写真小説文庫  

ウン坊<左>(彼の説明は名作劇場で大きくアップしています。)この時は、エンジンルームのなぐりん<右>と雰囲気が似てるということで共演させた。二人に結婚を迫る双頭のエイリアン・オーラル姫という役柄だが、ウン坊の歯並がエイリアンに起用された理由だろう。

1982年10月号より始まったビートニクス(鈴木慶一さんと高橋幸宏さん)が毎月繰り広げる文学パフォーマンス。二人が交代でストーリーを考えて構成していったのだが、ゴーストは一切使わなかった。(予算もなかった)。その中身はリレー小説、フォト漫画、教科書文学、時代小説のパロディ等だった。慶一さんはムーンライダーズの、幸宏さんはYMOの仕事の合間をぬ っての毎月のコラボレーションは大変であったろう。しかし、安っぽい小道具や衣装にも文句も言わず、会議室での撮影にはいつもノリノリだったときく。
この号は私も撮影やレイアウトを担当したので覚えているが、学芸会のようなはしゃぎかただった。そういえば、松竹芸能で借りた衣装の股間部分がかっこ悪いんで、急遽 アルミホイルで股カバーを作ったりした。ブーツも風呂洗いのゴムブーツにアルミホイルを巻いた。 とにかく低予算だったのである。それでも、彼らのがんばりで毎回人気ページの上位 をマークしていた。いい人達でした、ビートニクス。今更ながらお礼を言いたい。