奥の細道二人旅・飯坂温泉 |
飯坂温泉 福島県福島市飯坂町 |
五月朔日(陰暦五月一日)のことである。その夜、飯塚に泊まる。温泉があるから湯に入って宿を借りると、土間に筵が敷いてあって、あやしい貧家だ。灯もないから、囲炉裏の火明かりで寝所を設けて寝る。夜に入って雷が鳴り、雨がしきりに降って、寝ている上より漏り、蚤・蚊にせせられて眠らない、持病までおこって、気を失いそうにさえなる。 JR福島駅から出ている福島交通飯坂電車の飯坂温泉駅前に建つ芭蕉像。 |
飯坂温泉 飯坂温泉は東北有数の大温泉。町を流れる摺上川の川縁や道路添いに80以上ものホテルや旅館、共同浴場が建ち並んでいます。私たちが泊まったのは町のはずれにある「ホテル新飯坂」。なんと一泊二食で一万円でお釣りが来ました。 |
鯖湖湯 飯坂に9つある共同浴場の1つで、旧館は日本最古の木造建築共同浴場として知られていましたが、平成5年に改築されました。 利用料金 大人100円 小人50円 休 業 日 毎週月曜日 営業時間 午前6時〜午後10時 |
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鯖湖湯全景 | 旧鯖湖湯跡に建つ温泉発祥の碑 |
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松尾芭蕉 ゆかりの地 芭蕉が入浴したと思われている湯については、花水館という旅館の脇から階段を降りたところに「滝の湯跡」があり、芭蕉記念碑が建ってますが、その滝の湯であるとも言われています。 |
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「俳聖松尾芭蕉ゆかりの地」碑 | 昔の源泉を示す碑 |
大鳥城跡 「おくのほそ道」で「佐藤庄司が旧跡」と書かれた丸山の大鳥城跡。山頂は公園になっており、昭和33年に建立された吉川英治撰文大鳥城碑があります。ここが大鳥城本丸跡です。 大鳥城跡にある説明板から 大鳥城は、西に連なる尾根を切断して空隍とし土塁を築き、山腹に清水井戸を掘り構築された典型的な山城で、白鳥を埋めて守護神としたことから生じた名である。 十二世紀の初め藤原氏が奥州を支配し平泉に都を構え、その一族の佐藤氏が信夫荘の荘司となりここに居館を構えた。 |