック・ヴァイオリン)
共に17世紀オランダを活躍の場としたニコラス・ヴァレットと、ヤコブ・
ファン・エイク。この2人の作曲家が生んだ17世紀の音楽に、スウェーデン
の詩人マリー・ルンドクィストが書いた詩を融合させた「ミューズの秘密」
をテーマとする奥深いコンセプト・アルバム。ヴァレットの「ミューズの秘
密」からの音楽や詩篇、ファン・エイクの「笛の楽園」からの音楽をリュー
ト、声楽、ヴァイオリンの様々な組み合わせが新たな作品へと仕立てている。




<Phono Suecia>
PSCD 171 \2300
ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969-):作品集 ――
交響詩《風の翼》/交響曲第1番 《天国の勝利》/サクソフォン四重奏のた
めの《恋する雄鶏たち》/チェロ、ピアノとテープのための《僧院の庭》/
ピアノのための《沈黙の島》
マッツ・ロンディン(指揮)、
ノールショーピング交響楽団、
ラッシャー・サクソフォン四重奏団、
ピア・セーゲルスタム(チェロ)、クリストフ・シロドー(ピアノ)、
エヴァ・シデーン(ピアノ)
スウェーデン在住のロシアの女流作曲家ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス
のポートレート・アルバム。中でも「風の翼」は、ハーディング&ロンドン
響によっても録音が行われたボリソワ=オッラスの代表作である。

PSCD 155 \2300
ポイント・ブランク ――
ドロー・フェイラー(1951-):ポイント・ブランク
シャム・マイム/死せるヨーロッパ人のための音楽/キ(Ki)
ドロー・フェイラー(コントラバス&ソプラニーノ・サクソフォン)、アンサ
ンブル・ギャギーゴー、ストックホルム・サクソフォン四重奏団
テル・アヴィヴ出身のミュージシャン&アーティスト、ドロー・フェイラー
のサクソフォンをメインとしたコンテンポラリー・アルバム。「ポイント・
ブランク」では、フェイラー自らがコントラバスとソプラニーノという2種類
のサクソフォンを吹き分けている。



<Musica Rediviva>
MRCD 102 \2300
透明の響き ――
カタリーナ・パルメール(1963-):透明のひびき
ミクロス・マロス(1943-):ゴルグ
スタファン・ストルム(1964-):荒れ果てた庭からの三つの歌
マルタン:ソナタ・ダ・キエザ
ウレ・リュッツォ・ホルム(1954-):韻と対
ベリー・ガイ(1942-):ウィッスル・アンド・フルート
ヴィクトリア・ボリソヴァ・オラス(1969-):双子に捧げるセレナーデ
ヘンリック・ストリンドベリ(1954-):モデル2
レミジュス・シレイカ(1950-):トリオ
トリオ・トリブカイト・ペッターソン・ベリィ〔ベンクト・トリブカイト
(オルガン、ピアノ、チェンバロ)、ミカエル・ペッターソン(フルート)、
ダニエル・ベリィ(マリンバ、打楽器)〕
「トリオ・トリブカイト・ペッターソン・ベリィ」は、鍵盤楽器、フルート、
打楽器という組み合わせで1996年に結成されこれまでに70曲以上の楽曲を提
供されるなど、スウェーデンのコンテンポラリー・ミュージックを代表する
アンサンブルである。また近現代作品の演奏、紹介だけでなく子供たちのた
めの教育プログラムに対しても積極的な取り組みを行うなど、その姿勢も高
い評価を受けている。





<Daphne>
DAPHNE 1027 \2300
球-ヴァイオリンとギターのためのデュオ ――
アルベルト・スネルサー(1972-):球
ヘアマン・D・コペル(1908-1998):ヴァイオリンとギターのための二重奏曲
エルランド・フォン・コック(1910-):歌と踊り
ヨーアン・イェアシル(1913-2004):10の即興曲
エーバハード・アイサー(1932-):相互関係
スタファン・モッセンマーク(1961-):トスカナからバレンツ海へ
デュオ・スパルフ=ヘーレンスタム〔ニルス=エーリク・スパルフ(ヴァイオ
リン)、ダーヴィド・ヘーレンスタム(ギター)〕、イェスペル・ヌーダ(エレ
クトロニクス)
スウェーデンを代表するヴァイオリニストとして知られるスパルフ、ジャンル
の枠に囚われないスタイルが人気を集めるギタリストであるヘーレンスタムの
スウェーデン・コンビによる擦弦楽器のヴァイオリンと撥弦楽器のギターの
デュオ・アルバム。ヴァイオリンとギターが生み出すハーモニー、音と音の
対話が2人の実力の高さを物語る。





<Orphei Drangar>
ODCD-CAP 06 \2300
カプリース-1991-1995 ――
オルフ:カルミナ・ブラーナより
ワーグナー:タンホイザーより
スンド:軍隊行進曲
ブルーベック:青いロンド
シューベルト:夜の明かり
マスネ:ガヴォット
バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリーより
メーラー:サイヴァ、タンゴ
フェルステル:ポルニ・セストウ
ロベルト・スンド(指揮)、オルフェイ・ドレンガル、他
アルヴェーンやエリク・エリクソンが育て上げたスウェーデンの名門男声合
唱団「オルフェイ・ドレンガル」のライヴ録音集。ここには1991年から1995
年にかけての演奏が収録されており、「カルミナ・ブラーナ」やソリストを
迎えての「ウェスト・サイド・ストーリー」などそのレパートリーは多岐に
渡る。





<Skivbolaget>
IBSN 2007 \2300
ナディール ――
クリストス・ハツィス:ナディール
ヤコブ・ファン・エイク:鐘は鳴り響き、Blydschap van myn vliedt
廣瀬量平:瞑想曲
吉嶺史晴:無題
佐藤聰明:風の曲
ヌッチオ・ダンジェロ:アルバ
イスマーニ:Forkroppsligad
作曲者不詳:イン・プロ
カタリナ・ウィデル(リコーダー)、クリストファー・オーマン(ヴィオラ)、
アンデルス・エムテル(ギター)、ゴラン・マンソン(打楽器)
既にヘルシンボリ響やドロットニングホルム・バロック・アンサンブルなど
と共演を果たしているカタリナ・ウィデルは、2008年4月にスウェーデンの
「ソロ・プライズ・アウォード」でファイナル進出を果たすなどメキメキと
頭角を現してきた若きリコーダー奏者。日本人作曲家の作品、ファン・エイ
クの作品などプログラムもしっかりと練られている。

ALCD 026 \2300
ロウ・ダイナミック・オーケストラ ――
即興I/マッツ・ペアション:ゲーム/ケージ:ファイブ/即興II/
ステファノ・スコダニッビオ:ベース・ソロ/即興III/
マッツ・ペアション:ソングス/即興IV&V/コーネリアス・カーデュー:
トレティス/マッツ・ペアション:ベース・ソロ+リフレイン/即興VI/
マッツ・ペアション:コラール
ステファノ・スコダニッビオ(コントラバス)、
キール・ノルデソン(打楽器)、ステン・サンデル(ピアノ、ハーモニウム)、
アミット・セン(チェロ)、
ピーター・セーデルベリ(リュート、テオルボ、ギター)
イタリアのコントラバス奏者にして作曲家のステファノ・スコダニッビオを
フューチャー。ケージ、カーデュー、ペアション、スコダニッビオの自作、
そして6つの即興の中から混沌の世界が広がっていく・・・。




<Linn>
CKD 314(SACD-Hybrid) \2580
メシアン:室内楽作品集 ――
世の終わりのための四重奏曲/主題と変奏/ピアノと弦楽四重奏のための小品
/幻想曲/黒つぐみ
ヘブリディーズ・アンサンブル
〔ウィリアム・コンウェイ(芸術監督&チェロ)、アレクサンダー・ヤニチェク
(ヴァイオリン)、サラ・ビヴァン・ベイカー(ヴァイオリン)、キャサリン・マ
ーウッド(ヴィオラ)、ローズマリー・エリオット(フルート)、マキシミリアー
ノ・マルティン(クラリネット)、フィリップ・ムーア(ピアノ)〕
ヨーロッパで目覚しい活躍を展開している若手アーティストたちの精鋭集団、
ヘブリディーズ・アンサンブル。
1991年にエジンバラで結成されたこのアンサンブルは、芸術監督の任にありヨ
ーロッパ室内管の首席チェロ奏者でもあるコンウェイ、マッケラスとのモーツ
ァルトが記憶に新しいスコットランド室内管のディレクターを務めるヤニチェ
ク、同じくスコットランド室内管の木管セクションを支えるクラリネット奏者
マルティンなど凄腕のアーティストたちが集っており、これまでに40人を超え
る作曲家の新作初演を手懸けるなど近現代作品の演奏、解釈には特に定評があ
る。傑作「世の終わりのための四重奏曲」を中心としたメシアンの室内楽作品
でも、ヘブリディーズ・アンサンブルの個々の実力の高さとアンサンブル能力
が際立っており、聴けば聴くほどメシアンの世界に引き込まれていく・・・。
非常に密度の濃い内容と超優秀録音を備えたメシアンの作品集である。




<Urtext>
JBCC 146 \2180
ジャンクション ――
ジョン・アダムズ(1947-):ハレルヤ・ジャンクション
ピアソラ:エル・グラン・タンゴ
フレデリック・ジェフスキ(1938-):
ウィンスボロ・コットン・マイル・ブルース
カルロス・サンチェス・グティエレス(1964-):カラカスとパロマス
ウィリアム・ボルコム(1938-):思い出
レオナルド・ベラスケス(1935-2004):アレブリヘス
ピアノ・アンサンブル《スプリット・セカンド》
スプリット・セカンドは、2人のピアニスト、ロベルト・ヒダルゴとマルク・ペ
ロキンが1台4手連弾、2台ピアノ連弾を使い分け聴衆を熱狂の渦に巻き込むピア
ノ・アンサンブル。
ニューヨークのマーキン・コンサート・ホールでの公演後には、ニューヨーク
・タイムズでそのパフォーマンスが絶賛されるなど、特にアメリカやヨーロッ
パ、メキシコを含む中南米での知名度が鰻上りのデュオである。
この「ジャンクション」では、アダムズ、ジェフスキ、ボルコム、ピアソラな
ど20世紀の北米、中南米の錚々たる作曲家たちの作品を取り上げており、エキ
サイティングなコンビネーションはインパクト特大!

JBCC 153 \2180
チェロのためのメキシコとブラジルの作品集 ――
ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
ハダメス・ニャターリ(1906-1988):チェロとギターとソナタ
マヌエル・ポンセ(1882-1948):チェロ・ソナタ
アレハンドロ・ヴェラスコ(1956-):
フルートとチェロのための《ルディカタII》
エドゥアルド・ガンボア(1960-):チェロとギターのための《ムイ・セルカ》
ヴィラ=ロボス:フルートとチェロのための《ジェット・ホイッスル》
グスタヴォ・マルティン(チェロ)、アレシア・ロサーノ(フルート)、
フアン・カルロス・ラグナ(ギター)、フアン・アントニオ・サントヨ(ピアノ)
20世紀のブラジル楽壇の大御所ヴィラ=ロボスとニャターリ、同じく20世紀の
メキシコ楽壇の大作曲家ポンセ、そして現代のメキシコを牽引するヴェラスコ、
ガンボアらが生み出したチェロを主役とする中南米の室内楽作品を1枚に収め
たメキシコのレーベルならではのラテン・アルバム。
確かな技術と音楽性を備えたメキシコのトップ・チェリスト、グスタヴォ・マ
ルティンとその仲間たちが、ラテンの血が脈々と通う6つの作品を熱演!フル
ートとチェロが大活躍するヴィラ=ロボスの難曲「ジェット・ホイッスル」、
ポンセの「チェロ・ソナタ」などなど・・・どれも熱い!

JBCC 151 \2180
フィエスタ・シンフォニカ・メキシカーナVol.1 ――
タバスコ/グアダラハラ/マヤブの旅人/コリド・デ・モンテレー/カミーノ
・レアル・デ・コリマ/エル・カレテロ/ペレグリナ/エル・シナロエンセ/
ヴェレダ・トロピカル/ヌンカ/ハラベ・タパティオ/ゴロンドリナス/ラ・
ラスパ
ホアキン・ボルゲス(指揮)、
オルケスタ・フィラルモニカ・ユーロアメリカーナ
1曲目に収録されている「タバスコ」の冒頭からトランペットの乾いたサウン
ドが猛烈な唸りを上げる「フィエスタ・シンフォニカ・メキシカーナ」は、メ
キシコで親しまれている歌や民謡のオーケストラ・アレンジ集。
このプロジェクトのためにメキシコ国内のアーティストたちによって編成され
た「オルケスタ・フィラルモニカ・ユーロアメリカーナ」の超ハイテンション
の熱きサウンドに圧倒されること間違いなし。

JBCC 152 \2180
フィエスタ・シンフォニカ・メキシカーナVol.2 ――
ラス・マナニタス/ラス・チアパネカス/ラ・クカラチャ/グアダラハラ(ヴァ
ージョンII)/バイア・デ・アカプルコ/フィエスタ・デ・クエルナバカ/シエ
リト・リンドI&II/エル・ラスカペタテ/ソラメンテ・ウナ・ベス/プエルト
・バラルタ/ヘスシータ・エン・チワワ/ラ・バンバ/ククル・ク・パロマ/
ラ・パス/ラ・ネグラ
ホアキン・ボルゲス(指揮)、
オルケスタ・フィラルモニカ・ユーロアメリカーナ
続いて第2集。指揮者のホアキン・ボルゲスによるスペクタクルなアレンジで生
まれ変わったメキシコのメロディーはまさに「フィエスタ」!
凄まじいまでの熱気に包まれたオーケストラからは、本当に音楽を楽しんでい
るという感情が伝ってくる。ビバ・メヒコ!




<Centaur>
CRC 2098/2099 2枚組 \4160
ショパン:マズルカ全集
(全曲/Op.6、7、17、24、30、33、41、50、56、59、63、67、68)/ノートル
・タン/エミール・ガイヤール/ロンド・アラ・マズルカ
アントニオ・バルボーザ(ピアノ)
1943年12月5日、ブラジルのジョアンペソアで生を受けたアントニオ・バルボー
ザ。その卓越した才能を早くから開花させ20世紀後半のブラジルを代表する存
在として輝きを放ったバルボーザだったが、世界に羽ばたく寸前のところで心
臓発作を発症。1993年9月2日にブラジルのサンパウロでその生涯を閉じてしま
う。生前のバルボーザは屈指のショパン弾きとしてその名を轟かせたピアニス
トであり、この1998年に録音された51曲のマズルカはバルボーザの伝説的なレ
コーディングの1つとして知られてきた演奏なのである。
躍動するリズム、豊かな歌心、変幻自在のテンポ・・・、歴史に埋もれてしま
った幻のピアニストの素晴らしき才能、そして“バルボーザ”という音楽家の
存在を証明する貴重な記録がここに復活する。
ハンブルク・スタインウェイのピアノによる1988年1月&2月、ニューヨークの
ハーシュ・ホールでの録音。※1991年にリリースされた録音の再発売盤。

CRC 2894 \2080
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ変ロ短調Op.36(原典版)
カイホスルー・ソラブジ(1892-1988):ピアノ・ソナタ第0番(世界初録音)
ソヘイル・ナセリ(ピアノ)
イラン人の両親を持つサンタモニカ生まれのピアニスト、ソヘイル・ナセリの
リサイタル・プログラム。
ナセリが活動の両拠点としているニューヨークとベルリンの「ニューヨーク・
タイムズ」、「ベルリナー・ツァイトゥング」の両紙でその活躍が絶賛される
など、評価急上昇中。
このプログラムの目玉はなんといっても世界初録音となるソラブジの「ソナタ
第0番」!長大な奇作を次々生み出し、自身の作品を他人が演奏することを禁じ
るなど独自の道を貫いたソラブジ。
キャリアの最初期となる1917年に作曲された「ソナタ第0番」は、ソラブジ・
アーカイヴの主宰を務めるアリスター・ヒントンによって1980年代に再発見さ
れ「第0番」と名付けられた約24分の作品である。
ナセリのピアノが、同じくイランをルーツとするソラブジの若かりし頃の秀作
を紐解いていく。2006年9月-10月の録音。

CRC 2866 \2080
ダウランド:リュート歌曲集 ――
ぼくの受けた苦しみを/悲しみよ、とどまれ/愛の神よ、かつて出会ったこと
があるか/もう泣くな、悲しみの泉よ/彼の金髪も/今こそ別れねばならぬ/
私の嘆きに心が動くなら/さあもういちど、愛が呼んでいる/わが思いには希
望の翼/ああやさしい森よ/流れよ、わが涙/ダフネはあまり貞節ではなかっ
た/時間は静止して/見よ、この不思議を/ぼくの悲しみに耳を貸してくれ/
その昔、愚かな蜜蜂も
クリスティン・ハースト(ソプラノ)、ベン・コーエン(リュート)
16世紀から現在まで途切れることなく歌い継がれてきたダウランドの傑作、
リュート歌曲集。
アメリカで一流のダウランド歌いとして評されるソプラノ歌手クリスティン・
ハーストの飾りの無いストレートな歌声が胸を打つ。ベン・コーエンの奏でる
リュートのシンプルな旋律がハーストの歌声をさらに印象深く際立たせる。

CRC 2882 \2080
箏とヴァイオリン ――
沢井忠夫(1937-1997):ヴァイオリンと箏のための《鳴き砂よ…》
デイヴィッド・リップタック(1949-):氷華
宮城道雄(1895-1956):春の海
米倉香織(1973-):所沢バラード
藤田正典(1946-):ミクロモーションII
サティ:ジムノペディ第1番
デュオ《vio-LINK-oto》(水谷隆子(箏)、ピア・リップタック(ヴァイオリン))
デュオ「vio-LINK-oto」とは、沢井忠夫と沢井一恵の両氏から箏を学び、NHK
邦楽技能者育成会を卒業した愛知県生まれの箏奏者、水谷隆子と、オーデンセ
のフュン・シンフォニエッタ、オーデンセ響、トリオ・ラ・コルダの奏者を歴
任してきたデンマークの女流ヴァイオリン奏者ピア・リップタックがコンビを
組み、2003年から演奏活動をスタートさせた“箏”と“ヴァイオリン”という
異色のアンサンブルである。
宮城道雄や沢井忠夫といった20世紀日本を代表する音楽家の作品や、新進気鋭
の日本人作曲家の作品を舞台として「和の箏」、「洋のヴァイオリン」の画期
的な出会いが実現。この斬新なデュオの演奏からは、「箏」という日本の伝統
楽器の持つ新たな可能性を実感することが出来るだろう。

CRC 2920 \2080
ディヴィジョン・ヴァイオル-クリストファー・シンプソンの音楽 ――
クリストファー・シンプソン(c.1605-1669):
ディヴィジョン ニ長調、プレリュード 変ロ長調、ディヴィジョン 変ロ長調、
同ニ短調、同イ短調、同ニ短調、プレリュード、ディヴィジョン ホ短調、
同ト長調、プレリュード ニ長調、ディヴィジョン ニ長調
スティーヴン・グドール:名無しの作品
リチャード・スマート(fl.1630):
前奏曲、ビルディングス、ダフネ、サルト・ピッツ、ラクリメ、前奏曲、
モンシエール・アルマン、Whoope, doe me no harme
ウィリアム・ヤング(d.1671):サラバンド、名無しの作品
ジョン・マーク・ローゼンダール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
デイヴィッド・シュレイダー(チェンバロ)
マシュー・ロックやジョン・ジェンキンズとも親交を結んでいた17世紀イギリ
スにおける重要な音楽理論家クリストファー・シンプソン。
ディヴィジョンとは一定の音形の通奏低音(グラウンド)の上で高度な技巧を要
する即興的な旋律を繰り広げるヴィオールの技法のことであり、シンプソンの
「ディヴィジョン・ヴァイオル」とは前述のロックやジェンキンズからも称賛
されたディヴィジョンのための音楽理論書、教則本である。
シカゴ・バロック・アンサンブルの創設者であり、現在も芸術監督を務めるガ
ンバ奏者ローゼンダールと、ショルティやバレンボイム、ブーレーズが指揮す
るシカゴ響にオルガン奏者、チェンバロ奏者として参加してきたシュレイダー
のコンビが17世紀イギリスの傑作を奏で上げている。

CRC 2906 \2080
愛の旋律 ――
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
アルベニス:タンゴ
オッフェンバック:カン・カン
ポンキエルリ:時の踊り
サティ:3つのジムノペディ
シューベルト:楽興の時
グノー:あやつり人形の葬送行進曲
ワイトトイフェル:スケーターズ・ワルツ
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
マスネ:エレジーとメロディー
フォーレ:パヴァーヌ
ウェールズ民謡:夜もすがら
ジョヴァンニ・デ・キアーロ(ギター)
ジョヴァンニ・デ・キアロは、1976年にカーネギー・ホールでリサイタルを行
いニューヨーク・デビューを果たしたアメリカのギタリスト。
サザン・ミシシッピ大学ギター科の教授でもあるキアロは、巧みな編曲術を駆
使してジョプリンなど様々な作品をギターのためにアレンジするなど粋な選曲
が人気を呼んでいる。この「愛の旋律」もエキサイティングな「カン・カン」
やメロディックな「パガニーニ」など、バラエティ豊かなギター・アルバムに
仕上がっている。

CRC 2873 \2080
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集 ――
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調Op.8/同第2番ト短調Op.13/
同第3番ハ短調Op.45
デイヴィッド・ギルハム(ヴァイオリン)、飯沼千温(ピアノ)
ピーボディ音楽院、インディアナ大学でヴァイオリンを学んだアメリカのアー
ティスト、デイヴィッド・ギルハムと、同じくインディアナ大学のディプロマ
を修了した日本人ピアニスト、飯沼千温の夫妻によるデュオ・アルバム。
1998年に結成された「デュオ・ギルハム=飯沼」は、アメリカ、カナダ、中国、
欧州、そして日本を舞台に活躍中。2003年からはセントラル・アーカンソー大
学の“デュオ・イン・レジデンス”を務めている。

CRC 2884 \2080
ヒンデミット:チェロ・ソナタOp.25-3
カサド:無伴奏チェロ組曲
クラム:無伴奏チェロ・ソナタ
ハルゼー・スティーヴンス(1908-1989):無伴奏チェロ・ソナタ
カレン・ブランスカス(チェロ)
ロンドン・タイムズにその演奏が「美しく流れるようなサウンド」、「名手に
相応しい解釈」と称賛された女流チェリスト、カレン・ブランスカスの演奏に
よる20世紀無伴奏作品集。
シュタルケル、ピアティゴルスキー直伝のチェロが、高度なテクニックと音楽
性を要する4つの無伴奏作品で迫真の演奏を繰り広げている。

CRC 2847 \2080
レベッカ・クラーク(1886-1979):弦楽のための室内楽作品集 ――
子守歌/古いアイルランドの民謡による子守歌/モルフェウス/名前のない楽
章/中国のパズル/パッサカリアと古い中国の民謡/I'll Bid My Heart Be
Still/ドゥムカ/2つの小品/弦楽四重奏のための断章/弦楽四重奏曲のため
のアダージョ/コンビネット・キャロル
ケネス・マーティンソン(ヴィオラ)、クリストファー・テイラー(ピアノ)、
アンドレア・モリーナ(ピアノ)、ユルストロム弦楽四重奏団
1925年にアメリカで最初にバッハの「ゴルトベルク変奏曲」の演奏を行った
ジェイムズ・フリスキンの妻で、作曲家、ヴィオラ奏者でもあったレベッカ・
クラークの作品にスポットをあてた作品集。
自身のヴィオラ奏者としての経験を活かしたレベッカ・クラークの作品は室内
楽、特にヴィオラを要する作品が特に優れた完成度を見せている。

CRC 2845 \2080
ウィリアム・ホーンの音楽 ――
ウィリアム・ホーン:ヴィオラ・ソナタ/エレンの歌/4月の詩篇/間奏曲
ホン=メイ・シャオ(ヴィオラ)、
エレン・フィリップス・フローンマイヤー(ソプラノ)、
フィリップ・フローンマイヤー(バリトン)、ローガン・スケルトン(ピアノ)
アメリカン・ブラームス・ソサイエティ・ニュースレターの執筆者、ルイジア
ナ州のキリスト・エピスコパル教会のオルガン奏者としての顔も持つアメリカ
のベテラン作曲家ウィリアム・ホーンの作品集。
1987年ジュネーヴ国際音楽コンクール・ヴィオラ部門の優勝者でもある中国の
女流ヴィオラ奏者ホン=メイ・シャオなどの一流アーティストが参加している
ところもポイント。

CRC 2892 \2080
イゴール・コルネイチュク(1956-):室内楽作品集 ――
ピアノのための三部作《不死鳥》/ヴァイオリンとピアノのための3つの小品
《歌と舞曲》/無伴奏ヴァイオリンのための《メイン州の即興》/チェロと
ピアノのための《5つのフレーム》/クラリネットとピアノのための《ニュー
・スクランブル》
オードリー・アンドリスト(ピアノ)、
ジェイムズ・スターン(ヴァイオリン)、レイチェル・ヤング(チェロ)、
ネイサン・ウィリアムズ(クラリネット)
イゴール・コルネイチュクはスペインのマドリッドで生まれ、幼少の頃に家族
でクリーヴランドに移住したロシアとドイツの血を引くアメリカの作曲家であ
る。1989年にはイェール大学でジャズについても学ぶなど、数ヶ国にルーツを
持つ自身と同じくその作品からもクラシックに限定されないモダンなスタイル
の作風が感じ取れる。ちなみにコルネイチュクの作品はシュワルツ&ロイヤル
・リヴァプール・フィルによって既にレコーディングが行われており、にわか
に注目を集めている。

CRC 2901 \2080
タンゴとセレナータ ――
ベンジャミン・ボーン:ホローポ・ジャム
マイケル・バード:メディテラニアン・ビューティ
ピアソラ:タンゴの歴史
マーク・カールソン:2つのバラード
エイドリアン・アルベルト:L.A. タンゴ・ヌォーヴォ
アポストロス・パラスケヴァス:サムシング・トゥ・シング・アバウト
ケネス・フローリッチ:クロックワーク・オートマータ
アラン・ダースト(ソプラノ・サクソフォン)、
コーリー・ホワイトヘッド(ギター)
起源は古くさかのぼる“ギター”と、19世紀中期に発明された“サクソフォン”
というコンビとしては異色のタッグによるデュオ・アルバム。
ダーストの艶やかなサクソフォンの音色とホワイトヘッドのどこか愁いを帯び
たギターの音色が、ピアソラの定番作品「タンゴの歴史」から近現代の作曲家
たちの作品で見事にブレンド。ソプラノ・サクソフォンとギターという独特の
デュオが聴けるのもこのセンター(Centaur)レーベルならでは。

CRC 2896/2897 2枚組 \4160
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガOp.87
コーリ・ボンド(ピアノ)
インディアナ大学ブルーミントン校でピアノ演奏法の博士号を取得し、現在は
ソリスト、アイダホ州立大学の准教授として活動を展開するアメリカの女流ピ
アニスト、コーリ・ボンドのショスタコーヴィチ。
2006年のショスタコーヴィチ生誕100年に合わせる形で録音が進められた「24の
前奏曲とフーガ」では、同主調、近親調への動き、前奏曲とフーガの対比が上
手く表現されている。

CRC 2907 \2080
新しいリリックなフルート ――
ゲイリー・ショッカー:ハナハズ・グレード
ジェイムズ・ピオルコウスキ:ダミティエの音楽
ローウェル・リーバーマン:三重奏曲第1番Op.83
グレン・B.コルテス:アイ・ドリームド・イン・ア・ドリーム
ウィリアム・オルティス:リカンストラクションズ
マーガレット・グリーブリング=ヘイグ:ダンス・ラヴィサン
スーザン・ロイヤル(フルート)、ナターシャ・ファーニィ(チェロ)、
ネイサン・ヘス(ピアノ)、ジェイムズ・ピオルコウスキ(ギター)、
ダンナ・サンデット(オーボエ)、ジョディ・グイン(ハープ)
ニューヨーク州立大学フレドニア校音楽学部のフルート科教授であり、現在は
ジョアン・ファレッタが音楽監督を務める名門バッファーロー・フィルから客
演奏者として定期的に招聘を受けている女流フルート奏者、スーザン・ロイヤ
ルのソロ・アルバム。
自身も現役のフルート奏者であるゲイリー・ショッカーの作品など、6人の現
代の音楽家たちが作曲した作品はどれも抒情的なスタイルを持っており、新た
なレパートリーの選曲の参考音源としても一役買いそう。

CRC 2914 \2080
ダブル・ダンス-クラシックとジャズのコネクションII ――
ビル・ドビンス:前奏曲第7番変ホ長調、同第3番へ長調
デイヴィッド・N.ベイカー:ジャズ・ダンス組曲
ジョセフ・マクホルム:3つのリフレクション
ジョン・ルイス:オッズ・アゲインスト・トゥモロー、パリの午後
ウィリス・デロニー(ピアノ)
「ニュー・ワールド・ア・カミング(CRC 2468)」に続くセンター(Centaur)のク
ラシックとジャズのクロスオーバー・アルバム第2弾。
イーストマン音楽院教授でジャズの人気実力派ピアニスト、ビル・ドビンスと
いった3人のアーティストのピアノ作品に、ジャズ&クラシックのピアニスト
、指揮者、室内楽奏者、作曲者、アレンジャーとしてマルチな才能を発揮する
ウィリス・デロニーが挑む!クロスオーバー・ファンには特にオススメ。

CRC 2902 \2080
ハレオ-2台ピアノのためのスペイン音楽 ――
アルベニス(マルティン編):アラゴン、キューバ
グラナドス(マルティン編):わら人形
ソレール:2台の鍵盤楽器のための協奏曲第1番
アルベニス(マルティン編):エル・アルバイシン、パヴァーナ・カプリーチョ
ファリャ(マルティン編):粉屋の踊り
グラナドス(マルティン編):演奏会用アレグロ
ソレール:2台の鍵盤楽器のための協奏曲第3番
ファリャ:(マルティン編):スペイン舞曲第2番
エレーナ・マルティン(ピアノ)、ホセ・メリトン(ピアノ)
スペイン生まれのピアノ・デュオが祖国の2台ピアノのためのオリジナル作品、
アレンジ作品を弾いたスペイン一色のピアノ・アルバム。
19-20世紀スペインの大作曲家アルベニス、グラナドス、ファリャのアレンジ
作品はもちろんだが、ソレールの「鍵盤楽器のための協奏曲」が最大の聴きど
ころ!

CRC 2893 \2080
ブライアン・バンクス:
ピアノ・ソナタ第1番/5つのペンタトニック前奏曲/ピアノ・ソナタ第2番/
同第3番/ポート・タウンゼント前奏曲
ジェフリー・バールソン(ピアノ)
ブライアン・バンクスはシアトルで生まれ育ち、現在はメキシコのプエブラ・
ラス・アメリカス大学で教授として教鞭を執る現代アメリカの作曲家。
バンクスのピアノ作品からは、ジャズやブルース、アメリカのポピュラー音楽、
東洋の旋律などが次々と現れるなどクロスオーヴァー的な要素を持ったユニー
クな作品である。

CRC 2898 \2080
チャールズ・ローランド・ベリー(1957-):
マリナーズ・ファンファーレ-エドガー・マルティネスのために/チェロ協奏曲
/交響曲第3番《天上の》-ジェームズ・マーシャル・ベリーの追憶に/ベリー
・スラッシュ/チェロと管弦楽のための《キルート序曲》*
イジー・ハノウシェク(チェロ)、
テオドール・クチャル(指揮)、
ヤナーチェク・フィルハーモニック管弦楽団、
ガブリエル・フォール(チェロ)*、
ヨエル・エリク・スベン(指揮)*、
モラヴィア・フィルハーモニック管弦楽団*
日本ではサクソフォンの作曲家として知られるポール・クレストンの最後の弟
子、アメリカの中堅作曲家チャールズ・ローランド・ベリーの作品集。
「マリナーズ・ファンファーレ」は、2004年に引退したアメリカ大リーグの名
選手エドガー・マルティネスのために書かれた輝かしいサウンドのファンファ
ーレ。「チェロ協奏曲」や「交響曲第3番」で巧みに配置された管楽器の活躍が
特徴的。

CRC 2889/90 2枚組 \4160
ロマンス-サクソフォンとオーケストラのための ――
ジョアンナ・ブルドヴィチ:ラルゴ
デイヴィッド・モーガン:3つの飾り模様
スバラム・ラーマン:アリア
ヴォイチェフ・キラール:ロマンス
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番より アリア
アラン・ホヴァネス:サクソフォン協奏曲
ジェイムズ・レーザーバロー:ドン・キホーテの恋
ボザ:アリア
グレグ・バナツァク(ソプラノ&アルト・サクソフォン)、
ピオトル・ボルコフスキ(指揮)
ベートーヴェン・アカデミー
サクソフォンの伝説的な奏者の1人に数えられているダニエル・デュファイエか
ら教えを受けたサクソフォニスト、グレグ・バナツァクがオーケストラをバッ
クに従えてのソロ・アルバム。
カイロ響、大邸市響などにソリストとして招かれるなどアジア圏での活躍が目
立つバナツァクがホヴァネスの大作や、ボザ、ヴィラ=ロボスのアリア、ポー
ランドの映画音楽作曲家キラールの作品などメロディックな作品をじっくりと
響かせる。

CRC 2911 \2080
マイケル・カールストロム:フルートのための室内楽作品集 ――
フルート、オーボエ、クラリネットとピアノのための《イット・ハド・トゥ
・ビー》/フルート、バス、打楽器のための《夢と岸》/フルートとピアノの
ための《ブライト・ネーム、バーニング・ライト》/フルート、バス、打楽器
のための《ソウルとサウンド》
ハイディ・ピントナー(フルート)、ミシェル・フィアラ(オーボエ)、
ジョン・シポラ(クラリネット)、マイケル・カールストロム(バス)、
ドナルド・シュペーア(ピアノ)、マーク・ベリー(打楽器)
マイケル・カールストロムは、作曲家、演奏家、そしてエレクトリック・テー
プ、パペット、ビデオによる劇場作品「エレクトリック・オペラ」の作家でも
ある現代アメリカの芸術家。
フルート・ソサイエティ・オヴ・ケンタッキー、ボーリング・グリーン室内管
弦楽団のフルート奏者を務めるハイディ・ピントナーをメインとしたこのアル
バムには、珍しく独特な編成の室内楽作品が収録されている。

CRC 2912 \2080
ディノス・コンスタンティニデス(1929-):合唱作品集 ――
マルカ・デ・ガルベス/アイ・ネバー・ソウ・ア・ムーア/ライツ・オヴ・ア
・フリーダム
サラ・リン・ベアード(指揮)、
LSUスコラ・カントルム、ルイジアナ・シンフォニエッタ
ルイジアナ州立大学作曲学科長、ルイジアナ・シンフォニエッタの音楽監督の
任にある現代ギリシャの巨匠コンスタンティニデスは、ブルックリン大学国際
室内楽コンクールを皮切りに数多くの作曲賞を獲得。
革新的で自由な手法を用いた合唱作品もサクソフォン協奏曲(CRC 2871)と同様
に大きなインパクトを与えてくれる。

CRC 2677 \2080
エリク・サントス:「Jar」への旅
電子楽器による演奏
第1楽章には「Himotoku Niwa」、第2楽章には「Iku Jikan Da!」、第5楽章に
は「Shinjuku Moon」など日本語のタイトルが付けられた摩訶不思議な電子音楽。





<Avenira>
AV 276017 \2300
ジョゼフ・ブローニュ・サン=ジョルジュ(1745-1799):
協奏交響曲全集第1巻 ――
2つの協奏交響曲Op.6より 第1番ハ長調、第2番変ロ長調
2つの協奏交響曲Op.9より 第1番ハ長調、第2番イ長調(全曲世界初録音)
ミロスラフ・ヴィリメク(ヴァイオリン)、
イジー・ジラーク(ヴァイオリン)、ミハル・ポスピシル(ヴァイオリン)、
イジー・マラート(指揮)、フランチシェク・プレイスレルJr(指揮)、
ピルセン・フィルハーモニック管弦楽団
新録音を加えた新たなカップリングによる全5枚に及ぶサン=ジョルジュの
「ヴァイオリン協奏曲全集」と「6つの弦楽四重奏曲Op.14」のリリースを行
い復活を遂げたスイスのレーベル「アヴェニラ(Avenira)」。
今回は「ヴァイオリン協奏曲全集」のリリース時から切望されていた「協奏
交響曲」が新たな録音を加えて全集として待望の登場!
「モーツァルト・ノワール(黒いモーツァルト)」という異名を持ち、カリブ
海のフランス領グアドループ島で生まれたサン=ジョルジュは、13歳でラ・
ボエシエールに武術を学び、宮殿で乗馬の訓練を受ける。後に剣士として名
誉あるシュヴァリエの称号を獲得するなど数々の武勇伝を遺している。
フランス革命の勃発後となる1792年には自らの手で1000人で構成される軽騎
兵隊を結成。しかし目立った戦果を挙げることができずに指揮権を剥奪され
たサン=ジョルジュは、18ヶ月間の監禁生活を送りその後は放浪することに
なるなどまさに波乱万丈。音楽家としてのサン=ジョルジュは作曲家、ヴァ
イオリン奏者そして指揮者としても非常に高名だったが、どのような音楽教
育を受けてきたのかは謎のまま。ルクレールやゴセック、はたまた農場の支
配人に音楽を学んだという説もある。
音楽教育の経歴は謎に包まれているサン=ジョルジュだが、その作品は確か
に同世代のモーツァルトの音楽と同じ香りを漂わせている。この「協奏交響
曲」も例外ではなく、サン=ジョルジュという卓越した才能を持った音楽家
の貴重な記録である。ソロは、ヴィリメクとジラークが「Op.6」、ジラーク
とポスピシルが「Op.9」を担当。
1996年8月&1997年4月(Op.9)&2007年(Op.6/新録音)、ピルセン放送スタジ
オでの録音。

AV 276018 \2300
ジョゼフ・ブローニュ・サン=ジョルジュ(1745-1799):
協奏交響曲全集第2巻 ――
2つの協奏交響曲Op.10より、第1番ヘ長調、第2番イ長調
2つの協奏交響曲Op.12&Op.13より 第1番変ホ長調(Op.12)、
第2番ト長調(Op.13)(全曲世界初録音)
イジー・ジラーク(ヴァイオリン)、ミハル・ポスピシル(ヴァイオリン)、
ヤン・モトリク(ヴィオラ)、フランチシェク・プレイスレルJr(指揮)、
ピルセン・フィルハーモニック管弦楽団
第2巻には、1779年に作曲された2本のヴァイオリンとヴィオラのための
「Op.10」、2本のヴァイオリンのための「Op.12&Op.13」の2作品を収録。
1996年8月&1997年4月、ピルセン放送スタジオでの録音。




<Nostalgia>
Nostalgia 0701 \2180
リュートの飾り棚-
フィリップ・フランツ・ルサージュ・デ・リシェー(17世紀頃):
曲集《リュートの飾り棚》 ――
組曲レ短調/サラバンド ラ長調/組曲ファ短調/シャコンヌ ファ短調/
組曲レ長調/同ド短調/パッサカリア ド短調(全曲世界初録音)
佐藤豊彦(リュート)
日本を、そして世界を代表するリュート奏者としてその名を知られる佐藤豊彦。
1968年のバーゼル・スコラ・カントルムに留学し、1971年には世界初となるバロ
ック・リュートによるLPのリリースを行いデビュー。
1973年にはハーグ王立音楽院(オランダ)の教授に招聘され2005年1月に退官する
まで後進の育成にも尽力するなど、リュート界の第1人者としての称号に相応し
い世界規模での活躍を続けている。
今回新たにリリースとなる2007年10月と11月に長崎の西海市大島文化ホールでレ
コーディングが行われた佐藤豊彦の最新録音は、フランスに生まれ17世紀後半に
活躍したとされるルサージュ・デ・リシェーの曲集「リュートの飾り棚」。
シャルル・ムートンに師事したということ意外はそのほとんどが謎に包まれてい
るルサージュ・デ・リシェーの曲集「リュートの飾り棚」は、「歌うような様式」
=「カンタービレ様式」的要素が強く、その美しくシンプルな旋律が心に染み渡
る。
使用楽器のラウレンティウス・グライフ製のオリジナル・リュートは1610年にイ
ンゴルシュタッドで製作され、現代オランダの楽器製作者ニコー・ファン・デア
・ヴァールスの4年間という修復期間を経て演奏可能な状態に復元されたという
歴史的価値も計り知れない銘器である。
グライフのオリジナル・リュートとガット弦の組み合わせによる「リュートの飾
り棚」では、楽器のコンディションに細心の注意を払いながら限りなくライヴに
近い演奏を収録するために、レコーディングのカットを最小限に抑えるなど音質
面に対する姿勢も徹底されている。
録音:2007年10月25日-26日&11月17日、西海市大島文化ホール/全曲世界初録音

Nostalgia 0401 \2180
華麗なる様式-
ヨハン・ゲオルク・ヴァイヒェンベルガー(1676-1740):
組曲二短調/同へ長調/同ト長調/パルティータ イ短調
佐藤豊彦(リュート)
1676年にオーストリアのグラーツで生まれ、1740年に同じくオーストリアのウィ
ーンで没した17-18世紀の知られざる音楽家ヴァイヒェンベルガー。
大半の手稿譜は第2次世界大戦で行方不明となってしまったが近年になって再発
見されており、徐々にヴァイヒェンベルガーのリュート音楽の全貌が明らかにな
り始めている。
フランス派の「崩された様式」を基本としたドイツ語圏最後のリュート奏者の
1人、ヴァイヒェンベルガーの「華麗なる様式」を持った傑作の数々を佐藤豊彦
がグラーフのオリジナル・リュートとガット弦を用いて現代に伝えてくれる。
またこの録音では、チャンネル・クラシックスのハイクォリティ・サウンドの
産みの親である名エンジニア、ジャレッド・サックスがプロデューサーとエンジ
ニアを担当しており、サウンド面の充実度も非常に高い。
2002年11月4日-6日&2003年5月、メノナイト教会(オランダ)での録音。

Nostalgia 0201 \2180
東雲のうた ――
日本古謡(佐藤豊彦編):蕗の曲
日本古謡(オーイエン編):さくら
日本古謡:黒田節(ギター独奏)
日本古謡(オーイエン編):来るか来るか
日本古謡(佐藤豊彦編):沖の鴎に
日本古謡(オーイエン編):箱根八里
日本古謡(オーイエン編):中国地方の子守唄
日本古謡:五木の子守唄
滝廉太郎:荒城の月
山田耕筰:
待ちぼうけ、からたちの花、ペチカ、曼珠沙華、かやの木山の、赤とんぼ
藤井清水:信田の藪
草川信:河原菜種
弘田龍太郎(山田千代美編):叱られて
杉山はせを(山田千代美編):花嫁人形
近衛秀麿:ちんちん千鳥
成田為三:浜辺の歌
平井康三郎:あの子この子、平城山
橋本国彦:お六娘
山田千代美(ソプラノ)、ダーヴィッド・ヴァン・オーイエン(ギター)
佐藤豊彦が主宰するアンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」に中核メンバーと
して参加している古楽声楽のスペシャリスト、山田千代美が歌う「日本のうた」。
好物は刺身で趣味は三味線という大の日本びいきのオランダ人ギタリスト、オー
イエンが1829年製オリジナルのパレルモ・ギター(佐藤豊彦所蔵)を奏でて山田千
代美の歌声と共に何とも言えぬ「和」の空間を創り上げている。
「日本のうた」の持つ旋律美と抒情的雰囲気、日本の心が余すことなく表現され
たアルバムである。2001年12月、チャペル・スタジオ(オランダ)での録音。




<Hyperion>
CDA 67678 \2180
ヘンデル:
デッティンゲン・テ・デウムHWV.283/オルガン協奏曲第14番イ長調HWV.296a
/戴冠式アンセム《祭司ザドク》HWV.258
リチャード・マーロウ(オルガン)、
スティーヴン・レイトン(指揮)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
シャンドスからリリースされているデュリュフレ(CHAN 10357)、メンデルス
ゾーン(CHAN 10363)でのハーモニーが称賛を集めているケンブリッジ・トリ
ニティ・カレッジ合唱団のスティーヴン・レイトン新体制での初録音はヘンデ
ルの「デッティンゲン・テ・デウム」。
1740年から始まったオーストリア継承戦争で、イギリス国王ジョージII世自ら
が率いるオーストリア連合軍が1743年に「ディッティンゲンの戦い」でフラン
ス軍を撃破。この勝利と国王の凱旋帰国を祝うためにヘンデルに作曲が依頼さ
れ完成したのが、壮麗で壮大な大作「デッティンゲン・テ・デウム」なのであ
る。戦勝記念として書かれた華々しくまばゆいヘンデルの宗教作品は、レイト
ン&ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の門出に相応しい。
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの共演はもちろんのこと、
「オルガン協奏曲第14番」では前音楽監督リチャード・マーロウがオルガン独
奏を担当するなど、聴きどころ満載のヘンデル・アルバムに要注目!

CDA 67591/2 2枚組 \4360
ニールセン:ピアノのための作品全集 ――
交響的組曲Op.8/《楽しいクリスマス》の夢FS.34/祝典前奏曲FS.24/若い人
と年寄りのためのピアノ音楽第1巻Op.53/ピアノ小品ハ長調FS.159/シャコン
ヌOp.32/若い人と年寄りのためのピアノ音楽第2巻Op.53/5つの小品Op.3/
組曲《堕天使》Op.45/主題と変奏Op.40/3つの小品Op.59
マーティン・ロスコー(ピアノ)
アルナス&シンディングのピアノ協奏曲集(CDA 67555)やトルミスの合唱作品
集(CDA 67601)など、北欧音楽の発掘にも力を注ぐハイペリオンから新たに登
場するのはニールセンのピアノ作品全集!
ニールセンのピアノ作品には、「交響的組曲」や「組曲堕天使」、「主題と変
奏」といった規模の大きな作品や、「楽しいクリスマス」の夢、祝典前奏曲な
どの小品など、そのレパートリーの中でも特に独創性に富んだ作品が数多く存
在している。また、バッハよりもベートーヴェンとブラームスの影響を受けた
とされる51歳で作曲された「シャコンヌ」も円熟味あふれる重要作品として外
せない。
ニールセンのピアノ作品の録音のためにハイペリオンがオファーを出したのは、
ベテランの域に入りつつあるイギリスのヴィルトゥオーソ・ピアニスト、マー
ティン・ロスコー。
ソリストとしてのエネルギッシュな活動はもちろんのこと、イギリスのレーベ
ルを中心にレコーディングも数多く行っており、ハイペリオンからもドホナー
ニ、ブリュル、フックス&キールのピアノ協奏曲やメシアン、フォーレ、バッ
ハ・トランスクリプションIVなどの話題作を発表している。

CDA 67663 \2180
ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲集WoO.1
ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907):変奏曲ホ短調
ハガイ・シャハム(ヴァイオリン)、アーノン・エレツ(ピアノ)
19世紀の楽壇の歴史の中で、40年間に渡って有意義で実り多き友好関係を築い
たブラームスとヨアヒム。
ヴァイオリン協奏曲と二重協奏曲を巡る仲違い、和解のエピソードも有名なブ
ラームスとヨアヒムだが、その友好関係を証明する作品の1つがこのヴァイオリ
ンとピアノのための「ハンガリー舞曲集」。
オーケストラ、4手連弾、ピアノ独奏を筆頭に様々な形で演奏される名作中の
名作「ハンガリー舞曲集」にヨアヒムがアレンジを施し「ヴァイオリンとピア
ノのための作品」として確立。
ヴァイオリン奏者には超絶技巧が要求されるなど、ジプシー音楽に基づく
「ヴァイオリン作品」の最高峰と言っても過言ではないだろう。フバイやブロ
ッホ、ベン=ハイムなどの作品を録音してきたヴァイオリニスト、ハガイ・
シャハムが魅せるエキサイティングなハンガリー舞曲に乞うご期待!

