「インスタント沼」の三木聡監督の最新作。
今回も、今の生活を変えたいと思っている1人の青年が、次々に起こる不思議な事件に巻き込まれて行くシュールな展開になっている。
自分が増殖して行く…と言うSF的な発想の展開なのだが、誰が考えても、メイクと合成で処理しているはずで、その合成の妙味を表現するにはいささか画質が悪いのがまず気になった。
低予算と言う事もあり、かなり撮影カメラの質が悪かったのだろうか?
だとしたら、ものすごく惜しいと思う。
無限に増殖して行く設定ながら、あまりに一度に大勢の俺を登場させてしまうと、見分けがつかなくなるので、基本的には3人の俺が進行役になっている。
これに怪し気な人妻が絡み…と言う展開になるが、人妻の背景等にはあまり突っ込んでいない。
あくまでも、謎めいた女と言う役割なのだ。
随所に登場する遊び心も楽しく、今回も、家電店に飾ってある「Oh! モーレツ」の小川ローザを連想させる立て看板や、ネズミ注意と言う意味らしい不気味な警告盤、詐欺を企む主人公の背後に、睨みつけるように大きな目を描いた看板等が登場する。
主人公が住む町にある巨大給水塔も、合成ながら、不可思議な雰囲気を生んでいる。
ラスト等も含め、やや意味が分かりにくい部分もあるのだが、全体としては意味不明と言うほどでもなく、何となく話の流れは理解できるはずだ。
個人的には、ユーモア要素が多かった前作「インスタント沼」の方が好みだが、この作品もそれなりに楽しめるものになっていた。
それにしても、「はじまりのみち」でシリアスな演技を見せていた加瀬亮が、本作では別人のようにハイテンションなイヤミ男を演じているのには驚かされた。
本当に芸達者な俳優さんだと感心する。
南さんを演じているふせえりのハイテンション振りも楽しい。
そして、何よりも、いくつかのキャラクターを演じ分けている亀梨さんの健闘には拍手を送りたい。
生半可なアイドルでは、ここまで出来ないと思う。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼ |
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2013年、ダブ、星野智幸原作、三木聡脚本+監督作品。 電車の窓から見える巨大な団地。 永野均(亀梨和也)は、その一室に住んでいる母親のマサエ(キムラ緑子)と会っていた。 おふくろ、親父の事、それで良いと思っているの?と均が聞くと、おふくろ?何でマサエさんって呼んでくれないの?私は、40の時、生みの親からマサエになったのとマサエは不機嫌そうに返事する。 それより、カメラの仕事どうするの?せっかく写真の画工まで出してあげたのに…、君の事、世界で最初から知ってるの、私なのよとマサエは言い張る。 均は、派遣で勤めている家電量販店に出かけるが、そこには、いつも派遣である均の事をねちねち叱りつける先輩のタジマ(加瀬亮)と、マイペースな先輩南さん(ふせえり)、パンチパーマのヤソキチ(中谷竜)らが同じカメラフロアにいた。 その日も、タジマから説教を受けた事もあり、帰りには、南さんやヤソキチ、安西(小林きな子)らと居酒屋で一緒に飲むが、今日は長野均君の独立記念日だ!などと訳の分からない事を言いながら、実は単に、均にたかっておごらせる事が目的だったようだった。 カメラマンなんてなる気ないから…と均は冷めたように答え、キングコング像の前で、終電に乗ろうと駅に向かう南さんらと別れる。 ATMで金を降ろすと、残高は222、222円だった。 ハンバーガーショップへ行き、コーヒーとポテトを注文すると、女性店員(岡野真也)は、マニュアル通り、ポテトはお席の方までお持ちします!と笑顔で対応するが、その途中、他の青年が割り込んで注文して来たので、リズムを崩されたためか、急にその店員はその割り込み客には無愛想になる。 コーヒーを二階に持って行って、カウンター席に座った均だったが、2人のサラリーマンが、何故かガラガラなのに、均のすぐ隣に座り、村上!と同僚らしき相手の方を観ながら、何やら熱心に話し始めた男の方は、何故か自分のトレイも均のトレイに押し付けて来る。 そこにポテトを持ってやって来たのが、さっきの女店員で、そのポテトを隣のサラリーマンのトレイの3番と書かれたフラッグと交換に置く。 すると、そのサラリーマンは、ポテトなんて頼んでねえし…と言うので、均が遠慮しながら、それ、僕の…と言うと、まじまじと均の顔を見つめた女店員は、ようやく思い出したように、笑顔になると、ポテトを均に渡す。 