めぐりあい 156GTA

156GTA・・・という名前をちらほら聞くようになりました。
GTR(注1)なら知ってるけど・・・という方にちょっと説明を。
アルファロメオは第2次世界大戦前からずーっとレース活動をしてきたことは有名な話ですが、大戦後、「このままレースばっかりやっとったら会社がつぶれちゃう」ということにようやく気づいて、ついに量産車を造るメーカーになったのです。(それまではもちろん市販用の車も造るけど、メチャ高いという、まるで今のフェラーリのような会社だったのです)
でもでもやっぱりレースが忘れられなかったらしく、量産車をベースに改造してレース用の車両を若干数造ったのでした。
それが「GTA」の名を冠した車両だったのです。例えば、


     
Alfaromeo GTA 1300 Jr       Alfaromeo 2000 GTAm


こーゆうヤツです。見たことありませんか?
じゃあ、こういうのは?

     
Alfaromeo GTV6 group A       Alfaromeo 155 GTA


正確にはGTV6はGTAナンバーじゃありませんが・・・。
まあ、こんな感じでアルファという会社は生まれたときからレース三昧な日々を過ごしてきているわけです。

それを今度は今現在売ってるあの「156に復活させよう」ということらしいんです。これは新しいフィアット-オートジャパンの社長サンが言ってるのでどうも本当らしいです。
どうやらそれをホモロゲーション用モデル(注2)にして現在のDTM2000(注3)に撃って出ようというのではなかろうか、と思ってるんですけどどうでしょうね〜。
話によると、NAエンジン(注4)で280馬力のBMW M3(注5)にも対抗できるスーパースポーツ!!ということなんですけど、気になるのはどーゆう駆動方式になるのか、ということ。
まさか280馬力も出させといてFFじゃあないでしょうね??
FRにはならないだろうし。やっぱ4WDか??
そこで大胆予想!!156GTAはこうなる!!



欲しいなぁGTA。中古になったら買おうかな。


注1:泣く子も黙るスカイラインGTRのことです。現行型はR34型。R32型はまだ許せる形をしていましたが、だんだん変になってきていると思いませんか? 日産はデザインが全然ダメだと思います。
注2:F1にはそんなことないのですが市販車に近い形のレース、例えばツーリングカー選手権とか、WRCとかだと実際に市販して何台かを売っている車じゃなきゃいけないという規定があるのです。それをホモロゲーション獲得用モデルと言います。レースカーほどじゃありませんが、かなりのチューンをしている車が多く、中にはとてつもなく速いものもあります。(ランエボとか・・・。)
注3:Deucheland Touringcar Match(ドイツ・ツーリングカー・選手権)の略です。市販車を元にした改造車でのレースでいわゆる「ハコのレース」と呼ばれています。その名の通り、見た目元の車種がわかるもんですからF1なんかと比べて感情移入がしやすいです。93年のDTMではアルファが155GTAを使ってタイトルチャンピオンを取っています。しかしあまりにも資金がかかりすぎるという理由でその後中止になり、去年色々制限を加えて資金を抑えたDTM2000となって復活したのです。アルファは今のところ参戦していません。
注4:Natural Absorbed Engine(自然吸気エンジン)のことです。簡単に言いますと、単純に前方からファンで取り入れた空気を用いてガスを燃焼させる形式です。それに比べ、いったん排気した空気をタービンで過吸しもう一度爆発させる形式がターボになります。
注5:BMW3シリーズを元にしたトップスポーツグレードの名前です。E30型(前の前の型の3シリーズ)はツーリングカー選手権のホモロゲーション獲得用でしたが、E36型(前の型)のはあくまでもロードバージョンのスポーツカーといった位置付けでした。最新型のE46型M3は3400ccで340馬力を発生するというアホのようなとてつもない6気筒エンジンを積んでいます。156GTA全然負けてるじゃん!