タイトル:白煙が上がった、ある土曜日の午後

そして銀パナは燃え尽きた・・・

2003年7月6日

その日、僕は学校にレポートを提出し、いつもより30分遅れで埼玉を出発し、1時30分に千葉に到着した。
それから、家に帰ってラジコン一式を揃え、ホビーショップカワウチへ行き充電を開始した。

ここまでは、何ら変わらない通常の土曜日の行動だった。
しかし、いつもと違っていたのは、TCSPのバルクのセッティングを試そうと、H.Tバルクと、通常のバルクヘッドの二つ持って、行きました。
そして、何と!!、あの超超超超〜面倒なバルクヘッド交換をカワウチでやろうと計画していました。
ありえない!!そんなことはありえない!!!にゃにゃにゃにゃ〜い!!!!
りめんばな〜い!!(某番組より引用)

普段だったら、こんな面倒な事は家で行い、お店で殆ど前バラ状態にする事なんてマズ無いのです。何故かと聞かれれば、メンドクサイから!!
しかし、最近調子悪いので、もうそんな事は言ってられません!!
まずH.Tバルクを試し、ナカナカのフィーリングで、良い感じです。(最初は路面グリップが良くないので使い物にならなかったのですが、セッティングしているうちに良くなった・・・)
次に、リヤのバルクヘッドをノーマルにしてみました。

何故リヤだけ変えたかというと、(ホビーショップカワウチで僕の走らせ方で、僕のTCSPを使った場合に)フロントをノーマルのバルクにしてしまうと、コーナー入り口で沈み込み過ぎて、サスペンションが負けて変なアンダーステアを発生してしまうのです。(今までの経験上)
沈み込みを改善するために、フロントのバネを硬くすると今度はグリップが薄くなり、さらにコーナー後半の曲がりがイマイチになるのと、カワウチの路面にバネが硬いのは合いません。

と、言う事でロールセンターを上げて、ロールしにくくしました。これならバネも一つ柔らかくでき(ピンク)て、さらにステアリングの初期反応も、ノーマルバルクでグリーンバネを使った時とホボ同等の状態になりました。
以上のことからフロンとバルクヘットはH.Tの方が良かったのです。
話を戻します。

そんで、リヤノーマル、フロントH.Tの状態で走行!!
『あれ??コリャ〜駄目だ!!!』
一瞬で、フロントとリヤのバランス(ロールのタイミングとか・・・)が合って無い事に気づいたので、スグに元の前後H.Tバルクに戻しました。

ちなみに解説すると。
フロントのロールに対して、リヤが遅れる感じ!!
さらに、フロントがロール終わってるのに、リヤのロールが続いてしまって、とにかく前後のバランスが悪い!!
これは、リヤバルクがノーマルと言う事で、ロールセンターがH.Tと比べて1mm低いのでロールが増え、さらにバネが少し柔らかかったために、もっとロールが増える方向に働いた。
あと、バネが柔らかいせいで、返りの反応が鈍い!!(なかなかセンターに戻ってこない)と言う事だと思います。
バネをピンクにすれば多少は良かったのかもしれませんが、それではチョット困る(内容はヒミツ)のでアッサリ諦めて、前後H.Tバルクに戻しました。


すると、チョウドいい感じです。
何て言うか・・・
コーナーでの前後のロール、ヨー、ピッチの動きのバランスがトテモ良い!! さっきまでの後ろの「ダルさ」は全くありません!! (若干リヤがナーバスな感じはありますが・・・まあ、許せる程度)

と、言う事で銀パナをバッチシ充電して次の走行に備え、みんなが揃っていざコースへ!!
スロットルを入れた瞬間!!
「おおっ!!!」
パワーが凄い!!とても良い感じでスピードに乗ります。ストレートも珍しく速いです!!!!!
コーナーも良い感じで曲がります。(4時過ぎ頃だったので、日が落ちかけてきた事も関係している。)
コーナーを抜け、2周回って、『良い良い良い』これならいけるよ!!
と、確信して3周目の3コーナーを立ち上がろうとした瞬間!!!

TCSP後方から『フワっ』っと何か白い煙のようなものが・・・・
次のコーナーにさしかかって、スロットルを入れ加速しようとしても、今までのチーターのような怒涛の加速が夢だったかのように消え去り、普段より数倍遅いです。
すると、下で見ていた、はなぶさいつきさんが『俺にも何か見えたよ!!止まった方がいいよ!!』
尋常じゃない煙の様な物に、サスガに危険を感じた僕はTCSPを止めました。すると・・・
ボディの中から・・・
『もく〜もく〜もく〜』
EPカーからは出るはずの無い白い気体が!!!!!!!!
け・け・け・煙!!吹いてる〜
一瞬、上の文字通り青くなった僕は
『ESCか?ESCなのか?』・
と、心の中で質問しました。(誰に?)

ボディを恐る恐るハズすと、仲良く並んだバッテリーのモーターに近い方の2本の一部が黒くなり根性焼きし合って喧嘩しているではありませんか!!!
悪い事に、その喧嘩に巻き込まれ、シャーシの一部が火傷しています。
『おい!おい!バッテリーは良いとしても、(イーグルのザップだから安かった&古くなっていた)シャーシに被害が出てるのはマズインじゃ無いかい?』
しかし、ここでバッテリーに触れるのは人体に危険を及ぼすであろうと確信した僕は取り合えず、「こう言う時は温度計測が定番じゃん!?」と心の中で叫び、温度センサーでバッテリーの温度を計測・・・
ボタンを『ポチッ』
      167℃
温度センサーは↑こう表示してくれました。

自身の持っていた最高記録の115℃(モーター温度)を破り、新記録を達成した、僕はチョット満足気だったが、『ストレートで煙吹かなきゃイマイチ、カッコ良く無いよな〜』
と、意味不明の言葉を残し駄目になったバッテリーの2セルを切り離し、残った4セルで13秒51のタイムを出し、『ストレート遅いけど、軽さは武器だ!!』とマタ訳の分からない事を言ってその一日を終えました。

次の日に別なバッテリーで走らせたら、全然問題なく走ったので、まあESC故障しなくて良かった!!!!

次煙が上がるときは、是非ストレートでお願いします。
(勿論、レース以外で・・・)
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