CDA 67647 \2180
ロッシーニ:
音楽の夕べ(第1番-第11番)/亡命者/何も言わずにやつれはてるでしょう/
赤ちゃんの歌/チロルのみなしご/さらば人生よ/セビリャの恋人たち/3つ
のカンツォネッタ《ヴェネツィアの競艇》
ミア・ペアション(ソプラノ)、ステラ・ドゥフェクシス(ソプラノ)、
ブルース・フォード(テノール)、ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
世界的に定評のあるハイペリオンの歌曲シリーズに新たに加わるのはイタリア
・オペラの大作曲家ロッシーニの歌曲&二重唱曲集。19歳から37歳の間に、
39作ものオペラを作曲したロッシーニ。37歳で「ウィリアム・テル」を完成さ
せたロッシーニはオペラの作曲からは引退するものの、ここに収録されている
「音楽の夕べ(ソワレ・ミュージカル)」など優れた歌曲を生み出したことでも
知られる。
シューベルト、シューマンの歌曲全集にも登場しているソプラノのドゥフェク
シス、熱い視線を浴びるスウェーデン期待のソプラノ歌手ペアション、そして
テノールにはロッシーニのスペシャリスト、フォードが起用されるなど、3人
のトップクラスの歌い手たちによる「音楽の夕べ」が幕を開ける。

CDA 67685 \2180
クリスティアン・ヨーゼフ・リダルティ(1730-a.1793):
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調/同第3番イ長調/四重奏曲(シンフォニア)
ト長調/ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調
フランチェスコ・ドラツィーオ(ヴァイオリン)、アウセル・ムジチ
ハイペリオン移籍第1弾となった「ボッケリーニ」(CDA 67646)が好セールスを
記録しているイタリアの声楽&器楽アンサンブル、「アウセル・ムジチ」。
フランチェスコ・ドラツィーオをソリストに迎えたアウセル・ムジチが2枚目
の録音で取り上げたのは18世紀イタリアのオーストリア系作曲家リダルティ。
高度な技巧を要する3曲のヴァイオリン協奏曲はこの録音が世界初録音であり、
イタリアのバロックから古典派への橋渡しとしての役割を担った作品でもある。

CDS 44321/4 4枚組 \8380
ヴォーン=ウィリアムズ:合唱作品集 ――
音楽へのセレナード/5つの神秘的な歌/クリスマス・キャロルによる幻想曲
/野の花/我らに平和を与えたまえ/4つの讃美歌集/知られざる地方へ/手
を打ち鳴らせ/モテット《主よ、あなたはわれらの隠れ家である》/劇音楽
《天路歴程》/感謝祭の歌/3つのコラール賛歌/マニフィカト/楽しい山の
羊飼い/詩篇100番
マシュー・ベスト(指揮)
、コリドン・シンガーズ、トーマス・アレン(バリトン)、
今井信子(ヴィオラ)、ジョン・マーク・エインズレー(テノール)、
ブリン・ターフェル(バリトン)、他
ハイペリオンのヴォーン=ウィリアムズ没後50年記念盤は、これまでにベスト
セラーとして好評を博してきたマシュー・ベスト&コリドン・シンガーズによ
る4枚のアルバムをセットにした合唱作品集。
大規模な劇音楽「天路歴程」からマニフィカトや賛歌など幅広い作品を網羅。
「音楽へのセレナード」にはアマンダ・ルークロフト、「野の花」には今井信
子、「楽しい山の羊飼い」にはブリン・ターフェルなど世界的名手たちが参加
しているなどソリストも豪華。CDA 66420、CDA 66655、CDA 66511、CDA 66569
の新装移行再発売。




<Helios>
CDH 55276 \1280
クリストバル・デ・モラレス(c.1500-1553):
キリストのしもべアンドレア/聖なるマリアよ、あわれな者たちを救いたまえ
/Clamabat autem mulier Chananea/おお、聖餐よ/天の元后/ジャン・ムト
ン(b.1459-1522):羊飼いらと共に探そう/モラレス:ミサ《羊飼いらと共に
探そう》
ジェームズ・オドンネル(音楽監督)、
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
セヴィーリャに降り立った16世紀スペインの大作曲家モラレスが生んだ宗教作
品集。
モラレスの宗教曲にフランス・ルネサンスの作曲家ジャン・ムトンの「羊飼い
らと共に探そう」をカップリングしたイギリスの名門、ウェストミンスター大
聖堂聖歌隊の名盤の1つ。CDA 66635からの移行再発売。

CDH 55321 \1280
マルティヌー:
2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと2つのチェロのための《六重奏曲》、
ヴァイオリンとヴィオラのための《3つのマドリガル》
シュールホフ:
2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと2つのチェロのための《六重奏曲》
ラファエル・アンサンブル
マルティヌーとシュールホフ、同じ時代を生きた2人のボヘミアの作曲家が書い
た同じ編成の「六重奏曲」を聴き比べる ――。
20世紀チェコを代表するマルティヌーと強制収容所で命を落としたシュールホ
フ。対照的な人生を送った2人の作曲家が書いた同じ編成の「六重奏曲」をカッ
プリングした好企画盤。CDA 66516からの移行再発売。




<Avie>
AV 2175 \2180
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491/同第25番ハ長調K.503/幻想曲ニ短調K.397
イモジェン・クーパー(ピアノ&指揮)、ノーザン・シンフォニア
イギリスの都市ニューキャッスルゲイツヘッドの誇る国際音楽センター「セー
ジ・ゲイツヘッド・ホール」を拠点とするノーザン・シンフォニアが同ホール
で行ったコンサートのライヴ録音をリリースして行くシリーズの第3弾。
第1弾(AV 2100)で丁寧なタッチから生み出されるクリアでストレートなモー
ツァルトを聴かせてくれたイギリスの女流ピアノ奏者イモジェン・クーパーが
再び登壇。
クーパー自身のピアノ、ノーザン・シンフォニア、セージ・ゲイツヘッド・ホ
ール、そして聴衆が創り上げた今回のモーツァルトも実に見事。
2007年11月8日-11日の録音。

AV 2133 \2180
フォーレ:夜想曲全集 ――
夜想曲第1番変ホ短調Op.33-1/同第2番ロ長調Op.33-2/同第3番変イ長調
Op.33-3/同第4番変ホ長調Op.36/同第5番変ロ長調Op.37/同第6番変ニ長調
Op.63/同第7番嬰ハ短調Op.74/同第8番変ニ長調Op.84-8/同第9番ロ短調
Op.97/同第10番ホ短調Op.99/同第11番嬰ヘ短調Op.104-1/同第12番ホ短調
Op.107/同第13番ロ短調Op.119
チャールズ・オーウェン(ピアノ)
ユーディ・メニューイン・スクールで音楽を学び始めたチャールズ・オーウェ
ンは、イギリス王立音楽院でイリーナ・ザリツカヤに師事。
1995年にはスコットランド国際ピアノ・コンクールでシルバー・メダルを獲得
し、バービカン・センターやウィグモア・ホール、リンカーン・センター、カ
ーネギー・ホール、ムジークフェラインなどへのデビューを果たした今後が有
望視されるイギリスのピアニストである。
イギリスのチェリスト、ナタリー・クラインの伴奏者としてではなく、“ソリ
スト”としてのオーウェンが13曲の夜想曲を通じてフォーレの作風の変遷を聴
かせてくれる。

AV 2134 \2180
シューマン:
ゲーテの《ヴィルヘルム・マイスター》にもとづくリートと歌Op.98a/リー
ダークライスOp.39/メアリ・スチュアート女王の詩Op.135/秋の歌Op.43-2
/まこと太陽は輝きOp.37-12/私はあなたの樹Op.101-3
クリスティアン・ヒルツ(バリトン)、
マリアンネ・ベアーテ・キーラント(メゾ・ソプラノ)、
カティア・ブスカルー(ピアノ)
バロックと古典派の作品のスペシャリストとしてコープマンやハーゼルベック
などから信頼を受けているドイツのバリトン歌手クリスティアン・ヒルツ。
マリアンネ・ベアーテ・キーラントはハノーファー国立歌劇場での活躍が認め
られ、コレギウム・ヴォカーレやバッハ・コレギウム・ジャパンなどからソリ
ストとして招かれるなど世界規模での活動を展開しているノルウェー生まれの
メゾ・ソプラノ歌手である。
十分な実力と実績を持つヒルツとキーラントが、シューマンの広く知られた作
品と知られざる名作に込められた想いを伝えてくれる。

AV 2152 \2180
ジェイムズ・ネアズ(1715-1783):ハープシコードのための8つの練習曲集
ヘンデル:組曲二短調HWV.447
ジュリアン・パーキンス(ハープシコード)
ロンドンの王室礼拝堂で合唱隊員を務めたジェイムズ・ネアズは、ヨーク大聖
堂のオルガニストに就任。その後、王室礼拝堂のオルガニスト、作曲家に任命
されるなど演奏者、作曲家として18世紀のイギリスで活躍した音楽家である。
ここに収録されたネアズの鍵盤楽器のための代表作である「ハープシコードの
ための8つの練習曲集」では、第1番-第4番をカークマン(1764)のシングル・マ
ニュアル・ハープシコードを、ヘンデルと第5番-第8番ではシュディ(1740)の
ダブル・マニュアル・ハープシコードを弾き分けており、楽器の変更によって
作品に対するアプローチの方法を変化させるなど非常に興味深い。





<Signum Classics>
SIGCD 120 5枚組 \6480
キングズ・シンガーズ・コレクション-結成40周年記念ボックス ――
DISC-1(SIGCD 048)-
ジェズアルド:月曜日、火曜日の聖務日課のためのレスポンソリウム
DISC-2(SIGCD 056)
SIX ――
伝承歌(ローソン編):ダウン・トゥ・ザ・リヴァー・トゥ・プレイ、レノン
&マッカートニー(ランズウィック編):ブラックバード、タルボット:ザ・
ウィシング・ツリー、ジョエル:ララバイ、バーリン(ベネット編):青い空、
ヤング(ナイト編):アフター・ザ・ゴールドラッシュ/
DISC-3(SIGCD 061)
1605年反逆罪とディスコード、ウィリアム・バードと火薬陰謀事件 ――
ダウランド:ジョージ・ホワイトヘッズ・アルマンド、バード:4声のミサ、
デリング:我が心は燃え上がり、バード:汝の聖なる都は、フィリップス:
めでたし、マリア、ダウランド:サー・ヘンリー・アンプトンの葬礼、ウィ
ールクス:主よ我が王に楽しみを、バード:乙女より生まれし、ダウランド:
バクトンズ・ガリアルド、ポット:マスター・トレシャム
DISC-4(SIGCD 071)
タリス:40声のモテット《御身よりほかにわれは》、キングズ・シンガーズの
インタビュー
DISC-5(SIGCD 090)
景色と時間 ――
ロドニー・ベネット:シーズンズ・オブ・ヒズ・メルシー、マッケイブ:デゼ
ルタの風景、クレーク:4つのダヴィデの詩篇、ヒル:リメンバード・ラヴ、
マックスウェル・デイヴィス:冬の家、シベリウス:愛人、コダーイ:夕べの
歌、チルコット:イーブン・サッチ・イズ・タイム
キングズ・シンガーズ、アンドルー・スウェイト(トレブル/DISC-5)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジの出身者たちが集い、1968年に「キングズ
・シンガーズ」が結成されてから今年で40周年!
2003年にリリースされたシグナム・クラシックス移籍第1弾となる「クリスマ
ス・アルバム」(SIGCD 502)を皮切りに、以前にも増して新録音の発表に積極
的な姿勢を見せてきたキングズ・シンガーズ。
現在、彼らのメイン・ステージであるシグナム・クラシックが贈る結成40周年
記念リリースは、同レーベルでのキングズ・シンガーズのハイライトとも言う
べき5タイトルを1つにまとめた特別ボックス。キングズ・シンガーズのジャン
ルの枠を超えたスタイルと世界を魅了してきたハーモニーの証である。

SIGCD 121 \2180
シンプル・ギフト ――
ビリー・ジョエル(ローソン編):シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン
ジェイムス・テイラー(ローソン編):目を閉じてごらん
イギリス民謡(チルコット編):グリーンスリーブス
アメリカ民謡(チルコット編):ささやかな贈り物
黒人霊歌(ナイト編):揺れるチャリオット
スティーブン・スティルス(ローソン編):どうにもならない望み
黒人霊歌(ローソン編):深い河
アメリカ&スコットランド民謡(チルコット編):私の愛しい人は黒髪
イギリス民謡(ローソン編):我が愛を愛す、ウォーター・イズ・ワイド
ランディ・ニューマン(ローソン編):ホエン・シー・ラブド・ミー
スティング(ローソン編):ヴァルパライゾ
イギリス民謡(ローソン編):きじばと
ポール・サイモン(ローソン編):四月になれば彼女は
黒人霊歌(チルコット編):逃れゆかん
ジョン・デイヴィット(ナイト編):ユー・アー・ザ・ニュー・デイ
キングズ・シンガーズ
結成40周年を迎えた6人のイギリスの紳士たち、「キングズ・シンガーズ」のシ
グナム・クラシックス通算10枚目となる新作は、メンバーのフィリップ・ロー
ソンとピーター・ナイト、イギリスの人気作曲家ボブ・チルコットのアレンジ
による16曲のバラード、民謡、黒人霊歌を歌ったスタジオ録音によるア・カペ
ラ・アルバム。
ちなみにキングズ・シンガーズはシャンドスからリリースされているデビュー
・レコーディング(CHAN 6562)でも多くの民謡を取り上げており、40周年とい
う節目の年を迎え円熟味が増したイギリスの紳士たちが素晴らしいメロディー
を素晴らしいハーモニーでじっくりと聴かせてくれる。
2007年10月&2008年1月の録音。





<Brana Records>
BR 0030 \1880
ポーランドの精神 ――
シマノフスキ:
ピアノと管弦楽のための《交響曲第4番》Op.60(協奏交響曲)、
ピアノのための変奏曲 変ロ短調Op.3
ショパン:ピアノ協奏曲へ短調Op.21*
フェリシア・ブルメンタール(ピアノ)、
カジミシュ・コルド(指揮)、ポーランド放送交響楽団、
ロベルト・ワーグナー(指揮)*、インスブルック交響楽団*
驚異的なレパートリーを駆使してブラジルとヨーロッパを主な活躍の場とした
ポーランド生まれの幻の女流ピアニスト、フェリシア・ブルメンタールが遺し
た音源を復刻してきた「ブラーナ・レコーズ(Brana Records)」からの久々の
新譜はシマノフスキ&ショパンのポーランド・アルバム!
ブルメンタール自身の作曲の師でもあったシマノフスキの作品は大規模な「交
響曲第4番」とピアノ独奏による「変奏曲」の2作品を収録しており、ショパン
との対比はもちろんのこと無尽蔵のレパートリーに改めて驚かされる。コルド
&ポーランド放送響とのコンビネーションも絶妙。録音念月日不詳。





<Clarinet Classics>
CC 0057 \2180
リフレクションズ ――
フィンジ:クラリネット協奏曲
グラハム・フィトキン(1963-):
クラリネット、弦楽オーケストラと打楽器のための《アグノスティック》
カール・デイヴィス(1936-):
クラリネット、弦楽オーケストラとティンパニのための協奏曲
デイヴィッド・キャンベル(クラリネット)、
ニック・コロン(指揮)、アウローラ・オーケストラ
国際クラリネット協会のイギリス支部長を務めるデイヴィッド・キャンベルは、
40カ国以上での演奏経験を持ち、ソリスト、室内楽奏者、教育者など30年以上
のキャリアを誇るイギリスのベテラン・クラリネット奏者。
イギリスの作曲家フィンジを代表する「クラリネット協奏曲」に貴重な音源と
なるフィトキン、デイヴィスの作品をカップリング。ベテランらしいキャンベ
ルの安定したパフォーマンスも聴きどころ。新たなレパートリーの発掘にもお
すすめ。




<Dal Segno>
DSPRCD 023 \2180
偉大なるピアニストVol.7-ウラディミール・ホロヴィッツ ――
ラフマニノフ:前奏曲ロ短調Op.32-10、同イ短調Op.32-8
サン=サーンス(リスト編):死の舞踏
ビゼー:カルメン変奏曲
シューベルト(リスト編):愛の便り
ショパン:練習曲変ホ短調Op.10-6、同ハ短調Op.25-12
ホロヴィッツ:ワルツ へ短調
チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調Op.59
ラフマニノフ:前奏曲ト短調Op.23-5
ホロヴィッツ:モマン・エキゾティック
リスト(ブゾーニ編):モーツァルトの《フィガロの結婚》の主題による幻想曲
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ・ロールによる演奏)
The Great Pianists-7/Horowitz(Piano-Roll)
作曲者自身や名ピアニストたちのピアノ・ロールを再生し、現代のデジタル技
術で収録したシリーズでお馴染みの「ダル・セーニョ(Dal Segno)」。歴史に
名を刻む名ピアニストたちのシリーズ、「偉大なるピアニスト」にホロヴィッ
ツが登場!

DSPRCD 024 \2180
偉大なるピアニストVol.8-アルトゥール・ルービンシュタイン ――
ショパン:
舟歌嬰ヘ長調Op.60、夜想曲嬰ヘ長調Op.15-2、前奏曲第1番ハ長調Op.28-1、
同第4番ホ短調Op.28-4、同第10番嬰ハ短調Op.28-10、
同第21番変ロ長調Op.28-21、同第24番ニ短調Op.28-24、
ポロネーズ嬰へ短調Op.44
リムスキー=コルサコフ:歌劇《金鶏》より 太陽の讃歌
ドビュッシー:喜びの島
ブラームス:カプリッチョ ロ短調Op.76-2、ラプソディ第1番ロ短調Op.79-1
ドビュッシー:レントよりおそく
プロコフィエフ:悪魔的暗示Op.4-4
ファリャ:火祭りの踊り
アルベニス:エル・アルバイシン、エボカシオン
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ・ロールによる演奏)
ホロヴィッツに続いて「偉大なるピアニスト」からリリースされるのはルービ
ンシュタイン。ヤマハのコンサート・グランド・ピアノで収録された“ヒスト
リカルではない”ルービンシュタインの演奏はどこか新鮮。

DSPRCD 035 \2180
チャイコフスキー&グリーグ-オリジナル・ピアノ・ロール・レコーディングス
グリーグ:
ペール・ギュント第1組曲Op.46(グレインジャー)、
愛の詩(グレインジャー)、ノルウェー民謡集Op.66より(グレインジャー)
チャイコフスキー:
ドゥムカ ハ短調Op.59(ホロヴィッツ)、無言歌(チェルカスキー)、
組曲《くるみ割り人形》Op.71aより(グレインジャー)、
十月(ガブリロヴィッチ)
様々なアーティスト(作品名の後ろの( )内が演奏者)
オーストラリアの音楽学者デニス・コンドンが収集した18000にも及ぶピアノ
・ロールの中から、名ピアニストたちの演奏によるチャイコフスキーとグリー
グをカップリング。




<Guild Light Music>
GLCD 5144 \1650
軽音楽の黄金時代-子供の頃の思い出Vol.2 ――
パーキンス:ポップガン・パトロール
ヴィンター:操り人形の踊り
ペリー:ジャック・イン・ア・ボックス
ロジャー:ハント・ザ・スリッパー
シェファード:マジック・ガーデン
ブラトン・テディ・ベア・ピクニック
ブラウン:ドール・ダンス
ステファロ:ピノキオ・マーチ
ハートリー:スケルツェット/他
ウォルター・コリンズ(指揮)、
ロンドン・プロムナード・オーケストラ、
フーゴー・デ・グロート(指揮)、ヒルヴァーサム交響楽団、他
ヒストリカル・シリーズでお馴染みのピーター・レイノルズが主宰する「レイ
ノルズ・マスタリング」によって入念にリマスタリングが施されたライト・
ミュージック(軽音楽)音源の宝庫、「ギルド・ライト・ミュージック・シリー
ズ」。ハートリーの「スケルツェット」は、1950年代のBBCテレビジョンのス
ペシャル・プログラムで使用された懐かしの作品。

GLCD 5145 \1650
軽音楽の黄金時代-壮大な景色 ――
レスリー:セコイア
スティーヴンス:ゴールデン・ハイウェイ
ファーノン:シーニック・グランドール
ジェンキンス:グリーン
フィオリト:オクトーバー・ミスト
ペリー:グレート・パノラマ
ファーガン:パストラル・モンタージュ
キャンベル:クラウドランド
ファーノン:オープン・スキー
ダンカン:スティル・ウォーター
ヤング:アリゾナ・スケッチ/他
ロバート・ファーノン(指揮)、
デンマーク国立放送管弦楽団、
クルト・レーフェルト(指揮)、
シュトゥットガルト放送交響楽団、他
シリーズの第45集は、自然の風景に関連した作品がテーマ。デンマークやド
イツの名門放送オーケストラの名前が見られるなど、演奏者陣も侮れないクォ
リティ。




<Bergen Digital>
BD 7056CD \2300
リングサーケル教会聖歌隊 ――
ハイドン:神への夕べの歌
メンデルスゾーン:3つの宗教合唱曲
ブラームス:宗教的な歌曲Op.30
アウグスト・セーデルマン(1832-1876):宗教的歌曲より
グリーグ:アヴェ・マリス・ステラ
エギル・ホーヴラン(1924-):モテット《帰れ、我が魂》Op.87-5
ヴァルデマル・オーレーン(1894-1982):夏の賛美歌
伝承曲:An Irish Blessing
トルゲイル・ツィエナー(指揮)、リングサーケル教会聖歌隊
リンゲサークル教会聖歌隊は、ノルウェーのヘードマルク県リングサーケルで
1996年の秋に結成された合唱団。この合唱作品集は、1999年より指揮者を務め
るトルゲイル・ツィエナーの指揮で結成10周年を記念して行われた録音である。




<Timpani>
1C 1125 \2300
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):
交響曲第1番イ短調《イタリア》(世界初録音)
ピアノ、フルート、チェロと弦楽のための協奏曲ロ短調Op.89
ブリジット・エンゲラー(ピアノ)、マガリ・モニエ(フルート)、
マルク・コペイ(チェロ)、
リオネル・ブランギエ(指揮)、ブルターニュ管弦楽団
ルクセンブルク・フィルのソリストたちによる室内楽作品集(1C 1119)や、クリ
ヴィヌ&ルクセンブルク・フィルによる管弦楽作品集(1C 1101)のヒットでクセナ
キスやロパルツ、ピエルネに並ぶレーベルの人気シリーズに成長したダンディの
作品集に新譜が登場!
注目の収録内容は、若き日のダンディによって1872年に作曲された作品番号無し
の最初の交響曲、交響曲第1番「イタリア」と晩年の1926年に書かれたピアノ、
フルート、チェロをソロとした協奏曲の2作品。
普仏戦争から帰還したダンディが国民音楽協会に加わった翌年に作曲された「交
響曲第1番」は、ビゼーとマスネからも称賛された初期の傑作である。また「協奏
曲ロ短調Op.89」ではベテランらしい巧みな作曲技法が余すことなく発揮されてお
り、ソロの使い方も実に見事。
スコラ・カントルムを創設するなど、フランスの楽壇に大いなる足跡を残したダ
ンディの初期と晩年の2つの傑作。要注目!

1C 1133 \2300
フローラン・シュミット(1870-1958):
アントニーとクレオパトラOp.69/幻影Op.70
ジャック・メルシエ(指揮)、ロレーヌ国立管弦楽団
日本では特に吹奏楽の超難曲「ディオニソスの祭」の作曲者として高い知名度を
誇り、今年2008年が没後50年となるフローラン・シュミット。
今回、作曲者の祖国であるフランスのレーベル、ティンパニ(Timpani)から初登
場となるフローラン・シュミットの新たな録音は「詩篇第47番」と「サロメの悲
劇」と並ぶ代表作「アントニーとクレオパトラ」!
シェイクスピアの戯曲を題材として作曲された「アントニーとクレオパトラ」は、
「詩篇第47番」の壮麗な響きや、「サロメの悲劇」、「ディオニソスの祭」で見
られる民族的で荒々しいリズムなど、シュミットの特色が存分に盛り込まれた大
作である。
また「アントニーとクレオパトラ」に続いて作曲された「幻影」は今回のリリー
スが世界初録音。フローラン・シュミットの豪華絢爛で迫力に満ちた音世界は圧
巻の一言!




<Chandos>
CHAN 10459 \2180
バーナーズ&ランバート-映画音楽集 ――
コンスタント・ランバート(1905-1951):
《商船隊員》からの組曲、《アンナ・カレーニナ》からの組曲(フィリップ・レ
ーンによる編曲)
ロード・バーナーズ(1883-1950/本名:ジェラルド・ヒュー・ティリット=ウィ
ルソン):
《シャンペン・チャーリー》より、《ニコラス・ニックルビー》からの組曲
(編曲&オーケストレーション:アーネスト・アーヴィング)、《中途の家》から
の組曲(フィリップ・レーンによる編曲)
メアリー・カリュー(ソプラノ)、
ラモン・ガンバ(指揮)、
BBCコンサート・オーケストラ、ジョイフル・カンパニー・オヴ・シンガーズ
アーノルド、ヴォーン=ウィリアムズ、ショスタコーヴィチ、グッドウィン、コ
ルンゴルトなど錚々たる面々の映画音楽を次々と発表してきた「シャンドス映画
音楽シリーズ」の最新作は、シリーズ初登場となるランバートとロード・バーナ
ーズ(第14代バーナーズ男爵)のカップリング!
ディアギレフ&ロシア・バレエ団からの委嘱により作曲された「ロメオとジュリ
エット」に代表されるようにバレエ音楽の作曲家として高い名声を得たランバー
ト。そして音楽家、小説家、画家など創作の分野で異才を放ち、1919年には叔父
の後を継いで第14代バーナーズ男爵となったジェラルド・ヒュー・ティリット=
ウィルソンは、まさにイギリス映画音楽の全盛期を生きた同世代の作曲家なので
ある。
「シャンドス映画音楽シリーズ」の守護神ラモン・ガンバがBBCコンサート・オー
ケストラとのタッグで、ランバート、バーナーズが共にキャリアの後期から晩年
にかけて手懸けた魔法のような映画音楽の世界に誘ってくれる。

CHAN 10467 \2180
ドビュッシー:ピアノ作品全集Vol.3 ――
組曲《子供の領分》/ベルガマスク組曲/ボヘミア風舞曲/夜想曲/レントより
おそく/マズルカ/夢/2つのアラベスク/コンクールの小品/小さな黒ん坊/
ハイドンを讃えて/英雄の子守歌/アルバムの1ページ/エレジー
ジャン=エフラム・バウゼ(ピアノ)
2005年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」でその名が一気に定着したフ
ランスのピアニスト、ジャン=エフラム・バウゼ。シャンドスとの二人三脚で録
音がスタートし、ハイペースでリリースが進められているドビュッシーのピアノ
作品全集の今回が第3弾。
第1集(CHAN 10421)はフランスのル・モンド・ドゥ・ラ・ミュージックのレコー
ド・オブ・ザ・イヤーに輝き、第2集もイギリスのグラモフォンでエディターズ
・チョイスに選出されるなど、バウゼのドビュッシーは世界各国で抜群の評価を
受けている。
「子供の領分」や「ベルガマスク組曲」といった有名作品とレアなレパートリー
を織り交ぜたプログラミングからも高度なセンスが感じられる。

CHAN 10461 \2180
ケネス・レイトン(1929-1988):管弦楽作品集Vol.1 ――
弦楽のための交響曲Op.3/オルガン、弦楽オーケストラとティンパニのための協
奏曲Op.58/弦楽オーケストラのための協奏曲Op.39
ジョン・スコット(オルガン)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBCナショナル・オーケストラ・オヴ・ウェールズ
ハイペリオンから教会音楽集(CDA 67641)がリリースされるなど、再評価が進み始
めたケネス・レイトン。
ロマンティシズムと12音技法の両立を目指した戦後のイギリスを代表する作曲家
の1人であるレイトンの管弦楽作品集は、世界最強のイギリス音楽の達人ヒコック
スの指揮で計2タイトルのリリースが予定されている。今回収録された3作品はい
ずれもシャンドスならではの貴重な音源である。

CHAN 10472 \2180
ジョナサン・ドーヴ(1958-):室内オペラ《セイレーンの歌》(世界初録音)
ブラッド・クーパー(テノール)、
マタイス・ファン・デ・ウォールト(バリトン)、
アマリリス・ディールティエンス(ソプラノ)、
ヘンク・ギュイタルト(指揮)、セイレーン・アンサンブル
歌劇「フライト」(CHAN 10197)など斬新な作品の発表を続けるイギリス人作曲家
ジョナサン・ドーヴの最も有名な室内オペラがこの「セイレーンの歌」。
「セイレーンの歌」はドーヴがコンポーザー・イン・レジデンスを務めているア
ムステルダム運河フェスティバルで2007年8月に初演が行われており、今回のリ
リースはその世界初演時のライヴ録音となる。

CHAN 241-40 2枚組 \2180(1枚価格)
ジョン・アイアランド(1879-1962):室内楽作品集 ――
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調/同第2番イ短調/クラリネットとピアノのた
めの幻想的ソナタ/チェロ・ソナタ ト短調/チェロとピアノのための《聖なる
少年》/幻想的三重奏曲イ短調/三重奏曲第1番イ短調/同第2番ホ長調/
同第3番ホ短調
ジェルヴェーズ・ド・ペイエ(クラリネット)、
グウェネス・プライアー(ピアノ)、イアン・ブラウン(ピアノ)、
カリーネ・ゲオルギアン(チェロ)、リディア・モルドコヴィチ(ヴァイオリン)
多くの室内楽作品を残した20世紀イギリスの作曲家アイアランドの醍醐味が凝縮
された作品集。代表作「聖なる少年」はチェロ&ピアノ版で収録。1982-83年、
1993年の録音。24-bit/96kHzデジタル・リマスターによる新装再発売。




<Sisyphe>
SISYPHE 006(SACD-Hybrid) \2850
ジャン・ヴィエネル(1896-1982):ピアノ作品集 ――
ソナチネ・シンコペ/ラジオの小さな4つの小品/ソナチネ第2番/夢/ダンシン
グ・エチュード/チキン・リール/ピアノ・ソナタ/ポルカ/ジャヴァ/タンゴ
/音楽の3つの楽章
デニス・パスカル(ピアノ)
ダリウス・ミヨーの下で研鑽を積み、即興演奏で大成功を収めその名前を各地に
広めた20世紀フランスのアーティスト、ジャン・ヴィエネル。
“即興”が音楽活動の中心となっていたヴィエネルだが、ここには楽譜として出
版された作品、未出版の作品など様々なアイディアにあふれたピアノのための作
品が所狭しと並べられている。
曲の中で顔を見せるジャズ・テイストやリズミカルな曲想はどことなくカプース
チンに通ずるところがあるといっても過言ではないだろう。パリ国立高等音楽院
の教授デニス・パスカルの粋な演奏が魅力的。

SISYPHE 009 2枚組 \4600
ミカエル・レヴィナス(1949-):歌劇《黒んぼたち》
ウェンディ・ウォラー(ソプラノ)、ボニタ・ハイマン(メゾソプラノ)、
コレントン・フリーマン(テノール)、
モーリーン・ブレイスウェイト(ソプラノ)、
ベルンハルト・コンタルスキー(指揮)、
スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ歌劇場合唱団、他
高名な倫理学者のマニュエル・レヴィナスの息子であり、ピアニストとしても世
界的に高く評価されているミカエル・レヴィナス。作曲家としてはIRCAMのメン
バー、「スペクトル楽派」の中心人物として知られており、現代フランスを牽引
する作曲家の1人に位置づけられている。
レヴィナスの「黒んぼたち」とは、同じくフランスの作家ジャン・ジュネの同名
の物語を題材として作曲された全3幕のオペラ。序曲での強烈なリズム感や、声
楽、楽器の使い方による音響変化が非常に特徴的な音楽を形成させている。

SISYPHE 013 \2300
ピアノ&エレクトロニック・サウンド ――
ジョナサン・ハーヴェイ:メシアンのトンボー
ジョン・ケージ:カリヨンのための音楽第2番、同第3番
ピエール・ヨドロフスキ:セリー・ブランシェ、セリー・ノワレ
ルク・フェラーリ:失われたリズムを探して
ルイジ・ノーノ:苦悩に満ちながらも晴朗な波
ウィルヘルム・ラチュウミア(ピアノ)
ウィルヘルム・ラチュウミアは、リヨン国立高等音楽院でゴールド・メダル、
1等賞を獲得するなど優秀な成績を収めた1974年生まれのピアニスト。コンテン
ポラリーの分野に対する姿勢は高い評価を受けており、第12回ハビエル・モンサ
ルバーチェ国際コンクールなど多くのコンクールで優勝を果たしている。ここで
もピアノとテープの融合の可能性を追求するなどその姿勢は徹底されている。




<Quartz>(Quartzはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
QTZ 2060 \2180
J・S・バッハ:協奏曲第1番ニ短調BWV.1052
シュニトケ:ピアノと弦楽のための協奏曲
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番Op.35*
クセーニャ・バシュメット(ピアノ)、
ユーリ・バシュメット(指揮)、
モスクワ・ソロイスツ合奏団、ウラティスラフ・ラヴリク(トランペット)*
モスクワ音楽院とグネーシン音楽大学で研鑽を積んだ1980年生まれの女流ピアニ
スト、クセーニャ・バシュメットのデビュー・アルバム。しかもこのクセーニャ
・バシュメットは名前からも一目瞭然、ロシアが生んだ世界最高のヴィオラ奏者
ユーリ・バシュメットの愛娘なのである!
デビュー・タイトルが実父の指揮とヴォルトゥオーソ集団モスクワ・ソロイスツ
との共演というのだから自然と期待が高まってしまう。クセーニャ・バシュメッ
トはこれまでにもユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツの来日公演に同
行するなど、日本での演奏経験ありその成長の確認も楽しみ。
バッハ、シュニトケ、そしてショスタコーヴィチというプログラミングもバシュ
メット親子とモスクワ・ソロイスツにとって申し分なし!手塩にかけて育てた愛
娘の実力を引き出す父のサポートにも注目したい。2005年7月の録音。





<Nimbus>(Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 5807 \2080
カディッシュ ――
ワイル:ベルリン・レクイエム
シェーンベルク:ワルシャワの生き残りOp.46
バーンスタイン:交響曲第3番《カディッシュ》
サミュエル・ピサール(語り)、
ノアム・シェリフ(語り)、
アビー・フルマンスキー(ソプラノ)、ヤン・レンマース(テノール)、
クリスティアン・イムラー(バリトン)、
ジョン・アクセルロッド(指揮)、
ルツェルン交響楽団、ベルリン放送合唱団、
ベルリン州立および教会児童合唱団
シュレーカーをメインとした2枚のアルバム(NI 5753、NI 5808)によって再び檜
舞台に登場した200年の歴史を誇るスイスの名門ルツェルン交響楽団。音楽監督
ジョン・アクセルロッドとのコンビによる3枚目のリリースは、ユダヤ人の死者
に対する追悼の祈り「カディッシュ」がテーマ。
ポーランド生まれの女性革命家ローザ・ルクセンブルクの追悼として書かれた
ワイルの「ベルリン・レクイエム」や、第2次世界大戦下のワルシャワから生き
延びた男を描いたシェーンベルクの「ワルシャワの生き残り」、そしてバーン
スタインの3番目の交響曲である大作「カディッシュ」といった深い重いメッセ
ージが込められた3作品でアクセルロッド&ルツェルン響が張り詰めた緊張感を
保ち鬼気迫る演奏を展開。
アクセルロッドとルツェルン響の充実期を証明する録音と言えるだろう!ちな
みにルツェルン響は来る6月-7月にかけて来日公演が予定されている。
2006年8月29日の録音。

NI 5816 \2080
プロコフィエフ&シチェドリン ――
プロコフィエフ:チェロと管弦楽のための《5つのメロディ》Op.35(世界初録音
/シチェドリン&プロコフィエフ編曲)/シチェドリン:チェロ、弦楽とチェン
パニのための《パラボラ・コンチェルタンテ》/プロコフィエフ:チェロのため
の小協奏曲ト短調Op.132、交響曲第1番ニ長調《古典交響曲》Op.25
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
シモン・オーヴァー(指揮)、サウスバンク・シンフォニア
ピアティゴルスキーの下でチェロを学び24歳でガスパール・カサド国際チェロ・
コンクールで優勝を勝ち取るなどイギリスのトップ・チェリストの1人として、
国際舞台での演奏活動やニンバス(Nimbus)を中心としたレコーディングに取り組
み続ける名手ラファエル・ウォルフィッシュ。
最近は近現代作品の演奏にも力を注いでおり、新たなレコーディングもプロコ
フィエフ&シチェドリンという濃厚なプログラミング。シモン・オーヴァーの
提唱でオーディションを勝抜いた若き有能な演奏家たちにより2002年に結成され
たサウスバンク・シンフォニアの若きパワーのサポートに支えられたウォルフィ
ッシュが熱演を繰り広げている。
ちなみにここに収録されている「5つのメロディ」はヴァイオリンとピアノのた
めに書かれた作品であり、第2曲は作曲者自身、第1曲&第3曲-第5曲をシチェド
リンが「チェロと管弦楽」という編成にアレンジ。このヴァージョンでの録音は
このウォルフィッシュ盤が世界初録音となる。2007年7月1日-2日の録音。

NI 5817 \2080
J・S・バッハ:2本のフルートと通奏低音のためのソナタ集 ―― 
ソナタ ニ長調BWV.1028/同ト長調BWV.1039/同ニ短調BWV.1036/同ト短調
BWV.1029/同ト長調BWV.1038
ハンスゲオルク・シュマイザー(フルート)、ヤン・オストリー(フルート)、
インゴマール・ライナー(チェンバロ)、オトマール・ミュラー(チェロ)
ウィーン・フォルクスオーパー響の首席フルート奏者であり、オーストリアの名
門ウィーン音楽大学では教授として後進の指導にもあたるハンスゲオルク・シュ
マーザーのバッハ・アルバム。
デュオとしてシュマイザーと共演するヤン・オストリーもリヨン国立歌劇場管や
ノルウェー歌劇場管で活躍するプラハ生まれの実力派。柔らかで透明感のある
「笛」の音色が聴けるバッハである。2006年9月20日-23日の録音。

NI 5604 \2080
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲第3番Op.19、同第4番Op.25
ヨハンナ・ミュラー=ヘルマン(1868-1941):弦楽四重奏曲変ホ長調Op.6
ウィーン・アルティス弦楽四重奏団
1980年にウィーン音楽大学の卒業生によって結成されたウィーン・アルティス弦
楽四重奏団。ウェーベルンやヴァイグル、そしてツェムリンスキーなど近現代の
ウィーンの作品をレパートリーの根幹としている同アンサンブルは、レコーディ
ングにも活発に取り組んでおり初録音や初演も多い。
このツェムリンスキー・アルバムにカップリングされたオーストリアの女流作曲
家ミュラー=へルマンの作品も世界初録音。1998年3月23日-26日の録音。

NI 5585 \2080
4つのピアノ・ブルース ――
コープランド:4つのピアノ・ブルース、ピアノ・ソナタ
ガーシュウィン:
3つの前奏曲、18のソング・ブックより、パリのアメリカ人(デイリー編曲)
コープランド:ねことねずみ
マーク・アンダーソン(ピアノ)
ウィリアム・カペル、リーズ、東京、ブゾーニとダブリンなど様々な国際ピアノ
・コンクールでの優秀な成績を獲得してきたアメリカのピアニスト、マーク・ア
ンダーソンによるアメリカン・アルバム。
ガーシュウィンとコープランドという20世紀アメリカを代表する二大巨頭のピア
ノ作品やピアノのためのアレンジをアルバムいっぱいに詰め込んだアメリカンな
1枚である!「パリのアメリカ人」でのリズム感も心地よい。
1998年4月17日の録音。

NI 5590/4 5枚組 \5400
ハイドン:交響曲全集Vol.4 ―― 交響曲第55番-同第69番
アダム・フィッシャー(指揮)、オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団
ニンバスのハイドンの交響曲全集は、フィッシャー兄弟の兄、アダム・フィッ
シャーと自らが1987年に創設したオーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団
のコンビが行った凄演と名高いまさに一大事業。
録音場所はもちろんエステルハージ宮殿のハイドン・ザール。ちなみにフィッ
シャー兄弟の弟とはご存知、鬼才イヴァン・フィッシャーのこと。
1996年&1997年の録音。

NI 5606/7 2枚組 \3200
J・S・バッハ:オルガン作品全集Vol.11 ――
前奏曲とフーガ ホ短調BWV.548/コラール《ああ、されどわれらが生命の何なる
か》BWV.743/コラール《主キリスト、神の独り子》BWV.698/カノン風変奏曲
《高き天よりわれは来たれり》BWV.769/前奏曲とフーガ ハ短調BWV.546/トッ
カータ ハ短調BWV.911/トッカータ ホ短調BWV.914/他
ケヴィン・ボウヤー(オルガン)
イギリスのサウスエンド・オン・シー出身のオルガン奏者ケヴィン・ボウヤーが、
デンマークの都市オーデンセにある聖ハンス教会に設置されているMarcussen&
Son製のオルガンを演奏の舞台としたバッハ・シリーズの第11集。
厳かな輝きを感じさせるオルガンのサウンドが神々しい。1994年&1998年の録音。

NI 5589 \2080
待降節とクリスマスのための音楽 ――
ハウエルズ:Sing Lullaby
タヴナー:Fear and Rejoice, O People
伝承曲(ロビンソン編曲):Unto us is born a son
ガードナー:Tomorrow shall be my dancing day
伝承曲(ヴォーン=ウィリアムズ編曲):The Truth from Above
ラッター:There is a flower
伝承曲(レッジャー編曲):On Christmas Night/他
クリストファー・ロビンソン(指揮)、
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊、
イアン・ファリントン(オルガン)
現音楽監督デイヴィッド・ヒルとのコンビでハイペリオンに録音をスタートさせ
ているケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊。
前音楽監督クリストファー・ロビンソンとはニンバスに録音を残しており、この
クリスマスのための音楽も前音楽監督との遺産の1つである。
1998年7月14日-15日の録音。




<Lyrita>(Lyritaはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
SRCD.295 \2180
ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972):
交響曲第6番《悲劇的交響曲》、交響曲第16番
アーノルド・クック(1906-2005):交響曲第3番ニ長調*
メイヤー・フレッドマン(指揮)、
ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)*、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
生涯でショスタコーヴィチの15曲をはるかに凌ぐ32曲の交響曲を作曲したイギリ
スの作曲家ハヴァーガル・ブライアン。その作品数と反比例するかのように演奏
機会や録音には恵まれていないだけに、リリタ音源の復刻はイギリス音楽ファン
ならば見逃せない。
カップリングはブレイスウェイトの指揮によるヒンデミットから教えを受けたイ
ギリス人作曲家アーノルド・クックの交響曲第3番。全曲を通じてロンドン・フィ
ルのハイ・パフォーマンスが光る。1973年-1974年録音。

SRCD.276 \2180
ヴァイオリン協奏曲集 ――
ピーター・ラシーン・フリッカー(1920-1990):
ヴァイオリンと小管弦楽ための協奏曲Op.11
デイヴィッド・モーガン(1933-1988):ヴァイオリン協奏曲*
ドン・バンクス(1923-1980):ヴァイオリン協奏曲
イフラ・ニーマン(ヴァイオリン)、
エーリヒ・グルーエンバーク(ヴァイオリン)*、
ノーマン・デル・マー(指揮)、ヴァーノン・ハンドリー(指揮)*、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
イギリスのフリッカーとバンクス、オーストリア生まれのモーガンによって20世
紀の真っ只中に作曲が行われた3つのヴァイオリン協奏曲を収録。ソリストには
イフラ・ニーマン、エーリヒ・グルーエンバークという世界に名を知られている
ビッグ・アーティストが起用されているところもポイント。
録音は1973年と1976年に行われており、いち早く新作の録音に取り組んできたリ
リタ(Lyrita)の姿勢が如実に表れたタイトルと言える。1973年&1976年の録音。




<Amon Ra>(Amon Raはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
CD-SAR 10 \2180
クラリネット・コレクション ――
アイルランド民謡:彼女は市を通って動く
スカルラッティ:シンフォニア
テレマン:冬
ヘンデル:ヘンデルの行進曲
ヴァンハル:アダージョ・カンタービレ
モーツァルト:ディヴェルティメントK.439bより メヌエット
ウェーバー:変奏曲Op.33
ブルグミュラー:二重奏曲Op.15
シューマン:幻想小曲集Op.73
ヴェルディ:歌劇《運命の力》より ロマンス
伝承曲:マケドニア民謡
アラン・ハッカー(ヒストリカル・クラリネット)、
リチャード・バーネット(フォルテピアノ、チェンバロ)
イギリスのクラリネット界で一時代を築いた大御所アラン・ハッカー。ここでは
シャリュモーや18世紀から19世紀にかけて製作された数種類のバロック・クラリ
ネットを使い分けており、それぞれの楽器が持つ音色の違いを堪能することが出
来る。シャリュモーによるアイルランド民謡のサウンド、19世紀のベーム式クラ
リネットによるシューマンなど、聴きどころには尽きない。1983年1月の録音。

CD-SAR 9 \2180
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.1 ――
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24《春》/同第7番ハ短調Op.30-2
ラルフ・ホームズ(ヴァイオリン)、リチャード・バーネット(フォルテピアノ)
1984年に47歳という若さで他界したラルフ・ホームズ。アモン・ラ(Amon Ra)に
は最晩年に収録したベートーヴェンとフンメルの録音が残されている。
このベートーヴェンはフンメルのヴァイオリン作品集(CD-SAR 12)と同じく1983
年1月に収録されており、1736年クレモナ製のストラディヴァリから響く豊かな
音色は直後に迫る死の影を感じさせない。1983年1月の録音。

CD-SAR 7 \2180
ロマンティック・フォルテピアノ ――
フンメル:グルックの「アルミーダ」の主題による10の変奏曲
ショパン:アンダンテ・スピアナート
シューベルト:舞曲集
シューマン:子供の情景Op.15
ツェルニー:5つの変奏曲
リチャード・バーネット(フォルテピアノ)
ケント州の鍵盤楽器博物館フィンチコックス・コレクション所蔵されている「グ
ラーフ1826年製(ウィーン)」のフォルテピアノを、同博物館の設立者、館長であ
るバーネットが弾いた演奏を収録。
作曲者たちが生きた時代に製作された楽器を弾くことによって、作曲当時の姿に
限りなく近い作品象を浮かび上がらせている。バーネットの熱意が実現させた録
音である。1982年1月-2月の録音。




<Quartz>
QTZ 2059 \2180
セレーネ-オルガンのための作品集 ――
J・S・バッハ:G線上のアリア
クープラン:ティエルス・アン・ターユ
ブラームス:コラール前奏曲《一輪のばらが咲いて》
バッハ:コラール《われらは汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ》
フランク:前奏曲
アルビノーニ:アダージョ ト短調
ボザ:アリア
バッハ:シシリアーナ
ブラームス:コラール前奏曲《わが心の切なる喜び》
J・S・バッハ:アダージョ イ短調
カッチーニ:アヴェ・マリア
マルチェロ:アダージョ
オレグ・ヤンチェンコ:瞑想曲
スヴェトラーナ・ベレズナヤ(オルガン)
スヴェトラーナ・ベレズナヤは、ロシアのカフカス・ミネラリニエボディ・ステ
イト・フィルハーモニックでゼネラル・マネージャーとオルガン奏者を兼任して
いる女流アーティスト。
このオルガン作品集には、バッハやブラームスからボザなど幅広い時代の小品が
13作品収録されている。




<Prima Voce>(Prima Voceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 7880 \1700
ヴィルヘルム・ヘロルド(1865-1937)-録音集(録音:1907年-1912年)――
ワーグナー:「ローエングリン」より 遥かなる国に
ヴェルディ:
「運命の力」より 最後の頼みだ、「リゴレット」より あれかこれか、
「アイーダ」より もし私が将軍であれば…清きアイーダ/他
ヴィルヘルム・ヘロルド(テノール)、様々なアーティスト
デンマークの伝説的テノール歌手、ヴィルヘルム・ヘロルドの貴重な記録。
「プリマ・ヴォーチェ」は、歴史にその名を残す名歌手たちの歌声が収録された
78回転のSP盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行う復刻シリーズ。
ニンバス・レーベルのテクノロジーが実現させた貴重な音源の宝庫である。

NI 7879 \1700
ユッシ・ビョルリンク(1911-1960)-イン・ソング(録音:1930年-1937年)――
レオンカヴァッロ:朝の歌
ペッテション=ベリエル:Bland skogens hoga furustammar
トセリ:セレナータ/クルティス:カルメーラ/エルガー:愛の挨拶/他
ユッシ・ビョルリンク(テノール)、様々なアーティスト
スウェーデンが生んだ天才テノール、ビョルリンク20代の頃の録音。

NI 7878 \1700
ローザ・ポンセル(1897-1981)-録音集Vol.3(録音:1920年-1939年)――
ヴェルディ:「アイーダ」より 勝ちて帰れ、運命の石、「エルナーニ」より
エルナーニよ一緒に逃げて、「運命の力」より 神よ平和を与えたまえ/他
ローザ・ポンセル(ソプラノ)、様々なアーティスト
アメリカ史上最高のソプラノ歌手とも称されるローザ・ポンセルのニンバス録音。




<Saydisc>(Saydiscはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
CD-SDL 419 \2180
イギリスのナーサリー・ライムズ(マザー・グース)――
少年と少女/くわのまわりを まわろうよ/ヘイ!ディドル、ディドル/ライオ
ンとユニコーン/ディン・ドン・ベル/カエルが求婚しに行った/リトル・ボー
・ピープ/焼きたての十字パン/ハッシャバイベイビー
ヴィヴィアン・エリス(ヴォーカル)、ティム・レイコック(ヴォーカル)、
ブロードサイド・バンド
イギリスに伝わる童謡ナーサリー・ライムズ(マザー・グース)を歌とリコーダー
やバス・ヴィオールなどの古楽器の伴奏で再現。どこか懐かしい旋律に親しむだ
けでなく、子供の英語教育にも効果を発揮!?

CD-SDL 247 \2180
グロスターシャー・カントリー・ライフ・シリーズ-コッツウォルドのクラフト
マン
様々なアーティスト
イギリスのグロスターシャー州の生活を人々の声で伝えるシリーズ。

CD-SDL 267 \2180
グロスターシャー・カントリー・ライフ・シリーズ-コッツウォルドの声
様々なアーティスト




<Avie>
AV 2103 2枚組 \3250
OAV 2103(国内仕様盤) 2枚組 \4200
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集&変奏曲集 ――
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1/同第2番ト短調Op.5-2/
ヘンデルの《ユダス・マカベウス》の「見よ勇者は帰る」の主題による12の
変奏曲ト長調WoO.45/モーツァルトの《魔笛》の「娘か女か」の主題による
12の変奏曲ヘ長調Op.66/チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69/
同第4番ハ長調Op.102-1/同第5番ニ長調Op.102-2/モーツァルトの《魔笛》
の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲変ホ長調WoO.46
アントニオ・メネセス(チェロ/アレッサンドロ・ガリアーノ1730)、
メナヘム・プレスラー(ピアノ/スタインウェイD)
アヴィー(Avie)からは、バッハの「無伴奏チェロ組曲」(AV 0052)の新録音を
皮切りに、シューマン&シューベルト(AV 2112)やメンデルスゾーン(AV 2140)
など、圧巻のレコーディングを次々と打ち出してきたメネセス。
構想を練りに練りながらも録音の最適な時期や環境を模索してきたベートー
ヴェンのチェロ作品だったが、現在メネセスもチェロ奏者として名を連ねて
いるボザール・トリオの創設メンバーであり御年83歳の大ベテラン、メナヘ
ム・プレスラーとのデュオの実現で録音を決心。
メネセスが長年温め続けてきたベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集のレコ
ーディングが遂に誕生することになったのである!




