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ブレイド2

前編、デジタル加工が施されたコミックムービー…といった所か。

ブレイドが、吸血鬼の同類でありながら、同じ吸血鬼を絶滅させようとする殺し屋軍団と手を組み、敵の巣窟に乗り込んで行く…という、極めてシンプルなお話。

登場する個性的なキャラクターたちが、ブレイドにとって敵か味方か…という疑心暗鬼で戦っている所が、サスペンスのポイントになっている。

見どころは、ブレイドが見せるチャンバラアクション。
手裏剣殺法や「真剣白刃取り」などといった、時代劇ファンには涙物のサービスもある。

痛快娯楽時代劇が失われて久しい日本人としては、その面白さの要素をちゃかり頂いて、ハリウッド流にアレンジしてしまっている作品を目の当たりにするのは、何とも楽しいような、くすぐったいような…。

「ドラキュラもの」というより、何だか、「西洋版山田風太郎の忍者もの」を見せられているような感じもする。

アクションは盛り沢山だが、ストーリー的には、これといって新しい要素は、あまり感じられないようにも思える。
これだけ、デジタルのオンパレードが続くと、逆に驚きは薄れて行くのも確かで、敵キャラとして登場する「エイリアン風吸血鬼」のビジュアルなど、個人的には「今さら」感があって、別に恐くも何ともなかったのがちょっと残念。

暇つぶしにはちょうど良い、典型的なB級アクションといえよう。