最初に・・・
はい、それではマスキング作業を始める前に、絶対覚えておかなければイケナイ事を一つ言います。
マスキングと塗装を比べた場合、絶対マスキングの方が重要です。いくら塗装技術があっても、マスキングが適当だとキレイなカットラインは出ないし、色が漏れ出したり何かとやりづらいです。だから
塗装より絶対!!!マスキングの方が重要です!!!!
これは数学と同じで、足し算が分からない奴は掛け算が出来ない!!!もっと言うなら、足し算や掛け算できないのに、微分や積分、三角関数等をやろうったって、絶対出来ません。
これはボディ塗装とは数学の様に後の方まで全てつながっているので、最初が一番肝心という事です。まあ、塗装もキレイに出来るのが一番ですが、取りあえずはマスキングをキチンとしましょう。
ちなみに、上のタイトルが変な表記がしてありますが、↑この事を言っていて、Kの所でマスクとキングに分けて、覆うのを王になれ・・・って意味不明かもしれませんが、まあマスキングを極めればボディ塗装もそのうち極まるぞ!!と・・・言う事にしておいてください。じゃあ早速いってみよう!!!!
初めに用意する物
まず用意する物は、右の写真に写っている物です。
一番重要なのがボディマスキングテープ!!コレがなかったら始まりません。(当たり前です・・・)

マスキングテープは3Mの幅40mm以上の物が一番良いと思います。TAMIYAのやつも同じだと思うんですが、幅が狭いのであまり使いません。マスキングテープはキチンとした物を使わないと後で塗装した時に大変な事になります(失敗の原因)ので、信頼性ある物を使いましょう。ホントマスキングはケチったら良い事無いですよ〜重要です。

あとはカッター(デザインナイフ)ですね。俺が使っているのは、小学生に頃に買ったTAMIYAのやつです。こう言った小物工具は以外にもTAMIYAが結構良いんですよ。精密ニッパーとかもかなり良い物らしいですよ!!!
とは言うものの切れ味が良いデザインナイフだったら何でも良いと思います。普通のカッターは小さいアールを切る時に回頭性が悪いので、やっぱりデザインナイフが一番いいかなと思います。
もう一つついでに合った方が良いのが曲線バサミですね。
その他は後で説明しましょう。
マスキング作業
@ボディ準備
ボディを袋から出して、後ろに着いているウイングとボディ回りの耳の部分を若干切り落とします。
そして、ボディを中性洗剤を使ってキレイに洗います・・・・(一般的には)

よくボディは洗いましょうと言いますが、洗ったあと拭くのが大変だし、メンドクサイので洗いません。俺は今まで一度たりとも洗った事がありません。でも気になる人はキチンと洗い、キチンと濯いで、キチンと水をふき取りましょう。作業は何でも中途半端は絶対だめです。これは中途半端にやるならやらない方が良いです。
ボディを洗いたくない人、やる気になれ無い人、面倒だからそんな事やってられっかよ!!!って人(俺は全部に当てはまります)は、TAMIYAのアクリル溶剤をティッシュに染み込ませて、全面キレイに拭けばバッチリです!!これも中途半端は駄目ですが、まあこれをやっておけば大丈夫でしょう。ただしシンナー系の強力なので、拭くとボディが溶けてしまうかもしれないので辞めましょう。

要はボディの裏に着いているであろう離型剤?をキレイに除去しましょうって話なので、それが除去出来るんだったらどんな方法でも問題ないです。(不安な人は中性洗剤で洗えばいいじゃない!!やっちゃえばいいじゃない!!!!)

Aマスキング(下準備)

壱:窓のマスキングをする

まずパターンのマスキングをする前に窓のマスキングをします。
窓マスキングは付属のマスキングテープを使いません。付属のものは、ピッタリと窓の形に合わないので仕上がりが何かおかしいのと、なかには変なマスキングテープがついてくる場合があり、塗装している時にフヤけた感じになりやがる物があるからです。
と言う訳で自分で用意したマスキングテープを窓全部が覆われるように貼ります。そして窓外側に合うようにきっちりカットして終了です。この時、窓枠用に内側の線も切ってしまっても良いかもしれません。(作業効率を考えると基本的に窓枠の塗装は一番後にしますから、最初にマスキングしてます)

弐:ボディに中心線を書く
ボディ表(保護フィルムが貼ってある方)に、左右を半分にする中心線を書きます。
まず、ボンネットの前の方、ボンネットの後の方、フロントガラスの一番上、ルーフの後ろ、ウイング取り付け部分の間にそれぞれ中心点を取って、それぞれを真っ直ぐな線で繋ぎます。線を書く場合はなるべく細いペンで書いてください。テープかなんかで糸みたいな物を貼り付けてもいいと思います。
これは後でマスキングする際に超重要な線ですから、キチンと中心を図って書くようにしてください。

