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スター・トレック イントゥ・ダークネス

お馴染みの人気シリーズを、J・J・エイブラムスがリブートに成功した新シリーズの第2弾。

セット芝居中心で、アクションよりもセリフ中心の舞台劇のような雰囲気だったTVシリーズ。

そのTVオリジナルメンバーを集結させ、思い入れたっぷりに描きながらも、どこかしら、ファンとお年寄りの同窓会みたいな雰囲気になっていった劇場版…

J・J・エイブラムスは、そうした、どこか「マニア同士のぬるい馴れ合い感」を壊し、オリジナルのキャラクター性や基本設定を残しながらも、役者は雰囲気の似た若いメンバーに総取っ替えし、アクションに次ぐアクション、サスペンスに次ぐサスペンスの連続と言う、徹底した「クリフハンガー映画」にリニューアルして成功させている。

テレビシリーズの静的なイメージとは正反対で、どちらかと言うと、ファンを二分している「スター・ウォーズ」の演出に近くなっているように思われるが、それでもちゃんと、「スター・トレック」の世界観は失っていない所が凄いと言うしかない。

徹底的に、オリジナル版を研究し尽くしている感じがする。

だから、昔からの頑固なファンの心も離さなかったのだろう。

前作の出来が想像以上に良かっただけに、2作目ともなると失速するのでは?と言う若干の不安もあったが、そう言う懸念を払拭してくれるような痛快アクション作になっている。

今回も、お馴染みのレギュラー陣たち全員に見せ場が用意されているし、話も、2作目はおそらくこれだろう…と予測した有名なエピソードがベースになっているので、このシリーズをある程度知っている人には大満足の展開になっているはず。

前の劇場版第2弾「スター・トレック カーンの逆襲」(1983)で、すっかり小太りになり、耳の中に何かを入れられた、情けない中年親父風のチェコフが、今回、全く違った一面を見せてくれるのも楽しいし、何だか、無理して半裸ファッションしているおじいさんと言う感じだった前のカーンも、イメージ一新して、魅力的になっている。

とにかく、スポックやカークが、こんなに走りまくっている映画はかつてなかったのではないだろうか?

今作では、スコッティまで走っている!

彼らは常に走り回っている印象があるし、次々に危機に襲われる。

まさに、役者を若返らせた効果覿面と言ったところ。

そのテンポの良さと巧みなVFXによるスペクタクルには安定感すらある。

そうした事から、前作以上に「スター・ウォーズ」シリーズの雰囲気に近づいているような印象もあり、J・J・エイブラムスが「スター・ウォーズ」新シリーズを監督を依頼されたのも頷けるものがある。

今回は特に、大気圏内のエンタープライズ号の姿が観れるのが嬉しい。

宇宙空間でのエンタープライズ号とは違った魅力がある。

今回新たに加わっている女性キャラも、日本人好みのような気がする。

ただ、あまりにもマニア泣かせの演出が多いので、シリーズに馴染みがない人たちからすると、どこか取っ付き難い部分があるかも知れない。

それでも、アイデア満載、次から次に展開するスペクタクルやアクションの連続には、初心者の心も釘付けにしてくれるのはずである。

理屈抜きに楽しめるSFアクション映画である

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

2013年、アメリカ映画、ジーン・ロッデンベリー原作、デイモン・リンデロフ+アレックス・カーツマン+ロベルト・オーチー脚本、J・J・エイブラムス監督作品。

ヘラクレス惑星ニビル

赤い草原の中、必死に逃げているフードをかぶった男

それを追いかける原住民たちらしき一族

フードをかぶった男は、突如目の前に出現した熊のような生物に驚き、フェーザー銃で気絶させるが、同じくフードを着たドクター・マッコイが、何やってる!乗り物を気絶させたぞ!と呼びかけたので、フードをかぶって銃を撃ってしまったカーク船長(クリス・パイン)は、ミスった事に気づく。

何を盗って来た?とマッコイが聞くと、連中が崇めているものだと答えたカークは、火山を沈静化しないと、この惑星はなくなると説明する。

その頃、耐熱防護服を着込んだスポック(ザカリー・クイント)は、アイスキューブを携え、飛行艇で噴火している火山の上に接近していた。

一緒に同乗していたウフーラ(ゾーイ・サルダナ)は、スポックのヘルメットにキスをして送り出す。

スポックは、命綱を付け、火口内に降下して行くが、熱風にあおられ飛行艇が安定しない。

しかし、チャンスは今しかなかった。

その時、スポックの命綱が切れ、スポックは火口の中に落下してしまう。

ウフーラは仰天するが、本船に帰還するしかなかった。

赤い草原を逃げていたカークとマッコイは、現住民を火山から遠ざけるためわざと盗んで来た古文書のようなものを囮として、途中の樹木に下げた後、自分たちは崖から海の中へと飛び込む。

