Battery charging



充電電池を充電していくと、満充電になった時に電圧が一番高くなります。次に電圧が少し下がり始めます。(この時は既に過充電状態)
電池は、それぞれ別々の個性を持っているので、その電池が何mA入るかは充電してみなくては分からないわけです。(電池には個体差があり、それぞれの電池の性能は全て違う)
そこで、刄sーク充電器を使って満充電から少し電圧が下がった所で充電を止めれば、少し過充電になってしまいますが、ほとんど満充電で充電を終わらせることが出来ます。
刄sーク型充電器とはこの電圧降下を読み取って充電をストップする充電器のことです。
最近では、この感度が変えられる充電器がほとんどになってきました。

しかし、ここで注意して頂きたいのは、感度を変えられるからと言って、やたら鈍くして沢山入れようとしても、何の意味も無いと言うことです。
刄sーク後に充電をカットしている時点で過充電なのですから、それ以上いれても入りません。
沢山入れるどころか、大事な電池を傷めてしまいます。


※1 単位変換:1V=1000mV

※2 リバースパルス:これは、充電しているときに一定時間だけ放電すると言うものです。(実際には、放電しないで電流をパルスさせているのだと思います)
このパルスを事によって、バッテリーが活性化するらしいです。

例:12ms=12マイクロ秒の間だけ放電する(繰り返し)。



SANYO RC2400 (Ni-Cd)
ピークの設定


セルあたりのカットオフ降下電圧:9mV

全体のカットオフ降下電圧:9mV×6セル=54mV
充電の設定


充電電流:5.0A

リバースパルス:12ms

SELECT MENUの中のVolt Thresholdを選択します。ニッカド電池の場合、この位が途中でカットされにくく、安定して充電できるので良いと思います。
ニッケル水素と比べると電圧降下の幅が大きいのでこのくらいで設定しておけば、誤ピークを取ってしまう事も滅多にありませんし、ちょうど良い感じで充電できると思います。
充電は、一般的に5Aで行っても、そんなに傷まないので大丈夫です。パルスは、まあ12ms位が妥当だと思います。


Panasonic 3000 SUPER ZAPPED
ピークの設定


1セルあたりのカットオフ降下電圧:6mV

全体のカットオフ降下電圧:6mV×6セル=36mV
充電の設定


充電電流:4.5〜4.8A

リバースパルス:12ms

SELECT MENUの中のVolt Thresholdを選択します。
ニッケル水素の場合、何故カットオフ電圧を下げるのかと言うと、ニッケル水素電池はニッカドに比べて充電の時の電圧変化が少なく、過充電に弱いと言う特性を持っています。
電圧変化が少ないという事は、電圧降下も少なく同じだけ電圧が下がるのに時間がかかってしまうのです。さらに、過充電にも弱いのでと言う特性も持っているため、長時間過充電してしまうと、電池が傷んでしまいます。
だから、その降下幅を少なく取り、なるべく過充電の時間を減らすように設定します。
(注)この設定だと痛んだ電池で特に、途中で誤ピークをとってしまう事がありますが、過充電のしすぎで使えなくなってしまうのは困るので、安全な設定しています。

パナソニック製のニッケル水素バッテリーの充電には、SANYO製のニッケル水素より気を使っています。
パナソニック製のニッケル水素(ココでは銀パナの話)は、充電している時かなり発熱します。なので、SANYO水素と同じ電流で充電するのは少し危険と思われるので、0.5〜0.2下げています。
リバースパルスはあまり気にしていないので、同じ設定のままです。 最近はリバースパルスを少し減らしたりして、試しています。

余談ですがちょっと考えると・・・
充電器から入ったエネルギーは全て電池には、たまらない。エネルギー保存の法則より→熱エネルギーとして放熱されてしまうのです。
つまり、発熱が多いと言うことは・・・→エネルギーの逃げる量も多い!! と言うことは、あまり効率の良い電池では無いのかもしれません。


SANYO RC3000
ピークの設定


1セルあたりのカットオフ降下電圧:6mV

全体のカットオフ降下電圧:6mV×6セル=36mV

充電の設定


充電電流:5.0A

リバースパルス:12ms

SANYO製RC3000のピークの設定は、基本的には銀パナと一緒にしています。
僕の場合、ニッケル水素は全て同じピークをとっています。これが電池を傷めず、ある程度安定して充電できる設定だと考えているからです。


充電は、電流もリバースパルス※2も、共にニッカドと全く同じ設定で充電しています。
これは、SANYO製のニッケル水素電池の場合ほとんどの人が5.0Aでやっているし、パナソニック製のニッケル水素に比べて、発熱が少ないのでこの電流で充電しています。
少ない電流で充電した方が電池には優しいのですが、容量があるために充電時間が長引いてしまうのはイヤなのでこうしています。
最近は、リバースパルスの設定を変えて試しています。