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<クラシック・輸入盤新譜情報 06−05>
 
コメントはメーカー案内書より抜粋です
 
<Deutsche Grammophon>
4776102 2枚組 \3700
プッチーニ:歌劇「エドガール」全曲
プラシド・ドミンゴ(T)、アドリアーナ・ダマート(S)、
マリアンヌ・コルネッティ(Ms)、ジュアン・ポンス(B)他
聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
指揮:アルベルト・ヴェロネージ
スタジオ録音
ドミンゴが次代を担う若手と共演!プッチーニ2作目のオペラ「エドガール」
出版社リコルディの委嘱により1889年に完成された「エドガール」。プッチー
ニにとって2作目のオペラとなるこの作品は、今までベルゴンツィとスコット
によるSONY盤やマイナーレーベルの録音ぐらいしか全曲盤が存在しませんで
した。そんな中、ついにDGから「安心して聴ける」(?)全曲盤が登場!し
かも、タイトル・ロールはドミンゴ!20代の若手たちと共演、素晴らしい歌
唱を披露しているだけで、少ない中でも決定盤たる地位を確固なものとして
います。プッチーニは次作「マノン・レスコー」から一躍有名になりますが、
その将来を予感させるような音楽作りは見事の一言。指揮を務めるヴェロネ
ージは、プッチーニが終生に渡って過ごしたトッレ・デル・ラーゴで行われ
るプッチーニ音楽祭の監督を務めるプッチーニのスペシャリストで、たびた
び来日し日本でもオペラ指揮者として知られています。

4776112 \1850
ショスタコーヴィチ:映画音楽「司祭とその下男バルダの物語」
(オリジナル・フィルム・スコア)
組曲「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
世界初録音!
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:トーマス・ザンデルリンク
初めてヴェールを脱ぐ、ショスタコーヴィチの映画音楽!
先月はDECCAのショスタコーヴィチ・エディションをご紹介しましたが、今月
もショスタコーヴィチ注目盤が目白押しです。DGからリリースされるのは、
ショスタコーヴィチ幻の映画音楽「司祭とその下男バルダの物語」。プーシ
キンの台本に基づき、1934年に作られたアニメーション映画は公開されずに
独軍とのレニングラード攻防戦においてフィルムが大きく破損。音楽だけが
残されました。後年、ショスタコーヴィチ研究家のヘーントヴァが残された
映画音楽をオペラ仕立てにしたものが録音されましたが、今回オリジナルの
フィルム・スコアをトーマス・ザンデルリンクが世界で初めて録音しました。
非常に多くの作品が存在するショスタコーヴィチの映画音楽。記念の年にま
た一つ、オリジナルな形での演奏を耳にできることは、大変喜ばしいことで
す。カップリングは、ショスタコーヴィチ自身が組曲化した「マクベス夫
人」。ショスタコーヴィチの友人として、多くの作品の初演にかかわってき
たザンデルリンクによるロシアン・キャスト(ロシア・フィルの前身につい
ては現在調査中)による世界初録音ということで、アニヴァーサリー・イヤ
ーの中心に据えられるアルバムです。

4776111 \1850
ショスタコーヴィチ:オーケストラ伴奏による歌曲集
同:管弦楽のための8つのワルツによる組曲
セルゲイ・レイフェルクス(Br)
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:トーマス・ザンデルリンク
同発となるザンデルリンクによるショスタコーヴィチ・シリーズは、オーケ
ストラ伴奏による歌曲と8つのワルツ。歌曲では、ロシアを代表するバリトン
のレイフェルクスを起用、この録音のために新たにオーケストレーションさ
れたヴァージョンでの世界初録音も含まれています。

4776146 \1850
ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 作品73
弦楽四重奏曲 第7番 嬰へ短調 作品108
弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 作品110
ハーゲン弦楽四重奏団
ルーカス・ハーゲン(第1Vn)、ライナー・シュミット(第2Vn)
ヴェロニカ・ハーゲン(Va)、クレメンス・ハーゲン(Vc)
DGのショスタコーヴィチといえば、エマーソン弦楽四重奏団の全集が記憶に
新しいところですが、今や世界一といっても過言でないハーゲン弦楽四重奏
団も、この記念すべき年にショスタコーヴィチに挑みました。最近はベート
ーヴェンやモーツァルトの演奏で絶賛されているハーゲン・カルテット。し
かし、コンサートでは既にショスタコーヴィチを何度か取り上げ、昨年2月
の来日公演でも第7番を聴かせてくれました。彼らが20世紀の作品を録音す
るのはバルトーク以来。絶妙のバランス感覚と高度なテクニックで、ショス
タコーヴィチ独特のアイロニーや悲劇性を見事に表現しています。2006年の
ヨーロッパ・ツアーではモーツァルトとショスタコーヴィチを採り上げる彼
ら。秋には東アジアへの演奏旅行も予定されています。

●WEEKEND CLASSICS 10タイトル
なぜかヨーロッパでは大ヒット・シリーズとなっている、ウィークエンド・
クラシックス・シリーズ。なので、どんどんリリースになります。

4776094 \900
テノール・ウィークエンド
ララ:「グラナダ」、
ドニゼッティ:「人知れぬ涙」(愛の妙薬)、
ヴェルディ:「清きアイーダ」(アイーダ)、
「まつげの先に涙の玉が」(リゴレット)、
モーツァルト:「なんと美しい絵姿」(魔笛)、
ポンキエルリ:「空と海」(ジョコンダ)、
モーツァルト:「喜びの涙が流れるとき」(後宮からの誘拐)、
レハール:「おお祖国よ…マクシムへ行ったが」(メリー・ウィドウ)、
バーンスタイン:「マリア」(ウェスト・サイド・ストーリー)、
プッチーニ:「星は光りぬ」(トスカ)、
ヴェルディ:「おお、天使のようなレオノーラ」(運命の力)、
「燃える心を」(椿姫)、
プッチーニ:「見たこともない素晴らしい美人」(マノン・レスコー)、
「誰も寝てはならぬ」(トゥーランドット)、
ヴェルディ:「我は嘆く」(レクィエム)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)、プラシド・ドミンゴ(T)、
ホセ・カレーラス(T)、カルロ・ベルゴンツィ(T)、
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、ペーター・シュライアー(T)、
ルネ・コロ(T)、ホセ・クーラ(T)

4776097 \900
ビゼー・ウィークエンド
歌劇「カルメン」より
序曲、ハバネラ「恋は野の鳥」、セギディーリャ「セビーリャの砦のさばの
酒場で」、間奏曲、ジプシーの歌「鈴を鳴らして」、闘牛士の歌「諸君の乾
杯を喜んで受けよう」、花の歌「お前が投げたこの花は」、間奏曲
組曲「アルルの女」第1番、第2番
テレサ・ベルガンサ、プラシド・ドミンゴ
クラウディオ・アバド指揮 ロンドン交響楽
チョン・ミュンフン指揮 バスティーユ歌劇場管弦楽団

4776096 \900
ロッシーニ・ウィークエンド
「ウィリアム・テル」序曲、「どろぼうかささぎ」序曲、「セビリャの理髪
師」序曲、「シンデレラ(チェネレントラ)」序曲、「アルジェのイタリア
女」序曲、「絹のはしご」序曲、「結婚手形」序曲、「イタリアのトルコ人」
序曲、「セヴィリアの理髪師」より“嵐の音楽”
トゥリオ・セラフィン指揮 ローマ歌劇場管弦楽団
クラウディオ・アバド指揮 ロンドン交響楽団
オルフェウス室内管弦楽団

4776099 \900
ワーグナー・ウィークエンド
「ワルキューレの騎行」、「さまよえるオランダ人」序曲、「タンホイザー」
序曲、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕と第3幕への前奏曲、
「ローエングリン」より「婚礼の合唱」、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
と愛の死
ダニエル・バレンボイム指揮 パリ管弦楽団
カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィルヘルム・ピッツ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団

4776092 \900
ヨハン・シュトラウス・ウィークエンド
「美しく青きドナウ」、「皇帝円舞曲」、「南国のバラ」、「ウィーン気質」
「ウィーンのボンボン」、「ウィーンの森の物語」
ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

4776095 \900
コープランド・ウィークエンド
交響曲第3番より第4楽章、「エル・サロン・メヒコ」、
「ビリー・ザ・キッド」、「アパラチアの春」、  
「ロデオ」より「ホー・ダウン」
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
ウィリアム・スタインバーグ指揮 ピッツバーグ交響楽団
レナード・バーンスタイン指揮
ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
モーリス・アブラヴァネル指揮 ユタ交響楽団

4776098 \900
バロック・ギター・ウィークエンド
ヴィヴァルディ:
「ギターと2本のヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲」、
サンス:「スペイン組曲」、「グリーンスリーヴス」、
バッハ:
「リュート組曲」より「アルマンド」「サラバンド」「ジーグ」、「ヴァイ
オリンのためのパルティータ第1番」より「サラバンド」「ブーレ」、
ヘンデル:「サラバンド」、
ワイス:「パッサカリア」、
パッヘルベル:「チェンバロ組曲ホ短調」、
ワイス:「ロジ伯爵の死を悼むトンボー」、
ロジー:「組曲」
ナルシソ・イエペス(g)、イョラン・セルシェル(g)、
アンドレ・セゴビア(g)

4776093 \900
ヘンデル・ウィークエンド
「水上の音楽」、「王宮の花火の音楽」、「オン・ブラ・マイ・フ」、
「シバの女王の入場」、「合奏協奏曲」作品6-5&12、「調子の良い鍛冶屋」
「シャコンヌ」
ラファエル・クーベリック指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
オルフェウス室内管弦楽団
カール・リヒター指揮 ミュンヘン・バッハ管弦楽団
トレヴァー・ピノック(Cem)

4776100 \900
ソプラノ・ウィークエンド
オッフェンバック:「美しい夜、恋の夜」(ホフマン物語)、
プッチーニ:「ある晴れた日に」(蝶々夫人)、
ヴェルディ:「花より花へ」(椿姫)、
プッチーニ:「私の名はミミ」(ボエーム)、
モーツァルト:「夜の女王のアリア」(魔笛)、
ヴェルディ:「勝ちて帰れ」(アイーダ)、
プッチーニ:「私のお父さん」(ジャンニ・スキッキ)、
同:「歌に生き、恋に生き」(トスカ)、
マスネ:「さようなら私たちの小さなテーブルよ」(マノン)、
モーツァルト:
「愛の神よ照覧あれ」「楽しい思い出はどこへ」(フィガロの結婚)、
グノー:「アヴェ・マリア」、
ワーグナー:「イゾルデの愛の死」(トリスタンとイゾルデ)、
シューベルト:「アヴェ・マリア」
ボーナス・トラック
作者不詳:「眠れ、私の小鳥」
エディタ・グルベローヴァ(S)、ミレッラ・フレーニ(S)、
イレアナ・コトルバス(S)、レナータ・スコット(S)、
グレース・バンブリー(S)、リタ・シュトライヒ(S)、
ビヴァリー・シルズ(S)、キリ・テ・カナワ(S)、
ビルギット・ニルソン(S)、チェリル・ステューダー(S)

4776101 \900
ロマンティック・ウィークエンド
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より“間奏曲”、
メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」より“夜想曲”、
サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より“水族館”、
バーバー:弦楽のためのアダージョ、
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より“前奏曲”、
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より“白鳥のテーマ”“ワルツ”、
ラフマニノフ:「ヴォカリーズ」、
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より“別れ”
レナード・バーンスタイン指揮 聖チェチーリア音楽院管弦楽団
ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団
カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン指揮
ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾指揮 ボストン交響楽団


734196(DVD-Video)(デラックス仕様) 2枚組 \4450
734189(DVD-Video)(通常仕様) \3350
ヴェルディ:歌劇「椿姫」全曲
アンナ・ネトレプコ(S)、ロランド・ヴィリャソン(T)、
トーマス・ハンプソン(Br)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロ・リッツィ
収録:2005年8月 ザルツブルク祝祭大劇場
ヨーロッパで驚異の視聴率を叩き出した「椿姫」、デラックス仕様は特典映
像も収録!
昨年8月、ザルツブルクの話題を独占したネトレプコの「椿姫」が待望のDVD
化です。モノトーンが全体を支配する中、ネトレプコだけが深紅のドレスに
身をまとった演出は、見る者に鮮烈な印象を与えてくれます。この公演のチ
ケットはプレミアが付きまくり価格が高騰、ヨーロッパでのTV中継はオペラ
物としては驚異的な視聴率(29%超!)を記録し、ラッシュ・リリースされた
ライヴCDは売り切れ店が続出します。さらには、ドイツでは全曲盤CDがポッ
プス・チャートTOP50入り、アリア集「ヴィオレッタ」は最高で11位まで上
昇!すべてにおいて記録ずくめの「椿姫」、このDVDもさらに記録を伸ばす
ことは間違いありません。
今回リリースされるDVDは2タイプ。デラックス仕様は2枚組で、2枚目には
45分の舞台裏映像と60分に及ぶビデオ・クリップ映像が収録されて、特別
価格となっています。通常盤は1枚組で、オペラ公演のみの収録になってい
ます。
演出:ウィリー・デッカー
映像監督:ブライアン・ラージ
オーストリア放送協会、NHK他による共同製作
2005 Unitel PCM STEREO / DTS 5.1

734170(DVD-Video) \3350
ショスタコーヴィチ:交響曲 第6番、第9番
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:レナード・バーンスタイン
収録:1985年&1986年ウィーンでのライヴ
記念の年にふさわしい、バーンスタイン初DVD化となるショスタコーヴィチ!
バーンスタインにとって、ショスタコーヴィチはマーラーと並ぶ重要な作曲
家。東京での第5番は今でも伝説の名演とされていますし、シカゴ響との
第7番もロングセラー・アイテムとなっています。今回リリースされるのは、
ウィーン・フィルとの第6番と第9番のライヴ映像。ショスタコーヴィチの中
では比較的親しみやすい曲想の作品ですが、バーンスタインの作品に対する
深い思い入れが感じられる名演です。この作品をウィーン・フィルの演奏で
聴けることも嬉しいかぎり。ボーナス映像として、バーンスタインによる曲
目解説も収録されています。
映像監督:ハンフリー・バートン
1986,1987 Unitel PCM STEREO / DTS 5.1

734071(DVD-Video) \3350
プッチーニ:歌劇 「ラ・ボエーム」全曲
ミレッラ・フレーニ(S)、ジャンニ・ライモンディ(T)、
ロランド・パネライ(Br)、アドリアーナ・マルティーノ(S)、
ジャンニ・マッフェオ(Br)、イーヴォ・ヴィンコ(Bs)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
収録:1965年4月&5月 ミラノ・スカラ座
ミミ役は録音だけで10種類以上存在するミレッラ・フレーニ。カラヤンとは
1963年の公演で大成功を収め、この映像はその公演を元に映画化されたもの。
若いフレー二の瑞々しい演技と力強い歌唱が魅力的です。カラヤンの見事な
棒さばきに加え、常連ともいえる脇役達も充実。映画版とはいえ、演奏も映
像も完成度の高い「ラ・ボエーム」です。
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
1967 Unitel PCM STEREO / DTS 5.1
収録時間:104分

734166(DVD-Video) \3350
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 全曲
エディタ・グルベローヴァ(S)、ルチアーノ・パヴァロッティ(T)、
ヴィクトリア・ヴェルガーラ(Ms)、フェルッチョ・フルラネット(Bs)、
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー
収録:1982年 イタリア(録音は1981年)
パヴァロッティのマントヴァ公爵が圧倒的な存在感の「リゴレット」。演奏
は1981年に収録され、それを元に1982年に映像化された映画版です。シャイ
ー&ウィーン・フィルの演奏も素晴らしく、「リゴレット」の代表的な映像
といえます。
演出:ジャン=ピエール・ポネル
1983 Unitel PCM STEREO / DTS 5.1
収録時間:116分

734171(DVD-Video) 2枚組 \6450
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 全曲
リチャード・キャッシリー(T)、エヴァ・マルトン(S)、
タティアナ・トロヤノス(S)、ベルント・ヴァイクル(Br)、
ジョン・マカーディ(Bs)、他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
収録:1982年11月22日 メトロポリタン歌劇場でのライヴ
シェンクのオーソドックスな演出とレヴァインによる正攻法の演奏で、この
作品の定盤と呼ぶにふさわしい映像です。歌手陣ではヴァイクルをはじめマ
ルトン、トロヤノスと充実。「タンホイザー」代表的名盤です。
演出:オットー・シェンク
1983 Unitel PCM STEREO / DTS 5.1 / DOLBY DIGITAL 5.1
収録時間:190分



<Decca/Philips>
4757489 2枚組 \1850
ドリーミング・アダージョ
Various Artisits
DECCAのアダージョ・シリーズ19作目。

743131(DVD-Video) \3350
マーラー:
交響曲 第1番 「巨人」
交響曲 第2番 「復活」
シルヴィア・マクネアー(S)、ヤート・ファン・ネス(A)、
エルンスト・ゼンフ合唱団(合唱指揮:ジーグルト・ブラウンス)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ベルナルト・ハイティンク
収録:1994年(第1番)、1993年(第2番)

743132(DVD-Video) \3350
マーラー:交響曲 第3番
フローレンス・クイヴァー(Ms)
エルンスト・ゼンフ合唱団女声(合唱指揮:ヘルヴァルト・マットヒーゼン)
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲルハルト・シュミット=ガーデン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ベルナルト・ハイティンク
収録;1990年

743133(DVD-Video) \3350
マーラー:
交響曲 第4番
交響曲 第7番 「夜の歌」
シルヴィア・マクネアー(S)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ベルナルト・ハイティンク
収録:1991年(第4番)、1992年(第7番)
ベルリン・フィル・ファン必見の映像満載!ハイティンクのマーラー・ライ
ヴ映像
ハイティンク&ベルリン・フィルの映像によるマーラー・シリーズが輸入盤
でも登場です。このシリーズはCDもリリースされていますが、ベルリン・
フィルによる初のマーラー交響曲全集となるはずだったもの。諸事情により
それは実現されませんでしたが、残された録音はハイティンクの真摯な解釈
と、ベルリン・フィルの高い機能性が如何なく発揮された素晴らしい演奏ば
かり。映像ではそのうち5曲が存在し、今回3タイトルに分けてのリリースと
なりました。マーラーの交響曲は全ての楽器において高度な技術が要求され
ますが、この映像では世代交代まっただ中の名手達の妙技が実によく捉えら
れています。入団間もないホルンのドールが「巨人」では1番ホルンを、かた
やベテランのザイフェルトが第4番で貫禄タップリのソロを披露するなど、
ベルリン・フィル・ファン必見のシーンも満載です。
PCM STEREO / DTS 5.1




<DECCA (Italy)>
4763111 \2080
ルチアーノ・ベリオ/室内ヴァイオリン作品全集
セクエンツァVIII
ヴァイオリンとピアノのための2つの小品
ヴァイオリン・デュオのための32の作品
フランチェスコ・ドラツィーオ(Vn)
アレッサンドロ・タンピエーリ(Vn)
ジャンパオロ・ヌーティ(Pf)

4761944 \2080
ルチアーノ・ベリオ:ピアノ作品集
小組曲、5つの変奏曲、セクエンツァIV、6つのアンコール作品、ラウンズ
アンドレア・バッチェッティ(Pf)
昨年6月に発売となったシャイーのベリオ・トランスクリプション(476 2830)
を3部作の一環とする2作品。ベリオの室内ヴァイオリン作品全集とピアノ作品
の同時リリースです。日本のタケミツのように、イタリアでのベリオ人気を知
らしめてくれるアルバムです。

4763120 \2080
ショパン:
ピアノ・ソナタ 第2番 作品35
夜想曲 作品9 第2&3番
24の前奏曲 作品28
アンナ・クラフチェンコ(Pf)
ブレンデル、アルゲリッチ、グードなどを輩出した名門ピアノ・コンクール、
ブゾーニ国際1992年度の覇者。

4763016 \2080
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
オッターヴィオ・ダントーネ(clv)
インターナショナルDECCAにはスカルラッティのチェンバロ協奏曲集でデビュ
ー。同じアカデミア・ビザンティーナを率い、アンドレアス・ショルのバッ
クを任されていることでも知られるオッターヴィオ・ダントーネ。また、ム
ローヴァが弾いたモーツァルトとベートーヴェンのコンチェルトではこの人
のカデンツァが採用されており、多彩な才能が伺いしれます。そのダントー
ネのソロによるゴルトベルク変奏曲。

4763015 \2080
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27
ドメニコ・ノルディオ(Vn)
プレイヤーとしてだけでなく」教育者としても世界的な活躍が目立つノルディ
オによるイザイの無伴奏。



<Deutche Grammophon (UK)>
4763159 \2080
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
モーツァルト:アダージョ ホ長調 K261
モーツァルト:ロンド ハ長調 K373
シューベルト:セレナーデ 「白鳥の歌」D957より
アヴェ・マリア アルバムVersion
マクミラン:エアシャーより
ニコラ・ベネデッティ(Vn)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
録音:2006年、アビーロード・スタジオ
昨年、シマノフスキのコンチェルトでデビューを果たし、ヴァイオリニストと
しては異例、UKチャートを賑わしてしまうほどの大ヒットとしたニコラ・ベネ
デッティ。早くも、2ndアルバムの登場です。今回は、王道協奏曲メンデルス
ゾーンと小品レパートリーのカップリング。前回はハーディングのサポートを
受けていましたが、今回はASMIFとの共演。弾き振りというのではなく、
ASMIFのリーダーを中心に全員で音楽を作り上げたという感じです。来日時に
は間に合いそうにありませんが、トップ・ヴァイオリニストとしての認知を
さらに広げてくれそうな一枚です。

<EMI CLASSICS>
CDC-3574772 \2080
「バッハ・アンド・ビヨンド」
主よ、人の望みの喜びよ-カンタータBWV147より
イタリア協奏曲BWV971-第3楽章:プレスト
ビヨンド・バッハ(バッハのスタイルによるインプロヴィゼイション)
G線上のアリア-組曲第3番ニ長調BWV1068より
アリア-ゴルトベルク変奏曲BWV988より
ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042-第2楽章:アダージョ
前奏曲ハ長調-平均率クラフィーア曲BWV846より
羊は安らかに草をはみ-カンタータBWV208より
2声のインヴェンション第4番ハ短調BWV775
ブランデンブルク協奏曲第3番BWV1048-第3楽章:アレグロ
協奏曲ニ短調BWV974-第2楽章:アダージョ
トッカータニ短調BWV565
ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)
70年生まれのモンテーロのEMI録音第2作はバッハ作品をベースにしたイ
ンプロのアルバム。アルゲリッチが「後継者」と呼んで推薦する若手実力派ピ
アニストのモンテーロのありあまる才能がバッハ作品から新たな可能性を引き
出しました。

CDS-3580772 2枚組 1枚価格 \2080
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番Op.135「死者の歌」*
交響曲第1番Op.10
*カリタ・マッティラ(ソプラノ)、トマス・クヴァシュトホフ(バス)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル指揮
(第14番/2005年9月16-19日、第1番/6月15-17日いずれも
ライヴ録音)
生誕100周年の2006年にラトルがやってくれました。「第14番」は歌
手二人と室内オケのための作品で、ブリテンにインスパイアされてブリテンに
捧げられています。ラトルはショスタコーヴィチの作風の特徴が色濃く表現さ
れた最重要作と評価し、世界的な評価を得ているマッティラとクヴァシュトホ
フを起用して完成させました。「第14番」から先立つこと45年前の192
5年に作曲された第1番との対比はショスタコーヴィチの変遷をたどる上でも
興味深い組み合わせといえます。

CDC-3596062 \2080
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23*
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
上原彩子(ピアノ)
*ロンドン交響楽団、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
大絶賛を受けたチャイコフスキーのインターナショナル発売番

CDM-3615242 \1450
The da Vinci Coda…(仮)
曲目、演奏者未詳
様々な話題で注目をあびるダ・ヴィンチ・ブームに合わせてレオナルド・ダ・
ヴィンチにインスパイアされた音楽を集めたコンピレーション。

DVAW-3582329(DVD-Video) \2850
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
傑作、名演映像のDVD発売
ロストロ、ジュリーニの顔合わせによる決定盤映像の登場です。

CDM-3582452 \1450
クルト・ワイル・オン・ブロードウェイ
One Touch of Venus(1943)より 
Knickerbocker Holiday(1938)より
The Firebrand of Florenceより
Love Lifeより
Johnny Johnsonより
すべてオーケストレイション:クルト・ワイル
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他
ロンドン・シンフォニエッタ、ジョン・マッグリン指揮

CDM-3582412 \1450
ナイト・アンド・デイ(コール・ポーター作品集)
Begin the Beguine
In the Still of the Night
I've Got You under My Skin
Night and Day 他 全18曲
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他
ロンドン交響楽団、ジョン・マッグリン指揮

CDM-3583612 \1450
オペレッタ・アリア集
レハール:「パガニーニ」より; 「ロシアの皇太子」より
シュトルツ:ウィーンは夜がいちばん美しい 他2曲
J.シュトラウスII:「ヴェネツィアの一夜」より; 「ジプシー男爵」より
タウバー:「Der Singende Traum」より
ミレッカー:「乞食学生」より 2曲
ツェラー:「抗夫長」より
カールマン:「侯爵夫人マリツァ」より;「チャールダーシュ侯爵夫人」より
トーマス・ハンプソン(バリトン) 
ロンドン・ヴォイセズ、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・ウェルザー=メスト指揮

CDM-3582432 \1450
ロッシーニ、マイアベーア歌曲集
マイアベーア:心の園; 恋人の歌の響きを聴くと; 
ばらよ、ゆりよ、鳩よ;
あなたと私; 人間ぎらい; シチリアの人びと; 瀕死の詩人 他全12曲
ロッシーニ:エレジー「死にゆく者の枕もとで」; 
居酒屋の小歌「ル・ラッザローネ」
赤ん坊の歌; ゴンドラでの小散歩; 
叱責−何も言わずにやつれはてるだろう;
アヴェ・マリア 他全7曲 
トーマス・ハンプソン(バリトン)
ジョフリー・パーソンズ(ピアノ)

CDM-3582392 \1450
トゥ・ザ・ソウル(ウォルト・ホイットマン詩 歌曲集)
ローレム、ブリッジ、スタンフォード、ヴォーン・ウィリアムズ、
ヒンデミット、ワイル、アイヴズ、ティルソン・トーマス、
バーンスタインなどの作曲歌曲22曲
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他

CDM-3582482 \1450
ヴェルディ:初期オペラ・アリア集
「エルナーニ」より; 「二人のフォスカリ」より; 「海賊」より; 
「トロヴァトーレ」より; 「シチリア島の夕べの祈り」より; 
「群盗」より;  「スティッフェリオ」より; 
プロヴァンスの海と陸-「椿姫」; 「ジャンヌ・ダルク」より
「マクベス」より 全11曲
トーマス・ハンプソン(バリトン) 他
オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・エンライトメント
リチャード・アームストロング指揮


●DEBUT SERIES
CDZ-3532322 \1000
ムソルグスキー:展覧会の絵
スクリャービン:ソナタ第2番嬰ト短調Op.19「幻想ソナタ」
プロコフィエフ:ソナタ第8番Op.84
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
(2005年11月4-7日録音)
20歳代前半のロシア系イスラエル国籍のギルトブルグがマジカルでカラフル、
驚きに満ちそして真実なものと語るロシア作品でのデビュー盤です。

CDZ-3532342 \1000
シューマン:クライスレリアーナOp.16
ショパン:幻想曲Op.49
ブラームス:幻想曲集Op.116
エフゲニア・ルビノヴァ(ピアノ)
(2006年1月22-25日録音)
タシュケントの音楽一家に生まれ、2003年リーズ国際ピアノ・コンペで銀
メダルを獲得したルビノヴァは次代のマルタ・アルゲリッチと呼ばれています。


●GEMINI
CZS-3609472 2枚組 \1450
バルトーク:弦楽四重奏曲全集
第1番Op.7,Sz.40; 第2番Op.17,Sz.67; 第3番Sz.85; 第4番Sz.91
第5番Sz.102; 第6番Sz.114
アルバン・ベルク四重奏団
来日公演に合せてのGeminiシリーズでの発売です。


●EMI HISTORICAL SERIES
生誕250周年に合せてモーツァルトの名盤を5点発売、
すべてARTリマスターです。
CDZ-3532112 \1000
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450
ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488*
ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491*
ソロモン(ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団、アッカーマン指揮、*メンゲス指揮
(1953年、55年録音 モノラル)

CZS-3532062 2枚組 \1450
「フルトヴェングラー/モーツァルト名演集」
交響曲第40番ト短調K.550
w/ウィーン・フィル(1948年12月、49年2月録音)
「魔笛」より-夜の女王のアリア(2曲)
w/リップ(ソプラノ)、ウィーン・フィル(1950年2月録音)
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
w/ルフェビュール(ピアノ)、ベルリン・フィル(1954年5月録音)
セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
セレナード第10番変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」*
w/ウィーン・フィル(1949年4月、*1947年11月、12月録音)
(以上全て モノラル)

CDZ-3532262 \1000
シュヴァルツコップ、ギーゼキング/モーツァルト歌曲集
静けさはほほえみK.152; 鳥よ、年ごとにK.307; 寂しい森の中でK.308
小さな紡ぎ娘K.531; ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたときK.520
ラウラに寄せる夕べの思いK.523; 子供の遊びK.598; 老婆K.517; 夢のなかの
面影K.530; すみれK.476; 魔術師K.472; 春の初めにK.597; 別れの歌K.519
満足K.349; クローエに寄すK.524; 春へのあこがれK.596
エリザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、
ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)
五重奏曲変ホ長調(ピアノと管楽器のための)K.452
ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)、フィルハーモニア管楽アンサンブル
(サトクリフ/オーボエ、ウォルトン/クラリネット、ブレイン/ホルン、
ジェイムズ/ファゴット)(1955年録音 モノラル)

CDZ-3532172 \1000
モーツァルト:レクイエム ニ短調K.626
グリュンマー(ソプラノ)、ヘフゲン(アルト)、クレブス(テナー)、
フリック(バス)
ベルリン・聖ヘドヴィッヒ・カテドラル合唱団、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ルドルフ・ケンペ指揮(1955年録音 モノラル)

CDZ-3532142 \1000
ヴァイオリン協奏曲集
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218
ロイヤル・フィル、ビーチャム指揮(1947年録音)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ロンドン・フィル、バルビローリ指揮(1934年録音)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219
ロイヤル・フィル、ビーチャム指揮(1949年録音)
全て ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン) (全て モノラル)


●CLASSICS FOR PLEASURE
CDZ-3614992 \1000
イギリス合唱名曲集
曲目不詳
バーミンガム市交響楽団合唱団
サイモン・ハルゼイ指揮


●BRITISH COMPOSERS SERIES
CDM-3566922 \1450
パヌフニク:ビーストリー・テイルズ(全14曲)
ロザリオ(ソプラノ)、ハワード(メゾ・ソプラノ)、
ウィリアムズ(バリトン)
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア、サイアン・エドワーズ指揮
ヴィクラム・セスの童謡風の詩をベースにパヌフニクが作曲したロンドン・
シンフォニアからの委嘱作


<VIRGIN CLASSICS>
VC-3467622 \2080
悲劇のヒロイン(フランス悲劇オペラ・アリア集)
リュリ:「アルミード」より序曲、パッサカリア他全4曲
カンプラ:「ヴェネツィアの謝肉祭」より
ラモー:「イポリトとアリシー」より第3幕への前奏曲、シャコンヌ他全3曲
ラモー:
「カストルとポルクス」より’悲しい支度、青白いたいまつ’、シャコンヌ
ラモー:「詩神ポリムニの祭」より
カサネア・ドゥ・モンドヴィユ:「イスベ」より
ロワイエ:「ザイード」より
ロワイエ:「愛の力」より
ルクレール:「シラとグロキュス」より序曲 他全3曲
グルック:「オーリードのイフィジェニー」より
グルック:「アルミード」より
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
ル・タラン・リリク、クリストフ・ルース指揮
フランス・オペラのヒロインたちのアリアに見事に息吹を吹き込んだリサイタ
ル集前作、ベルリオーズの「夏の夜」(VC-5454222)で大成功を収めたジャン
スの新録音は17世紀後半から18世紀前半のおよそ100年、カンプラから
グルックまでのフランスの悲劇的オペラのアリアに焦点を当てたものです。
フランス・オペラ史の発展期を代表する作品のヒロインたちを見事に肉付け
したジャンスの歌唱は高く評価されるでしょう。


<ANGEL>
CDC-3564182 \2080
「GRACE LIKE A RIVER」
ドメニコーニ:コユンババ(新録音、次作の新譜にも収録)
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
アルベニス:入り江のざわめき
タレガ:アルハンブラの思い出
ロドリーゴ:アダージョ-「アランフェス協奏曲」より
ビラ=ロボス:練習曲第1番
ロマンス
ポンセ:序奏とアレグロ・ヴィヴォ
バッハ:シャコンヌ-ヴァイオリン・パルティータ第2番より
E.バーンスタイン:リフレクションズ-
ギターとオーケストラのための協奏曲より
カステルヌオーボ=テデスコ:
Ritmico e cavalleresco-協奏曲ニ長調Op.99より

クリストファー・パークニング(ギター)
名手パークニングの代表的名演を集約したベスト・アイテム
今やギター界の大御所的存在として世界的に知られるパークニングが2006年
6月本アルバムと同タイトルの自伝を発表します。このアルバムはパークニ
ングが個人的にも愛奏してきた作品ばかりをあつめた意味深い選曲となって
います。さらに9月に発表予定のアルバムに収録されるドメニコーニの作品
や、15歳の時のライヴ音源で今回初発売されるカステルヌオーボ=テデスコ
の作品も収録されています。


<EMI GERMANY>
CMS-3606982 2枚組 \2900
ローテンベルガー/我が友のために-名アリア、歌曲集&初期録音集
フロトウ:「マルタ」より’最後のバラ’他3曲w/ショック(テナー)
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」より’わたしのお父さん’ 
(以上55年6月モノラル録音)
プッチーニ:「ラ・ボエーム」より’ムゼッタのワルツ’
レオンカヴァッロ:「道化師」より ネッダのアリア
ヴェルディ:「リゴレット」より’慕わしい人の名は’
モーツァルト:「フィガロの結婚」より’自分で自分がわからない’
ベートーヴェン:「フィデリオ」より マルツェリーナのアリア
ロルツィング:「ウンディーネ」より ウンディーネのアリア 
(以上58年10月録音)
以上w/ベルリン交響楽団、シュヒター指揮
リムスキー=コルサコフ:「サトコ」より
w/FFB管弦楽団、シュミット=ベルケ指揮(59年11月録音)
ヴェルディ:「リゴレット」より ジルダのアリア
ヴェルディ:「椿姫」より’ああ、そはかの人か’
ヴェルディ:「仮面舞踏会」より オスカルのアリア(2曲)
 以上w/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、ザノテッリ指揮
(62年10月録音)
ショパン/アイスブレナー編:別れの曲(初CD化)
 w/FFB管弦楽団、シュミット=ベルケ指揮(59年11月録音)
ベートーヴェン:「フィデリオ」より マルツェリーナのアリア
w/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、ザノテッリ指揮
(62年10月録音)
モーツァルト:「魔笛」より’ああ、愛の喜びは露と消え’
ウェーバー:「魔弾の射手」より’アガーテの祈り’
ヴェルディ:「オテロ」より’柳の歌’、’アヴェ・マリア’
以上w/バイエルン州立オペラ管弦楽団、ヒルデブラント指揮
(68年8月録音)
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」より’静かな夜だった’
ビゼー:「カルメン」より ’何を恐れることがありましょう’
ロッシーニ:「セビーリャの理髪師」より’今の歌声は心にひびく’
 'ああ思いがけないこの喜び’
w/ブロクマイアー(テナー)、アンハイザー(バリトン)
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」より’手をとりあって’
w/マツラ(バリトン)
モーツァルト:「フィガロの結婚」より’そよ風に’ 
以上w/アラース指揮
(以上69年8月録音)
モーツァルト:ラウダーテ・ドミヌム〜ヴェスペレK.339w
/バイエルン放送合唱団
モーツァルト/ビッケンバッハ編:アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618
以上w/マッテス指揮
シューベルト:子守歌D 498
バッハ/グノー:アヴェ・マリアw/テルツ少年合唱団、
以上シュミット=ガーデン指揮
(以上67年2月録音)
以上w/グラウンケ交響楽団
シューマン:民謡Op.51-2 w/ギーゼン(ピアノ)
フリース:子守歌w/テルツ少年合唱団、グラウンケ交響楽団、
シュミット=ガーデン指揮(初CD化)
(以上67年6月録音)
ドヴォルザーク/グローテ:ユーモレスク (74年1月録音)
ドイツの人気ソプラノ、ローテンベルガーのお得意の歌を収めた2CD

<OEHMS CLASSICS>
OC561 \1450
ショスタコーヴィチ:
ピアノ、弦楽とトランペットのための協奏曲 ハ短調 Op.35
弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op110 (バウムガルトナー編曲による弦楽合奏版)
「24の前奏曲とフーガ」より前奏曲第1番(原曲ピアノ版)
「24の前奏曲とフーガ」より前奏曲第1番(バウムガルトナー編曲による弦楽
合奏版)
ベルンド・グレムザー(p)、 ラインホルド・フリードリヒ(Tp)
アヒム・フィードラー(指揮) ルツェルン祝祭弦楽合奏団
アヒム・フィドラー&ルツェルン祝祭弦楽合奏団による、4枚目のアルバムは、
ショスタコーヴィチの作品集。ここに収録された作品は、ショスタコーヴィチ
の中でも対極的内容にある曲。協奏曲は1933年の習作でありながら、西ヨーロ
ッパの音楽と融合され、憂うつ、パロディー、悲しみ、茶番劇、そしてバロッ
ク様式などを織り込んだ斬新な音楽。ショスタコーヴィチは「私は洗練された
リスナーのためでなく、単なる愉快な音楽を作曲したかった作品」とも述べて
いました。逆に弦楽四重奏曲第8番は、1960年やむえず共産党に加わった年の
旅行先スイスで、わずか3日で書かれたもので、「ファシズムと戦争の犠牲者」
に捧げられた作品。自作品を引用し、権力と戦争に苦しめられた半生を物語る
自伝的作品の色が濃いものです。ここではバウムガルトナーが、8番の弦楽四
重奏曲を編曲した版で演奏されています。この編曲についてバウムガルトナー
自身「この合奏団のために、コントラバス・パートを加えて、出来る限り弦楽
四重奏そのままを再現したかった。しかしそれはたやすいように見えながら、
非常に困難を要した。単純にオクターヴを入れ替えただけでも、別の曲になっ
てしまうのだ。この曲の偉大さは素晴らしく、この編曲の重大さを感じた」と
語っている。

OC565 2枚組 \2900
アーノルド・バックス:ピアノ・ソナタ 第1-4番、
ソナタ 変ホ長調(交響曲第1番の原曲)
ミヒャエル・エンドレス(p)
今までドイツ・ロマン派作品を得意としてきたミヒャエル・エンドレスが、
バックスの作品を録音。じつは、彼のレパートリーとして、それだけでなく
ゴドゥスキやトゥービン、そしてバックスにも定評があるのです。ヴォーン
・ウィリアムズと並ぶイギリスの作曲家バックスの交響曲は、力強く雄弁に
語らせたスケールの大きい管弦楽法が魅力だが、ピアノ作品は彼のそうした
作曲の根源でもある。それは、若い頃よりピアノ演奏に卓越した才能を発揮。
ロシア旅行での民族音楽の影響を含みながら、彼が愛したアイルランドの哀
史が源泉となっている。激情とエレジー、神秘的なトーンが全体を包んでお
り、ダイナミックかつ不思議な魅力に包まれる。ピアノ・ソナタ第2番の後に
書かれた番号無しのソナタ(未出版)は、後に交響曲第1番に編曲され(試演
を聞いたハリエット・コーエンから「オーケストラ向き」と指摘された)、
バックスの最高の作品といわれている。
「バックスは、20世紀最高のピアノ作品を書いた作曲家であると思います。
しかし現代のほとんどのピアニストは、バックスのピアノ作品に関心を持ち
ません。なぜならバックスは交響曲の作曲家で管弦楽作品に魅力があると信
じ込んでいるからです。オーケストラによる効果は、ハンドレイ指揮によっ
て最大の効果を聞くことができます。しかし彼のピアノ曲は、交響曲のオー
ケストレーションと同じ効果を醸し出します。彼が管弦楽の作曲を始めたの
は意外と遅く、もともと最初彼はピアノ作品の作曲家で、彼の本来の作品の
良さは、既にこれらのピアノ作品に全て凝縮されていました。」(ミヒャエ
ル・エンドレス)
【録音: 2005 年1 月-3月、 ケルン放送・ビスマルク・ザール】

OC553 番号変更 OC 550 \1450
新アレンジによるドイツ民謡集
ジンガー・プーア
[01] Auf einem Baum ein Kuckuck sas (Arr.: Wolf Kerschek)
[02] Der Mai ist gekommen (Arr.: William Hawley)
[03] Rosestock Holderbluh (Arr.: Peter Wittrich)
[04] Zu Regensburg auf der Kirchturmspitz (Arr.: Norbert Ochmann)
[05] Es klappert die Muhle (Arr.: Marcus Schmidl),
[06] Wenn alle Brunnlein fliesen (Arr.: Guido Heidloff)
[07] Madle, ruck, ruck, ruck (Arr.: Peter Wittrich)
[08] Es geht ein dunkle Wolk herein (Arr.: Reiko Futing)
[09] Es, es, es und es (Arr.: William Hawley)
[10] Wenn ich ein Voglein war (Arr.: Max Beckschafer)
[11] Feinsliebchen, Du sollst mir nicht barfus gehn
(Arr.: Georg Friemel)
[12] Bunt sind schon die Walder (Arr.: Wolfram Buchenberg)
[13] Heisa Kathreinerle (Arr.: Jaakko Mantyjarvi)
[14] Ach, bittrer Winter (Arr.: Jaakko Mantyjarvi) ,
[15] Komm, lieber Mai und mache
(Arr.: Wieland Reismann nach W.A. Mozart)
[16] Nun will der Lenz uns grusen
(Arr.: Graham Lack)(Recorder: Claudia Reinhard, Violin: Manuel Warwitz)
[17] Der Kuckuck und der Esel (Arr.: Rene Veen)
[18] Ein Jager langs dem Weiher ging (Arr.: Wolf Kerschek)
[19] Kein schoner Land (Arr.: Wolfgang Braun)
[20] In stiller Nacht (Arr.: William Hawley nach J. Brahms)
[21] Der Mond ist aufgegangen (Arr.: Hans Huber)
[22] Guten Abend, gut’ Nacht (Arr.: Heike Beckmann nach J. Brahms),
ドイツ民謡は、非常に古くから伝統があり、現代にまで歌われ続けています。
そして私たちのドイツ人の心に根付いています。しかしそうしたドイツ民謡
は、編曲されてもそれは古くからの伝統に乗っ取ったもので、新しい革新が
無いのが実状です。そのことにより若い人たちの、ドイツ民謡離れがすすん
でしまったのです。それは大変残念なことです。イギリスではキングズ・シ
ンガーズが、イギリス民謡を新しい音楽様式編曲で歌い、そうしたことによ
りイギリス民謡がまた復活し、若い人たちにも受け入れられてきています。
私たちは、ドイツ民謡を革新するべきだと考えました。そのことを様々な音
楽家に協力を依頼したところ、賛同する音楽家がたくさん募り、私たち用
(声楽六重唱用)にしていただいた。それも世界中から。その編曲されたド
イツ民謡は、どれも素晴らしく楽しいものです。そこで私たちはコンサート
とそして録音し、ドイツ民謡の普及を図っていきます。是非ともその編曲さ
れた音楽だけでなく、ドイツ民謡の素晴らしさを、全世界の人々に聞いてほ
しいのです。(Singer Pur)

OC542 \1450
南ドイツのバロック・オルガン作品集 Vol.3
バッハ:オルガン協奏曲
BWV974(原曲:マルチェロ)、BWV972(原曲:ヴィヴァルディ)、
ムファット:パルティータ ニ短調、
J.K.ケルル:カプリッチョ
D.ツィポリ:トッカータ、All’Elevazione、 Al Post Comunio 、
All’Offertorio、
フローベルガー:Lamento sopra la dolorosa perdita
ムファット:トッカータ12 番、
ハイドルン・ヘンゼル(org)
バロック時代の北ドイツでは優秀なオルガン製作者多く、そのため多くのオ
ルガンのための作品が書かれたが、どちらかというと南ドイツではあまり発
展しなかった。またイタリア音楽の影響で、器楽・声楽曲が中心であった。
その中でもムファットは、イタリア様式とドイツ様式を融合させた、最も偉
大なるオルガン作曲家だった。それまでの北ドイツのオルガン作品・演奏法
には無いような大胆な作品は、その後イタリア様式が多く取り入れられ、ド
イツ作曲家に多大なる影響を与えていった。もちろんバッハもそうで、彼の
オルガン協奏曲(オルガン・ソロのための協奏曲)は、ヴィヴァルディやマ
ルチェッロなどのイタリア作曲家の器楽協奏曲の編曲版であるが、バッハの
習作といえども見事なオルガン作品となり、彼のその後の様々な作品に影響
を与えた。ここにはバッハに多大な影響を与えた作品を収録。ムファット、
ケルル、ツィポリ、フローベルガーがこうしたオルガン作品を書いていなか
ったら、バッハは現代では忘れられた作曲になっていただろう。


<DHM (ドイツ・ハルモニア・ムンディ EU)>
82876832882 \1900
【Secret Mozart】
クラヴィコードによる、モーツァルト作品集
クリストファー・ホグウッド(クラヴィコード)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
アレグロ(ソナタ楽章) ト短調K.312(590d)、
4手のためのアンダンテ(主題)と5つの変奏曲ト長調K.501、
メヌエット ニ長調K.355(576b)[トリオ:マクシミリアン・シュタードラー]
小葬送行進曲ハ短調K(6). 453a、
アンダンティーノ 変ホ長調K.236(588b)[グルックのオペラ『アルチェステ』
のアリア「狼狽しないで」による]、
クラヴィーア作品ヘ長調K(6). 33b、
グラス・ハーモニカのためのアダージョ ハ長調K.356(617a)、
フリーメイスン歌曲「われら手に手をとって」K(6). 623a 、
ロンド ヘ長調K.494、
主題と2つの変奏曲イ長調K.460、
幻想曲ニ短調K.397、
4手のためのソナタ ニ長調K.381、
幻想曲ニ短調K.397(コーダつき)
【演奏】
クリストファー・ホグウッド(クラヴィコード)
デレク・アドラム(クラヴィコード連弾:2&12)
【使用楽器】
J.A.ハース製クラヴィコード(1761年)[アンフレット/a’=392Hz]
モーツァルト所有クラヴィコード(作者不詳)[アンフレット/a’=415Hz]
J.C.G.シートマイヤー製クラヴィコード(1791年)[アンフレット/a’=430Hz]
モーツァルト生誕250周年記念リリースの真打ホグウッド登場!モーツァルト
が愛奏し、「魔笛」や「レクエイム」の作曲に使ったクラヴィコードなどを弾
いてモーツァルトの鍵盤作品の秘密に迫る、新録音!
クラヴィコードは、音量こそ小さいが、打鍵の強さを変えることによって、
確実に音量を変化させることができ、またヴィブラートをかけることの出来
る唯一の鍵盤楽器でもある。チェンバロやピアノの過度気的な楽器ではなく、
一つの完成された楽器で、あらゆる鍵盤楽器の中で、微妙なニュアンスと色
彩の変化に富み、表情豊かな(カンタービレな)演奏を可能にするという点
で、クラヴィコードに比肩するものはないといわれる。ピアノの大型化・大
音量化の歴史のなかで埋もれ失われてしまった楽器だが19世紀末にアーノル
ド・ドルメッチによって復興され、最近の研究ではJ.S.バッハが息子(長男
C.P.E.バッハはこの楽器の最大の擁護者)や弟子たちのために書いた「イン
ヴェンションとシンフォニア」や「平均律クラヴィーア曲集」なども足鍵盤
つきクラヴィコードを想定して作曲されたと考えられている。
このアルバムはザルツブルクのモーツァルト生家(モーツァルト博物館)に
保存されている、モーツァルトが愛用し「魔笛」「皇帝ティートの慈悲」「レ
クイエム」などの作曲にも使用したと伝えられるクラヴィコードをはじめと
して、その鍵盤作品をクラヴィコードで録音したもの。モーツァルトは公の
場などでは音量の大きなチェンバロやフォルテピアノを弾いていたが、自宅
では若いときから晩年まで小型なクラヴィコードを常に弾いて、作曲にも使
用してきたと考えられている。古楽のキーボーディストとして一流の演奏家
であるホグウッドはその卓越した技術と高い音楽性で、モーツァルトが弾い
たであろう鍵盤作品の世界を現代に甦らせて見事。モーツァルト・イヤー必
聴のアルバムとなる話題盤の登場!
(METRONOMEレーベルから発売されている「ホグウッド/シークレット作曲家シ
リーズ」の続編となります。)


<RCA RED SEAL EU>
82876803182 2枚組 \2900
エッセンシャル・ ジェームズ・ゴールウェイ
【Disk:1】
「パッヘルベルのカノン」「ハチャトゥリアン/剣の舞」「シャミナード/フ
ルートとピアノのためのコンチェルティーノ」「成田為三/浜辺の歌」「マス
ネ/タイスの瞑想曲」「バッハ/管弦楽組曲第2 番よりメヌエットとバディネ
リ」「フォーレ/子守歌」「ブリチアルディ/ヴェニスの謝肉祭」「ドビュッ
シー:月の光」「モーツァルト/フルート協奏曲第2 番よりロンド」「バッハ
/フルート・ソナタBWV1031 よりシチリアーナ」「グルック/精霊の踊り」
「グリーク/ペール・ギュントより朝」「ドビュッシー/パンの笛」「ヴィヴァ
ルディ:四季より春、第1 楽章」「R=コルサコフ/くまばちは飛ぶ」,
【Disk:2】
「タイタニックより:My Heart Will Go On」「ポール・サイモン/コンドル
は飛んでいく」「ドリー・パートン/I Will Always Love You」「ジェイ・ア
ンガー/Ashokan Farewell」「アントニオ・カルロス・ジョビン/イパネマの
娘」「クラウス・マイネ/Wind of Change(口笛バラード)」「ジョン・デン
バー/アニーズ・ソング」「ラリー・ヘンリー/愛は翼にのって」「A・ロイド
・ウェッバー/キャッツより:メモリー」「ビル・ウェラン/リヴァーダンス」
「マイク・モウワー/タンゴ・デル・フエーゴ」「ハワード・アシュマン/美
女と野獣」「エルトン・ジョン/ライオン・キングより:愛を感じて」「民謡
/シェナンドー」「ヘンリー・マンシーニ/ピンク・パンサー」「ヘンリー・
マンシーニ/子象の行進」「民謡:ダニー・ボーイ」
75年にベルリン・フィルを退団した後、ソリストとして輝かしい活躍を続け
ているゴールウェイの総決算と言えるベスト盤。クラシックはもちろん、映
画音楽やポップスに至るまで、彼の柔軟な音楽性と豊かな歌心を印象づける
中身の濃い2枚組。現代フルートのスーパースターなどといえば、ふつう、純
粋クラシックにはそぐわないのかもしれないが、これがゴールウェイほどの
名手になれば、聴き手は否が応でもその妙技に痺れてしまう。もちろん、そ
のキャリアを通じておびただしい数の録音があるわけだが、ここに集められ
たのはそのなかから特に選ばれた34曲。きらめくようなその魅力に聴きほれ
るやいなや、時間の感覚をなくしてしまいがちになるというのもうなずける。
その空前絶後とでもいうほかはない音色に浸りきることができるはず。

<NAXOS> 各1枚 \850
8.554845
チャイコフスキー(1840-1893):<舞曲と序曲集>
歌劇「スペードの女王」-序曲/交響詩「宿命」/歌劇「ヴォエヴォーダ」-
序曲/歌劇「オルレアンの少女(ジャンヌ・ダルク)」-第2幕への間奏曲
/同-ジプシーの踊り/同-小人と道化の踊り/歌劇「チェレヴィチキ(小さ
い靴)」-ロシアの踊り/同-コサックの踊り/歌劇「チャロデイカ」-序奏
/同-大道芸人の踊り/歌劇「マゼッパ」-ゴパーク/歌劇「オプリチニク」
-踊り
演奏/テオドレ・クチャル(指揮)ウクライナ国立交響楽団
全曲盤でも買わない限り、なかなか聴くチャンスが少ない序曲や舞曲を集めた
一枚。三大バレエや「エフゲニー・オネーギン」以外にも素晴らしい曲がある
ということを教えてくれる、チャイコフスキー・ファン必聴の一枚です。

8.557307
ゴベール(1879-1941):<フルート作品全集第3集>
2つのスケッチ/ノクテュルヌとアレグロ・スケルツァンド/シシリエンヌ
/ロマンス(1905)/同(1908)/フィリップ・ゴベールによる編曲集(世
界初録音)
<モーツァルト:歌劇「魔笛」-魔法の笛/カンプラ:歌劇「優雅なヨーロッ
パ人」-メヌエットとジーグ/ボッケリーニ:弦楽五重奏曲-メヌエット/グ
レトリ:歌劇「偽りの魔法」-ミュゼット/グルック:歌劇「オルフェオとエ
ウリディーチェ」-メヌエットと精霊の踊り/ショパン:24の前奏曲第15番
「雨だれ」/シューベルト:4つの即興曲Op.90-3-アンダンティーノ/シュ
ーマン:子供の情景-トロイメライ/リュリ:「王のバレエ」-ロンドーによ
るガヴォット/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番-サラバンド/ベートー
ヴェン:メロディ(私はあなたを愛す(やさしき愛))/ヘンデル:トリオ
・ソナタ-小行進曲>/幻想曲/水の上で/バラード/子守歌 
<Vol.1: 8.557305/ Vol.2: 8.557306>
演奏/フェンウィック・スミス(フルート)、サリー・ピンカス(ピアノ)
ボストン響の奏者が演奏する、近代フランスの香りをふんだんに感じさせて
くれる小品集。世界初録音となるゴベール編曲の名曲集は、フルート音楽ファ
ンだけでなくフルート演奏者にも教材やコンサートにおすすめです。

8.557398
P.M.デイヴィス(1934- ):
ナクソス四重奏曲第5番「オークニーとシェトランドの灯台」
ナクソス四重奏曲第6番
演奏/マッジーニ四重奏団
<1&2番:8.557396/3&4番:8.557397>
マックスウェル・デイヴィスと、ナクソス・レーベルの共同作業とも言える
シリーズ第3弾。作曲家が長く住み、創作の源泉となっているスコットラン
ド北方にインスパイアされ、灯台の光跡を音楽に反映させている第5番が印
象的です。2005年完成の第6番はベートーヴェンの後期四重奏曲に影響を受
けた、全6楽章の作品です。

8.557484
S.アーノルド(1740-1802):
6つの序曲Op.8/付随音楽「マクベス」/歌劇「ポリー」-序曲 
※全曲世界初録音
演奏/ケヴィン・マロン(指揮)トロント・カメラータ
18世紀のロンドンに生まれ、主に劇場で活躍していた作曲家の世界初録音作
品集。「序曲」はイタリア風の急=緩=急スタイルを基本にした作品で、ザル
ツブルク時代のモーツァルトを思わせる溌剌とした雰囲気にあふれています。


8.557569
シューベルト(1797-1828):
<シューベルト・ドイツ語歌曲全集第21集−「感傷主義」の詩人たち第4集>
満足(第1作)/同(第2作)/霧氷の歌/最初の5月の朝に/ナイチンゲー
ルに寄すD196/同D497/フィディーレ/アリー・ベイへの哀悼/アンセルモ
の墓で/自然に寄す/朝の歌/小川のほとりのダフネ/夕べの歌/花の歌/
収穫の歌/5月の歌(第3作)/5月の夜/春の歌(第2作)/少年時代/
月に寄す/冬の歌/あずま屋/義務と愛(断片)/子守歌 
※独語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/ヴォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)、
ビルギット・シュタインベルガー(ソプラノ)、
ウルリッヒ・アイゼンロール(フォルテピアノ)
クラウディウス、シュトルベルク、ヘルティ、ゴッターらの詩人たちによる
作品に付曲し、抒情的なメロディが並ぶシリーズ第21集。フォルテピアノを
使用することで曲の印象がより素朴になり、言葉を噛みしめるように歌う2
人の歌手は、このシリーズに適していると言えるでしょう。

8.557600-01(2枚組)
ハイドン(1732-1809):オラトリオ「四季」
※独語歌詞はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/モーテン・シュルト=イェンセン(指揮)
ゲヴァントハウス室内合唱団、ライプツィヒ室内管弦楽団、
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)、アンドレアス・カラシアク(テノール)、
シュテファン・マクロード(バス)
モーツァルトの「レクィエム」(8.557728)に続く、チェリビダッケとエリ
クソンに薫陶を受けたシュルト=イェンセン指揮の録音。ゲヴァントハウス
管のメンバーによる室内オケは、現代楽器による古典奏法で作品をリフレッ
シュさせ、非常にスタイリッシュな音楽を作り上げています。スタンダード
な演奏だと言えるでしょう。

8.557617-19(3枚組)
J.S.バッハ(1685-1750):マタイ受難曲BWV.244
※独語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮)
ケルン室内管弦楽団、
ケルン大聖堂少年合唱団(合唱指揮:エーベルハルト・メッテルニヒ)、
ドレスデン室内合唱団(合唱指揮:ハンス=クリストフ・ラーデマン)、
ニコ・ファン・デル・メール(テノール……福音史家)、
ライムント・ノルテ(バス・バリトン……イエス)、
ロッキー・チョン(バス……ユダ、他)、
クラウディア・コウヴェンベルグ(ソプラノ)、
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(アルト)、
マルクス・シェーファー(テノール)、
ハンノ・ミュラー=ブラハマン(バス)
ミュラー=ブリュール指揮のJ.S.バッハ作品「マタイ受難曲」は、ミサ曲
(8.551219-20)に続きほとんど同じ演奏者を起用した誠実な音楽。淡々と
進む物語の中に味わいが生まれ、作品自体の持つ魅力がにじみ出ているとい
ったタイプの演奏です。

8.557637
<ビザンティウムからアンダルシアへ-中世の音楽と詩>
アラブ圏キリスト教伝承曲(レバノン):主よ、憐れみたまえ 
「ラウダリオ・ディ・コルトナ」(13世紀の中世神秘劇、イタリア):
歌わせてください/キリストの残酷な死について/新しい賛歌/泉であり、
花であるマリアよ(断片)/残酷な接吻を悲しみ/来りて讃えよ ユヌス・
エムレ(13世紀トルコの詩人):ムハンマド万歳(断片)/ペスレヴ/ダル
ヴィーシュ、兄弟たちよ(断片)  
ユダヤの伝承歌(12世紀):ケー・モッシェ 
セファルディ伝承歌(1492年以前):赦しの王よ/ガレオン 
アンダルシア派伝承歌:月の中に 
モンセラートの赤い写本(14世紀カタルーニャ):山頂に輝く星   
イタリア方言・ラテン語・西語・イディシュ語・トルコ語歌詞付き
※一部の作品はwebsiteで英語対訳を見ることができます。
歌・演奏/オニ・ウィタルス・アンサンブル
中世の音楽や中近東地域の音楽を得意とするアンサンブルが、西洋クラシック
音楽のルーツでもあるさまざまな音楽を、カタログ的に集めた1枚。古楽ファ
ンにはおなじみの「モンセラートの赤い写本」からの曲も含み、ワールド・
ミュージックのリスナーにもおすすめです。

8.557639
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ第2番/ピアノ・ソナタ第3番「5つのピアノ曲」/ピアノ・
ソナタ第6番
演奏/ゴットリープ・ヴォーリッシュ(ピアノ)
後期ソナタに比べてなかなか評価が上がらない初期作品。しかし、ベートー
ヴェンの影響を考えながら聴ける第2番、後期の抒情性をすでに表出してい
る第3番、シンプルな音の中に多彩な感情が見え隠れする第6番と、役者が
揃ったという感のある一枚です。ウィーン生まれのピアニストによる演奏も
見事です。

8.557640
ソレル(1729-1783):<ハープシコード・ソナタ全集第11集>
ソナタ ハ長調(ルビオ番号なし)/同第22番/同第23番/同第128番/
同第45番「スペイン王女のために」/同第51番/同第65番/同第127番/
同第62番 ※ソナタのナンバリングはルビオ版による
演奏/ギルバート・ローランド(ハープシコード)
師ドメニコ・スカルラッティに追いつこうかという作品の多さで、スペイン
・バロック音楽ファンを喜ばせてくれるソレル。シリーズ第11弾は、3つの
楽章を持つ第65番、4つの楽章を持つ第62番という大作を収録。

