奧の細道二人旅・江戸深川V

江戸深川芭蕉庵界隈V

採荼庵・清澄庭園

採荼庵跡 (江東区深川1丁目)

芭蕉が奥の細道の旅に出るために一時移り住んだ、門人杉山杉風の別墅採荼庵跡を訪ねました。
確か仙台堀川に架かっている海辺橋の南詰に石碑と何か建物があったはずと思い行ってみたのですが見つかりません。
辺りを探し回ったあげく、もう一度橋のたもとへ来て何気なく工事用のフェンスを見たところ、そこに1枚の看板があったのです。「ここに採荼庵があったが、今は地下鉄12号線の工事で撤去された。」と書いてあるではないですか。
しかも数年前に台東区がここを整備し、旅立とうとする芭蕉の姿のブロンズ像を建立したが、その像は芭蕉記念館に移転してあるというのです。作ったばかりなのになんという勿体ないことをするのでしょうね。地下鉄の計画知らなかったのでしょうか
採荼庵跡 旅立ちの芭蕉
   清澄庭園   江東区清澄3丁目

 仙台堀をはさんで、採荼庵の向かいに清澄庭園があります。江戸時代にはかの豪商、紀国屋文左衛門の邸宅でした。1878年以来、三菱の創始者岩崎弥太郎が所有し自ら設計した深川親睦園が大正末に東京市に寄付され、昭和7年から清澄庭園と名を変え公開されています。
 一歩中へ入ると園内いっぱいに広がる池と中島、そして茶室なども見事に配置され、東京の真ん中にいることを忘れてしまいそうな美しい落ち着いた庭園です。

年中無休  入園料150円     
清澄庭園
古池やの碑 清澄庭園内の茶室涼亭の後ろにある菖蒲田と小公園の隅に芭蕉の句碑がありました。
刻んである句はもちろん

「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
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