さようならV6エンジン

これも重要なコラムです。

あのアルファ伝統のV6エンジン(注1)が無くなってしまう!!という噂を耳にしました。いや、正確にはネットで知りました。

Alfaromeo V6 engine

存知のように現在アルファロメオの親会社フィアットグループは経営難で、好景気に沸くアメリカンなGMグループ(注2)と提携しています。というよりもむしろGMの傘下に入ったと言うべきでしょう。つまり日本でのルノー-日産とか、フォード-マツダとかの関係と同じです。つまりぶっちゃけて言うと、豊臣秀吉が徳川家康(注3)を下したということです。ということはどういうことかと言うと、GMキングの言うことはなんでも聞かなくちゃいけないってことです。

GMってどういう会社かということはHPを見てもらうこととして、この業界再編成の折、大方の予想はフィアットのクルマにGM製のエンジンを積む、ということはあるだろうが、アルファは特別ブランドだからそんなことはないだろう、だったのです。
しかしここにきてなんとアルファ製V6エンジンをなんとGMの子会社のオペル製にする!!というとんでもない噂が飛び交っております。ほんとか!?

いやいや全然あり得ることだと思います。アルファみたいなそんなには売れないメーカーのエンジンを残すということはコスト的には相当不利です。でもそれがほんとだとすると、最後のアルファ純正ユニットがなくなるということになりますね。(現在のツインスパークユニットはフィアットのスーパーファイアエンジンがベースであって、100%アルファ製ではありません)

Alfaromeo V6 engine

うわー、こんなになっちゃうんでしょうか??
かっこ悪いですね。
ただ、GM側は「シリンダー部分のみはアルファ製にする」とか言っているらしいので、完全にOPELエンジンというわけでもないのですが。でも・・・ちょっと・・・ねぇ。

でもどうなのかなぁ。まあOPELもドイツの会社だし、技術的には問題ないとは思うんですよ。いやむしろアルファよりいいかも。いいとこ取りすれば、結構良いエンジンに仕上がったりして。
まあ自然な流れなんでしょうね。

純粋なV6ユニットが欲しかったら、156、GTVを今のうちに買っておいたほうがいいかもですね。

注1:アルファ伝統のV型6気筒エンジン。伝統と言えば聞こえは良いが、設計自体はメチャ古ってことです。やっぱり、ツインスパークエンジンに比べてトラブルは多少多いようです。
注2:GM・・・GENARAL MOTORSのこと。大アメリカンな大自動車産業です。ヨーロッパではオペルとサーブを傘下に従えていますが、フォードと比べると各企業の統制は緩いようです。でもやっぱりアメリカンなので支配欲は強い??
注3:大阪城に呼びつけて土下座させたっていうあれです。わしの言うことは全部聞けということです。