<MSM>
MSM 0006B \1880
メラニー・ディーナー-プッチーニのヒロインたち ――
歌劇《妖精ヴィッリ》より もしも私が小さい花ならば
歌劇《マノン・レスコー》より この柔らかなレースの中で
歌劇《ラ・ボエーム》より さようなら
歌劇《蝶々夫人》より ある晴れた日に
歌劇《つばめ》より ドレッタのすばらしい夢
歌劇《修道女アンジェリカ》より 母もなしに
歌劇《ジャンニ・スキッキ》より お父様にお願い
歌劇《トゥーランドット》より お聴き下さい、王子様
メラニー・ディーナー(ソプラノ)、
ルチアーノ・アコチェッラ(指揮)、
シティ・オヴ・プラハ・フィルハーモニック管弦楽団
1996年のガーシントン・オペラ・フェスティヴァルで上演されたモーツァルト
の「イドメネオ」でオペラ・デビューを果たすと瞬く間にその名が世界に響き
渡り、一躍スターダムへと上り詰めたドイツのソプラノ、メラニー・ディーナ
ー。1999年にはワーグナーの「ローエングリン」エルザ役でバイロイトに初登
場。レコーディングでもブーレーズ&クリーヴランド管とのベルリオーズの
「ロメオとジュリエット」やジンマン&チューリッヒ・トーンハレとの「4つ
の最後の歌」などで大活躍中のディーナーだが、ソロでのリサイタル・レコー
ディングは意外にも今回のプッチーニが初めて。
プッチーニのオペラに登場するヒロインたちのアリアを今をときめくディーナ
ーの歌声で堪能できるという魅惑のプッチーニ・アルバムである。
2007年12月19日-21日の録音。

MSM 0004 \2250
レア・ヴェルディ ――
ヴェルディ:
歌劇《サン・ボニファーチョ伯爵オベルト》より 裏切りの恐ろしさが
歌劇《エルナーニ》より 私と一緒に来なさい
歌劇《2人のフォスカリ》より これが非道な報酬か
歌劇《ジャンヌ・ダルク》より 老人の希望は娘だけだったのに
歌劇《アルツィラ》より 序曲、エテルナ・ラ・メモリア
歌劇《群盗》より 爺さん!-親父の命の灯が細々とっしているのは-恐れおの
のくがいい
歌劇《海賊》より 序曲、数多くの愛らしい乙女が
歌劇《レニャーノの戦い》より もし戦いの朝に
歌劇《アロルド》より ミーナは天使と思っていたのに
ヨハン・ロイター(バリトン)、ベルリン・ドイツ・オペラ室内合奏団
デンマーク王立歌劇場の中心アーティストの1人であり、グラミー賞にノミネ
ートされた経験を持つバリトン歌手ヨハン・ロイター。
デンマークでの目覚しい活躍によってヨーロッパ各地の歌劇場がその才能に熱
い視線を送るなど、評価急上昇中のロイターにとって初のソロ・アルバムとな
るのがこの「レア・ヴェルディ」。
イタリア・オペラの大家ヴェルディの作品の中でも耳にすることの少ない珍し
いアリアを、ロイターが力強い歌声と巧みな表現力で存分に聴かせてくれる。
2008年2月12日-13日の録音。

■「MSM」とは-
イギリスのアーティスト・マネージメント会社である「マイケル・ストアーズ
・ミュージック」が若き才能を育て、世界へと発信していくために設立した自
主レーベル。「マイケル・ストアーズ・ミュージック」には、カレーラス、キ
リテ=カナワ、ヴィラゾン、ターフェルといった大物歌手や、ベルティ、コル
チャク、ヴァレルなど素晴らしき才能を持った若き歌手たちが数多く所属して
いる。




<Caprice>
CAP 21776 \2300
ピアノによるインプロヴィゼーショナルI ――
カール・ミカエル・ベルマン(1740-1795)の「フレドマンの手紙と歌」をテーマ
とした即興曲(15曲)
二クラス・シヴェレーフ(ピアノ)
「ピアノによるインプロヴィゼーショナル」とは、3年間で全10タイトルのリリ
ースが予定されているピアノによる完全な即興演奏のシリーズ。このシリーズ
全体に一貫して適用される重要な理念とは、
(1)インプロヴィゼーション(即興)であること。
(2)10タイトル全てで同一のコンサートホール、同一のピアノを使用(ピアニス
トは各タイトルで変更となる)。
(3)レコーディングの直前(ホールに入ってから)にテーマが提示される。事前提
示は一切なし。
(4)セッションは全て真夜中に行われる(人間の脳の活動時間に着目)。
という徹底された4項目。
ピアニスト自身の備えたテクニックや即興能力はもちろんのこと、音楽性や人
間性もが試され演奏に直接反映されるという部分も非常に興味深い。
この「ピアノによるインプロヴィゼーショナル」に挑む最初のピアニストは、
スウェーデンの実力者ニクラス・シヴェレーフ。
そのシヴェレーフに提示された注目のテーマは、18世紀スウェーデンの高名な
詩人であるカール・ミカエル・ベルマンの「手紙と歌」。
シヴェレーフの閃きによって次々と放たれるベルマンをテーマとした即興演奏
は圧巻の一言。まったく新しい視点とアイディアによるシリーズがいま始まる。
2006年8月28日-30日、ニーブローカイエン(ストックホルム)での録音。




<Danacord>
DACOCD 660 \2300
パヴェル・パブスト(1854-1897):ピアノ協奏曲変ホ長調Op.82
リムスキー=コルサコフ:ピアノ協奏曲嬰ハ短調Op.30
スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰へ短調Op.20
オレグ・マルシェフ(ピアノ)、
ウラディーミル・ジヴァ(指揮)、南ユラン交響楽団
旧ソ連のアゼルバイジャンの首都バクー生まれで生まれたヴィルトゥオーソ・ピ
アニスト、オレグ・マルシェフ。
その実力に着目したメジャー・レーベルからのオファーを断り、ダナコード
(Danacord)一筋で優れた演奏を発表し続けるマルシェフが新たなに「3つのロシ
アのピアノ協奏曲」を録音!
ルビンシテインに認められモスクワ音楽院に教授として招聘されたパヴェル・
パブスト。同世代のチャイコフスキーからもその才能を高く評価されたパブス
トのピアノ協奏曲は、ロマンティックで技巧的な作風と雄大なロシアの大地を
想像させる大きなスケールを持った知られざる名曲である。
リムスキー=コルサコフとスクリャービンの2作品でもマルシェフの生命力に満
ちた音色と見事なテクニックが余すことなく発揮されている。ジヴァと南ユラ
ン響の温かなサポートも美しい。
※ダナコード・2008年カラーカタログ付き(40ページ)。





<Sterling>
CDS 1075-2 \2300
ヨアヒム・ラフ(1822-1882):
ヴァイオリンと管弦楽のための性格的な演奏会用小品《愛の妖精》Op.67
ヴァイオリンと管弦楽のための組曲Op.181
ヴァイオリン協奏曲第1番Op.161(原典版)
トビアス・リングボリ(ヴァイオリン)、
アンドレア・クイン(指揮)、ノールランド歌劇場交響楽団
長年に渡ってその存在と作品が不当なまでに忘れられてきたが、近年再評価の
気運が一気に高まっている作曲家ヨアヒム・ラフのヴァイオリン協奏曲集が登
場!スイスのチューリッヒ近くに位置する町ラッヘンで生まれドイツを活躍の
場としたラフの作品には、11曲の交響曲に代表される大規模な作品から室内楽
作品まで多くの傑作が見受けられる。
今回収録された「ヴァイオリン協奏曲第1番」では1870年に作曲された原典版が
用いられている。アウグスト・ウィルヘルミに献呈された難曲でスウェーデン
のヴィルトゥオーソ、リングボリが熱演を繰り広げている。
2005年11月からノールランド歌劇場響の音楽監督の任にあるイギリスの女流指
揮者アンドレア・クインの手綱捌きにも要注目。

CDS 1074-2 \2300
デュカス:
序曲《ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン》/序曲《リア王》/交響曲ハ短調
ファブリス・ボロン(指揮)、
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
代名詞でもある交響詩「魔法使いの弟子」や「ピアノ・ソナタ」といった現存
する傑作や、晩年には自らの作品の大半を破棄してしまうという完璧主義者と
してのエピソードでも知られるフランスの大作曲家ポール・デュカス。
2008-2009シーズンからフライブルク歌劇場の音楽監督に着任するフランス人
指揮者ファブリス・ボロンとヴュルテンベルク・フィルのタッグによるデュカ
スの管弦楽作品集では、1883年に若かりし日のデュカスが書き上げた2つの序
曲と、1896年に作曲された唯一の交響曲をカップリング。
「交響曲」での優れた作曲技法はもちろんのこと、序曲のみが発見され1995年
に初演が行われた「リア王」や「ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」からも完
璧を求めたデュカスの類希なオーケストレーションを聴きとることができる。




<Rondeau>
ROP 4024/25 2枚組 \4600
J・S・バッハ:ヨハネ受難曲BWV.245
マーカス・ウルマン(福音史家/テノール)、
ゴットホルト・シュワルツ(イエス/バス)、
ルース・ホルトン(ソプラノ)、マティアス・レックスロート(アルト)、
ヘンリク・ベーム(バス)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、聖トーマス教会少年合唱団
J・S・バッハが第15代目のカントール(音楽監督)を務めるなど、バッハに最も
縁の深い教会として知られるライプツィヒ聖トーマス教会の少年合唱団。近年
はバッハの作品だけでも「ロ短調ミサ」や「マタイ受難曲」(初期稿)などのリ
リースを実現させるなど、活発なレコーディングにも取り組んでいる聖トーマ
ス教会少年合唱団の最新盤はこれまた期待の高まる「ヨハネ受難曲」!
現在のカントールであるビラーの指揮の下、名門ゲヴァントハウス管や福音史
家のスペシャリストとして名を馳せるテノールのマーカス・ウルマンなど聖ト
ーマス教会の「ヨハネ受難曲」に相応しい演奏者陣が集っている点も見逃せな
い。2007年4月6日-7日、聖トーマス教会でのライヴ録音。

ROP 7006 \2300
ブクステフーデ:
7つの連作カンタータ《われらがイエスの四肢》BuxWV.75/カンタータ《安ら
ぎと喜びもてわれは逝く》BuxWV.76/カンタータ《天使に委ねよ》BuxWV.10
イェルク・ブライディング(指揮)、
ハノーファー少年合唱団、ヒムリッシェ・カントライ、
バロックアンサンブル・ラルコ
世界初録音となったハンマーシュミットの作品集(ROP 7001)では権威あるエコ
ー賞を受賞。2007年にはジョン・ラッターの「マニフィカト」(ROP 7004)のリ
リースを行うなど、聖トーマス教会少年合唱団やウィンズバッハ少年合唱団と
並ぶロンドー(Rondeau)の中心的存在に急浮上してきたハノーファー少年合唱団
の最新録音。
ハノーファー少年合唱団の汚れのない澄んだハーモニーがブクステフーデの大
作を感動的に仕上げている。





<Christophorus>
CHR 77288(SACD-Hybrid) \2850
パレストリーナ:
チェチーリアは楽器を奏で、曙が領主を照らし時、ソロモンの雅歌より、
第1旋法のマニフィカト、その頭にいただきたる金色の冠は
パレストリーナを含む「ローマ音楽家名人会」による共作:
ミサ《チェチーリアは楽器を奏で》
ヴィルフリート・ロンバッハ(指揮)、アンサンブル・オフィチウム
これまでに「パレストリーナ」や「ヴァイセンブルクのオトフリート」の作品
集など、数多くの意欲的なプログラムを打ち出してきたロンバッハ率いるドイ
ツのアンサンブル「アンサンブル・オフィチウム」は、ルネサンス時代の宗教
音楽、グレゴリオ聖歌のスペシャリスト集団。
このロンバッハとアンサンブル・オフィチウムによる新しいパレストリーナの
作品集には、「ローマ音楽家名人会」の共作である「ミサ《チェチーリアは楽
器を奏で》」を収録。「ミサ《チェチーリアは楽器を奏で》」とは、教皇の庇
護のもとに1584年に創立された「ローマ音楽家名人会」の会員であるスタビレ、
ソリアーノ、ドラゴーニ、ジョヴァンネッリ、サンティーニ、マンチーニ、そ
してパレストリーナが各楽章を分担して手懸けた12声のためのミサ曲である。
全曲を通してアンサンブル・オフィチウムの高い歌唱力が豊かなハーモニーを
生み出しており、天まで響き渡るであろうその歌声は感動的と言う他ない。

CHR 77284 \2300
パーセル兄弟の音楽 ――
ヘンリー・パーセル(1659-1695):新しいアイルランド風の調べ、エアとブー
レ、エア ト短調(チェンバロ独奏)、ホーンパイプ ト短調、ジグ ト短調、
全音階によるグラウンド
ダニエル・パーセル(c.1664-1717):ソナタ第3番ハ長調
H・パーセル:トッカータ イ長調(チェンバロ独奏)
D・パーセル:ソナタ第2番二短調
H・パーセル:組曲(チェンバロ独奏)
D・パーセル:ソナタ第6番ト短調
H・パーセル:トランペット・チューン(チェンバロ独奏)、セベル
D・パーセル:トッカータ イ短調(チェンバロ独奏)、シャコンヌ イ短調
H・パーセル:
新しいグラウンド ホ短調(チェンバロ独奏)、ホーンパイプ ホ短調、新しいグ
ラウンド ホ短調
D・パーセル:ソナタ第1番ヘ長調
アンサンブル・メディオラヌム
音楽史上で光り輝くイギリス史上最大の作曲家ヘンリー・パーセルとその弟ダ
ニエル・パーセルの作品を取り上げたまさしく「パーセル兄弟の音楽」。偉大
すぎる兄ヘンリーの陰に隠れてしまい、弟ダニエルの作品に接する機会が少な
いだけに両者の音楽を聴き比べることができるという点でも非常に貴重なアル
バムと言えるだろう。
アンサンブル・メディオラヌムは、リコーダーのザビーネ・アンボス、チェロ
のフェリックス・コッホ、チェンバロのヴィープケ・ヴァイダンツの3人によっ
て1999年に結成されたピリオド・アンサンブル。
躍動感にあふれるチェンバロ、卓越した技巧が発揮されたリコーダー、安定感
抜群のチェロ・・・アンサンブル・メディオラヌムのハイレベルのパフォーマ
ンスが「パーセル兄弟」の音楽を見事なまでに伝えてくれる。録音も優秀。

CHR 77285 \2300
中世の神秘主義-
ハインリヒ・フォン・マイセン(1250-1318):
In gottes schos/Der cron gestirn/Nu merckent/Stunt die sache/Die
dry person/Kung Salomon/Die kuniginne von saba/Ich bin die wurtzel
us yesse/Ich han gestirne/Zarten Ton/Die magt
ペル=ソナ
詩や旋律の作品は現存しているものの、その生涯や人物像の手がかりは僅かな
文献にしか残されていないという「フラウエンロープ」ことハインリヒ・フォ
ン・マイセン。
中世ドイツで最も重要な詩人であったとされる「フラウエンロープ」の音楽か
らは、愛や哀しみ、喜びなど人間の様々な感情が次々と浮かび上がってくる。
ペル=ソナは、歌い手のザビーネ・ルッツェンベルガーと中世ハープ、リコー
ダー奏者のノルベルト・ローデンキルヒェンのデュオ。どこか物悲しさを漂わ
せるルッツェンベルガーの歌声が「フラウエンロープ」の音楽に込められた感
情を解き放つ。

CHR 77293 \2300
15世紀イタリアの舞曲集 ――
ドメニコ・ダ・ピアチェンツァとグリエルモ・エブレオ・ダ・ペサロの舞曲
(全26曲)
イアン・ハリソン(ディレクター)、
アンサンブル《Les haulz et Les bas》
サックバットやスライド・トランペット、リュート、フィドルなどの様々な種
類を駆使したドイツの古楽器アンサンブルによるイタリアの舞曲集。1997年の
録音。CHR 77208からの移行再発売。

CHR 77290 \2300
嫌なことでも歌わなければ ――
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(c.1170-c.1230):
Under der linden
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(c.1377-c.1445):
Los frouw und hor
ベアトリス・ド・ディア(12世紀):嫌なことでも歌わなければ
マルティン・コダス(13世紀):Ondas do mar、Mia yrmana fremosa
テオバルド1世(1201-1253):Dame merci
ギョーム・ド・マショー:Moult sui de bonne heure nec/他
エスタンピー
アルバムのタイトルにもなっている「嫌なことでも歌わなければ」とは、ベア
トリス・ド・ディアが書いた現存する女性トルヴァドールによる貴重な歌であ
る。1989年の録音。CHR 74583からの移行再発売。




<Cavalli>
CCD 705 \2300
J・S・バッハ:フランス風序曲ハ短調BWV.831a、イタリア協奏曲BWV.971
シューマン:間奏曲Op.4
フレデリック・ブルーム(ピアノ)
現在ミュンヘンに居を構えているフレデリック・ブルームは、1983年のブゾー
ニ国際ピアノコンクールでは3位入賞を果たすなど多くの実績を積んでいるニュ
ーヨーク出身のピアニスト。ここでのバッハの「フランス風序曲」では一般的
に用いられている「ロ短調BWV.831」ではなく異稿版となる「ハ短調BWV.831a」
が演奏されており、その響きの違いが最大の聴きどころだろう。





<Aeolus>
AE-10271 \2300
オルガンによるワーグナー ――
ワーグナー:舞台神聖祝典劇《パルジファル》より 前奏曲、聖金曜日の音楽/
楽劇《神々の黄昏》より ジークフリートの葬送行進曲/歌劇《トリスタンと
イゾルデ》より 前奏曲/歌劇《リエンツィ》より 序曲/ヴェーゼンドンク
歌曲集
スザンネ・トルプ(ソプラノ)、クリストフ・クールマン(オルガン)
カルク=エラート、アイゼンマン、ルメアといったオルガン作品に大きな影響
を与えた3人の音楽家たちが、オルガンによる演奏のためにアレンジを施したワ
ーグナーの作品を集めた「オルガンによるワーグナー」。ちなみに収録作品は、
20世紀初頭フランスの貴族による演奏会のプログラムをイメージしたものだと
いう。スペインのバスク地方、ウスルビルのサルバドル教会に設置されている
カヴァイエ・コルのオルガンからワーグナーが荘厳に響く。





<Antes Edition>
BM-CD 31.9246 \2300
シンプル・シンフォニー ――
J・S・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV.1048
ハラルド・ゲンツマー:シンフォニエッタ
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調K.136
プッチーニ:菊の花
ブリテン:シンプル・シンフォニーOp.4
ライナー・シューヘン(指揮)、バーデン・マンドリン・オーケストラ
1971年に創設されたドイツのバーデン・マンドリン・オーケストラ(ツプフ・オ
ーケストラ)によるバッハ、ゲンツマー、モーツァルト、、プッチーニ、そして
ブリテン!マンドリンの素朴な音色に乗って届く名作の数々はなかなか味わい
深いものがある。




<Thorofon>
CTH 2543 \2300
もし甘い恋の情熱が ――
アントニオ・ロッティ(1667-1740):Ti sento O'Dio bendato
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):まこと君ゆえ愛に身をこがし
ヘンデル:私の胸は高まるHWV.132、忘却の甘さの中でHWV.134
ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667-1752):
もし甘い恋の情熱が、Love frowns in Beauteous Myra's Eyes
ウィリアム・クロフト(1678-1727):セラドン
テレマン:大きな喜悦、大きな喜び
アンサンブル・ムジカ・ポエティカ
17世紀から18世紀を生きた6人の作曲家たちの通奏低音を伴うカンタータ集。
アンサンブル・ムジカ・ポエティカは、メゾ・ソプラノのサビーネ・カイパイネ
ンとバロック・オーボエ奏者のトゥオマス・カイパイネンが1982年に創設したバ
ロック・アンサンブル。女声独唱とオーボエもしくはリコーダー、通奏低音が一
体となってバロックのカンタータを響かせる。

CTH 2544 \2300
ハラルド・ゲンツマー(1909-2007):
フルートとクラリネット、ピアノのための作品集 ――
フルート・ソナタ第3番/クラリネット・ソナタ/無伴奏フルート・ソナタ第3番
/無伴奏クラネットのための幻想曲/クラリネットのためのソナチネ/フルート
・ソナタ第2番
ヤンヌ・トムセン(フルート)、エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット)、
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
トロフォン(Thorofon)が作品の紹介に力を注いできたものの、惜しくも昨年末に
98歳で他界した現代ドイツの大作曲家ハラルド・ゲンツマー。
バイエルン放送響のソロ奏者を務めるなど現代有数のクラリネット奏者として知
られるブルンナーや、デンマーク生まれの気鋭の女流フルーティスト、トムセン
がソリストを任されるなど演奏のレベルも非常に高い。

CTH 2546 \2300
レーガー:ピアノ三重奏曲集 ――
ピアノ三重奏曲ホ短調Op.102/ラルゴ 変ロ長調/ラルゴOp.93a
ハイペリオン・トリオ
2004年にはシューマンのピアノ三重奏曲全集(CTH 2533/6)を発表した3人の若手
アーティストたちによるドイツのピアノ・トリオ。ドイツのヴァイデンで開催さ
れているマックス・レーガー音楽祭にゲストとして招待されるなど、レーガーの
演奏と解釈には本場ドイツでも定評がある。




<Musiques Suisses>
MGBCD 6260 3枚組 \6900
17世紀-20世紀スイスにおける室内オルガンの歴史 ――
パッヘルベル:フーガ ニ短調
フローベルガー:トッカータ ヘ長調
ケルル:カンツォン
リヒター:パルティータ ニ短調
ムファット:前奏曲第8番ハ長調
L・モーツァルト:アダージョと4つの変奏曲
C・P・E・バッハ:4つの二重奏曲/他
アンネレス・フリガー(オルガン)
古くは1636年に製作されたオルガンなど、17世紀から20世紀にかけて作られた歴
史的価値の高い21種類の室内オルガンによる演奏を収録した作品集。
スイスの女流オルガニスト、アンネレス・フリガーの演奏で約350年という時間が
生み出した楽器の変遷を堪能することが出来る。

MGBCD 6261 \2300
エミール・フライ(1889-1946):ピアノ作品集 ――
ヘブライの主題による変奏曲Op.1/幻想的小品第1番/組曲Op.62/4つの小品
Op.12より 第1番/牧歌的なメヌエットOp.10-2/4つのピアノ小品Op.14-2より
第2番/組曲Op.58/コラール《血潮したたる》による幻想曲Op.33/J・S・バッ
ハの「G線上のアリア」のピアノ編曲版
カール=アンドレアス・コリー(ピアノ)
スイスとベルリン、ブカレストで音楽を学び、1910年には「ピアノ三重奏曲第2番
Op.23」でアントン・ルビンシテイン・コンクール入賞。1912年には23歳という若
さでモスクワ音楽院に教授として招聘されるなど、作曲、教育の両分野で実績を
残したスイスの音楽家エミール・フライのピアノ作品集。
カール・エンゲルとミェチスワフ・ホルショフスキの下で研鑽を積んだスイスの
ピアニスト。チューリッヒ・トーンハレ管、バーゼル響などの名門オーケストラ
からもソリストとして招かれている実力派である。




<Phono Suecia>
PSSACD 170(SACD-Hybrid) \2850
コルド ――
ケント・オーロフソン(1962-):
ギタリストと管弦楽のための《弦》/独唱、二重合唱、アンサンブルとエレクト
ロニクスのための《鐘》
ステファン・オステルシェー
(チャランゴ、エレクトリック・ギター、バンジョー)、
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)、ヨーテボリ交響楽団、
ヴォーカルハルモニン、他
ケント・オーロフソンは、“ギター”だけに特定せず、チャランゴやバンジョー、
エレキ・ギターを持ち替える“ギタリスト”にスポットあてた「弦(コルド)」な
どの独創的な作品によって世界的な名声を獲得し始めた現代スウェーデンの作曲
家である。

PSCD 173 \2300
フルート・コン・フォルツア ――
アーネ・メルネス(1933-2002):
フルートと打楽器のための《ランデヴーII》、
フルートと室内オーケストラのための《親しい戯れ》
ペール・モッテンソン(1967-):
アルト・フルートとエレクトロニクスのための踊りとセンチメンタルな歌、
フルート協奏曲
アンドレ・シーニ(1945-):イカレガグ、マドリードのための沈黙の音符
アンデシュ・ユーンヘル(フルート)、ダニエル・ヌーベリ(打楽器)、
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指揮)、
ヘルシングボリ交響楽団、ヨーテボリ交響楽団、アンサンブル・ガゲーゴ!、他
1996年からヨーテボリ交響楽団のフルート奏者を務めソリストとしても活発な活
動を展開しているフルーティスト、アンデシュ・ユーンヘルによるフルートのた
めの現代スウェーデン作品集。このアルバムはユーンヘルの師である今は亡きマ
ヌエラ・ヴィースラーに捧げられている。



<Caprice>
CAP 21800(SACD-Hybrid) \2850
パーセプションズ・オヴ・タイム ――
アンドレス・ヨルミン:3人の天使、Tiden a ingenting、ラーサ
ペルト:フラトレス
グバイドゥーリナ:セレナーデ
ステファン・モッセンマーク&イェスパー・コルダ:
グリーン・ブリッジ、ノーツ・オン・フラトレス
マッツ・ベルグストレム(ギター)、アンデルス・ヨルミン(コントラバス)、
ヨアキム・スヴェンヘーデン(ヴァイオリン)
25年のキャリアを持つスウェーデンのトップ・クラシカル・ギタリスト、マッツ
・ベルグストレムのリーダー・アルバム。同じくスウェーデンを代表するベーシ
ストの1人であるアンデルス・ヨルミンを演奏&作曲の両面で共演に迎えるなど、
ギター&ベース・ファンにオススメしたい1枚。
ちなみにブックレットにはクリスティーヌ・ファルケンランドの詩が日本語で掲
載されている。

CAP 21787 \2300
デュオ・ディアローグ ――
クリスティーナ・フォルスマン:レイン=リフレイン
アルネ・ロートマン:ディプティク、Vindsnlirror
イングヴァル・カルコフ:
クラリネットとギターのための組曲、ドリーム&パペット・ダンス
ズヴェン・ハグヴィル:コンフルエント
ケント・オロフソン:エメラルド・ウィンドストリングス
ダン・ラーソン(クラリネット)、マグヌス・グレンルンド(ギター)
オーショッタ・ウィンド・オーケストラのソロ・クラリネット奏者ダン・ラーソ
ンとスウェーデンのコンサート・ギタリスト、マグヌス・グレンルンドのデュオ
・アルバム。クラリネットとギターの醸しだす落ち着いた音楽が空間に広がりを
見せる。





<RTVE>
CD 65244 2枚組 \3050
エミリオ・アリエータ(1821-1894):オペラ「イルデゴンダ」(1845)
カルロス・アルバレス(バリトン:ロランド・グァルデラーノ)
アナ・マリア・サンチェス(ソプラノ:イルデゴンダ)
ホセ・ブロス(テノール:リッツァルド・マッツァフィオーレ)
アンヘル・ロドリーゲス(テノール:エルメネジルド・ファルサビーリャ)
ステファノ・パラッチ(バス:ロッジェーロ・グァルデラーノ)
マリオラ・カンタレーロ(メゾソプラノ:イデルベーネ)
ヘスス・ロペス・コボス(指揮)
マドリード王立劇場管弦楽団&合唱団
[マドリード交響楽団&合唱団]
録音:2004年6月19日、マドリード王立劇場
エミリオ・アルテータはスペイン、ナバーラのプエンタ・ラ・レイナに生まれ
た作曲家。1839年から1845年までイタリアのミラノ音楽院で学び、1845年には
ヴェルディのオペラの共同台本作者ソレーラの台本によるイタリア語オペラ
「イルデゴンダ」をミラノで上演し翌年帰国。スペイン語のオペラや数多くの
サルスエラを作曲した他、教育者としても活躍し、1857年マドリード音楽院作
曲家教授に就任、1868年から亡くなるまでは同音楽院院長を務めました。

CD 65251 2枚組 \3050
サンタンデール国際音楽祭 Vol.8
ロベルト・スカンディウッツィ オペラ・リサイタル
ヴェルディ(1813-1901):
「シチリア島の夕べの祈り」から 序曲,O partia... o tu Palermo(第2幕)(*)
「ロンバルディア人」から O Signore, dal tretto natio(第4幕)(#)
「アッティラ」から
Mentre gonfiarsi l'anima - Oltre a quel kimite t'attendo(第1幕)(*)
「ナブッコ」から Va pensiero(第3幕)(#),O chi piange(第3幕)(*/#)
「運命の力」から 序曲,Il santo nome di Dio Signore sia benedetto -
La vergine degli Angeli(第2幕)(*/+/#)
チャイコフスキー(1840-1893):「エフゲニー・オネーギン」から
ポロネーズ(第3幕),グリョーミンのアリア(第3幕)(*)
ムソルグスキー(1839-1881):
「ホヴァンシチナ」から
ペルシャの奴隷の踊り(第4幕),第1幕フィナーレ(*/#)
「ボリス・ゴドゥノフ」から 戴冠式の場面(プロローグ)(*/#)
グノー(1818-1883):「ファウスト」から Le veau d'or(第1幕)
パブロ・ソロサバル(1897-1988):
サルスエラ「港の酒場女」から Despierta negro que viene el blanco(*/#)
ロベルト・スカンディウッツィ(バス(*))
ディレッタ・リッツィオ・マリン(ソプラノ(+))
オッターヴィオ・マリーノ(指揮)
トリノ・レジオ劇場フィルハルモニー管弦楽団「900」
サルベ・デ・ラレード合唱団(#)
録音:2005年8月10日、スペイン、サンタンデール、カンタブリア祝祭劇場、
ライヴ

CD 65261 \2300
チェロ合奏のための音楽
エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):ブラジル風バッハ第1番
ダヴィド・ポッパー(1843-1913):レクィエム
ジョルディ・セルベリョ(1935-):パウ・パザルスに捧げる歌
フェルナンド・アグエリア:チェロ八重奏のための組曲
フリードリヒ・グリュツマッハー(1832-1903):聖歌
プロコフィエフ(1891-1953):アンダンテ
エドゥアルト・ピュッツ(1911-2000):タンゴ・パッショナート
ヴィグエン・サルキソフ・チェロ(指揮、チェロ)
ヴィグエン・サルキソフ・チェロ合奏団
録音:2004年6月5-6日、スペイン、オビエド高等音楽院ホール
ヴィグエン・サルキソフ・チェロ合奏団は、スペインのオビエド(・エドゥア
ルド・マルティネス・トルネル)高等音楽院教授を務めるロシアのチェリスト、
ヴィグエン・サルキソフが1997年に創設したグループです。

CD 65292 \2300
恋する心 16世紀スペインの音楽にのせて歌うスペイン詩集
ソンニア・L・リバス=カバリェーロ&ベレン・ユステ(アダプテーション):
El Rey de Reyes(アナ・デ・ヘスス作詩/メーナ作曲)
Dichoso el corazon enamorado
(マリア・デ・サン・ホセ?作詩/バルデラーバノ作曲)(*)
Suma de perfeccion
(フアン・デ・ラ・クルス作詩/作曲者不詳、セファルディム伝承曲)
Vivo sin viver en mi
(フアン・デ・ラ・クルス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)
Noche oscura(フアン・デ・ラ・クルス作詩/ミラン作曲)
Del verbo divino
(フアン・デ・ラ・クルス作詩/作曲者不詳、セファルディム伝承曲)(*)
Donde vas con tanta gala ?
(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)
Llegueme a par de este rio(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/オルティス
作曲)
Oh dulce Jesus
(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)
Zagalas, Y que buscais ?(アナ・デ・サン・バルトロメ作詩/ミラン作曲)(*)
Oh hermosura que excedeis !
(テレサ・デ・ヘスス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)
Ya toda me entregue y di(テレサ・デ・ヘスス作詩/ミラン作曲)
Se el padecer con amor
(テレサ・デ・ヘスス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)(*)
Quien os trajo aca, Doncella
(テレサ・デ・ヘスス作詩/作曲者不詳、「王宮の歌集」所収)
Sea mi gozo en el llanto(テレサ・デ・ヘスス作詩/デ・ラ・トーレ作曲)(*)
En la fiesta de los Reyes(テレサ・デ・ヘスス作詩/エンシーナ作曲)
Por que llorax, blanca niña ?(セファルディムのロマンス)
ソンニア・L・リバス=カバリェーロ(ソプラノ)
フアン・カルロス・デ・ムルデル(ビウエラ)
ロウルデス・G・ビセンテ・デ・ベラ(打楽器(*))
録音:スペイン国営放送局音楽スタジオ2

<naive>
V 5131 \2280
メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ作品集
(1)プレリュードロ短調op.104a-2 (2)ロンド・カプリチオーソop.14 
(3)歌の翼にop.34-2(トランスクリプション) (4)3つの練習曲op.104b 
(5)無言歌op38-2 (6)3つの幻想曲、またはカプリスop.16
(7)無言歌op.19-2 (8)厳格な変奏曲op.54 (9)無言歌op.102-5 
(10)3つのカプリスop.33より第2,3曲目 
(11)ズライカop.4(トランスクリプション) (12)無言歌op.67-2&5 
(13)スケルツォ(「真夏の夜の夢」より/ラフマニノフ編)
ベルトラン・シャマユ(P)
録音:2007年12月
なんときらきらとしたメンデルスゾーン作品集でしょう!メンデルスゾーン
の作品は、「天才の煌きぶりがあまりにまぶしくて、ためらいを感じる人が
多く、とりあげられる機会が少ない」とシャマユは語ります。シャマユの奏
でるメンデルスゾーンには、天才の閃きとはかなさと彗星のようなきらめき、
すべてが自然に共存しています。シャマユは1981年トゥールーズ生まれのピ
アニスト。エッセールやマリア・クルチオに師事、パリ高等音楽院で学び、
ペライアの薫陶も受けており、端正で清潔感のある音色は他ではなかなか得
がたい味わいです。協奏曲のレパートリーは既に30曲以上、現代ものから室
内楽まで実に幅広く活躍しています。2007年のラ・フォル・ジュルネでも、
フランスの大人気ヴァイオリニスト、ローラン・コルシアと共演したほか、
ソロに室内楽に活躍し、その端正な音色と甘いマスクで聴衆を魅了しました。
若さゆえ、だけではない輝きと躍動感を感じさせるシャマユ、これからもナ
イーブレーベルからリリースが続く予定とのことで、たのしみなピアニスト
です。

V 5084 \2280
ベートーヴェン:
(1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15
(2)ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
フィリップ・ジョルダン(指)ラジオ・フランス管弦楽団
2005年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭(ベートーヴェン)でも来日し、極めて
自然な流れで、どこも奇を衒うことのない「ハンマークラヴィーア」の名演
を披露したフランソワ=フレデリク・ギィと、巨匠アルミン・ジョルダンの
息子、フィリップ・ジョルダンによるベートーヴェンの登場。第1番の颯爽と
して見通しのよいオケの序奏から、やや控えめに入るピアノ・ソロと続く軽
やかなパッセージに、胸がウキウキしてきます。「皇帝」の有名なピアノの
冒頭は極めて華麗。続くオーケストラのトゥッティはたっぷりとオーケスト
ラを響かせながら、骨太かつ颯爽とした気持ちのよいもの。新世代の音楽家
による、颯爽としたベートーヴェンの登場です。




<AMBROISIE>
AM 136 \2500
「コン・パッシオーネ」
チャイコフスキー(Rok Klopic編):
ワルツ・スケルツォop.34 、感傷的なワルツop.51-6
ラヴェル:ツィガーヌ
ショーソン:詩曲
クライスラー:愛の喜び、ウィーン奇想曲
サラサーテ:バスク奇想曲
シチェドリン:アルベニス風に
ワックスマン:カルメン幻想曲
ヨッシフ・イヴァノフ
使用楽器:ストラディヴァリウス(Piatti、1717)
イタマール・ゴラン(P)
なんとも有名曲ばかりを集めた、楽しめるプログラム。演奏するはヨッシフ
・イヴァノフ。彼は17歳でエリザベート国際コンクール第2位、さらに聴衆賞
も獲得したというツワモノ。あのジェラール・プーレにも認められたといい
ますから、実力は間違いなし。きわめて熱い音楽ですが、フェロモンで押し
まくるのではなく、太さと細さの絶妙なバランスの音色で聴かせ、時に繊細
さを漂わせた色気をふっと薫らせ、私たちをクラッとさせます。フランスの
繊細でおしゃれな伊達男風の魅力に溢れたヴァイオリニストです。もちろん
テクニックはばっちり。ツィガーヌも乱れることなくラヴェルのスペイン趣
味を歌いきります。彼が奏でるこれらの有名曲はとてつもなく芳しさと瑞々
しさを得て、さらなる魅力を放ちます。リトアニア出身のゴランのひとくせ
効いたサポートも見事。




<Glyndebourne>
GFOCD 001 3枚組 \6080
モーツァルト:「フィガロの結婚」
ミレッラ・フレーニ(S スザンナ)
エディト・マティス(Ms ケルビーノ)
ガブリエレ・バキエ(Br伯爵)
レイラ・ゲンジェル(S 伯爵夫人)
ユグ・キュエノ(T ドン・バジーリオ)
ハインツ・ブランケンブルク(Br フィガロ)
カルロ・カーヴァ(Bs バルトロ)
ヨハンナ・ペータース(Ms マルチェッリーナ)他
シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
録音:1962年
グラインドボーン音楽祭は、水準の高いモーツァルトのオペラ上演で定評が
あります。この1962年の公演では、当時27歳のミレッラ・フレーニ(彼女は前
年に「愛の妙薬」でグラインドボーンにデビューし大評判となったばかりで
した)と、この翌年に初来日してやはりケルビーノを歌ってセンセーションを
巻き起こした24歳のエディト・マティスと、若く才能のある歌手を積極的に
起用しているのが流石。さらにバキエ、ゲンジェル、キュエノら実力のある
歌手と、名匠ヴァルヴィーゾの指揮によって、非常に充実した「フィガロの
結婚」になっています。

GFOCD 002 2枚組 \4650
プロコフィエフ:「修道院での結婚」
ヴィアチェスラフ・ヴォイナロフスキ(T ドン・ジェローメ)
アンドレイ・ブレウス(Br フェルディナンド)
リューボフ・ペトローヴァ(S ルイーザ)
アレキサンドラ・デュルセネーヴァ(Ms 家庭教師)
ヴェヴォロド・グリブノフ(T ドン・アントニオ)
ニーノ・スルグラーゼ(Ms クララ)
セルゲイ・アレクサーシン(Bs メンドーサ)
アラン・オピー(Br ドン・カルロス)
ジョナサン・ヴェイラ(Br 修道院長)他
ウラディーミル・ユロフスキ(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,グラインドボーン合唱団
録音:2006年
2006年にグラインドボーン音楽祭で上演され好評を博したプロコフィエフの
「修道院での婚約」がCDで登場。舞台はセヴィリア。貴族ドン・ジェローメ
の娘ルイーザには愛する人がいるが、父は成り金商人と結婚させようとする
ので、彼女は一芝居打って修道院で結婚を果たす、というような喜劇。2001
年にグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、この上演の翌年からロン
ドン・フィルの首席指揮者に就任したユロフスキの生き生きした音楽が、愉
快な喜劇を楽しく盛り立てています。
なお、レーベルからの情報では伯爵夫人役がLeval Gencerになっていますが、
Leyla Gencerの誤りと思われます。




<CAvi>
4260085 530120 \2450
(1)リスト:ソナタ ロ短調
(2)リスト/レオ・ヴェイネル編:
ソナタ ロ短調(オーケストラ編曲版)*世界初録音
(1)オルガ・コズローヴァ(P)
(2)ワイマール・フランツ・リスト音楽大学オーケストラ 
ニコラス・パスケ(指)
録音:(1)2007年7月17日(2)2006年10月22日
(第3回リスト・フェスティヴァル/ワイマール)(ライヴ)
リストの難曲中の難曲、ピアノ・ソナタ ロ短調がオーケストラ曲に変貌を遂
げました。リストのソナタは独創的な構成とリスト特有の高い技巧性が特徴
の大作。この作品をハンガリーの作曲家レオ・ヴェイネルにより編曲された
オーケストラ・ヴァージョンの世界初録音が収められています。レオ・ヴェ
イネルはそれほど多くの作品は残しておりませんが、指導者としてショル
ティ、クルタークなど数々の優秀な弟子を輩出しています。このオーケスト
ラ編曲は、1956年リスト没後70周年を記念し、またヴァイネル自身が70歳を
迎えたこともあり作曲されました。演奏はワイマールで開催されているリス
ト・フェスティヴァルでのライヴ。フランツ・リストの後押しで1872年に設
立されたワイマール・フランツ・リスト音楽大学のオーケストラによる演奏
です。また、2006年にフランツ・リスト国際ピアノコンクールで優勝したロ
シアの若手ピアニスト、オルガ・コズローヴァのピアノ・ソナタ演奏も収録
されています。




<ZIG ZAG Territoires>
ZZT 080401 \2480
ショパン:練習曲作品10、バラード第1、2、3&4番
ユーグ・デュフール:
La ligne gravissant la chute(ショパンへのオマージュ)
ニ-マ・サルケチク(P)
録音:2008年2月
イラン出身の25歳若手ピアニストのニーマ・サルケチクは、パリ国立高等音
楽院ジョルジュ・プルーデルマッハフランソワ=フレデリック・ギイらに師
事。研究熱心な注目の若手ピアニストです。デビュー・アルバムは王道のショ
パン。2008年4月には、フランスの注目のピアニスト、アレクサンドル・タロ
ー、カロリーヌ・サジュマンらとともにショパン・リサイタルを行い、その
際にこのアルバムに収録されているフランス現代音楽の中心を担うユーグ・
デュフールによるショパンへのオマージュの作品も演奏されました。この作
品はフランスの画家でもあり詩人のタル・コートの詩から引用されています。




<GRAND SLAM>
GS 2028 \2250
(1)ハイドン:交響曲第94番ト長調Hob.I-94「驚愕」
(2)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
(3)[ボーナス・トラック]同:交響曲第4番変ロ長調Op.60より第3、第4楽章
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1951年1月11日、12日、17日、
(2)1950年1月25日、30日ウィーン・ムジークフェラインザール
使用ソース:(1)HMV(U.K.)ALP 1011、
(2)HMV(U.K.)DB 21099/103(2VH 7207-1A/7208-1A/7209-1A/7204-1A/7205-1A
/7206-1A/7210-1A/7211-1A/7212-1A/7213-1B)、
(3)HMV(U.K.)Test pressing(2XVH 14-1)
制作:平林 直哉
* おことわり:LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。
■制作者より
1950年1月にHMVによって録音されたフルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィ
ルのベートーヴェンの交響曲第4番は、1950年10月にイギリスでSP盤(78回転)
として初発売されました。しかし、時代はLPへと移行する時期であったため、
このSP盤はごく少数しか市場に出回らず、フルトヴェングラーのSP盤の中で
も入手難のひとつと言われています。本CDではその貴重なSP盤を使用し、原
音に忠実に復刻をしました。有名なオルセンのディスコグラフィ等の資料に
よりますと、この演奏は1950年代、フランスHMVのFALP116として唯一のLP復
刻盤が発売されたとされています。この1950年の演奏のマトリックス番号は
2XVH13/14で、今もなお世界中のコレクターがこの番号の刻印のあるFALP116
を探し回っています。しかし、中古市場に出回るFALP116の中身はすべて1952
年12月の録音、つまりマトリックス番号で言えば2XVH39/40のものしか知ら
れていません。
ところがこのCDの制作途中で、1950年録音のマトリックス番号の刻印されて
いるLPのテスト・プレスの存在を知りました。残念ながらこのテスト盤は第
3楽章、第4楽章のみですが、噂を立証する証拠としても貴重であり、ボーナ
ス・トラックとして加えました。本編のSP復刻との音質の違いもファンには
興味が尽きないでしょう。
また、この1950年の第4で一般的に知られている最初の復刻盤LPは1975年に東
芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から発売されたものです(EAC47009-9)。
その後、この第4の復刻盤はイタリアEMIやアメリカ・ワルター協会などから
もLP発売されましたが、これらの復刻盤にはすべて第1楽章の途中での音の欠
落がありました。完全な形での復刻盤はフルトヴェングラー協会の私家盤を
除けば現在市販盤はフランスTahra(FURT-1084/7)のみです。Tahraはセット
物ですので、1枚もののCDで完全な形で復刻されているのは、現在このGRAND
SLAM、GS-2028が唯一となります。
一方のハイドンの「驚愕」は、初期LPからの初めての復刻となります。この
録音は日頃それほど注目を集めていませんが、知る人ぞ知る名録音、名演奏
です。 (平林 直哉)
■ 解説書の内容
いつものように英グラモフォン誌の初出の批評の邦訳を掲載します。




<EUROART IDEALE AUDIENCE>
30 73498(DVD-Video) \2900
リージョン・オール
字幕:英仏
(1)赤い指揮棒-スターリン時代のソ連音楽生活
(2)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー-指揮者それとも魔術師?
ヴィクトリア・ポストニコワ(Pf)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)シンフォニック・カペラ&同Cho
ブリュノ・モンサンジョン監督作品
日本でもおなじみの大指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931-)は、
インタビュー嫌いで自分の意見を表明しないものの、古くはゴロワーノフ、オ
イストラフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、最近ではシュニトケやグ
バイドゥーリナと仕事をし、またスターリンやフルシチョフなどの政治家をじ
かに知る、貴重なソ連現代史の生証人でもあります。それを鬼才モンサンジョ
ンが引き出した衝撃の映像が登場します。
「赤い指揮棒」では初出のショスタコーヴィチやプロコフィエフのお宝映像、
フレンニコフや悪名高きジダーノフ批判の映像とともにロジェストヴェンスキ
ーがほぼ初めて過去について語ります。「ロジェストヴェンスキー-指揮者そ
れとも魔術師?」では読売日本交響楽団でもおなじみな、ロジェヴェンの魔術
のタクトの秘密を披露する舞台裏物語。
何故かいずれも陰惨さはなく、飄々としているのかロジェヴェンのタヌキ親父
ぶりを良く表していて秀逸。ゴーゴリの名作に基づく映画「死せる魂」にシュ
ニトケが付けた音楽をロジェヴェンが再編成した管弦楽組曲、1936年のスター
リン還暦を祝ってプロコフィエフが作曲した「乾杯」全曲が聴けるのも嬉しく
貴重なオマケ。ロシア音楽ファン、ショスタコーヴィチ・ファンは絶対見逃せ
ない1枚。



<HOMA DREAM>
HR 1143 \2730
角 圭司-グラシア
1ゲーラ:組曲「道」*,ローズ・マリー, 夕暮れ*
2ヴィラ=ロボス:5つの前奏曲[新版]
3.M=トローバ:ラマンチャの歌
4ブローウェル:新シンプルエチュード ドビュッシー讃歌, バリオス讃歌, 
カトゥーラ讃歌, プロコフィエフ讃歌, タレガ讃歌, ソル讃歌,
ピアソラ讃歌, ヴィラ=ロボス讃歌, シマノフスキ讃歌, 
ストラヴィンスキー讃歌,11月のある日
角 圭司(Gt)*共演:尾尻雅弘(Gt)
待望の角 圭司の2ndソロ・アルバム。2005年にアメリカから帰国し、日本で本
格的に活動し始めた角だが、今回はキューバを中心としたラテンアルバムであ
る。特筆すべきは、師である尾尻との二重奏で収録されたレイ・ゲーラ作品、
組曲「道」。この作品楽譜はすでにフランスのルモワーヌ社から出版されてい
るが、もともとは角の委嘱により作曲されたもの。またブローウェルの近作
《新シンプル・エチュード》の日本録音、ヴィラ=ロボス《5つの前奏曲》の新
版の録音も話題を呼ぶことだろう。




<赤渋楽譜出版>
AGSCD 802 \2500
ファルカシュ・フェレンツ:
レーギ・マジャール・ターンツォク(古いハンガリー舞曲),ソナチネ、
ルーマニアン・フォークダンス
ドップラー・アルベルト・フェレンツ:ハンガリー田園幻想曲
リスト・フェレンツ:愛の夢 第3番/上松明代編曲
バルトーク・ベーラ:ハンガリー農民組曲/ポール・アルマ編曲
上松明代:光と影の街、バック・アーリー/白須たみ編曲
上松 明代(Fl)林 有紀(Pf)
録音:2008年1月29日 岡崎市コンサートホール「コロネット」
レーギ・マジャール・ターンツォク発売にあたって-赤渋楽譜出版の河合和貴
は語る。何かを表現する上で、経験は重要です。インターネットの検索で私達
は世界の情報を知る事が出来ます。しかし、リンゴを文字で読むのと、実際に
食べる事は違います。リンゴを食べた人の言葉には、説得力があります。音楽
も同様に、五感を通じて経験した音楽は楽譜通りに演奏する音楽とは全く違う
意味を持ちます。まだまだ欧米の評価の後から、音楽の良し悪しを判断してし
まう傾向が、私達の心に残っていると思います。私はこのCDを通じて経験する
事の大切さと自分の意志で、「好き」「嫌い」が言える環境を、広めて行きた
いと思います。また、留学経験のある方は、是非、その国の文化を日本に伝え
て下さい。日本は知的財産が多い国です。しかし、その財産が活かしきれてい
ない面を私は感じます。クラシックの発展は異文化との融合でもあります。ま
た、留学生は芸術の外交官でもあります。
ヨーロッパ音楽が、日本やアジアの音楽の影響を受け発展した様に、芸術は世
界の中で、流動的なものであると思います。このCDはそう言う意味でハンガリ
ーの生きた音楽が収録された報告書的な意味も持っています。(ウィキペディ
アから引用した報告書とは、質も意味も全く異なります。)



<Simax>
PSC 1293(SACD-Hybrid) \2680
イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 作品27
ヘンニング・クラッゲルード(Vn)
[楽器 Giuseppe Guarneri 'del Gesu' 1744]
録音:2007年8月24日-27日 ホフ教会(オストレ・トゥーテン、ノルウェー)
19世紀が見たバッハ。ヴァイオリンの名手イザイが残した音楽の遺言と考えら
れる作品27の6曲のソナタは、J・S・バッハが無伴奏ヴァイオリンのために書
いたソナタとパルティータと深いつながりをもち、ヴァイオリニストに最高度
の技巧の求められる作品です。フランコ=ベルギーの流れを継ぐと語るヘンニ
ング・クラッゲルード(1973-)は、はじめてのソロ録音にこのソナタを選びま
した。6曲のソナタはシゲティをはじめとする6人に献呈され、それぞれの奏者
たちへのメッセージがこめられていると言われます。クラッゲルードは、その
メッセージを音楽として表現するとともに、「数字の象徴主義と隠されたメッ
セージ」と題した解説をブックレットのために執筆しています。この録音の発
表に先だちクラッゲルードは2007年3月14日、広島交響楽団の定期演奏会でア
ンコールにイザイを弾きました。強くはあっても力みのない、倍音の美しく
乗ったヴァイオリンの音、そしてこれこそがイザイの音楽という説得力のある
演奏でした。クラッゲルードが弾いているヴァイオリンは、1744年製のジュゼ
ッペ・グアルネリ・デル・ジェズ。イザイの名から連想されがちな "技巧のた
めの音楽" というイメージをさっぱりと消し去ってくれる、音楽的な魅力にあ
ふれたアルバムです。

PSC 1832 \2280
ノルウェーの偉大な演奏家たち 1945年-2000年 第3集
(1)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品82
(2)ヴォーン・ウィリアムズ:ロマンス<揚げひばり>
(3)ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番より-第1楽章
(4)ビャルネ・ブルースター:ヴァイオリンソロのための組曲
(5)サラサーテ:スペイン舞曲集より<マラゲーニャ>作品21-1
カミラ・ウィックス(Vn)
カシュテン・アンデシェン(指)
ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団 ロベルト・レヴィン(P)
録音:(1)(2)1985年1月17日(ライヴ)、(3)1975年6月25日、(4)1969年7月9日、
(5)1950年11月9日
ノルウェー放送(NRK)アーカイヴの音源
ノルウェーが生んだ伝説の天才ヴァイオリニスト、カミラ・ウィックスの貴重
な音源。【ノルウェーの偉大な演奏家たち】と題したシリーズ。ノルウェーの
音楽は第2次世界大戦後、芸術的に大きく成長したと言われます。その時代の
記録を全10作のアルバムにより紹介する本シリーズは、ノルウェー文化評議会、
ノルウェー国立音楽アカデミー、ノルウェー放送(NRK)、Simax Classics の共
同プロジェクトです。
ウィックスは、セーヴェルーとエッゲの協奏曲をニューヨークで世界初演、ノ
ルウェーやノルウェー音楽との深い関係はずっと保たれていました。このアル
バムに収められているのはノルウェー放送のアーカイヴに保存されていた録音。
グラズノフの協奏曲とヴォーン・ウィリアムズの<揚げひばり>は、ベルゲンの
コンサートのライヴ録音。ブルスターの組曲は、ウィックスに献呈された作品
です。「ステージでは演奏者として、教室では教師として、人間のなかの人間
として彼女は輝く光」 。ライナーノーツを書いたコルビョルン・ホルテはウィ
ックスの特質をそう表しています。

PSC 1277 \2280
J・S・バッハ/グロルヴィーゲン編:前奏曲 イ短調 BWV865
J・S・バッハ/グロルヴィーゲン編:
無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番より<アダージョ>によるバンドネオン即興
ピアソラ/グロルヴィーゲン編:タンゴの歴史
J・S・バッハ/グロルヴィーゲン編:
無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番より<アダージョ>
ピアソラ/グロルヴィーゲン他多数編:
4つのタンゴ/エスクアロ/悪魔のロマンス/バルダリート/アレグロ・タンガー
ビレ
J・S・バッハ/グロルヴィーゲン編:フーガ イ短調 BWV865
ペール・アルネ・グロルヴィーゲン(バンドネオン) 
スヴァイヌング・リレビェルカ(Vn)
アルヌルヴ・バルホルン(ダブルベース)
録音:2007年 レインボー・スタジオ(オスロ)
ペール・アルネ・グロルヴィーゲンは、イプセンの戯曲「ペール・ギュント」
の主人公ペールが老人(山の王)と出会ったドヴレ山地方の生まれ。ノルウェー
とヨーロッパを代表するバンドネオン奏者です。オスロの国立音楽アカデミー
から、パリに留学。地下鉄で街頭演奏して手にした小銭で家賃を払う生活を送
りながら、リカルド・ガリアーノの下でアコーディオンを学びました。アルゼ
ンチンの奏者ファン・ホセ・モサリーニとの出逢いがきっかけとなり、バンド
ネオンを演奏するようになりました。ギドン・クレーメルは、「ペール・アル
ネに自分と同じ魂を感じる」と語り、グロルヴィーゲンとの共演を重ねてきて
います。「処女そして娼婦」。教会の存在を意識させるバッハの音楽と、アル
ゼンチンの売春宿で娼婦たちの弾いたバンドネオンを想わせるピアソラの音楽
を演奏、バンドネオンという楽器の魅力と可能性を違った角度から探っていき
ます。

