じゃ、いったいどうしてボールにバックスピンをかけたいんですか
（トミー・アーマー）
プロゴルファーが放つショットというのはアマチュアから見れば羨
望の的ですね。ドローボール、パワーフェード、いろいろなショット
で見る者を魅了してくれます。
その中で多くのアマチュアが真似したくても真似できないもののひ
とつがバックスピンではないでしょうか。
ショートアイアンで放たれたボールに「ぎゅぎゅっ」とスピンがか
かり、奥からピンに寄っていく。自分もあんな球筋でピンを狙って
みたい、と思っている人は一人や二人ではないはずです。
しかしながら、上級者ほどこういった技巧ショットへのこだわりは
少なくなるようです。それというのもゴルフに精通にするにつれて、
プレーにおける目的とは一つでも少ない打数であがることにつきる
と素直に思えるようになるからでしょう。
目的達成の手段が人の目にどう映るかなんてことには気をとらわれ
ずに、飛んでいこうが走っていこうが、それこそ這っていこうが、
成功する確率が一番高い方法を選び出す。
人間誰しも見栄も張れば、虚栄もあります。でも、上級者は目的達
成のためには、そんなものは役に立たないということを知っている
のでしょう。
それこそ「いったいどうしてボールにバックスピンをかけたいんで
すか？」ということになるわけですね。