海底に沈んでいたエンタープライズ号に帰還したカークに、機関士のスコッティ(サイモン・ペグ)が、海中にいたら機体が錆びてしまうじゃないか!と文句を言って来る。

スポックは?とカークが聞くと、まだ火山の中だとスコティが言うではないか。

コントロールルームに戻ったカークは、直ちにスポックを救出に向かおうとするが、その指示を火口の中で聞いていたスポックは、今、アイスキューブを起動したので、火山は安定する。だが、エンタープライズが地上に姿を現せば、未開の現住民に観られてしまう事になり、それは規則違反になりますと諭す。

しかし、スポックを見捨てるわけにはいかないと判断したカークは、海中からエンタープライズ号を浮上させると、火山上空に飛行し、スポックの身体を転送し救出する。

ウフーラは、火山の沈静化に成功したとカークに告げる。

だが、地上に出現した巨大なエンタープライズ号を観た原住民たちは、その信じられない姿を地上に杖で描き崇める。

その地上絵そっくりのエンタープライズ号は、宇宙空間に出るとワープする。

タイトル

宇宙歴225955

ロンドン 5:00

朝ベッドで起き出した黒人夫婦は、そろって「ロイヤル小児病院」に向かう。

彼女等の1人娘が入院していたのだが、容態は絶望的らしく、持って来たウサギの人形を娘の枕元に置いた妻の方は泣き出す。

バルコニーに出て意気消沈していた夫の方に、私なら救えると声をかけて来た見知らぬ白人がいた。

今、何と?と夫が聞き返すと、その白人は、君の娘を私は救えると答える。

夫は思わず、あなたは?と聞く。

サンフランシスコ

カークとスポックは、パイク提督に呼び出しを食らっていた。

先日のニビルでの出来事を、スポックが正直に報告したからだったらしい。

カークはその航海での事を、問題なしと書いて提出していたので、規則違反に問われたのだ。

我々の任務は探査であって干渉ではないとパイク提督はカークに告げると、スポック中佐を下がらせ、カークと2人きりになる。

お前は厄介者だ。気に入らないと規則を破るのか?とパイク提督は詰め寄るが、だったら友を死なせろと?とカークも反論する。

私なら、最初から部下を危険な目に遭わすような事をしない!君は有能だと思っているらしいが、運が良いだけだ。マーカス提督がこの事を知り非常招集をかけたらどうなると思ってる?お前は解任され、アカデミーに戻されるかもしれない。お前は立場をわきまえていない。未熟者だからだ!とパイク提督は叱責する。

その頃、黒人の夫に声をかけた謎の白人は、自分の腕から採決していた。

その血液をもらった黒人の父親は、娘の点滴容器の中に、その血液をこっそり混入する。

側では、看病疲れの妻が何も気づかず眠っていた。

その後、勤め先であるケルヴィン記念記録保存ビルにやって来た黒人の父親は、自分の席に付き、パソコンから何かのデータを送信すると、机の上に置いた水の入ったコップに指輪を投ずる。

すると、その指輪は変型し、その直後、保存ビル全体が大爆発を起こし崩壊する。

安酒場で飲んでいたカークは、1つ隣に座っていた女に微笑みかけ、何か話しかけようとするが、その間に割り込んで座ったのはパイク提督だった。

初対面も安酒場だったな。その時は君はぼこぼこだったが…とパイク提督が話しかけると、あれは良い喧嘩でしたとカークは思い出す。

良い喧嘩か…、問題はその考え方だと諭したパイクは、協議の結果、スポックはUSSブラッドベリに転勤になり、私が艦長に復帰し、副長はお前だ。マーカスは頑固だが、カークにもう1度チャンスを与えると言ってくれたと教える。

その直後、パイク提督のコミュニケーターが鳴り、緊急の呼び出しだ。君も着替えろと言い残し、店を出て行く。

宇宙艦隊本部に戻ったカークはスポックと会うが、キャプテンと呼びかけられたカークは、今はキャプテンではないと答える。

スポックは、中佐、報告したと教えるべきでしたと、パイル提督にニビルでの事を報告した事を黙っていた事を詫びるが、カークは、地球では、命の恩人を裏切るような事はしないと皮肉り、転勤先のUSSブラッドベリのアボット艦長がスポックに声をかけて来るのを観ると、本当を言うと寂しいよとカークはスポックに答える。

本部内に召集された艦長、副長会議で、マーカス提督(ピーター・ウェラー)が、ロンドンで起きた保存庫爆破事件を報告し、その事件の首謀者として、ジョン・ハリソン中佐が名乗り出て、艦隊に宣戦布告したと話す。

至急、この人物の追跡を開始するようにとの指示をマーカス提督が出している中、カークは1人、保存庫爆破事故当時の現場写真を確認しながら、保管庫を爆破するなんておかしい…と隣に座っていたパイク提督に耳打ちする。

意見があるなら言いたまえとマーカス提督から促されたカークは、情報は公開されているのに保管庫を爆破するのはおかしく、犯人の目的は、事件を起こす事で、ここにキャプテンと副長が集めることではないかと推測を述べる。

その時、会議室の外に目をやったカークは、そこにこちらを向いてホバリングしている飛行メカを確認する。

次の瞬間、そのメカは、会議室に機銃掃射を仕掛けて来る。

会議場は修羅場になり、撃たれたものは床に倒れる。

全員、外へ逃げろ!防空班をここへ寄越せ!