PSC 1804 \2280
(1)ヴェルディ:「仮面舞踏会」-立て!おまえこそ心を汚すもの
(2)ヴェルディ:「運命の力」-恐ろしい死よノこの中に私の運命がある
(3)ヴェルディ:「トラヴィアータ」-ヴァレリー嬢ですか?(二重唱)
(4)ヴェルディ:「リゴレット」-いやしい罰当たりの廷臣ども
(5)ワーグナー:
「タンホイザー」-夕星の歌「死の予感のようにノおお汝、優しい夕星よ
(6)モーツァルト:
「ドン・ジョヴァンニ」-シャンペンの歌「酒がまわっているうちに、踊りの
準備だ
(7)モーツァルト:「魔笛」-私は鳥刺し
(8)シューマン:歌曲集「詩人の恋」 作品48
クヌート・スクラム(B)
(1)オッコ・カム(指)フィンランド放送管
(2)ペール・オーケ・アンデション(指)ノルウェー・オペラ管
(3)(4)インガ・ニルセン(S) オスロ・フィルハーモニック管
(4)アントニオ・パッパーノ(指)
(5)シモーン・ヤング(指)ロイヤル・フィルハーモニック管
(6)(7)アントニオ・パッパーノ(指)オスロ・フィルハーモニック管
(8) ロベルト・レヴィン(P)
ノルウェーを代表するバリトン歌手、クヌート・スクラム(1937-)。ノルウェ
ー西部の牧師の家に生まれました。「宿題をしながらも歌っている」と言われ
たくらいの歌好き。19歳のとき、叔父の牧場でカウボーイとして働くため渡米
したものの、数度の落馬に嫌気のさしたスクラムは州立大学に入学して建築を
学ぶようになります。在学中から歌手として舞台に立ち、1963年に帰国してか
ら本格的に歌の勉強を始めました。1964年にデビュー。ノルウェー国立オペラ
と契約を結びます。〈コジ・ファン・トゥッテ〉のグリエルモを歌った1969年
のグラインドボーン音楽祭で国際的に認められ、ベルリン・ドイツ・オペラ、
ベルリン国立オペラと舞台がつづきます。スクラムは、30年に渡ってオペラの
舞台に立ち、60を超す役をすぐに歌えたといいます。オペラの舞台に別れを告
げたのは2000年1月、国王ハーラル五世臨席のノルウェー国立オペラ。もっと
も得意とした役のひとつ〈トスカ〉のスカルピアでした。歌曲も得意なスクラ
ムは1993年のグリーグ生誕150年を記念するグリーグの歌曲全曲録音にもヒシュ
ティ、サンヴェらとともに参加。暖かい声と飾らない歌が人々に愛されました。
本アルバムはコンサート・レコーディングを中心とするもの。〈仮面舞踏会〉
のアリアは1971年10月31日、ヘルシンキで行われたコンペティションで優勝し
た時の録音です。〈トラヴィアータ〉の二重唱では今年2月に亡くなったデン
マークのソプラノ、インガ・ニルセンと共演しています。ニルセンのトラヴィ
アータとスクラムのジェルモンは、ノルウェー国立オペラのステージで大きな
人気を集めてきました。〈タンホイザー〉の「夕星の歌」は、プロデビュー
30周年記念のアリア集(PSC1186)に収録されたのと同じ録音。ヴォルフラム役
のイメージにスクラムの声が似合います。シューマンの〈詩人の恋〉は 「も
っと感情に強く訴えてくるロマンティック歌曲集のひとつ」 とスクラム自身
も語っているように印象的に歌い上げています。デビューリサイタルから共演
の始まったロベルト・レヴィンがこの録音でもピアノを弾いています。




<harmonia mundi>
HMC 901909 3枚組 \5080
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集vol.4
[CD1](1)第5番ハ短調op.10-1 (2)第6番ヘ長調op.10-2
(3)第7番ニ長調op.10-3
[CD2](1)第15番“田園”ニ長調op.28 (2)第19番ト短調op.49-1
(3)第20番ト長調op.49-2 (4)第26番“告別”変ホ長調op.81a
[CD3](1)第30番ホ長調op.109 (2)第31番変イ長調op.110
(3)第32番ハ短調op.111
ポール・ルイス(ピアノ)
録音:2005年4月、2006年6月、2007年4月&6月
ベルリン、テルデックス・スタジオ
しなやかな鋼を思わせる強靭なテクニックと、自在に揺れ動く叙情とリズムを
兼ね備えた逸材、ポール・ルイスによるベートーヴェンのソナタ・ツィクルス
の完結編。なかなか弟子をとらないブレンデルに認められ彼のもとでも研鑽を
積んだルイス、澄んだ音色は師匠ゆずり。若手世代のベートーヴェン全集の金
字塔ともいえる、堂々の演奏です。6月には来日公演も予定されており、ます
ます目が離せません。




<audite>
AU 95499 \2280
(1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44(ジロティ短縮版)
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S 124
シューラ・チェルカスキー(P)
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団
録音:(1)1951年1月16-17日ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会
(スタジオ・セッション)
(2)1952年2月2日ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)
ドイチュラントラジオ・クルトゥーア提供の正規音源使用により、驚異的な高
音質でよみがえるフリッチャイの秘蔵ライヴ・シリーズ第4弾。最後のヴィル
トゥオーゾと謳われたチェルカスキーとのふたつの協奏曲は、絶頂期のテクニ
ックの冴えに加えて、ダイナミックなフリッチャイとの先の読めないやりとり
が刺激満点。ここに収められた2曲はジロティつながり。かれはリストの弟子
でまたチャイコフスキーの弟子でもあり、ラフマニノフの師にあたるピアニス
ト。ここでチャイコフスキーの第2番はそのジロティが施した大幅カットで悪
名高い改ざん版に拠っていますが、それを補って余りある演奏内容。大変ロマ
ンチックで面白く聴かせます。これまで同様、録音状態も良好で、このピアニ
スト特有のぬめりある濃厚な美音がしっかりととらえられています。



<ACCENT>
●ACCENT plus シリーズ
ACC 10010 \1280
旧品番ACC 67910
ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイス:
組曲 ハ短調、前奏曲とフーガ ハ長調、組曲 ト短調
コンラート・ユングヘーネル(リュート/ニコ・ファン・デル・ワールス1976
年製)

ACC 10011 \1280
旧品番ACC 67911
ムツィオ・クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
【Op.24-2/Op.25-5/Op.37-2/Op.13-6】
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ/ミヒャエル・ローゼンベルガ
ー1795年製)

ACC 10060 \1280
旧品番ACC 8860
ウィンド&イェニチェリ・ミュージックロゼッティ:パルティア、シュポア:
ノットゥルノ、ベートーヴェン:ウェリントンの勝利Op.91
ポール・ドムブレヒト(指)オクトフォロス

ACC 10081 \1280
旧品番ACC 9181
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ ホ短調RV.40/変ロ短調RV.46/ト短調
ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ第6番イ短調/第3番ハ長調/第2番ニ短調
ロエル・ディールティエンス(Vc) 
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc、通奏低音)
アンソニー・ウッドロー(コントラバス) ロバート・コーネン(Org)

ACC 10087 \1280
旧品番ACC 9287
J.S.バッハ:モテット集
来たれ、イエスよ、来たれBWV229/恐れるなかれ、われ汝とともにあり
BWV228/主をたたえよ、すべての異教徒よBWV230/聖霊はわれらの弱きを助け
たもうBWV226/わが喜びなるイエスBWV227/主に向かって新しい歌をうたえ
BWV225
シギスヴァルト・クイケン(指)ラ・プティット・バンド

ACC 10093 \1280
旧品番ACC 9493
ラモー:コンセール用のクラヴサン曲集 第1-第5番
ロベルト・コーネン(Cemb) ヴァルトルト・クイケン(Tr-Fl)
ジギスヴァルト・クイケン(Vn) ヴィーラント・クイケン(Gamb)

ACC 10101 \1280
旧品番ACC 93101
サン・マルコ大聖堂の音楽-ヴェネツィア楽派の二重合唱曲集
ヴィラールト:1550年の詩篇より/新音楽(1547)より
ガブリエリ:
サクラ・シンフォニア集(1597)より/カンツォンとソナタ集(1615)より/
サクラ・シンフォニア集(1615)より
エリック・ファン・ネーフェル(指)
コンチェルト・パラティーノ、クレンデ・アンサンブル

ACC 10120 \1280
旧品番ACC 96120
フレスコバルディ:オルガン作品集-トッカータ、ファンタジア
リウヴェ・タミンガ
(オルガン:ボローニャ、サン・ペトロ教会の歴史的オルガン)

ACC 10204 \1280
J.P.キルンベルガー:フルート・ソナタ集
フランク・トゥンス(Tr-Fl) エヴァルト・デメイエール(Cemb)
リヒテ・ファン・デル・メール(Vc)




<LSO Live>
LSO 0670(SACD-Hybrid) \2180
ティペット:オラトリオ「われらが時代の子」
インドラ・トーマス(S) 藤村実穂子(A) スティーヴ・ダヴィスリム(T) 
マシュー・ローズ(Bs)
サー・コリン・デイヴィス(指)ロンドン交響楽団&ロンドン交響合唱団
録音:2007年12月16 & 18日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン
LSO Live最新アルバムは巨匠デイヴィスによるティペット。ことし2008年の作
曲者歿後10年が目前に迫った昨年12月16日と18日の2日に渡り行なわれた「わ
れらが時代の子」ライヴ録音です。ティペットの信頼も厚いエキスパートとし
て、すでにBBC響(1975年)、シュターツカペレ・ドレスデン(2003年ライヴ)と
この作品の録音を残しているデイヴィスですが、声楽をともなう大掛かりな内
容ということもあり音質面の優位性に加え、コーラスによる二重フーガなどの
場面で空間再現性に威力を発揮するマルチチャンネルSACD仕様でのこのたびの
リリースは大いに歓迎されるところです。
「われらが時代の子」は非人道的行為に対する抗議と平和への希求というメッ
セージが結晶化された反戦大作。第2次大戦前夜、同胞への弾圧に対する義憤
に駆られたユダヤ人青年によるドイツ人書記官暗殺に端を発した未曾有のユダ
ヤ人排斥事件(いわゆる「水晶の夜」)はティペットを恐怖と怒りで大きく震撼
させました。この出来事に駆り立てられ、ティペットが1939年から2年の歳月
をかけて完成させたオラトリオは、ヘンデルのメサイアと、バッハのマタイ受
難曲をモデルにしつつ、さらにバッハでのコラールに替えて「黒人霊歌」を採
用するなどの独自の特徴がみられます。
デイヴィスを超えられるのはやはりデイヴィスしかいない-目下最高の状態に
ある手兵LSOとのあらたな「われらが時代の子」は前人未到、3種目にしてもは
やほかに比較するもののない孤高の域に達しているというべきでしょう。
「かれ(サー・コリン・デイヴィス)がそうするほどに確信をもって、ティペッ
トの断裂した線を結び合わせる巨匠などほとんどいないようにおもわれる。し
たがって、このあとに引き続いて起きるのは、われらが時代の子の衝撃的な演
奏にほかならない。デイヴィスは全曲にひとを奮い立たせる活力と弾む調子と
を吹き込んだ-それは深い情感を損なうというよりはむしろ強めた…かれはロ
ンドン交響合唱団からとびきり痛烈な歌唱を引き出した…そしてソリストらも
また立派にこなした。」-タイムズ紙
シベリウス、ベルリオーズにモーツァルトそしてティペット…キャリアの総仕
上げの段階に入り母国に落ち着いて、LSO Liveでは思い入れの深いプログラム
のみをじっくりと取り上げている巨匠デイヴィス。当アルバムはティペットが
投げかけた普遍的なテーマをいま、あらためてわたしたちに重く問い掛けるも
のです。



<Profil>
PH 07074 2枚組 \4250
ハイドン:オラトリオ「天地創造」Hob.XXI:2
クリスティアーネ・エルツェ(S) スコット・ウィアー(T) 
ペーター・リカ(Bs)
RIAS室内合唱団(合唱指揮:マーカス・クリード)
サー・ロジャー・ノリントン(指)ヨーロッパ室内管弦楽団
録音:1990年3月ベルリン、フィルハーモニー・カンマームジークザール
(ライヴ)

PH 07076 2枚組 \4250
ハイドン:オラトリオ「四季」Hob.XXI:3
クリスティアーネ・エルツェ(S) スコット・ウィアー(T) 
ペーター・リカ(Bs)
RIAS室内合唱団(合唱指揮:マーカス・クリード)
サー・ロジャー・ノリントン(指)ヨーロッパ室内管弦楽団
録音:1991年9月ベルリン、フィルハーモニー・カンマームジークザール
(ライヴ)
オリジナル楽器のみならずモダン・オケへも果敢にピリオド・アプローチを持
ち込み、シュッツからブルックナー、マーラーまで名作の数々にあらたな可能
性を切り開いてきたノリントン。ハイドンについても録音に比して、実演で力
を注いできたのは記録からも知られるところ。最近も2007年のプロムスに、自
身が2006年よりアーティスティック・アドヴァイザーを務めるアメリカ最古
(1815年創立)のピリオド・アンサンブル&合唱団“ヘンデル・アンド・ハイド
ン・ソサエティ・オブ・ボストン”を率いて登場し、「四季」を取り上げて大
いに話題を集めました。このたびProfilより登場するのは、ハイドンの創作の
頂点をなすといわれる2大オラトリオ「天地創造」と「四季」のライヴ。いず
れもノリントンにとって初出となる待望のレパートリーです。
ハイドンが模索の末、晩年にたどり着いた熟練の書法が際立つふたつの傑作は、
ともに宗教音楽の様式に拠りながらも、オペラ・セリア調の「天地創造」にオ
ペラ・ブッファ的な「四季」とそれぞれ対照的な性格をもつことで知られます。
弦楽器のノンヴィブラート奏法を基調とするピュア・トーンを一貫して実践す
るノリントンはキレのよいリズムと清新なひびきで、いつものようにこれら稀
にみる音画を活写してゆくのですが、この想像力ゆたかなアプローチを受けと
めるべく強力な顔ぶれが揃えられています。
オケには、当ライヴとほぼ同時期にアーノンクールのもとでベートーヴェンの
全集録音を行ない、ピリオド・アプローチにも精通するヨーロッパ室内管。き
わめて重要な役どころとなるコーラスは精鋭RIAS室内合唱団、のちに同じ「四
季」でヤーコプス&フライブルク・バロック管の録音にも参加する名門アンサ
ンブルです。1962年にシュッツ合唱団を組織しキャリアをスタートさせた合唱
指揮者としての顔をもつノリントンだけに、両作品に共通する対位法を駆使し
た声楽の扱いも堂に入っています。
さらに、ヒュッシュやスゼーに師事したアメリカのリリック・テナー、ウィア
ーに、ボーイ・ソプラノからスタートしてドイツきっての名バスにまで数えら
れるリカ、そして人気の名花エルツェという具合にソリストも的確なキャス
ティング。
ピリオド・アプローチによって、大傑作にふさわしい魅力を引き出されたハイ
ドン。これまでにアーノンクールやガーディナーらの貢献も記憶されるところ
へ、おもしろく聴かせるうまさでは(じっさいに聴衆を前にしたライヴとなれ
ば尚更ですが)、われらがノリントンによるアルバムはひときわ強烈な光を放
つ存在となりましょう。



<DOREMI>
DHR 7926/8 3枚組 \5940
モノラル
「エンリコ・マイナルディ第1集」
[CD 1]
(1)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
(2)同:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
(3)ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ第3番ハ長調RV.43
(4)ベネデット・マルチェルロ:チェロ・ソナタ ヘ長調
[CD 2]
(1)ピッツェッティ:チェロ協奏曲ハ長調
(2)R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」Op.35
[CD 3]
(1)ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番イ長調G 4
(2)ヒンデミット:チェロ協奏曲(1940)
(3)マリピエロ:チェロ協奏曲
(4)ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第1番イ長調G 13
エンリコ・マイナルディ(Vc)
[CD 1]カルロ・ゼッキ(P)
録音:1952年頃
[CD 2](1)カルロ・マリア・ジュリーニ(指)トリノRAI管弦楽団
(2)カール・ライツ(Va)、ゲオルク・ニーシュテット(Vn)、
R.シュトラウス(指)ベルリン州立歌劇場管弦楽団
録音:(1)1962年5月18日ライヴ(2)1933年
[CD 3](1)(4)カルロ・ゼッキ(P)
(2) カルロ・ゼッキ(指)トリノRAI管弦楽団
(3) エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム(指)
アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団
録音:(1)(4)1952年頃(2)1958年頃ライヴ(3)1941年頃ライヴ
あたたかい音色と穏やかなテンポで日本にもファンの多いイタリアの名チェリ
スト、エンリコ・マイナルディ(1897-1976)の録音がDOREMIより登場します。
3枚組というぜいたくなセット内容でまず目を惹くのは、マイナルディのため
に書かれたピッツェッティとマリピエロ。こちらはさすが初演者の貫禄ともい
えるみごとな内容です。
「ドン・キホーテ」は作曲者シュトラウスたっての希望で招かれておこなわれ
た有名な録音。そしてソナタのピアノには名パートナーとして知られたゼッキ。
これはマイナルディのファンにはこたえられないアルバムといえるでしょう。




<PREISER>
PRCD 90746 2枚組 \4160
ステレオ
[CD 1]
(1)ヘルマン・ニッチュ:『アントン・ブルックナーのために』 [22:41]
ブルックナー:・交響曲第5番変ロ長調 [87:30]
(2)第1楽章 Adagio-Allegro [22:59]
[CD 2]
(1)第2楽章 Adagio. Sehr langsam [21:40]
(2)第3楽章 Scherzo. Schnell [15:24]
(3)第4楽章 Finale [27:27]
ヘルマン・ニッチュ(Org)(CD 1(1)のみ)
ペーター・ヤン・マルテ(指)
ヨーロピアン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年8月17日リンツ、ザンクト・フローリアン
大胆にも独自に手掛けた版を用いた第3番(PRCD.90715)と第9番(PRCD.90728)の
異常演奏で注目を集めたマルテのブルックナー・シリーズ。ファン注目の続篇
は、聖地ザンクト・フローリアンにおいて居合わせたブルックナー信者の数多
くを熱狂させた第5番ライヴ、ただし、このたびはノヴァーク版による演奏と
なっています。
こんどはまとも?大きな影響を受けたというチェリビダッケにも似て、21分を
越える第2楽章など演奏時間の長さにはすでに異常な傾向がみとめられ、大い
に期待がもてる内容といえそうです。
※カップリングのヘルマン・ニッチュのオルガン曲についてはレーベルに確認
中です。




<ORFEO D'OR>
ORFEOR 765082 2枚組 \4160
R.シュトラウス:歌劇『インテルメッツォ』全曲
ヘルマン・プライ(Br ロベルト・シュトルヒ)
ハニー・シュテフェク(S クリスティーネ)
アニー・フェルバーマイヤー(S アンナ)
フェリー・グルーバー(T ルンマー男爵)
アルフレート・ペル(Br 公証人)
ユディト・ヘルヴィヒ(S 公証人の妻)
ワルディマール・クメント(T 楽長シュトロー)
オスカー・チェルヴェンカ(Br 商工業顧問官)
アロイス・ペルネストルファー(Br 法律顧問官)
ルートヴィヒ・ウェルター(Bs 宮廷歌手)
ヨゼフ・カイルベルト(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1963年5月1日、ウィーン国立歌劇場
ORFEOがまた貴重な音源を発掘です!1963年にアン・デア・ウィーン劇場で上演
されたシュトラウスの「インテルメッツォ」。指揮はなんとカイルベルト!彼な
らではの骨格のガッシリした音楽に、ウィーンの魅惑的な音色が加わることで非
常に良い結果を生み出しています。歌手は1960年代前半のウィーンのベストキャ
スト。ことに若きプライの美声は最高!シュテフェクのツンとすましたようなク
リスティーネも適役。さらにクメント、ペル、ペルネストルファーなど脇も強力
です。録音はモノラルながら良好です。



<RCO Live>
RCO 08002(SACD-Hybrid) \2280
ストラヴィンスキー:
(1)バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)
(2)バレエ「春の祭典」
マリス・ヤンソンス(指)ロイヤル・コンセルトへボウO.
録音:(1)2007年6月7、8日&12月14日(2)2006年11月15、16日&2007年6月25日
アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
ヤンソンス&RCOによるストラヴィンスキー3大バレエがついに完結。「火の鳥」
(バイエルン放送響 / 2004年ライヴ)、「春の祭典」(オスロ・フィル / 1992年)
とも再録にあたるヤンソンス。いっぽうRCOにとっては、前任のシェフ、シャイ
ーが「火の鳥」(1945年版 / 1995年)と「ペトルーシュカ」(1947年版 / 1993年)
を録音しているものの(ほかに2002年収録の「春の祭典」と1993年収録の「火の
鳥」のライヴ映像あり)、やはり3作すべてとなると単独の指揮者としてはコリン
・デイヴィス(76-78年)以来の快挙となります。
絶好調のこのコンビ、いつ聴いても驚くほど新鮮なのが一貫して変わらぬ魅力。
前作デュティユー(RCO.8001)と同日の公演を中心とする「火の鳥」。バリバリの
無調現代曲「夢の樹」がえもいわれぬ幻想的な美に彩られグッと身近に感じられ
たほどですから、同じ流れで演奏された「火の鳥」がどのようなものであるかは
容易に想像できるでしょう。フルート首席のバイノンがたちどころにそれと分か
るように魅了する「王女たちのロンド」や「フィナーレ」でのホルン、「子守唄」
でのファゴット・ソロと、木管はなにげないフレーズに至るまでしっかりと個性
を主張しています。
いっぽうで「魔王カスチェイたちの凶悪な踊り」や「春の祭典」はあざやかなコ
ントラストを形作り、荒々しいパワーにも不足していません。ティンパニとバス
ドラが地獄の地鳴りのように迫り、これにブラス・セクションが応酬してすさま
じい大音響。それでもささくれ立ったどぎつさが強調されないのがRCOを特徴づ
ける美点といえるでしょう。
かつてヤンソンスがRCO首席指揮者就任直後の「ペトルーシュカ」(2004年 /
RCO.05004)は、コンビの輝かしい未来を予感させるフレッシュな魅力にあふれた
内容でした。そしていま、当アルバムはその予感がまぎれもなく現実のものと
なったことを証明するとてつもない充実ぶり。それぞれにとって得意のレパート
リーということもあるのでしょうが、たっぷりとした響きのなかで比類なき美観
が繰り広げられてゆくあたりはかれらのまさに真骨頂。名曲を理屈抜きに楽しま
せてくれます。なお、春祭の終演後には拍手が入ります。



<ALIA VOX>
AVSA 9860(SACD-Hybrid) \2750
ヘンデル:
水上の音楽(組曲第1番ニ長調&ト長調/短調、組曲第2番ヘ長調)、
王宮の花火の音楽
ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシォン
録音:1993年3月カタルーニャ、カルドーナ城

AVSA 9859(SACD-Hybrid) \2750
パーセル:
3声の3曲のファンタジア、4声の9曲ファンタジア(曲)、
6声のイン・ノミネ、7声のイン・ノミネ
エスペリオンXX[ジョルディ・サヴァール(Gamb(ドシュ))、ヴィーラント・クイ
ケン(Gamb)、ソフィ・ワティヨン(Gamb(オートコントル))、
ユニス・ブランダン、セルジ・カサデムント(Gamb(テノール))、
マリアンヌ・ミュラー、フィリップ・ピエルロ(Gamb)]
録音:1994年10月カタルーニャ、カルドーナ城
昨年秋、モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」で始まったヘリテージ
・シリーズ第2弾はパーセルとヘンデル。宗教歌だった前作と趣が変わり、今回
は世俗音楽である室内楽と管弦楽。当時、これらの音楽の演奏場所であった城内
での録音は、豊かで華麗な響きが特長。音楽そのものに身を委ね、心から楽しむ
演奏が、その特長を生かした、より美しい音で蘇りました。

AV 9861 2枚組 特価\1700
「夜への祈り」
[CD1]「声楽曲」
1.作曲者不詳(ロードス島のセファルディ):子守唄「眠っている可愛い子は」
(「時間と瞬間について」より)
2.「ああ、月が輝いて」(カラブリア侯爵の歌曲集より)
3.モラレス:第1夜課I(「死者の聖務日課(4-5声)」より)
4.バルトロメウ・カルセレス:ビリャンシーコ「私はここにひとりぼっち」
(「女性の光(900-1600)」より)
5.モラレス:第1夜課II(「死者の聖務日課(4-5声)」より)
6.「夜がとても暗いので」(カラブリア侯爵の歌曲集より)
7.トレホン・イ・ベラスコ:子守歌「眠らずにいる我が主よ」
(南米クリオージャのビリャンシーコと踊り(1550-1750)(新世界の道第1巻)より)
8.作曲者不詳(バスク民謡):子守唄「アウルトゥホ・トゥヒキア・ネガレス」
(「女性の光(900-1600)」[母たる女性]より)
9.サリーナス:クラロス伯爵のロマンセ「夜の12時...」
(「ドン・キホーテ-ロマンセと音楽」より)
10.マルティン・イ・ソレール:アリア(アンダンテ・ソステヌート)
(歌劇「珍事、あるいは美と誠実さ」より)
11.アリアンナ・サヴァール:「船乗り」(「ベッラ・テッラ」-美しき地球より)
12.ムソルグスキー:「お人形を持って」(「子供部屋」より)
(子守歌(1500-2002)より)
13.「人間の声」
14.ペルト:「クリスマスの子守歌」/エストニアの子守歌「眠れ、眠れ」
(子守歌(1500-2002)より)
15.フェラン・サヴァール:「オラ・グラーヴェ」
16.ファリャ:子守歌「眠れ、我が子よ、眠れ」(子守歌(1500-2002)より)
[CD2]「器楽曲」
1.「ニムロッドの王」(「イェルサレム」より)
2.「こんなにも長い夜」(ウプサラの歌曲集より)
3.ホルボーン:
「子守歌」(「ミューズの涙」-エリザベス朝のコンソート音楽第2巻より)
4. ホルボーン:
「夜警」(「ミューズの涙」-エリザベス朝のコンソート音楽第2巻より)
5.シャルパンティエ:「夜I」、「夜II」
6.マレ:
「夢見る人」(ヴィオール曲集第4巻より)(映画「めぐり逢う朝」
(オリジナル・サウンドトラック)より)
7.パーセル:「夜の信奉者の踊り」(「妖精の女王」より)
8.パーセル:「鳥の前奏曲」(「妖精の女王」より)
9.パーセル:「妖精の踊り」(「妖精の女王」より)
10.マレ:第3幕への前奏曲(「アルシオーヌ」より)
11.マレ:眠りのためのシンフォニア(「アルシオーヌ」より)
12.バッハ:エア(管弦楽組曲第3番BWV1068より)
13.ヘンデル:「ラ・ペ(平和)-シチリア風ラルゴ」(水上の音楽より)
14.モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽K477
15.ハイドン:
ソナタ第2番(「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(1785)[管弦楽版]より)
16.ベートーヴェン:
第2楽章葬送行進曲 アダージョ・アッサイ(交響曲第3番変ホ長調英雄Op.55より)
ジョルディ・サヴァール(指)、モンセラート・フィゲーラス(Vo)、
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、ル・コンセール・デ・ナシォン、
エスペリオンXX、エスペリオンXXI
早いものでアリア・ヴォックス(performer’s voiceの意)が創立されて10年が過
ぎました。今回の記念アルバムは、「夜への祈り」と題して、これまでのリリー
スの中から夜にまつわる名曲・名演を、声楽編と器楽編にわけて収録しています。
アリア・ヴォックス・レーベルのリリースだけでなく、アストレ(現ナイーヴ)・
レーベルで録音し、また、今後、ヘリテッジ・シリーズで販売予定の曲目なども
含む内容となっています。アリア・ヴォックスの歩み、サヴァールの歩みを一望
できる、お得な1枚です。



<NIFC>
NIFCD 005 \2700
ショパン:ワルツ集
(1)第1番変ホ長調Op.18「華麗なる大ワルツ」/(2)第2番変イ長調Op.34の1/
(3)第3番イ短調Op.34の2/(4)第4番ヘ長調Op.34の3/(5)第5番変イ長調Op.42/
(6)第6番変ニ長調Op.64の1「小犬」/(7)第7番嬰ハ短調Op.64の2/
(8)第8番変イ長調Op.64の3/(9)第9番変イ長調Op.69の1「別れ」/
(10)第10番ロ短調Op.69の2/(11)第11番変ト長調Op.70の1/
(12)第12番ヘ短調Op.70の2/(13)第13番変ニ長調Op.70の3/(14)第14番ホ短調
(15)3つのエコセーズOp.72
(16)舟歌Op.60
(17)子守歌Op.57
タチヤナ・シェバノワ(フォルテピアノ:1849年製エラール)
録音:2007年5月
1980年に行なわれた第10回ショパン・コンクールで第2位(1位はダン・タイ・ソ
ン)を受賞したシェバノワ。最近話題のスタニスワフ・ジェヴェツキの母上なの
と、たびたび来日しているので日本でもおなじみの存在です。彼女のショパンの
ワルツといえばポニー・キャニオン盤がありますが、この最新録音ではフォルテ
ピアノに挑戦、何とも華やかな色香に円熟が加わり、独特味わいに満ちています。

NIFCD 006 \2700
ショパン:前奏曲
(1)24の前奏曲Op.28
(2)アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22
ヴォイチェフ・シヴィタワ
(フォルテピアノ:1848年製プレイエル(1)、1849年製エラール(2))
録音:2006年11月、2007年5月
1967年生まれ、シヴィタワの前奏曲集。1990年に行なわれた第12回ショパン・コ
ンクールでポロネーズのベスト演奏賞を受賞。ついに「24の前奏曲」もフォルテ
ピアノによる全曲演奏の登場です。これまで気付かなかったニュアンスや効果な
ど、驚きの発見の連続に興奮させられます。




<haenssler>
93 122 \2250
ペテルブルグからエルサレムへ
(1)エルネスト・ブロッホ:ヘブライ瞑想曲/ユダヤ人の生活から
(2)サミンスキー:ハシディック舞曲/瞑想曲
(3)ツェイトリン:エリ・シオン
(4)ストゥチェフスキー:楽しい行進曲/シル・イェフディ/イスラエル組曲
(5)アクロン:神秘的断章
(6)ジノーヴィ・フェルドマン:詩曲
(7)ロソフスキー:狂詩曲(レシタティーヴォとハシディック舞曲)
ダーヴィド・ゲリンガス(Vc)、ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
世界初録音中心で、根強い支持層を持つヘンスラーのロシア・ユダヤ音楽シリー
ズ。資料的な価値のみならず、独特な妖しい臭気に満ちた世界を楽しめます。今
回は大物チェロ奏者ゲリンガスによるチェロ・アルバム。こうした作品をゲリン
ガス級の演奏で聴くことができるのは超豪華と申せましょう。熱さと緊張感に満
ちた名演を繰り広げています。




<LSO Live>
LSO 0663(SACD-Hybrid) \2080
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ワレリー・ゲルギエフ(指)ロンドンSO.
録音:2008年1月13日ロンドン・バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
首席指揮者ゲルギエフを立てLSO Liveがその看板にかけて、鳴り物入りでスタ
ートさせたマーラー交響曲全曲シリーズ。各紙のレビューが真っ二つに割れた
ことが示すとおり、第2弾「巨人」もまた、聴き手を唸らすかなり個性的な内
容となっています。
期待と関心の高さから実演の数ヶ月前にはすでにチケットが完売したといわれ
る、ゲルギエフによる「巨人」。本来、マーラーのシンフォニーのなかでも比
較的親しみ易いものであるはずの作品ですが、そこは鬼才ゲルギエフ。ここで
も既存のマーラー観をことごとく破壊しようとでもするかのように、挑戦的な
アプローチが随所に試みられています。たとえば第3楽章。いつものメランコリ
ックなにおいが減退したのに反比例して、これまで描かれたことのない魅惑の
場面があらたに提示されているのはなんとも刺激的な体験です。
“葬送行進曲をもじった緩徐楽章では、断片的に少なからず魅力があり、すべ
てが過剰なほどはるかに洗練されていた。しかも、ほんのわずかだけれども、
なかには絶妙に研ぎ澄まされた弦の演奏により、申し分のない満足感が得られ
た。”―クラシカルソース・ドットコム
このほかにも大胆なテンポの設定に始まり各声部の出し入れと、初めて気付か
される驚きの仕掛けがいろいろと施されていることに気付くでしょう。そして
ついにゲルギエフの野獣的な感性が一気に爆発して大荒れのフィナーレへとな
だれ込みます。
“そう、アッチェレランドは発狂したように速かった。しかし、詰まった鼻が
一気に通るようなフィナーレの叫喚は、私がLSOから聞いたなかでも最も刺激
的なことのうちのひとつでだった。”―インディペンデント・オン・サンデー
おもえば、このような思い切ったアプローチがアイデア倒れに終わることなく
成立可能な背景として、指揮棒なしのゲルギエフのニュアンスに難なく応えら
れるほどに、じつはLSOがマーラーをレパートリーの血肉としているという事
実も見逃せないところ。それにしても、あたかもマーラー自身が創作過程でも
がいたのを辿るかのように、賛否が渦巻く中で指揮者が試行錯誤を繰り返しな
がら進めてゆく、こんなマーラーのシリーズがかつてほかにあったでしょうか。
“ゲルギエフは絶え間なかった。すなわち攻撃性と不調和は、すべてが終わる
までステージを占拠していた。もし、心の奥底からの、背筋がゾクゾクする、
危ういマーラーが好みならば、これこそまさにあなたにピッタリだ。…ほん
とうにLSOはゲルギエフのために興奮しながら演奏している”
―ガーディアン紙
従来とは一線を画すマーラー像を打ち立てることに強い意欲を燃やすゲルギエ
フによる「巨人」。やはり物議をかもした第6番(LSO.0661)がふたを開けてみ
れば圧倒的な支持を受けている状況から、ありきたりの演奏にもはや飽き足
らない真のマーラー好きには大いに歓迎されるにちがいありません。




<Matthias Hoefs>
GBP 1055002 \2380
ビゼー/シュテファン・パイファー編曲:カルメン幻想曲
ゲディケ/マティアス・ヘフス編曲:演奏会用練習曲Op.49
エンリケ・クレスポ/マティアス・ヘフス編曲:パソドブレとオレ
ヴィリー・ブラント/シュテファン・パイファー編曲:
演奏会用小品第1番へ短調Op.11
ディニク/ハイフェッツ/マティアス・ヘフス編曲:ホラ・スタッカート
ジャン・バティスト・アーバン/ボリス・ブリンクマン編曲:
「ヴェニスの謝肉祭」変奏曲
ミシェル・ルグラン/ピーター・ローレンス編曲:
How do you keep the music playing
ピアソラ/ピーター・ローレンス編曲:タンゴの歴史
ピーター・ローレンス:「サマータイム」変奏曲
マティアス・ヘフス(Tr)
ハンブルク・フィルハーモニック・ソロイスツ
(ハンブルク国立歌劇場のメンバー):
ビョルン・ヴェストルント(Fl) トーマス・ローデ(Ob) 
ルパート・ヴァッヒャー(Cl)
ヨアヒム・クノール(Trb) アントン・バラショフスキー、
リュドミラ・ミニバエヴァ(Vn)
ナオミ・ザイラー(Va) ブリギッテ・マース(Vc) 
ゲルハルト・ジザ(Kb) エバーハルト・ハーゼンフラッツ(Pf)
フランク・ポルター、ジェスパー・コルネリウゼン(Perc)
ジャーマン・ブラスのメンバーでハンブルク響、国立歌劇場、音楽大学等で活
躍する、現在、世界最高のトランペット奏者、マティアス・ヘフスの自主制作
CDを取り扱います。空前絶後の超絶テクニックと、テクニックだけにはしらな
い音楽性。そして美しい音!!!もしもモーツァルトがヘフスのトランペット
を聴いていれば「僕、トランペット嫌い!」などと言わずに数曲のトランペッ
ト協奏曲を作曲していたでしょうに!



<2L>
2L 50SABD(SACD-Hybrid) (1枚分価格) \2280
ディヴェルティメンティ
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
グラジナ・バツェヴィチ:弦楽のための協奏曲
テリエ・ビョルクルン:カルミナ
ブリテン:シンプル・シンフォニー 作品4
トロンハイム・ソロイスツ オイヴィン・ギムセ(Vc、リーダー)
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn、アシスタントリーダー)
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn、アシスタントリーダー)
録音:2007年11月 セルビュ教会(セルビュ、ノルウェー)
制作:モッテン・リンドベルグ/録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ、
モッテン・リンドベルグ
このアルバムにはハイブリッドSACDとブルーレイ・ディスクが各1枚、収めら
れています。ブルーレイ・ディスクにはマルチチャンネルのオーディオトラッ
クのみ収録され、ブルーレイ・ディスクプレーヤーで再生します。トロンハイ
ムの大学がアルバムのスポンサーとなり、2枚のセットがSACD1枚の価格でリリ
ースされます。録音セッションは、トロンハイムに近いセルビュ市セルビュ教
会で行われました。教会の空間と楽器の質感の両方が巧みにとらえられ、若い
ミュージシャンたちの息づかいまで聞こえるようなリアルさがあります。

2L 49SACD(SACD-Hybrid) \2280
ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111
シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 作品19
ヴェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 作品7
ベルク:ピアノソナタ 作品1
トゥール・エスペン・アスポース(P) コールビョルン・ホルテ(Vn)
録音:2007年9月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ベートーヴェンのソナタと新ウィーン楽派の作品。ロマンティシズムの時代
をはさんで作曲された4曲が「今」を映して対照されます-音楽とは何か、音
楽に何ができるか-。アスポース(1971-)、ヴァイオリニストのコールビョル
ン・ホルテ(1973-)、そして制作に関わったスタッフがそろって、わたしたち
にその問いかけをしてきます。"Reflections in a Mirror Canon"……"鏡の
カノン" をキーワードにブックレットの解説(英語・ノルウェー語)を執筆し
たのはアスポースです。彼の弾くスタインウェイのピアノを緻密にダイナミ
ックに捉えた 2L の録音。ピアノ体験と言ってもいいほどの衝撃が感じられ
るでしょう。



<naive>
V 5091 \2280
ドヴォルザーク:スターバト・マーテル(1876年オリジナル版)
★世界初録音
アレクサンドラ・コク(S) レナータ・ポクピック(A)
パヴォル・ブレスリク(T) マルクス・ブッター(B)
ブリジット・エンゲラー(Pf)
アクサントゥス/ロランス・エキルベイ(指)
最愛の子供たちと妻を相次いで亡くしたドヴォルザークが、深い哀しみの中で
作曲した「スターバト・マーテル」。この作品は、最初に(1876年2月から5月)
ドヴォルザークはスケッチとしてピアノと合唱のために書かれ、1877年にオー
ケストラ伴奏の作品として完成された、といわれてきました。しかし、実際に
ドヴォルザークの自筆譜にあたってみると、ピアノ版のスコアにも、細やかに
アーティキュレーションや強弱の指示が書き込まれていることから、ピアノ版
がスケッチではなく完成された作品であることがわかりました。この盤は、ピ
アノ版によるスターバト・マーテルの世界初録音です。
冒頭の美しさはピアノで聴くとことさら格別。半音階で下がるくだりなど、エ
ンゲラーの濃密な音楽も相俟って、感涙ものです。アクサントゥスの声も、い
つもながらの独特のあたたかく優しく深い表情を湛えており、この作品の裏に
あるドヴォルザークの深い哀しみ、妻と子に対する愛、すべてを包括していま
す。2007年の「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」公演曲目だったので(当初はピ
アニストにエンゲラーが予定されていましたが、急病のため急遽アラン・プラ
ネスが演奏しました)、感動に酔いしれたご記憶をお持ちの方もいらっしゃる
ことでしょう。エンゲラーの濃密なピアノとアクサントゥスの柔らかな声がエ
キルベイの統率を得、我々を深い感動へと導きます。





<harmonia mundi>
HMU 807469(SACD-Hybrid) \2500
Scattered Rhymes(散乱する韻)
(1)ターリック・オレガン(b.1978):散乱する韻(2006)*
(2)ギョーム・ド・マショー(c.1300-1377):ノートル・ダム・ミサ曲
(3)ギョーム・デュファイ(c.1400-1474):アヴェ・レジーナ・チェロルム
(4)ギャビン・ブライアルス(b.1943):スーペル・フルミナ(2000)
(5)ギョーム・ド・マショー:Douce dame jolie
(6)ターリック・オレガン:Virelai: Douce dame jolie(2007)
* ポール・ヒリアー(指)エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
オルランド・コンソート
荘厳な教会の中に様々な光を放つステンドグラスを思わせるマショーの「ノー
トル・ダム・ミサ曲」。これ自体が大変な名曲であるだけでなく、歴史上初め
てすべての典礼に曲がつけられたものであること、作曲者が特定できる初めて
のミサ曲ということで大変に重要な作品です。このアルバムは、マショーや
デュファイらの代表的なミサ曲と、現代の作曲家が彼らのミサ曲にインスピレ
ーションを受けて作曲したものを交互に並べています。作曲年代に実に500年
以上の開きがあるそれぞれの作品は、しかしどれもが新しく感じ、またどれも
が15世紀の古の世界を思い起こさせる不思議な魅力に溢れています。声の豪華
な饗宴を、心ゆくまで堪能できる1枚です。オルランド・コンソートの久々の
新譜であること、そして1曲目の「散乱する韻」を、先の新譜「シュトックハ
ウゼン:Stimmung」で我々をのけぞらせる名演を聴かせてくれたヒリアーも
参加しているということも注目に値します。





<CLAVES>
50- 2704 3枚組 \6540
「ブクステフーデと・・・/ブクステフーデ・オルガン作品集」
[CD1]
ブクステフーデ:
前奏曲ハ長調BuxWV137、「主よ、まことの神よ、我らから取り去ってください
(天にまします我らの父よ)」ニ短調BuxWV207、「我らはあなたに感謝する、
主イエス・キリストよ」ドリア旋法BuxWV224、「主に感謝せよ」ト短調
BuxWV181、「甘い喜びのうちに」ト長調BuxWV197、パッサカリア ニ短調
BuxWV161、「いざ来れ、異邦人の救い主よ」ト短調BuxWV211、「いざ我が魂よ、
主をほめよ」ハ長調BuxWV212、カンツォネッタ ト短調BuxWV173、前奏曲
ト短調BuxWV148、「わたしは主イエス・キリストに向かって呼ばわる」
ニ短調BuxWV196、「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」ヘ長調BuxWV199、前奏曲
ト短調BuxWV150、サラバンド(組曲ホ短調BuxWV235より)、シャコンヌ 
ホ短調BuxWV160、カンツォネッタ ニ短調BuxWV168、「みどりごがベツレヘ
ムに生まれ」イ短調BuxWV217、前奏曲ト短調BuxWV149
[CD2]
ブクステフーデ:
ヴィヴァーチェとアレグロ(ソナタ第4番変ロ長調BuxWV255より)、「主よ、あ
なたの御言葉のもとに我らをとどまらせてください」ト短調BuxWV185、前奏曲
フリギア旋法BuxWV152、「平安と喜びに満ち逝かん」より悲歌BuxWV76/2、
前奏曲ヘ長調BuxWV145、シャコンヌ ハ短調BuxWV159、前奏曲イ長調BuxWV151、
「神からわたしは離れない」イ短調BuxWV220、「神からわたしは離れない」
イ短調BuxWV221、前奏曲ニ長調BuxWV139、「平安と喜びに満ち逝かん」より
「平安と喜びをもって」BuxWV76/1、「テ・デウム(神よ、あなたを賛美しま
す)」フリギア旋法BuxWV218
ラデク:イエス・キリスト、我らが救い主
[CD3]「マニフィカト集」
ブクステフーデ:
第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)BuxWV203、第9旋法のマニフィカト 
ニ短調BuxWV205/2、第9旋法のマニフィカト ニ短調BuxWV205/1、第1旋法の
マニフィカト(ドリア旋法)BuxWV204/1、第1旋法のマニフィカト(ドリア旋法)
BuxWV204/2
シュトルンク:「我が魂は主をほめまつる」
シャイデマン:第1旋法のマニフィカトWV14
H.プレトリウス:第1旋法のマニフィカト
J.プレトリウス:ドイツのマニフィカト
ヴェックマン:第2旋法のマニフィカト
トゥンダー:第8旋法のマニフィカト
バッハ:「我が魂は主をほめまつる」BWV648(シュープラー・コラール集より)、
「我が魂は主をほめまつる」(マニフィカトによるフーガ)BWV733
小糸恵(Org)
[CD1]
ハンブルク・聖ヤコブ主教会、オランダ・グローニンゲン・マルティン教会
[CD2]
スイス・ペイエルヌ・教区教会、デンマーク・ロスキルデ・司教座教会、
ハンブルク・聖ヤコブ教会
[CD3]
タンゲルミュンデ・聖シュテファン教会、ハンブルク・聖ヤコブ主教会、
各々の歴史的オルガン
スイス在住のオルガニスト、小糸恵による、ブクステフーデと関連する作曲家
たちの作品集。5台のオルガンを使い、コラール、特にCD3ではマニフィカトを
縦糸として録音をまとめています。彼女の演奏は、歯切れのよいアーティキュ
レーションと、強靭な拍節感を持った現代的な指向を核としており、非常に個
性的ですが、同時に重厚さも兼ね備えているので、北ドイツ・オルガン楽派の
特徴に適しており、掌に落ち着くような感じを与えてくれます。




<SUPRAPHON>
SU 3921 4枚組 \6000
ドヴォルザーク:
[CD 1]
(1)弦楽五重奏曲第1番イ短調Op.1
(2)弦楽五重奏曲第3番変ホ長調Op.97
[CD 2]
(1)弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.77
(2)間奏曲(ノクチュルヌ)
(3)六重奏曲イ長調Op.48
[CD 3]
(1)ピアノ五重奏曲第1番イ長調Op.5
(2)ピアノ五重奏曲第2番イ長調Op.81
[CD 4]
(1)ピアノ四重奏曲第1番ニ長調Op.23
(2)ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調Op.87
[CD 1]ヨゼフ・クルソニュ(Va) パノハ四重奏団
[イルジー・パノハ、パヴェル・ゼイファルト(Vn)、
ミロスラフ・セフノウトカ)Va)、ヤロスラフ・クルハン(Vc)]
[CD 2](1)(2)パヴェル・ネイテク(Cb)(3)ヨゼフ・クルソニュ(Va)
(3)ミハル・カニュカ(Vc)
パノハ四重奏団
[CD 3]ヤン・パネンカ(P)パノハ四重奏団
[CD 4]ヨゼフ・コドウセク(Va)
スーク・トリオ
[ヨゼフ・ハーラ(P)、ヨゼフ・スーク(Vn)、ヨゼフ・フッフロ(Vc)]
録音:[CD 1](1)1996年6月5-6日(2)1996年5月23-24日
[CD 2](1)(2)1992年3月2-4日(3)1992年5月27-28日
[CD 3](1)1993年2月15-16日(2)1993年10月30-31日
以上プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
[CD 4]1982年6月6-13日プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール
どこか郷愁を誘うメロディが散りばめられ、相変わらず日本でも人気の高いド
ヴォルザーク。今でこそいくつか室内楽を集めたセットは入手できる状況とは
いえ、作曲者のアニヴァーサリーに合わせて登場した室内楽大全集(15枚組 /
廃盤)は、量と質との両面においてさすがはSUPRAPHONが社運をかけて作り上げ
たと思わせる出来栄えでした。
このたび、パノハによる弦楽四重奏全集(8枚組 / SU.3815)につづいて、4名以
上の編成を要する作品があらためてセットになりました。傑作ピアノ五重奏第
2番から、録音でもあまり聴く機会のない弦楽五重奏第1番まで、分売も軒並み
廃盤となって久しかったためこのたびのリリースはうれしいところです。なん
といっても、このセットの強みは演奏陣の顔ぶれ。パノハのほか、スーク・
トリオにパネンカ、プラジャークのメンバーであるクルソニュやカニュカと、
コアなファンを十分満足させるものとなっています。

SU 7010(DVD-Video) \4750 ※旧譜価格改定 \2980に改定
モノクロ/カラー
英語、チェコ語、ドイツ語、フランス語
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第1集Op.46&スラヴ舞曲第2集Op.72
ドキュメンタリー(自負と謙遜)、フォトグラフィー
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1955年




<haenssler>
98 262 \2080
Ch.H.リンク:
カンタータ「神よ、我らを見守りたまえ」Op98、後奏曲ヘ長調、
モテット「主をほめたたえよ、我が魂よ」Op88 、後奏曲ト長調、
クリスマス・カンタータOp73
ウルリヒ・シュテッツェル(指)
コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン
ペーター・ショル(Org)
クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770―1846)は、ドイツ中部で活躍した
オルガニスト、作曲家、教師。オルガニストとしては、バッハ直系の伝統の中
で育ち、この楽器の表現能力を完全に自分のものとしていたという評価を得て
います。また、教師としても有能で、当時、広く尊敬され、影響力も強かった
一人です。
作曲家としてはオルガン作品が大部分を占めますが、宗教作品にも力を注い
でおり、古典派からロマン派に移り行くこの時代、祈りに満ちた堅実な作品
を残しています。

98 296 \2080
「アレルヤ 第2巻-愛聴声楽曲集」
バッハ:
「破れ、砕け、壊て」BWV205、「おお、イエス・キリスト、わが生命の光」
BWV118、「われらが神は堅き砦」BWV80、クレド&クルチフィクス(ロ短調ミサ
曲BWV232より)、「消し去りたまえ、いと高き者よ、わが罪を」BWV1083、
「われら涙流しつつひざまずき」(マタイ受難曲BWV244より)
ヘンデル:
「御子がわれらに生まれたもうた」、「小羊こそふさわしけれ」
(メサイアHWV56より)
モーツァルト:
「ラウダーテ・ドミヌム」(証聖者の荘厳晩課K339より)、
「ジェズ・クリステ」(ミサ曲ハ短調K427(417a)より)、「ラクリモーサ」
(レクイエムK626より)
メンデルスゾーン:
「僧侶の戦争行進曲」(「アタリー」Op74より)
ハイドン:キリエ第1-3番(ネルソン・ミサHobXXII:2より)、
「大いなる御業は成りぬ」(オラトリオ「天地創造」より)
シューベルト:サンクトゥス(ミサ曲変イ長調D678より)
ブラームス:
「万軍の主よ、あなたのすまいはいかに愛すべきかな」
(ドイツ・レクイエムOp45より)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O、シュトゥットガルト放送SO、
オレゴン・バッハ祝祭室内O、オレゴン・バッハ祝祭室内Cho
円熟の域に到達したリリングによる、祈りに満ち溢れた宗教曲集。

98 245 \2080
「バッハ・ソプラノ・アリア集」
バッハ:
1アリア「全地よ、神にむかいて歓呼せよ!」(カンタータBWV51より)
2アリア「かかる時にもまた祈り求めよ」(カンタータBWV115より)
3アリア「汝の愛をもってわれらがことを顧み」(カンタータBWV29より)
4アリア「我が魂はイエスの腕にゆだねられ」(カンタータBWV127より)
5アリア「急げ、時刻の流れよ、とく来たりて」(カンタータBWV30より)
6アリア「強き全能の主」(カンタータBWV10より)
7アリア「われもまた汝に従い行かん」(ヨハネ受難曲BWV245より)
8アリア「もう涙を流すな、わが目よ」(カンタータBWV98より)
9アリア「われら力、それ自体はあまりにも弱いとみなされ」
(カンタータBWV14より)
10アリア「この盲目の世と仲良くするがよい」(カンタータBWV94より)
11アリア「われはわが幸に満ち足れり」(カンタータBWV84より)
12アリア「私の涙を種のごとく蒔き」(カンタータBWV146より)
13アリア「いと尊きイエス、わが憧れよ」(カンタータBWV32より)
14アリア「わが心の宝は神のみ言葉」(カンタータBWV18より)
15アリア「愛よりしてわが救い主は死にたまわんとす」
(マタイ受難曲BWV244より)
ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O.
バッハのカンタータ集からソプラノのアリアを集めた抜粋。