8.557658
<アルゼンチンのギター音楽集第2集>
シネシ:あの頃の音/反対の潮流/開かれた空 
モスカルディーニ:ドニャ・カルメン(南米のワルツ) 
プホール:あるタンゴ弾きへの哀歌 
ナタリ:甘いマテ茶/熱いマテ茶 
ビリャダンゴス:自由な時/トゥクトゥーター 
フェレール:エル・フェリーペ(ガト) 
コロネル:アルゼンチンの有名な伝説 
サンティリャ−ン:練習曲第4番「悪い暮らし向き」 
グァスタビーノ:ギター・ソナタ第3番
演奏/ビクトル・ビリャダンゴス(ギター)
第1弾(8.555058)に続くアルゼンチン音楽集で、ジャズやラテン音楽、タ
ンゴなどのテイストが強いポピュラー音楽風の小品が次々に登場。クラシッ
ク・ギターの世界が実に幅広く感じられ、アウトドアのBGMにも良さそうな曲
がたくさん収録されています。

8.557664
モーツァルト(1756-1791):<ヴァイオリン・ソナタ集第5集>
ヴァイオリン・ソナタ第16番(第43番)「初心者のためのヴァイオリンを伴
う小クラヴィーア・ソナタ」/フランスの歌「羊飼セリメーヌ」の主題によ
る12の変奏曲/ヴァイオリン・ソナタ第15番(第42番)
演奏/西崎 崇子(ヴァイオリン)、ベンジャミン・ローブ(ピアノ)
常にクラヴィーア(ピアノ)主導だったヴァイオリン・ソナタでしたが、よ
うやく2つの楽器を対等に扱うようになった時期のソナタ2作を収録。西崎
崇子によるシリーズの最新盤で、正統派の演奏が楽しめます。

8.557674
パヴロワ(1952- ):
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのモノローグ/組曲「オールド・ニュ
ーヨーク・ノスタルジア」(2002年改訂)/バレエ組曲「スラミス」
演奏/ロセン・ミラノフ(指揮)モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、
ヤロスラフ・クラスニコフ(ヴァイオリン)、
レオニード・マカレヴィッチ(ピアノ)、
アルシオム・グリンコ(トランペット)、他
ロシア生まれ、アメリカ在住の女性作曲家による作品集第3弾(既発売は4曲
の交響曲、8.557157/8.557566)。圧巻はソロモン王のドラマティックな恋を
描いた、約46分のバレエ音楽。しかしライト・ジャズが登場し、ニューヨーク
の都会的な抒情を描く「オールド・ニューヨーク・ノスタルジア」(全編にわ
たってトランペット・ソロのモノローグが続く)も聴きもの。この作品に含ま
れる2つの新楽章も9・11事件の追悼曲です。

8.557683
カバレフスキー(1904-1987):
ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番(1935、1973改訂)
演奏/パン・インジュ(ピアノ)、
ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)ロシア・フィルハーモニー管弦楽団 
プロコフィエフをさらに抒情的なものにしたカバレフスキーの協奏曲は、もっ
と多くの人に聴かれていい作品。1990年に生まれ、スペインの国際コンクール
で優勝した韓国の若手が、爽快に演奏しています。

8.557685
ブラームス(1833-1897):<4手のためのピアノ作品全集第15集>
交響曲第3番/交響曲第4番
演奏/ジルケ=トーラ・マティース(ピアノ)、
クリスティアン・ケーン(ピアノ)
作曲者自身による2台ピアノ版。和声進行などに大きな特徴がある2曲です
が、特に第4番はブラームス作品における円熟の境地。その曲の重要な構造
を聴く一枚であり、ブラームス・ファンなら必聴の演奏です。

8.557749
バラダ(1933- ):
交響曲第5番「アメリカン」(世界初録音)/プラハ・シンフォニエッタ
(世界初録音)/ディヴェルティメント集/パソドブレ風に
演奏/エドゥアルド・アロンソ=クレスポ(指揮)セビーリャ王立交響楽団
スペイン・カタルーニャ生まれのバラダは、ナクソスからリリースされたディ
スクで世界的に注目される存在に。交響曲第5番は9・11事件を題材に、黒人
霊歌や民謡の要素を取り入れた3楽章形式の曲(ピッツバーグ響の委嘱作、
2003年作曲)。「プラハ・シンフォニエッタ」はカタルーニャの音楽祭から
委嘱された“21世紀のプラハ交響曲”です。

8.557776
フェルステル(1859-1951):
祝典序曲(世界初録音)/交響詩「わが青春」(世界初録音)/交響曲第4番
「復活祭前夜」
演奏/ランス・フリーデル(指揮)スロヴァキア放送交響楽団 
マルティヌーと並び、20世紀前半のチェコ音楽を代表する作曲家として知られ
るフェルステル。通常のオーケストラ・レパートリーになってもおかしくない
ブラームス風の「祝典序曲」と「わが青春」は初録音。ブルックナーを思わせ
る「交響曲第4番」も、多くのファンを得ることができる秀作です。

8.557779
ベルリーニ(1801-1835):<歌曲集>
思い出/蝶々/幼い日の夢/3つの未刊のアリエッタ(熱烈な願い/私のフィ
ッレの悲しげなおもかげ/銀色の淡い月よ)/陽気な水夫/帰れ、いとしの
フィッリデよ/6つのアリエッタ・ダ・カメラ(マリンコニア、やさしいニン
フ/行け、幸せなばらよ/愛をもたらすうるわしのニーチェ/もし私ができな
くても/私の美しい偶像よ、お願い/喜ばせてあげてください)/捨てられた
わが身/あの石に刻んだとき
※伊語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/デニス・オニール(テノール)、
イングリッド・サージェナー(ピアノ)
Collins Classicsからの移行発売(1997年録音)。オペラおよびアリアにファ
ンが多いベルリーニですが、歌曲は正統派ベルカントの伝統を受け継ぐ重要な
存在。イタリア歌曲を勉強する方にとっても不可欠です。オニールは、イギリ
ス・オペラ・シーンで主役級を歌うウェールズ出身の歌手です。

8.557812
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
バラード「ステパン・ラージンの処刑」(バリトン独唱、混声合唱と管弦楽の
ための交響詩)(露語歌詞、英語対訳付き)/交響詩「十月革命」/
5つの断章
演奏・歌/ジェラード・シュウォーツ(指揮)
シアトル交響楽団、
チャールズ・ロバート・オースティン(バス・バリトン)、
シアトル交響合唱団(合唱指揮:アブラハム・カプラン)
交響曲の内的エネルギーに劣らない迫力により、初めて聴くリスナーの心を
つかむであろう「ステパン・ラージンの処刑」は、ショスタコーヴィチ・ファ
ンならマスト・アイテム。交響曲第4番へとつながる「5つの断章」も、もっ
と評価されていい作品です。

8.557826
※特製紙ケース付き
タヴナー(1944- ):エルサレムのための悲歌 ※原語歌詞付き
歌・演奏/ジェレミー・サマリー(指揮)
ロンドン合唱団・管弦楽団、
アングハラッド・グラファイド・ジョーンズ(ソプラノ)、
ピーター・クロフォード(カウンターテノール) 
録音・編集(24bit)。神秘劇を体験するようなタヴナーの音楽ですが、この
曲は2003年に結成されたロンドン合唱団の「パレスティナ/イスラエル」プ
ロジェクトにおける、共同作業的な作品。歌詞にはキリスト教、イスラム教、
ユダヤ教の“祈り”がテキストとして使われ、ギリシャ語と英語で歌われて
います。


<NAXOS OPERA>
8.660165-67(3枚組) \3000
ヘンデル(1685-1759):歌劇「リナルド」(1711年初演版)
歌・演奏/マリオン・ニューマン、ローラ・ウォーレン、キンバリー・バー
バー、ジェニファー・エンス・モドーロ、ショーン・ワトソン、バーバラ・
ハニガン、ジャイルズ・トムキンス、ニコール・バウアー、キャサリン・ア
フレック、メリンダ・デローム、レナード・ホワイティング、ケヴィン・マ
ロン(指揮)アレイディア・アンサンブル、オペラ・イン・コンサート 
※伊語歌詞はwebsiteでご覧いただけます。
第2幕に「私を泣かせてください(涙流れるままに)」という名アリアがある
ことで注目され、ヘンデルのイギリス時代幕開けを告げる、騎士と魔女を中心
としたファンタジックなオペラ。3月新譜の「水上の音楽」(8.557764)同様に、
フランス・バロック的な香しさを感じさせるアレイディア・アンサンブルほか
の演奏が見事です。

8.660170-71(2枚組) \2000
ワーグナー(1813-1883):「ラインの黄金」
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
※独語歌詞(英語対訳付き)はwebsiteでご覧いただけます。
歌・演奏/ヴォルフガング・プロプスト(バス・バリトン)、
ベルンハルト・シュナイダー(テノール)、
モッティ・カストン(バリトン)、
ロベルト・キュンツリ(テノール)、
ミヒャエラ・シュスター(メゾ・ソプラノ)、
ヘルガ・ロース・インドゥリダドティア(ソプラノ)、
メッテ・アイシング(コントラルト)、
エサ・ルーットゥネン(バス・バリトン)、
エーベルハルト・フランチェスコ・ロレンツ(テノール)、
ローランド・ブラハト(バス)、フィリップ・エンス(バス)、
カトリオーナ・スミス(ソプラノ)、
マリーア・テレーザ・ウルリッヒ(メゾ・ソプラノ)、
マルガレーテ・ジョスヴィヒ(メゾ・ソプラノ)、
ローター・ツァグロセク(指揮)
シュトゥットガルト州立管弦楽団、シュトゥットガルト歌劇場合唱団 
今年の1月に来日して斬新な「魔笛」を見せてくれた、シュトゥットガルト歌
劇場のプロダクションをライヴ収録。DVDでは物議をかもした過激演出で話題
となりましたが、音楽だけに集中すると演奏のクオリティの高さに驚かされま
す。音楽への斬新なアプローチでますます評価が高まっているツァグロセクの
もと、このオペラ・ハウスでおなじみの歌手たちが総登場したリング・サイク
ル(2002/2003シーズン)を、生々しい音でお聴きいただけます。


<NAXOS HISTORICAL> 各1枚 \850
8.110995
<ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの商業録音集(1940-1950)第2集>
ベートーヴェン(1770-1827):
序曲「コリオラン」(録音:1947年11月25日、ウィーン)
弦楽四重奏曲第13番-第5楽章「カヴァティーナ」
(録音:1940年10月15日、ベルリン)
交響曲第3番「英雄」
(録音:1947年11月10日-12日・17日、1949年2月15日、ウィーン)
演奏/ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(コリオラン、英雄)、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(カヴァティーナ) 
<Vol.1: 8.110994>
ウォード・マーストン復刻。「英雄」は1949年に録音し直したSP第5面を使用
し、ひとつの演奏に編集したもの。戦前の独テレフンケン録音である「カヴァ
ティーナ」は珍しいレパートリー。丁寧な復刻で新鮮な一枚です。

8.111033-34(2枚組)
R.シュトラウス(1864-1949):歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(独語歌詞)
/ボーナス・トラック:エリーザベト・シュヴァルツコップフによる歌劇「カ
プリッチョ」の終景 (録音:[ナクソス島のアリアドネ]1954年、ロンドン
[ボーナス・トラック]1953年9月25日・26日、ワトフォード・タウンホール
*リブレットは付いておりません。
歌・演奏/[ナクソスのアリアドネ]
エリーザベト・シュヴァルツコップフ(ソプラノ)、
リータ・シュトライヒ(ソプラノ)、
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、
ルドルフ・ショック(テノール)、アルフレート・ノイ
ゲバウアー(語り)、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団、他 
[ボーナス・トラック]
エリーザベト・シュヴァルツコップフ(ソプラノ)、
オットー・アッカーマン(指揮)フィルハーモニア管弦楽団 
マーク・オバート=ソーン復刻。シュヴァルツコップフ、カラヤン&フィル
ハーモニア、そしてプロデューサーのウォルター・レッグという、一時代を
築いた黄金のトリオによる名録音。状態のいい英盤LPから復刻され(ボーナ
ス・トラックは米盤LP)、クリック・ノイズも極力排除。EMIによる復刻とは
また異なる味わいで、レッグ録音の本質に迫ります。シュトライヒ、ゼーフリ
ートらの共演歌手も、オペラ・ファンであれば聴き逃せないでしょう。

8.111087
<アンドレス・セゴビアの1944年アメリカ録音集>
アルベニス:
グラナダ(セレナータ)/朱色の塔(セレナータ)/セビーリャ(編曲:セゴ
ビア) 
グラナドス:
ゴヤのマハ(編曲:セゴビア)/メランコリカ(悲しき舞曲)/アンダルーサ
(祈り)(編曲:セゴビア) 
D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.11/L.352 
パガニーニ(編曲:ポンセ):大ソナタ-ロマンス 
ラモー(編曲:セゴビア):メヌエット 
パーセル:新アイルランドの旋律-メヌエット&ジグ 
ダウランド(編曲:セゴビア):ガイヤルド 
A.スカルラッティ:ガヴォット/サラバンダ 
ハイドン(編曲:セゴビア):アンダンテ/メヌエット 
ミラン(編曲:サンス):3つのパヴァーナ 
作者不詳:カンツォーネとサルタレッロ 
モレノ・トローバ:ブルゴスとアルバーダ/アラーダ 
リョベート: 聖母の御子;アメリアの遺言 
タルレガ:ムーア風舞曲とメヌエット 
ヴィゼ:エントラーダとジグ/ブーレーとメヌエット 
ゴメス=クレスポ:ノルテーニャ(アギレへの讃歌) 
ポンセ:
クラシック・ソナタ「ソルをたたえて」-アレグロ(ソルの主題によるロンド)
(録音:1944年1月、ニューヨーク、1949年6月29日、ロンドン)
演奏/アンドレス・セゴビア(ギター) 
デヴィッド・レニック復刻。近年になって次々と復刻・再リリースされるセ
ゴヴィアの録音ですが、この復刻ではオリジナル発売のSPや再発売のLPなどか
ら最良のものを選択し、ピッチの修正などを行って名演を再現しました。

8.111093
<ロッテ・レーマンの歌曲録音集第1集1935-1937>
モーツァルト:クローエに寄す/秘めごと 
シューベルト:焦燥/夕映えの中で/糸を紡ぐグレートヒェン/子守歌 
シューマン:トランプ占いの女/森のささやき/君は花のごとく/春の夜に 
ブラームス:死は冷たい夜/テレーゼ/わたしの恋は緑にもえ 
ヴォルフ:
アナクレオンの墓/私の巻き毛のかげで/こうのとりの使い/庭師/あなた
は細い一本の糸で私をつり上げ 
バログ:叱らないで 
グレチャニノフ:わが故郷 
ウォース:真夏 
ソデーロ:おやすみ、赤ちゃん 
チマーラ:春の歌 
ベートーヴェン:汝を愛す 
伝承曲:おやすみ、愛しい我が子よ 
R.アーン:牢獄より 
グノー:アテネの聖マリア 
プフィッツナー:グレーテル 
マルクス:幸せな夜 
フランツ:音楽に/おやすみ 
イェンゼン:君が頬を寄せよ (録音:1935-1937年) 
※独・英・伊・仏語歌詞(解説に歌詞は付いておりません)
演奏/ロッテ・レーマン(ソプラノ)、エルネ・バログ(ピアノ) 
マーク・オバート=ソーン復刻。レーマンにとって大きな転機となったHMVお
よびVictorへの録音がスタート。1935年の初録音も含む歌曲を集めたシリー
ズ第1弾です。1994年にRomophoneからリリースされている復刻をさらにリマ
スター。この名歌手により近づける一枚となりました。

8.111127
<ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン) - ヴァイオリン・ソナタ集>
J.S.バッハ:無伴奏ソナタ第3番(録音:1929年11月12日、ロンドン) 
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番「ルーマニアの民俗風に」
(録音:1936年1月6日、パリ) 
ピッツェッティ:ヴァイオリン・ソナタ イ調
(録音:1938年5月6日、ロンドン)
演奏/ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)、
ヘフシバ・メニューイン(ピアノ) 
ウォード・マーストン復刻。師エネスコのエキゾティックなソナタ第3番は、
メニューインが生涯にわたって演奏し続けた愛奏曲。他の2作ともども10代
から20代にかけての新鮮な感覚たっぷりで、ノイズを排した音により近くで
演奏しているような温かさを感じます。



<MARCO POLO>
8.225284 \1480
ヨハン・シュトラウスI世(1804-1849):<作品集第8集>
ワルツ「悪魔の決心」/ギャロップ「舞踏会の夜」/ワルツ「お祭り騒ぎが
私の狙い」/ポルカ「パリ」(H.ウィリス様に捧げる)(世界初録音)/ダ
ンス「ロベール」/ポルカ「マリアンカ」/ワルツ「エリザベート」/カド
リーユ「軍隊」/オペラ「腕比べ」からお気に入りのモティーフによる舞踏
会/ギャロップ「ヴェルサイユ」/ワルツ「ローザ」/ギャロップ「ジプシー」
演奏/クリスティアン・ポラック(指揮)
スロヴァキア・シンフォニエッタ・ジリナ 
シリーズ第8弾は、1833年の謝肉祭で演奏されたワルツに始まり、民謡やマイ
アベーアのオペラからモティーフを借りて作った曲、プロシア王女のエリザ
ベート・ルイーズに献呈した曲など、バラエティに富んだ内容です。



<CPO>
777041-2(2枚組) \3960
ペッピング(1901-1981):
交響曲第1番/交響曲第2番/交響曲第3番「一日の時間区分」/
ピアノ協奏曲
演奏/ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指揮)
北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団、
フォルカー・バンフィールド(ピアノ)
第1番はベームが、第2番はフルトヴェングラーが初演した作品であり、特に
第2番はフルトヴェングラーの残した録音で知られています。調性を重んじた
作風はプロテスタントの教えを基調にしており、宗教的な要素も含まれる交響
曲集だと言えるでしょう。

777108-2 \1980
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
<ハンブルクの祝祭カンタータ集>
合唱曲「我をあなたの御心に導きたまえ」/羊飼いヤコブ・シェファーのた
めのカンタータ/合唱曲「我が救い主、我が信念」/羊飼いクリストフ・フ
リードリッヒのためのカンタータ/合唱曲「アーメン!讃美と賞賛と堅信」
演奏・歌/ルートガー・レミー(指揮)
レザミ・ド・フィリップ、ヒムリシェ・カントライ
ハンブルクの街で音楽的な実権を握っていたC.P.E.バッハですが、さまざまな
行事のために書いた曲も多数。この一枚は祝典的な雰囲気の作品集であり、
父バッハとモーツァルトの時代を結ぶ架け橋として、もっと紹介されるべき
ものでしょう。

777141-2 \1980
A.スカルラッティ(1660-1725):<劇的カンタータ集>
すでに風に引かれて(ソプラノと2つのヴァイオリン、通奏低音のためのカ
ンタータ)/セレナータ「夜、あなたが軽やかに道を探し求める」(ソプラ
ノと2つのヴァイオリン、通奏低音のためのカンタータ)/ネロ「私はネロ、
世界を支配する者」(ソプラノと通奏低音のためのカンタータ)/オルフェオ
「地獄の支配者の闇の王国より」(ソプラノと2つのヴァイオリン、通奏低音
のためのカンタータ)
歌・演奏/エリーザベト・ショル(ソプラノ)、
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
モード・アンティクオ(古楽器使用)
アンドレアス・ショルの姉妹であり音楽学者でもあるエリーザベト・ショル
が、自らの研究成果を問うような一枚。オペラと宗教音楽の作曲家だった父
スカルラッティの魅力にあふれ、輝かしいサウンドを再現しています。

777144-2 \1450
ミッデルシュルテ(1863-1943):<オルガン作品集第3集>
BACHとJ.S.バッハの4つの主題によるフーガによるカノン風幻想曲/J.S.バッ
ハの主題による協奏曲/J.S.バッハ:トッカータとフーガBWV.565(ミッデル
シュルテによるピアノ譜付き) <Vol. 1: 999739-2/ Vol. 2: 999962-2>
演奏/ユルゲン・ゾンネンタイル(オルガン……ドイツ、聖ペトリ教会、ゲ
ーラルト・ヴェール製オルガン)、フィリップ・マイヤーズ(ピアノ)
ドイツに生まれ、アメリカのシカゴに移住したミッデルシュルテ。シカゴ響
でもオルガン奏者として活躍した彼の作品は壮大なゴシック・スタイルで、
ロマン派オルガン音楽の正統派と呼べる雰囲気にあふれています。

777146-2 \1980
ペッテション(1911-1980):交響曲第12番「広場の死者」
演奏・歌/マンフレッド・ホーネック(指揮)
スウェーデン放送交響楽団、スウェーデン放送合唱団、
エリック・エリクソン室内合唱団
長大な交響曲をいくつも書き上げ、北欧シンフォニストの中でも孤高の存在で
あるペッテション。合唱を伴う第12番は1973年に委嘱された大作で、政治的な
テキストも話題となった作品。日本にも客演の多いホーネックが、世界最高の
合唱団を得てドラマを描きます。

777187-2 \1450
オンスロウ(1784-1853):弦楽五重奏曲Op.19/弦楽五重奏曲Op.51 
ケルビーニ(1760-1842):弦楽五重奏曲第1番
演奏/ディオゲネス四重奏団、
マヌエル・ファン・デル・ナーマー(第1チェロ)
弦楽四重奏曲シリーズの続編とも言える弦楽五重奏を、同時代に活躍したケル
ビーニの作品とカップリングしてリリース。ベートーヴェンの音楽やベルリオ
ーズの曲が評判を取っていた時代のパリで、地味ながらもクオリティの高い作
品を送り出していたオンスロウは、フランス初期ロマン派の旗手として注目し
たい存在です。


<OPUS ARTE DVD>
OA0947D(3枚組) \6150
ワーグナー(1813-1883):
「ワルキューレ」-楽劇「ニーベルングの指環」第一夜(独語歌詞)
エクストラ・フィーチャー[キャスト・ギャラリー/オペラ概要/プレゼンタ
ーのジーマン、作曲家ヴァヘマンズ、ピアニストのミキシュによる「ワルキュ
ーレ」紹介] 
(ライヴ収録:1999年、オランダ、アムステルダム音楽劇場)
歌・演奏/ジョン・キース、ナディーヌ・セクンデ、ヨーン・ブレッヘラー、
ジャニーヌ・アルトマイアー、クルト・リドル、ラインヒルト・ルンケル、
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)オランダ・フィルハーモニー管弦楽団、
衣装:石岡瑛子 ピエール・アウディ(演出)、他
NTSC方式/画像構成比:16:9Anamorphic/音声方式:DTSサラウンド、LPCM
ステレオ/260分(オペラ231分、エクストラ29分)/英・仏・独・西・伊・
蘭・日本語字幕付き/片面一層ディスク(DVD5)&片面二層ディスク(DVD9)
1999年にスタートした、オランダにおける「リング」サイクルの一夜を収録。
ゲームを思わせる現代的なステージ・デザインと石岡瑛子による衣装の素晴ら
しさは前作同様であり、ハルトムート・ヘンヒェンの豪快な音楽づくりもワー
グナーの魅力を引き立たせています。
発売延期になっております「ラインの黄金」(OA0946D)は、5月下旬の発売
開始が決定しました。今しばらくお待ちください。

OA0950D(3枚組) \6150
※日本語解説書付
ヘンデル(1685-1759):歌劇「ジューリオ・チェーザレ」(伊語歌詞)
エクストラ・フィーチャー[エンターテインメントは悪い言葉ではない(出
演者、制作スタッフのインタビューを含むドキュメンタリー)/ダニエレ・
デ・ニエーゼとグラインドボーン体験(グラインドボーン音楽祭に初めて出
演したデ・ニエーゼの肖像)]  
(ライヴ収録:2005年8月14日、17日 イギリス、グラインドボーン歌劇場)
歌・演奏/サラ・コノリー、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、
ダニエレ・デ・ニエーゼ、クリストフ・デュモー、パトリシア・バードン、
クリストファー・マルトマン、
ウィリアム・クリスティ(指揮)
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団(ピリオド楽器使用)、
グラインドボーン合唱団、デーヴィッド・マクヴィカー(演出)、他
NTSC方式/画像構成比:16:9Anamorphic/音声方式:DTSサラウンド、
LPCMステレオ/295分(オペラ217分、エクストラ78分)/
英・仏・独・西・伊語字幕付き/片面二層ディスク(DVD9)
クリスティと彼がレギュラー共演するイギリスの古楽器オケが組んだ、グラ
インドボーン音楽祭でのライヴ。きらびやかでエキゾティック、ヴィジュア
ル的にもファッショナブルなステージであり、シーザー(カエサル)とクレ
オパトラという主人公を最高級のヒーローとヒロインに仕立て上げています。
オペラ界で注目されるコノリーやキルヒシュラーガーほか、歌手陣も見事。
音楽祭についてのドキュメンタリーを含む楽しい内容です。

OAF4001D \2380
ギルバート&サリヴァン(1842-1900):喜歌劇「ミカド」(英語歌詞) 
※日本語解説書は付いておりません。 
(ライヴ収録:1987年、オーストラリア、シドニー歌劇場)
歌・演奏/アン=マリー・マクドナルド、ピーター・カズンズ、
ヘザー・ベッグ、グレーム・ユア、グレゴリー・ユリシチ、
ロバート・エディ、ジェニファー・バーミンガム、
オーストラリア・オペラ、
アンドリュー・グリーン(指揮)エリザベス・シドニー管弦楽団、
オーストラリア・オペラ合唱団、クリストファー・レンショウ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/ステレオ/151分/英語字幕付き/片面二層
ディスク(DVD9)
エキゾティック・ジャパンの薫り高い作品として、複数のDVDがリリースされ
ている作品ですが、この映像は1987年にシドニーの有名なオペラ・ハウスで上
演されたもの。19世紀末、明治時代初期と同時期のイギリスにおける日本観
が、ここに反映されていると言っていいでしょう。ミスター・ビーンなどを生
んだ英国のコメディ・オペラです。

OAF4002D \2380
シチェドリン(b.1932):バレエ「カルメン」(ビゼーによる) 
※日本語解説書は付いておりません。 
(ライヴ収録:2002年、オーストラリア、パース、ヒズ・マジェスティーズ・
シアター)
バレエ・演奏/ベナジール・フセイン、ダリル・ブランドウッド、
エロール・ピックフォード、メリッサ・オーリッシュ、
西オーストラリア・バレエ、
ニコレット・フライロン(指揮)西オーストラリア交響楽団、
テッド・ブランドセン(振付)
NTSC方式/画像構成比:4:3/ステレオ/55分/英語字幕付き(イントロ
ダクションのみ)/片面一層ディスク(DVD5)
ビゼーの音楽を弦楽+打楽器のオーケストラに編曲したシチェドリンのバレ
エ音楽であり、妻プリセツカヤのために作られた新しいバレエ作品。西オー
ストラリア・バレエのプロダクションは、情熱的な要素を強調した衣装や視
覚効果などが印象的です。バレエ・ファンにとっては、オーストラリアのバ
レエ団を見るチャンスでしょう。


<EuroArts DVD>
2054678 \2700
<マリナー・コンダクツ・モーツァルト>
モーツァルト(1756-1791):
歌劇「魔笛」-序曲/フルートとハープのための協奏曲/交響曲第39番 
(ライヴ収録: 2005年11月11日、スイス、ルガノ、国際会議場)
演奏/サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
スイスーイタリア語放送協会管弦楽団、
パトリック・ガロワ(フルート)、ファブリス・ピエール(ハープ)
NTSC方式/画像構成比:16:9anamorphic/音声方式:PCMステレオ、ドルビ
ー・デジタル5.1、DTS5.1/70分/片面二層ディスク(DVD9)
映画『アマデウス』のサウンドトラックでも指揮をしたマリナーは、アニバ
ーサリーである今年も登場して欲しい指揮者の一人。多くの名指揮者が客演
したスイスーイタリア語放送協会管、豊穣なガロワの音、注目の奏者ピエー
ルの優雅さなどが相まって、爽快なモーツァルトを描き出しています。

2054968 \3450
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「結婚手形」(伊語歌詞) 
(ライヴ収録:1989年5月6-9日 ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ劇
場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/ジョン・デル・カルロ、ジャニス・ホール、
デーヴィッド・キューブラー、アルベルト・リナルディ、
カルロス・フェラー、アメリア・フェッレ、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、ドルビー・デジタ
ル5.1、DTS5.1/82分/伊・英・独・仏・西語字幕付き/
片面二層ディスク(DVD9)
膨大なロッシーニのオペレッタ中で、もっとも初期(10代)に発表された作
品。内緒で愛し合う恋人たちと、周囲のおかしな人々を描くラブ・コメディ
を、ハンペの演出がゴージャスな衣装などを使って盛り上げます。

2054978 \3450
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「絹のはしご」 
(ライヴ収録:1990年5月6-8日、ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ
劇場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/デーヴィッド・グリフィス、ルチアーナ・セッラ、
ジェーン・バネル、デーヴィッド・キューブラー、アルベルト・リナルディ、
アレッサンドロ・コルベッリ、
サイモン・ヤング(ハープシコード、フォルテピアノ)、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/100分/伊・英・独・仏・西語字幕付き
/片面二層ディスク(DVD9)
滑り出すような序曲によって知られる作品ですが、わずか20歳のフレッシュ
なオペレッタ。勘違いが引き起こす、おかしな恋の物語です。ロッシーニ・
オペレッタの醍醐味と言える、ゴージャスなステージや衣装。オーソドックス
なハンペの演出は、音楽ファンと作品との幸福な出会いを約束してくれます。

2054988 \3450
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「ブルスキーノ氏、または替玉息子」 
(ライヴ収録:1989年5月 7-9日、ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロコ
コ劇場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/アレッサンドロ・コルベッリ、アメリア・フェッレ、
アルベルト・リナルディ、ヴィート・ゴッビ、デーヴィッド・キューブラー、
オスラヴィオ・ディ・クレディコ、カルロス・フェラー、ジャニス・ホール、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3fullscreen/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/98分/伊・英・独・仏・西語字幕付き
/片面二層ディスク(DVD9)
恋の行き違いと替え玉事件を、ロッシーニ流に楽しくおもしろく演出したオ
ペレッタ。序曲は有名ですが、全曲も飽きることなく楽しめるでしょう。ハ
ンペのオーソドックスな演出で、初めて観る方でもわかりやすいのが大きな
特徴です。

2055018 \3450
モーツァルト(1756-1791):歌劇「後宮からの誘拐」(独語歌詞) 
(ライヴ収録:1991年5月10日、ドイツ、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ
劇場/シュヴェツィンゲン音楽祭)
歌・演奏/マティーアス・ハービヒ、ルース・アン・スウェンソン、
マリン・ハルテリウス、ハンス・ペーター・ブロホヴィツ、
マンフレッド・フィンク、クルト・リドル、
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ハンペ(演出)
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/156分/独・英・仏・西語字幕付き
/片面二層ディスク(DVD9)
シュヴェツィンゲン音楽祭のライヴで、同時リリースの「結婚手形」同様に
ジェルメッティとハンペらのチームが作り上げる、オーソドックスかつ存在
感のあるステージが見事。実力派の歌手陣を集め、「観る」「聴く」のバラ
ンスがとれた、オペラの魅力を十二分に満喫できる内容です。

2055088 \2700
モーツァルト(1756-1791):
ディヴェルティメント第1番/ピアノ協奏曲第20番/
交響曲第41番「ジュピター」 
(ライヴ収録:2005年11月13日、ドイツ、ベルリン、コンツェルトハウス)
演奏/ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ室内管弦楽団、
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
NTSC方式/画像構成比:16:9anamorphic/音声方式:PCMステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/74分/片面二層ディスク(DVD9)
モーツァルトの名曲を楽しむコンサート映像ですが、チェロ以外の全員がスタ
ンディングで演奏するオーケストラの姿や、ヘンヒェン指揮によるアグレッシ
ヴで運動的な音楽に注目。さらに俊英ピアニストのヴラダーが加わった協奏曲
では、斬新なアプローチを楽しむことができるでしょう。単なる予定調和的
なモーツァルトとは一線を画する、エキサイティングなコンサートです。
  
<ECM New Series>
4763070 \2080
マンスーリアン:Ars Poetica
Part I 3つの夜の歌
1 夜
2 インソムニア
3 不安
Part II 3つの女性の肖像
4 Your Enamel Profile
5 虹
6 マノン・レスコー
Part III 3つの秋の歌
7 風
8 短歌
9 秋の歌
10 Part IV そして、静寂が降りてくる
アルメニア室内合唱団
指揮:ロベルト・ムルキアン
録音:2003年6月3日、ライヴ
20世紀アルメニアの大詩人、イェギシェ・チャレンツの詩に基づいたマンスー
リアンのア・カペラ合唱曲、世界初録音!ECMがその活動を常にフォーカスし
続けてきたアルメニア出身の世界的現代音楽作曲家、マンスーリアンの新合唱
作品の世界初録音。同じくアルメニアの国民的詩人であり、政治思想的にもア
ルメニアの独立への影響が大きかったチャレンツの詩に基づいたア・カペラ作
品です。アルメニアのことばが持つ美しさを前面に押し出しつつ、同時に、
チャレンツの深い精神性へ献呈されています。(チャレンツは反ソヴィエトの
活動の下、ハンストを実施、40歳にして獄死。)因みに8トラック目の「短歌」
はまさに日本の短歌にインスパイアされた詩で、我々の文化がアルメニア語で
どう響くのかも興味深いところ。
アルメニア室内合唱団は35人からなる混声合唱団。結成された2000年から首席
指揮者であったムルキアンがディレクションしています。





<MD+G>
90113156(SACD-Hybrid) \2950
シューベルト(マーラー編):
弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 「死と乙女」D810(弦楽合奏版)
マーラー:交響曲 第5番-アダージェット
キエフ室内管弦楽団
指揮:ローマン・コフマン
昨年10月に発売されたアルバムのハイブリッド盤。ベートーヴェン管弦楽団
とのショスタコーヴィチに続く、コフマン・アルバムのSACDリリース。

60313882 \2080
グレチャニノフ:
弦楽四重奏曲 第3番 作品75
弦楽四重奏曲 第4番 作品124
ユトレヒト弦楽四重奏団
レーガーやケージなど、重厚長大な全集を次々完成してきたMDG。今回は
わずか2枚と小さなものですが、大変貴重な全集が完成しました。オランダ
のユトレヒト弦楽四重奏団によるグレチャニノフの弦楽四重奏曲全曲です。
特に第3番は音源入手が困難だっただけに、ファンにとっては待ちに待ったリ
リースです。第4番はグレチャニノフ65歳、渡米してからの作品で、特に2楽
章に強い郷愁と独特のオリエンタリズム、そして彼が敬愛してやまなかった
ボロディンの影響を感じさせます。
ご承知とは思いますが、ユトレヒトQは同時にやたらと名前がにていて(ファ
ースト・ネームも一緒!)しかも同年代のグラズノフの全集にも取り組んで
おり、すでに2枚のアルバムがリリースされています。

61313852 \2080
アジア・ピアノ・アヴァンギャルド 日本Vol.1
細川俊夫:夜の響き
一柳慧:ピアノのための音楽 第2番
石井真木:アフォリスメン
一柳慧:ピアノのための音楽 第3番
福島和夫:水煙
一柳慧:デヴィッド・チュードアのためのピアノのための音楽 第4番
近藤譲:高窓
一柳慧:ピアノのための音楽 第7番
湯浅譲二:内触覚的宇宙
シュテファン・シュライエルマヒャー(Pf)
遂にこの日がやってきた!現代ピアノ作品のメシア、シュライエルマヒャー
の日本人作曲家作品のリリース。
ケージ全集を筆頭に、現代ピアノ作品の紹介と評価のためにはなくてはなら
ない存在、シュライエルマヒャー。多岐に渡る彼の活動は昨年ついに、アジ
アの現代音楽にも及び、「アジア・ピアノ・アヴァンギャルド」と銘打たれ
たシリーズの第1弾としてインドネシアの作品集がリリースされたのも記憶に
新しいところ。そして、第2弾に選ばれたのが日本!です。
しかも彼が選んだ作品は日本の現代音楽の中でも屈指の難曲ばかり。特に、
一柳慧の「ピアノのための音楽」シリーズは、楽譜が図形だったり、はたま
た単なるメモ書きだったりで、凡人にはほとんど理解不能な曲。しかしシュ
ライエルマヒャーは以前にも一柳作品を録音しており、持ち前のセンスと深
い洞察力、そして完璧なテクニックで見事な演奏を聴かせてくれます。入手
可能な音源も少なくないだけに、今回の録音はたいへん貴重なものでもあり
ます。
さらに嬉しいことに、このアルバムには「日本Vol.1」と明記されています。
続編への期待も高まります!

618 13862 \2080
ロッシーニ:ピアノ作品集「老いのいたずら」 Vol.6
イタリア風前奏曲、La Venitienne、フィレンツェの思い出、
Saltarello a 'italienne、バルカローレ、タランテラ風即興曲、
愛しきサヴォア、行進曲、バガテル、
Echantillon du chant de Noel a italienne、最初の聖体拝受、
Tarantelle pur sang
シュテファン・イルマー(Pf)
このままいったら全集完成はいつになることやら・・・と第5巻をご案内して
2ヶ月。早くも第6巻のリリースが届きました。逆に、このペースで行けば、
年内全集完成か?などと期待させられてしまいます。
不思議なことに、ロッシーニのイタリア回想はすべてフランスはパリにて書
かれています。(ふるさとは遠きにありて思ふもの・・・?)第6巻は、特に
ロッシーニの郷愁が強く感じられる作品が集められています。

32913872 \2080
カリヴォダ:
序曲 作品145
交響曲 作品32
ホルンと管弦楽のための序奏とロンド 作品51
クラリネットと管弦楽のための序奏・主題と変奏 作品128
ディーター・クレッカー(Cl)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(Hr)
ハンブルク交響楽団
指揮:ヨハネス・メースス
カリヴォダはドナウエッシンゲンの宮廷楽長として活躍し、作品も数多く残
しているボヘミア出身の作曲家。時代としてはベートーヴェンとシューマン
の間に位置し、シューマンからの評価も高く、第一次ウィーン楽派隆盛への
道筋を作った人ともいわれています。今回リリースされるのは、フル・レン
グスの交響曲を中心に、ホルンとクラリネットの協奏曲風の作品が含まれた
もの。を中心としたもの。ソロは現代最高のソリストと言っても過言ではな
い名手、クレッカー&ヴラトコヴィチが登場するところも見逃せません。




<EBS>
EBS6141(SACD-Hybrid) 3枚組 \6240
ブルッフ:交響曲全集
交響曲 第1番 変ホ長調
交響曲 第2番 へ短調
交響曲 第3番 ホ長調
ヴァイオリン協奏曲 第2番
ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルトシュテュック 嬰ヘ短調
スウェーデン舞曲集
ウルスラ・ショッホ(Vn)
ヴェストファーレン新フィルハーモニー
指揮:ヨハネス・ヴィルトナー
ブラームスのチェロ協奏曲(二重協奏曲のチェロ独奏版)の録音で注目され
たヴィルトナー&ヴェストファーレン新フィルハーモニーの新譜は、ブルッ
フの交響曲全集。「ロマンティック」という言葉がこれほどあてはまる作曲
家もなかなかいませんが、なぜかヴァイオリン協奏曲第1番以外は演奏機会
も録音も多くありません。交響曲はPhilips盤が長らくスタンダードとして、
ファンには重宝されてきましたが、ヴィルトナーによるこの演奏は、ドイツ
のローカル色が前面に出たなかなかの好演。カップリングも、有名な第1番で
はないヴァイオリン協奏曲が選ばれており、意欲的なアルバムになっていま
す。「スウェーデン舞曲集」は、ブラームスの「ハンガリー舞曲集」やドヴォ
ルザークの「スラヴ舞曲集」のように、大ヒットを目論んでブルッフが書い
た作品で、オリジナルのヴァイオリンとピアノ版の他、ピアノ・ソロ、4手ピ
アノ、オーケストラ、軍楽隊向けにも編曲し、先達同様出版社ジムロックへ
売り込みもしましたが、実際は思ったほどはやらなかった作品。しかしけっ
してつまらない作品ではなく、北欧独特の雰囲気が随所に漂う佳作です。
SACDハイブリッドですが、通常CDと同様の特別価格。




<AMBITUS>
AMB96893 \2180
ヘラー:室内楽曲集 第1巻
弦楽四重奏曲 作品43
ヴァイオリン・チェロ・ハープのための三重奏曲 作品34
ヴィオラ・ソナタ 作品62
シコルスキ四重奏団
マリア・スタンジ(Hp)
ゲオルク・シュミット(Vla)
カール・ヘラー(Pf)
録音:2002年、1968年(ヴィオラ・ソナタ)
カール・ヘラー(1907-1987)は長らくミュンヘン音大の学長を務め、ピアニス
トとオルガニストとしても活躍したドイツの作曲家です。ヒンデミットとの
親交が厚く、作風もヒンデミットにかなり近いものがあります。このアルバ
ムでは最新録音の他、作曲者自身のピアノ伴奏によるヴィオラ・ソナタを聴
くことができます。ヴィオラのシュミットは、バイエルン放送響で1949年の
創設以来1979年まで首席奏者を務め、この作品の初演者でもあります





<AMATI>
AMI2204 \2180
バロック・トランペットとオルガンのための作品集
パーセル:ソナタ ニ長調
クラーク:組曲 ニ長調
カウフマン:おお神よ,汝義 なる神よ
ヴィヴィアーニ:ソナタ第1番 ハ長調
ソナタ第2番 ハ長調
カウフマン:感謝を捧げる者、われを称えん
テレマン:La Grace
バッハ:神の行う事、それは申し分ないもの BWV75
テレマン:アダージョ
バッハ:われを憐れみたまえ、おお主なる神よ BWV721
アリア BWV43
主よ人の望みの喜びよ BWV147
わが心は主をあがめ BWV10
Herr Christ, der einig Gott's Sohn BWV22
スタブリー:ヴォランタリー ハ長調
ボイス:ヴォランタリー ニ長調
アルコック:ヴォランタリー ニ長調
ヘンデル:組曲 ニ長調
グイ・フェルバー(バロックTr.p)
ロルフ・シュヴァイツァー(Org)
録音:2005年9月
バロック・トランペットのフェルバーは1966年生まれ。サヴァールのコンセ
ール・デ・ナシオンやシュトゥットガルト・バロック・オーケストラなどを
経て、1999年よりヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレで首席トランペッ
トを吹いているバロック・トランペットのスペシャリストです。このアルバ
ムでは、「デンマーク王子の行進」や「トランペット・ヴォランタリー」と
して知られるクラークの組曲をはじめ、バロック・トランペットのための作
品やバッハのカンタータなどを、オルガン伴奏で聴かせてくれます。




<Arion>
ARN 68718 \2180
モーツァルト:
ピアノ協奏曲 第11番 ヘ長調 K.413
ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414
アダージョとフーガ ハ短調 K.546
フランソワ・シャプラン(Pf)
ドビュッシー弦楽四重奏団
ショスタコーヴィチ全集などですでにおなじみのドビュッシーQとArionの兄
弟レーベルであるピエール・ヴェラニーにドビュッシーを中心に多く録音し
ているフランソワ・シャプランのコラボレーション。初期の協奏曲において
は、オーケストラの編成も小さく、バックが弦楽四重奏にまで圧縮されても大
きくイメージが変わる訳ではありません。しかし、究極のシンプルさをもっ
て表現されたモーツァル品は、逆に、作品の持つ奥行きをよりよく浮き彫り
にしています。

ARN68598 \2180
モーツァルト:教会ソナタとオルガン作品集
ソナタ 第8番 ヘ長調 KV 224 (241a)
ソナタ 第13番 ト長調 KV 274
フーガ ト短調 KV 154 (385b)
アヴェ・ヴェルム ニ長調
ソナタ 第4番ニ長調 KV 144 (121a)
アダージョ ロ短調 KV 540
ソナタ 第11番 ニ長調 KV 245
アンダンテ ヘ長調 KV 616
ソナタ 第10番 ヘ長調 KV 244
アンダンティーノ 変ホ長調 KV 236 (588b)
ソナタ 第1番 変ホ長調  KV 67 (41h)
フーガ 変ホ長調 KV 153 (375f)
グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 KV 356 (617a)
ソナタ 第16番 ハ長調 KV 328 (317c)
小葬送行進曲 ハ短調 KV 453a
ジャン=パトリス・ブローゼ(Cemb)
コンチェルト・ロココ
全部で17曲あるモーツァルトの教会ソナタ(通常はオルガンで演奏される)
とオルガン作品をチェンバロを使った編成で1枚にまとめたアルバム。

ARN68578 \2180
ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 作品34
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115
ジャン=フランソワ・ヴェルディアー(Cl)
ドビュッシー弦楽四重奏団
上のアイテムでモーツァルトのピアノ協奏曲のバックも努めているドビュッ
シーQのまた違った一面が見られるクラリネット五重奏曲集。クラリネット
はパリ=バスティーユ管の首席奏者としても、方々の室内楽などでも広く活
躍しているヴェルディアー。

ARN68717 \2180
テレマン:2台のフルート・トラヴェルソのためのソナタ 作品2
ソナタ2ト長調、ソナタ1ニ長調、ソナタ6ホ長調、ソナタ3イ長調、
ソナタ4ホ短調、ソナタ5ロ短調
ロレンツォ・ブロンデッタ、ルス・ウンガー 
(バロック・フルート・トラヴェルソ)
ヴァイオリンで演奏されることが多いテレマンのデュオ・ソナタ。今回はふ
たりのヴィルトゥオーゾによるフルート・トラヴェルソ版の登場です。この
アルバム、演奏や楽譜校正に加え、楽器に対するこだわりもはんぱなもので
はありません。テレマンが活躍した時期に活躍したのはヤコブ・デンナーが
作成したフルートでした。今回ふたりが演奏しているのは、このデンナーが
デザインしたフルートをジャン=ジャック・メルツァーが復刻したもので、
ピッチはA=400に設定されています。





<CATS INTERNATIONAL>
IDC10013 \3000
杉谷昭子とアマルコルド・クヮルテット・ベルリン
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
同:子供の情景 作品15
ショパン:24の前奏曲 作品28より 第4番 ホ短調、第6番 ロ短調
同:夜想曲 変ホ長調 作品9-2、夜想曲 嬰ハ短調 遺作
杉谷昭子(Pf)
アマルコルド・クヮルテット・ベルリン
録音:2004年6月27日 トッパンホール(PQ)、
2005年9月28,29日 山口南総合センター、
2005年7月21日 小出郷文化会館(Noct)
ベートーヴェン全集の完成も間近の杉谷昭子と、ベルリン・フィルの主要
メンバーで構成されたアマルコルド・クヮルテットのコラボレーション。
昨年、トッパン・ホールにて行われたライヴを収録したシューマンの五重
奏曲と、ベートーヴェン全集のリリースでなかなか聴く機会のなかったベ
ートーヴェン以外のピアノ独奏曲のカップリングです。




<TELARC>
CD80659 \2080
SACD60659(SACD-Hybrid) \3350
ルネッサンス・フェイヴァリッツ
ギターのためのルネッサンス作品集
ムダーラ:
ファンタジア第10番「ルドヴィーコの手法によってハープを模したファンタ
ジア」
ナルヴァエス:
「私の牛の見張りをしておくれ」による4つのディフェレンシア
クラーロス伯爵による22のディフェレンシア
バード:深い緑の森よ
作者不詳:Lost is My Liberty
ダウランド:
ファンタジア、ダウランドは常に悲しむ、ダウランドのガイヤルド、
憂鬱なガイヤルド、ハンズドン令夫人のパフ、ラクリメ、
エリザベス女王のガイヤルド、
我が窓辺から去れ、おいで、彼女は許してくれるだろうか、
パイパーのパヴァーヌ、
ディゴリー・パイパー大佐のガイヤルド、ファンシー第1番、
ファンシー第2番
ミラノ:ファンタジア第13番、リチェルカーレ第3番、ファンタジア第6番、
リチェルカーレ第57番
ボッローノ:Peschatore che va cantando
Saltarello de la Preditta
ダルザ:ピヴァ
デヴィッド・ラッセル(Gt)
録音:2005年7月
ルネッサンス時代における音楽の最も重要な変化は、楽器の機能が発達した
ことにより、歌詞無しの器楽音楽が発展したこと。ギターやリュートはその
中でも重要な地位を占め、イギリスやイタリア、スペインの作曲家達は1500
ー1600年代に多くの作品を残しました。デヴィッド・ラッセルはこの時代に
スポットをあて、音楽の黄金時代ともいえるルネッサンスの作品達でひとつ
のアルバムを録音。宮廷や上流階級で花咲いたバロックの名作をたっぷりと
堪能できます。


●NEW MID LINE
※カタログNO.の変更はありません。

CD80059 \1350
バーバー:弦楽のためのアダージョ
フォーレ:パヴァーヌ作品50
ヴォーン=ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲
サティ:ジムノペディ第1番・第3番
アイルランド民謡(グレンジャー編曲):ダニー・ボーイ
セントルイス交響楽団
指揮:レナード・スラットキン

CD80503 \1350
アメリカン・アダージョ
バーバー:弦楽のためのアダージョ
コリリアーノ:フルートと弦楽オーケストラのためのヴォヤージュ
カニング:ジャスティン・モルゲンの賛美歌によるファンタジー
ホヴァネス:弦楽合奏のためのアレルヤとフーガ 作品40b
ロウゼ:フルート協奏曲よりAnhran
バーバー:ヴァイオリン協奏曲作品14よりAndante
コープランド:「アパラチアの春」のシェイカー教徒の旋律による変奏曲
ガーシュウィン:弦楽のための子守唄
バーバー:アニュス・デイ (弦楽のためのアダージョに基く)
Various Artists

CD80505 \1350
レスピーギ:交響詩 「ローマの松」
交響詩 「ローマの噴水」
第12旋法によるメタモルフォーゼ
シンシナティ交響楽団
指揮:ヘスス・ロペス・コボス






<Reference>
RR105 \2080
Symphonic Dances
バーンスタイン:
“ウェスト・サイド・ストーリー”よりシンフォニック・ダンス
ガブリエラ・レナ・フランク:3つのラテン・アメリカの舞曲 *世界初録音
ラフマニノフ:交響的舞曲 作品45
ユタ交響楽団
指揮:キース・ロックハート
リファレンス復活第1弾リリースが遂に決定!幅広い活躍でおなじみのイケ
メン指揮者、キース・ロックハートによるシンフォニック・ダンス。
35歳にしてボストン・ポップスの指揮者(ジョン・ウィリアムスの後任)に
就任したキース・ロックハートのアルバム。98年から音楽監督を兼任してき
たユタ交響楽団とのパフォーマンスです。
BMGからのアルバムもユニークで幅広いレパートリーでしたが、今回の新作も
世界初録音の作品を含んだ興味深いもの。アルバム・タイトルどおり舞曲集
ではあるのですが、これらの3作品を通して「アメリカ」という国を浮き彫
りにしようという意図があります。ニューヨークの文化そのものを代表する
といっても過言でない「ウェスト・サイド」からの舞曲と、ロシア出身のラ
フマニノフがアメリカで書いた交響的舞曲。ラテン・アメリカ舞曲を作曲し
たフランクはカリフォルニア在住のペルー=ユダヤ系アメリカ人(ややこし
い!)。これらの作品が1940年に創立されたユタ交響楽団によって演奏され
るという趣向です。

<ARTS>
●ARCHIVESシリーズ
43012 \1480
モーツァルト:ソプラノのための器楽コンチェルタントを伴うアリア集
(誠実な心、私の愛するイエス、聖なる神に従い(2曲)、イエスの甘き思い
出、めでたし元后、私の救いの神よ、創り主である神よ、希望は杖の役目)
ヘレン・ドナート(ソプラノ)
クラウス・ドナート(指揮)スーク室内管弦楽団
ディーター・クレッカー(Cl)、
ヨゼフ・スーク(Vn)
カール=オットー・ハルトマン(Fg)
録音:1987年6月3-10日 プラハ、
DDD、62:24、24bit/96kHzリマスター
いずれも楽器のオブリガートがついた、ソプラノとのコンチェルタートのアリ
アである。モーツァルトの真作かどうかは分かっていないので、「伝モーツァ
ルト」とすべき作品であるが、だからといって価値のない作品というわけでは
ない。ことにここでは、ヘレン・ドナートのソプラノ、その夫君クラウス・ド
ナートの指揮、さらにクラリネットの名手ディーター・クレッカー(楽譜を収
拾したのは彼だという)、大ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スークと、極めて優
れた演奏者が集まり、充実した演奏となっている。

43063 2枚組 \2960
モーツァルト:「イドメネオ」
ペーター・マーク(指揮)RAIローマ交響楽団,合唱団
アルド・ベルトッチ(T イドメネオ)
ゲオルク・イェルデン(T イダマンテ)
アグネス・ギーベル(S イリア)
イルムガルト・シュタードラー(S エレットラ)
チェーザレ・ポンセ・デ・レオン(Br アルバーチェ)
デイヴィッド・ウォード(Bs 大祭司)
録音:1965年10月8日ADD、STEREO、125:20
名指揮者ペーター・マークの貴重な音源がまた一つ陽の目を見た。1965年ロー
マでのモーツァルト「イドメネオ」、放送用の演奏会形式のライヴ録音である。
マークのモーツァルトは高い評価を得ていたが、オペラの録音が極めて少なく、
この「イドメネオ」は、ARTSから先に発売された「コジ・ファン・トゥッテ」
(43035)と共に歓迎されるものだろう。1960年代のマークならではの、清潔
でキビキビした音楽作りは、今聞いても古びた印象がない。改めてマークの素
晴らしさを思い知らされる録音である。

●ブルー・ライン24bit/96kHzシリーズ
47711 \1480
「私の甘いため息-バロックのアリア集」
モンテヴェルディ:
私の甘いため息,美しいお嬢さん,東方に夜明けが来る時,
主よ、あなたに感謝します
フレスコバルディ:黄金の舟の中で,ああ我が心
ダウランド:
暗闇に住まわせておくれ,さあもういちど、愛が呼んでいる,もし私の嘆きで,
流れよ水晶の涙
ディンディア:
素直に人々は言う,彼らは私の涙に泣いた,
あなたにはたくさん言いたいことがある
カッチーニ:麗しのアマリッリ
ほかジョーンズ、ヘンデルのアリア(全18曲)
ウィリアム・マッテウッツィ(テノール)
ハンス・ルートヴィヒ・ヒルシュ(指揮)
ミュンヘン・バロックゾリステン
録音:1991年10月DDD、
ウィリアム・マッテウッツィは1980年代から90年代にかけて、主としてロッシ
ーニに不可欠な高音テノールとして活躍した。同時に彼のふわりとしたテノー
ルは、バロック音楽にも高い適正を持っている。これは1991年、彼の全盛期に
録音されたもの。ヒルシュの率いる小編成の時代楽器アンサンブルに乗って、
マッテウッツィならではの力の抜けきった声が美しく響き渡っている。




<STUDIO M- RECORDSレーベル(日本)>
STUDIO M-RECORDSはフルート奏者、水越典子氏が主宰し彼女の演奏を紹介す
るために設立された新しいレーベルです。カール・ライスターやゴールウェ
イらの録音を手がけたこともある名ディレクター、テイエ・ファン・ギース
ト氏によるみずみずしい録音もぜひお聴き頂きたいところ。フィンランド、
デンマーク、アメリカ、イタリア・・・そして日本と世界中から選ばれた隠
れたフルートの名曲をお届けします。
心洗われるフルートの旋律の花束をお楽しみ下さい。

MOCD15805 \1900
河合隼雄氏(文化庁長官)推薦!
フルートのこだま/詩の旅人〜水越典子
メラルティン:子守歌 作品44-4、
ニールセン:霧が晴れてきた作品41、
ヴォーン・ウィリアムズ:舞踏組曲(即興曲、ユーモレスク、ガボット、
パスピエ)、
バーバー:カンツォーネ、
ドニゼッティ:ソナタ ハ長調
TH.ベーム:エレジー 作品47、
チャイコフスキー:6月、バルトーク:村の夕暮れ、
P.O.フェルー:3つの小品(フルート独奏)、
賀緑汀(李煥之 編曲):牧童短笛、
平尾貴四男:ソナチネ
水越典子(Fl)
岡原慎也(Pf)
録音:2005年8月14-16日
大阪石原ホール
ディレクター:テイエ・ファン・ギースト
水越典子プロフィール:大阪生まれ。12才より川口勝治郎氏のもとでフルー
トを学び始める。京都市立芸術大学音楽学部で白石孝子、伊藤公一、植村泰
一の諸氏に師事。後にオーレル・ニコレ、ハンス・ペーター・シュミッツ、
ポール・マイゼンのもとでも研鑽を積む。
1981、’83、’85年に京都でリサイタルを開催、1984、’86、’87年、ギタ
ーの藤井眞吾とデュオ・コンサート開催。1988年より室内楽リサイタル「フ
ルートの楽しみ」を毎年開催し、フルート音楽の魅力を探り続けている。
2001年大阪文化祭賞奨励賞受賞。ムラマツ・フルート・レッスン・センター
講師、日本フルート協会常任理事。 フルートの音が、人と人を、人と自然を、
年令をこえ、性別をこえ、国をこえて結び合わせてくれる・・・。
フルートの音色は、時に優しく、烈しく、明るく、、そして深く沈みこむし
て、異なる国の多彩な姿をわれわれに描き出してくれ、それを聴きつつ心が
安まるのを感じるのである。普段は呼び棄てなどできない、私にとっては大
切な、水越典子先生である。先生のCDを皆さん是非お聴き下さい!
河合隼雄(文化庁長官)




<MULTISONIC>
31 0652 \1850
「イエス・キリストをほめたたえよ(1)-バロック時代のチェコの宗教音楽」
チェルノホルスキー:イエス・キリストをほめたたえよ
ゼレンカ:聖週間のためのレスポンソリウム ZWV55より(2曲),
詩篇112番 ZWV82,諸聖人の連祷ZWV153より
トゥーマ:聖週間のためのレスポンソリウム,スターバト・マーテル
ルカーシュ・フルニーク指揮
ガウディウム・プラジェンセ
ヴェロニカ・コペツカ(ソプラノ)
ヤナ・フルニコヴァー,マルタ・ネムコヴァー(オルガン)
オンドジェイ・コペツキ(チェロ)
オンドジェイ・メレツキ(コントラバス)
ほか
録音:1995-2005年DDD
副題通り、バロック時代のチェコの宗教音楽を集めている。ボヘミアのバッ
ハとも言われるヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745)、ウィーンの宮廷
作曲家として活躍したフランチシェク・イグナツ・アントニーン・トゥーマ
(1704-1774)に加え、ボフスラフ・マチェイ・チェルノホルスキー(1684-
1742)の作品を収録。ガウディウム・プラジェンセは1989年創設の混声合唱
団。1998年から、作曲家ルカーシュ・フルニークの指導で幅広く活動してい
る。チェコ放送音源。

31 0653 \1850
「イエス・キリストをほめたたえよ(2)-バロック時代と近代の宗教音楽」
ヴィヴァルディ:クレード RV591
テムル:イエス・キリストをほめたたえよ
チェルノホルスキー:イエス・キリストをほめたたえよ
ストラヴィンスキー:パーテル・ノステル,アヴェ・マリア
J.C.F.バッハ:目覚めよ、と呼ぶ声が
フルニーク:マニフィカト
ルカーシュ・フルニーク指揮
ガウディウム・プラジェンセ
ガウディウム・プラジェンセ室内管弦楽団
ヴェロニカ・コペツカ(ソプラノ)
ヤナ・フルニコヴァー,マルタ・ネムコヴァー(オルガン)
オンドジェイ・コペツキ(チェロ)
オンドジェイ・メレツキ(コントラバス)
録音:1995−2005年DDD
新旧の宗教音楽を収録。ルカーシュ・フルニーク(1967-)はガウディウム・
プラジェンセの指揮者も務める作曲家。ストラヴィンスキーの2曲は無伴奏合
唱曲で、知る人ぞ知る名曲。ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ
(1732-1795)はバッハの9番目の子供。地味だが堅実な作風で知られ、この
「目覚めよ、と呼ぶ声が」も素朴な味わいが魅力であり、ガウディウム・プ
ラジェンセの温かい歌唱が映えている。




<MUSIC VARS>
VA 0127 \1850
「芸術家の家ガラ ライヴ」
チャイコフスキー:イタリア奇想曲 Op.45
メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」序曲 Op.21
フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調−第2楽章,第3楽章
ウィリアムス:リバティー・ファンファーレ
コープランド:エル・サロン・メヒコ
ショー:クラリネット協奏曲
ガーシュイン:パリのアメリカ人
ヴィリアム・ベーレシュ(指揮),
ヤロスラフ・シップ(指揮)
チェコ陸軍中央音楽隊
ヤン・ヒクラダ(トランペット)
ミカル・ストゥドニツニ(クラリネット)
録音:2000年12月7日
キャニオンから国内盤も出たことのあるチェコの名門吹奏楽団のライヴです。

VA 0119 \1850
「エヴァーグリーンズ・イン・ブラス」
ベルニー&キャシー&ピンカード:スイート・ジョージア・ブラウン
フィアラ:一人で歩くのが好き
ガーシュイン:レディ・ビー・グッド
シルヴァ&ヘンダーソン&ブラウン&ジョルソン:ソニー・ボーイ
バウアー:二、三の言葉
バーリン:チーク・トゥ・チーク
ティゾール:パーディド
エリントン:ムード・インディゴ
ジェンスラー&ロビン:愛はすぐそこに
モリス:フィーリングス
ほか
パヴェル・ヴィトハ・スタジオ・バンド
様々なゲスト
録音:1981-1983年
パヴェル・ヴィトハ率いるビッグ・バンドの1980年代の録音。





