奧の細道二人旅・船下りと出羽三山

新庄2
 6月1日(陽暦7月17日)大石田を出発した芭蕉は、名木沢を経て猿羽根峠を越え、
舟形を通って新庄に至り、渋谷甚兵衛(俳号風流)宅を宿とします。
 そのあたりのことを芭蕉は「おくのほそ道」には記していません。曾良随行日記には以下のような記述があります。
(曾良随行日記)
〇六月朔 大石田を立。辰刻、一栄・川水、弥陀堂迄送ル。馬弐疋、舟形迄送ル。ニリ。一リ半、舟形。大石田ヨリ出手形ヲ取、ナキ沢[名木沢]ニ納通ル。新庄ヨリ出ル時ハ新庄ニテ取リテ、舟形ニテ納通。両所共に入ニハ不構。ニリ八丁、新庄、風流ニ宿ス。
猿羽根峠
国道13号線・新庄と尾花沢の境近くの毒沢
尾花沢から新庄に向かって右側に旧道への入り口があります。
尾花沢と新庄の藩境。
「新庄領」と刻した標石があります。
もともとは「従是北新荘領」だったものの上半分が欠損しています。
猿羽根山地蔵尊
藩境の標石の先、石段を登ったところ。
羽州街道・一里塚
  右へ続く道が羽州街道
猿羽根峠の標柱。奥に続くのが羽州街道 峠からの眺望
舟形町歴史民俗資料館

 猿羽根峠より新庄よりの旧道沿いにあります。
 古い農家を移設したものがあり、昔の農家の作りや部屋の間取りを見ることができます。

 管理棟内には、平成4年に西ノ前遺跡より発掘された「日本最大、縄文時代の八頭身美人土偶」高さ45pのレプリカが展示されています。
国道13号の尾花沢・新庄市境のトンネルの脇で旧道が分かれています。鳥居があるのですぐわかります。
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