その後、隣のサラリーマンは、ずっと村上なる男の方を向いて、会社を辞めようと思うと話していたが、何を思ったのか、自分の携帯を自分のトレイの隅と勘違いし、密着していた均の方のトレイに置いたまま話し続ける。 その携帯を観た均は、無言のまま立ち上がると、その携帯を乗せたままトレイを返却台に戻しに行く。 先ほどの女店員が、ありがとうございましたと挨拶をして来た時には、均は、隣の男の携帯を自然に手に取って店を出ていた。 踏切で通過する電車を待っていた均は、側でしきりと、俺俺!と電話に話しかけている男と遭遇する。 その直後、持っていた携帯に受信コールが入り、「母電話」と表示され、留守電に、大樹?お母さん、クラス会からはがきが来てるわよと吹き込まれていた。 均は、さっき、隣で話していた大樹と言うサラリーマンの口調を思い出し、それを練習してみる。 しかし、全く似てない事が分かる。 その時、また、携帯の持ち主の母親らから電話がかかってきたので、思い切って出ると、クラス会のハガキ、取りに来なさいよと母親らしき女性の声が聞こえて来る。 いつもの癖で、つい、返事の中でおふくろと言ってしまうと、お母さんのこと、おふくろなんて言う?と相手から不審がられたので、実は悩み事は借金なのさ。100万!友達が事故っちゃって…と、均は思い切って言ってみる。 これが俺俺詐欺だったらすごいわねと相手が言うので、均は緊張するが、それは冗談だったらしく、口座番号は?と聞いて来たので、俺の方じゃなくて、友達に方に…。10万はこっちで用意できたから、90万で…と均は頼む。 その夜、人気のないATMに、キャップとメガネで変装したつもりの均がやって来て、自分の口座から90万円降ろしてみると、ちゃんと残高は、222、222円のままであった。 しかし、ATMを出た所で、前の横断歩道前で停まっていた白バイ警官(松尾スズキ)がじっと自分の方を観ている事に気づく。 均は、緊張しながらも、何気ない振りをしながら自転車に乗り込もうとするが、その時、白バイ警官がバイクを降りて、こちらに来そうな気配がする。 その時、白バイの横を通過して行った車がスピード違反だったためか、白バイ警官は又バイクに乗り直すと、車を追うためにUターンするが、その際、均の方に指を突きつけるようなポーズをする。 アパートで翌朝、夕べ降ろした金の一部を財布にいれ、出勤しようとアパートの外に出た均は、隣の女が洗濯機を回している姿を観かける。 長い黒髪をたらし、洗濯機の方だけを凝視している怪し気な女だった。 ドアの鍵をかけ、出かけようとした均だったが、窓から部屋の中の明かりが付いている事に気づくと、もう1度ドアを開け、室内の灯を消してもう1度ドアに鍵をかける。 ふと気づくと、隣の選択女が、均の方を観て不気味な笑顔を見せていた。 均の住む地域には、「ネズミの絵が書かれた」注意書きのような看板があちこちに貼ってあった。 とある橋の上にやって来た均は、昨日盗んだ携帯を下の川に落とす。 それが沈むのを橋から確認していた均だったが、何故か次の瞬間、着信サインを示した携帯が水面に浮かび上がって来たのでぎょっとするが、やがて携帯は沈んで行く。 均の住む町には巨大な給水塔のようなものが建っており、遠くからでもそれが目立った。 その日も家電量販店で働いていた均は、1人の女性客(内田有紀)が、売り物のデジカメを自分のバッグにこっそり入れている所を目撃、さりげなく近づくと、お客様?と声をかける。 すると、その女性客は、お散歩カメラがバッグに入るかな~っと試してみたのとごまかして来たので、それに合わせ、このカメラレンズにキレがあります等と言って、そのカメラを手に取ると、女性客の顔を映して見せる。 巧いわねと女性客が驚くと、背後にいたヤソキチが、彼、プロカメラマンですなどと口を出す。 すると、その女性客は、猫が鳩を襲おうとするんだけど、鳩がそんな事は分かってますよと言う風に飛び立つと、猫も何の事?とごまかすような所も、撮れます?と妙な事を言い、又考えて来るのでカメラの事を教えてもらいたいので、名刺を頂戴と言って来る。 その女性客の後ろ姿を見つめていると、薬指に指輪、人妻ですよとヤソキチが背後から教えて来る。 確かに、歩き去る女性客を見つめる視界の中に、突然怪し気な男(渋川清彦)の顔が現れ、その男が亭主なのか、女性客の手を引いて帰って行く。 そんな均の背後に迫ったタジマが殴る前に、南さんが一歩先んじて均の後頭部を叩く。 その夜、アパートに帰宅して観ると、中に人がいる気配があり、ドアの鍵が開いている。 