2015.01.04

     


       『人類の 未来のために』



   「人類に未来はない」…… 彼の恩師、故レヴィ=ストロース氏が1955年に発表した
  『悲しき熱帯』の最終章に、『世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう』と
  の一節があるという。人類が発祥したアフリカに若き人類学者として暮らした体験。留学し
  調査もしたフランス。そして、日本。3地点による「文化の三角測量」と通じて、人間とは
  何かを考え続けてきた。いま、「このままでは人類に未来はない」と静かに警告している。
  取材者の「……戦争の暗い時代を知る川田さんは現代日本人のおごりを危惧する一方、復古
  主義には陥らないと明確だった。未来を切り知らくことの大切さを説く……」との感想も
  興味深い。

        「つながり」の一部という自覚が人を強くおおらかにする
          失われゆく手仕事に宿る日本人の豊かな想像力
         地球や他者へのおごり 自問することが希望への道


         
           著作権者(川田順造氏、朝日新聞社)の許諾を受けずに
           インタビュー記事を掲載しています。