何かに集中するのは不安に対する特効薬だ。
(ジャック・ニクラウス)


思えばゴルフはプレー中に考えるべきことが多すぎます。コースや
ボールの状況観察に始まり、天候、風向きの確認、クラブと弾道を
選択して、スイングをチェック、これまでの成功、失敗も頭の中を
よぎりますし、同伴競技者のことも気になります。

いろいろな事がプレーヤーの頭の中を駆け巡るわけですが、何を考
えながらプレーするかによって結果が大きく左右されるのがこのゲ
ームの特徴でもあります。

同じ頭を使うなら、よい結果につながることを考えたいものですけ
どね。なかなかそうはいかないのがゴルファーの性かもしれません。

ティーショットひとつとっても「上手くいくかな。さっきはプッシュ
アウトしてOBだったし。でも意識しすぎると引っ掛けるかも。。
それにしてもオナーはいい球打ったよな。ここでミスすると格好悪
いよな。ああ、何だかアドレスが長くなってきた。考え込んで成功
した例がないんだけど。。。」

なにしろ失敗の可能性というのは際限なくあげることができますか
らね。一旦失敗のイメージが浮かべば、次から次からへと不安要素
が頭の中を交錯します。不安もどんどん膨らむ一方です。

これに対して成功のイメージというのはそう多くはありません。ク
ラブを選択した段階では球筋も決まり、自分がやるべきこともはっ
きりしているのではないでしょうか。

幸いにも人間は2つのことを同時に考えることはできません。失敗
の可能性をあれこれ考える前に、自分がやるべきことで頭の中が一
杯になっているというのは、何かを成し遂げる人に共通する特徴で
はないでしょうか。


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