うるさい車 車検編



100m先からでもそれと分かる爆音。
あたかもヤンキー車のような轟音。
隣の人と会話するのも困難な車。CDも聞けない。
今回そんな車をリフォーム車検するために、一人の匠が立ち上がりました。
その匠の名はアレーゼフィエラ博多のH部長。

「いやー、やっぱ車検通りませんねー。このマフラー。」




ドライブベルト交換、オイルエレメント交換、エンジンオイル交換、フロントバンクカバーガスケットオイル漏れ交換、フューエルホース交換、ラジエター交換(これは痛かった(^^;))、ミッションオイル交換、ブレーキオイル取り替え、左ドライブシャフトアウター不良交換・・・。

匠による合理的かつ適切かつオリジナリティにあふれた処置は次々と続きます。
決してやらないと通らないからではありません。




さあ最大の難所であるマフラーです。



これは前オーナーの思い出の品です。豪勢にチタンが使われています。

しかし威勢がよい音なのはいいのですが、これは音量が110デシベル以上・・・。
車検には全く通りません。宝の持ち腐れとは全くこのことです。
匠はいったいどうする気なのでしょう。




なんと!匠は思い切ってマフラーをとっぱずしてしまいました。誰も思いつかないことを自信を持って行う手腕はさすが匠です。

最終的に匠が選んだエンドマフラーはOVER RACINGのものでした。
この銘柄を選んだその慧眼はさすがです。

決して安かったからという理由ではありません。


次に匠が行ったのは、センターマフラーの交換です。
ここではいったいどんな技を見せてくれるのでしょう?



なんということでしょう!!匠はこのチタンマフラーの前についていた純正部品をわざわざ探してきて付けてくれていました。
オーナーの思い出の品を有効活用する、匠らしい優しい心遣いです。

決してお金がなかったからという理由ではありません。

ちなみに向こうに見えているのは匠の足です。今回撮影はどうしても勘弁して欲しいとはにかみながら言われました。
その純粋な心がここまでの作品を想像する原動力なのでしょう。

ただ写真に偶然写っちゃっただけなんですけど。




今回の費用の内訳です。

作業内容技術料部品価格
車検整備24ヶ月法定点検67000
保安確認検査料10000
Examinerコンピューター診断9000
アイドルアクチュエーター清掃6300
インジェクションクリーナー2000
ドライブベルト交換630010800
オイルエレメント交換36001500
エンジンオイル(SINT 2000GPX)13200
フロントバンクカバーガスケットオイル漏れ交換54005160
フューエルホース交換72003000
ラジエター交換2700076680
ミッションオイル交換27005600
ブレーキオイル取り替え6000
左ドライブシャフトアウター不良交換117003050
マフラー交換9000102080
小計165200229070
 
消費税19454
自賠責保険27630
重量税50400
印紙代1100
検査代行料13000
検査申請書掛2500
テスター代1000
消費税825
小計115909
 
合計510179

どうにか予算内に収まりました。




本当ですか? オーバーしてるんじゃありませんか?



果たして、この車をオーナーは喜んでくれるのでしょうか?




いやぁ、高いですなぁ。
え?ここ喜ぶところですか?
え?泣くとこ?