指令が交差する中、カークは、駆けつけた防空班が撃たれて落とした銃を拾い上げると、応戦し始めるが、ホバリングしている飛行メカのエンジン空気取り入れ口に気づくと、消防ホースを取り出し、その先端に銃を巻き付け、その固まりを空気取り入れ口に向けて投じる。

飛行メカのエンジンは、ホースを吸い込み、機体はバランスを崩す。

カークはその時、操縦席に座っている男が、先ほど観たロンドンの爆破事件現場にいた男と同一人物だと知る。

その男が乗った飛行メカは墜落して行く。

一方、撃たれて倒れたパイク提督を抱き起こしていたスポックは、その最期を看取る。

そこにカークが駆けつけて来て、嘆き悲しむ。

その頃、先ほど本部を襲撃した男は、どこかの場所に転送していた。

墜落した飛行メカに小型ワープ装置が設置してある事を知ったカークは、そこが追跡できない場所である事を知り、マーカス提督に報告に行く。

そこは、クロノスと言う、クリンゴンの本拠地の星のキャサ地区だった。

自分は行きますと申し出たカークに、クリンゴンとの戦争はもう始まっており、行けば、必ず襲って来るぞとマーカス提督は警告する。

ハリソンは31小隊と言う極秘部隊の情報を持っていると教えたマーカス提督は、パイクが君をスカウトしたんだろ?とカークに聞くと、彼の死は俺の責任だと悔い、31小隊が開発した極秘魚雷を持って行けと命じる。

何としてもハリソンを倒したい。スポックを私の副長にとカークが申し出ると、マーカス提督は許可してくれる。

シャトル発射場に来たカークに、マッコイが大丈夫か?と声をかけて来る。

シャトルに乗り込んだカークに、1つ隣に座ったスポックが、副長に戻れて感謝しますと言いながらも、魚雷で先制攻撃をかけるのは規則違反ですと言い出したので、助言は不要だとカークは釘を刺す。

そこに、ウォレス科学士官と名乗る若い女性が乗り込んで来て、カークとスポックの間の席に座る。

専門は最新兵器学だと言う。

エンタープライズ号に乗り込んだカークは、兵器等積めないとスコッティが文句を言い、受け取りのサインを拒否しているいるのに遭遇する。

ワープ・コアに支障を来す。俺が発明したワープ航法で犯罪者が逃げたと癇癪を起こしているスコッティに、カークは魚雷を承認しろと迫るが、承認するくらいなら辞職する!とスコッティはごねる。

それを聞いたカークは、認めると返答し、お前を解任すると命じる。

コントロールルームに来たカークは、提督の悔やみを述べて来たウフーラに、君の彼氏は文句ばかりだ。君たちは喧嘩中か?原因は俺か?と聞くが、ウフーラは違うと答える。

カークは、チェコフ(アントン・イェルチン)に、君はエンジンに詳しいな?と聞いた後、チーフ技師に任じる、青い制服を着ろと命じる。

エンタープライズ号は出航する。

カークは全搭乗員に、パイク提督が亡くなり、その殺害社はクリンゴンに逃げた。クリンゴンとは一発触発の状況である以上、誰にも気づかれずに近づくしかない。数名の者だけでクロノスへ行き、ハリソンを捕まえ、裁判にかける。あのクズを捕まえるぞ!と伝える。

そのスピーチを聞いていたスポックも、私も喜んで同行しますとカークに伝える。

その後、スポックは、積み込んだ魚雷の検査をしていたウォレスに、何をしている?ドクターマーカス!ウォレスは母方の名前で、父はマーカス提督だな?と詰問しに来る。

身分が知れたと悟ったウォレスは、父には内密に乗り込んだのだと明かす。

その時、いきなりエンタープライズが緊急停止する。

カークは、不調のエンジンを修理している間、スポックと、クリンゴン語が理解できるウフーラを連れてキャサ地区に向かう事にし、その間、スールー (ジョン・チョー)をキャプテン代理とし船を任せ、自分たちが向こうに行く間、ハリソンに通信し、抵抗すれば魚雷を撃つと言えと命じる。

その指示を横で聞いていたドクターマッコイは、彼はキャプテンじゃない!とスールーの事を指摘するが、カークは、シャトルの発着室へ移動し、2名の乗組員に、商人に変装して同行するよう命じる。