<CROSS MUSICレーベル(日本)>
TDDS0001 \2500
レ・ロゾー(3つの葦)-トリオ・ダンシュ・サッポロ
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):
オーボエ、クラリネット、バスーンのためのトリオ、
豊田耕児(1933-):英国民謡による変奏曲、
モーツァルト:ディヴェルティメント第4番K.439b(K.Anh.299-4)、
石丸基司(1960-):「湿原のドン・キホーテ」(2004)
佐々木栄松の同名の絵画によせて、
カール・コルビンガー:トリオinC(1987)
トリオ・ダンシュ・サッポロ:
宮城完爾(オーボエ)、
三瓶佳紀(クラリネット)、
坂口 聡(ファゴット)
録音:2004年6月26、27日
北海道空知郡奈井江町文化ホール
協力:札幌交響楽団、石丸基司
僕はこのCDを聴いて本当に幸せな気持ちになった。何より演奏が溌剌として
いて自分たち自身が楽しんでるのが素晴らしい。
尾高忠明(札幌交響楽団音楽監督)
邦人作品やオリジナルの新作に加えて、日本初演となる作品も盛り込んだ、
野心的で意欲的な内容である。 石丸基司(作曲家)

宮城完爾(オーボエ)
仙台市出身。4歳よりピアノ、10歳よりオーボエを始める。1991年国立音
楽大学を卒業。1994年札幌交響楽団に入団。オーケストラ奏者としての活動
とともにソロ、室内楽等で幅広く活躍している。これまでにオーボエを前川
光世、丸山盛三の各氏に師事。

三瓶佳紀(クラリネット)
千歳市出身。武蔵野音楽大学、同大学院修了。独カールスルーエ音楽大学卒
業。第9回ハイメス海外派遣コンクール1位。1999年日演連推薦新人演奏会
にて札幌交響楽団と共演。オーケストラ・アンサンブル金沢客員契約団員を
経て札幌交響楽団に副首席奏者として入団。これまでに渡部大三郎、山本正
治、K.ベルケシュ、山本洋志、W.マイアーの各氏に師事

坂口 聡(ファゴット)
函館市出身。17歳よりファゴットを始め、1987年国立音楽大学を卒業。同
年オーストリア国立ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学に入学。1986
年同大学を卒業後、札幌交響楽団に入団。1988年年日演連推薦新人演奏会に
て札幌交響楽団と共演。オーケストラ活動と共に「アンサンブル・ノルト」
「アンサンブル・ノースウィング」「アンサンブル・テデスコ」など、ソロ
・室内楽など多方面で活躍している。ファゴットを三田平八郎、霧生吉秀、
馬込勇、ミラン・トゥルコヴィッチの各氏に師事。現在、札幌交響楽団首席
奏者。




<OTAKEN RECORDS>
※ご注意!今回のリリースはCD-Rです
TKW206 2枚組 \2580
ベートーヴェン:交響曲第3番 「英雄」作品55
ベートーヴェン:交響曲第4番 作品60
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1944)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1943.6.27/30)
原盤:米ウラニア URLP 7095
メロディア OCT 5289-68
ウラニアのエロイカと云えばこれまでの色んな復刻を聴くかぎり、フルトヴェ
ングラーにしては珍しくすっきりとした演奏というイメージが強かったのです
が、今回オリジナル盤を綿密なピッチ調整の上復刻するに及びそれが全くの間
違いであることが判明しました。むしろ東芝の最後のスタジオ録音よりスケー
ルが大きいのではないかと感じさせるほどで、ファンの方にはぜひ当CDにてお
確かめくださればと存じ上げます。当盤演奏のピッチ調整において今回一点落
し穴を発見しました。オリジナル盤は全体的にハイピッチながら2楽章のみ他の
楽章に比べピッチが低めに設定してあることです。きっと当楽章は弱音部が多
いので盤面の消費量が少なくて済むと云うことなのでしょうが、当時はこんな
ことが罷り通る呑気な時代だったのでしょう。第4の方は1,2楽章が聴衆入り、
3,4楽章が聴衆なしのハイブリッド盤です。どうしてこうなったか、当原盤を
ご提供いただきました先生によれば、初版で後半楽章において持続ノイズを発
見したメロディア社が第2版でノイズなしのゲネプロテイクに差し替えたとのこ
とです。
オタケンレコード 太田憲志

●オタケン・ビンテージ・コレクレション(TK-4000番シリーズ)開始
TK4001 \2080
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 作品64
ヴェニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 作品22
ミッシャ・エルマン(ヴァイオリン)
シカゴ交響楽団/Defauw 指揮
フィラデルフィア・ロビン・フッド・デル交響楽団/Hilsberg
指揮 原盤:RCAビクター LM 9024
あらえびす著「名曲決定盤」のエルマンの項に次のような文章があります。
「関東大震災の報がアメリカに伝わった時、第一番に起って、義援金募集の演
奏をしたのはエルマンであった。それより二年前に日本を訪ねて、予想以上の
歓迎と厚遇を受けたことを好漢エルマンは忘れなかったのである。エルマンの
良さは其処にあると思う。彼の直情径行的な性格は、あらゆる場合に『上品ぶ
り』も『気取り』もせず、あるがままの野趣と魅力とを発散させる。」とあり
ます。(一部現代カナ遣いに変更)エルマンの人柄を偲ばせる文章です。尚、
エルマンは後年腕が落ちたと言われますが、戦後すぐ入れたこの初期LPオリジ
ナル盤で聴くかぎり、全くそのようなことは感じさせません。またこの時期の
エルマンのオリジナル盤は中古市場で今でもなぜか高額で取引されているのも
特徴と言えます。
オタケンレコード 太田憲志

TK4002 \2080
シューベルト:「死と乙女」、「鱒」
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 他
原盤:米ウエストミンスター WL 5052
SINTER SLP 5511
シューベルトの音楽の明暗両面のそれぞれの代表作をウィーン・コンツェルト
ハウスQ他の名演で。「死と乙女」は米ウエストミンスター、オリジナル初期
盤(1stプレス)良品より復刻!「鱒」は米ウエストミンスターがリオデジャ
ネイロのSINTER社のためにプレスしたLPより。オリジナルWLと同原盤のため音
質的に遜色ありません。
オタケンレコード 太田憲志
ピアノのグレムザーは、1962年ドイツ生まれ。プログラムには、17以上の国際
コンクールに入賞。苦労人である。多くの評論家から絶賛されている彼は、世
界各地の主要音楽祭にも出演。幅広いレパートリーを持ち、技巧的作品を得意
とし、ナクソスにも多数録音。2003年6月には、ドイツ連邦共和国大統領より
最高の栄誉である功労十字章を授与されている。彼の演奏は、明晰に分析され
た技巧で、情熱ある緊迫感が壮大に展開されている。
そして今や、新生ルツェルン祝祭管の「顔」とも言える名手R.フリードリッヒ。
その彼が独奏を務めるのだから、いやがおうにも期待は高まる。あのオーケス
トラでの圧倒的存在感を味わえるに間違いはないだろう。
【録音: 2005年10月11-14日、スイス・シュタルデン・ガブリエル・トーンス
タジオ】




<ALBANY>
TROY697 \1980
「ジョージ・ウォーカーの作品と演奏」
ジョージ・ウォーカー:
歌曲集より-銀色の雨の時に、私は決して荒地を見なかった、マザー・グース、
呼応、柔らかく吹け明るく、荒々しい夜、メアリー・ウォアの3つの連鎖、
室内アンサンブルのための「モダス」
リスト:ペトラルカのソネット、忘れられたワルツ
ショパン:
マズルカ ハ長調、変イ長調、ヘ短調、練習曲変ト長調、スケルツォ ホ長調
ジョージ・ウォーカー:祈る者、聖テオドルフによる即興曲、霊魂
ジョージ・ウォーカー(Pf)、他
パトリシア・グリーン(Ms)
トレント・ジョンソン(Org)
ジョージ・ウォーカーはアメリカの黒人作曲家、ピアニスト。彼自身の作品
と彼の弾くリスト、ショパンの演奏を収録。作曲はエミリー・ディキンソン
らの詩に曲をつけた歌曲は近代フランスの影響を受けた
抒情的な音楽で時に日本歌曲を彷彿とさせる。器楽曲はそれよりも現代的な
緊張感を持っているが、やはりメシアンらフランスの香りを感じさせる。

TROY710 \1980
「モリス・ローゼンツウェイグ(Morris Rosenzweig)/室内楽1997-2003」
メルポメーヌ(2000)
パルティータ・インテレキアータ-Vnと電子音のための(1999)
従うものは同じ断片化された仮面からの歌(2003)
ジャスト・ワン・ステップ・ビヨンド(1997)
軌跡(1998)
キャニオン・ランド・アンサンブル
ジェラルド・エリアス(Vn)
カールトン・ヴィッカース(Fl)
スコット・ルイス(Va)
マーカス・スタンジ&スーザン・ウェンカス(Pf)、
ダニエル・ブエス&ラザロ・フダセク(Perc)
ローゼンツウェイグは1952年ニューオリンズ生まれ。マリオ・ダヴィドフス
キとステファン・ウォルペに特に強い影響を受けている。静寂で点描的な音
楽は典型的なウェーベルンの直系といえよう。室内アンサンブルのためのメ
ルボメーヌ、2台ピアノと2人の打楽器奏者のための軌跡は彼の代表作。

TROY716 \1980
「ラテン・アメリカのフルート音楽」
マルコ・グラナドス:
ザ・ハイビリー・ジュビリー/無伴奏フルートのためのエチュード
ホアキン・グティエレス・エラス:単純なソナタ
キャサリン・フーヴァー:冬の精霊、サムエル・ジーマン:ソナタ
マイケル・コルクホウン:チャランガ、
アルトゥーロ・サリナス:ムナムカミ
モーツァルト・グァルニエリ:無伴奏フルートのための3つの即興
パッタピオ・シルバ(タデウ・コーホ編):フルートのための変奏曲
メリー・シーゲル(Fl)
ジェイ・モークリー(Pf)
アメリカといってもここではラテン・アメリカを指し、中南米の現代作曲家
のフルート作品が集められている。しかし現代といっても明確な調性をもっ
た温かく抒情的な小品ばかり。ポンス、チャベスの延長といってよい。フル
ートのマリー・シーゲルはタングルウッド音楽祭に参加したこともあり、現
在アイダホ大学で教鞭をとっている。

TROY717 \1980
ナサニエル・ストゥーキー/弦楽のための作品集(1992-2002)
弦楽四重奏曲第2番「ミュゼ・メカニーク」
弦楽四重奏曲第1番
サムのためのソナチネ-無伴奏チェロのための
ドゥーブル-2つのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲
シオンピ弦楽四重奏団
ボニー・スロン(Vc)
ブライアン・リーギン&レベカー・ビンフォード(Vn)、
ノースカロライナ交響楽団弦楽セクション、
ウィリアム・ヘンリー・カリー指揮
ストゥーキーはストラヴィンスキー、バルトーク、アンタイル、そしてジャ
ズの影響を受けたと思われる烈しいリズムとメカニックな音楽を得意として
いる。彼の弦楽四重奏曲はいずれもポリスタイリスティックでクロノス・カ
ルテットのレパートリーに向いているだろう。

TROY718 \1980
「アメリカのかたみ」
ルーカス・フォス:3つのアメリカン・ピース
ゲイリー・ショッカー:他愛もない別れ-9.11の瞑想曲、
パーシケッティ:ソロ・ピッコロのためのパラブルXII、
マーク・ルイス・レーマン:
3つのかたみ(フォーレに敬意を表すミニュエット/プロコフィエフのかたみ
/プッチーニの主題による舟歌)、
ショッカー:フルートとクラリネットのためのエアヘッド、
キャサリン・フーヴァー:中世組曲
ジャニーヌ・デニス(Fl)
ドーン・ヘンリー(Cl)
フィリップ・アマロング(Pf)
録音:2004年1月
フルートのジャニーヌ・デニスはサン・ホセ大学でピエール・ランパルの弟
子イザベル・チャプイスターに師事。自らレーベルEroica Classical
Recordingsを主宰し積極的な活動を行っておりオーケストラとも多数共演し
ている。現代の作品だがどれも親しみやすいものばかりである。

TROY719 \1980
「エスニック・カレードスコープ/忘れられた伝統音楽の旋律」
音楽:フランク・レウィン
アイルランド、ユダヤ、インド、メキシコ、スペイン、チェコ/アメリカ、
スイス、アメリカ、ギリシャ、ドイツ、ロシア、イギリス、スコットランド
ウォルター・トランプラー(オーボエ・ダモーレ)、
ジュディス・コールドウェル(S)、
ジョニー・カニングハム(フィドル)ほか
作曲家レウィンが映画、テレビ、芝居、オペラのために書いたスコアからエ
スニックな音楽を集めた。それぞれの国の伝統音楽の特長が捉えられている
が、全てオリジナル作品。しかしインドなどは沖縄民謡と間違えそうな音楽。
日本を扱った曲があったら聴きたい。アメリカ人の世界観が分かるというも
の。有名なフィドル奏者ジョニー・カニングハムが共演している。

TROY725 \1980
ルイス・スプラットラン作品集
烏が集まる時、コンチェルティーノ、
オフ・タイムと季節、ズーム
ポール・ホステッター指揮Sequitur
マーク・カプラン(Vn)、ルシー・シェルトン(Sop)
録音:2003年11月
スプラットランは1940年マイアミ生まれ。室内楽のほかオペラも作曲し2000
年にはピューリッツァー賞を受賞している。タングルウッドの夏季講習では
教鞭もとっている。ヨーロッパの前衛音楽をその基本に据えているようであ
るが、アイヴスばりに聖歌風のコラール、祭の陽気な旋律がシリアスな場面
に混入するなど、アメリカ的な側面も多々ある。

TROY755 \1980
「ジョン・バーンズ・チャンス/作品集」
呪文と踊り,序奏とカプリチオ-ピアノと24の管楽器のための
交響曲第2番-吹奏楽と打楽器のための,ブルー・レイク序曲
エレジー(韓国民謡による変奏曲)
スティーヴン・スティール指揮
イリノイ州立大学ウィンドシンフォニー
吹奏楽の巨匠的作曲家チャンスの作品集。ジェリー・ゴールドスミスの「猿
の惑星」「カプリコン1」を思わせるスリリングな作品。

TROY766 \1980
「アンドリュー・インブリー/生誕80年を祝して」
インブリー:レミニセンス、ダヴィドフスキ:レシット・アンディ
ロバート・ヘルプス:ポストカード(霧のサンフランシスコ、グリーンヴィッ
チ村の金曜の夜)
ジョン・ハービソン:シャコンヌ、ソン=ジャ・リー:ダルハ・ダルハ
ウェイン・ペターソン:インスケープ、
ヒ・キョン・キム:オレンジ・パステル
ウィリアム・O・スミス:オッタンタ
アンドリュー・インブリー:スプリング・フィーバー
マルク・テイショルツ(G)
ボニー・ハンプトン(Vc)
マック・マックレー(Pf)
ニュー・ミュージック・アンサンブル
ジョン・サケット(Cl)
ドン・ベーカー、デヴィッド・カーリスル(Perc)
録音:2001年4月
アメリカの作曲家で教育者アンドリュー・インブリーの生誕80年のアニバー
サリー・コンサートのライヴ録音。彼はカリフォルニア大学バークレー校、
サンフランシスコ音楽院で数多くの後進を育てた。ここでは彼の作品のほか、
弟子たちの作品が収められている。インブリーは西海岸で活動していたもの
の、その音楽はヨーロッパ的な落ち着きを持っている。弟子たちもアメリカ
の作曲家が陥りがちな、安易なワールド・ミュージック、ミニマル志向に走
っていないのが好感持てる。

TROY770 \1980
「ルイス・カーチン/オルフェウス-声楽作品集」
メモリー ,マラルメの2つの詩 ,ボエームのカルメン ,太陽へ
オルフェウス-バリトン、室内アンサンブル、ダンサーのためのマスク
瞑想曲 ,わが子の成長 ,インターリュード ,エコー
ドミニク・インファレーラ(Bar)、
エリザベス・ファーナム(Sop)
スティーヴン・ゴスリング(P)
ルイス・カーチン(指揮Pf)、
ワシントン・スクエア現代音楽協会プレイヤーズ
カーチンは1951年フィラデルフィア出身。レオン・キルヒナーらに師事し
1971年にはタングルウッドでウォーリネン、マデルナの指導も受けている。
無調、クラスターの上に朗誦的な歌が歌われる典型的な現代歌曲といえよう。

TROY773 \1980
「リチャード・ウィルソン(1941-)作品集」
無伴奏ヴァイオリンのためのディアベリー、ピアノ三重奏曲
無伴奏チェロのための「彼の息子へのロード・チェスター・フィールド」
ヴァイオリンとピアノのための3つの間奏曲
クラリネット、チェロとピアノのためのフィギュレーション、チェロとピアノ
のためのモチベーション
ロルフ・シュルテ(Vn)
ソフィー・シャオ(Vc)
アレン・ブルスタイン(Cl)
リチャード・ウィルソン(Pf)

TROY777 \1980
「天の上限/ドナルド・クロケットとアレン・ショーンの音楽」
ドナルド・クロケット:ホルン五重奏曲「ラ・バルカ」
アレン・シャウン:不眠の夜、管楽五重奏曲第2番
ドナルド・クロケット:天の上限
ジョセフ・アンデラー(Horn)
エリザベス・ライト(Vn)
スー・アン・カーン(Fl)
ほか
クロケットは1951年カリフォルニア生まれ。クロノス・カルテットにも作品
を提供している。ショーンは1948年生まれ。ハーバード大学で学び、後にブ
ーランジェに師事。二人ともヨーロッパの伝統を基本に据えた保守的な作風。
バルトーク、ヒンデミットあたりを彷彿とさせる。

TROY793 \1980
AB2/ジャーニー-16の歌
ビル・バンフィールド、ティム・アダムス
ビル・バンフィールド(Guitar)
ティム・アダムス(Perc)
ギターとパーカッションによるデュオ・セッション。フュージョン系のポッ
プ・ミュージック。

TROY799 \1980
「ウィリアム・ウォレス(1933-):管弦楽曲集」
ヴィオラと室内オーケストラのための協奏曲
まっさかさま-ヴィオラとオーケストラのための
協奏的変奏曲、カンティレーナ、第2舞踏組曲
ジョエル・ローゼンバーグ(Va)
カーク・トレヴァー指揮ス
ロヴァキア放送響
ボリス・ブロット指揮ロンドン響
ハイペリオン・レーベルから紹介されているスコットランドの同姓同名の作
曲家(1860-1940)とは別人のアメリカのウィリアム・ウォレスです。彼は
エゴン・ヴェレスやラッブラに学んだネオ・ロマンティックな作曲家です。

TROY803 \1980
ジュディス・ウィアー:
歌劇「学識の慰め」、ピアノ協奏曲、歌劇「ハロルド王の伝説」
マーク・スカッターデイ指揮アンサンブルX、
ジャニス・フェルティ(MS)、ジュディス・ケロック(S)、
ハク・ビィエルケン(Pf)

TROY805 \1980
「アメリカのトランペット協奏曲/ポール・ニーブ」
カール・ロスコット:トランペット協奏曲、
エドワード・グリーン:ハ調の協奏曲
ロバート・J・ブラッドショウ:トランペットと弦楽のためのソナタ
フレデリック・ティリス:スピリチュアル・ファンタジー
ポール・ニーブ(Trp)
デヴィッド・ウィリー指揮
スロヴァキア放送響
トランペットのニーブはジュリアード出身で、ヴァージニア州のロアノーク
交響楽団の首席奏者です。アメリカの現代音楽に取り組んでいて、様々な作
品を初演しております。また伴奏の指揮者デヴィッド・ウィリーもロアノー
ク響の音楽監督です。保守的でわかりやすい作品集です。

TROY806/807 2枚組 \3960
ピーター・ウェステルゴール:「白鯨」-イマジ
ナリー・オペラからの場面
マイケル・プラット指揮フィラデルフィア室内管弦楽団、
ロバート・ベーカー、デヴィッド・ケレン、ダグラス・ミラー他
録音:2004年10月
ウェステルゴール(1931-)の5つ目のオペラ。

TROY810 \1980
「花咲く音/無伴奏ヴァイオリンのための作品集」
ヴァッヒェ・シャラフィアン:花咲く音、アダム・コードヤン:ソナタ
オウガスタ・リード・トーマス:パルサー、呪文
セーゲルスタム:なぜイエスかノーなの?、
デヴィッド・フェルダー:もうひとつの顔
ヒンデミット:ソナタ 作品31-2
モフセス・ポゴシアン(Va)
録音2003-2005年
ポゴシアンは1986年チャイコフスキー・コンクール入賞者。ソ連の国内コン
クールでも最年少で優勝したこともある実力者。ヒンデミットの名曲の他セ
ーゲルスタム等の知られざる作品を収録。

TROY811 \1980
「ヨナス・タムリオニス(リトアニア,1949-)/ギター作品集」
3つのギターのための無窮動Op..292
2つのギターのためのソナタOp.25
ソロ・ギターのための11の前奏曲Op.57
4つのギターのためのペル・ソナーレ・ア・カルテットOp.257
コロナ・ギター四重奏団
デュオ・ラポリ
(全曲世界初録音)

TROY813 \1980
「沖にむかって/ジョセフ・ウォータース室内楽作品集」
大洋の眼差し、無意識の魔女、宵闇の波の幽霊
アロイロイ・パクイクイ、カナシバリ(金縛り)、太陽の孤独
トッド・クーンズ(Cl)、ロン・ブレシン
ガー(Vn)、フィリップ・ハンセン
(Vc)、バッケン・トリオ 他

TROY814/815 2枚組 \3960
サリヴァン:喜歌劇「魔法使い」(全曲版世界初録音)
スティーヴン・バイエス指揮
オハイオ・ライト・オペラの歌手たち、合唱団、管弦楽団
録音:2005年
おなじみギルバート&サリヴァンの軽歌劇。ALBANYレーベルの常連で、この
種のオペラに定評のあるオハイオ・ライト・オペラによる全曲盤世界初録音。

TROY816 \1980
「波立ち/ヒューストン大学打楽器アンサンブル」
ロブ・スミス:波立ち
ドナルド・グランザム:ヒューストン・ストローク
ブレイク・M・ウィルキンス:メロス
ヴォーン=ウィリアムズ(ウィルキンス編):
トマス・タリスの主題による幻想曲
ブルース・ハミルトン:思いもかけない狂喜
ケヴィン・エリクソン:戦争の夜明け
ブレーク・ウィルキンス指揮
ヒューストン大学打楽器アンサンブル
録音:2004年5月
ヴォーン=ウィリアムズの「タリスの主題による変奏曲」は5台のマリンバと
2台のヴィヴラフォンにより演奏されています。

TROY817 \1980
「ダイアモンド・ジュビリー/デヴィッド・ダイアモンド歌曲集」
妹ジェーン、音楽・柔らかな声が死んだとき、エピタフ、この世界は私の故
郷ではない ほか全25曲
ヘレン・ウィリアムス(Sop)
レナード・レーマン(Pf)
ダイアモンド(1915-2005)の弦楽四重奏曲全集を完成しているALBANYレー
ベルから歌曲集の発売です。

TROY818 \1980
「アンジェロ・ムソリーノ管弦楽曲集」
エキノクス-ピアノと管弦楽のための
もし音楽が愛の食べ物にあるなら-トロンボーンと管弦楽のための、
デュークの記憶-クラリネット、サキソフォン四重奏と管弦楽のための、
ダブルのための組曲-木管楽器奏者と管弦楽のための
雪の庭-2つのフルートと管弦楽のための
ヴァイオリン協奏曲
ア・ファンタマゴリアル・エピソード-2004年11月2日
デンヴァー・オルドハム(Pf)
ピーター・カーパット(Trb)
ジュリウス・クライン(Cl)
アドルフ・サキソフォン四重奏団
ロバート・アッカーマン(Fl)
ロバート・ズベリン(Fl)
カーク・トレヴァー指揮
ラリー・ニューランド指揮
コシツェ国立フィル
ムソリーノはニューヨーク生まれ。エド・サリヴァン・ショーをはじめとす
る多くのTV番組、映画、舞台の音楽を作曲するかたわらコンサート作品も多
く手掛けた。ジャズのイディオムをとりいれたブロードウェイ・ミュージカ
ル風のエンターテイメント性とヒンデミット、ストラヴィンスキーらの影響
を受けたと思われるシリアスな側面の両方を併せ持っている。

TROY819 \1980
耳の聞こえない作曲家?
「ウッド&ワイヤー/ティモシー・ポラシェクの音楽」
やまあらしの探索、ピアノ・ソナタ、ガーデン・レイン
2つのピアノのためのカイト(凧)ソナタ
いくつかの内面的な瞬間、ソケット・ノクターン
エリック・ヒューブナー(Pf)
スティーヴン・ベック(Pf)
ティモシー・ポラシェク(ディスクラヴィーア)
ポラシェクは1972年アイオワ出身で生まれつき耳が聞こえないという。ジャ
ズのイディオムを取り入れ、やや硬質の抒情を持った作品はアメリカ全土で
演奏されている。ガーデン・レインは武満の作品と同じタイトルだがドビュ
ッシーかウィンダム・ヒルの音楽を思わせるリリカルで静かな音のスケッチ。

TROY820 \1980
「ジェイコブ・アヴシャロモフ/合唱作品集」
太陽が輝くとき彼の流動状のアリア
この路上からの反射、四季の歌
ロヨラ大学合唱団、ニュー・アムステル
ダム・シンガース、ホバート&ウィリア
ム・スミス・カレッジ合唱団ほか
アヴシャロモフは1919年中国チンタオ生まれ。当ALBANYレーベルでも何枚か
アルバムが出ています。音楽一家に生まれ父アーロンはMARCO POLOレーベル
で管弦楽作品集が何枚か紹介されてい
ました(その時指揮をしていたのがジェイコブとその息子)。アーロン・コ
ープランドに作曲を師事した。
ややメシアンとブロッホを思わせるパステル・カラーの抒情的な祈りの音楽。

TROY822 \1980
「フロレンシオ・アセンホ(FLORENCIO ASENJO)管弦楽曲集」
ティアリング(前奏曲、変奏曲、スケッチ、舞曲)
2楽章の交響曲「熱情と賛美」
グリンプセス(平和の対話、美術館にて、幼年時代のグリンプセス、川の上
の歩行)
カーク・トレヴァー指揮
スロヴァキア・フィル
アセンヨはブエノス・アイレス生まれ。ヒナステラ、もしくはラテン風サティ
とでも言おうか。とにかくラテン・アメリカの雰囲気たっぷりの作品集。全
て2004年に作曲されたそうだが、そのあけっぴろげなリリシズムに驚き。

TROY823 \1980
「シャロム/イスラエルのフォーク・ソングとダンス-カウンター・ポイント」
マイム、ロス・ビリビリコス(夜鴬)、イスラエルの周り、ヒネイ・マ・トフ
ほか全20曲
カウンター・ポイント
カウンター・ポイントは中世を中心とする古楽を専門とするヴォーカルと楽
器のアンサンブル。
ここではイスラエルのフォーク・ミュージックを取り上げている。冒頭のマ
イムは日本でもおなじみ、夏のフォーク・ダンスの定番(最近では踊られな
いか?)。オリジナルが聴けます。

TROY824 \1980
「レザ・ヴァリ/歌と踊り-室内楽作品集」
歌と踊り(1990)、
フォーク・ソングズ・セット第12番A、
カリグラフィ第4番、
フォーク・ソングズ・セット第15番
ニザン・レイボヴィッチ(指揮)、
ラテン・アメリカ四重奏団、
ミミ・ラーナー(MS)、イレーネ・シュライアー(P)
ダリウス・サグハフィ(ペルシャ・サントール)
シアトル・チェンバー・プレーヤーズ、
マシュー・コクミエロスキ(Perc)
1952年イラン生まれの作曲家レザ・ヴァリはすでに当アルバニーから作品集
(弦楽四重奏曲集、TROY790)が出ている注目の作曲家。イランの民族音楽を
ルーツに持つ現代音楽。ハチャトリアン、バルトーク、そして最近注目を集
めているアルメニア周辺の現代作曲家たちの系譜に入るといえよう。
ぜひ日本でもっと聴かれてほしい。木々の枝が日の光りに向かって伸びてゆ
くような複数の旋律の装飾的な動きが素晴らしい。

TROY825 \1980
「イン・ファッション・アット・リースト/マイケル・サールの音楽」
セレナード
ジャングル(イントロダクション、速く、変奏曲)
ジョセフ・クベラ(Pf)
マリー・ロウウェル(エレクトリックVn)、エリック・リジェストランド(エレ
クトリック・ギター)、ウィリアム・スロート(ベース)、ケヴィン・ノート
ン(ドラム)、フィリップ・ブッシュ(Pf)
サールは1934年ボストン生まれ。コープランドに作曲を師事した。ボサ・ノ
ヴァ、ジャズ、種々の民族音楽の影響を色濃く受けている。この作品集もプ
ログレッシヴ・ロックの要素がかなり入っている。

TROY826 \1980
「ニュー・アメリカン・マスターズ Vol.1」
アーロン・グラッド:レピ・ドップ・テ・オ・ロジー
ロバート・マンノ:山からの3つの場面
ダン・クーパー:三重奏曲
リチャード・レーン:三重奏曲第2番
ポール・マック・サマーズ:細密画のアーチ
ゴッドフリー・シュロス:アパラチアのキャロルによる変奏曲
ジョン・ランプキン:ジョージ・ワシントンここに眠る!
パリサデス・ヴィルトゥオージ
【マーガレット・スウィンチョフスキ(Fl)、ドナルド・モクリンスキ(Cl)、
ロン・レヴィ(Pf)】
録音:2005年
古くは1927年、若くは1970年生まれのアメリカの作曲家の作品を集めた。パ
リサデス・ヴィルトゥオージはフルート、クラリネット、ピアノの三重奏か
らなるアンサンブル。作品は現代音楽というより近代フランス、新古典主義
を思わせる親しみやすいものばかり。

TROY827 \1980
「ジョン・アンソニー・レノン(1950-)/ギター作品集」
ジゴロ、演奏会用練習曲(夜想曲、幻想曲、スケルツォ、トッカータ、エコ
セーズ、カヴァティーナ、セレナータ、アンプロンプチュ、バガテル、エク
ローグ、子守歌、ブルレスク)、13(サーティーン)、幸運、ザ・プレイ・オ
ブ・ザ・シクセス(6人の演奏)
ダニエル・スタニスラウェク(ギター)
アンソニー・レノンはローマ大賞、グッゲンハイム、チャールズ・アイヴス
賞など数々の賞を受賞している。ギターのためのこの作品集は、ジャズ、ロ
ックのイディオムを取り入れながら様々なアイデアを繰り出すおもちゃ箱の
ようなアルバム。

TROY828 \1980
「ラリー・ベル/ピアノ作品集」
4つのコラール・プレリュード、ミニアチュア・ディヴァージョン、
ソナタ第2番、リヴァイヴァルス、エレジー
ラリー・ベル(Pf)
作曲者自作自演による。クラシック、ジャズの要素が巧みに融合された、東
海岸のインテリジェンスを感じさせるピアノ作品集。調性があるので聴きや
すい。

TROY829 \1980
「ホルヘ・リデルマン/デュオ46」
アイレス・デ・セファラード(スペインのアリア)-
ヴァイオリンとギターのための46の無言歌
デュオ46【マット・グールド(G)、ベス・イラナ・シュナイダー(Vn)】
BRIDGEレーベルでも何枚か作品集の出ているブエノス・アイレス生まれの作曲
家リデルマン。スペインのユダヤの放浪楽士セファルディの音楽を模した新
作民族音楽。ヴァイオリンとギターによる、時に荒々しく、時に哀しげな音
楽。民族音楽そのままで親しみやすい。

TROY830 \1980
「リチャード・トンプソンの音楽」
夢の変奏曲(ラングストン・ヒュージズ詩)
ピアノのためのサー・プレリュード
夜明けの影(ポウル・ローレンス・ダンバー)
メイド・イン・ザ・ウォーター(黒人霊歌のジャズ・クァルテットへの編曲)
ダリエル・テイラー(T)
ルイーズ・トッピン(S)
ジョン・ガンサー(Sax)
ケン・フィリアーノ(Bass)
マット・キーラー(drum)
リチャード・トンプソン(Pf)
シリアス・ミュージックとジャズの両方で活動するリチャード・トンプソン。
ピアノ作品と歌曲を「中心とした作品集。ボーナス・トラックに黒人霊歌の
ジャズ・クァルテットによる演奏が収録。





<ORF>
CD 417 4枚組(SACD-Hybrid)+ボーナスCD \8400
「レゾナンツェン2005−首都−中世とバロックの間の音楽」
<ローマ>
アレッサンドロ・スカルラッティ:オラトリオ「苦悩の聖母」
<ナポリ>
ドメニコ・スカルラッティ:
ソナタイ長調K. 208/K. 209、他ドゥランテ
<パドヴァ>
ヨハネス・チコニア(1335頃-1411):
モテット「おおパドヴァ、輝かしい星よ」「おお
幸せな神殿よ」「聖アルバヌス賛歌」他14世紀作者不詳作品
<ロンドン>
ダウランド:
私のバルバラ/運命はわが敵/エセックス伯のガイヤルド
/ラクリメ(パヴァーヌ)/デンマーク王のガイヤルド
<アントワープ>
ジョスカン・デ・プレ:スパーニャ
ラッスス:モテット「恐れと震え」他
ゴンベール、ド・サイーヴ、ロニョーニの作品
<リューベック>
ブクステフーデ:
オルガンのためのパッサカリアニ短調BuxWV161(合奏用編曲)/ヴァイオリン、
ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタト短調BuxWV261
パッヘルベル:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのパルティータハ短調
<マドリード>
ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626頃-1680):フォリア
フアン・アラニェス(-1649頃):シャコンヌ「良い人生のために」他
マルティン・イ・コル、マリン、ヒダルゴの作品
<チキトスとモクソス(ボリヴィア)>
ドメニコ・ツィポリ(1688-1726):
詩編「主を恐れる者は幸いなり」他17・18世紀の作者不詳作品
<パリ>
ラモー:歌劇「優雅なインド」からの組曲
<エスペリオンXX(I)30周年記念演奏会>
ディエゴ・オルティス(1525頃-1570):ロマネスカとパッサメッツォ
マラン・マレ:イ調のムゼッタ他メルーラ、ヒダルゴ、作者不詳、民謡
<ヴェネツィア>
ヴィヴァルディ:歌劇「ファルナーチェ」から
リナルド・アレッサンドリーニ指揮
コンチェルト・イタリアーノ、インヴェルニッツィ(S)他
ローレンス・ザッツォ(C-T)、クラロン・マクファデン(S)、
ウェルナー・マツケ(Vc)、ニコラウ・デ・フィゲイレド(Cemb)、
メメルスドルフ(指揮、ブロックフレーテ)マラ・プニカ、
ホプキンソン・スミス(Lute)、
ウィム・ベク指揮オルトレモンターノ、
フリーデリケ・ホイマン(指揮、gamb)スティルス・ファンタスティクス、
ホセ・ミゲル・モレノ(指揮、ヴィウエラ)、オルフェニカ・リラ、
アシュリー・ソロモン指揮フロリレジウム、カティア・エスカレラ(S)、他
ジョルディ・サバール指揮
コンセール・デ・ナション、エスペリオンXXI、
フリオ・ザナシ(Br)、サラ・ミンガルド(A)、ソニア・プリナ
2005年1月ライヴ録音
レゾナンツェンは1993年から毎年ウィーン・コンツェルトハウスが開催してい
る古楽音楽祭です。毎年テーマが設定され、2005年のテーマは「首都」で、都
市ごとのプログラムが組まれました。その4枚のほかに5枚目のボーナス・ディ
スクとして1996年から2003年までの同音楽祭から1曲ずつ収録されています。

CD 383 \2080
「ラ・ヴェンデッタ」(バロックの女声作曲家)
エリザベート=クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第1番
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):スル・ロダーノ・セヴェロ
ジャケ・ド・ラ・ゲール:組曲イ短調-前奏曲
アントニア・ベンボ(1643-1715):
Passan veloci l’hore、アニマ・ペルフィダ
ジャケ・ド・ラ・ゲール:
ソナタ第2番(2つのヴァイオリン・チェロ・バスコンティヌオのためのソナタ
集より)、交響的カンタータ「サムソン」
ベンボ:アリア「ミンガナスティ・イン・ヴェリタ」
ストロッツィ:
「ラ・ヴェンデッタ」「シノ・アラ・モルテ」「コステューム・デ・グラン
ディ」
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
エレーナ・ルッソ(指揮、チェロ)
ビッツァリエ・アルモニシェ
人気の古楽系ソプラノのインヴェルニッツィが参加した注目のアルバム。バロ
ックの女声作曲家を集めたアルバムで、ビッツァリエ・アルモニシェとイン
ヴェルニッツィは同様のアルバムをOPUS111レーベルにも入れておりました。

CD 392 \2080
ヘルヴィヒ・ライター(1941-):「女声合唱作品集」
喜び/不信任決議/碑銘/野営/子守歌/アイルランドの祝福/どう
ぞベッティ/否認/詩編/エーデおじさん/ペンギン/アヴェ・マリア他
アンケ・ヘーイング指揮
コールス・ディスカントゥス
2005年2月録音
ライターは、ウィーン少年合唱団指揮者、ウィーン音楽大学で指揮の教授を務
めました。1994年から作曲も始めましたが、前衛的な手法は採らず、穏健な様
式で、グレゴリオ聖歌、ポリフォニー、ロマン派などの要素を取り入れ、ジャ
ズや映画音楽の影響も受けています。 女声合唱団コールス・ディスカントゥ
スは、2001年ウィーンでのフランツ・シューベルト国際合唱コンクールで銀メ
ダルを獲得、また2003年プラハ国際合唱コンクール女声合唱の部で1位となりま
した。

CD 401 2枚組 \4160
レハール:オペレッタ「エーヴァ」/
スッペ:オペレッタ「娘は10人、男はなし」
フレッド・リーヴェール(T)、オットー・ファスラー(歌)、
トニー・ゲロルト(歌)、エヴァ・シェーベック(S)、
エーリヒ・クンツ(Bs-Br)、マグダ・シュタイナー(S)、
マックス・シェーンヘル指揮ウィーン放送大管弦楽団他 1950年録音
エーヴァは1911年アン・デア・ウィーン劇場で初演されました。当時劇場支配
人は、貧富という社会問題を扱ったオペレッタを上演して政治問題に巻き込ま
れることを懸念し、工場主からエーヴァを守ろうとするのは人間の問題で、全
く社会主義ではないと述べました。レハールも、演劇によって社会問題に取り
組もうとは思わないと弁明しました。「エーヴァ」は初演後3か月の間に100回
上演され、アリア「夢さえあれば」は今も人気があります。もう一曲はスッペ
の珍しいオペレッタです。

CD 413 \2080
「KURZPARKZONE-クラリネット四重奏曲集」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」から夏/
ルイス・ボンファ(1922-2001):オルフェウスの歌/フォーレ:パヴァーヌ/
アルフレート・ウール(1909-1992):ディヴェルティメント/
ヘルムート・ヘドル(1969-):パーク・アンド・ライド/
マイク・カーティス(1952-):クレズマーの結婚式/
ウィリアム・C. ウィザラップ(1944-):アイルランドの祝福
パルクプラッツ四重奏団(クラリネット四重奏)
2005年8月録音
「オルフェウスの歌」の作曲者ボンファはボサ・ノヴァの創始者の一人。ウー
ルはウィーンで生まれてフランツ・シュミットに学び、伝統的な調性や対位法
的語法と新古典主義、自由な無調、セリーを結合しています。「ディヴェルテ
ィメント」は1948年ウィーン・フィルのクラリネット奏者たちのために書かれ
ました。ヘドルはウィーン・フォルクスオーパーの独奏クラリネット奏者。こ
のCDのために書かれた「パーク・アンド・ライド」では、間に合わなくなりそ
うになった車の運転者が地下鉄に乗る様子が描写されています。カーティスは
アメリカ生まれのファゴットとクラリネット奏者。40歳で作曲を始め、特に
ジャズとワールド・ミュージックの分野で名を成しています。ウィザラップも
アメリカ生まれ。合唱のために書かれた「アイルランドの祝福」は、編曲され
てもその心に訴える性格は保たれています。

CD 415 \2080
「未聞−IGNM(ISCM)イン・ザルツブルグ」
ヘルベルト・グラッスル:合奏のための「打撃…」/
クラウス・アーガー:ハープのための「静寂VI」/
アンドール・ロソンツィ:ヴァイオリンとピアノのための「マギア」/
ヨハネス・コッチー:弦楽四重奏のための「四重奏断章イ調」/
ステファン・ダーフィト・フンメル:
フルート、ヴィオラ、ピアノのための「ニュージーランドの洞窟」/
ハルトムート ・シュミット:
イングリッシュ・ホルン、アコーディオン、チェロとピアノのための四重奏曲/
ウォルフガング・ザイエルル:合奏のための「3人の少女」/
ルートヴィヒ・ヌスビヒラー:
合奏のための「影絵芝居IV−物まね師の演技」他
オーストリア現代音楽合奏団
アレクサンダー・ミュレンバッハ(指揮)、
オスワルト・ザラベルガー(指揮)、
ヴォルフガング・ダンズマイアー(指揮)
1995-2005年録音
国際現代音楽協会(IGNM、英語ではISCM)は1922年にルドルフ・レティとエゴ
ン・ヴェレスの発案によりザルツブルクで創立され、翌年同地で最初の公式な
音楽祭を開催しました。2002年のザルツブルク音楽祭ではその創立80周年を祝
いました。ここにはオーストリアの作曲家を中心として、ドイツ、ハンガリー、
エジプト出身の14人の作曲家の様々な編成・様式の作品が収録されています。

CD 420 \2080
「翼−フリードリヒ・グルダの交響的作品」
翼−独奏ヴァイオリン、弦楽オーケストラとリズム楽器部のための演奏会用
小品(1973)/
ローラント・バティク:ヘ調のブルース/
モーツァルト:幻想曲ニ短調KV397-バティク:間奏曲/
グルダ:奏者と歌手たちのための小協奏曲(1960/1971)
ベンヤミン・シュミット(Vn)、
ローラント・バティク(P)、
ハインリヒ・ウェルクル(電気Cb)、
フレートヴァルト・ミュールホーファー(Perc)、
イングルン・フッセンエッガー指揮
ウィーン・モテット合唱団、ライエ合奏団
2005年5月ライヴ録音
グルダ作品をベンヤミン・シュミットが演奏する注目盤。グルダはジャズの楽
団やコンクールも創設し、ミサ曲から協奏曲、舞台作品、映画音楽に渡る作品
の多くもジャズの範疇に入るものです。唯一のヴァイオリン協奏曲である「翼」
は1974年にヨーゼフ・シヴォの独奏によって初演されましたが、その後、この
作品の自由さを表現できるヴァイオリニストがいなかったため、これが初めて
の再演となりました。小協奏曲は、1971年バティクの独奏により初演された時、
当時の時代様式に合っていて、スウィングル・シンガーズの音楽と比較した批
評家もいました。グルダは1974年にザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で
のこの作品の練習で、「ジャズ以外やってはいけない、ジャズだけを聴きなさ
い」と言いました。 バティクは1954年ウィーンで生まれ、クラシックのピアニ
ストとしても名声を得ていて、サントリー・ホールを含む世界各地で演奏して
います。カメラータ・レーベルからも多数のクラシック・アルバムが発売され
ています。グルダの数少ない弟子の一人で、ただ一人グルダの道を継続してい
ます。

CD 421 \2080
リヒャルト・デュンザー(1959-):弦楽四重奏曲第2番/
ハイモ・ウィッサー(1952-1998):タブラ・ソロ/
イヴァン・エレド(1936-):弦楽四重奏曲第3番op. 78/
ヘルベルト・ツィッパー(1904-97):経験−弦楽四重奏のための幻想曲
ウィーン・アルティス四重奏団
2004年12月録音
人気の弦楽四重奏団アルティス四重奏団がオーストリアの現代作品を演奏して
います。 ウール、ヘンツェなどに師事したデュンザーはブレゲンツで生まれ。
デュンザーは文学と関係のある作品を数曲作曲した後に絶対音楽を書きたくな
ってこの作品を作曲したと述べています。ウィッサーはウィーンで生まれ、初
めロック・グループでベースとギターを弾き、70年代にアフリカ音楽の影響を
受け、晩年は劇場や映画やコンピュータのための音楽も作曲しました。タブラ
は北インドの音楽で用いられる一対の手太鼓です。エレドはブダペストで生ま
れ。前衛的構成方法を否定し、伝統的様式や娯楽音楽、ジャズの要素も拒絶せ
ず、調性、主題労作、印象的な形式がその作品の構成原理となっています。
ツィッパーはウィーンで生まれましたが、ユダヤ系のため1946年アメリカに移
住しました。1994年に作曲された「経験」は、長い人生での様々な経験を回想
して呼び起こされた感情の表現だと作曲者は述べています。

CD 423(SACD-Hybrid) \2080
「J.S.バッハ:フルート・ソナタ集」
フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BWV1034/ホ長調BWV1035/無伴奏フル
ート・ソナタイ短調BWV1013/フルートとチェンバロのためのソナタロ短調
BWV1030
リンデ・ブルンマイア=トゥッツ(Bfl)、
ラース・ウルリク・モーテンセン(Cemb)
2005年録音
バッハのフルート・ソナタは、ドイツの典型的な対位法様式を基礎とし、様々
な舞曲から成るフランスの組曲やイタリアの協奏曲の様式の影響を受けていま
す。ブルンマイア=トゥッツはザルツブルクで生まれ、インスブルックとハー
グ王立音楽院で学んだほか、ハンス=マルティン・リンデにも師事しました。
バッハ・コレギウム・ジャパン、フライブルク・バロック管弦楽団、フランス
・ブリュッヘンの18世紀管弦楽団などのバロック管弦楽団と共演し、1991年か
らトロッシンゲン高等音楽院教授を務めて
います。デンマークのチェンバロ奏者・指揮者モーテンセンは、特にバッハ、
ブクステフーデ、テレマンなどの演奏で評価されています。1999年コンセルト
・コペンハーゲンの芸術監督、2003年ヨーロッパ・バロック管弦楽団の音楽監
督に任命され、2000年からデンマーク王立歌劇場で定期的に指揮しています。
ピノックとのバッハの3台のチェンバロのための協奏曲(ARCHIV)をはじめ
KONTRAPUNKTやCLASSICO、DA CAPO、NAXOS、CPO等多数のレーベルに録音してい
す。

CD 424(SACD-Hybrid) \2080
ピエトロ・トッリ(1650以前-1737):作品集
15声以上のためのマニフィカート/ 2声のためのモテット「最愛の者が来る」/
カンタータ「平和の勝利」
クリストフ・ハマー(指揮,Org,Cemb)、
ノイエ・ホーフカペレ・ミュンヘン、ウルリケ・ホフバウアー(S)、
ドミニク・ウェルナー(Bs)、
2004年7月ライヴ録音
トッリはイタリアのペスキエラで生まれ、1689年ミュンヘンの選帝侯マックス
・エマニュエルの宮廷オルガン奏者となり、死去するまでずっとウィッテルバ
ッハ家と関係を持ちました。1714年ラシュタットにおける平和条約によって以
前のユトレヒトの和議での合意が確認され、マックス・エマニュエルが復位し
た機会に「平和の勝利」が作曲されました。この時期の作品はリュリなどフラ
ンスの影響を受け、「平和の勝利」は短い器楽曲、レチタティーヴォ、アリア、
合唱から成るフランスのカンタータの様式で書かれています。ノイエ・ホーフ
カペレ・ミュンヘンは1992年に創設され、オリジナル楽器を用いてバイエルン
地方の忘れられたバロック音楽の復興に努めています。

CD 433 \2080
ド・ビリーを中心とした演奏陣
モーツァルト・イヤーのマニアック企画
「モーツァルト:断章集」
二重唱「ああ、何たる知らせか」K.Anh.24a(43a)/アリア「ああ、もう恐れは
せぬぞ」K.71/オザンナK.223(166e)/キリエハ長調K.Anh. 18(166f)/キリエニ
長調K.Anh.19(166g)/キリエト長調K.Anh.16(196a)/アリア「砕け凍った歯が」
K.209a/弦楽四重奏のためのフーガハ長調K.Anh.77(405a)/弦楽四重奏曲楽章
ニ短調K.Anh. 76(417c)/弦楽四重奏曲楽変ロ長調K.Anh.71(458b)/ピアノ三重
奏曲楽章変ロ長調K.Anh.51(501a)/小行進曲ニ長調K.544/アダージョロ短調/
弦楽四重奏曲楽章ト短調K.Anh.74(587a)他
ベルトラン・ド・ビリー指揮ウィーン放送響
イルディコ・ライモンディ(S)、
クリスティアン・バウアー(T)、
フロリアン・ビルザク(ハンマークラヴィア)、
ワルキューレ四重奏団、
ウィーン音楽大学ウェーベルン室内合唱団、 他
ここには、ケッヘル番号のないものを含め、未完の作品38曲が収録されていま
す。作品を完成しなかった理由としては、その作品に興味を失った、作曲者の
好みが変わった、それだけで十分で、それを反復したり何かをつけ加えたりす
ることは無意味と考えるようになった、その作品が売れそうもないとわかった、
などが考えられます。小行進曲K. 544では、作曲者は4小節のあとに二重線を引
いていますが、これで終わりなのか、これを何度も反復するつもりだったのか、
真意はわかりません。

CD 434 \2080
フリードリヒ・チェルハ(1926-):
歌劇「バール」からの歌曲集
リッケのためのレクイエム
フリードリヒ・チェルハ指揮ウィーン放送響、
テオ・アダム(Br)、1984年10月ライヴ録音
ケネス・リーゲル(T) 2000年5月ライヴ録音
チェルハはウィーン音楽アカデミーとウィーン大学で学び、新ウィーン楽派の
前衛的方向を受け継いでいます。1958年現代音楽を演奏するライエ合奏団を創
設して指揮し、1969年ウィーンアカデミーの教授となり、電子音楽スタジオ監
督も務めました。「バール」は古代アッシリアの神の名ですが、ここでは資本
主義に反抗する詩人の名です。ブレヒトの同名の劇を元にツェルハが台本を書
き、1981年バイロイト音楽祭で作曲者の指揮により初演されました。「レクイ
エム」は歌劇「ねずみ捕り」の第2部第5場から採られ、権力の犠牲となった
人々の嘆きを表現しています。

CD 435 3枚組 \6240
「冷たい心−童話?−第14回城砦音楽祭」
フィリップ・ツォウベク(1978-):プリペアード・ピアノ
演奏/前後不覚(3部から成る)/
トマス・グリル:自分の上の自分/
シュテファン・ヘッケル(1969-):ピアノ演奏/藪
フィリップ・ツォウベク(P)、ゲラルト・プラインファルク(Cl)、
ペトラ・アッカーマン(Va)、アンドレアス・リンデンバウム(Vc)、
トマス・グリル(電子音)、シュテファン・ヘッケル(P)他
2005年6月ライヴ録音
オーストリア公務員保険が創設し主催する、3夜にわたる第14回現代音楽祭の
ライヴ録音で、3夜共語りの入る作品が選ばれています。
ツォウベクはドイツのトゥルンで生まれ、ウィーンとケルンでジャズ・ピアノ
を学びました。様々なジャズや即興演奏のアンサンブルに参加し、自ら組織し
た「フィルツ」で自作を演奏しています。ウィーンの作曲家グリルは主に電子
音楽の分野で活動しています。ヘッケルはグラーツで生まれ、同地でジャズ・
ピアノ、ロンドンの王立アカデミーでジャズの作曲を学びました。1995年に結
成した「シュテファン・ヘッケル・グループ」など様々な楽団で演奏し、主に
管弦楽曲・室内楽曲を作曲しています。

CD 436 \2080
ヨーゼフ・ウムシュタット(1711-1762):「協奏曲集」
協奏曲イ長調/ニ長調/ヴァイオリンのユニゾンと低音付きチェンバロ協奏曲
ニ長調/ト長調/ハ長調/2つのヴァイオリン、チェロと低音のための協奏曲
変ロ長調/へ長調/変ロ長調
ミロシュ・ヴァレント(指揮、Vn)、
ソラメンテ・ナトゥラリ・ブラティスラヴァ
2004年1月・2005年9月録音
ウィーンで生まれたウムシュタットは、初め父と共にブラティスラヴァ近くの
エステルハージ公爵に仕え、ブルノの宮廷楽長、ドレスデンの宮廷楽長を経て、
1753年から死去するまで、バンベルク宮廷の作曲家・楽長という、当時の音楽
家として最も高い地位に就きました。そのヴァイオリン協奏曲はヴィヴァル
ディの協奏曲を手本として出発していますが、トゥッティと独奏の動機や、
重音や和音を用いる高度に装飾された独奏ヴァイオリンの書法は、バロックで
はなく軽快で繊細なロココ様式の特徴を示しています。チェンバロ協奏曲は
ヴァイオリン協奏曲とは異なる世界に属していて、新しいアイデアや予期しな
い和声・旋律に満ちた様式は、ウムシュタットが非常に独創的な作曲家だった
ことを証明しています。

CD 437 \2080
「ジュリエットの手紙 エルヴィス・コステロとブロドスキー四重奏団による
歌曲集−ジュリエット・キャピュレットへの虚構の手紙」
マック・マヌス:私たちに送って/他の目のために
カシディ:死んだ手紙
マック・マヌス:なぜ/ブロドスキー四重奏団、
マック・マヌス:この申し出は繰り返せない/ベルトン、
マック・マヌス:家への手紙
カシディ:この悲しいバーレスク
M. トマス:最後の郵便
マック・マヌス:初めての別れ/鳥たちはまだ歌っている他
ティニ・カインラート(Vo)、
ストリングフィッツ【ヴェロニカ・ゴットフリート、ゾフィー・ガンシュ(Vn)、
イネス・ミクリン(Va)、マリアンネ・ブルックナー(Vc)】
ジュリエット・キャピュレットにあてた、絶望したその恋人からの無数の手紙
がヴェローナにあります。この驚くべき現象に刺激されて、エルヴィス・コス
テロとブロートスキー四重奏団は、虚構の手紙に作曲しました。弦楽四重奏団
「ストリングフィッツ」とカインラートは、初めて聴いた時からこの歌曲集の
憂鬱な情熱に夢中になりました。カインラートはラウンダーガールズの一員で、
ソウル、ブルース、ウィーンの歌曲、ゴスペル、ジャズ、ロック、ポップスを
演奏します。

CD 438 \2080
「ウィーン・ギター・フェスティヴァル2005」
レジノ・サンス・デ・ラ・マーサ(1896-1981):2つのスペイン小品/
エグベルト・ジスモンティ(1947-):中心のギター/
マキシモ・ディエゴ・プホール(1957-):ブエノス・アイレス組曲/
フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):様々な作品からの小品集/
ポンセ:12の前奏曲
ボッケリーニ:ギター五重奏曲第4番G. 448/
ホセ・ルイス・モントン(1962-):詳細/貢物/散歩について他
アレクサンダー・スヴェーテ、アルヴァロ・ピエリ、
マリア・イサベル・シーウェルス(G)、アミラム・ガンス(Vn)、
ティルマン・ホップシュトック、ヘルムート・ヤスバー(G)、
ケーネ四重奏団、ホセ・ルイス・モントン(G)他
2005年4・5月ライヴ録音
ウィーン・ギター・フェスティヴァルは2003年に始まり、ギター演奏の頂点に
立つ演奏家たちが登場しています。このフェスティヴァルの監督・調整役のヤ
スバーはギター奏者、作曲家、オーストリア第1放送の構成者で、興味深い演奏
家を集めるのに成功してきました。この録音は、2005年のフェスティヴァルに
出演したすべてのギター奏者の演奏の最良の部分を選んだもので、多様な時代
・編成の作品が収録されています。

<NUOVA ERA>
NE224006 \1800
奇才ルネ・クレマンシックによる中世の歌劇
”MYSTERIUM” (世界初録音)
1. CRUCIFIXIO IHESU CHRISTI DOMINI NOSTRI MYSTERIUM CRUCIS
2 MORS IHESU CHRISTI DOMINI NOSTRI
3. PLANCTUS MARI(A)E ET ALIORUM IN DIE PARASCEVEN
4. SEPULTURA IHESU CHRISTI DOMINI NOSTRI
5. RESURRECTIO DOMINI
6. VISITATIO SEPULC(H)RI
7. CONCLUSIO FESTIVITATIS SANCTISSIM(A)E PASCH(A)E
ルネ・クレマンシック指揮クレマンシック・コンソート
イタリア北東の小さな街、チィヴィダーレで近頃発見された楽譜を元に構
成された14世紀の古代の歌劇"MISTERIUM"。
キリストの受難、死そして復活までを描いた壮大な曲です。
NUOVA ERA社は今回世界的に知られるルネ・クレマンシック氏と一流のソリ
スト達による、この演奏を発売する機会を得た事を大変光栄に受け止めて
おります。どうぞ神聖で霊的な今だ神秘に包まれている曲を、このアルバ
ムでお楽しみください。
(NUOVA ERA社からの文章に基づき日本語訳しています)





<TACET>
TACET 140 \2180
名ピアニスト達(ピアノ・ロール)による 
ショパン:24の練習曲 
ペーター・オルト(1954- ):op.10-1,2,9, op.25-4,5(現代のスタジオ録音)
ヤン・パデレフスキ(1866-1941):op.10-3
ルドルフ・ゼルキン(1903-1991):op.10-4, op.24-11
アルテゥール・シュナーベル(1882-1951):op.10-5, 25-2
ルドルフ・ガンツ(1877-1950):op.10-6
アンナ・エシボワ(1851-1914):op.10-7
ウラディーミル・ホロヴィッツ(1894-1989):op.10-8
アーネスト・シェリング(1876-1939):op.10-10, op.25-3
Telemaque Lambrino(1878-1930):op.10-11, op.25-8
ゴットフリート・ガルストン(1879-1950):op.10-12
Aurelia Cionca(1888-1962):op.25-1
Annie Cory:op.25-6
エリー・ナイ(1882-1968):op.25-7
エミール・フォン・ザウアー(1862-1942):op.25-9
ジョゼフ・レヴィーン(1874-1944):op.25-10,12
ペーター・オルトの弾く5曲以外は往年のピアニスト達の記録
(ピアノ・ロール)による、とても興味深い録音集です。


TACET 142
メンデルスゾーン:無伴奏合唱曲集
野に歌う第1集 op.41
(森で、私と一緒に逃げましょう、霜が降りて、彼女の墓の上に、5月の歌、
湖の上で)
野に歌う第2集 op.48
(春のきざし、さくら草、春の祭、ひばりの歌、朝の祈り、秋の歌)
野に歌う第3集 op.59
(緑の中に、早春、森への別れ、ナイチンゲール、憩いの谷、狩の歌)
6つの混声合唱曲 op.88
(新年の歌、幸せな者、羊飼いの歌、森の小鳥、ドイツ、さすらいの楽師)
4つの混声合唱曲 op.100
(思い出、春の賛美、森の歌、森で)
マテウス・ユン指揮
ザクセン州立ヴォーカル・アンサンブル
2004/5年録音
合唱ファンには嬉しいアルバム。





<WALHALL>
WLCD0169 2枚組 \1800
マイアベーア:ユグノー教徒(ドイツ語)
カール・テルカル、ヴァルター・ベリー、モード・クーニッツ
ゴットローブ・フリック
ロベルト・ヘーガー指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、ウィーン放送合唱団
1955年録音 スタジオ
とても良い音質で、聴きやすいです。放送用音源かと思われます。

WLCD0170 2枚組 \1800
プッチーニ:トゥーランドット (ドイツ語)
ゲルトルーデ・グローブ=ブランドル、カール・テルカル、
ロッテ・リザネク、ヨゼフ・グラインドル
マリオ・ロッシ指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
1956年録音 ライヴ
少々、音は遠い感がありますが、明瞭で、聴きやすい音質です。

WLCD0171 2枚組 \1800
ヴェルディ:ファルスタッフ(ドイツ語)
ハンス・ラインマル、モード・クーニッツ、アルブレヒト・ペーター
レス・フィッシャー、ヴィルマ・リップ
ゲオルグ・ショルティ指揮
ケルン放送交響楽団&合唱団
1950年録音 スタジオ
とても良い音質で、聴きやすいです。放送用音源かと思われます。




<ARCHIPEL>
ARPCD0288 2枚組 \1800
「初CD化を含むS.ワーグナー指揮R.ワーグナー作品集」
「さまよえるオランダ人」から序曲、*第2幕の序奏
「タンホイザー」から入場行進曲
「ローエングリン」から前奏曲
「ラインの黄金」からヴァルハラ城への神々の入場
「ワルキューレ」からワルキューレの騎行、ヴォータンの別れと魔の炎の音楽
「ジークフリート」から*第3幕への前奏曲
「神々の黄昏」から*ジークフリートのラインへの旅
「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死
「パルジファル」から*花の乙女達の場、第3幕への前奏曲、聖金曜日の音楽
「ジークフリートの牧歌」
「表敬の行進曲」
ゲニア・グサレヴィツ(M-S)、マックス・ローレンツ(T)
フリッツ・ヴォルフ(T)、アレクザンダー・キプニス(Bs)
ジークフリート・ワーグナー指揮
バイロイト祝祭管弦楽団、ベルリン国立歌劇場、ベルリン放送管弦楽団
ロンドン交響楽団 1925-29年録音 *印は、初CD化です。
録音年代・音質、共にばらつきがあり聴きづらい部分ございます。

ARPCD0289 \950
ブラームス:ドイツ・レクイエム
アグネス・ギーベル(S)、ゲルハルト・ニーゼ(Br)
ギュンター・ラミン指揮ライプツィヒ・ゲヴァンドハウス管弦楽団
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団 1954年録音
静寂の中、美しく、清らかで温かみのある演奏です。
音質も悪くありません。価値あるアルバムです!