恐る恐るドアを開いて中の様子を観ると、そこには見知らぬ中年女性(高橋恵子)が立っており、大樹!遅かったじゃない!と親し気に話しかけて来るが、均には全く面識がない女だった。 携帯、急に変えたでしょう?母さん、慌てたけど、かすみが、アパートで確認してからでも遅くないって言うんで来てみたの。お友達の問題、隠し事なしよと、その母親と名乗る女性は、上に伸ばした両手を横に倒すような妙なポーズを作りながら言う。 その直後、アイムソーリーと言ったので、どうやらジョークのつもりらしい。 均は、詐欺がバレたと思い、すみません!お金、全部返します!と頭を下げるが、女性はきょとんとして、大樹どうしたの?と均に語りかける。 どうやら、自分の事を息子と間違えていると感じた均は、僕、あなたの息子の大樹さんじゃありませんと指摘するが、すると相手の女性はいきなりビンタして来る。 何でそんな風に…と女性は悲しんでいる様子。 その日、大樹の母親は、均のアパートに泊まっていた。 翌朝、目覚めた均は、水を飲みながら、ベッドで寝ているその女性の姿を困惑しながら観ていた。 それでも均は、帰ろうとドアの外に出た女性に、新しい携帯の番号を書いた紙を渡すと、相手は安心したようで、大樹、良し!と言って帰って行く。 均は、一旦部屋に入ると、急いで帽子をかぶり変装したつもりで部屋から出て来ると、今出て行った女性の後を付け始める。 女性がバスに乗り込んだので、均も急いで同じバスに乗り込むが、席に座ると、後から、葬式帰りらしい老婆の一群が乗って来て、均の席の側に立ったので、思わず席を譲ってやる。 すると、席を譲ってもらった老婆や仲間らしき老婆たちが、大げさに均に礼を言い始めたので、あの女性にバレるんじゃないかと慌てた均は、シーッと言って、老婆たちを口止めしようと焦る。 しかし、何とかバレなくて済んだようで、その後、均は、女性が帰宅した屋敷を突き止める。 「檜山」と表札があったので、それを確認していると、側で自転車を持って立っていた主婦らしき女と、そこに駆け寄って来た小学生の娘らしき少女が、じっと均の方を見つめている事に気づく。 その直後、目の前にあの女性が立っていることに気づいた均は慌てるが、どうしたの?驚くじゃない…と女性が怪しむ風もなく話しかけて来たので、友達との約束がなくなったので…などと言い訳しながら、均は女性に付いて屋敷の中に入って行く。 全く、正月も帰って来ないんだから…、かすみもしょうちゃんも来なくて…などと、女性は1人で話し続け、ゴンザブロウ、大樹よ!と言いながら、いきなり大きな黒ウサギを見せる。 大樹の撮った写真良いわよね。さすがカメラマン志望!などと女性が言うので、棚に置かれた写真立ての写真を観ていた均は、そこに女性と大樹らしき青年が並んで写っている写真を見つける。 その大樹と言う青年は、均そっくりだった。 今日はゆっくりしていけるんでしょう?と女性が聞いて来たので、いや、友達に…と均が言い訳しようとすると、約束なくなったんでしょう?仕事もないんでしょう?と痛い所をついて来たので、仕方なく、携帯がかかって来た振りをすると、これから行かなくちゃ…、急jに病欠が出てしまって…と帰ろうとすると、今のエア電話、掛かって来た振りよねと女性はしっかり見破っていた。 その後、均は、母親マサエのマンションに向かってみる。 「永野昌枝」と表札が掛かった母親の部屋に声をかけると、中から、いい加減にして下さい!帰らないと警察呼ぶわよ!等と言う声が聞こえて来る。 何ふざけてるんだよ?と言いながら、ドアを無理矢理開けようとした均だったが、鍵が掛かっている。 その時、携帯が鳴り、大樹の母からの電話だと分かるが、その時、部屋から出て来て、帰れ!迷惑だ。お前、昨日と同じ事するつもりだろう!と出て来たのは、どう観ても均そっくりな青年だった。 損も背後から顔をのぞかせた母マサエも、昨日と同じ人よとその男に話しかけているので、どうしたんだよマサエさん!と均は呼びかけるが、とぼけるの?と房枝は均を睨んで部屋の中に引っ込む。 名刺くらい持ってるだろう?携帯も書いといてと、その自分そっくりな青年が言って来たので、訳が分からないながらも、均は自分の名刺に携帯番号も書いて渡す。 相手は、いきなり写メで均の写真を撮ると、2度と来ないでくれと命じる。 仕方なく、茶店で一休みする事にした均だったが、そこにさっきの自分そっくりな青年がやって来て、勝手に向かい側に座ると、昨日と一昨日も、お前みたいな奴が来たんだ。