小型シャトルがキャサ地区に出発すると、キャプテン代理に鳴ったスールーが、ジョン・ハリソンに呼びかけ、これからそちらに逮捕に向かうが、抵抗すると魚雷を撃ち込む。2分待つ!と通信を送る。

その凛々しい様子を横で観ていたマッコイは、君って怒らせたら怖そうだね…と、スールーの意外な面に驚いたように呟く。

クロノスに向かうシャトルの中で、ウフーラとスポックは口喧嘩を始める。

惑星ニビルの火山沈静化の際、スポックは、自分と言う相手がいながら、勝手に死のうとしたとウフーラが責めたのだった。

スポックは、あの時、自分は死んでも良いとは考えなかったと反論する。

パイク提督が亡くなる時、自分はその感情と同化した。絶望、怒り、恐怖、混乱等の感情があった。それは、自分の故郷がなくなった時に感じた者と同じだった。私が感情を捨てたのは、愛情を忘れたからではない。その反対だとスポックはうフーラに言い聞かす。

その時、警報音が鳴り響き、シャトルの背後に、クリンゴン艇が接近している事に気づく。

カークは何とか追尾を振り切ろうとし、キャサ地区の建物の間の狭い空間を無理矢理通過しようとする。

スポックは無理です!と制止しようとするが、カークは突入し、壁にぶつかりながらも何とか通過する。

通れた!とカークは喜ぶが、厳密に言うと違いますとスポックは冷静に反論する。

そんなカークたちだったが、気がつくと、前方に数機のクリンゴン艇が待ち構えており、もはや逃げ切れない事に気づく。

クリンゴン人たちの呼び掛けを聞いたウフーラは、彼らは、何故ここに来たのかと言っています。殺す気ですと通訳し、数から言っても、先制攻撃したら助かりませんとカークに伝える。

仕方なく、素直に着陸したシャトル機の中、ウフーラは自分が1人で相手をしてみると言い出し、無謀にも、1人でシャトルを降りると、待ち構えていたクリンゴン人の一団の前に近づく。

カークはシャトルの中で、銃を全員に手渡していた。

ウフーラは、この地区に潜んでいる犯罪人を捕まえに来たとクリンゴン語で話しかけるが、地球人の犯罪に俺たちが関係あるか?とクリンゴン人の代表は問いかけて来る。

あなたたちには名誉があるはずですとウフーラは必死に弁解しようとするが、クリンゴン人はウフーラを捕まえると、殺そうとする。

その時、どこからともなく銃撃が始まり、クリンゴン人たちが倒れて行く。

それをきっかけに、カークたちも銃を撃ちながらシャトルの外に出ると、ウフーラを救い、クリンゴン人たちと戦い始める。

空中にホバリングしていたクリンゴン艇から、次々に兵士たちが降下して来る。

そんな中、フードで顔を隠した謎の人物がカークたちを援護してくれ、次々にクリンゴン人を撃ち殺して行く。

魚雷はいくつある!とクリンゴン人をあらかた倒したその人物が聞いて来たので、72!と教えると、即座にその男、ハリソンは投降すると言い出す。

カークは、友人だったパイク提督に代わって、貴様を逮捕する!と言いながら、いきなりハリスンを何発も怒りに任せて殴り始めたので、ウフーラが、キャプテン!と呼びかけて制止する。

それを聞いたハリソンは、キャプテンか…と言い、カークの顔を見る。

手錠をかけられたハリソンは、エンタープライズに輸送させると、医務室の中の拘束室の中に入れられる。

カークは、修理がすんだら地球に帰還すると乗組員たちに指示を出す。

カークは、1人でクリンゴン軍を全滅させるほどの能力を持ったハリソンが、何故あっさり投降したか考えていた。

ドクター・マッコイは、留置中のハリスンから、研究用に血液を採取して部屋に持ち帰る。

カークは、何故この船に付いてきた?とハリスンに尋ねる。

ハリソンは、ワープ・コアがどうだとか、私を無視すれば、全員殺されたなど謎めいた答えをするので、スポックは相手になさらない方が良いのでは?とカークに忠告するが、カークは1分だけくれと頼み、スポックはその場を立ち去って行く。

ハリソンと対峙したカークは、お前は犯罪者だ。今、行きているのは、俺が殺さなかったからだとカークが威嚇すると、23 17 46 11…、この艦の中にある72の魚雷を開けてみろとハリスンは言い出す。

サンフランシスコ湾

バーで、スコッティが相棒の小さな宇宙人相手に飲んでいた。

そこに、カークから電話が入り、23 17 46 11の数字をメモして、その位置を捜査して観てくれ。行けば分かるはずだ。あの魚雷は怪しいと言って来たので、ようやく俺の正しさが分かったか!とスコッティが喜ぶと、自分で辞めたくせにとカークは言って電話を切る。

