メジャー大会で優勝するには、それ以前にメジャー大会で何度か負
けておかなければいけないんだ。
(トム・ワトソン)


冒頭の言葉は「実戦に勝るものはない」と言うことでしょうか。
「試合のつもりで練習する」とも言いますし、実戦の緊張感の中で
得られる成長は計り知れないものがあります。

ましたや、それがメジャー大会のようなビッグタイトルとなれば、
ひとつひとつのショットにかかるプレッシャーは計り知れないもの
があり、この経験がプレーヤーを大きく成長させてくれるのでしょ
う。

練習では、実戦のあらゆる場面を想定して、何千発もの球を打つの
でしょうけどね。それでもやはり、試合で打つ1発のショットには
及ばないものがあるのかも知れません。

では、練習で打つショットと試合で打つショットに一体どういう違
いがあるというのでしょうか。緊張感とかね、試合ならでは雰囲気
といったものもあるでしょうけど、それだけでしょうか。

こう考えていくと、練習で打つショットはいわゆるインプットであ
り、試合で打つショットはアウトプットではないか、という考えに
辿り着きました。

この二つはどちらもショットには違いないが、インプットのための
ショットとアウトプットのショットとは、似て非なるものであるに
違いないのです。

一般的に練習というとインプットを指し、人はインプットを繰り返
すことで成長すると思いがちですが、実はアウトプットという行為
の中で大きく成長できるのでしょう。


[TOP]