髪が茶髪だった。あいつ学生だな…と均に教える。 何で俺のこと認めてくれたんだ?と均が聞くと、さっき、おふくろの事をマサエさんって呼んだだろ?あれを知っているのは俺だけだからだと相手の青年は言う。 気がつくと、均とその青年は、持っている携帯ストラップも、同じモルモットのキャラクターだった。 相手の青年は、近いうち、連絡待っていると言って帰って行く。 翌日、家電量販店に行った均は、タジマから、あちらのお客様がお前の名刺持っているって…と呼ばれるが、そのタジマはじっとその相手の方を見つめていた。 それは、この前万引きしかけていた人妻だった。 サヤカと言うらしきその人妻は、何であの人私の事じっと観てるの?とタジマの視線が気になるようだったが、気にしない方が良いと言いながら、従業員通路にサヤカを連れて行くと、売るための戦略なんです。彼は女性客全部にああやっていますと均が弁解していると、サヤカの携帯が鳴りだす。 その時、荷物を持って通りかかった南さんが、永野君、食!と命じる。 それを聞いたサヤカは、食?と従業員の隠語の意味を聞くので、昼飯の事ですと均は教え、店の外にサヤカと一緒に出る。 しかし、携帯をかけていたサヤカは、別件が入ったので、おごってもらうのは又にするわと言い、あなたはプロに復帰しなさい。家を撮って来て。玄関口からと勝手口からといきなり写真撮影の仕事を依頼すると、携帯に向かって、スペイン語のような言葉で話しかけると、赤い車に乗って颯爽と去って行く。 その後、コピー室で、万引き常習者の手配写真をコピーしていると、タジマがやって来て、お前、今にとんでもないトラブルに巻き込まれるぞ!と意味不明な警告をした後、さっきの女、俺のこと何か言ってなかったか?などと聞いて来る。 その時、次々とプリントアウトしていた万引き常習犯の顔写真が、自分の顔になったことに気づいた均は、慌てて、そのコピーを取り上げると、タジマに気づかれないように握りつぶす。 幸い、今の返事に気づいていなかったらしいタジマは、あの人に自分の携帯の番号教えて良い。知ってるんだろ?などと勝手に自己陶酔したように言うので、タジマが部屋を出て行った後、分かってますよと均は答える。 その時、マサエと暮らしている自分そっくりの青年から携帯にメッセージが入る。 今夜、三者面談…と書かれてあった。 その日、指定された汚いアパートに出向いた均は、そこで、あのマサエのマンションにいたスーツを着た青年と、茶髪の学生らしき、これ又自分ソックリな青年が待っていた事に気づく。 茶髪の学生は、本山直久、通称ナオと自己紹介し、マサエのマンションにいたスーツ姿のまじめそうな男は、便宜上、大樹と名乗る事にする。 均が、そのまま永野均と言う事になる。 そこは、ナオのアパートらしく、ナオが買って来たビールを三人に配ると、全員、片手でプルトップを開け、均が作った冷やし中華にチーズをかけたものにマヨネーズをかけ、皆で乾杯する。 冷やし中華の味付けも当然、3人の好みど真ん中だった。 ここまで自分好みが分かってくれていたら、結婚しちゃうよな…と思わず均は喜んでしまう。 そんな事をしたら険悪な事になると大樹が冷静な反論をすると、ナオは、もう他人とは言わせませんよ等とはしゃぎだし、踊って良いっすか?と言うと、いきなり立ち上がって勝手に踊りだす。 ここはオレヤマになるなと均が言うと、ナオが何っすか、それ?と聞いて来たので、猿山は猿だけが住んでいる山だろ?だから、ここは俺だけが住んでいる場所だから俺山と説明すると、ナオも気に入ったようだった。 翌日、 ロックセンターで合鍵を2本作ってもらった均とナオは、クレオパトラの娘が双子だったって知ってます等と言いながら合鍵を作り終えた店長穴川(森下能幸)に値段を聞いた所、逆に、いくらだと思う?と聞かれる。 その日、自分のアパートに帰った均は、36くらいの男性が行方不明になっていると言うニュースを何となく聞いていた。 翌日、サヤカから頼まれていた家の写真を撮りに行った均は、謎めいた老人がじっと自分の方を睨んでいるのをファインダーの中に見つけ、ぎょっとして視線を上げてみるが、周囲には誰もいなかった。 その後、教えられた建物の前に来た均は、携帯でサヤカと連絡を取り、緑色の扉から中に入るよう指示される。 中は、比較的広くて清潔そうな空間になっており、アイパッドで撮って来た家の写真を見せた均は、斜面に登って撮ったと教えると、誰かに観られなかった?とサヤカに聞かれたので、いいえ、別に…と答える。 サヤカは、急に手の人差し指をくるくる回す妙なポーズをした後、封筒を均に渡す。 