しかし、頑固はスコッティは、あいつの頼みなんか聞く耳は持たん!とバカにする。

奴は、船を爆破しようとしていると気づいたカークは、魚雷の専門家はいないかと聞くと、キャロル・マーカスがいますとスポックが答える。

カークは、その時はじめて、ウォレス科学士官がマーカス提督の娘だった事を知るが、キャロルは、カークに後ろを向かせ、着替えながら、この近くに小惑星があると魚雷の解体場所を指定する。

小惑星での魚雷解体を行うキャロルに、手伝いとして、ドクター・マッコイを同行させる事にする。

その頃、エンタープライズ号の中では、ウフーラが、地球にハリソンを逮捕した旨報告したとカークに伝えていた。

さらに、チェコフが故障箇所を発見したと報告して来たので、カークは修理を命じる。

小惑星場で魚雷の解体作業を始めたドクター・マッコイとキャロルだったが、マッコイが、魚雷のコントロール部分に手を差し込んだ瞬間、急に蓋が閉まったため、手を挟まれ、同時に、起動スッチが入ってしまう。

キャロルは慌てて起動解除の作業を始め、何とか爆発は止めるが、その直後、魚雷の中で大変な者を発見したとカークに連絡が入る。

何と、魚雷の中に、冷凍された人間が入れられていたのだった。

一方、スコッティは、宇宙艇で木星付近まで飛んで来ており、カークに指示された「23 17 46 11」座標の空間を探していた。

そこには巨大な宇宙ドックのようなものがあり、片隅に接近し、様子をうかがっていると、USSヴェンジェンス号が寄港する所だったので、その背後に紛れて、ドック内に侵入する。

格納庫内を観たスコッティは、何だ?これは!と驚きの声を上げていた。

エンタープライズ号の中では、小惑星から持ち帰って来た魚雷の中に入れられていた人間に付いて、人工島民カプセルになっており、中の人間は生きている。観たことがない技術で、中にいる人間たちは300歳なんだと、ドクター・マッコイがカークに報告していた。

カークとスポックは、拘束室に入れられているハリソンに、何故人間を魚雷の中に入れたのか聞きに来る。

全部、俺が入れた。みんな、自分の部下だったものたちだ。俺たちは過去の遺物で、地球人に遺伝子操作で作られた新人類だったが、いつしか危険視され、やがて犯罪者にされ追放された。

バルカン星人が宇宙を浮遊していた私を見つけた。マーカス提督が、私の正体を隠したんだ。私の本当の名はカーン!とハリソンは叫ぶ。

提督は私を犯罪者と言う身分にして利用したとカーンが言ったのを聞いたスポックは、規則を破って!?と驚く。

敵の宇宙空域で宇宙船が動かせなくなれば、それを口実にして戦争が始められる。マーカスは私の友を人質にした。私は、自身が作った魚雷を見つけたが、結局1人で逃げ出した。マーカスは私の部下たちを全員殺すつもりだ。だから、同じように報復したとカーンは告白する。

その時、キャプテン代理のスールーが、クロノス側からとは別の宇宙船が接近!と言う緊急連絡が入る。

コントロールルームに戻ったカークは、エンタープライズ号の何倍もありそうな巨大なUSSヴェンジェンス号を目の当たりにする。

スクリーンに映ったのは、そのUSSヴェンジェンス号のキャプテン席に座ったマーカス提督だった。

お前がハリソンを捕まえるとは意外だったとマーカスが言うので、カークは冷静に、カーンを地球に連行しますと答える。

その受け答えから、カークがカーンと話した事を知ったマーカス提督は、そいつはまずかったな…とぼやくと、奴を渡せ。この結末は私がつけると指示して来る。

彼の部下はどうなります?とカークが聞くと、奴が部下を魚雷に入れたんだと答えたマーカス提督は、奴は平和を守ると言ったか?これ以上犠牲を出さないために、全員処分する。直ちにシールドを解除しろと命じて来る。

カーンを転送室に移しますと答え、コントロールルームを出ようとしたカークだったが、シールドはそのまま!と小声で部下に命じる。

その時、修理を終えたチェコフから、ワープ可能ですとの連絡が入る。

ウフーラは地球に帰還の連絡を取り、カークはただちにエンタープライズ号をワープさせる。

しかし、逃げられたと知ったマーカス提督も、USSヴェンジェンス号をワープさせ追尾して来る。

キャロルはカークに、私がここにいる事を知ると攻撃して来ないはずですと申し入れるが、その間にも、USSヴェンジェンス号はためらう事なくエンタープライズに攻撃を仕掛けて来る。

