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書評:『気品ある生き方のすすめ』

この記事の最終更新日:2006年9月24日

気品ある生き方のすすめ―清く正しく美しく。
気品ある生き方のすすめ―清く正しく美しく。浜尾 実

講談社 1991-05

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『気品ある生き方のすすめ 清く 正しく 美しく』の著者、浜尾実さんは、元東宮侍従で、皇太子さまの養育係をされていました。この本からは皇室の優雅な礼儀作法、心がまえが学べます。本当のお嬢様の振る舞いとは何か、今はもう忘れられがちな、伝統的な良家の振る舞いをぜひご学習ください。

目次にそって内容を紹介していきましょう。

第1章『さわやかスマイルを身につける』では、雅子さまの笑顔をもとに、スマイルこそ優雅な振る舞いの基本だと説かれます。「顔は笑っているのに目は冷静」ということのないよう、まず目から笑顔を作ることがすすめられています。赤ちゃんの笑顔をイメージすると、自然な笑顔ができるようです。

第2章『気品ある心をもつ』では、道徳心、教育心、奉仕の心の大切さが説かれます。若いお嬢様に教育心はどういうことかとはじめは思いましたが、みなが将来的にはよき母親となれるよう、教育心、道徳心が大事なのです。自己教育も大切です。絶えず学び、一流の音楽、文学、美術に触れ、自分の趣味を高めること。気品ある振る舞いには気品ある心が必要です。深夜生活は、体調も乱すし、上品な振る舞いではないと説かれています。

第3章『 美しい挨拶、上品な話し方』では、上品な言葉づかいの大切さが説かれます。優しく、落ち着いて丁寧に話すことを心がけると、気品ある振る舞いができるのです。

第4章『優しさの伝え方』では、相手に優しさを伝えるための日常の作法が書かれています。手紙の書き方、上品な会釈の仕方、贈り物の書き方など、全ての行為に相手への思いやりをこめると、実に上品な態度が身につきます。マナーの基本は食事で身につくとのことです。1日3食、大切な人たちと食べるようにすると、自然とマナーの基本が身につきます。一人で食事をするよりも、みなで楽しく食事する方が素晴らしいですね。

第5章『 感じのよい訪問、応対のマナー』では、訪問、応対の基本が学べます。相手に真心をこめて応対するようになると、自然と上品な応対となります。ここでも基本は会釈の仕方。礼儀はおじぎから始まるようです。

第6章『お嬢さまの上品な食作法』では、洋食、和食の上品な食べ方、食事中の会話マナー、ウェイターの応対方法、飲酒の上品な仕方が書かれています。

第7章 『上品な装いとおつきあい』では、装いとつきあいのマナーを学べます。清楚な装いが望ましく、着飾っただけでは、派手な洋服の印象ばかりが残るので、不可とされます。ベストなのは、服装よりも本人の印象が残ること。自分の個性をひきたたせる、自分にふさわしい服装がすすめられています。中身を大事にするのですが、決してだらしない格好はせず、いかなる場面でも礼儀正しい装いを心がけると、品格ある人と呼ばれます。

第8章『上品な国際マナー』では、海外での上品な振る舞い方が説かれます。飛行機内でのマナー、ホテルのマナー、現地の礼に従うこと、海外ではいつも以上に控えめに、謙虚に振舞うことが説かれます。

気品ある生き方とは、華美や浪費とは無縁な、清楚で、慎ましい優雅さなのです。人に対する真心が、あらゆる振る舞いに魅力をもたらします。



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