間違いだらけのアルファ選び その2

黄金律その二
○維持費は間違いなくかかる

つてはフ○アットの工員たちはワインを飲みながらエンジンの製作を行い、なんとシリンダーの中にコルクが入っていたことが多々あったということは有名な話です。いや実際は今でもそうかもしれません。イタリア人を侮ってはいけません。

ここで声を大にして言いますが、アルファは壊れます!確実に!
維持費はどんどんかかります!

ALFAROMEO 145

「このごろのアルファは壊れませんよ」などというディーラーの声を鵜呑みにしてはいけません。その言葉は実際にはこうです。「このごろのアルファは(以前のモデルに比べ、orマセ○ティ(注1)やラン○ルギーニ(注2)に比べて)壊れませんよ。」ということなのです!

MASERATI Quatroporte

RAMBORGHINI DIABLO

くいう私の98年式スパイダーもいろいろ壊れました。ウインカーランプ(初日に!)、フィラーキャップが閉まらない、エアコンが慢性的に効かない、ラジエターへの給水パイプが破けて室内水浸し、などなど・・・。
国産車では「ウソだろー!」的なところがごく普通に壊れます。しかし幸いにも「走る」部分においては不具合はあんまりありません。(ラジエターはありましたが)。まあ、運転してていきなりプスプスいったかと思えば、爆発した、なんてことはないでしょう。さすがに。
ただ、これはあんまり知られていないことなんですが、実はドイツ車も壊れます。結構。ベ○ツなんかでもそんなにひどいところじゃないけどチマチマ壊れてドック入り、なんてこともあるそうです。B○Wは結構壊れるとのことです。「ドイツ車は頑丈」神話はウソです。(ボディは硬いですけど)。

BMW 3series

本車がおかしいだけなのです!! 日本車が壊れなさ過ぎるだけなのです!!
これはおそらく、輸入車がどれだけ車がちゃんと長い間走るか、危機回避能力を持てるか(もちろん日々のメンテナンスをやった上で)、という観点から車を作っているのに対し、日本車はどれだけメンテナンスをやらないでも一応走るか、(作ってしばらくは)速いか、という点で物作りをしているように思えます。
その証拠に10年前の輸入車は街で見かけますが、10年前の日本車は見ないでしょ。(ハチロクは別にして)。

SPRINTER TRUENO(AE86)

ちゃんと日々のメンテを行っておれば、(あくまで最近の)輸入車はちゃんと気持ち良く走ります。時々不具合はあるとしても、それは許容範囲だとおもいます。人間だって体調崩すでしょ。

あと、アルファに限らずそういった輸入車専門の(腕の良い)業者が少ない、ということも一因だと思います。腕の悪い業者はいくらでもいます。まるで街の歯医者さんのようです。何回も歯医者に行ったけど全然直らないという状況(注3)に酷似しています。

ですからある程度の出費は必ずあります。日本車みたいにガソリン代だけ、なんてことはありえません。ただし、ヘンなモディファイをしなければ、そんなにかからないです。例えば代表的なモディファイである"車高落とし"要するにシャコタンですが、あれはもともと最適に調整してあるダンパーやスプリングをわざわざ変える(短くする、硬くする)ことによって、ボディにダメージを与えます。もちろん走りの質は良くなります(注4)が、その分ボディに余計な振動が与えられます。もちろんボディだけではなく車のあらゆるものが揺さぶられるわけですから、電装系やエンジンにも衝撃が来ます。結果として車の寿命を縮めることになります。ああいうことが本当に必要なのはあくまでサーキットの話です。

いわゆるシャコタン車。元の車は・・・何でしょう??

注1:古くからあるイタリアのスポーツカーメーカーのひとつです。あまり日本人にはなじみはありません。"トライデントのマーク"といえば少しは知ってる人がいるでしょうか。慢性的に経営難で今はフェラーリ社の下にいます。
注2:ランボルギーニといえば、"カウンタック"というくらい、スーパーカー世代に有名なメーカーです。あのころはフェラーリより有名だったんではないでしょうか? 当時の社長がフェラーリを買いに行ったら足蹴にされ断られたため、怒って自分で会社を起こしてスーパーカーを作っちゃったというのは有名な話。
注3:なんで1ヶ月たっても一つの歯が治らないんでしょうか?
注4:実際にはスプリングだけ固めても効果はあんまりありません。それを受け止めるだけの強固なボディを作る必要があります。ですからタワーバーとかロワーバーとかロールバーとかいろいろ入れるわけですが、そうしますと本当にガッチガチになってとても一般道を走っていられません。ものすごく乗り心地が悪くなります。レースをやるんでなければあんまり気合入れてやらない方が良いかと・・・。