月まで23万7000kmの所で、エンタープライズ号は破損、座礁してしまう。

私に話させないと、全員死にます!とキャロルは訴え、スクリーンに自分の姿を映し出す。

エンタープライズ号に、自分の娘が乗っていた事を知ったマーカス提督は驚いたようだったが、話は聞いたわ。パパ、信じられないわと嘆くキャロルに、お前は殺さないと言うと、いきなりその場からキャロルの身体を、USSヴェンジェンス号の方へ転送させてしまう。

そして、カークに対しては、お前は背いた!と怒りを露にし、フェーザー砲を用意しろ!と部下に命じる。

カークは、カーンを渡すので全員助けてくれ。責任は全部自分にあり、言う通りにするので、クルーの命だけは助けてくれと懇願する。

それを聞いたマーカス提督は、良かろう。良い謝罪だった。だが命は助けない!と冷酷に言い放つ。

その返事を聞いたカークは、クルーたちに、すまないと詫びる。

しかし、USSヴェンジェンス号のフェーザー砲は発射できなかった。

木星の近くで、こいつを見つけたんだとカークに連絡して来たのは、USSヴェンジェンス号内に潜入していたスコッティだった。

彼が、内部から、フェーザー砲を無効にしてくれたのだった。

スコッティは、そちらに転送してくれと頼むが、今は攻撃も転送も出来ないと伝える。

スポックは、カークが、直接、提督の船に乗り込もうとしていると察知する。

カークは、船の内部を良く知っているカーンを連れて行く。お前は残れとスポックに命じる。

スポックは出来ません!と拒否するが、今の俺は勘で動いている。今この船を指揮できるのは俺じゃない。お前だ!とカークは再度命じる。

カークから話を聞いたカーンは、USSヴェンジェンス号はD級戦艦で、USSエンタープライズ号の3倍の大きさがあり、戦闘専用船であると教える。

カークは、お前がやった事は必ず償わせてやるが、命は助けてやる。部下を救いたいだろう?と迫るが、クルーの命も守れないのに?とカーンは皮肉で返して来る。

カークは、ドクター・マッコイに、カーンから採決した血を輸血した生物がどうなったか問い合わせるが、細胞が弱って死んだと言うことだった。

その後、スコッティを呼びだしたカークは、これからそっちに乗り移るから、エアロックを開けて待っていてくれと指示する。

しかし、スコッティは、エアロックを開けたら、自分は凍え死ぬか爆発する!と怯える。

コントロールルームに残ったスポックはウフーラに、ニューバルカンへの連絡を頼む。

スコッティは、エアロックの大きさは、わずか4平方メートルしかなく、カークとカーンが飛び込むには小さ過ぎると嘆く。

しかし、宇宙服を着込み、射出口にカーンと立ったカークは、スポック、ぶっ飛ばせ!と指示する。

射出ドアは開き、カークとカーンはUSSヴェンジェンス号目がけ、宇宙空間に飛び出すが、その途中には、破壊されたエンタープライズ号の破片等、浮遊物が散乱していた。

ロケット噴射で、何とか、その浮遊物を避けながらUSSヴェンジェンス号に向かっていたカークとカーンだったが、やがて、カーンの位置がエンタープライズ号から捕捉できなくなる。

一方、スコッティの方は、エアロックのコントロール装置の前で、中からロープ場のものを引き出し、それを自分の腕に巻き付けていたが、その時、動くな!といきなり銃を突きつけられる。

宇宙空間を飛行中のカークのフードに何かがぶつかり、風防ガラスが割れ始める。

さらに、カークは浮遊物を避けているうちに進路エラーを起こしてしまう。

その時、ようやく、カークの位置が、エンタープライズ号のレーダーに映し出される。

カーンはカークに、自分の位置に近づくよう指示を出し、エアロックを開くようスコッティに呼びかけるが、そのスコッティは、マーカス提督の部下の1人に銃を突きつけられていたので、応答すらできなかった。

カークとカーンは、スコッティ!と呼びかけながら、エアロックに衝突しかけるが、その瞬間、スコッティは、エアロックのスイッチを叩く。

エアロックが開き、カークとカーンは何とか、USSヴェンジェンス号の船内に飛び込むが、逆に、スコッティに銃を突きつけていた男は、空気と共に宇宙空間に吸い出されてしまう。

その直後、ロープで腕を結わえていたスコッティは、体勢を立て直すと、エアロックを閉めるスイッチを押す。

その頃、エンタープライズ号のスポックは、ニューバルカンにいたもう1人のスポック(レナード・ニモイ)とスクリーンで対面していた。

キャロルは、父親であるマーカス提督の前に連れて来られていた。

スポックは、老いた先代スポックに、カーンを知っているか?と問いかけると、カーンはエンタープライズ最大の敵となると先代スポックは答える。

倒したのか?とスポックが聞くと、倒したと先代スポックが答えたので、方法は?と問いかける。

何とか、格納庫の中に接地する事が出来たカークとカーンは、スコッティと合流すると、コントロールルームへ向かうが、途中、襲撃して来た乗組員たちと戦う。

エンタープライズ号では、ドクター・マッコイを呼んだスポックが、魚雷をもう一回起動できるか?と尋ねていた。

俺は医者だぞとマッコイは当惑するが、医者だからこそ頼みたいんだとスポックは言う。

ヴェンジェンス号の中では、戦っている間にカーンの姿が見えなくなったので、カークはスコッティに、コントロールルームに着いたらカーンを撃つんだ。我々は利用されていると耳打ちする。

