運が悪いんだと文句を言ったり、なぜ自分だけがこんな目に遭うの
かと嘆いても無意味だ。あるものを活用してなんとかやるしかない。
(ゲーリー・プレーヤー)


よく言われることですけどね「コップに半分の水を見てどう考えま
すか」という質問があるでしょう。すなわち「もう半分しかない」
と考えるか「まだ半分ある」と考えるのか。

人間は弱いものですから、どうしても無いものの方に意識が行きが
ちなんですよね。コップを前にして、入っている水ではなく、水の
無い空間の方を見てしまうのです。

私たちの周りにも、何かをやろうという時に、あれこれと想定され
るリスクを並べる人というのはいるものですよね。「あれが足りな
い」「こういう副作用がある」といったリスクを指摘するばかりで、
とるべき行動については言及しません。

そういう人たちは、事が上手く運ばなかった時には自分は分かって
いたと言おうと思っているに違いないのです。「ほら、私が言った
でしょう」という風です。

でも、実践者にとってそのような忠告はあまり意味のないことなん
ですよね。だって何事かを成すにあたっては、やるか、やらないか
を考えているわけではなく、どうすればそれが出来るかを考えてい
るのですから。

不運に見舞われることもありますけどね、この世の中100パーセ
ント良い状況もなければ、逆に100パーセント悪いということも
ありません。

今ある環境の中で最高の成果を出すために、自分のとるべき行動は
何か。これを考えるのが、どの分野にも通じるプロフェッショナル
の条件ではないでしょうか。


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