ARPCD0293 \950
ベートーヴェン:荘厳ミサ(ミサ・ソレムニス)
アンネリース・クッパー(S)、ジークリンデ・ワーグナー(A)
ルドルフ・ショック(T)、ヨゼフ・グラインドル(Bs)
オットー・クレンペラー指揮ケルン放送交響楽団
ハンス・バッヘム(Org)ケルン放送合唱団、ハンブルグ北西ドイツ放送合唱団
1955年録音 ケルンでのライヴ
以前FREQUENZレーベルから発売あり。

ARPCD0315 \950
モーツァルト:交響曲第39番
モーツァルト:交響曲第40番
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
カール・ベーム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
1955年録音

ARPCD0334 \950
B.ニルソン(S)&H.ホッター(B) 名唱集
ワーグナー:「さまよえるオランダ人」から愛の二重唱(第2幕)
「ワルキューレ」から最終場面
ビルギット・ニルソン(S)、ハンス・ホッター(B)
レオポルド・ルートヴィヒ指揮フィルハーモニア管弦楽団 1955年録音
シューベルト:「音楽に寄す」、「海の静けさ」 他
ハンス・ホッター(B) ジェラルド・ムーア(Pf) 1949年録音
ボーナス・トラック
ワーグナー:「さまよえるオランダ人」からオランダ人のモノローグ
「期限は切れた」から一部  ハンス・ホッター(B) 
ブルーノ・ワルター指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1936年録音
ブリギット・ニルソン逝去に伴う臨発アイテム

ARPCD0337 \950
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 
チャイコフスキー:グランド・ソナタ
フランク:プレリュード、コラールとフーガ
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf) 1956年録音
名演奏として名高い「悲愴」を含む復刻です。

ARPCD0344 \950
マーラー:交響曲第3番
ベアトリス・クレプス(A) ウエストミンスター合唱団
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ニューヨーク・フィル 1956年録音




<VENEZIA>
CDVE04246 \1350
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ダニール・シャフラン(チェロ)
ネーメ・ヤルヴィ指揮エストニア交響楽団 1979年
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
ロジェストヴェンスキー指揮ソビエトRTV大交響楽団 1973年
個性的な名演奏です。

CDVE04247 \1350
リムスキー=コルサコフ:「シェエラザード」 1969年
ムソルグスキー(R.コルサコフ編):「禿山の一夜」 1974年
スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団
名盤の復活です。

CDVE34248 3枚組 \1980
ベートーヴェン:
交響曲第1番 1982年1月28日
交響曲第3番「英雄」 1968年10月31日
交響曲第4番 1973年4月29日
交響曲第5番「運命」 1972年1月29日
交響曲第6番「田園」 1982年10月17日
交響曲第7番 1958年11月16日
ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル
決定版として愛される名演奏の数々です。

CDVE04249 \1350
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1-3番
ギドン・クレーメル(Vn) 1975年
ボーナス・トラック
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番からシャコンヌ
ヘンリク・シェリング(Vn) 1961年モスクワ音楽院でのライヴ LPからの復刻
西側への亡命(1980年)前の情熱的な名演奏です。





<ANDROMEDA>
ANDRCD5042 2枚組 \1150
ポンキェルリ:ジョコンダ
アニタ・チェルクェッティ(ジョコンダ)、ジャンニ・ポッジ(エンツォ)
エットレ・バスティアニーニ(バルナバ)、エベ・スティニャーニ(ラウラ)
エミディオ・ティエリ指揮
フィレンツェ5月祭管弦楽団&合唱団 1956年ライヴ
音質は良いとは言えませんが白熱した演奏の雰囲気の良く伝わってきます。

ANDRCD5044 2枚組 \1150
プッチーニ:西部の娘
ジリオラ・フラッツォーニ(ミニー)、フ
ランコ・コレッリ(ディック・ジョンソン)
ティト・ゴッビ(ジャック・ランス)、
アントニーノ・ヴォットー指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団 1956年ライヴ
音質は良いとは言えません。コレッリ・ファンにはお勧めのアイテムです。
以前SROレーベルから発売あり。

ANDRCD5049 2枚組 \1150
グリンカ:イワン・スサーニン(皇帝に捧げし命)イタリア語
ボリス・クリストフ(イワン・スサーニン)、
ヴィルジニア・ゼアーニ(アントニーダ)
アンナ・マリア・ロータ(ヴァーニャ)、
ジュゼッペ・カンポーラ(ソビーニン)
アルフレード・シモネット指揮
ミラノRAI交響楽団&合唱団 1954年
音は遠く、所々かすれ気味です。万人向けではございません。

ANDRCD5053 2枚組 \1150
ヘンデル:ソザルメ(メディアの王)
アルフレッド・デラー(ソザルメ)、ウィリアム・ハーバート
ナンシー・エヴァンズ、ヘレン・ワッツ
アントニー・ルイス指揮
聖チェチーリア管弦楽団 1954年
音質良好です。美しい旋律が特徴的なオペラです。

<MEMORIES>
ME1071 \1680(ステレオ)
ベートーヴェン:交響曲第4番、交響曲第7番、
シュトラウス:「こうもり」序曲 
クライバー指揮バイエルン放送響
1999年2月26日サルディーニャ島、カリアリに於けるライヴ
カルロス・クライバーは1999年1月にバイエルン放送響を率いてカナリア音楽
祭に出演。初顔合わせながら相性は抜群で、クライバーもバイエルン放送響の
優秀さを認めました。そして急遽、翌2月にスペイン(ヴァレンシアで1回)、
イタリア(カリアリで2回)への出演をオッケーしました。その後、ドイツ国
内をこの組合せで巡演する企画があり、実現も確実視されましたが、結局お
流れ。こちらのツアーが巨匠最後の演奏会となってしまいました。
当ライヴは、イタリアの宝石、美しいサルディーニャ島のカリアリにおける
演奏会2日目。なんと当日券もあったと言われております。正真正銘、生涯最
後のコンサートです。かつてWLCレーベルで出たときは、なぜかアンコールの
「こうもり」序曲が含まれておらず、ファンをがっかりさせましたが当
MEMORIES盤は全てのプログラムを1枚に収めております。「こうもり」序曲は
世界初出音源です。





<MUSIC&ARTS カナダWHRA> 
WHRA6007 2枚組 \3960
モーツァルト:歌劇「魔笛」全曲(英語版)
1956年3月3日 メトロポリタン歌劇場(ニューヨーク)ライヴ
ブルーノ・ワルター指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団、
パミーナ:ルシーン・アマーラ(S)、
夜の女王:ロバータ・ピーターズ(S)、
パパゲーナ:ローレル・ハーリー(S)、
タミーノ:ブライアン・サリヴァン(T)、
モノスタートス:ポール・フランク(T)、
パパゲーノ:セオドア・アプマン(Br)、
ザラストロ:ジェローム・ハインズ(Bs)、
弁者:ジョージ・ロンドン(Bs)、
三人の婦人:
ハイディ・クロール(S)、マドレーヌ・チェンバース(S)、
サンドラ・ウォルフィールド(S)
米M&AアドヴァイジングによるWHRAレーベルから奇跡の名演が甦る!
(宇野功芳先生書下ろしライナーノート付、直輸入盤)宇野功芳先生が、そ
の著書で事あるごとに絶賛を惜しまない、ワルター指揮の「魔笛」。
初CD化です。今回の音質については、書下ろしライナーノートで「今まで
耳にしたLPやCDのどれよりもすばらしい音質、いや段違いにリフレッシュ
された録音に接し、初めてこの演奏が放送されたときの大感動を思い出し
た。まことに嬉しさを禁じ得ない」と太鼓判。
演奏内容は定評あるもので、体力気力が充実したワルターによる、歌に満
ちた音楽は時として豪快な鳴りっぷりを見せ、時として繊細そのもの。豊
かな響きの中に焦燥感さえ感じられる序曲の指揮ぶりからして、英語歌唱
というハンデを乗り越えて、聴き手をワルター+モーツァルトの世界へ引
きずり込んでしまいます。リハーサル時の写真やアーサー・ブルームフィ
ールド氏による演奏分析、そして宇野功芳先生による書下ろしライナーノ
ートなど、ブックレットも充実。宇野先生は当演奏について、ここまで激
賞しております。「モーツァルトの音楽につけられたロココの衣裳をはぎ
取り、ベートーヴェンにも匹敵するシンフォニックな迫力と楽器の抉りを
優先させた。それは典雅、優美なモーツァルト演奏への挑戦であった。ワ
ルターのおかげでモーツァルトは真の偉大さを獲得したのである」

M&A1001 5枚組 \7920
モーツァルト:ピアノ・ソロ作品集
(ハイドン協会盤のオリジナル・テープからのCD化)
ソナタ:K.279, K.280, K.281, K.282, K.283, K.284, K.309, K.311,
K.330, K.331, K. 332, K.333, 幻想曲K.475, ソナタK.457, K.545,
K.570, K.576, 美しきフランソワーズによる12の変奏曲、変奏曲 他
リリー・クラウス(P)
1954年モノラル
リリー・クラウスの傑作、ハイドン・ソサエティーへのモーツァルト録音
が復活です。約十年振りの再プレスです。マッジ・ペインによる丁寧な復
刻により、超名演が蘇りました。

M&A1179 2枚組 \3960
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第21番(マタチッチ指揮1960年9月23日モノ)
ピアノ協奏曲第23番(マルティノン指揮1969年1月18日ステレオ)
ピアノ協奏曲第24番(モントゥー指揮1958年9月24日モノ)
ピアノ協奏曲第26番(ジンマン指揮1968年9月13日ステレオ)
ロベール・カサドシュ(P)
以上、オケは全てフランス国営放送響
これは期待大のリリースです。名ピアニストカサドシュのモーツァルト協
奏曲ライヴ集!全て良い曲ばっかり。共演者も凄い顔ぶれです。冒頭から
個性的なマタチッチのベートーヴェン風立派伴奏で始まる第21番、マルティ
ノンのお洒落な伴奏を得た第23番、モントウーが深刻なスタイルを崩さぬ
第24番、やはりカサドシュが先導している感のある若き日のジンマンがバ
ッキングする第26番など、聞きどころ満載です。

M&A1183 \1980
バッハ:ヴァイオリン協奏曲BWV1041(1943年3月26日)、
ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲
(1942年2月8日フリッツ・ブッシュ指揮ニューヨークフィル)、
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ロマンス2曲
(ウォーレンシュタイン指揮WOR放送響)
アドルフ・ブッシュ(VN)
ブッシュ・チェンバープレイヤーズ
巨匠アドルフ・ブッシュの戦時中のライヴ。久々登場のベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲は、兄弟の競演です。その真摯なヴァイオリン演奏に
は自然と頭が下がります。

M&A1184 2枚組 \3960
ストラヴィンスキー自作自演集
アポロ、エディプス王、カルタ遊び、三楽章の交響曲
(以上、ケルン放送響1951年10月)、
ドビュッシーの思い出のための管楽シンフォニー、ピアノと管弦楽のため
のカプリッチオ
(以上、南西ドイツ放送響1954年5月)
ストラヴィンスキー指揮
これは珍しいストラヴィンスキーとドイツ放送オケとの共演集。指揮が下
手だのなんのといわれておりますが、さすが手中に収めた冴えはあります。

M&A4643 \1550
モーツァルト:ピアノと弦楽のための四重奏曲K.493
(1951年4月ワシントン、ピアノ:カーゾン)、
シューマン:ピアノと弦楽のための五重奏曲作品44
(1951年4月ワシントン、ピアノ:カーゾン)、
モーツァルト:ピアノと弦楽のための四重奏曲K.478
(1943年5月ワシントン、ピアノ:アラウ)
ブタペストSQ
やはり要になるカーゾンのピアノが光ります。モーツァルトとシューマン
のナイーヴな傑作が巨匠の手によりこぼれるような詩情で心に迫ります。

<DELTA CLASSICS>
DCCA-0022 \2415
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィル
不幸にもナチに利用されてしまったフルトヴェングラーは、ドイツ敗戦後ナチ
に加担した「戦犯」としてドイツでの一切の演奏活動を禁じられた。終戦から
このドイツ国内で復帰演奏会を行うまでは裁判にかけられるなど非常に苦しい
時期を強いられた。
47年5月1日に「完全無罪」を勝ち取ったフルトヴェングラーは、晴れて手兵ベ
ルリン・フィルと復帰演奏会を行うことができ、ベルリン市民は待ちわびてい
たのか、コンサート・チケットは瞬く間に売り切れたという伝説的な復帰コン
サートである。
しかも、フルトヴェングラー自身がこの歴史的復帰演奏会に選んだ曲目は全て
オールベートーヴェン・プログラムであり、エグモント序曲、田園、運命とい
う十八番中の十八番を揃え、終わりに運命をもってくるあたりは、あの4楽章
冒頭がいかにも苦悩から歓喜への咆哮ともとれる事ができ、会場全体がフルト
ヴェングラー&ベルリン・フィルに酔いしれた事は間違いないであろう。
ただ、残念な事にエグモント序曲だけは、音源が残っていないのか、紛失、破
損したのか定かではなく、音として今となっては知る由もない。
ベルリン・フィルの指揮台から遠ざかっていたとはいえ、長年のコンビは復帰
演奏会初日から息のあったところを見せつけ、今回の田園は戦中の演奏とはま
た違い、これでもかと言わんばかりのダイナミックな演奏でティンパニの強打
などが非常に印象的ではあるが、ここまで意図した事がダイレクトに伝わるの
は流石である。運命も、運命動機の冒頭「ジャジャジャジャーン」の一回目、
二回目ではっきりとした差があり、力強い運命にはただただ素晴らしいと感じ
るだけである。
この音源はかなり前にCD化され、記憶に新しいところではT社から発売されま
したが、それでも約10年前であり、現在は入手が困難な状態と思われます。

<BRILLIANT>
BRL-7620 3枚組 \1480
ショスタコーヴィチ:協奏曲全集
ピアノ協奏曲第番第1&2番、3つの幻想的舞曲集
バイオリン協奏曲第1&2番
チェロ協奏曲第1&2番
オルティス、ベルグルンド
オイストラフ、ムラヴィンスキー
ロジェストヴェンスキー
イヴァシュキン、ポリャンスキー

BRL-7795 11枚組 \4780
メシオン・テン・ホルト:ピアノ作品全集
ピアノ・アンサンブル
イレーネ・ルッソ
フレド・オルデンブルク
サンドラ・ファン=フェーン
イェロン・ファン=フェーン

BRL-92198 7枚組 \3380
バロック・古典チェロ協奏曲集
C.F.E.バッハ、ボッケリーニ、レオ、ハイドンの作品
バラージ・マーテー、ジュリウス・ベルガー
ミクロス・ペレーニ、

BRL-92795 4枚組 \1980
シュッツ:
キリストの復活の物語
マタイ受難曲、ルカ受難曲、ヨハネ受難曲
マッテオ・メッソーリ
カペラ・アウグスターナ

BRL-92890 4枚組 \1980
ボッケリーニ:ピアノ五重奏曲集
アンサンブル・クラヴィエーレ
イラーリオ・グレゴレット

BRL-93003 3枚組 \1480
ミシェル・ブラヴェ:フルート・ソナタ全集
イェド・ヴェンツ
ムジカ・アド・レーヌム

<STRADIVARIUS>
STR 33689 \2080
細川俊夫(1955-):鳥たちへの断章
息の歌[Atem-Lied](バスフルートのための;1997)(*)
メモリー−尹伊桑の追憶に[Memory - In Memory of Isang Yun]
(ヴァイオリン、チェロとピアノのための;1996)(*)
ヴァーティカル・タイム・スタディ I[Vertical Time Study I]
(クラリネット、チェロとピアノのための;1992)(*)
鳥たちへの断章 III[Birds Fragments III]
(笙〔またはアコーディオン〕とフルート〔バス&ピッコロ〕のための;1990)(+)
デュオ[Duo](ヴァイオリンとチェロのための;1998)(#)
ピエール・ブーレーズのための俳句−75歳の誕生日に
["Haiki" for Pierre Boulez - To His 75th Birthday]
(ピアノのための;2000/2003)(*)
アルテル・エゴ[Alter Ego]
マヌエル・ズリア(フルート) パオロ・ラヴァーリャ(クラリネット)
フランチェスコ・ペヴェリーニ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・ディロン(チェロ) オスカル・ピッツォ(ピアノ)
クラウディオ・ジャコムッチ(アコーディオン(+))
録音:RAIラジオ・ホール(*)/ローマ、オペラ・パエーゼ(+)
ドイツにおいてイサン・ユン(尹伊桑)、クラウス・フーバー、
ブライアン・ファーニホウに師事、以後ドイツと日本を拠点に活躍し、ヨー
ロッパでは知名度・評価とも非常に高い細川俊夫の作品集が、このところ現
代音楽に力を入れているストラディヴァリウスから登場。(*)では作曲者自身
が録音に立ち会い、監修しています。

STR 33715 \2080
アストル・ピアソラ(1921-1992):ギター音楽全集
(ギター・コレクション・シリーズ Vol.13)
タンゴ組曲(2つのギターのための)(+)
タンゴの歴史(ヴァイオリンとギターのための)(#)
5つの小品(ギターのための)
二重協奏曲「リエージュに捧ぐ」(ギター、バンドネオンと弦楽のための)(*)
マッテオ・メーラ(ギター)
ペール・アーネ・グローヴィゲン(バンドネオン(*))
ロレンツォ・ミケーリ(ギター(+))
イヴァン・ラバーリャ(ヴァイオリン(#))
イ・ソリスティ・ディ・パルマ(*)
フレデリク・ジガンテのディレクションによるシリーズ第13巻はピアソラ・
アルバム。ピアソラの作品がギターで演奏されることは珍しくありませんが、
彼がギターのためのオリジナル作品を書いたのは1980年代、60歳近くになっ
てからでした。したがってその数は多くありませんが、重要なレパートリー
として定着しています。1971年イタリア、インペリア生まれのマッテオ・メ
ーラを中心とした演奏です。

STR 33740 \2080
エアヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742):
ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ Op.1 から
ニ短調 No.2/ト短調 No.5/イ短調 No.4/ト長調 No.8
2つのヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ Op.3 から
ト長調 No.4/イ長調 No.12/ロ短調 No.3
ジョルジョ・サッソ(ヴァイオリン、指揮)
マウロ・ロペス・フェレイラ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・ソレンティーノ(チェロ)
インシエメ・ストルメンターレ・ディ・ローマ
サルヴァトーレ・カルキオーロ(チェンバロ、オルガン)
ダッラーバコは法学者を父にヴェローナに生まれ、幼い頃トレッリにヴァイ
オリンとチェロを師事し、20代初めはモデナで活動。1701-1704年頃にバイ
エルンの選帝侯マクシミリアン2世の宮廷楽団員となり、戦争のためネーデ
ルラント、フランスに随行。1715年、侯の凱旋に伴い宮廷楽長となり、1717
年には顧問官の地位まで出世しました。ダッラーバコは「ポスト・コレッリ」
の作曲家とされ、その作風は非常に洗練されていますが、その経歴を反映し
てか、当時のフランス音楽の様式が採り入れられている点が特徴的です。収
録曲名はCDの表記にほぼ従いましたが、「Op.1」は「ヴァイオリンとチェ
ロのための12の室内ソナタ」、「Op.3」は「3声のための12の教会&室内ソ
ナタ」とも呼ばれるようです。


●echoシリーズ
STR 11012 \1250
モーツァルト(1756−1791)/ペーター・リヒテンタール(1780-1853)編曲:
レクイエム ニ短調〔K.626〕(弦楽四重奏版)
ピアノ協奏曲第20番ニ短調〔K.466〕(ピアノ&弦楽四重奏版)(*)
ラウラ・アルヴィーニ(フォルテピアノ(*))
アグライア弦楽四重奏団
チンツィア・バルバジェラータ、シモーナ・ジラルディ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・ラットゥアーダ(ヴィオラ) 
ジョルジェ・アントニオ・ゲレーロ(チェロ)
STR 33470 からの移行値下げ再発売。

STR 11013 \1250
ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474):
目覚めなさい[Resvellies vou](バラード)
ミサ「目覚めなさい」[Missa "Resvellies vous"]
(ミサ・シネ・ノミネ[Missa sine nomine])
ミサ「アヴェ・レジナ・チェロールム」[Missa "Ave regina coelorum"]
ジュゼッペ・マレット(指揮) ケース・ブッケ(音楽監督)
カンティカ・シンフォニア
ラウラ・ファブリス(ソプラノ) ジュゼッペ・マレット(テノール)
ファビオ・フルナーリ(テノール) マルコ・スカヴァッツァ(バリトン)
スヴェトラナ・フォミーナ・マレット、エフィクス・プレオ(フィドル)
ケース・ブッケ(リコーダー、フィドル)
グイード・マニャーノ(オルガン) マルタ・グラツィオリーノ(ハープ)
マウロ・モリーニ(トロンボーン、スライド・トランペット)
ダヴィド・ヤクス(トロンボーン)
マリア・シルヴィア・マリターノ、ダニエラ・ペルロ、
アンナ・トラヴェルサ(ソプラノ合唱)
ダヴィデ・ロンゴ、ファブリツィオ・ロンゴ(テノール合唱)
STR 33569 からの移行値下げ再発売。




<MAP>
MAPG2-CD 0032 2枚組 \2580
武満徹(1930-1996):ギター独奏作品全集
フォリオス(1974)/すべては薄明の中で(1987)
ギターのための小品−シルヴァーノ・ブソッティの60歳の誕生日に(1991)(*)
エキノクス(1993)/森の中で(1995)
ギターのための12の歌(1977)/ラスト・ワルツ(1983)
アンドレア・ディエチ(ギター)
録音:2003年5月19-21日、ミラノ県サン・ジュリアーノ・ミラネーゼ、
ロッカ・ブリヴィオ
世界初録音(*)を含むタケミツ・ギター・アルバム。アンドレア・ディエチは
1969年ミラノ生まれ。ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でパオロ・ケリーチに
師事し、オスカル・ギリア、ジュリアン・ブリームの教えも受けました。14
歳で演奏活動を開始した彼はすでに世界各国で活躍しており、2003年には来
日も果たしています。




<CARPE DIEM>
16271 \2080
イメージ ギター・デュオのためのフランス音楽
セザール・フランク(1822-1890):前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
ピエール・プティ(1922-2000):トッカータ
フランシス・プーランク(1899-1963):フランス組曲
ジャック・イベール(1890-1962):15の影像による組曲
ピエール・プティ:タランテラ[Tarantelle]
デュオ・ファンダンゴ
クラウディア・ハイン、カトリン・レートリヒ(ギター)
録音:2002年、ヴィルヘルムザウエ、ファハベルク教会
ピエール・プティ以外は編曲作品。プティはパリ音楽院でナディア・ブーラ
ンジェに師事した作曲家・ピアニストで、25年にわたって「フィガロ」誌に
批評を執筆、またテレビ番組のホストも務めました。収録された彼の2作品は、
イダ・プレスティとアレクサンドル・ラゴヤのギター・デュオのために書か
れたものです。
デュオ・ファンダンゴはベルリン生まれの女性ギタリストによるデュオ。
当レーベルへは「ファンダンゴ!」(16253;今回初案内)に続く2作目とな
ります。

16253 \2080
【未案内旧譜】
ファンダンゴ! ギター・デュオのためのスペイン音楽
マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
オペラ「はかない人生」から スペイン舞曲第1番
バレエ「三角帽子」から 代官の踊り,粉屋の踊り
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):
アランフェス協奏曲 から アダージョ
ラファエル・アンディア(1942-):古いフラメンコの歌
アンダ・ハレーオ,エル・カフェ・デ・チニータス,ソロンゴ,
三枚の葉,セビーリャの子守歌,四人のラバ引き
ホアキン・ロドリーゴ:
ベントリーリョのファンダンゴ/2つのギターのためのトナディーリャ
マヌエル・デ・ファリャ:バレエ「恋は魔術師」から
漁師のロマンス,鬼火の歌,恐怖の踊り
デュオ・ファンダンゴ
クラウディア・ハイン、カトリン・ゲルネ(ギター)
品切れによりご案内が遅れていたアイテムです。カトリン・ゲルネからカト
リン・レートリヒ(上記 16271)に姓が変わったようです。





<OPERS TRES>
CD 1043 \2180
J.S.バッハ:マルコス・ディアス編曲:
無伴奏チェロ組曲(ギター独奏版)Vol.2
第4番変ロ長調 BWV1010
第5番ト短調 BWV1011
第6番ニ長調 BWV1012
マルコス・ディアス(ギター)
録音:2002年9月13-15日、イギリス、ハーフォード州ウェストン、
聖三位一体教会
マルコス・ディアスはブラジルのサンパウロに生まれ、現在スペインを本拠
にして活動しているギタリスト。Vol.1:CD 1041。

<Channel Classics>
CCS CAT 20067(SACD-Hybrid) \1350
2006年最新カタログ付き特別仕様&特別価格
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756−1791):
ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.3 ――
ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454
ヴァイオリン・ソナタ第13番ハ長調K.28
アンダンテとフーガ イ短調K.402(ヴァイオリン・ソナタ第37番)
アンダンテとアレグレット ハ長調K.404(ヴァイオリン・ソナタ第39番)
ヴァイオリン・ソナタ第3番変ロ長調K.8
ヴァイオリン・ソナタ第36番変ホ長調K.380
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)
チャンネル・クラシックス創立15周年記念リリース第1弾となる当盤は、SACD
Hybrid盤と128ページに及ぶフルカラーの最新カタログをスリップケースに
封入した特別仕様&特別価格!
ポッジャーはこれまでと同じく1739年ジェノヴァのペザリニウス製のヴァイ
オリンを存分に駆使。伴奏のクーパーはアントン・ワルター1795のデレック
・アドラム1987年製レプリカを使用するなど演奏、楽器ともに超一級!

CCSSA 22805(SACD-Hybrid)
4月28日までのご注文特価 \2550 以後は通常価格 \2850
新規日本語曲目表記オビ付き
W・A・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集Vol.2 ――
ヴァイオリン・ソナタ第27番ハ長調K.303/同第2番ニ長調K.7/
同第25番ト長調K.301/同第15番ヘ長調K.30/同第41番変ホ長調K.481
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)

CCSSA 21804(SACD-Hybrid)
4月28日までのご注文特価 \2550 以後は通常価格 \2850
新規日本語曲目表記オビ付き
W・A・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1 ――
ヴァイオリン・ソナタ第35 番ト長調K.379/同第1番ハ長調K.6/
同第43番ヘ長調K.547/第34番変ロ長調K.378
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)、
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)
チャンネル・クラシックス創立15周年とヴァイオリン・ソナタ全集Vol.3のリ
リースを記念いたしまして、既発売輸入盤のVol.1&Vol.2を新規日本語オビ
付き仕様&特別価格で再度ご案内させていただきます。
尚、旧譜2点の特別価格はオーダー締め切り日までの受注分に限ります。





<Chandos>
CHAN 10367 \2080
マーチの実験 ――
ヘンリー・パーセル(スティーヴン・スタッキー編曲):
メアリー女王の崩御を悼む葬送音楽
リヒャルト・ワーグナー(1813−1883)(ウィリアム・シェーファー編曲):
感謝の行進曲、(エリック・ライゼン編曲):葬送交響曲
アントン・ブルックナー(1824−1896):行進曲変ホ長調
クルト・ワイル(1900−1950):光の中のベルリン
チャールズ・アイヴズ(1874−1954):カントリー・バンド行進曲
マルセル・ヴェングラー(1946−):マーチの実験
マウリシオ・カーゲル(1931−):勝利を逃すための10のマーチ
クラーク・ランデル(指揮)、
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケストラ
イギリス、ドイツ、フランス、ロシア、北欧、ダンスなど毎回テーマに沿った
作品集のリリースを行い、高度なアンサンブル技術と表現力で日本でも絶賛を
博しているロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・
オーケストラ(RNCM)の最新録音登場。
今回のテーマはなんと「マーチ」!まずマーチと聴くとアメリカならマーチ王
スーザ、イギリスならアルフォード、ドイツならタイケなど様々な名作曲家た
ちの名前が浮かんでくるが、このタイトルにはこれらの作曲家の作品は1曲も
収録されていないのだ!
それではどのような作品が収録されているかと言えば、パーセル、ワーグナー
の編曲作品から偽作とされているブルックナーの行進曲やワイルのオリジナル
作品。極め付けはアイヴズが幼少の頃に聴いた田舎の吹奏楽を思い出し、楽譜
の記譜の通り真剣に演奏すればするほどヘタに聴こえると言う「カントリー・
バンド行進曲」。曲のタイトルからして怪しさ満点、アルゼンチンの現代作曲
家カーゲルの「勝利を逃すための10のマーチ」など一筋縄では語れない“マー
チ”が満載!
頻繁に演奏され、世界中の吹奏楽団から愛されているマーチとは一味違った魅
力溢れるマーチ・アルバム。吹奏楽ファン&関係者は必携の1枚である!

CHAN 10368 \2080
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872−1958):映画音楽集Vol.3 ――
苦渋の春/ジョアナ・ゴディンの恋/あるベルギー農場の物語
ラモン・ガンバ(指揮)、BBCフィルハーモニック
シャンドスの好評シリーズである「シャンドス映画音楽集」の最新盤は三度
ヴォーン・ウィリアムズが登場!
クラシック音楽の作曲家ではなく、映画音楽の作曲家としての側面にスポット
を当て続けたヴォーン・ウィリアムズの映画音楽集は今回リリースとなるVol.3
で完結となる。
日本で上映されていない作品が大半ではあるが、「苦渋の春」、「ジョアナ・
ゴディンの恋」は今回の録音が世界初録音となる貴重な音源。
演奏はもちろんシャンドス映画音楽の看板であるラモン・ガンバ&BBCフィル
ハーモニックの名コンビである!

CHSA 5043(SACD-Hybrid) \2850
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852−1924):
歌曲集《海の歌》/艦隊のバラード/歌曲集《艦隊の歌》
ジェラルド・フィンリー(バリトン)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団&合唱団
アイルランドの民族音楽を取り入れた作品をはじめ膨大な作品を残したアイル
ランドの作曲家スタンフォード。ハイペリオンより初のソロ・アルバムとなる
アイヴズ歌曲集(CDA 67516)をリリースし、日本でもその歌声を響かせたバ
リトン奏者ジェラルド・フィンリーをソリストとして迎えている点もポイント。
ヒコックス&BBCウェールズ・ナショナル管はエルガーの交響曲第2番(CHSA
5038)がガーディアン誌、BBCミュージック・マガジン誌などで高く評価され
るなど新たなコンビとして今後が期待されている。

●Chandos Classics
CHAN 10371X 3枚組 \3360
F・リスト:ピアノと管弦楽のための作品集 ――
F・リスト:シューベルト(リスト編):さすらい人幻想曲S366
ベートーヴェンの「アテネの廃墟」の主題による幻想曲S122
華麗なるポロネーズ変ホ長調S367
ベルリオーズの「レリオ」の主題による交響的大幻想曲S120
深き淵よりS691/呪いS121/ハンガリー幻想曲S123/死の舞踏S126
ピアノ協奏曲第1番S124/同第3番S125a/同第2番S125/悲愴協奏曲S365a
ルイ・ロルティ(ピアノ)、
ジョージ・ペーリヴァニアン(指揮)、ハーグ・レジデンティ管弦楽団
不思議と日本ではあまり騒がれていないが1984年の第36回ブゾーニ国際コンク
ールを制覇し、同年のリーズ国際ピアノ・コンクールでは4位に入賞するなど
の実績と実力を兼ね備えた名ピアニスト、ロルティによるリストの録音をセッ
ト化。24bit/96kHzデジタルリマスターによる再発売。

CHAN 10369X 2枚組 \3360
N・リムスキー=コルサコフ:歌劇からの序曲と組曲集 ――
歌劇《5月の夜》序曲/組曲《雪娘》/組曲《クリスマス・イヴ》/組曲《ム
ラダ》/組曲《見えざる町キテージと乙女フェヴローニャの物語》/組曲《金
鶏》/組曲《サルタン皇帝の物語》/熊蜂の飛行
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
音楽一家ヤルヴィ家の長、ネーメ・ヤルヴィの名盤が24bit/96kHzデジタルリ
マスターで再発売。リムスキー=コルサコフの代表作をほぼ網羅しており、
スコティッシュ・ナショナル管の高い技術が作品を際立たせている。


●Chandos Opera In English
CHAN 3133 \1680
B・バルトーク:歌劇《青ひげ公の城》(英語版)
ジョン・トムリンソン(バス)、
リチャード・ファーネス(指揮)、CBEオペラ・ノース・オーケストラ、他
お馴染みとなったピーター・ムーア財団とシャンドスの共同制作によるオペラ
・イン・イングリッシュ。前回のベルクに続き今回はバルトークと意欲的なリ
リースが目立つ。





<Musica Ficta>
MF 8001 \2180
ニコラウス・ア・ケンピス(ca.1600−1676):シンフォニア集 ――
3声のためのシンフォニア第1番Op.3/5声のための《O lesu Fili David》Op.3
/4声のためのシンフォニア第2番Op.3/ヴァイオリン独奏のためのシンフォニ
ア第6番Op.1/4声のためのシンフォニア第1番Op.3/5声のための《Sicut
misit me》Op.3/シンフォニア第8番《Den Lustelijcken Mey》Op.3/ヴァイ
オリンとヴィオラのためのシンフォニア第4番Op.1/5声のための《Ad te
suspiro》Op.2/6声のための《パヴァーナ・ドロローサ》Op.4/あなたの庇護
のもとにOp.2/ヴァイオリン独奏のためのシンフォニア第11番Op.1/シンフォ
ニア第4番Op.1/5声のためのカンターテ・ドミノOp.2/ヴァイオリン独奏のた
めのシンフォニア第2番Op.2/3声のためのシンフォニア第1番Op.1/5声のため
の《恵み深き御母マリアよ》Op.3/3声のためのシンフォニア第7番Op.1
セリーヌ・シェーン(ソプラノ)、
ステファン・ファン・ダイク(テノール)、
ディルク・スネリングス(バス)、アンサンブル・クレマティス
古楽&中世の音楽界に新風を吹き込む新レーベル「Musica Ficta」始動!
古楽、中世の音楽を専門とするベルギーの新興レーベル「Musica Ficta(ムジ
カ・フィクタ)」の取り扱いを開始します!
ベルギーの演奏家による素晴らしい演奏内容に加えて、統一性のあるシックな
デザインの洗練されたディジパック仕様という非常に高いクォリティを持つム
ジカ・フィクタ。
古楽&中世の音楽界に新風を吹き込むこと間違い無しの新レーベル「ムジカ・
フィクタ」にご注目下さい!
ニコラウス・ア・ケンピスは17世紀のブリュッセルでサント=ギュデル教会の
オルガン奏者をつとめるなど、作曲家、オルガン奏者として活躍した音楽家で
ある。ケンピスの全4巻から成る「シンフォニア集」は弦楽器を中心に声楽や
サックバット、リコーダーなどの器楽を必要とする多彩な作品で構成されてい
る。
アンサンブル・クレマティスはベルギーの若手演奏家たちによって2000年に結
成された新しいバロック・アンサンブル。17世紀イタリア、ドイツ、フランス、
そしてベルギーの作品をレパートリーとしており演奏技術の高さは見事。弦楽
器ともに流れる声楽とサックバットの音色が心地よさを運んできてくれている。

MF 8002 \2180
カンティガス・デ・アミーゴ ――
エステヴァン・レイモンド(13世紀):Amigo se ben ajades
ベルナール・デ・ボナヴァル(13世紀):Fremosa a Deus grado
ルイ・フェルナンデス・デ・サンティアンゴ(13世紀):
Quand'eu vejo las ondas
マルティン・コダス(13世紀):恋愛詩《7つのカンティガス・デ・アミーゴ》
フィン・アモール・アンサンブル
1914年にマドリッドの本屋でキケロの著書の裏紙として使われていた羊皮紙か
ら偶然発見された楽譜のスケッチとして知られているマルティン・コダスの
「カンティガス・デ・アミーゴ」。
7つの連作歌曲として書かれた「カンティガス・デ・アミーゴ」は、コダス自
身が住んでいたと予測されているスペイン北西部の港町ヴィーゴの少女が歌う
という設定の愛の歌として13世紀の作品としては余りにも有名。
歌を担当するカロル・マトラスの哀愁を帯びた歌声が、中世スペインの音楽を
見事なほどに現在に蘇らせてくれている。

MF 8003 \2180
ジュリオ・カッチーニ(1551−1618):マドリガルとアリア集 ――
泉に野に/だれを待つ愛の神/愛よ、わたしは去り行く/どうか戻って、私の
アモル/聞きたまえ、エウテルペよ/我が麗しのアマリッリ(ハープ版)/我
が麗しのアマリッリ(声楽版)/おお、なんと幸せな日か/日がな一日泣き暮
らし/天にもかほどの星はなく/あの熱きため息に/聞いておくれ、恋人たち
よ/哀れな我が胸を焦がし/わたしは行く、愛するひとみよ/我が太陽を見ん
/アモルよ、おまえには翼があるのだから
ステファン・ファン・ダイク(テノール)、
クリスティーナ・プルハール(ハープ&テオルボ)、
エーロ・パルヴィアイネン(リュート&ギター)、
フランシスコ・ガトー(リュート&ギター)、
パウリナ・ファン・ラールホーフェン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ヴィンセント・リベルト(打楽器)
「新音楽」で知られるバロック時代初期のイタリアの大作曲家ジュリオ・カッ
チーニ。カッチーニの作品は当時のイタリアでは斬新なスタイルを持った作品
とされており、聴衆より大きな反響を得ていたことで知られていいる。
カッチーニ自身はテノール歌手として自らヴィオールの伴奏を行い、自作の歌
を歌っていたという。それだけにバロック時代の声楽作品のスペシャリストで
あるベルギーのテノール奏者、ステファン・ファン・ダイクが歌うカッチーニ
は、作曲者の意図に近い姿なのかもしれない。
通奏低音も絶妙なバランスのアンサンブルを聴かせてくれており、ステファン
・ファン・ダイクの歌声を更に引き立たせている。名曲「我が麗しのアマリッ
リ」がギター独奏版、声楽版と2種類収録されているのもミソ。

MF 8004 \2180
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741−1813):
弦楽四重奏曲集 ――
弦楽四重奏曲第1番ト長調/同第2番変ホ長調/同第3番へ長調/同第4番ニ長調
/同第5番ト長調/同第6番ハ短調
タイス弦楽四重奏団
グレトリはリエージュ出身のフランスの作曲家。特に18世紀後半のオペラ・コ
ミックの分野を代表する作曲家であり、フランスのオペラ全体の発展に多大な
足跡を残している。
オペラ・コミックを中心とした膨大な数の声楽作品を残したグレトリだが、そ
れに反比例するように器楽作品は非常に少ない。それだけに今回の弦楽四重奏
曲集はグレトリの作曲法を知る上でも非常に重宝されるだろう。





<Pavane>
ADW 7498 \2180
J・ハイドン:
チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1/同第2番ニ長調Hob.VIIb-2
ピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVIII-11
アレクサンドル・デブルス(チェロ)、
ジルベルト・ブーシェ(ピアノ&指揮)、アルペジオ室内管弦楽団
新規取り扱い第2弾はベルギーの名門Pavane!
ベルギーを代表するレーベルとして長く親しまれてきているPavane(パヴァー
ヌ)の取り扱いを開始します。
既発売のタイトルに関しましても順次ご案内を行います。ご期待下さい!
1976年に音楽一家の下に生まれた若きチェリスト、アレクサンドル・デブルス
の演奏によるハイドンの協奏曲集。デブルスは3歳でヴァイオリンのレッスン
を、4歳で母親からチェロの手解きを受けた後の12歳で初のコンサートを経験
するなどまさにサラブレッド。
艶やかな音色で奏でられ躍動感に満ち溢れたハイドンは、今後の飛躍を大いに
予感させる演奏である。

ADW 7500 \2180
C・フランク:
ピアノ三重奏曲変ロ長調《サロンの三重奏曲》Op.1-2
ピアノ三重奏曲嬰ヘ長調Op.1-1
ダミアン・パルドン(ヴァイオリン)、ルク・トーテン(チェロ)、
ステファネ・デ・メイ(ピアノ)
ルクセンブルク・フィルのヴァイオリン奏者をつとめるパルドン、フランダー
ス放送管のソロ・チェロ奏者の任にあるトーテン、コルトーの教えを受け継ぐ
デ・メイというベルギーの強力トリオによるフランク。
各自がそれぞれの主張をしっかりと表現しながらも、抜群のバランスを保った
演奏を聴かせてくれている。ベルギーには日本では知名度が高くなくとも素晴
らしい実力を持ったアーティストが数多く存在していることを証明する1枚!

ADW 7502 \2180
ジョセフ・ヨンゲン(1873−1953):弦楽三重奏曲Op.135
ウジェーヌ・イザイ(1858−1931):弦楽三重奏曲《Le Chimay》
ルイ・ド・メーステル(1904−1987):弦楽三重奏曲
フイヴァールツ弦楽三重奏団
ヨンゲン、イザイ、メーステル・・・ベルギーの作曲家一色というベルギー音
楽ファン注目の弦楽三重奏曲集。フイヴァールツ弦楽三重奏団は1997年に結成。
20世紀から21世紀の新作やベルギーの作品を主なレパートリーとしている。

ADW 7499 \2180
フレデリク・ファン・ロッサム(1939−):
弦楽オーケストラのための《ディヴェルティメント》Op.15/混声合唱のため
の《リチェルカーレ・フェスティーヴォ》Op.52/弦楽オーケストラのための
《エピタフ》Op.25/2台ピアノのための《カタルシス》Op.42/管弦楽のため
の《シンフォニエッタ》Op.7
ムヒディン・D.デミリツ(ピアノ)、
ウジェーヌ・ガーランド(ピアノ)、
ジャック・ファンヘレンタルス(指揮)、
ブリュッセル・アンサンブル・オーケストラル、ブリュッセル室内合唱団、
1939年ブリュッセル生まれの作曲家フレデリク・ファン・ロッサムの作品集。
コンテンポラリー・ロマンティックといったスタイルで作曲された作品は数々
のコンクールで賞を獲得するなど高く評価されている。





<AGPL>
AGPL 1-008 \2180
ニコライ・デミジェンコ・ウィグモア・ホール・ライヴ ――
W・A・モーツァルト:
アダージョ ロ短調K.540、アンダンテ ヘ長調K.616、ピアノのためのアレグ
ロ変ロ長調K.400、ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォルジーシェク(1791−1825):
ピアノ・ソナタ《幻想曲風》Op.20、6つの変奏曲Op.19
ニコライ・デミジェンコ(ピアノ)
ベートーヴェン、スカルラッティ、ゴロコフとのシューベルトなどこれまでに
はあまり聴くことの出来なかったレパートリーを次々と送り出しているヴィル
トゥオーソ、デミジェンコ。
AGPLレーベルからの新作はなんとモーツァルトとヴォルジーシェク、しかも
2003年6月8日に行われたウィグモア・ホールでのライヴという注目の内容。
今回の仕様ピアノも前回までの録音と同じくヒューイットも愛用しているイタ
リアの銘機ファツィオーリ。デミジェンコのテクニックにピアノがしっかりと
答えており、デミジェンコとファツィオーリの信頼関係は増すばかり。ライヴ
ならではの臨場感も満点!





<Centaur>
CRC 2786 \1880
ヨーク・ボーウェン(1884−1961):ヴィオラ協奏曲ハ短調Op.25
ヴィオラ・ソナタ第2番へ長調/メロディーOp.51-2
ドリス・レデラー(ヴィオラ)、
ポール・ポリヴニック(指揮)、
チェコ・フィルハーモニック室内管弦楽団、ブルース・マレー(ピアノ)
「イギリスのラフマニノフ」と称される近代イギリスの作曲家ヨーク・ボー
ウェンのヴィオラ作品を集めた興味深いタイトル。レデラーはオーデュボン
弦楽四重奏団のメンバーであり、アメリカを中心にソリストとして活躍中の
イスタンブール生まれの女流ヴィオラ奏者である。

CRC 2746 \1880
グリーグ:ピアノ作品集第4巻 ――
3つのピアノ小品/気分Op.73/自作の歌曲によるピアノ曲Op.41/自作の歌曲
によるピアノ曲第2集Op.52
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
1998年の「ロン・テイボー・コンクール」で優勝、2001年の「ヴァン・クライ
バーン国際ピアノ・コンクール」で銀メダルを獲得するなど世界的な賞を得て
いるポンパ=バルディは、録音のみならず世界各国で演奏活動も精力的に行っ
ており、2004年にはベルリン交響楽団とともに来日公演を果たしている。





<Musiques Suisses>
MGBCD 6238 \2180
オトマール・シェック(1886−1957):弦楽四重奏曲第2番ハ長調Op.37
フリッツ・ブルン(1878−1959):弦楽四重奏曲第3番ヘ長調
アマル弦楽四重奏団
1987年にチューリッヒで結成され、1998年から2001年までアルバンベルク弦楽
四重奏団の指導を受けたアマル弦楽四重奏団は、2004年3月からボルボがパート
ーナーとして支援を行うなどスイス期待の実力派アンサンブルである。





<APR>
APR 5521 \1780
カール・ムック-HMV/Electrolaワーグナー録音集1927−29 ――
R・ワーグナー:
《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲/《神々の黄昏》
より ジーグフリートのラインへの旅と葬送行進曲/《パルジファル》第1幕
への前奏曲/《トリスタンとイゾルデ》第1幕への前奏曲/《さまよえるオラ
ンダ人》序曲/《タンホイザー》序曲/《ローエングリン》第3幕への前奏曲
カール・ムック(指揮)、ベルリン国立歌劇場管弦楽団

APR 5567 \1780
ロナルド・スミス・プレイズ・ショパンVol.2 ――
F・ショパン:夜想曲第8変ニ長調Op.27-2/12の練習曲Op.10/3つの新しい練
習曲/12の練習曲Op.25
ロナルド・スミス(ピアノ)

APR 5592 \1780
イグナーツィ・フリードマン:ピアノ作品集Vol.1 ――
I・フリードマン編曲-グルック:精霊の踊り
ダンドリュー:横笛
ダラーレク:ロマンス
ラモー:鳥のさえずり
シールド:古いイギリスのメヌエット
J・シュトラウス2世:春の声
I・フリードマン:
パッサカリアOp.44、ポーランドの抒情第3集Op.72、Tabatiere a musique
Op.33-3、バラードOp.66、パガニーニの主題による練習曲Op.47b
ヴァレリー・トライオン(ピアノ)
Friedman:Piano Works Vol.1/Tryon(p)

APR 5633 \1780
クラウディオ・アラウ・イン・コンサートVol.3(録音:1975年) ――
L・V・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番/同第31番/同第32番
クラウディオ・アラウ(ピアノ)

CDAPR 7016 2枚組 \3560
アウアー・レガシーVol.2 ――
ジンバリスト:ポーランド舞曲/キュイ:オリエンタル/グリンカ:ペルシャ
の歌/サン=サーンス:白鳥/ショパン:ワルツ第11番、第6番/パガニーニ:
ラ・カンパネラ/ヴィエニャフスキ:ロマンス、ポロネーズ・ブリランテ/
他 全40曲
エフレム・ジンバリスト(ヴァイオリン)、
フランシス・マクミレン(ヴァイオリン)、
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)、他

<Hyperion>
CDA 67513 \2080
ポール・デュカス(1865−1935):ピアノ・ソナタ変ホ短調
アベル・ドゥコー(1869−1943):月の光
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
昨年2005年は続々と多種多様なレパートリーのリリースを行い、聴き手に感動
と衝撃を与えてくれたスーパー・ヴィルトゥオーソ、マルク=アンドレ・アム
ラン。そんなアムランが送り出してきた2006年リリース第1弾は、なんとデュ
カス&ドゥコーという度肝を抜くフレンチ・アルバム!
「魔法使いの弟子」、「ラ・ペリ」などの代表作で知られるデュカス。パリ音
楽院で作曲法、編曲法の教授として後進の育成にあたるなど教育者としての一
面も持ち、弟子にはデュリュフレ、メシアンといった大作曲家が名を連ねてい
る。完璧志向の強かったデュカスは大半の作品を破棄してしまい、出版された
作品は僅か13曲と非常に少ない。デュカスのピアノ・ソナタは高い技巧を必要
とする難曲であるもののロマンティックな作風を持っており、アムランの最も
得意とするスタイルの作品であると言える。
カップリングはこれまた貴重なレパートリーであるドゥコーの「月の光」。
ドゥコーはマスネ、ギルマン、ウィドールらに師事しアメリカでは「フランス
のシェンーンベルク」と呼ばれるなど無調音楽の作曲に取り組んだ作曲家であ
る。その作品はほとんど知られておらず、「月の光」が現在演奏される唯一の
作品と言っても過言ではない。
フランスのロマン派的作品と無調音楽の対比。アムランの実力を余すことなく
体験できる驚嘆のフランス・ワールドの展開に乞うご期待!

CDA 67531/2 2枚組 \4160
SACDA 67531/2(SACD-Hybrid) 2枚組 \5700
C・モンテヴェルディ:
聖母マリアの夕べの祈り/マニフィカト(6声)/ミサ曲《その時イエス入り
たまえり》
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)、
レベッカ・オートラム(ソプラノ)、
ダニエル・オーキンクロス(ハイ・テノール)、
ニコラス・マルロイ(ハイ・テノール)、
チャールズ・ダニエルズ(テノール)、
ジェイムズ・ギリクリスト(テノール)
、ピーター・ハーヴェイ(バス)、
ロバート・エヴァンス(バス)、
ロバート・マクドナルド(バス)、
ロバート・キング(指揮)、キングズ・コンソート&合唱団
モンテヴェルデイの宗教作品の録音に対して非常に高い意欲を持って取り組ん
できたハイペリオン。そんなハイペリオンが満を持してモンテヴェルディのみ
ならずヨーロッパの教会音楽史上に輝く最高傑作の1つであると同時に、多く
の議論や仮説を呼んできた大作「聖母マリアの夕べの祈り」を世に送り出す!
モンテヴェルデイは「聖母マリアの夕べの祈り」において宗教音楽に当時とし
ては最新の世俗音楽の手法を取り入れ、ゴンベールのモテットによるパロディ
・ミサを加えるなど斬新な作曲法を披露している。また「聖母マリアの夕べの
祈り」は作曲が行われた経緯や初演、1610年に出版された理由、通常ならば晩
歌の典礼に用いられないソナタやモテットが含まれているなど不明な点も多く、
現在までに多くの議論が行われてきた作品でもある。
今回のレコーディングは、キャロリン・サンプソンやジェイムズ・ギルクリ
ト、ピーター・ハーヴェイといった大物ソリストからハイペリオンが発掘した
実力派歌手を余すことなく起用し、キングズ・コンソートの25周年コンサート
・シリーズの一環として万全の体制で行われたという。「聖母マリアの夕べ
の祈り」のライブラリーに決定盤として加わるであろう名演の誕生である!

CDA 67578 \2080
N・メトネル:
忘れられた調べ第1集Op.38/同第2集Op.39/2つのおとぎ話Op.8
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
ディアパゾン・ドール、グラモフォン・クリティック・チョイスに選ばれるな
ど、ベストセラーとして高い評価を獲得してきたアムランによるメトネルのピ
アノ・ソナタ全集(CDA 67221/4)。既発売のメトネルのピアノ・ソナタ全集
(CDA 67221/4)の中から「忘れられた調べ」と「2つのおとぎ話」をピック・
アップし編集を行い、1枚モノのタイトルとしてお求め易い形での再発売盤。
メトネルの「忘れられた調べ」をお探しの方には是非ともお薦めしたい名演奏。

CDA 67526 \2080
L・V・ベートーヴェン:
クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲変ロ長調Op.11/ピアノと管
楽のための五重奏曲変ホ長調Op.16/セレナード ニ長調Op.25
ゴーディエ・アンサンブル
ウェーバーやモーツァルト、ベートーヴェン、ベルワルドなど様々な室内楽作
品の録音をハイペリオンに行っているゴーディエ・アンサンブル。
「五重奏曲変ホ長調Op.16」はピアノ付きの木管アンサンブル作品として重宝
されている作品。三重奏曲、セレナードも演奏頻度の高い室内楽の重要レパー
トリーとして親しまれている作品である。

CDA 67558 \2080
F・メンデルスゾーン:宗教合唱作品集 ――
深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶOp.23-1/アヴェ・マリアOp.23-2/われら人
生の半ばにありてOp.23-3/主よわが祈りを聞きたまえ/いかなれば諸々の民
の立ち騒ぎOp.78-1/神よ、われを審きOp.78-2/夕べの祝福/キリエ・エレイ
ソン/聖なるかな/いと高きところ神に栄光あれ/われらに平安を与えたまえ
/O for the wings of a dove
デイヴィッド・ヒル(指揮)、
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団
「教会音楽(3つのモテット)Op.23」と「3つの詩篇Op.78」を中心としたメン
デルスゾーンの宗教的題材を持った合唱アルバム。
今回のリリースは、これまでにウェストミンスター大聖堂聖歌隊と数多くの名
演奏を残してきたデイヴィッド・ヒルとケンブリッジ・セント・ジョンズ・カ
レッジ合唱団のコンビによるハイペリオンの新たなリリースの第1弾となる。

CDA 67563 \2080
女性たちの人生と恋 ――
R・シューマン:
いまあなたは最初の苦しみを私に与えたOp.42-8、最初の出会い、あの人を見
た時から、すべての人にまさってOp.42-2、私の指に光る指環、私の胸に、い
まあなたは最初の苦しみを私に与えた
J・ブラームス:ああ、この眼差しをそむけておくれ
カール・レーヴェ(1796−1869):
あの人を見た時から、私の指に光る指環、私の胸に、いまあなたは最初の苦
しみを私に与えた/他 全46曲
フェリシティ・ロット(ソプラノ)、
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)、
グレアム・ジョンソン(ピアノ)
ロベルト・シューマンとカール・レーヴェの歌曲を中心として、女性の人生と
恋を1つの物語として構成した歌曲集。
アーティスト陣は押しも押されぬ世界的ソプラノ奏者としての地位を確立し
ているフェリシティ・ロット、1993年よりウィーン国立歌劇場のメンバーと
して活躍中のザルツブルク出身のメゾ・ソプラノであるキルヒシュラーガー、
そしてハイペリオンが誇るピアノ伴奏の世界的権威グレアム・ジョンソンとい
う強力トリオ。
ハイペリオンの歌曲タイトルのクォリティの高さは実証済みなだけに今回も
楽しみなリリースである。

CDD 22055 2枚組 \2080
ジョン・ブロウ(1649−1708):アンセム集 ――
God spake sometime in visions/How Doth The City Sit Solitary/The
lord is my shepherd/God is our hope and strength/他 全14曲
デイヴィッド・ヒル(指揮)、
ウィンチェスター大聖堂聖歌隊、パーリー・オヴ・インストゥルメンツ、他
パーセルの師としてもその名を知られる作曲家ジョン・ブロウのアンセム集。
CDA 67031/2からの移行再発売。


<Helios>
CDH 55223 \1200
アレクサンドル・グラズノフ(1865−1936):ピアノ独奏曲全集第3巻 ――
前奏曲とフーガ ニ短調Op.62/4つの前奏曲とフーガOp.101/
前奏曲とフーガ ホ短調
スティーヴン・クームズ(ピアノ)
ロシア5人組の流れを引き継ぐ名作曲家のピアノ作品を網羅した貴重なシリー
ズ第3弾!CDA 66855からの移行再発売。





<NBE Live>
NBECD 017(SACD-Hybrid) \2850
W・A・モーツァルト:
セレナード第10番変ロ長調K.361《グラン・パルティータ》
オランダ管楽アンサンブル
管楽器大国として名高いオランダの中でも特に圧倒的な実力を誇り、同国を代
表するアンサンブルとして知られる「オランダ管楽アンサンブル」がモーツァ
ルト・イヤーに贈る超強力盤!
1959年に結成されたオランダ管楽アンサンブルはロイヤル・コンセルトへボウ
管をはじめオランダのトップ・クラスの管楽器奏者たちによって構成されてい
る。1999年の11月に自主レーベルである「NBE Live」を立ち上げてからは、
ジャズやワールド・ミュージックなどを織り交ぜたクロス・オーヴァー的なア
ルバムのリリースがほとんどとなっていたが、久々に純粋なクラシックである
モーツァルトを取り上げてきたことは嬉しい限り。
オランダ管楽アンサンブルはフィリップス時代にデ・ワールトの指揮で「グラ
ン・パルティータ」の録音を行っており今回が再録音となる。
奥深い解釈で聴かせてくれる演奏はもちろんのこと、49ページに及ぶフルカラ
ーのブックレット付きディジパック仕様という自主レーベルの柔軟性をフルに
活かしたリリースとなっており期待度MAX!2005年9月10日&11日にアムステル
ダムで行われたコンサートを収録した最新のライヴ録音。





<Capriccio>
71084(SACD-Hybrid) \2580
ミヒャエル・ハイドン(1737−1806):
レクイエム ハ短調MH559(世界初録音)
ミサ曲《Sancti Joannis Nepomuceni》MH182
テ・デウム ニ長調MH829
ウェルナー・エルハルト(指揮)、
ライン・ドイツ室内アカデミー、カンテムス室内合唱団
ヨーゼフ・ハイドンの弟であるミヒャエル・ハイドンの「レクイエム」といえ
ば、パトロンであり当時の大司教ジーギスムントの追悼のために1771年作曲さ
れた作品が代表作として親しまれている。
20年後の1791年に作曲されたモーツァルトの「レクイエム」にはミヒャエル・
ハイドンの「レクイエム」との類似点が数多く見受けられ、モーツァルトが参
考として「レクイエム」の作曲に取り組んだという説は有名である。
しかし今回のディスクに収録されている「レクイエム ハ短調」はモーツァル
トが聴くことも参考にすることも出来なかった作品であるという。なぜならば
この「レクイエム ハ短調」はモーツァルトの死の翌年である1792年頃に作曲
されながらも今日まで陽の目を見ることが無かったとされる幻の作品なのであ
る!
タクトを振るうのはコンチェルト・ケルンの創設者、指揮者として活躍した
ウェルナー・エルハルト。もちろん今回のリリースが世界初録音となる。

67171(SACD-Hybrid)+ボーナスDVD \4050
L・V・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調Op.123
リューバ・オルゴナソワ(ソプラノ)、
ビルギット・レンマート(メゾ・ソプラノ)、
クリスティアン・エルスナー(テノール)、
ビャルニ・トール・クリスティンソン(バス)、
ミヒャエル・ギーレン(指揮)、
エウロパ・コール・アカデミー、
ルクセンブルク・フィルハーモニック管弦楽団
ベルティーニ、エッシェンバッハなど巨匠たちの録音を次々とリリースしてき
ているカプリッチョに今回はドイツの名匠ミヒャエル・ギーレンが登場!
ベートーヴェンの大曲に挑むソリストたちも、ソプラノのオルゴナソワを筆頭
にレベルの高い面々が揃っている。ギーレンのコントロールの下、その名の通
り荘厳な演奏に仕上げられておりルクセンブルク・フィルの健闘が光る。
2005年11月20日に行われたコンサートを収録したライヴ録音。
またミヒャエル・ギーレンや合唱指揮のヨスハルド・ダウスのインタビューや
リハーサル風景を収録した約40分のDVD-Videoがセットとなっている。
(NTSC/カラー/4:3)

71086(SACD-Hybrid) \2580
F・シューベルト:
ミサ曲第5番変イ長調D678/オッフェルトリウム変ロ長調D963(※)
サンドラ・トラットニック(ソプラノ)、
ルシア・シュワルツ(アルト)、
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)、
クリスティアン・ヒルツ(バス)、
マルティン・ハーゼルベック(指揮)、
ウィーン・アカデミー、テルツ少年合唱団、
フーゴー・ディストラー合唱団(※)
ピリオド楽器によるブルックナーの交響曲第1番(Capriccio 71063)が大きな
反響を呼んだハーゼルベック&ウィーン・アカデミーの最新作。「ミサ曲第5
番」はムジーク・フェライン・ザールで2004年に行われたコンサートのライヴ
録音であり、ピリオド楽器によるオーケストラならではの非常に透明感の高い
サウンドが印象的な好演奏。カップリングの「オッフェルトリウム」1994年5月
の録音であり、現在のウィーン・アカデミーのサウンドの原点を聴くことがで
きる。

71083(SACD-Hybrid) \2580
G・F・ヘンデル:ソロ・カンタータ集 ――
カンタータ《恋する魂は》HWV173/カンタータ《はかない足跡を追って》
HWV105/カンタータ《高い望みをかけられた子》HWV113/詩篇第112番《主の
僕たちよ、主をほめたたえよ》HWV236
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)、
ヘルマン・マックス(指揮)、クライネ・コンツェルト
ヴェロニカ・ヴィンターはライニッシュ・カントライ、シュトゥットガルト
室内合唱団などでも活躍するドイツのソプラノ奏者。指揮者であるヘルマン・
マックスとは数多くの共演を行っており、2005年10月のバッハ・フェスティ
ヴァルではマックス&ダス・クライネ・コンツェルトとのコンビでバッハの
カンタータの異版の蘇演を行った。

49494 3枚組 \2080
ハインリヒ・シュッツ(1585−1672):
クライネ・ガイストリッヒェ・コンチェルト(全曲)
ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)、テルツ少年合唱団
シャイト、シャインと並び、後に登場するバッハへの道を切り開いたドイツの
初期バロック時代の代表的作曲家ハインリヒ・シュッツ。クライネ・ガイスト
リッヒェ・コンチェルトは全55曲で構成される器楽伴奏によるボーイ・ソプラ
ノの独奏や合唱で演奏される宗教作品である。

49498 4枚組 \3050
G・P・テレマン:Harmonischer Gottesdienst/ミサ・ブレヴィス、他
バルバラ・シュリック(ソプラノ)、マルチナ・リンス(ソプラノ)、
シルケ・ヴァイスハイト(アルト)、ダヴィッド・コルディエル(アルト)、
クリストフ・プレガルディエン(テノール)、
スティーヴン・ヴァーコー(バス)、ハンス=ゲオルク・ウィマー(バス)、
ヘルマン・マックス(指揮)、
ダス・クライネ・コンツェルト、ライニッシュ・カントライ、他
ヘルマン・マックスやスティーヴン・ヴァーコーなど実力派アーティストたち
のによるテレマンのカンタータと3つの宗教曲を収録したボックス・セット。





<Avie>
AV 2062(SACD-Hybrid) \2580
D・ショスタコーヴィチ:交響曲第11番ト短調Op.103《1905年》
セミヨン・ビシュコフ(指揮)、ケルン放送交響楽団
第7番「レニングラード」(AV )、第8番(AV)に続くビシュコフ&ケルン放
送響のショスタコーヴィチ・シリーズ第3弾がSACD Hybrid仕様で登場!
交響曲第11番は1905年に起きた「血の日曜日事件」を題材とした標題音楽的要
素を持つ4楽章形式からなる交響曲であり、近年ではラザレフ&ロイヤル・ス
コティシュ管やプレトニョフ&ロシア・ナショナル管を筆頭に録音も増えてい
る再評価の著しい作品である。
ビシュコフにとって今回のリリースはフィリップス時代にベルリン・フィルと
行った録音に続き2度目となる。交響曲第11番はビシュコフ自身が非常に得意
としているレパートリーであり、互いを知り尽くした手兵ケルン放送響とのコ
ンビは前回の録音を凌駕するパフォーマンスを披露してくれるに違いない!活
火山ビシュコフ大噴火の予感大!