中を確認してみた所、10万入っていたので、均は驚いて多過ぎます!と言うが、この写真にはそれ以上の価値があるのとサヤカは言う。 そして、いつ辞めるの?家電量販店、私とやらない?と聞いて来たので、均は、仕事…ですか?と戸惑う。 別に怪しい仕事じゃないわよと言うサヤカに、少し考えさせて下さいと頼む均。 何で俺なんですか?と聞くと、勘かな?ピンと来た。理由があって好きになる訳じゃないでしょう?等と言いながら、サヤカが迫って来る。 暗くなって、サヤカの事務所を出た均は、前に家電店で見かけた亭主らしき男と、その用心棒のような男2人が待ち受けていた事に気づく。 ちょっと話があるんだけど…と亭主は言っているようだったが、ものすごい小声なので、何度も均は、はっ?と聞き返す。 近づいて来た亭主は、用心棒が身体を押さえた均の右手の甲をさすりながら、あんた、俺の女房と何やってるんだ?と聞かれ、殴りつけられる。 ナオのアパート「俺山」に行った均は、直から傷の手当をしてもらいながら、人妻なんかに手を出すからですよ。年間の行方不明者8万人もいるんっすよと言われてしまう。 しかし、その時均の携帯が鳴り、パートナーの事考えといてね…。1度電話もらうと良いな…とサヤカから言われる。 家電量販店で働いていた均は、若い女性客が、2つの商品差額1万、同じにならない?と迫られ、思わず耳元で、俺のメリットは?と聞いてみる。 女性客はきょとんとしたように、メリットって何?と聞いて来る。 その後、エレベーターに乗っている均と女性客の姿があった。 キングコング像の下でサヤカに電話してみた均だったが、通話中だった。 そこにやって来たナオが、量販店良かったっすと言いながらやって来る。 実は、今日家電量販店で働いていたのは均の身替わりで入れ替わっていたナオだったのだ。 そんなナオが、「アイビーボウル君」と言うボウリング場で、大樹も交え、3人で遊んでいる時、大学で溝口と言う自分に瓜二つの学生を見つけた。間違いなく俺!と言い出す。 案外、ここの客の中にも俺がいるかもしれないっすよとも言うので、均は思わず、客たちの顔を見渡す。 店を出た時、そこに又、サヤカの亭主が、今度は4人の用心棒らしき男を連れ待っている事に気づく。 大樹は冷静に、1人は間違いなくよっているので楽勝だと喧嘩の分析をし、サヤカ、どこに隠しているんだ?と聞いて来た亭主に駆け寄ると、両脇に立っていた用心棒2人と亭主に殴り掛かる。 その間、均とナオは、背後に立っていた2人の肉体労働者風の助っ人に飛びかかっていた。 助っ人や用心棒を倒した3人は、亭主を徹底的に蹴飛ばし、大樹は、亭主の持っていた車のキーを取り上げると、側に停めてあった自動車の鍵穴に差し込み、根本を折ってしまう。 その時、用心棒の1人が起き上がって運転席にいた大樹に飛びかかろうとするが、あっさり蹴り倒してしまう。 これで、車での追跡も出来ないはずだった。 俺、お前らと出会えてラッキーだったよ…、今まで人と関わるの嫌だった…と均は、大樹とナオに告げる。 人を認めないと、自分も認められないってことだな…と、3人とも納得しあう。 翌日、量販店で働く均は何故か張り切っており、商品を持って走り回っていたので、南さんも驚く。 早引けする様子のヤソキチを観かけたので側に寄った均は、タジマも昔はもっと違う奴だったみたいですよ。永野さん、タジマに似ている所があります等と思わぬ事を教えたヤソキチは、自分は税理士になるための勉強中だと教えられる。 人生、リセットできる。そう思っています。ゼロになる勇気ですよと言い残し、ヤソキチは帰って行く。 その後、均は、檜山家に行ってみると、見知らぬ女から屋敷の中に引っ張り込まれる。 ケイイチとショウも来ているよと言うその女は、どうやら大樹の姉かすみ(町田マリー)らしかった。 かすみの亭主のケイイチは、ちょうど風呂に入っているらしかった。 風呂に入るよう勧められた均が、今日は帰ると言うと、いきなりかすみからビンタされる。 その後、井野口某の選挙ポスターが貼ってある公園前で均が出会ったナオは、公園内で一斉に体操をしている集団を観ながら、どう思います?と聞いて来る。 無関心のせいで日本消滅しますよ。俺帝国を目指しましょう!等と言い出したナオは、敵対しないようにしましょう。殲滅か?自滅か等と言いながらいきなりジャックナイフを取り出すと均に見せ、刃なんて付いてないっすよとおどけながら、自分の咽に、そのジャックナイフをこすりつけてみせる。 