根拠のないナイスショットは続かない
(尾崎将司)


この世は無常の世界なんて言われますが、ゴルファーの調子という
のも相当移ろい易いものです。

「この間まであんなにうまく打てていたドライバーが今日はさっぱ
り。。」なんてことは日常茶飯事ですし、わずか1日の中でも午前
と午後で別人のようなプレーを展開してしまうことも珍しくありま
せん。

パープレーで72ストロークという目安がありますけど、まずこの
数字どおりであがる人はいませんよね。そこに何回ミスを加算する
か?というのが前提のように思います。大体は10や20、場合に
よってはもっとたくさんストロークしてくるのではないでしょうか。

そんなわけで、一日に何十発も打つわけですから、何発かは思いも
かけない快打が飛び出すこともあるんですね。だって皆、目標を定
めて「そこへ打とう」と思って打っているんですから。どんな風に
打とうが寄るときは寄るんですよ。

ダッファーから皆が歓声をあげるようなミラクルショットが飛び出
す、なんてこともあるわけです。それはゴルフの大きな魅力のひと
つと言ってよいでしょう。けれども、これを続けようと思ったら、
これは誰にでも出来るものではない。

どうすれば思うショットが打てるのか、ミスを減らせるのか。自分
のスイングを細部にわたってチェックして、そのポイントを探す作
業というのは、たいへんな労力を伴うわけです。下手をするとはじ
めた時より悪くなっちゃったりしてね。

でも、そうやって行きつ戻りつしながらも自分なりのポイントを見
つけて、その数を増やしていく。こうやって自分で確立したポイン
トをどれだけ持っているか。その数の違いが巧者とそうでない人と
の違いなのでしょう。


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