やがて、カーンを見つけたので、3人はコントロールルームに潜入、スコッティイは打ち合わせ通り、カーンを麻酔銃で撃ち眠らせる。

その隙に、キャロルも捕まえられていた敵の部下を倒し、カーク側に合流する。

提督、逮捕します!と、カークはマーカス提督に告げる。

するとマーカス提督は、お前等はクロノスで何をした?クリンゴンを殺した。それだけで、もう戦争が始まってもおかしくない状況だ。誰が地球軍を率いる?お前か?俺をこの艦から降ろすのなら、殺せ!と怒鳴りつける。

気絶させ降ろしますとカークが言い、キャロルの顔色をうかがうが、キャロルは気丈にも、大丈夫ですと答える。

その時、突然、気絶していたはずのカーンが起き上がり、椅子から降りたマーカス提督につかみ掛かると、私を眠らせておくべきだった!と嘲りながら、その頭を両手で押しつぶしてしまう。

キャロルは絶叫し、抵抗しようとしたカークとスコッティも、あっさりカーンに倒されてしまう。

スクリーン越しにその様子を観ていたスポックに、部下を渡せ!断ると、このキャプテンも君の部下も死ぬんだぞ!俺は生命維持装置を壊す!とカーンは迫る。

スポックはやむなく、エンタープライズ号のシールドを解除し、72機の魚雷をUSSヴェンジェンス号に転送させる。

それを確認したカーンは、ありがとう、スポック。君たちの仲間を戻そう。船の最期にキャプテンがいないのはまずいからな…と笑うと、スコッティ、キャロル、カークの3人をエンタープライズ号の拘束室の中へ転送してやる。