参:まとめ
最後にタイヤハウスの中を中心部分少しだけ、マスキングします。これをやっておくと、塗装した後に穴あけするときや、タイヤハウスを切る時に、この部分からタイヤが見えるので、やりやすくなります。
出来たらボディは一旦置いておいてパターン用マスキングテープの準備に入ります。

B型紙を作る
ボディの側面の部分よりチョット大きい紙(A4サイズが一番)を用意して片面のマスキングパターンを書きます。コレをスキャナーなどを使って読み込んでパソコンで裏返しても良いし、そのまま裏から見て線をなぞってもいいので、紙の表裏に向きの違うパターンを写します。

この方法でボンネットのパターンとルーフのパターンと、必要があればトランクの部分のパターンを書いてします。
ボディを上から見た部分は中心線を基準に左右どちらか半分だけのパターンを書き、それを裏返せば良い。
これで左右を全く同じ様に書いた(裏から転写しているので全く同じに書けている)型が出来ました。

で、完成したのが右の写真の型紙です。
次にこれをマスキングテープに転写します。
Cパターンのマスキングテープを作る。
ココからは写真と平行して説明します。
机の上に白い紙を敷きます。
その上に、さっき作った型紙を敷き、その上に透明なプラ板を置きます。
ソレが出来たら、転写中にずれたりしない様に全体をテープで机に固定します。この時、作業をやりやすい位置に固定しましょう。
マスキングテープを透明なプラ板の上(表)に貼り付けます。
この様に一面にマスキングテープを使うので、なるべく幅のあるものを使った方が良いです。一枚で済むくらい幅のある物が良いんですが、チョット高かったような気がするし・・・まあ、お金のある人はデッカイのを買ってみてください。
作業Aを全部終えると、型紙の線がマスキングテープ越しに見えるので、その線をマスキングテープに転写します パターンをマスキングテープに転写する事ができたら、プラ板からキレイに剥しボディに貼ります。
マスキングテープ側の中心線とボディの中心線をキチンとあわせます。


反対側は型紙を裏返して、後は同じように作業を繰り返しせば出来るはずです。
ボディ上面は、左右の中心線に合わせて型の中心線(半分線)を合わせて貼れば、左右で狂い無く貼る事が出来ます。

ボディ側面は、ボディの下のカットラインと、型紙の線(作業Bの写真に写っている側面の型紙の一番下の直線)を合わせて、前後は自分が一番シックリくる所に合わせて貼ります。反対側は先に貼ってある方を見ながら、左右側面で前後のずれが無いように注意して、後は同じようにカットラインとマスキングの下の線を合わせて貼れば、バッチりです。

マスキングを貼るときは、一気に全部貼ろうとせずに、なるべく基準線(中心線、ボディカット線)の方から徐々に指で気泡を抜きながら貼っていくようにしましょう。
Dマスキングテープを切る(カット)
上で作ったマスキングテープを全て貼ったら、デザインナイフでラインに沿って切ります。

ポイント

・カッターはどんな時も基本的に引いてきります。
・切れ味の良い刃を使う
・真っ直ぐなラインや大きいカーブを切る場合カッターを寝かせます。
・細かいカーブなどはできるだけカッターを立てて『クルっ』っと切ります。


以上の事を守って全てのラインに刃を入れます。ここで窓の枠用のカットラインも入れておいたほうが良いです。
キチンとカットできたら余分な部分は剥して、各部の細かい剥がれ等が無いかチェックしてマスキングは終了です。

E最終工程
上まででマスキングは終了・・・だと思うんですが、まだあります。
化研と言うメーカーのクリヤーを下地処理としてふきます。皆やってる事ですし、コレをやるのとやらないのとでは塗料の食いつきが全然違います。
このスプレーは水性ではないのでボディについた多少の汚れなら問題なく噴くことができます。だから最初にボディを洗わなくてもそんなに被害は無いと思うんです。
しかも、このスプレーを噴くことでマスキングの隙間を埋めてくれるので、塗装がマスキングをはみ出てしまうミスを防ぐことができます。

噴く前に注意するのは、夏冬(気温の低い高い)に関わらず必ず
スプレー缶を、お湯で温める事です。振っては温め、振っては温めを繰り返して、振っても冷たい感じがしなくなってから、噴く様にしましょう。こうする事で缶内の圧力が高まり、塗料が細かく霧状に噴くことができるからです。これだけで、厚塗りしてしまうミスをカナリ減らせます。

端の方もキチンと全体的に噴けたら乾くのを待ってマスキング工程終了です。ラメをのせたい場合はこの時にラメをパラパラ撒いて下さい。