AV 2090 \2080
D・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番ト長調Op.126
S・プロコフィエフ:チェロと管弦楽のための協奏交響曲ホ短調Op.125
リン・ハレル(チェロ)、
ジェラルド・シュワルツ(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団
シュワルツ&ロイヤル・リヴァプール・フィルの第3作目となる今回のリリー
スでは、セル時代のクリーヴランド管主席チェロ奏者として同オケを支えたリ
ン・ハレルとの共演盤。
チェロのソロパートの演奏に高度な技術が求められるプロコフィエフの協奏交
響曲は、ロストロポーヴィチとリヒテルによって初演が行われたチェロ協奏曲
第2番に改訂を加えタイトルを付け直した作品。ショスタコーヴィチのチェロ
協奏曲第2番ロストロポーヴィチのために作曲された大作である。
音楽一家に生まれるも10代で両親を亡くし、クリーヴランド管入団まで厳しい
道を進んだリン・ハレル。不屈の魂で奏でる熱きロシア音楽からは名演の予感
が存分に漂う。

AV 2099 \2080
ジョン・ジェンキンズ(1592−1678):6声のコンソート集
ファンタズム、
エミリア・ベンジャミン(テナー・ヴィオール)、
ミッコ・ペルコラ(バス・ヴィオール)
ギボンズのヴィオールのためのコンソート集(AV 0032)が2004年度 グラモ
フォン・アウォード『古楽部門』最優秀賞を獲得するなど評価を上げ続け、世
界でも有数の実力派ヴィオール・ アンサンブル、ファンタズムの最新作はジェ
ンキンズ!
17世紀イギリスで活躍したとされるジョン・ジェンキンズは、ウィリアム・バ
ードらの作り上げた音楽の基礎を発展させる形で現存するだけでも800曲以上
の器楽作品を残している。特にヴィオールのためのコンソート音楽に対する評
価は抜群に高い。
今回がアヴィー移籍3作目となるファンタズム。2人のゲスト・ヴィオール奏者
を迎えてイギリスの共和制、王政復古の時代を生き抜いたジェンキンズの作品
を美しいハーモニーで聴かせてくれる。

AV 2097(SACD-Hybrid) \2580
F・リスト:
ピアノ・ソナタ ロ短調/バッハの主題による幻想曲とフーガ/死の舞踏
マルクス・グロー(ピアノ)
1995年のエリザーベト王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門での優勝を皮切り
に快進撃を続けるドイツの若手ピアニスト、マルクス・グロー。フィラデル
フィア管、サンフランシスコ響、ロンドン響、サンクト・ペテルブルク・フィ
ルなどの名立たる名門オケとの共演経験を持ち、日本へも定期的に来日してい
る。イギリスでもハイペリオンと専属契約を締結したチェロ界期待の新星アル
バン・ゲルハルトとの共演でウィグモア・ホール・デビューを飾るなど引く手
あまたの状態である。
ニューヨーク・タイムズ誌やワシントン・ポスト誌、ガーディアン誌などで高
評価のレビューを獲得するなどグローのパフォーマンスは世界中で認知されて
おり、本格的なソロ・デビュー盤となる今回のリスト・アルバムでも大きな期
待に違わぬ演奏が期待される!

AV 2092(SACD-Hybrid) \2580
J・ハイドン:弦楽四重奏曲第58番ハ長調Op.54-2
グラジナ・バツェヴィチ(1909−1969):弦楽四重奏曲第4番
A・ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105
シマノフスキ・クヮルテット
1995年にワルシャワで結成されたシマノフスキ・クヮルテットは、2001年の
BBCニュー・ジェネレーション・アーティストを受賞し、2005年カロル・シマ
ノフスキ・アウォードを獲得するなど華々しいスタートを切った若き弦楽四重
奏団。
BBCプロムスやシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭への出演やフランス、
ドイツ、オーストラリアへのツアーなど精力的な活動を行っている。ハイド
ン、ドヴォルザークに加えて同郷の作曲家バツェヴィチの作品を収録している。





<Urtext>
JBCC 106 \2180
L・バーンスタイン(ドゥディン編):キャンディード序曲
G・ガーシュウィン(スキロウ編):組曲《ポーギーとベス》
D・ショスタコーヴィチ(ドゥディン編):祝典序曲
A・コープランド(ジーマン編):エル・サロン・メヒコ
S・レヴエルタス(トゥーサン編):ガルシア・ロルカへのオマージュ
M・ファリャ(ターノ編):組曲《三角帽子》
作曲者不詳(ターノ編):No Te Puedo Querer
G・ミラー(ターノ編):イン・ザ・ムード
ジョージ・メスター(指揮)、シンフォニエッタ・ヴェントゥス
シンフォニエッタ・ヴェントゥスはメキシコ・シティを本拠地とするオーケス
トラに在籍する木管楽器奏者たちによって1994年に結成された木管アンサンブ
ル。クラリネット、オーボエ、ファゴット、ホルンがそれぞれ2人ずつ計8人の
メンバーで構成されている。
指揮は1984年よりパサデナ交響楽団の音楽監督をつとめ、2004年からはネイプ
ルズ・フィルハーモニック管弦楽団の音楽監督を兼任するジョージ・メスター。
収録曲を見てみると日本では吹奏楽の編曲作品として演奏されているレパート
リーがずらりと並んでいる点に驚かされる。「祝典序曲」や「キャンディード
序曲」など演奏はとにかく熱い!
ラテンの熱気に満ち溢れ超絶技巧を繰り広げながらも綿密な音楽を聴かせる木
管アンサンブル。圧倒されること間違いなし!

JBCC 068 \2180
大地の声-エドゥアルド・ガンボア:大地の声
フリオ・セザール・オリヴァ:Por siempre Sabines
サムエル・ジーマン:ソラメンテ・ソラ
イサーク・サウル:ソング・オヴ・アブセンス
Kavindu(アレハンドロ・ヴェラスコ):4つの歌
イラセマ・テラザス(ソプラノ)、イレアナ・バウティスタ(ピアノ)、
イサーク・サウル(ピアノ)、クリスティーナ・モンテーロ(ピアノ)、
マリサ・カナルス(フルート)、
エドワルド・スペンサー(イングリッシュ・ホルン)、
マルシア・ヨント(オーボエ)、
エレアノール・ワインガルトナー(クラリネット)、
ベアタ・クカウスカ(ヴァイオリン)、
ヴィクトル・フローレス(コントラバンジョー)、
ガブリエラ・ヒメネス(打楽器)
イラセマ・テラザスはカルロ・モレリ・インターナショナル・アウォードをは
じめとした様々な受賞歴を持ち、メキシコの主要オーケストラや指揮者との共
演を数多くこなしているメキシコを代表するソプラノ奏者。
オペラ座の怪人メキシコ版ではクリスティーヌ役を演じるなど名実共にメキシ
コのトップ・スターである。ピアノや器楽伴奏に乗って歌われる歌曲はまさし
くロマンティック。澄み切った美しい歌声は魅力満点!

JBCC 104 \2180
アレハンドロ・ヴェラスコ・ソトマヨール(1956−):
Ah/Tara/Karuna/Imasmim sati/Ekagata/Sunati/Padma/Mitrata/
Shanti
クリスティーナ・モンテーロ(ピアノ)、
イラセマ・テラザス(ソプラノ)
メキシコ・シティに生まれ、シカゴやイリノイで作曲を学んだヴェラスコの5
つのピアノ作品と2つの声楽作品を収録した作品集。ヴェラスコは2001年より
西洋仏教教団に加わっており、その情緒溢れる作品にはどこかアジア、日本
的な雰囲気を感じさせるものがある。

JBCC 115 \2180
メキシコのギター四重奏曲集 ――
フアン・エルゲラ:砂時計
ジェラルド・タメス:4声のための《Jicamo》
フリオ・セザール・オリヴァ:4大元素
ホルヘ・リッター:Tails
エドゥアルド・ガルシア・デ・レオン:ルンバ
メキシコ・シティ・ギター四重奏団
メキシコの作曲家たちによる四重奏曲を実力十分の若きタレント集団「メキシ
コ・シティ・ギター四重奏団」が演奏するというまさにメキシカン・ギター・
アルバム!メキシコ=ギターと言っても過言ではないだけにクォリティは非常
に高い。

JBCC 103 \2180
ローザ・グライエブ(1931−):
You will leave me/フルートのための《リフレクションズ》/秋/ヴァイオ
リン・ソナタ/Far/Cyclic Piece/Speedy dove/Arrival port/By then/
The Afternoon
ルルド・アンブリス(ソプラノ)、
ヴィンセント・トウツェット(フルート)、
ミツコ・テンパク(ヴァイオリン)、
デュアン・コックラン(ピアノ)
メキシコの作曲家でありピアニストである女流音楽家ローザ・グライエブの作
品集。グライエブの作品はメキシコで行われたUNESCOの世界音楽祭でも取り上
げられた。





<ASV Gold>
GLD 4020 \2080
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897−1957):
交響的セレナーデOp.39
チャールズ・トムリンソン・グリフェス(1884−1920):
ローマの素描Op.7(クレイグ・レオン編曲による管弦楽版/世界初録音)
シモーネ・ピタウ(指揮)、ロンドン交響楽団
ウィーンの天才作曲家とハリウッドの映画音楽界の巨匠という2つの顔を持つ
コルンゴルトと、35歳という若さでこの世を去ったアメリカの作曲家グリフェ
スのカップリング。2004年にクレイグ・レオンによって編曲が行われた管弦楽
版「ローマの素描」は世界初録音となる。
名門ロンドン響の指揮を振るシモーネ・ピタウはエンニオ・モリコーネ・オー
ケストラのメンバーとして活躍中の若き音楽家である。





<Black Box>
BBM 1106 \2080
ジョン・コリグリアーノ(1938−):
幻想的練習曲/ヴァイオリン・ソナタ/ファンタジー・オン・アン・オスティ
ナート/キアロスクーロ
アンドリュー・ルッソ(ピアノ)、コリー・セロフシェク(ヴァイオリン)、
スティーヴン・ハイマン(ピアノ)
ジョン・アダムス、ジョージ・クラム、ネッド・ローレムなど現代アメリカ
の作曲家たちの作品を積極的にリリースしているブラック・ボックス。今回
のリリースは現在のアメリカ作曲界の代表的存在であるコリグリアーノのピ
アノとヴァイオリンのための作品集。演奏にはアメリカのピアニストである
ルッソ、カナダのヴァイオリン奏者セロフシェクといったエネルギッシュな
若手アーティストを起用している。





<Resonance>
CDRSN 3067 \1080
W・ウォルトン:
交響曲第1番変ロ短調/《スピット・ファイアー》プレリュードとフーガ(※)
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団、
スチュアート・べドフォード(指揮/※)、イギリス室内管弦楽団(※)
ハンドリー&ロイヤル・リヴァプール・フィルが力強く繰り広げるウォルトン
の世界!

CDRSN 3036 \1080
F・シューベルト:
弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810《死と乙女》/弦楽四重奏断章ハ短調D.103
/メヌエットとトリオD.89
マジーニ弦楽四重奏団
ロマン・ポランスキーの映画によって一躍知られることとなったたシューベル
トの弦楽四重奏曲を代表する名作。

CDRSN 3033 \1080
シュトラウス・ファミリー-ウィーンの舞曲集 ――
J・シュトラウス2世:皇帝円舞曲Op.437、ポルカ《歌い手の喜び》Op.328、
ワルツ《ウィーン気質》Op.354、ワルツ《南国のばら》Op.388、チェコ・ポル
カOp.13、ワルツ《ウィーンのボンボン》Op.307/J・シュトラウス2世&ヨ
ゼフ・シュトラウス:ピチカート・ポルカ/ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ
《憂いもなく》Op.271、鍛冶屋のポルカOp.269/J・シュトラウス1世:ラデ
ッキー行進曲Op.228
ジョン・ジョージアディス(指揮&ヴァイオリン)、
ロンドン交響楽団
心が躍るシュトラウス一家のダンス・アルバム!





<Living Era Classics>
AJD 2009 2枚組 \2160
ワインガルトナー・オリジナル・モノ・レコーディングス1938-1940 ――
J・ブラームス:交響曲全集/大学祝典序曲Op.80
フェリックス・ワインガルトナー(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
クラシックのヒストリカル音源の復刻にも力を入れ始めたLiving Eraの新譜3
タイトルが登場。マーラーの後任として当時のウィーン・フィル常任指揮者を
つとめるなどした巨匠ワインガルトナーが晩年にロンドンの2大オーケストラ
と収録したブラームス。

AJC 8560 \1080
ホロヴィッツ・オリジナル・モノ・レコーディングス1942-1951 ――
V・ホロヴィッツ:ビゼーのカルメンの主題による変奏曲
F・リスト:《詩的で宗教的な調べ》より 葬送
F・リスト(ホロヴィッツ編):ハンガリー行進曲、忘れらたワルツ
F・メンデルスゾーン(リスト&ホロヴィッツ編):
《真夏の夜の夢》より行進曲と変奏曲
M・ムソルグスキー(ホロヴィッツ編):展覧会の絵、水の辺りで
C・サン=サーンス(リスト&ホロヴィッツ編):死の舞踏
J・P・スーザ(ホロヴィッツ編):星条旗よ永遠なれ
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
ホロヴィッツ版「展覧会の絵」、「星条旗よ永遠なれ」などを収録した伝説の
ヴィルトゥオーソ、ホロヴィッツの超絶技巧集!

AJC 8561 \1080
クライスラー・オリジナル・モノ・レコーディングス1926-1946 ――
F・クライスラー:
ウィーン奇想曲、愛の喜び、愛の悲しみ、美しきロスマリン、
A・ドヴォルザーク:ユーモレスク
フォスター:峠の我が家
P・グレインジャー:ロンドンデリーの歌/他 全21曲
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
「20世紀最高のヴァイオリニスト」の異名を持つクライスラーの自作自演を含
んだヴァイオリン名曲集。





<Caprice>
CAP 21649 \2180
北欧のクラリネット協奏曲集 ――
カール・ニールセン:クラリネット協奏曲Op.57
ヨン・フェーンストレム(1897−1961):クラリネット協奏曲Op.30
ヨウニ・カイパイネン(1956−):
クラリネット協奏曲《カルペ・ディエム!(現在を楽しめ!)》Op.38
カーリン・ドゥーンブッシュ(クラリネット)、
ペトリ・サカリ(指揮)、イェヴレ交響楽団
スウェーデン出身のドゥーンブッシュは1996年に王立音楽アカデミーなどによ
って授与されるソロイスト賞に輝くなど実力、ルックスともに注目の女流クラ
リネット奏者である。ソリストとしてもロイヤル・ストックホルム・フィル、
バーゼル響、ザグレブ響、スウェーデン放送響などと共演を行うなど今後の活
躍が大きく期待されている。クラリネット奏者、関係者は要チェック!





<Footprint>
FRCD 006 \2180
神聖と世俗 ―― B・ブリテン:
神聖と世俗Op.91/聖母賛歌/5つの花の歌Op.47/歌劇《グロリアーナ》Op.53
より 合唱の踊り/歌劇《ピーター・グライムズ》Op.33より オールド・ジョ
ーは漁に出た/聖チェチーリア賛歌Op.27
サイモン・フィップス(指揮)、
サイモン・フィップス・ヴォーカルアンサンブル
サイモン・フィップス・ヴォーカルアンサンブルは音楽教師、教会音楽家、ヨ
ーテボリ音楽アカデミーの学生をメンバー1997年に創設されたヨーテボリ地方
を代表する合唱団のひとつ。ケンブリッジ・キングズカレッジで学んだサイモ
ン・フィップスの指揮の下、ルネサンス音楽から現代スカンディナヴィアの合
唱音楽までという幅広いレパートリーを持つ。リリース第1弾はフィップスの
父と親交の深かったブリテンへのオマージュ・アルバムである。

FRCD 004 \2180
あなたの想いは緑の木 ――
ステファン・フォシェーン(1943−):
人生はミステリー、水族館、ゆっくりとあなたの頭を回し、永遠 暗闇をこわ
がらないで、今はすばらしい時
イングマル・ヴェンドシュラーグ(エリクソン編):
思いどおりの人生でなかったら
スヴェン=エーリク・ユーハンソン(1919−1997):山のむこうに何かが
スウェーデン伝承曲(フォシェーン編):さあ、騒ぎがおさまり
ドイツ伝承曲(スヴェンソン編):甘き喜びのうちに
ウッレ・アドルフソン(1934−2004)グローリア
フレズリク・ロンディン(1963−)(エリクソン編):もしも僕の
ゲオルク・リ−デル(1934−):鳥のように自由に
ステファン・ニルソン(エリクソン編):子供たちのために世界を
モニカ・ドミニク(1940−)怒りの火を燃やせ
ビルギッタ・ヒリン(1915−1998)(エリクソン編):おじいさんの戦の歌
エリサーベト・ヘルムードソン(1927−)(エリクソン編):
島の夏のたそがれ
伝承曲(エリクソン編):ここに大地がある
グンナル・エーリクソン(指揮)、
ヨーテボリ室内合唱団、
ステファン・フォシェーン(ピアノ&シンセサイザー)、
ハラルド・スヴェンソン(ピアノ)、森泰人(ベース)、他
スウェーデン放送のラジオ番組“Andrum” のためにヨーテボリ室内合唱団が
録音を行った自然を題材とした作品18曲を収録。ステファン・フォシェーン、
ハラルド・スヴェンソンら、スウェーデンを代表するジャズミュージシャン
なども録音に参加している。





<Danacord>
DACOCD 567-568 2枚組 \4360
ヘアマン・D・コペル作品集第4集-声楽作品 ――
ヘアマン・D・コペル:(1908−1998):
テノール、混声合唱、少年合唱と管弦楽のための《3つのダヴィデの詩編》
Op.48/テノールとピアノのための《5つの聖書の歌》/テノールとピアノの
ための《2つの歌》/ソプラノとピアノのための《4つの愛の歌》/メゾ・ソ
プラノとピアノのための《4つの旧約聖書の歌》/他 全14曲
ヘアマン・D・コペル (ピアノ)、
ペーテル・リンドロース(テノール)、
ヨン・フランセン(指揮)、
デンマーク国立交響楽団&国立合唱団、コペンハーゲン少年合唱団、他
コペル自身が代表作と考えていた。ストラヴィンスキーの「詩編交響曲」をモ
デルに、ホロコーストの記憶も鮮やかな1949年に作曲された3楽章の作品「3つ
のダヴィデの詩編」を中心とした声楽作品を収録した作品集第4弾。






<New World>
80645-2 \2080
ロバート・カール(1954−):弦楽器のための作品集 ――
弦楽三重奏のための《Open》/ヴァイオリン・ソナタ第2番《Angel-Skating》
/弦楽四重奏曲第2番《Fear of Death/Love of Life》
アダスキン弦楽三重奏団、
ジョン・マクドナルド(ピアノ)、アニー・トレパニア(ヴァイオリン)
ロバート・カールはジョナサン・クラマー、ジョージ・ロックバーク、ラルフ
・シャピー、そしてヤニス・クセナキスに作曲を師事したアメリカの現代作曲
家である。





<Arcana>
A 326 \2180
R・シューマン:
3つの弦楽四重奏曲Op.41〔弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1/
同第2番ヘ長調Op.41-2/同第3番イ長調Op.41-3〕
クイケン・クヮルテット〔シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)、
ヴェロニカ・クイケン(ヴァイオリン)、サラ・クイケン(ヴィオラ)、
ヴィーラント・クイケン(チェロ)〕
アルカナ待望の新譜は古楽界の重鎮であり大御所であるヴィーラント&シギ
スヴァルトのクイケン兄弟、クイケン家の次世代を担うクイケン兄弟の2人
の娘、ヴェロニカ&サラの4人で結成した弦楽四重奏によるシューマンとい
う超強力盤!ピアノ作品、歌曲、室内楽作品に多彩で魅力的な楽曲を多数残
したシューマン。弦楽四重奏曲に関してはスケッチとして残されている物を
除くと「Op.41」の3曲のみであり、シューマンが純粋に弦楽器のみのため作
曲を行った室内楽作品は非常に少ない。
モダン楽器を使用するなど旋風を巻き起こしたヴィーラントによるバッハの
無伴奏チェロ組曲(A 421)、クイケン・ファミリーによるドビュッシーの
室内楽作品集(A 303)など、アルカナからリリースされるクイケンのタイ
トルはとにかく強力。クイケン・ファミリーの2世代4人で組んだ弦楽四重
奏は、意思の疎通はもちろんのこと作品の内面に迫った造旨の深いシュー
マンを展開している。大いなる推進力と説得力を持つシギスヴァルトのヴァ
イオリンと包み込むような包容力を感じさせるヴィーラントのチェロは言う
までも無く、内声部を担当するサラ&ヴェロニカの若手女流コンビの貢献
度も非常に高い。

A 341 \2180
セファルディのロマンス-
Nacimiento y vocation de Abraham/A la una yo naci/La rosa
enflorece/Asentada en mi ventana/Eli Eliyahu/El sueno de la hija
del rey/他 全18曲の舞曲と歌曲
トーマス・ウィマー(指揮)、アクセントゥス・オーストリア
「セファルディ」とは中世のスペイン、ポルトガルといったイベリア半島
に移住したユダヤ人のことであり、そこに伝わる音楽を再現した18曲の作
品が収録されている。ヴィエール&リュート奏者でもあるトーマス・ウィ
マー率いるアクセントゥス・オーストリアはその名の通り、オーストリア
を本拠とする声楽と楽器による古楽アンサンブル。
中でも古楽、バッハなどの幅広いレパートリーを持つマドリッド出身のソ
プラノ奏者、マリア・ルス・アルバレスが群を抜いた素晴らしい歌声を披
露。テノールのセザール・カラツォ・ジャロンの歌声も見事な雰囲気を作
り出している。イベリアとユダヤの音楽の融合した姿を知り得ることの出
来る貴重な音源である。

A 351 \2180
W・A・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271《ジュノム》
ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
パウル・バドゥラ=スコダ(フォルテ・ピアノ&指揮)、
ムジカ・フローレア
フルトヴェングラー、カラヤン、ベーム、ショルティなど歴史に名を残す指
揮者たちからの注目を集め、フリードリヒ・グルダ、イェルク・デームスと
共に「ウィーンの三羽鳥」と呼ばれた巨匠バドゥラ=スコダ。
モーツァルトの権威としても名高いバドゥラ=スコダがアルカナから送り出
す最新作はフォルテ・ピアノによるモーツァルトの協奏曲集という大注目タ
イトル!
バドゥラ=スコダは今回の録音ではチェコのピアノ・フォルテの名製作家で
あるポール・マクナルティが2005年に製作した「アントン・ワルター1802年
頃製」のレプリカを使用。
1992年に結成されたチェコのトップ・バロック・アンサンブルであるムジカ
・フローレアを率いて弾き振りを披露する巨匠の演奏は言葉では言い表せな
いほどに深く、1つ1つの音から生命を息吹きを感じさせてくれる唯一無二の
ものとなるだろう。2005年9月プラハでの録音。





<PentaTone>
PTC 5186 080(SACD-Hybrid) \2850
M・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
S・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番ト長調
フランチェスコ・シュリメ(1981−):3つの即興曲
フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ(ピアノ)、
ミハイル・プレトニョフ(指揮)、
ロシア・ナショナル管弦楽団
クラシックからコンテンポラリー、そしてジャズと幅広いジャンルで才能を
発揮中の俊英ピアニスト、フランチェスコ・シュリメのペンタトーン・デビュ
ー・アルバム!1981年ルクセンブルク生まれのシュリメは、2000年に師匠で
あるプレトニョフ&ロシア・ナショナル管とのコンビでアメリカ・デビュー
を果たしヨーロッパ、アジア、南米においてもコンサートや音楽祭で活躍中。
2001年にはソリスト兼指揮者として室内楽団「ニュー・バッハ・プレーヤー
ズ」を創設。2004年にはヴィヴァルディの四季(ピアノと弦楽合奏版)の公
演を行い絶賛を受けるなどハイレベルのパフォーマンスを披露し続けている。
古典的なスタイルのクラシック作品や、ピアノとジャズ・アンサンブルのた
めのジャズ作品の作曲も行うなど若さと勢いに満ち溢れたシュリメの活動は
まさしく多彩。しかも現在は現代音楽を学ぶためにバルセロナに居を構える
など、その飽くなき探究心はとどまることを知らない。名匠プレトニョフが
見出した素晴らしき才能に要注目!

PTC 5186 122(SACD-Hybrid) \2850
P・I・チャイコフスキー:
幻想曲《フランチェスカ・ダ・リミニ》Op.32/弦楽セレナードOp.48
レオポルド・ストコフスキ(指揮)、ロンドン交響楽団
フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ。
ストコフスキのチャイコフスキー・アルバムが高音質のSACD Hybrid盤とし
て登場。1974年10月の録音。

PTC 5186 134(SACD-Hybrid) \2850
W・A・モーツァルト:
歌劇《皇帝ティートの慈悲》K.621より 私は行くが君は平和に、ああこの
瞬間だけでも、 リート《夕べの感じ》K.523、リート《すみれ》K.476
L・V・ベートーヴェン:
劇音楽《エグモント》Op.84より 太鼓は響く、喜びと悩みに満ち、シェーナ
とアリア《いいえ、心配しないで》WoO.92a、演奏会用アリア《ああ、不実
な者よ》Op.65
F・シューベルト:
劇音楽《ロザムンデ》D797より Zogernd Leise D920、宗教劇《ラザロ、ま
たは復活の祝日》D689より Der Vollmond strahlt、歌劇《アルフォンソと
エストレッラ》D732より 薔薇の上で眠りこむ無垢なる人、いつまでもここ
にとどまって
デイム・ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)、
レイモンド・レパード(指揮&ピアノ&フォルテピアノ&ハープシコード)
イギリス室内管弦楽団&合唱団
フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ。
イギリス最高のメゾ・ソプラノとして名高いジャネット・ベイカーのソロ・
アルバム。レパードの多彩なサポートもお見事。
1973年8月&1976年12月の録音。




<Channel Classics>
CCSSA 22005(SACD-Hybrid) 2枚組
\3780 ※4月18日までのご注文分特価
\4750 4月18日以降の通常価格
J・S・バッハ:《ヨハネ受難曲》BWV.245
ヨス・ファン・フェルトホーフェン(指揮)、オランダ・バッハ協会
格調ある紙ハード・ケース、190ページ以上におよぶ豪華カラー・ブックレ
ット付きという採算度外視の特別仕様盤。





<Halle>
CDHLD 7510 2枚組 \2080
R・ヴォーン・ウィリアムズ:
劇音楽《すずめばち》(英語全曲版世界初録音)
ヘンリー・グッドマン(ナレーター)、
マーク・エルダー(指揮)、ハレ管弦楽団
ロイヤル・フィルハーモニック協会が選定する2004年の年間ベスト・アンサ
ンブル・アウォードを受賞するなど目覚しい活躍を見せるハレ管弦楽団がま
たも注目のタイトルをリリース!
今回収録されている劇音楽「すずめばち」とは、1909年にケンブリッジ大学
でアリストファネスによるギリシャ喜劇「すずめばち」をギリシャ語上演す
るにあたって、ヴォーン・ウィリアムズに劇付随音楽の作曲が依頼されて誕
生した作品である。これまでにも組曲版の録音は存在していたが、テノール、
バリトン独唱と男声合唱を必要とする全曲版の録音は行われてこなかった。
そこでイギリスの演出家でありライターでもあるデヴィッド・パウントニ
ーが新たに英語への翻訳とスコアの校訂を敢行。
完成した新たなスコアを使用してエルダー&ハレ管が劇音楽全曲の収録を
行い、BBCラジオ3の協力のもと世界初となる全曲盤のリリースが実現の運
びとなった!ヴォーン・ウィリアムズの遊び心や仕掛けが随所に散りばめ
られている幻の作品「すずめばち」。イギリス音楽ファン必聴盤!





<Linn>
CKD 273(SACD-Hybrid) \2580
W・A・モーツァルト:
フルート協奏曲ト長調K.313/バスーン協奏曲変ロ長調K.191/
クラリネット協奏曲イ長調K.622
アリソン・ミッチェル(フルート)、ウルスラ・ルヴォー(バスーン)、
マキシミリアーノ・マルティン(クラリネット)、
アレクサンドル・ヤニチェク(ディレクター)、
スコットランド室内管弦楽団
Linnレーベルとスコットランド室内管がモーツァルトの生誕250年を記念し
て贈る初のアニヴァーサリー・アルバム!ソリストをつとめるのはマッケ
ラス、スヴェンセンらとの演奏でハイ・パフォーマンスを披露し続けるス
コットランド室内管の3人の首席奏者たち。フルートのアリソン・ミッチェ
ルは、ハイペリオンからリリースとなっているヒューイット&オーストラ
リア室内管による「バッハの協奏曲集」へもソリストとして加わったオー
ストラリアのトップ・アーティスト。ファゴットのウルスラ・ルヴォーは
EUユース・オーケストラのメンバーとしてアバド、カラヤン、バーンスタ
イン、ショルティの指揮の下で活躍し1987年よりスコットランド室内管の
首席奏者の任にある。
クラリネットのマキシミリアーノ・マルティンはグスタフ・マーラー・ユ
ーゲント管などで活躍し、マッケラスやベルグルンドといった巨匠たちに
将来を期待されるスペインの若き名手。スコットランド室内管の管楽器セ
クションを支える3人のアーティストたちの演奏とLinnの優秀録音によるモ
ーツァルトは、アニヴァーサリーを抜きとしても注目に値する1枚である。

CKD 250(SACD-Hybrid) \2580
F・ショパン:
華麗なる変奏曲変ロ長調Op.12/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35《葬送》
/舟歌嬰へ長調Op.60/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
アルトゥール・ピツァーロ(ピアノ)
リスボン出身のワールド・ヴィルトゥオーソ・ピアニスト、アルトゥール
・ピツァーロのショパン第2弾。前作の小品集から趣を変えた今回は2曲の
ピアノ・ソナタを中心に据えた内容となっている。
ピツァーロはセケイラ・コスタ、マルク・ハンブルク、エドウィン・フィ
ッシャーといった名手たちにピアノを師事。色彩豊かなタッチと緩やかな
旋律で聴かせてくれる表現力の深さの対比は見事というほかない。
ピアノは既発である2枚のベートーヴェン・アルバム、ショパン第1弾と同
じくブリュートナーのピアノを使用しており、ピツァーロとブリュートナ
ーの一体感はこれまでと比べても更に深まったと言える。

AKD 277(SACD-Hybrid) \2580
イン・パーペチュイティ ――
ハフトール・メッドボウ:
Little Auk/Spor/Teetotum/In Perpetuity/Hop Skip/Charivari/
Maikro
ハフトール・メッドボウ・グループ、エジンバラ・クヮルテット
エジンバラ・クヮルテットをフューチャーしたジャズとクラシックのクロ
ス・オーバー的要素を持った興味深いアルバムが登場。収録作品は全曲と
もノルウェーのジャズ・ギタリストであるハフトール・メッドボウによる
もの。1曲目の「Little Auk」はムード音楽としてもピッタリの雰囲気に満
ちた作品。ジャズ、コンテンポラリー、クラシックなど様々なスタイルを
聴くことの出来る1枚である。





<Avie>
AV 2098 \2080
J・ブラームス:
クラリネット・ソナタ第1番へ短調Op.120-1、同第2番変ホ長調Op.120-2
R・シューマン:3つのロマンスOp.94、幻想小曲集Op.73
トッド・レヴィ(クラリネット)、エレーナ・アーベント(ピアノ)
2度のグラミー賞受賞というレコーディングにおいても華々しい実績を持ち、
現在ミルウォーキー交響楽団の主席クラリネット奏者をつとめる実力者トッ
ド・レヴィがクラリネットの超重要レパートリーに挑んだソロ・アルバム。
1998年の11月にはホワイトハウスで当時の大統領であるクリントン夫妻を前
にガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーの演奏を行っている。アメ
リカのトップ7に匹敵する実力を持つと言われるミルウォーキー交響楽団
(トロンボーンには神田めぐみ氏が在籍中)の主席奏者としてだけでなく、
室内楽奏者やソリストとしても目覚しい活躍を見せるレヴィ。
基本に忠実ながら緩やかなテンポで懐の深さ、音楽性の高さを存分に聴か
せてくれるブラームス&シューマンは非常に充実した内容である。クラリ
ネット奏者、関係者は是非一聴を!

AV 2082 2枚組 \2080
パースペクティブ2 ――
L・V・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54、同第27番ホ短調Op.90
B・バルトーク:組曲《戸外にて》Sz.81
J・ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5
アンドレアス・ヘフリガー(ピアノ)
世界的なテノール歌手としてその名を知られているエルンスト・ヘフリガー
の息子、アンドレアス・ヘフリガーのパースペクティブI(AV 0041)に続
く最新作。名門ジュリアード音楽院で学んだアンドレアス・ヘフリガーは、
ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロンドン響、バイエルン放送響などの
超一流オーケストラにゲストとして迎えられるなど世界を舞台に活躍中。

AV 2081(SACD-Hybrid) 2枚組 \5160
G・エネスコ:ピアノ作品集Vol.2 ――
前奏曲とフーガ ハ長調/夜想曲変ニ長調/スケルツォ/Piece Sur Le Nom
De Faure/ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調Op.24-1/同第3番ニ長調Op.24-3
ルイザ・ボラック(ピアノ)
エネスコと同郷となるルーマニア出身の女流ピアニストであるルイザ・ボ
ラックによるピアノ・ソナタをメインとしたエネスコ作品集の続編。ボラ
ックは1991年エネスコ・インターナショナル・ピアノ・フェスティヴァル
で優勝を果たすなど、エネスコのスペシャリストである。





<Timpani>
1C 1099 \2180
ジョセフ・ギイ・ロパルツ(1864−1955):弦楽四重奏曲全集Vol.1 ――
弦楽四重奏曲第3番ト長調/弦楽四重奏曲第2番ニ短調
スタニスラス弦楽四重奏団
ティンパニーからの交響曲全集、管弦楽曲集などのリリースによって評価、
人気ともに急上昇中のロパルツ・シリーズに弦楽四重奏曲全集が加わること
に!弦楽四重奏曲全集は今回のリリースを皮切りに、スタニスラス弦楽四
重奏団の演奏で2007年の完結予定として交響曲全集と並行したリリースが
予定されている。
スタニスラス弦楽四重奏団はフランスの室内楽団スタニスラス・アンサン
ブルの弦楽セクションのメンバーによって1984年に結成されたアンサンブ
ル。ロパルツに縁の深いフランスの都市ナンシーを中心に活動の場として
おり、デュティーユやクラムなどの作品やコンテンポラリーなど現代作品
の演奏に定評がある。





<Collegium>
COLCD 130 \2080
ヴォイシズ ――
タリック・オレーガン(1978−):
《聖ウルフスタンのセクエンス》より 3つのモテット/
合唱のための変奏曲《マニフィカトとヌンク・ディミッティス》/
Two Upper-Voice Settings/ドルチェスター・カンティクル/
Four Mixed-Voices Settings/コリマソン(全曲世界初録音)
ジェームズ・マクヴィニー(オルガン)、
ラファル・エジエルスキ(チェロ)、
エイドリアン・スピレット(打楽器)
、ヘレン・タンストール(ハープ)、
ティモシー・ブラウン(指揮)、
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
タリック・オレーガンはイギリス合唱界の神様として名高いジョン・ラッ
ターが注目する若干27歳というイギリスの若き作曲家である。
オレーガンはブリティッシュ・コンポーザー・アウォードで優勝を勝ち取
り、その作品はBBC交響楽団、ロンドン・シンフォニエッタやBBCシンガー
ズによって取り上げられている。
タリック・オレーガンは今後コレギウムがジョン・ラッターの後継候補と
して力を入れて育成していくというだけにその作品には注目が必要だろう。
収録作品は全曲世界初録音。イギリスの俊英の作品集に要注目!





<Olive Music>
om 007 \2180
スクアルチャルーピ写本の作品より ――
バルトリーノ・ダ・パドヴァ(14世紀):
Non correr troppo、Ricorditi di me、Inperial sedendo、La doulse cere
アンドレア・ダ・フィレンツェ(14世紀):
Pianto non partira、Sotto Candido vel、Donna bench'i mi parta、
Presunzion da ignoraca、Perche veder non posso、E piu begli occhi、
De che faro signore?、Non piu doglie ebbe Dido/他 全18曲
テトラクティス〔ジル・フェルドマン(ソプラノ)、
ケース・ブッケ(ヴィエル&リコーダー)、
マリア・クリスティーナ・クリアリー(ハープ)、
シルヴィア・テカルディ(ヴィエル)〕
ジル・フェルドマンとケース・ブッケによって創設された「Olive Music」
は、素晴らしい演奏内容と一貫されたデザインによる質の高いディジパッ
ク使用によって古楽ファンを中心に大きな支持を得ている。
「スクアルチャルーピ写本」とは15世紀のフィレンツェで編簿が行われた
中世イタリアを代表する写本であり、14世紀イタリアのトレチェント音楽
を現代に伝える重要な音楽資料であり353もの作品が収められている。ちな
みにフェルドマンとブッケは4月に来日公演を行う。





<ASV Gold>
GLD 4010 \2080
J・ハイドン:
弦楽四重奏曲集Op.77《ロプコヴィツ四重奏曲集》/弦楽四重奏曲第43番
ニ短調Op.42/同第83番ニ短調Op.103
リンゼイズ
ASVレーベルへ25年間に渡ってレコーディングを行い続けてきたリンゼイズ
の録音も、今回の発売が遂に最後のリリースとなる。2005年のグラモフォ
ン・アウォードでは長年の活動の功績が讃えられ「特別功労賞」が贈られ
たリンゼイズ。ハイドンの弦楽四重奏曲Op.54(CDDCA 582)がグラモフォ
ン・アウォードにノミネートされた経験を持つなど、ハイドンの解釈には
大きな定評があるだけに最後の録音として相応しい内容といえる。

GLD 4016 \2080
J・ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18/同第2番ト長調Op.36
リンゼイズ、ルイーズ・ウィリアムズ(ヴィオラ)、
ポール・ワトキンス(チェロ)
ASVレーベル、そしてイギリスの弦楽四重奏団の顔として多大な足跡を残し、
惜しまれつつも2005年7月にその活動に終止符を打ったリンゼイズ。この度
リリースとなるブラームスの六重奏曲集は、活動停止の前年である2004年
の10月27日-30日にヨークシャーで収録された録音。長い経験に裏打ちされ
た円熟味に満ちた演奏を聴かせてくれる。

GLD 4017 \2080
L・V・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78《テレーゼ》/ディアベッリの主題に
よる33の変奏曲ハ長調Op.120
ニコライ・デミジェンコ(ピアノ)
ドイツの「AGPL」レーベルからもベートーヴェンやスカルラッティなどの
録音をリリースするなど、更に精力的な活躍を見せるロシアのヴィルトゥ
オーソ・ピアニストであるデミジェンコ。最近は特にベートーヴェンに力
を入れているのか今回のリリースは「ピアノ・ソナタ第24番」と「ディア
ベリ変奏曲」というカップリング。2005年2月に行われたレコーディング
でデミジェンコは、ヒューイットやチッコリーニも愛用するイタリアの名
器ファツィオーリを使用。「ディアベリ変奏曲」はガーディアン誌からも
絶賛を受けており、デミジェンコの新たなる境地を満喫できる名演である!

GLD 4019 \2080
C・フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調/ヴァイオリン・ソナタ イ長調
シューベルト・アンサンブル
結成から20年を越える歴史を持ち1998年にはロイヤル・フィルハーモニッ
ク協会から最優秀室内楽団賞を授与されるなど、第1線で活躍を続けるシュ
ーベルト・アンサンブル。ヴァイオリン・ソナタではオーケストラアンサ
ンブル金沢で第1コンサートマスターをつとめるサイモン・ブレンディス
がその妙技を披露する。




<ASV>
CDDCA 1169 2枚組 \4160
レオナルド・レオ(1964−1744):チェロ協奏曲集 ――
チェロ協奏曲第1番イ長調/同第2番ニ長調/同第3番ニ短調/同第4番イ長調
/同第5番へ短調/協奏交響曲(チェロ第6番ハ短調)
ジョセフィーヌ・ナイト(チェロ)、イギリス室内管弦楽団
特に声楽作品に優れた作品を残すなどナポリ楽派の作曲家として18世紀に
活躍し、スカルラッティの後継者とまで謳われたレオナルド・レオのチェ
ロ協奏曲集。レオのチェロ協奏曲は現在でも取り上げられるなど親しまれ
ており、ナイト&イギリス室内管の好演が楽しみ。

CDDCM 4501 \1680
R・シューマン:
ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22/クライスレリアーナOp.16/蝶々Op.2
ルーシー・パーハム(ピアノ)
ルーシー・パーハムはロシア国立響、ベルゲン・フィル、ポーランド国立
放送響、ソフィア・フィルなど個性的なオーケストラとソリストとして共
演経験を持つイギリスの女流ピアニスト。





<Brodsky Records>
BRD 3502 \2080
L・V・ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第8番ホ短調Op.59-2《ラズモフスキー第2番》
同第9番ハ長調Op.59-3《ラズモフスキー第3番》
ブロドスキー・クヮルテット
スティングやコステロといったアーティストたちとの共演盤「ムード・ス
イングス」(BRD 3501/OBRD 3501)とチャイコフスキーの「弦楽四重奏曲
第2番&第3番」(BRD 3500)を一挙に世に送り出すなど華々しいスタート
を切った「ブロドスキー・レコーズ」。
その名の通りブロドスキー・クヮルテットの自主レーベルである「ブロド
スキー・レコーズ」の約1年振りの新作となるリリース第3弾はベートーヴェ
ン!





<Black Box>
BBM 1101 \2080
ジョン・タヴナー(1944−):シュオン歌曲集(世界初録音)
パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)、シューベルト・アンサンブル、
ジリアン・マクドナー(チベット・テンプル・ボウル)
ロシア正教からギリシャ正教に帰依するなど神秘主義の作曲家として様々
な作品を世に送り出し続けているイギリスの現代作曲家ジョン・タヴナー。
世界初録音となる「シュオン歌曲集」は2003年作の合唱のための「シュオ
ン賛歌」の精神を引き継ぐ形で2004年に作曲されたソプラノと弦楽四重奏、
チベット・テンプル・ボウルのための歌曲集である。
ショルティなど巨匠との共演経験を持つ実力派ソプラノ奏者であるパトリ
シア・ロザリオはインドのボンベイ出身。今回の作品の起用はまさに適任
であり、タヴナーの作品の宗教性や神秘的な雰囲気を見事に表現している。

BBM 1105 \2080
L・ベリオ:セクエンツァ1、4、8、10a、14
/ヴァイオリンとピアノのための《2つの小品》/ムジカ・レジェーラ
/チェロのためのレチタティーヴォ《Les Mots sont alles》/
クラリネットのための歌曲
エクス・ノヴォ・アンサンブル
押しも押されぬイタリア現代音楽の代名詞、ルチアーノ・ベリオの室内楽
作品集。1979年にヴェネツィアで作曲家クラウディオ・アンブロジーニと
7人の若手演奏家によって結成されたエクス・ノヴァ・アンサンブルが1950
年代から2002年に作曲されたベリオの作品をまんべんなく聴かせてくれる。

BBM 1104 \2080
ネッド・ローレム(1923−):
テノール、ヴァイオリン、チェロとピアノのための《オーデン歌曲集》
(世界発録音)/メゾ・ソプラノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピ
アノのための《サンタ・フェ歌曲集》(全曲版世界初録音)
サラ・フルゴーニ(メゾ・ソプラノ)、
クリストファー・レミングス(テノール)、チェンバー・ドメーヌ
アメリカ・インディアナ州生まれの現代作曲家として特に現代歌曲で高い
名声を得たネッド・ローレム。世界初録音となる2つの歌曲集の収録に際し
てフルゴーニ、レミングスといった世界的名手と現代音楽を得意とするチェ
ンバー・ドメーヌを起用。現代歌曲ファンは要注目である。

BBM 1102 \2080
ネッド・ローレム(1923−):合唱とオルガンのための作品集 ――
起きよ、光を放て/即興曲/3つのアンセム/Why and Because/詩篇第17番
/Church's yearのための7つのモテット/エジプトへのフライト/来たれ、
清き心よ/Mercy and Truth are Met/Entreat Me Not/A Sermon on
Miracles/ジェラルド・マンリー・ホプキンズの詩による3つのモテット
カーソン・クーマン(オルガン)、
マレー・フォーブス・ソマーヴィル(指揮)、
ハーバード大学合唱団
同じくネッド・ローレムの合唱とオルガンのための作品を収録したタイト
ル。アメリカの現代作曲家ながら宗教的題材を持った作品も多い。ちなみ
に演奏は名門ハーバード大学の合唱団が担当している。




<White Line>
CDWHL 2159 \1680
イギリスのトランペット協奏曲集 ――
ジョン・カーマイケル(1930−):トランペット協奏曲
イアン・ハミルトン(1922−2000):
ジャズ・トランペットのための協奏曲Op.37
ルトランド・ボートン(1878−1960):トランペット協奏曲
トニー・ヒューイット=ジョーンズ(1926−1989):
トランペットと弦楽のための協奏曲
ジョン・ウォーレス(トランペット)、
サイモン・ライト(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
フィルハーモニア管在籍時にはその煌びやかなサウンドで数多くの名演を
残し、その後金管アンサンブル「ウォーレス・コレクション」を創設。現
在はロイヤル・スコティッシュ王立音楽アカデミーの学長をつとめるなど、
イギリスで最も有名なトランペット奏者の1人であるジョン・ウォーレス。
ウォーレス・サウンドはまだまだ健在であるということを聴き手に伝えて
くれるアルバムであり、カーマイケルのトランペット協奏曲を除く3曲は
世界初録音という貴重な音源である。





<Resonance>
CDRSN 3063 \1080
A・ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界》ホ短調Op.95
J・ブラームス:大学祝典序曲Op.80(※)
エンリケ・バティス(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団(※)
メキシコの爆演指揮者エンリケ・バティスの代名詞とも言える「新世界」
がクイック・シルヴァーより遂に復活!バティスのラテン・パワーによっ
て猛烈に響き渡るロンドン・フィルの演奏にはただただ唖然。

CDRSN 3051 \1080
中世の歌曲と舞曲 ――
14世紀イタリア:サルタレッロ
15世紀中央ヨーロッパ:Flos Florum、Du Getruys Blut
14世紀イギリス:Bryd ne Brere、Sumer Is Icumen IN/他
セント・ジョージ・カンツォーナ
中世のヨーロッパで親しまれてきた音楽の世界へ誘う1枚。

CDRSN 3057 \1080
マイケル・ティペット:
二重弦楽オーケストラのための協奏曲、弦楽オーケストラのための小音楽
R・ヴォーン=ウィリアムズ:
《富める人とラザロ》の5つの異版、二重弦楽オーケストラのためのパル
ティータ
ジョン・ファラー(指揮)、
イングリッシュ・シンフォニア
長く親しまれるイギリスの弦楽オーケストラのための作品の魅力が詰まっ
た好企画盤。

CDRSN 3060 \1080
E・エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
W・ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ
ロレイン・マクアスラン(ヴァイオリン)、
ジョン・ブラックリー(ピアノ)
グラモフォン誌より「最高に美しいレコード」と評された名盤が復刻!

CDRSN 3061 \1080
R・シュトラウス:
交響詩《死と浄化》/ホルン協奏曲第1番/交響詩《ドン・ファン》
フランク・ロイド(ホルン)、
トルガ・カシフ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
イギリス・ホルン界の重鎮フランク・ロイドのサウンドが響き渡る!

CDRSN 3064 \1080
W・A・モーツァルト:フルート四重奏曲集 ――
フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285/同第2番ト長調K.285a/
同第3番ハ長調K.285c/同第4番イ長調K.398
リチャード・アドニー(フルート)、メロス・アンサンブル
美しき旋律が次々に流れ出す神童の名作 ――。

CDRSN 3065 \1080
G・F・ヘンデル:合唱協奏曲集Op.3 ――
合奏協奏曲第1番変ロ長調/同第2番変ロ長調/同第3番ト長調/
同第4番へ長調/同第5番ニ短調/同第6番ニ長調
ジョージ・マルコム(指揮)、ノーザン・シンフォニア
ヘンデルの優れた器楽作品の作曲手法を理想的な演奏で味わうことの出来る
タイトル。

CDRSN 3066 \1080
F・メンデルスゾーン:八重奏曲変ホ長調Op.20/五重奏曲変ロ長調Op.87
プリマヴェーラ室内アンサンブル
メンデルスゾーンを語る上ではずすことの出来ない「八重奏曲」は16歳と
いう若さで書き上げた重要作。

CDRSN 3068 \1080
春-コレクション・オヴ・シーズナル・クラシッス ――
A・ヴィヴァルディ:《四季》より 春
R・シューマン:交響曲第1番《春》より
F・ディーリアス:春初めてのかっこうを聞いて
F・ブリッジ:春の歌
B・ブリテン:スプリング・キャロル
クリストファー・ガニング:春の朝
E・グリーグ:過ぎし春、春に
E・コーツ:スプリングタイム組曲
I・ストラヴィンスキー:春の祭典より
A・コープランド:カウボーイの春
様々なアーティスト
春満開!四季を辿る好企画の第2弾!春に関連した作品が集められたオムニ
バス盤であるが、春の祭典(一部)までをカップリングしてしまうあたり
が面白い。




<Pearl>
GEM 0229 \1880
キャスリーン・フェリアーと友人たち ――
G・F・ヘンデル:
歌劇《セルセ》より 私が愛するすずかけの木々の…オンブラ・マイ・フ(※)
F・メンデルスゾーン:
オラトリオ《エリヤ》より おお、主の御前に心しずめ(※)
G・F・テレマン:Kleine Kantate von Wald un Au
J・S・バッハ:
われを忘るるなかれBWV.505、ああわが生涯の最後の時でなくBWV.439
J・ブラームス:3つの四重唱曲Op.64、4つの歌曲
G・マーラー:
《大地の歌》より 春に酔える者、告別(冒頭4分3秒のみ収録)
L・バークリー:アヴィラの聖テレサの4つの詩Op.27
キャスリーン・フェリアーのニューヨークでのパーティー
(1949年または1950年)
キャスリーン・フェリアー(アルト)、
ピーター・ピアーズ(テノール)、
ブルーノ・ワルター(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
イギリスの伝説的アルトであるキャスリーン・フェリアーの未発表録音な
ど貴重な録音を集めたヒストリカル・ファン必聴の1枚。
※印の2曲は1946年-48年のデッカに録音が行われた未発売音源。注目のワ
ルター&ウィーン・フィルとの「大地の歌」(1947年9月11日)は「告別」
の冒頭部分4分3秒のみの収録だが、非常に貴重な音源であることは間違い
ない。





<Guild Light Music>
GLCD 5119 \1350
軽音楽の黄金時代-1950年代の軽音楽Vol.3 ――
I・バーリン:Say It with Music
H・アーレン:That Old Black Magic
M・ナシンベーネ:裸足の伯爵夫人の歌
E・ホワイト:White Wedding
L・アンダーソン:サンドペーパー・バレエ
他 全27曲
スタンリー・ブラック&ヒズ・オーケストラ、他

GLCD 5120 \1350
軽音楽の黄金時代-殿堂Vol.1 ――
D・ローズ:Holiday For Strings
V・エリス:コロネイション・スコット
L・アンダーソン:セレナータ
R・ファーノン:Portrait Of A Flirt
A・ケテルビー:ペルシャの市場にて
F・レハール:ヴィリア
G・ガーシュウィン:パリのアメリカ人(抜粋)/他 全22曲
モートン・グールド&ヒズ・オーケストラ、他

GLCD 5121 \1350
軽音楽の黄金時代-ハイドン・ウッドの音楽 ――
ハイドン・ウッド(1882−1959):
ホース・ガーズ/Joyousness/笑う騎士/Longing/Roses of Picardy
/Seville/The Seafarer/スタンフォード狂詩曲/他 全19曲
ハイドン・ウッド(指揮)、ライト・シンフォニー・オーケストラ、他




<Opera D'oro>
OPD 1500 14枚組 \8000
R・ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指輪》(全曲)
ハンス・ホッター(バリトン)、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)、
アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ)、
ヨゼフ・グラインドル(バス)、
レジーナ・レズニク(メゾ・ソプラノ)、
グスタフ・ナイトリンガー(バス)、
イラ・マラニウク(メゾ・ソプラノ)、
パウル・クーエン(テノール)、
ヘルマン・ウーデ(バリトン)、
クレメンス・クラウス(指揮)、バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
亡くなる前年である1953年に、クレメンス・クラウスがクナッパーツブッ
シュの代役としてバイロイト音楽祭に出演した際のリング全曲がオペラ・
ドーロからも発売に。スリムボックスにブックレット付き(歌詞は未収録)
というオペラ・ドーロとして珍しい?特別仕様に仕上がっている。

OPD 7010 3枚組 \2400
G・ビゼー:歌劇《カルメン》(録音:1973年、ロンドン)
シャーリー・ヴァーレット(メゾ・ソプラノ)、
プラシド・ドミンゴ(テノール)、
ゲオルグ・ショルティ(指揮)、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 7014 2枚組 \1600
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》(録音:1957年、ロンドン)
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)、フランコ・コレッリ(テノール)、
アレグザンダー・ギブソン(指揮)、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、他

OPD 7016 2枚組 \1600
ハインリヒ・マルシュナー(1795−1861):
歌劇《吸血鬼》(1974年、ミュンヘン)
ローランド・ヘルマン(バリトン)、
アーリン・オジェー(ソプラノ)、
フリッツ・リーガー(指揮)、
バイエルン放送交響楽団&合唱団、他

OPD 7019 2枚組 \1600
G・ロッシーニ:
歌劇《シンデレラ(チェネレントラ)》(録音:1958年、ナポリ)
テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)、ニコラ・モンティ(テノール)、
マリオ・ロッシ(指揮)、
ナポリ・イタリア放送交響楽団、サン・カルロ歌劇場合唱団、他

OPD 7020 2枚組 \1600
A・ベルク:歌劇《ヴォツェック》(録音:1971年、ザルツブルク)
ゲレイント・エヴァンズ(バリトン)、アニヤ・シリヤ(ソプラノ)、
カール・ベーム(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他

OPD 1003 \800
オペラ・オブセッションVol.3-オペラ・ドーロ・グレイテスト・ヒッツ
A・ポンキエッリ:歌劇《ジョコンダ》より 空と海
G・プッチーニ:歌劇《トスカ》より 歌に生き、恋に生き
G・ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》より 人知れぬ涙/他 全20曲
ホセ・カレーラス(テノール)、マリア・カラス(ソプラノ)、
カルロ・ベルゴンツィ(テノール)、他

OPD 1438 2枚組 \1600
G・ヴェルディ:歌劇《オテロ》(録音1951年8月7日、ザルツブルク)
ラモン・ヴィナイ(バリトン)、ドラジカ・マルティニス(ソプラノ)、
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)、
ウィーン・フィルハーモニック管弦楽団、
ウィーン国立歌劇場合唱団、他

OPD 1439 2枚組 \1600
V・ベッリーニ:
歌劇《カプレーティ家とモンテッキ家》(録音:1967年10月7日)
ジャコモ・アラガル(テノール)、レナータ・スコット(ソプラノ)、
クラウディオ・アバド(指揮)、ミ
ラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1443 3枚組 \2400
C・グノー:歌劇《ファウスト》(録音:1971年)
ニコライ・ゲッダ(テノール)、へザー・ハーパー(ソプラノ)、
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)、
ブエノス・アイレス・コロン歌劇場管弦楽団&合唱団、他

OPD 1444 3枚組 \2400
R・ワーグナー:楽劇《タンホイザー》(録音:1954年、バイロイト)
ラモン・ヴィナイ(バリトン)、
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、
ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)、
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団、他

<Onyx>
ONYX 4010 \2080
フランツ・シューベルト(1797−1828):歌曲集《冬の旅》D911
クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)、
エリック・シュナイダー(ピアノ)
ドイツのリリック・ソプラノとして驚異的な活躍を見せているシェーファー
だが、ソロ・アルバムのリリースはなんと約5年振りというのだから意外や意
外。しかも久々のソロ・レコーディングの曲目として取り上げるのは「冬の
旅」!女声による「冬の旅」はロッテ・レーマンやマーガレット・プライス、
白井光子などによる数種類の録音が存在しているが、数はそれほど多くなく
今回のシェーファーの録音が大きな話題となることは間違いない。
シェーファーは2006年も多忙を極めており、アーノンクール、ハイティンク、
ティーレマンらとドイツ、ウィーン、オランダなどで共演が予定されている。
パッケージは冬を連想させる美しいエンボス加工のディジパックに、歌詞付
きの32ページからなるブックレットが封入というクォリティの高い仕様に仕
上がっており、今回のリリースに対する強い意気込みが窺える。





<Glossa>
GCD 920607 \2180
W・A・モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
J・ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
エリック・ホープリッチ(バセット・クラリネット)、
ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団
この名曲2作品にブリュッヘン&18世紀オーケストラとの共演よるモーツァル
トのクラリネット協奏曲(GCD 911107)が絶賛を博しているバセット・ホル
ンの名手、エリック・ホープリッチが挑む!
ボルチモア出身のホープリッチはバセット・ホルン、クラリネットの名手と
してだけでなく、18世紀オーケストラのメンバーで構成されるアンサンブル
「ナハトムジーク」を主催するなど、ピリオド楽器を用いた活動には世界中
から大きな賞賛を受けている。
共演のロンドン・ハイドン弦楽四重奏団はガット弦とバロック弓を使用する
イギリスの若手アーティストたちによるアンサンブルである。
永遠の課題2作品からホープリッチがどのような答えを導き出すのか・・・・
深い考察と卓越した技術に基づいて期待に違わぬ演奏を聴かせてくれること
だろう。

GCD 921803 2枚組 \3280
クラウド=ベニーニュ・バルバートル(1722−1799):サロンの音楽
ミッツィ・メイヤーソン(フォルテピアノ&チェンバロ)
ジャン・フィリップ・ラモーに作曲を学んだバルバートルは、1760年にノー
トルダム大聖堂のオルガニストとして起用される。1776年にはフランス国王
ルイ16世の弟(後のルイ18世)付きのオルガニストに指名され、マリー・ア
ントワネットにもクラヴサンの指導を行うなどバルバートルの人気、名誉と
もに栄華を極めた。
しかしフランス革命によって王政が崩壊すると同時にその地位は急落。1799
年に亡くなるまで貧困の中で生活を送るという激動の生涯を送った音楽家で
ある。マラ・ガラッシとガブリエラ・ボシオのハープによる「天空のハープ」
(GCD 921302)に続くベルサイユ宮殿の音楽を再現するプロジェクトの最新
作となる今回のリリースでは、ファビオ・ボニッツォーニと並びグロッサ
(Glossa)の鍵盤音楽を牽引するミッツィ・メイヤーソンが久々に登場。
メイヤーソン自身にとってグロッサでの3枚目のソロ・アルバムとなるバル
バートルでは、フォルテピアノとチェンバロを使い分けて収録が行われたと
いう。
また、ブックレットが2冊封入されているという点にも注目が必要だろう。
1冊目にはフィリップ・ボーサンによる「サロン音楽」、「バルバートル」
などについてのエッセイを収録。2冊目にはメイヤーソンのロング・インタ
ビューが掲載されており、ファンや古楽、ルネサンス愛好家にとって見逃せ
ない内容である!