均とナオが、俺山アパートに入ると、そこにはマッシュルームカットの溝口(亀梨和也)だけではなく、刺青を入れたトルちゃん(亀梨和也)だの、女の俺(亀梨和也)など大勢が集まっていた。 少し遅れてやって来た大樹も、中の様子を見て驚いたらしく、ナオヲを外に呼び出す。 均も何事かと外に出ると、大樹が溝口らを帰せと言っているとナオが悲し気に教える。 大樹は、自分の中に許せない自分と許せる自分がいると言う。 そうした大樹の気持ちが伝わったのか、アパートの中にいた溝口たちが、俺たち信用されていないみたいだし…と言いながら全員出て来て帰ってしまう。 大樹は、劣化コピーは排除しなくちゃな…と呟く。 翌日も、量販店に行った均はタジマから説教されていたが、そこに、南さんが、ナオ君、お客さんだぞと知らせに来る。 どうやら、南さんは、均の事を時々入れ替わるナオと思い込んでいるようだった。 お客さんと言うのはサヤカの事だった。 何故か、右目に眼帯をしている。 それを見た南さんは、何故かいきなりタジマに、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の一番新しいの観た?と聞く。 サヤカは均に、聞かないで!と眼帯の質問を封じると、それより、待ってるからと誘って来る。 待ち合わせの茶店に行ってみると、親指を立てた絵に「俺」と書かれたテーシャツを着たナオが何故か来ており、来るんでしょう?サヤカさん…と嬉しそうに聞いて来る。 そこにやって来たサヤカは、ナオに気づくと、ごめん、あなた誰?と聞いたので、ナオは悲し気に帰って行く。 彼、あなたの仕事場にもいたわねとサヤカが言うので、分かるんですか?と均が聞くと、当たり前じゃないと平然とサヤカは答える。 均と共にエレベーターに乗ったサヤカは、うちの旦那さん、ぼこったの、あなたでしょう?と聞いて来る。 エレベーターは、地下1階の駐車場で開き、サヤカは降りて行く。 ある日の昼休み、外で会った南さんに、絶対人に言わないで欲しいんだけど…と念を押した均は、ヤソキチ、会社辞めたいって、あいつ税理士になるってと教えると、南さんは大きな声で、エエッと驚く。 別れ際にも、ヤソキチの事言わないで下さいよと頼んで分かれた均だったが、その後、休憩室で休んでいた均の側にやって来た南さんは、ヤソキチ、会社辞めるんだって!と耳打ちして来る。 あの~、それ、さっき俺が、言わないで下さいねって頼んだ話ですけど…と呆れたように均が教えると、南さんは自分に驚いたように固まってしまう。 その日、ナオのアパートに帰ると、洗面所で大樹が手を洗っていたので、あんた、本当のあんたか?などと均は問いかけてみる。 そこに酔ったナオが帰って来て、今日は誕生日なんですよ等と言いながら、缶酎ハイを均に飲まそうとするがそれはすでに空だった。 それで、3人で酒を買い込みに出かけるが、その帰り、大きな音がして、逃げ去る車を見かけたので、もしかして?と思った3人が、通りの上の車道に出てみると、そこには倒れた自転車の横に誰かが倒れていた。 どうやらひき逃げと分かった3人は、倒れている人の元に駆け寄るが、抱え起こしたその人の顔は、自分たちと同じだった。 そのひき逃げされた俺は、すぐに息を引き取る。 アパートに戻って来た大樹は、今のはただの事故か?と言い出し、ナオが、殺された?と聞くと、そう言う事だと大樹は答える。 ナオは、違うんじゃないのと否定するが、お前さっき、記念日だって言ったな?何の記念日なんだ?正直に言えよと大樹が追求する。 すると、ナオは、削除して来た…。削除して来たんだよ。俺を1人、削除して来たってこと!3人しかいらないんだろ?だから1人削除したんだよとナオは、半分怒ったように答える。 溝口か?何でそんな事した?と大樹が驚くと、あんたたちが優柔不断だから、俺が動いたんだよ!とナオが叫ぶと、それが余計なことなんだよ!と大樹も切れる。 一人暮らし用のテーブルを蹴飛ばしたナオは、そのままアパートを出て行く。 ナオが誰かを削除したってことは、俺たちも誰かに削除される可能性があるのか?と駅まで大樹と帰って来た均が心配そうに聞くと、俺と一緒にいるか?と大樹が聞いて来たので、取りあえず俺は帰ると言って均は自分のアパートへ戻ることにするが、その横をすれ違った帰宅途中らしきサラリーマンが、均そっくりだった事には気づかなかった。 町の電光モニターに、削除のニュースが流れる。 君塚サヤカから、メールが届いていた。 誰かがジャックナイフを研いでいる。 