98 244 \2080
「バッハ・バス・アリア集」
バッハ:
1アリア「目覚めよ、血管よ、手足よ」(カンタータBWV110より)
2アリア「われは善き牧者なり」(カンタータBWV85より)
3アリア「私の心は信じ、また愛する」(カンタータBWV75より)
4アリア「エフライムよ、われ汝をいかになさんや」(カンタータBWV89より)
5アリア「慰めと救いが欠けていれば」(カンタータBWV117より)
6アリア「いざさらば、世の喧騒よ!」(カンタータBWV27より)
7アリア「汝はいずこに行くや?」(カンタータBWV166より)
8アリア「われはいま憎みて」(カンタータBWV30より)
9アリア「務めの報告をいだせ!と轟く雷の言葉」(カンタータBWV168より)
10アリア「私は死を待ちのぞんでいる」(カンタータBWV82より)
11アリア「あなたがたに平和があるように」(カンタータBWV67より)
12アリア「汝の荒天が遠方より湧き上がる」(カンタータBWV46より)
13アリア「そう、わたしは敵を打ち破る」(カンタータBWV57より)
14アリア「主よ、御心のままに」(カンタータBWV73より)
15アリア「汝はいまやわが良心を鎮めたまわん」(カンタータBWV78より)
16アリア「わが去るは汝らの益なり」(カンタータBWV108より)
17アリア「かの日、多くの者われにむかいて言わん」(カンタータBWV45より)
18アリア「まどろむがよい、疲れはてた目よ」(カンタータBWV82より)
ヘルムート・リリング(指)、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O.
バッハのカンタータ集からバスのアリアを集めた抜粋。

98 505 \2080
「音楽による待降節(12月1日から24日)の日めくり」
1作曲者不明(H.カーレンバッハ編):戸を高く上げよ、
2バッハ(プレトリウス、シュレーター編):
「汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ」、
3ベートーヴェン(メルヴィン・ウォーレン編):「ジョイフル」、
4作曲者不明(ラルフ・モシュ・ヒムラー編):
「ウィンター・ワンダーランド」、
5ホルスト:「木枯らしの風吼え猛り」、
6ルロイ・アンダーソン:「そりすべり」、
7ヘンデル(トマス・ベルナルディ編):「天使の合唱」、
8モンテヴェルディ:「ラウダーテ・ドミヌム」、
9モーツァルト:メヌエット(弦楽四重奏曲ハ長調K465より)、
10作曲者不明(ドーシー&ホルコム編):
「荒野の果てに(いと高き処に我らは聞きたり、御使いたちが)」、
11カール・ノイナー/レーガー:「おやすみ、神の子よ」、
12ニコラ・ヴァレ:四重奏曲、
13ジョン・ラッター:「クリスマス・ララバイ」、
14アンリ・マルティネ(フレンチ・タッチ編):「プティ・パパ・ノエル」、
15H.M.ロンキッシュ:「来たれ、来たれ、エマニュエル」、
16グレゴリオ聖歌(カール・シュニュール編):「星の創り主」、
17ヘンデル(アルベルト・ロリッツ編):
ヘンデル作「シオンの娘たちよ」によるパラフレーズ、
18ローランド・クンツ:「タイム・オブ・エモーションズ」、
19バッハ(オルトウィン・レイヴ編):
「スティル、ア・バッハ・クリスマス」、
20フンパーディンク:夜の歌、
21ジェームズ・チュポニス:マニフィカト、
22アルミン・クナプ:パストラーレ(2本のフルートとギターのための)、
23レーガー:「眠れ、わが子よ」、
24バッハ:シンフォニア(クリスマス・オラトリオBWV248より)
1ハインリヒ・ヘルツリ(指)、
オリジナル・ラインラント=プファルツ・ムジカンテン、
2シュトゥットガルト・ヒムヌス=コーアクナーベン、ルートヴィッヒスブルク
・金管&木管アンサンブル、
3ヴォイス・イベント、ジーラ・ゼルッガ(P)、ミヒャエル・ペールマン(Bs)、
トマス・フレースレ(Perc)、
4クランゲヴィッター、5ベルカント・シュトゥットガルト、
6パトリック・ジーベン(指)、シュトゥットガルト・サロン管弦楽団、
7デア・アンデレ・コーア、
8イェルン・アンドレーゼン(指)、カペッラ・コンフルエンテス、
9クレンケ弦楽四重奏団、10シンプリー・リード、
11声楽アンサンブル・ラスタット、
12セクレ・デ・ミューズ(リュート・カルテット)、
13ザンクト・マルティンス・コーア、トマス・ヘップ(Org)、
14フレンチ・タッチ、
15ザンクト・エーベルハルト司教座教会の女声カントライ、
16ウーヴェ・ゼール(指、Org)、コーラルスコラ、
クリスティアーネ・ガウロン(Fl)、
17シュテファン・グレフィヒ(指)、ライン・ヘッセン管楽フィルハルモニー、
18オルランド&パウラ=マリア、19ウォクス・フォクス、
20ルートヴィッヒブルク金管五重奏団、
21メトヒェンカントライ・ロートヴァイル、ゲルリンデ・プットカンマー(P)、
22トリオ・ダルテ、23カメラータ・ヴォカーレ・フライブルク、
24パヴェル・バレフ(指)、バーデン=バーデン・フィルハーモニー管弦楽団
12月1日からクリスマス(24日)までを、キリスト降誕を待つという意味で、待
降節と呼びますが、季節やキリスト降誕に関係する曲を用い、1曲1曲を1日1日
にあて、日めくりとして構成された録音。正調クラシックからポップスやジャ
ズ・アレンジまで、様々な季節の顔を楽しめるアルバムです。

98 299 \2080
ヘンデル(モーツァルト編):
「メサイア」K527(ハイライト)
ヘルムート・リリング(指)、ドナ・ブラウン(S)、
コルネリア・カリッシュ(S)、
ロベルト・サッカ(T)、アラステア・マイルズ(Bs)、
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
録音:1991年
既出98.434(2CD)のハイライト集です。



<Harmonia Mundi France>
HMD 9909013(DVD-Video) 2枚組 \4850
字幕:伊英仏独西
3h 46m
美麗日本語帯付
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」(ウィーン稿)
ヨハネス・ヴァイサー(Br ドン・ジョヴァンニ)
マルコス・フィンク(Bs レポレッロB)
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(S ドンナ・エルヴィーラ)
マリン・ビストレム(S ドンナ・アンナ)
ウェルナー・ギューラ(T ドン・オッターヴィオ)
スンハエ・イム(S ゼルリーナ)
ニコライ・ボルチェフ(Br マゼット)
アレッサンドロ・グエルツォーニ(Bs 騎士長)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ、RIAS 室内合唱団
演出:ヴァンサン・ブサール
衣装:クリスティアン・ラクロワ
装置:ヴァンサン・ルメール
録音:2006年10月6日,バーデンバーデン
モーツァルト・イヤーの2006年にはたくさんのモーツァルトのオペラが上演
されましたが、その中でも最も絶賛されたものが、ルネ・ヤーコプスが指揮
する「ドン・ジョヴァンニ」でした。2006年8月にインスブルック古楽祭で上
演、さらに10月にドイツのバーデンバーデンで再び上演、ここで収録されたの
が、このDVDの映像です。ヤーコプスがドン・ジョヴァンニ役に抜擢したのは、
ノルウェー出身の若いバリトン、ヨハネス・ヴァイサー。1980年生まれといい
ますから、まだ20代半ば。これは初演時のドン・ジョヴァンニ役の歌手が21歳
だったことを踏まえたもの。若さに溢れたヴァイサーはまさに貴公子、魅力的
です。対するレポレッロは、アルゼンチンのベテラン・バス、マルコス・フィ
ンクは、老練なレポレッロを演じています。そして女性3人には、劇的なアレ
クサンドリーナ・ペンダチャンスカのドンナ・エルヴィーラ、濃厚なマリン・
ビストレムのドンナ・アンナ、可憐なスンハエ・イムのゼルリーナと、実に適
役。さらにドン・オッターヴィオには、美声テノールのウェルナー・ギューラ、
と極めて優れたキャストが集められています。そして何といってもヤーコプス
の素晴らしい音楽!輝かしく張りのある音楽が、モーツァルトの革新性を引き
立てています。
ヴァンサン・ブサールの演出は、劇中劇に仕立てることで、表裏の作品の重層
性を浮き彫りにしたもの。また、この上演ではプラハでの初演の半年後にウィ
ーンで上演された時の形態を採用、通常上演される形態とは何箇所か相違があ
ります。
本編に加えて、約50分のインタビュー映像を収録。ヤーコプスや歌手たちの
話、リハーサル風景をたっぷり楽しめます。




<クリエイティヴ・コア>
CCAD 027 \2450
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K. 282、ピアノ・ソナタ イ短調 K. 310
幻想曲 ハ短調 K. 475、ピアノ・ソナタ ヘ長調 K. 533/494、
ロンド イ短調 K.511
スタンリー・ホッホランド(フォルテピアノ)
録音:2007年5月27-29日 秩父ミューズパーク音楽堂
音声収録編集:櫻井卓
ライナーノーツ:鈴木秀美・スタンリー・ホッホランド
使用楽器:クリストファー・クラーク製作のワルター(故小島芳子愛用)
鈴木秀美氏プロデュースで、フォルテピアノ界の巨匠スタンリー・ホッホラン
ドによるモーツァルトの作品集が発売されます。ホッホランドは故小島芳子さ
んの師匠でもあり、他にも多くのフォルテピアノ奏者を指導している名匠。
音楽史のパースペクティヴへの深い洞察力と明鏡止水の心に映える確信に満ち
た表現が、聴く者の心を静かに締めつけ、ホッホランドの端正な音楽を堪能で
きる1枚です。
スタンリー・ホッホランド
アムステルダム音楽院でピアノと音楽理論をヤープ・スパーンデルマン氏に
師事。その後、ロンドンで研鑽を積む。彼は重要なフォルテピアノ奏者のひと
りであり、70年代のはじめから数多くの録音で、アンナー・ビルスマ、ヴェラ
・ベス、フランス・ヴェスターらと共演。アムステルダム・フォルテピアノ・
トリオなどの多くのアンサンブルに参加する他、ソリストとして 18世紀オー
ケストラと共演し、また、世界中の音楽祭から招待を受けている。録音や演奏
会には、しばしば彼自身の所有する歴史的楽器を演奏し、またモダン・ピアノ
の演奏家としてさまざまな時代の音楽を演奏している。現在、デン・ハーグ
王立音楽院、アムステルダム音楽院でフォルテピアノの指導にあたっている。

<ENZO Recordings>
EZCD 10002 \2450
"シャコンヌの情景" ヴィオラによる300年の回顧
[1] ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
シャコンヌ(パルティータ第2番ニ短調 BWV1004より/ヴィオラ独奏による)
[2] ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)=ヨハン・アウグスト・ハ
ルヴォルセン(1865-1934):
ヴァイオリンとヴィオラのためのサラバンドと変奏*
[3]-[8] ジェルジ・シャーンドル・リゲティ(1923-2006):
無伴奏ヴィオラ・ソナタ
[9] ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
《ロザリオのソナタ》より〈パッサカリア〉(ヴィオラ独奏による)
[10]ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル=ヨハン・アウグスト・ハルヴォルセン:
ヴァイオリンとヴィオラのためのパッサカリア*
[11]野平一郎(1953-):トランスフォルマシオンII J・S・バッハのシャコンヌ
による-4つのヴィオラのための(世界初録音/金丸葉子の多重録音による演奏)**
金丸葉子(Va) リヴィウ・プルナール(Vn)
録音:2007年7月-2008年1月
1. 2004年からロイヤル・コンセルトヘボウ管の団員として活躍する金丸葉子の
デビュー作。ヴァレンテイー ノ・ブッキ国際コンクールとブラームス国際コン
クールで優勝。モスクワ国際ヴィオラコンクール特別賞。 2007年のサイトウキ
ネンでは首席ヴィオラ奏者をつとめる(CDになった小澤指揮ショスタコーヴィチ
5番)ほか、ソロイストとしてもその実力は世界的に高く評価されている。大変な
美音を持つ奏者であり、特に深々と鳴る低音弦はまるでチェロのようだと評され
ている。
16世紀にスペイン宮廷で生まれ、17世紀にはヨーロッパ各地で流行したといわれ
る「シャコンヌ」を、金丸のヴィオラで旅をする_というコンセプトのもと制作
されたアルバム。有名なバッハのシャコンヌを軸に、その元ネタとされるビーバ
ーのパッサカリア、名ヴァイオリニストだったノルウェーの作曲家ハルヴォルセ
ンの技巧的なデュオ作品、リゲティの無伴奏ヴィオラ・ソナタ(第6楽章が「半音
階的シャコンヌ」)、さらにはヴィオラ4本による野平のシャコンヌからの自由な
編曲まで、多岐にわたるプログラムで、300年の流れを俯瞰する。
このアルバムのトリを飾る野平一郎の「トランスフォルマシオンII J・S・バ
ッハのシャコンヌによる-4つのヴィオラのための」は世界初録音。2001年の
「ヴィオラ・スペース」のために作曲された作品で、バッハのシャコンヌ旋律を
現代的な書法により自由に展開させている。初演は今井信子、店村真子、川崎雅
夫、菅沼準二の4人により行われている。今回の録音はPro Tools HDシステムを
駆使、金丸葉子ひとりの多重録音によっておこなわれた。録音専用のスタジオを
用いないで、あえてコンサートホールでの収録としたわけだが、こうしたケース
は世界的にも非常に珍しく、すでにレコーディング段階から「レコード芸術」
「CDジャーナル」の取材が行われた。




<harmonia mundi>
HMC 901969 \2450
J.S.バッハ:カンタータ集
(1)「たれぞ知らん、わが終わりの近づけるを」BWV 27
(2)「われはわが幸に満ち足れり」BWV 84
(3)「キリストこそ わが生命」BWV 95
(4)「ああ、いまわれ婚宴に行かんとして」BWV 161
ドロテー・ミールズ(S)、マシュー・ホワイト(T)、
ハンス・イエルク・マンメル(T)、トーマス・バウアー(Bs)
ヘレヴェッヘ(指)コレギウム・ヴォカーレ
ヘレヴェッヘによる久々のバッハの登場。陶器を思わせる美しい音色が魅力のヘ
レヴェッヘですが、ますますその美しさに磨きがかかっています。器楽アンサン
ブルの弦楽器のしたたるような音色と、心の底から自然に出てくる祈りや叫びを
思わせる管楽器の奏でる旋律には涙が出そうになります。歌い手一人一人の言葉
ひとつひとつ、音符ひとつひとつに対する表現の細やかさにも圧倒されます。ヘ
レヴェッヘがますます高い境地に達していることに驚かされる1枚です。

HMC 901993(1CD+1DVD-VIDEO/NTSC方式) \2450
Crystal Tears-ジョン・ダウランドとその同時代人
ダウランド(1563-1626):
「Go Crystal Tears」「Now, O now, I needs must part」、
「Go nightly cares」、「Sorrow, come!」、
「Semper Dowland semper dolens*」、「The Lady Rich her galliard*」、
「A Fancy*」、「Time stands still」、「From silent night」、
「Come, heavy sleep」
ジョン・ウォード(1571-1638):ファンタジアno.4, no.3
ロバート・ジョンソン(1583-1633):Have you seen the bright lily grow?
ウィリアム・バード(1543-1623):Though Amatyllis dance in green
ジョン・ベネット(1599?-1614):Venus bird whose mournful tunes
パトリック・マンド(1600年頃):Like as the day
フェラボスコII(c.1578-1628):四つの音によるパヴァーヌ
作曲者不明:O Death, rock me asleep
リチャード・マイコ(c.1590-1661):ファンタジアop.13
ファビオ・ザノン(guit)、
ダンテ・イェンクェ、オゼアス・アランテス、サムエル・ハムゼム(hrn)、
ダリン・コールマン(B-Trb)、リンダ・ブスターニ、イラン・レヒトマン(Pf)、
ジョン・ネシリング(指)サンパウロSO
ショルの新譜は、エリザベス朝を代表するダウランドとその同時代人たちによる
作品集。同じメンバーとほぼ同じプログラムで何度かコンサートで表現を掘り下
げて練り上げた上での録音だけあって、比類なきクオリティの高みにある演奏ば
かりです。中でも特におすすめなのが、ジョン・ベネットの作品。「Venus bird
whose mournful tunes」と題されたこの歌曲、ヴィーナスの鳥は、私の傷つき
不安な心のためにララバイを歌ってくれる、といった内容のもの。ショルの口笛
も挟みながらメランコリックな旋律が続き、リュートの鄙びた音色とともに、日
常の様々な瑣末なことに疲れた私たちの耳と心を優しく慰めてくれます。聴けば
聴くほど深い静寂に包み込まれるような気分になる、不思議な力を持っています。
なお、ボーナスDVDでは、ベネット作品の演奏風景のほか、演奏家同士やプロデュ
ーサーとの、フレンドリーながらも厳しいやりとりも収められており、創作の過
程を垣間見ることのできる興味深い内容となっています。

HMC 901951 \2450
マルティヌー:
(1)ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293
(2)弦楽セレナード第2番 H.216
(3)トッカータと2つのカンツォン-Pfと弦楽合奏のための
イザベル・ファウスト(Vn)(1)、セドリック・ティベルギアン(Pf)(3)、
イルジー・ビェロフラーヴェク(指)プラハ・フィル
東欧諸国からパリに集まった作曲家のグループ「エコール・ド・パリ」のメンバ
ー中、もっとも演奏・録音に恵まれているチェコ出身のボフスラフ・マルティヌ
ー。何とイザベル・ファウストの演奏で協奏曲が登場です。それも急進的な傾向
の強い第1番でなく、かのエルマンに捧げられた叙情的な第2番というのが意外で
す。マルティヌーの作品の中でもとりわけ美しい旋律にあふれ、平和で田園的な
世界が続きます。ファウストの美音も冴え、ビェロフラーヴェクのボヘミア的濃
厚な伴奏も絶品。マルティヌー観の変るアルバムと申せましょう。
もうひとつの注目は、ピアノの協奏的作品「トッカータと2つのカンツォン」の
独奏をイケメン名手ティベルギアンが務めていること。明るい喜悦性に富んだ曲
で、あまり知られていない曲ですが、存分に楽しめます。



<BIS>
BIS SA 1458(SACD-Hybrid) \2500
チャイコフスキー:交響曲全集Vol.5
(1)交響曲第4番ヘ短調Op.36
(2)弦楽セレナード Op.48
(3)サマーリン追悼の悲歌
ネーメ・ヤルヴィ(指)エーテボリSO
父ヤルヴィのチャイコフスキー・シリーズ第5弾は交響曲第4番と弦楽セレナード
という魅惑のカップリング。交響曲第4番は2006年7月に京都市交響楽団を振った
兇暴な演奏が話題となったので、非常に期待が持てます。
ヤルヴィの音楽性に向いていると思える弦楽セレナードも楽しみな限りです。

BIS 1450 \2380
ヴィラ=ロボス:ショーロ全集 Vol.2
(1)ショーロ第1番(1920)-ギター独奏のための
(2)第4番(1926)-3本のホルン、トロンボーンのための
(3)第6番(1926)-管弦楽のための
(4)第8番(1925)-2台のピアノと管弦楽のための
(5)第9番(1929)-管弦楽のための
ファビオ・ザノン(guit)、
ダンテ・イェンクェ、オゼアス・アランテス、サムエル・ハムゼム(hrn)、
ダリン・コールマン(B-Trb)、リンダ・ブスターニ、イラン・レヒトマン(Pf)、
ジョン・ネシリング(指)サンパウロSO
お国物ならではの味わいで高い評価を受けているネシリングのヴィラ=ロボスの
シリーズ、最新譜はショーロの第2集。ギター独奏の第1番、金管四重奏の第4番
といった特殊な編成から、大管弦楽まで多彩。ヴィラ=ロボスならではの生命力
と南国的カラーで、類のない音の万華鏡を創りあげています。

BIS 1510 \2380
ブリテン:歌曲集
(1)冬の言葉 Op.52 (2)バーンズの4つの詩 (3)この子たちは誰?Op.84 
(4)かつて再び春が (5)ドーチエの献身 (6)小谷 (7)子供たちと名なし卿 
(8)伝統 (9)雌羊を呼べ
ダニエル・ノーマン(Ten)、クリストファー・グールド(Pf)
ブリテンにとって歌曲は公私のパートナー、ピーター・ピアーズのために作ると
いうこともあって、特別の感情にあふれた作品が多く、彼の創作上重要なものと
なっています。ここに収められた歌曲の多くはトマス・ハーディの詩に基づき、
独特の厭世観、孤独感に満ちています。エリザベス女王の依頼で1975年に作曲さ
れた「ロバート・バーンズの4つの詩」も繊細な美しさにあふれています。

BIS SA 1676(SACD-Hybrid) \2500
カレヴィ・アホ:交響曲第12番「ルオスト」(2002/3)
タイナ・ピーラ(Sop)、アキ・アラミッコテルヴォ(Ten)、
ハンヌ・レートネン(Sax)、
ヨン・ストルゴーズ(指)ラハティSO、ラップランド室内O
現代フィンランドの大物作曲家カレヴィ・アホの交響曲第12番は、フィンランド
領ラップランドにあるルオスト山の斜面で演奏するために作曲されました。その
ため2群のオーケストラと独唱者を必要とし、金管と打楽器はさまざまな距離間
隔で配置されるため、自然サラウンド効果が生まれるという興味深いもの。地元
ラップランドのオーケストラの演奏というのもユニーク。オーディオ・ファイル
にも効果満点です。

BIS 1740/2 8枚組 \7140
グリーグ:管弦楽曲全集
序曲「秋に」Op.11/ピアノ協奏曲イ短調 Op.16/交響曲ハ短調/十字軍王シグル
Op.22/陸地を見ること Op.31/ベルグリョット Op.42/リカルド・ノルドロー
ク追悼のための葬送行進曲-グリーグ編曲による吹奏楽版とハルヴォルセン編曲
によるフルオーケストラ版の2種/山にとらわれし者 Op.32/オラヴ・トリグヴァ
ソンからの場面 Op.50/南の僧院の門にて Op.20/ソルヴェイグの歌 Op.23の18
/ソルヴェイグの子守歌 Op.23の23/モンテ・ピンチョから Op.39の1/白鳥
Op.25の2/春 Op.33の2/ヘンリク・ヴェルゲラン Op.58の3/ロンダーネにて
Op.33の9/付随音楽「ペール・ギュント」全曲版 Op.23/「ペール・ギュント」
第1組曲 Op.46/「ペール・ギュント」第組曲 Op.55/古いノルウェーのロマン
スと変奏 Op.51/鐘の音 Op.54の6/ホルベアの時代より Op.40/2つの悲しい旋
律 Op.34/2つの旋律 Op.53/2つのノルウェーの旋律 Op.63/2つの叙情小曲/
ノルウェー舞曲集 Op.35/交響的舞曲 Op.64/叙情組曲 Op.54
ウーレ・クリスチャン・ルード(指)ベルゲン・フィル、同合唱団、
小川典子(Pf)、
ソルヴェイグ・クリンゲルボーン、マリタ・ソルベルグ(Sop)、
ホーカン・ハゲゴルド(Br)ほか
「ペール・ギュント」やピアノ協奏曲をはじめ、北欧ならではの透明感と爽やか
さ、優しさに満ちたグリーグのオーケストラ曲は誰もが大好きなはず。それを彼
の故郷ノルウェーはベルゲンのオーケストラによる最新録音8枚がなんとなんと
3枚価格という破格値でご提供。ピアノ協奏曲の独奏は小川典子、「ペール・ギュ
ント」は台詞(ノルウェー語)も全部含まれるという周到さ。ノルウェーのオーケ
ストラならではの独特な空気感とリズムも最高。この安さ、これさえ持てばグリ
ーグのオーケストラ曲は完璧かつ十分と申せましょう。



<Polskie Radio>
ポーランド放送 Polskie RadioのCD取扱いを開始します。同国国営放送に眠る驚
愕のお宝音源と、意欲的な新録音が目白押しの勢いあるレーベルです。これまで
日本で入手困難でしたが、今後刺激的なリリースが続きます。ご注目下さい。

PRCD 1081/2 2枚組 \3380
シマノフスキ:交響曲全集
(1)序曲 ホ長調Op.12
(2)交響曲第1番ヘ短調 Op.15
(3)同第2番変ロ長調 Op.19
(4)同第3番「夜の歌」Op.27
(5)協奏交響曲 Op.60
ボーナス・トラック(歴史的録音)
(6)マズルカ Op.50の13/同Op.62の1
(7)協奏交響曲 Op.60-第1楽章、第2楽章
(8)シマノフスキの語り(1932、35年の2種/ポーランド語)
(5)カジミエシュ・コルド(指)ポーランド放送響、エヴァ・クピエツ(Pf)、
(4)イザベラ・クウォシンスカ(Sop)、
ポーランド放送Cho、カメラータ・シレジア
ボーナス・トラック:カロル・シマノフスキ(Pf)、
グジェゴシュ・フィテルベルク(指)デンマーク放送響(7)
録音:1933年1月19日、コペンハーゲンでのライヴ(モノラル)
ポーランドの大作曲家カロル・シマノフスキは4篇の交響曲を残していますが、
それをカジミエシュ・コルドとポーランド放響で全集が登場しました。事実上の
ピアノ協奏曲である「協奏交響曲」はエヴァ・クピエツの独奏なのも豪華です。
後期ロマン派風で、滅多に演奏されない第1番、シマノフスキの代表作のひとつ
で、叙情的な第2番、独唱と合唱を含み、非常に神秘的な第3番、ポーランドの民
俗色濃厚な第4番と、シマノフスキの作風の変遷も各曲で知ることができます。
さらに注目なのが、ボーナス・トラックとしてシマノフスキのピアノ演奏と肉声
が収められていること。協奏交響曲の自作自演は、LP時代にも断片が出ていまし
たが、今回は第1楽章と第2楽章が全部という快挙。シマノフスキのピアノは、
堂々としつつも霊感に満ちた名人芸で、従兄だったロシアの大ピアニスト、ゲン
リヒ・ネイガウスにさすが似ています。特に協奏交響曲第1楽章後半のカデンツァ
は圧巻。この説得力は、どのピアニストからも聴くことのできない、まさに至芸
中の至芸。このうえなく貴重な宝で、ポーランド音楽に興味を持つ向き必聴と申
せましょう。

PRCD 1088 \2450
シマノフスキ:オーケストラ付歌曲集
(1)カスプロヴィチの詩による3つの断章Op.5(フィテルベルク編)
(2)ペンテレシア Op.18
(3)ハーフィズの愛の歌 Op.26(全8曲)
(4)狂気の鐘楼守の歌 Op.42(全4曲)
(5)スウォピエヴニェ Op.46b(全5曲)
(6)クルピエ地方の歌 Op.58(全5曲)(フィテルベルク編)
(2)(5)(6)イヴォナ・ソボトカ(Sop)カジミエシュ・コルド(指)
(1)(3)(4)ウルシュラ・クリゲル(Ms)
ガブリエル・フムーラ(指)ポーランド放送響
シマノフスキは妹が歌手だったこともあり、非常に美しい歌曲をかなり残してい
ます。その夢幻的で色彩的な音楽は、やはりオーケストラの方が際立ちます。
ここではオーケストラ伴奏による歌曲集が6作品収められるという豪華さ。シマ
ノフスキの音楽は難解で、と思われる方々こそ、ぜひ聴いてみて下さい。あまり
の美しさ、透明さで気絶しそうになります。日本でもおなじみのフムーラが好演
しています。

PRCD 1030 \2450
シマノフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
(1)前奏曲 Op.1の1(グラジナ・バツェヴィチ編) 
(2)ヴァイオリンソナタ ニ短調 Op.9 (3)クルピエ地方の歌(コハンスキ編) 
(4)ロクサーヌの歌-「ロジェ王」より(コハンスキ編) 
(5)バレエ音楽「ハルナシェ」より舞曲(コハンスキ編) (6)神話 Op.30 
(7)夜想曲とタランテラ Op.28 (8)子守歌 Op.52
カヤ・ダンチョフスカ(Vn)、ユスティナ・ダンチョフスカ(Pf)
1980年にDG社からクリスティアン・ツィマーマンとの共演でフランクとシマノフ
スキの作品集をリリースしていたカヤ・ダンチョフスカ。四半世紀を経て、今度
は娘のピアノでシマノフスキを再録しました。ひんやりとして幻想的な音色は昔
のままですが、さすがに風格が増し、隅々まで余裕に満ちた演奏を繰り広げてい
ます。1981年生まれの愛娘ユスティナのピアノも繊細、これ一枚でシマノフスキ
のヴァイオリン曲が揃う優れ盤です。

PRCD 676/9 3枚組 \4050
(1)タンスマン:ヴィオラ協奏曲
(2)バツェヴィチ:ヴィオラ協奏曲
(3)ペンデレツキ:ヴィオラ協奏曲
(4)ブラームス:
ヴィオラソナタ第1番ヘ短調 Op.120の1/同第2番変ホ長調 Op.120の2/
スケルツォ ハ短調
(5)ラモー(クライスラー編):タンブーラン/ヴュータン:奇想曲/ヴィエニャ
フスキ:夢/クライスラー:ボッケリーニのスタイルによるアレグレット/シュ
ーベルト:リタニア/ベートーヴェン(プリムローズ編):ポーランド風アレグレ
ット/シューマン:おとぎの絵/リスト:忘れられたロマンス/バツェヴィチ:
ポーランド奇想曲/コダーイ:アダージョ/ヴィラ=ロボス(プリムローズ編):
アリア/ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女、レントより遅く/エネスコ:演奏会
用小品
(1)ステファン・カマサ(Va)、
ヴォイチェフ・ミフニェフスキ(指)クラクフ放送響、
(2)イェジー・マクシミウク(指)ポーランド放送響、
(3)イェジー・カトレーヴィチ(指)クラクフ放送響、(4)パヴェウ・カマサ(Pf)、
(5)イェジー・マルフヴィンスキ、イェジー・レフェルト、
ヴァディスワフ・シュピルマン(Pf)
ポーランドのベテラン・ヴィオラ奏者で、ワルシャワ・ピアノ五重奏団(ピアノ
は「戦場のピアニスト」のヴァディスワフ・シュピルマン)のメンバーでもあっ
たステファン・カマサ(1930-)の芸術。力強く骨太なカマサの演奏は、ヴィオラ
ならではの魅力を満喫させてくれます。また、タンスマン、ペンデレツキ、
バツェヴィチ、ヴィエニャフスキら母国の作品は、誰にも真似のできぬ雄弁さ
と熱さに満ちています。オススメはタンスマンの協奏曲。リズミックかつスピー
ド感にあふれ、物凄いボルテージの高さです。

PRCD 884 \2450
(1)ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲
(2)ストラヴィンスキー(バビン編):ペトルーシュカ
(3)プーランク:2台のピアノのためのソナタ
(4)マウリシオ・カーゲル:9つの奇想曲(2004)
ルトスワフスキ・デュオ
【エミリア・シタージュ&バルトウォミェイ・ヴォンシク】
ルトスワフスキ・デュオは1999年結成の若い2台ピアノ・グループ。イーデン&
タミール、シュテンツル兄弟に師事し、バロックから現代まで幅広いレパート
リーを持つ有望株で、おまけに美形。切れ味鋭くシャープな演奏は、これまでの
ピアノ・デュオになかったもので注目です。

PRCD 885 \2450
ロマン・マチェイェフスキ:自作自演集
(1)子守歌 (2)マズルカ第3、7-14番 (3)マズルカ-2台ピアノ 
(4)オベレク-2台ピアノ (5)子守歌-2台ピアノ (6)タランテラ-2台ピアノ 
(7)2台のピアノのための協奏曲 
(8)黒人霊歌編曲「深き川」「時に思う」-2台ピアノ
(3)-(8)ロマン・マチェイェフスキ(Pf)、イエジー・レフェルト(Pf)
録音::1960年(モノラル)
現代ポーランドの作曲家ロマン・マチェイェフスキ(1910-98)は、これといった
代表作がないのと、生涯の大半をポーランド国外で送ったため、知名度は高くあ
りませんが、シマノフスキ風の魅力的な作品を残しています。ピアノ曲に優れた
ものが多く、ここでは自身奏者として滋味に満ちた名人芸を披露しています。
さらに嬉しいのが、ポーランドの名ピアノ教授で、ルトスワフスキやマルクジン
スキの師でもあるイエジー・レフェルトとのデュオも聴けること。ポーランド・
ピアノ音楽の宝的歴史録音です。

PRCD 1063 \2450
クルピンスキ:
(1)歌劇「チョルシュティンの城」序曲 (2)歌劇「バビロンの廃墟」序曲 
(3)歌劇「カルモラ、あるいはアメリカ人の父祖の権利」序曲 
(4)歌劇「ポーランドの女王ヤドヴィガ」序曲 
(5)歌劇「クラクフ人と山の民の迷信」序曲 
(6)クラリネット協奏曲変ロ長調
ウカシュ・ボローヴィチ(指)ポズナニ・フィル、
(6)コルネル・ヴォラク(Cl)
カロル・クルピンスキ(1785-1857)はショパンより一世代前のポーランド初期ロ
マン派作曲家。ショパンのピアノ協奏曲第2番の世界初演時に指揮(独奏はショ
パン自身)を務めたことでも知られています。彼は当時オペラ作曲家として人気
があり、全部で24篇を残したとされています。彼の音楽はウィーン古典派を基調
に、ドニゼッティやロッシーニの影響とポーランドの民族色を香らせた親しみ
やすい作風です。

PRCD 095 \2450
(1)ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲 Op.110bis
(2)クシシトフ・クニッテル:マタイ受難曲 Op.20
アグニェシカ・ドゥチマル(指)アマデウス室内オーケストラ、
ヤロスワフ・ブレンク(福音史家。Br)、ヴォイチェフ・ギェルラフ(イエス。Bs)
ほか、
クシシトフ・クニッテル(電子楽器)、ヴィクトル・シマンダ、
ベアタ・スウォミアン(perc)
ポーランドの女性指揮者ドゥチマル率いるアマデウス室内オーケストラは同国で
も特に人気のある団体。1947年生まれの作曲家クシシトフ・クニッテルの「マタ
イ受難曲」は2004年の作。印象的なアリアも、オーケストラによる意味深な描写
もなく、ほとんどがレチタティーヴォによる不思議な曲。これこそ21世紀風の受
難曲と申せましょう。

PRCD 079 \2450
クシシトフ・クニッテル(1947-):
(1)チェンバロ協奏曲
(2)ワルシャワ蜂起の記憶
(3)おお慈愛に満ちた神よ
(4)リップス-ジャズ・トリオと管弦楽のための
(1)エリザベト・ホイナツカ(Cem)、アントニ・ヴィト(指)ワルシャワ・フィル、
(2)ヴォイチェフ・ミフニェフスキ(指)ワルシャワ・フィル合唱団ほか、
(3)カメラータ・シレジア、ポーランド放送響ほか、
(4)ヤツェク・カスプシク(指)ポーランド放送響ほか
クシシトフ・クニッテルは1947年生まれ。作曲のかたわら数学も専攻し、映画音
楽の世界でもキシェロフスキ監督の「アマチュア」を手掛けている中堅。ロック
やジャズの要素も採り入れたオシャレな感覚が特徴です。ホイナツカに捧げられ
た協奏曲の世界初演時(2004年12月17日)のライヴ録音が入っているのも貴重。ま
さに鬼気迫る演奏です。




<Opus蔵>
RCA等の記述から推察するに、RCAによるトスカニーニLPの音は、トスカニーニ
家の石造りのホールにおいて大音量で再生した場合にベストに聴こえるように
設定されたようですが、英HMVの音は一般家庭の絨毯やカーテンのある普通の部
屋で聴くにふさわしい設定がなされているようです。実際にホールで聴衆が耳
にした音はどちらだったのでしょうか。どちらが正しいかも大切でしょうが、
所詮どちらも仮定の話しです。むしろ、我々は両者の違いを楽しむことができ
るのを喜ぶべきではないでしょうか。
最近のマスタリングはきれいになりすぎ、まるでトスカニーニがサイボーグの
ように響く例があります。ひと昔前のヨーロッパではどんな音が聴かれていた
のか興味がありませんか。(制作者)

OPK 7038 \2250
ヴェルディ:
(1)歌劇『ナブッコ』より 「行け,我が思いよ,黄金の翼にのって」
(2)歌劇『イタリアのロンバルディア人』より 序奏と三重唱 
(3)歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲 
(4)歌劇『ルイザ・ミラー』序曲
(5)歌劇『ルイザ・ミラー』より 「この静かな夜には」
(6)歌劇『リゴレット』第3幕
アルトゥーロ トスカニーニ(指)NBC交響楽団
(1)ウェストミンスター合唱団 (2)(5)(6)ジャン・ピアース
(2)ヴィヴィアン・デラ・キエサ (2)(6)ニコラ・モスコーナ
(6)ジンカ・ミラノフ、ナン・メリマン、レナード・ウォーレン、
録音:(1)-(5)1943年 (6)1944年
原盤:UK-HMV LP
さて、聴きなおしてみて、トスカニーニにとってヴェルディの音楽が血肉の一
部と化していることを、あらためて教えられた。リズムの精気、たぎりたつよ
うなカンタービレ、たくましくひきしまった、とてつもなく熱い響きなど、い
ずれをとっても比類なきもの、余人をもって換えがたいである。そしてそれら
が堅苦しく痩せることなく、大きな呼吸感をともなっている点は、まさしく
1940年代までのトスカニーニの録音にしか聴くことのできない魅力だ。(中略)
最後に音質のこと。RCAのCDが基本的に硬く痩せているか、あるいは鼻づまり
気味の音質なのに対し、このオーパス蔵の盤は力強く明快な響きで、トスカニ
ーニの魅力をいっそうわかりやすくしている。 (山崎浩太郎)

OPK 7039 \2250
ベートーヴェン:
(1)交響曲第2番二長調作品36
(2)交響曲第4番変ロ長調作品60
(3)『エグモント』序曲
アルトゥーロ トスカニーニ(指)NBC交響楽団
録音:(1)1949,51年 (2)1951年 (3)1952年
原盤:UK-HMV LP
《第4》は’51年2月3日、カーネギーホールでの演奏のNBCによる放送録音だが、
これがすごくリアリスティックな録音で、復刻されたCDRでも、鮮度みなぎる
再生音となった。演奏も最高にトスカニーニ的でみずみずしく、第1楽章導入
部の優美だがぐっと抑えた表情から、やがて訪れる主部への期待をふくらませ
ていくのだが、35小節のヴァイオリンの急激なクレッシェンドで爆発する全合
奏のffと、アレグロ・ヴィヴァーチェになだれ込んでからのぐいぐいとしゃく
り上げるリズミックな疾走ぶりと前進力。にもかかわらず曲の造型的な構成感
は緊密の極。瞬時も乱れず走り続けるアンサンブルの冴えとともに圧巻そのも
の。こんなすごい演奏と録音だったとは、全く信じられないことだった。  
(小林利之) 

OPK 7040 \2250
ヴェルディ:レクイエム
アルトゥーロ トスカニーニ (指) NBC交響楽団
ヘルヴァ ネルリ、フェードラ バルビエリ、ジュゼッペ ディ ステファノ、
チェーザレ シエピ
ロバート ショウ合唱団(合唱指揮ロバート ショウ)
録音:1951年
原盤:UK-HMV LP
トスカニーニが最初から留意した伝説的な表現のひとつに〈怒りの日〉で聴衆
の心を震撼させるグラン・カッサ(バス・ドラム)の打撃ぶりがある。「皮を完
全にピンと張り、独奏の際には最も強烈なアクセントをつけて打つ」と楽譜に
書きこんだヴェルディの意図そのまま「人に恐怖心を起こさせるほど轟かせね
ばならない」という強打効果を打楽器奏者はもとより録音側にも要求している。
今回のオーパス蔵のHMVオリジナル・プレス盤LPによる復刻CDで聴く「トスカ
ニーニ恐怖のグラン・カッサ」の(本当に本物らしい感じの)響きをぜひ注意し
て体験していただきたい。 (小林利之)

OPK 2076 \2250
(1)J.C. バッハ:シンフォニア変ロ長調作品18-2
(2)ラヴェル:ボレロ
(3)R.シュトラウス:「英雄の生涯」作品40
ウィレム・メンゲルベルク(指) (1)(3)ニューヨーク・フィル 
(2)コンセルトヘボウ管弦楽団
録音 :(1)1929年 (2)1930年 (3)1928年
原盤:SP
C・バッハの「シンフォニア」が始まったとたん、わが耳を疑ったのである。
弦を弓がこする音まで克明に聴こえるではないか。歪みもなく、音楽自体の美
しさが100パーセント伝わってくる。・・・・
SPにはこれだけの音が刻まれていたわけである。もちろん、それにはオーケス
トラの技術の高さ、それ以上に各パートを見事な棒でさばき、主旋律、対旋律、
重要な音、それを支える音を完璧なバランスに整えたメンゲルベルクの能力の
高さこそ、第一に讃えなければならないであろう。 (宇野功芳)





<EURO ARTS>
20 56848(DVD-Video) \2900
字幕:英独仏西(特典)
ブルックナー:交響曲第9番
特典映像:フランツ・ヴェルザー=メストの対話
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)クリーヴランド管弦楽団
録音:2007年10月31日 ムジークフェラインザール 大ホール(ライヴ)
小澤征爾の後任として2010年からウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任するフ
ランツ・ヴェルザー=メストとクリーヴランド管弦楽団によるブルックナーの
第9番。以前EURO ARTSからリリースされた第5番(20 55918)の演奏同様に、ブル
ックナーを得意とするヴェルザー=メストならではの緻密な演奏で曲の持つ深
淵さを味わうことのできます。繊細かつ明解な指揮、力量を限りなく発揮した
オケとの完璧なまでの演奏が繰り広げられ、ヴェルザー=メストの真摯な音楽
への取り組みが理想的なブルックナーを生み出しています。

20 72348(DVD-Video) \2900
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 
第4番ハ短調Op.18-4
第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」Op.59-1
第14番嬰ハ短調Op.131
ジュリアード弦楽四重奏団
【ロバート・マン(Vn)アール・カーリス(Vn) サミュエル・ローズ(Va) 
ジョエル・クロスニック(Vc)】
録音:1975年 ビブリオテークザール(ポリング、バイエルン)
1946年にジュリアード音楽院の教授たちにより結成されたジュリアード弦楽四
重奏団。メンバー交代があってもなお高い音楽性を追求しつづける世界最高の
弦楽四重奏団です。当DVDはジュリアードQ.にとって最高のレパートリーである
ベートーヴェンを収録。名演として名高い最初のベートーヴェン全集は1964年
から1970年に録音され、これはその全集録音後の1975年の演奏です。ビブリオ
テークザールの豊かなホールトーン、研ぎ澄まされたアンサンブル、彼らの確
立されたスタイルが凝縮した映像です。




<Profil>
PH 08029 4枚組 \5950
スラヴァ賛!-ロストロポーヴィチ記念コンサート
[CD1]
(1)ウォルトン:パッサカリア【セバスティアン・ヘス】
(2)カンチェリ:涙のあとに【ユリウス・ベルガー】
(3)デュティユー:
ザッヒャーの名による3つのストローフェ【ラースロー・フェニェー】
(4)シュニトケ:インプロヴィゼーション【ホン・エンスン】
(5)ルトスワフスキ:ザッヒャー変奏曲【レオナルト・エルシェンブロイヒ】
(6)ブリテン:無伴奏チェロ組曲第2番Op.80【ミクローシュ・ペレーニ】
[CD2]
(1)シュニトケ:
弦楽三重奏のためのメヌエット【ギドン・クレーメル、ウーラ・ジェブリュー
ナイテ、ダーヴィド・ゲリンガス】
(2)プロコフィエフ(ロストロポーヴィチ編):
シンデレラのワルツ/3つのオレンジへの恋の行進曲【リン・ハレル、パヴェル
・ギリロフ】
(3)ロストロポーヴィチ:
ユモレスク Op.5【ガブリエル・シュワーベ、ギリロフ】
(4)同:エチュード【チョー・ヨンチャン】
(5)ドビュッシー:
夜想曲とスケルツォ【ゲイリー・ホフマン、ダーヴィド・ゼリグ】
(6)ピアソラ:グラン・タンゴ【ヨンチャン、ギリロフ】
(7)カンチェリ:ほほえみをスラヴァに【ミッシャ・マイスキー、ギリロフ】
(8)シャポーリン:
ロシアの歌とスケルツォ【アンドレアス・ブランテリト、ギリロフ】
(9)シュニトケ:郷愁の音楽【アルト・ノラス、ラルフ・ゴトーニ】
(10)ブリテン:
チェロソナタ Op.65
【ナターリヤ・グートマン、ヴャチェスラフ・ポプルーギン】
[CD3]
(1)シュニトケ:
バレエ「ペール・ギュント」エピローグ【ゲリンガス、ヤーシャ・ネムツォフ】
(2)ミャスコフスキー:チェロソナタ第2番【グートマン、ポプルーギン】
(3)プロコフィエフ:チェロソナタ Op.119【ブランテリト、ギリロフ】
[CD4]
(1)シチェドリン:
スラヴァ、スラヴァ!【ネーメ・ヤルヴィ(指)バイエルン放送響】
(2)ヘンツェ:
マルガレート・ゲッデス哀悼-チェロ6本のための【チェリッシモ】
(3)プロコフィエフ:
チェロ小協奏曲第2楽章-チェロ6本のための【チェリッシモ】
(4)シチェドリン:
良い旅を-スラヴァの思い出に-リコーダーとチェロ6本のための(世界初演)
【ザビーネ・アムボス、チェリッシモ】
(5)カルソンス:アルジヤ【ゲリンガス(指)チェッリシモほか】
(6)バーンスタイン:
ミサ曲より3つの瞑想曲
【ゲイリー・ホフマン、ゲリンガス(指)クレメラータ・バルティカ】
(7)カンチェリ:
黙祈-ロストロポーヴィチ生誕80年とクレーメル生誕60年を祝して(世界初演)
【クレーメル、マリー・エリザベス・ヘッカー、クレメラータ・バルティカ】
20世紀最大の音楽家のひとりムスチスラフ・ロストロポーヴィチは1927年3月
27日に生まれ、2007年4月27日に世を去りました。当アルバムは、2007年10月
3-7日にドイツのクロンベルクで行なわれたチェロ・フェスティヴァルから、
ロストロポーヴィチに献呈されたもしくは彼が世界初演を行なった27作品を
収めた追悼企画。何より出演者が凄い。ペレーニ、マイスキー、ゲリンガス、
グートマン、ノラスなどチェロ界の重鎮、さらにクレーメルやヤルヴィまで
もが一堂に会し、ロストロゆかりの作品を披露しています。有名曲のみなら
ず、シャポーリンやロストロ自身の作などの珍品も入っていて、チェロ・ファ
ン狂喜の内容となっています。このアルバムを聴かずしてチェロを語れません。

PH 08030 \2180
(MONO)
ドン・コサック合唱団-古いロシアの歌
(1)夕べの鐘 (2)黒い瞳 (3)レズギンカ (4)木イチゴ摘み 
(5)愛の力で私は祈る (6)緑の牧場で-カリンカ (7)小さい鐘が鳴る 
(8)騎兵の行進 (9)2つのコサック歌謡 (10)赤いサラファン 
(11)森の中で (12)ボルガの舟歌 (13)ドン河畔にて (14)2つのギター 
(15)ステンカ・ラージン (16)神よ汝の民を救いたまえ 
(17)捕らえられたコサック (18)出発
ドン・コサック合唱団(1953年録音)
亡命ロシア人によって結成された男声アカペラ合唱団の名門ドン・コサック合
唱団。彼らの歌唱により日本でも数々のロシア民謡がポピュラーになりました。
彼らの凄さは気持ち悪いくらいの超低音から、女声のような裏声までを駆使し
た驚異的な音域の広さ。これこそドン・コサックの醍醐味で、肉声だけで交響
曲を聴くような充実感を味わえます。当アルバムは1953年DG盤と57年のMMS盤
をリマスターして蘇らせた歴史的録音です。

PH 08033 \2180
ヘンデル:
(1)クラヴィーア組曲第4番ニ短調HWV.437
(2)同 第3番ニ短調HWV.428
(3)同 第7番ト短調HWV.432
(4)同 第8番ト長調HWV.441
エフゲニー・コロリオフ(P)
録音:2007年1月22-26日シュトゥットガルト、カンマームジークスタジオ
(SWR製作)
2008年3月におこなわれた来日公演では十八番の「ゴルトベルク変奏曲」を披
露して大絶賛を浴びたコロリオフ。最新アルバムはヘンデル、「ディアベッリ
変奏曲」ほか(HRMK.00801)にエアと変奏曲が含まれていた第3番の全曲をふく
む、4つのクラヴィーア組曲を収めています。作曲家リゲティが熱いコメント
を寄せたコロリオフのバッハを聴くと、つぎはヘンデルも聴いてみたくなるの
は自然なこと。ネイガウス、オボーリンにレッスンを受け、ロシア・ピアニズ
ムの流れを汲むコロリオフのピアノは、かつてのギレリスに通じて美しくカチ
ッと端整。聴き進めるうちに瞑想的な世界が拡がります。




<audite>
AU 21402 3枚組 \4050
スクリャービン:ピアノソナタ全集
(1)第1番ヘ短調Op.6 (2)第2番嬰ト短調「幻想」Op.19 
(3)第3番嬰ヘ短調Op.23 (4)第4番嬰ヘ長調Op.30 (5)第5番Op.53 
(6)第6番Op.62 (7)第7番「白ミサ」Op.64 (8)第8番Op.66 
(9)第9番「黒ミサ」Op.68 (10)第10番Op.70
ウラジーミル・ストゥペリ(Pf)
1962年生まれのロシアの名手ストゥペリによるスクリャービンのソナタ全集。
彼は往年の女性ピアニスト、ボブリツカヤの子息で、14歳にしてチャイコフス
キーの協奏曲を演奏、85年にはジュネーヴ国際コンクールに仲道郁代とともに
3位入賞(1・2位なし)しています。師匠ラーザリ・ベルマンゆずりの明るい音
色と超絶技巧で、スクリャービンの多様な作風を絶妙に弾きわけています。




<haenssler>
93 229 \2250
ヴァスクス:
(1)本-無伴奏チェロのための(1978)
(2)パルティータ-チェロとピアノのための(1974)
(3)エピソードと終わりなき歌-ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための(1985)
ダーヴィド・ゲリンガス(Vc) カッレ・ランダル(Pf) 
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)
現代ラトヴィアのペーテリス・ヴァスクス(1946-)は現存作曲家のなかでも人気
のあるひとり。当アルバムはゲリンガスの名演でヴァスクス作品を楽しめる豪
華盤ですが、メシアン追悼に書かれた大作「エピソードと終わりなき歌」が特
に聴きもの。非常な力作で、ゲリンガスとシトコヴェツキーがこの上なく見事
に再現しています。

93 204 \2250
「フルートの悦び - メル・ボニによるフルート作品集」
メル・ボニ(1858-1937):
(1)組曲Op.59(1903)-Fl, Vn & P *
(2)アンダンテとアレグロOp.133(1929)-Fl & P
(3)ヴォー地方の調べOp.108(1914-1918)-Fl & P
(4)七重奏幻想曲あるいは協奏曲Op.72(1910 / 1927)
-P, 2Fl, 2Vn, Va & Vc *
(5)森の情景Op.123(1927 / 1928)~Fl, Hrn & P *
(6)古風な形式の組曲Op.127-1(1928)-Fl, Vn, Va, & P *
(7)小品Op.189(ca.1900)-Fl & P
(8)ささやく笛Op.121(1925 / 1926)-Fl & P
(9)スケルツォ・フィナーレOp.187遺作-Fl & P *
*世界初録音
タチアナ・ルーラント(Fl) フローリアン・ヴィーク(P)
クリスティナ・ジンガー(Fl)
ヴォルフガング・ウィプファー(Hrn)
ルーカス・フリードリヒ(Vn)
ゲサ・イェンネ=デンネヴェク(Vn)
イングリッド・フィリッピ(Va)
アンスガル・シュナイダー(Vc)
録音:2006年2月13-16日SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオ
パリに生まれた女性作曲家メラニー・ボニスあるいはボニ(1858-1937)は、メル
=ボニ名義で生前は多くの作品を発表しながら、典型的な“忘れ去られた作曲
家”。フランクの勧めで入学したパリ音楽院ではドビュッシーやピエルネの同
窓生であった彼女の作風は、ひとくちにいって、おしゃれでセンスのよさが光
るもの。300ほどある作品の中でも特に魅力的といわれているのが管楽器のた
めの作品。このアルバムでは世界初録音を含むフルートつきのものが集められ
ています。

