自己啓発と成功哲学のバイブル

Selfhelp and Success Bible

ホーム >

書評:『自我の終焉』

この記事の最終更新日:2006年9月24日

自我の終焉―絶対自由への道
自我の終焉―絶対自由への道J.クリシュナムーティ 根本 宏 山口 圭三郎

篠崎書林 2000

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
クリシュナムルティの瞑想録―自由への飛翔
子供たちとの対話―考えてごらん
自己の変容 新装版
恐怖なしに生きる
生の全体性

『自我の終焉ー絶対自由の道』は、クリシュナムルティの主著とも言われている講話集、問答集です。早速内容の説明に入りましょう。

クリシュナムルティは、非難、正当化、他のものへの同一化をせず、あるがままの自己を受け入れた時、葛藤はなくなると言います。

図式的にまとめてみましょう。

私たちの心が混乱していれば、社会も混乱する。

心が混乱していると、リーダーを求める。

混乱している者が集まってくると、リーダー自身も混乱、腐敗する。

どんな人にも依存せず、自分で心に秩序を与えること。

答えは自分だけが持っているのだから。

真理は自分の目の前にある。外に求めてもない。最後は自分に帰ってくる。

こうありたい理想、努力、あるべきものになろうとすることなど、あるがままと別のものになろうとすると、葛藤、矛盾を生む。

目標を持ち、努力するのは何故か? あるがままを受け入れられないから。

葛藤、矛盾とは、一時的なもの、非永続的なもの。

一時的なものだから対立する。

死に対する恐怖は、自分が関係しているものを失う恐怖。

自己理解。

エゴがない状態に愛がある。あるがままの自分だと、努力、競争する必要がないので、周りを愛せる。

以上、目標、理想、努力は、あるがままから離れる行為だと否定するクリシュナムルティの哲学を学ぶと、注意力がものすごく鋭敏になります。時間がとても増えます。時間に関係なくゆったりと生きること。思考を観察し続けること。それが自我の終焉であり、絶対的な自由の享受なのです。




↑このページの先頭に戻る
(c) Sidehill