いつものハンバーガーショップの二階カウンターで休んでいた均の、隣の客が拡げて呼んでいた新聞には「流血削除」という記事が載っており、そこには血のようなケチャップが付着していた。 翌日、木門原八十吉、あのヤソキチが通り魔削除に遭って殺された事が分かる。 均は、駐車場に呼び出したタジマが、いつの間にか自分になっている事に気づく。 契約、何か言いたいのか?とタジマが聞くので、同じ俺ですと均は答えるしかなかった。 その時、均の携帯が鳴り、かけて来た相手は不明と表示されたので無視する。 タジマは、出ないのか?と聞き、俺はお前なのか、俺がお前なのかすら分からないと嘲笑する。 すると又携帯が鳴りだしたので、仕方なく均がもしもし?と出ると、総部警察ですけど…と相手は言う。 檜山家の姉のかすみと亭主のケイイチ、息子のショウの3人家族が削除されたと言う知らせだった。 死体安置所に行き、三人が映った遺影を抱えて出て来た均は、別のドアから、同じように男の遺影を抱えて出て来た自分そっくりの男を見つける。 その俺そっくりの男は、均に気づくと笑いながら近づいて来たので、慌てて外に出ると、そこに、東部警察の刑事阿久根(松重豊)、村野(岩松了)、制服警官(少路勇介)が近づいて来る。 それに気づいた均そっくりの男は建物の中で立ち止まる。 パトカーの中で話を聞く事になり、お姉さんたちが殺された理由を知りませんかと村野刑事から聞かれるが、知らないと答えると、自分たちはあの線だと思っていると阿久根が意味ありげに言い、削除ですか?と均が指摘すると、知ってるじゃないか!と言い出す。 運転席に座っていた制服警官は、ジャックナイフを取り出すと、心当たりない?と嫌な目つきで均に聞いて来る。 檜山さんから90万受け取ったのは何故?指紋照合したよ。ATMには監視カメラが付いているんだよ!と阿久根の追求は厳しくなるが、ジャックナイフをちらつかせていた制服警官が、うっかりリクライニングボタンを押したため、その弾みで、自分の左肩にジャックナイフを自分で突き立ててしまう。 アパートに帰ってみると、ドアの鍵が開いていたので、ナオ?と言いながら中に入ってみると、奥の部屋に封筒が落ちていた。 それに近づこうと、隣の部屋のカーペットに乗った均は、そのカーペットが濡れている事に気づく。 封筒を持ち上げてみると、その端から赤い液体が垂れている事に気づき、裏返してみると、封筒の裏は真っ赤な血に染まっていた。 慌てて投げ捨てた均が、今カーペエットを踏んだ靴下の裏を観ると、そこも赤く染まっていたので、カーペットが血まみれだった事に気づく。 その時、いきなりメールが鳴り、ナオさんからのメールと表示されたので開けてみると、お帰りなさいと言う文字と、カーペットに倒れたスーツ姿の男の写メが開く。 その死んでいる男の顔は自分そっくりだったので、思わず、俺?この部屋?と驚いた均だったが、ありえない!俺ここにいるし…と自分を落ち着かせる。 削除された…と呟く均。 町の電光掲示板には、本日の削除人49人と表示されていた。 均は、サヤカの会社にやって来ていた。 俺です。分かります?とサヤカに迫り、俺って何か変わりました?雰囲気は?と、サヤカが差し出した缶ビールを受け取りながら均は聞く。 サヤカは戸惑ったように、変わってないけど…と笑うので、均は、携帯の画像に映った自分の死体を見せる。 しかし、サヤカはバカバカしい…、こんなのトリックよと笑う。 この部屋で倒れているのは誰なんだ?俺が誰なのか…などと呟きながら缶ビールを飲む均に、一番最初に戻りなさい。最初から変わっているはずよとサヤカは指摘してくれる。 そして、あなたは私を観ているの…と言いながら、ソファーに座っていた均に顔を近づけたサヤカは、そのままキスをする。 そうすれば、自分がここにいるって分かるから…と言いながら、サヤカは均をソファに押し倒す。 俺は俺ですか? そうよ、あなたはあなたよ…と答え、サヤカは又均にキスをする。 翌朝 事務所内で目覚めた均は、シャワールームにいるらしいサヤカに、俺、やっぱり最初にも撮ってみようと思ってるんだけど…ろ声をかける。 しかし、シャワールームからは何の返事もない。 良く観ると、フロア内を仕切ったシャワールームの隙間から水が外に流れ出しているではないか。 恐る恐る声をかけながら、シャワールームに近づいた均が中を覗き込んでみると、全裸の女が倒れていた。 驚いて抱き起こしてみると、それはサヤカではなく、均の顔をしている女だった。 慌てて外に逃げ出すと、均の顔をした制服警官が現れ、いきなり均目がけて発砲して来る。 