98 287 \2080
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.1
ピアノ・ソナタ ト長調 D.894、3つの小品 D.946
ゲルハルト・オピッツ(P)
録音:2007年11月26日 ノイマルクト
巨匠オピッツが、ベートーヴェンのピアノ全集を取り終え、新たなプロジェク
トをスタートさせました。次なる音楽の旅はシューベルト。聴衆から絶大なる
信頼を得ているオピッツならではのシューベルトを聴かせてくれます。オピッ
ツは「ドイツ正統派を継承」と形容されますが、ただ単に重厚なドイツ流ピア
ニズムで奏しているわけではなく、美しい響き、音色の自在の変化など多彩な
面も備えた演奏。シューベルトの持つ美しい音楽世界を残しつつ、緻密な分析、
抑制された表現など充分に熟考されています。ベートーヴェンの音楽とは違う
シューベルトの音楽独自の濃密さを感じさせてくれるシリーズとなるでしょう。




<harmonia mundi>
HMC 901974 \2450
ティエリー・ペク(b.1965):
(1)数え切れない鳥たち、ピアノとオーケストラのための協奏曲(2006年)
(2)記憶のむこう-変動成分(2004年)
(3)鍵盤のための小さな本(1995年)
(4)ラモーのあとに、ひとつのサラバンド?(2001年)
ラモー:
(5)サラバンド(HMC 901754/新しいクラヴサンのための組曲(1728)より)
アレクサンドル・タロー【ピアノ((1)(2)(5))/ポジティブ・オルガン((4)の
1曲目)/エピネット((4)の2,5曲目)/クラヴィコード((4)の3,4曲目)】
アンドレア・キン(指(1))パリ管弦楽団アンサンブル
ティエリー・ペクは、1965年フランス生まれの作曲家。パリ国立高等音楽院に
学び、様々な賞を受賞。カナダ、ロシア、スペイン、そして南米と様々な地で
学んだり生活したりしながら、音楽活動を展開しています。ペクは、「生きる
ことは旅であり、旅することは書くことであり、書くことは異次元への旅」で
あると語ります。彼の作品には、宇宙とも地球とも人間界ともつかない不思議
な世界が広がっています。その世界の中で我々は、停滞する時間、完璧な瞑想
状態、すべてを超越して脳髄で感じる陶酔など、様々な体験をすることができ
ます。この体験ツアーのガイドとして選ばれたのがアレクサンドル・タロー。
彼の、贅肉をとことんそぎ落とした音色、極端に集中して一糸の乱れもない
パッセージ、一切の感傷を排除した演奏は、異次元への誘い手として実に最適
です。(?はAE0423とは異なり、新録音です)





<HUNGAROTON>
HCD 31848 \2080
ジョン・ケージ:打楽器のための作品集VOL.5(1936-1991)
(1)Six (2)クヮルテット (3)一の四乗 
(4)ダンス・ミュージック(*世界初録音) (5)三の二乗
アマディンダ・パーカッション・グループ
ゾルタン・コチシュ(ピアノ、トイ・ピアノ、パーカッション(4))他
打楽器のための作品集シリーズもいよいよ第5弾となりました。ケージの死後す
でに15年以上経つ今もなお、彼の作品のもつ独特の哲学・音世界は我々に新鮮
さと驚きをもたらしてくれます。名手たちが奏でる打楽器の音色と音色の間の
「間」から、ケージの紡ぐガムラン的世界を垣間見ることができます。




<harmonia mundi>
HMC 901987 \2450
メシアン:
(1)世の終わりのための四重奏曲
(2)主題と変奏(ヴァイオリンとピアノのための)
トリオ・ワンダラー
(ジャン=マルク・フィリップス=ヴァイジャブディアン(Vn)、ラファエル・
ピドゥ(Vc)、ヴァンサン・コック(Pf))
パスカル・モラゲス(Cl)
「世の終わりのための四重奏曲」は、メシアンが第2次世界大戦でドイツの捕虜
となり、ゲルリッツ収容所にいたときに作曲されました。収容所内で確保できる
人員で演奏できるようにしなければならないという難しい状況下で書かれたこの
作品ですが、メシアンの革新的試みがいたるところに見られます。その一つがリ
ズムです。変拍子があるのはもちろんのこと、拡大されたり縮小されたりするリ
ズムは、音楽の新しい可能性をまたひとつ拡げたと同時に、この作品の地位を、
20世紀を代表する室内楽作品のひとつへと高めています。この大作をトリオ・ワ
ンダラーのとんでもなく腕の立つメンバーとモラゲスが演奏する、というだけで
も興味をそそられますが、期待を裏切らない名演となっています。特に、ピアノ
のヴァンサン・コックの硬質のダイヤのような音色がまさにメシアン作品にうっ
てつけ。モラゲスの名人ぶりとトリオ・ワンダラーの一糸乱れぬアンサンブルで、
20世紀最大の室内楽作品の理想的名演奏が誕生しました。




<naive>
MO 782179 6枚組 \5680
OLIVIER MESSIAEN 1908-1992
[CD1-2](原盤:MO 782170)「我らの主イエス・キリストの変容」(1969)
[CD3](原盤:MO 782159)「アーメンの幻想」(1943)
[CD4](原盤:MO 782131)「7つの俳諧」「天の都市の色彩」
「ステンド・グラスと鳥たち」「異国の鳥たち」
[CD5-6](原盤:MO 782142)「峡谷から星たちへ」(1974)
[CD1-2]イヴォンヌ・ロリオ(Pf)、ラインベルト・デ・レーウ(指)
(1991年ライヴ録音/)
[CD3] ラインベルト・デ・レーウ、マールテン・ボン(Pf)
(録音:1988年/オランダ)
[CD4]イヴォンヌ・ロリオ(Pf)/ピエール・ブーレーズ(指)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
〔シャンゼリゼ劇場コレクション/メシアン生誕80年記念コンサート・ライヴ
(1988年)〕
[CD5-6]マルヤ・ボン(Pf)、ハンス・ドゥラエル(Hrn)、
ジェル・デ・ゼーウ(シロフォン)、ヴィム・フォス(グロッケンシュピール)、
ラインベルト・デ・レーウ(指)
シェーンベルク・アンサンブル、アスコ・アンサンブル、
ハーグ打楽器グループ
〔1990年10月/ユトレヒト・ライヴ〕
今年はメシアン生誕100周年にあたる、メシアン・イヤーです。メシアン解釈、
演奏を語る上で欠かせない重要メンバーによるきわめて王道の演奏が、一気に
ボックスセットになって登場。「我らの主イエス・キリストの変容」は、呪文
のような朗唱が印象的な、極彩色の伽藍のような音世界。レーウの指揮のもと、
独特な色彩を帯びた祈りが積み重ねられてゆきます。「7つの俳諧」は、メシア
ンが日本を旅してかかれたもの。メシアンの目と耳を通して再現される雅楽は
いつ聴いても興味津々。ロリオ女史の明晰なハーモニーのセンスが光ります。
メシアンの織り上げた音世界を再認識するのに最適なボックスセットとなって
おります。




<EUROARTS>
20 72278(DVD-Video) \2900
(1)R=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
(2)グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
(3)ヘンデル / オーマンディ編:協奏曲ニ長調
(4)ヴォルフ=フェラーリ:「スザンナの秘密」序曲
(5)R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲
ユージン・オーマンディ(指)
フィラデルフィア管弦楽団
収録:(1)(2)(4)(5)1978年6月30日-7月1日(3)1977年6月24-26日
フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック(ライヴ)
(映像制作:ユニテル・クラシカ)
オーマンディと手兵フィラデルフィア管による最円熟期のライヴ映像。すべて過
去にレーザーディスクではリリース済みの内容ですが、このたびはすべて初DVD
化。さきの「惑星」(20.72268)同様に、このたびのカタログ復活は広く喜ばれる
ところでしょう。
すがすがしいまでのオケの鳴りっぷりのよさ。あまりにゴージャスで一大音響絵
巻が繰り広げられる「シェエラザード」から、オーマンディ自らフルオケ版にア
レンジしたヘンデルまで、いま聴いても圧巻の一語。オーケストラ芸術のひとつ
の究極がここにはあります。




<SUPRAPHON>
SU 3947 \1780
(1)マルチヌー:チェロ・ソナタ第3番H 340(1952)
(2)ペトル・エベン:バラード風組曲(1955)
(3)ルボシュ・スルカ:チェロ・ソナタ
(4)マルチヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲H 378(1959)
トマーシュ・ヤムニーク(Vc) イヴォ・カハーネク(P)
録音:2008年3月25 & 28日、4月1日プラハ
スプラファン一押しの若きチェリスト、ヤムニーク(1985年生まれ)の第2弾。
デビュー盤(SU.3928)に引き続き、かれにとって特別な作曲家マルチヌーほか20
世紀チェコのチェロ作品集。マルチヌーの2曲は簡潔にして切なる語法により、
二度と帰ることのなかったチェコへの望郷の念が込められたもの。エベン26歳の
作は順に、序奏と踊り-クアジ・マズルカ-エレジー-トッカータからなり、作曲
者の個人的な戦時体験に結びついた怖いくらいの嘆きと、よろこびにみちた舞踊
音楽とが綯交ぜになった性格を持ちます。スルカのソナタは、単純明快な内容か
ら比較的演奏機会の多い作品。ヤムニークは20代前半にしてこの完成度の高さ。
今後も目が離せない存在といえそうです。

SU 3948 \1480
(1)カール・シュターミッツ:クラリネット協奏曲変ホ長調
(2)同:ホルン協奏曲変ホ長調
(3)アントン・シュターミッツ:
協奏交響曲ト長調-2つのフルートと管弦楽のための
ボフスラフ・ザフラドニク(Cl) ズデニェク・ティルシャル(Hrn)
イルジー・ヴァーレク、ラドミール・ピヴォダ(Fl)
フランティシェク・ヴァイナル(指)プラハ室内管弦楽団
録音:(1)1987年4月15-17日プラハ、ルドルフィヌム・スタジオ
(2)(3)1991年7月1日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
ボヘミアからドイツに出て、マンハイム楽派の中心メンバーとして18世紀後半に
活躍したシュターミッツ兄弟による管楽器のための協奏曲を収めたアルバムです。
チェコ・フィル首席を務めたザフラドニクとティルシャルらとびきりの名手が、
当時の人気ぶりもうかがわせる華麗な演奏で聴かせます。
フル・プライス旧品番11.1424のミドル移行再発盤。

=アルヒーフ=
SU 3959 2枚組 \2960
[CD 1]
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.1-3 
(2)同:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70-1「幽霊」
[CD 2]
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」 
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.99
スーク・トリオ
ヤン・パネンカ(P) ヨゼフ・スーク(Vn) ヨゼフ・フッフロ(Vc)
録音:[CD 1]1963年4月8-12日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ
[CD 2](1)1961年8月29日-9月1日(2)1964年9月7-9日プラハ、ルドルフィヌム
1960年代から70年代後半にかけて、スメタナ・カルテットとともにチェコ室内楽
の看板を背負っていたスーク・トリオ。名演のほまれ高いシューベルトの第1番
に、「大公」はじめベートーヴェンの3曲はピアノをパネンカが担当した創立メ
ンバーによるもので、かれらがもっとも充実していた時期にあたります。すべて
コロムビアの国内盤ではリリース済みの内容ですが、ようやく本家SUPRAPHONよ
り最新マスタリングで復刻となります。




★HM GOLDエディション
ハルモニア・ムンディ・フランスは2008年創立50周年を迎えます。これを記念
して、HM GOLDエディションが始まります。選りすぐりのタイトルを、新たに書
かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再
上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載されております。さら
に裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこ
までも心配りの行き届いたシリーズです。もちろん価格はお買い得価格。ハル
モニア・ムンディが誇るカタログが目白押しです。

HMG 501608 \1700
ブラームス:ドイツ・レクイエムop.45
クリスティアーネ・エルゼ(Sp) ジェラルド・フィンリー(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)シャンゼリゼ管弦楽団、
シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
録音:1996年6月8、9日/スイス、モントルー
ヘレヴェッヘの数ある名盤の中でも特に名高いドイツ・レクイエム。ヘレヴェッ
ヘの奏でる音楽は、どこまでも自然で流麗。そして白くなめらかな陶器のように
はっとするほど美しいフレーズ運びで、聴く者の心に、静かで熱い感動を呼び起
こす不思議な力に満ちています。このドイツ・レクイエムもそんなヘレヴェッヘ
の魅力が存分に発揮された名演奏です。ハルモニア・ムンディ・レーベルのベス
ト・セラーです。

HMG 501778 \1700
「ファリネッリのためのアリア集」
(1)ポルポラ:
オルフェーオのアリア「いかなる苦悩からも」(歌劇「オルフェーオ」) 
(2)ブロスキ:ダーリオのアリア「忠実な霊よ、我もまた」(歌劇「イダスペ」) 
(3)同:「戦場のあの兵士」(歌劇「イダスペ」) 
(4)ジャコメッリ:
ファルナスペのアリア「おお神よ」(歌劇「シリアのハドリアヌス帝」) 
(5)ガルッピ:4声のための協奏曲ハ短調 
(6)ポルポラ:「甘く清々しいそよ風」(歌劇「ポリフェーモ」) 
(7)同:「今や嵐の雲が」(ハッセ:歌劇「アルタセルセ」への追加アリア) 
(8)ハッセ:
アルバーチェのアリア「この甘き抱擁もて」(歌劇「アルタセルセ」) 
(9)ジャコメッリ:
エピディーデのアリア「あの夜鳴きウグイスは」(歌劇「メローペ」)
ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)
ルネ・ヤーコプス(指)ベルリン古楽アカデミー
録音:2002年1月ベルリン
映画「カストラート」の成功もあって広く知られるようになった、歴史上のカス
トラート歌手、ファリネッリのために書かれたアリアを集めた1枚です。もとを
ただせば男性(声)のために書かれたこれらの楽曲、どれも長い息と激しい表現、
超絶のテクニックが要求されるものばかりですが、アメリカ出身のメゾソプラノ、
ジュノーが見事に歌いきっています。歌、そして声のもつ可能性の幅広さをあら
ためて世に知らしめた、センセーショナルな1枚です。

HMG 507156 \1700
サンティアゴの奇跡-カリクスティヌ写本より
アノニマス4
録音:1995年9月
アノニマス4は、4人の女性による声楽アンサンブル。中世写本で伝えられている
音楽や、アメリカのフォークロア音楽などを心に染み入る声で聴かせるグループ
です。このアルバムは、中世スペインに伝わる写本を歌ったもの。中世の三大聖
地といわれるエルサレム、ローマ、そして北西スペインの小村コンポステラ。イ
スラムに支配されていたスペインのキリスト教徒たちが心のよりどころとしてい
た音楽です。ひなびた情感が漂っており、アノニマス4が中世の夢をうたいます。

HMG 501298 \1700
シャルパンティエ:
(1)テ・デウムH.146 (2)聖母被昇天のミサH.11
(3)聖母マリアへの連祷 H.83
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
録音:1988年10月
「テ・デウム」は轟く打楽器の音色に始まり、つづくファンファーレの見事さと
録音の美しさには息をのむばかりです。息の合ったアンサンブル、すぐれた歌い
手、そして復興という域にとどまらないオリジナル楽器の使い手たちによる器楽、
すべてが最上のクオリティで録音されたシャルパンティエ作品集です。

HMG 507318 \1700
ザ・パワーズ・オブ・ヘヴン-17、18世紀の東方正教会の音楽
ボルトニャンスキー(1751-1825):
私の祈りをあなたに/私は眼を山へと向ける/私の声で主を呼ぶ
サルティ(1729-1802):いまや天の力が
ガルッピ(1706-1785):ケルビムの讃歌/肉においてあなたは眠りに落ちる
ティトフ(c.1650-c.1715):父と息子への栄光, 
ディレツキ:主の名を讃えよ、死者のように
ヴェデル(1767-1808):
バビロンの川のほとりで/主よ、私の終わりを教えてください 他全11曲
ポール・ヒリアー(指)
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
録音:2002年7月
17,18 世紀というバロックから古典派にかかる時代の、正教会の音楽を集めた
1枚。正教会では楽器による演奏は認められていないので、当然全て無伴奏合唱
となっており、エストニア・フィルハーモニー室内合唱団の澄んだ歌声が心に満
ちます。東方正教会では「パワーズ・オブ・ヘヴン」すなわち天(神)の力は聖書
の中だけでなく、芳しいお香や音楽の残響にも存在しているという考え方があり
ますが、このCDは、まさに天上の世界はこのように美しいのだろう、と思わずに
はいられない力に満ちています。

HMG 501366 \1700
ヴィヴァルディ:「ラ・フォリア」
(1)トリオ・ソナタ ニ短調 Op.1-12 RV63「ラ・フォリア」 
(2)トリオ・ソナタ ニ短調 Op.1-8 RV64 
(3)2つのヴァイオリンのためのソナタ へ長調 RV98 
(4)2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調 RV71 
(5)2つのヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 RV77 
(6)2つのヴァイオリンのためのソナタ へ長調 RV70
キアラ・バンキーニ(Vn)、アンサンブル415
録音: 1991年1月
「四季」で名高いヴィヴァルディは、自身天才的なヴァイオリンの名手でもあり
ました。ここに収められている、楽器どうしのかけあいが実に壮観な「ラ・フォ
リア」を始めとする、火花を飛ばすような技巧がちりばめられたヴァイオリン作
品の数々は、どれも聴き応え満点です。キアラ・バンキーニはジュネーヴ生まれ、
パリで活躍するヴァイオリニスト。柔らかな情感を湛えたしっとりとした彼女の
音色が見事にとらえられた素晴らしい録音です。

HMG 501137 \1700
モーツァルト:教会ソナタ集
(1)変ロ長調K.212 (2)変ホ長調K.67 (3)変ロ長調K.68 (4)ヘ長調K.145
(5)ヘ長調K.224 (6)ヘ長調K.244 (7)ハ長調K.336 (8)ハ長調K.328
(9)ト長調K.241 (10)ト長調K.274 (11)ニ長調 K.245 (12)ニ長調K.144
(13)ニ長調K.69 (14)イ長調K.225
ロンドン・バロック〔イングリート・ザイフェルト(Vn)、アンヌ・レーリヒ(Vn)、
チャールズ・メドラム(Vc)、ウィリアム・ハント(ヴィオローネ)、
ジョン・トール(オルガン)〕
録音:1984年2月
教会ソナタというと、緩-急-緩-急という楽章構成のソナタを思い浮かべますが、
モーツァルトのソナタにつけられた「教会ソナタ」というジャンル名はそれとは
異なります。モーツァルトのこれらのソナタは、教会の典礼ミサの中の「グラ
ドゥアーレ」の合間に、言葉のない器楽曲として演奏されたという、まさに「教
会ソナタ」なのです。ミサの全体時間が長くなり過ぎないように、というお達し
もあったため、このような単楽章の形をとっています。ブックレットのトラック
リストには、各曲の冒頭テーマの譜例が掲載されているというこだわりの仕事ぶ
りも注目。

HMG 501711 \1700
C.P.E.バッハ:
(1)シンフォニアWq179 (2)チェンバロ協奏曲Wq20 (3)シンフォニアWq 178
(4)チェロ協奏曲Wq170 (5)シンフォニアWq173
ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)、ペーター・ブルンズ(チェロ)
ベルリン古楽アカデミー
録音:2000年1月
大バッハの次男で、ベルリンとハンブルクを中心に活躍したカール・エマヌエル
・バッハ(1714-1788)。彼が活躍した時代はバロック時代と古典派時代の境、
「疾風怒濤期」と呼ばれていた時期で、激しい感情表出、極端なクレッシェンド
やディクレッシェンドなど、実に刺激的な作品が多く書かれた時代。ここに収め
られた作品もどれも刺激的、しかも演奏するのはベルリン古楽アカデミーという
ことで、誰にも止められないまさに「疾風怒濤」の爆演となっております。協奏
曲でも、ソリストはオケのメンバーがどんなエネルギーで迫ろうとも流されず、
実にたっぷり聴かせており、その対比がまた一興。刺激的なだけじゃない、実に
楽しい1枚です。

HMG 501651 \1700
ドイツ・バロック・カンタータ集
(1)シュッツ:おおイエス、やさしき御名SWV 308
(2)トゥンダー:ああ主よ、あなたの愛する天使たちに命じて
(3)ヨーハン・クリストフ・バッハ:
哀歌「ああ、私の頭に涙がたくさんあったなら」
(4)トゥンダー:めでたし、イエスよ
(5)レグレンツィ:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第5番
(6)ブクステフーデ:
哀歌「どんな堕落がもたらすことのないものを、死がもたらさなければならない
のだろうか?」
(7)エルレバッハ:おのが身を天に任せるものは
(8)シュッツ:おお主よ、私はあなたを心から愛する
(9)ブクステフーデ:主に向って喜びの叫びを上げよ
(10)アルベルティーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第4番
(11)シュッツ:どうなさったのですか
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
コンチェルト・ディ・ヴィオーレ、バーゼル・コンソート
録音:1997年10月
名実ともに世界一のカウンターテナー、アンドレアス・ショル。ドイツ人である
彼による、母国のバロック作曲家たちのカンタータ・アリア集です。一見渋いラ
インナップですが、ショルの清澄で深い歌声にうっとりとひらせてくれるもの
ばかりです。

HMG 507020 \1700
「気高きドイツ人」(ティオルバのドイツ人)
カプスベルガー:
(1)トッカータ・アルペジアータ、ガリアルダ第11番、トッカータ第5番、
アリア・ディフィオレンツァ(大公のバッロ)-1604年の曲集より〔キタローネ〕-
(2)トッカータ第1番、ガリアルダ第1番、コレンテ第1番、トッカータ第6番、
ガリアルダ第10番、コレンテ第7番-1611年の曲集より〔リュート〕-
(3)コレンテ第2番、チャコーネ-モデナ手稿より〔キタローネ〕
(4)トッカータ第15番、ガリアルダ第12番、コレンテ第12番、トッカータ第3番、
ガリアルダ第4番、コレンテ第11番-1611年の曲集より〔リュート〕-
(5)トッカータ第1番、コレンテ第2番、トッカータ第2番、ベルガマスカ、
カプスベルガー、コラシオーネ、カナリオ-1640年の曲集より〔キタローネ〕-
ポール・オデット(リュート、キタローネ)
録音:1989年11月
ヴェネツィアに生まれ、若くしてリュートの名手として“気高いドイツ人”と称
えられたカプスベルガー。自らの技巧の冴えを誇示しているかのようなヴィル
トゥオジティ、曲に生気を与えるたおやかかつ見事な装飾を、現代の名手オデッ
トが見事に再現しています。繊細なタッチと変幻自在の音色をたくみに捉えた秀
逸録音が、ここに収められた名曲により一層の深みと陰影を与えています。

HMG 50249 \1700
嘆きの歌-パーセル歌曲集
パーセル:
(1)嘆きの歌 (2)音楽は愛の糧 (3)恋の病から (4)美しい島 
(5)ばらの花よりも甘く (6)わが苦悩のすべて (7)幸福な恋人 
(8)夕べの賛歌 (9)ばら色のすみかから (10)おお、平和な物陰に 
(11)人の目を逃れて (12)しばしの間の音楽 (13)アストレアとの別れ 
(14)おお、孤独よ
アルフレッド・デラー(カウンターテナー)
録音:1979年7月
ハルモニア・ムンディの歴史を語る上で欠くことのできないアルフレッド・デラ
ー。もともと、創立者は彼の歌声を聴いて深い感銘を受け、クラシック音楽、と
りわけ古楽の録音に本格的に取り組むようになったのです。この盤は、デラーの
死のたった三ヶ月前に録音されたリサイタル。デラーが生涯をかけて取り組み続
けていた、パーセル作品の至上の姿がここにあります。

HMG 501380 \1700
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲集
(1)第1番「クロイツェル」 (2)第2番「内緒の手紙」
メロス弦楽四重奏団
録音:1991年5月
「1音1音の陰には、活き活きと力強い、愛すべき君がいるよ。君の体の香り、君
の口付け――いや、君のじゃなかった、僕のだね。僕のすべての音符が君のすべ
てに口付けしているよ。君を激しく必要としているんだ――。」ヤナーチェクが、
40歳年下の人妻に対して募る思いを込めて作曲された「内緒の手紙」。このメロ
ス弦楽四重奏団の演奏は、各パート奏者の濃密な音色と、きめ細かなアンサンブ
ルで、作曲者の妄想の官能世界を表現するのに成功しています。聴いているとど
うにかなってしまいそうな熱演です。

HMG 501698 \1700
「マグダラのマリアの歌」
アニェレッティ:グローリア(1673)
ルイジ・ロッシ:「マグダラのマリアの嘆き」
フレスコバルディ:
「どちらに消え去ったのだろう」、ハープによるトッカータとカンツォーナ、
「十字架のもとに悲しめるマグダラのマリア」
ミケランジェロ・ロッシ:チェンバロのためのトッカータ第7番
グラツィアーニ:モテット「主はわが光」
マッゾッキ:
「それでは主よあなたはどこに」「マグダラのマリアは再び泣いた」
「キリストの死についての考え」
カプスベルガー:リュートのためのトッカータ
ベルナベイ:「ああ、私はみすぼらしく不幸だ」
フェルラーリ:「これらの鋭い刺は」
マリア・クリスティーナ・キール(Sp)
ジャン=マルク・エーメ(指)コンチェルト・ソアーヴェ
録音:1999年5月
マグダラのマリアは、聖書に様々な重要エピソードがあり、イエスの復活を最初
に目の当たりにした人物でもあることから、聖書の中でも特別な存在の女性です。
彼女はまたキリストの磔刑も見守っており、ここに収められているのはそのとき
の彼女の嘆き。どの楽曲も、厳密な対位法ではなく、歌詞の表出性、表現性を重
視して書かれているため、マリアの心の嘆きが痛いほど伝わってきます。キール
のまっすぐな歌声が直接心に響き、打たれます。

HMG 501682 \1700
ルネサンスの哀歌-預言者エレミアの哀歌
ティブルツィオ・マッサイーノ:
聖週間における預言者エレミアの哀歌のための音楽(5声,1599)-
聖体の秘蹟制定の聖木曜日の第1課、第2課、第3課
ロバート・ホワイト:哀歌(5声)第1課、第2課
マルブリアヌス・デ・オルト:
預言者エレミアの哀歌(4声,1506)導入―アルフ―ベート―ギメル
ラッスス:
聖金曜日のためのエレミアの哀歌 第1哀歌、第2哀歌、第3哀歌(5声,1585)
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指)ウエルガス・アンサンブル
録音:1997年4月
エレミアの哀歌とは、旧約聖書にある預言者エレミアが、バビロン捕囚の時代に、
エルサレムの陥落を嘆いて詠んだもの。各連の冒頭の文字が、ヘブライ語のアル
ファベットの順番になっているのも特徴です。すべてエレミアが目撃して衝撃を
受けたことがそのまま詠まれているので、内容は実に壮絶で悲愴。想像を絶する
悲しみが歌われます。ウエルガス・アンサンブルの声楽と器楽が、深い悲しみの
表情を湛えた音色で聴かせる名盤です。

HMG 501753 \1700
シューマン:「女の愛と生涯」
(1)「女の愛と生涯」Op.42 
(2)「ミニョン」Op.79-29(子供のための歌のアルバムより) 
(3)「くるみの木」Op.25-3(「ミルテの花」より) 
(4)「ことづて」Op.77-5(リートと歌第3集より) 
(5)「はすの花」Op.25-7(「ミルテの花」より) 
(6)「セレナード」Op.36-2(6つのリートより) 
(7)「夜の歌」Op.96-1(リートと歌第4集より) 
(8)「眠りの精」Op.79-13(子供のための歌のアルバムより) 
(9)「捨てられし乙女」Op.64-2(ロマンスとバラード第4集) 
(10)「トランプ占いの女」Op.31-2(3つの歌より) 
(11)「レーナウ歌曲集」Op.90(レクイエムを含む)
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
録音:2001年6月
深く美しい歌声で私たちを魅了し続けるベルナルダ・フィンクによるシューマン
歌曲集。シューマンの歌曲の魅力に、精神的深みが挙げられます。特に優れた作
品は、人の手による芸術で他に比肩しうるものがあるだろうか、と思わずにはい
られない高みを感じさせます。夜、ひとり静かにじっくりと味わって聴きたい
1枚です。



<BONGIOVANNI>
AB 20008(DVD-Video) \4950
字幕:伊英日
日本語字幕付き!
モーツァルト:
「フィンタ・センプリーチェ(見てくれの馬鹿娘)」
平川千志保(S ロジーナ)
レオナルド・コルテッラッツィ(フラカッソ)
ジョヴァンナ・ベレッタ(S ニネッタ)
カタリーナ・ニコリク(Ms ドンナ・ジャチンタ)
マウリツィオ・ミネッリ(T ドン・ポリドーロ)
ヤンソン・ヴァルディス(Bs ドン・カッサンドロ)
カルロ・ガブリエーレ・ニコリーニ(Bs シモーネ)
ファブリツィオ・ドルシ(指)A・ザネッラ交響楽団
演出、装置、衣装:サンドロ・サンティッロ
収録:2006年10月,ピアチェンツァ
「フィンタ・センプリーチェ」は、モーツァルトが12歳の時に作曲したオペラ。
「見てくれの馬鹿娘」というかなりヘンテコな邦題で知られています。話は、
ドン・カッサンドロとドン・ポリドーロの兄弟の監視下で窮屈な生活をしている
妹のジャチンタが、恋人のフラカッソの妹ロジーナをカマトト娘に仕立てあげて
兄弟を翻弄し、無事恋人と結ばれるというもの。CDもDVDも僅かしかないので、
このピアチェンツァでのライヴ映像は歓迎されるでしょう。ピアチェンツァ国立
音楽院に留学していた若いソプラノ、平川千志保が主役のロジーナを歌っている
のも注目。嬉しい日本語字幕付きです!

GB 2428 \2180
チマローザ:「アテネ建都」,「兵士達の合唱」
リンディータ・イスク(S アラウロ)
ノヴェッラ・バッサーノ(Ms チェクローペ)
アレッシア・デ・アミチス(S ニシア,預言者)
フランチェスコ・クワットロッキ(指)
アリオ・テンポーレ・アンサンブル,スコラ・カントルム・サン・シスト
録音:2007年
18世紀後半を代表するイタリアオペラの大作曲家、ドメニコ・チマローザ
(1749-1801)は、1787-92年の間、ロシアのサンクトペテルブルグでエカテリーナ
2世に仕えました。このCDに収録されているのその時期の声楽作品。「アテネ建
都」は、1時間を越すカンタータ。アテネの建都を題材に、サンクトペテルブル
グに栄光をもたらしたエカテリーナ2世を讃えるもの。「兵士たちの合唱」は、
10分弱の勇壮な小曲。解説は、ナポリ在住の日本人音楽学者、山田高誌氏が書い
ています(伊英語)。

GB 5152 \2180
ピアソラ:タンゴ組曲,タンゴの歴史
ファリャ:「恋は魔術師」-パントマイム,「はかない人生」-スペインの踊り
イヴァン・マンチネッリ(G,マンドリン) クリスティーナ・ショルン(G)
録音:2007年
ギター・デュオによるピアソラとファリャ。マンチネッリとショルンの冴えた腕
前が映えています。




<DYNAMIC>
CDS 599 2枚組 \1880
プッチーニ:「蝶々夫人」
ダニエラ・デッシー(S 蝶々夫人)
ファビオ・アルミリアート(T ピンカートン)
フアン・ポンス(Br シャープレス)
ロッサーナ・リナルディ(Ms スズキ)
マリア・チョッピ(Ms ケイト)
ルカ・カザリン(Br ゴロー)
リッカルド・ザネッラート(Bs ボンゾ)他
プラシド・ドミンゴ(指)チッタ・リリカ管弦楽団,合唱団
録音:2004年5月,トッレ・デル・ラーゴ
DVDで発売された、2004年5月、トッレ・デル・ラーゴのプッチーニ音楽祭での
「蝶々夫人」が、カタログ付き限定廉価盤としてCD初登場。円熟のデッシーを
中心に、アルミリアート、ポンスら優れたキャストと、ドミンゴの指揮が大き
な話題となりました。これだけのメンバーの「蝶々夫人」がお求め安い価格で
ご奉仕です。この機会をお見逃しなく!

CDS 572 2枚組 \3760
R.シュトラウス:「サロメ」(フランス語版)
ソフィア・ソロヴィ(S サロメ)
コスタンティーノ・フィヌッチ(Br ヨカナーン)
レオナルド・グラメーニャ(T エロド)
フランチェスカ・スカイーニ(Ms エロディアス)
ヴィンチェンツォ・マリア・サリネッリ(T ナラボート)他
マッシミリアーノ・カルディ(指)イタリア国際管弦楽団
録音:2007年7月,マルティーナ・フランカ(ライヴ)
珍しいオペラを上演することで有名な、南イタリア、マルティーナ・フランカの
イトリアの谷音楽祭。2007年に取り上げた演目はシュトラウスの「サロメ」。と
いっても、作曲者本人が作り直したフランス語版での上演。オスカー・ワイルド
の原作(フランス語)を極力尊重したもので、一般に知られているドイツ語版とは
趣が異なって面白いものです。今回はミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス協
会からオリジナルの手稿譜を提供されての上演です。タイトルロールのソフィア
・ソロヴィはウクライナ出身のソプラノ。現在はイタリアに在住して活躍してい
ます。

CDS 583 \1950
フォーレ:
秋 Op.18-3,「ある一日の詩」 Op.21(出会い,いつでも,告別),
漁師の歌 Op.4-1,ゆりかご Op.23-1
アーン:心地よい時
グノー:不在者
デュパルク:旅への誘い,ロズモンドの館,前世,フィディレ
プーランク:旅,ラ・グルヌイエール
イベール:ドン・キショットの歌
ラヴェル:ラヴェル:ドゥルシネに心を寄せるドン・キショット
カルロ・コロンバーラ(Bs) ラーニ・カルデロン(P)
録音:2007年2月
今やイタリアを代表するバス歌手になったカルロ・コロンバーラ。深々としなが
らも明るさのある声は、まさにイタリアのバス。そのコロンバーラが、フランス
歌曲集を録音。フォーレ、アーン、グノー、デュパルク、プーランク、イベール、
ラヴェルと、いずれも持ち味を生かした旨みのある歌です。



<ORFEO>
ORFEOR 757082 2枚組 \4160
プッチーニ:「トゥーランドット」
ビルギット・ニルソン(S トゥーランドット)
レオンタイン・プライス(S リュー)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T カラフ)
ニコラ・ザッカリア(Bs ティムール)
ペーター・クライン(T アルトゥム)
コスタス・パスカリス(Br ピン)
アロイス・ペルネストルファー(Bs 役人)他
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1961年6月22日,ウィーン国立歌劇場
20世紀後半最大のトゥーランドット歌いと言えば、これはもう間違いなくビル
ギット・ニルソンでしょう。ライヴを含め数種の録音が残されている中でも、
充実度の高いものの一つがこのウィーンでのライヴ。ニルソン全盛期の声は澄み
切った美しさと超人的な強靭さが両立した、まさに氷の姫君。リューを歌うレオ
ンタイン・プライスは、既にヨーロッパで有名になり、この年の1月についにメ
トでもプリマドンナとしてデビューしたばかり、日の出の勢いがあります。
そしてカラフは、ディ・ステーファノ、イタリアの心意気を見せてくれます。
特筆すべきは名匠モリナーリ・プラデッリが指揮するウィーンのオーケストラ、
これが大変に美しいこと!ニルソンの冷え冷えとした声にウィーンの艶やかな
弦が絡むと、その鮮やかな対比にゾクゾクさせられます。第2幕のトゥーラン
ドットの登場の場面は聞きもの!モノラルながら、ORF収録のテープは当時の
ライヴとしては十分良好です。

ORFEO 715081 \2450
ドニゼッティ:「ルチア」,「愛の妙薬」
ヴェルディ:「エルサレム」,「リゴレット」,「仮面舞踏会」,
マスカーニ:「イリス」
レオンカヴァッロ:「ボエーム」
プッチーニ:「ボエーム」
グノー:「ロメオとジュリエット」,「ファウスト」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
バザン:「パトラン氏」
マイヤール:「村の龍騎兵」
マスネ:「ウェルテル」
からのアリア
ピョートル・ベチャーラ(T)
イオン・マリン(指)ミュンヘン放送管弦楽団
録音:2007年6月25-28日
2007年9月、チューリヒ歌劇場の来日公演で「トラヴィアータ」のアルフレード
と「ばらの騎士」のイタリア人歌手の二役を歌って鮮やかな印象を残したテノー
ル、ピョートル・ベチャーラのアリア集です。1966年、ポーランド生まれ。
1997年にチューリヒ歌劇場に進出し、ここで様々なテノール役を手掛け名声を
高めました。ハイCを越える高音まで楽に出せる見事な声と、ほの暗さを湛えた
情熱的な歌い回しは大変魅力的です。この初のアリア集では、有名な名アリア
だけでなく、珍しいオペラのアリアを取り入れています。マリンの颯爽とした
伴奏も聞きものです。




<EUROARTS>
30 77508(DVD-Video) \2900
日本語字幕つき
シュトックハウゼン(1928-2007):ヘリコプター四重奏曲
アルディッティ弦楽四重奏団
(アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、グレアム・イェニングス(2Vn)、
ガース・ノックス(Vla)、ロアン・デ・サラム(Vc))
収録:1995年6月26日オランダ・フェスティバル(世界初演)
音のみで味わう究極の浮遊感覚。ヘリコプター四重奏曲は、四重奏団メンバー
一人一人がそれぞれ1機のヘリコプターに乗り込み、機内で、高音から低音を急
速に行ったりきたりするグリッサンドや、高音で超高速のトレモロなど、バリ
バリの現代音楽を奏でながら、まじめな顔をして「1,2,3(い-ちぃ-、にぃ-い-、
すゎ--ん--)」とか「10(じゆ-う-)」(実際の言語はドイツ語)とか叫ぶという、
フツーの人はなかなか思いつかない形態の作品。
シュトックハウゼンは、幼い頃に見た空を飛ぶ夢の印象が強烈に残っており、
「飛んでいる感覚を音楽にしたい」という欲求を現実のものにした、と語ります。
たしかにそう言われて聴いてみると、実際のプロペラの音とグリッサンドが相ま
って、浮遊しているような気になってきます。じっと聴いていると乗り物酔いし
てきそうな感じ。楽器とプロペラ音だけだと無重力空間の無秩序な飛行疑似体験
になってしまいますが、奏者が叫ぶ数字が、自分が今どこにいるかの目印のよう
に、ある種の重石のように響いてくるから不思議です。
初演の1ヶ月ほど前から集中的に行われたリハーサルの模様もたっぷりと収録。
ミュージシャンが数字を叫ぶ際に、もっと「幻想的に」とか「スリランカ風」に
とか真剣に要求するシュトックハウゼン、ヘリコプターのナンバーを見て即座に
演算して、作品との一致を見つけては真剣に喜んでいるシュトックハウゼン、調
整卓に座り真剣に指示をするシュトックハウゼン・・・シュトックハウゼンの頭
の中を少しだけ覗き見できたような気になります。




<HUNGAROTON>
HDVD 32565(DVD-Video) \4850
日本語字幕つき
字幕:洪英独仏伊日
「バルトークのピアノで I/ ゾルターン・コチシュ」
(1)バルトーク:
「ミクロコスモス」より短6度音程での平行進行(ピアノ演奏:ベラ・バルトーク)
(2)はじめに(案内役:カウツキー・アルマンド)
(3)ピアノの修復
(4)レッスン風景-父ゾルターンから息子クリスティアーンへ
(5)バルトーク:
「ミクロコスモス」より短6度音程での平行進行
(ピアノ演奏:クリスティアーン・コチシュ)
(6)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
(7)リスト:アヴェ・マリアR. 194, S. 545
(8)バルトーク:「ミクロコスモス」より
 オリエンタル風に / 和音練習 / 小練習曲 / スケルツォ / 夜想曲 /
民謡風に / 倍音 / 歌 / 5度の和音 / 農民舞曲 / 交互に弾かれる3度 / 4度
/ ユニゾン
(9)同:「子供のために」より
 アンダンテ(子供の歌)/ アンダンテ(バラード)/ アレグレット /
アンダンテ・ノン・トロッポ(兵士の歌)/ アレグロ(お酒の歌)/
アレグロ・ロブスト
ゾルターン・コチシュ(P)
照明:ラースロー・へヴェシュ、
撮影:ラースロー・ライク、アッティラ・ゴルトヴァ
監督:アッティラ・フラニェー、製作:ガーボル・ヴァーシャールヘイ
(2000年ハンガリーTV制作)
ブダペストのチャラーン通りには、バルトークがハンガリー時代の最後に過ごし
た邸宅がいまも残されています。1981年より記念館となっていますが、2006年の
生誕125周年に向けて家の改築と同時に古いピアノの修復がはかられました。
このDVDには、仕事部屋に置かれていた作曲用の小型のべーゼンドルファーの修
復の模様と、バルトークのピアノ独奏曲全集の録音でも知られる第1人者コチシュ
による‘バルトークのピアノ’を弾いたコンサートが収められています。
邸宅のもとのダイニングとリビングの空間を利用しておこなわれた、ささやかな
修復記念のお披露目コンサート。メイン・イベントはやはり後半のバルトーク。
1930年代にバルトークの住まいで、バルトークのピアノで、バルトークの作品が
どんな響きがしていたのか。ファン必見の内容です。うれしい日本語字幕つき。




<MUSICAPHON>
M 56890(SACD-Hybrid) \2250
ルイ・フェルディナンド・フォン・プロイセン(1772-1806):
ピアノ四重奏曲変ホ長調op.5
メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ四重奏曲第2番へ短調op.2(1823年)
ヴァレンティン・ピアノ四重奏団
【インカ・フォン・プットカーメル(Vn)、ウノミナコ(Vla)、
ハンノ・クーンス(Vc)、イザベル・シュペート・ロツキー(P)】
ルイ・フェルディナンド・フォン・プロイセンは、バッハとも音楽的親交があっ
たことで知られるフリードリヒ2世(フリードリヒ大王)の甥にあたる人物。どの
ような音楽教育を受けたかということについて詳細な資料は残されていませんが、
ロココを思わせる雰囲気も漂う美しい作品となっています。このプロイセンのピ
アノ四重奏曲の書き方は、後の作曲家たちの規範の一つとなったとされています。
メンデルスゾーンのピアノ四重奏曲は、14歳の時に作曲されたものですがすでに
信じられないような天才の輝きを見せています。

M 56889(SACD-Hybrid) \2250
まがりくねった小道-ヘンデル&ヴァイス:オーボエ・ソナタ集(全曲)
ヘンデル:
ソナタヘ長調HWV 363a、ハ短調HWV366、変ロ長調HWV357、ト短調HWV 364
ヴァイス:ソナタ変ホ長調、ト短調、変ロ長調
コンチェルト・ロイヤル・ケルン
【カルラ・シュレーター(Ob)、ライナー・ヨハンセン(Fg)、
ロベルト・ニコライチェク(Vc)、ハスミ・ヤマト(アーチリュート)、
トーマス・ジノフチク(Cem)】
録音:2006年
ここに収められているヨーハン・シギスムント・ヴァイス(1690頃-1737)は、リュ
ート曲作曲家として有名なシルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの弟にあたりま
す。兄ヴァイスの陰にかくれて歴史に埋もれていた弟ヴァイスの作品が、瑞々し
いアンサンブルを得て蘇りました。ヘンデル作品もどれもシンプルながら聴かせ
る名演となっています。




<CANTATE>
C 58030(SACD-Hybrid) \2250
音楽礼拝-アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684)
-ビーバー、ヴァレンティーニらの作品-
アンドレアス・ホーファーは、ザルツブルク大聖堂の楽長を務めた人物。当時ザ
ルツブルクの大聖堂はヨーロッパの音楽の殿堂的な存在でした。ホーファーの助
手として、かの有名なビーバーも働いていたというから相当の大物だったことが
うかがわれます。

<Profil>
=ギュンター・ヴァント エディション=
PH 06003 \2180
モノラル
(1)モーツァルト:「戴冠式ミサ」K317
(2)シューベルト:スターバト・マーテル D.383
マルゴ・ギョーム(Sp) マルギット・コベック(Alt)
ヨハネス・フェーヤーベント(Tn) エヴァルト・カルデヴィーアー(Bs)
ギュンター・ヴァント(指)
ケルン放送交響楽団、同合唱団
録音:(1)1952年7月25日(2)1953年10月17日
ヴァントのレコード・初レパートリーとなる2曲で、「スターバト・マーテル」
はドイツ国歌そっくりのメロディが登場する感動作。名作「戴冠式ミサ」での
ヴァントのあまりに誠実なるがゆえの切々たる演奏に大いにうたれました。録
音はモノながら大変聴きやすく奥行き、広がりを感じさせる良質なサウンド。

PH 05044 2枚組 \4360
モノラル
ヴァルフガング・フォルトナー(1907-1987):歌劇「血の婚礼」全曲
N.ヒンシュ=グレンダール、アニー・シュレム、
イルムガルト・ゲルツ、エミー・リスケン、ヒルデグント・ヴァルター、
ヴィルヘルム・オット、アレキサンダー・シェードラー
ギュンター・ヴァント(指)
ケルン・ギュルツェニッヒ管、同合唱団
録音:1957年7月16日WDR
フォルトナーの代表作でツィンマーマンの「軍人達」の登場までは現代ドイツ
を代表するオペラとされていた傑作。初演直後の録音です。注目はヴァント夫
人のアニタ・ヴェストホフが「可憐な少女」役で歌っているのが見逃せません。
音質大変良好です。

PH 05029 2枚組 \4360
フランツ・シュミット(1874-1939):オラトリオ「七つの封印の書」
エバーハルト・ビュヒナー(Sp) ロベルト・ホル(Bs)
ガブリエレ・フォンターナ(Sp)
マルガレーテ・ヒンターマイヤー(Alt) クルト・アゼスベルガー(Tn)
ロベルト・ヘルツァー(Bs) マルチン・ハーゼルベック(Org)
ホルスト・シュタイン(指)
ウィーン交響楽団、ウィーン楽友協会合唱団
録音:1996年5月ウィーン・ムジークフェラインザール
かつてカリッヒレーベルが発売されていて、同レーベルの主力アイテムだった
シュタインの名盤のうれしい復活です。




<ORFEO>
ORFEO 674081 \2450
ダンツィ:
(1)七重奏曲 変ホ長調Op.10
(2)クラリネット・ポプリ第3番変ロ長調WoO
(3)クラリネット・ポプリ第1番変ロ長調Op.45
(4)七重奏曲 ホ長調Op.15
ディーター・クレッカー(Cl) コンソルティウム・クラシクム
録音:2004年11月16-19日SWRシュトゥットガルト
クラリネットの名手クレッカー率いるコンソルティウム・クラシクムの最新ア
ルバムは、18世紀の終りから19世紀初めにかけて、ドイツの楽壇で重要な位置
を占めたダンツィの作品集。ウェーバーの師であるかれは、作曲家としてロコ
コ時代と初期ロマン派の橋渡しをしましたが、かれの属したマンハイム楽派の
所産のひとつに、ミュンヘン、シュトゥットガルトそしてカールスルーエと広
範囲にオケの発展に関与したこともあげられます。
七重奏曲は、狩りを模したファンファーレと民謡主題が聞こえる作品10、愁い
を帯びたラルゲットがアクセントを効かせる作品15とも、室内楽というより室
内オケのようなゆたかなひびき。いっぽう、パイジェルロ作「セヴィリャの理
髪師」(1782年)のベルカント主題を導入のアダージョに用いた第3番、ミュン
ヘン宮廷楽団の首席奏者ベールマンのアイデアが盛り込まれた可能性もある第
1番とふたつのポプリ(接続曲)は、華麗で技巧的な小品と独奏楽器のための協
奏曲とが混じり合った性格をもちます。どのナンバーも名技が楽しく、管と弦
の溶け合いが美しく耳にのこります。

ORFEO 006061 \2450
ヘルベルト・ブレンディンガー:
(1)ヴィータのメディアOp35
(2)クラリネット協奏曲Op72
(1)ヘレン・ドナート(Sp) ヘルマン・ベヒト(Bs)
ヴァルフガング・サヴァリッシュ(指)バイエルン国立管
(2)ハンス・シェーネベルガー(Cl)
ペーター・ギュルケ(指)ミュンヘン室内管
録音:(1)1980年(2)1999年
1936年生まれのブレンディンガーは聴いてみると反前衛ドイツロマン派保守本
流のプフィッツナーの正統な後継者のようで、ドイツロマン情緒濃厚なクラリ
ネット協奏曲など大変な名曲で現代曲には珍しく何度も聴きたくなる作品。




<haenssler>
98 294 \2080
(1)ヴィドール:組曲 ホ短調Op.21
(2)ヴィエルヌ:チェロ・ソナタ 変ロ短調Op.27
(3)ヴィドール:チェロ・ソナタ イ長調Op.80
ペーター・ブルンス(Vc) アンネグレート・クットナー(P)
録音:2007年7月26-30日ジーメンスヴィラ(ドイチュラントラジオ・クルトゥ
ーアとの共同制作)
オルガンを真っ先に連想させるふたり、ノートルダム大聖堂のオルガニストを
務めたヴィエルヌと、その師で10曲のオルガン交響曲が有名なヴィドールによ
る、めずらしいチェロ作品を集めたアルバムです。ヴィドールの組曲は世界初
録音。
かのカザルスに献呈されたヴィエルヌのソナタ。第2楽章モルト・ラルガメン
テで優美な旋律が連綿と織り上げられてゆくさまは、フォーレの名作も顔負け
の味わい深さ。19世紀フランスの室内楽がお好みならきっとはまります。シュ
ターツカペレ・ドレスデン首席だったブルンスと、ペーター・レーゼルに学ん
だクットナーのコンビによる演奏。

98 527 \2080
J.S.バッハ:「ゴールドベルク変奏曲」アコーディオン編曲
ユッカ・ティエンス:合金
 (トラック5:トリック 8:熱気 12:欲望 15:おしゃべり 18:気まぐれ
 20:討論 22:うねり 26:熱中 29:熱望 31:ねじれ 34:努力 37:影
 40:動揺 45:未来へ)
デニス・パトコヴィッチ(accordion)
大バッハの「ゴールドベルク」のアコーディオン編曲にフィンランドの優れた
チェンバリストでもあり作曲家でもあるユッカ・ティエンスの新たな変奏曲を
組み込んでアリアと44の変奏曲に作り上げた74分47秒の新たな大バッハの世界。
トラック5,8,12,15,18,20,22,26,29,31,34,37,40,45に「トリック」「熱気」
「欲望」「おしゃべり」・・・と題された「合金」の楽章が挿入され、バロッ
クと現代への橋渡しを試みています。パトコヴィッチは1980年生まれのドイツ
のアコーディオン奏者。ダニエル・ヘニーばりのイケメンで来日時にはおっか
けが急増するでしょう。





