一発のショット、あるいは何発かのショットが悪いからと言って、
何も変える必要はないんです。
(ハーヴィー・ぺニック)
望ましくない結果が続けばね、プレーヤーの頭の中では、あれこれ
葛藤が始まるものです。なんとかして、この事態から抜け出したい
という思いから、あれこれと考えをめぐらすわけです。
結果が悪ければ、自分のやり方に何か問題があるのではないかと考
えるのは、至極当然のことと言えます。ましてや、自分のスイング
に自信の持てないアベレージゴルファーともなればなおさらです。
完璧なスイングというものはありませんし、そういう意味ではスイ
ングの改善、向上に終わりはありません。ただ、注意したいのは、
スイングが正しいからといって、いつでもよい結果が得られるわけ
ではない、ということではないでしょうか。
スイングというプロセスにあまりに過大な期待を寄せてしまってい
ると、結果がよくないことを、プロセスが駄目だからだ、と考えて
しまうのですね。
ですが、よい結果の出るスイングを求めて、世に聞こえるお手本に
あれこれ手を出していると、いつまでたっても自分のスイングの中
に軸と呼ぶべきものが出来ないのではないでしょうか。
スイング改造は大変な作業だとはよく言われることですが、自分の
スイングを変えない、変わらないことにも相当の勇気と強い心が必
要なものですよね。