<Quartz>
QTZ 2032 \2080
D・ショスタコーヴィチ(バーリー編):
組曲《モスクワのチェリョムーシキ》
A・シュニトケ:チェロ・ソナタ第1番、ムジカ・ノスタルジカ
ギヤ・カンチェリ(1935−):With a Smile for Slava
フランギス・アリ=ザデ(1946−):Habil Sajahy
アルヴォ・ペルト(1935−):フラトレス
マティ・クールベルク(1947−):ミーヌトゥス
マシュー・バーリー(チェロ)、スティーブン・ド・プレッジ(ピアノ)
ブラック・ボックス(Black Box)よりリリースされている「銀色の白鳥」
(BBM 1068)で聴衆の度肝を抜く様々な技巧を聴かせてくれたマシュー・バ
ーリー。
クオーツ(Quartz)からのリリース第1弾となる今回は「旧ソ連」の作曲家た
ちの作品を集めたアルバム。1980年代に2年間モスクワ音楽院で学んだ経験
を持つバーリーは、その2年間で様々な面において大きな衝撃と影響を受けた
という。
収録作品を眺めると、ショスタコーヴィチ、シュニトケ、カンチェリ、アリ
=ザデ、ペルト、クールベルクなど旧ソ連の音楽ファンにとっては嬉しい名
前がズラリと並んでいる。バーリーは今回の「リマインディング」でも「銀
色の白鳥」で披露した技巧に負けず劣らず、鬼気迫る凄まじい演奏を展開。
ムローヴァの夫君としても有名なバーリーだが、1人のアーティストとして
日本でも広く認知される日は限りなく近い!

QTZ 2031 \2080
最初のミロンガ、最後のタンゴ ――
A・ピアソラ:タンゴの歴史
トゥーリオ・ペラモ:カリブの歌(世界初録音)
ロベルト・シエラ:発見の年代記
スティーブン・ゴス:最初のミロンガ、最後のタンゴ(世界初録音)
H・ヴィラ=ロボス:Distribuicao de flores
アンナ・ノークス(フルート)、リチャード・ハンド(ギター)
現在トリニティ・カレッジの教授の任にあり、ソリスト、室内楽奏者として
も活躍中の女流フルート奏者アンナ・ノークスとイギリス・ギター四重奏団
などで活躍中のギタリスト、リチャード・ハンドのデュオによるタンゴ・ア
ルバム。ピアソラの名作から世界初録音の作品をノークスの艶やかな音色と
ハンドのリズミカルな伴奏で存分に楽しませてくれる。

QTZ 2036 \2080
エレジー ――
ローランド・ロバーツ(1963−):イギリスの悲歌、夏の歌
E・エルガー:愛の挨拶
F・リスト:コンソレーション第3番
J・マスネ:タイスの瞑想曲
S・バーバー:弦楽のためのアダージョ
A・ヴィヴァルディ:四季
ローランド・ロバーツ(ヴァイオリン)、
レヴォン・パリキアン(指揮)、オックスフォード市管弦楽団
現在はソリスト、作曲家、そしてオックスフォード市管弦楽団のディレクタ
ーとして活躍中のヴァイオリニスト、ローランド・ロバーツによる優美な旋
律に溢れた作品集。ロバーツは映画やテレビのための作品の作曲、編曲も行
っており、「イギリスの悲歌」と併せてBBCラジオ・サフォークの“Pick of
the week”に紹介されている。

QTZ 2039 \2080
C・サン=サーンス:チェロのための作品集 ――
チェロ協奏曲第1番イ短調Op.33/チェロ・ソナタ第1番ハ短調Op.32/組曲
《動物の謝肉祭》より 白鳥/チェロ協奏曲第2番ニ短調Op.119
ジェイミー・ウォルトン(チェロ)、
アレックス・ブリガー(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、
ダニエル・グリムウッド(ピアノ)
ウィーン新聞から「素晴らしく卓越した技術」との評価を受けたイギリスの
若きチェリスト、ジェイミー・ワトソンはグァダニーニ1765を手に、ヨーロ
ッパ内外の多数の音楽祭に参加するなど新世代のチェロ奏者として大きな期
待を受けている。協奏曲、ソナタや白鳥で聴かせてる表現力の幅広さは見事。

QTZ 2038 \2080
イン・フランダース・フィールズ ――
E・グラナドス:嘆きにくれるマハ
F・プーランク:歌曲集《月並み》
トイヴォ・クーラ(1883−1918):私はじっと火を見つめた
エレイン・ヒュー=ジョーンズ(1927−):
無用、I saw his round mouth's crimson
ウィリアム・デニス=ブラウン(1888−1915):
To Gratiana Dancing and Singing
セシル・コール(1888−1918):べネディクション
ベルトホルト・ゴールドシュミット(1903−1996):雲
アンソニー・ペイン(1936−):アドルストロップ
C・アイヴズ:
グランチェスター、フランダースの野で、彼は戦場に、トムが船出する
フィオナ・キム(メゾ・ソプラノ)、アンドリュー・ボール(ピアノ)
歌劇、オラトリオをレパートリーの中心としてイギリス内外で広く活躍して
いるフィオナ・キムのソロ・アルバム。キムはブーレーズ、ベリオ、ヘンツェ、
バークロー、グバイドゥーリナといった現代作曲家の作品も積極的に取り上
げている。

QTZ 2040 \2080
F・ショパン:
24の前奏曲Op.28/夜想曲第13番ハ短調Op.48-1/バラード第4番ヘ短調Op.52
/スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
リル・ウィリアムス(ピアノ)
リル・ウィリアムスは2005年にビエロフラーヴェク&BBC交響楽団との共演を
行い、BBCのオーケストラ・デビューを飾った1976年ノースウェールズ出身の
ピアニスト。BBCニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれており、
今年はオスモ・ヴァンスカ&ミネソタ管弦楽団とのベートーヴェンで全米デ
ビューが予定されている若き俊英である。

QTZ 2037 \2080
スティーヴン・ウォーベック(1948−):ピーター・パン
ジョン・プライス=ジョーンズ(指揮)、
ノーザン・バレエ・シアター管弦楽団
「恋におちたシェイクスピア」(1998)でアカデミー賞(作曲・編曲賞ミュ
ージカル・コメディ部門)を獲得。近年では「リトル・ダンサー」、「コレ
リ大尉のマンドリン」、そして「トゥー・ブラザーズ」の音楽を手がけるな
どイギリス・サウザンプトン出身の人気作曲家、スティーヴン・ウォーベッ
クが新たに書き上げた「ピーター・パン」のための音楽!
全2幕で展開されていく「ピーター・パン」の音楽はドラマチックで物語の情
景が浮かんでくる見事なスコアに仕上がっている。ウォーベックの作品なだ
けにサウンド・トラックとしても反響を呼ぶだろう。





<Channel Classics>
CCSSA 23206(SACD-Hybrid) \2850
ブリンク-デイビット・サンフォード(1966−):コルプス
エリオット・シャープ(1951−):ビヨンド・ザ・カーブ
ニック・ディドコフスキー:スリム・イン・ビーティン・ドリーマーズ
メリディアン・アーツ・アンサンブル
アメリカのジャズ・シーンやアヴァンギャルドにおいてトップ・アーティス
トとして活躍を続けているエリオット・シャープとニック・ディドコフスキ
ー。そしてマウント・ホリオーク・カレッジの助教授であり、ビック・バン
ド・ピッツバーク・コレクティヴのリーダーを務めるデイビット・サンフォ
ードといった、アメリカの大物アーティストたちが書き上げた作品を収録。
1987年に結成されたメリディアン・アーツ・アンサンブルは、コンサート・
ホール、ジャズ・クラブ、ロック・クラブなどで多彩な活躍を見せる金管ア
ンサンブル。ベーシックな金管五重奏の編成を主体として、必要に応じてピ
アノ、ギター、ドラム、ベースなどを加わるという柔軟性を持っている。取
り上げる作品も活動場所と同様にルネサンス&バロックからコンテンポラリ
ーまでと多種多様。これまでに7枚のディスクをチャンネル・クラシックス
からリリースを行っており今回が第8作目となる。





<Raumklang>
RK 2501 \2180
処女マリアのための12世紀の歌曲集 ――
作曲者不詳:
Patris ingeniti filius/Res Iocosa/Divina maduit aera/Thronus regis
instauratur/Candida virginitas/Preconia virginis/Petrus Abaelardus
/Quam felix cubiculum/Gaude Maria virgo/Inviolata Maria/Lectio
Libri Sapientie,Maria mater indulgentie/Flos floriger/Castitatis
lilium effloruit/Ad cantus leticie
アンサンブル・ペレグリナ
スイスのバーゼル・スコラ・カントルム(バーゼル市立音楽院)で学んだ3人
の女性歌手たちによって1997年に結成された女声ヴォーカル・アンサンブル
「アンサンブル・ペレグリナ」が歌う12世紀の歌曲の数々。

RK 2407 \2180
即興による中世の礼拝音楽 ――
12世紀頃:Viderunt omnes
グレゴリオ聖歌:
Factus est Dominus、Alleluia Dies sactificatus、Vox clara ecce
intonat
H・V・ビンゲン:O Plangens Vox、hodie aperuit nobis
1390年頃:Crucifixum in carne laudate
12世紀:De monte lapis scinditur
11世紀:Strips Jesse
13世紀:Mater Dei
14世紀:Benedicamus Domino
アンサンブル・ヌーン
タイトルの通り12世紀-13世紀の礼拝音楽をサクソフォーン、エレキ・ギタ
ー、女声という編成で即興演奏にしてしまったというラウムクラング
(Raumklang)らしくない(?)意欲作の登場。新たに生まれ変わった中世
の音楽は中々の仕上がり具合で聴かせてくれる。





<VMS>
VMS 158 \2180
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890−1955):ヴァイオリン協奏曲
ジョリ・ブラガ・サントス(1924−1988):
バレエ音楽《クロスロード》、ディヴェルティメント第1番
アレクサンドレ・ダ・コスタ(ヴァイオリン)、
ヘスス・アミーゴ(指揮)、エクストレマドゥーラ交響楽団
カナダ版のグラミー賞と呼ばれる権威ある「ジュノー賞」において2006年の
クラシック・アルバム年間優秀賞に選出された注目盤!
しかもフレイタス・ブランコ&ブラガ・サントスのカップリングというファ
ンにはたまらない収録内容である。ヴァイオリンのアレクサンドレ・ダ・コ
スタは1689年製のストラディヴァリを駆使し、世界中を飛び回っている1979
年生まれのカナダ期待のアーティスト。スペインの新興オーケストラである
エクストレマドゥーラ響のダイナミックで熱気に満ちたパフォーマンスもグ
ッド!

VMS 163 \2180
J・ブラームス(リヒャルト・ダンセル編):
ソプラノと器楽アンサンブルのためのドイツ民謡集《あの下の谷の底では》
リヒャルト・ダンセル(1959−):
フルート、クラリネットとギターのための《悲歌》、fresque de reve
C・ドビュッシー(リヒャルト・ダンセル編):
フルート、クラリネットとギターのための《4つの前奏曲》
レティツィア・シェーレル(ソプラノ)、
トリオ・ハッピー・ニュー・イヤー、
リヒャルト・ダンセル(指揮)、アンサンブル・プラス
リヒャルト・ダンセルはケルンでヘンツェに、タングルウッド音楽祭ではバ
ーンスタインの指導を受けたオーストリアの作曲家。その作品はI・フィッ
シャーやサラステ、ヴェルザー=メストといった名匠たちにも取り上げられ
ている。
ブラームスとドビュッシーのアレンジは違和感を感じさせない見事な仕上が
りである。伸びやかな歌声が印象的なレティツィア・シェーレルは、サヴァ
リッシュ、ヘレヴェッヘとの共演で活躍中のスイスのソプラノ奏者。

VMS 151 \2180
アルゼンチン・タンゴとクレツマー ――
A・ヴィロルド:エル・チョクロ
W・アブト:ラ・ゴマヴェラ
G・フェイドマン(A・パンセラ編):クレツマーのためバラード
P・ラウレンス:我が愛のミロンガ
作曲者不詳:A Genejwe
ゲビルティグ(ワルシャウスキ編):Yankele/Oifn Priptchik
W・アブト(L.G.アクーナ編):プレリューディオ・マティナル
E・モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
D.M.プジョル:組曲《ブエノス・アイレス》より
S・ブガッチ:ラビ・モンターニュ
ワルター・アブト(ギター)、
ジャンフランコ・グリシ(コンサーティーナ)
ジャズと即興演奏を学ぶためにグラーツ、ヴェローナ、ザルツブルクなどを
渡り歩いたギター奏者アブトと、クラシック、現代音楽、民族音楽にジャズ
までを取り上げるコンサーティーナ奏者グリシのコンビによるタンゴとクレ
ツマー音楽。
南米のマフィアか!?という風貌のコンビが繰り出すタンゴとクレツマー音
楽は情感に満ちた充実の演奏である。ちなみに“コンサーティーナ”とはボ
タン式の小型アコーディオンのこと。

VMS 607 \2180
ジョヴァンニ・ボッテシーニ(1821−1889):
メロディー/コントラバス協奏曲ハ短調/前奏曲とガヴォット/グラン・
デュオ・コンチェルタント
ヴォルフガング・ハラー(コントラバス)、
クリスティアン・アルテンブルガー(ヴァイオリン)、
ゲルト・メディツ(指揮)、ニュー・ウィーン・ゾリステン
自らもコントラバスの名手であり、最も親しまれているコントラバス協奏曲
の作曲者として知られるボッテシーニの作品集。コントラバスのヴォルフガ
ング・ハラーは1978年から1996年までウィーン放送交響楽団に在籍し、現在
はソリストとして活動中のアーティスト。使用楽器は1802年製アントニオ・
バガテルのコントラバスである。

VMS 159 \2180
コルンゴルト・ハリウッド・ソングブック ――
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897−1957):
映画からの歌曲/シェイクスピアの歌Op.29/シェイクスピアの歌Op.31
/My mistress' eyes Op.38-5/サイレント・セレナーデより
スティーヴン・キンブロー(バリトン)、
コートニー・ブッド(ソプラノ)、
ダルトン・バルドウィン(ピアノ)
オーケストラとの共演を中心としてアメリカを拠点に活躍中のソプラノ奏者
ブッドと、ドイツのボン・オペラ・カンパニーで中心的役割を担うキンブロ
ーによるコルンゴルトの歌曲集。ちなみにこのアルバムはオーストリア国営
放送(ORF)優秀賞を受賞するなど、オーストリアで高評価を獲得した。




<Extraplatte>
EX 413-2 \2180
ウィーン・ブラス-ラ・ボエーム ――
ジャン・J.モレット:ロンドー
ザムエル・シャイト:戦いの踊り
W・A・モーツァルト:
歌劇《魔笛》序曲、トルコ行進曲、アイネ・クライネ・ナハトムジーク
G・ビゼー:歌劇《カルメン》より
G・プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》より
F・スッペ:喜歌劇《軽騎兵》序曲
A・ハチャトゥリアン:剣の舞
W.H.クレル:ミシシッピ・ラグ
ウィーン・ブラス
1984年にヘルムート・デンマー、ルディ・コルプといったウィーン・トーン
キュスラー管弦楽団活躍するトランペット奏者や、現在ウィーン・トロンボ
ーン四重奏団で活躍するエリック・ハインツルなどのウィーンの金管奏者で
結成された金管五重奏団ウィーン・ブラスによる名曲集。
シャイトやビゼー、プッチーニ、そしてモーツァルトなど金管五重奏の定番
レパートリーを広く収録。ウィーンの奏者ならではの輝かしいサウンドはお
見事!1986年ウィーンでの録音。

EX 335-2 \2180
W・A・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595/クラリネット協奏曲イ長調K.622/歌劇
《後宮からの逃走》より 嬉しがらせて/歌劇《フィガロの結婚》より とう
とう嬉しい時が来た/歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より 恋人よ、さあこの
薬で
イェルク・デームス(ピアノ)、
クルト・フランツ・シュミット(クラリネット)、
アイラ・カンツ(ソプラノ)、
アドルフ・ヴァシチェク(指揮)、
ジュール・フィルハーモニック管弦楽団
“ウィーン三羽烏”の一人、巨匠イェルク・デームスが1997年10月22日にハ
ンガリーのオーケストラ、ジュール・フィルと行ったモーツァルトを収録!
クラリネット協奏曲を演奏するクルト・シュミットもウィーン・フィル主席
のペーター・シュミードルの下で学んだウィーンの若手クラリネット奏者で
ある。

EX 536-2 \2180
J・シュトラウスI世:ワルツ《インドの舞姫》
ブロイアー:Wo Denn、Geborn fur Die Gruabn
ドゥアルト・シュトラウス:ポルカ《エンス川を下って》
ヨゼフ・ランナー:マラプー・ガロップ、チェリト・ポルカ/他 全12曲
マルティン・オルトナー(コントラギター&歌)、
アンサンブル・ウィーン・フェイステン
2002年夏にウィーン交響楽団のメンバーによって、インドの孤児やルーマニ
アのエイズの子供たちのための行われたチャリティー・コンサートを収録。
歌あり、ハーモニカあり、アコーディオンあり、といった愉快な演奏を楽し
ませてくれている。

EX 376-2 \2180
J・P・ラモー:
前奏曲、鳥のさえずり、ロンドーによるミュゼット、タンブラン、めんどり、
ミューズたちの対話、一つ目の巨人
ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1700−1855):
Le Vertigo、Le Sensible、スキタイ人の行進
F・クープラン:陰気な女、お気に入り
A・フォルクレ:La Montigni、La Leon、La Mandline
ヨハネス・M.ボグナー(チェンバロ)
ボグナーはザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でアーノンクールらの下
で研鑽を積んだチェンバロ奏者。ラモーやクープランの作品に加えてフラン
ス・バロック時代の作曲家ロワイエの代表作である「スキタイ人の行進」が
聴ける。

EX 637-2 \2180
私の想像上での庭 ――
モニカ・スタッドラー:
私の想像上での庭に静かに落ちる雪/明日、私はあなたを見つけます/夏の
最後の日/星の女/日本様式の庭/他 全16曲
モニカ・スタッドラー(ハープ&歌)、
マリア・スタッドラー(ヴァイオリン)、他
ウィーン交響楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団での演奏経験も持つウィー
ンの女流ハープ奏者モニカ・スタッドラーの自作自演集。ロマン的な要素を
持った作品がハープの音色に乗って奏でられる。

EX 429-2 \2180
Janus 1 Thungs ――
クリスティアン・ミュールバッハー:Things
ルナ・アルカライ:Im Zeichen des Januskopfes
ボリス・シンクレア・ハウフ:Xitorole
モニカ・トロツ:Collino Love
クリストフ・チェフ(指揮)、ヤヌス・アンサンブル
オーストリアのピアニスト、クリストフ・チェフが率いるコンテンポラリー
・アンサンブルであるヤヌス・アンサンブルによる現代作品集。

EX-SP 024-2 \2180
ベルント・リヒャルト・ドイチュ:Gelassenheit
ウィリー・スプレール:h.h. an eine Sentimentale dame
ヒュン=オク=パン:irrgarten
ゲオルク・フルゼロ:最初の2月/他 全9曲
アンサンブル・ミュージックオンライン、他
2001年から2002年にかけて収録が行われたオーストリアのコンテンポラリー
・アルバム。




<Jecklin>
JD 676-2 \2180
オトマール・シェック(1886−1957):歌曲全集第6巻 ――
10の歌曲Op.24a/10の歌曲Op.24b/10の歌曲Op.44
リン・ドーソン(ソプラノ)、コルネリア・カリッシュ(メゾ・ソプラノ)、
イェルク・ダルミュラー(テノール)、ネイサン・ベルク(バリトン)、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
Jecklin(イエックリン)を代表する一大シリーズ、シェックの歌曲全集のご
案内も後半に突入。今回の第6集でもリン・ドーソンやネイサン・ベルクなど
大活躍中の歌い手たちを存分に起用するなど、豪華な顔ぶれとなっている。
1996年7月の録音。

JD 677-2 \2180
オトマール・シェック:歌曲全集第7巻 ――
ワンズベック歌曲集Op.52/6つの歌曲Op.51/3つの歌曲Op.51
ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)、
ディートリッヒ・ヘンシェル(バリトン)、
ヴァルフラム・リーガー(ピアノ)
続く第7巻では第5巻(JD 675-2)と同じく、1989年ベルリン・コミッシェ・
オーパーでのオペラ・デビューを皮切りに、ウィーン国立歌劇場など世界中
の歌劇場でその歌声を響き渡らせているバンゼとディートリッヒ・フィッシャ
ー=ディースカウに師事し、ドイツ放送協会所属の全てのオーケストラとの
共演経験を持つ1967年ベルリン生まれのヘンシェルのコンビでの登場!
1992年5月の録音。

JD 648-2 \2180
B・バルトーク:
ピアノとオーケストラのためのラプソディOp.1/ピアノ協奏曲第2番
アンドル・フォルデス(ピアノ)、
ロジェ・デゾルミエール(指揮)、ウジェーヌ・ピゴット(指揮)、
ラムルー管弦楽団
バルトークとの親交を深め、広く作品の初演や紹介を行ったハンガリー出身
のピアニストであるフォルデスの歴史的録音集。「ラプソディ」は1904年に
作曲されたバルトーク最初の作品とされている。1948年パリでの録音。

JD 660-2 \2180
フルートとギターための音楽 ――
C・P・E・バッハ:独奏曲ニ長調
G・P・テレマン:パルティータ第2番ト長調
J・S・バッハ:ソナタ ホ短調BWV1034
ガスパル・サンス(1640−1740):
Instruccion de musica sobra guitarra espanola
アルノルト・シュリック(ca.1460−1521):
Tabulaturen etlicher Lobgesang und Lidlein
作曲者不詳:'t Uitnement Kabinett
ディエゴ・オルティツ:Trattado de glosas
ハンス=マルティン・リンデ(バロック・フルート&トラヴェルソ)、
コンラド・ラゴスニック(リュート&ギター)
ハンス=マルティン・リンデはカペラ・コロニエンシスで活躍し、バーゼル
音楽院で教鞭を執るなどスイス随一のトラヴェルソ奏者である。
1991年の録音。

JD 664-2 \2180
R・シューマン:
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105/同第2番ニ短調Op.121/
ヴァイオリン・ソナタ イ短調
ハンスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)、
ジャン=ジャック・ドゥンキ(ピアノフォルテ)
1958年から1961年までハンブルク北ドイツ放送交響楽団に在籍した後、バー
ゼルでマスター・クラスの指導を行ったスイスの名ヴァイオリニスト、シュ
ネーベルガーのシューマン・アルバム。1991年12月の録音。

JD 666-2 \2180
スイスのタブラチュアによるチェンバロ音楽 ――
ハンス・コッターのタブラチュアによる/フリドリン・シシェルのタブラ
チュアによる/クレメンス・ホルのタブラチュアによる/ヤコブ・ペーのタ
ブラチュアによる/ゲオルク・ヴィーゼルのタブラチュアによる/Die
Samedaner Lautentabulatur
ズザナ・ルージイッチコバ(チェンバロ)
「タブラチュア」とは五線譜による記譜法ではなく、文字、数字、記号など
を用いて表示される記譜法のことを指す。スイスに残されたタブラチュアに
よる鍵盤作品の録音を行うという試み。1991年12月の録音。





<Immortal>
IMM 960010(DVD-Video) \2450
ザ・モスクワ・ヴィルトゥオージ ――
J・S・バッハ:
2本のヴァイオリンのための協奏曲BWV.1043、
ヴァイオリン協奏曲第1番BWV.1041
W・A・モーツァルト:
オーボエ協奏曲、交響曲第24番K.182、
ディヴェルティメントK.137より Allegro di molto
ウラディーミル・スピヴァコフ(指揮&ヴァイオリン)、
アルカディ・フテル(ヴァイオリン)、
アレクセイ・ウトキン(オーボエ)、
モスクワ・ ヴィルトゥオージ
1979年にスピヴァコフによって創設されたロシアの室内管弦楽団“モスクワ
・ヴィルトゥオージ”のスペインでのコンサートを収録。現在より少し若め
(?)のスピヴァコフが見事なヴァイオリンを披露している。
収録時間67分/NTSC。

IMM 960011(DVD-Video) \2450
3人の名ソプラノによるアリア集 ――
R・レオンカヴァッロ:《道化師》より
G・プッチーニ:《ラ・ボエーム》より、《ジャンニ・スキッキ》より
C・サン=サーンス:《サムソンとデリラ》より
G・ヴェルディ:《アイーダ》より/他 全12曲
エレーナ・オブラスツォワ(ソプラノ)、
イレアナ・コトルバス(ソプラノ、
レナータ・スコット(ソプラノ)、
チェコ交響楽団
世界に名を轟かせた3人の名ソプラノたちによるコンサートを収録。
収録時間66分/NTSC。





<Ponto>
PO-1042 2枚組 \2300
G・ヴェルディ:歌劇《椿姫》(録音:1984年4月30日)
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)、
ベルリン・ドイツ歌劇場管弦楽団&合唱団、他

PO-1043 2枚組 \2300
G・ドニゼッティ:歌劇《ファヴォリータ》(録音:1954年10月6日)
ジャコモ・ラウリ=ヴォルピ(テノール)、
アロトゥーロ・バシーレ(指揮)、
オランダ放送管弦楽団&合唱団、他

PO-1044 2枚組 \2300
W・A・モーツァルト:歌劇《イドメネオ》(録音:1971年3月14日)
ヴァルデマール・クメント(テノール)、
ヤロスラフ・クロンプホルツ(指揮)、
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、他

PO-1045 3枚組 \3250
C・M・V・ウェーバー:
歌劇《魔弾の射手》(録音:1973年1月27日)
歌劇《オベロン》(録音:1973年2月7日)
マーガレット・プライス(ソプラノ)、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)、
ゲオルク・アレクサンドル・アルブレヒト(指揮)、
ローマ・イタリア放送管弦楽団&合唱団、他




<Gala>
GL 100.778 2枚組 \2300
ダニエル・オーベール(1782−1871):
歌劇《フラ・ディアヴォロ》(ロシア語版)
セルゲイ・レメシェフ(テノール)、
ボリス・ハイキン(指揮)、ボリショイ歌劇場管弦楽団&合唱団、他

GL 100.775 2枚組 \2300
G・プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》(ロシア語版/1953年録音)
エリザヴェータ・シュムスカヤ(ソプラノ)、
オニシム・ブロン(指揮)、モスクワ放送交響楽団&合唱団、他

GL 100.772 2枚組 \2300
L・V・ベートーヴェン:歌劇《フィデリオ》
エーリヒ・ヴェンク(バリトン)、
カール・バンベルガー(指揮)、北ドイツ放送交響楽団&合唱団、他

GL 100.625 3枚組 \3450
C・グノー:歌劇《ファウスト》(録音:1959年3月)
イリヤ・ジョシフォフ(テノール)、
アタナス・マルガリトフ(指揮)、国立歌劇場管弦楽団&合唱団、他

<harmonia mundi>
HMC 901927 \2080
ショパン:ワルツ(全19曲)
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
アレクサンドル・タロー(Pf)
異常に繊細で薫り高い演奏が魅力のタロー。彼のショパンはさぞや良いはずと
想像していましたが、ついに現実の登場となりました。それもワルツ全曲で、
これが予想以上の素晴らしさ。繊細の極みながら甘くなく、凛とした哀感に翳
ります。まさに理想的なショパン像と申せましょう。フィル・アップにタロー
のモンポウが聴けるのも贅沢。前奏曲第7番(太○胃散の曲ですな)に基づき、
これが不思議に変容していく様が独特。ピアノの詩人タローの独壇場です。
ちなみにタローは11月に来日公演も予定されているなど、これからますます目
が離せません!





<haenssler>
98 231 \1650
超絶のモーツァルト
フンメル:フィガロ幻想曲 Op.124
グリンカ:モーツァルトの主題による変奏曲
タールベルク編曲:ラクリモサ-レクイエム K.626より
アルカン編曲:アンダンテ-弦楽四重奏曲第8番より
ラフ:ドン・ジョヴァンニの思い出 Op.45
フリードマン編曲:ロマンス-アイネ・クライネ・ナハトムジークより
フリードマン編曲:メヌエット-ディヴェルティメント K.334より
レーガー(ザロモン編曲):
モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132
ペトロネル・マラン (Pf)
モーツァルト・イヤーゆえ数多くのCDがリリースされていますが、そのなかで
もユニークさが光るアルバムの登場です。いずれも大物作曲家たちがモーツァ
ルトの名旋律を編曲または主題として利用して華麗なピアノ曲に仕立てていま
す。タールベルクの「ラクリモサ」は感動的ながら、3本の手で弾いているよ
うなトリックの効果満点。フリードマンの2篇もやっと音で聴くことができる
ピアノ・マニア狂喜の秘曲。圧巻はレーガーのオーケストラ曲のピアノ独奏用
編曲。南アフリカ出身の名手マランの奏でるプリュトナー・ピアノの響きが独
特です。

93 179 \2080
R.シュトラウス:夕べOp.34-1
ノーノ:それはやさしい沈黙だろう
ワーグナー / ゴットヴァルト編:
夢(「トリスタンとイゾルデ」のための習作)
ノーノ:ディドーネの合唱
ワーグナー / ゴットヴァルト編:
温室で(「トリスタンとイゾルデ」のための習作)
ノーノ: 愛の歌
R.シュトラウス:賛歌Op.34-2
[ボーナス・トラック]
マーラー / ゴットヴァルト編:
「リュッケルトの5つの詩」より、私はこの世に忘れられ
マルクス・クリード(指)シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル
ストラスブール・パーカッション・グループ
録音:2004年11月22日-24日シュトゥットガルト=ゲンシャイデ、
キリスト教会
2004年10月27-29日 シュトゥットガルト、SWRヴィッラ・ベルク
2004年12月15日シュトゥットガルト=ガイスブルク教会(ライヴ)
2003年より芸術監督のポストにあるクリードのもと、今年2006年に創立60周年
を迎えたシュトゥットガルトSWR声楽アンサンブルの最新アルバム。目を惹く
のは、重要作をポイントよく押さえたノーノ。点描主義に似た合唱書法の洗練
がみられる「ディドーネ」。人生と愛とを純粋無垢に歌い上げる「愛の歌」。
最初期の合唱作品「それは…」では、流れるようなメロディラインの回帰が認
められます。それにしても柔軟なニュアンスとなんという透明感。録音も見事
です。






<ALIA VOX>
AV 9847 \1980
AVSA 9847(SACD-Hybrid) \2700
「女性の光(900-1600)」
[おお、光よ]
1.プローサ「南風は穏やかにそよ吹く」(ウエルガス写本、13世紀)
I[古しえの女性]
2.ラテンのシビラ(巫女)の歌「裁きのしるしが」(コルドバ、10世紀)
II[新しき女性]
3.ジャルチャ「ガル・コム・レバレ」(アンダルシア、12世紀)
4.「エスタ・アイ・エン・グレウ・コッシリエル」(ディア伯夫人ベアトリ
ツ、12世紀)
III[遊ぶ女性]
5.ビリャンシーコ「私はここにひとりぼっち」(バルトロメウ・カルセレス)
6.ビリャンシーコ「娘とブドウ畑」(作曲者不詳、王宮の歌曲集)
7.ビリャンシーコ「私は小麦色した娘」(作曲者不詳、コロン文庫の歌曲集)
IV[神秘的な女性]
8.「霊魂よ、私の内にあなたを探しなさい」(アビラの聖女テレサ詩/作曲
者不詳、王宮の歌曲集)
V[愛する女性]
9.「アル・サビル・リクァルワ」(ウム・アル・キラム、アンダルシア)
10.「ヴィーゴの浜に寄せる波よ」(マルティン・コダス作「愛する人の歌」
より、13世紀)
VI[母たる女性]
11.ビリャンシーコ「あばずれと処女が」(バルトロメウ・カルセレス)
12.子守唄「アウルトゥホ・トゥヒキア・ネガレス」(作曲者不詳、バスク民謡)
VII[嘆く女性]
13.「プラニ・デステッリナ」(M.フォルカノ詩/作曲者不詳(セファルディ))
14.サエタ(祈祷歌)「古しえのラメント(哀歌)」(作曲者不詳、アンダル
シア)
[おお、光よ]
15.プローサ「南風は穏やかにそよ吹く」(フエルガス写本、13世紀)
モンセラート・フィゲーラス(VO)
ティナ・アーガールド(S)、アリアンナ・サヴァール(S)、
ロランス・ボナル(C-A)、ボゴーニャ・オラビデ(Ms、プサルテリウム)、
アンドリュー・ローレンス=キング(十字軍Hrp)、
ジョルディ・サヴァール(リラ、レバブ、Gmb)、
フレデリケ・ホイマン(Gmb)、ファウミ・アルカイ(Gmb)、
ピエール・アモン(Fl)、ドリス・エル・マロウミ(ウード)、
ロルフ・リスレヴァンド(G)、マルク・クロ(Perc)、
カルロ・リッツォ(Perc)
録音:2005年8月、フランク=ヴァレト(ベルギー)教会、
フォンフロワド(フランス)修道院
シビラの歌やセファルディの歌といった、中世・ルネサンスにおける地中海世
界の歌をライフワークとしているフィゲーラスの最新作。彼女だけがメインと
なる録音としては、AVSA.9831(「スペイン黄金世紀の幕間劇」-ロペ・デ・ベ
ガとその時代)以来で、久しぶりのものです。
女性というテーマで700年にわたる様々な作品を歌ったこのアルバムは、まさ
に、彼女のラーフワークの根幹とも言える作品ばかり。それだけに、フィゲー
ラスの思い入れも強く、その熱唱が光ります。





<audite>
AU 91518(SACD-Hybrid) 2枚組 \4360
「フランク:オルガン作品全集Vol.1」小品 変ホ短調 / 大オルガンのための
小品 / アンダンティーノ(ト短調)/ ファンタジー(ハ長調、第1稿)/ ハル
モニウムのための5つの小品(ルイ・ヴィエルヌによる大オルガン用編曲) /
オッフェルトリウム(イ長調)/ ファンタジー(ハ長調、第2稿)/ 行進曲風
にOp.22(ロスによるOrg編曲)/ 6つの小品[ファンタジーOp.16 / 大交響的
作品Op.17 / 前奏曲、フーガと変奏曲Op.18 / パストラルOp.19 / 祈りOp.20
/ フィナーレOp.21]
ハンス=エーベルハルト・ロス(メミンゲン、聖マルティン教会の大オルガン)
録音:2004 / 2005年

AU 91519(SACD-Hybrid) 2枚組 \4360
「フランク:オルガン作品全集Vol.2」
足鍵盤によるハルモニウムもしくはオルガンで弾く聖務日課のための遺作集
(オルガニストII)[43曲]/ ハルモニウムのための、ブルターニュのノエル
によるオッフェルトリウム / ファンタジー(ハ長調、第3稿)/ ハルモニウム
のためのアントレ / 3つの小品[ファンタジー イ長調 / カンタービレ / 英
雄的小品]/ 小オッフェルトリウム / 表題なし(小品-アンダンテ・クアジ・
レント)
ハンス=エーベルハルト・ロス(メミンゲン、聖マルティン教会の大オルガン)
録音:2004 / 2005年

AU 91520(SACD-Hybrid) 2枚組 \4360
「フランク:オルガン作品全集Vol.3」
オルガンもしくはハルモニウムのための小品集
7つの小品 ハ長調およびハ短調 / 7つの小品 変ニ長調および嬰ハ短調 / 7つ
の小品 ニ長調およびニ短調「クリスマスのための」/ 7つの小品 変ホ長調お
よび変ホ短調 / 7つの小品 ホ短調およびホ長調 / 7つの小品 ヘ長調および
ヘ短調 / 7つの小品 嬰へ短調および変ト長調 / 7つの小品 ト長調および
ト短調「クリスマスのための」 / 7つの小品 変イ長調および嬰ト短調 / 大
オルガンのための3つのコラール[ホ長調 / ロ短調 / イ短調]
ハンス=エーベルハルト・ロス(メミンゲン、聖マルティン教会の大オルガン)
録音:2004 / 2005年
ヴァイオリン・ソナタや交響曲ニ短調で知られるセザール・フランク。すぐれ
たオルガニストだった彼の全作品中でも、質・量ともに重要な位置を占めるの
がオルガン曲。年代順に3巻6枚にわたる当シリーズ、多くの初録音にハルモニ
ウム作品の編曲までをも含めたほぼ完全な全集です。
「大編成のオーケストラはもちろん、たとえピアノ・ソロでもこれからはSACD
で聴いてほしい」とは、アウディーテと同じく録音にこだわりあるBISのバー
ル社長の言葉。大オルガンの響きといえば、昔からオーディオ向きとして魅力
的なソース。しかもSACDでは、教会いっぱいに広がるナチュラルな空気間と重
低音を満喫できるのが何より。バッハと並んでこちらもおすすめです。

AU 92524(SACD-Hybrid) \2180
シューベルト:弦楽四重奏曲集
第13番イ短調「ロザムンデ」D.804, Op.29
第11番ホ長調D.353, Op.125-2
マンデリング四重奏団
録音:2004年5月24-27日クリンゲンミュンスター
第10番 & 第14番「死と乙女」(AU.97507)に続く第2弾。ヴィオラを除くメン
バーがシュミット一家で構成されたマンデリング・カルテット。親密な掛け合
いが魅力です。なお次回作の第9番&第15番(AU.92552)がやはりSACDで、
第1弾もSACDハイブリッド盤(AU.92507)のリリースが予定されています。

AU 92526(SACD-Hybrid) \2180
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.1
第1番ハ長調Op.49
第2番イ長調Op.68
第4番ニ長調Op.83
マンデリング四重奏団
録音:2005年2月25日、2005年6月28日-7月1日クリンゲンミュンスター
今年2006年はショスタコーヴィチ生誕100年。このタイミングに合わせて、マ
ンデリング・カルテットによる全集シリーズがスタート。有名な第5交響曲の
あとに書かれた第1番は、軽快で簡潔なつくりと、まだ明るさと春めいた息吹
とを感じさせるのが特徴。対する第2番、とりわけ第4番からは、政治的な圧
力や内面的葛藤が作品に色濃く投影され始めています。

AU 92514(SACD-Hybrid) \2180
シューベルト:
即興曲集D.935, Op.142
即興曲集D.899, Op.90
チャオ・イン・チャン(P)
録音:2003年3月19-20日ヴェーゼル
チャオ・インはニコライエワやナウモフに師事した台湾出身のピアニスト。
使用楽器はカワイ。





<Alba>
ABCD 219 \2080
W.A.モーツァルト (1756-1791):
セレナード第10番 変ロ長調 K361/370a 《グラン・パルティータ》
ユッカ・ラウタサロ (指)
六階管弦楽団
リハーサルを行う教室にちなみ命名された六階管弦楽団は、シベリウス・アカ
デミーのピリオド楽器奏者たちが集まったグループです。初期イタリア・バロ
ックの作品などを Alba に録音しているグループ、バッタリアのメンバーも参
加。六階管弦楽団の演奏は、ヴィヴァルディの協奏曲集 (Alba ABCD158)、
フェルリングのヴァイオリン協奏曲などを集めた「フィンランドの古典時代」
(Ondine ODE971-2) などの録音を通じて、フィンランド国内だけでなく広く
ヨーロッパで知られています。モーツァルトが管楽器のために書いた傑作、
《グラン・パルティータ》。六階管弦楽団の名を聞くだけで、楽興にみちた
響きが耳に届いてきそうです。

ABCD 213 \2080
第七の感覚 - ギターのための作品集
アルヴォ・ペルト(1935-):
フラトレス (ギター、弦楽オーケストラと打楽器のための)
ペーテリス・ヴァスクス(1946-):孤独のソナタ
ルカ・フランチェスコーニ(1956-):ギター独奏のための朝の歌
三木稔(1930-)(レオ・ブロウウェル 編曲):
箏のためのバラード第2番《若い芽》
武満徹(1930-1996):森のなかで - ギターのための3つの小品
レオ・ブロウウェル(1939-):武満徹追悼のHIKA(悲歌)
イスモ・エスケリネン (G) 
ユハ・カンガス (指) オストロボスニア室内管弦楽団
イスモ・エスケリネンがラップランド室内管弦楽団と共演したマヌエル・ポン
セ作品集 (ABCD185) は、ヘルシンキ・サノマト紙の選ぶ2003年最優秀レコー
ドを受賞しました。トップ・ヴィルトゥオーゾ、トップ・アーティストと評
され、現在、フィンランドを代表するギタリストのひとりに数えられます。
新しいアルバムでは、2005年10月、紀尾井シンフォニエッタに客演したユハ
・カンガスが指揮するオストロボスニア室内管弦楽団も共演。いくつかのバ
ージョンで知られるペルトの〈フラトレス〉 のほか、ソロ曲も含め、新たな
レパートリーに挑戦しています。

ABCD 214 \2080
エーロ・ハメーンニエミ (1951-):
交響曲第3番 《ハ長調》 (1999)、
ヴィオラ協奏曲 (2001)
サカリ・オラモ (指)
トンミ・アールト (Va) ハンヌ・リントゥ (指)
フィンランド放送交響楽団
録音:1999年11月8日、2004年4月29日-30日 文化の家 (ヘルシンキ)
マグヌス・リンドベリ、サーリアホらフィンランド新世代が作ったグループ、
「耳を開け」の創立メンバーのひとり、ハメーンニエミは、インド音楽やジャ
ズとの触れ合いなどを通じ、独自のスタイルを追求してきました。《ハ長調》
の副題をもつ交響曲第3番は単一楽章の作品。強い情感。その音楽は、ほとん
ど後期ロマンティシズムの感覚です。ノスタルジックとさえ言えるロマンティ
ックなタッチをもつヴィオラ協奏曲。作曲者みずから、この2曲を姉妹作と呼
んでいます。

【Jazz】
ABCD 223 \2080
ラルフ・ニュークヴィスト (1966-):消えゆく恋 海と岸辺 夜
ユッカ・リンコラ (1955-):
マラリア 朝の波止場 レディ・デイ あぶない女
ミア・マカロフ (1970-):新たな始まり
サデ・リッサネン (1965-):だから私は歌う
ミルヤ・マケラ (1968-):夜の暗い光の中に 寒気
アンナ=マリ・カハラ (1963-):私のところへ いつかの私じゃなく
KYN (ヘルシンキ経済学校学生会女声合唱団) カイヤ・ヴィータサロ (指)
ソニー・ヘイニラ (Sax,Fl) キルモ・リンティネン (P) 
トゥーレ・コスキ (ベース)
ミカ・カッリオ (ドラムズ) マルック・オウナスカリ (ドラムズ) 
ペッカ・ニューマン (ジャンベ、ボンゴ)
バラード、フォークソング、ジャズ。ユニークなレパートリーで活動を続ける
女声合唱団、KYN の創立25周年記念アルバム。更なるヴォーカル表現のスタイ
ルを追求。ミカ・マカロフに委嘱した新作の曲名にちなみ、アルバムタイトル
を「新たな始まり」としました。アカペラ、ピアノトリオあるいはサックスや
フルートと共演。クラシックの分野でも魅力的な作品を発表しているユッカ・
リンコラ。ヴォーカルグループ「ヒューマン・オルガン」(Alba NCD12) を創
立したサデ・リッサネン。フィンランド・ジャズシーンで活躍するミュージ
シャンと作曲家の作品を、歓びいっぱいに歌います。素敵なアルバム。





<GRAND SLAM>
GS 2011 \2250
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1949年12月18日ベルリン、ティタニア・パラスト
1952年12月1日、2日ウィーン、ムジークフェラインザール
[使用ソース]Electrola (Germany) E 90994、HMV (U.K.) ALP 1059
※制作者より
今回はフルトヴェングラーのライヴ録音の中でも最も荒れ狂った演奏であるブ
ラームスの第3番と、セッション録音によって端正に整えられたベートーヴェ
ンの第4番という、いわば両極端の演奏のカップリングです。
ブラームスはイギリスHMV盤での発売はありませんので、ドイツ・エレクトロ
ーラ(ドイツHMV)の初版LP E90994と世評の高い同じくフランスHMVの初版LP
FALP 543を入手し、比較しました。フランス盤はこれまで聴いてきた他のベ
ートーヴェンの「英雄」「田園」、チャイコフスキーの交響曲第4番、ハイド
ンの「驚愕」などと同様に、高域に独特の伸びやかさがあり、それなりの味
わいがあります。しかしながら、腰の強さ、空気感、各パートの明瞭さなど、
総合点ではあきらかにドイツ盤がまさっており、これを採用しました。
ベートーヴェンはイギリスHMVの初版LP ALP 1059を採用していますが、これ
は何とデッド・ストックで眠っていた新品です。むろん、50年以上も経過して
いますのでノイズは全くのゼロとは言えませんが、初期LPとしては破格の保存
状態で、目の覚めるような音質で復刻されています。かつて日本に住んでいた
ベルリン・フィルのコンサートマスターだったシモン・ゴールドベルクは
「フルトヴェングラーと共演したベートーヴェンの交響曲第4番の、あの素晴
らしい弦楽器の音色が忘れられない」と語っていたそうです。もちろん、こ
のCDでの演奏はベルリン・フィルではなくウィーン・フィルですが、この奥
深く幽玄な響きはその言葉を裏付けているのかもしれません。一般的にはブ
ラームスの方に注目が集まるかもしれませんが、制作者としてはむしろベー
トーヴェンの音に心底驚いています。 (平林 直哉)
■解説書の内容
今回のCDは資料集的な内容です。まず、フルトヴェングラーが珍しくショスタ
コーヴィチの交響曲第9番を指揮した際の演奏会のプログラム、そしてその日
のチケット、さらにリヴァプールで撮影された珍しい写真を掲載します。





<Profil>
PH 06008 2枚組 \4160
ブルックナー:交響曲第8番
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
ギュンター・ヴァント(指)ミュンヘン・フィル
録音:2000年9月15日、1999年9月28日ミュンヘン・ガシュタイク
発売が熱望されたヴァントとミュンヘン・フィルの一連のライヴ録音がつい
にリリース。異様な緊張感が会場を覆い、日本からも数多くのファンがかけ
つけた。伝説となった2000年の8番。冒頭から尋常ならざる気配。悠揚としな
がらも、ひたひたと鬼気せまる迫力が恐ろしい終楽章など圧巻で、その証拠
に聴衆が曲が終わった後も拍手が出来ず、長い沈黙につつまれ、ヴァントが
指揮棒を譜面台に置く音(?)もバッチリ収録。やがて盛大なる喝采に会場
がつつまれる様までキチント収録されているのもライウ録音ならではの醍醐
味でございます。「未完成」も絶品でこれ以上気高く美しい演奏がございま
しょうか!と申せましょう。音質もすばらしい!

PH 06014 \2080
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」
ギュンター・ヴァント(指)ミュンヘン・フィル
録音:1999年9月28日ミュンヘン・ガシュタイク
極上の美しさを讃えた「グレイト」で、ミュンヘン・フィルのチェリビダッ
ケに鍛練された美音にヴァントのマッシブな音楽がブレンドされ、とんでも
ない名演が生まれております。録音もすばらしく、両端楽章も音が前にせま
るってくる迫力。2楽章の気品ある悲しい美しさも印象的でございます。音質
も名録音ながら再生の難しかったNDRものに比べ厚みがありながらクリアーで
再生しやすい素晴らしい音でございます。





<Ysaye Records>
YR 08 \2280
モーツァルト:ピアノ四重奏第1番 K.478&第2番K.493
イザイ四重奏団
〔ギヨーム・シュートル(Vn),リュク=マリー・アグエラ(Vn),ミゲル・
ダ・シルヴァ(Va),フランソワ・サルク(Vc)〕ジャン=クロード・
ペネティエ(P)
イザイ四重奏団、彼ら自ら立ち上げたレコード会社、イザイレコード。これ
までもハルモニア・ムンディ・フランス傘下のエオン・レーベルから素晴らし
い録音をいくつかリリースしていましたが、今回はイザイレコード・レーベル
としての発売。モーツァルトのピアノ四重奏曲はピアノ四重奏という形式を
最初に生み出したといえます。(室内楽の大先輩のハイドンすら踏み入れてい
ない領域)第1番は「フリーメイスンのための葬送音楽」の直後、2番変ホ長
調番は「フィガロの結婚」直後に相次いで作曲されています。調性もト短調
と変ホ長調と対照的でモーツァルトの音楽の核に迫ることの出来る作品です。
生気に満ちた勢いのある演奏が魅力のイザイ四重奏団。ピアノのペネティエ
とぴったりと息のあった演奏で爽快に気持ちよく奏でています。イザイ四重
奏団とジャン=クロード・ペネティエ(P)は2006年ラ・フォルジュルネ・オ・
ジャポン『熱狂の日』にも出演予定で、収録曲ピアノ四重奏曲第1番K.478を
演奏予定です。

NS 01 \1780
メンデルスゾーン:弦楽四重奏Op.44-1
シューマン:弦楽四重奏Op.41-1
ウォルフ:イタリアン・セレナーデ
アメデオ・モディリアーニ弦楽四重奏団
アメデオ・モディリアーニ弦楽四重奏団はパリ国立高等音楽院出身の若い音
楽家で構成されています。イザイ四重奏団のメンバーに師事し、ニューヨー
クやパリで行われたコンサートでも評価が高く、急速に成長している注目の
四重奏団です。メンデルスゾーンの弦楽四重奏Op.44は3曲からなり、これら
の作品は円熟した書法をみせているものの、評価としてはあまり高くはあり
ません。特にここで収録されている作品44-1は演奏の機会も少ない作品です。
しかしアメデオ・モディリアーニ弦楽四重奏団はこの作品の魅力を伝えるべ
く生き生きと鮮やかに奏しています。またウォルフの「イタリアン・セレナ
ーデ」はウォルフ自身のイタリアに対する強い憧憬を表現したもの。曲調は
抒情豊かで鮮烈な色彩を帯びています。




<LSO Live>
LSO 0082 \1050
LSO 0582(SACD-Hybrid) \1850
ベートーヴェン:
交響曲第2番 op.36 ニ長調
交響曲第6番 op.68 ヘ長調「田園」
ベルナルド・ハイティンク(指)ロンドン交響楽団
録音:2005年11月16-27日
バービカン・センターにてのライヴ録音
プロデューサー:ジェームス・マリンソン、
エンジニア:ジョナサン・ストークス
3月上旬の来日公演でも白熱の演奏を聴かせてくれたロンドン交響楽団。次の
新譜は、大好評のベートーヴェン第7番にひきつづき、ハイティンク&LSOの
ベートーヴェン・ツィクルス第2弾です。第2番では、ハイティンクは手兵ロ
ン響を率いて実にフレッシュな演奏を繰り広げております。スケルツォも実
に快活。第6番「田園」も、第1楽章の冒頭の管による2楽章から、他のオケと
は一味違う管の名人揃いであることを証明するもの。第4楽章の嵐はパワー全
開、フルスロットルです。熱血ぞろいのロン響メンバーの白熱ぶりには思わ
ず力が入ります。ベートーヴェンが言いたかった事、表現したかったことを、
ハイティンクとロン響は一つももらさず汲み取って、見事の一語に尽きます。




<K617>
K617 182 \1980
W.A.モーツァルト:
セレナード 第6番ニ長調≪セレナータ・ノットゥルナ≫K.239
アイネ・クライネ・ナハトムジーク
バレエ音楽「レ・プティ・リアン」K.299b
5つのディヴェルティメントより第1番 K.439b
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・
王宮付楽団)
レクイエム(リオ・デ・ジャネイロ版 K617180)の発売で勢いに乗っている
マルゴワールの、またまたモーツァルトの注目盤がリリース。今回は「アイ
ネ・クライネ・ナハトムジーク」、最も有名なセレナードのひとつ。明るい
優美さに溢れ、音楽の愉悦に満ちています。マルゴワールの斬新な解釈と心
地よい刺激、軽快さを兼ね備えたオーケストレーションで独自のモーツァル
ト像を聴かせてくれます。またラ・シャンブル・デュ・ロワによるドラマ
ティックな表現で颯爽とした演奏も魅力です。バレエ音楽「レ・プティ・リ
アン」は、1778年パリ滞在中にJ.G.ノヴェールの依頼により作曲されましが、
その後すっかり忘れ去られていました。100年近く後の1872年にパリ・オペラ
座の書庫から筆写譜が発見され、全21曲のうちケッヘルは序曲を含む8曲が
モーツァルトの真作としています。曲調は愛らしく魅力的な旋律に満ちてい
ます。

K617 186 \1980
ミヒャエル・プレトリウス:舞曲集《テレプシコーレ 》
ピエール・ゲドロン(1565頃-1620 頃):エール・ド・クール
ドニ・レザン=ダドレ(指)
アンサンブル・ドゥルス・メモワール V.ブーラン(S)
この録音は、ドニ・レザン=ダドレ率いるアンサンブル・ドゥルス・メモワ
ールによる非常に魅力的なレパートリーを含んだ内容です。プレトリウスの
最も有名な曲集《テレプシコーレ 》は当時最大の舞曲集。またピエール・ゲ
ドロンの典雅なエール・ド・クールも快活な演奏で楽しめます。





<explore>
★未CD化、現在CDとして入手の難しいものをCD化する新レーベル。
すべてメーカーからのライセンス商品。今回発売の15点はDECCAかのライセ
ンスで、音質もオリジナルのままです。

EXP 0006 \1980
オルランド・ギボンズ(1583-1625):鍵盤作品集
ファンタジア(10)、ファンタジー「気まぐれ」、ファンタジア(8)、
ファンタジー「女王の命令」、パヴァーヌ(17)、ガイヤルド(23)、
グラウンド(26)、アルマンド(33)、クーラント(40)、
イタリア風グラウンド(27)、スタンザ(4)、4声のファンタジー(12)、
前奏曲(1)、ソールズベリー卿のパヴァーヌ(18)、ガイヤルド(19)、
アルマンド「王の宝石」(36)、アルマンド(37)、パヴァーヌ(16)、
ガイヤルド(21)、ガイヤルド(22)、リンコーン酒場のマスク(44)、
女王の命令(28)
*カッコ内の番号は、すべてMusica BritanicaXXの表記に準拠しています
*オリジナルLP:L’Oiseau-lyre LP DSLO 515, 1975年
録音:1975年4月
プロデューサー:ペーター・ワドランド,エンジニア:イアン・チャーチズ
1941年生まれのホグウッドが30歳を過ぎ、本格的に多角的な音楽活動に乗り
出した頃の鍵盤演奏です。演奏はもちろんのこと、シンプルな響きながら、
天才ぶりがぷんぷんと匂いたってくるような録音もまた見事です。

EXP 0004 \1980
ジョン・ケージ:
プリペアード・ピアノのためのソナタとインタリュード 
ソナタ第1-4番 
第1のインタリュード 
ソナタ第5-8番 
第2のインタリュード 
ソナタ第9-12番 
第3のインタリュード 
第4のインタリュード 
ソナタ第13-16番
ジョン・ティルバリー(プリペアード・ピアノ)
*オリジナルLP:DECCA LP HEAD 9, 1975年
録音:1974年12月
プロデューサー:ジェームス・マリンソン,
エンジニア:フィリップ・ウェイド
プリペアード・ピアノの醸し出す摩訶不思議な音世界は、録音されてから
30年以上たった今聴いても実に新鮮。ガムラン楽団の中央にいて、目を閉じ
れば別世界の無我の境地へと誘うかのようなティルバリーの演奏はやはりセ
ンセーショナル。麻薬的ともいえる魅力に満ちています。

EXP 0017 \1980
クセナキス:
コネクシティーズ-シナファイ
アロウラ
バレエ音楽「アンティクトン」
ジェフリー・ダグラス・マッジ(P)
エルガー・ハワース(指)ニュー・フィルハーモニア・オーケストラ
*オリジナルLP:Decca LP HEAD 13、1976年
録音:1976年11月
プロデューサー:ジェイムス・マリンソン,
エンジニア:スタンレイ・グッドオール
シナファイといえば、クセナキスの秘曲中の秘曲。手が何本あっても足りな
いとすら思わせるピアノ・パートは、ピアニストにとってエベレスト登山に
匹敵する超難関。近頃、大井浩明とタマヨ(ティンパニレーベル)の演奏であ
らためてこの作品の人気(?)に火がついたことでも記憶にあたらしいですが、
このマッジによる演奏は、シナファイの伝説の名演です。なんといっても
マッジはクセナキス・フェスティヴァルにも出演したこともある「クセナキ
スト」。こんなものが復刻されてしまったなんて、一大事件と申せましょう。
録音も抜群によいと思いきや、プロデューサーはかのジェームス・マリンソ
ン。デッカのひとつの黄金時代の豊かなサウンドを堪能ください。

EXP 0012 \1980
マルチェッロ:6つのチェロ・ソナタ
アンソニー・プリース(Vc)、リチャード・ウェッブ(Vc通奏低音)、
クリストファー・ホグウッド(イタリア式チェンバロ)
*オリジナルLP:L’Oiseau-lyre LP DSLO 546, 1978年
録音:1978年3月
プロデューサー:ペーター・ワドランド,エンジニア:サイモン・イードン
名人プリースの妙技が堪能できます。彼はアマデウス弦楽四重奏団ともたび
たび共演を重ね、まさに室内楽の世界でなくてはならない演奏者でした。彼
をささえるウェッブとホグウッドの通奏低音も、実に心地よい音楽運びに一
役かっています。飾らず驕らず、実に真摯で好感のもてるマルチェッロ作品
集です。

EXP 0015 \1980
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ソナタ ニ長調 D384 
ソナタ イ短調 D385 
ソナタ ト長調 D408 
ソナタ イ長調 D574
ヤープ・シュレーダー(Vn)、ホグウッド(フォルテピアノ)
*オリジナルLP:DECCA L’Oiseau-lyre LP DSLO 565 & 571(D574)、
1980年、1981年
録音:1978年9月
プロデューサー:モーテン・ウィンディング
エンジニア:マイケル・メイルズ、アンドリュー・ピンダー
オリジナル楽器奏者の先駆者の一人として知られるシュレーダーによるシュ
ーベルトのヴァイオリン・ソナタ集です。シューベルトのソナタはシンプル
ながらも難曲ぞろい、ホグウッドと一分の乱れもないアンサンブルを展開し、
ぴちぴちと生きのよい音楽を聴かせてくれます。

EXP 0016 \1980
武満徹:
ピアニストのためのコロナ(ロンドン版) 
フォー・アウェイ 
ピアノ・ディスタンス 
遮られない休息
ロジャー・ウッドワード(Pf)
*オリジナルLP:DECCA LP HEAD 4, 1974年
録音:1973年5月4日
プロデューサー:ジェームス・マリンソン,
エンジニア:マーティン・スミス
ウッドワードといえば、武満の絶大なる信頼を得た現代音楽のスペシャリス
トですが、映画「シャイン」の中で主人公ヘルフゴットをオーストラリアの
コンクールで抜いて優勝した人物でもあります。3曲目のピアノ・ディスタ
ンスの武満音楽の空間的な再現は圧倒的。

EXP 0001 2枚組 \2850
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第28番イ長調op.101
ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調op.106「ハンマークラヴィーア」
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111
マルコム・ビンズ(フォルテピアノ)
使用楽器:エラール(1818年)、ゲオルク・ハシュカ(1825年)
ジョン・ブロードウッド(1814年)、ジョン・ブロードウッド(1819年)
コンラート・グラフ(1835年)
*オリジナルLP:DECCA L’Oiseau-lyre label on Los D184 D3, 1980年
録音:1978年11月、1979年4月、1979年6月
プロデューサー:ペーター・ワドランド
エンジニア:サイモン・イードン&マーティン・アトキンソン
ビンズは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタをオリジナル楽器で全曲録音し
た初めてのピアニストです。ベートーヴェン演奏はもちろんのこと、ブリテ
ンなど英国音楽のスペシャリストとしてもきわめて高い評価をえています。
どこまでも自然でのびやか、確固とした歩みで進んでいくマルコムのベート
ーヴェンは、気品を漂わせながらもパッションに満ちています。

