登廊を登っていくと梅の木と小さな祠があります。これが紀貫之が「ひとはいさ心もしらずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」と詠んだ「貫之の梅」です。

 さらに登ってゆくと鐘楼の下に出ます。左手に本堂、正面には「愛染堂」が見えます。

 本堂は間口九間、奥行き五間の正堂(内陣)と通路をはさんだ礼堂とでできています。表は広々とした舞台造り。木造建築物としては東大寺大仏殿、吉野山蔵王堂に次ぐ規模です。堂内に安置されてる本尊十一面観音像も木造では国内最大級。本堂とともに国の重要文化財に指定されています。

左礼堂・右正堂

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左端・鐘楼 右・本殿