地下通路に逃げ込んだ均だったが、別の自分そっくりな男が、警官の撃った弾で胸を射抜かれ射殺される。 「俺山」ことナオのアパートに逃げ込んだ俺は、いきなりパンチパーマの自分そっくりな男に入口の所でナイフを突きつけられる。 その時、部屋の奥にいた大樹が、セジマ、止めろ!と注意し、セジマと言うパンチパーマの俺は、詫びながら部屋の外に出て行く。 均、何があった?と大樹が聞いて来たので、俺、削除された…と均が言うと、お前はここにいるじゃないか?と大樹は呆れように言う。 自分のアパートで刺されて死んでいる俺の写真を携帯で見せると、ナオの仕業だな?と大樹は呟く。 削除が増大を上回ると、最後に1人だけになり週末を迎える… 電柱が立ち並ぶ場所を歩きながら、大樹は均に説明する。 最後に残るのは俺かお前か… 均は、俺は1人で行こうと思う。最初に戻ってみようと思うんだと伝える。 これは俺自身の問題なんだ! そうか…、俺はナオを探してみるよ。絶対、削除されるなよ!と大樹は言う。 お前と会えて良かったよと言いながら均が手を差し出すと、違うよ、俺とお前は別の人間だと言いながら、大樹も握手して来る。 そして大樹と均は別れる。 均が乗った電車がトンネルの中に入る。 あの巨大な給水塔のあるアパートに戻って来る均。 部屋に入ると、水を飲み、封筒に金を入れて外に出ると鍵をかける。 そして、いつもの石段を上る。 駅に近づくと、怪しい男女が均の方を観ていた。 どこ行くんだよ?と声をかけて来たのは全身包帯に巻かれたサヤカの亭主だった。 お前らもかよ!と言うと、均は逃げ出す。 全身包帯姿のサヤカの亭主は、待て!俺はお前だぞ!と呼びかけて来る。 踏切の所にやって来た均は、周囲から自分そっくりの顔をした連中が集結して来たのに気づき焦る。 踏切の向こう側から大きなトラックが接近して来たので、それを避けようと、大勢の俺が逃げ惑う。 ガード下の暗がりに逃げて来た均は、そこに泊まっていたトラックの運転席に座っているのも自分そっくりな男だと気づく。 大勢の俺から逃げ回る均は、柱の影で上着を脱ぐ。 下に来ていたのは、親指を突き出したイラストと「俺」と言う感じが書かれたお馴染みの俺Tシャツ。 その姿で、大勢の俺集団に飛び込むと、同じようなTシャツを着ている俺が多かったので、どれが均だか、全員見分けがつかなくなる。 そこに、あの拳銃を撃ちまくる俺警官が近づいて来て発砲したので、アフロヘアのセジマが、その警官を殴りつける。 均は、その警官が落とした拳銃を素早く拾うと、喧嘩に夢中のセジマのが落とした携帯も奪ってその場を逃げ出す。 やがて、そのセジマ用の携帯が鳴り、画面を観てみると、自分の今いる位置が地図上に表示されている事に気づく。 通信履歴を調べてみると、大樹から数分起きに電話がかかっている事が分かる。 その時、また電話が鳴ったので出ると、削除どうした?削除してないんだな?と言う大樹の声が聞こえて来る。 均はその携帯に、まだ削除されないよ、俺は!と答える。 そこから「中央前」と書かれた巨大な表示板が見えた。 翌日、檜山家の郵便受けの前にやって来た均は、持って来た封筒に入れた金を郵便受けに入れようとしていたが、そこにナオが近づいて来る。 ナオが均に覆いかぶさって来た瞬間、銃声が響き、ナオは倒れる。 くだらないよな、大樹…、そう均は、倒れたナオに化けた大樹に語りかける。 殺された俺は、ナオだったんだ。 その後、大樹がナオに化けていたんだ。 ナオは俺にサインを送ってくれたんだよと均は言う。 あの死体の写真の左手には、均が、家電量販店の仕事を交代でやらせるため、ナオに貸した赤い腕時計がはめられていた。 可能性としては、俺が俺ってことも…、俺が死ねば、全てが消えるってことも…と、倒れた大樹は呟くが、問題ない!俺は俺なんだ!と均は言い切る。 そして、拳銃を大樹の死体の横に置くと、檜山家のチャイムを押す。 玄関から出て来た大樹の母親は、均の顔を観ると、どちら様ですか?と怪訝そうな顔つきになる。 これ、返しに来ました!金の入った封筒を差し出しながら均は言う。 マサエの住む巨大団地 テーブルには、黄色い腕時計が置かれていた。 俺が生まれる時どんな感じだった? 均が聞くと、どうかしたの?と不思議そうに振り向くマサエ。 いや、何でもないと答える俺、永野均。 永野均の顔写真が集まって、巨大な永野均の顔になるトリックアート風の無限連鎖写真でエンドロール |
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