何も考えずにボールを打ってはならない
(ゲーリー・プレーヤー)


ゴルフって練習場でボールを打っているだけでも結構、快感が味わ
えるものですよね。ボールを捉える振動といいますか、クラブから
手先を伝わって全身を駆け抜ける衝撃の魅力はゴルファーなら誰し
も知っているでしょう。

しかし、この快感に任せて打っていると練習は単調な繰り返し作業
になりやすいものです。あししげく練習場に通っている割には上達
しない、という人は多いのではないでしょうか。

自分の体がどう動いたかといったことは気にもとめずショットの結
果に一喜一憂する。調子のよい日は波に乗り、結果が芳しくない日
は維持になって打ち続ける。これではたとえ毎日練習したとしても
上達はままならないでしょう。

私たちの生活の中でも毎日繰り返し行うことって結構ありますよね。
食事や歯磨きなんてものは毎日行いますし、仕事においても日常の
ルーチンワークとして組み入れられているものも多いでしょう。

こういった毎日のことで習慣化された行為はともすると、何も考え
ずに実行してしまうことになりやすいものです。だからこそ習慣化
されていると言えるのでしょうが、それではいけません。

仕事においては習慣化された行為の馴れ合いを防ぐために、「イチ、
ニッ、イチ、ニッ」などと声を出したり、指差し確認を行なわせる
などの工夫をしているものです。

課題を明確に意識して、そこへの集中力を持ち続けなければ、どん
な取り組みも効果が現れませんし、ミスもえてしてこういった部分
から発生するものです。

言ってみれば、巧者ほど実になる練習をし、そうでない人はあまり
役立たない運動を繰り返しているのかも知れません。
かくして二者の差は広がる一方となるのです。


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