EXP 0009 \1980
フンメル(1778?1837):2つのピアノ・ソナタ
ピアノ・ソナタ 嬰へ短調op.81 
ピアノ・ソナタ ニ長調 op.106
マルコム・ビンズ(フォルテピアノ)
使用楽器:ゲオルク・ハシュカ(1825年)、カール・シュミット(1830年)
*オリジナルLP:DECCA L’Oiseau-lyre LP DSLO 530、1978年
録音:1976年8月
プロデューサー:ペーター・ワドランド,エンジニア:イアン・チャーチズ
ビンズによる、パッションたっぷりの熱演フンメルです。発売当初は比較的
珍しかったフンメル作品集も、現在では結構なリリースがあります。あらた
めて聴いてみると、しっかりとした解釈、楽器の選び方、どれをとっても当
時の録音のクオリティの高さにあらためて気付かされる内容です。

EXP 0013 \1980
メシアン:アーメンの幻想(全曲)
ジョン・オグドン&ブレンダ・ルーカス(P)
*オリジナルLP:Argo LP ZRG 665、1971年
録音:1970年12月29-31日
プロデューサー:マイケル・ブレンナー
アシュケナージとチャイコフスキー国際コンクールの第1位を分かちあったピ
アニスト、ジョン・オグドン。精神を病んでしまうなど悲運に見舞われなが
らも、メシアンやソラブジなどの作曲家作品を中心に演奏活動を続けていま
した。そんな彼の貴重なメシアンが再登場です。組んだ相手は、オグドンを
陰になり日向になり支えた妻にしてピアニストのブレンダ・ルーカス。一糸
乱れぬ息のあった演奏は、驚異的でさえあります。

EXP 0003 \1980
フランツ・ベールヴァルド:
ピアノ五重奏曲 ハ短調 op.5、ピアノ五重奏曲 イ長調 op.6
ウィーン・フィルハーモニア五重奏団
エドゥアルド・ムラゼク(P) ヴォルフガング・ポドゥシュカ(1st Vn)
*オリジナルLP:Decca LP SDD448、1975年
録音:1973年9月
プロデューサー:クリストファー・レーブルン,
エンジニア:ゴードン・パリー、フィリップ・ウェイド
ムラゼクのピアノの美しい音色は、おそろしいまでの透明感に溢れています。
名人そろいの弦の美しい音色にのって、ピアノのきらきら輝く水のようなパ
ッセージが縦横無尽に駆け巡り、雪の結晶のような独特の美しい世界を展開
しています。ベールヴァルドの澄み切った空気の中、次々と風景が変わって
いく作風を堪能できる、フレッシュな演奏です。

EXP 0010 \1980
ジェンキンス:コンソート・ミュージック
ファンタジー組曲(no.1)ト短調/ファンタジア(no.6)ヘ長調
/ファンタジー組曲(no.17)ホ短調/ファンタジア(no.8)イ短調
/ニューアーク・ジーゲ(no.23)/ガリアルド(no.24)ニ短調/
パヴァーヌ(no.51)/エア(no.31)/クーラント(no.44)/サラバンド(no.52)
/ファンシー・エア組曲(no.4)ハ長調/パヴァーヌ(no.2)ト短調/
ファンタジア(no.3)ト短調/ファンタジア(no.12)ニ長調/
イン・ノミネ(no.1)ト短調
トレヴァー・ジョーンズ(ディレクター)コンソート・オブ・ミュージック
*オリジナルLP:L’Oiseau-Lyre LP DSLO 600、1983年
録音:1981年5月11&12日、8月20日
プロデューサー:ペーター・ワドランド,エンジニア:ジョン・ペロウ
コンソート・オブ・ミュージックの滴るような美しい音色の弦にうっとりの
一枚です。叙情的かつフレッシュな演奏は、すべての面で完璧。さらに、録
音も極上です。

EXP 0011 \1980
ウィリアム・ロウズ(1602-1645):
おいで、重いハートよ/シャロン、おおシャロンよ/おおやさしきシャロン
/オルフェウス、おおオルフェウス、汝のリラに触れよ/おお少年よ/猫
/音楽よ
ジェンキンス(1592-1678):やめて、ああやめて、いとしい羊飼い
ヘンリー・ロウズ(1596-1662):詩篇22
アンソニー・ルーリー(指&lute)コンソート・オブ・ミュージック
エマ・カークビー(S)、ポピー・ホルデン(S)、
ジョン・ヨーク・スキナー(C-T)、マルティン・ヒル(T)、
ナイジェル・ロジャース(T)、デイヴィッド・トーマス(B)、
トレヴァー・ジョーンズ(バス・ヴィオール)、アラン・ウィルソン(Org)
*オリジナルLP:Decca L’Oiseau-lyre LP DSLO 574、1979年
録音:1978年4月
プロデューサー:ペーター・ワドランド,
エンジニア:マーティン・ハスケル
L’Oiseau-lyreレーベルの黄金コンビ、カークビーとルーリーのロウズ作品
集も復活します。カークビーは今でも美しい歌声を聴かせてくれますが、や
はり当時の歌声はまた格別。ルーリーの統率のもと、ロウズのエレジーの独
特の雰囲気のある世界を、見事に再現しています。

EXP 0007 2枚組 \2850
ヘンツェ:ヴォイシズ
【CD1】ヴォイシズ1-11
【CD2】ヴォイシズ12-22
ヘンツェ(指)ロンドン・シンフォニエッタ
サラ・ウォーカー(MS)、ポール・シュペリー(T)
オリジナルLP:Decca LPs HEAD 19/20、1978年
録音:1978年、ロンドン
プロデューサー:アンドリュー・コーナル,
エンジニア:ジョン・デュンカーリー
1970年代の、ヘンツェの政治的作品「ヴォイシズ」。台本作家に、様々な言
語を用いるテキスト作家を選んだもの。作曲者自身による指揮のもと、素晴
らしい演奏が繰り広げられています。

EXP 0014 \1980
アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
シンフォニア・ミスティカ(交響曲第6番)(1977年)
シンフォニア・ディ・スフェーレ(空間の交響曲)(交響曲第5番)(1974-75年)
デイヴィッド・アサートン(指)ロンドン交響楽団
*オリジナルLP:Decca LP HEAD 22, 1979年
録音:1978年8月12、13日
プロデューサー:ジェームス・マリンソン,
エンジニア:スタンレイ・グッドオール
パヌフニクは10曲の交響曲を遺しています。そのうちの2曲が収められたこ
の盤は、現在に至るまでそれぞれ世界唯一の極めて貴重な録音です。パヌフ
ニクは、ルトスワフスキと親交を結び、彼のパガニーニの変奏曲を初演した
人でもあります。1953年にイギリスに亡命し、以降ずっと祖国のことを思い
ながら過ごしました。シンフォニア・ミスティカ(第6番)は、数学の特性
1+2+3=6、3×2=6、2+2+2=6、3+3=6、旋律線、倍音比率、小節数、
すべてが6になるように構成されており、楽章自体も6から成ります。シン
フォニア・ディ・スフェーレは、和声、リズム、テンポを空間的に融合させ
る試みの作品。パヌフニクが20歳のころ、ワインガルトナーに指揮と作曲を
学ぶためにウィーンに留学しました。そのときに尾高尚忠と親交を結びまし
た。尾高の妻の作る日本料理が好物だったといいます。尾高忠明もパヌフニ
ク作品を多く演奏しています。

EXP 0005 \1980
ロバート・ジェラード:ペスト
アレック・マッコーエン(語り)
アンタル・ドラティ(指)ワシントン・ナショナル管弦楽団&合唱団
オリジナルLP:Decca LP HEAD 6、1974年
録音:1973年5月11日
プロデューサー:ジェームス・マリンソン
エンジニア:ケネス・ウィルキンソン、コリン・ムアフット、
マイケル・メイルズ
カミュの「ペスト」をもとにした、音楽劇的作品。アレック・マッコーエン
といえば、イギリスを中心に活動した中堅どころの俳優で、映画出演作も多
数あります。彼を語り手にむかえての「ペスト」は、ドラティ率いる管弦楽
と合唱団の説得力のあるうまさとあいまって、なんともこのうえなく死神的
な世界を展開しています。ロバート・ジェラードは、映画音楽、付随音楽も
多く手がけた商業的作曲家といわれますが、この「ペスト」を聴くと、そら
おそろしい音楽描写にぞっとさせられます。実力の持ち主だったことがよく
わかります。





<SUPRAPHON>
SU 3869 2枚組 \2700
ヤナーチェク:「イェヌーファ」
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S イェヌーファ),
ナジェジダ・クニプロヴァー(Ms コステルニチカ),
ヴィレーム・プジビル(T ラツァ),
ヴラディミール・クレイチーク(T シュテヴァ),ほか
フランティシェク・イーレク(指)
ブルノ・ヤナーチェク歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1979年
旧10 2751がミッドプライスになっての再発売。ヤナーチェクのオペラの代
表作といえばなんといっても「イェヌーファ」。日本も含め、世界中で上
演されているとはいえ、やはり本場の面々の上演は格別です。そして20世
紀後半のイェヌーファ歌いといえばこの人、チェコの誇る名ソプラノ、カ
ブリエラ・ベニャチコヴァー。彼女はイェヌーファ役を1000回以上も歌っ
ているという、まさにスペシャリスト。1998年にはプラハ国民劇場の来日
公演で歌っていて、大絶賛された記憶もまだ新しいところでしょう。その
ベニャチコヴァーがタイトルロールの「イェヌーファ」がこれ。他のキャ
ストも、クニプロヴァーなど充実。そして何より本場ブルノのオーケスト
ラに合唱!ここには、プラハですら出せない、真のヤナーチェクの味があ
ります。

SU 3864 4枚組 \4050
スーク:
アスラエル交響曲 ハ短調 Op.27 
交響詩「夏の物語」Op.29 
交響詩「プラハ」 Op.26
交響詩「人生の実り」 Op.34 
組曲「お伽話」 Op.16 
交響的作品「エローグ」 Op.37
ヴァーツラフ・ノイマン(指),リボル・ペシェク(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団,チェコ・フィルハーモニー合唱団
ペトル・シュクヴォル(Vn)
ゾラ・イェフリチコヴァー(S),イヴァン・クスニエル(Br),
ヤーン・ガッラ(Bs)
チェコの偉大な作曲家、ヨセフ・スーク(1874- 1935)の管弦楽主要作品を
CD4枚にまとめたセット。しかもヴァーツラフ・ノイマンとリボル・ペシェ
クという、両巨匠の指揮でチェコ・フィルという、これ以上望みようのな
い立派さ。しかもお値段お得!!スークをしっかり聞いたろう!という人
にはまさに打ってつけのセットです。

SU 3842 \1650
スメタナ:
夢-6つの性格的小品、アルバムの綴り、アンダンテ 変ホ長調、
ポルカ ホ長調、ト短調、イ長調、ヘ短調、婚礼の情景
イトカ・チェホヴァー(Pf)
スメタナはショパン弾きのピアニストとして知られていただけあって魅力
的なピアノ曲を沢山作曲しています。SU 3841「ボヘミアの思い出」でも名
演奏を聴かせてくれたチェホヴァーは、ここでもボヘミアの香りたっぷり
です。




<TAHRA>
TAH 587 3枚組 \5940
“パリのブルーノ・ワルター”
1955年5月5日の演奏会
モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
1955年5月12日の演奏会
ハイドン:交響曲第96番 ニ長調 「奇跡」 Hob.I-96
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20
マーラー:交響曲第4番 ト長調
インタビュー(フランス語)
ブルーノ・ワルター(指)フランス国立管弦楽団
マリア・シュターダー(S)
TAHRAがまたやってくれました!大指揮者ブルーノ・ワルター全盛期のパリ
・ライヴ!ワルターは1955年と1956年にパリを訪れ、フランス国立管弦楽
団を指揮しています。このCDには、1955年の2回の演奏会を完全収録。ワル
ターの生涯でもピークと言われる時期のライヴだけに、晩年の録音用の演
奏とはまるで違った燃えに燃えるワルターの姿は最高!大のワルター・マ
ニアとして知られる宇野功芳氏も大絶賛!とくに「プラハ」について、
第1楽章「早いテンポによる生命力は、徹底的に歌い抜かれる旋律美によっ
てさらに輝きを増し」、第2楽章「音楽に身を任し、ただただ陶酔するのみ
である」、第3楽章「実にスリル満点、誰しも興奮を禁じえないであろう」
と、最大級の賛辞!また「ジークフリート牧歌」については「ワルターの
数多い『ジークフリート牧歌』の中で最も魅力のあるものの一つ」、ブラ
ームスの終楽章は、「コーダはいよいよ燃え立って実演ならではの灼熱を
見せるのである」などなど、氏の興奮振りまで伝わって来ます。録音もこ
の年代にしては良好で、ワルターの真の興奮を存分に味わえます。さらに
ワルターがフランス語で話すインタビューもあり。ヒストリカル・マニア
なら逃すなかれ!





<HUNGAROTON>
HCD 32390 \1980
アムトマン:フルート作品集
ノルマ幻想曲、羊飼いの横笛、マルタ幻想曲、ラコツキー、幻想曲、
エール・ヴァリエ
ゾルタン・ジェンジェッシー(Fl)
アンドラーシュ・ケメネス(P)
プロスペル・アムトマンは1809年、南ハンガリーのクロアチア国境まで間
近のセリエという町に生まれたフルート奏者、作曲家。1829年から1835年
までウィーンの宮廷歌劇場の第1フルーティストを務め、フランスを始め
とする各地でソリストとして活躍。1840年にハンガリーに帰国し、祖国や
オーストリアで暮らし、1854年に亡くなっています。典型的な19世紀前半
のヴィルトゥオーゾ系ソリストで、華やかな音楽が楽しめます。ゾルタン
・ジェンジェッシーは、ヨーロッパ室内管弦楽団やブダペスト祝祭管弦楽
団にも在籍したハンガリーの名手。アンドラーシュ・ケメネスとのコンビ
で、既にモーツァルトのソナタ集(HCD 31731)で名技を披露しています。

HCD 32411 \1980
グノー:「ファウスト」ハイライト(ハンガリー語)
シルヴィア・シャシュ(S マルゲリート),
ジェルジ・コロンディ(T ファウスト),
コロシュ・コヴァーチ(Bs メフィスト),ほか
エルヴィン・ルカーシュ(指),ヤーノシュ・シャーンドル(指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
録音:1973,78年
ハンガリーの名ソプラノ、シルヴィア・シャシュがグノーの「ファウスト」
を録音していました!1973年ということは、彼女がチャイコフスキー国際
コンクールの声楽部門で1位なしの第2位になって注目を集めた直後。シャ
シュはまだ21か22歳!普通なら音大生の年齢ですが、「宝石の歌」など驚
異的な完成度の歌唱!1976年に西側に登場してたちまち大センセーション
を巻き起こしたのも当然というものです。ファウストを歌うジェルジ・コ
ロンディは1936年生まれ、ティート・スキーパにも学んだレッジェーロな
テノール。コロシュ・コヴァーチは1940年生まれのハンガリーを代表する
バス・バリトン。この3月に日本フィルの「青ひげ公の城」に出演し絶賛さ
れたばかり。ハンガリー語の歌唱。オリジナルの抜粋に、1978年録音のヤ
ーノシュ・シャーンドル指揮によるバレエ音楽が加えられています。

HCD 32419 2枚組 \3960
ファルカシュ:「魔法の箪笥」+歌曲集
マレーシアの白日夢、3つの歌、ユージェーヌ・ギルヴィックの詩による歌
曲集、アルプバッハ讃、忘れられた調べ、トランシルヴァニアの詩人の詩
による5つの歌曲、カレンダー
マルギット・ラーズロー(S スレイカ),
アルフォンツ・バルタ(T ハッサン),ヨーゼフ・デン(Br カーディ),
ジェルジ・ラドナイ(Br ヴィツィエル),
ヨーゼフ・グレゴール(Bs ムフティ),ほか
ヴィクトル・ヴァシ(指)ハンガリー放送管弦楽団,合唱団
録音:1955-83年
20世紀ハンガリーを代表する作曲家の一人、フェレンツ・ファルカシュ
(1905-2000)の出世作となったのが、このオペラ「魔法の箪笥」。千一夜物
語を元にした愉快な物語で、1942年にハンガリー国立歌劇場で初演されま
した。夫が不当に逮捕されて嘆いている、若く美しいスライカに、カーディ、
ムフティ、ヴィツィエルといった男たちが、助けの手を差し伸べる代わり
に彼女の愛を見返りに求めます。そこで彼女は、夜になって一人一人男た
ちを彼女の家に呼んで、一人ずつ箪笥の中に閉じ込め、赦免の書類を持っ
て彼女は夫を救う、というお話。ハンガリーではかなり人気のあるオペラ
です。その他ファルカーシュの歌曲を収録。「忘れられた調べ」と「トラ
ンシルヴァニアの詩人の詩による5つの歌曲」だけステレオ、他はモノラル。

HCD 32378 \1980
ヴェルディ:ソプラノ・アリア集
「ナブッコ」,「ロンバルディ」,「エルナーニ」,「マクベス」,「リ
ゴレット」,「トロヴァトーレ」,「トラヴィアータ」,「シチリアの晩
鐘」,「シモン・ボッカネグラ」,「仮面舞踏会」,「運命の力」,「ド
ン・カルロ」,「アイーダ」からのアリア
ゲオルギーナ・ルカーチ(S) シルヴィア・シャシュ(S)
カロラ・アーガイ(S)
ステファーニア・モルドヴァーン(S) ガブリエッラ・デーリ(S)
ヴェロニカ・キンチェシュ(S) イロナ・トコロディ(S)
エヴァ・マルトン(S)
ヤーノシュ・コヴァーチ(指),ランベルト・ガルデッリ(指),
ヴィルモス・コモル(指),ゲーザ・オベルフランク(指),
リッコ・サッカーニ(指),ジュゼッペ・パタネ(指),
アンドラーシュ・ミハーリ(指),アンドラーシュ・コーロディ(指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団,ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団,
ブダペスト交響楽団
録音:1962-2002年
HUNGAROTON音源の様々なヴェルディのソプラノのアリアを集めています。
歌手王国ハンガリーは多数の名ソプラノを輩出しており、ここでもシャシュ、
トコディ、キンチェシュ、マルトン、ルカーチあたりは日本でもおなじみ
の人たち。いずれもイタリア語の歌唱。

HCD 32360 \1980
シゲティ:フルート室内楽作品集
リトルネッロ、なぜだめ?、三重奏曲、あなたのため、三重協奏曲、
無呼吸、他
イシュトヴァーン・マトゥツ(Fl),ゾルターン・ジェンジェッシー(Fl),
ヤーノシュ・バーリント(Fl)
マルカート・アンサンブル
ラーズロ・ティハニ(指)エルケル室内管弦楽団、他
録音:2005年9月
現代ハンガリーの作曲家、イシュトヴァーン・シゲティ(1952-)のフルート
室内楽作品集。叙情性に飛んだ作風で、ことに2つのツィンバロンを伴奏に
用いた「三重奏曲」がユニーク。

HCD 32349 \1980
マダラース:音楽物語集
ギュディ・シャーンドル(指)セゲド交響楽団
ユーリア・ヴァイダ(S),ボルディサール・ケンチュ(T),
ジョルジ・ボルダーシュ(Br),タマーシュ・アルトリャイ(Bs),
イシュトヴァーン・アンドレイチク(Br),他
イヴァーン・マダラースは1949年生まれの作曲家。「音楽物語集」は、「マ
ティアス王と靴職人」、「音にまつわる物語」、「パーツマーン騎士」の
3作からなる、ラジオドラマ風ともミュジーカル風とも思える作品。

HCD 32357 \1980
ラング:
不安な、バッハなしなんてあり得るのか?、常に緊張して、交響曲第7番
イシュトヴァーン・マトゥツ(尺八)
アニコ・ホルヴァート(Cemb)
ゾルターン・ジェンジェッシー(Fl)  ペーテル・ソモジ(Vn)  
バラーシュ・トート(Va)
ラーズロ・ティハニ(指)ハンガリー放送交響楽団
「不安な」は尺八と電子楽器のための作品。「バッハなしなんてあり得る
のか?」はチェンバロのための幻想曲。「常に緊張して」は、フルート、
ヴァイオリン、ヴィオラの三重奏曲。交響曲第7番は、13楽章からなり、ソ
プラノ、アルトの歌を伴うもの。




<hanssler>
93 136 \2080
ブラームス:
交響曲第3番ヘ長調Op.90
交響曲第4番ホ短調Op.98
ミヒャエル・ギーレン(指)南西ドイツ放送交響楽団
録音:1993年5月3&4日、1989年4月28日?5月3日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
大評判!ギーレン&手兵南西ドイツ放送響によるブラームス・シリーズが
ついに完結!第2番(2005年収録)は音楽評論家許光俊氏をして、これまで
の先鋭的なギーレンのイメージを一新する「ロマンティックなブラームス」
と大絶賛の内容でした。
初出の第3番。録音時期こそ遡るものの、第2番にみられた濃厚で振幅の大
きな表現へと傾斜を深めつつあることを感じさせる充実の出来栄え。オケ
は例によってヴァイオリン両翼型の配置となっており、各声部が明瞭に聴
こえてくる明快な音作りにギーレンの持ち味が活きています。また、イン
ターコード盤と同一音源の第4番も、新たに施されたリマスタリングにより
いっそう感銘の深いものとなりました。いまブラームスを聴くならこれで
しょう。




<ORFEO>
ORFEO 675062 2枚組 \3380
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216 
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調「トルコ風」K.219 
協奏交響曲 変ホ長調K.364
2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調
ライナー・ホーネク(Vn)、ミラン・シェテーナ(Vn )、
トビアス・レア(Va)
マルティン・ケルシュバウム(指)ウィーン・クラシカル・プレイヤーズ
録音:2004年3月、6月
「○○風モーツァルト」ではなく、モーツァルトの魅力そのものを届けて
くれるアルバムです。ウィーン・フィルのコンマスとウィーン響のメンバ
ーが紡ぐ調べに奇をてらったところはかけらもありませんが、こうした中
庸の美の背景にはウィーンという街に積み上げられた伝統なしには成立し
なかったでしょう。モーツァルトを聴く喜びに直ちに誘う出色の名演です。

ORFEO 063063 3枚組 \4750
モーツァルト:ハルモニー・ムジーケン(管楽によるオペラ名曲集)
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(ヴェント編) 
歌劇「後宮からの誘拐」(ヴェント編)
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(トリーベンゼー編) 
歌劇「フィガロの結婚」(ヴェント編)
歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」(トリーベンゼー/シェレンベルガー編)
歌劇「魔笛」(ハイデンライヒ編)
ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル、
ミュンヘン吹奏アカデミー
4011790 063324
18世紀末から19世紀初め頃まで盛んに流行した管楽アンサンブルによるオ
ペラ名曲集です。ウィーンの王立吹奏楽団で活躍したヨハン・ネポームク
・ヴェント(1745?1801)やヨーゼフ・トリベンゼー(1772?1846)、ヨ
ーゼフ・ハイデンライヒ(1753?1821)の手になるモーツァルトの主要オ
ペラ6作品の編曲を、カール・ライスター(Cl)など腕利きぞろいのベルリ
ン・フィルのメンバーのアンサンブル他による、まるで木管がおしゃべり
を始めたような素晴らしい演奏が3CDのボリュームでたっぷり味わえます。

ORFEO 664061 \2080
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
弦楽四重奏版(ヴェント編)アルティス弦楽四重奏団
録音:2002年4月東京
このCD、黙って聴けばおしゃれ空間を演出する最良のBGMとして楽しむこと
がきるのですが、大編成の曲をスリムにしたことで思わぬ発見が…。もと
もとはモーツァルトと同時代人のヨハン・ネポームク・ヴェント
(1745-1801)という当時の王立吹奏楽団のメンバーがフルートとヴァイオ
リン、ヴィオラ、チェロという編成向けに編曲した作品を、19世紀初め頃
「名無しさん」がさらに弦楽四重奏に編曲したものです。序曲からフィナ
ーレまで15曲が収録されていますが、独唱パートや合唱パートも巧みに書
き直されていて、ついつい引き込まれてしまいます。

ORFEO 644061 \2080
モーツァルト:
クラリネット五重奏曲 ハ短調-K.388/406(ヴァンサン・ガムバーロ編曲)
アダージョ-K.580a(フランツ・バイヤー編曲) 
アダージョ-K.Anh3.30(イルジ・クラトチヴィル編曲) 
クラリネット五重奏曲 ロ長調-
弦楽四重奏曲K.575(フランツ・ヨーゼフ・ロジニャク編曲)
ディーター・クレッカー(Cl)
マンハイム弦楽四重奏団
録音:2003年9月
4モーツァルトのもっとも魅力的な室内楽といえば多くの人が「クラリネッ
ト五重奏曲イ長調!」と答えるでしょう。また木管の協奏曲といえばやは
りクラリネット協奏曲!モーツァルトにとってクラリネットという楽器は
確かに一種特別な楽器だったに違いありません。ここで聴ける曲はなんと
「クラリネット五重奏曲ハ短調」!。
1782年作曲の管楽セレナーデ ハ短調K.388をモーツァルトは1788年に弦楽
五重奏に編曲しましたが(K.406)このハ短調のクラリネット五重奏曲は
ヴァンサン・ガムバーロ(1746-1810)なる人物が編曲したもの。モーツァ
ルトのクラリネット五重奏曲の新発見といえるかもしれません。他もモー
ツァルト以外の人による興味深い編曲です。





<CASCAVELLE>
VEL 3096 \2080
ステレオ
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「グレート」
R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」から弦楽六重奏曲(序奏)
フィリップ・アントルモン(指)ミュンヘンSO.
録音:2005年10月ライヴ
リズムが弾む、迫力の「グレート」。これまでにもウィーン室内管などと
の指揮活動が知られるアントルモン。新たに主席指揮者に就任したミュン
ヘン交響楽団とのアメリカ・ツアーでのライヴは、同オケの創立60周年記
念アルバム。改めて指揮者としての実力の高さを裏付ける内容となってい
ます。
“すぐれたピアニスト、必ずしも偉大な指揮者ならず”などとも言われま
すが、アントルモンは数少ない例外。こちらをお聴きになれば個性の輝き
はすぐにお分かり頂けるはず。しかもオーマンディに指揮を師事した彼は
高名なオペラ指揮者を父に持ち、そもそも血筋も折り紙つき。指揮者とし
てもなんとも楽しみな存在です。今後も続いてライヴ・シリーズのリリー
スが予定されています。





<ATMA>
ACD2 2324 \1650
ワイル:
「マリー・ギャラント」-私は船を待っている
「三文オペラ」-海賊ジェニー,
「マハゴニー」-アラバマ・ソング
「ハッピー・エンド」-スラバヤ・ジョニー,水夫のタンゴ
ユーカリ,ナンナの歌,あなたを愛してない,
交響曲第2番
ディアーヌ・デュフレーヌ(歌)
ヤニク・ネゼ=セガン(指)モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
前半はワイルのナンバーを8曲。歌うは、モントリオールが誇るフレンチ・
ポップス、シャンソンのシンガー、ディアーヌ・デュフレーヌ。1944年生ま
れで、1970-80年代にハジケた歌とステージで大人気だった歌手です。さすが
の見事な表現力。英語のアラバマ・ソング以外は全てフランス語で、バック
がフル・オーケストラということもあって、生々しくかつ高級感も大です。
後半は1933年作の交響曲、一転してシリアスな作品です。2000年以来、もう
すぐ6年のコンビとなるネゼ=セガンとOMGMの良好な関係が滲む好演です。

ACD2 2353 \1650
デ・パブロ:作品集
パライソと死の舞踊
第二注解
眠る理性
ロレーヌ・ヴェランクール(指)ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ
現代スペインの作曲家、ルイス デ パブロ(1930-)の作品を収録。「パライソ
と死の舞踊」が1991-1992年、「第二注解」が1993年、「眠る理性」が2003年
の作品。

ACD2 2295 \1650
ロラン:
フェスティヴァル Op.27
寓話 Op.9
フルートとピアノのためのソナタ Op.29
動物小話集 Op.22
フルート、ヴィオラ、ピアノのための三重奏曲 Op.17
アン・ロバート(Vn) 、アガト・マーテル(S)
ミシェル・ブラヴァンス(Fl)
ヴェロニク・ポトヴァン(Va) マルク・ブルドー(P)
ラシェル・ロランは、1961年生まれのカナダのオルガニスト、作曲家。「フェ
スティヴァル」は、モントリオールなどカナダにまつわる6つのフェスティ
ヴァルを題材にしたもの。「寓話」は、フランスの詩人、ジャン・ド・ラ・
フォンテーヌの、「動物小話集」はギヨーム・アポリネールの作品からイン
スピレーションを受けたもの。

ACD2 2323 \1650
コンクール・モリナーリ 2003年,2004年
優勝 タジュディン:メディアシ・ウキラン
第2位 チョ:四重奏曲第2番
第3位 ポルフィリアディス:ドロメナ
名誉賞 ロデス:イグノタリアス
モリナーリ四重奏団
第2回モリナーリ四重奏団国際作曲コンペティションの上位作を収録。優勝し
たタズル・イザン・タジュディンは1969年マレーシア生まれ。これに先立ち、
2002年度の武満徹作曲賞において「テヌナン II」という作品で第1位を得て、
湯浅譲二氏から「大変可能性をもったアジアの人」と絶賛されています。

ACD2 2363 \1650
デュフレーヌ:ナウバ
マザー:クラリネットと弦楽のための五重奏曲
プッスール:ナチュラル
ゴヌヴィユ:虹の島
ラポルト:第一素材で
ロネッダ・アンサンブル,ほか 、ジャン=ピエール・プヴィオン(Cl),
テルス四重奏団 フランシス・オルヴァル(Hr) 
ヨランド・パラン(S) ユテルプ四重奏団
モントリオール音楽院と、リエージュ音楽院の交流から作品と演奏。ポーラ
・デュフレーヌとアンリ・プッスールがベルギーの、ブルース・マザーとミ
シャル・ゴヌヴィユ、ジャン=フランソワ・ラポルトがケベックの作曲家。

ACD2 2375 2枚組 \3300
“フォーラム2004”-第7回国際若者作曲家会議
アダメク:曲がりくねった言葉
カルヴァルホ:位相幾何学的弱点
ユン:非の打ち所のない振動
ジョンソン:凍った光
ビロドー:一撃で
ハーパマキ:フレッシュ
トレス:協奏二重奏曲
ロレーヌ・ヴェランクール(指)ヌーヴェル・アンサンブル・モデルネ
“フォーラム”は、ヌーヴェル・アンサンブル・モデルネ、モントリオール
大学音楽部、カナダ放送協会による現代音楽イヴェント。その2004年の作品
から7曲を収録。オンドレイ・アダメクはチェコ、ギリェルミ・カルバルホは
ブラジル、デュ・ユンは中国、ディレク・ジョンソンは合衆国、ジュリアン
・ビドローはカナダ、サムポ・ハーパマキはフィンランド、ロラン・トレス
はフランス野出身。いずれも1970年代後半の生まれの若者たち。

ACD2 2361 \1650
“恍惚の輪”
賛辞
対話
雄鹿のように…
祈祷
ラ・スコラ・サン=グレゴワール
アレプ・オリエンタル・オーケストラ
これはやや民族音楽系。シリアのオーケストラによる音楽と、ケベックのグレ
ゴリ聖歌の団体がコラボレーション。不思議な融合を見せています。





<PREISER>
KDC 5009 \2250
ニコライ:「流刑者の帰国」-聖なる炎
ベッリーニ:「海賊」-その汚れない微笑と
ベッリーニ:「夢遊病の女」-取っておくれ、君に贈るこの指環
ベッリーニ:「夢遊病の女」-おお花よ、お前がこんなに早くしおれて
ヴェルディ:「トラヴィアータ」-さようなら過ぎ去った日よ
カタラーニ:「鎌」-愛…愛
マスカーニ:
「友人フリッツ」-スゼル、おはよう…すべてが沈黙しているけれど
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」-わたしのお父さん
からのアリア,場面
中嶋彰子(S)
ダリオ・シュムンク(T),アントーニア・ライナース(Ms)
ニルス・ムース(指)スロヴァキア放送交響楽団
録音:2005年8月
ウィーンで大ブレイクして「世界のアキコ」になったソプラノ歌手、中嶋彰
子の初のアリア集です。中嶋は釧路の出身、15才でシドニーに渡り音楽教育
を受け、1992年から活動をヨーロッパに移し、ことに1999年 からウィーン・
フォルクスオーパーの専属歌手になって爆発的人気を得ました。日本では
2003年の「フィガロの結婚」、2005年と2006年の「コジ・ファン・トゥッテ」
といずれも極めて高い評価を得ています。中嶋は、一方で黒髪のようなしっ
とりとした艶のある美感の声を持ちつつ、同時に日本人ではなかなか踏み込
めない強い感情表現の意欲をも備えており、ことに19世紀のロマン派の情熱
的なヒロインに見事な適正を見せます。このCDに収められた歌はいずれも中
嶋の美感を遺憾なく発揮した名唱ばかり。ことにベッリーニの「海賊」は、
幾多の大プリマドンナの歌にも引けを取らぬ素晴らしいものです。なお、ニ
コライの「流刑者の帰国」のレオノーレのアリアは世界初録音。共演のテノ
ール、ダリオ・シュムンクはブエノス・アイレス出身。1999年にフランコ・
コレッリ国際声楽コンコルソで優勝。滴るような美声の持ち主で、現在ウィ
ーンやヴェネツィアなどを中心に大躍進しています。カタラーニの「鎌」とい
う珍しい作品が、二人の手によって極めて感動的な音楽になっています。中
嶋が既に大歌手への扉を開けて足を踏み入れていることが嫌というほど分か
る、素晴らしいアリア集です。




<SUPRAPHON>
=ターリヒ・エディション3タイトル=
SU 3826 \1350
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1954年6月10-12日、21日、7月2-3日
プラハ、ルドルフィヌム
1954年「プラハの春音楽祭」のテーマはチェコ音楽年(スメタナ生誕130周年
の年でもありました)。5月12日に行われたターリヒ&チェコ・フィルによる
「わが祖国」のコンサートでは未曾有の熱狂に会場が包まれました。これを
受けての当録音は、1929、40年につぐ、ターリヒにとって3度目にして最後の
「わが祖国」にあたるものです。1919年10月27日。チェコスロヴァキア共和
国建国記念の晩に初めて指揮して以来、ターリヒとは分かち難い結びつきを
持つ作品です。

SU 3827 \1350
ドヴォルザーク:交響詩集
「水の精」Op.107(B 195)
「真昼の魔女」Op.108(B 196) 
「金の紡ぎ車」Op.109(B 197) 
「野ばと」Op.110(B 198)
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1949年7月14日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ 
1951年4月4日、1951年3月20日、1951年4月2-3日プラハ、ルドルフィヌム
1922-23年のシーズンに4作まとめて「チェコの交響詩シリーズ」として、タ
ーリヒが取り上げたドヴォルザークの交響詩集。「野ばと」を除く曲目は54
年プラハの春での実況も残されていますが、ターリヒの生気あふれる音楽を
伝えるものとして当録音もたいへん貴重です。

SU 3828 \1350
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
プラハ放送SO. チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1953年4月9-11日プラハ放送スタジオ 
1953年7月8-11日プラハ、ルドルフィヌム
ショスタコーヴィチやムラヴィンスキーとも親交のあったターリヒ。彼は生
涯数度にわたり、ロシア・コンサート・ツアーを行っています。1933年の2月
と3月にかけて行ったツアーでも当アルバムとこちらと同じプログラムを演奏
しています。ロシア音楽も、チェコと並んでターリヒにとって重要なレパー
トリー。



<CASCAVELLE>
=ラジオ・スイス・ロマンド=
RSR 6193 \2080
「1953年モントルー9月音楽祭ライヴ」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」組曲
ナタン・ミルシテイン(Vn)
アンドレ・クリュイタンス(指)ケルン・ギュルツェニヒO.
録音:1953年9月7日モントルー、パビリオン
(スイス・ロマンド放送によるライヴ収録)
このようなライヴ音源が残されていたとは!チャイコフスキーが白熱の演奏。
特に第1楽章。ほかの40年、59年&72年とあるすべてのスタジオ盤が作り物め
いて聞こえるほど圧倒的。ちょっとあり得ない、ものすごいヴァイオリンが
聴けます。クリュイタンスの指揮もまたテンポが自在で生き物のよう。一歩
も譲らぬきわめてスリリングなやりとりのため、第1楽章が終わるやいなや
会場から拍手が沸き起こるほど。クリュイタンスによる珍しいストラヴィン
スキーでは、鋭い響きにオケも一変。バレエ音楽における語り口のうまさは
さすがというほかありません。ミルシテイン、クリュイタンスそしてギュル
ツェニヒ管。このような異色の顔合わせが実現し得たのは音楽祭というイベ
ントならではといえるでしょう。ライヴの熱さと躍動感がビシビシと伝わっ
てくる一枚です。

RSR 6187 \2080
オネゲル:
組曲「スイスの祭りの日」
ラジオ・パノラミック
バレエ音楽「雅歌」
ブリギッテ・バレイズ(Ms)クリストフ・アインホルン(T)
マルコス・フィンク(Bs-Br)
ジャック・チャムケルテン(オンド・マルトノ)
ローザンヌ・プロ・アルテCho.
ギヨーム・トゥルニエール(指)スイス・ロマンドO.
録音:2005年8月27-30日ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
オネゲルに関心のある方には、これは見逃せないアルバムが登場します。7曲
からなる組曲「スイスの祭りの日」は、機能美ともいうべき運動性あふれる内
容がまぎれもなくオネゲルその人を感じさせます。1945年ヴィンテルトゥール
で作曲。1935年ジュネーヴで作曲の「ラジオ・パノラミック」は文字通り、
ジュネーヴ放送10周年を記念してラジオ放送用に書かれたもの。全2幕からな
るバレエ音楽「雅歌」は、1938年にパリのオペラ座で初演されています。指
揮のトゥルニエールをはじめ、作品の魅力を伝える優れた演奏です。

RSR 6172 \2080
フランク・マルタン:小協奏交響曲
同:弦楽オーケストラのための練習曲集
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
[ボーナス・トラック]パウル・ザッハー、R.シュトラウスについて語る
グザヴィエ・ド・メストレ(Hrp)ジョリ・ヴィニクール(Cem)
デーネシュ・ヴァーリョン(P)
アルミン・ジョルダン(指)ローザンヌ室内O.
録音:2002年9月7-10日ローザンヌ、サル・メトロポル
1995年2月16日スイス・ロマンド放送アーカイヴ
パウル・ザッハーはバルトーク、ヒンデミット、オネゲルなどさまざまな作
曲家に作品を委嘱したことで知られるスイスの名指揮者。ハープ、チェンバ
ロ、ピアノと2群の弦楽オケという編成による小協奏交響曲は、そのザッハー
の委嘱作で代表作。序曲と4つの練習曲からなる練習曲集も、ザッハーの要請
で作曲されたもの。ここには初演者ザッハーに献呈されたシュトラウスを含
め、すべて「20世紀音楽のパトロン」ゆかりの作品が収められています。

RSR 6169 \2080
ノルベール・モレ:
トランペット協奏曲
組曲「時の印象」-2つの弦楽オケのための
ホルン協奏曲
ジェフリー・シーガル(Trp)オッコ・カム(指)ローザンヌ室内O.
へスス・ロペス=コボス(指)ローザンヌ室内O.
ブルーノ・シュナイダー(Hrn)
へスス・ロペス=コボス(指)ローザンヌ室内O.
録音:2001年3月9&10日、1998年10月17日&1999年2月24日、
1998年10月14&16日以上すべてスイス・ロマンド放送収録
モレ(1921-98)はパリでメシアンとレイボヴィッツに、さらにウィーンでオ
ネゲル、フルトヴェングラー、クラウスに師事したスイスの作曲家。

RSR 6177 \2080
「ローザンヌ室内管弦楽団ライヴ名演集2003-2004」
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
ハインツ・ホリガー:歌曲集「朝の星」
J.シュトラウス2世:皇帝円舞曲Op.437
フリードリヒ・グルダ:チェロ協奏曲より第2、第3楽章
シューマン:交響曲第3番変ホ長調「ライン」より第3-5楽章
トン・コープマン(Cem.&指)
ハインツ・ホリガー(指)
ローレンス・フォスター(指)
ブルーノ・ワインマイスター(Vc)オッコ・カム(指)
クリスチャン・ツァハリアス(指)ローザンヌ室内O.
録音:2004年1月27日、2003年10月28日、2003年11月25日
2004年1月13日ローザンヌ、サル・メトロポル
2004年3月25日ヴィクトリア・ホール
1940年創設、スイスの名門ローザンヌ室内管の近況を伝えるライヴ録音集。





<Soli Deo Gloria>
SDG 121 2枚組 \3380
J.S.バッハ:カンタータ集VOL.26-聖霊降臨節のためのカンタータ集-
カンタータ第34番「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV 34
カンタータ第59&74番「人もしわれを愛せば、わが言を守らん」BWV 59&74
(全8曲から成り、第1部前半4曲がBWV59、第2部後半4曲がBWV74)
カンタータ第68番「げに神はかくまで世を愛して」BWV 68
カンタータ第172番「歌よ、響け」BWV 172
カンタータ第173番「高く挙げられし血肉よ」BWV 173
カンタータ第174番「われいと高き者を心を尽して愛しまつる」BWV 174
リサ・ラーション(S)、ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
デレク・リー・レイギン(C-T)、クリストフ・ゲンツ(T)、
パナヨティス・イコノム(B)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、
モンテヴェルディ合唱団
教会暦でもっとも重要な祝日のひとつ、聖霊降臨節のためのカンタータ集で
す。聖霊降臨節は、キリストの昇天の10日後、使徒たちに聖霊がくだり、皆
が様々な言語で話すようになり、キリストの教えが本格的に世に広まるよう
になったものです。バッハのカンタータ中唯一、ソプラノとバスの二重唱で
幕を開ける第59番、華やかな合唱の第172番、ヴァラエティに富んだ内容です。
ガーディナー自身の、バッハやキリストに対する思いが色濃く反映されてい
る、パッションに満ちた演奏です。




<TAHRA>
WEST 3005 2枚組 \4160
モーツァルト:
レクィエム ニ短調 K.626
2つのピアノのための協奏曲 ヘ長調 K.242
2つのピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
マグダ・ラーズロ(S),ヒルデ・レッセル=マイダン(Ms),
ペトル・ムンテアヌ(T),
リヒャルト・シュタンデン(Bs)
パウル・バドゥラ=スコダ(P),レーヌ・ジャノーリ(P)
録音:1953年7月(レクイエム),1951年1月(協奏曲)
TAHRAのWESTMINSTERシリーズ、今回はシェルヘンの珍しいモーツァルト録音
です。「あれ、レクイエムは国内盤も出てなかったっけ-」と思う方もいら
っしゃるでしょうが、あちらは1958年の再録音。こちらは1953年録音で、
ちゃんとしたCDとしてはおそらく初復刻。歌手はむしろこちらの方が強力な
くらいです。2つの協奏曲もおそらく初CD化と思われます。ここでは若きバ
ドゥラ=スコダに加え、第2ピアノにコルトーの高弟として知られるレーヌ
・ジャノーリ(1915-1979)が参加しています。なお本来3台ピアノ協奏曲の
K.242はモーツァルト自身の2台ピアノ版。いずれもモノーラル録音ながら、
さすがWESTMINSTER、当時としては十分良好な録音です。





<claves>
50 2607 \2080
ライネッケ:ハープ協奏曲ホ短調Op.182
アルベルト・ツァーベル:ハープ協奏曲ハ短調Op.35
パリッシュ=アルヴァーズ:2台のハープのための協奏曲
クザヴィエ・ド・メストレ(Hrp)
エマニュエル・セソン(Hrp)
ハンヌ・リントゥ(指)ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー
録音:2005年9月19-22日、フィルハーモニー
ウィーン・フィルの首席で「ハープの貴公子」の異名をとるメストレ。2004年
米国国際ハープコンクールで優勝した若きセソン(1984年生まれ)との最新
録音は、きらめく技巧に彩られた協奏曲アルバム。多才で多作のライネッケ
をメストレが、セソンがドイツ生まれでロシア帝国バレエの首席ハープ奏者
だったツァーベルの曲を各々弾き分けています。さらにベルリオーズやリス
トに影響を与えたハープ奏者パリッシュ=アルヴァーズの協奏曲。テクニッ
クはもちろん、イケメン同士の文字通り華麗なる共演が聴けます。




<naive>
OP 30423 \1980
モンテヴェルディ(1567-1643):マドリガーレ曲集 第6巻(5声)
アリアンナの嘆き
西風がかえり、美しい季節を運ぶ
すべての中のただひとりの女
さようなら、美しいフロリダ
いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙
ああ美しい顔
ティルシよ、ここで美しいクローリが笑い
あわれなアルチェーオ
バットよ、エルガストの涙
静かな川のほとりで
リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
オペラに器楽にますます活躍著しいアレッサンドリーニが、久々にコンチェ
ルト・イタリアーノとのマドリガーレ集をリリースします。モンテヴェル
ディの時代の人々の耳にさぞや鮮烈に響いたであろうこれらの曲を、これま
たさらに刺激的にして演奏しています。アリアンナの嘆きの冒頭「私を死な
せてください」を聴くだけで、身体の中を頭の先からつま先まで戦慄が走る
ような衝撃です。この上なく明瞭に一語一語を発音することにより、言葉が
わからなくても、血や涙が滴る様が目の前に広がるような、実に見事な演奏
です。中世、ルネッサンス時代の禁欲的で言葉よりも縦の響きが重視された
時代を脱しようとしたモンテヴェルディの目指した、劇的で高い表現性があ
ますところなく発揮された名演の登場です。




<IDIS>
IDIS 6485 \1550
ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1956年10月18日
ミュンヘン・フィルとの演奏旅行、スイス南部の都市アスコーナでのライヴ
録音。ERMITAGEやAURAから発売されていたものと同じです。

IDIS 6484 \1550
レナータ・テバルディ ライヴ 1950-1956
ヴェルディ:「トラヴィアータ」,「運命の力」,「オテッロ」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
ボーイト:「メフィストーフェレ」
マスカーニ:「友人フリッツ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」
プッチーニ:「ボエーム」,「修道女アンジェリカ」
チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」
からのアリア,場面
レナータ・テバルディ(S)
録音:1950-1956年
テバルディ全盛期のライヴ録音からの抜粋。「エウゲニ・オネーギン」が珍
しい。




<MIRARE>
MIR 014 \2280
J.ハイドン(1732-1809):
ピアノ・ソナタ第38、39、54&59番
アンダンテと変奏曲 ヘ短調
イド・バル=シャイ(P)
1977年生まれのパリ在住のイスラエル人ピアニスト、イド・バル=シャイ。
ソロとしての活動も盛んに行っていますが、室内楽方面でも高い評価を受け
ています。今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにも出演予定。ハイ
ドンのピアノ・ソナタを中心に公演を行います。





<MANDALA>
MAN 5106 \2180
J.ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(ピアノ版)
ニコラス・スタ(P)
「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」弦楽四重奏版、管弦楽版などが
有名ですが、このピアノ版も素晴らしく、ニコラス・スタの繊細な音質、ド
ラマティックな表現と知性をあわせ持った音楽性で見事に聴かせてくれます。

<Quindecim>
QP 136 \2080
マヌエル・M・ポンセ:
1.エンリケ・ゴンサレス・マルティネスの3つの詩
2.マリアーノ・ブルルの3つの詩
3.中国の5つの詩
4.メランコリックな詩
5.フランシスコ・A・イカサの4つの詩
6.ミハエル・レールモントフの3つの詩
7.古風な6つの詩
8.ラビンドラ・タゴールの3つの詩
シルヴィア・リーソ(Sop)、アルマンド・メリーノ(P)
録音:2004年7月
初めの3曲を聴いただけで、金鉱を掘り当てた思いがする人もいるはずの出色の
歌曲集です!20世紀初めのフォーレ、ドビュッシー、ヒンデミットの作品と比
べても全く遜色ない高い完成度。メキシコの至宝ポンセは初めは19世紀風の甘
いロマンティックな作風でした。初めてヨーロッパに留学した1905年にボロー
ニャのボッシ先生から「1905年には1905年の音楽を書くべきだ。あるいは1920
年の曲でもよい。しかし1835年の曲を書いてはだめだ」と言われ、さらにその
20年後にデュカスに師事したこともあってか、その作風は20世紀前半のヨーロ
ッパの多彩な様式を体現した変化に富んでいます。デ・ロスアンへレス門下の
リーソの歌唱も素晴らしく、表現力、声の質とも申し分がありません。このCD
でピアノを弾いているメリーノの詳細な解説(西・英語)も貴重です。

QP 129 \2080
メキシコのワルツ集
リカルド・カストロ:憂鬱なワルツop.36-2 
エルネスト・エロルドゥイ:かわいらしいワルツ 
フェリペ・ヴィヤヌエーヴァ:詩的ワルツ 
リカルド・カストロ:演奏会用ワルツ 
リカルド・カストロ:火花のワルツ 
リカルド・カストロ:優しいワルツ 
リカルド・カストロ:春のワルツ
エンリケ・ダバディ:私は夢見た 
ラウル・ラドロン・デ・ゲヴァラ:新しい感傷的なワルツ
フェリペ・ヴィヤヌエーヴァ:愛 
リカルド・カストロ:感傷的なワルツop.30-1 
マヌエル・マリア・ポンセ:愛情こめて 
ローサス/ロロン編:波濤を越えて
ヨゼフ・オレホフスキ(P)録音:2004年
ショパンなのは確かなんだけど、こんな曲あったっけ---と言いたくなるよう
な曲が次から次へと登場するのにまず驚かされます。とりわけカストロ(1866
-1907)の語法はあたかもショパンが乗り移ったかのよう。19世紀中ごろから
20世紀初めにかけてのメキシコピアノ音楽の貴重なコレクションです。最後に
収められている、メキシコのメロディとしてはおそらく一番よく知られている
「波濤を越えて」のピアノソロ用の素晴らしい編曲も聴きものです。オレホフ
スキはポーランド生まれで当然ショパンはお手の物なのですが、日ごろからメ
キシコのレパートリー紹介にも努めているとあって、まさしくこうした作品内
容には最適任者。現時点では知られざる作品集ですが、一度耳にしたら忘れら
ない素晴らしいメロディでいっぱいのお薦め盤です。

QP 130 \2080
エルネスト・エロルドゥイ:ポルカ 
エロルドゥイ:マリア・ルイーサ 
エロルドゥイ:黒い瞳 
エロルドゥイ:熱情 
フェリペ・ヴィラヌエーヴァ:マズルカ第2番 イ短調 
ヴィラヌエーヴァ:マズルカ第3番 変ホ短調 
リカルド・カストロ:メランコリック 
カストロ:遺作 ホ短調 
ルイス・G・ホルダ:エロディア 
ホルダ:演奏会用小品 
アルフレド・カラスコ:マズルカ第3番 ホ短調 
マズルカ第7番 嬰へ短調 
マズルカ第8番 変ホ短調 
ホセ・ロロン:マズルカ第5番op.12 イ短調 
マヌエル・M・ポンセ:マズルカ第1番 ヘ短調 
マヌエル・M・ポンセ:マズルカ第2番 嬰ハ短調 
マヌエル・M・ポンセ:マズルカ第4番 変ヘ短調 
マヌエル・M・ポンセ:マズルカ第19番 嬰ハ短調 
マヌエル・M・ポンセ:マズルカ第23番(第20番)イ短調 
マヌエル・M・ポンセ:スペイン風に
ヨゼフ・オレホフスキ(P)
エロルドゥイ(1855-1913)からポンセ(1882-1948)まで、19世紀後半から20
世紀中ごろまでに活躍したメキシコの作曲家たちによるマズルカ集です。ポー
ランド生まれのピアニストの演奏ということも与かって、19世紀ヨーロッパ最
良のサロンミュージックを楽しめる内容です。ショパンがもう少し長生きして
いたらきっと書いていた、そんな水準の高い作品ばかりです。先の「ワルツ集」
と併せピアノ音楽愛好者にとっては必聴といってよいでしょう。

QP 145 \2080
ポンシアーナ
ホセ・パブロ・モンカーヨ:ファンダンゴ 
ミゲル・ベルナル・ヒメネス:副王の四重奏曲 
レオ・ブローウェル:ルンバによるキューバの風景 
フリオ・セサル・オリヴェ:ポンシニアーナ 
エルネスト・コルデロ:アンへレス四重奏団のための「音符と歌」 
ダリウス・ミヨー:道化者の組曲
マヌエル・M・ポンセ ギター四重奏団
たった一つでも時にオーケストラに匹敵するような多彩な響きを生み出すギタ
ーが4本も集まれば、そこはもうあふれ出る色彩の海!1994年に結成されたポ
ンセ四重奏団の素晴らしいテクニックと切れのよいリズム感は爽快そのもの。
ラテン・アメリカの作曲家たちの作品と、フランス人ながら若き日にブラジル
に公使秘書として滞在したミヨーの組曲を一気に聴かせてくれます。ルネサン
ス様式の曲からモダンな響きの作品まで曲想もさまざまですが、BGMにつかっ
ても決して違和感がない上品さを常に保っているのも、このCDの魅力といえ
ます。

QP 126 \2080
DEKO(デコ)
ヴィラ=ロボス:金のワルツ 
ドビュッシー:ロマンティックなワルツ 
ヴィラヌエーヴァ:詩的なワルツ 
ミニョーネ:街角のワルツ第2番 
ヴィラヌエーヴァ:随筆 
ガスタヴィーナ:バイレシート(小さな踊り) 
ドビュッシー:レントより遅く 
プーランク:愛の道 
サティ:ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい) 
カストロ:感傷的なワルツ 
ミニョーネ:街角のワルツ第10番 
サティ:金粉 
ラヴェル:シャブリエ風に 
クライスラー:愛の歌 
ラヴェル:ボロディン風に 
ヘンデル/ケンプ編:ト短調のメヌエット-ハープシコード組曲より 
ミニョーネ:街角のワルツ第7番 
プーランク:即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」 
シャブリエ:アルバムの綴り
アルベルト・クルスピエート(P)
録音:2004年4月
タイトルの「DEKO」は「アール・デコ」にちなんでいます。ここに収められた
19のピアノ作品はまさに講釈抜きでリスナーを楽しませてくれる平易な、しか
し魅力でいっぱいの作品ばかり。母国メキシコのほかヨーロッパの演奏活動も
好評なクルスピエートはすでに26枚のCDをリリースしています。ここでも素晴
らしいテクニックに裏打ちされた端正な演奏によって、それぞれの作品の魅力
を引き出しています。

QP 135 \2080
バッハからビートルズまで
J.S.バッハ:
フルートと通奏低音のためのソナタBWV.1034から「アダージョ・マ・ノン・
タント」
レノン&マッカートニー:マーサ・マイ・ディア
J.オットテール:オルレアン公
レノン&マッカートニー:エリナー・リグビー
マレ:スペインのフォリアによる変奏曲
レノン&マッカートニー:ペニー・レイン
レノン&マッカートニー:フール・オン・ザ・ヒル
J.S.バッハ:
フルートと通奏低音のためのソナタBWV.1034から「アンダンテ」(全30曲)
オラシオ・フランコ(リコーダー),ヴィクトル・フローレス(Cbs)
録音:2004年11月
メキシコを代表するリコーダー奏者とコントラバス奏者の共演によるバロック、
ルネッサンス時代の音楽とビートルズサウンドです。収録されているのは上記
のビートルズ作品とバッハに加え、ヴィヴァルディ、テレマンのバロック音楽、
さらにルネッサンス期の舞曲も収録されていて興趣は尽きません。200年以上隔
たりのあるバッハとビートルズの音楽がリコーダーの主旋律&バスの伴奏とい
うシンプルな編成のおかげで違和感なく楽しめます。

QP 144 \2080
テルセ・タンゴ
ロヴィーラ:エヴァリスト・カリエーゴに捧ぐ 
サルガン:ア・フエゴ・レント(とろ火で)
ブリニョーロ:チケ(気取り屋) 
プラサ:踊り子 
ゴッビ:放浪者 
スタンポーニ/エクスポジト:亜麻の花 
プラサ:吟遊詩人 
フィリベルト:バンドネオンの嘆き 
ピアソラ:忘却 
パウロス/ルービンスタイン:インスピラシオン(霊感) 
トロイロ:レスポンソ(冥福の祈り) 
カジツキ:ポゼグナニア(告別)
ズビグニュー・パレータ(Vn)
セサル・オルグイン(バンドネオン)
マリーサ・ウルタード(Cbs)
録音:2004年6月
ポーランド出身のヴァイオリニスト、パレータ、アルゼンチン生まれで日本の
アンサンブルと録音したこともあるベテラン、オルグイン、こちらも日本に演
奏旅行した経歴を持つウルタードの3人によるタンゴ・トリオ。アカデミック
な経歴を持つ弦の二人が生む端正な響きと、タンゴ演奏のプロとして20年以上
のキャリアを持つバンドネオンの闊達な調べが渾然と調和しています。静けさ
のなかに確かな情熱を宿した聴き応えのある1枚です。

QP 119 \2080
デル・ティンゴ・アル・タンゴ(次から次へと)
不幸(ハリスコ風・メキシコ) 
マルゴ、葡萄の木を植えてよ(アルカデルト・フランス) 
ローザ・アマレヤ(ヴィラ=ロボス・ブラジル) 
踊って、飛び跳ねて(ハスラー・ドイツ) 
あなたが好き(ファヴェロ/ベネデッティ・アルゼンチン/ウルグアイ) 
もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ(ダウランド・イギリス) 
ママ・イネス(エリセオ・グレネット・キューバ) 
上を向いて歩こう(中村八大・日本) 
勝ち誇った愛の神(ガストルディ・イタリア) 
プチカス・カライ(イエペス/フェーガン・エクアドル) 
揺れるよ幌馬車(黒人霊歌・アメリカ) 
ワン・ノート・サンバ(ジョビン・ブラジル) 
チャコーナ(アラネス・スペイン) 
名誉と栄光(ガルバン・メキシコ) 
サトゥマー・タンゴ(モノネン・フィンランド) 
イン・ザ・ムード(ガーランド・アメリカ合衆国)
ヴォス・エン・プント
1990年に結成されたメキシコのア・カペラグループ、ヴォス・エン・プントが
近世の古典作品からあの坂本九の歌でおなじみの「上を向いて歩こう」まで上
記の曲目にあるように文字通り世界の古い曲、新しい曲を取り混ぜて歌った最
高に楽しいアルバムです。女声3名、男声2名という構成で、歌唱はもちろん声
による打楽器の模倣までア・カペラで可能な表現を最大に駆使してルネサンス
時代のダンスミュージックからボサノバの名曲までそれぞれの楽曲の魅力をた
っぷりと伝えています。14番目の曲はなんとこのグループのバリトン、ホセ・
ガルバンのゴスペル調のオリジナル曲!また「上を向いて歩こう」では日本語
歌唱を披露していますが、これが上手なのにびっくり!