<HUNGAROTON>
HSACD 32516(SACD-Hybrid) \2300
(1)バルトーク:44の二重奏曲-2 Vnのための BB 104, Sz 98
(2)同:「ジェルジョーから」(チーク県の3つのハンガリー民謡)-bfl & Pの
ためのBB 45a,Sz 35
(3)同 / シゲティ編:
ハンガリー民謡集(「子供のために」第1、第2巻より7曲)-Vn & Pのための
BB 53add
(4)同 / ティヴァダル・オルサーグ編:
ハンガリー民謡集(「子供のために」第1、第2巻より9曲)BB 109, Sz 42
(1)(3)(4)バルナバーシュ・ケレメン、(1)カタリン・コカシュ(Vn)
(2)ゾルターン・ユハース(フルヤ;※ハンガリーのリコーダー)
(2)(3)(4)ゾルターン・コチシュ(P)
録音:(1)2007年9月17-18日、
10月29-31日(2)(3)(4)2007年10月23日フェニックス・スタジオ
最新の研究成果を盛り込んであらたにスタートした、フンガロトンの看板「バ
ルトーク・ニュー・シリーズ」。当アルバムにおけるケレメンとコカシュのよ
うに、ハンガリーの若い世代の演奏家を積極的に起用しているのも新シリーズ
の特色となっています。そのふたりのフレッシュな感性が開花した「44の二重
奏曲」。あたらしいヴァイオリンのメソッドを研究していたエーリヒ・ドーフ
ライン博士の依頼で書かれた全4巻の内容は、ほぼすべてがハンガリー、ルー
マニアほかの民俗音楽から素材が採られ、あえてオリジナルを損なわない形で
書かれているのが特徴。巻が進むに従い、演奏難易度が上がってゆく仕組みに
なっています。ほかに民謡編曲の作品集でピアノを受け持つのはコチシュ。
「バルトーク大全集」では若手だった彼もいまや押しも押されぬ大ベテラン、
時代も変わったものです。




<世界文化社>
DVD決定盤 オペラ名作鑑賞シリーズ1
DVD2枚組(日本語字幕付き)+解説BOOK

SBKI 1(2DVD+解説BOOK) \4800 ※2008年11月前の特別価格 \3600
DVD決定盤 オペラ名作鑑賞シリーズ1 ヴェルディ:アイーダ
[Disc 1]ミラノ・スカラ座「アイーダ」 (153分)
[Disc 2]オペラ映画「アイーダ」 (カラー 92分) 1951年 イタリア
[解説書]64ページ 粗筋・登場人物・観どころ聴きどころ・秘話などオペラ学
満載の鑑賞マニュアル。
[Disc 1]
アイーダ:マリア・キアーラ 
ラダメス:ルチアーノ・パヴァロッティ 
アムネリス:ゲーナ・ディミトローヴァ 
アモナスロ:フアン・ポンス 
ランフィス:ニコライ・ギャウロフ 
エジプト王:パータ・ブルチュラーゼ
ロリン・マゼール(指)ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
1985年12月スカラ座ライヴ
演出:ルカ・ロンコーニ
[Disc 2
]監督 脚本:クレメンテ・フラカッシ、ジュゼッペ・モレッリ(指)
アイーダ:ソフィア・ローレン(歌/レナータ・テバルディ)
ラダメス:ルチアーノ・デッラ・マッラ(歌/ジュゼッペ・カンポーラ)
アムネリス:ロイス・マクスウェル(歌/エベ・スティニャーニ)
アモナスロ:アフロ・ポーリ(歌/ジノ・ベッキ)
ランフィス:アントニオ・カッシネッリ(歌/ジウリオ・ネリ)
[解説書]永竹由幸 監修・著
第1巻は古代エジプトを舞台にしたヴェルディ後期の傑作「アイーダ」。
Disc1は豪奢な凱旋場面と黄金期のパヴァロッティの名演が堪能できるスカラ
座盤。Disc2のソフィア・ローレン主演盤は日本未公開ながら若き日のソフィ
ア・ローレンの熱演にテバルディの熱唱、エベ・スティニャーニやジノ・ベッ
キらの往年の大歌手たちの競演にも興味が尽きない、オペラファン必携のDVD
セットと申せましょう。




<EUROARTS>
30 85208(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
リヒテル1989年ロンドン・ライヴ
(1)モーツァルト:ピアノソナタ第4番変ホ長調 K.282
(2)同:ピアノソナタ第15番ハ長調 K.545
(3)同:ピアノソナタ第8番イ短調 K.310
(4)ショパン:
エチュード Op.10より第1、6、10、12番、同Op.25より第5、6、8、11番
(5)ボーナス・トラック
【ショパン:エチュード Op.10より第4、12番/ラフマニノフ:音の絵 Op.39
の3(1969年10月28日BBC放映)】
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
[1989年3月29日/ロンドン、バービカン・センターでの収録]
名代の録音嫌いだったリヒテルが収録を了承した1989年3月29日のバービカン
・センターでのコンサート・ライヴ。テレビ用収録ながら、照明を好まないリ
ヒテルが40ワット電球1ケのみに固持したため、欠陥品かとみまごう暗い画面
となっているのに驚かされます。しかし、その結果リヒテルの集中力は最高度
で、息もつけないほどの凄さ。演奏も冴えに冴え、まさに神業と言える完成度
です。

30 85248(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87(全曲)
タチヤナ・ニコラーエワ(Pf)
[1992年12月21-30日放送]
8ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ全24曲は、ニコラーエワにより1952年
に世界初演され、またニコラーエワが1993年、最後のコンサートで弾いた因縁
深い作品。彼女は生涯に3度、この超大作を録音していますが、当盤は嬉しい
映像つき。技術的にも音楽的にも難しいこの大作は、やはりニコラーエワ以上
の説得力と安心感で聴きたいもの。世にも尊いピアノ音楽の宝と申せましょう。
ボーナス映像として、「ニコラーエワ、ショスタコーヴィチを弾く」という
14分のドキュメンタリーが収められています。

30 78048(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
ワイセンベルク1989年ロンドン・ライヴ
(1)ストラヴィンスキー:ペトルーシュカより三楽章
(2)プロコフィエフ:ピアノソナタ第3番
(3)スクリャービン:左手のためのノクターン Op.9の2
(4)ラフマニノフ:前奏曲変ホ長調 Op.23の6
(5)ショパン:
ピアノソナタ第3番-ラルゴ/ノクターン(遺作)/エチュード Op.25の7
(6)バッハ:半音階的幻想曲 BWV903/パルティータ第6番-クーラント
(7)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
アレクシス・ワイセンベルク(Pf)、
ジョルジュ・プレートル(指)フランス国立放送管
一時、カラヤンに重用され、世界的人気となったワイセンベルク。その若き日
の映像が日の目をみます。技巧的な作品ばかりですが、彼の凄腕ぶりと美しい
音色が鮮烈。注目すべきは、この映像を見たカラヤンが、即座に共演を望んだ
といわれるいわくつきの演奏です。プレートルと共演したブラームスの2番も
堂々たる力演です。

30 52318(DVD-Video) \2180
字幕:英仏独
ミケランジェリ1981年ルガーノ・ライヴ
(1)ベートーヴェン:ピアノソナタ第11番変ロ長調 Op.22
(2)同:ピアノソナタ第12番変イ長調 Op.26「葬送」
(3)シューベルト:ピアノソナタ イ短調
(4)ブラームス:4つのバラード Op.10
アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ(Pf)
[1981年4月7日/ルガーノ、スイス・イタリア語放送会場での収録]
かつてBMGより国内盤がリリースされていたミケランジェリ幻のルガーノ映像。
1981年に同地のスイス・イタリア語放送が行なった公開リサイタル。聴衆入り
の実演ならではの緊迫感に満ち、さらに演奏中の指の動きや、顔の表情など臨
場感満点。61歳円熟期のミケランジェリの凄さはまさに魔術的。
言葉を失います。





<IDIS>
IDIS 6546 \1650
(1)ラロ:スペイン交響曲 Op.21
(2)サン=サーンス:ハバネラ Op.83
(3)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
(4)ショーソン:詩曲 op.25
(5)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28
(6)ラヴェル:ツィガーヌ
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
(1)(2)(3)(5)ウィリアム・スタインバーグ(指)RCAヴィクター交響楽団
(4)アイズラー・ソロモン(指)RCAヴィクター交響楽団
(6)アルフレッド・ウォレンスタイン(指)ロサンゼルス交響楽団
録音:(1)(2)(3)(5)1951年,(4)1952年,(6)1953年
いずれもハイフェッツの1950年代前半の代表的録音。録音史上でも特筆すべき
豪演として名高いツィゴイネルワイゼンを始め、いずれもこの時期のハイフェ
ッツの凄みを感じさせるものばかりです。

IDIS 6547 2枚組 \3300
ヴェルディ:「オテッロ」
ラモン・ヴィナイ(T オテッロ) 
アントニエッタ・ステッラ(S デスデモーナ)
ジュゼッペ・タッデイ(Br イアーゴ) 
ジュゼッペ・モデスティ(Bs ロドヴィーコ) 他
トーマス・ビーチャム(指)コロン劇場管弦楽団
録音:1958年7月4日,ブエノス・アイレス
ビーチャムは生涯に渡ってオペラを積極的に指揮しており、コヴェントガーデ
ン歌劇場はもとより、メトなど各地の劇場で大変な人気を博していました。こ
のブエノスアイレスでの「オテッロ」は、オペラ指揮者ビーチャムの真価を伝
える録音として知られていたものの、長いこと入手難だったものです。ヴィナ
イ、ステッラ、タッデイとキャストも充実。ビーチャムがいかにすごいオペラ
指揮者だったかを知るに打ってつけの貴重な録音です。




<SUPRAPHON>
SU 3943 2枚組 \3500
ドヴォルザーク:「悪魔とカーチャ」
リュドミラ・コマンコヴァー(Ms カーチャ) 
リュボミール・ハヴラーク(T 羊飼いイルカ)
ヴェラ・クリロヴァー(Ms カーチャの母) 
プジェミスル・コチー(Bs 悪魔マルブエル)
ルドルフ・アスムス(Bs ルツィフェル) 
カレル・ベルマン(Bs 門番の悪魔)
マリエ・スタイネロヴァー(S 女領主)ほか
ズデニェク・ハラバラ(指)
プラハ国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年10月31-11月15日,プラハ
ドヴォルザークの「悪魔とカーチャ」は、1899年に初演されたオペラ。性格の
悪いカーチャは人気がなく、思わず「悪魔とでも踊るわ」と言ってしまったた
め、悪魔マルブエルと一緒に地獄に行くことに。しかし地獄でもカーチャは厄
介者。羊飼いのイルカが彼女を地上に連れ帰り、さらに悪魔を利用して悪代官
を懲らしめ、悪女領主を改心させる、という愉しい物語。録音は他にピンカス
指揮の1979年のSUPRAPHON録音(11 1800)があるのみ。名匠ハラバラの指揮した
この名盤がCDになるのはこれが初めて、嬉しい復活です。




<WERGO>
WER 6701 4枚組 \3650
[CD1] 69:06
[CD2] 71:52
[CD3] 68:58
[CD4] 64:39
モートン・フェルドマン(1926-1987):
for Philip Guston~フルート、パーカションとピアノのための(1984年)
ユリア・ブロイアー(ピッコロ、フルート、アルト・フルート)
マティアス・エングラー(グロッケンシュピール、ヴィブラフォン、チューブ
ラー・ベル、マリンバ)
エルマー・シュランメル(ピアノ)
蝶がさなぎから孵化する過程(ここでは孵化という結末にはなりませんが)の映
像を、早送りせず見せられている気分を味わえる作品。よくやった!えらい!
と演奏家をほめてあげたい4枚組です。
フェルドマン(1926-1987)は、図形楽譜を考案したり、80分以上かかる長大な
作品を書いたりした作曲家。作品を通して、音は極めて少なく、寡黙な印象の
中、ゆったりと曲が進みます。各ディスクとも1時間を余裕で越えており、ト
ラック数は2-3のみ。はっきり言って、どのディスクのどの部分から聴き始め
ても印象は同じ。しかし、しばらくじっと聴いてみると、少しずつですが動き
があったりそれが収まったり、またちょっと音が高くなったり元に戻ったり、
と何かしら常に変化していることに気付きます。
フィリップ・ガストン(1913-80)は、モントリオール出身の抽象表現主義を代
表する画家で、ユダヤ人虐殺や、残虐な行為を行う特殊団体などを題材とする
絵画を遺しています。1950年、フェルドマンとガストンはケージの紹介で出会
いました。作品はC(ハ)、G(ト)、Aフラット(変イ)、 Eフラット(変ホ)の4つの
音がモチーフになっており、これは、ケージ(CAGE)のことを指しています。

WER 6806 \2180
サティ/スヴォボダ-音声測定法
(1)サティ:スポーツと気晴らし/スヴォボダ:
20のフランス歌曲(第1番-第10番)
(2)スヴォボダ:練習曲第1番 スピード
(3)サティ:歌曲「泉水人形」(全5曲)
(4)サティ:最後から2番目の思想(前3曲)
(5)サティ:3つの恋愛詩
(6)スヴォボダ:5つのカノン 練習曲
(7)サティ:スポーツと気晴らし/スヴォボダ:
20のフランス歌曲(第11番-第20番)
(8)サティ:
グノシエンヌ第1番(声、トロンボーン、アコーディオン、メロディカ)
アンヌ=マリー・クリューゲル(声、バレル・オルガン、トイ・ピアノ、
メロディカ(ホーナー社製鍵盤ハーモニカ))
ステファン・フッソング(アコーディオン、トイ・ピアノ、メロディカ)
マイク・スヴォボダ(トロンボーン、メロディカ)
「私は音楽家ではない・・・誰もがあなたにそう言うだろう。それは正しい。
私の音楽は純粋に、音声測定法なのだから」(サティの言葉)。ある意味この言
葉は真実かも、と思わせる1枚。天下一のトロンボーン名人、スヴォボダの思
慮深い作品配列と選曲、編曲によって、わけのわからないことをやっては「異
端児」と呼ばれていたサティが、実に科学的で理知的な香りの強い作曲家であ
った、ということが浮かび上がってきます。
グノシエンヌ第1番は、ピアノ・ソロで聴くと、けだるげなステキな感じです
が、このディスクの最後に収められているスヴォボダの編曲版で聴くと、謎
めいた雰囲気を漂わせつつも、音の運びやハーモニーには無駄なものがなく
研ぎ澄まされたものであることが感じられ、興味津々。「スポーツと気晴ら
し」は、サティの詩に自分が作曲した歌曲と交互に演奏しています。時にホ
ーミーを思わせるような音色をトロンボーンが奏でるなど、人間の本能に直
截訴えてくるスヴォボダの作品を合間に挟むと、サティ作品の実にカチカチっ
としている部分が際立ち、興味津々。




<Arte Verum>
ARV 002 \2280
R.シューマン:歌曲集
献呈Op. 25-1、わが麗しの星Op. 101-4、花嫁の歌I Op. 25-11 、
花嫁の歌II Op. 25-12、兵士の花嫁(Op. 64-1)、捨てられた娘(Op. 64-2)、
春だ(Op. 79-23)、あの国をご存知ですか(Op. 98a-1)、
ただ憧れを知る者だけが(Op. 98a-3)、話せと言わないで(Op. 98a-5)、
悲しい音色で歌わないで(Op. 98a-7)、
私をこのままの姿でいさせて(Op. 98a-9)、あなたは花のよう(Op. 25-24)、
哀れなペーター(Op. 53-3)、はすの花(Op. 25-7)、
孤独な涙は何を望む(Op. 25-21)、
はじめての緑(Op. 35-4)/歌曲集「女の愛と生涯」(Op. 42)、月夜(Op. 39-5)
くるみの木(Op. 25-3)
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ローランド・ペンティネン(P)
録音:2002年9月&2003年3月
その歌声と表現により深みと熱さを増したヘンドリックスによるシューマン。
ペンティネンの好サポートを得て、じっくりしっとり聴かせます。

ARV 003 \2280
パーセル&ヘンデル:endless pleasure
パーセル:つかの間の音楽(エディプス王より)/ばらの花よりかぐわしく
(「パウサニアス」より)/音楽が愛の糧であるなら第1曲&第3曲/ばら色の
すみかから(「ドン・キホーテの滑稽な物語」より)/主よ、人とは何か/
ああ、ベリンダ!私が土の下に横たわるとき(「ダイドーとイニーアス」より)
ヘンデル:バレエ組曲「テルプシコール」/おお眠りよ、なぜ私を見捨てる
のか;あなたがどこを歩くとも;極みなき喜び(「セメレ」より)/いとしの
森よ(「アタランタ」より)/汝のやさしい瞳を崇む;つらい運命に涙はあふ
れ;難破した船が嵐から(「ジューリオ・チェーザレ」より(伊語))
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ドロットニングホルム・バロックアンサンブル
録音:2006年11月、2007年4月
バロックもののドラマティックなアリア集。熱い歌唱で、「ババヘン」の魅
力炸裂です。

ARV 004 \2280
プーランク:歌曲集
(1)3つの詩-ヴィルモランの詩による3つの歌曲(全3曲)
(2)気まぐれな婚約(詩:ヴィルモラン)(全6曲)
(3)歌の調べ(詩:モレア)(全4曲)
(4)「C」(2つの詩より-詩:アラゴン)
(5)ギターに寄す(詩:ロンサール)
(6)くじびき(詩:カレーム)(全7曲)
(7)ある日ある夜(詩:エリュアール)
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)
録音:2006年11月、2007年11月
デルヴィンイェルの名人ぶりの光るピアノに、ヘンドリックスの変幻自在な
表現が見事にマッチし、プーランク歌曲と、それぞれの詩の世界を見事に描
ききっています。

ARV 001SPE \2280
グラナドス(1867-1916):トナディーリャス
(1)ゴヤの色女(マハ) (2)抜け目なき伊達男(マホ) 
(3)歌声とギターのつま弾き(トラララとプンテアド) (4)名伊達男(マホ) 
(5)色女(マハ)のまなざし (6)愛と憎しみ (7)わたしは通りをぶらつく 
(8)板にもつかないおしゃれな娘たち
オブラドルス(1897-1945):
(9)愛するひとに (10)あいして,お母さま (11)髪は細やか 
(12)ちいさなお嫁さん 
モンサルバーチェ(1912-2002):五つの黒人歌曲 
(13)ピアノの中のキューバ (14)ハバネラの調べで 
(15)ドスが自慢の伊達男 (16)黒人の子を寝かしつける歌 (17)黒人の歌
グラナドス:愛の歌集
(18)夏至祭の夜明け (19)泣けよ,心よ,それでいい 
(20)クエンカの娘たちが松林へ行った昨泣くな,両の眼,それは違う 
朔あたしはただの小娘だから 柵すてきなあなた
ファリャ(1876-1946):七つのスペイン民謡
窄モーロ人の衣 策ムルシア風セギディーリャ 索アストゥリアーナ 
錯ホタ 桜子守唄(ナナ) 鮭うた(カンシオン) 笹ポロ
匙カタルーニャ民謡:鳥の歌*
バーバラ・ヘンドリックス(Sp)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(P)
*グスタフ
録音:2003&2005年
Arte Verum記念すべき第1弾リリース。最終楽曲の「鳥の歌」は、2005年にこ
の世を去った大歌手、ビクトリア・デ・ロス・アンへレスへの敬愛の念を込
めて歌われています。



<TAHRA>
FURT 2001(SACD-Hybrid) \2380
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱つき」
フルトヴェングラー(指)
フィルハーモニア・オーケストラ
ルツェルン音楽祭祝祭合唱団(合唱指揮 アルベール・ジェニー)
エリーザベト・シュヴァルツコップフ(Sp)エルザ・カヴェルティ(At)
エルンスト・ヘフリガー(Tn)オットー・エーデルマン(Bs) 
(1954年8月22日 ルツェルンLive)
1995年にGramophone賞受賞の名盤。TAHRAレーベルを代表する名盤ですが
FURT1003の番号では永らく廃盤でしたが、ここにTAHRAが24bit192kHzで新た
にマスタリングしハイブリッドのSACDとして蘇りました。
今回SACDとしてはお求め安い価格を設定しましたので、多くのフルトヴェン
グラーファンの方々、今まで音が悪くてフルトヴェングラーを敬遠してきた
音楽ファンの方々にも聴いていただきたいと思います。




<AUDITE>
AU 95599 \2280
ヴォルフ:メーリケ歌曲集
苦悩から癒えて希望に寄せる
巡り会い
春に
旅先で
古い絵に寄せて
明け方に
新しい歌
どこで慰めが見つかるのだ?
愛する人に
ペレグリーナ1
ペレグリーナ2
さらば
郷愁
狩人
恋する男の歌
ヴァイラの歌
ある婚礼にて
打ち明け話
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P) ルドルフ・ヴィレ(P)
録音:1955年1月26日,1949年5月5日,1951年5月25日,ベルリン
偉大なバリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが、まだ20代
後半だった頃にベルリンRIAS放送に録音したヴォルフのメーリケ歌曲集です。
全18曲中15曲は1955年1月26日の録音。30歳を目前にしたフィッシャー=ディ
ースカウが、既に完成された世界を持っているのが分かります。「愛する人
に」と「ヴァイラの歌」は1949年の録音、若き日の天才だけが持つ鮮烈さに
息を飲まんばかりです。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音
源を使用。

AU 95600 \2280
ヴォルフ:
フアーナは気難し屋だ
恋人をからかおうとするんだね
緑の露台の上から
花を摘みに行くなら
優しい恋をのがした者は
心よ、がっかりするのはまだ早い
ああ、それは5月のことだった
全ては、心よ、憩いに
いつの日か私を思い出して
心の底深く苦しみを秘めていても
死よ来たれ、夜に包まれて
ああ、幼な児の瞳は
ああ、何と長い魂のまどろみ
主よ、この地に何が芽生えるのでしょうか
孤独にふける者は
家々の門辺に歩み寄って
涙を流しながらパンを食べたことのない者
コフタの歌1
コフタの歌2
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P) ルドルフ・ヴィレ(P) ヴァルター・ヴェルシュ(P)
1953年12月13日,1948年11月29日,1949年7月11日,ベルリン
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが20代半ばに歌ったヴォルフの
歌曲の録音。いずれもベルリンRIAS放送に録音したものです。いずれの録音も、
後年に比べれば若さは見えるものの、既に20代半ばの若さで驚くべき水準に達
していることが分かると思います。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア
提供の音源を使用。

AU 95598 \2280
ベートーヴェン:
25のスコットランド民謡 Op.108から
(音楽と恋と酒,おお、甘き時よ,さあ杯を満たせ、良き友よ,この忌わしい
世界が,メアリー、窓辺に来ておくれ,魅力的な人よ、さらば,小舟は早く
進む,誠実なジョニー,山の警備隊,羊飼いの歌)
25のアイルランドの歌 WoO152から
(陰鬱な12月,朝風が頬を撫で,朝は悩み多く)
20のアイルランドの歌 WoO153から(老人は諭す,さようなら、大きな喜び)
12のアイルランドの歌 WoO154から
(アイルランドっ子の血潮,真面目で分別くさいのは勘弁だ)
さすらう吟遊詩人 WoO157-11
カーディガンの娘たち WoO155-16
乳搾りWoO155-17
神が王を護りたまいますよう(ゴッド・セイヴ・ザ・キング) WoO157-1
ゴンドラの歌 WoO157-12
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
録音:1952年9月22-24日,ベルリン
ベートーヴェンは、スコットランド、アイルランド、ウェールズなど、各地の
民謡に基づいた歌曲を多数作曲しています。それらはベートーヴェンを刺激
し、彼の傑作の源泉にもなっていることが知られていますが、実際に耳にする
機会は多くありません。そんな貴重な歌曲を、若き日のフィッシャー=ディー
スカウが録音していました!1952年のベルリンRIAS放送のための録音で、三日
間でこのCDの全ての曲を録音しています。フィッシャー=ディースカウの録音
の中でも非情に珍しいであろうこれらの歌曲、マニアには逃がせません。ドイ
ッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。

AU 23411 2枚組 \2700
J.シュトラウス:「こうもり」
ペーター・アンデルス(T アイゼンシュタイン)
アニー・シュレム(S ロザリンデ)
リタ・シュトライヒ(S アデーレ)
アンネリーゼ・ミュラー(Ms オルロフスキー公爵)
ヘルムート・クレプス(T アルフレート)
ハンス・ヴォッケ(Br フランク)
フリッツ・ホッペ(語り フロッシュ)
ほか
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団,RIAS室内合唱団
録音:1949年11月1-8日,12月23日,ベルリン
フェレンツ・フリッチャイがヨハン・シュトラウスを得意としていたことはよ
く知られています。シュトラウスの時代のウィーンはオーストリア=ハンガリ
ー二重帝国の首都で、シュトラウスの音楽にも東方からの影響が現れています。
ハンガリー人のフリッチャイは、シュトラウスのそうした要素を巧みに引き出
し、溌剌とした魅力を打ち出しています。この「こうもり」は、フリッチャイ
がベルリンに進出して間もない頃の放送録音。アンデルス、シュレム、シュト
ライヒ、クレプスら、当時のベルリンのスター歌手が多く起用された豪華な
キャストです。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。

<REGIS>
RRC 1274 \880
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491(*)
ピアノ協奏曲第16番ニ長調 K.451(*)
ロンド イ短調 K.511(+)
ドイツ舞曲集 K.509(#)
マルティノ・ティリモ(ピアノ(*/+)&指揮(*))
プラハ室内管弦楽団(*/#)
録音:2004-2005年、アテネ(*/#)/2006年(+) 原盤:REGISオリジナル(*)

RRC 1292 \880
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集
軍隊行進曲第1番/詩的なワルツ/スペイン舞曲第4-7番
軍隊行進曲/スペイン奇想曲/わら人形/ムーア風舞曲とアラブの歌
性格的舞曲/即興曲 Op.39/軍隊行進曲第2番
トマス・ライナ(ピアノ)
録音:1974-1978年 原盤:CRD

RRC 1294 \880
ヘンデル(1685-1759):室内楽作品集
トリオ・ソナタ ヘ長調 Op.2 No.4 HWV389(*)
フルート・ソナタ ニ長調 HWV378(+)
トリオ・ソナタ ハ長調 HWV403(#)
リコーダー・ソナタ イ短調 Op.1 No.4 HWV362(**)
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1 No.13 HWV371(++)
オーボエ・ソナタ ハ短調 Op.1 No.8 HWV368(##)
トリオ・ソナタ ヘ長調 Op.5 No.6 HWV401(***)
レコール・ドルフェ
ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン(*/#/++/***)
フィリップ・ピケット(リコーダー(*/**))
スーザン・シェパード(チェロ)
ジョン・トル(チェンバロ(*))
スティーヴン・プレストン(フルート(+))
ルーシー・キャロラン(チェンバロ(+/#/**/++/##/***))
アリソン・バリー(ヴァイオリン(#))
デイヴィッド・レイチェンバーグ(オーボエ(##))
ミカエラ・コンバーティ(ヴァイオリン(***))
録音:1982-1985年 原盤:CRD

RRC 1296 \880
ヤッシャ・ハイフェッツ ヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35(*)
ラロ:スペイン交響曲 Op.21(第3楽章カット)(+)
ガーシュウィン/ハイフェッツ編曲:
前奏曲第1-3番(#)
「ポーギーとベス」から(#)
サマータイム,女な気まぐれ,私の夫は死んだ,
そうとは限らない,テンポ・ディ・ブルース,ベス、お前は俺のものだ
伝承曲:深い川(**)
ヴァイル/フレンケル編曲:「三文オペラ」から モデラート・アッサイ(#)
ベンジャミン/プリムローズ編曲:ジャマイカン・ルンバ(**)
アルフレッド・ウォレンステイン(指揮(*))
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ウィリアム・スタインバーグ(指揮(+))
RCAビクター交響楽団(+)
エマニュエル・ベイ(ピアノ(#))
ミルトン・ケイ(ピアノ(**))
録音:1951年(*/+)/1944年(#/**) 原盤:RCA/BMG

RRC 1297 \880
レナータ・テバルディ ヴォイス・オヴ・ゴールド
ヴェルディ:
オペラ「運命の力」から
Son giunta!...Madre pietosa Vergine,Le vergine degli angeli,
Pace, pace mio Dio
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
オペラ「トロヴァトーレ」から Timor di me…D’Amor sull'ali rosee
アルベルト・エレーデ(指揮) ジュネーヴ大劇場管弦楽団
オペラ「アイーダ」から O patria mia
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
オペラ「椿姫」から Addio del passato
アントニーノ・ヴォット(指揮) ミラノ・スカラ座管弦楽団
オペラ「オテロ」から Era pi? calma.. Canzone del Salce.. Ave Maria
ルイザ・リバッチ(メゾソプラノ)
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
ジョルダーノ:オペラ「アンドレア・シェニエ」から La mamma morta
ウーゴ・サヴァレーゼ(バリトン)
アルトゥール・バジーレ(指揮) RAIトリノ管弦楽団
チレーア:オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」から
Ecco: respiro appena.. Io son l’umile ancella,Poveri fiori
カタラーニ:オペラ「ワリー」から N&egrave; mai dunque avro pace
マスカーニ:オペラ「ロドレッタ」から Ah! il suo nome.. Flammen, perdonami
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
プッチーニ:
オペラ「マノン・レスコー」から Sola, perduta, abbandonata
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
オペラ「トゥーランドット」から Signore, ascolta,Tu che di gel sei cinta(*)
アルベルト・エレーデ(指揮) ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
マリオ・デル・モナコ(テノール(*))
録音:1952-1956年 原盤:Decca




<STRADIVARIUS>
STR 33797 \2180
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):
組曲ニ長調 GWV420(1730)
組曲ニ長調 GWV421(1749)
ラウラ・トッフェッティ&トビアス・ボンズ(指揮)
アンティーキ・ストゥルメンティ

STR 33804 \2180
ジャチント・シェルシ(1905-1988):コレクション Vol.4 初期のピアノ音楽
Rotativa(1934)/12の前奏曲(1940)/変奏曲とフーガ(1940)
カプリッチョ(1930)/4つの詩(1939)
ドンナ・アマート(ピアノ)
Vol.3に先立っての発売です。




<SOMM>
SOMMCD 075 \2180
キャスリーン・フェリアー ブラームス、ショーソン、マーラーを歌う
ブラームス(1833-1897):四つの厳格な歌 Op.121(*)
ショーソン(1855-1899):愛と海の詩 Op.19(+)
マーラー(1860-1911):交響曲第3番ニ短調 から 第4-5楽章(#)
キャスリーン・フェリアー(アルト)
マルコム・サージェント(指揮(*))
BBC交響楽団(*)
ジョン・バルビローリ(指揮(+))
ハレ管弦楽団(+)
エイドリアン・ボールト(指揮(#))
BBC交響楽団&女声合唱団(#)
録音:1949年1月、プロムスより(*)/
1951年3月、マンチェスター、ディーンズゲイト(+)
1947年11月、BBC(#)
(#)は世界初CD化音源(情報には「初ディスク化」という表記もあります)。




<CRD>
CRD 3513 \1780
ヴィクトリア朝とエドワード朝のアンセム集
エドワード・エルガー(1857-1934):おお、主に捧げよ/アヴェ・ヴェルム
チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1918):
主よ、わが終わりを知らしめたまえ
ジョン・ステイナー(1840-1901):われは主を見たり
チャールズ・ウッド(1866-1926):ようこそ、喜びもたらす光よ
チャールズ・ヒューバート・パリー:わが魂よ、そこに国はあり
アラン・グレイ(1855-1931):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
エドワード・エルガー:主の御魂/おお、耳を傾けたまえ
チャールズ・ウッド:おお、核たる宝珠なる御身よ
フランク・ブリッジ(1844-1924):知恵を得る者は幸いなり
チャールズ・ヒューバート・パリー:われ喜びぬ
エドワード・ヒギンボトム(指揮)
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊
録音:オックスフォード・ニュー・カレッジ礼拝堂
録音時期は不明ですが新録音です。




<CHALLENGE CLASSICS>
CC 72193 2枚組 \3500
啓蒙思想の時代の交響曲集
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):交響曲ニ長調(1760)(*)
ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1702-1771):交響曲変ホ長調(*)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):交響曲ロ長調
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):
交響曲ニ長調 Falck 64(1746-1764)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:交響曲変ホ長調
ハイドン(1732-1809):交響曲第39番ト短調(1770以前)
モーツァルト(1756-1791):交響曲第29番イ長調 K.201(1774)
モダーンタイムズ_1800
録音:2007年9月28日-10月2日、オーストリア、
コングレス&メッセ・インスブルック内ザール・インスブルック
絶対王制時代のヨーロッパに啓蒙思想が広まり、今や「疾風怒濤」が始まらんと
する時期のドイツ、オースリアで書かれた交響曲集。モダーンタイムズ_1800は
ピリオド楽器を用いた時代考証的なクラシック音楽の演奏と、モダーン楽器を用
いた現代音楽の演奏の双方に習熟した新世代の演奏家たちから成る室内オーケス
トラで、創設は2003年、本拠地はオーストリアのチロル。

CC 72246 2枚組 \3500
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃-1707):作品全集 VII
アリア、コンチェルトとカンタータ集
どんなものも私たちを引き離すことはできない BuxWV77
イエスよ、わが生命の源 Bux62/さあ、万物の神をほめたたえよ Bux79
シオンよ、救い主を賛美せよ Bux68/私はこの世を去って Bux47
いざ、弦を合わせよう Bux116/正義の城門を開け Bux7
心から私はあなたを愛する、おお、主よ Bux41/わが心は喜ぶ Bux72
喜びに響く Bux119A/楽人よ、太鼓を叩け Bux122
ひとつのことを主に願い Bux24/わが意識よ、束縛を逃れよ Bux25
イエスよ、あなたはまことに素晴らしき人 Bux63
喜びに響く Bux119B/何を行うにせよ、すべてを Bux4
ミリアム・マイヤー、ベッティーナ・パーン、ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)
ボグナ・バルトシュ(アルト)
パトリック・ファン・フテム、フーゴ・ナーセンス(男性アルト)
イェルク・デュルミュラー、アンドレアス・カラシアク(テノール)
ドナルド・ベントフェルセン、クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン(指揮)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
録音:2006年3月、2007年1、5、9月、アムステルダム、フランス改革派教会

CC 72291 \2300
ヴェンツェル・ルートヴィヒ・エドラー・フォン・ラードルト(1667-1716):
ウィーンのリュート協奏曲集
「いとも貞節で奥ゆかしく、喜ばしきときも、悲しきときも
ユーモアを忘れぬ伴侶」(1701、ウィーン)から
協奏曲ホ短調(移調して演奏)/アリア ハ長調/トッカータ ヘ長調
協奏曲ヘ長調/協奏曲ト長調/シンフォニア ト短調/協奏曲ハ短調
フーベルト・ホフマン、スヴェン・シュヴァンベルガー、
クラウス・ケープ(リュート)
グナール・レツボール(指揮)
アルス・アンティクァ・オーストリア
グナール・レツボール、ピロスカ・バトリ(ヴァイオリン)
クレール・ポッティンガー=シュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヤン・クリゴフスキー(ヴィオローネ)
録音:イタリア、トレ・コッリ教会
フォン・ラードルトは古いオーストリア貴族の家系に生まれたアマチュアのリュ
ート奏者・作曲家。「いとも貞節で奥ゆかしく、…ユーモアを忘れぬ伴侶」は彼
の唯一の出版曲集で、そのタイトルはリュートを差していると考えられ、8つの
リュート協奏曲(組曲形式のコンチェルト)の他、リュートと他の楽器のアンサン
ブルのための作品を収録しています。この録音はメイン・リューティストを務め
るフーベルト・ホフマンの数年に渡る散逸譜収集と楽曲復元への奮闘努力によっ
て実現したもので、音楽史研究の点においても非常に有意義なプロジェクトと言
えるものです。
グナール・レツボール率いるアルス・アンティクァ・オーストリアはチャレンジ
・クラシックス初登場。録音エンジニアはシンフォニア・レーベルで彼らを見出
したロベルト・メーオが担当しています。




<GRIFFIN>
GCCD 4060 \1480
ヘレフォードの讃美歌集
J・ゴス:Praise My Soul
J・S・バッハ:Jesu Joy of Man's Desiring
H・G・レイ:The Strife is O'er("Gelobt sei Gott")
T・J・ウィリアムズ:O the Deep Deep Love of Jesus("Ebenezer")
W・H・ハリス:Come Down O Love Divine("North Petherton")
C・C・ショルフィールド:The Day Thou Gavest Lord Is Ended
W・P・ローランド:Love Divine All Loves Excelling("Blaenwern")
G・J・ウェッブ:Stand Up Stand Up for Jesus("Morning Light")
S・S・ウェスリー:O Thou Who Camest from Above("Hereford")
アメリカ伝承曲:Come Sing the Praise of Jesus("Battle Hymn")
J・S・バッハ:Subdue Us By Thy Goodness(Cantata BWV22)
E・ミラー編曲:When I Survey the Wondrous Cross("Rockingham")
J・S・バッハ編曲:All Glory Laud and Honour("St Theodulph")
W・H・モンク:All Things Bright and Beautiful
J・ステイナー:All for Jesus
P・ウォーロック:Bethlehem Down(*)
伝承曲:Saint Joseph's Carol(*)/The Lord at First Did Adam Make(*)
ロイ・マッシー(指揮(*以外))
リチャード・ロイド(指揮(*))
ハーフォード大聖堂聖歌隊
ロバート・グリーン(オルガン)
録音:ハーフォード大聖堂 原盤:Abbey, Alpha

GCCD 4013 \1480
【旧譜・値下げ】
宮廷のジェスターたち
テューダー朝のミンストレル(吟遊詩人)と宮廷作曲家たちの音楽
伝承曲:ウォルシーのワイルド
ウィリアム・コーニッシュ:そしてもし私が乙女なら
不詳:わがキャリー夫人のダンプ
アントニー・ホルボーン:夜警
ウィリアム・コーニッシュ:I besherew you
不詳:キャロル
エドワード・ジョンソン:エリザは最も美しい女王
不詳:メドレー
ウィリアム・コーニッシュ:I am a Jolly Foster
不詳:Votre trey dowce regaunt
不詳:われら三人貧しき水夫(トマス・ラヴェンズクロフト刊)
不詳:パヴァン
ジョン・ダウランド:タールトンの復活(ケンプのジグ)
伝承曲:貧しき人々の不平(Light o' Love)-鐘を鳴らせ(The Hunts Up)
不詳:新牡蠣(振り売り)(トマス・ラヴェンズクロフト刊)
不詳:Le Pied de cheval
フィリップ・ファン・ウィルダー?:アーサーのダンプ
ウィリアム・コーニッシュ:おーい、陽気なラッターキン
ジョン・ダウランド:愛の神よ、かつて出会ったことがあるか
不詳:ダウンス
不詳:西風
ウィリアム・バード:ファンタジア
ウィリアム・コーニッシュ:角笛を吹き鳴らせ、狩人よ
ウィリアム・バード:ラ・ヴォルタ
ヘンリー8世:良き仲間たちとの気晴らし
不詳:ムッシュのアルマン-ケンプのジグ-
ジョアン・サンダーソン-セレンジャーのラウンド
シリヌ
サラ・ストウ(ソプラノ、吹奏楽器、打楽器、鍵盤楽器)
ジョン・バンクス(ハープ、ギター、吹奏楽器、ヴィオル、歌、指揮)
ヘンリー・ストバート
(リコーダー、パイプ&タボール、バグパイプ、吹奏楽器、歌)
マシュー・スプリング
(リュート、チターン、ハーディ=ガーディ、ヴィオル、吹奏楽器、歌)
録音:1996年9月19-20日、ケンブリッジ、聖ジョージ教会
低価格帯に値下げされました。ジェスターとは「お抱え道化師」のことです。

GCCD 4036 \1480
【旧譜・値下げ】
シェイクスピアのイングランド
シェイクスピア劇中の音楽と同時代の音楽
モーリー、ローズ、ジョンソン、ファーナビー、バード、ギボンズ、
コーニッシュ、ルポ、ヴィグソープ、ダウランド、トムキンス、
キャンピオン、ウィルビー、不詳:
おお、わが愛しの女よ(「十二夜」)/蜂が蜜を吸うところで(「テンペスト」)
ジョグ・オン(「冬物語」)/ファンタジア ハ長調&ニ長調(宮廷舞曲)
グリーンスリーヴス(「ウィンザーの陽気な女房たち」)
五尋の深い海底に(「テンペスト」)/恋する男とその乙女(「お気に召すまま」)
やさしいロビン/やあロビン、愉快なロビン(「十二夜」)
ロビンは緑の森へ行った(「ハムレット」)/シャーウッドに豪気なロビンがいた
柳の歌(「オセロ」)/タールトンの復活(流行リュート曲)
愛、愛(シェイクスピアの詩による)/
心の安らぎ(「ロメオとジュリエット」) ほか
ジェイムズ・グリフェット(テノール)
ブライアン・ライト(リュート)
ニコラス・マギーガン(指揮、オルガン)
イングリッシュ・コンソート・オヴ・ヴァイルズ(ヴィオール合奏)
低価格帯に値下げされました。
プロ・カンツィオーネ・アンティカ創設以来の中心メンバーで、古楽のほかイギ
リス古謡にも造詣の深いグリフェットが、長年にわたり世界各国で披露してきた
人気プログラムを録音したアルバム。




<ヌメリカ>
NUM 1156 \2080
現代の音楽
ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ:メールストロム[Maelstr&ouml;m;渦]
(ツィンバロンとエレクトロアコースティックのための;2006)(*)
イザベル・ソヴェラル:
秋の記憶 第3画[M&eacute;moires d'Automne - Tableau III]
(バスフルートとエレクトロアコースティックのための;2006)(+)
エフゲニー・ズディルキン:
コーダ・ピアニッシモ[Coda pianissimo]-ヒンデミットへのオマージュ
(ピアノのための;2006)(#)
ルイ・ペニャ:カルシナツィオ[Calsinatio]
(室内アンサンブルとエレクトロアコースティックのための;2006)(**)
サラ・カルヴァーリョ:月はその名を失った[The moon lost her name]
(ヴァイオリンのための;2005)(++)
ペトラ・オリヴェイラ・バクラタ:神秘の庭園[Mystic Garden](フルート、
アコーディオン、ピアノとエレクトロアコースティックのための;2007)(##)
エニケー・ギンゼリ(ツィンバロン(*))
ジョルジェ・サルガード・コッレイア(バスフルート(+))
アルヴァロ・テイシェイラ・ロペス(ピアノ(#))
モメントゥム・アンサンブル(**)
カンノ・ミエコ(ヴァイオリン(##))
録音:2007年2、5月、ポルトガル、アヴェイロ大学コミュニケーション&
アート学部

NUM 1160 \2080
アントニオ・ヴィクトリーノ・ダルメイダ(1940-):管弦楽作品集
交響曲第1番 Op.21(*)
ユダヤ人 Op.34(+)
アマニャンの思い出 Op.99(#)
古典的序曲(**)
アントニオ・ヴィクトリーノ・ダルメイダ(指揮(*/**))
ブルガリア交響楽団(*)
リンツ・ブルックナー管弦楽団(**)
アルヴァロ・カッスート(指揮(+/#))
ポルトガル新フィルハーモニー管弦楽団(+)
ポルトガル交響楽団(#)

NUM 1161 \2080
世紀のヴィランシーコ(ヴィリャンシーコ) イベリア半島のクリスマス歌集
Annuncia&ccedil;&aacute;o(ジル・ヴィセンテの戯曲「Mofina Mendes」)
Pr&oacute;logo(ポルトガル伝承曲)/No la devemos dormir(ウプサラ歌集)
Los Reyes siguen la estrella(フランシスコ・ゲレーロ作曲)
A los maytines era(コロンビーナ歌集)/Riu riu chiu(ウプサラ歌集)
Dalha den cima del cielo(パリ歌集)
Qu&eacute; bonito ni&ntilde;o chiquito(コロンビーナ歌集)
Dadme albricias(ウプサラ歌集)/Tu me digas alma mia(パリ歌集)
Quiso nuestro Dios eterno(リスボンの歌集)
Verbum caro factum est(ウプサラ歌集)
Louvor de Virgem(ジル・ヴィセンテの戯曲「Sibila Cassandra」)
Ay Santa Matya(王宮歌集,パリ歌集,コロンビーナ歌集)
De la Virgen(伝アントニオ・デ・カベソン作曲)
Vos Virgen sois madre(リスボン歌集,ウプサラ歌集)
Virgen dina de honor(コロンビーナ歌集)
Ya no quiero tener fe(フアン・デル・エンシーナ作曲)
Senhora del mundo(パリ歌集)/E la don don Verges Maria(ウプサラ歌集)
Dulcissima Maria(メディナセリ歌集)/Virgen bendita sin par(王宮歌集)
イザベル・モンテイロ(指揮、リコーダー)
イル・ドルチメーロ
アナ・ベラ・コヴァン、マルガリーダ・デ・モウラ(ソプラノ)
コンセイサン・マティーニョ、カルモ・ブルナイ(アルト)
ルイ・アレイショ、ペドロ・コスタ(テノール) ティアゴ・モタ(バス)
カルラ・アブレウ、サラ・ポンテ、
フランシスコ・ゴンサルヴェス(リコーダー)
ソフィア・バッレイラ(リコーダー、ヴィオラ)
ジョアン・マテウス(コルネット[ツィンク]) ディアナ・マトス(リュート)
マヌエラ・オリヴェイラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 
エルデル・ロドリーゲス(サックバット)
ルイザ・アマード、ペドロ・ヌネス、マヌエル・ブランコ、
ジョゼ・ペドロ・カスタニェイラ(合唱)
録音:リスボン、ベレン文化センター/パソス・デ・ブランダン音楽アカデ
ミー

NUM 1164 \2080
伝説の再評価
バルトーク(1883-1945):コントラスト(1938)(*)
メシアン(1908-1992):世の終わりのための四重奏曲(1940-1941)(+)
エザート・アンサンブル
カルロス・ピサッラ・アルヴェス(クラリネット(*))
ダニエル・ローランド(ヴァイオリン(*)) カトリーヌ・ストリンクス(チェロ)
カイオ・パガーノ(ピアノ(*)) 
パウロ・セルジオ・ギマランイス・アルヴァレス(ピアノ(+))
録音:ポルトガル、パソス・デ・ブランダン音楽アカデミー・ホール




<KARONTE>
KAR 7053 \2080
【特別価格】
アンヘル・イリャラメンディ(1958-):交響曲第7番(2007)
ヴォイチェフ・ロデク(指揮)
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
録音:2007年10月、ワルシャワ国立フィルハーモニー・コンサートホール
映画音楽の分野でも名高いスペイン、バスク地方出身の作曲家イリャラメン
ディが50歳を前に書き上げた第7交響曲。単一楽章作品ですが全体は3つの部分
に分かれています。印象的なヴァイオリン・ソロに始まり、弦楽が奏でる物悲
しく息の長いテーマ、それを発展させる形で金管中心に奏されるバッハのオル
ガン作品のようなフーガ風楽節、意味を持たない「Eneritza」という唯一の歌
詞をテーマ旋律に乗せて繰り返し歌う合唱、映画のクライマックス・シーンを
思わせる緊迫した終盤まで、一気に聴かされてしまう作品です。収録時間が
38分と短いため価格がわずかですがお安くなっております。

KAR 7051 \2300
【未案内旧譜】
アンヘル・イリャラメンディ(1958-):交響詩「微笑む空間」(1992)
アマイア・ズビリア(アルト)
マリアーン・ヴァフ(指揮)
ブラチスラヴァ放送交響楽団
収録時間47分16秒ですが、こちらはフルプライス商品です。




<PNEUMA>
PN-950 \2450
アラルコスの戦い(1195)
アンダルシア伝承曲:神は壮大なり(ダルク・ラム・アル=マヤ)(器楽)
ペイレ・ダルヴェルニャ:ばらの花咲く季節が好きだ
ベルナルト・デ・ヴェンタドルン:ひばりが陽の光に向かい(器楽)
フォルケト・デ・マルセーヤ:この先は理を知らず
アンダルシア伝承曲:アラルコスの子守歌(器楽)
ベルトラン・デ・ボルン:二人の王についてのシルヴェントを半分作りたい
アンダルシア伝承曲:恋する者は皆(ブタイヒ・ラム・アル=マヤ)(器楽)
ペイレ・ヴィダル:スペインはいと良き国
ガヴァウダン:主よ、われらの罪により
ビリャ・レアルの夢(聖母マリアのカンティガ第377番による)(器楽)
ギラウト・デ・カランソン:良き主なる神よ、どうして耐えればよいのか?
アンダルシア伝承曲:君の不在(キダム・ヒディヤス・ムチャルキ)(器楽)
エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
セサル・カラソ(歌、ビオラ・デ・ブラーソ)
ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ、パンデーロ)
エドゥアルド・パニアグア(骨笛、フルート、ダルブーガ、タル)
ハイメ・ムニョス(骨笛、カバル、コルナムーサ、バグパイプ、タンボリール)
ホタ・マルティネス(サンフォーナ)
フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ、太鼓)
ワフィル・シャイクヘルディネ(アラブ・リュート)
ダビード・マヨラル(太鼓、ダルブーガ、パンデーロ、ダフ、タル)
録音:2007年、Axis
アルフォンソ8世率いるカスティーリャ軍とムワッヒド朝イスラム軍が激突し
たアラルコスの戦い(1195年、カスティーリャ敗北)からナバス・デ・トロサの
戦い(1212年、カスティーリャ&カトリック連合軍大勝利)にかけての時代、ア
ルフォンソ8世のために歌われた十字軍の歌とトルバドゥールの歌を収録した
アルバム。

PN-980 \2450
カタルーニャのカンティガ モンセラート修道院
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
第168番「リェイダの女」/第113番「モンセラートの岩」
第194番「吟遊詩人を羨んだ騎士」/第146番「アルベーザから来た若者」
第48番「モンセラートの泉」
第311番「雷に打たれて死んだ男のモンセラートでの復活」
第57番「モンセラートの巡礼者と追い剥ぎ」
第154番「カタルーニャのいかさま師の矢」
第312番「恋人と戯れようとした騎士」
エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
セサル・カラソ(歌、ビオラ)
ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ)
フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ、ビウエラ・デ・ペニョーラ)
ハイメ・ムニョス
(タロタ、コルナムーサ、バグパイプ、アハベーバ、ファビオル、小太鼓)
ダビード・マヨラル(ダルブーガ、ドゥンベク、ダフ、パンデレータ)
エドゥアルド・パニアグア
(プサルテリウム、リコーダー、鐘、ダルブーガ、ゴング、カラーカ、鈴、
ガラガラ、タル)
録音:2007年、Axis
「黒い聖母像」で知られるスペイン、カタルーニャの聖地モンセラートへの
巡礼にまつわるカンティガを収録。

PN-990 \2450
イングランドのカンティガ
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
第47番「酔った修道士」/第39番「モンサンミシェルの火事」
第288番「聖ダンスタン」/第85番「イングランドのユダヤ人の改宗」
第135番「アリスとフェリクスの物語」/第82番「豚の姿をした悪魔」
第6番「少年歌手」/第296番「カンタベリーの修道士」
エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
セサル・カラソ、イサベル・ウルサイス、マリア・ルス・アルバレス(歌)
ペドロ・アダラーガ、ルイス・アントニオ・ムニョス、ダビード・カブレーラ、
エミリオ・ゴメス、ペドロ・リャレーナ(合唱)
ハイメ・ムニョス(アハベーバ、リコーダー、フルート、バグパイプ)
ダビード・マヨラル(ダルブーガ、太鼓、パンデーロ、パンデレータ、ダフ)
エドゥアルド・パニアグア
(プサルテリウム、ダルシマー、リコーダー、鐘、ゴング、口琴、フルート)
ジュゼプ・マリア・リベリェス(ハープ) アナ・アルカイデ(鍵盤ビオラ)
カルロス・ベセイロ(サンフォーナ) ワフィル・シェイク(スイセン、リュート)
マヌエル・パスクアル(コルネット[ツィンク]) 
ルイス・デルガード(パンデーロ)
エンリケ・アルメンドロス(ガイタ・チャロ、小太鼓)
録音:2007年2-6月、Axis




