本門寺暮雪見廻り
 「鬼平犯科帳愛好家サイト・市中見廻り」の密偵の皆さんとの楽しい見廻り。
 今回は「本門寺暮雪」の舞台・池上本門寺をメインにしたコースです。

<コース概略>
 JR田町駅集合→聖坂・汐見坂→済海寺→実相寺→三田台公園
  →魚藍寺→大石良雄等自刃の地→細井邸跡→二本榎の碑→東禅寺
  →品川駅(JR.東急経由)→池上本門寺→兎忠タイム
先ず田町駅前で集合です。
総勢20名超。
着物で参加も増えてきました。
嬉しいですね。
「与力たきざわ」の手には
「火盗」の提灯。

この提灯を先頭に
市中見廻り開始です。
聖坂

三田の通りから聖坂をのぼりきったところで
(や・・・・めずらしい男がいる)
馬上から、その男をみとめた平蔵の口もとがゆるんだ。
               「本門寺暮雪」


潮見坂

聖坂の北側に功運寺という大寺院があり、
その門前町の角を左へ切れると、そこが汐見坂だ。
               「男の隠れ家」
済海寺

右手の、済海寺という寺院の門前に、
こちらに背を向けている乞食坊主の後姿を見ただけで、
平蔵には、(あの男・・・・)と、わかったのだ。
               「本門寺暮雪」


この寺は、安政6年から明治3年まで
フランス公使宿館が置かれていた寺です。
実相寺

平蔵は、済海寺の三門の前へ馬を寄せ、降りた。
「どの男だ?」
録之助は背を向けたまま、門前の松の木陰へ
身を寄せ、彼方を見守りつつ、
「ほれ、向こうの実相寺の門前に、
紺の暖簾を掛けた茶店が見えるでしょうが・・・・」
「うむ、うむ」
「あそこへ、すこし前に入って行ったのですよ、
  その凄い奴が・・・」
                「本門寺暮雪」
次へ