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書評:『トム・ピーターズのマニフェスト(1)デザイン魂』

この記事の最終更新日:2006年7月30日


トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂
トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂トム・ピーターズ 宮本 喜一

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経営学カリスマ系の中で、唯一デザインの重要性を力説しているピーターズによる、デザイン特設本。

アップル、スターバックス、ハーレー、BMWなどデザイン最重視戦略をとって成功した企業の紹介をからめつつ、現代ビジネスにとってデザインがいかに大切なものであるかが説かれる。

僕のパソコン、家ではアップルのibookです。ipodもそうだけどアップル製品は箱、説明書、パソコンの外観、フォント、全て他社製品よりシンプルで、かっこよくて、洗練されていて、工業製品という感じがしません。

パソコンは総合芸術だ。というか全ての商品は会社の方針次第でアートに変わるのだ。

顧客満足より、ユーザーが感動して、いきいきして、パワー増大するようにデザインすること。

ビジネスはサービスじゃなくてショー。マイケル・ジョーダンみたいにアメイジングに振舞うこと。

創造と革新とデザイン。

本の装丁がカラフル、写真たくさん、アイデアの連続なので、これを読み終わった後、他の本を手に取ると、実に無味乾燥な文字の羅列に見えます。出版業界の衰退は本内部のデザインが時代遅れになったせいかもしれません。

かっこいいデザインのホームページは売れない、ホームページデザイナーは営業センスがない、デザインはださくてもかまわないから、有益な情報をたくさん書け、とネットビジネス系の起業家はよく主張しますが、これはピーターズの考えと真っ向対立します。

優れたデザイナーを会社の役員会に参加させること、財務や営業に芸術家、詩人を配置することをすすめるピーターズの方に、僕は親近感と革新性を感じます。



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