おもこ(1983/1)

□小学校の頃「ささみはトリの肉だ」というのを聞き間違え、たたみはトリ肉を干して作ってあるのだとおもこしていた
北白川夏樹(京都府)

□「三人寄れば卍の知恵」だとばかり思っていた
矮鶏娘(栃木県)

□“道産子”というのは、病院へ行く途中の道端で生まれた人のことだと信じて疑わなかった  小倉あん子(山口県)

□私は幼い頃“三毛猫”とは、三色ごはんみたいに、三色に色の分かれている猫かと思っていた  内田智佳子(神奈川県)

□小さい頃、慶応大学に入るには“慶”という字を書けるかどうかテストがあるとおもこしていた  水野裕子(千葉県)


■女の人の胸は、なにかで押しつけていないと限りなくふくらむものだと思っていて、ブラジャーはそのための道具だと考えていた
神保朋之(山形県)15歳

■私は、たばこというものは火を吸いこんで煙を出すものだとばかり思っていた  ブルーミング倫子(千葉県)

■小学校の時、雑誌の懸賞で「スクーターが全部で300台当たります」というのを、1人に300台全部くれるものとおもこして、けい子ちゃんには2台あげて、けんじろうくんには5台。先生にも1台やろうか。とか、もう当たったつもりで真剣にふりわけを考えていた
桑名菜津美(福岡県)

■母は、シチューとゆーものは、カレーみたくゴハンにかけて食べるものだと思っていたので、最近まで我が家では全員が、そうおもこしていた
しろしんいちろう(埼玉県)18歳

■私は小さい頃“外国”というのは夜空に光り輝く星であると思い込み、特に大きく光っているのが“アメリカ”だと思っていました
萌果珈琲(兵庫県)

■僕は、臨床検査師というのを、“りんじゅうけんさし”だと思い、人が死んだかどうか判定して「ごりんじゅーです」と告げる人のことだと思っていた  ぽこ・にゃん(東京都)19歳

■小さい頃、くるぶしには梅干しのたねが入っているとおもこし、「僕は梅干しが嫌いで、食べたことがないのにおかしいなァ」と、不思議に思っていた  青木尚一(兵庫県)22歳

■さんまなどの、腹が黒い魚は、体の外にまだ出ていないうんこがしみこんでいるのだと思って、どうしても食べられなかった
有斗麗人(福島県)20歳