<COLUMNA MUSICA>
1CM 0171 \2450
世紀カタルーニャの作曲家たち Vol.2
リカルド・ラモーテ・デ・グリグノン(1899-1962):
かけら(管楽五重奏のための)(*)
ペレ・ジュゼプ・プエルトラス(1949-):
パンタ・レイ(弦楽三重奏のための)
六重奏曲 Op.49
(フルート、クラリネット、ファゴットと弦楽三重奏のための)(*)
リカルド・ラモーテ・デ・グリグノン:
トッカータ(フルート、オーボエ、クラリネットと弦楽五重奏のための)(*)
クリスティアン・ファローニ、ベア・カンブリルス(フルート)
ディサ・イングリッシュ(オーボエ) ラリー・パッシン(クラリネット)
シルヴィア・コリセッリ(ファゴット) デイヴィッド・B・トンプソン(ホルン)
ヨゼフ・トポルセル、マリア・ジョゼ・アスナール(ヴァイオリン)
ジェニファー・スタール(ヴィオラ) ジョゼ・モール(チェロ)
ジョナサン・カンプス(コントラバス)
アルフォンス・レベルテ(指揮(*))
録音:2006年1-2月、バルセロナ、スタジオ・テディサウンド

1CM 0177 \2450
ブラームス(1833-1897):
間奏曲集 Op.117
ピアノ小品集 Op.76
幻想曲集 Op.116
ミケル・ファレ(ピアノ)
録音:2007年4月16-18日、リェローナ、アルベルト・モラレーダ・スタジオ
ミケル・ファレはスペイン、バルセロナ県テラッサに生まれ、ステファン・
アスケナーゼ、ヴィルヘルム・ケンプらに師事し、1954年、18歳で第1回マリ
ア・カナルス国際ピアノ・コンクール優勝、現在バルセロナ音楽院教授を務
めるピアニスト。

1CM 0180 \2450
ショスタコーヴィチ(1906-1975):歌曲&ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番 Op.8
アレクサンドル・ブロークの7つの詩 Op.127
(ソプラノとピアノ三重奏のための)(*)
ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
キム・ユンヒ(ソプラノ(*))
LOM・ピアノ三重奏団
ダニエル・リゴリオ(ピアノ) ジュアン・オルペーリャ(ヴァイオリン)
ジョゼ・モール(チェロ)
録音:2006年12月15-16日、2007年1月15日、スペイン、カペリャーデス、
音楽新聞ホール

1CM 0181 2枚組 \3650
スペイン継承戦争時代の音楽
ジュゼッペ・ポルシーレ(1680-1750):
カンタータ「すでに三度」[E gi&agrave; tre volte]
サンティアゴ・デ・ムルシア(1682頃-1740頃):フスタンベルグ
フランセスク・ヴァリュス(1671-1747):
独唱トノ「あなたの瞳の不在」[Ausente de tus ojos]
フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):
リコーダーと通奏低音のためのソナタ第1番ニ短調
ヘンデル(1685-1759):
カンタータ「決して心変わりしない」[No se enmendara jamas]HWV140
カンタータ「フィッリの夜の思い(忘却の甘さの中で)」
[Pensieri notturni di Filli(Nel dolce dell'oblio)]HWV134
アントニオ・カルダーラ(1670-1736):
チェロと通奏低音のためのソナタ第4番ニ短調
ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667-1752):
英語カンタータ「セリア」[Caelia]
ホセ・デ・トーレス(1665頃-1738):カンシオーネス第7旋法
ペレ・ラバッサ(1683-1760):独唱トノ「エリッサ大王妃」
サンティアゴ・デ・ムルシア:前奏曲-アレグロ/メヌエット第23番,第25番
エマヌエル・リンコン・デ・アストルガ(1680-1757頃):
カンタータ「離れていることだけではない」
[Non &egrave; sol la lontananza]
不詳:スペインのフォリーアと変奏(1735頃)
アントニオ・マルティン・イ・コル(1680頃-1734頃):フォリーア
ジャン=バティスト・ステュック(1680-1734頃):カンタータ「レリダの占領」
ペドロ・ボネート(指揮)
ラ・フォリーア(バロック音楽グループ)
セリア・アルセード(ソプラノ)
ペドロ・ボネート、ベレン・ゴンサレス・カスターニョ(リコーダー)
レオナルド・ルッケルト(ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックチェロ)
フアン・カルロス・デ・ムルデル(バロックギター、アーチリュート)
ラウラ・プエルト(チェンバロ)
スペイン継承戦争(1701-1714):18世紀初めにスペイン王位の継承者を巡って
フランス・スペインとイギリス・オランダ・オーストリアとの国で行われた
戦争(1701-1714年)。

1CM 0184 \2450
世紀スペインのマニフィカト集
ジュアン・パウ・プジョール(1573?-1626):
マニフィカト第8旋法(8声)/マニフィカト第1旋法(4声)
ジュアン・パプティスタ・コメス(1582?-1643):マニフィカト(8声)
ディエゴ・デ・ポンタク(1603-1654):マニフィカト(8声)
ホセフ・ルイス・サマニエーゴ(1653頃-1670頃活躍):マニフィカト(8声)
フランセスク・バリュス(1671頃-1747):マニフィカト(6声)
ジュアン・グリマルト(指揮)
エクサウディ・ノス
アレシャンドリーナ・ポロ、オルガ・ネイ(ソプラノ)
エリゼンダ・アルキンバウ、ジュゼプ・M・グレゴーリ(アルト)
アルベルト・リエータ(テノール) シャビエ・パジェース(バス)
リュイス・コイ(コルネット[ツィンク]) 
メリチェル・フェレル(ファゴット)
ジョルディ・ジメーネス(サックバット) 
サンティアゴ・フィゲーラス(テオルボ)
ペテル・クリヴダ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 
ロジェ・アスコーナ(コントラバス)
サンティアゴ・ペレイラ(オルガン、副指揮)
録音:2007年6月30日-7月1日、サント・ジュアン・デ・サナータ小聖堂

1CM 0189 \2450
スペインピアノ
エンリケ・グラナドス(1867-1916):
演奏会用アレグロ/スペイン舞曲集 から オリエンタル,アンダルーサ
イサーク・アルベニス(1860-1909):
「旅の思い出」から 入り江のざわめき(マラゲーニャ)
スペイン組曲 から アストゥリアス(伝説),グラナダ(セレナータ)
「イベリア」第1巻 から エル・プエルト
フェデリコ・モンポウ(1893-1987):歌と踊り 第5番,第8番
シャビエ・モンサルバージェ(1912-2002):イヴェットのためのソナティネ
マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
「三角帽子」から 粉屋の踊り/「恋は魔術師」から 火祭りの踊り
鈴木羊子(ピアノ)
録音:2007年9月1日、アルベルト・モラレーダ・スタジオ
鈴木羊子
東京に生まれ3歳よりピアノを習い始め、5歳より父親が牧師を務める教会にて
オルガンとピアノによる聖歌隊の伴奏を努める。18歳で武蔵野音楽大学に入学
し、ピアノ科卒業。2001年、バルセロナに移りマーシャル音楽院に入門、この
音楽院はエンリケ・グラナドスが創立した名高い音楽院を後継して現在の名称
に至っている。更にそれを引き継いだ巨匠アリシア・デ・ラローチャ氏、また
カルロタ ガリーガ氏に師事し、スペイン音楽とクラシック音楽のレパートリ
ーを広げた他、ピアニストであり作曲家でもあったフェデリコ・モンポウの作
品を、亡きモンポウ氏の夫人であるカルメン・ブラボ氏から学び得た。2004年
にはこのマーシャル音楽院からスペイン音楽修士号を取得する。そしてその翌
年、フランスの文化通信省によるフランス国際音楽コンクールにて第2位を獲
得した。ソロ・ピアニスト、オーケストラ・ソリストとしてスペイン、日本に
おいて主要なコンサート活動を繰り広げ、コンサートはスペイン国営ラジオ、
カタルーニャ・テレビ局(TV3)、並びにカディス・テレビ局(Isla TV)より放映
されている。2000年、日本の現代音楽作曲家、田内栄氏の音楽CD『紀行幻想曲』
を録音。現在バルセロナ在住。




<DAHIZ>
DAHIZ 031 \2450
SAX A FONS サクソフォンのための編曲作品集
ガスパール・カサド(1897-1966)/ホアキン・フランコ編曲:
愛の言葉/セレナード
グラナドス(1867-1916)/ホアキン・フランコ編曲:「ゴイェスカス」間奏曲
ファリャ(1876-1946)/ホアキン・フランコ編曲:
スペイン民謡組曲(7つのスペイン民謡)/前奏曲/大波/おまえの黒い瞳
わが神よ/わが子を腕に抱く母親たちの祈り/ロンダのパン
メロディー/ロマンス/小品ハ長調/「恋は魔術師」から 火祭りの踊り
フェリプ・ペドレイ(1841-1922)/ホアキン・フランコ編曲:星の歌
アルベニス(1860-1909)/M.Bayer編曲:マヨルカ
ペドロ・イトゥラルデ(1929-):
アルバエスの夜(*)/ガリシアのバラード/ジプシーのソロンゴ
ホアキン・フランコ(アルトサクソフォン、ソプラノサクソフォン(*))
ヘスス・マリア・ゴメス(ピアノ)
録音:2003年12月22-23日、タバレート・スタジオ
アルバム・タイトルは「徹底的にサックス」というような意味。




<LICANUS>
CDM 0721 \2450
ジョン・ダウランド(1563-1626):
「ラクリメ、または七つの涙」(1604)
最初の涙,デンマーク王のガイヤルド
よみがえった最初の涙,エセックス伯のガイヤルド,
苦しみの涙,サー・ジョン・スーチのガイヤルド,
悲しみの涙,ヘンリー・ノエル氏のガイヤルド,
強いられた涙,ジャイルズ・ホビー氏のガイヤルド,
愛情深い涙,ニコラス・グリフィス氏のガイヤルド,
真実の涙,トマス・コリアー氏のガイヤルド,
常にダウランド、常に悲しく,ディゴリー・パイパー船長のガイヤルド,
サー・ヘンリー・アンプトンの葬礼,バクトン氏のガイヤルド,
ニコルズ夫人のガイヤルド,ジョン・ラントン氏のパヴァーヌ,
ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド
カルレス・マグラネル(指揮)
カペーリャ・デ・ミニストレルス
ラファエル・ボナビータ(リュート)
カルレス・マグラネル(ソプラノ・ヴィオル) 
ジョルディ・コメーリャス(テナー・ヴィオル)
クララ・エルナンデス、リクサニア・フェルナンデス、
ルネ・ボッシュ(バス・ヴィオール)
パウ・バリェステル(打楽器)
録音:2006年10月29-30日、11月1日、スペイン、バレンシア、
ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナーニム・
ホール




<VERSO>
VRS 2051 2枚組 \3650
J・S・バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲第1番-第6番 BWV1007-1012
アドルフォ・グティエレス・アレーナス(チェロ)
録音:2006年11月、スペイン、マドリード県、アルカラ・デ・エナレス大学音楽
ホール
グティエレス・アレナスは1975年ミュンヘに生まれ、フランス・ヘルメルソン、
ルイス・クラレット、バーナード・グリーンハウスらに師事したスペインのチェ
リスト。当レーベルからはクラレットの同曲録音(VRS 2015)も発売されており、
師弟競合盤となります。

VRS 2053 \2450
トマス・マルコ(1942):ポケット・オペラ「セヒスムンド(夢を夢見る)」(2003)
ダビード・アスルサ(カウンターテナー:セヒスムンド)
マヌエル・ガリアーナ(「洞窟の伝説」の声)
エレナ・ドゥエニャス、ホルヘ・メリーノ、ギリェルモ・アマーヤ(俳優)
ペドロ・アリエーロ(シンセサイザー)
フアン・カルロス・フェリーペ(クラリネット)
ラモン・ロメーロ(チェロ)
フアン・カルロス・ペルーフォ(打楽器)
ホセ・ルイス・テメス(指揮)
録音:2003年7月、スペイン、マドリード県ラス・ロサス、セザンヌ・プロダク
ション・スタジオ

<ポーランド放送>
PRSACD 1(SACD-Hybrid) \3380
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):クレド(1997-1998)
ボジェナ・ハラシモヴィチ=ハース、オルガ・パシェチニク(ソプラノ)
アグニェシュカ・レフリス(アルト)
アダム・ズドゥニコフスキ(テノール)
ロムアルト・テサロヴィチ(バス)
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団
ポーランド放送合唱団
ワルシャワ国立フィルハーモニー合唱団
クラクフ・フィルハーモニー少年合唱団
ミハウ・ドヴォジンスキ(副指揮)
録音:2003年11月29日、ワルシャワ、ドミニコ会聖ヤツェク教会、ライヴ

PRSACD 3(SACD-Hybrid) \3380
ヴォイチェフ・キラル(1932-):平和のためのミサ(1999-2000)
イザベラ・クウォシンスカ(ソプラノ)
アンナ・ルバンスカ(アルト)
ピオトル・クシェヴィチ(テノール)
ロムアルト・テサロヴィチ(バス)
カジミェシュ・コルト(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団
ポーランド放送合唱団
録音:2004年7月2日、ウクライナ、リヴィフ、聖母被昇天大聖堂

PRSACD 014(SACD-Hybrid) \3380
モーツァルト(1756-1791):3・2・1台のピアノのための協奏曲集
3台のピアノのための協奏曲(第7番)ヘ長調 K.242(*/+)
2台のピアノのための協奏曲(第10番)変ホ長調 K.365(*)
ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449(+)
ヤロスワフ・ジェヴィエツキ(ピアノ(*))
タチアナ・シェバノワ(ピアノ(*))
スタニスワフ・ジェヴィエツキ(ピアノ(+))
ミヒャエル・ツィルム(指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
録音:2004年3月22-25日、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
ジェヴィエツキ・シェバノワ夫妻と息子スタニスワフの共演。

PRCD 065 2枚組 \2580
ポーランドの指揮者たち ヘンリク・チシ
ハイドン(1732-1809):チェロ協奏曲ニ長調 Hob.VIIb:2(*)
ブラームス(1833-1897):交響曲第1番ハ短調 Op.68(+)
カロル・シマノフスキ(1882-1937):バレエ「マンドラゴラ」Op.43(#)
ヘンリク・チシ(1923-2003):
民謡の主題による交響的変奏曲(**)
ピアノ協奏曲(++)/弦楽セレナード(##)
ダニール・シャフラン(チェロ(*))
ヤン・ザクシェフスキ(ピアノ(++))
ヘンリク・チシ(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団(*/+/#/##)
ポーランド放送クラクフ交響楽団(**)
ポーランド放送管弦楽団(++)
録音:1964年(*)、カトヴィツェ/1957年(+)、カトヴィツェ/1954年(#)
1987年(**)、クラクフ/1990年(++)、ワルシャワ/1989年、カトヴィツェ(##)

PRCD 070 \2080
ウワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):歌曲集
主の天使たちのために/魔法をかけられた王女/幻滅/夏の夜より
乙女の夢想/天使か、悪魔か/木にとまった小鳥/どうでもよい
ソンチの近くに居たヤシェク/ヤルハの歌/若く、婚約した/憧れ
戻らない/冬への憧れ/希望/君に心を/木々はひそかに花を咲かせ
別れに/覚えているかい
ヤドヴィガ・ラッペ(アルト)
マリウシュ・ルトコフスキ(ピアノ)
録音:2003年12月15-20日、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

PRCD 076-7 2枚組 \2580
ウルシュラ・マズレク ハープ
ドビュッシー(1862-1918):
神聖な舞曲と世俗的な舞曲(#)
フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(*/+)
ハイドン(1732-1809)/カルロス・サルセード編曲:
ピアノのための主題と変奏曲
不詳/ウルシュラ・マズレク編曲:リュートのためのポーランド舞曲(2曲)
ヤクプ・ポラク(1545頃-1605頃)/ウルシュラ・マズレク編曲:
リュートのためのクーラント
ヴォイチェフ・ドウゴライ(1557頃-1619)/ウルシュラ・マズレク編曲:
リュート曲集
ベートーヴェン(1770-1827):スイスの歌による
ピアノまたはハープのための6つの容易な変奏曲ヘ長調 WoO.64
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):
ハープのためのソナティナ変ホ長調
イベール(1890-1962):フルートとハープのための間奏曲(*)
ラヴェル(1875-1937):ハープ、フルート、クラリネットと
弦楽四重奏のための序奏とアレグロ(ハープと管弦楽のための編曲版)(#)
アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
フルート、ハープと弦楽のための協奏交響曲(**)
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):
フルートとハープのための3つの断章(*)
ボグスワフ・シェッフェル(1929-):ハープのための4つの小品
マルタ・プタシンスカ(1943-):ヴィブラフォンとハープのための
「Jeu parti」[五分五分のゲーム](++)
ヴィトルト・シャロネク(1927-2001):ハープのための3つのスケッチ
エドヴァルト・ボグスワフスキ(1940-):
フルート、ヴィオラとハープのための即興曲(*/+)
マチェイ・マウェツキ(1940-):
2台のハープと弦楽合奏のための古風な様式による協奏曲(##)
ウルシュラ・マズレク(ハープ)
バルバラ・シフィオンテク(フルート(*))
ヴオジミェシュ・トマシェフスキ(ヴィオラ(+))
ルツィアン・ラプルス(指揮(#))
ポーランド放送クラクフ交響楽団(#)
ウルシュラ・ヤニク=クシェミョンカ(フルート(**))
イェジ・カトレヴィチ(指揮(**))
ポーランド国立放送交響楽団(**)
フベルト・ルトコフスキ(ヴィブラフォン(++))
スザンナ・ミルドニアン(ハープ(##))
ミェチスワフ・ノヴァコフスキ(指揮(##))
ポーランド放送管弦楽団(##)
録音:1973-1990年

PRCD 080 \2080
ズビグニェフ・バルギェルスキ(1937-):
トリゴナリア(ギター、アコーディオン、打楽器と管弦楽のための;1994)(*)
ヴァイオリン協奏曲(1975)(+)
レクィエム(1991-1992)(#)
コンスタンツィア・バルギェルスカ(ギター(*))
ズビグニェフ・コジリク(アコーディオン(*))
スタニスワフ・スコチンスキ(打楽器(*))
ヴァンダ・ヴィウコミルスカ(ヴァイオリン(+))
ヴォイチェフ・ミフニェフスキ(指揮)
ポーランド放送管弦楽団(*)
ポーランド国立放送交響楽団(+/#)
録音:1995年4月10-11日、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(*)
1978年3月31日、カトヴィツェ、
ポーランド放送グジェゴシュ・フィテルベルク音楽館(+)
2005年3月1日、カトヴィツェ、
上シロンスク文化センター・グジェゴシュ・フィテルベルク・ホール(#)

PRCD 096 \2080
アマデウス Vol.11 ポーランドの女性作曲家たち
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
弦楽合奏のためのディヴェルティメント(1946)(*)
弦楽合奏のための協奏曲(1965)(*)
グラジナ・プストロコンスカ=ナヴラティル(1947-):
連作「ヴィヴァルディを思いながら」(1996)から
春「コンドル」(2つのマリンバと管弦楽のための)(+)
アガタ・ズベル(1978-):
世界の終わりの歌(歌唱、朗読と室内アンサンブルのための)(1998)(#)
マルタ・プタシンスカ(1943-):冬の物語(1984)(**)
エルジビェタ・シコラ(1943-):Rappel III(弦楽合奏のための;1998)(++)
アグニェシュカ・プストロコンスカ、ガストン・シルヴェストル(マリンバ(+))
アガタ・ズベル(歌唱(#))
ズビグニェフ・グロハル(朗読(#))
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
アマデウス[ポーランド放送室内管弦楽団]
録音:2004年2月11-12日(*/#)、3月24日(+)、12月22日(**)、9月7日(++)、
ポズナン、アダム・ミツキェヴィチ大学講堂

PRCD 097 \2080
アマデウス Vol.12
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):
ジローラモ・フレスコバルディの主題による変奏曲(*)
管弦楽のための三部作(+)
弦楽のための音楽(四重奏曲第7番)(*)
弦楽合奏のためのパルティータ(*)
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
アマデウス[ポーランド放送室内管弦楽団]
録音:2006年3月15-17(*)、2002年10月18日(+)、
ポズナン、アダム・ミツキェヴィチ大学講堂

PRCD 147-8 2枚組 \2580
ポーランドの指揮者たち イェジ・マクシミウク
J・S・バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048(*)
ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第4番変ロ長調 Op.60(+)
ヴォイチェフ・キラル(1932-):交響詩「コスチェレツ」(#)
イェジ・マクシミウク(1936-):
命の木[Arbor Vitae]
(独唱、合唱、2つのアコーディオンと管弦楽のための24の印象)(**)
牧歌的間奏曲(オーボエ、2つのクラリネットと弦楽合奏のための)(++)
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):夜想曲変ロ長調 Op.16 No.4(##)
イヴォナ・ホッサ(ソプラノ(**))
マルタ・ロマンチュク(メゾソプラノ(**))
ピオトル・ラファウコ(テノール(**))
アルトゥル・モンドリ(バス(**))
ヤツェク・グレクフ、ピオトル・レシュチンスキ(アコーディオン(**))
リディア・ジャプカ(オーボエ(++))
カジミェシュ・ミレフスキ、ダリウシュ・ヴィブランチク(クラリネット(++))
イェジ・マクシミウク(指揮)
ポーランド室内管弦楽団(*/++)
シンフォニア・ヴァルソヴィア(+)
ポーランド国立放送交響楽団(#)
ビャウィストク・フィルハーモニー交響楽団(**)
カンティカ・カンタムス合唱団(**)
ポーランド放送管弦楽団(++)
録音:1978年7月5日、ワルシャワ、ポーランド放送スタジオM1(*)
1988年11月、ワルシャワ、フェリデリク・ショパン音楽アカデミー(+)
1978年4月6日、カトヴィツェ、ポーランド放送音楽館(#)
2002年6月18-19日、ビャウィストク・フィルハーモニー・ホール(**)
1987年10月8日、ワルシャワ、フェリデリク・ショパン音楽アカデミー(++)
2001年12月14日、ワルシャワ
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(##)

PRCD 199 \2080
ブラームス(1833-1897):交響曲第3番ヘ長調 Op.90(*)
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):チェロ協奏曲(1970)(+)
ユリアン・シュテッケル(チェロ(+))
ヴォイチェフ・ライスキ(指揮)
ポーランド放送管弦楽団
録音:2003年1月9-10、16-17日(*)、4月14-15日(+)、ワルシャワ
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
ポーランド放送管弦楽団(ポーランド語:Polska Orkiestra Radiowa)はワルシャ
ワのポーランド放送に所属するオーケストラ。英語表記を訳すと「ポーランド放
送交響楽団」となりますが、カトヴィツェのポーランド国立放送交響楽団と区別
するため、ここではポーランド語から直訳した表記を採用いたします。

PRCD 885 \2080
ロマン・マチェイェフスキ 作曲家&ピアニスト
ロマン・マチェイェフスキ(1910-1998):
子守歌/9つのマズルカ/2台のピアノのためのマズルカ(*)
2台のピアノのためのオベレク(*)/2台のピアノのための子守歌(*)
2台のピアノのためのタランテッラ(*)/2台のピアノのための協奏曲(*)
2台のピアノのための黒人霊歌(*);深い川,時には母のない子のように
ロマン・マチェイェフスキ(ピアノ)
イェジ・レフェルト(ピアノ(*))
録音:1961年、ポーランド放送アーカイヴ音源

PRCD 891-892 2枚組 \2580
ヤン・クレンツ 指揮者
ヴォイチェフ・ダンコフスキ(1760頃-1800以降):交響曲ニ長調(*)
アントニ・ミルヴィト(1755-1837):
オーボエと管弦楽のための協奏交響曲(++)(*)
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807-1867):
交響曲第1番変ロ長調 Op.11(1829/1863)(*)
モーツァルト(1756-1791):
交響曲第40番ト短調 K.550(+)
交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385(#)
交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551(**)
マリウシュ・ペンジャレク(オーボエ(++))
ヤン・クレンツ(指揮)
ポーランド放送管弦楽団
録音:2005年4月19-27日(*)、2004年2月17-29日(+)、2003年11月21-2?日(#)、
2004年3月17-19日(**)、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

PRCD 988 \2080
エル・タンゴ
アストル・ピアソラ(1921-1992)/ベルナルト・フミェラルツ編曲:
リベルタンゴ/天使のミロンガ/バイレス/忘却/フーガと神秘
タンティ・アンニ・プリマ(*)/ミケランジェロ 70/天使の死
[ボーナス・トラック]
クシシュトフ・コメダ:灰色のキャロル(*)
ヴァルデマル・マリツキ:モーツァルトのためのボサノヴァ
ヴァルデマル・マリツキ(ピアノ)
ティトゥス・ヴォイノヴィチ(オーボエ(*))
マルチン・ナウェンチ=ニェショウォフスキ(指揮)
マワ・フィルハルモニア室内管弦楽団
録音:2005年1月25、27日、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

PRSACD 2(SACD-Hybrid) \3380
ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(1933-):
交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」(1976)
ゾフィア・キラノヴィチ(ソプラノ)
ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団
録音:2003年12月14日、ザコパネ、聖クシジャ教会、ライヴ

PRCD 067-69 3枚組 \3380
ステファン・カマサ ヴィオリスト
ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)/クライスラー編曲:タンブーラン(*)
ヴュータン(1820-1881):無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョ
ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):夢(*)
クライスラー(1875-1962):ボッケリーニの様式によるアレグレット(*)
シューベルト(1797-1828):リタニア D.343(*)
ベートーヴェン(1770-1827):/ウィリアム・プリムローズ編曲:
夜想曲ニ長調 Op.42 から アレグレット・アラ・ポラッカ(*)
シューマン(1810-1856):おとぎの絵本 Op.113(#)
リスト(1811-1886):忘れられたロマンス(*)
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
無伴奏ヴィオラのためのポーランド奇想曲
コダーイ(1882-1967):アダージョ(+)
ヴィラ=ロボス(1887-1959)/ウィリアム・プリムローズ編曲:
ブラジル風バッハ第5番 から アリア(カンティレーナ)(*)
ドビュッシー(1962-1918):亜麻色の髪の乙女(*)/レントより遅く(ワルツ)(*)
エネスコ(1811-1955):演奏会用小品(*)
ステファン・カマサ(ヴィオラ)
イェジ・マルフヴィンスキ(ピアノ(*))
イェジ・レフェルト(ピアノ(+))
ヴワディスワフ・シュピルマン(ピアノ(#))
録音:1958-1980年、ワルシャワ、ポーランド放送
ブラームス(1833-1897):
ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120 No.1
ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120 No.2
ステファン・カマサ(ヴィオラ)
パヴェウ・カマサ(ピアノ)
録音:2001年、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):ヴィオラ協奏曲(1936-1937)(*)
グラジナ・バツェヴィチ:ヴィオラ協奏曲(1968)(+)
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):ヴィオラ協奏曲(1983)(#)
ステファン・カマサ(ヴィオラ)
ヴォイチェフ・ミフニェフスキ(指揮(*))
イェジ・カトレヴィチ(指揮(#))
ポーランド放送クラクフ交響楽団(*/#)
イェジ・マクシミウク(指揮(+))
ポーランド国立放送交響楽団(+)
録音:1976年、クラクフ(*)/1975年、カトヴィツェ、ライヴ(+)
/1985年、クラクフ(#)
ステファン・カマサ(1930年生まれ)はタデウシュ・ヴロンスキ、ピエール・パ
スキエらに師事したポーランドのヴィオラ奏者。バロックから現代に至る幅広い
レパートリーを持つ彼はポーランド現代作曲家からも厚い信頼を寄せられました。

PRCD 079 \2080
クシシュトフ・クニッテル(1947-):
チェンバロ協奏曲(*)
ワルシャワ蜂起回想録(+)
慈悲に満てる神よ…[El maale rahamim...](#)
Lipps(ジャズ・トリオと管弦楽のための)(**)
エルジビエタ[エリザベート]・ホイナツカ(チェンバロ(*))
アントニ・ヴィト(指揮(*))
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(*)
ピオトル・アダムチク、スタニスワヴァ・ツェリンスカ、
マテウシュ・ダミェンツキ、
アグニェシュカ・グロホフスカ、ヴワディスワフ・コヴァルスキ(俳優(+))
カロリナ・ヤロシェフスカ(チェロ(+))
アレクサンドラ・クシャノフスカ(ピアノ(+))
ヤツェク・パルティカ(電子楽器(+))
クシシュトフ・クニッテル(電子楽器(#))
ヴォイチェフ・ミフニェフスキ(指揮(+/#))
ワルシャワ国立フィルハーモニー合唱団(+)
ヤツェク・カスプシク(指揮(**))
ポーランド国立放送交響楽団(#/**)
カメラータ・シレジア(合唱(#))
トマシュ・シュカルスキ(テナーサクソフォン(**))
ヴォイチェフ・チャイコフスキ(ダブルベース(**))
ヤヌシュ・ステファンスキ(打楽器(**))
録音:2004年12月17日、ワルシャワ、フィルハーモニー(*)
2004年7月30日、ワルシャワ蜂起広場(+)
2001年7月10日、ワルシャワ、プロテスタント教会(#)
1980年11月25日、カトヴィツェ、
ポーランド国立放送交響楽団コンサートホール(**)

PRCD 884 \2080
台のピアノのための音楽
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):パガニーニの主題による変奏曲
ストラヴィンスキー(1882-1971)/ヴィクトル・バビン編曲:
「ペトルーシュカ」からの3つの断章
プーランク(1899-1963):2台のピアノのためのソナタ
マウリシオ・カーゲル(1931-):9つのカプリッチョ(2004)
ルトスワフスキ・ピアノ・デュオ
エミリア・シタシュ、バルトゥオミェイ・ヴォンシク(ピアノ)

PRCD 1030 \2080
カロル・シマノフスキ(1882-1937):ヴァイオリンとピアノのための作品集
前奏曲 Op.1 No.1(グラジナ・バツェヴィチ編曲)
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9
クルピエ地方の歌(パヴェウ・コハンスキ編曲)
オペラ「ロジェ王」Op.46 から ロクサーヌの歌(パヴェウ・コハンスキ編曲)
バレエ「ハルナシェ」から 舞曲(パヴェウ・コハンスキ編曲)
神話(3つの詩)Op.30/夜想曲とタランテラ Op.28/子守歌 Op.52
カヤ・ダンチョフスカ(ヴァイオリン)
ユスティナ・ダンチョフスカ(ピアノ)
録音:2007年7月11-12日、10月8-9日、ワルシャワ、
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

PRCD 1063 \2080
カロル・クルピンスキ(1785-1857):
オペラ「チョルシュティンの城、または ボヨミルとヴァンダ」序曲
オペラ「バビロンの廃墟」序曲
オペラ「カルモラ、または アメリカの父権」序曲
オペラ「ポーランドの女王ヤドヴィガ」序曲
オペラ「迷信、または クラクフ人と高地人」序曲
クラリネット協奏曲変ロ長調(*)
コルネル・ヴォラク(クラリネット(*))
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2007年9月18-22日、ポズナン、跣足カルメル会ユゼフ教会
ショパン以前のポーランド音楽史においてエルスネルと並ぶ最も重要な作曲家で
あるクルピンスキの没後150年を期に録音されたアルバム。クルピンスキはオペ
ラを数多く書いており、「チョルシュティンの城」その代表作です。

PRCD 1081-82 2枚組 \2580
カロル・シマノフスキ(1882-1937):交響曲全集
演奏会用序曲ホ長調 Op.12(*)
交響曲第1番ヘ短調 Op.15(*)
交響曲第2番変ロ長調 Op.19(*)
交響曲第3番「夜の歌」Op.27(独唱、合唱と管弦楽のための)(+/*)
ピアノと管弦楽のための協奏交響曲(交響曲第4番)Op.60(#/*)
[アーカイヴ録音]
マズルカ Op.50 No.13(**)/マズルカ Op.62 No.1(**)
ピアノと管弦楽のための協奏交響曲(交響曲第4番)Op.60 から
第1-2楽章(**/++)
シマノフスキの談話(2テイク、ポーランド語)(##)
イザベラ・クウォシンスカ(ソプラノ(+))
エヴァ・クピエツ(ピアノ(#))
カジミエシュ・コルト(指揮(*))
ポーランド国立放送交響楽団(*)
カメラータ・シレジア(合唱(+))
カロル・シマノフスキ(ピアノ(**))
グジェゴシュ・フィテルベルク(指揮(++))
デンマーク放送交響楽団(++)
録音:不詳(*)/1933年1月19日、デンマーク、コペンハーゲン(**)
1931年、1935年、チェコ放送(##)

PRCD 1088 \2080
カロル・シマノフスキ(1882-1937):管弦楽伴奏歌曲集
ヤン・カスプロヴィチの詩による3つの断章 Op.5
(グジェゴシュ・フィテルベルク編曲)(+)
ペンテシレア Op.18(*)
ハーフィズの愛の歌 Op.26(8曲)(+)
狂気の鐘撞き人の歌 Op.42(Nos.1, 4-6)(*)
スウォピエヴニェ Op.46(5曲)(+)
クルピエ地方の歌 Op.68(5曲)(*)
イヴォナ・ソボトカ(ソプラノ(*))
ウルシュラ・クリゲル(メゾソプラノ(+))
カジミエシュ・コルト(指揮(*))
ガブリエル・フムーラ(指揮(+))ポーランド国立放送交響楽団
録音:2007年1-3月、カトヴィツェ、
上シロンスク文化センター、グジェゴシュ・フィテルベルク・ホール




<ACTE PREALABLE>
AP 0156 \1880
ミケーレ・マシッティ(1664-1760):
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1 Vol.1
第7番(2つのヴァイリオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ)
第4番(ヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第12番(2つのヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第2番(ヴァイオリンと低音のための)
第5番(ヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第9番(2つのヴァイリオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ)
アンサンブル・バロック=グラッフィティ
ヤロスラフ・アダムス、シャーマン・プレスナー(ヴァイオリン)
フレデリク・オーディベール(チェロ)
アグスティーナ・メローニョ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジャン=クリストフ・ドゥルフォルジュ(ヴィオローネ)
ジャン=ポール・セラ(チェンバロ)
録音:2006年8月31日-9月3日、
フランス、マルセイユ、サクレ=クール・バジリカ教会地下室
ナポリ近郊に生まれたイタリアの作曲家・ヴァイオリニスト、マシェッティが
パリに移住して最初に出版したの作品集。第一ヴァイオリンを務めるヤロスラ
フ・アダムスはミラノでエンリコ・ガッティに師事したポーランドのヴァイオ
リニストで、当レーベルにおけるピリオド派の筆頭格。アンサンブル・バロッ
ク=グラッフィティの前作「スナイエ:ソナタ集」(AP 0115)は隠れたベストセ
ラーとなっています。

AP 0157 \1880
ミケーレ・マシッティ(1664-1760):
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1 Vol.2
第3番(ヴァイオリンと低音のための)
第10番(2つのヴァイオリンと低音のための)
第6番(ヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第11番(2つのヴァイオリンと低音のための室内ソナタ)
第1番(ヴァイオリンと低音のための)
第8番(2つのヴァイリオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ)
アンサンブル・バロック=グラッフィティ
録音:2006年8月31日-9月3日、
フランス、マルセイユ、サクレ=クール・バジリカ教会地下室

AP 0158 \1880
ヤスナ・グラ修道院の音楽 Vol.24
フランチシェク・ペルネックヘル(?-1769):
ハルモニア・パストリアリス
生誕ミサ ヘ長調
われらの主イエス・キリストの生誕のオフェルトリウム
フランチシェク・コットリッチュ(1727-2787):
牧歌風アリア「In hac annua」
ルドヴィク・マーデル(18世紀):
Mazurek o Bozym narodzeniu 「Tuszac Pasterze」
フィグレンティ(18-19世紀):牧歌風アリア「Ride Jesule」
コンスタンティ・チャイコフスキ(19世紀):
パストレッラ「いと高き所では神に栄光あれ」
ミハリナ・ビェンキェヴィチ、マジェナ・ルバシュカ(ソプラノ)
シルヴィア・ズウォトコフスカ、(メゾソプラノ)
ヨアンナ・ドブラコフスカ、ドミニカ・バトゥク(アルト)
ピオトル・シェフチフ(テノール) ヤツェク・オジムコフスキ(バス)
ヤン・トマシュ・アダムス(指揮)
カペラ・ヤスノグルスカヤ[カペッラ・クラロモンターナ]
録音:2005年1月、
ポーランド、ヤスナ・グラ修道院アウグスティン・コルデツキ神父ホール

AP 0166 \1880
ローベルト・フックス(1847-1927):
ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための作品集
ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための7つの幻想小曲 Op.57(*/+/#)
ヴァイオリンとヴィオラのための12の小二重奏曲 Op.60(*/+)
ヴァイオリンとピアノのための幻想小曲 Op.117(*/#)
ピオトル・マルチャク(ヴァイオリン(*))
ボグスワヴァ・フビシュ=シェルスカ(ヴィオラ(+))
マリウシュ・シェルスキ(ピアノ(#))
録音:2007年7月17-19日、
ポーランド、クラクフ音楽アカデミー・コンサートホール

AP 0168 \1880
ミウォシュ・マギン(1929-1989):ピアノ作品集 Vol.2
ソナタ第1番/ポロネーズ小組曲/トッカータ、コラールとフーガ
ソナティネ/ソナタ第4番/タンゴ
リアン・マケヴォイ・マックロウ(ピアノ)
録音:合衆国カリフォルニア州アルカータ、
フンボルト州立大学ファルカーソン・リサイタル・ホール

AP 0169 \1880
エマヌエル・カニア(1827-1887):
チェロ・ソナタ イ短調(*)
ピアノ三重奏曲ト長調(+)
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(ピアノ)
アンジェイ・ゲンプスキ(ヴァイオリン(+))
アンジェイ・ヴルーヴェル(チェロ)
録音:2006年5月(*)、2007年9月(+)、
ワルシャワ、ポーランド放送スタジオS1(*)
忘れ去られたポーランドの作曲家・ピアニスト、カニアの室内楽作品。いかに
もこのレーベルらしい企画です。

AP 0173 \1880
スタニスワフ・モニュシュコ(1819-1872):歌曲集
紡ぎ娘/おお、私は知らない/誰かが私を愛しているなら
ヴィリヤ/ナイチンゲール/おお、何と喜ばしきみどり児
オフィーリアとハムレットの歌/祈り/たそがれの歌
危険な娘/タイム/君を愛す/母よ、あなたは行ってしまった
教えて、ママ/金魚
アリツィア・バルバラ・パネク(メゾソプラノ)
エルジビエタ・ティシェツカ(ピアノ)
録音:2006年12月29-30日、
ポーランド、ウーチ工科大学ルストシャナ・ホール

AP 0174 \1880
アンジェイ・ツフォイジンスキ(1928-):交響曲第1番(*)
グラジナ・バチェヴィチ(1909-1969):
無伴奏ヴァイオリンのためのポーランド奇想曲(+)
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):
無伴奏ヴァイオリンのためのカデンツァ(+)
カジミエシュ・ロズビツキ(1932-):醒めゆく恍惚(交響的習作)(*)
アガタ・シムチェフスカ(ヴァイオリン(+))
ルーベン・シルバ(指揮(*))
コシャリン・フィルハーモニー管弦楽団(*)
録音:2006年9月11-12日、ポーランド、コシャリン・フィルハーモニー(*)
2008年2月9日、ワルシャワ、ポーランド放送スタジオS1(+)

AP 0039 \1880
【未案内旧譜】
チェスティ:世俗的室内カンタータ集
アントニオ・チェスティ(1623-1669):「私の涙」(二重唱曲)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:
前奏曲第5番(第1のリトルネッロとして)
アントニオ・チェスティ:
「Era la notte, e muto」/「Insegnatemi a morire」
「Chi non prova」/「Speranza ingannatrice」
M・A・ロッシ:トッカータ(第2のリトルネッロとして)
アントニオ・チェスティ:
「美しいクローリ」/「ローマの宮廷」/「Desperato moriro」(二重唱)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー:
トッカータ第11番(第3のリトルネッロとして)
アントニオ・チェスティ:「Apertatte ! adesso canto」
ヤツェク・ラシュキコフスキ(男性ソプラノ、テノール)
イェジ・ジャク(テオルボ、ディレクター)
カタジナ・トムチャク(チェンバロ)
ミレタ・ドブロチ(バロックギター)
アグニェシュカ・リフリク、マリア・パプジンスカ(ヴァイオリン)
マーク・コードル(チェロ)
録音:1999年9月、ワルシャワ市内の教会



<PRO MUSICA CAMERATA>
PMC 057 \2080
フェリクス・ヤニェヴィチ(1762-1848):
ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調
ヴァイオリン協奏曲第5番ホ短調
ズビグニェフ・ピルフ(ヴァイオリン)
カイ・バウマン(指揮)
ムジケ・アンティケ・コレギウム・ヴァルソヴィエンセ
録音:2006年10月、2007年1月、
ワルシャワ、ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
フェリクス・ヤニェヴィチはヴィリニュスに生まれたポーランドの作曲家・
ヴァイオリニスト。ポーランド最後の王スタニスワフ・アウグスト・ポニャト
フスキの王室礼拝堂ヴァイオリニストを務めた(1777-1784)後、ウィーン、イ
タリア、フランスに滞在、1792年よりイギリスに定住し活躍しました。ハイド
ン、モーツァルトと交友があり、モーツァルトが彼のために「アンダンテ
K.470」(現存せず)を作曲したことが知られています。




<MELODIYA>
MELCD 1000104 \1780
チャイコフスキー(1840-1893):
管弦楽組曲第3番ト長調 Op.55
管弦楽組曲第4番ト長調「モーツァルティアーナ」Op.61
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1985年

MELCD 1000160 \1780
グラズノフ(1856-1936):
バレエ組曲(バレエの情景)Op.52
性格的組曲 Op.9
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1990年

MELCD 1000192 \1780
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ「春の祭典」(*)
バレエ「かるた遊び」(+)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
録音:1966年(*)/1970年(+)

MELCD 1001313 \1780
ルステム・ガブドゥリン コントラバス
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):
悲歌(*)/メンデルスゾーンの様式による演奏会用アレグロ(+)/愛の苦悩(#)
管弦楽伴奏付きクラリネットとコントラバスのための二重奏曲(**)
コントラバス協奏曲(第2番)ロ短調(++)/タランテッラ(++)
セルゲイ・クーセヴィツキー(1874-1889):
コントラバス協奏曲嬰ヘ短調(##)/ワルツ Op.1(##)
ルステム・ガブドゥリン(コントラバス)
A・ゴリボリ(ピアノ(*)) E・メスネル(ピアノ(+))
R・イブラギモフ(コントラバス(#)) V・チャソヴェンナヤ(ピアノ(#))
A・・イワーノフ(クラリネット(**)) 室内アンサンブル(**)
I・ラピニシュ(指揮(++/##) キネマトグラフィ管弦楽団(++) SO CT & AR(##)
録音:1982-1994年
ルステム・ガブドゥリンは1944年モスクワに生まれ、モスクワ音楽院でA・アス
ターホフに師事、1968年から1990年までモスクワ室内管弦楽団首席奏者、1990年
以来ロシア・ナショナル管弦楽団の首席奏者、1974年以来モスクワ音楽院教授を
務めているコントラバス奏者。

MELCD 1001334 \1780
グリーグ(1843-1907):
「ベール・ギュント」組曲第1番 Op.46(*)
「ベール・ギュント」組曲第2番 Op.55(*)
ホルベア組曲 Op.40(+)
抒情組曲 Op.54(*)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(*))
モスクワ放送交響楽団(*)
ドミトリー・キタエンコ(指揮(+))
モスクワ・フィルハーモニー室内管弦楽団(+)
録音:1967年(*)/1973年(+)

MELCD 1001336 3枚組 \5340
グリンカ(1804-1857):オペラ「イワン・スサーニン」
エフゲニー・ネステレンコ(バス:イワン・スサーニン)
ベラ・ルジェンコ(ソプラノ:スサーニンの娘アントニーダ)
タマーラ・シニャフスカヤ(メゾソプラノ:スサーニンの息子ワーニャ)
ウラディーミル・シチェルバコフ
(テノール:アントニーダの許婚者ボグダン・ソビーニン)
セルゲイ・アルヒーポフ(バス、ポーランド王シギスムント)
ウラディスラフ・パシンスキー(バリトン:ポーランドの伝令)
コンスタンチン・バスコフ(テノール、ロシア兵士)
ボリショイ劇場の独唱者たち(他の配役)
マルク・エルムレル(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団
録音:1979年

MELCD 1001346 3枚組 \5340
グリンカ(1804-1857):オペラ「ルスランとリュドミラ」
ワレーリー・ヤロスラフツェフ(バス:キエフ大公スヴェトザール)
ベラ・ルジェンコ(ソプラノ:スヴェトザールの娘リュドミラ)
エフゲニー・ネステレンコ(バス:キエフの騎士・リュドミラの許婚者ルスラン)
タマーラ・シニャフスカヤ(アルト:ハザールの公ラトミール)
ボリス・モロゾフ(バス:ノルマンの公ファルラフ)
ニーナ・フォーミナ(ソプラノ:ラトミールの捕虜ゴリスラワ)
アリベルト・マスレンニコフ(テノール:魔法使いの王フィン)
ガリーナ・ボリソワ(メゾソプラノ:魔女ナイナ)
アレクサンドル・アルヒーポフ(テノール:バヤン)
ボリショイ劇場の独唱者たち(他の配役)
ユーリー・シモノフ(指揮)
マルク・エルムレル(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団
録音:1978年




<SVETLANOV FOUNDATION>
SVET 57-009-1/6 6枚組 \7000
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):管弦楽作品集
交響曲第1番ホ短調 Op.1(第2版)
交響組曲「アンタール」(交響曲第2番)Op.9
交響曲第3番ハ長調 Op.32(第2版)
オペラ「大貴族夫人ヴェーラ・シェローガ」序曲
オペラ「プスコーフの娘」から
序曲,第1幕間奏曲,第2幕間奏曲,森にて-皇帝の狩,嵐,音画
交響組曲「シェエラザード」Op.35
スペイン奇想曲 Op.34
セルビアの主題による幻想曲 Op.6
オペラ「パン・ヴォエヴォーダ」による組曲 Op.59
前奏曲,クラコヴィエンヌ,夜想曲「月光」,マズルカ,ポロネーズ
オペラ「雪娘」からの組曲
前奏曲,鳥の踊り,皇帝ベレンデイの行進,スコモローヒの踊り
オペラ「金鶏」による4つの音画
宮殿のドドン王,行進するドドン王(戦場のドドン王),
ドドン王とシェマハの女王,婚礼とドドン王の悲しき死
音画「サトコ」Op.5
オペラ「皇帝サルタンの物語」による組曲(音画)Op.57
皇帝の出発と別れ(第1幕前奏曲),
樽に入れられ漂流する皇妃と王子(第2幕前奏曲),
三つの奇跡(第3幕第2場前奏曲)
オペラ=バレエ「ムラーダ」から 公たちの行進
オペラ「金鶏」から 第1幕前奏曲,行進曲(第3幕)
オペラ「見えざる町キーテジと乙女フェヴローニャの物語」第3幕 から
前奏曲「砂漠称賛」,交響的絵画「ケルジェネツの戦い」
オペラ「サトコ」前奏曲
オペラ「五月の夜」前奏曲
オペラ「皇帝の花嫁」前奏曲
3つのロシアの主題による序曲 Op.28
序曲「復活祭」ニ長調 Op.36
前奏曲カンタータ「ホメロスより」ホ長調 Op.26
(ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、女声合唱と管弦楽のための)(*)
墓の上に(ベリャーエフ追悼前奏曲)Op.61
ドゥビヌーシカ Op.62(第2版)
ロシアの主題によるシンフォニエッタ イ短調 Op.31
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
ロシア国立交響楽団
録音:1971-1993年
(*)の独唱者と合唱団名は記載がありません。




<FLORA>
FLORA 0906 \2300
モーツァルト(1756-1791):
フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ集
ソナタ ハ長調 K.303
ソナタ変ロ長調 K.378
フランスの歌「ああ、私は恋人をなくした」の主題(アンダンティーノ)による
6つの変奏曲 K.360
ソナタ変ロ長調 K.454
フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
ボヤン・ヴォデニチャロフ(フォルテピアノ)
録音:2006年6月、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
『ハイドン:ピアノ三重奏曲集』(FLORA
0805)で共演していたフェルナンデスとヴォデニチャロフのデュオが登場。現在
ベルギーのブリュッセル音楽院教授を務めているヴォデニチャロフ(1960年、ブ
ルガリア生まれ)は寺神戸亮(ヴァイオリン)のデュオ・パートナーとしても知ら
れています。

FLORA 1607 \2300
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ四重奏曲ト短調 K.478
ピアノ四重奏曲変ホ長調 K.493
ボヤン・ヴォデニチャロフ(フォルテピアノ)
寺神戸亮(ヴァイオリン)
フランソワ・フェルナンデス(ヴィオラ)
ライナー・ツィパーリング(チェロ)
録音:2007年10月10-13日、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
なんとヴァイオリンに寺神戸亮を迎えた充実の四重奏。寺神戸氏の公式ウェブサ
イトに記載されていましたので、お待ちのファンの方も多いとのでは・・。

FLORA 1507 \2300
マラン・マレ(1656-1728):シャリヴァリ
ヴィオール曲集第3巻(1711)
組曲ト長調/組曲ハ短調/組曲ニ長調
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ[ソロ])
ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
モード・グラットン(チェンバロ)
エドゥアルド・エグエス(テオルボ、ギター)
録音:2007年7月25-27日、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ
RICERCARレーベルでマレのヴィオール曲集全曲録音を目指しながら中断の憂き目
に遭ってしまったピエルロが、FLORAで録音を再開しました。FLORAからは『音階』
(FLORA 0603)に続く2枚目のマレとなります。アルバム・タイトルにもなっている
曲「シャリヴァリ」は「どんちゃん騒ぎ」といった意味で、プログラムの最後を
飾っています。

※今回ご案内の3点はいずれも解説書が付いていないパターンですが、ウェブサ
イトの解説も未だアップされておりません。ご了承下さい。

<DELTA CLASSICS>
DCCA-0048 \2415
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
(以上、2/28-3/1/1954rec, ALP1195)
シューベルト:交響曲第8(7)番「未完成」
(以上、1/19-21/1950rec, LHMV1020)
フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フルハーモニー管弦楽団
フルトヴェングラー死の年の1954年に残された「運命」は3種類あるが、ムージ
クフェラインで録音されたこの「運命」は他のものと一味違う。ライヴで劇的な
演奏になった戦中のものと比べると終始ややインテンポで曲を進めながら、バラ
ンスを大切に個々の楽器の役割を明瞭に聞かせ非常に音楽的に作り上げている。
元々の録音も良かったのだろう。しっかりとした音が刻まれており、良質な音で
楽しむ事ができるのは幸いである。この様な元々録音が良いものに第2世代復刻
だからと言って劇的に音質が向上する事は難しいと思い、復刻自体非常に抵抗が
あった。個人的には第2世代復刻で行って正解だと思っているが、人それぞれ感じ
方が違うので一概に良いとは言えないのが残念ではある。だが、音の厚み感が自
然というか、出音に密度があり中域がスカスカする感じはなく、濃厚に凝縮され
一音一音が爆発し凄まじいエネルギーを発している事が聞いて良くわかる。カッ
プリングの「未完成」は既に弊社DCCA-0011でSP原盤から復刻したものと同一演
奏であるが、LPからの復刻の希望も多少あり、昔からの定番の組み合わせとして
今回収録に踏み切った。演奏は既に多くの方が巨匠の「未完成」の中でも一、二
を争う好演奏として評価されているので今更言う事はないと思う。しかし元がSP
に録音された為、こちらの音質は「運命」よりも若干落ちてしまうのが残念であ
る。ディスクを再生した際に起因するノイズがあります。予めご了承ください。



modoru