ビックラゲーション(1980/9)

<最優秀賞>
◎市川染五郎を見て(TVで)友人Aは「こいつかあ、かさの上で茶わんを回すヤツ」と言った
水野洋(東京都)20歳

<優秀賞>
○以前、飼っていた猫が夕方、雨戸をしめる時に縁側のガラスのところで遊んでいて、とんできた雨戸から身をかわそうとしてガラス戸と雨戸の間にはさまり、ムササビのような姿ではりつけになっていた
田村朋子(京都府)

○お料理番組を見ていたら、コックが「このように表・裏とも綺麗なキツネ色に仕上げます」と言ってハンバーグをひっくりかえしたら、まっ黒こげになっていた  野中貴弘(佐賀県)15歳

○酔ったAは深夜、ハンコ屋のインターホンを押して「うんこください」と言ったが、そのハンコ屋の主人は「ないと思いますがね〜」と言いつつ“雲子”というハンコをマジで探してくれたそうだ
垂水浩幸(京都府)20歳

<佳作>
△お腹の贅肉を取ろうとして『つまみ出し法』を試みたら、次の日、あざの帯ができていた
和田誠(兵庫県)18歳

△母が「他人の花のような気がしない」と言って、となりの家の庭から花を取ってきた  黒滝珠美(北海道)

△Tが、石野真子のブロマイドを没収されて、おこって石野真子のおめんを、先公が見てない時、授業中かぶる
吉村智樹(大阪府)14歳


<通常取り扱い作品>
▲私の妹は「いーい匂い」と、うっとりしながらセキセイインコの匂いを嗅いでいる  佐藤宣子(埼玉県)

▲ある有名歌手に「何かちょうだい」と言ったら、ポケットからコンドームを出した  式部素子(京都府)

▲うちのダルマの瞳をブルーで塗りつぶしたので、外人みたいな雰囲気がムンムンしている  小笠原好子(岩手県)

▲愛犬チェルがあまりに長いオシッコのために、途中で足をかえた
渡部りえ(秋田県)

▲朝の電車に乗るおばさんが目の前に立っていた。帰りの電車で座っているとそのおばさんが僕の目の前に立ってきて「ここが次であきますよ」と横の人と話していた
森雅志(福岡県)18歳

▲仕事で時折、目に余る落書きを消しているが、ある日[書くのが勝つか! 消すのが勝つか!]と書いてあったので、消してやったら数日して、同じ所に[負けた]と落書きしてあった
鈴木幸一(神奈川県)27歳

▲高2の夏、6時限目が水泳だという昼休みに、友人の岡部ゆん子は密かに購買部でカミソリを買い、トイレでワキ毛を剃っていた
平松文子(長崎県)

▲友達の稲葉和美の弟、たけなお君はソリを入れた所がまだ剃りたてで青いので毎朝ファンデーションで三角形にぬって学校へ行くそうだ
望月のりえ(静岡県)

▲うちの母親は、みんなでテレビを見ている時、突然立ち上がり「へをひってくる」とトイレに向かったが2〜3歩、歩き出したら出てしまったとすぐ引き返してきた  かほる子(静岡県)

▲カゼをひいた友人♀に「カゼは万病のもとだ」と言ったら、その子は万病の意味を知らず、いやらしい意味にとられてしまった
高橋正人(秋田県)15歳

▲試験の時、前の席のスカート上部から青い布が出ていたので、よくよく見たら[ウエスト75センチ]と書いてあった
深谷太郎(千葉県)18歳

▲友人Kが「恋人がいないから、母と一緒に街を歩いてるんだ」と告白した  横山招生(福岡県)19歳

▲テレビで陸上競技の大会をみていたとき、アナウンサーが突然「ごらんください。マヨネーズをかけて、たべたくなるような、みごとな芝生です」といった  田中美樹(大阪府)

▲近所の奥さんに選挙のことをきかれたので、選挙権がないと答えると数日後、ぼくが前科者というウワサが広まった
関谷雅史(神奈川県)19歳

▲うちの母が個人面談で先生に「けしょうもそこまでいくとペンキだ」と言われた  青木波人(東京都)15歳

▲先日バスに乗った時、ポケットをさぐったら、さいふがなかった
宇野博之(北海道)18歳