QP 132 \2080
ブローウェルとキューバの風景を
レノン、マッカートニー、ブローウェル、ディエゴ
レノン マッカートニー/ブローウェル編:
イエスタディからペニー・レインまで
エリナー・リグビー 
ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア 
シーズ・リーヴィング・ホーム 
涙の乗車券 
ガット・トゥー・ゲット・ユー・イントゥー・マイ・ライフ 
イエスタディ 
ペニー・レイン
ブローウェル/マドリガル編:11月のある日
マルチン・マドリガル(G)、
ラモン・シャーデ(指)カメラータ・デ・コアフイラ
ギターをソロにフューチャーしたカリビアン・サウンドとビートルズ・チュー
ンのコレクション。冒頭のディエゴの作品のみが25分超の大作で、これは声な
きミュージカルといった趣きのダイナミックな作品です。キューバのギター音
楽の鬼才、ブローウェルはジュリアード音楽院出身でギター音楽に前衛的手法
を導入したことで知られていますが、このビートルズ編曲ではクラシック音楽
のワザを駆使しつつも決して奇抜な主張をしてはいません。ギター音楽ファン、
ビートルズファンなんて縛りに関係なく、誰だって楽しんで聴ける曲想、そし
て演奏です。アルバムの最後に収められたブローウェルのオリジナル「11月の
ある日」ももともと映画用に作曲された曲だけに、哀愁に満ちた短調と、雲の
切れ目から指す日差しのような穏やかな明るい旋律との明滅が印象に残る佳曲
です。

QP 147 \2080
サムホエア/エヴェ・マリア・サンタナ
バーンスタイン:サムホエア-「ウエスト・サイド・ストーリー」より 
クンツ:私は私だけのもの-「エリーザベト」より
ウェッバー:たった一目で-「サンセット大通り」より 
デ・クルティス:忘れな草 
デ・イラディエル:ラ・パロマ(鳩) 
ベラスケス:べサメ・ムーチョ
グイサール:シン・ティ(あなたなしで) 
ガルデル:想いの届く日 
デ・ラ・ルス:デリリオ(愛の苦しみ)
エヴァ・マリア・サンタナ(Ms)
プラハ・アンサンブル、ヴィヴァ・メキシコ・アンサンブル、
ヒバロ・ロドリゲス、エステバン・オヘダ(Guit)
録音:1998年、1999年
90年代半ばからヨーロッパ各地の歌劇場で活躍を続けているメキシコ出身のメ
ゾ・ソプラノ、エヴァ・マリア・サンタナがおなじみの名曲を歌ったくつろい
で楽しめるCDです。メキシコ、アメリカで学んだ後、ウィーンでオペラ歌唱を
学んだだけに幅広いレパートリーを持っていて、ヨーロッパ、南米のマスコミ
から絶賛されている歌手です。ここでは情感豊かで表現力に溢れる歌唱がなん
とも魅力的!前半がアンサンブルとの共演、後半はギター伴奏という構成で、
ちょうどオペラとリートを一枚で楽しむような感覚で楽しめます。





<Malibran>
CDRG 185 \2080
モノラル
マイアベーア:ああ、わが子よ-「預言者」 
ビゼー:セギディーリャ-「カルメン」 
ビゼー:ハバネラ-「カルメン」 
マスネ:歌曲「子供たち」 
ゴダール:われわれと一緒においで-「兵営の売店商人」 
マスネ:涙の歌-「ウェルテル」 
ベルリオーズ:ディドンの歌/親愛なるティールの人々-「トロイの人々」 
ビゼー:カルタの歌-「カルメン」 
ゴダール:子守歌-「ジョスラン」 
クレリス:馬小屋のマリア 
マイアベーア:第5幕の二重唱-「預言者」 
ドニゼッティ:第5幕の二重唱-「ファヴォリータ」 
ディ・カプア:オ・ソレ・ミオ 
マスカーニ:サントゥッツァのロマンス-「カヴァレリア・ルスティカーナ」
ブリュノー:ああ、戦争だ-「風車への突撃」 
ゴダール:自由への賛歌-「兵営の売店商人」 
ジョルジュ:太陽の賛歌-「ミアルカ」 
ドニゼッティ:おお私のフェルナンド-「ファヴォリータ」 
サン=サーンス:あなたの声にわが心は開く-「サムソンとダリラ」 
サン=サーンス:春は目覚めて-「サムソンとダリラ」 
グルック:私はエウリディーチェを
マスネ:手紙の歌-「ウェルテル」 
サン=サーンス:あなたの声にわが心は開く-「サムソンとダリラ」 
マイアベーア:ああ、わが子よ-「預言者」 
ドニゼッティ:おお私のフェルナンド-「ファヴォリータ」 
ポンキエッリ:貴婦人の声か天使の声か-「ジョコンダ」 
グルック:何をしよう-「オルフェオとエウリディーチェ」 
ゴダール:子守歌-「ジョスラン」 
ドニゼッティ:おお私のフェルナンド-「ファヴォリータ」 
サン=サーンス:あなたの声にわが心は開く-「サムソンとダリラ」 
ゴダール:子守歌-「ジョスラン」 
ロハン:戦争の鐘 
ロハン:希望
マリー・デルナ(Alt)、他
録音:1903年-1918年
19世紀末から20世紀初めに一世を風靡したフランスのコントラルト、マリー・
デルナの歌唱を収録した貴重なCDです。マリー・デルナ(1875-1932)は貧し
い家に生まれ修道女になるつもりでいたのですが、養父が経営していたカフェ
で才能を見出されてからは瞬く間にオペラ歌手の成功の階段を駆け上がりまし
た。歌手として20世紀初めに全盛を極めましたが、投機に失敗して没落し、
夫や娘にも去られて貧困のうちに寂しく生涯を終えるという、それこそオペ
ラの筋立てのような一生を送りました。100年前のシリンダーやSPディスクか
らの復刻なのでさすがにノイズは多いのですが、声自体の魅力が際立ったも
のだったことを十分に伝えてくれます。聴いているうちに、これが100年前の
録音であることなどいつの間にか忘れてしまいます。





<united archives>
UAR 001 8枚組 \3780(予定)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲(全曲)
ブダペスト四重奏団
【ジョセフ・ロイスマン、アレクサンダー・シュナイダー(Vn)、
ボリス・クロイト(Va)、ミッシャ・シュナイダー(Vc)】
録音:1951-1952年
*オリジナルLP:ML4576-ML4587(コロンビア盤)
ブダペスト四重奏団はハンガリーで創立された弦楽四重奏団で、1917年に第1回
演奏会を開き、以降メンバー交代もありながら50年ほど活動を続けた名門四重
奏団です。この録音当時は、第2代目のリーダー、ロイスマンがリードしていた
頃のもので、まっすぐな輝きに満ちた完璧なアンサンブルの団体として、世界
的に名声を得ていました。ブダペスト四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四
重奏曲全曲の録音は、1951-1952年にかけてコロンビアで録音されたものと
1958-1961年にかけてソニーで録音された二種類あり、今でもソニーのものは
CDでも流通していますが、コロンビア盤はop.18以外はCD化されておらず、聴
くすべがありませんでした。そんな貴重なコロンビア盤がこのたび最高の音質
でデジタル・リマスタリングされめでたくCD化。当時の室内楽界のみならず音
楽界をもリードする存在であったブダペスト弦楽四重奏団の、音よし、演奏よ
し、アンサンブルよし、すべてそろった全曲録音をおたのしみください。ベー
トーヴェンの弦楽四重奏曲集は今や数多の録音がありますが、原点のひとつと
いえるこの名盤にたちかえってみると、また新しい発見があります。
★ユナイテッド・アーカイブスは、ALIA VOXレーベルのマネージャーである
Eric Guillemaud氏があらたに創立したレーベル。ヨーロッパ版「オーパス蔵」
ともいえる、板おこしのレーベルで、今後も室内楽、ピアノ、オケものなど幅
広くリリースが予定されています。ジャズもリリース予定とのことで、なかな
か興味深いレーベルがまたひとつ登場しました。音質もきわめて良好。





<BIS>
BISSA 1481(SACD-Hybrid) \2250
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.31
第91番「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV91
第101番「われらより取り去りたまえ、主よ」BWV101
第121番「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV121
第133番「われ汝にありて喜び」BWV133
野々下由香里(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、ゲルト・テュルク(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、
コンチェルト・パラティーノ、
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
バッハはライプツィヒ時代、15曲のカンタータにコルネットとトロンボーンの
アンサンブルを用いました。コルネットは人声のようにしなやかで、トランペ
ットの輝かしさとヴァイオリンの細やかさを併せ持つ理想的な楽器として、
16-7世紀に盛んに用いられました。バッハの時代には既にその最盛期は過ぎて
いましたが、トロンボーンとのアンサンブルは依然活躍し、重要な楽器でした。
このアンサンブルを用いられたバッハのカンタータ冒頭合唱は古風な厳格対位
法によります。その結果、続くアリアやレチタティーヴォとの対比はより強く
なり、全体としてより劇的な表現を得られています。現代にコルネットを復活
させたブルース・ディッキー率いるコンチェルト・パラティーノが、カンター
タの中でも特別に荘厳な響きのこれら作品に華を添えています。

BIS 1562 \2080
こどものチェロ
初歩用;
ルートヴィヒ・レベル:東洋の子守歌
シャイラ・ネルソン:完全ガイキチ
アルフレッド・アーンショウ:タランテラ
ヨアヒム・ストゥチェフスキー:キンネレスとさすらい人の歌
中級用;
アダム・カース:楽しいダンス
フランシス・パーセル・ウォーレン:秋の日曜の晩、子守歌
ジョン・グレーヴス:主教宮殿の堀を泳ぐ白鳥たち
ウィリアム・ヘンリー・スカイアー:田舎舞曲
ボッケリーニ:メヌエット
ゲイヴィン・ブライヤーズ:ミリアムと川辺で
アーノルド・トロウェル:ガヴォット
シベリウス:ルル・ワルツ
ジョージ・ダイスン:メロディ
フランク・ブリッジ:春の歌
エイミー・ビーチ:子守歌
ガブリエル・マリー:金婚式
ゲオルク・ゴルターマン:信仰
少年チェリスト;
プーランク:セレナード
ジョゼフ・タビー:セレナード
フォーレ:子守歌
ポッパー:ガヴォット
メンデルスゾーン:無言歌
カサド:愛の言葉
ガブリエルの領分;ハワード・ブレイク:大天使の子守歌
オリ・ムストネン:睡蓮の上で踊るカエルたち
スティーヴン・ハフ:天使の歌、天使の踊り
スティーヴン・イッサーリス:お化け屋敷
スティーヴン・イッサーリス (Vc)、スティーヴン・ハフ(Pf)
人気・実力ともにチェロ界屈指のスティーヴン・イッサーリスがBIS初登場。
それも名手ハフとの共演で古今東西の美しいチェロ曲を30曲も披露してくれて
いるという豪華盤。ボッケリーニの「メヌエット」やマリーの「金婚式」など、
なつかしの名曲にも再会できます。さらにイッサーリスの愛息ガブリエルのた
めにムストネンやハフ、そしてイッサーリス自身が作曲した小品も収録。殊に
イッサーリスの朗読付の「お化け屋敷」が聴きもの。チェロの不気味な効果を
最大限に生かしています。

BIS 1272 \2080
シベリウス:ピアノ曲全集 Vol.3
ピアノソナタ ヘ長調 Op.12 
6つの即興曲 Op.5 
〈カレリア組曲〉Op.11より間奏曲とバラード/森の精 Op.15 
悲しき行進曲 JS124 
メヌエット 変ロ長調 
ワルツ変ニ長調 
アレグレット ヘ長調 JS23 
カプリッチョ 変ロ短調 
レント ホ長調 JS119
アレグレット ト短調 JS225 
カプリス Op.24の3(初版) 
アンダンティーノ Op.24の7(初版) 
メヌエット 変ロ長調 
アレグロ ト短調 
カヴァリェーレン JS109
フォルケ・グラスベック(Pf)
シベリウスの未発表ピアノ曲をすべて録音するシリーズの第3弾。いずれも珍
しいものですが、管弦楽曲として有名な「カレリア組曲」の間奏曲とバラード、
さらにOp.15の「森の精」のシベリウス自身によるピアノ版が入っているの驚
き。実に魅力的なピアノ曲になっています。

BIS 1577 \2080
リムスキー=コルサコフ:管弦楽曲全集 Vol.4
歌劇「皇帝の花嫁」序曲
「パン・ヴォエヴォーダ(地方長官殿)」組曲
「クリスマス・イヴ」組曲
ロシア主題による序曲 Op.28
「雪娘」組曲
キース・バケルス(指)マレーシア・フィル
バケルス&マレーシア・フィルによるリムスキー=コルサコフ管弦楽曲全集の
最終巻。この巻には主にオペラ中の管弦楽ナンバーが収められています。「ロ
シア主題による序曲」はオペラと無関係ですが、ムソルグスキーの「ボリス・
ゴドゥノフ」の戴冠式の場で用いられた旋律が現れます。華麗な極彩色のオー
ケストラ・サウンドをお楽しみ下さい。

BIS 1526 \2080
レイフスタ・ブルークの音楽秘宝
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調「狩り」 
シャフラート:
フルート・トラヴェルソとチェンバロのためのデュエット第4番 
マルチェッロ:チェロソナタ第6番 
ペープシュ:協奏曲第1番 
コルベット:
2つのヴァイオリンのためのソナタ第4番、ブール舞曲コレクションより6曲
フルレブッシュ:チェンバロ独奏のための序曲第1番 
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲ト短調
ニルス=エーリク・スパーフ(Vn)、
ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル
ストックホルムの北西約140kmにあるレウフスタ・ブルークは18世紀、鉄鋼業に
沸きました。その発展に貢献したベルギーの資本家ルイ・ド・ゲールは稀代の
楽譜マニアで、膨大な自筆譜をコレクションにしていました。当アルバムは、
そのコレクションによるもので、ほとんど聞くことの出来ない作品ばかりとい
う貴重盤。BISレーベル世界的ベスト・セラー盤「四季」でおなじみの古楽器
団体スパーフとドロットニングホルム・バロック・アンサンブルが久しぶりに
健在振りを示しています。

BIS 1437 \2080
シュニトケ:ヴァイオリン作品集
クワジ・ウナ・ソナタ(Vnと室内管弦楽版)(1968/87)
モーツ=アルト・アラ・ハイドン(2つのVnと弦Orch版)(1977)
古風な様式による組曲(室内管弦楽版)(1972/87)
コンチェルト・グロッソ第6番(1993)
ウルフ・ヴァリーン、テロ・ラトヴァラ、メリ・エングルンド(Vn)、
ラルフ・ゴトーニ (Pf、指) タピオラ・シンフォニエッタ
シュニトケ・ブームのキッカケを作ったBIS。ずっと新録音が途絶えていました
が、充実のアルバムが登場。シュニトケの作品中で、全く古典派風で聴きやす
い「古風な様式による組曲」の室内管弦楽版をはじめ、美しいものばかり。
フィンランドのピアノの名手ゴトーニが指揮を務めているのも注目です。




<ZIG-ZAG Territoires>
ZZT 060501 \2180
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ
第2番 D.385 イ短調、第1番 D.384 ニ長調、
第3番 D.408 ト短調、第4番 D.574 イ長調
ミドリ・ザイラー(バロックVn)
ジョス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ)
ピアニスト、エルンスト・ザイラーの娘である日系の古楽ヴァイオリニスト、
ミドリ・ザイラー。ベルリン古楽アカデミーのメンバーとして数々の録音に参
加し、またアニマ・エテルナのコンサートミストレスとして活躍しています。
彼女の演奏はクールでありながらも豊かな音の陰影が魅力的。このアルバムで
もシューベルトの抒情と哀愁を見事に表現しています。また、インマゼールの
独創的な音楽性、冴え渡る技巧も聴き所。シューベルトの音楽の複雑な味わい
と叙情的な美しさが際立ったアルバムです。
*ミドリ・ザイラーは古楽アカデミーのメンバーとしてラ・フォル・ジュルネ
・オ・ジャポン2006で来日します。

ZZT 060301 \2180
W.A.モーツァルト:
2つのヴァイオリンの ためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190
カッサシオント長調 K.63,
セレナード 第6番ニ長調K.239≪セレナータ・ノットゥルナ≫
アンサンブル415 キアーラ・バンキーニ(指&Vn)
キアーラ・バンキーニは、モーツァルト生誕250周年を祝うべく、若き日のモ
ーツァルトの作品を選びました。「2つのヴァイオリンの ためのコンチェルト
ーネ ハ長調 K.190」は熱心なモーツァルト・ファンには人気のある作品。
「カッサシオント長調 K.63」はザルツブルク大学の学生たちが教授たちを表
敬する恒例の式典のために注文した「フィナールムジーク」。7つの楽章から
なり、第5楽章にはモーツァルト初のヴァイオリン協奏曲が含まれています。
初期のモーツァルトの作品の評価は難しいですが、バンキーニは作品を真摯
に受け止め、完成された実に深い演奏をしています。

ZZT 060202 \2180
D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ
K.466ヘ短調、K.193変ホ長調、K.32ニ短調、K.1ニ短調、K.247嬰ハ短調、
K.208イ長調、K.209イ長調、K.9ニ短調、K.213ニ短調、K.427ト長調、
K.87変ロ短調、K.474変ホ長調、K.457イ長調、K.481ヘ短調、
K.159ハ長調、K.462ヘ短調、K.551変ロ長調、K.30ト短調
ラハ・アロダキ(P)
シリア出身のピアニスト、ラハ・アロダキは1988年ロシア政府奨学金を得てモ
スクワ・チャイコフスキー音楽院に留学。その後フランスに帰国しペライアの
下でさらに研鑽を積みました。スクリャービン:前奏曲集(ZZT030902)でも
見せたバランスの良い音楽性をこのアルバムでも披露しています。彼女は、ピ
リオド楽器の演奏ではなくスタンウェイのグランドピアノで演奏することによ
り、ピリオド楽器が持つ力を超える音楽性でスカルラッティの世界にアプロー
チしています。

ZZT 060401 3枚組 \4950
ジャン=マリー・ ルクレール(1697-1764):
ヴァイオリン・ソナタ 第4巻Op.9
ヴァレリー・バルサ(Fl) 
パトリック・ビスミュート(指&Vn) ラ・テンペスタ
フランス・バロックの巨匠、ルクレール。ヴァイオリン・ソナタ第4巻はルク
レールの音楽の真髄といって良いでしょう。第2番はフルート用もあり、この
アルバムではヴァレリー・バルサが演奏しています。また「民俗風で-鏡に映
った」(ZZT010801)や「ビーバー:ロザリオのソナタ」(ZZT040801)で鮮やか
なヴァイオリン・ソロと指揮をみせたパトリック・ビスミュートの演奏にも注
目です。ビスミュートは古楽から現代と幅広いレパートリーを持ち、音楽への
理解は非常に深く作品の核に迫る演奏を聴かせてくれます。





<Ondine>
ODE 1078 \2080
モーツァルト:
オペラ〈フィガロの結婚〉 K492 -
ケルビーノのアリア「自分で自分がわからない」
ケルビーノのアリア「恋はどんなものかしら」
オペラ〈ドン・ジョヴァンニ〉 K527 -
ドン・ジョヴァンニのセレナード「窓辺においで」
ドン・ジョヴァンニの酒の歌「酒がまわっているうちに」
クラリネット協奏曲 イ長調 K622 - 第2楽章 アダージョ
ジングシュピール〈ツァイーデ (後宮)〉 K344/336b -
ツァイーデのアリア「やすらかにお休み、私のいとしい命よ」
オペラ〈フィガロの結婚〉 K492 - 伯爵夫人のアリア「楽しい思い出はどこへ」
オペラ〈フィガロの結婚〉 K492 -
アルマヴィーヴァ伯爵のアリア「勝ちと決まっただと-」
オペラ〈コジ・ファン・トゥッテ〉 K588 -
グリエルモのアリア「彼に目を向けてください」
ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K218
エリーナ・ガランチャ (MS) 
アレクサンドルス・ヴィルマニス (指)ラトヴィア国立交響楽団
ヨルマ・ヒュンニネン (Br) 
エリ・クラス (指)エストニア交響楽団
カリ・クリーク (バセットクラリネット) 
ヨン・ストゥールゴールズ (指)タピオラ・シンフォニエッタ
ソイレ・イソコスキ(S) 
ペーター・シュライアー (指)タピオラ・シンフォニエッタ
トンミ・ハカラ(Br) 
エリ・クラス (指)タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
ペッカ・クーシスト(Vn) 
オッリ・ムストネン (指)タピオラ・シンフォニエッタ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト! このザルツブルク生まれの音
楽家には、さまざまな作家たちが愛情を寄せてきました。スタンダール、ロラ
ン・バルト…。アンリ・ゲオンは、自著『モーツァルトとの散歩』をラブレタ
ーとさえ呼びました。「僕のこと、好き-」と尋ねるモーツァルトにゲオンは、
「好きだとも、ヴォルフガング」と答えています。ガランチャ、ヒュンニネ
ン、クリーク、イソコスキ、ハカラ、ペッカ・クーシスト、オッリ・ムスト
ネン…。スター・アーティストたちはモーツァルトにどんな想いを抱いてい
るでしょう。「モーツァルト十代の最良の果実。その春のような天真爛漫と
子馬のような元気よさをクーシストは鋭敏にとらえている」 (英「グラモフォ
ン」 (2005年10月号) リチャード・ウィグモア) と評されたヴァイオリン協
奏曲。フィンランドの人たちに愛されているアーティストの演奏でモーツァル
ト・イヤーを祝います。

ODE 1065 \2080
ルーセル:
バレエ〈バッカスとアリアーヌ〉作品43
組曲第1番・第2番、交響曲第2番 変ロ長調 作品23
クリストフ・エッシェンバッハ(指)パリ管弦楽団
録音:2005年2月モガドール劇場(パリ)、2005年7月パリ音楽院(交響曲)
サンデー・タイムズ紙“2005年優秀レコード”の1枚に選ばれた「ルチアーノ
・ベリオ追悼」(ODE1059)につづく、パリ管弦楽団と音楽監督エッシェンバッ
ハによる録音は、3枚からなるルーセル・シリーズの第1作。人生の3つの時代
を表現したと言われる交響曲第2番。リヒャルト・シュトラウスのオペラ〈ナ
クソス島のアリアドネ〉と同じ題材、孤島に置き去りにされたアリアドネ(ア
リアーヌ)がバッコス(バッカス)と結ばれるというギリシャ神話による〈バッ
カスとアリアーヌ〉(バッコスとアリアドネ)。4つの交響曲の中でも録音の少
ない1曲と、ルーセルの代表作の組み合わせです。バレエ組曲は第1番と第2番
の両方を演奏。ステージ上の動きが想像できるように、スコアに記された注
釈の英訳がブックレットに記載されています。オーケストラのゴージャスな
響き。ダイナミックレンジ、広がりと奥行きのある録音。この後、残り3つの
交響曲と〈蜘蛛の饗宴〉がリリースされる予定です。





<Alba>
ABCD 158 \2080
ヴィヴァルディ:
協奏曲集4声の協奏曲ハ長調RV114、
2つの狩猟ホルンのための協奏曲ヘ長調RV539
2つのオーボエのための協奏曲ニ短調RV535、
協奏曲ニ短調《マドリガル風》RV129
2つのフルートのための協奏曲ハ長調RV533、
2つのチェロのための協奏曲ト短調RV531
エサ・タパニ(Hrn) トムミ・ヴィエルトネン(Hrn) 
アンナ=マイヤ・ルオラヤン=ミッコラ(Ob) レギナ・ハマリキヴィ(Ob) 
ヤリ・S・プハッカ(Fl) ペトラ・アミノフ(Fl) ラウリ・プラッカ (Vc) 
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(Vc)
六階管弦楽団 アンシ・マッティラ (指)
録音:1999年8月、2000年4月
ピリオド楽器奏者たちが集まった六階管弦楽団は1989年の創設。フィンランド
を代表するアーリーミュージック・グループとして、クフモ、トゥルク、ヘル
シンキなど、各地のフェスティヴァルに参加しています。聴き手とのコミュニ
ケーションを最優先に考える彼らの演奏からは、バロック期の音楽の歓びと楽
しさが自然な姿で伝わってきます。マラン・マレのヴィオール曲集第4巻第7組
曲《異国風趣味の組曲》 (ABCD107) を録音したマルック・ルオラヤン=ミッコ
ラ。「フルートとオルガンのためのドイツバロック音楽」 (ABCD125) のヤリ
・S・プハッカ。ホルンのエサ・タパニ (1968-) は、フィンランド放送交響楽
団の他、現代音楽グループのアヴァンティ!室内管弦楽団にも参加。カイパイ
ネンのホルン協奏曲 (ODE1062) が最近、リリースされました。




<WERGO>
WER 6681 \1850
アリベルト・ライマン(1936-):作品集
ソロ(チェロ独奏のための)
アリア(チェロとピアノのための)*
ノクトゥルヌ(チェロとハープのための)*
道(三つのピアノ作品)*
ソナタ(チェロとピアノのための)*
ソロII(チェロ独奏のための)*
*世界初録音
ウェン・シン・ヤン(Vc)、アクセル・バウニ(P)、
クリスティーナ・ビアンキ(Hrp)
声楽、舞台作品の作曲家として特に人気のある、アリベルト・ライマンの室内
楽の登場です。ライマンは、ベルリン芸術大学の教授を務め、声楽にも造詣が
深く、声楽の伴奏をしている録音もあります。冒頭の「ソロ」は、四方に何も
見えない砂漠の中で瞑想にふけっている僧が観た幻影のような、聖と俗、静と
動が入り混じった混沌とした独特の世界。ノクトゥルヌも、夢幻的というか禅
というか、ちょっと不思議な独特の世界です。

ALC 5108 \1850
バーバラ・ヘラー(1936年-):
リコーダー・ソロのための100のメロディーの本
ヨハネス・フィッシャー(リコーダー)
13センチのリコーダーからファゴットのようなおばけリコーダーまでを駆使し
たCDの登場です。名手フィッシャーが、約100にものぼるリコーダーのための
メロディーを、一曲一曲楽器を吟味しながら演奏しています。瞑想的な曲、故
郷の山々の間を吹きぬける一陣風のようなどこか寂しげな曲、どの曲も1分少々
ときわめて短い中に、濃縮された世界が広がっています。





<Ondine>
ODE 1080(SACD-Hybrid) \2250
シベリウス:管弦楽つき歌曲集
エーコーの精 作品72-4、大気の娘(ルオンノタル)作品70(ソプラノと管弦楽の
ための音詩)
だが、私の小鳥は姿を見せない作品36-2、葦よそよげ作品36-4、三月の雪の上
のダイアモンド作品36-6、春はいそぎ過ぎゆく作品13-4、岸辺のトウヒの木の
下で作品13-1、初めてのくちづけ作品37-1、日の出作品37-3、夢だったのか
作品37-4 、秋の夕べ作品38-1(ソプラノと管弦楽のための)、海辺のバルコニ
ーで作品38-2(ソプラノと管弦楽のための)、アリオーゾ作品3、夕べに作品
17-6、川面に漂う木作品17-7、泳げ、青い鴨(1899)、あれから、私はたずねた
ことはなかった作品17-1、とんぼ 作品17-5、マグヌス大公作品57-6
ソイレ・イソコスキ(S)
レイフ・セーゲルスタム (指)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
録音:2005年10月 フィンランディアホール(ヘルシンキ)
歌詞:フィンランド語、スウェーデン語(英語対訳付)
シベリウスの歌曲を管弦楽共演で聴くアンソロジー・アルバムです。民族叙事
詩『カレワラ』をテクストに天地創造を語る〈大気の娘〉と、恋人に捨てられ
た娘が、萎れたバラの花に自分の身を照らすルーネベリの詩による〈アリオー
ゾ〉は、最初からソプラノと管弦楽のために作曲されました。その他は、シベ
リウス自身と、シベリウスの娘婿でもある指揮者のユッシ・ヤラスら4人の編
曲者が、ピアノ版を基にオーケストレーションを行っています。シベリウスの
編曲は、他の声域のための数曲をのぞき、これがすべて。シベリウス独特のオ
ーケストレーションと彼らの編曲をくらべるのも興味あるところでしょう。
イソコスキは、2002年グラモフォン・アウォードを受賞した〈4つの最後の歌〉
を含むシュトラウスの管弦楽つき歌曲集 (ODE982) あたりから国際的な人気
も高まってきたソプラノ。デリケートな音まで明瞭に伝えながら広がりと奥行
きのある録音も、このアルバムの魅力のひとつです。





<Simax>
PSC 1166 \2180
ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲第2番 ト長調 作品1-2
ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 作品70-1《幽霊》
サー・ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-):
美しい島への船旅 (ピアノ三重奏のための)
グリーグ三重奏団
ヴェービョルン・アンヴィーク(P) ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)
エレン・マルグレーテ・フレシェー(Vc)
録音:2004年
「ミュージシャンたちの融和と素晴らしいチームワーク」。グリーグ三重奏団
の“ベートーヴェン”は、ベートーヴェンがピアノ三重奏のために書いた作品
に、彼らのための新作を組み合わせるというユニークなシリーズです。第1集
(PSC1165)では、第3番と第11番のピアノ三重奏曲などとともに、フィンランド
の作曲家、ヨウニ・カイパイネンのピアノ三重奏曲第3番を演奏。ノルウェー
・アフトンポステン紙から、「深い音楽をもち、色彩とダイナミックスの使い
方が絶妙なヴィルトゥオーゾ演奏」と評価されました。第2集は、第2番と、
《幽霊》の副題をもつ第5番、そしてイギリスのサー・ピーター・マックス
ウェル・デイヴィスの新作〈美しい島への船旅〉との組み合わせです。

PSC 1218 2枚組 \4360
ベートーヴェン:ピアノソナタ集
第8番 ハ短調 作品13《悲愴》*、 第14番 嬰ハ短調 作品27-2《月光》*、
第23番 ヘ短調 作品57《アパッショナータ》*、 第30番 ホ長調 作品109、 
第31番 変イ長調 作品110、第32番 ハ短調 作品111
アイナル・ステーン=ノクレベルグ (P)
録音:1988年*、2004年
「限りない想像力と感受性……大編成の管弦楽よりも変化に富んだ音色を生む
ピアノ」(ピアノ・ジャーナル)と評されるステーン=ノクレベルグ(1944-)はノ
ルウェーのピアニスト。グリーグ(Naxos)、ハルフダン・シェルルフ(PSC1228)
ら、母国作曲家のピアノ作品全曲録音でも知られます。バッハ、ベートーヴェ
ン、シューベルトらの音楽も重要なレパートリー。「フェルディナンド・フィ
ンネ - わが音楽の喜び」(PSC1139)で、その演奏の片鱗をうかがうことができ
ます。ステーン=ノクレベルグがひさびさに録音したベートーヴェンは、後期
のソナタ3曲。Victoria レーベルからリリースされていた録音 (VCD19011)を
加えたアルバムになっています。

PSC 1243 \2180
J・S・バッハ:フーガの技法 BWV1080
テリエ・ヴィンゲ(Org) 
コングスベルグ教会のグローゲル・オルガン(1765年)
録音:2004年
コンサート・オルガニストとして活動するテリエ・ヴィンゲがノルウェー国内
のさまざまなオルガンを紹介するシリーズ。第1集(PSC1242)では、Simaxの優
秀な録音技術が、深い表現に貢献していました。第2作は、歴史的建造物でも
あるコングスベルグ教会に残る1765年建立のグリーゲル・オルガンによるバッ
ハの〈フーガの技法〉です。




<cascavelle>
VEL 3092 2枚組 \2700
6つのコンセール
「優雅なインドの国々」より
モーリス・エウィット(指)
モーリス・エウィット管弦楽団(コンセール)
イレーネ・ヨアヒム(S),カミーユ・モラーヌ(Br),
レーモン・マルヴァシオ(T)
モーリス・エウィット(指)
モーリス・エウィット・アンサンブル,ほか
録音:1952年,1942年11月
伝説的なカペー四重奏団の第2ヴァイオリン奏者として活躍した後、自身の四
重奏団を率いつつ、指揮者活動も盛んだったヴァイオリニスト、モーリス・エ
ウィット(1884-1971)。そのエレガンスの極みともいうべき気品ある音楽は絶
賛されました。しかし1955年頃を境にパッタリ活動が聞かれなくなり、忘れら
れてしまいました。ここに復活したラモーはいずれも古楽復興運動以前のスタ
イルながら、演奏は最高!ことに6つのコンセールは、ディスコフィル・フラ
ンセによる録音も優秀で、品良く薫り立つ音楽が最高です。これを聞くと、
パイヤールあたりがエウィットの大きな影響下にあるのがよく分かります。
「優雅なインドの国々」はSP復刻なので音は劣るものの、モラーヌの美声が
楽しめます。
解説によると、エウィットには意外に多くの録音があるそうです。このCDが
成功すれば、続編が出てくるかもしれません。

VEL 3093 \1650
カントルーブ:オーヴェルニュの歌(11曲)
ラヴェル:ヘブライの歌(3曲),マダガスカル島民の歌(3曲)
エリ・コーエン(指),モーリス・ラヴェル(指),
ロジェ・デゾルミエール(指)管弦楽団
録音1930-38年
マドレーヌ・グレイ(1897-1979)は、アルフレード・コルトーにも学んだ有望
なピアニストでしたが、歌手に転向して成功したという人。歌手としては欠
点もある人ながら、絶対に他の人では出せない、彼女だけの「味」が絶大。
ラヴェルが気に入って重用したことで知られ、「ヘブライの歌」の2曲は、
彼女が初演で歌っています。またラヴェルの指揮で「ヘブライの歌」と「マ
ダガスカル島民の歌」の録音も残しており、それがここに収録されています。
従来グレイというとこの録音ばかりが有名でしたが、「オーヴェルニュの歌」
も実に素晴らしいものです。
ブックレットに指揮を執るラヴェルの貴重な写真も掲載。




<harmoniamundi>
HMU 907420 \2080
グレイストン・アイヴズ(1948-):Listen sweet dove-ハトよ、きけ
純粋な喜びの国が 
Ego sum panis vivus 
イン・パーチェ 
神よ、そうですよね- 
神聖な愛の歌 
ララバイ 
ミサ・ブレヴィス 
エディントンの礼拝
ビル・アイヴズ(指)オックスフォード大学マグダレナ・カレッジ合唱団、
ジョナサン・ハーディ&リチャード・ピネル(Org)
録音:2004年3月
聖歌隊のために新しく書かれた作品を録音したものです。新作というとちょ
っとなじみにくい響きのものを想像されるかもしれませんが、これは違いま
す。作風はきわめて美しく、ノーマルなもの。ちょうど一年ほど前日本に上
陸したミニシアター系映画「コーラス」を髣髴とさせるようなCDです。もち
ろんこのCDでは大人の男声も参加しているので若干響きは異なります。彼ら
の歌声を聴いていると、こんな私でも生きていていいんだという精神の救済
のようなものが感じられます。3月の極寒の教会の中で録音されたというこの
演奏は、不純物が一切まじっていない純度の高いものです。

HMC 901892 \2080
「アルゼンチンの歌曲集-ピアソラ、グアスタヴィーノほか-」
カルロス・グアスタヴィーノ(1912-2000):
「エンカンタミエント」「カンパヌラよ、どこへ行くの-」「パンパマパ」
「小さなハンカチを貸しておくれ」
ルイス・ヒアンネオ(1897-1968):「6つのコプラ」
アベル・フレウリ(1903-1958):
「忘れっぽいあなた」、「あなたの思い出」
カルロス・ロペス・ブシャルド(1881-1948):
「荷馬車屋の歌」、「ペリコの歌」、「もし彼女を見かけたら」、「ヴィダ
ラ(愛の歌)」、「ユイェーニャ」、「かよわくつないだ手」
アンゲル・E・ラサーラ:「満天の星」
A・ピアソラ:
「迷い鳥」「ジャチント・チクラーナ(ボルヘス/詩)」、「操り人形(ボル
ヘス/詩)」
マヌエル・ゴメス・カッリーロ(1883-1968):「フアイニート」
フローロ・M・ウガルテ(1884-1975):
「クレオール(クリオーリョ)の小さな馬」
マヌエル・ゴメス・カッリーロ:「トルバドゥールの捧げ物」
アルベルト・ウィリアムズ:「恋を忘れた女のミロンガ」
マヌエル・ゴメス・カッリーロ:「バイレシート」
カルロス・グアスタヴィーノ:
「朝の門」、「チャパナイのワイン」、「サン・ペドロの男」、「小さな村、
私の村」
ベルナルダ・フィンク(Ms)、マルコス・フィンク(Br)
カルメン・ピアッツィーニ(Pf)
ベルナルダ・フィンクは、今年11月のウィーン・コンツェントゥス・ムジク
ス来日公演の「メサイア」でアルト・ソロを務めるなどますますその活躍の
幅を広げているメゾソプラノ歌手。このたび、ちょっと趣向を変えて、アル
ゼンチンの作曲家の作品を集めた歌曲集をリリースします。名手カルメン・
ピアッツィーニをピアニストにむかえてのピアソラは、聴いていてなにか血
が騒ぐような、忘れかけていた情熱を呼び覚ましてくれるような力に満ちて
います。時にやさしく、時に熱く激しく、情熱で私たちを包みこんでくれる
ようなアルバムです。




<ACCENT>
ACC 30007 2枚組 \3760
【CD 1】ハイドン:6つのトリオ作品38(Hob. IV: 6-11)
【CD 2】ハイドン:6つのフルート三重奏曲(原曲:バリトン三重奏曲/
第109, 118, 100, 82, 103, 110番)
バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)、
シギスヴァルト・クイケン(Vn)、ヴィーラント・クイケン(Vc)
旧品番ACC 47807とACC 68641の新装盤です。一枚目はもうとびきりの愉快な
名演、見事な娯楽作品に仕上がっています。二枚目のバリトン三重奏曲集は、
今日絶滅してしまった幻の楽器、バリトンのために書かれた曲を代奏したも
の。あたかもこの編成のために書かれたかのような説得力と自在さに富んで
います。

ACC 10033 \1880
コレッリ:ヴァイオリンのためのソナタ集op.5
第3番ハ長調、第1番ニ長調、第7番「ラ・フォリア」、第6番イ長調
第6番イ長調
S.クイケン(Vn)、W.クイケン(Vc)、コーネン(Cemb)
名盤の誉れ高きACC 48433の再登場。20年以上前の録音ですが、音質もおどろ
くべき極上のもの。シギスヴァルトのヴァイオリンの音色がどこまでも自由
に舞い踊ります。

ACC 30042 2枚組 \3760
W.A.モーツァルト:管弦楽のための作品集
【CD1】セレナード第10番「グラン・パルティータ」変ロ長調KV361
【CD2】6つのオーボエ・ディヴェルティメント集(KV 213, 240, 252, 253,
270, 289)
【CD1】B.クイケン(指)オクトフォロス 【CD2】オクトフォロス
ACC 68642とACC 8856が一緒になって再登場。豊かな木管サウンドは聴くもの
を極楽へと導きます。

ACC 10038 \1880
W.A.モーツァルト:
ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための五重奏曲
変ホ長調 K452
ベートーヴェン:
ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための五重奏曲
変ホ長調 OP.16
インマゼール(Pf)、オクトフォロス
ACC 58538の復活。モーツァルト自身、父への手紙の中で「生涯最高の作品」
と述べている五重奏曲。なじみのない編成ですが、その魅力はベートーヴェ
ンに同編成の曲を書かせるほどのものでした。まろやかな音色、伸びやかな
息づかい。18世紀当時ウィーンの典雅な風情を鮮やかに伝えてくれます。




<ORFEO>
ORFEO 059051 \2080
ヤナーチェク:
ラシュスコ舞曲集 
オーケストラのための組曲op.3 
コラール「主よわれらに憐れみを」 
天にいますわれらの父よ
リヴィア・アゴーヴァ(Sop)、ビルギット・レメルト(Alt)、
ペーター・シュトラーカ(Ten)、パーヴェル・ダニルク(Bas)、
ザビーネ・ティール(Harp)、ペーター・ディッケ(Org)
ゲルト・アルブレヒト(指)WDRケルン放送交響楽団,同合唱団
録音:2000年6月
レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)の比較的初期にあたる1890年代から
1900年代初めに書かれた作品集です。まだ作曲家としての名声を獲得する前
の楽曲ですが、美しい旋律は師ドヴォルザーク譲りで忘れがたい印象を残し
ます。読売日本交響楽団の主席指揮者として日本でもおなじみのアルブレヒ
トは、後の傑作の到来を告知するヤナーチェク独自の感性まで見事に描ききっ
ています。

ORFEO 663051 \2080
アリベルト・ライマン:歌曲集
アイヒェンドルフの詩による「夜の曲」1(全5曲) 
パウル・ツェランの詩によるストレッタ(全8曲) 
シルヴィア・プラスによる6つの詩(全6曲) 
アイヒェンドルフの詩による「夜の曲」2(全5曲)
キャスリン・ゲイヤー(Sop)、エルンスト・へフリガー(Ten)、
バリー・マクダニエル(Bar)、アリベルト・ライマン(P)
録音:1968年-1981年
現代ドイツを代表する作曲家であるアリベルト・ライマン(1936-)は、数々
の賞に輝く作曲家活動の他、名バリトン、フィッシャー=ディースカウのピア
ノ伴奏者、さらにベルリン芸術大学教授として教育面でも知られています。
ここでは言葉と音列が織りなすスリリングな作品を、大ベテラン、へフリガ
ー、さらにアメリカの現代音楽を得意とした歌手による緊密な歌唱で鑑賞で
きます。薄明の世界に漂うような緊張と瞑想の交錯による表現力はまさに圧
倒的!





<claves>
50-2608 \2080
ハイドン:弦楽四重奏曲集
第41番ト長調Op.33-5
第38番変ホ長調Op.33-2「冗談」
第37番ロ短調Op.33-1
テルプシコルド四重奏団(ピリオド楽器使用)
[ジローラモ・ボッティリェーリ、ラヤ・ライチェヴァ(Vn) カロリーネ・
ハース(Va) フランソワ・グリン(Vc)]
録音:2005年11月20-23日
スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ドゥ・ミュジーク
シューマン(50.2404)につづく、若きテルプシコルド四重奏団による第2弾。
前作からほぼ10年の間隔をおいて作曲され、6曲からなる「ロシア四重奏曲集」
と呼ばれるこのセット。“まったく新しい特別の方法で書いた”とハイドンが
語る自信作です。どこか新しい息吹を感じさせ、明るく快活な内容がキャリア
上り坂のメンバーの気質に良くあっています。清潔な響きがまことに清清し
い演奏。





<INTEGRAL>
INTEG 221148 \2080
サン・ジョルジュ/モーツァルト 弦楽四重奏曲集
モーツァルト:弦楽四重奏曲第7番 変ホ長調K.160
サン・ジョルジュ:
弦楽四重奏曲 ト長調G.071 
弦楽四重奏曲 変ロ長調G.072 
弦楽四重奏曲 ヘ長調G.070 
弦楽四重奏曲 ハ長調G.069
アンタレス弦楽四重奏団
録音:2004年10月
ジョセフ・ブーローニュ・サン・ジョルジュ(1739-1799)はカリブ海に浮か
ぶグァドループ島の農場主ブーローニュ伯爵と、農場で働く娘との間に生まれ
ました。通例ならこの島の農場で一生を過ごすはずのところを、父親は彼をこ
とのほかかわいがり、フランスに連れて行き高等教育を受けさせたところ、こ
の天分に恵まれた浅黒い肌の青年はみるみる本領を発揮し、剣を取ればフラン
ス1の剣士、ヴァイオリンを手に取ればサロンの寵児という具合に文武両道で
才能を如何なく発揮しはじめたのでした。やがてあのマリー・アントワネット
の目に留まり楽界の要職を任命されるが、当時の人種的偏見の摩擦から辞任す
ることに。その後勃発したフランス革命の際には自ら軍を組織して参加するも、
事はならず追放され、失意のままパリで亡くなりました。そんな数奇な運命を
辿ったサン・ジョルジュの音楽からは、黒いモーツァルトと称されるようにフ
レーズの端々から才気がきらめいています。モーツァルトの作品が併録されて
いるので聴き比べもできます。

INTEG 221144 2枚組 \4160
ジョルジュ・ミゴ:黄道12宮
宝瓶宮(みずがめ座) 
双魚宮(うお座) 
白羊宮(おひつじ座) 
金牛宮(おうし座) 
双児宮(ふたご座) 
巨蟹宮(かに座) 
獅子宮(しし座) 
処女宮(おとめ座)
天秤宮(てんびん座) 
天蠍宮(さそり座) 
人馬宮(いて座) 
磨羯宮(やぎ座)
ジャクリーヌ・エイマール(P)
占星術の起源は古く、すでに古代バビロニアで宮廷付きの占星術師が存在して
いました。これはアカデミックな教育を受けた作曲家の手になる、占星術で用
いられる黄道十二宮の各星座にインスピレーションを受けた珍しい作品です。
ミゴ(1891-1976)はパリ音楽院でヴィドールやダンディに学びましたが、楽
壇とは一線を画しわが道を歩んだ孤高の作曲家でした。絵画や彫刻にも才能を
発揮した多彩な人で、当時フランス六人組(プーランク、ミヨー、オネゲル他)
が脚光を浴びていたのに対抗して「一人組」を称していたということで、なか
なかの変わり者であったようです。12星座の音楽はそれぞれの星座の本質を描
いた印象的なもので、ドラマティックな曲想のものがあれば、緊密なフーガも
あるという多彩な世界を楽しめます。




<Fabula classica>
FAB 29911 \2700
カラー 4:3
All regions mono
字幕なし 54'38"
“レナート・ブルゾン ライヴ・イン・コンサート”
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」(2曲),
ヴェルディ:
「トラヴィアータ」,「オテッロ」,「シチリアの晩鐘」,
「ドン・カルロ」からのアリア
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」序曲,
プッチーニ:「マノン・レスコー」間奏曲,
レオンカヴァッロ:「道化師」間奏曲
レナート・ブルゾン(Br)
ブルーノ・アマドゥッチ(指)スイス・イタリア語放送管弦楽団
収録:1983年6月22日
今年も何度も来日するイタリアの至宝バリトン、レナート・ブルゾンの全盛
期のコンサート・ライヴです。アリアが全6曲、いずれも彼の知性的で深く掘
り込んだ歌に惚れ惚れとしてしまうことでしょう。中でも得意中の得意の
“プロヴァンスの海と陸”、そして決して数多くは歌うことのなかった「オ
テッロ」のイヤーゴのクレードは必見!残念ながらモノーラルですが、音質
も良好。

FAB 29913 \2700
カラー 4:3
All regions STEREO
字幕なし 60'19"
“ライナ・カバイヴァンスカ ライヴ・イン・コンサート”
ロッシーニ:「コリントの包囲」,
ヴェルディ:「オテッロ」,「トラヴィアータ」,
プッチーニ:「トスカ」,「ボエーム」,
チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」からのアリア
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」序曲,
ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」序曲,
プッチーニ:「マノン・レスコー」間奏曲,ほか
ライナ・カバイヴァンスカ(S)
ニーノ・ボナヴォロンタ(指)スイス・イタリア語放送管弦楽団
収録:1987年6月19日
ライナ・カバイヴァンスカはブルガリア出身ですが、早くにイタリアに移住
して教育を受け、1960、1970年代に世界的に活躍したプリマドンナ。日本で
もイタリアオペラ公演でトスカを歌ったことがあって、歌、美貌、演技力の
三点揃った姿が絶賛されました。近年もしばしば来日し、教育活動と同時に、
リサイタルも開いています。この映像は円熟期の彼女の歌が楽しめます。こ
ちらはステレオ音声。





<BBC LEGENDS>
BBCL 4184 \1980
プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調Op.100
ブリテン:青少年のための管弦楽入門
プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」よりタイボルトの死
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)
レニングラード・フィルハーモニックO.
録音:1971年9月10日ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
1960年9月9日エジンバラ、アッシャー・ホール
1971年9月のプロムス・デビューで一大センセーションを巻き起こしたロジェ
ストヴェンスキー&レニングラード・フィル。BBCラジオ・クラシックスで出
ていたプロコ5番が、前日のチャイコ4番(BBCL.4143)と幻想(BBCL.4163)
に続いてめでたく復活!
ロジェヴェンの天才的なドライブと当時最強と謳われたレニングラード・フィ
ルの恐るべき合奏能力。交響曲ではフィナーレまで異常なテンションとエネ
ルギーに圧倒されっぱなし!また、幻想とのカップリング「フランチェスカ」
と同じ日の2曲。かのムラヴィンスキーに鍛え抜かれた各パートの驚異的な技
が次々とクローズアップされるブリテン。作品の白眉ともいうべき難曲タイ
ボルトの死もまた、ゾクゾクするような興奮を覚えます。

BBCL 4182 2枚組 \2850
エルガー:序曲「コケイン」
エルガー:交響曲第1番変イ長調
アーノルド:ベッカス・ザ・ダンディプラット
チャイコフスキー:交響曲第2番ハ短調「小ロシア」
ドビュッシー:バレエ「遊戯」
ブリテン:4つの海の間奏曲
エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)ボーンマスSO.
録音:1966年12月6日,1968年7月25日,1963年2月23日,1966年11月12日
1965年11月10日,1966年11月26日以上ボーンマス、ウィンター・ガーデンズ
1966年11月22日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
BBC LEGENDS開始以来となる個性派指揮者シルヴェストリのライヴ集。どれも
たいへんユニークな音楽で、一部に熱狂的なファンが付いているのも頷ける
強烈すぎるラインナップ。ここではアルバムの半分を占める英国ものに注目。
ブリテンとエルガーでは強弱・緩急のコントラストが絶妙。しかも抜群の格
好よさ!さらにマンフレッドや5番での濃厚な味付けが知られるチャイコフス
キーや、血を感じさせずにはおかないエネスコ。とにかく理屈ぬきに楽しめ
る内容です。

BBCL 4183 \1980
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
ジョン・オグドン(P)
サー・ジョン・バルビローリ(指)ハレO.
録音:1966年9月16日マンチェスター、BBCスタジオ
1963年11月5日ロンドン、BBCスタジオ
1989年に50代の若さで亡くなった英国の巨漢ヴィルトゥオーゾ、オグドン。
その実力に反して、いま聴ける録音が僅かなのは惜しいこと。重く強靭なタッ
チによるブラームスは醍醐味満点。流れるように歌うバルビローリの指揮も
あって、スケールの大きな演奏が繰り広げられています。ベートーヴェン最
後のソナタにおける輝かしい響きも忘れがたいものです。すべて正規盤初出。

BBCL 4185 \1980
ラモー:ガヴォットと変奏曲イ短調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
メンデルスゾーン:幻想曲嬰へ短調Op.28
ショパン:夜想曲第15番へ短調Op.55-1
ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
スクリャービン:前奏曲ニ長調Op.11-5
スクリャービン:前奏曲嬰ハ短調Op.11-10
チャイコフスキー:夜想曲Op.19-4
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想
シューラ・チェルカスキー(P)
録音:1974年6月24日スネイプ・モルティングス、コンサート・ホール
(オールドバラ音楽祭)
これまでBBC LEGENDSに3枚のアルバムを数えるヴィルトゥオーゾ・ピアニス
ト、チェルカスキー。ショパン(BBCL.4057)以来のソロは、チェルカスキー
62歳、1974年オールドバラ音楽祭でのリサイタルの模様を収めたもの。華麗
なるテクニックと音色の魅力は、技巧的なリストとメンデルスゾーンで顕著。
とびきりの名曲ショパンやベートーヴェンも、クセのある、なんともいえぬ
独特の味わいがピアノ好きにはたまりません。






<harmoniamundi>
HMU 907402 \2080
HMU 807402(SACD-Hybrid) \2250
ショパン:
ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
幻想曲 ヘ短調 Op.49
ボレロ Op.19
幻想即興曲 Op.66
ポロネーズ変イ長調「英雄」Op.53
オリガ・カーン(Pf)
アントニ・ヴィト(指)ワルシャワ・フィル
2001年ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝したロシアの若手オリガ・
カーン。彼女の第5弾は待望のショパン・アルバム。本場ワルシャワ・フィル
と競演の協奏曲は遅めのテンポで重量感たっぷりの充実した演奏。さらに幻
想即興曲や英雄ポロネーズなど、人気曲をあつめた選曲も魅力的。カーンの
超絶技巧はあいかわらず切れ味抜群ですが、ショパンならではのしっとりと
した情感にも欠けていません。ロシア・ピアニズムのファン必聴のアルバム
です。





<RICERCAR>
RIC 246 \1750
「聖母マリアはしげくため息を-ルネサンス期ブラジルの教会と世俗の音楽」
カベソン:
ビリャンシーコ「誰が怒らせたの、イサベル?」によるディフェレンシア
ムダーラ:「クラロス伯爵」
カレイラ:歌曲
トロシロ:「深き淵より」
エスコバル:
「カナン人の女は主イエスに呼ばう」、「それゆえ、イエスは疲れていた」
ミゲル・レイタン・デ・アンドラーデ氏の雑録より「顔を突き合わせたのは」
エルヴァスの歌曲集(16世紀)より[「私は村へ行った」、
「愛は自らに降伏する」、「私に何が見えるのでしょうか」、
「ジョアンナ、なぜ私を見ない」、「緑の野にため息をつきに来い」]
グレゴリオ聖歌「アヴェ・マリア」、「めでたし、元后」
リスボンの歌曲集(16世紀)より[「あまりにも多くの山人が」、
「私を育ててくれた大地よ」]
マソン56歌曲集(16世紀)より[「あたいは山育ちの女」、「黒いサンダル
を履くな」、「私は夢見た」]
ホセ・デ・アンチエタ神父の手帳より[「悪魔は容赦なく見た」、「イザベ
ル誰が訪れたの?」、「聖母マリアはしげくため息を」]
コンティネンス・パラディージ
[ヴィッテ・ヴェーバー(S)、ローサ・ドミンゲス(A)、フェリックス・
リーンス(T)、マルク・ビュネル(Bs)、タイス・オアラ(ヴィエール、
レベック)、マルチェロ・オアラ(ヴィエール、レベック)、菅原徳尚(ビ
ウエラ、Gamb)、マリ・ブルニシアン(Hrp)、ロジェリオ・ゴンサルヴェ
ス(シャルマイ、ドゥルシアン、Perc)]
録音:2004年9月フランス、ラングドック=ルション地方エロー県シラン市サ
ンティーユ、ノートルダム教会
この録音では、1500年にポルトガルの植民地となって以後、同時代の様々な
ヨーロッパ文化が流入してきたブラジルの当時の生活を、カベソンとムダー
ラの名曲をはじめとする、教会と世俗の多くの音楽で描き出しています。生
活の堅実さと祈り、明るさと敬虔な態度が感じられるこれらの曲を、コンティ
ネンス・パラディージは心を込めて演奏しています。

FUG 514 \1850
ボノンチーニ&パーセル:3声のためのソナタ集
ボノンチーニ:
ソナタ ハ長調op.1-4、ニ短調op.1-6、ヘ長調op.1-5、バッレット 
ト短調op.2-11、ソナタ ト短調op.1-8、ヘ長調op.3-17、イ短調op.9-1、
ト長調op.9-3、ハ短調op.9-5、クーラントop.9-9
パーセル:
ソナタ第9番ハ短調、ソナタ第1番ト短調、ソナタ第2番変ロ長調、
ソナタ第6番ハ長調、ソナタ第11番へ短調、ソナタ第12番ニ長調
ヤープ・シュレーダー(Vn)、アルカディア・プレイヤーズ・トリオ
録音:1994年
トリオは、バロック時代の室内楽の主要ジャンルでした。通奏低音に支えら
れた2艇のヴァイオリンが織り成す豊かな響きは聴く者を魅了し、当時多く
の作曲家がトリオの作品をのこしています。ここでは、当時特に多くのトリ
オ作品をのこした二人の大作曲家、ボノンチーニとパーセルのものを収録。
あたたかみのある二人のヴァイオリンのかけあいを心行くまで堪能できる一
枚です。

RIC 232 2枚組 \2180
ドイツ・バロックの室内楽コレクション
[CD1]
ダーヴィッド・ポーレ(1624-1695):8声のソナタ
ヨハン・ヤーコプ・レーヴェ(ン)(1629-1703):シンフォニア39番
同:シンフォニア68番
カルロ・ファリーナ(1600-1640):パヴァーナ・テルティア
ヴィルヘルム・フルックハイム(1635-1682):ソナタ・セクンダ
カルロ・ファリーナ:奇抜なカプリッチョ
ダーヴィッド・ポーレ:6声のソナタ
カルロ・ファリーナ:組曲 ト短調
アウグスト・キューネル(1645-1700):アリアと変奏 ト短調 
アーベル(1634-1696):カッコウのソナタ
シュメルツァー(1623-1680):ソナタ ニ短調
[CD2]
シュメルツァー:ソナタ第8番 ニ短調
ビーバー(1644-1704):ソナタ第6番 ハ短調
ヨハン・ヤーコブ・ヴァルター(1650-1717):
「独奏ヴァイオリンのためのスケルツォ」より、第4、8、11(ト長調・カッ
コウの模倣)番
ヴァルター:「ケリュスの園」より、パッサカリア、組曲 ヘ長調、アリア
ト長調、組曲 ロ短調
[CD1]
リチェルカーレ・コンソート
【フランソワ・フェルナンデス、エンリコ・ガッティ、木村美穂子、上村か
おり(Vn)/フィリップ・ピエルロ、上村かおり、ソフィー・ワティロン、
ピエ・ストリッカース(バス・ヴィオール)/ロベルト・コーネン(Org,
Cem)/コンラート・ユングヘーネル(テオルボ)】
[CD1][CD2]
フランソワ・フェルナンデス(Vn)、フィリップ・ピエルロ(バス・ヴィオ
ール)、ヴィレム・ヤンセン(通奏低音)
[CD2]
リチェルカーレ・コンソート【フランソワ・フェルナンデス(Vn)、フィリ
ップ・ピエルロ(バス・ヴィオール)、ピエール・アンタイ(クラヴサン)】
録音:1988-1990年
ドイツ・バロック時代の作品をあつめたもの。中でも貴重なのが、ヴァルタ
ーの作品群。ヴァルターは、ビーバーと並んでバロック時代に活躍した作曲
家。ビーバーがスコルダトゥーラカッコウなどの鳥、さらにはオーケストラ
のような効果をねらった作風のものを多くのこしています。ドイツ・バロッ
ク時代の粋を集めたこの2枚で、当時いかに音楽家たちが様々なことを表現し
ようと試みたかという足跡をたどることができます。(再装版)





<BONGIOVANNI>
GB 2395 2枚組 \\3760
チマローザ:「クレオパトラ」
ルイーザ・ジャンニーニ(S クレオパトラ),パトリツィア・モランディー
ニ(S アントーニオ),ルカ・ファヴァロン(T ドミツィオ),マリア・ピ
ーア・モリヨーン(Ms アルシノエ)
フランコ・ピーヴァ(指)アドリア市管弦楽団,合唱団
録音:2004年10月
ドメニコ・チマローザ(1749-1801)は、18世紀後半のヨーロッパに広く名を馳
せ、おかげで1787年から1791年まで、ロシアのザンクト・ペテルブルグに招
かれていたほど。この時期には傑作が多々あるのですが、まだその全貌は知
られていません。そこにこの新録音。「クレオパトラ」は1789年にエルミタ
ージュ劇場で初演された作品。有名なクレオパトラとアントニウスの物語で
すが、女帝の趣味か劇場の都合によるのか、戦いの場面はまるでなく、二人
の愛の物語に終始しているのがユニークです。ロココ調のクレオパトラの世
界も良いものです。

GB 5629 \1880
バード:四声のミサ曲,目覚めていよ,おお主よ、僕が
タリス:哀歌I,哀歌II,われらをあわれみ給え
ラファエーレ・プッチャンティ(指)オペラ・ポリフォニカ
録音:2005年5月
バードとタリスという、16世紀の英国音楽を代表する二人の宗教声楽作品を、
イタリアの無伴奏声楽団体、オペラ・ポリフォニカが演奏。大らかさと明る
さがさすが。ラファエーレ・プッチャンティは1972年フィレンツェ生まれ。

GB 5144 2枚組 \1880
バッハ:無伴奏組曲 BWV 1007ー1012(マリンバでの演奏)
イヴァン・マンチネッリ(マリンバ)
無伴奏チェロ組曲6曲を、マリンバで演奏したものです。マリンバ演奏の録音
はこれが初めてではありませんが、マンチネッリはバッハの無伴奏チェロ組
曲をマリンバで演奏するための教本まで出しているほど、深く研究をしてお
り、この演奏にはその成果が盛り込まれているのです。うれしい1CD価格。

HOC 041 2枚組 \2180
グノー:「ファウスト」(イタリア語)
ジャンニ・ポッジ(T ファウスト),
ラファエレ・アリエ(Bs メフィストフェレス),
マルチェッラ・ポッベ(S マルグリート),
エットレ・バスティアニーニ(Brヴァランタン)
ガブリエーレ・サンティーニ(指)管弦楽団,合唱団
録音:1956年
CDに詳細がありませんが、おそらく1956年12月1日のナポリのサン・カルロ歌
劇場でのライヴ録音。イタリア語ながらなんとバスティアニーニがヴァラン
タン!おそらくこれ以外に録音は残されておらず、これは貴重です。この
「ファウスト」は調べた限りではLPやCDで発売された形跡はなく、初出のよ
うです。音も年代相応というところで、バスティアニーニ・ファンなら落と
せないもの。





<doremi>
DHR 7842/3 2枚組 \3760
「モニク・ド・ラ・ブルショルリ第1集」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
フランク:交響的変奏曲
D.スカルラッティ / タウジヒ編:
パストラル(ソナタ ニ短調K.9;L.413)&カプリッチョ(ソナタ ホ長調K.20
;L.375)
ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ短調Hob.XVI:34
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P)
ベルンハルト・パウムガルトナー(指)
ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
ヤーノシュ・フェレンチク(指)ブダペスト国立フィルハーモニックO.
ジョネル・ペルレア(指)コンセール・コロンヌO.
録音:1963年,1956年,1966年1月14日ハンブルク(ライヴ)
1947年10月(78回転盤復刻)
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(1915-1972)の名はよほどのマニアでも知る
人は稀なのでは。パリに生まれた彼女は、イヴ・ナットを教えた母の手ほど
きを受けたのち、13歳で入学したパリ音楽院ではイシドール・フィリップ、
コルトーらに師事し、15歳でプルミエ・プリを獲りました。1937年第3回ショ
パン・コンクール第7位ほか数々のコンクールに入賞。ヨーロッパ、アメリカ
と世界的に活躍しながら、1966年にルーマニアでの交通事故でコンサートから
の引退を余儀なくされました。
カラヤン、ミュンシュ、チェリビダッケ、バーンスタイン、セルなどなど錚々
たる指揮者との共演歴をみても往時の人気と実力はうかがえますが、現状で
は入手可能な録音がほとんどなく存在さえ忘れられかけていたところ。未CD化
だったモーツァルト、ラフマニノフなど代表的な録音を復刻とは、DOREMIら
しいつぼを心得たリリースといえます。

modoru