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透明人間

1954年東宝作品。
変身人間シリーズの第一弾。
銀座の大通りで、新聞記者の小松(土屋嘉男)が乗った自動車が、姿の見えない何ものかを轢いてしまう。
やがて、車体の下から、人間の姿が現れてくる。
それは、戦中、軍部の実験によって透明人間化された「透明特攻隊員」の生き残りだったのだ。
透明人間の生き残りは、もう一人いるという。
やがて、透明人間を名乗るギャング団が、都内を荒らし始める。
一方、キャバレーの歌手(三條美紀)の住まいの隣には、目の不自由な少女とその祖父、そして、少女に優しいピエロのアルバイトをしているおじさんなどが住むアパートがあった。
彼女たちは、やがて、ギャング団の企みに関わっていく事になる…。
この作品は、透明人間というアイデアを使ったサスペンス劇として観れば、かなり通俗な展開で、さほど驚くような内容ではないし、特撮も、時代を感じさせる素朴なものが大半で、今風のVFXなどを見慣れた目には、物足りない部分もあるかと思う。
しかし、薄幸ながらも健気に生きる少女を登場させた事で、平凡な手法ながら、何ともいえぬ「叙情性」がドラマに加わっており、ラストの余韻も忘れ難いものになっている。
路面電車が走っている当時の東京の様子なども、今となっては貴重な映像であろう。
円谷英二が関わった特撮映画の中でも、小粒ながら、長く心に残る名品の一本。

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