6歳と11ヵ月、突然の父の死…
土木の設計を生業にしていた父親…いつも現場に張り付いていた 9のつく日(月に3回)…会社への定期報告のために帰ってくる 広い北海道ですから致し方ないか ![]() 30歳を過ぎてから自動車運転免許を取った父 ある冬…父は積丹半島の現場に詰めていた 夜遅くに人を送る中、父の乗った自動車は崖から転落していった 12月6日早朝、電話の呼出しで起こされた…(当時、各家庭に電話は無い) 「お父さんが怪我を…、会社から車が来るから、病院へ…」 「大きな怪我?小さな怪我?」と母に聞いた6歳のGO 昼頃に病院に到着 麻酔で寝ている父、包帯が巻かれた体 警察の事情説明…「ブレーキを踏んだ跡が無い」、「同乗者は即死」 病室で一晩を明かす 翌朝 目覚めた父…その目は家族を捉えていない 自分の置かれている状況も理解していない 無理に起き上がろうとする…「会社に行かなければ…」 様子がオカシイ…「看護婦さんを呼んできて…」 ナース・ステーションに走る…「お父さんが…」 病室へ 「会社に…」 ベッドのフレームを掴み起き上がろうとした父の体が不自然な形に崩れる 紫色に変色した父の顔…もう2度と動かなくなった ![]() 泣いていた 事情の分らない3歳の弟が笑っていた… 強烈な映像として残る光景 父の死んだ病院からどのように帰ってきたかは記憶に無い 父の葬儀の後、会社から伝えられたこと この家から出ていかなければなら無い 会社に勤めていた父が死んだのだから社宅に入っている条件を失効 規定により1週間以内に出ていって欲しいとのこと 外は吹雪 職場の人達の働きで期限は年内一杯 それでも残された日はわずか とりあえず母の故郷…埼玉の親戚の元へ行くことが決る 引越しの準備 父親の大きな机にコダワッタ私、絶対に持っていくとダダを捏ねた しかし親戚の家に持っていくことはできなかった あまりに大き過ぎた机… 父の職場の同僚がコンテナに荷物を詰める手伝いに来てくれていた コンテナに机が入る隙間が無いか探した私 外は吹雪 閉められたコンテナ 用意された自動車で千歳空港へ 12月27日 北海道を後に… |