奧の細道二人旅・須賀川2
須賀川2 長松院・乙字滝
長松院 須賀川市諏訪町
 十念寺から歩くこと10分ほど。萬年山長松院も静かな住宅街の中にありました。旧暦初寅毘沙門天祭には例年3万人の参詣があるとのこと。さほど大きな寺ではありませんが、きちんと整えられた綺麗なお寺でした。
 境内に入ると等窮墓への道しるべがあり、それにしたがって本堂裏の墓地に入ると一番奥に相楽等窮の墓がありました。
 また本堂に向かって左、選佛場前には「相楽等窮句碑」も建てられています。

 あの返は 筑波山哉 炭けふり 等窮 
長松院
等窮墓 等窮句碑

円谷英二記念碑   須賀川市中町15番地・AXESビル横
 十念寺から長松院へ行く途中、道端に記念碑のような物があるので見てみると、なんとこれが円谷英二の記念碑でした。円谷英二といえば、これも私たち団塊の世代には手塚治虫と並ぶ神様のような人です。碑には案内板もなく、気づかずに通り過ぎている人も多いのでしょうね。
 この碑は1996年7月に須賀川青年会議所が円谷英二生誕の地に建てた物でした。青年会議所では円谷英二記念館の建設も計画しているようです。

円谷英二 明治34年7月生まれ。昭和29年、日本最初の特撮怪獣映画「ゴジラ」を制作。
昭和41年にはテレビ映画「ウルトラQ」シリーズを発表。第二作「ウルトラマン」一大怪獣ブームを巻き起こした。
円谷英二記念碑

歴史民族資料館・句碑

 4月22日須賀川に入った芭蕉は、4月28日に出発予定だったのを1日延ばしました。それは石河の滝(現乙字の滝)を見て出発のはずだったのが、連日の雨で水かさが増え川を越すことができないからでした。
 そこで芭蕉の詠んだ句
 さみだれは滝降りうづむみかさ哉(曾良旅日記)

 この句の句碑が歴史民族資料館駐車場に建てられていました。私たちもこく句碑を見てから乙字が滝へ向かいました。
 碑文 五月雨耳/飛泉婦梨/う川む/水可佐哉
資料館句碑

乙字が滝

 資料館から車で15分程でしょうか。福島空港へ向かう国道118号が阿武隈川を渡るところに「乙字が滝」がありました。川幅一杯に滝が落ちる様は大変見事でした。
東岸に滝見不動堂があり、芭蕉の句碑もありました。

碑文
 五月雨の滝/降りうつむ水かさ哉 はせお
乙字滝 乙字滝句碑

白河の関越え目次へ      須賀川1へ  白河の関へ
旅へ  奥の細道目次へ