全員、爆発に供えろ!スポックが全乗組員に伝達する。

カークは、ドクター・マッコイから、人間アイスキャンデーだ。全員無傷だと言われ、魚雷から取り出した72体の冷凍された人間たちの入った冬眠カプセルの列を見せられる。

次の瞬間、USSヴェンジェンス号に転送された魚雷が大爆発を起こす。

魚雷の中には本物の爆薬を仕込んでいたのだった。

しかし、その大爆発の衝撃で、エンタープライズ号の方も損傷を受け、動力が低下し、地球の引力圏に引き寄せられる。

全員に退避命令を出したスポックは、自分は最後まで残ると告げるが、コントロールルームにいたスールーたちは、お言葉ですが、降りませんと、下船を拒否する。

地球に落下し始めたエンタープライズ号の中は大混乱に陥る。

スコッティは、避難するには船体を安定させないと…と言い出し、カークと共に動力室へ向かう。

空中通路を通り、動力炉に近づこうとした二人は、傾いた通路から投げ出されそうになる。

カークは何とか通路の鉄柵に捕まり、落下したスコッティの片腕を握ると、何とか持ちこたえようとするが、遂に力尽き、カークも手を離してしまう。

その手をがっちり握ったのが、駆けつけたチェコフだった。

チェコフが引き上げてくれたお陰で、通路に戻る事が出来たカークとスコッティは何とか動力炉の前に来る。

手動でスイッチを切るしかないとスコッティが言うと、チェコフが操作板に向かい、手動でスイッチを切るが、動力は復元しなかった。

コアがずれていると気づいたスコッティは、これでは動けないと絶望する。

それでも、動ける!とカークが言うので、動力炉の中に入ると気づいたスコッティは、そんな事をしたら死ぬと教える。

するとカークは、だが、お前は死なないと言いながら、いきなりスコッティを殴って気絶させると、自らは放射能だらけの動力炉の中に入り込む。

コントロールルームでは、落下を食い止めようとしていたスールーが、シールドなしでは燃え尽きます!と叫んでいた。

動力炉内の、ワープ・コアにたどり着いたカークは、ずれていた片方のコアを足で何度も蹴り、位置を修正しようとする。

その内、何とかコアの位置が戻り、いきなりエネルギーが通じ始めたので、そのショックでカークは装置から弾き飛ばされる。

地球の雲海の中に沈没したかに見えたエンタープライズ号だったが、すぐに、雲の中からその勇姿を見せる。

直ちにシールドを復活させたスポックは、奇跡等ないと冷静に呟く。

その時、動力室から、スコッティの連絡が入り、すぐに来てくれと言うので、何か重大事が起きた事を悟ったスポックは動力室に走る。

動力炉の中に倒れているカークの姿を観たスポックは、何が起こったかを瞬時に悟る。

放射能に満ちた動力室の中に入ったカークは、今、死を迎えようとしていたのだ。

透明ドア越しに見えるカークが、船は?と問いかけて来たので、危機は脱したとスポックは答える。

あの魚雷で敵を倒すと言うのは良い作戦だったとカークは褒める。

君もそうしていたはずだとスポックは謙遜するが、カークは、怖いよ、スポック…、感情を捨てるにはどうすれば良いんだ?と死を前にして弱気を見せる。

しかし、スポックも、分からない…、今は私にも無理だ…と答えるしかなかった。

俺がお前を火山で助けたのは…とカークが呟くと、君は私の友達だから…とスポックが答えを言い、2人は透明ドア越しに、互いの手を合わせる。

次の瞬間、カークは目を見開いたまま動かなくなる。

そこに、ウフーラも駆けつけて来て、スコッティと共に泣き出す。

スポックは怒りを込めて、カーン!と絶叫するが、それに呼応したかのように、大破したUSSヴェンジェンス号が、エンタープライズ号のすぐ側を、ぶつかるように地上へ落下して行く。

カーンはまだ死んではいなかった。

カーンは、USSヴェンジェンス号の方向を、宇宙艦隊本部ビルに固定する。

地上では、巨大なUSSヴェンジェンス号が雲間から落下して来て、港に墜落し、そのまま宇宙艦隊本部ビルへ突っ込んで来ると言う大惨事を目の当たりにする。

スポックは、墜落した敵艦に生存者がいないかどうか探せと命じる。

スールーは、あの状況で生存者等いるはずがありませんと呆れるが、奴は違う!とスポックは呟く。

その言葉通り、カーンはまだ生き残っており、停止した宇宙船から地上に飛び降りると、近場にあったコートを盗んで羽織り、変装して逃げ出す。

スポックは転送室へ向かい、地上へ転送すると、カーンの後を追いかけ始める。

ドクター・マッコイとキャロルは、医務室に運び入れたカークの死体を前に呆然としていた。

その時、前に、カーンの血液を駐車していた小動物が生き返るのに気づいたマッコイは、冬眠カプセルを!と叫ぶ。

カーンは、浮上しかけていた作業用エアカーに飛び移り、スポックも飛び乗る。

カーンはそんなスポックをけり上げ、スポックは手にしていたフェーザーガンを落としてしまう。

2人は、浮上してビル街を飛び始めたエアカーの上で殴り合いを始める。

スポックはカーンに「スポック掴み」をやるが、カーンには効かないらしく、その手をねじ返されてしまう。

ドクター・マッコイは、冬眠カプセルの中に入っていた人間を出し、キャロルと共にそこにカークの死体を入れると、冷凍保存して脳機能を食い止めようとする。

だが、カーンの血はもうなかった。

カーンを殺さずにここへ転送する以外に血液を手に入れる方法はなかった。

しかし、カーンとスポックは高速度で移動しており、ターゲットをロックできないので転送は無理だった。

スポックとカーンが戦っていたエアカーの上に、突如転送されて来たのはウフーラだった。

ウフーラは、殴り合っているスポックに、カーンを殺さないで!奴を転送すれば、カークは助かる!と叫ぶ。

それでもスポックは、カーンを殴るのを止めなかった。

最期の一撃を食らったカーンは気絶する。

どっちだ?男よ…、じゃあ、名前はカークだ!

暗闇の中、カークは産まれて来たときの両親の声を聞いたような気がした。

目覚めたカークは、医務室のベッドに横たわっている自分に気づく。

横に立っていたマッコイは、カーンのスーパー血液で血清を作ったんだと話しかけて来る。

誰が捕らえた?とカークが聞くと、俺だと答えたのはスポックだった。

その顔を確認したカークは、お前に救われたと笑顔を見せる。

ウフーラと俺だとスポックは訂正する。

ありがとう…、カークは心から感謝する。

カーンは、冷凍カプセルの中に入れられていた。

1年後、カークは、宇宙艦隊本部でアカデミーの生徒やクルーたちを前に演説をしていた。

その日が、再建されたUSSエンタープライズ号の再命名式だったのだ。

亡くなったパイク提督の意思を受け継いだカークは、エンタープライズ号の新たなる5年間に渡る調査飛行のため、船に戻る。

キャプテン、帰還!

コントロールルームにやって来たカークは、スールーが座っていたキャプテンチェアに座る。

ドクター・マッコイは、5年も宇宙暮らしか…とぼやいている。

カークは、その場にいたキャロルも新しい仲間として受け入れる。

スポックが、キャプテン、行き先は?と問いかけて来る。

君はどこに行きたい?とカークが聞くと、これほそ長期の旅ははじめてなので…、任せます、キャプテン!とスポックは答える。

カークは、満足そうに、スールーに出航するよう命じる。