ビリビリ・コンテスト

 79年の9月号で募集したこの限界に挑戦コンテスト。1枚の新聞紙をどれだけ長い線にできるか。つまり、とにかくながーく切れというのがテーマ。編集部の思いつきだったこの企画も、フタを開ければすごい芸術の塊だった。 
  約2ヶ月の募集で51点の力作が寄せられた。その真剣勝負の作品を、真剣に測らにゃーならなくなって、編集部もあわてたのなんの。他の仕事もしなくてはならないので、その頃編集部によく顔を出していたハウサーのN君に「これ測ってて」と、毎日どーんと渡していた。近くにいる者は客でも使えのビックリハウスの精神。N君はいつも大学の帰りに立ち寄って、腕まくりしながら慎重に事を進めてくれた。イヤー、助かったのなんのって。バイト代あげてたかなー?レコードとか物品でごまかしてたよーな。ごみんなさいなのでした。N君。
 なお、1位の佐藤さん(32歳、会社員)は、機械の設計屋さん。完成までに約1週間かかったそうだ。2位 は17歳の片淵京介くん。学生。その差はわずか18メートルだった。ちなみに、1位 の賞品はカッター替え刃つきだった。 こんだけの労に、しょぼい。

 

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