ビックラゲーション(1981/2)

<最優秀賞>
該当作ナシ

<優秀賞>
○妹のクラスでは、先生が「宿題を忘れた者は立て」と言うと、忘れていない子まで「本物は誰だ!」と言って立ち上がるそうだ  H・H子(東京都)

○ジャスコ四日市店のお化け屋敷に<世界で一番恐いサル>と称して、頭ほどの穴があったので、のぞいたらカガミがあった
H・T男(三重県)13歳

○飲み屋で見ず知らずのおっさんに故郷を聞かれ、新潟だと答えると、何を勘違いしたのか『おてもやん』をリクエストされた  板垣昭平(東京都)23歳

<佳作>
△友人の竹内が、あのナボナで有名な菓子店『亀屋萬年堂』宛に、痔の薬の見本を請求していた
大月実(東京都)22歳

△下の子が生まれると、上の子はやきもちをやくと言うが、私が生まれた時、姉のけいこは「燃やすんだ」とマッチを持ってきたそうだ
敦子(埼玉県)

△How many いいサオ〜♪と唄いながら、サオ屋のおっさんの車がやって来た  蓬沢宏哉(東京都)14歳

△秋葉原駅のミルクスタンドでコーヒー牛乳を飲んでいたら、はるか遠くの方で見知らぬおじさんが「おーい、そこの学生服の学生さーん」と僕を呼んでいるので行ってみると、背中をかいてくれとのことだった
江原幸一(千葉県)18歳

△弁当を食べようとして弁当箱をあけると、中身が三分の一くらい減っていて、代わりに110円ほど入っていた
吉岡泰志(広島県)16歳


<通常取り扱い作品>
▲毎日“肩かけカバン”で登校してくるM子の家にあそびに行ったら、M子のおかあさんに「うちのM子、このごろつっぱってませんか」と聞かれた  貫井優鬼孤(北海道)

▲朝、電車に乗っていたら、中三ぐらいの男の子が電車の窓をナメていた  斎藤美由起(埼玉県)

▲もうかなり前の話だが、ある時、地下鉄に乗ったらみんながクスクス笑っているので、何かと思ってその視線の向かう方を見たら、マジックで“カゼ”と大書きしたマスクをかけた男が座っていた
大月実(東京都)

▲母が僕の使ったフォークで背中をかいた   木村俊行(栃木県)18歳

▲ふと降り立った小さい駅の伝言板に「オルガンなんか習いたくない」と書かれていた  おれんじ猫(群馬県)17歳

▲銭湯で、5歳くらいの男の子が、いきなり私のとなりにしゃがんだと思ったら、私の顔を見ながらオシッコをして逃げ去った
北浦久子(北海道)19歳

▲二枚目の鹿児島テレビの小沢アナウンサーが、奥様向けテレビで「ご存知のように、人間にはバイオリズムがあります」というのを“オーガスムス”といってしまい、赤面し絶句した
鶴野剛之(鹿児島県)

▲友人の中学時代の先生は腰にサロンパスを貼ろうと鏡で腰を見ながら、見当をつけたら、みごと鏡の方に貼ってしまったそうです
古村洋子(宮城県)

▲先日、豊田先生は「たばこは、いかに体に悪いか」について話されたが、話しているうちに「たばこは、いかにうまいか」について変わっていった  青野祥博(三重県)15歳

▲銀行に定期預金をしに行き、いちばんきれいなお姉サンに手続きをしてもらったら、お姉サンが「これで毎晩がんばってください」と言ってティッシュ・ぺーぺーをくれた
森野孝生(京都府)22歳

▲学校に“風邪“と欠席届をだしたのに、翌日、出席簿を見たら“下痢”になっていた  のり圭巳(福岡県)17歳

▲“薬物中毒“の診断書で入院してたが、退院後、自殺未遂の噂をたてられたことを知った  板谷みきょう(北海道

▲逆さまつげの宮本君は、二重マブタの手術をする時、医者から「しばらくは、派手な顔になりますヨ」とマジにいわれた
新宮かおる(京都府)